JP2016092707A - スイッチ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の窓ガラス昇降装置におけるスイッチ部と制御部を結ぶ配線に地絡が生じた場合でもその異常状態を識別し、操作されたスイッチの判別を可能とする。
【解決手段】スイッチ部の第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の各一方の端子を配線F1、F2で制御部のマイクロコントローラ22の入力端子pi1、pi2に接続し、他方の端子を共通の配線Fcでコモン入力端子picに接続するとともに、配線FcとグラウンドGNDの間にマイクロコントローラからのチェック信号でオン、オフするトランジスタTRを設ける。各配線は抵抗R1、R2、R3を介してプルアップしてある。マイクロコントローラはトランジスタのオン、オフに伴う入力端子pi1、pi2、picの入力レベルの変化に基づいて各配線の地絡の有無および各スイッチがオンかオフかの状態を判定し、モータMを適正に駆動することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチの操作により制御対象を制御するスイッチ制御装置に関する。
例えば車両においては、ドアに設置されたスイッチの操作により窓を開閉したり、シートに設置されたスイッチによりシートの位置を調整するなど、スイッチの操作状態を制御入力とする種々のスイッチ制御装置が搭載されている。
この種のスイッチ制御装置では車両内レイアウトの都合上、乗員が直接操作するスイッチ部と、制御対象を駆動する制御部とが離間した部位に配置され、両者が配線により接続される例が多い。
窓の開閉を例に取ると、窓ガラスを上昇させるためのスイッチと下降させるためのスイッチとが必要になるが、その他のスイッチも含めて複数のスイッチを制御部に接続するため、特開平6−36643号公報には、電源側の固定抵抗に対して複数のスイッチの各一端を並列に接続するとともに、スイッチの各他端を互いに異なる抵抗値をもつ抵抗を介して接地し、スイッチの各一端と固定抵抗の接続点を1本の配線でA/Dコンバータへ導き、変換したデジタル値をマイクロコンピュータに入力する構成が開示されている。
A/Dコンバータには電源電圧の固定抵抗の抵抗値と操作されたスイッチに付設された抵抗の合成抵抗値による分圧が入力するので、マイクロコンピュータはその分圧値に基づいて、操作されたスイッチを判別する。
特開平6−36643号公報
ところで、車両では振動等により配線が周辺部材と擦れてその絶縁被覆が破けるおそれがあり、被覆が破けた部位が接地電位の配線として機能する車体に接触するといわゆる地絡が生じる。
上述の従来技術ではA/Dコンバータを含む制御部への配線が1本で済むという利点があるが、当該配線で地絡が生じると、マイクロコンピュータは操作されたスイッチの判別が不可能となり、乗員が意図しない制御対象を作動させてしまう可能性がある。
また、上述の共通配線1本ではなく、各スイッチの一端を接地し、他端は個別の配線で制御部に接続して、スイッチの操作によるHi、Lo信号としてマイクロコンピュータに入力する構成でも、配線に地絡が生じると乗員が意図しない制御対象を作動させてしまうおそれがある。
したがって、本発明は、上記従来の問題点に鑑み、配線に地絡が生じた場合でもその異常状態の配線を識別し、操作されたスイッチの判別を可能としたスイッチ制御装置を提供することを目的とする。
このため本発明は、1または複数のスイッチを有するスイッチ部を配線により制御部と接続し、該制御部が配線を介した入力信号に基づいて制御対象を制御するスイッチ制御装置において、
制御部が判定部を備え、
配線はスイッチのそれぞれの一方の端子を個別に判定部の対応する個別入力端子に接続する個別配線と、スイッチのそれぞれの他方の端子を判定部のコモン入力端子に接続する共通配線とからなり、
さらに共通配線の電圧レベルを切り替えるレベル切り替え手段を備え、
判定部は、共通配線の電圧レベルの切り替えに対する個別入力端子およびコモン入力端子の入力電圧レベルの組み合わせに基づいて、スイッチの状態と配線の状態を判定するものとした。
本発明によれば、判定部がスイッチの状態と配線の状態を判定するので、配線の異常による誤作動を回避できるとともに、配線が正常であれば判定したスイッチ状態に基づいて制御対象を適正に作動させることができる。
