JP2016091052A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネルの表面の温度を正確に測定することができる電子機器を提供する。【解決手段】テーブル記憶部4は、タッチパネル2の表面の温度とタッチパネル2の静電容量を表わす特性値との関係を定めた対応情報を記憶する。タッチパネル制御部3は、静電容量型のタッチパネル2の静電容量を表わす特性値を検出する。タッチパネル制御部3は、検出した特性値と、テーブル記憶部4に記憶されている対応情報に基づいて、タッチパネル2の表面の温度を推定する。【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器に関し、特に静電容量式のタッチパネルを備えた電子機器に関する。
従来から、タッチパネルの表面の温度を測定する機能を有する電子機器が知られている。たとえば、特許文献1に記載の電子機器では、温度センサがスピーカに近い位置に実装される。温度センサは、通話時にユーザの顔が近接することによるタッチパネルの表面の温度上昇を検出する。
しかしながら、特許文献1に記載の温度センサは、表示パネルとタッチパネルとから構成される操作表示部の内側に実装される。そのため、この温度センサは、携帯端末内部の基板の温度の影響を受けやすい。また、この温度センサは、太陽光によって上昇したタッチパネルの表面の温度を正確に測定することができない。
それゆえ、本発明の目的は、タッチパネルの表面の温度を正確に測定することができる電子機器を提供することである。
本発明の一態様の電子機器は、静電容量型のタッチパネルと、タッチパネルの表面の温度と、タッチパネルの静電容量を表わす特性値との関係を定めた対応情報を記憶する記憶部と、タッチパネルの静電容量を表わす特性値を検出し、検出した特性値と、記憶部に記憶されている対応情報に基づいて、タッチパネルの表面の温度を推定するタッチパネル制御部とを備える。
本発明の一態様によれば、タッチパネルの表面の温度を正確に測定することができる。
以下、本実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態の携帯端末の構成を表わす図である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態の携帯端末の構成を表わす図である。
この携帯端末1は、タッチパネル2と、タッチパネル制御部3と、テーブル記憶部4と、表示部5と、通知部6と、アプリケーション実行部7と、音声出力部8と、音声入力部9と、無線通信部10とを備える。
タッチパネル2は、ユーザからの入力を受け付ける。タッチパネル2は、静電容量方式のタッチパネルである。
表示部5は、ユーザへの問い合わせ画面、または通知画面などを表示する。表示部5は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどで構成される。
音声入力部9には、ユーザの音声などが入力される。音声入力部9は、マイクで構成される。音声入力部9は、携帯端末1に内蔵されるか、または携帯端末1に接続されるイヤホンまたはヘッドフォンに搭載される。
音声出力部8は、受信した通話相手の音声などを出力する。音声出力部8は、たとえば、電磁式スピーカなどで構成される。その他に、たとえば、圧電振動素子から構成され、表面のパネルを振動させることでユーザに音声を伝えるレシーバまたはスピーカでもよい。音声出力部8は、携帯端末1に内蔵されるか、または携帯端末1に接続されるイヤホンまたはヘッドフォンに搭載される。
無線通信部10は、無線基地局から送信される無線信号を受信し、無線基地局へ無線信号を送信する。
アプリケーション実行部7は、各種のアプリケーションを実行する。
テーブル記憶部4は、温度−静電容量テーブルを記憶する。温度−静電容量テーブルは、タッチパネルの表面の温度と、タッチパネルの静電容量値との関係を定める。
テーブル記憶部4は、温度−静電容量テーブルを記憶する。温度−静電容量テーブルは、タッチパネルの表面の温度と、タッチパネルの静電容量値との関係を定める。
タッチパネル制御部3は、タッチパネル2を制御する。また、タッチパネル制御部3は、着信、メール受信、またはユーザのボタン操作などによって低消費電力モードであるスリープモードが解除された直後において、タッチパネル2の静電容量値を検出し、検出した静電容量値と温度−静電容量テーブルに基づいて、タッチパネル2の表面の温度を推定する。スリープモードか解除された直後において、タッチパネル2の静電容量値を検出し、タッチパネル2の表面の温度を推定するのは、スリープモードか解除された直後は、ユーザがタッチパネル2に触れておらず、かつその後の短時間の間にタッチパネル2に触れる可能性が高いからである。
