JP2016086786A - 取付金具 - Google Patents

取付金具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016086786A
JP2016086786A JP2014228719A JP2014228719A JP2016086786A JP 2016086786 A JP2016086786 A JP 2016086786A JP 2014228719 A JP2014228719 A JP 2014228719A JP 2014228719 A JP2014228719 A JP 2014228719A JP 2016086786 A JP2016086786 A JP 2016086786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
pipe
base frame
wall
mounting bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014228719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6362516B2 (ja
Inventor
直木 武之介
Takenosuke Naoki
武之介 直木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satoh Industrial Co Ltd
Original Assignee
Satoh Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satoh Industrial Co Ltd filed Critical Satoh Industrial Co Ltd
Priority to JP2014228719A priority Critical patent/JP6362516B2/ja
Publication of JP2016086786A publication Critical patent/JP2016086786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6362516B2 publication Critical patent/JP6362516B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【課題】ビニールハウスの出入口に取り付けたドア本体を左右スライド自在に案内するためにパイプ状レールを用いて、このパイプ状レールをビニールハウスの骨組材を構成する縦柱に容易に取付けることができる取付金具を提供する。
【解決手段】取付金具27はスペーサ用取付基枠28とレール挿通固定部29とで構成し、ビニールハウスの出入口にパイプ状レールを敷設するに際して、出入口の左右に立設した左右縦柱4にスペーサ用取付基枠を介してレール挿通固定部に形成したレール挿通孔81の軸線が略水平方向となるようにレール挿通固定部を立設し、レール挿通孔にパイプ状レールを挿通すると共にレール挿通固定部に形成しレール挿通孔に貫通するレール固定雌ネジ孔82によりレール固定ボルト83を介してパイプ状レールの外周面を押圧固定してパイプ状レールを前記左右縦柱に固定可能とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、ビニールハウスの出入口に取り付けたドア本体を左右スライド自在に案内するために、出入口にパイプ状レールを敷設する取付金具に関する。
従来、骨組みした骨組材にビニールシートを被覆止着して構成したビニールハウスにおいては、ハウスの妻面に形成した出入口に左右吊戸型や載置型のドア本体を開閉自在に設けている(例えば、特許文献1の図11を参照。)。
特許文献1で従来例として示されたドア本体は方形枠状に構成されており、ドア枠の下端部に上方開口で端部を内側に折曲した横断面コ字状の下部フレームを連設し、地面上には下部フレームを内部に挿入可能とした上方開口で両端部を内側に折曲した横断面コ字状の下レールを載置すると共に、Uボルトにより骨組材の縦柱に固定することで敷設している。このように構成することでドア本体は、下部フレームが下レールに案内され、左右動自在にスライド可能として出入口の開閉を行うことができるようになっている。
特開平8−266166号公報
上記特許文献1では、下レールをUボルトで縦柱に固定するだけでよいので、シンプルな構造で下レールを敷設できる点で有利である。
ところが、下レールは上方開口で両端部を内側に折曲した横断面コ字状としているため、内部に砂利や雨水や雪、その他異物が入りやすく、これら侵入堆積物と下部フレームとが接触してドア本体のスムーズなスライドを阻害したり、下レールの腐食損傷の面で問題があった。
また、下レールに外部から負荷が加わった際に変形しやすく、更に、下レールの内部空間にUボルトが位置するため下部フレームが左右移動できる空間が限られ、スライド時に下部フレームと下レールとが接触して異音が発生しやすくなるという問題を有しており、これは下フレームの変形により上方開口幅が狭まることでも大きく影響する。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ビニールハウスの出入口に取り付けたドア本体を左右スライド自在に案内するためにパイプ状レールを用いて、このパイプ状レールをビニールハウスの骨組材を構成する縦柱に容易に取付けることができる取付金具を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、ビニールハウスの出入口に取り付けたドア本体を左右スライド自在に案内するために、前記出入口にパイプ状レールを敷設する取付金具において、取付金具はスペーサ用取付基枠とレール挿通固定部とで構成し、前記ビニールハウスの前記出入口に前記パイプ状レールを敷設するに際して、前記出入口の左右に立設した左右縦柱に前記スペーサ用取付基枠を介して前記レール挿通固定部に形成したレール挿通孔の軸線が略水平方向となるように前記レール挿通固定部を立設し、前記レール挿通孔に前記パイプ状レールを挿通すると共に前記レール挿通固定部に形成し前記レール挿通孔に貫通するレール固定雌ネジ孔によりレール固定ボルトを介して前記パイプ状レールの外周面を押圧固定して前記パイプ状レールを前記左右縦柱に固定可能としたことを特徴とする取付金具を提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