JP2016091490A - 会議システムおよび会議システム用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の会議参加者により開催される会議の全体生産性を向上させることができる会議システムを提供する。
【解決手段】会議システムの制御部20は、生体計測部10により計測された複数の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する個人生産性取得部21と、個人生産性取得部により取得された複数の個人生産性の値を用いて、全体生産性の値を算出する全体生産性算出部22と、全体生産性算出部で算出された全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する判定部23と、判定部によって全体生産性の値が閾値未満であると判定された場合に、複数の会議参加者1、2、3、4に全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、刺激付与部30を駆動する駆動部24と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の会議参加者により開催される会議において使用される会議システムおよび会議システム用プログラムに関する。
次の特許文献1には、会議中の声の大きさに基づいて、複数の会議参加者の興奮度合を検出し、その興奮度合が基準値を超えた場合に、複数の会議参加者の気持ちをリフレッシュするための香料を散布することが開示されている。特許文献1に開示された技術によれば、複数の会議参加者のいらだちの度合を低下させることができる。
特開平7−221891号公報
上記の特許文献1に開示された技術によれば、声の大きさが閾値を超えた場合に、会議参加者に香料を散布する。そのため、会議参加者のいらだちの度合を低下させるだけなく、会議における議論の白熱の度合までも低下させてしまう。したがって、会議の生産性を向上させることができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、会議の生産性を向上させることができる会議システムおよび会議システム用プログラムを提供することである。
本発明の実施の形態の会議システムは、複数の会議参加者のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測する生体計測部と、前記複数の会議参加者に会議の全体生産性を向上させる刺激を付与する刺激付与部と、前記生体計測部により計測された結果に基づいて前記刺激付与部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記生体計測部により計測された複数の前記個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する個人生産性取得部と、前記個人生産性取得部により取得された前記複数の個人生産性の値を用いて、前記全体生産性の値を算出する全体生産性算出部と、前記全体生産性算出部で算出された前記全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記全体生産性の値が前記閾値未満であると判定された場合に、前記複数の会議参加者に前記全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、前記刺激付与部を駆動する駆動部と、を含んでいる。
本発明の実施の形態の会議システム用プログラムは、複数の会議参加者のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測する生体計測部と、前記複数の会議参加者に会議の全体生産性を向上させる刺激を付与する刺激付与部と、前記生体計測部により計測された結果に基づいて前記刺激付与部を制御する制御部と、を備えた、会議システムに用いられる会議システム用プログラムであって、前記制御部としてのコンピュータを、前記生体計測部により計測された複数の前記個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する個人生産性取得部、前記個人生産性取得部により取得された前記複数の個人生産性の値を用いて、前記全体生産性の値を算出する全体生産性算出部、前記全体生産性算出部で算出された前記全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する判定部、および前記判定部によって前記全体生産性の値が前記閾値未満であると判定された場合に、前記複数の会議参加者に前記全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、前記刺激付与部を駆動する駆動部、として機能させる。
本発明によれば、会議の生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態の会議システムの全体構成を説明するための概略構成図である。 本発明の実施の形態の会議システムの生体計測部による計測され得る個人生産性と相関がある生体情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態の会議システムの刺激付与部による付与され得る会議全体生産性を向上させるための刺激の例を示す図である。 本発明の実施の形態の会議システムの刺激付与部が刺激を与えるタイミングの一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態の会議システムの制御部の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態の会議システムの個人生産性取得部における個人生産性を取得するために用いられるデータテーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態の会議システムの制御部の他の例の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態の会議システムの各会議参加者のそれぞれの個人生産性取得部において取得される個人生産性を説明するための図である。 