実施の形態の全体構成を示す図である。 第1スイッチと第2スイッチがオフで、すべての配線が正常の場合のマイクロコントローラの入力状態を示す図である。 第1スイッチがオン、第2スイッチがオフで、すべての配線が正常の場合のマイクロコントローラの入力状態を示す図である。 第1スイッチと第2スイッチがオフで、第1スイッチの配線が異常の場合のマイクロコントローラの入力状態を示す図である。 第1スイッチがオン、第2スイッチがオフで、第1スイッチの配線が異常の場合のマイクロコントローラの入力状態を示す図である。 第1スイッチと第2スイッチがオフで、共通の配線が異常の場合のマイクロコントローラの入力状態を示す図である。 第1スイッチがオン、第2スイッチがオフで、共通の配線が異常の場合のマイクロコントローラの入力状態を示す図である。 スイッチ状態と配線状態を示す一次判定表である。 スイッチ判定状態の判定要領を示す説明図である。 スイッチ判定状態の判定要領を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明を車両の窓ガラス昇降装置に適用した実施の形態の全体構成を示す図である。
スイッチ制御装置としての窓ガラス昇降装置1は、不図示の窓ガラスを上下方向に駆動するモータMと、乗員が操作可能な部位に設置されたスイッチ部10と、後述する配線でスイッチ部10と接続されモータMを制御する制御部20とからなっている。
スイッチ部10は窓ガラスを上方駆動するための第1スイッチSW1と下方駆動するための第2スイッチSW2とを有し、各スイッチSW1、SW2はそれぞれ2つの端子(固定接点)間を可動接点で開閉するオン/オフスイッチである。
制御部20は、マイクロコンピュータからなるマイクロコントローラ22と、マイクロコントローラ22の出力によりモータMを作動させるリレー24と、抵抗R1、R2およびR3とを有している。
第1スイッチSW1はその一方の端子を配線F1によりマイクロコントローラ22の第1入力端子pi1に接続し、第2スイッチSW2はその一方の端子を配線F2によりマイクロコントローラ22の第2入力端子pi2に接続している。
第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のそれぞれ他方の端子は互いに接続されて、1本の配線Fcによりマイクロコントローラ22のコモン入力端子picに接続している。
制御部20内において、配線F1、F2はそれぞれ抵抗R1、R2を介して電源VCCに接続してプルアップされている。また、配線Fcは、配線F1、F2と同様に、抵抗R3を介して電源VCCに接続するとともに、NPN型のトランジスタTRを介して基準電位のグラウンドGNDに接続している。
トランジスタTRのベースはマイクロコントローラ22のチェック信号出力端子pojに接続している。
リレー24は第1リレー26と第2リレー28とからなる。
第1リレー26のコイル27はその一端がマイクロコントローラ22の第1出力端子po1に接続され、他端が電源VCCに接続している。第2リレー28のコイル29はその一端がマイクロコントローラ22の第2出力端子po2に接続され、他端が電源VCCに接続している。
第1リレー26は、そのコイル27が通電されていないオフ時にモータMの第1端子m1をグラウンドGNDに接続し、コイル27が通電されたオン時に第1端子m1を電源VCCに接続するように切り替える。第2リレー28は、そのコイル29が通電されていないオフ時にモータMの第2端子m2をグラウンドGNDに接続し、コイル29が通電されたオン時に第2端子m2を電源VCCに接続するように切り替える。
マイクロコントローラ22は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のいずれもオフのときは第1出力端子po1および第2出力端子po2のいずれをもHiとしているが、第1スイッチSW1がオンされたと判定すると、第1出力端子po1をLoにし、第2スイッチSW2がオンされたと判定すると、第2出力端子po2をLoにする。
これにより、第1出力端子po1がLoになると、第1リレー26がオンして、モータMには第1端子m1側から第2端子m2側へ電流が流れて窓ガラスを上昇させる方向に回転する。また、第2出力端子po2がLoになると、第2リレー28がオンして、モータMには第2端子m2側から第1端子m1側へ電流が流れて窓ガラスを下降させる方向に回転する。
