JP2016094741A - 芝生植生用の耐圧基盤土壌 - Google Patents

芝生植生用の耐圧基盤土壌 Download PDF

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Abstract

【課題】芝生のグラウンドや、芝生の校庭を、一時的に、また非日常的に、自動車が駐車したり、通過することの可能な芝生植生用の耐圧基盤土壌を提供する。
【解決手段】天然張り芝2の下層に施工する耐圧基盤土壌1であって、該耐圧基盤土壌1は、連続空隙を有する大粒径骨材Aと有機質土壌改良材Bと混合して構成し、路床土支持力比であるCBR値が25%以上であり、該大粒径骨材Aは重量比率60〜90%とし、有機質土壌改良材Bを40〜10%とし、前記連続空隙を有する大粒径骨材(A)を、火山性の硬質軽石とし、霧島系火山灰土であるぼら土とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、芝生植生用の耐圧基盤土壌に関するものであり、大粒径骨材を母材とし、該大粒径の骨材と骨材の間の間隙に、芝生植生土壌を混合したものである。
該母材が硬質である為に、適度な空隙を常時確保することができ、該空隙の間に、有機質土壌改良材を混合しているので、芝生の根を張ることが可能であり、芝生の植生を可能としながら,母材の硬質性であることから、芝生の上を自動車が通過して踏圧しても、耐圧性を確保することができるので、泥土化することがなく、緑化駐車場や、芝生の校庭や、歩道用に施工することが可能である。
また、排水性が良く、植物の植生が良好な為に、屋上等の人工地盤としても施工が可能である。
従来から、芝生が植生されたグラウンドや駐車場や校庭などを、一時的にグラスパーキングとして使用する為に、路床土支持力比であるCBR値(California Bearing Ratio)を、20%以上にする為の技術が公知とされている。
特許文献1に記載の技術においては、緑化コンクリートが載置される路盤に、芝生が育成可能な環境とする為に、大径の硬体と、空隙に充填される保水性を備えた保水材とを有する緑化コンクリート用の舗装が開示されている。
特許文献2においては、多数のコンクリート破砕石等の粗粒材を骨材として,具備させて、該粗粒材の空隙内に、芝生の根が生育可能となるように構成した技術が開示されている。
特開平10−331106号公報 特開2007−49926号公報
本発明の目的は、芝生のグラウンドや、芝生の校庭を、一時的に、また非日常的に、自動車が駐車したり、通過することの可能な芝生植生用の耐圧基盤土壌を構成するものである。芝生の上を自動車が通過して踏圧しても、耐圧性を確保することができるので、泥土化することがなく、緑化駐車場や、芝生の校庭や、歩道用に施工することが可能としたものである。また、排水性が良く、植物の植生が良好な為に、屋上等の人工地盤としても施工が可能とするものである。
上記の目的を達成する為の芝生植生用の耐圧基盤土壌を、大粒径骨材(A)と芝生植生土壌(B)により構成し、該大粒径骨材(A)は、火山性の硬質軽石である霧島系火山灰土であるぼら土を使用し、また芝生植生土壌(B)として、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)や下水汚泥コンポスト(b)や園芸用火山灰土(c)を使用することにより、芝生の育ちが良く、かつ、自動車を駐車しても泥土化することがなく、低コストで、採算性の良い芝生植生用の耐圧基盤土壌の提供を目指すものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、天然張り芝(2)の下層に施工する耐圧基盤土壌(1)であって、該耐圧基盤土壌(1)は、連続空隙を有する大粒径骨材(A)と芝生植生用土壌(B)とを混合して構成し、路床土支持力比であるCBR値が25%以上であることを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌である。
請求項2においては、請求項1記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、該大粒径骨材(A)は重量比率60〜90%とし、芝生植生用土壌(B)を40〜10%としたものである。
請求項3においては、請求項2記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、前記連続空隙を有する大粒径骨材(A)を、火山性の硬質軽石とし、霧島系火山灰土であるぼら土としたものである。
請求項4においては、請求項1記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、前記芝生植生用土壌(B)として、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)と園芸用火山灰土(c)とを包含するものである。
請求項5においては、請求項4記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)は、スギ・ヒノキ等の樹皮を6ヶ月以上かけて発酵した後に破砕して、土壌改良材としたものである。