本発明の実施の形態の会議システムの全体生産性算出部における全体生産性の算出方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態の会議システムの会議の種類ごとの集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度のそれぞれの係数および初期値を説明するための図である。 本発明の実施の形態の会議システムの会議の種類ごとの集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度のそれぞれを向上させるための刺激の付与のタイミングの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示されるように、会議システム100は、生体計測部10と、制御部20、刺激付与部30と、選択部40と、を備えている。本実施の形態においては、複数の会議参加者で開催される会議の一例として、会議参加者1,2,3,4の4人で開催される会議を例に挙げて、会議システム100の利用方法が説明される。
生体計測部10は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測する。生体計測部10は、たとえば、画像取得部10a、生理情報取得部10b、および音声取得部10c等である。本実施の形態においては、生体計測部10は、複数種類の生体情報をする機器によって構成されているが、いずれか1種類の生体情報をする機器によって構成されていてもよい。
本実施の形態においては、画像取得部10aとしてのビデオカメラは、1台で複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの撮影することができるものとする。この場合、後述される制御部20は、1台のビデオカメラから送られてきた画像データ(たとえば、視線、瞳孔径)に基づいて、画像処理技術により複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれを個別に認識することができるものとする。ただし、複数のビデオカメラがそれぞれ複数の会議参加者1,2,3,4を撮影し、それぞれのビデオカメラが撮影した画像データ(たとえば、視線、瞳孔径)が後述される制御部20に送られてもよい。
生理情報取得部10bは、複数の会議参加者1,2,3,4のためにそれぞれ設けられた複数の脳波計101b,102b,103b,104bである。複数の脳波計101b,102b,103b,104bは、それぞれ、複数の会議参加者1,2,3,4の脳波を測定することがきる。音声取得部10cは、複数の会議参加者1,2,3,4のためにそれぞれ設けられた複数のマイクロフォン101c,102c,103c,104cである。複数のマイクロフォン101c,102c,103c,104cは、それぞれ、複数の会議参加者1,2,3,4の音声を取得することができる。マイクロフォンは、図1に示されるような会議参加者1,2,3,4のそれぞれの目の前または机上に設置されるものだけに限定されない。マイクロフォンは、会議参加者1,2,3,4のそれぞれに取り付けられるピンマイクまたは会議参加者1,2,3,4に意識されないようにデスクの中に埋め込まれているものであってもよい。
本実施の形態の生体計測部10は、上記のようなものが用いられるが、本発明の生体計測部は、複数の会議参加者のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測することができるものであれば、上記したもの以外のものであってもよい。
刺激付与部30は、複数の会議参加者1,2,3,4に会議の全体生産性を向上させる刺激を付与する。刺激付与部30は、たとえば、照明器具30a、映写機30b、スピーカ30c、および空気調和機30d等である。照明器具30aは、点灯する光の強度の変化、点灯と消灯との繰り返しによる変化、または、点灯する色の変化等の照明器具の照明態様の変化により、複数の会議参加者1,2,3,4の眼に刺激を与えるものである。映写機30bは、映し出される映像の変化により、複数の会議参加者1,2,3,4の眼に刺激を与えるものである。つまり、照明器具30aおよび映写機30bは、いずれも、視覚刺激を生じさせるものである。スピーカ30cは、バックグラウンドミュージック等により、複数の会議参加者1,2,3,4の耳に刺激を与えるものである。つまり、スピーカ30cは、な聴覚刺激を生じさせものである。空気調和機30dは、温風もしくは冷風を流すことにより、または、送り出す風に芳香剤を加えること等により、複数の会議参加者1,2,3,4の皮膚または鼻に刺激を与えるものである。空気調和機30dは、臭覚刺激および触覚(皮膚感覚)刺激のうちの少なくともいずれか一方を生じさせるものである。
刺激付与部30は、上記以外に、図示されていないが、コップに入った水の提供する機器等の会議参加者の行動を通じて味覚刺激を生じさせるものであってもよい。つまり、刺激付与部30は、人間の五感のいずれかに刺激を与えることにより、会議の全体生産性を向上させるものであれば、いかなるものであってもよい。
図1に示されるように、会議システム100は、複数種類の会議α,β,γのうちのいずれかを選択するための選択部40を備えている。したがって、会議システム100の使用者は、会議の種類に応じて、刺激の付与のタイミングおよび刺激付与の態様を異ならせることができる。
図2に示されるように、個人生産性と相関がある生体情報は、生理情報および行動情報を含む。個人生産性の大小は、主に、集中度と相関がある生体情報の値、リラックス度と相関がある生体情報の値、およびコミュニケーション度と相関がある生体情報の値等によって評価され得る。
集中度と相関がある生体情報は、脳波(β波,θ波)、脳血流量変化、EFRP(眼球停留関連電位)、発汗量、末梢皮膚温度変化、交換神経活動、視線変化、瞳孔径、姿勢、血圧変化、および心拍数変化等である。複数の会議参加者のそれぞれの集中度と相関がある生体情報であれば、個人生産性と相関がある生体情報として、他のいかなる生体情報が用いられてもよい。
本実施の形態においては、たとえば、画像取得部10aによって撮影された視線の変化または瞳孔径の変化のデータが制御部20に送信される。制御部20は、視線の変化または瞳孔径の変化のデータに基づいて、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの集中度を取得するものとする。