マイクロコントローラ22は所定時間間隔でチェック信号出力端子pojからHiレベルとLoレベルのチェック信号を交互に繰り返し出力しており、その際の第1入力端子pi1、第2入力端子pi2およびコモン入力端子picに入る入力信号の電圧レベル(信号レベル)を取得して、信号レベルの組み合わせの変化に基づいて第1スイッチSW1、第2スイッチSW2あるいは配線F1、F2およびFcそれぞれの状態を判定する。
判定のための参照データとして、以下に各スイッチのオン、オフならびに配線の状態を変化させたときのマイクロコントローラ22の入力端子における状態を求める。
図2は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のいずれもがオフで、すべての配線F1、F2およびFcに異常がない場合におけるチェック信号の変化に対するマイクロコントローラ22の入力端子の入力状態を示す。(a)はチェック信号がLoのとき、(b)はチェック信号をHiにしたときである。
配線F1、F2およびFcはいずれもグラウンドGNDへの地絡がなく、チェック信号がLoのときはトランジスタTRもオフしている一方、それぞれ抵抗R1、R2およびR3を介してプルアップされているので、(a)に太線で示すHiの各配線F1、F2およびFcに接続する第1入力端子pi1、第2入力端子pi2およびコモン入力端子picはHiレベル入力となっている。
なお、トランジスタTRはオンオフ状態の理解を容易にするため、図示を等価のスイッチに変えて示している。以下の各図においても同様である。
チェック信号がHiに変化すると、(b)に太破線で示すように、トランジスタTRがオンして配線FcはグラウンドGNDに接地されてLoとなる。他の配線F1とF2は第1スイッチSW1と第2スイッチSW2がオフしているので配線Fcの影響を受けず、太線で示すようにHiを維持する。したがって、第1入力端子pi1と第2入力端子pi2はHiレベル入力、コモン入力端子picはLoレベル入力となる。
なお、以下の図でも配線F1、F2およびFcについて太線はHi状態を示し、太破線はLo状態を示すものとする。
図3は、第1スイッチSW1がオン、第2スイッチSW2がオフで、すべての配線F1、F2およびFcに異常がない場合を示し、(a)はチェック信号がLoのとき、(b)はチェック信号をHiにしたときである。
チェック信号がLoのときは、配線F1、F2およびFcはいずれもグラウンドGNDへの地絡がなく、トランジスタTRもオフしているので、(a)に示すように各配線F1、F2およびFcは抵抗R1、R2、R3を介したプルアップが有効でHi状態にあり、第1入力端子pi1、第2入力端子pi2およびコモン入力端子picはHiレベル入力となっている。
チェック信号がHiに変化するとトランジスタTRがオンして、(b)に示すように、配線FcはLoとなり、オンしている第1スイッチSW1を介して配線F1もLoとなる。配線F1、Fcと接続していない配線F2のみがHiを維持する。したがって、第1入力端子pi1とコモン入力端子picがLoレベル入力、第2入力端子pi2はHiレベル入力となる。
図4は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のいずれもがオフで、配線F1に地絡の異常がある場合を示し、(a)はチェック信号がLoのとき、(b)はチェック信号をHiにしたときである。
配線F1はチェック信号に関係なく地絡によりLoとなる。
配線F2はオフの第2スイッチSW2で配線Fcとは遮断され、抵抗R2を介したプルアップが有効でHiであり、チェック信号がLoのときは、(a)に示すように、トランジスタTRがオフしているので配線FcもHiであるから、Hiの配線F2、Fcが接続する第2入力端子pi2とコモン入力端子picはHiレベル入力、Loの配線F1が接続する第1入力端子pi1はLoレベル入力となる。
チェック信号がHiに変化すると、(b)に示すように、トランジスタTRがオンして配線FcはLoとなる。他の配線F2は第2スイッチSW2がオフしているので配線Fcの影響を受けず、Hiを維持する。したがって、第2入力端子pi2はHiレベル入力、第1入力端子pi1とコモン入力端子picはLoレベル入力となる。
図5は、第1スイッチSW1がオン、第2スイッチSW2がオフで、配線F1に地絡の異常がある場合を示し、(a)はチェック信号がLoのとき、(b)はチェック信号をHiにしたときである。
配線F1はチェック信号に関係なく地絡によりLoとなる。
配線Fcはオンしている第1スイッチSW1を介して配線F1と接続しているので、(a)に示すように、チェック信号がLOのときはトランジスタTRがオンせずLoとなる。配線F2はオフの第2スイッチSW2により配線F1、Fcとは遮断されているので、抵抗R2を介したプルアップが有効で、Hiになる。
