JP2016085679A - 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置 - Google Patents

識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016085679A
JP2016085679A JP2014219407A JP2014219407A JP2016085679A JP 2016085679 A JP2016085679 A JP 2016085679A JP 2014219407 A JP2014219407 A JP 2014219407A JP 2014219407 A JP2014219407 A JP 2014219407A JP 2016085679 A JP2016085679 A JP 2016085679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
normal
authentication
partial image
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014219407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6390960B2 (ja
Inventor
村 満 北
Mitsuru Kitamura
村 満 北
内 豪 山
Takeshi Yamauchi
内 豪 山
藤 浩 司 衛
Koji Eto
藤 浩 司 衛
藤 知 枝 佐
Tomoe Sato
藤 知 枝 佐
川 伸 子 老
Nobuko Oikawa
川 伸 子 老
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014219407A priority Critical patent/JP6390960B2/ja
Publication of JP2016085679A publication Critical patent/JP2016085679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6390960B2 publication Critical patent/JP6390960B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】複製や偽造が困難な人工物メトリクスを利用して媒体を認証する認証方法および認証装置を提供する。
【解決手段】認証方法は、予め登録されている参照用部分画像を取得する工程と、媒体に設けられている画像の一部分を撮影して、認証用部分画像を得る撮影工程と、参照用部分画像と認証用部分画像とを照合して、媒体に設けられている画像が前記正規画像に一致するかどうかを判定する判定工程と、を備えている。正規画像は、印刷に固有の特徴を含む複数の正規単位領域を有している。参照用部分画像は、少なくとも1つの正規単位領域が参照用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第1分解能で撮影されたものである。また撮影工程は、正規単位領域に対応する単位領域が認証用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第2分解能で実施される。
【選択図】図4

Description

本発明は、識別用情報を有する媒体が正規のものかどうかを認証するための認証方法および認証装置に関する。
近年、一人ひとりの人間に固有のバイオメトリクスを利用して個人の認証を行う方法が様々な分野で実用化されている。バイオメトリクスは、指紋、静脈などの身体的特徴や、音声、筆跡などの行動的特徴を含む情報であり、このような情報を用いて携帯電話や銀行カードの利用者認証、コンピューターへのログインの利用者認証を行うことができる。
バイオメトリクスは、個々の人間に関連付けられた認証方法である。これに対して、個々の物体に関連付けられた認証方法として、人工物メトリクスが知られている。人工物メトリクスとは、個々の物体に固有の物理的な特徴に基づいて、物体が正規のものであるかどうかを認証する技術である。人工物メトリクスを利用することにより、銀行カードや免許証を含む身分証明証などの、人間と一対一で対応する媒体だけでなく、金券やプリペイドカードを含む有価証券など、所有者にひも付されることなく流通するものを認証することが可能になる。例えば特許文献1においては、押出成形による自然体流出によってランダムに配列された多数の金属粉を含む認識情報部を媒体に設けることにより、媒体の個体認証を行うことが提案されている。また特許文献2においては、ランダムパターン部材によってモアレ縞を発生させることができる識別用タグを媒体に設けることにより、媒体の個体認証を行うことが提案されている。
特開平10−44650号公報 特開2003−29636号公報
上述の特許文献1,2においては、認識情報部や識別用タグが認証用に設けられているということが容易に認識され得るため、認識情報部や識別用タグを解析することにより、いずれ媒体が複製されてしまうおそれがある。また、認識情報部や識別用タグを追加で媒体に設けることになるため、媒体を製造するために要する工数やコストが増大することになる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、複製や偽造が困難な人工物メトリクスを利用して媒体を認証する認証方法および認証装置を提供することを目的とする。
本発明は、識別用情報を有する媒体を認証する認証方法であって、前記識別用情報に対応するとともに印刷によって形成された正規画像の一部分を撮影することによって得られた参照用部分画像であって、予め登録されている参照用部分画像を、前記媒体の前記識別用情報に基づいて取得する工程と、前記媒体に設けられている画像の一部分を撮影して、認証用部分画像を得る撮影工程と、前記参照用部分画像と前記認証用部分画像とを照合して、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかを判定する判定工程と、を備え、前記正規画像は、前記印刷に固有の特徴を含む複数の正規単位領域を有し、前記正規画像の前記参照用部分画像は、少なくとも1つの前記正規単位領域が前記参照用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第1分解能で撮影されたものであり、前記撮影工程は、前記正規単位領域に対応する単位領域が前記認証用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第2分解能で実施される、媒体の認証方法である。
本発明による認証方法において、前記参照用部分画像は、第1方向に沿って並べられた複数の前記正規単位領域を含み、前記判定工程においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1方向に沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定されてもよい。