記スペーサ用取付基枠は断面矩形の所定長さに形成し、前記スペーサ用取付基枠の前後壁に、前記左右縦柱を囲繞して前記スペーサ用取付基枠と固定する締付用ボルトを挿貫するための挿貫孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載の取付金具を提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記スペーサ用取付基枠は前記挿貫孔を複数穿設し、前記締付用ボルトの挿貫位置を変位することにより前記左右縦柱の太さに応じて前記締付用ボルトを選定自在としたことを特徴とする請求項2に記載の取付金具を提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記レール挿通固定部は前記スペーサ用取付基枠の後壁側にオフセットさせて連設すると共に、前記レール挿通孔は略円環状に形成したことを特徴とする請求項2または3に記載の取付金具を提供せんとする。
請求項5に係る発明では、前記レール挿通孔の上半部は前記パイプ状レールの曲率と略同一曲率のレール当接壁を形成し、下半部は前記スペーサ用取付基枠の上面に臨み前記パイプ状レールが位置しないオフセット空間を形成したことを特徴とする請求項4に記載の取付金具を提供せんとする。
請求項6に係る発明では、前記レール固定雌ネジ孔は前記スペーサ用取付基枠の後壁側の前記レール挿通固定部に穿設したことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の取付金具を提供せんとする。
請求項7に係る発明では、前記レール挿通固定部の上半部の外周壁は前記パイプ状レールの曲率と略同一曲率の上部外壁を形成すると共に上部外壁と前記レール当接壁との厚みを許容強度内で薄く形成し、下半部の外周壁は前記スペーサ用取付基枠の前記後壁の上角部から外側斜め上方に延出すると共に前記オフセット空間に貫通し前記パイプ状レールの中心を軸線方向とする前記レール固定雌ネジ孔を穿設し、前記レール固定ボルトを螺入するに充分な強度のタップを形成可能とする所定厚みを有して一方の上部外壁と連設する下部傾斜外壁と、前記スペーサ用取付基枠の前記上面に立設し他方の上部外壁と連設する下部垂直外壁、を形成したことを特徴とする請求項5に記載の取付金具を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、ビニールハウスの出入口にパイプ状レールを敷設するに際して、出入口の左右に立設した左右縦柱にスペーサ用取付基枠を介してレール挿通固定部に形成したレール挿通孔の軸線が略水平方向となるようにレール挿通固定部を立設し、レール挿通孔にパイプ状レールを挿通すると共にレール挿通固定部に形成しレール挿通孔に貫通するレール固定雌ネジ孔によりレール固定ボルトを介してパイプ状レールの外周面を押圧固定してパイプ状レールを左右縦柱に固定可能としたので、単一部材の極めて簡単な構造で複数のパイプ状レールを連接して敷設することができると共に、パイプ状レールをレール挿通孔に挿通してレール固定ボルトによって押圧固定するだけで極めて簡単にパイプ状レールを固定でき、組立作業性の向上を図ることができる。
また、ドア本体のスライド時の案内としてパイプ状レールを用いることができるので、パイプ状レールの内部に砂利や雨水や雪、その他異物が入ることがなく腐食損傷の面で有利であると共に、パイプ状レールは曲面形状なのでこれら異物がパイプ状レールの上に堆積し難く、ドア本体のスムーズなスライドを長期的に維持することができる。
また、外部からパイプ状レールに負荷が加わってもパイプ状レールは負荷を均一に分散するので変形し難く、ドア本体のスムーズなスライドを長期的に維持することができる。
また、取付金具は、縦柱との固定用としてスペーサ用取付基枠と、パイプ状レールの連結固定用及びドア本体の案内用としてレール挿通固定部と、を上下に分けて形成しているので、取付金具の縦柱への固定に影響されずにドア本体側のガイド構造を構築することができる。
更に、スペーサ用取付基枠と一体に形成されたレール挿通固定部の強度は高く、取付金具のみでもドア本体を左右スライド自在に案内することができる。
請求項2記載の発明によれば、スペーサ用取付基枠は断面矩形の所定長さに形成し、スペーサ用取付基枠の前後壁に、左右縦柱を囲繞してスペーサ用取付基枠と固定する締付用ボルトを挿貫するための挿貫孔を穿設したので、取付金具を縦柱に容易に取付けることができる。
請求項3記載の発明によれば、スペーサ用取付基枠は挿貫孔を複数穿設し、締付用ボルトの挿貫位置を変位することにより左右縦柱の太さに応じて締付用ボルトを選定自在としたので、太さの異なる様々な種類の縦柱に使用することができる。
請求項4記載の発明によれば、レール挿通固定部はスペーサ用取付基枠の後壁側にオフセットさせて連設すると共に、レール挿通孔は略円環状に形成したので、オフセット長さ分だけ縦柱の裏面と乖離させてレール挿通固定部が配設されるので、パイプ状レールを縦柱から所定量乖離して設置でき、縦柱に対するドア本体の位置を容易に適正な箇所へと配設できる。
請求項5記載の発明によれば、レール挿通孔の上半部はパイプ状レールの曲率と略同一曲率のレール当接壁を形成し、下半部はスペーサ用取付基枠の上面に臨みパイプ状レールが位置しないオフセット空間を形成したので、レール挿通孔へのパイプ状レールの安定・確実な挿通固定を可能とし、スペーサ用取付基枠の後壁側へのレール挿通孔のオフセット構造が簡略化され、製造コストを安価に抑えることができる。
請求項6記載の発明によれば、レール固定雌ネジ孔はスペーサ用取付基枠の後壁側のレール挿通固定部に穿設したので、縦柱が邪魔になることなくレール固定ボルトの取付や締結を容易に行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、レール挿通固定部の上半部の外周壁はパイプ状レールの曲率と略同一曲率の上部外壁を形成すると共に上部外壁とレール当接壁との厚みを許容強度内で薄く形成し、下半部の外周壁はスペーサ用取付基枠の後壁の上角部から外側斜め上方に延出すると共にオフセット空間に貫通しパイプ状レールの中心を軸線方向とするレール固定雌ネジ孔を穿設しレール固定ボルトを螺入するに充分な強度のタップを形成可能とする所定厚みを有して一方の上部外壁と連設する下部傾斜外壁と、スペーサ用取付基枠の上面に立設し他方の上部外壁と連設する下部垂直外壁を形成したので、パイプ状レールの外周面と上部外壁との段差を低く抑えることができ、段差による引っかかりを防止できる。
