JP2016091340A - 断面標示装置及び断面標示プログラム - Google Patents

断面標示装置及び断面標示プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016091340A
JP2016091340A JP2014225786A JP2014225786A JP2016091340A JP 2016091340 A JP2016091340 A JP 2016091340A JP 2014225786 A JP2014225786 A JP 2014225786A JP 2014225786 A JP2014225786 A JP 2014225786A JP 2016091340 A JP2016091340 A JP 2016091340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
cut
marking
section
reinforcing bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014225786A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6152536B2 (ja
Inventor
中島 徹
Toru Nakajima
徹 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Architec KK
Original Assignee
Architec KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Architec KK filed Critical Architec KK
Priority to JP2014225786A priority Critical patent/JP6152536B2/ja
Publication of JP2016091340A publication Critical patent/JP2016091340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6152536B2 publication Critical patent/JP6152536B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

【課題】 指定した境界面で切断された前記要素断面と当該境界面付近の要素端面との区別を、各々の断面形態を目視できる範囲において如何なる角度から見た場合であっても容易に行うことができる断面標示装置及び断面標示プログラムの提供。
【解決手段】 指定の境界面で切断される切断躯体を検出する指定躯体検出手段と、
前記切断躯体に含まれる構成鉄筋を検出する鉄筋検出手段と、
前記構成鉄筋から前記境界面で切断される切断鉄筋を検出する切断鉄筋検出手段と、
前記切断鉄筋の断面に前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面を設ける標示手段を備えることを特徴とする断面標示装置及び断面標示プログラム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物を構成する柱や梁などの様々な躯体や、躯体内に配設されている鉄筋等の構成要素(以下「躯体等」と記す)について、断面と端面を容易に区別することに寄与する断面標示装置及び断面標示プログラムに関する。
前記躯体等の断面状態、配置状態又は躯体の配筋状態など(以下「検証内容」と記す)の検証作業は、三次元CADの断面図作成機能(例えば下記特許文献参照)を利用して既に編集された画像データから目的に応じた情報を抽出し、断面図、配置図、外観図又は内観図など(以下「検証図」と記す)を適宜作成し、当該検証図を参照しつつ行う手法が採られている。
特開2001−227060号公報 特開2011−037079号公報
例えば、前記検証内容に関する情報を得ようとする際、所定の操作で与えられた平面(以下「境界面」と記す)で切断された断面(以下「指定断面」と記す)に含まれる各要素の断面(以下「要素断面」と記す)や躯体等が本来有する始終端(以下「要素端面」と記す)は、当該躯体等の軸方向から正視すると、当該躯体等の仕様に応じた最小面積の断面形状(以下「仕様形状」と記す)で表現され、視線と当該躯体等の軸との間に傾斜が生じれば、当該傾斜角度に応じて前記仕様形状が歪んだ形で表現されるが、両者の判別は困難である。
更に、視線と当該躯体等の軸との間に生じる傾斜が直角になると、前記躯体等の要素断面は単なる直線で表現され(図13参照)、要素断面と前記境界面に近接して存在する躯体等の要素端面との区別は略不可能である。