本発明による認証方法において、前記参照用部分画像は、第1ピッチで並べられた複数の前記正規単位領域を含み、前記判定工程においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1ピッチで沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定されてもよい。
本発明による認証方法の前記判定工程においては、前記参照用部分画像の前記正規単位領域の形状と、前記認証用部分画像の前記単位領域の形状とが一致するかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定されてもよい。
本発明による認証方法において、前記正規画像の前記正規単位領域は、網点であってもよい。
本発明による認証方法において、前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、前記正規画像を構成する複数の単位画素にそれぞれ対応していてもよい。
本発明による認証方法において、前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、第1色を呈する複数の第1正規単位領域と、前記第1正規単位領域と部分的に重なるよう配置され、第2色を呈する複数の第2正規単位領域と、を少なくとも含んでいてもよい。
本発明は、識別用情報を有する媒体を認証する認証装置であって、前記識別用情報に対応するとともに印刷によって形成された正規画像の一部分を撮影することによって得られた参照用部分画像であって、予め登録されている参照用部分画像を、前記媒体の前記識別用情報に基づいて取得する取得装置と、前記媒体に設けられている画像の一部分を撮影して、認証用部分画像を得る撮影装置と、前記参照用部分画像と前記認証用部分画像とを照合して、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかを判定する判定装置と、を備え、前記正規画像は、前記印刷に固有の特徴を含む複数の正規単位領域を有し、前記正規画像の前記参照用部分画像は、少なくとも1つの前記正規単位領域が前記参照用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第1分解能で撮影されたものであり、前記撮影装置は、前記正規単位領域に対応する単位領域が前記認証用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第2分解能で撮影を実施する、媒体の認証装置である。
本発明による認証装置において、前記参照用部分画像は、第1方向に沿って並べられた複数の前記正規単位領域を含み、前記判定装置においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1方向に沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定されてもよい。
本発明による認証装置において、前記参照用部分画像は、第1ピッチで並べられた複数の前記正規単位領域を含み、前記判定装置においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1ピッチで沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定されてもよい。
本発明による認証装置の前記判定装置においては、前記参照用部分画像の前記正規単位領域の形状と、前記認証用部分画像の前記単位領域の形状とが一致するかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定されてもよい。
本発明による認証装置において、前記正規画像の前記正規単位領域は、網点であってもよい。
本発明による認証装置において、前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、前記正規画像を構成する複数の単位画素にそれぞれ対応していてもよい。
本発明による認証装置において、前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、第1色を呈する複数の第1正規単位領域と、前記第1正規単位領域と部分的に重なるよう配置され、第2色を呈する複数の第2正規単位領域と、を少なくとも含んでいてもよい。
本発明によれば、複製や偽造が困難な人工物メトリクスを利用して媒体を認証することができる。
本発明の第1の実施形態において、認証対象となる媒体を示す平面図。 本発明の第1の実施形態において、正規画像が設けられた正規の媒体を示す平面図。 図2に示す正規画像の参照用部分画像を拡大して示す図。 図3に示す参照用部分画像を構成する複数の正規単位領域から第1正規単位領域を抜き出して示す図。 図3に示す参照用部分画像を構成する複数の正規単位領域から第2正規単位領域を抜き出して示す図。 図3に示す参照用部分画像を構成する複数の正規単位領域から第3正規単位領域を抜き出して示す図。 媒体を認証するための認証装置を示す図。 媒体の画像の一部分を撮影することによって得られた認証用部分画像の一例を示す図。 認証用部分画像のその他の例を示す図。 正規画像の参照用部分画像のその他の例を示す図。 正規画像の参照用部分画像のその他の例を示す図。 正規画像の参照用部分画像の正規単位領域の一例を拡大して示す図。 本発明の第2の実施形態において、正規画像の参照用部分画像を示す図。 本発明の第2の実施形態において、正規の媒体に正規画像を形成するための印刷装置を示す図。 本発明の第2の実施形態において、正規画像の参照用部分画像の正規単位領域の一例を示す図。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。はじめに図1および図2を参照して、身分証明証として構成された本実施の形態による媒体について説明する。図1は、認証対象となる媒体10を示す平面図である。また図2は、正規の媒体10Aを示す平面図である。本実施の形態においては、図1に示す媒体10が、正規の媒体10Aから複製または偽造されたものであり、このため後述する認証工程において、媒体10が正規のものではないと判定される例について説明する。
(媒体)
図1に示すように、媒体10には、氏名、生年月日、性別、発行日、有効期限などの情報を含む識別用情報12が設けられている。また媒体10には、顔写真などの、肉眼による認証のための画像が設けられている。識別用情報12および画像14はいずれも、印刷によって設けられている。その他にも、ホログラム18などの複製防止用の領域が媒体10に設けられていてもよい。なお本実施の形態において、「印刷によって設けられる」とは、識別用情報12、画像14や後述する正規画像15などが、媒体10上に直接的に印刷される場合だけでなく、識別用情報12、画像14や後述する正規画像15などが印刷されたシートが媒体10に貼り付けられたり、正規画像15などが印刷されたシートが媒体10の内部に圧着されたりする場合をも含む概念である。