また、レール固定雌ネジ孔に対するレール固定ボルトの螺合強度を高めることができると共に、パイプ状レールの固定に際し強度的に有利な方向でレール固定ボルトで押圧固定することができる。
更に、上部外壁は曲面形状なので、砂利や雨水や雪、その他異物がパイプ状レールの上に堆積し難く、ドア本体のスムーズなスライドを長期的に維持することができる。
実施形態に係るビニールハウスの全体斜視図である。 (a)は実施形態に係るドア構造のビニールハウスの内側から見たドア本体の構成を示す説明図で、(b)は(a)のA−A線断面図である。 ドア構造のドア本体の斜視図である。 (a)は下片フレームの斜視分解図で、(b)は底面図である。 実施形態に係るドア構造のビニールハウスの内側から見た間略図である。 中途部を省略した図2(b)の拡大断面図である。 ビニールハウスの外方から見た下辺フレームの端部側近傍を示した斜視図である。 ビニールハウスの外方から見た下辺フレームの端部側近傍を示した斜視図である。 ビニールハウスの外方から見た上辺フレームの端部側近傍を示した斜視図である。 (a)は実施形態に係る取付金具と縦柱の上方斜視図で、(b)は取付金具の下方斜視図で、(c)は変形例の上方斜視図である。 (a)は実施形態に係る取付金具の正面図で、(b)は左側面図である。 実施形態に係るドア構造のビニールハウスの内側から見た間略図である。 実施形態に係るドア構造のビニールハウスの内側から見た間略図である。 実施形態に係る案内係止ユニットの斜視図である。 (a)は実施形態に係るパイプ連結具の上方斜視図で、(b)は下方斜視図で、(c)は正面図で、(d)は底面図である。
本発明の実施形態に係る取付金具の要旨は、ビニールハウスの出入口に取り付けたドア本体を左右スライド自在に案内するために、出入口にパイプ状レールを敷設する取付金具において、取付金具はスペーサ用取付基枠とレール挿通固定部とで構成し、ビニールハウスの出入口にパイプ状レールを敷設するに際して、出入口の左右に立設した左右縦柱にスペーサ用取付基枠を介してレール挿通固定部に形成したレール挿通孔の軸線が略水平方向となるようにレール挿通固定部を立設し、レール挿通孔にパイプ状レールを挿通すると共にレール挿通固定部に形成しレール挿通孔に貫通するレール固定雌ネジ孔によりレール固定ボルトを介してパイプ状レールの外周面を押圧固定してパイプ状レールを左右縦柱に固定可能としたことを特徴とする。すなわち、ビニールハウスの出入口に取付けたドア本体を左右スライド自在に案内するためにパイプ状レールを用いて、このパイプ状レールをビニールハウスの骨組材を構成する縦柱に容易に取付けることができる取付金具の提供を図ろうとするものである。
なお、本発明に係る取付金具は、吊戸型のドア構造と載置型のドア構造のいずれにも適用できるが、本説明においては吊戸型を用いて説明する。
以下、本発明に係る取付金具の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
[ドア構造の概略構成]
図1に本発明の要旨である取付金具27を用いたビニールハウスの外観を示している。図中、符号Hはビニールハウスを示しており、このビニールハウスHは、複数の骨組材hを所定間隔で配設してアーチ形状の骨組みを構成し、その前面側には正面枠体2を、後面側には後面枠体3を設けて前後の妻面を形成している。なお、正面枠体2には適宜縦柱4と横柱5が格子状に骨組みされている。
正面枠体2により形成された妻面の中央にはハウス出入口mが形成されており、このハウス出入口mに左右のドア本体Ma,Mbが左右引戸構造で配設され、当該ハウス出入口mを開閉可能としている。なお、以下の記載において、左右のドア本体Ma,Mbをそれぞれ特に区別する必要のない場合は、単にドア本体Mとして表す。
また、ハウス出入口mの下方には本発明の要旨である取付金具27を用いたパイプ状レール6を敷設している。すなわち、ハウス出入口mの左右に立設した縦柱4,4の縦柱下端部4−1間に、ドア本体Ma,Mbが左右スライド自在に案内されるようにパイプ状レール6を取り付けている。
また、ハウス出入口mの上方に吊下げガイドレール7を敷設している。すなわち、ドア本体Ma,Mbの上縁部が位置する左右の縦柱4,4間に、ドア本体Ma,Mbの上面に垂直回動の保持ローラ111を軸架して上下スライド自在に収納されるように吊下げガイドレール7を取り付けている。なお、上述したパイプ状レール6と吊下げガイドレール7については後に詳述する。
ここで、正面枠体2に取り付けられたドア本体Mの構成を図2に示す。図2(a)は、ビニールハウスHの内側から見たドア本体Mの構成を示す説明図で、図2(b)は、正面枠体2および当該正面枠体2に取り付けられたドア本体MのA−A断面図である。なお、図2(b)においては、図面左がビニールハウスHの内側、図面右がビニールハウスHの外側となっている。
図3に示すように、ドア本体Mは上辺フレーム8と左右縦フレーム9,9と下辺フレーム10とにより矩形状に構成している。また、上辺フレーム8と下辺フレーム10との間には、2本の横桟11,11を左右縦フレーム9,9間に介設している。
また、各フレーム8,9,10と横桟11の各前側面には、別途設けた嵌め込み片12を介して嵌着可能な嵌着リブ13,13を側壁とした嵌着溝14を備え、ドア本体Mの外形よりも若干大きいビニールシートSでドア本体Mの前側面を被覆しつつ嵌着溝14にビニールシートSを入れ込み、ビニールシートS上から嵌着溝14に嵌め込み片12を嵌着する。すなわち、嵌着リブ13,13の内側壁に嵌め込み片12が押圧付勢するようにしてドア本体MにビニールシートSを張設する。
また、図2(b)、図3、図4に示すように、ドア本体Mの下辺フレーム10は下方開口の断面略コ字状の基枠Kを備え、基枠Kの下方に付設された本発明の要旨である取付金具27を用いたパイプ状レール6を囲繞しながら移動するように構成している。
また、上辺フレーム8の上面両端部近傍には垂直回動自在の保持ローラ111,111を軸架し、保持ローラ111を収納する吊下げガイドレール7の内底面に保持ローラ111が当接転動するように構成している。すなわち、ドア本体Mは、保持ローラ111が吊下げガイドレール7内に保持された状態となって左右スライド自在に吊下げられている。
また、図5に示すように、ハウス出入口mの下方には本発明の要旨である取付金具27を用いたパイプ状レール6を敷設している。すなわち、ハウス出入口mの左右に立設した縦柱4,4の縦柱下端部4−1間にパイプ状レール6を架設している。
このように構成されたドア本体Mとその周辺構造とによって左右スライド自在に案内できるドア構造1が構成されている。