リラックス度と相関がある生体情報は、脳波(α波,β波,θ波)、脳幹活動、動作、および姿勢等である。複数の会議参加者のそれぞれのリラックス度と相関がある生体情報であれば、個人生産性と相関がある生体情報として、他のいかなる生体情報が用いられてもよい。
本実施の形態においては、たとえば、脳波計101b,102b,103b,104bによって取得された複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれのα波,β波,θ波のデータが制御部20に送信される。制御部20は、α波,β波,θ波のデータに基づいて、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれのリラックス度を取得するものとする。脳波を計測するために、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの身体に装着する脳波計101a,102a,103a,104aを接触させる必要がある場合には、イヤホン形状の脳波計または眼鏡形状の脳波計等が用いられてもよい。このように、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの身体に接触する脳波計が用いられると、脳波の計測の精度が向上する。
コミュニケーション度と相関がある生体情報は、発話数、声質、声量、手振り動作、表情、および視線等である。複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれのコミュニケーション度と相関がある生体情報であれば、個人生産性として他のいかなる生体情報が用いられてもよい。本実施の形態においては、たとえば、マイクロフォン101c,102c,103c,104cによって取得された複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの音声のデータが制御部20に送信される。制御部20は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの音声のデータに基づいて、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれのコミュニケーション度を取得するものとする。
個人生産性と相関がある指標であれば、集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度以外の他の指標が用いられてもよい。
図3に示されるように、刺激付与部30は、たとえば、熱環境、空気環境、光環境、および音環境のいずれかを変化させるものであれば、上記したもの以外のいかなるものであってもよい。熱環境の変化は、たとえば、温熱感、気流感、および清涼感等の変化である。空気環境の変化は、たとえば、におい、清浄度、および乾燥感等の変化である。光環境の変化は、明視性、グレア、採光性、配光、および色等の変化である。音環境の変化は、たとえば、静音性、遮音性、および音声明瞭度等の変化である。
図4に示されるように、本実施の形態の会議システム100は、たとえば、複数の会議参加者1,2,3,4の集中度が同期して低下した時点で、全体生産性が低下したと判断する。この場合、制御部20は、刺激付与部30としての照明器具30aを、相対的に低い照度かつ相対的に低い色温度の通常照明の状態から相対的に高い照度かつ相対的に高い色温度の集中照明の状態へ変化させる。それにより、複数の会議参加者1,2,3,4により開催されている会議の生産性を向上させることができる。
図5に示されるように、制御部20は、生体計測部10により計測された結果に基づいて刺激付与部30を制御する。制御部20は、個人生産性取得部21と、全体生産性算出部22と、判定部23と、駆動部24と、を含んでいる。制御部20は、図1に示されるように、記憶部25を含み、会議システム用プログラムは、記憶部25に記憶されている。会議システム用プログラムは、制御部20としてのコンピュータを、個人生産性取得部21と、全体生産性算出部22と、判定部23と、駆動部24とのそれぞれとして機能させるものである。
個人生産性取得部21は、生体計測部10により計測された複数の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する。具体的には、個人生産性取得部21においては、会議参加者1の生体計測部10から送信されてきた生体情報が集中度取得部211a、リラックス取得部度211b、およびコミュニケーション取得部度211cのそれぞれへ送信される。会議参加者2の生体計測部10から送信されてきた生体情報が集中度取得部212a、リラックス度取得部212b、およびコミュニケーション度取得部212cのそれぞれへ送信される。会議参加者3の生体計測部10から送信されてきた生体情報が集中度取得部213a、リラックス度取得部213b、およびコミュニケーション度取得部213cのそれぞれへ送信される。会議参加者4の生体計測部10から送信されてきた生体情報が集中度取得部214a、リラックス度取得部214b、およびコミュニケーション度取得部214cのそれぞれへ送信される。
図6に示されるように、集中度、コミュニケーション度、およびリラックス度は、それぞれ、制御部20の記憶部25に記憶された個人生産性データテーブルを用いて取得される。個人生産性データテーブルは、集中度データテーブル、リラックス度データテーブル、およびコミュニケーション度データテーブルを含んでいる。
集中度データテーブルは、たとえば、集中度と相関がある視線および瞳孔径の組合せの値のデータa1・・ak・・anとそれに対応する集中度の値のデータA1・・Ak・・Anとを対応付けて記憶している(kは1〜nまでの自然数)。リラックス度データテーブルは、たとえば、リラックス度と相関がある脳波の値のデータr1・・rk・・rnとそれに対応するリラックス度の値のデータR1・・Rk・・Rnとを対応付けて記憶している(kは1〜nまでの自然数)。コミュニケーション度データテーブルは、たとえば、コミュニケーション度と相関がある音声の値のデータc1・・ck・・cnとそれに対応するコミュニケーション度の値のデータC1・・Ck・・Cnとを対応付けて記憶している(kは1〜nまでの自然数)。