図2に示すように、正規の媒体10Aにも、図1に示す媒体10と同一の識別用情報12が設けられている。また正規の媒体10Aには、識別用情報12に対応する正規画像15が設けられている。識別用情報12および正規画像15はいずれも、印刷によって設けられている。
図1および図2に示すように、複製された媒体10および正規の媒体10Aは、一見すると同一のものに見える。一方、本実施の形態においては後述するように、画像14および正規画像15に含まれる、印刷に固有の特徴を互いに照合することにより、媒体10が正規のものではないという判定を行うことができる。すなわち、一見すると同一のものであっても、画像14が複製されたものであることを見抜くことができる。
本実施の形態においては、画像14および正規画像15がいずれも網点技法を利用して印刷されたものである例について説明する。すなわち画像14および正規画像15は、画像14および正規画像15を表現する上での最小の構成要素である網点を複数含んでいる。この場合、複数の網点の寸法、形状、配列ピッチや配列方向を、画像14および正規画像15の各単位画素の画素値に応じて設定することにより、画像14および正規画像15が形成されることになる。なお「単位画素」とは、画像14および正規画像15を印刷する際に用いられるデジタルデータに含まれる複数の画素の最小単位を意味している。
網点技法による印刷を実施するための具体的な印刷装置が特に限られることはなく、公知の印刷装置が適宜用いられ得る。例えば、溶融転写装置、レーザープリンタ、インクジェットプリンタなどが用いられ得る。
(参照用部分画像)
次に、正規画像15に含まれる、印刷に固有の特徴について説明する。図3は、正規画像15の一部分、例えば図2において符号IIIが付された円で囲まれた部分を第1分解能で撮影することによって得られた参照用部分画像30を示す図である。本実施の形態において、参照用部分画像30は正規単位領域32を含んでいる。正規単位領域32とは、正規画像15を構成する上で最小の構成単位となる領域であり、ここでは上述の網点を意味している。後述するように、網点からなる正規単位領域32は、網点技法という印刷に固有の特徴であって、人工物メトリクスとして利用され得る特徴を含んでいる。このため、正規画像15の参照用部分画像30の正規単位領域32に現れている特徴と、後述する画像14の認証用部分画像20の単位領域22に現れている特徴とを照合することにより、画像14が設けられた媒体10が正規のものであるかどうかを判定することができる。
正規画像15の一部分を撮影して参照用部分画像30を得る際の上述の第1分解能は、少なくとも1つの正規単位領域32が参照用部分画像30に判別可能に現れるように設定されている。ここで「判別可能」とは、正規画像15を設ける際に利用された印刷に固有の特徴が、参照用部分画像30の正規単位領域32に基づいて認識され得ることを意味している。本実施の形態においては、後述するように、複数の正規単位領域32の配置や形状に、印刷に固有の特徴が現れている。このため第1分解能は、参照用部分画像30の複数の正規単位領域32のそれぞれの配置や形状を解析可能に設定されている。例えば、参照用部分画像30のデジタルデータの単位画素の寸法が、正規単位領域32の寸法よりも小さくなるよう、第1分解能が設定されている。
図3に示すように、正規画像15の一部分を撮影して参照用部分画像30を得る際の倍率は、複数の正規単位領域32が参照用部分画像30に含まれるように設定される。例えば、30mm×40mmの寸法を有する正規画像15の画素数が300×400であり、用いられる印刷装置のドット密度が1200dpiである場合、1ドットの寸法が約20μmなので、正規画像15内における参照用部分画像30の実際の寸法が20μmよりも大きくなるよう、例えば40μm×40μmとなるよう、倍率が設定される。
図3に示すように、正規画像15の参照用部分画像30の複数の正規単位領域32は、第1色例えばシアンを呈する複数の第1正規単位領域33と、第2色例えばマゼンタを呈する複数の第2正規単位領域34と、第3色例えばイエローを呈する複数の第3正規単位領域35と、を含んでいる。なお正規単位領域32に含まれる色の種類が3色に限られることはない。例えば正規単位領域32は、図示はしないが、第4色例えば黒色を呈する複数の第4正規単位領域をさらに含んでいてもよい。また正規単位領域32は、単色例えば黒色のみを呈するよう構成されていてもよく、第1色および第2色を呈するよう構成されていてもよい。
網点技法による印刷を実施するための印刷装置においては、画像や印字のデジタルデータの各単位画素の画素値を解析して、ドットの集合として画像や印字を印刷する。網点として構成された上述の正規単位領域32は、多数のドットを所定のアルゴリズムに従って結合させることによって形成されたものである。ところで、網点を生成する際に用いられるアルゴリズムは、印刷装置のメーカーや機種によって様々に異なることがある。このため、画像や印字のデジタルデータが同一であったとしても、デジタルデータに基づいて印刷される画像や印字に含まれる網点の寸法や位置は、用いられる印刷装置に応じて異なることがある。
例えば、正規の媒体10Aに印刷されている正規画像15をスキャナで読み取って正規画像15のデジタルデータを生成し、このデジタルデータに基づいて画像14を印刷した場合について考える。この場合、デジタルデータに変換した場合の画像14の各単位画素の画素値および正規画像15の各単位画素の画素値はほぼ一致しており、このため、画像14および正規画像15の単位画素の画素値を照合するだけでは、画像14が複製によって得られたものであることを見抜けない可能性がある。一方、上述のように、各単位画素を構成する複数の網点の配置や形状には、用いられた印刷装置に固有の特徴が現れる。また、印刷ごとの温度・湿度・位置合わせ精度・被印刷物の表面の状態に依存して、各単位画素を構成する複数の網点の配置や形状に、印刷ごとの特徴が現れることもある。このため、網点のレベルで画像14と正規画像15とを照合することにより、画像14が複製によって得られたものであることを見抜くことが可能になる。本実施の形態による認証方法および認証装置は、このような技術的思想に基づくものである。
以下、正規画像15を構成する複数の正規単位領域32に固有の特徴の一例について、図4乃至図6を参照して説明する。図4は、図3に示す参照用部分画像30を構成する複数の正規単位領域32から第1正規単位領域33を抜き出して示す図である。図5は、図3に示す参照用部分画像30を構成する複数の正規単位領域32から第2正規単位領域34を抜き出して示す図である。また図6は、図3に示す参照用部分画像30を構成する複数の正規単位領域32から第3正規単位領域35を抜き出して示す図である。なお図4乃至図6は、正規単位領域33,34,35の配置に関する特徴を説明するためのものであり、正規単位領域33,34,35は簡略化された形状で示されている。