以下、各部の具体的な構造についてドア構造1の下部について詳述した後、上部について詳述し、最後に本発明の要旨である取付金具27について詳述する。なお、ドア本体Mの構造は左右対称に現れるため、一方の側を示して説明し他方については適宜説明を省略する。
[ドア構造の下部構成]
本実施形態に係るパイプ状レール6は、例えば、既存の円筒形状の鋼管、特に機械構造用炭素鋼管が用いられるが、塩ビパイプなどで形成することもでき、図2(a)に示すように、ハウス出入口mに敷設する出入口用レール6aと、その左右に端部同士を突き合わせた状態で連接した固定レール6bとから構成している。
図6は、ドア本体M(中央部分を省略)の縦柱4への取り付け部分の構成を示した断面図である。なお、図面左がビニールハウスHの内部側、図面右がビニールハウスHの外部側となっている。
ドア本体Mを構成する下辺フレーム10は、下方開口の断面略コ字状の基枠Kにより構成すると共に、基枠Kにはドア本体Mに張設するビニールシートSの取付が可能なシート装着部17を設けている。すなわち、ドア本体Mは吊戸となっているため、下辺フレーム10は下方に敷設されたパイプ状レール6とは原則的に接触せず、基枠Kがパイプ状レール6を囲繞したまま左右に移動自在とし、パイプ状レール6はあくまでもドア本体Mが前後に振れた際の案内の役割を果す。
また、基枠Kの内外側板18,19は、パイプ状レール6の側方にまで延設している。すなわち、内外側板18,19は、パイプ状レール6の下半部円弧状部分まで垂下延設され、パイプ状レール6を両側から覆い、ドア本体Mが内側や外側に移動すること、及び外方からの外風をできるだけ遮断する機能を果すように構成している。
従って、基枠Kがパイプ状レール6を囲繞することで、閉蓋時に外風の影響等によりドア本体MがビニールハウスH内に向かって揺れることを防止できる。
シート装着部17は、基枠K上面に基枠Kに沿って立設したシート取付プレート22と該取付プレート22の外側面にビニールシート端縁を、別途設けた嵌め込み片12(図3参照)を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブ13a,13aとより構成している。
また、図4(a)、図7に示すように基枠K上面の両端部には、図8に示すように縦フレーム9を立設するため、当該部分にはシート取付プレート22を形成していない。すなわち、基枠Kと縦フレーム9との連接部分は基枠K上面の両端部となる。
このように、下辺フレーム10は、下方開口の断面略コ字状の基枠Kにより構成し、基枠Kのコ字状の内外側板18,19間にはパイプ状レール6を敷設したことで、ドア本体Mの下端部に別途の支持枠を設けることなく下辺フレーム10のみでドア本体Mの枠体の一部を構成できるので、当該部分にビニールハウスHの内外と繋がる間隙が生じないため、温度管理されたビニールハウスH内の温度環境の安定化を図ることができる。
また、下辺フレーム10は、下方開口の断面略コ字状の基枠Kにより構成すると共に、基枠Kにはドア本体Mに張設するビニールシートSの取付が可能なシート装着部17を設けているので、シート装着部17を別途連設等する必要がなく、部品数の削減とビニールハウスHの組立性の向上を図ることができる。
更に、シート装着部17は、基枠K上面に基枠Kに沿って立設したシート取付プレート22と該取付プレート22の外側面にビニールシートS端縁を、別途設けた嵌め込み片12を介して嵌着するために一定間隔を保持して突設した上下リブ13a,13aとより構成したので、上下リブ13a,13aの内側壁に嵌め込み片12が押圧付勢してビニールシートSを確実に張設できる。
また、基枠Kの内外側板18,19は、パイプ状レール6の側方にまで延設しているので、ビニールハウスH内が陽圧となってドア本体Mを持ち上げる浮揚力が発生してもビニールハウスHの外側にドア本体Mが移動することを防止できる。
[ドア構造の上部構成]
次に、吊戸型のドア構造1の上部について詳述する。なお、ドア本体Mの構造は左右対称に現れるため、一方の側を示して説明し他方については適宜説明を省略する。
ハウス出入口mの上方には図2(a)、(b)、図6に示すように吊下げガイドレール7を敷設している。すなわち、ドア本体Ma,Mbの上縁部が位置する左右縦柱4,4間に、ドア本体Ma,Mbの上面に垂直回動で鼓形状の保持ローラ111を軸架して上下スライド自在に収納されるように吊下げガイドレール7を取り付けている。
吊下げガイドレール7は図6、図9に示すように、下方開口で断面コ字状の両下端縁を、対向するように内側に水平に折曲し、更に、端部を上方に折曲して形成している。そして、対向して折曲した水平部分の互いの内底面に保持ローラ111を跨がして収納している。また、吊下げガイドレール7は、ハウス出入口mの下部に敷設したパイプ状レール6と対向するように配設されている。この吊下げガイドレール7は、レールブラケット60を介して正面枠体2の縦柱4に取付けられている。
このように、レールブラケット60を介して縦柱4に固定された吊下げガイドレール7の内底面には、上辺フレーム8の上面両端部近傍に垂直回動自在に軸架した保持ローラ111,111を当接転動可能に収納している。
具体的には、上辺フレーム8の上面の両端部近傍にボルト孔(図示せず)を各2箇所づつ上辺フレーム8の長手方向に隣接して穿設し、ボルト孔にはUボルト112の湾曲部が上部となるように、しかも鼓形状の保持ローラ111の括れ部分がUボルト112の湾曲部に囲繞されるようにして挿貫し、上下方から上下取付ナット43,44で固定している。
このように構成することで、Uボルト112の湾曲部の内側が軸孔の役割をし、保持ローラ111の括れ部分を軸として垂直回動自在となる。従って、ドア本体Mは、保持ローラ111が吊下げガイドレール7内に保持された状態で左右スライド自在に吊戸として機能する。
[取付金具]
次に、本発明の要旨である取付金具27について詳述する。
取付金具27は、図10(a)、(b)、図11(a)、(b)に示すように、スペーサ用取付基枠28とレール挿通固定部29とで構成している。ビニールハウスHの出入口m下方にパイプ状レール6aを敷設するに際しては、図6〜図8に示すように、ハウス出入口mの左右に立設した左右縦柱4,4にスペーサ用取付基枠28を介してレール挿通固定部29に形成したレール挿通孔81の軸線が略水平方向となるようにレール挿通固定部29を立設する。そして、レール挿通孔81に貫通するレール固定雌ネジ孔82によりレール固定ボルト83を介してパイプ状レール6の外周面を押圧固定する。