すなわち、第2入力端子pi2はHiレベル入力、第1入力端子pi1とコモン入力端子picはLoレベル入力となる。
(b)に示すようにチェック信号がHiに変化すると、トランジスタTRがオンするが、トランジスタTRが接続する配線Fcはすでにチェック信号がLoのときにLoとなっており、配線Fcの状態に変化はない。他の配線F1とF2も変化はない。したがって、第2入力端子pi2はHiレベル入力、第1入力端子pi1とコモン入力端子picはLoレベル入力のままとなる。
図6は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のいずれもがオフで、配線Fcに地絡の異常がある場合を示し、(a)はチェック信号がLoのとき、(b)はチェック信号をHiにしたときである。
(a)に示すように、チェック信号がLoのときトランジスタTRはオフしているが、配線Fcは地絡によりLoとなっている。
配線F1とF2はそれぞれオフの第1スイッチSW1と第2スイッチSW2で配線Fcとは遮断され、抵抗R1、R2を介したプルアップが有効で、Hiになる。
これにより、Hiの配線F1、F2が接続する第1入力端子pi1と第2入力端子pi2はHiレベル入力、Loの配線Fcが接続するコモン入力端子picはLoレベル入力となる。
チェック信号がHiに変化すると、トランジスタTRがオンして配線FcをグラウンドGNDに接地するが、(b)に示すように、配線Fcはすでに地絡によりLoとなっており、配線F1、F2も変化はない。したがって、第1入力端子pi1と第2入力端子pi2はHiレベル入力、コモン入力端子picはLoレベル入力のままとなる。
図7は、第1スイッチSW1がオン、第2スイッチSW2がオフで、配線Fcに地絡の異常がある場合を示し、(a)はチェック信号がLoのとき、(b)はチェック信号をHiにしたときである。
配線Fcはチェック信号に関係なく地絡によりLoとなる。
配線F1はオンしている第1スイッチSW1を介して配線Fcと接続しているので、(a)に示すように、チェック信号がLOのときはLoとなる。配線F2はオフの第2スイッチSW2により配線F1、Fcとは遮断されているので、抵抗R2を介したプルアップが有効で、Hiになる。
すなわち、第2入力端子pi2はHiレベル入力、第1入力端子pi1とコモン入力端子picはLoレベル入力となる。
(b)に示すようにチェック信号がHiに変化すると、トランジスタTRがオンするが、トランジスタTRが接続する配線Fcおよびこれと第1スイッチSW1を介して接続している配線F1はすでにチェック信号がLoのときにLoとなっており、配線F1とFcの状態に変化はない。他の配線F2も変化はない。したがって、第2入力端子pi2はHiレベル入力、第1入力端子pi1とコモン入力端子picはLoレベル入力のままとなる。
上述した例は、第1スイッチSW1の操作状態(オン、オフ)および当該第1スイッチSW1にかかる配線F1および共通の配線Fcの地絡の有無と、チェック信号切換えによるマイクロコントローラ22への各入力レベルの変化を示したが、操作していない第2スイッチSW2に関わる第2入力端子pi2の入力レベルには変化がない。したがって、第2スイッチSW2の操作状態および配線F2、Fcを対象として各入力レベルの変化を求めれば、操作していない第1スイッチSW1に関わる第1入力端子pi1の入力レベルには変化がないことになる。
このため、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2に対応する第1入力端子pi1、第2入力端子pi2を入力端子pin(n=1、2)として一般化することができる。第1スイッチSW1、第2スイッチSW2はスイッチSWn、配線F1、F2は配線Fnで表される。
そして、チェック信号を切換えたときの入力端子pinおよびコモン入力端子picの入力レベルの組み合わせ変化から逆に、入力端子pinに対応するスイッチSWnおよび配線Fnの状態に遡及することができる。
ただし、図5の第1スイッチSW1がオン、第2スイッチSW2がオフで、配線F1に地絡がある場合と、図7の第1スイッチSW1がオン、第2スイッチSW2がオフで、配線Fcに地絡がある場合とは、いずれもチェック信号のLoからHiへの切り替えによって第1入力端子pi1の入力レベルはLoのまま、コモン入力端子picもLoのままで変化のない同一状態であるから、区別することができない。
