JP2016087023A - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体の体動の検出精度を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】MR装置は、アイソセンターCのAP方向の位置と、肝臓の端部のAP方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、該距離に基づいて、基準信号の位相φkを算出する位相算出手段911と、位相算出手段911により算出された位相φkの情報を含む基準信号を用いて、デジタル信号DHをデジタル信号DLに変換する検波回路と、フィルタ処理されたデジタル信号DLに基づいてサジタル画像を作成する画像作成手段と、サジタル画像の中から、肝臓の端部のAP方向の位置におけるデータを特定するデータ特定手段と、該データに基づいて、肝臓の端部のSI方向の位置を検出する検出手段とを有する。
【選択図】図26

Description

本発明は、被検体の体動情報を求めるための磁気共鳴装置、およびこの磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
腹部の撮影では、動きアーチファクトを低減するために呼吸同期法を用いた撮影方法が実行される。呼吸同期法の撮影方法として、肺と肝臓との境界部分に肝臓のエッジの動きを検出するためのナビゲータ領域を設定し、ナビゲータエコーを収集する撮影方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−155021号公報
特許文献1では、肺と肝臓との境界部分に、励起領域を設定するためのナビゲータ領域を位置決めする。そして、ナビゲータ領域において円柱形状に励起が行われるようにするためのペンシルビーム(pencil beam)型のナビゲータシーケンスが実行され、円柱形状に励起された領域からナビゲータエコーを収集する。そして、ナビゲータエコーに基づいて、ナビゲータエコーの信号強度を表すプロファイルを作成し、肝臓のエッジの動きを検出している。
しかし、ペンシルビーム型のナビゲータシーケンスは、B0不均一の影響により、円柱形状に励起することが難しく、実際には、肺と肝臓との境界部分から離れるに従い励起領域が広がる。したがって、被検体の体表面付近に存在する脂肪の不要信号がナビゲータエコーに混入してしまい、プロファイルに不要信号による信号強度が現れることがある。このような不要信号による信号強度により、肝臓のエッジの位置の検出精度が悪くなるという問題がある。
したがって、被検体の体動の検出精度を向上させることができる技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記スキャン面の画像を取得する磁気共鳴装置であって、
勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、
前記アイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記距離とに基づいて、前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定手段と、
前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出手段と、
を有する、磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記MR信号の周波数および位相の情報を含む第1の信号を、基準信号を用いて、前記第1の信号に含まれる周波数とは別の周波数の情報を含む第2の信号に変換するための検波を行う磁気共鳴装置であって、
勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、
前記距離に基づいて、前記基準信号の位相を算出する位相算出手段と、
前記位相算出手段により算出された位相の情報を含む前記基準信号を用いて、前記第1の信号を前記第2の信号に変換するための検波を行う検波手段と、
前記第2の信号に基づいて、前記スキャン面の画像を生成する画像生成手段と、
前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定手段と、
前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出手段と、
を有する、磁気共鳴装置である。
本発明の第3の観点は、第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記スキャン面の画像を取得する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出処理と、
前記アイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記距離とに基づいて、前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定処理と、
前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第4の観点は、第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記MR信号の周波数および位相の情報を含む第1の信号を、基準信号を用いて、前記第1の信号に含まれる周波数とは別の周波数の情報を含む第2の信号に変換するための検波を行う磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出処理と、
前記距離に基づいて、前記基準信号の位相を算出する位相算出処理と、
前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定処理と、
前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
スキャン面の画像から、動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定し、このデータに基づいて、動く部分の前記第2の方向の位置を検出する。したがって、円柱励起を行うシーケンスを用いて位置検出を行う必要がないので、動く部分の検出精度を高めることができる。