請求項6においては、請求項1記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、園芸用火山灰土(c)として、赤玉土を使用し、下水汚泥コンポスト(b)として、下水汚泥脱水ケーキを嫌気発酵によりコンポスト化した上で顆粒状に成形し、堆肥化したものを混合するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明における芝生植生用の耐圧基盤土壌は、道路工学的な土質の力学条件としての「支持力」と「安定性」を得ることが出来るのである。
また、芝生の発根に必要な土壌条件としての、「保水性」と「養分」と「空隙」と「膨軟性」と「通気性」を確保することが出来るのである。
即ち、優れた土木的安定性の面では、路床土支持力比であるCBR値(California Bearing Ratio)が25%以上となるので、自動車が通過や駐車しても、土壌の沈下が発生せず、また適度な空隙を保つので芝生の発根性も向上するのである。
また、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌中には、肥料成分がバランスよく混合されているので、多くの微生物が腐食物を生産することができ、健全な土壌基盤を形成するのである。
また、湿潤比重が1.0Mg/m3 程度と計量なので、作業性が良く、運搬効率も良いのである。
また、芝生の植生するグラウンドや校庭でありながら、路床土支持力比であるCBR値(California Bearing Ratio)が25%以上であるので、一時的に駐車場として使用したり、非日常的に、臨時の駐車場として利用する芝生の駐車場(グラスパーキング)や、芝生敷きの多目的広場や、芝生の校庭駐車場として使用することが出来るのである。
芝生のグラウンドを臨時の駐車場として使用可能とする場合の、プラスティック性の植物保護材を配置する工事を同時に施工していないので、自動車の通行によりこの植物保護材が捲れあがることがなく、またこの植物保護材が共に配置されていることにより、芝刈り機が使えないということもないのである。
また、大粒径骨材(A)を混合しているので、飽和透水係数が向上し、また、該大粒径骨材(A)と共に芝生植生用土壌(B)を混合しているので、この間における有効水分保持量が190l/m3 程度となり、保水性も向上するのである。
大粒径骨材(A)として、霧島系火山灰土であるぼら土を使用したことにより、火山灰土として大量に存在するものであるので、採算性がよく、篩で選別して径別にされているので、要望にあった大粒径骨材(A)とすることが出来るのである。
芝生植生土壌(B)として、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を用いるので、我が国の林業において、製材時に発生する樹皮という野焼することのできない産業廃棄物を転用することが出来るので、採算性が良いのである。
また、杉やヒノキの樹皮には、雑草の繁茂を抑制する作用があり、またグラウンドの塵埃の飛砂を抑える効果があり、また、芝生の植生を助長するという効果が発揮できるのである。
また、芝生植生土壌(B)として下水汚泥コンポスト(b)を混合するものである。即ち、下水処理において発生する下水汚泥脱水ケーキを嫌気発酵によりコンポスト化した上で顆粒状に成形し、植栽基礎土壌改良材として利用するものであり、下水汚泥を利用したものでありながら、悪臭やべたつきがなくなり、施工の作業性が向上し、保存性が向上する。厳しい条件下でも植物の生育障害を発生しにくく、緑化事業の土壌改良材として使用可能とすることが出来たものである。
また、芝生植生土壌(B)として、園芸用火山灰土(c)を用いるので、ぼら土とは相違して、赤玉土などの火山灰土性の園芸土壌を用いることができ、大粒径骨材(A)と芝生植生土壌(B)の間をマッチさせることが出来るのである。
本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌の施工後の一例を示す駐車場として使用可能な芝生植生地を示す図面。 本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌を施工した場合の側面断面図。 本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌の植生状態の断面図と、大粒径骨材(A)と芝生植生用土壌(B)との混合状態の拡大断面図。 本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌の、化学性と物理性と路床土支持力比であるCBR値(California Bearing Ratio)の分析表。 芝生植生用の耐圧基盤土壌の構成材の組成比率を示す図面 芝生植生用土壌(B)として用いる樹皮発酵破砕土壌改良材(a)の製造工程を示す図面。
以下に、本発明の一実施形態に係る芝生植生用の耐圧基盤土壌について説明する。
図1において、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌について説明する。
図1は、天然張り芝(2)をはった芝生グラウンド(S)であり、該芝生グラウンド(S)は一時的にグラスパーキングの役目をしており、自動車(K)が駐車されている。
該自動車(K)は、常時、駐車されるのではなく、イベンド行事の開催時や、特別な場合に臨時駐車場として、グラスパーキングとなるのである。