区別できないときは、配線F1、Fcの両方に地絡がある可能性もあり、第1スイッチSW1がオンでなくても同一状態となり得るから、結局スイッチSWnのオン、オフ状態も不明ということになる。
以上より、図8に示すような5ケースを識別する一次判定表が得られる。
マイクロコントローラ22は、各nについて、入力端子pinおよびコモン入力端子picの入力レベルに基づいて、5ケースのいずれに該当するかを識別し、その変化態様に基づいてスイッチSWnのオン、オフ状態を求め、「スイッチ判定状態」とする。
次にその判定要領を例示する。
図9の(a)は、スイッチ状態(SW状態)がケース1によるオフからケース2によるオンに変化し、その後再びケース1によるオフになった場合を示し、配線状態が正常な場合であるから、最終判定として、これらの変化にそれぞれ対応して「スイッチ判定状態」をオフからオン、そして再びオフに変化するものとする。
つぎに、ケース5によりSW状態が不明で配線が異常となる場合について説明する。
図9の(b)は、正常状態のケース1によるSW状態オフからケース5になる前に、ケース3を経由した例を示す。
ケース3はSW状態がオフで配線Fnが異常であるから、このケース3を経由する一次判定の変化経過から、ケース5は配線Fnが異常の状態でスイッチSWnのSW状態がオフからオンに変わったことによるものと判定できる。したがって、最終判定の「スイッチ判定状態」はケース1およびケース3にある間はオフ、ケース5になった時点でオンとする。このあと再度ケース3(SW状態:オフ)に戻ると、「スイッチ判定状態」もオフとなる。
図10の(c)は、正常状態のケース1によるSW状態オフからケース5になる前に、ケース4を経由した例を示す。
ケース4はSW状態がオフで配線Fcが異常であるから、ケース5は配線Fcが異常の状態でスイッチSWnのSW状態がオフからオンに変わったことによるものと判定できる。したがって、「スイッチ判定状態」はケース1およびケース4にある間はオフ、ケース5になった時点でオンとする。このあと再度ケース4(SW状態:オフ)に戻ると、「スイッチ判定状態」もオフとなる。
図10の(d)は、正常状態のケース1によるSW状態オフから他のケースを経由することなく直接ケース5になる例を示す。
図9の(b)および図10の(c)の場合と異なり、どの配線が異常であるのか判別できないので、前述のようにSW状態は不明である。
したがって、「スイッチ判定状態」はSW状態がオフの例えばケース4などに戻るまでの間オフとするものとし、当該ケース4などにおいてももちろんオフを継続する。
本事例ではスイッチSWnをオンしても「スイッチ判定状態」がオフであるからモータMは駆動されず窓ガラスが昇降しないので、乗員は異常が生じていることを認識できる。
なお、図9の(b)および図10の(c)においては、ケース5になってからケース3または4になるまでの全期間「スイッチ判定状態」をオンに保持しているが、比較的短かい一定時間だけオンにしたあとは「スイッチ判定状態」をオフにすることもできる。これによれば、スイッチSWnのオン毎に応答してモータMが駆動されるが、短時間で停止するので異常が生じていることを乗員に認識させることができる。
本実施の形態では、マイクロコントローラ22が発明における判定部に該当し、モータMが制御対象に該当する。
第1入力端子pi1と第2入力端子pi2がそれぞれ個別入力端子に該当し、配線F1とF2が個別配線に、そして配線Fcが共通配線に該当する。
また、マイクロコントローラ22からのチェック信号によりトランジスタTRをオン、オフさせて配線Fcの電圧レベルを切り替える構成が発明におけるレベル切り替え手段に該当する。
実施の形態は以上のように構成され、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2を有するスイッチ部10を配線によりマイクロコントローラ22を備える制御部20と接続し、制御部20がマイクロコントローラ22への入力信号に基づいてモータMを制御する窓ガラス昇降装置において、配線が第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のそれぞれの一方の端子を個別にマイクロコントローラ22の対応する第1入力端子pi1と第2入力端子pi2に接続する配線F1、F2と、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のそれぞれの他方の端