従来、この様な不都合は、断面を取り出した後に前記躯体等の断面を指定し、前記躯体等の端面とは相違する任意の形態に変形し、又は前記断面に前記躯体等の端面と異なる彩色を施すなどの措置を採ることによって解消されていた。
しかしながら、建築物の指定断面に表れる前記躯体等の形態を前記要素断面と要素端面とに識別する作業は、例えば、鉄筋であれば、配筋リストなどを参照しつつ個々の鉄筋の仕様を慎重に確認しつつ行わねばならず、大変時間と労力がかかる作業であった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、指定した境界面で切断された前記要素断面と当該境界面付近の要素端面との区別を、各々の断面形態を目視できる範囲において如何なる角度から見た場合であっても容易に行うことができる断面標示装置及び断面標示プログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、指定の境界面で切断される物体を検出する切断物体検出手段と、前記境界面で切断される切断物体の断面に前記境界面に含まれ得る視線(前記境界面に描ける線を一部又は全部とする視線)で視認できる波状の標示面を設ける標示手段を備えることを特徴とする断面標示装置と、コンピュータに、前記断面標示装置として機能させることを特徴とする断面標示プログラムである。
前記標示手段は、例えば、前記切断鉄筋の断面の一部を中心とする外周の位相αに対しsinα×定数を深度とする波状を備える標示面を設ける手法を採ることができる。
前記断面標示装置は、例えば、躯体に内包される鉄筋の配筋状態を検証しようとする際には、指定の境界面で切断される切断躯体を検出する指定躯体検出手段と、前記切断躯体に含まれる構成鉄筋を検出する鉄筋検出手段と、前記構成鉄筋から前記境界面で切断される切断鉄筋を検出する切断鉄筋検出手段と、前記切断鉄筋の断面に前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面を設ける標示手段を備える断面標示装置とすることができる。
本発明による断面標示装置によれば、前記境界面で切断される切断物体の断面に前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面を設けることによって、指定した境界面で切断された前記要素断面と当該境界面付近の要素端面との区別を容易に行うことができる。
この様に、建築物の指定断面に表れる前記躯体等の形態を前記要素断面と要素端面とに識別する際に、構成要素のリストなどを参照しつつ個々の仕様を慎重に確認すると言った多大な時間と労力がかかる作業を回避することができるので、負担無く速やかに配筋状態の検証作業を行うことに寄与する。
本発明による断面標示装置のオブジェクト構成及びハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 本発明による断面標示装置で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理における標示面分割処理の一例を示すフローチャートである。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理における三角形群移動処理の一例を示すフローチャートである。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理におけるアップベクトル作成処理(指定点)の一例を示すフローチャート及び説明図である。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理におけるアップベクトル作成処理(節点及び終点)の一例を示すフローチャートである。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理におけるアップベクトル作成処理(節点及び終点)の一例を示す説明図である。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理における始点、節点及び終点並びに端面及び要素断面の一例を示す説明図である。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理における断面深度算出処理の一例を示すフローチャート及び説明図である。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理における標示面分割処理の一例を示すフローチャート及び説明図である。 本発明による断面標示装置で行われる標示処理における標示面分割処理の一例を示す説明図である。 本発明による断面標示装置を含むCADで表示される断面及び端面の一例を示す画像である。 従来のCADで表示される断面及び端面の一例を示す画像である。