故に、臨時駐車場として一時的に使用された後には、数日間は駐車場として使用されることはなく、野球やサッカーなどのグラウンドとして、通常の芝生グラウンドとしての利用期間が続くので、この間に天然張り芝(2)は、根の張りを回復し、葉の茂りを回復するのである。
図2においては、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)の側面断面図を示しており、最下部は、路盤工部分(3)として構成されて、砕石や砕土が敷きつめられたクラッシャーランが構成されている。
この部分は、十分に駐車場としての支持力を具備しており、また、排水効果も十分に具備している路盤工部分(3)となっている。該路盤工部分(3)は、芝生の植生は不可能でる。即ち、芝生植生用土壌(B)が存在していないのである。
該路盤工部分(3)の上に、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)が施工されており、該芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)は、本発明に記載の如く構成されているのである。
該芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)の上に、天然張り芝(2)が施工されており、施工直後は、天然張り芝(2)の根が、芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)の内部まで侵入しておらず、施工後に天然張り芝(2)の根が張るまでの間は、養生期間が必要である。
図3においては、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌の斜視状態の断面図と、耐圧基盤土壌(1)の拡大断面図が図示されている。
このように、芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)と天然張り芝(2)を上下にして貼ってあり、芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)を構成する大粒径骨材(A)と芝生植生土壌(B)とは、左の拡大断面図の如くかみ合った状態の大粒径骨材(A)の間に、芝生植生土壌(B)を構成する樹皮発酵破砕土壌改良材(a)や下水汚泥コンポスト(b)や園芸用火山灰土(c)が挟持されている状態である。
図4は、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)の化学性と、物理性と、路床土支持力比であるCBR値(California Bearing Ratio)の値が図示されている。
路床土支持力比であるCBR値(California Bearing Ratio)とは、地盤試験の一つであり、路床土支持力比を求めるものである。アメリカ合衆国のカリフォルニア州の交通局が提唱したものである。道路設計において、路床土を評価するために路床や路盤材料のCBR値を求める試験を「設計CBR試験」といい、我が国ではJIS規格で、該「設計CBR試験」の要領が定められている。
本発明においては、CBR値が25%以上となるような組成に構成されている。このようにCBR値が25%以上であることにより、自動車(K)が駐車されても、芝生グラウンド(S)が踏圧により沈んだり、泥土化したり、天然張り芝(2)が剥げたりすることが無いのである。
図4において、図示するように、飽和透水係数は10-4〜10-5m/sである。
pH値は7.0程度とし、腐食性は30g/kg以上とし、全窒素は2g/kg以上とし、有効水分保持量は200l/m3 程度となるように、大粒径骨材(A)と芝生植生土壌(B)の組成を構成している。
図5に記載した本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)の各組成物により、組成率を説明する。
全体として芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)が構成されるが、該芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)は、大粒径骨材(A)と芝生植生土壌(B)とにより構成されている。
該大粒径骨材(A)は、火山性の硬質軽石であり、詳細には霧島系火山灰土であるぼら土である。
そして、芝生植生土壌(B)は、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)と園芸用火山灰土(c)により構成されている。該樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)は、有機質土壌改良材であるが、園芸用火山灰土(c)は、火山性の無機性の芝生植生土壌である。
園芸用火山灰土(c)は、本実施例においては、赤玉土などにより構成されている。
図5において図示する如く、大粒径骨材(A)を構成する火山性の硬質軽石は、篩により粒径選別を行っており、施工地の状況により、径の大きい大径形から中径形から小径形に、要望に併せて提供できるように用意されている。