子をマイクロコントローラ22のコモン入力端子picに接続する配線Fcとからなり、さらにトランジスタTRのオン、オフにより配線Fcの電圧レベルを切り替えるようにして、マイクロコントローラ22が配線Fcの電圧レベルの切り替えに対する第1入力端子pi1と第2入力端子pi2およびコモン入力端子picの入力電圧レベルの組み合わせに基づいて、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の各スイッチ状態と各配線の状態を判定するものとしたので、配線の異常による誤作動を回避できるとともに、配線が正常であれば判定したスイッチ状態に基づいてモータMを適正に駆動することができる。
(請求項1に対応する効果)
さらに、上記判定において配線に異常があり、第1スイッチSW1や第2スイッチSW2のスイッチ状態が不明のときは、当該判定の変化過程を参照して最終のスイッチ判定状態を求めるので、配線異常状態でも操作されたスイッチに対応してモータMを制御できる可能性が増大する。(請求項2に対応する効果)
この際、スイッチ判定状態として求めたスイッチのオン状態を所定時間に限定すれば、モータMの駆動が短時間で停止するので、異常が生じていることを乗員に認識させることができる。(請求項3に対応する効果)
なお、実施の形態ではマイクロコントローラ22のコモン入力端子picに接続する配線FcをHi、Loに切り替えるレベル切り替え手段として、NPNのトランジスタTRを用いたが、PNPのトランジスタを用いてもよい。さらには配線Fcとグラウンド間の接続を開閉可能なものであれば、FETやリレーその他適宜のスイッチ手段を採用可能である。
また、実施の形態はスイッチ部10が第1、第2スイッチSW1、SW2からなる窓ガラス昇降装置に適用した例を示したが、本発明は、スイッチ部が1または3以上のスイッチを有しあるいはさらに複数のスイッチ部を備えて単一または複数の制御対象を制御する種々のスイッチ制御装置にも適用可能である。
1 窓ガラス昇降装置
10 スイッチ部
20 制御部
22 マイクロコントローラ
24 リレー
26 第1リレー
28 第2リレー
27、29 コイル
GND グラウンド
M モータ
m1 第1端子
m2 第2端子
pi1 第1入力端子
pi2 第2入力端子
pic コモン入力端子
poj チェック信号出力端子
po1 第1出力端子
po2 第2出力端子
R1、R2、R3 抵抗
F1、F2、Fc 配線
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
TR トランジスタ
VCC 電源

Claims (3)

  1. 1または複数のスイッチを有するスイッチ部を配線により制御部と接続し、該制御部が前記配線を介した入力信号に基づいて制御対象を制御するスイッチ制御装置において、
    前記制御部は判定部を備え、
    前記配線は前記スイッチのそれぞれの一方の端子を個別に前記判定部の対応する個別入力端子に接続する個別配線と、前記スイッチのそれぞれの他方の端子を前記判定部のコモン入力端子に接続する共通配線とからなり、
    さらに前記共通配線の電圧レベルを切り替えるレベル切り替え手段を備え、
    前記判定部は、前記共通配線の電圧レベルの切り替えに対する前記個別入力端子およびコモン入力端子の入力電圧レベルの組み合わせに基づいて、前記スイッチの状態と前記配線の状態を判定することを特徴とするスイッチ制御装置。
  2. 前記判定部は、前記判定において前記配線に異常があり、前記スイッチの状態が不明のときは、当該判定の変化過程を参照して前記スイッチにかかる最終のスイッチ判定状態を求めることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ制御装置。
  3. 前記判定部は、前記スイッチ判定状態として求めた前記スイッチのオンを所定時間に限定することを特徴とする請求項2に記載のスイッチ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018074525A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 電力供給装置
CN113936941A (zh) * 2021-09-10 2022-01-14 华为数字能源技术有限公司 一种开关装置及配电系统

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