生体計測部10から送信されてきた複数の生体情報の値を用いて、複数の会議参加者1,2,3,4の複数の個人生産性としての集中度の値が、それぞれ、集中度取得部211a,212a,213a,214aで取得される。集中度取得部211a,212a,213a,214aにおいては、複数の生体情報のそれぞれに対応する集中度の値が、集中度データテーブルから取得される。取得された複数の集中度の値が、それぞれ、集中度取得部211a,212a,213a,214aから全体生産性算出部22の会議全体集中度算出部220aへ送信される。
生体計測部10から送信されてきた複数の生体情報の値を用いて、複数の会議参加者1,2,3,4の複数の個人生産性としてのリラックス度の値が、それぞれ、リラックス度取得部211b,212b,213b,214bで取得される。リラックス度取得部211b,212b,213b,214bにおいては、複数の生体情報のそれぞれに対応するリラックス度の値が、リラックス度データテーブルから取得される。複数のリラックス度の値が、それぞれ、リラックス度取得部211b,212b,213b,214bから全体生産性算出部22の会議全体リラックス度算出部220bへ送信される。
生体計測部10から送信されてきた複数の生体情報の値を用いて、複数の会議参加者1,2,3,4の複数の個人生産性としてのコミュニケーション度の値が、それぞれ、コミュニケーション度取得部211c,212c,213c,214cで取得される。コミュニケーション度取得部211c,212c,213c,214cにおいては、複数の生体情報のそれぞれに対応するコミュニケーション度の値が、コミュニケーション度データテーブルから取得される。複数の会議参加者1,2,3,4の複数のコミュニケーション度の値が、それぞれ、コミュニケーション度取得部211c,212c,213c,214cから全体生産性算出部22の会議全体コミュニケーション度算出部220cへ送信される。
全体生産性算出部22は、個人生産性取得部21により取得された複数の個人生産性の値を用いて、全体生産性の値を算出する。全体生産性算出部22は、会議全体集中度算出部220a、会議全体リラックス度算出部220b、および会議全体コミュニケーション度算出部220cを含んでいる。
図5に示されるように、会議システム100は、複数種類の会議α,β,γのうちのいずれかを選択するための選択部40を備えている。全体生産性算出部22は、選択部40により選択された会議の種類ごとに異なる態様で、全体生産性の値を算出する。この異なる態様での全体生産性の算出方法は、後述される。
会議全体集中度算出部220aにおいて、複数の会議参加者1,2,3,4の複数の集中度の値を用いて、全体生産性として会議全体集中度の値が算出される。会議全体集中度算出部220aにおいて算出された会議全体集中度の値のデータは、判定部23の集中度閾値判定部230aへ送られる。
会議全体リラックス度算出部220bにおいて、複数の会議参加者1,2,3,4の複数のリラックス度の値を用いて、全体生産性として会議全体リラックス度の値が算出される。会議全体リラックス度算出部220bにおいて算出された会議全体リラックス度の値のデータは、判定部23のリラックス度閾値判定部230bへ送られる。
会議全体コミュニケーション度算出部220cにおいて、複数の会議参加者1,2,3,4の複数のコミュニケーション度の値を用いて、全体生産性として会議全体コミュニケーション度の値が算出される。会議全体コミュニケーション度算出部220cにおいて算出された会議全体コミュニケーション度の値のデータは、判定部23のコミュニケーション度閾値判定部230cへ送られる。
判定部23は、全体生産性算出部22で算出された全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。判定部23は、集中度閾値判定部230a、リラックス度閾値判定部230b、コミュニケーション度閾値判定部230cを含んでいる。
集中度閾値判定部230aは、会議全体集中度の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。リラックス度閾値判定部230bは、会議全体リラックス度の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。コミュニケーション度閾値判定部230cは、コミュニケーション度の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。
駆動部24は、判定部23によって全体生産性の値が閾値未満であると判定された場合に、複数の会議参加者1,2,3,4に全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、刺激付与部30を駆動する。駆動部24は、駆動部24a、駆動部24b、および駆動部24cを含んでいる。駆動部24aは、集中度閾値判定部230aによって会議全体集中度の値が閾値未満であると判定された場合に、集中度を向上させる刺激付与部30を駆動させ、複数の会議参加者1,2,3,4に刺激を付与する。駆動部24bは、リラックス度閾値判定部230bによって会議全体リラックス度の値が閾値未満であると判定された場合に、リラックス度を向上させる刺激付与部30を駆動させ、複数の会議参加者1,2,3,4に刺激を付与する。駆動部24cは、コミュニケーション度閾値判定部230cによって会議全体コミュニケーション度の値が閾値未満であると判定された場合に、コミュニケーション度を向上させる刺激付与部30を駆動させ、複数の会議参加者1,2,3,4に刺激を付与する。
上記の構成によれば、複数の会議参加者1,2,3,4により開催される会議の全体生産性を向上させることができる。
図5に示されるように、本実施の形態においては、生体計測部10は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、個人生産性と相関がある生体情報として、2種類以上の個人生産性と相関がある生体情報を計測する。具体的には、生体計測部10は、複数の会議参加者1,2,3,4ごとに、個人生産性と相関がある生体情報として、集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度からなる3種類の個人生産性と相関がある生体情報を計測する。
