JP2016095262A5 - 原子発振器、およびガスセル - Google Patents

Description

まず、図５（ａ）に示すセル部１２を用意する。図示を省略するが、例えば、石英ガラスからなるガラス板を切断して、セル部１２を構成する各壁面に対応するガラス板部材を準備する。そして、これらのガラス板部材を組立て、ガラス板部材同士を接着剤または溶着により接合して、図５（ａ）に示すような主室１４とリザーバー１６とを有するセル部１２を得る。この段階では、セル部１２の開口部１８は開放されている。なお、リザーバー１６内の傾斜面３１ａ，３１ｂ（図４（ａ）参照）は、ガラス板部材を加工して傾斜面を形成するか、または、ガラス板部材を斜めに配置して接合することで構成できる。

図９（ｄ）に示すガスセル５０Ｂでは、セル部５２Ｂのリザーバー５６Ｂが底部側に傾斜面３５ｂのみを有している。したがって、ガスセル５０Ｂでは、交差部３６が存在せず、開口部１８は、傾斜面３５ｂにおける上方側、すなわち連通孔１５に近い位置に設けられている。このような構成であっても、図９（ｂ）に示すガスセル５０と同様の効果が得られる。

Claims (9)

1. 第１室と、第２室と、前記第１室と前記第２室とを連通する連通孔と、前記第２室に設けられた開口部と、を有するセル部と、
   前記開口部を封止する封止部と、
   前記第２室の所定の位置に配置されたアンプルと、
   前記第１室と前記第２室とに充填されたアルカリ金属のガスと、を備えたガスセルを含み、
   前記開口部は、前記所定の位置から離れた位置に設けられていることを特徴とする原子発振器。
2. 請求項１に記載の原子発振器であって、
   前記第２室の底部側に傾斜面を有し、
   前記所定の位置は、前記傾斜面における最も低い位置であり、
   前記開口部は、前記傾斜面よりも高い位置に設けられていることを特徴とする原子発振器。
3. 請求項２に記載の原子発振器であって、
   前記第１室と前記第２室とは、第１の方向に並んで配置され、
   前記傾斜面は、前記第１の方向と交差する第２の方向に傾斜しており、
   前記アンプルは、長手方向を有し、前記長手方向が前記第１の方向に沿うように配置され、
   前記開口部は、前記第２の方向において前記所定の位置から離れた位置に設けられていることを特徴とする原子発振器。
4. 請求項２に記載の原子発振器であって、
   前記第１室と前記第２室とは、第１の方向に並んで配置され、
   前記傾斜面は、前記第１の方向に傾斜しており、
   前記アンプルは、長手方向を有し、前記長手方向が前記第１の方向と交差する第２の方向に沿うように配置され、
   前記開口部は、前記第１の方向において前記所定の位置から離れた位置に設けられていることを特徴とする原子発振器。
5. 請求項２から４のいずれか一項に記載の原子発振器であって、
   前記第２室は、互いに反対向きに傾斜して交差する２つの前記傾斜面によって構成される凸状部を有し、
   前記開口部は、前記２つの傾斜面が傾斜する方向において、前記傾斜面同士が交差する位置と前記所定の位置との間に配置されていることを特徴とする原子発振器。
6. 請求項２から４のいずれか一項に記載の原子発振器であって、
   前記第２室は、互いに反対向きに傾斜して交差する２つの前記傾斜面によって構成される凹状部を有し、
   前記開口部は、前記２つの傾斜面が傾斜する方向において、前記傾斜面同士が交差する位置から離れた位置に配置されていることを特徴とする原子発振器。
7. 請求項１から６のいずれか一項に記載の原子発振器であって、
   前記連通孔は、前記所定の位置から離れた位置に設けられていることを特徴とする原子発振器。
8. 請求項７に記載の原子発振器であって、
   前記連通孔は、前記所定の位置よりも高い位置に設けられていることを特徴とする原子発振器。
9. 第１室と、第２室と、前記第１室と前記第２室とを連通する連通孔と、前記第２室に設けられた開口部と、を有するセル部と、
   前記開口部を封止する封止部と、
   前記第２室の所定の位置に配置されたアンプルと、
   前記第１室と前記第２室とに充填されたアルカリ金属のガスと、を備え、
   前記アンプルは、前記第２室におけるに配置され、
   前記開口部は、前記所定の位置から離れた位置に設けられていることを特徴とするガスセル。