取付金具27のスペーサ用取付基枠28は、断面矩形の所定長さに形成し、スペーサ用取付基枠28の前後壁30,31に、縦柱4を囲繞してスペーサ用取付基枠28と固定する締付用ボルト32として締付用Uボルト32を挿貫するために左右各2箇所、合計4箇所の挿貫孔34を各々穿設している。
なお、外側の外挿貫孔34aと内側の内挿貫孔34bは、締付用Uボルト32の挿貫位置を変位することにより縦柱4の太さに応じて締付用ボルト32を選定自在としている。例えば、図10(a)における縦柱4の太さに応じた挿貫孔34とは、外挿貫孔34aを示すことになる。また、挿貫孔34は締付用Uボルト32を挿貫し易くするため、及び締付用Uボルト32の精度誤差を吸収するために、横長の長孔とすることが望ましい。
また、取付金具27の挿貫孔34は、図10(c)に示すように、前後壁30,31に各1箇所の中挿貫孔34cとした取付金具27bであってもよい。この場合、取付金具27と縦柱4との接続は、締付用Uボルト32ではなく一本の挿貫ボルト(図示せず)を用いて縦柱4に別途設けた貫通孔(図示せず)に挿貫して固定する。
また、図11(a)、(b)に示すように、レール挿通固定部29はスペーサ用取付基枠28の後壁31側にオフセットさせて連設すると共に、レール挿通孔81は略円環状に形成している。
また、レール挿通孔の上半部はパイプ状レール6の曲率と略同一曲率のレール当接壁84を形成し、下半部はスペーサ用取付基枠28の上面85に臨みパイプ状レール6が位置しないオフセット空間86を形成している。
また、レール挿通固定部29の上半部の外周壁はパイプ状レール6の曲率と略同一曲率の上部外壁87を形成すると共に上部外壁87とレール当接壁84との厚みを許容強度内で薄く形成している。下半部の外周壁はスペーサ用取付基枠28の後壁31の上角部から外側斜め上方に延出すると共にオフセット空間86に貫通しパイプ状レール6の中心を軸線方向とするレール固定雌ネジ孔82を穿設し、レール固定ボルト83を螺入するに充分な強度のタップを形成可能とする所定厚みを有して、一方の上部外壁87と連設する下部傾斜外壁88と、スペーサ用取付基枠28の上面85に立設し他方の上部外壁87と連設する下部垂直外壁89を形成している。
このように、レール固定雌ネジ孔82はスペーサ用取付基枠28の後壁31側のレール挿通固定部29に穿設している。
また、取付金具27のレール挿通固定部29の上部中央には、図10(c)に示すように、上部外壁87を貫通する長孔に穿設した連結確認孔90を形成してもよい。このように形成することで、取付金具27を用いて2つのパイプを連結させたい場合に連結確認孔90から2つのパイプの端部を視認しながら中央で正確に当接させることができる。
この場合、レール固定雌ネジ孔82は、下部傾斜外壁88の左右側に2箇所(図示せず)穿設する。このように形成することで2つのパイプを各々固定することができる。
次に、取付金具27のスペーサ用取付基枠28を縦柱4に固定するに際しては、図10(a)に示すように、締付用Uボルト32の雄ネジ部39,39がビニールハウスHの内方に向くようにビニールハウスHの外方から縦柱4周面に当接させる。そして、レール挿通固定部29が縦柱4と乖離するようにスペーサ用取付基枠28の前壁30を縦柱4の裏面側に当接しつつ外挿貫孔34a,34aに雄ネジ部39,39側を挿貫し蝶頭ナット40,40で螺着する。
なお、取付金具27は、縦柱4の形状がパイプ状や角パイプ状の何れであっても、使用する締付用Uボルト32の形状を変えるだけで同様に対応できる。
このように、スペーサ用取付基枠28を縦柱4に固定するに際して、レール挿通固定部29が縦柱4と乖離するように固定することで、図6、図7に示すように縦柱4の裏面側とレール挿通固定部29との間に一定のスペースWを得ることができる。
また、レール挿通固定部29へのパイプ状レール6の取付に際しては、図7に示すように、レール挿通孔81にパイプ状レール6を挿入する。その後、図10(b)に示すように、レール固定雌ネジ孔82にレール固定ボルト83を螺着することで、パイプ状レール6の外周面を押圧固定してパイプ状レールを縦柱4に固定する。
[ドア構造のその他の実施形態]
なお、上述した本発明に係る取付金具27を備えたドア構造1は、図5に示すようにビニールハウスHの出入口m下方(ドア本体Mの全幅に渡る真下)にパイプ状レール6aを敷設した実施形態を示してきたが、以下に説明するような実施形態のドア構造100としてもよい。
まず、図12では、取付金具27を用いたパイプ状レール6をドア本体Ma,Mbの端部側に若干だけ位置するように敷設している。すなわち、ハウス出入口mの左右に立設した縦柱4,4の縦柱下端部4−1から、ドア本体Ma,Mb側にパイプ状レール6を若干だけ突出させて突出部105を形成している。また、パイプ状レール6を有さない領域をレール無し部106としている。
パイプ状レール6をこのように敷設した場合、通常の使用状態ではドア本体Mを左右に開閉蓋しても、パイプ状レール6の突出部105がドア本体Mの幅員に相当する範囲内において下辺フレーム10(基枠K)の内外側板18,19でパイプ状レール6を囲繞することができる。すなわち、ハウス出入口mの下方をレール無し部106としても、ドア本体Mを左右スライド自在に案内することができる。なお、本説明では、突出部105を形成しているが、突出部105を有さず、取付金具27のみとしてもよい。
また、レール無し部106を設けてドア本体Mを閉蓋した場合、左右ドア本体Ma,Mbが当接するハウス出入口mの中央部近傍においては、基枠Kの内外側板18,19でパイプ状レール6を囲繞しないため、外風等の影響やスライド時のよれにより、ドア本体Mの動きが不安定になる虞がある。
そのような場合には、図13に示すように、ドア本体Mを閉蓋した際に妻面の中央部となる地面G側に、ドア本体Mの下縁部の一部を前後から案内して挟持する案内係止ユニット140を埋設したドア構造200としてもよい。
案内係止ユニット140は、図3、図14に示すように長手方向の両端部が外側に湾曲した矩形板状の案内板141と案内板141を地面Gに固定するためのアンカー143とで構成され、案内板141の湾曲した内側面にはアンカー143を挿貫するための両端開口で筒状のアンカーガイド142が開口部を上下として案内板141に溶接固定されている。
また、アンカー143は先端先鋭で丸棒状のアンカー部144とアンカー部144の直径よりも大きく、アンカーガイド142の内径よりも大きな頭部145を形成している。従って、図3に示すように地面に案内係止ユニット140を固定するに際しては、案内板141の長手方向を地面Gに当接させつつアンカーガイド142に挿通したアンカー143の頭部145をハンマー(図示せず)等で衝打することで、頭部145がアンカーガイド142内に入り込むことなくアンカーガイド142の上端部で停止する。