図4に示すように、複数の第1正規単位領域33は、第1方向D11に沿って第1ピッチP11で並べられている。また図4において、第1方向D11と、媒体10の一辺が延びる方向Dhとが成す第1角度が、符号θ11で表されている。なお、全ての第1正規単位領域33が第1方向D11に沿って第1ピッチP11で正確に並べられている必要はない。例えば第1方向D11は、第1正規単位領域33が並ぶ方向の平均を意味していてもよい。例えば第1方向D11は、隣接する2つの第1正規単位領域33を結ぶ方向と、方向Dhとが成す角度の平均値によって示される方向であってもよい。また第1ピッチP11は、隣接する2つの第1正規単位領域33の中心を結ぶ線分の長さの平均値であってもよい。第1方向D11、第1ピッチP11および第1角度θ11はいずれも、正規画像15を印刷する際に用いられた印刷装置に固有の特徴となり得るものである。
図5に示すように、複数の第2正規単位領域34は、第2方向D12に沿って第2ピッチP12で並べられている。また図5において、第2方向D12と方向Dhとが成す第2角度が、符号θ12で表されている。第1方向D11、第1ピッチP11、第1角度θ11の場合と同様に、第2方向D12、第2ピッチP12および第2角度θ12は、平均値として算出されたものであってもよい。第2方向D12、第2ピッチP12および第2角度θ12はいずれも、正規画像15を印刷する際に用いられた印刷装置に固有の特徴となり得るものである。
図6に示すように、複数の第3正規単位領域35は、第3方向D13に沿って第3ピッチP13で並べられている。また図6において、第3方向D13と方向Dhとが成す第3角度が、符号θ13で表されている。第1方向D11、第1ピッチP11、第1角度θ11の場合と同様に、第3方向D13、第3ピッチP13および第3角度θ13は、平均値として算出されたものであってもよい。第3方向D13、第3ピッチP13および第3角度θ13はいずれも、正規画像15を印刷する際に用いられた印刷装置に固有の特徴となり得るものである。
なお図4乃至図6においては、第1方向D11、第2方向D12および第3方向D13が互いに異なる例を示したが、これに限られることはなく、第1方向D11、第2方向D12および第3方向D13のうちの2つまたは3つの方向が互いに一致していてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、媒体10が正規のものであるかどうかを、図7に示す認証装置40を用いて認証する認証方法について説明する。なお、正規の媒体10Aに印刷された正規画像15の一部分を撮影することによって得られた上述の参照用部分画像30は、正規の媒体10Aに記載されている識別用情報12または媒体10Aに固有の番号に関連付けられた上で、所定の記録装置、例えばネットワーク上のサーバーに予め記録されているとする。
認証方法
はじめに、認証装置40の取得装置42を用いて、予め記録されている参照用部分画像30を、媒体10の識別用情報12に基づいて取得する取得工程を実施する。例えば取得装置42は、媒体10に記載されている識別用情報12をスキャナで読み取るとともに、読み取られた識別用情報12に関連付けられてサーバーに記録されている正規画像15の参照用部分画像30にアクセスする。
次に、認証装置40の撮影装置44を用いて、媒体10に設けられている画像14の一部分を第2分解能で撮影して、図8に示す認証用部分画像20を得る撮影工程を実施する。画像14の一部分としては、すなわち撮影工程において撮影される画像14の撮影位置としては、参照用部分画像30を得る際に撮影された正規画像15の一部分に対応する位置が選択される。
画像14の撮影位置が媒体10によらず一律に定められている場合、画像14の撮影位置に関する情報が認証装置40に予め記録されていてもよい。例えば、画像14の撮影位置の座標が予め定められている場合や、画像14の撮影位置が、顔写真の特定位置、例えば目に定められている場合、取得装置42は、新たな情報を取得することなく認証用部分画像20を得ることができる。
また、画像14の撮影位置は、媒体10の個体に応じて任意に定められてもよい。例えば、画像14の撮影位置が、媒体10の識別用情報12に応じて定められてもよい。一例としては、識別用情報12に含まれる氏名が始まる行に関する情報、例えば「あ行」や「か行」という情報に基づいて、画像14の撮影位置が定められてもよい。このように、画像14の撮影位置を媒体10の個体に応じて変化させることにより、複製や偽造をより強固に防ぐことができる。
図8は、撮影工程によって得られた認証用部分画像20の一例を示す図である。認証用部分画像20は、参照用部分画像30の場合と同様に、複数の単位領域22を含んでいる。また複数の単位領域22は、正規単位領域32と同様に、第1色を呈する複数の第1単位領域と、第2色を呈する複数の第2単位領域と、第3色を呈する複数の第3単位領域と、を含んでいる。なお図8においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、単位領域22の第1単位領域、第2単位領域および第3単位領域のうち第1単位領域23を抜き出して示している。
画像14の一部分を撮影して認証用部分画像20を得る上述の撮影工程における第2分解能は、正規画像15の正規単位領域32に対応する単位領域22が認証用部分画像20に判別可能に現れるように設定されている。例えば、参照用部分画像30を撮影する際の第1分解能の場合と同様に、認証用部分画像20のデジタルデータの単位画素の寸法が、単位領域22の寸法よりも小さくなるよう、第2分解能が設定されている。また、画像14の一部分を撮影して認証用部分画像20を得る際の倍率は、複数の単位領域22が認証用部分画像20に含まれるように設定される。例えば参照用部分画像30と同様に、画像14内における認証用部分画像20の実際の寸法が40μm×40μmとなるよう、倍率が設定される。
図8に示すように、単位領域22の第1単位領域23はそれぞれ、第1方向D21に沿って第1ピッチP21で並べられている。また図8において、第1方向D21と、媒体10の一辺が延びる方向Dhとが成す第1角度が、符号θ21で表されている。このように認証用部分画像20にも、画像14を印刷する際に用いられた印刷装置に固有の特徴となり得る第1方向D21、第1ピッチP21および第1角度θ21が現れている。