また、個人生産性取得部21は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、2種類以上の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する2種類以上の個人生産性の値を取得する。具体的には、個人生産性取得部21は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度からなる3種類の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する3種類の個人生産性の値を取得する。
さらに、全体生産性算出部22は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、2種類以上の個人生産性の値に基づいて、2種類以上の全体生産性の値を算出する。具体的には、全体生産性算出部22は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度からなる3種類の個人生産性の値に基づいて、3種類の全体生産性の値を算出する。
それにより、判定部23は、全体生産性算出部22で算出された2種類以上の全体生産性の値のそれぞれが予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。具体的には、判定部23は、全体生産性算出部22で算出された集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度からなる3種類の全体生産性の値のそれぞれが予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。
刺激付与部30は、判定部23によって2種類以上の全体生産性の値のうちの少なくとも1つの全体生産性が閾値未満であると判定された場合に、複数の会議参加者1,2,3,4に少なくとも1つの全体生産性の値を増加させる刺激を付与する。具体的には、判定部23によって集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度からなる3種類の全体生産性の値のうちの少なくとも1つの全体生産性が閾値未満であると判定される場合がある。この場合には、刺激付与部30は、複数の会議参加者1,2,3,4に少なくとも1つの全体生産性の値を増加させる刺激を付与する。
上記の構成によれば、複数種類の全体生産性の指標のうちのいずれか1つが閾値未満である場合に、会議の生産性を向上させることができる。したがって、様々な角度から会議の全体生産性の低下を防止することができる。
本実施の形態においては、集中度、リラックス度、およびコミュニケーション度からなる3種類の個人生産性と相関がある生体情報が用いられている。しかしながら、生体計測部10は、集中度と相関がある生体情報、コミュニケーション度と相関がある生体情報、およびリラックス度と相関がある生体情報のうちのうちの少なくともいずれか1つを計測するものであってもよい。この場合においても、会議全体の集中度、コミュニケーション度、およびリラックス度のうちの少なくともいずれか1つを向上させることができる。
図7に示されるように、たとえば、生体計測部10は、個人生産性と相関がある生体情報として、集中度と相関がある生体情報のみを計測するものであってもよい。図示していないが、生体計測部10は、個人生産性と相関がある生体情報として、リラックス度と相関がある生体情報のみを計測するものであってもよい。図示していないが、生体計測部10は、個人生産性と相関がある生体情報として、コミュニケーション度と相関がある生体情報のみを計測するものであってもよい。
図8には、生体計測部10によって計測される生体情報に基づいて個人生産性取得部21において取得される複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの集中度の時系列的なデータがグラフで示されている。全体生産性算出部22においては、この図8に示される複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの集中度の時系列的なデータが重ね合わせられる。それにより、図9に示されるような複数の会議参加者1,2,3,4の集中度の重ね合わせのグラフが得られる。
本実施の形態の会議システム100においては、図9から分かるように、複数の会議参加者1,2,3,4の集中度の単位時間あたりの平均値と、複数の会議参加者1,2,3,4同士の間の集中度の同期現象とを用いて、全体生産性を算出する。集中度の同期現象は、複数の集中度同士の間の相関係数によって特定される。
本実施の形態においては、全体生産性算出部22は、次の3つの要素(i)〜(iii)を加えた値を、全体生産性の値として算出する。
(i) 複数の個人生産性の値の単位時間当たりの相加平均値×第1の係数A,D,またはG
(ii) 複数の個人生産性の値から抽出され得る任意の2つの値の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)×第2の係数B,E,またはH
複数の個人生産性の値から抽出され得る任意の2つの値の相関係数は、複数の個人生産性の組合せの数だけ存在する。たとえば、複数の個人生産性の値が、S,T,U,Wの4つである場合を考える。この場合、S,T,U,Wの4つの数値の組合せの数だけ相関係数が得られる。つまり、個人生産性の値SとTとの相関係数Z1、個人生産性の値SとUとの相関係数Z2、および個人生産性の値SとWとの相関係数Z3が得られる。また、個人生産性の値TとUとの相関係数Z4、個人生産性の値TとWとの相関係数Z5、および個人生産性の値WとUとの相関係数Z6が得られる。つまり、6つの組合せの相関係数Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6が得られる。したがって、得られた相関係数を全て加算し、その得られた加算値を相関係数の組合せの数で割ると、複数の個人生産性の値から抽出され得る任意の2つの値の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)が得られる。具体的には、相関係数=(Z1+Z2+Z3+Z4+Z5+Z6)/6である。
(iii) 初期値C,F,またはI(初期値はゼロであってもよい。)
複数の会議参加者1,2,3,4の相関係数は、複数の会議参加者1,2,3,4のうちのいずれか2人を参加者Xおよび参加者Yとしたときに、次の式(1)によって算出される。
Figure 2016091490
たとえば、複数の会議参加者1,2,3,4が、それぞれ、複数の個人生産性J,K,L,Mの会議状態であるとする。このとき、