以下、本発明による断面標示装置及び断面標示プログラムの実施の形態を、それを組み込んだ配筋検証支援装置を例として図面に基づき詳細に説明する。
尚、ここで例示する配筋検証支援装置は、三次元の編集データ及びその投影データを編集する機能(以下「編集機能」と記す)を有する建築物用三次元CAD(以下「CAD」と記す)である。
図1に示す例は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等の記録媒体、入出力インターフェース、通信インターフェースなどのハードウエア資源を備え、前記記録媒体にオペレーションシステムOS及びアプリケーションプログラムAPなどのプログラムがインストールされたコンピュータシステムとして前記CADを実現した例である。
前記CADは、ユーザーの指示を入力するマウスオブジェクト1、前記マウスオブジェクト1で入力された指示に基づき図形データ又はテキストデータを編集するための前記編集機能を有し編集した情報を保存し管理する建築物データオブジェクト2、前記データに基づき指定躯体の所望境界面で切断された断面を有する立体を作成する切断オブジェクト3、前記建築物データオブジェクト2又は前記切断オブジェクト3で作成した前記図形データ又はテキストデータを表示するための表示オブジェクト4を備えた構成を有する(図1(A)参照)。
[マウスオブジェクト]
前記マウスオブジェクト1は、ディスプレイ画面のカーソルを移動して、マウス等で行われる入力操作の内容(指令など)及び画面座標(画面の位置を示す二次元座標系による座標)を前記表示オブジェクト4へ送信する。
[表示オブジェクト]
前記表示オブジェクト4は、グラフィックオブジェクトと表示行列(アフィン変換行列)を含む。
前記表示オブジェクト4は、前記マウスオブジェクト1が出力する指令など、当該表示オブジェクト4に対して与えられる種々の指令により、前記建築物データオブジェクト2又は前記切断オブジェクト3などで作成された建築物データ又はその建築物の構成要素である躯体の形態及び構造を軸座標、表皮座標、断面座標又は円半径などで表す編集データ(以下「躯体データ」と記す)及びそれらの投影データをグラフィックオブジェクト(例えば「DirectX(登録商標)」又は「OpenGL(登録商標)」など)に送りディスプレイ画面に表示する。
[建築物データオブジェクト]
前記建築物データオブジェクト2は、前記マウスオブジェクト1等と連携して前記編集機能を果たす編集手段と、当該編集手段で作成した編集データ及びその投影データを保存し管理する保存手段を備える。
(編集手段)
前記編集手段は、前記マウスオブジェクト1から得た前記入力操作の内容及び画面座標から編集空間の空間座標を導き、建築物を構成する躯体などに分けて、前記躯体データ及びその投影データなどの形で前記保存手段の記録エリアに保有する。
前記編集手段は、前記躯体データを作成し、又はそれらを組み合わせて床伏図、天井伏図、立面図、平面図などの前記建築物データに編集する。
前記編集手段で作成された前記建築物データ又は前記躯体データは、例えば、DXF形式など所定形式のデータとして前記保存手段の記録手段に保存する。
この例の、前記床伏図の前記建築物データ及び前記躯体データは、当該床伏図に含まれる躯体の属性データ及び各躯体に配される鉄筋の配筋リストデータ並びにその躯体に用いられる鉄筋に関するデータ(以下「鉄筋データ」と記す)を含めて構成する。
尚、前記属性データは、例えば、建築物を構成する階層、当該階層に含まれる柱又は梁などの躯体分類並びに当該躯体の躯体軸及び躯体表皮(表面を厚みの無い皮と見立てた)を特定するデータである。
(保存手段)
前記保存手段は、例えば、階層にあっては、“1F”などの文字列を保有し、躯体分類にあっては、“柱”などの文字列を保有し、躯体軸にあっては、当該躯体軸を構成する直線の連結点(節点)を連続した点群として保有し、躯体断面にあっては、前記節点を含む断面(平面)を構成する多角形として保有し、前記断面を形作る辺を含めて構成される四角形又はそれを分割した三角形ABC及びその頂点P0〜Pn(図10参照)の座標を表皮座標として記録手段に保有する。
前記表皮座標は、前記躯体表皮の平面又は曲面を、例えば、線形関数、細分されたメッシュ又は三角形群を構成する各三角形の座標として保存する。
尚、前記線形関数は、平面又は曲面に仮想の格子線を与え、個々の線に対して、例えば、法線方向の増加量を格子線の始点からの距離に比例して変化させるなどの方法を、数式又はプログラムで定義するものである。
前記配筋リストデータは、建築物を構成する前記躯体ごとに、各躯体が内包する鉄筋の使用情報及び配置情報を含むデータである。