その後、認証装置40の判定装置46を用いて、参照用部分画像30と認証用部分画像20とを照合して、媒体10に設けられている画像14が正規画像15に一致するかどうかを判定する判定工程を実施する。参照用部分画像30と認証用部分画像20とを照合する方法が特に限られることはなく、公知の画像照合方法が適宜用いられ得る。例えば、認証用部分画像20を構成する複数の単位画素の画素値と、参照用部分画像30を構成する複数の単位画素の画素値との差をそれぞれ算出し、差の合計が一定値以下になるかどうかに基づいて、画像14と正規画像15とが一致するかどうかを判定してもよい。すなわち、認証用部分画像20および参照用部分画像30を全体的に比較してもよい。または、特開2013−196418号公報に記載されているように、認証用部分画像20および参照用部分画像30に対して同様の画像処理を施して各画像の特徴点を抽出し、そして抽出された特徴点を互いに比較することにより、画像14と正規画像15とが一致するかどうかを判定してもよい。または、参照用部分画像30の正規単位領域32の配列方向や配列ピッチと、認証用部分画像20の単位領域22の配列方向や配列ピッチとを比較することにより、画像14と正規画像15とが一致するかどうかを判定してもよい。例えば本実施の形態においては、参照用部分画像30の第1正規単位領域33が並ぶ第1方向D11または第1角度θ11と、認証用部分画像20の第1単位領域23が並ぶ第1方向D21または第1角度θ21とが明らかに異なっている。このような相違に基づいて、画像14と正規画像15とが一致しないという判定を行うことができる。これによって、画像14が設けられた媒体10が正規のものではないことを見抜くことができる。
本実施の形態によれば、肉眼では認識することができない、画像を印刷する際に用いられた印刷装置に固有の特徴を人工物メトリクスとして利用して、媒体の認証を行うことができる。このため、媒体で採用されている認識方法が媒体の利用者に認知されることを抑制することができる。これによって、正規の媒体10Aが正確に複製または偽造されてしまうことを抑制することができる。
また本実施の形態によれば、印刷に固有の特徴を人工物メトリクスとして利用することにより、偽造防止用の人工物メトリクスを媒体に新たに設けることなく、媒体の認証を行うことができる。このため、媒体を製造するために要する工数やコストを増大させることなく、正規の媒体10Aが複製または偽造されてしまうことを抑制することができる。
なお、上述した第1の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1の変形例)
上述の第1の実施の形態においては、認証対象となる媒体10の画像14が、正規の媒体10Aの正規画像15と同様に、網点技法を利用して印刷されたものである例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、画像14は、正規画像15とは異なる方法によって印刷されたものであってもよい。例えば画像14は、昇華転写装置によって印刷されたものであってもよい。図9は、昇華転写装置によって印刷された画像14の一部分を第2分解能で撮影することによって得られた認証用部分画像20の一例を示す図である。認証用部分画像20は、画像14を表現する上での最小の構成要素である単位領域22を複数含んでいる。
上述の網点技法においては、網点を設けるか設けないかという二値状態で、画像14の認証用部分画像20の各単位画素の画素値が表現される。このため網点技法においては、網点の寸法が、単位画素の寸法よりも一般に小さくなる。一方、昇華転写法においては、各単位画素の画素値を、各単位画素に対応する領域に設けるインクの濃淡で表現することができる。このため図9に示すように、認証用部分画像20の単位領域22の配置および形状は、認証用部分画像20の単位画素26の配置および形状と同一になっていてもよい。図9において、単位画素26は、点線によって区画された領域として表されている。また、単位領域22が並ぶ方向および配列ピッチがそれぞれ符号D20およびP20で表されている。また、方向D20と、媒体10の一辺が延びる方向Dhとが成す角度が、符号θ20で表されている。
網点技法で印刷された参照用部分画像30の複数の正規単位領域32の配置や形状は、昇華転写法で印刷された認証用部分画像20の配置や形状と大きく相違する。このため、参照用部分画像30と認証用部分画像20とを照合することにより、画像14が設けられた媒体10が正規のものではないことを見抜くことができる。
(第2の変形例)
上述の第1の実施の形態においては、正規画像15を表現する上での最小の単位である正規単位領域32が、点状の形状を有する例を示した。しかしながら、正規画像15の各単位画素の画素値に基づいて正規画像15を表現することができる限りにおいて、正規単位領域32の具体的な形状が特に限られることはない。例えば図10に示すように、正規画像15の参照用部分画像30において、正規単位領域32は、線状に延びる形状を有していてもよい。また図11に示すように、正規単位領域32は、線状に延びる部分に加えて、線状に延びる部分から突出した突出部分32aをさらに含んでいてもよい。
図10および図11において、正規単位領域32が並ぶ方向および配列ピッチがそれぞれ符号D10およびP10で表されている。また、方向D10と、媒体10Aの一辺が延びる方向Dhとが成す角度が、符号θ10で表されている。方向D10、配列ピッチP10および角度θ10はいずれも、正規画像15を印刷する際に用いられた印刷装置に固有の特徴となり得るものである。
(第3の変形例)
上述の第1の実施の形態においては、参照用部分画像30に複数の正規単位領域32が含まれるように参照用部分画像30が撮影され、そして、複数の正規単位領域32の配置や形状に現れる印刷の特徴に基づいて、参照用部分画像30と認証用部分画像20とが照合される例を示した。一方、網点技法が採用される場合、正規画像15を形成する網点すなわち正規単位領域32は、図12に示すように、多数のドット32bを所定のアルゴリズムに従って結合させることによって形成されたものである。このため、単一の正規単位領域32の形状にも、印刷装置で採用されるアルゴリズムに基づいて、印刷装置に固有の特徴が現れることがある。また、印刷装置で採用されるアルゴリズムが同じであっても、印刷ごとの温度・湿度・位置合わせ精度・被印刷物の表面の状態によって、印刷ごとの特徴が現れる。従って、参照用部分画像30に含まれる1つの正規単位領域32の形状と、認証用部分画像20に含まれる1つの単位領域22の形状とが一致するかどうかに基づいて、媒体10に設けられている画像14が正規画像15に一致するかどうか判定することも可能である。
なお1つの正規単位領域32の形状に基づいて認証用部分画像20と参照用部分画像30とを照合することができる場合、参照用部分画像30に複数の正規単位領域32が含まれている必要はない。すなわち参照用部分画像30は、少なくとも1つの正規単位領域32を含んでいればよい。同様に認証用部分画像20も、少なくとも1つの単位領域22を含んでいればよい。
第2の実施の形態
次に図13乃至図15を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図13乃至図15に示す第2の実施の形態は、正規画像15が昇華転写装置によって印刷されたものである点が異なるのみであり、他の構成は、上述の第1の実施の形態と略同一である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