また、案内係止ユニット140の配設位置としては、ドア本体Mの下縁部がスライドする軌道上で、しかも、ドア本体Mを閉蓋したときに左右ドア本体Ma,Mbの端面が当接する位置に跨るようにして2つの案内係止ユニット140を対向配置する。
なお、対向配置した案内係止ユニット140,140の案内板141,141の内側間距離は、ドア本体Mの厚み方向の幅員と略同幅に配置することで、ドア本体Mをガタなく挟持して係止固定できる。
以上のように、案内係止ユニット140,140を構成することで、ドア本体Mの下辺フレーム10が、案内係止ユニット140,140や、突出部105または取付金具27のいずれかと必ず関わることになるため、ドア本体Mへの外風の影響やビニールハウスH内の陽・陰圧の影響によってもドア本体MがビニールハウスHの内外に傾動することを規制できる。
また、ハウス出入口mの下方の大部分をレール無し部106としているので、ハウス出入口mによる作業者の出入りの際に、パイプ状レール6に足を引っ掛けたりすることを防止でき、更に、わざわざパイプ状レール6を取り外すことなく台車(図示せず)やトラクタ(図示せず)等をそのままビニールハウスH内に移動させることができる。
ここで、図7、図15を用いて、パイプ状レール6の連結が必要な際に、容易に連結を行うことができるパイプ連結具91について説明する。
パイプ連結具91は、例えば、上述したレール無し部106にパイプ状レール6を架設したい場合等に特に有効である。図7では、パイプ連結具91内の約半分の領域に突出部105の端部を挿入し、追加するパイプ状レール6aの端面が突出部105の端面と当接するようにパイプ連結具91内に挿入する。その後、パイプ連結具91に螺着した蝶頭ボルト92,92を螺着することで2つのパイプを連結することができる。
2つのパイプをパイプ連結具91の中央で当接させるには、パイプ連結具91の中央部に穿設された確認孔93から2つのパイプの端部を視認しながら作業することで可能となる。
具体的には図15に示すように、パイプ連結具91は、両端開口の筒状に形成したパイプ挿通部94と、パイプ挿通部94の外周壁に両開口部に沿って突設して形成した矩形立方体状のボルト螺着壁95とを備え、パイプ挿通部94はパイプ状レール6を挿通可能な挿通孔97を内部に形成すると共にボルト螺着壁95と対向する外周壁の中央部に挿通孔97に貫通する確認孔93を形成し、ボルト螺着壁95は挿通孔97の両開口部近傍において挿通孔97に貫通するパイプ固定雌ネジ孔96,96を穿設している。
このように構成されたパイプ連結具91は、下方にボルト螺着壁95を配置した状態で2つのパイプを連結することで、上部はパイプ状レール6との段差を抑えることができ、パイプ状レール6と一体の湾曲面を形成できるので、下辺フレーム10の内外側板18,19と接触することなくドア本体Mをスムーズに左右スライド自在に案内することができる。
また、ボルト螺着壁95は矩形立方体状に形成することで一定の厚みを備えるので、パイプ固定雌ネジ孔96,96に高強度なタップを形成することができる。
[取付金具の効果]
以上、本実施形態に係る取付金具27、及びドア構造1,100,200について説明してきたが、本発明に係る取付金具27は、ビニールハウスHの出入口mにパイプ状レール6を敷設するに際して、出入口mの左右に立設した左右縦柱4,4にスペーサ用取付基枠28を介してレール挿通固定部29に形成したレール挿通孔81の軸線が略水平方向となるようにレール挿通固定部29を立設し、レール挿通孔81にパイプ状レール6を挿通すると共にレール挿通固定部29に形成しレール挿通孔81に貫通するレール固定雌ネジ孔82によりレール固定ボルト83を介してパイプ状レール6の外周面を押圧固定してパイプ状レール6を左右縦柱4,4に固定可能としたので、単一部材の極めて簡単な構造で複数のパイプ状レール6を連接して敷設することができると共に、パイプ状レール6をレール挿通孔81に挿通してレール固定ボルト83によって押圧固定するだけで極めて簡単にパイプ状レール6を固定でき、組立作業性の向上を図ることができる。
また、ドア本体のスライド時の案内としてパイプ状レール6を用いることができるので、パイプ状レール6の内部に砂利や雨水や雪、その他異物が入ることがなく腐食損傷の面で有利であると共に、パイプ状レール6は曲面形状なのでこれら異物がパイプ状レール6の上に堆積し難く、ドア本体Mのスムーズなスライドを長期的に維持することができる。
また、外部からパイプ状レール6に負荷が加わってもパイプ状レール6は負荷を均一に分散するので変形し難く、ドア本体Mのスムーズなスライドを長期的に維持することができる。
また、取付金具27は、縦柱4との固定用としてスペーサ用取付基枠28と、パイプ状レール6の連結固定用及びドア本体Mの案内用としてレール挿通固定部29と、を上下に分けて形成しているので、取付金具27の縦柱4への固定に影響されずにドア本体M側のガイド構造を構築することができる。
更に、スペーサ用取付基枠28と一体に形成されたレール挿通固定部29の強度は高く、取付金具27のみでもドア本体Mを左右スライド自在に案内することができる。
また、スペーサ用取付基枠28は断面矩形の所定長さに形成し、スペーサ用取付基枠28の前後壁30,31に、左右縦柱4,4を囲繞してスペーサ用取付基枠28と固定する締付用Uボルト32を挿貫するための挿貫孔34を穿設したので、取付金具27を縦柱4に容易に取付けることができる。
また、スペーサ用取付基枠28は挿貫孔34を複数穿設し、締付用Uボルト32の挿貫位置を変位することにより左右縦柱4,4の太さに応じて締付用Uボルト32を選定自在としたので、太さの異なる様々な種類の縦柱4に使用することができる。
また、レール挿通固定部29はスペーサ用取付基枠28の後壁31側にオフセットさせて連設すると共に、レール挿通孔81は略円環状に形成したので、オフセット長さ分だけ縦柱4の裏面と乖離させてレール挿通固定部29が配設されるので、パイプ状レール6を縦柱4から所定量乖離して設置でき、縦柱4に対するドア本体Mの位置を容易に適正な箇所へと配設できる。
また、レール挿通孔81の上半部はパイプ状レール6の曲率と略同一曲率のレール当接壁84を形成し、下半部はスペーサ用取付基枠28の上面85に臨みパイプ状レール6が位置しないオフセット空間86を形成したので、レール挿通孔81へのパイプ状レール6の安定・確実な挿通固定を可能とし、スペーサ用取付基枠28の後壁31側へのレール挿通孔81のオフセット構造が簡略化され、製造コストを安価に抑えることができる。