それぞれの大径形から中径形から小径形の大粒径骨材(A)に対して、芝生植生土壌(B)を構成する樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)と園芸用火山灰土(c)の重量%を相違させている。
この、大粒径骨材(A)と園芸用火山灰土(c)と樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)との混合の過程において、トラクターやブルドーザーなどで混合するので、重量比率で20%程度の混合ロスが発生するのである。
この20%の混合ロスを見込んで、各構成材料の比率を多めに設定しているのである。
図6における芝生植生用土壌(B)として用いる樹皮発酵破砕土壌改良材(a)の製造工程を示す図面より、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)の製造工程について説明する。
樹皮(J)は、ヒノキや杉などの樹木(T)の樹皮(J)が用いられる。我が国の林業においては、ヒノキや杉などの樹木(T)が植林されて、伐採、製材の後に、住宅用建材として使用されている。
しかし、ヒノキや杉などの樹木(T)を被覆している樹皮(J)は、歴史的には「ひはだぶき」として、神社や仏閣の屋根葺き材として用いられてきたが、近年では、住宅屋根用建材として用いられることはなく、製材の前に皮むきをした後は、産業廃棄物として廃棄されていた。この樹皮(J)を従来は、野焼きにより、廃棄物処理がされていたが、ダイオキシン規制の法律により野焼きが禁じられて、その廃棄処分が困難となっていた。
このような樹皮(J)を、材木(N)から皮剥ぎした後に、処分地において、5m以上に野積みし、その野積みの上を、トラクタなどで押圧しながら、6ヶ月以上にわたり放置するのである。
これにより、野積みの樹皮の間で通気性嫌気発酵が成されて、天然樹皮は、内部の自然発熱により発酵して、樹皮(J)の靱性が失われて、含水率の高い、ぼろぼろの発酵樹皮が出来上がるのである。
この際においては、野積みした樹皮(J)の自然発酵と、5m以上に積み上げた樹皮(J)の自重と、トラクタの踏み圧で、自然発酵するので、樹皮を加工する為のエネルギーを必要とせずに大量に、含水率の高いボロボロの発酵樹皮が製造できるのである。
そのままでは、外形が樹皮(J)のままであり、長いので、発酵樹皮専用のハンマー式破砕機(F)により、殴打して破砕し、10mm程度の樹皮屑に分解するのである。その樹皮屑状態の発酵樹皮を、最終的に筒状の選別網を回転する円筒式選別機(G)により、必要な長さの樹皮長に選別して、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を得ることが出来るのである。
該樹皮発酵破砕土壌改良材(a)は、産業廃棄物の資源化処理により製造されるものであり、この樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を、本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、芝生植生用土壌(B)の一部として使用するのである。
ぼら土は、日向土とも呼ばれ、霧島系の火山帯の噴出物であり、連続性の空隙が存在する軽石系の大粒径骨材(A)である。PH5〜6の弱酸性で、雑菌が少なく、水はけが良く、粒が大径で硬く崩れ難いという特徴がある。篩で選別して、粒の大きさ毎に供給されている。アルカリ性植物を除き何でも栽培できる用途の広い大粒径骨材(A)である。
園芸用火山灰土(c)として使用する赤玉土(あかだまつち)は、八ヶ岳・浅間山・箱根・富士山などの噴出した火山灰を篩で選別して玉状にしたものであり、園芸用の万能用土として、古くから使われる用土の一種である。
土中の鉄分が酸素と反応したために褐色で粒状の形状を成している。弱酸性を示し、通気性、保水性、保肥性に富む。肥料分は含まれていない。また、火山灰土のためにリン酸分を固定しやすい。
関東ローム層の赤土を乾燥後に、ふるいで粒の大きさごとに選別して作られる。粒の大きさの種類ごとに、大粒、中粒、小粒があり、植える植物の種類により使い分けられる。土を乾燥させただけなので、長時間使用していると粒が粒が崩れてきて微塵が増えて、通気性が悪くなる。
下水汚泥コンポスト(b)とは、下水汚泥脱水ケーキを嫌気発酵によりコンポスト化した上で顆粒状に成形し、植栽基礎土壌改良材として利用するものであり、下水汚泥を利用したものでありながら、悪臭やべたつきがなくなり、施工の作業性が向上し、保存性が向上した。厳しい条件下でも植物の生育障害を発生しにくく、緑化事業の土壌改良材として使用可能である。
本発明の芝生植生用の耐圧基盤土壌の製造工程の手順としては、
最初に、大粒径骨材(A)である火山性の硬質軽石、即ち、ぼら土と、園芸用火山灰土(c)として使用する赤玉土を混合する作業を行う。
次に、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と、下水汚泥コンポスト(b)を混合する。
そして、最後に、それぞれ混合した、大粒径骨材(A)と園芸用火山灰土(c)の混合物と、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)の混合物を、タイヤショベルを走行させながら、攪拌して、フレキシブルコンテナに詰めるのである。