複数の個人生産性の値の単位時間当たりの相加平均値O=
(個人生産性J+個人生産性K+個人生産性L+個人生産性M)÷人数(4人)
複数の個人生産性の値から抽出され得る任意の2つの値の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)P=
(個人生産性JとKとの相関係数+個人生産性JとLとの相関係数+個人生産性JとMとの相関係数+個人生産性KとLとの相関係数+個人生産性KとMとの相関係数+個人生産性LとMとの相関係数)÷相関係数の数(6つ)
したがって、全体生産性の値は、O×第1の係数(A,D,またはG)+P×第2の係数(B,E,またはI)+初期値(C,F,またはI)である。
上記の構成によれば、会議の種類に応じて、個人生産性の平均値および個人生産性の相関係数のそれぞれの影響が反映された全体生産性の値を算出することが可能になる。
より具体的に説明すると、会議全体集中度、会議全体リラックス度、および会議全体コミュニケーション度は、次の式により計算される。
本実施の形態においては、全体生産性算出部22は、次の3つの要素(i)〜(iii)を加えた値を、会議全体集中度の値として算出する。
(i) 複数の集中度の値の単位時間当たりの相加平均値×第1の係数A
(ii) 複数の集中度の値から抽出され得る任意の2つの集中度の値の相関係数の相加平均値(同期現象)×第2の係数B
(iii) 初期値C
たとえば、複数の会議参加者1,2,3,4が、それぞれ、複数の集中度AJ,AK,AL,AMの会議状態であるとする。このとき、
複数の集中度の単位時間当たりの相加平均値AO=
(AJ+AK+AL+AM)÷人数(4人)
複数の集中度から抽出され得る任意の2つの集中度の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)AP=
(AJとAKとの相関係数+AJとALとの相関係数+AJとAMとの相関係数+AKとALとの相関係数+AKとAMとの相関係数+ALとAMとの相関係数)÷相関係数の数(6つ)
したがって、会議全体集中度は、AO×第1の係数A+AP×第2の係数B+初期値Cである。
本実施の形態においては、全体生産性算出部22は、次の3つの要素(i)〜(iii)を加えた値を、会議全体リラックス度の値として算出する。
(i) 複数のリラックス度の値の単位時間当たりの相加平均値×第1の係数D
(ii) 複数のリラックス度の値から抽出され得る任意の2つのリラックス度の値の相関係数の相加平均値(同期現象)×第2の係数E
(iii) 初期値F
たとえば、複数の会議参加者1,2,3,4が、それぞれ、複数のリラックス度RJ,RK,RL,RMの会議状態であるとする。このとき、
複数のリラックス度の単位時間当たりの相加平均値RO=
(RJ+RK+RL+RM)÷人数(4人)
複数のリラックス度から抽出され得る任意の2つのリラックス度の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)RP=
(RJとRKとの相関係数+RJとRLとの相関係数+RJとRMとの相関係数+RKとRLとの相関係数+RKとRMとの相関係数+RLとRMとの相関係数)÷相関係数の数(6つ)
したがって、会議全体リラックス度は、RO×第1の係数D+RP×第2の係数E+初期値Fである。
本実施の形態においては、全体生産性算出部22は、次の3つの要素(i)〜(iii)を加えた値を、会議全体コミュニケーション度の値として算出する。
(i) 複数のコミュニケーション度の値の単位時間当たりの相加平均値×第1の係数G
(ii) 複数のコミュニケーション度の値から抽出され得る任意の2つのコミュニケーション度の値の相関係数の相加平均値(同期現象)×第2の係数E
(iii) 初期値H
たとえば、複数の会議参加者1,2,3,4が、それぞれ、複数のコミュニケーション度CJ,CK,CL,CMの会議状態であるとする。このとき、
複数のコミュニケーション度の単位時間当たりの相加平均値CO=
(CJ+CK+CL+CM)÷人数(4人)
複数のコミュニケーション度から抽出され得る任意の2つのコミュニケーション度の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)CP=
(CJとCKとの相関係数+CJとCLとの相関係数+CJとCMとの相関係数+CKとCLとの相関係数+CKとCMとの相関係数+CLとCMとの相関係数)÷相関係数の数(6つ)
したがって、会議全体コミュニケーション度は、CO×第1の係数G+CP×第2の係数H+初期値Iである。
前述のように、会議システム100は、複数種類の会議α,β,γのうちのいずれかを選択するための選択部40を備えている。全体生産性算出部22は、選択部40により選択された会議の種類ごとに異なる態様で、全体生産性の値を算出する。具体的には、本実施の形態においては、第1の係数A,D,G、第2の係数B,E,H、および初期値C,F,Iは、選択部40を用いて選択された会議の種類に応じて予め定められた値である。したがって、会議の種類に応じて、複数の会議参加者1,2,3,4の個人生産性の低下の同期が会議に与える悪影響を抑制することができる。
ただし、全体生産性算出部22は、複数の個人生産性の値の単位時間当たりの平均値を全体生産性の値として算出してもよい。この構成によれば、複数の会議参加者1,2,3,4の個人生産性の平均値を向上させることができる。また、全体生産性算出部22は、複数の個人生産性の値の単位時間当たりの中央値を全体生産性の値として算出してもよい。この構成によれば、複数の会議参加者1,2,3,4の個人生産性の中央値を向上させることができる。ただし、この場合、数の会議参加者の数が偶数である場合には、2つの中央値の平均値を中央値として用いるものとする。
図10に示されるように、会議α,β,γは、それぞれ、次のようなものが考えられる。
会議αは、ブレーンストーミング会議である。会議αでは、集中度の相加平均値と集中度の同期現象との双方が重要であるため、A≒B(>0)である。会議αでは、リラックス度の相加平均値とリラックス度の同期現象との双方が重要であるため、D≒E(>0)である。会議αでは、コミュニケーション度の相加平均値は重要であるが、コミュニケーション度の同期現象(同時発言)はないことが好ましいため、G>H(G>0,H<0)である。