また、前記鉄筋データは、各躯体に含まれる鉄筋の鉄筋名称(属性)、鉄筋材質、鉄筋軸及び鉄筋径などのデータである。
尚、鉄筋の表皮座標等は、前記鉄筋径から擬似多角形を作成し、前記鉄筋軸の線形(鉄筋線形)に沿ってスイープする処理等によって適宜作成する。
この様に軸に対して規格化した肉(表皮)付けを行う手法の選択によって、記録手段の記録領域をいたずらに消費することを防止することができる。
前記鉄筋軸は、この建築物用三次元CADにおける三次元座標系の編集空間に表される点、直線又は曲線である。
前記曲線は、円、円弧、楕円、楕円弧、放物曲線、双曲線、ベジエ曲線、クロソイド曲線その他の曲線であって、数式又は関数で定義される線分である。
前記鉄筋名称及び前記鉄筋径は、例えば、前記鉄筋名称に代わる記号と前記鉄筋径に代わる数字を組み合わせて保有する。
前記鉄筋径は、鉄筋の直径である。鉄筋の半径は、前記鉄筋軸と直交する方向の当該鉄筋軸から表皮までの距離である。
前記半径は、一定であってもよく、又は軸に沿って円錐、円錐台又はコークボトル型のように、直線的又は曲線的な軸に沿った比例変化を与えてもよい。
[切断オブジェクト]
前記切断オブジェクト3は、本発明による断面標示装置の一例であって、コンピュータに、前記切断オブジェクト(断面標示装置)3として機能させる断面標示プログラムと、前記ハードウエア資源とが協働して動作する。
この例の前記切断オブジェクト3は、指定された階の床伏図の前記投影データ及び当該投影データに含まれる躯体の前記配筋リストデータから三次元画像の投影データを作成しディスプレイ画面に表示する表示手段と、指定の境界面で切断される切断躯体を検出する指定躯体検出手段と、前記切断躯体に含まれる構成鉄筋を検出する鉄筋検出手段と、前記構成鉄筋から前記境界面で切断される切断鉄筋を検出する切断鉄筋検出手段(切断物体検出手段)と、前記切断鉄筋の断面を前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面に成形する標示手段を備える。
以下、前記切断オブジェクト3により行われる、表示処理、指定躯体検出処理、鉄筋検出処理、境界面設定処理、切断鉄筋検出処理及び標示処理並びにそれらに付随する諸処理の一例を示す。
(表示処理)
前記表示処理では、当該切断オブジェクト3の表示手段は、例えば、前記マウスオブジェクト1からの指令に基づき表示すべき階層の指定を受け、前記建築物データオブジェクト2に対して、当該建築物データオブジェクト2の記録エリアに保存されたすべての前記建築物データ又は前記躯体データから、指定した階層に含まれる柱データ(柱の躯体データ)及び梁データ(梁の躯体データ)を検索する指令を出力する。
当該指令を受けた前記建築物データオブジェクト2は、前記切断オブジェクト3に対して上記指令の検索結果を出力する。
前記検索結果を受けた前記表示手段は、例えば、前記床伏図の前記建築物データ又は前記躯体データに基づいて前記投影データを作成し前記表示オブジェクト4へ出力する。
当該表示オブジェクト4は、保有するグラフィックオブジェクトと表示行列で、前記切断オブジェクト3から受けた前記投影データを、躯体表皮の面又は線として前記ディスプレイ画面に表示する。
(指定躯体検出処理)
前記指定躯体検出処理では、前記指定躯体検出手段は、前記マウスオブジェクト1からの指令に基づき配筋を検討すべき対象となる躯体の指定を受け、当該切断オブジェクト3の前記指定躯体検出手段に対して、指定された躯体を特定する指令を出力する。
当該指令を受けた当該切断オブジェクト3の前記指定躯体検出手段は、例えば、前記ディスプレイ画面に表示された床伏図において、前記入力操作(例えばマウスによる「クリック操作」)で指定した躯体を特定する。
その際、前記指定躯体検出手段は、前記入力操作で指定した前記画面座標(カーソルの位置座標)の一点を通る画面法線を導くと共に、当該画面法線を編集空間の三次元座標に変換し、前記編集空間内で当該画面法線と交差する躯体を検出する。
前記指定躯体検出手段は、指定した躯体を検出すると、当該切断オブジェクト3の鉄筋検出手段に当該躯体を通知して次の処理に移り、躯体を検出できなければ、前記表示オブジェクト4等を介してユーザーに注意を促し、当該ユーザーの入力操作で躯体が指定されるまで待機する。
(鉄筋検出処理)
前記指定躯体検出手段から切断対象となる躯体の通知を受けた前記鉄筋検出手段は、前記建築物データオブジェクト2に対して、指定された躯体に含まれる物体(鉄筋等)を特定する指令を出力する。
前記指令を受けた前記建築物データオブジェクト2(前記鉄筋検出手段)は、当該建築物データオブジェクト2の記録エリアに格納されたすべての躯体データから、指定した階層の前記柱データ及び前記梁データを検索し、指定された躯体に含まれる全ての鉄筋データを当該切断オブジェクト3の記録エリアに保存する。