この、大粒径骨材(A)と園芸用火山灰土(c)と樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)との混合の過程において、トラクタやブルドーザ等の建設機械の作業時の、重量比率で20%程度の混合ロスが発生するのである。
この20%の混合ロスを見込んで、各構成材料の比率を多めに設定しているのである。
図5に示す実施例においては、大粒径骨材(A)が80%であり、芝生植生土壌(B)が35〜40%となっているが、この中で、13〜20%は、混合時において、零れたり、風で飛んだり、従来土壌に混じったりして無くなる、混合ロスである。
該大粒径骨材(A)においては、軽石であるぼら土の組成割合と、粒径の選択により,「Sタイプ」と「Mタイプ」と「LLタイプ」に分類することが出来るのである。
これらは、その土地の土壌や、年間雨量の大小や、駐車場としての使用頻度の大小などにより選択されるのである。
「Sタイプ」は、ぼら土の粒径が、0〜7mmを80%とし、また、園芸用火山灰土(c)である赤玉土を10%として、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を10%とし、下水汚泥コンポスト(b)を15%としている。混合ロスは15%である。
「Mタイプ」は、ぼら土の粒径が8〜15mmのものを80%としている。園芸用火山灰土(c)である赤玉土を10%と、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を10%、下水汚泥コンポスト(b)を15%としている。混合ロスは15%である。
「Lタイプ」は、ぼら土の0〜4mmのものを16%と、粒径が30〜40mmのものを64%配合している。また、園芸用火山灰土(c)である赤玉土を15%として、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を10%とし、下水汚泥コンポスト(b)を15%としている。少々多めにしている。混合ロスは15%である。
全体として、芝生植生用の耐圧基盤土壌(1)を構成する、大粒径骨材(A)と芝生植生土壌(B)の比率は、該大粒径骨材(A)は重量比率60〜90%とし、有機質土壌改良材(B)を40〜10%としているのである。
1 耐圧基盤土壌
2 天然張り芝
A 大粒径骨材
B 芝生植生用土壌
(a) 樹皮発酵破砕土壌改良材
(b) 下水汚泥コンポスト
(c) 園芸用火山灰土
CBR値(California Bearing Ratio) 路床土支持力比

Claims (6)

  1. 天然張り芝(2)の下層に施工する耐圧基盤土壌(1)であって、
    該耐圧基盤土壌(1)は、連続空隙を有する大粒径骨材(A)と有機質土壌改良材(B)とを混合して構成し、
    該耐圧基盤土壌(1)の路床土支持力比であるCBR値が、25%以上である
    ことを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌
  2. 請求項1記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、該大粒径骨材(A)は重量比率60〜90%とし、有機質土壌改良材(B)を40〜10%としたことを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌。
  3. 請求項2記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、前記連続空隙を有する大粒径骨材(A)を、火山性の硬質軽石とし、霧島系火山灰土であるぼら土としたことを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌。
  4. 請求項1記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、前記有機質土壌改良材(B)として、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)と下水汚泥コンポスト(b)と園芸用火山灰土(c)とを包含することを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌。
  5. 請求項4記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、樹皮発酵破砕土壌改良材(a)を、スギ・ヒノキ等の樹皮を6ヶ月以上かけて発酵した後に破砕して土壌改良材とすることを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌。
  6. 請求項1記載の芝生植生用の耐圧基盤土壌において、園芸用火山灰土(c)として、赤玉土を使用し、下水汚泥コンポスト(b)として、下水汚泥脱水ケーキを嫌気発酵によりコンポスト化した上で顆粒状に成形し堆肥化したものを混合することを特徴とする芝生植生用の耐圧基盤土壌。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114032727A (zh) * 2021-11-30 2022-02-11 西安长大公路养护技术有限公司 一种大粒径水泥再生基层路面结构的施工方法

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