図13に示すように、正規画像15の一部分を第1分解能で撮影することにより得られる参照用部分画像30は、正規画像15を表現する上での最小の構成要素である正規単位領域32を複数含んでいる。正規単位領域32の配置および形状は、上述の図9に示す認証用部分画像20の場合と同様に、参照用部分画像30の単位画素36の配置および形状と同一になっている。図13において、単位画素36は、点線によって区画された領域として表されている。また、正規単位領域32が並ぶ方向および配列ピッチがそれぞれ符号D10およびP10で表されている。また、方向D10と、媒体10の一辺が延びる方向Dhとが成す角度が、符号θ10で表されている。
図14は、昇華転写法を実施するための印刷装置50の一例を示す図である。図14に示すように、印刷装置50は、第1色例えばシアンの画像を媒体10A上に形成するための第1転写装置51と、第2色例えばマゼンタの画像を媒体10A上に形成するための第2転写装置52と、第3色例えばイエローの画像を媒体10A上に形成するための第3転写装置53と、を備えている。転写装置51,52,53はそれぞれ、対応した色のインク層を含むインクリボン51a,52a,53aと、インクリボン51a,52a,53aを、正規単位領域32の各単位画素36の画素値に対応する所定のパターンで加熱してインク層のインクを昇華させるヘッド51b,52b,53bと、を含んでいる。第1転写装置51による転写によって、媒体10A上に、第1色の画像を構成するための複数の第1正規単位領域33が形成される。第2転写装置52による転写によって、媒体10A上に、第2色の画像を構成するための複数の第2正規単位領域34が形成される。第3転写装置53による転写によって、媒体10A上に、第3色の画像を構成するための複数の第3正規単位領域35が形成される。第1正規単位領域33、第2正規単位領域34および第3正規単位領域35が重なることによって、図13に示す正規単位領域32が形成されている。
なお図示はしないが、シアンのインク層、マゼンタのインク層およびイエローのインク層が順に設けられた1つのインクリボンを用いて、第1正規単位領域33、第2正規単位領域34および第3正規単位領域35が重なるように媒体10A上に画像を転写することによっても、図13に示す正規単位領域32を形成することが可能である。この場合、印刷装置50は、1つのインクリボンおよび1つのヘッドを有する転写装置を少なくとも備えていればよい。
認証対象となる媒体10の画像14が、網点技法で印刷されたものである場合、認証用部分画像20の単位領域22の配置や形状は、昇華転写法で印刷された正規画像15の参照用部分画像30の配置や形状と大きく相違することになる。このため本実施の形態においても、参照用部分画像30と認証用部分画像20とを照合することにより、画像14が設けられた媒体10が正規のものではないことを見抜くことができる。
ところで、第1正規単位領域33、第2正規単位領域34および第3正規単位領域35が完全に重なるように転写装置51,52,53を制御することは容易ではない。通常は図15に示すように、第1正規単位領域33、第2正規単位領域34および第3正規単位領域35は、互いに若干ずれた状態で重なると考えられる。すなわち、第1正規単位領域33、第2正規単位領域34および第3正規単位領域35は、互いに部分的にのみ重なっていると考えられる。また、各正規単位領域33,34,35の間の位置のずれ量は、転写装置51,52,53や印刷ごとの温度・湿度・位置合わせ精度・被印刷物の表面の状態に依存して定まると考えられる。従って、各正規単位領域33,34,35の間の位置のずれ量は、転写装置51,52,53に固有の特徴であったり、媒体10ごとに固有の特徴であり、すなわち人工物メトリクスとなり得るものである。このような人工物メトリクスを利用すれば、画像14および正規画像15がいずれも昇華転写法によって印刷されたものである場合であっても、認証用部分画像20の単位領域22と参照用部分画像30の正規単位領域32とを比較することにより、画像14が設けられた媒体10の認証を行うことが可能である。
(変形例)
以下、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態の変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の各実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した各実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の各実施の形態においては、予め記録されている参照用部分画像30を取得する取得工程において、媒体10に記載されている識別用情報12が読み取られる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、例えば媒体10にICチップが内蔵されている場合、取得装置42を用いてICチップに記録されている識別用情報を読み取り、読み取られた識別用情報12に関連付けられてサーバーに記録されている正規画像15の参照用部分画像30にアクセスしてもよい。
また上述の各実施の形態においては、正規画像15の参照用部分画像30がサーバーに記録されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、参照用部分画像30が媒体10に内蔵されているICチップに記録されていてもよい。
また上述の各実施の形態においては、取得工程において、予め記録されている参照用部分画像30自体が取得される例を示した。しかしながら、上述のように参照用部分画像30に固有の特徴が、正規単位領域32の配列方向や配列ピッチなどの数値化され得る情報である場合、そのような数値化された情報が取得工程において取得されてもよい。この場合であっても、媒体10の画像14の認証用部分画像20の単位領域22の配列方向や配列ピッチを算出して、取得された正規単位領域32の配列方向や配列ピッチと比較することにより、画像14と正規画像15とが一致するかどうかを判定することができる。すなわち取得工程における「参照用部分画像30を取得すること」は、参照用部分画像30自体を取得する場合だけでなく、参照用部分画像30に固有の特徴のみを取得する場合をも含む概念である。
なお参照用部分画像30の特徴が数値化されて記録される場合のデータ量は、参照用部分画像30自体が記録される場合のデータ量よりも小さい。従って、参照用部分画像30の特徴が数値化され得るものである場合、数値データは、上述のサーバーやICチップのような大容量記録装置を備えるものだけでなく、媒体10の表面に記載されるバーコードや2次元バーコードなどのコードにも記録され得る。
また上述の各実施の形態においては、画像14および正規画像15が顔写真であり、認証用部分画像20および参照用部分画像30が顔写真の一部分である例を示した。しかしながら、印刷に固有の特徴が含まれている限りにおいて、認証用部分画像20および参照用部分画像30は、媒体に印刷されているその他の画像の一部分であってもよい。例えば、媒体の周縁部分に印刷されている画像の一部分を、認証用部分画像20や参照用部分画像30として撮影してもよい。