(境界面設定処理)
この例の前記境界面設定手段は、前記指定躯体検出手段から切断対象となる躯体の指定検出を受け、当該躯体表皮と前記画面法線との交点(以下「指定点」と記す)を通り且つ当該躯体の躯体軸方向を指すベクトルを法線とする境界面を導くと共に、以下の切断鉄筋検出処理を行う。
(切断鉄筋検出処理)
即ち、この例の切断鉄筋検出処理は、前記切断鉄筋検出手段により、軸と断面で構成された物体データを検出し、検出されたデータのなかから円断面を持つデータを鉄筋データとして検出し、更に、検出された鉄筋データのなかから軸の端点が前記境界面と接している鉄筋データを検出し、これらのすべてを満たす鉄筋データに標示フラグを立てて、それらを標示対象データとして当該切断オブジェクト3の記録エリアに保存する(図2参照)。
(標示処理)
この例の前記標示処理は、前記標示手段により、前記標示フラグを立てた鉄筋に対して、以下に示す一連の処理を行う。
即ち、鉄筋の断面に標示面を設ける場合には、前記境界面で切断した鉄筋(構成要素)の軸端における半径r(又は断面形状)を前記配筋リストデータ及び鉄筋データに基づいて取得する処理A、XY面(所定の二次元平面)上に半径rの円(又は取得した断面形状)を作成する処理B、当該円(又は取得した断面形状)を多角形に変換する処理Cを行い、当該多角形を鉄筋軸の指定点(境界面)に移動する処理D、当該指定点(境界面)に移動した多角形に標示面を形成する処理Eを順に行う。
前記標示手段は、前記処理Eの際又はその後に、前記多角形を多数の三角形に分割する処理Fを行う(図3参照)。
(標示面分割処理)
前記処理Dは、指定点(境界面)での軸ベクトルを取得する処理D1と、前記指定点(境界面)のアップベクトルを導く処理D2と、鉄筋軸を構成する直線の各連結点(以下「節点」と記す)、前記指定点の座標、当該指定点における断面法線(断面の法線)及び当該指定点におけるアップベクトルから前記三角形群を指定点(境界面)に導くアフィン変換行列を作成する処理D3と、前記指定点(境界面)に前記三角形群を移動する処理D4を順に行う(図4(A)参照)。
前記アップベクトルを導く処理は、例えば、指定した鉄筋の始端(多角形)から終端(始端と同じ多角形)に至る側面を、平面(四角形又は三角形)を筒状に配置した集合体と見立て、その平面にねじれが生じない様に、前記鉄筋の表皮を構成する平面の配置始点を揃えるための処理である。
当該アップベクトルを始点として前記鉄筋の表皮を構成する各平面を配置すれば、通知された鉄筋の鉄筋軸が如何なる態様で屈曲しようとも、当該鉄筋軸に捩れが伴うことはなく、その鉄筋表皮も捩れることはない(図4(B)参照)。
前記処理D2は、前記指定点(境界面)におけるアップベクトルとして、当該指定点を含む直線の始点又は始点である節点におけるアップベクトルを、当該指定点を含む直線を法線ベクトルとし且つ当該指定点を含む投影面(前記境界面)に、当該直線のベクトル方向から射影したベクトルを設定する処理である。
その際、当該物体の軸に含まれる当該指定点又はその前後の点におけるアップベクトルを導く処理は以下の通りである。
(始点のアップベクトル作成処理)
具体的には、その物体の軸(ここでは鉄筋軸)が屈曲し、複数の直線の連結として表示されている場合には、当該物体の軸の始点を有する直線のベクトルと次の直線のベクトルとの外積を求め、それをアップベクトルとする。一方、その物体の軸が屈曲していない場合には、当該直線の始点を有するベクトルと最も直角に近い座標軸(編集空間)のベクトルの外積を求め、それをアップベクトルとする(図5参照)。
(節点のアップベクトル作成処理)
鉄筋など構成要素の軸を構成する単数又は複数の直線の節点におけるアップベクトルは、前記始端のアップベクトルを初期値V0と置く処理と、当該節点の前後節点における直線のベクトルから平均ベクトルを導く処理と(図7参照)、当該平均ベクトルを法線ベクトルとし且つ当該節点を含む平均面を当該節点における投影面として導く処理と、当該平均面に対して直前の投影面に射影したアップベクトルを前の直線のベクトル方向から射影する射影行列を作成する処理と、当該節点のアップベクトルVnとして直前の節点のアップベクトルVn−1に前記射影行列を乗じたアップベクトルVn−1・射影行列を導きVnの内容を更新する処理を、始端から終端までの間に存在する全節点について行う(図6乃至図8参照)。
(終点のアップベクトル作成処理)
前記鉄筋軸の終点(前記鉄筋軸の終端)におけるアップベクトルは、前記終端に至る直前の直線のベクトルを法線とする投影面を導く処理と、前記投影面に対して直前の直線のベクトル方向から射影する射影行列を作成する処理と、当該終点のアップベクトルVnとして直前の節点のアップベクトルVn−1に前記射影行列を乗じて得たアップベクトルVn−1・射影行列で更新する処理を行う。