本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。 勾配コイル23x、23y、および23zが印加する勾配磁場の説明図である。 受信器7の構造を概略的に説明するための図である。 プロセッサ9が実行する処理の説明図である。 第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。 図5に示すスキャンを実行するためのフローを示す図である。 ローカライザスキャンで実行されるアキシャル面のスキャンの説明図である。 ローカライザスキャンで実行されるコロナル面のスキャンの説明図である。 撮影領域Rを概略的に示す図である。 ステップST3の説明図である。 ステップST4の説明図である。 ステップST6の説明図である。 ステップST7の説明図である。 肝臓の頂点Vを横切るサジタル面SGを概略的に示す図である。 プレスキャンAの説明図である。 ナビゲータスキャンAを実行し、肝臓のSI方向の位置情報を求めるためのフローチャートを示す図である。 ナビゲータスキャンAで使用されるシーケンスNSの一例を示す図である。 1回目のシーケンスNSを実行するときの説明図である。 ナビゲータスキャンAにより取得されたサジタル画像DS1を概略的に示す図である。 サジタル画像DS1の中から、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用されるデータを特定する方法の説明図である。 ナビゲータスキャンA〜Aの各々を実行したときの肝臓の端部EのSI方向の検出位置の時間変化を概略的に示す図である。 ウインドウWの一例を示す図である。 本スキャンBの説明図である。 第2の形態におけるプロセッサが実行する処理の説明図である。 第2の形態においてスキャンを実行するためのフローを示す図である。 1回目のシーケンスNSを実行するときの説明図である。 ナビゲータスキャンAにより取得されたサジタル画像DS2を概略的に示す図である。 サジタル画像DS2の中から、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用されるデータを特定する方法の説明図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図1は、本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信RFコイル(以下、「受信コイル」と呼ぶ)4などを有している。
マグネット2は、被検体13が収容されるボア21を有している。また、マグネット2は、静磁場を発生させるための超伝導コイル22と、勾配磁場を印加するための勾配コイル23x、23y、および23zと、RFパルスを送信するためのRFコイル24とを有している。図2は、勾配コイル23x、23y、および23zが印加する勾配磁場の説明図である。勾配コイル23xは、被検体のRL方向(左右方向)に印加される勾配磁場を発生させるコイルであり、勾配コイル23yは、被検体のAP方向(前後方向)に印加される勾配磁場を発生させるコイルであり、勾配コイル23zは、被検体のSI方向(頭尾方向)に印加される勾配磁場を発生させるコイルである。また、図2には、勾配磁場の基準点を表すアイソセンターCが示されている。具体的には、アイソセンターCは、これらの3方向に勾配磁場を印加したときに勾配磁場がゼロになる点を表している。図2では、アイソセンターCのRL方向の位置、AP方向の位置、およびSI方向の位置は、それぞれ、符号「xrl」、「yap」、および「zsi」で示されている。
図1に戻って説明を続ける。
テーブル3は、クレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体13はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体13の胴部に取り付けられている。受信コイル4は、被検体13からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、コンピュータ8、操作部11、および表示部12などを有している。
送信器5はRFコイル24に電流を供給し、勾配磁場電源6は勾配コイル23x、23y、および23zに電流を供給する。受信器7は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。
図3は、受信器7の構造を概略的に説明するための図である。
受信器7は、AD変換器7a、検波回路7b、デジタルフィルタ7cなどを有している。AD変換器7aは、受信コイル4から出力されたアナログ信号ASをデジタル信号DHに変換する。検波回路7bは、基準信号S(f,φ)を用いて、デジタル信号DHに含まれている高周波を低周波に変換するための検波を行う。基準信号S(f,φ)の「f」は周波数であり、「φ」は位相である。fおよびφの値は、予め決定されている。1.5T(テスラ)のMR装置では、f=63.86MHzである。デジタル信号DHを基準信号S(f,φ)で検波することにより、デジタル信号DHの高周波数が低周波数に変換されるので、低周波数の情報を含むデジタル信号DLが得られる。デジタルフィルタ7cは、デジタル信号DLをフィルタ処理し、フィルタ処理されたデジタル信号DL´を出力する。フィルタ処理されたデジタル信号DL´はコンピュータ8に出力される。
図1に戻って説明を続ける。
コンピュータ8は、表示部12に必要な情報を伝送したり、受信器7から受け取った信号に基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。コンピュータ8は、プロセッサ9およびメモリ10などを有している。
図4は、プロセッサ9が実行する処理の説明図である。メモリ10には、プロセッサ9により実行されるプログラムが記憶されている。プロセッサ9は、メモリ10に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに記述されている処理を実行する。プロセッサ9は、メモリ10に記憶されているプログラムを読み出すことにより、画像作成手段91〜判断手段99などを構成する。
画像作成手段91は、受信器から受け取った信号に基づいて画像を作成する。
中心位置特定手段92は、被検体の体内領域のAP方向の中心位置を特定する。
位置選択手段93は、中心位置特定手段92により特定された複数の中心位置の中から、肝臓の端部のAP方向の位置として用いる中心位置を選択する。
距離算出手段94は、後述する距離Δh(図11参照)を算出する。
スキャン面設定手段95は、後述するナビゲータスキャンを実行するときのスキャン面(サジタル面)を設定する。
データ特定手段96は、サジタル画像の中から、後述する位置yにおけるデータDi(図20参照)を特定する。
検出手段97は、データDiに基づいて、肝臓の端部のSI方向の位置を検出する。
ウインドウ設定手段98は、後述するウインドウW(図22参照)を設定する。
判断手段99は、本スキャンにおけるイメージングシーケンス(図23参照)を実行するか否かを判断する。
プロセッサ9は、画像作成手段91〜判断手段99を構成する一例であり、メモリ10に記憶されたプログラムを実行することによりこれらの手段として機能する。尚、中心位置特定手段92および位置選択手段93を合わせたものが、位置を求める手段に相当し、デジタルフィルタ7cと画像作成手段91を合わせたものが画像生成手段に相当する。
操作部11は、オペレータにより操作され、種々の情報をコンピュータ8に入力する。表示部12は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図5は第1の形態で実行されるスキャンを示す図である。
第1の形態では、ローカライザスキャンLX、プレスキャンA、および本スキャンBが実行される。
ローカライザスキャンLXは、後述するサジタル面SG(図14参照)などの設定に使用される画像を取得するためのスキャンである。サジタル面SGの設定方法については後述する。
プレスキャンAは、後述するウインドウW(図22参照)を求めるときに必要なデータを取得するためのスキャンである。
本スキャンBは、撮影部位の画像を取得するためのスキャンである。
以下に、ローカライザスキャンLX、プレスキャンA、および本スキャンBを実行する手順について説明する。
図6は、図5に示すスキャンを実行するためのフローを示す図である。
ステップST1では、ローカライザスキャンLXが実行される。
図7および図8は、ローカライザスキャンLXの説明図である。
ローカライザスキャンLXでは、肝臓を含む部位を横切る複数のアキシャル面AX〜AXのスキャン(図7参照)と、肝臓を含む部位を横切る複数のコロナル面CO〜COのスキャン(図8参照)が実行される。画像作成手段91(図4参照)は、ローカライザスキャンLXにより収集されたデータに基づいて、アキシャル面AX〜AXの画像DA〜DAと、コロナル面CO〜COの画像DC〜DCを作成する。以下では、アキシャル面の画像を「アキシャル画像」と呼び、コロナル面の画像を「コロナル画像」と呼ぶ。アキシャル画像DA〜DAおよびコロナル画像DC〜DCを作成した後、ステップST2およびステップST3〜ST5が実行される。以下、ステップST2およびステップST3〜ST5について順に説明する。
ステップST2では、オペレータが、アキシャル画像DA〜DAおよびコロナル画像DC〜DCなどを参考にして、後述するステップST10の本スキャンにおける撮影領域を設定する。図9に、設定された撮影領域Rを概略的に示す。第1の形態では、肝臓を撮影するので、肝臓が撮影領域Rに含まれている。
次に、ステップST3〜ST5について説明する。
図10は、ステップST3の説明図である。
ステップST3では、アキシャル画像DA〜DAに基づいて、肝臓の肺側の端部EのAP方向の位置を求めるための処理が実行される。以下に、肝臓の肺側の端部EのAP方向の位置の求め方について、図10を参照しながら説明する。
中心位置特定手段92(図4参照)は、先ず、アキシャル画像DAに基づいて、アキシャル面AX内における被検体の体内領域のAP方向の中心位置yを特定する。被検体の体内領域のAP方向の中心位置yを特定する場合、中心位置特定手段92は、先ず、アキシャル画像DAに基づいて、被検体の体内領域のAP方向の範囲Tを特定する。被検体の体外領域は低信号であるが、被検体の体内領域は高信号となるので、信号値の違いから、被検体の体内領域のAP方向の範囲Tを求めることができる。被検体の体内領域のAP方向の範囲Tを求めた後、中心位置特定手段92は、体内領域のAP方向の範囲Tに基づいて、アキシャル面AX内における被検体の体内領域のAP方向の中心位置yを特定する。
以下同様に、他のアキシャル画像DA〜DAについても、被検体の体内領域のAP方向の範囲T2〜Tmを特定し、範囲T2〜Tmに基づいて、体内領域のAP方向の中心位置y〜yを求める。したがって、アキシャル画像DA〜DAごとに、体内領域のAP方向の中心位置y〜yを得ることができる。
中心位置y〜yを求めた後、肝臓の肺側の端部EのAP方向の位置を求める。一般的に、肝臓の肺側の端部EのAP方向の位置は、被検体の体内領域のAP方向の中心位置に近いと考えることができる。したがって、中心位置y〜yの各々は、肝臓の端部EのAP方向の位置に近いと考えることができる。そこで、位置選択手段93(図4参照)は、中心位置y〜yの中から一つの中心位置を、肝臓の端部EのAP方向の位置として選択する。本形態では、位置選択手段93は、中心位置y〜yの中から中央値(メジアン)を特定し、メジアンとして特定された中心位置を、肝臓の端部EのAP方向の位置として選択する。ここでは、アキシャル画像DAから求められた中心位置yが中央値(メジアン)であるとする。したがって、中心位置yが、肝臓の端部EのAP方向の位置として選択される。肝臓の端部EのAP方向の位置yを求めた後、ステップST4に進む。
図11は、ステップST4の説明図である。
ステップST4では、距離算出手段94(図4参照)が、ステップST3で求めた肝臓の端部EのAP方向の位置yと、アイソセンターCのAP方向の位置yapとの距離Δhを算出する。Δhは、以下の式で表される。
Δh=yap−y ・・・(1)
アイソセンターCのAP方向の位置yapはMR装置ごとに決まっているので、既知である。また、肝臓の端部EのAP方向の位置yはステップST3で求められているので、既知である。したがって、式(1)を用いることにより、距離Δhを算出することができる。Δh>0の場合は、yがyapに対してP側に位置していることを意味しており、Δh<0の場合は、yがyapに対してA側に位置していることを意味している。また、Δh=0の場合は、yがyapに一致していることを意味している。距離Δhを算出した後、ステップST5に進む。
ステップST5では、スキャン面設定手段95(図4参照)が、ローカライザスキャンにより得られた画像に基づいて、後述するサジタル面SG(図14参照)を設定する。サジタル面は、後述するプレスキャンおよび本スキャンにおいてナビゲータスキャンを実行するときのスキャン面(励起面)として使用される面である。以下、ステップST5について説明する。尚、ステップST5は、ステップST6およびST7を有しているので、ステップST6およびST7について順に説明する。
図12は、ステップST6の説明図である。
ステップST6では、スキャン面設定手段95が、コロナル画像DC〜DCの中から、肝臓の端部EのAP方向の位置yに最も近いコロナル画像を選択する。図12では、コロナル画像DC〜DCの中で、肝臓の端部EのAP方向の位置yに最も近いコロナル画像は、コロナル画像DCであるとする。したがって、スキャン面設定手段95は、コロナル画像DCを選択する。コロナル画像DCを選択した後、ステップST7に進む。
図13は、ステップST7の説明図である。
ステップST7では、スキャン面設定手段95が、コロナル画像DCの中から、後述するサジタル面SG(図14参照)を位置決めするための点を決定する。以下、この点の決定方法について簡単に説明する。
スキャン面設定手段95は、コロナル画像DCの中から、SI方向の位置zに最も近い肝臓の頂点Vを検出し、この頂点Vを、サジタル面SGを位置決めするための点として決定する。肺は空気の影響を受けて肝臓よりも信号値が低くなる。したがって、肺の信号値と肝臓の信号値との違いに基づいて、コロナル画像DCの中から、SI方向の位置zに最も近い肝臓の頂点Vを検出することができる。検出方法の具体例としては、文献「MRI肝臓スキャンにおけるNavigator Tracker位置決めの自動化の検討, 後藤 隆男、椛沢 宏之, 日本医用画像工学会,第32回大会,OP4-9(2013)」に記載された方法を使用することができる。肝臓の頂点VのRL方向の位置はxで表されており、頂点VのSI方向の位置はzで表されている。頂点Vを決定することにより、頂点Vを横切るサジタル面を設定することができる。図14に、肝臓の頂点Vを横切るサジタル面SGを概略的に示す。図14(a)は、サジタル面SGの斜視図であり、図14(b)は、サジタル面SGをRL方向から見た図である。サジタル面SGは、肝臓と肺との両方の臓器を横切るように設定される。このサジタル面SGは、後述するプレスキャンおよび本スキャンにおいてナビゲータスキャンを実行するときのスキャン面(励起面)として使用される。
ステップST2〜ステップST5を実行した後、ステップST8に進む。
ステップST8では、プレスキャンAが実行される(図15参照)。
図15は、プレスキャンAの説明図である。
プレスキャンAでは、サジタル面SGの画像を取得するためのナビゲータスキャンA〜Aが順に実行される。サジタル面SGの画像は、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用される。以下に、ナビゲータスキャンA〜Aについて説明する。尚、ナビゲータスキャンA〜Aの構成は同じであるので、以下では、ナビゲータスキャンA〜Aのうち、代表してナビゲータスキャンAを取り上げ、ナビゲータスキャンAを実行することにより肝臓のSI方向の位置情報を求める方法について説明する。
図16は、ナビゲータスキャンAを実行し、肝臓のSI方向の位置情報を求めるためのフローチャートを示す図である。
ステップST11では、ナビゲータスキャンAが実行される。図17に、ナビゲータスキャンAで使用されるシーケンスNSの一例を示す。図17には、ナビゲータスキャンAで使用されるシーケンスNSの一例として、グラディエントエコー系のシーケンスが示されているが、スピンエコー系のシーケンスなど、他のシーケンスを用いてもよい。シーケンスNSの繰返し時間は、TRで表されている。シーケンスNSは、スライス選択方向に印加されるスライス選択勾配磁場、位相方向に印加される位相エンコード勾配磁場、周波数方向に印加される周波数エンコード勾配磁場を有している。スライス選択方向はRL方向に設定されており、位相方向はAP方向に設定されており、周波数方向はSI方向に設定されている。また、シーケンスNSの位相エンコード数はnである。したがって、ナビゲータスキャンAの間に、位相エンコードをn回変更させながら、1回目〜n回目のシーケンスNSが実行される。シーケンスNSの繰返し時間はTRであるので、ナビゲータスキャンAの時間長LTは、以下の式で表される。
LT=n×TR ・・・(2)
ナビゲータスキャンAでは、先ず、1回目のシーケンスNSが実行される。図18は、1回目のシーケンスNSを実行するときの説明図である。1回目のシーケンスNSを実行することにより、サジタル面SG(図17参照)からMR信号Hが発生する。このMR信号Hは受信コイル4で受信される。受信コイル4で受信されたMR信号Hは、アナログ信号ASとして受信器7に供給される。受信器7はアナログ信号ASをAD変換器7aでデジタル信号DHに変換する。デジタル信号DHは、MR信号Hの周波数および位相の情報Wを含んでいる。デジタル信号DHは検波回路7bに供給される。検波回路7bは、基準信号S(f,φ)を用いて、デジタル信号DHに含まれている高周波を低周波に変換するための検波を行う。デジタル信号DHを基準信号S(f,φ)で検波することにより、デジタル信号DHの高周波数が低周波数に変換されるので、低周波数の情報を含むデジタル信号DLが得られる。デジタル信号DLはデジタルフィルタ7cでフィルタ処理され、フィルタ処理されたデジタル信号DL´がコンピュータ8に出力される。
以下同様に、位相エンコード勾配磁場の大きさを変更し、2回目〜n回目のシーケンスNSが実行される。したがって、シーケンスNSが実行されるたびに、フィルタ処理されたデジタル信号DL´が得られる。
画像作成手段91は、ナビゲータスキャンAにおける1回目〜n回目のシーケンスNSの各々から得られたデジタル信号DL´に基づいて、サジタル面SGの画像(以下、「サジタル画像」と呼ぶ)を作成する。図19に、ナビゲータスキャンAにより取得されたサジタル画像DS1を概略的に示す。尚、サジタル画像DS1は、後述するように、医用診断の画像として使用されるわけではなく、肝臓のSI方向の位置を検出するために使用される。したがって、サジタル画像DS1は高品質である必要はないので、シーケンスNSの位相エンコード数nの値はそれほど大きい値に設定する必要はない。例えば、n=8、n=16とすることができる。繰り返し時間TRは、例えば、TR=5msであるので、n=8の場合、ナビゲータスキャンA1の時間長LTは、式(2)から、LT=8×5=40msとなる。したがって、短時間で、サジタル画像DS1を取得することができる。サジタル画像DS1を得た後、ステップST12に進む。
ステップST12では、データ特定手段96(図4参照)が、サジタル画像DS1の中から、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用されるデータを特定する(図20参照)。
図20は、サジタル画像DS1の中から、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用されるデータを特定する方法の説明図である。
データ特定手段96は、先ず、サジタル画像DS1のAP方向の範囲y〜yの中から、肝臓の端部EのAP方向の位置yを特定する。本形態では、先に実行されたステップST4で、距離Δhが算出されている。また、アイソセンターCのAP方向の位置yapは既知の値である。したがって、Δhおよびyapを式(1)に代入することにより、yを特定することができる。データ特定手段96は、サジタル画像DS1の中から、位置yにおけるデータDiを特定する。図20の下側には、データ特定手段96が特定したデータDiのプロファイルを概略的に示してある。データDiのプロファイルの横軸はSI方向の位置を表しており、データDiのプロファイルの縦軸は信号強度を表している。このデータDiが、肝臓のSI方向の位置情報を求めるためのデータとして使用される。データDiを特定した後、ステップST13に進む。
ステップST13では、検出手段97(図4参照)が、特定されたデータDiに基づいて、肝臓の端部EのSI方向の位置を検出する。データDiの肺側の領域は空気の影響を受けるので、データDiの肺側の領域は、肝臓の領域よりも信号強度が小さくなる。したがって、データDiの中に、信号強度が急激に変化する位置zが現れる。検出手段97は、この位置zを、肝臓の端部EのSI方向の位置として検出する。本形態では、位置zが、肝臓のSI方向の位置情報として求められる。
以下同様に、残りのナビゲータスキャンA〜Aの各々を実行するときも、図16に示すフローが実行される。したがって、ナビゲータスキャンA〜Aの各々を実行したときの肝臓の端部EのSI方向の位置を検出することができる。図21に、ナビゲータスキャンA〜Aの各々を実行したときの肝臓の端部EのSI方向の検出位置の時間変化を概略的に示す。
したがって、プレスキャンAを実行している間の被検体の呼吸信号Sresを得ることができる。
プレスキャンAを実行した後、ステップST9(図6参照)に進む。
ステップST9では、ウインドウ設定手段98(図4参照)が、呼吸信号Sresに基づいてウインドウWを設定する。図22に、ウインドウWの一例を示す。ウインドウWは、本スキャンBにおいてイメージングシーケンスDAQ〜DAQ(図23参照)を実行するか否かを判断するときに使用される範囲を表している。以下に、ウインドウWを設定する方法の一例について簡単に説明する。
ウインドウ設定手段98は、呼吸信号Sresから、被検体が息を吐き終わったときの肝臓の端部EのSI方向の位置Pbを求める。被検体が息を吐いている間、肝臓の端部EはS方向に移動するが、被検体が息を吸い始めると、肝臓の端部EはI方向に移動し始める。したがって、肝臓の端部EのSI方向の位置の極大値を検出することにより、被検体が息を吐き終わったときの肝臓の端部EのSI方向の位置Pbを求めることができる。位置Pbを求めた後、ウインドウ設定手段98は、この位置Pbに対して一定の範囲を、ウインドウWとして設定する。ウインドウWが本スキャンBを実行するときにどのように使用されるかについては後述する。ウインドウWを設定した後、ステップST10に進む。
ステップST10では、本スキャンBが実行される(図23参照)。
図23は、本スキャンBの説明図である。
本スキャンBでは、複数のナビゲータスキャンと、1回のイメージングシーケンスとが交互に実行される。以下、本スキャンBについて説明する。尚、本スキャンBで使用されるナビゲータスキャンは、プレスキャンAで使用されたナビゲータスキャンと同じである。また、イメージングシーケンスは、2Dイメージング用のシーケンスでもよいし、3Dイメージング用のシーケンスでもよい。
本スキャンBでは、先ず、ナビゲータスキャンAd+1〜Aが実行される。ナビゲータスキャンAd+1〜Aの各々が実行されるたびに、図16に示すフローに従って肝臓の端部EのSI方向の位置が検出される。図23では、ナビゲータスキャンAd+1〜Aを実行することにより検出された肝臓の端部EのSI方向の位置が、符号「zd+1」、「zd+2」、・・・「z」で示されている。
判断手段99(図4参照)は、ナビゲータスキャンAd+1〜Aを実行するたびに、検出された肝臓の端部Eの位置がウインドウWに入っているか否かを判断する。そして、検出された肝臓の端部Eの位置がウインドウWの外側からウインドウWの内側に入り込んだときに、撮影領域R(図9参照)のデータを収集するためのイメージングシーケンスDAQを実行する。
図23では、ナビゲータスキャンAd+1〜Ae−1では、肝臓の端部Eの位置はウインドウWの外側であるが、ナビゲータスキャンAにおいて肝臓の端部Eの位置はウインドウWの内側に入り込む。したがって、ナビゲータスキャンAを実行した直後に、イメージングシーケンスDAQが実行される。
イメージングシーケンスDAQを実行した後、ナビゲータスキャンAe+1〜Aを実行し、肝臓の端部Eの位置を検出する。そして、肝臓の端部Eの位置がウインドウWの外側からウインドウWの内側に入り込んだときに、撮影領域Rのデータを収集するための次のイメージングシーケンスDAQを実行する。図23では、ナビゲータスキャンAe+2〜Af−1では、肝臓の端部Eの検出位置はウインドウWの外側であるが、ナビゲータスキャンAにおいて肝臓の端部Eの検出位置はウインドウWの内側に入り込む。したがって、ナビゲータスキャンAを実行した直後に、イメージングシーケンスDAQが実行される。
以下同様にナビゲータスキャンを実行し、肝臓の端部Eの検出位置がウインドウWに入ったときに、撮影領域R(図9参照)のデータを収集するためのイメージングシーケンスを実行する。そして、最後のイメージングシーケンスDAQを実行したら本スキャンBを終了し、フローを終了する。
第1の形態では、アイソセンターCのAP方向の位置yapと、肝臓の端部EのAP方向の位置yとの距離Δhを求める(図11参照)。また、ローカライザスキャンにより得られたコロナル画像DCの中から肝臓の頂点Vを検出し(図13参照)、肝臓の頂点Vを横切るサジタル面SG(スキャン面)を設定する(図14参照)。そして、ナビゲータスキャンを実行することによりサジタル画像DS1を取得する(図19参照)。サジタル画像DS1を取得した後、距離Δhに基づいて、サジタル画像DS1の中から、肝臓の端部EのAP方向の位置yにおけるデータDiを特定する(図20参照)。データDiは肝臓と肺とを横切る部分のデータを表しているので、データDiに基づいて、肝臓の端部EのSI方向の位置を検出することができる。また、第1の形態では、ナビゲータスキャンにおいて、円柱励起を行うシーケンスではなく、サジタル面の励起を行うシーケンスNS(図17参照)が実行される。一般的に、円柱励起を行うシーケンスはB0不均一の影響を受けやすいので、励起領域が広範囲に広がってしまい、脂肪信号などの不要信号がMR信号に混入しやすくなる。したがって、円柱励起を行うシーケンスを用いて、肝臓のSI方向の位置を検出するためのデータを取得した場合、脂肪信号などの不要信号が原因でデータの波形が乱れてしまい、肝臓の端部の位置を誤検出してしまう原因となる。これに対し、第1の形態では、円柱励起ではなく、(サジタル)面励起を行うシーケンスNSを用いているので、B0不均一の影響を受けにくい。したがって、波形の乱れが少なく、肝臓の端部の位置検出に適したデータDiを得ることができる。
(2)第2の形態
第2の形態のMR装置は、第1の形態のMR装置と比較すると、プロセッサが実行する処理が異なるが、その他の構成は第1の形態のMR装置と同じである。したがって、第2の形態のMR装置については、プロセッサを主に説明する。
図24は、第2の形態におけるプロセッサが実行する処理の説明図である。
第2の形態では、プロセッサ9は、画像作成手段91〜判断手段99の他に、位相算出手段991を有している。画像作成手段91〜判断手段99は第1の形態と同じであるので説明は省略する。位相算出手段991は、距離Δhに基づいて基準信号の位相を算出する。
プロセッサ9は、画像作成手段91〜位相算出手段991を構成する一例であり、メモリ10に記憶されたプログラムを実行することによりこれらの手段として機能する。
次に、第2の形態で実行されるスキャンについて説明する。
第2の形態では、第1形態と同様に、ローカライザスキャンLX、プレスキャンA、および本スキャンBが実行される。プレスキャンAでは、ナビゲータスキャンA〜A(図17参照)が実行され、本スキャンBでは、複数のナビゲータスキャンとイメージングシーケンスが交互に実行される(図23参照)。以下に、第2の形態において、ローカライザスキャンLX、プレスキャンA、および本スキャンBを実行する手順について説明する。
図25は、第2の形態においてスキャンを実行するためのフローを示す図である。
ステップST1〜ステップST5は第1の形態と同じであるので説明は省略する。ステップST5においてサジタル面SG(スキャン面)を設定した後(図14参照)、ステップST70に進む。
ステップST70では、位相算出手段991(図24参照)が、後述するプレスキャンAおよび本スキャンBにおいて検波を行うために使用される基準信号の位相φk(図26参照)を算出する。φkは、各ナビゲータスキャンで実行される1回目〜n回目のシーケンスNS(図17参照)のうちのk回目(k=1〜n)のシーケンスにより得られるデジタル信号の検波を実行するときに使用される基準信号の位相を表している。第2の形態では、肝臓の端部EのAP方向の位置yにおけるMR信号の位相を基準にして検波が行われるように、位相φkの値を決定する。位相φkは以下の式を用いて決定することができる。

φk=−γGΔhΔt ・・・(3)
ここで、γ:磁気回転比
Gk:k回目のシーケンスNSの位相エンコード勾配磁場の大きさ
Δh:ステップST4で求めた距離
Δt:位相エンコード勾配磁場の印加時間
式(3)のγ、Gk、Δh、およびΔtは既知であるので、これらの値を式(3)に代入することにより、基準信号の位相φkを算出することができる。
位相φkを求めた後、ステップST8に進む。
ステップST8では、プレスキャンAが実行される(図17参照)。以下、プレスキャンAについて説明する。尚、第2の形態におけるプレスキャンAの説明にあたっては、第1の形態と同様に、図16のフローを参照しながら説明する。
ステップST11では、ナビゲータスキャンAが実行される。
ナビゲータスキャンAでは、先ず、1回目のシーケンスNSが実行される。図26は、1回目のシーケンスNSを実行するときの説明図である。1回目のシーケンスNSを実行することにより、サジタル面SG(図14参照)からMR信号Hが発生する。このMR信号Hは受信コイル4で受信される。受信コイル4が受信したMR信号Hは、アナログ信号ASとして受信器7に供給される。受信器7はアナログ信号ASをAD変換器7aでデジタル信号DHに変換する。デジタル信号DHは、MR信号Hの周波数および位相の情報Wを含んでいる。デジタル信号DHは検波回路7bに供給される。検波回路7bは、基準信号S(f,φk)を用いて、デジタル信号DHに含まれている高周波を低周波に変換するための検波を行う。位相φkは、位相算出手段991が式(3)を用いて算出した値に設定されている。図26では、1番目のシーケンスNSにより得られるデジタル信号DHの検波を実行する例が示されているので、k=1である。したがって、式(3)から、φk=φ1=−γGΔhΔtとなる。
検波回路7bは、基準信号S(f,φ1)を用いて、デジタル信号DHに含まれている高周波を低周波に変換するための検波を行う。デジタル信号DHを基準信号S(f,φ1)で検波することにより、デジタル信号DHの高周波数が低周波数に変換されるので、低周波数の情報を含むデジタル信号DLが得られる。デジタル信号DLはデジタルフィルタ7cでフィルタ処理され、フィルタ処理されたデジタル信号DL´がコンピュータ8に出力される。
1回目のシーケンスNSを実行した後、シーケンスNSの位相エンコード勾配磁場の大きさを変更し、2回目のシーケンスNSが実行される。2回目のシーケンスNSを実行するときは、基準信号の位相φkは、式(3)のkにk=2を代入することにより得られる値、すなわち、φk=φ2=−γGΔhΔtに設定され、検波が行われる。以下同様に、位相エンコード勾配磁場の大きさ変更し、3回目〜n回目のナシーケンスNSが実行される。3回目〜n回目のナシーケンスNSが実行された場合、検波回路は、基準信号(f,φ3)〜S(f,φn)を用いて検波を行う。したがって、シーケンスNSが実行されるたびに、基準信号の位相φkを調整しながら検波が実行され、フィルタ処理されたデジタル信号DL´が得られる。
画像作成手段91(図24参照)は、ナビゲータスキャンAにおける1回目〜n回目のシーケンスNSの各々から得られたデジタル信号DL´に基づいて、サジタル画像を作成する。図27に、ナビゲータスキャンAにより取得されたサジタル画像DS2を概略的に示す。第2の形態では、肝臓の端部EのAP方向(位相方向)の位置yにおけるMR信号の位相を基準にして検波が行われるように、基準信号の位相φkを設定している。したがって、サジタル画像DS2では、肝臓の端部EのAP方向(位相方向)の位置yをアイソセンターのAP方向(位相方向)の位置yapに一致させることができる。サジタル画像DS2を得た後、ステップST12に進む。
ステップST12では、データ特定手段96(図24参照)が、サジタル画像DS2の中から、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用されるデータを特定する(図28参照)。
図28は、サジタル画像DS2の中から、肝臓のSI方向の位置情報を求めるために使用されるデータを特定する方法の説明図である。
データ特定手段96は、先ず、サジタル画像DS2のAP方向の範囲y〜yの中から、肝臓の端部EのAP方向の位置yを特定する。第2の形態では、サジタル画像DS2内において、肝臓の端部EのAP方向の位置yはアイソセンターのAP方向の位置yapに一致している。したがって、アイソセンターのAP方向の位置情報から、肝臓の端部EのAP方向の位置yを特定することができる。位置yを特定した後、データ特定手段96は、サジタル画像DS2の中から、位置yにおけるデータDiを特定する。図28に、特定されたデータDiを示す。データDiを特定した後、ステップST13に進む。
ステップST13では、特定されたデータDiに基づいて、肝臓の端部EのSI方向の位置を検出する。肝臓の端部EのSI方向の位置の検出方法は、第1の形態と同じである。したがって、データDiから、肝臓の端部EのSI方向の位置zを検出することができる。
ナビゲータスキャンA1を実行した後、残りのナビゲータスキャンA〜Aが実行される。残りのナビゲータスキャンA〜Aの各々を実行するときも、図16に示すフローが実行され、ナビゲータスキャンA〜Aの各々を実行したときの肝臓の端部EのSI方向の位置が検出される。したがって、図21に示すように、呼吸信号Sresを得ることができる。
プレスキャンAを実行した後、ステップST9(図25参照)に進みウインドウWが設定され、ステップST10で本スキャンが実行され、フローが終了する。
第2の形態では、距離Δhに基づいて、肝臓の端部EのAP方向の位置yにおけるMR信号の位相を基準にして検波が行われるように、基準信号の位相φkを算出している。したがって、サジタル画像DS2では、肝臓の端部EのAP方向(位相方向)の位置yがアイソセンターのAP方向(位相方向)の位置yapに一致するので、アイソセンターのAP方向の位置情報から、肝臓の端部EのAP方向の位置yを特定することができる。位置yを特定した後、サジタル画像DS2の中から、位置yにおけるデータDiを特定することにより、データDiから、肝臓の端部EのSI方向の位置zを検出することができる。
また、第2の形態では、第1の形態と同様に、円柱励起を行うシーケンスではなく、(サジタル)面励起を行うシーケンスNSが用いられているので、波形の乱れが少なく、肝臓の端部の位置検出に適したデータDiを得ることができる。
尚、第1および第2の形態では、サジタル面SGがスキャン面として設定されている。しかし、本発明は、スキャン面はサジタル面に限定されることはなく、サジタル面とは別の面(例えば、コロナル面、アキシャル面、オブリーク面)をスキャン面として設定することも可能である。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 コンピュータ
9 プロセッサ
10 メモリ
11 操作部
12 表示部
13 被検体
21 ボア
91 画像作成手段
92 中心位置特定手段
93 位置選択手段
94 距離算出手段
95 設定手段
96 データ特定手段
97 検出手段
98 ウインドウ設定手段
99 判断手段
100 MR装置

Claims (16)

  1. 第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記スキャン面の画像を取得する磁気共鳴装置であって、
    勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、
    前記アイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記距離とに基づいて、前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定手段と、
    前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出手段と、
    を有する、磁気共鳴装置。
  2. 前記スキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行する、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記MR信号の周波数および位相の情報を含む第1の信号を、基準信号を用いて、前記第1の信号に含まれる周波数とは別の周波数の情報を含む第2の信号に変換するための検波を行う検波手段と、
    前記第2の信号に基づいて、前記スキャン面の画像を生成する画像生成手段と、
    を有する、請求項2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記MR信号の周波数および位相の情報を含む第1の信号を、基準信号を用いて、前記第1の信号に含まれる周波数とは別の周波数の情報を含む第2の信号に変換するための検波を行う磁気共鳴装置であって、
    勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出手段と、
    前記距離に基づいて、前記基準信号の位相を算出する位相算出手段と、
    前記位相算出手段により算出された位相の情報を含む前記基準信号を用いて、前記第1の信号を前記第2の信号に変換するための検波を行う検波手段と、
    前記第2の信号に基づいて、前記スキャン面の画像を生成する画像生成手段と、
    前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定手段と、
    前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出手段と、
    を有する、磁気共鳴装置。
  5. 位相エンコード勾配磁場の大きさが変更されるように複数回のシーケンスを実行し、
    前記検波手段は、
    前記シーケンスごとに得られた前記第1の信号を、前記第2の信号に変換し、
    前記画像生成手段は、
    前記シーケンスごとに得られた前記第2の信号に基づいて、前記スキャン面の画像を生成する、請求項3又は4に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記第1の部位を横切る複数の第1の断面のスキャンを実行することにより得られた複数の第1の画像に基づいて、前記動く部分の前記第1の方向の位置を求める手段を有する、請求項3〜5のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  7. 前記位置を求める手段は、
    前記複数の第1の画像に基づいて、前記第1の断面ごとに、前記被検体の体内領域の前記第1の方向の範囲を求め、
    前記範囲に基づいて、前記第1の断面ごとに、前記被検体の体内領域の前記第1の方向の中心位置を求め、
    前記第1の断面ごとに求められた前記中心位置に基づいて、前記動く部分の前記第1の方向の位置を求める、請求項6に記載の磁気共鳴装置。
  8. 前記第1の断面はアキシャル面である、請求項7に記載の磁気共鳴装置。
  9. 前記スキャン面を設定するスキャン面設定手段を有する、請求項3〜8のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  10. 前記スキャン面設定手段は、
    前記第1の部位を横切る複数の第2の断面のスキャンを実行することにより得られた複数の第2の画像の中から、前記動く部分の第1の方向の位置に最も近い第2の画像を選択し、
    選択された前記第2の画像の中から、前記スキャン面を位置決めするための点を求める、請求項9に記載の磁気共鳴装置。
  11. 前記第2の断面はコロナル面である、請求項10に記載の磁気共鳴装置。
  12. 前記画像生成手段は、
    前記第2の信号をフィルタ処理するフィルタ手段と、
    前記フィルタ処理された第2の信号に基づいて、前記スキャン面の画像を作成する画像作成手段と、
    を有する、請求項3〜11のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  13. 前記第1の信号および前記第2の信号はデジタル信号である、請求項12に記載の磁気共鳴装置。
  14. 前記第1の方向はAP方向であり、前記第2の方向はSI方向である、請求項1〜13のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  15. 第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記スキャン面の画像を取得する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出処理と、
    前記アイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記距離とに基づいて、前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定処理と、
    前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 第1の方向に印加される位相エンコード勾配磁場と第2の方向に印加される周波数エンコード勾配磁場とを有するシーケンスであって、被検体の動く部分を含む第1の部位を横切るスキャン面からMR信号を収集するためのシーケンスを実行し、前記MR信号の周波数および位相の情報を含む第1の信号を、基準信号を用いて、前記第1の信号に含まれる周波数とは別の周波数の情報を含む第2の信号に変換するための検波を行う磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    勾配磁場の基準点を表すアイソセンターの前記第1の方向の位置と、前記動く部分の前記第1の方向の位置との間の距離を算出する距離算出処理と、
    前記距離に基づいて、前記基準信号の位相を算出する位相算出処理と、
    前記スキャン面の画像の中から、前記動く部分の前記第1の方向の位置におけるデータを特定するデータ特定処理と、
    前記データに基づいて、前記動く部分の前記第2の方向の位置を検出する検出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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