会議βは、指示命令会議または連絡型会議である。会議βでは、集中度の相加平均値は集中度の同期現象よりも重要であるため、A>B(>0)である。会議βでは、リラックス度の相加平均値とリラックス度の同期現象との双方があまり重要ではないため、D≒E≒0である。会議βでは、コミュニケーション度の相加平均値はあまり重要ではなく、コミュニケーション度の同期現象(同時発言)はないことが好ましいため、G≒0かつH<0である。
会議γは、意志決定会型議、コーチング会議、または本質問題発見・解決会議である。会議γでは、集中度の相加平均値と集中度の同期現象との双方が重要であるため、A≒B(>0)である。会議γでは、リラックス度の相加平均値よりもリラックスの同期現象のほうが重要であるため、D<E(D>,E>0)である。会議γでは、コミュニケーション度の相加平均値は重要であるが、コミュニケーション度の同期現象(同時発言)はないことが好ましいため、G>H(G>0,H<0)である。
図11に示されるように、本実施の形態の会議システム100においては、複数の会議参加者1,2,3,4に個人生産性を向上させる刺激が付与される。
以下、本実施の形態の会議システム100の特徴およびそれにより得られる効果を記載する。
(1) 会議システム100は、生体計測部10と、刺激付与部30と、制御部20と、を備えている。生体計測部10は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測する。刺激付与部30は、複数の会議参加者1,2,3,4に会議の全体生産性を向上させる刺激を付与する。制御部20は、生体計測部10により計測された結果に基づいて刺激付与部30を制御する。制御部20は、個人生産性取得部21と、全体生産性算出部22と、判定部23と、駆動部24と、を含んでいる。
個人生産性取得部21は、生体計測部10により計測された複数の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する。全体生産性算出部22は、個人生産性取得部21により取得された複数の個人生産性の値を用いて、全体生産性の値を算出する。判定部23は、全体生産性算出部22で算出された全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。駆動部24は、判定部23によって全体生産性の値が閾値未満であると判定された場合に、複数の会議参加者1,2,3,4に全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、刺激付与部30を駆動する。
上記の構成によれば、複数の会議参加者1,2,3,4により開催される会議の全体生産性を向上させることができる。
(2) 会議システム100は、複数種類の会議α,β,γのうちのいずれかを選択するための選択部40を備えていることが好ましい。この場合、全体生産性算出部22は、選択部40により選択された会議α,β,γの種類ごとに異なる態様で、全体生産性の値を算出する。
上記の構成によれば、会議α,β,γの種類に応じて異なった刺激の付与の仕方を選択することができる。たとえば、複数種類の会議α,β,γのそれぞれに適した全体生産性の値の算出の態様を予め定めておくことにより、複数の会議参加者1,2,3,4に会議α,β,γの種類に応じて適した刺激を付与することができる。
(3) 全体生産性算出部22は、次の3つの要素を加えた値を、全体生産性の値として算出することが好ましい。
(i) 複数の個人生産性の値の単位時間当たりの相加平均値×第1の係数A,D,G
(ii) 複数の個人生産性の値から抽出され得る任意の2つの値の相関係数の単位時間当たりの相加平均値(同期現象)×第2の係数B,E,H
(iii) 初期値C,F,I
前述の任意の2つの値の相関係数は、次の式(1)によって算出される。
Figure 2016091490
上記の構成によれば、個人生産性の平均値および個人生産性の相関係数のそれぞれの影響が反映された全体生産性の値を算出することが可能になる。
(4) 会議α,β,γの種類を選択するための選択部40を備えていることが好ましい。この場合、第1の係数、第2の係数、および初期値は、選択部40を用いて選択された会議α,β,γの種類に応じて予め定められた値である。
上記の構成によれば、会議α,β,γの種類に応じて、複数の会議参加者1,2,3,4の個人生産性の低下の同期が会議に与える悪影響を抑制することができる。
(5) 全体生産性算出部22は、複数の会議参加者1,2,3,4の複数の個人生産性の値の合計値、平均値、および中央値のいずれかを全体生産性として算出してもよい。
これによれば、複数の会議参加者の複数の個人生産性の平均値および中央値のいずれかを向上させることができる。
(6) 生体計測部10は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、個人生産性と相関がある生体情報として、2種類以上の個人生産性と相関がある生体情報を計測することが好ましい。この場合、個人生産性取得部21は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、2種類以上の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する2種類以上の個人生産性の値を取得する。全体生産性算出部22は、複数の会議参加者1,2,3,4のそれぞれごとに、2種類以上の個人生産性の値に基づいて、2種類以上の全体生産性の値を算出する。判定部23は、全体生産性算出部22で算出された2種類以上の全体生産性の値のそれぞれが予め定められた閾値未満であるか否かを判定する。刺激付与部30は、判定部23によって2種類以上の全体生産性の値のうちの少なくとも1つの全体生産性が閾値未満であると判定された場合に、複数の会議参加者1,2,3,4に少なくとも1つの全体生産性の値を増加させる刺激を付与する。
上記の構成によれば、2種類以上の全体生産性のうちのいずれか1つでも全体生産性が低下した場合に、その低下した全体生産性を向上させることができる。
(7) 生体計測部10は、個人生産性と相関がある生体情報として、集中度と相関がある生体情報、コミュニケーション度と相関がある生体情報、およびリラックス度と相関がある生体情報のうちの少なくともいずれか1つを計測することが好ましい。
上記の構成によれば、会議全体の集中度、コミュニケーション度、およびリラックス度のうち少なくともいずれか1つを向上させることができる。