また上述の各実施の形態においては、参照用部分画像30として撮影される画像の一部分と、その他の画像の部分とが、同一の印刷方法例えば網点技法で印刷されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、参照用部分画像30として撮影される画像の一部分と、その他の画像の部分とが、互いに異なる印刷方法によって印刷されていてもよい。例えば、参照用部分画像30として撮影される画像の一部分が、網点技法によって印刷され、その他の画像の部分が、昇華転写法によって印刷されていてもよい。これによって、複製や偽造をより強固に防ぐことができる。
10 認証対象の媒体
10A 正規の媒体
12 識別用情報
14 画像
15 正規画像
20 認証用部分画像
22 単位領域
23 第1単位領域
26 単位画素
30 参照用部分画像
32 正規単位領域
33 第1正規単位領域
34 第2正規単位領域
35 第3正規単位領域
36 単位画素
40 認証装置
42 取得装置
44 撮影装置
46 判定装置
50 印刷装置

Claims (14)

  1. 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法であって、
    前記識別用情報に対応するとともに印刷によって形成された正規画像の一部分を撮影することによって得られた参照用部分画像であって、予め登録されている参照用部分画像を、前記媒体の前記識別用情報に基づいて取得する工程と、
    前記媒体に設けられている画像の一部分を撮影して、認証用部分画像を得る撮影工程と、
    前記参照用部分画像と前記認証用部分画像とを照合して、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかを判定する判定工程と、を備え、
    前記正規画像は、前記印刷に固有の特徴を含む複数の正規単位領域を有し、
    前記正規画像の前記参照用部分画像は、少なくとも1つの前記正規単位領域が前記参照用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第1分解能で撮影されたものであり、
    前記撮影工程は、前記正規単位領域に対応する単位領域が前記認証用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第2分解能で実施される、媒体の認証方法。
  2. 前記参照用部分画像は、第1方向に沿って並べられた複数の前記正規単位領域を含み、
    前記判定工程においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1方向に沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定される、請求項1に記載の認証方法。
  3. 前記参照用部分画像は、第1ピッチで並べられた複数の前記正規単位領域を含み、
    前記判定工程においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1ピッチで沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定される、請求項1または2に記載の認証方法。
  4. 前記判定工程においては、前記参照用部分画像の前記正規単位領域の形状と、前記認証用部分画像の前記単位領域の形状とが一致するかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の認証方法。
  5. 前記正規画像の前記正規単位領域は、網点である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の認証方法。
  6. 前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、前記正規画像を構成する複数の単位画素にそれぞれ対応している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の認証方法。
  7. 前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、第1色を呈する複数の第1正規単位領域と、前記第1正規単位領域と部分的に重なるよう配置され、第2色を呈する複数の第2正規単位領域と、を少なくとも含む、請求項6に記載の認証方法。
  8. 識別用情報を有する媒体を認証する認証装置であって、
    前記識別用情報に対応するとともに印刷によって形成された正規画像の一部分を撮影することによって得られた参照用部分画像であって、予め登録されている参照用部分画像を、前記媒体の前記識別用情報に基づいて取得する取得装置と、
    前記媒体に設けられている画像の一部分を撮影して、認証用部分画像を得る撮影装置と、
    前記参照用部分画像と前記認証用部分画像とを照合して、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかを判定する判定装置と、を備え、
    前記正規画像は、前記印刷に固有の特徴を含む複数の正規単位領域を有し、
    前記正規画像の前記参照用部分画像は、少なくとも1つの前記正規単位領域が前記参照用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第1分解能で撮影されたものであり、
    前記撮影装置は、前記正規単位領域に対応する単位領域が前記認証用部分画像に判別可能に現れるよう設定された第2分解能で撮影を実施する、媒体の認証装置。
  9. 前記参照用部分画像は、第1方向に沿って並べられた複数の前記正規単位領域を含み、
    前記判定装置においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1方向に沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定される、請求項8に記載の認証装置。
  10. 前記参照用部分画像は、第1ピッチで並べられた複数の前記正規単位領域を含み、
    前記判定装置においては、前記認証用部分画像の前記単位領域が前記第1ピッチで沿って並べられているかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定される、請求項8または9に記載の認証装置。
  11. 前記判定装置においては、前記参照用部分画像の前記正規単位領域の形状と、前記認証用部分画像の前記単位領域の形状とが一致するかどうかに基づいて、前記媒体に設けられている前記画像が前記正規画像に一致するかどうかが判定される、請求項8乃至10のいずれか一項に記載の認証装置。
  12. 前記正規画像の前記正規単位領域は、網点である、請求項8乃至11のいずれか一項に記載の認証装置。
  13. 前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、前記正規画像を構成する複数の単位画素にそれぞれ対応している、請求項8乃至11のいずれか一項に記載の認証装置。