また、レール固定雌ネジ孔82はスペーサ用取付基枠28の後壁31側のレール挿通固定部29に穿設したので、縦柱4が邪魔になることなくレール固定ボルト83の取付や締結を容易に行うことができる。
また、レール挿通固定部29の上半部の外周壁はパイプ状レール6の曲率と略同一曲率の上部外壁87を形成すると共に上部外壁87とレール当接壁84との厚みを許容強度内で薄く形成し、下半部の外周壁はスペーサ用取付基枠28の後壁31の上角部から外側斜め上方に延出すると共にオフセット空間86に貫通しパイプ状レール6の中心を軸線方向とするレール固定雌ネジ孔82を穿設しレール固定ボルト83を螺入するに充分な強度のタップを形成可能とする所定厚みを有して一方の上部外壁87と連設する下部傾斜外壁88と、スペーサ用取付基枠28の上面85に立設し他方の上部外壁87と連設する下部垂直外壁89を形成したので、パイプ状レール6の外周面と上部外壁87との段差を低く抑えることができ、段差による引っかかりを防止できる。
また、レール固定雌ネジ孔82に対するレール固定ボルト83の螺合強度を高めることができると共に、パイプ状レール6の固定に際し強度的に有利な方向でレール固定ボルト83で押圧固定することができる。
更に、上部外壁87は曲面形状なので、砂利や雨水や雪、その他異物がパイプ状レール6の上に堆積し難く、ドア本体Mのスムーズなスライドを長期的に維持することができる。
なお、本説明中においては取付金具27をハウス出入口mの下方に設置した実施例を示したが、例えば、吊下げガイドレール7の代わりにパイプ状レール6を当該位置に設置し、パイプ状レール6の下方に位置するドア本体の上辺フレーム8の上面に鉤型のステーを連設し、ステーの上端部に垂直回動自在の戸車を配設すれば、パイプ状レール6上を戸車が転動可能となり、取付金具27を吊戸型のドア構造にも適用可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
H ビニールハウス
M ドア本体
m ハウス出入口
4 縦柱
6 パイプ状レール
27 取付金具
28 スペーサ用取付基枠
29 レール挿通固定部
30 前壁
31 後壁
32 締付用ボルト
34 挿貫孔
81 レール挿通孔
82 レール固定雌ネジ孔
83 レール固定ボルト
84 レール当接壁
85 上面
86 オフセット空間
87 上部外壁
88 下部傾斜外壁
89 下部垂直外壁

Claims (7)

  1. ビニールハウスの出入口に取り付けたドア本体を左右スライド自在に案内するために、前記出入口にパイプ状レールを敷設する取付金具において、
    取付金具はスペーサ用取付基枠とレール挿通固定部とで構成し、
    前記ビニールハウスの前記出入口に前記パイプ状レールを敷設するに際して、前記出入口の左右に立設した左右縦柱に前記スペーサ用取付基枠を介して前記レール挿通固定部に形成したレール挿通孔の軸線が略水平方向となるように前記レール挿通固定部を立設し、前記レール挿通孔に前記パイプ状レールを挿通すると共に前記レール挿通固定部に形成し前記レール挿通孔に貫通するレール固定雌ネジ孔によりレール固定ボルトを介して前記パイプ状レールの外周面を押圧固定して前記パイプ状レールを前記左右縦柱に固定可能としたことを特徴とする取付金具。
  2. 前記スペーサ用取付基枠は断面矩形の所定長さに形成し、前記スペーサ用取付基枠の前後壁に、前記左右縦柱を囲繞して前記スペーサ用取付基枠と固定する締付用ボルトを挿貫するための挿貫孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
  3. 前記スペーサ用取付基枠は前記挿貫孔を複数穿設し、前記締付用ボルトの挿貫位置を変位することにより前記左右縦柱の太さに応じて前記締付用ボルトを選定自在としたことを特徴とする請求項2に記載の取付金具。
  4. 前記レール挿通固定部は前記スペーサ用取付基枠の後壁側にオフセットさせて連設すると共に、前記レール挿通孔は略円環状に形成したことを特徴とする請求項2または3に記載の取付金具。
  5. 前記レール挿通孔の上半部は前記パイプ状レールの曲率と略同一曲率のレール当接壁を形成し、下半部は前記スペーサ用取付基枠の上面に臨み前記パイプ状レールが位置しないオフセット空間を形成したことを特徴とする請求項4に記載の取付金具。
  6. 前記レール固定雌ネジ孔は前記スペーサ用取付基枠の後壁側の前記レール挿通固定部に穿設したことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の取付金具。
  7. 前記レール挿通固定部の上半部の外周壁は前記パイプ状レールの曲率と略同一曲率の上部外壁を形成すると共に上部外壁と前記レール当接壁との厚みを許容強度内で薄く形成し、下半部の外周壁は前記スペーサ用取付基枠の前記後壁の上角部から外側斜め上方に延出すると共に前記オフセット空間に貫通し前記パイプ状レールの中心を軸線方向とする前記レール固定雌ネジ孔を穿設し、前記レール固定ボルトを螺入するに充分な強度のタップを形成可能とする所定厚みを有して一方の上部外壁と連設する下部傾斜外壁と、前記スペーサ用取付基枠の前記上面に立設し他方の上部外壁と連設する下部垂直外壁、を形成したことを特徴とする請求項5に記載の取付金具。
JP2014228719A 2014-11-11 2014-11-11 取付金具 Expired - Fee Related JP6362516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228719A JP6362516B2 (ja) 2014-11-11 2014-11-11 取付金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228719A JP6362516B2 (ja) 2014-11-11 2014-11-11 取付金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016086786A true JP2016086786A (ja) 2016-05-23