る。
(8) 会議システム用プログラムは、会議システム100に用いられる。会議システム用プログラムは、制御部20としてのコンピュータを、次の4つの部分として機能させる。
(i) 生体計測部10により計測された複数の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する個人生産性取得部21
(ii) 個人生産性取得部21により取得された複数の個人生産性の値を用いて、全体生産性の値を算出する全体生産性算出部22
(iii) 全体生産性算出部22で算出された全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する判定部23
(iv) 判定部23によって全体生産性の値が閾値未満であると判定された場合に、複数の会議参加者1,2,3,4に全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、刺激付与部30を駆動する駆動部24
1,2,3,4 会議参加者
10 生体計測部
20 制御部
21 個人生産性取得部
22 全体生産性算出部
23 判定部
24 駆動部
30 刺激付与部
40 選択部
100 会議システム
α,β,γ 会議

Claims (8)

  1. 複数の会議参加者のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測する生体計測部と、
    前記複数の会議参加者に会議の全体生産性を向上させる刺激を付与する刺激付与部と、
    前記生体計測部により計測された結果に基づいて前記刺激付与部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記生体計測部により計測された複数の前記個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する個人生産性取得部と、
    前記個人生産性取得部により取得された前記複数の個人生産性の値を用いて、前記全体生産性の値を算出する全体生産性算出部と、
    前記全体生産性算出部で算出された前記全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記全体生産性の値が前記閾値未満であると判定された場合に、前記複数の会議参加者に前記全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、前記刺激付与部を駆動する駆動部と、を含む、会議システム。
  2. 複数種類の会議のうちのいずれかを選択するための選択部を備え、
    前記全体生産性算出部は、前記選択部により選択された前記会議の種類ごとに異なる態様で、前記全体生産性の値を算出する、請求項1に記載の会議システム。
  3. 前記全体生産性算出部は、
    前記複数の個人生産性の値の単位時間当たりの相加平均値×第1の係数と、
    前記複数の個人生産性の値から抽出され得る任意の2つ値の相関係数の単位時間当たりの相加平均値×第2の係数と、
    初期値と、
    を加えた値を、前記全体生産性の値として算出する、請求項1または2に記載の会議システム。
  4. 会議の種類を選択するための選択部を備え、
    前記第1の係数、前記第2の係数、および前記初期値は、前記選択部を用いて選択された会議の種類に応じて予め定められた値である、請求項3に記載の会議システム。
  5. 前記全体生産性算出部は、前記複数の会議参加者の前記複数の個人生産性の値の平均値および中央値のいずれかを前記全体生産性として算出する、請求項1〜4のいずれかに記載の会議システム。
  6. 前記生体計測部は、前記複数の会議参加者のそれぞれごとに、前記個人生産性と相関がある生体情報として、2種類以上の個人生産性と相関がある生体情報を計測し、
    前記個人生産性取得部は、前記複数の会議参加者のそれぞれごとに、前記2種類以上の個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する2種類以上の個人生産性の値を取得し、
    前記全体生産性算出部は、前記複数の会議参加者のそれぞれごとに、前記2種類以上の個人生産性の値に基づいて、2種類以上の全体生産性の値を算出し、
    前記判定部は、前記全体生産性算出部で算出された前記2種類以上の全体生産性の値のそれぞれが予め定められた前記閾値未満であるか否かを判定し、
    前記刺激付与部は、前記判定部によって前記2種類以上の全体生産性の値のうちの少なくとも1つの全体生産性が前記閾値未満であると判定された場合に、前記複数の会議参加者に前記少なくとも1つの全体生産性の値を増加させる刺激を付与する、請求項1〜5のいずれかに記載の会議システム。
  7. 前記生体計測部は、前記個人生産性と相関がある生体情報として、集中度と相関がある生体情報、コミュニケーション度と相関がある生体情報、およびリラックス度と相関がある生体情報のうちの少なくともいずれか1つを計測する、請求項1〜6のいずれかに記載の会議システム。
  8. 複数の会議参加者のそれぞれの個人生産性と相関がある生体情報を計測する生体計測部と、
    前記複数の会議参加者に会議の全体生産性を向上させる刺激を付与する刺激付与部と、
    前記生体計測部により計測された結果に基づいて前記刺激付与部を制御する制御部と、を備えた、会議システムに用いられる会議システム用プログラムであって、
    前記制御部としてのコンピュータを、
    前記生体計測部により計測された複数の前記個人生産性と相関がある生体情報にそれぞれ対応する複数の個人生産性の値を取得する個人生産性取得部、
    前記個人生産性取得部により取得された前記複数の個人生産性の値を用いて、前記全体生産性の値を算出する全体生産性算出部、
    前記全体生産性算出部で算出された前記全体生産性の値が予め定められた閾値未満であるか否かを判定する判定部、および
    前記判定部によって前記全体生産性の値が前記閾値未満であると判定された場合に、前記複数の会議参加者に前記全体生産性の値を増加させる刺激を付与するように、前記刺激付与部を駆動する駆動部、として機能させる、会議システム用プログラム。
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