尚、前記標示処理は、上記アップベクトル作成処理で導いたアップベクトルが視線(前記画面法線)と一致し又は直交する場合に、波状の標示面の目視可能な領域が減少し、又は目視できる標示面が僅かとなることによって、指定した境界面で切断された前記要素断面と当該境界面付近の要素端面との区別が難しくなることに備え、前記処理で導いたアップベクトルを、当該境界面を含む各投影面において、当該アップベクトルの始点を中心として回転させる位相補正処理を加える構成とすることも可能である。
その際、前記標示手段は、前記境界面におけるアップベクトルと前記画面法線との交差角度が所定値(例えば5度、10度又は15度)を下回るか否かを検証する処理と、当該交差角度が基準値を下回る場合にはその交差角度がその基準値(好ましくは15度から30度)を上回る様に(最適値は45度)、当該境界面におけるアップベクトルを当該アップベクトルの始点を中心として回転させる処理を行う。
(三角形群移動処理)
前記処理D3は、例えば、各三角形の各頂点の座標のZ軸とY軸がそれぞれ鉄筋軸(深度)方向とアップベクトル方向へ向くように回転させる回転行列を求め、その後各三角形を、前記指定点、前記節点又は前記終点に移動する移動行列を求め、各々直前の直線のベクトル方向から前記境界面、各節点の平均面又は終点端面各々の断面領域に射影する射影行列を求める処理である。
前記処理D4は、上記行列をXY平面上の多角形の各頂点座標に順に乗じ、前記境界面、各節点の平均面又は終点端面各々の断面領域(投影面)に射影された点を取得する。
始点、終点の前記端面法線は、前記境界面の法線とするか、軸方向とするかは、任意に選択できる。これは、断面は楕円となるが、その楕円に対して深度を変化させるか、又は、斜めに切断されても、軸又は軸を構成する直線と直角な面で切断し、円に対して深度を変化させるかの選択である。
(断面深度設定処理)
前記処理Eは、前記多角形の頂点から当該多角形の中心に対する中心角を導く処理、前記切断鉄筋の断面の一部を中心とする外周の位相α(前記アップベクトルを位相0度とする中心角の累積値)に対し、(sinα×定数)を深度(Z座標)とする波状を備える標示面を形成する処理及び当該標示面を備えた鉄筋データを、当該躯体の躯体データの一部として当該切断オブジェクト3の記録手段に保存する処理を順に行う(図9参照)。
尚、前記定数は、半径rの0.1倍から3.0倍程度が望ましい。
(標示面分割処理)
前記処理Fは、前記境界面における鉄筋の断面領域(以下「標示面」と記す)において当該境界面をXY平面(三次元の相対座標)とするZ座標(深度)が最高位に位置する前記多角形の頂点をP0とする処理、当該頂点P0から左回り(又は右回り)に頂点Pに番号を付す処理、nに多角形の頂点番号−1を代入し三角形ABCの各頂点をA=P(i),B=P(n−i),C=P(n+1)とする処理を順に行うと共に、各三角形の頂点座標を当該切断オブジェクト3の記録手段に保存する(図10参照)。
前記切断オブジェクト3の記録手段に保存された前記標示面に形成される多角形は、前記の如く三角形群に分割されて、各々前記標示面に対して前記断面深度設定処理で導いた異なる深度を持つ頂点の座標を反映しつつ波状の標示面を形成する(図11参照)。
その際、前記Z座標(深度)が最高位に位置する前記多角形の頂点をP0とし、以下、高さが比較的低い三角形を前記標示面に与えられた波に沿って配置することによって、当該標示面を複数の平面の連結で表現でき、表示や演算など様々な処理及びそれらの処理に伴うメモリーや演算時間の節約並びにファイルサイズの削減に寄与することになる。
前記表示手段は、例えば、前記躯体データに基づいて前記投影データを作成し前記表示オブジェクト4へ出力する。
1 マウスオブジェクト,2 建築物データオブジェクト,3 切断オブジェクト,
4 表示オブジェクト,

Claims (4)

  1. 指定の境界面で切断される物体を検出する切断物体検出手段と、
    前記境界面で切断される切断物体の断面に前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面を設ける標示手段を備えることを特徴とする断面標示装置。
  2. 指定の境界面で切断される切断躯体を検出する指定躯体検出手段と、
    前記切断躯体に含まれる構成鉄筋を検出する鉄筋検出手段と、
    前記構成鉄筋から前記境界面で切断される切断鉄筋を検出する切断鉄筋検出手段と、
    前記切断鉄筋の断面に前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面を設ける標示手段を備えることを特徴とする断面標示装置。
  3. 前記標示手段は、前記切断鉄筋の断面の一部を中心とする外周の位相αに対しsinα×定数を深度とする波状を備える標示面を設けることを特徴とする前記請求項1又は前記請求項2のいずれかに記載の断面標示装置。
  4. コンピュータに、
    指定の境界面で切断される物体を検出する切断物体検出手段と、
    前記境界面で切断される切断物体の断面に前記境界面に含まれ得る視線で視認できる波状の標示面を設ける標示手段を備える断面標示装置として機能させることを特徴とする断面標示プログラム。
JP2014225786A 2014-11-06 2014-11-06 断面標示装置及び断面標示プログラム Active JP6152536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014225786A JP6152536B2 (ja) 2014-11-06 2014-11-06 断面標示装置及び断面標示プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014225786A JP6152536B2 (ja) 2014-11-06 2014-11-06 断面標示装置及び断面標示プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016091340A true JP2016091340A (ja) 2016-05-23
JP6152536B2 JP6152536B2 (ja) 2017-06-28

Family

ID=56019678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014225786A Active JP6152536B2 (ja) 2014-11-06 2014-11-06 断面標示装置及び断面標示プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6152536B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001060275A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Toshiba Corp 三次元モデルの表示方法と、これを実現するプログラムが記憶されたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
JP2001123664A (ja) * 1999-10-25 2001-05-08 Aakitekku:Kk 鉄筋加工仕様作成装置
JP2004078262A (ja) * 2002-06-20 2004-03-11 Ricoh Co Ltd 3次元形状データ処理装置、3次元形状データ処理方法、記録媒体およびプログラム
JP2008276591A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Shimizu Corp 建物情報処理システムおよび建物情報処理方法
JP2009087137A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Denki Kagaku Kogyo Kk 鉄筋コンクリート部材の設計支援装置、設計支援方法及びプログラム
JP2009146276A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Sumitomo Forestry Co Ltd 3次元画像描画装置及び3次元画像描画プログラム
JP2012048354A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 作図装置、作図方法およびプログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001060275A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Toshiba Corp 三次元モデルの表示方法と、これを実現するプログラムが記憶されたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
JP2001123664A (ja) * 1999-10-25 2001-05-08 Aakitekku:Kk 鉄筋加工仕様作成装置
JP2004078262A (ja) * 2002-06-20 2004-03-11 Ricoh Co Ltd 3次元形状データ処理装置、3次元形状データ処理方法、記録媒体およびプログラム
JP2008276591A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Shimizu Corp 建物情報処理システムおよび建物情報処理方法
JP2009087137A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Denki Kagaku Kogyo Kk 鉄筋コンクリート部材の設計支援装置、設計支援方法及びプログラム
JP2009146276A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Sumitomo Forestry Co Ltd 3次元画像描画装置及び3次元画像描画プログラム
JP2012048354A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 作図装置、作図方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6152536B2 (ja) 2017-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2829993B1 (en) Design of a path connecting a first point to a second point in a three-dimensional scene
US20160117858A1 (en) Computing device and method for simplifying point cloud of object
KR102242138B1 (ko) 디지털 트윈 기반의 배관 설계 모델링 장치 및 방법
CN103136790A (zh) 从多个3d曲线创建表面
CN110851118B (zh) 一种面向三维场景的矢量图标绘制方法及装置
CN108171804B (zh) 三维模型剖切平面的确定方法及装置
KR101566167B1 (ko) 3차원 공간정보에서 지형 데이터를 이용한 객체 렌더링 방법
US11010499B2 (en) User-selected dynamic dimensions in computer-aided design
US8587587B2 (en) Refining quilts of patches representing three dimensional structures
JP6281006B1 (ja) 交差判定プログラム、交差判定方法及び交差判定装置
JP7475120B2 (ja) 回転を少なくとも含む動きを生成するための方法
US20210406040A1 (en) Creating default layout constraints for graphical interfaces
US20190176405A1 (en) Computer aided design with high resolution lattice structures using graphics processing units (gpu)
CN110349262B (zh) 一种基于bim的隧道超前地质预报三维建模方法及系统
CN116484487B (zh) 墙板配筋方法、装置、设备及存储介质
JP2008305347A (ja) 干渉判定情報の生成方法及び装置
JP6152536B2 (ja) 断面標示装置及び断面標示プログラム
JP6127331B2 (ja) 配筋検証支援装置及びそのプログラム
US20230100830A1 (en) Directional Pattern Generation for Digital Images
JP2011107889A (ja) 設計支援プログラム及び設計支援装置
US20070216713A1 (en) Controlled topology tweaking in solid models
US11199940B1 (en) Three-dimensional operations based on planar projections in graphic user interfaces
US20120330619A1 (en) Dynamic connection visualization in computer aided design package
Sloup WebGL earth
JP6286591B2 (ja) 配筋検証支援装置及びそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6152536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250