通知部6は、推定したタッチパネル2の表面の温度が閾値TH1以上のときに、警告を表示部5に表示する。
タッチパネル制御部3は、駆動および検出回路25と、タッチ検出部28と、表面温度推定部26とを備える。
駆動および検出回路25は、タッチパネル2に対して駆動信号を出力するとともに、タッチパネル2からの検出信号を受ける。
タッチ検出部28は、タッチパネル2へ駆動信号を出力した直後のタッチパネル2からの検出信号に基づいて、タッチパネル2へのタッチ箇所を検出する。
表面温度推定部26は、タッチパネル2へ駆動信号を出力した直後のタッチパネル2からの検出信号に基づいて、タッチパネル2の静電容量値を検出し、さらに温度−静電容量テーブルに基づいて、検出した静電容量値からタッチパネル2の表面の温度を推定する。
図2は、タッチパネル2の構成を説明するための図である。図2では、タッチパネル2の一部のみが示されている。
タッチパネル2は、横方向に配置された透明の送電電極Tx1、Tx2、Tx3と、縦方向に配置された透明の受電電極Rx1、Rx2、Rx3を備える。受電電極Rx1、Rx2、Rx3は、送電電極Tx1、Tx2、Tx3の上側に配置される。
駆動および検出回路25から送電電極Tx1、Tx2、Tx2へ異なるタイミングで、駆動信号DR1、DR2、DR2が送られる。受電電極Rx1、Rx2、Rx3からの検出信号DT1、DT2、DT3が駆動および検出回路25へ送られる。
図3は、タッチパネル2の静電容量の測定方法を説明するための図である。
駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1、DT2、DT3のレベルの変化を調べることによって、送電電極Tx1と受電電極Rx1、Rx2、Rx3との交差領域P(1,1)、P(1,2)、P(1,3)の静電容量C(1,1)、C(1,2)、C(1,3)を求めることができる。
駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1、DT2、DT3のレベルの変化を調べることによって、送電電極Tx1と受電電極Rx1、Rx2、Rx3との交差領域P(1,1)、P(1,2)、P(1,3)の静電容量C(1,1)、C(1,2)、C(1,3)を求めることができる。
図示しないが、同様に、駆動信号DR2が出力されたときの検出信号DT1、DT2、DT3のレベルの変化を調べることによって、送電電極Tx2と受電電極Rx1、Rx2、Rx3との交差領域P(2,1)、P(2,2)、P(2,3)の静電容量C(2,1)、C(2,2)、C(2,3)を求めることができる。
図示しないが、同様に、駆動信号DR3が出力されたときの検出信号DT1、DT2、DT3のレベルの変化を調べることによって、送電電極Tx3と受電電極Rx1、Rx2、Rx3との交差領域P(3,1)、P(3,2)、P(3,3)の静電容量C(3,1)、C(3,2)、C(3,3)を求めることができる。
次に、タッチパネル2の表面の温度と、測定される静電容量との関係について説明する。
図4は、駆動信号DR1を表わす図である。
図4に示すように、駆動信号DR1は、パルス信号である。
図4に示すように、駆動信号DR1は、パルス信号である。
図5(a)は、駆動信号DR1が供給されたときの、タッチパネル2の表面温度T1における検出信号DT1を表わす図である。
検出信号DT1の時定数τ1は、R×C1で表される。ただし、Rは、駆動および検出回路25の出力端子と入力端子との電流経路の抵抗値である。C1は、タッチパネル2の表面温度T1における送電電極Tx1と受電電極Rx1の交差領域の静電容量である。
図5(b)は、駆動信号DR1が供給されたときの、タッチパネル2の表面温度T2における検出信号DT1を表わす図である。
T2>T1である。検出信号DT1の時定数τ2は、R×C2で表される。ただし、C2は、温度T2における送電電極Tx1と受電電極Rx1の交差領域の静電容量である。τ2<τ1、C2<C1である。この理由は、タッチパネル2は、温度が高くなると、送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の距離が長くなるため、送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の静電容量が小さくなるからである。
図5(c)は、駆動信号DR1が供給されたときのタッチパネル2の表面温度T3における検出信号DT1を表わす図である。
T3<T1である。検出信号DT1の時定数τ3は、R×C3で表される。ただし、C3は、温度T3における送電電極Tx1と受電電極Rx1との間の静電容量である。τ3>τ1、C3<C1である。この理由は、タッチパネル2は、温度が低くなると、送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の距離が短くなるため、送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の静電容量が大きくなるからである。
図5(a)〜(c)に示されるように、検出信号DT1の時定数τを求め、τ=C×Rの式から送電電極Tx1と受電電極Rx1の交差領域の静電容量Cを求めることができる。
タッチパネル2の表面の温度が上昇すると、検出信号DT1の立ち上がりが早くなる。そのため、検出信号DT1の時定数が減少し、静電容量が減少する。タッチパネル2の表面の温度が減少すると、検出信号DT1の立ち上がりが遅くなる。そのため、検出信号DT1の時定数が増加し、静電容量が増加する。
上述の関係は、送電電極Tx1と受電電極Rx1との交差領域だけでなく、タッチパネル2の表面の任意の箇所において成り立つ。
なお、タッチパネル2へユーザの指が接触した場合も、送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の距離が短くなるため、送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の静電容量が大きくなる。送電電極Tx1と受電電極Rx1の間の静電容量が大きくなった原因が、タッチパネル2へユーザの指が触れたか、あるいはタッチパネル2の表面が低温になったかを区別するためには、たとえば、スリープモードからの解除直後などのようにタッチパネル2へのユーザの指が触れる可能性が少ないタイミングで、タッチパネル2の表面の温度を推定するようにすることが必要である。
図6は、第1の実施形態の温度−静電容量テーブルを表わす図である。
図6に示すように、温度−静電容量テーブルには、タッチパネル2の表面の温度がT1、T2、T3・・・のときの静電容量がC1、C2、C3・・・であることが定められている。この温度−静電容量テーブルは、タッチパネル2の表面の温度をT1、T2、T3・・・と変えたときの静電容量を測定する実験を行なうことによって得られる。
図6に示すように、温度−静電容量テーブルには、タッチパネル2の表面の温度がT1、T2、T3・・・のときの静電容量がC1、C2、C3・・・であることが定められている。この温度−静電容量テーブルは、タッチパネル2の表面の温度をT1、T2、T3・・・と変えたときの静電容量を測定する実験を行なうことによって得られる。
タッチパネル2の任意の箇所の静電容量を測定すれば、このテーブルを参照することによって、タッチパネル2の温度の推定が可能となる。
図7は、第1の実施形態におけるタッチパネル2の表面の高温判定手順を表わすフローチャートである。
ステップS101において、着信、メール受信、またはユーザのボタン操作などによって低消費電力モードであるスリープモードから復帰した直後の場合に、処理がステップS102に進む。
ステップS102において、表面温度推定部26は、タッチパネル2の特定の一か所の静電容量Cを検出する。たとえば、表面温度推定部26は、駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1の時定数を調べることによって、送電電極Tx1と受電電極Rx1の交差領域P(1,1)の静電容量C(1,1)を求める。
ステップS103において、表面温度推定部26は、温度−静電容量テーブルを用いて、検出した静電容量に対応するタッチパネル2の表面の温度Tを推定する。
ステップS104において、推定した温度Tが閾値TH1以上の場合に、処理がステップS105に進む。
ステップS105において、通知部6は、図8に示すようにタッチパネル2の表面が高温である旨の警告を表示部5に表示する。
以上のように、本実施の形態によれば、携帯端末内部の温度を測定するのではなく、タッチパネル自体の温度を測定するので、太陽光などによって上昇したタッチパネルの表面の温度を正確に測定することができる。タッチパネルの表面が高温化したときに、ユーザに警告を表示するので、ユーザは、高温化したタッチパネルを触るのを回避することができる。
[第2の実施形態]
本実施の形態では、検出信号からタッチパネル2の静電容量を求めてタッチパネル2の表面の温度を推定するのではなく、検出信号の立ち上がりの速度を直接用いることによって、タッチパネル2の表面の温度を推定する。
本実施の形態では、検出信号からタッチパネル2の静電容量を求めてタッチパネル2の表面の温度を推定するのではなく、検出信号の立ち上がりの速度を直接用いることによって、タッチパネル2の表面の温度を推定する。
図9は、第2の実施形態の温度−時間テーブルを表わす図である。
図9に示すように、温度−時間テーブルには、温度がT1、T2、T3・・・に対応する時間がt1、t2、t3・・・であることが定められている。ここで、tnは、タッチパネル2の表面の温度がTnのときに、タッチパネル2の特定の一か所の検出信号が基準値V0に達するまでの時間を表わす。ここで、0<V0≦Vaである。Vaは、駆動信号の最大値である。たとえば、V0=0.632×Vaとすることもできる。この場合、時間tは時定数τとなる。
図9に示すように、温度−時間テーブルには、温度がT1、T2、T3・・・に対応する時間がt1、t2、t3・・・であることが定められている。ここで、tnは、タッチパネル2の表面の温度がTnのときに、タッチパネル2の特定の一か所の検出信号が基準値V0に達するまでの時間を表わす。ここで、0<V0≦Vaである。Vaは、駆動信号の最大値である。たとえば、V0=0.632×Vaとすることもできる。この場合、時間tは時定数τとなる。
図10は、第2の実施形態におけるタッチパネル2の表面の高温判定手順を表わすフローチャートである。
ステップS201において、着信、メール受信、またはユーザのボタン操作などによって低消費電力モードであるスリープモードから復帰した直後の場合に、処理がステップS202に進む。
ステップS202において、表面温度推定部26は、タッチパネル2の特定の一か所において、検出信号が基準値V0に達するまでの時間tを検出する。たとえば、表面温度推定部26は、駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1が基準値V0に達するまでの時間tを検出する。
ステップS203において、表面温度推定部26は、温度−時間テーブルを用いて、検出した時間tに対応するタッチパネル2の表面の温度Tを推定する。
ステップS204において、推定した温度Tが閾値TH1以上の場合に、処理がステップS205に進む。
ステップS205において、通知部6は、図8に示すようにタッチパネル2の表面が高温である旨の警告を表示部5に表示する。
以上のように、本実施の形態によれば、検出信号が基準値に達するまでの時間を検出することによってタッチパネルの表面の温度が測定できる。これによって、タッチパネルの静電容量の計算を省略することができる。
[第3の実施形態]
第2の実施の形態は、タッチパネル2の特定の一か所の検出信号が基準値V0に達するまでの時間tから、温度−時間テーブルを用いてタッチパネル2の温度を推定し、推定した温度が高温かどうかを判断した。
第2の実施の形態は、タッチパネル2の特定の一か所の検出信号が基準値V0に達するまでの時間tから、温度−時間テーブルを用いてタッチパネル2の温度を推定し、推定した温度が高温かどうかを判断した。
これに対して、本実施の形態では、時間tを直接用いて高温かどうかを判定する。
図11は、第3の実施形態におけるタッチパネル2の表面の高温判定手順を表わすフローチャートである。
図11は、第3の実施形態におけるタッチパネル2の表面の高温判定手順を表わすフローチャートである。
ステップS301において、着信、メール受信、またはユーザのボタン操作などによって低消費電力モードであるスリープモードから復帰した直後の場合に、処理がステップS202に進む。
ステップS302において、表面温度推定部26は、タッチパネル2の特定の一か所において、受信信号が基準値V0に達するまでの時間tを検出する。たとえば、表面温度推定部26は、駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1が基準値V0に達するまでの時間tを検出する。
ステップS303において、検出した時間tが閾値TH2以下の場合に、処理がステップS304に進む。閾値TH2は、タッチパネル2の温度がTH1のときに、タッチパネル2の特定の一か所の検出信号が基準値V0に達するまでの時間である。
ステップS304において、通知部6は、図8に示すようなタッチパネル2の表面が高温である旨の警告を表示部5に表示する。
以上のように、本実施の形態によれば、検出信号が基準値に達するまでの時間を検出することによって、タッチパネルの表面が所定の温度まで高温化したか否かを判定することができる。これによって、検出信号が基準値に達するまでの時間をタッチパネルの表面の温度へ換算する処理を省略することができる。
[第4の実施形態]
本実施の形態では、タッチパネル2の表面の温度が高温のときに警告を表示するのではなく、タッチパネル2の表面の温度が低温のときに警告を表示する。
本実施の形態では、タッチパネル2の表面の温度が高温のときに警告を表示するのではなく、タッチパネル2の表面の温度が低温のときに警告を表示する。
図12は、第4の実施形態におけるタッチパネル2の表面の高温判定手順を表わすフローチャートである。
ステップS401において、着信、メール受信、またはユーザのボタン操作などによって低消費電力モードであるスリープモードから復帰した直後の場合に、処理がステップS402に進む。
ステップS402において、表面温度推定部26は、タッチパネル2の特定の一か所の静電容量Cを検出する。たとえば、表面温度推定部26は、駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1の時定数を調べることによって、送電電極Tx1と受電電極Rx1の交差領域P(1,1)の静電容量C(1,1)を求める。
ステップS403において、表面温度推定部26は、温度−静電容量テーブルを用いて、検出した静電容量に対応するタッチパネル2の表面の温度Tを推定する。
ステップS404において、推定した温度Tが閾値TH3以下の場合に、処理がステップS405に進む。
ステップS405において、通知部6は、タッチパネル2の表面が低温である旨の警告を表示部5に表示する。
以上のように、本実施の形態によれば、電子機器が温度の低い環境に置かれた結果、タッチパネルの表面が低温化したときに、ユーザに警告を表示する。これにより、ユーザは、低温化したタッチパネルを触るのを回避することができる。
[第5の実施形態]
本実施の形態では、所定の周期Xごとにタッチパネル2の表面の温度を推定する。この場合、タッチパネル2の静電容量を検出し、タッチパネル2の表面の温度を推定している間に、ユーザの指がタッチパネル2に触れていると正確な温度推定ができない。それゆえ、通知部6は、タッチパネル制御部3が、タッチパネル2の静電容量を検出し、タッチパネル2の表面の温度を推定している間において、ユーザがタッチパネル2に触れないように警告を表示する。
本実施の形態では、所定の周期Xごとにタッチパネル2の表面の温度を推定する。この場合、タッチパネル2の静電容量を検出し、タッチパネル2の表面の温度を推定している間に、ユーザの指がタッチパネル2に触れていると正確な温度推定ができない。それゆえ、通知部6は、タッチパネル制御部3が、タッチパネル2の静電容量を検出し、タッチパネル2の表面の温度を推定している間において、ユーザがタッチパネル2に触れないように警告を表示する。
図13は、第5の実施形態におけるタッチパネル2の表面の高温判定手順を表わすフローチャートである。
ステップS501において、前回の温度推定から所定の周期Xが経過すると、処理がステップS502に進む。
ステップS502において、通知部6が、タッチパネル2に触れないように通知する警告を表示部5に表示する。
ステップS503において、表面温度推定部26は、タッチパネル2の特定の一か所の静電容量Cを検出する。たとえば、表面温度推定部26は、駆動信号DR1が出力されたときの検出信号DT1の時定数を調べることによって、送電電極Tx1と受電電極Rx1の交差領域P(1,1)の静電容量C(1,1)を求める。
ステップS504において、表面温度推定部26は、温度−静電容量テーブルを用いて、検出した静電容量に対応するタッチパネル2の表面の温度Tを推定する。
ステップS505において、推定した温度Tが閾値TH1以上の場合に、処理がステップS506に進む。
ステップS506において、通知部6は、図8に示すようにタッチパネル2の表面が高温である旨の警告を表示部5に表示する。
以上のように、本実施の形態によれば、タッチパネルの表面の温度を測定している間は、ユーザがタッチパネルに触れないように警告を表示する。これにより、タッチパネルの表面の温度測定が、ユーザの指のタッチパネルへの接触によって妨害されるのを防止することができる。
(変形例)
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
(1)温度推定箇所
本発明の実施形態では、タッチパネル2の特定の一か所の表面の温度を推定することとしたが、これに限定されるものではない。たとえば、タッチパネル2の特定の数か所または全部の表面の温度を推定し、その中の平均値または最大値が閾値TH1以上のときに高温である旨の警告を表示するものとしてもよい。また、タッチパネル2の特定の数か所または全部の表面の温度を推定し、その中の平均値または最小値が閾値TH3以下のときに低温である旨の警告を表示するものとしてもよい。
本発明の実施形態では、タッチパネル2の特定の一か所の表面の温度を推定することとしたが、これに限定されるものではない。たとえば、タッチパネル2の特定の数か所または全部の表面の温度を推定し、その中の平均値または最大値が閾値TH1以上のときに高温である旨の警告を表示するものとしてもよい。また、タッチパネル2の特定の数か所または全部の表面の温度を推定し、その中の平均値または最小値が閾値TH3以下のときに低温である旨の警告を表示するものとしてもよい。
(2)温度推定のタイミング
本発明の実施形態では、ユーザがタッチパネルに触れていない可能性が高いスリープモードが解除された直後のタイミング、またはタッチパネルに触れないように通知する警告を表示しているタイミングで、タッチパネルの表面の温度を推定することとした。これは、ユーザの指がタッチパネルに触れたときにも、タッチパネルの表面が低温化したときと同様に、タッチパネルの静電容量が大きくなるからである。
本発明の実施形態では、ユーザがタッチパネルに触れていない可能性が高いスリープモードが解除された直後のタイミング、またはタッチパネルに触れないように通知する警告を表示しているタイミングで、タッチパネルの表面の温度を推定することとした。これは、ユーザの指がタッチパネルに触れたときにも、タッチパネルの表面が低温化したときと同様に、タッチパネルの静電容量が大きくなるからである。
しかしながら、タッチパネルが低温化することがないような環境下で電子機器を使用する場合には、任意のタイミングでタッチパネルの表面の温度を推定することができる。
さらに、タッチパネルに触れた場合の静電容量は、タッチパネルの表面が低温化したときの静電容量よりも大きいという特徴がある。したがって、3つの閾値THA、THB、THCを設ける(THA<THB<THC)ことによって、タッチパネルの表面の高温化、低温化、タッチパネルへのユーザの指の接触を判別するようにすることができる。
すなわち、検出された静電容量が閾値TH1以下のときにタッチパネルの表面が高温である旨の警告を表示し、検出された静電容量が閾値TH2以上、かつ閾値TH3以下のときにタッチパネルの表面が低温である旨の警告を表示し、検出された静電容量が閾値TH3を超えるときにタッチパネルにユーザの指が接触したと判断するようにしてもよい。
(3)電子機器
本発明は、タッチパネルを備える電子機器の一例として携帯端末について説明したが、これに限定するものではない。本発明は、たとえば、タブレット端末、およびタブレットを備えたパソコンなどの電子機器にも適用できる。
本発明は、タッチパネルを備える電子機器の一例として携帯端末について説明したが、これに限定するものではない。本発明は、たとえば、タブレット端末、およびタブレットを備えたパソコンなどの電子機器にも適用できる。
(4)警告の別の例
図14〜図17を用いて、タッチパネルの表面が高温のときに表示される警告の別の例について説明する。
図14〜図17を用いて、タッチパネルの表面が高温のときに表示される警告の別の例について説明する。
図14は、着信時に表示される警告の例を表わす図である。
着信時において、ユーザは、電話に応答するか否かを指定するために、タッチパネル上の応答が表示されている領域71、または拒否が表示されている領域72を触る。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
着信時において、ユーザは、電話に応答するか否かを指定するために、タッチパネル上の応答が表示されている領域71、または拒否が表示されている領域72を触る。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
図15は、不在着信時に表示される警告の例を表わす図である。
着信不在時において、ユーザは、相手に電話をかけるために、タッチパネル上の不在着信が表示されている領域73を触る。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
着信不在時において、ユーザは、相手に電話をかけるために、タッチパネル上の不在着信が表示されている領域73を触る。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
図16は、ニュースの受信時に表示される警告の例を表わす図である。
ニュースを受信したときに、ユーザは、ニュースをすぐに見るか否かを指定するために、「後でみる」と表示されている領域74、または「すぐみる」と表示されている領域75を触る。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
ニュースを受信したときに、ユーザは、ニュースをすぐに見るか否かを指定するために、「後でみる」と表示されている領域74、または「すぐみる」と表示されている領域75を触る。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
図17は、ロック解除時に表示される警告の例を表わす図である。
ロックを解除するときに、ユーザは、ロックNo.を入力するために、「ロックNo.」の入力領域77、またはキーパッドが表示されている領域76に触れる。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
ロックを解除するときに、ユーザは、ロックNo.を入力するために、「ロックNo.」の入力領域77、またはキーパッドが表示されている領域76に触れる。タッチパネルの表面が高温の場合には、警告を表示することによって、ユーザに注意を促すことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 携帯端末、2 タッチパネル、3 タッチパネル制御部、4 テーブル記憶部、5 表示部、6 通知部、7 アプリケーション実行部、8 音声出力部、9 音声入力部、10 無線通信部、25 駆動および検出回路、26 表面温度推定部、28 タッチ検出部。
Claims (9)
- 静電容量型のタッチパネルと、
前記タッチパネルの表面の温度と、前記タッチパネルの静電容量を表わす特性値との関係を定めた対応情報を記憶する記憶部と、
前記タッチパネルの静電容量を表わす特性値を検出し、前記検出した特性値と、前記記憶部に記憶されている対応情報に基づいて、前記タッチパネルの表面の温度を推定するタッチパネル制御部とを備えた、電子機器。 - 前記推定したタッチパネルの温度が閾値以上のときに、ユーザに通知する通知部を備えた、請求項1記載の電子機器。
- 前記推定したタッチパネルの温度が閾値以下のときに、ユーザに通知する通知部を備えた、請求項1記載の電子機器。
- 前記タッチパネル制御部が、前記タッチパネルの静電容量を表わす特性値を検出し、前記タッチパネルの表面の温度を推定している間において、ユーザ前記タッチパネルに触れないように警告する通知部を備える、請求項1記載の電子機器。
- 前記タッチパネル制御部は、前記電子機器がスリープモードから復帰した直後において、前記タッチパネルの表面の温度を推定する、請求項1記載の電子機器。
- 前記特性値は、前記タッチパネルの静電容量値である、請求項1記載の電子機器。
- 前記特性値は、前記タッチパネルに駆動信号を出力したときにタッチパネルから出力される検出信号のレベルが所定値に達するまでの時間である、請求項1記載の電子機器。
- 前記特性値は、時定数である、請求項7記載の電子機器。
- 静電容量型のタッチパネルと、
前記タッチパネルに駆動信号を出力したときにタッチパネルから出力される検出信号のレベルが所定値に達するまでの時間を特定するタッチパネル制御部と、
前記特定した時間が閾値以下のときに、ユーザに通知する通知部とを備えた電子機器。
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KR20180059069A (ko) * | 2016-11-25 | 2018-06-04 | 엘지디스플레이 주식회사 | 터치 스크린 장치와 이를 포함하는 전자 기기 |
CN110337629A (zh) * | 2017-07-04 | 2019-10-15 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 触摸检测电路、电子设备及触摸屏的环境温度的检测方法 |
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WO2022190637A1 (ja) * | 2021-03-12 | 2022-09-15 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 液晶表示装置 |
-
2014
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