  14. 前記正規画像の複数の前記正規単位領域は、第1色を呈する複数の第1正規単位領域と、前記第1正規単位領域と部分的に重なるよう配置され、第2色を呈する複数の第2正規単位領域と、を少なくとも含む、請求項13に記載の認証装置。
JP2014219407A 2014-10-28 2014-10-28 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置 Active JP6390960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014219407A JP6390960B2 (ja) 2014-10-28 2014-10-28 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014219407A JP6390960B2 (ja) 2014-10-28 2014-10-28 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016085679A true JP2016085679A (ja) 2016-05-19
JP6390960B2 JP6390960B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=55972183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014219407A Active JP6390960B2 (ja) 2014-10-28 2014-10-28 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6390960B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148611A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Fuji Xerox Co Ltd 書類確認システム、書類確認方法、情報登録装置、情報登録プログラム、書類確認装置、書類確認プログラム及び書類確認データベース
JP2007272541A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fuji Xerox Co Ltd 真贋がチェックされる検査対象物、固有情報登録装置、及び真贋判定装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148611A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Fuji Xerox Co Ltd 書類確認システム、書類確認方法、情報登録装置、情報登録プログラム、書類確認装置、書類確認プログラム及び書類確認データベース
JP2007272541A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fuji Xerox Co Ltd 真贋がチェックされる検査対象物、固有情報登録装置、及び真贋判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6390960B2 (ja) 2018-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5124269B2 (ja) セキュリティが強化された身分証明用文書
US9153005B2 (en) Method and system for authenticating a secure document
EP2815567B1 (en) Security element and method to inspect authenticity of a print
US10279583B2 (en) System and method for storing digitally printable security features used in the creation of secure documents
US9681020B2 (en) Creation and identification of unforgeable printable image information data
JP6862683B2 (ja) 判定装置及びプログラム
US20110033089A1 (en) Apparatus for appraising the genuineness of personal identification documents
JP2019139640A (ja) 認証システムおよび認証方法
JP2006338330A (ja) 紙片識別装置及び紙片識別方法
JP2021529336A (ja) 2次元バーコードの生成方法、認証方法、サーバ、及び2次元バーコード
KR100879961B1 (ko) 이미지 퍼즐형 키코드와, 이를 이용한 정보 보안시스템 및그 방법
JP6390960B2 (ja) 識別用情報を有する媒体を認証する認証方法および認証装置
JP5833689B2 (ja) 認証システムおよび認証方法
KR101835105B1 (ko) 위조 인쇄물 감식 방법
Tkachenko Generation and analysis of graphical codes using textured patterns for printed document authentication
KR102500424B1 (ko) 서명을 포함하는 보안 장치를 검증하는 방법
US11749048B2 (en) Method for authenticating a secure document
JP2020004238A (ja) 真贋判定装置およびプログラム
JP2001086319A (ja) 認証用記録物、認証方法、認証装置および認証システム
JP2006338331A (ja) 紙片登録装置及び紙片登録方法
Puteaux et al. Crossing number features: from biometrics to printed character matching
JP6989859B2 (ja) 情報コード、情報コード生成装置、情報コード読取装置、プログラムおよび情報コード利用システム
JP2022137889A (ja) 真贋判定装置およびプログラム
WO2010012059A1 (en) Varying position print, method for document authentication and method for counterfeit monitoring
JP2023134026A (ja) 認証システム、認証方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6390960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150