JP2016091241A - 非接触型データ受送信体の周波数調整方法 - Google Patents
非接触型データ受送信体の周波数調整方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ICチップ32およびICチップ32に接続された第1アンテナ31を有するインレット30と、第1アンテナ31に沿って、かつ第1アンテナ31に対して未接着状態で配設されるブースター用の第2アンテナ40と、を備えた非接触型データ受送信体10を金属体100に貼付して用いるときに、第2アンテナ40を、両端40a,40aから中央部に向かって次第に金属体100から離隔するように、長手方向において弧状に形成し、ICチップ32を、弧状をなす第2アンテナ40の頂部に配置し、金属体100と第2アンテナ40の距離を変化させて、非接触型データ受送信体10の共振周波数を調整する非接触型データ受送信体10の周波数調整方法。
【選択図】図2
Description
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
非接触型データ受送信体10は、平面視長方形状の基材20と、基材20の一方の面20aに設けられた、第1アンテナ31を有するインレット30、および、第2アンテナ40とから概略構成されている。
第2アンテナ40の中央部41は、その内側に配されるインレット30(第1アンテナ31)とほぼ同一の形状に形成されていることが好ましい。さらに、インレット30(第1アンテナ31)と中央部41は非接触に設けられているが、両者の間の隙間はできる限り小さくなるように中央部41を形成し、かつ、両者の間の隙間はできる限り小さくなるように中央部41内にインレット30(第1アンテナ31)を配置することが好ましい。また、第1アンテナ31と第2アンテナ40の距離は、両者の間で電気的な接続(電磁界結合)が可能な範囲であれば特に限定されないが、電気的な接続を確実なものとするためには、2mm以内が好ましい。
また、基材20は、図1(b)に示すように、その長手方向の端(両端)20b,20bから中央部に向かって次第に金属体50から離隔するように、その長手方向において、その中央部を基準として対称な弧状をなしている。同様に、基材20の長手方向の両端部まで延在する第2アンテナ40は、図1(b)に示すように、その長手方向の端(両端)40a,40aから中央部41に向かって次第に金属体50から離隔するように、その長手方向において、その中央部41を基準として対称な弧状をなしている。すなわち、基材20および第2アンテナ40は、金属体50における非接触型データ受送信体10が貼付される面(表面)50aとは反対側に凸となる弧状をなしている。なお、第2アンテナ40が、その両端40a,40aから中央部41に向かって次第に金属体50から離隔するように、長手方向において弧状をなしているとは、図1(b)に示すように、第2アンテナ40の両端40a,40aと金属体50の表面50aの距離をd1、第2アンテナ40の中央部41と金属体50の表面50aの距離をd2としたとき、d1<d2の関係をなす弧状をなしていることを言う。
第2アンテナ40は、基材20の一方の面20aに設けられているので、基材20と第2アンテナ40は同じ曲率(曲げ半径)で弧状をなしている。これにより、弧状をなす基材20の頂部に、ICチップ32が配置される。
基材20と第2アンテナ40の曲率(曲げ半径)は、特に限定されず、非接触型データ受送信体10に求められる共振周波数に応じて適宜調整される。
非接触型データ受送信体10を、金属体100の一方の面100aに配置(貼付)する。
このとき、基材20と第2アンテナ40の曲率(曲げ半径)を変化させることにより、金属体100と第2アンテナ40の距離を変化させて、非接触型データ受送信体10(第2アンテナ40)の共振周波数を調整する。
具体的には、スペーサー70の厚さを変化させることにより、金属体100と第2アンテナ40の距離を変化させて、非接触型データ受送信体10(第2アンテナ40)の共振周波数を調整する。詳細には、スペーサー70の厚さを薄くすることにより、金属体100と第2アンテナ40の距離を短くして、非接触型データ受送信体10(第2アンテナ40)の共振周波数を低周波数側に調整することができる。一方、スペーサー70の厚さを厚くすることにより、金属体100と第2アンテナ40の距離を長くして、非接触型データ受送信体10(第2アンテナ40)の共振周波数を高周波数側に調整することができる。
ICチップおよびこれに電気的に接続された第1アンテナを有するインレットと、第1アンテナに沿って、かつ、第1アンテナに対して未接着状態で配設されたブースター用の第2アンテナと、これらを配置する平面視長方形状のPET基材と、を有する非接触型データ受送信体を作製した。この非接触型データ受送信体において、ICチップを、PET基材の長手方向の中央部に配置した。また、第2アンテナを、PET基材の長手方向の両端部まで延在するように形成した。
さらに、基材および第2アンテナを、それぞれの両端から中央部に向かって次第に後述する金属体から離隔するように、長手方向において弧状に形成し、ICチップを、弧状をなす第2アンテナの頂部に配置し、図1に示すような実施例の非接触型データ受送信体を作製した。
インレットとしては、ガラスエポキシからなる基材の一方の面に、ICチップおよび第1アンテナが設けられたものを用いた。
第1アンテナを、銅箔でループ状に形成した。
第2アンテナを、アルミニウム薄膜で形成した。
実施例の非接触型データ受送信体の通信距離を、アクリル系樹脂からなるスペーサーを介して、金属板上に配置し、情報書込/読出装置(商品名:Tag Formancelite、Voyantic社製)を用いて、電波暗箱内にて、実施例の非接触型データ受送信体の通信距離をシミュレーションした。
このとき、スペーサーの厚さを変化させて、金属板における非接触型データ受送信体を載置した面と第2アンテナとの距離を変化させた。
通信距離を測定において、情報書込/読出装置の出力を30dBmとした。
結果を図3に示す。
図3の結果から、スペーサーの厚さを変化させることにより、金属板における非接触型データ受送信体を載置した面と第2アンテナとの距離を変化させると、通信距離を短くすることなく、第2アンテナの共振周波数を変化させることができることが分かった。
ICチップと、これに電気的に接続されたアンテナと、これらを配置する平面視長方形状のPET基材と、を有する比較例1の平面状の非接触型データ受送信体を作製した。この非接触型データ受送信体において、ICチップを、PET基材の長手方向の中央部に配置した。また、アンテナを、PET基材の長手方向の両端部まで延在するように形成した。
アンテナを、アルミニウム薄膜で形成した。
実施例と同様にして、比較例1の非接触型データ受送信体の通信距離をシミュレーションした。
その結果、スペーサーの厚さを変化させることにより、金属板における非接触型データ受送信体を載置した面とアンテナとの距離を変化させると、アンテナの共振周波数を変化させることができるものの、それに伴って、通信距離が短くなることが分かった。
ICチップと、これに電気的に接続されたアンテナと、これらを配置する平面視長方形状のPET基材と、を有する非接触型データ受送信体を作製した。この非接触型データ受送信体において、ICチップを、PET基材の長手方向の中央部に配置した。また、アンテナを、PET基材の長手方向の両端部まで延在するように形成した。
さらに、基材およびアンテナを、それぞれの両端から中央部に向かって次第に上述の金属体から離隔するように、長手方向において弧状に形成し、ICチップを、弧状をなすアンテナの頂部に配置し、比較例2の非接触型データ受送信体を作製した。
アンテナを、アルミニウム薄膜で形成した。
実施例と同様にして、比較例2の非接触型データ受送信体の通信距離をシミュレーションした。
その結果、スペーサーの厚さを変化させることにより、金属板における非接触型データ受送信体を載置した面とアンテナとの距離を変化させると、アンテナの共振周波数を変化させることができるものの、それに伴って、通信距離が短くなることが分かった。
Claims (1)
- ICチップおよび該ICチップに接続された第1アンテナを有するインレットと、前記第1アンテナに沿って、かつ、前記第1アンテナに対して未接着状態で配設されるブースター用の第2アンテナと、を備えた非接触型データ受送信体を金属体に貼付して用いるときにおける、非接触型データ受送信体の周波数調整方法であって、
前記第2アンテナを、その両端から中央部に向かって次第に前記金属体から離隔するように、長手方向において弧状に形成し、前記ICチップを、弧状をなす前記第2アンテナの頂部に配置し、
前記金属体と前記第2アンテナの距離を変化させて、前記非接触型データ受送信体の共振周波数を調整することを特徴とする非接触型データ受送信体の周波数調整方法。
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JP2014223760A JP2016091241A (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | 非接触型データ受送信体の周波数調整方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009266145A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Fec Inc | 無接触形のicタグ |
JP3157278U (ja) * | 2009-11-26 | 2010-02-04 | 株式会社ファイン・ラベル | 金属対応弧状電子タグ |
JP2014006810A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | Rfタグ |
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2014
- 2014-10-31 JP JP2014223760A patent/JP2016091241A/ja active Pending
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