JP6362516B2 JP6362516B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=56015489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014228719A Expired - Fee Related JP6362516B2 (ja) 2014-11-11 2014-11-11 取付金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6362516B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018123002A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社アマダホールディングス 搬出装置及び板材加工システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189967U (ja) * 1985-05-20 1986-11-26
JPH07184407A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Ochiai Hamono Kogyo Kk 茶樹園管理作業台車用パイプレールの継手金具
WO2002098207A1 (en) * 2001-06-07 2002-12-12 Freek Steenks Service V.O.F. Equipment for a glasshouse, harvesting vehicle for use with such an equipment, and stabilizing element for such a vehicle
JP3163113U (ja) * 2010-07-16 2010-09-30 佐藤産業株式会社 レールパイプ吊具
JP2013111015A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Daitsu:Kk 蛇腹式建造物
JP2014042495A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Toto Kogyo Co Ltd ビニルハウスの下レール走行型の引き戸装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189967U (ja) * 1985-05-20 1986-11-26
JPH07184407A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Ochiai Hamono Kogyo Kk 茶樹園管理作業台車用パイプレールの継手金具
WO2002098207A1 (en) * 2001-06-07 2002-12-12 Freek Steenks Service V.O.F. Equipment for a glasshouse, harvesting vehicle for use with such an equipment, and stabilizing element for such a vehicle
JP3163113U (ja) * 2010-07-16 2010-09-30 佐藤産業株式会社 レールパイプ吊具
JP2013111015A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Daitsu:Kk 蛇腹式建造物
JP2014042495A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Toto Kogyo Co Ltd ビニルハウスの下レール走行型の引き戸装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018123002A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社アマダホールディングス 搬出装置及び板材加工システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6362516B2 (ja) 2018-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9027909B1 (en) Rackable screwless fencing system
RU2608371C2 (ru) Потолочная система со скрытой решеткой
EP2387679B1 (en) Improved pipe-suspension bracket
US20090026431A1 (en) Picket and rail fence
US10410553B2 (en) Method and apparatus for supporting a banner
JP6362516B2 (ja) 取付金具
KR20150049869A (ko) 축사 도어 잠금장치
KR102246737B1 (ko) 고양이 쉼터
JP6387260B2 (ja) 取付金具
US8480341B2 (en) Nut retainer cage
JP6043585B2 (ja) ビニールハウスの引き戸用ガイドレールの連結構造
CN102596141A (zh) 用于医疗设备转移的装置及方法
JP6333652B2 (ja) ドア構造
KR101389958B1 (ko) 천장 루버
EP0984107B1 (de) Profilschiene und Verbindungselement für eine Tragvorrichtung
JP6415873B2 (ja) 長尺体カバー及びその施工方法
KR101710775B1 (ko) 도어용 경첩
JP6857037B2 (ja) 構造体
AU2016100257A4 (en) Hook Latch Retainer Bracket
JP6521684B2 (ja) 仕切り装置
KR102071450B1 (ko) 조립식 트레이
JP4362609B2 (ja) 家具転倒防止装置
KR102117854B1 (ko) 힌지 구조 및 힌지 구조 설치 방법
JP4694228B2 (ja) フェンス用の縦格子パネル
JP6215599B2 (ja) 落下防止のための野縁取付金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6362516

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees