JP2016084565A - 水解性薬液含浸シート及び水解性薬液含浸シートの製造方法 - Google Patents

水解性薬液含浸シート及び水解性薬液含浸シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水解性があり、薬液含浸状態であっても、特定方向に高い強度を有し、拭き取り性に優れた水解性薬液含浸シート及び水解性薬液含浸シートの製造方法を提供する。
【解決手段】円網方式で原料繊維を積層しウエットシート4を形成するウエットシート形成工程と、ウエットシート4にクレープを形成するクレープ形成工程と、ウエットクレープが形成されたウエットシート4に対して、カンバスX9を介在させてドライヤX11とタッチロールX10とで挟み、タッチロールX10とドライヤX11とで押圧することによってカンバスX9のパターンを付与するパターン付与工程と、ウエットシート4をドライヤX11表面で乾燥させてドライシート12を形成する乾燥工程と、ドライシート12に薬液を含浸させる薬液含浸工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、おしりふきや水洗トイレ清掃シート等として使用される水解性薬液含浸シート及び水解性薬液含浸シートの製造方法に関する。
おしりふきや清掃用用具として薬液含浸シートが使用されている。この薬液含浸シートは、素材の違いにより、不織布タイプと紙タイプとに大別されるが、一般に、肌に優しく、拭き取り対象に傷を付けない柔らかさ、汚れの拭き残りがない拭き取り性、収容容器や袋から取り出す際に薬液含浸シートが破断しない強度ととともに、使用態様に応じてトイレ等に流せる水解性が求められる。
不織布タイプのものは、一般に、短繊維化が困難な合成繊維を使用するので繊維同士が交絡し易く強度は発現するものの、繊維同士が密に交絡しており、繊維がほどけ難く水解性が劣るため、水解性が求められる用途には適さない。これに対して、紙タイプのものは、一般に、短繊維のパルプを主原料とし、薬液が含浸して繊維間に水が介在すると水素結合が容易に壊れ、繊維がほどけ易く水解性に優れるため、水解性が求められる用途に適している。
したがって、水解性薬液含浸シートの用途には紙タイプが使用されることになるが、特に、おしりふきは、人肌に触れるために柔らかさが求められる。この柔らかさを得る方法として、クレープ処理によってシートに柔らかさを持たせる方法が知られている。このクレープ処理には、ウエットシートを乾燥させてからクレープ処理をするドライクレープと、ウエットシートを乾燥させる前にクレープ処理をするウエットクレープとがある。
図8に示す従来例は、ヤンキードライヤ101でドライクレープを付与してドライシート102を製造するドライクレープ処理による例を示している。このドライクレープでは、湿潤状態になると膨潤して表面の凹凸が平滑になり拭き取りに適さなくなるという問題があった。
これに対して、ウエットクレープ処理後のドライシートは、湿潤状態になっても膨潤し難くクレープが保持されるため、ドライクレープ処理後のドライシートよりは拭き取り性が改善するものの、優れた拭き取り性を発現するものではなく、十分な拭き取り性を得るために、例えばエンボス加工という別工程が必要であった。
シートにエンボス加工を施す技術として、例えば、特許文献1に開示された技術が知られている。この技術は、図9に示すように、ドライクレープを付与したドライシート201に薬液を含浸させてからエンボスロール202にてエンボス加工をした後乾燥処理するものである。しかし、この技術は、ドライシート製造時の乾燥処理とエンボス加工後の乾燥処理との二回の乾燥工程が必要となるため、エネルギー効率が低いという問題や設備コスト及びランニングコストの点で経済的な負担が大きいという問題があった。
前述のとおり、水解性薬液含浸シートには紙タイプが適しているが、紙タイプは、繊維同士の交絡がないために、強度が低く破断し易いという性質がある。特に、薬液を含浸させた湿潤状態で容器や袋のスリットから取り出す際にシートが破れるという問題があった。
これに対して、紙タイプのシートに強度を持たせるために、主として、(1)目付を増やす、(2)湿潤強度向上剤を添加する、或いは、(3)叩解度を向上させるという観点で開発されてきた。
(1)の観点の技術として、一般に、単層構造で目付を増やす技術の他、多層構造にすることで目付を増やす技術が知られている。例えば、図8に示すように、シートを二枚重ねにしてからヤンキードライヤ101でドライクレープ(ウエットシートを乾燥させてからクレープ加工をする。)を付与することによって、目付を増加させた強度の高いドライシート102を製造することができる。しかし、何れの場合も、強度は向上するものの、目付を増やすことによって、原料費が高くなるという問題や、紙質がゴワゴワしてしまうという問題があり、加えて、乾燥性が悪くなり、エネルギー効率やランニングコストの点で問題があった。
(2)の観点では、例えば、特許文献2に開示された技術が知られている。この特許文献2には、ヤンキードライヤ上に移行された直後のシートに対して、湿潤強度向上剤として水溶性高分子を外添する旨の記載がある。この技術によれば、湿潤強度向上剤の湿潤強度は向上するものの、湿潤強度向上剤の添加量が多くなると、水解性が悪くなったり紙質が硬くなるなどの問題があった。
(3)の観点では、叩解することによって、繊維が毛羽立ち、繊維同士の水素結合が壊れ難くなるため強度が高まるが、リファイナー設備を設ける必要があり、コスト高になるという問題や、紙密度が高くなるために、ゴワゴワ感を有し紙質が硬くなるという問題があった。
すなわち、水解性薬液含浸シートには、柔らかさや、湿潤状態における拭き取り性、容器からシートを取り出す際に、湿潤状態であっても破断しないように強い力が加わる取り出し方向(特定方向)に高い強度が求められるところ、前述した(1)〜(3)の観点だけでは、その要望の全てを充足することができなかった。
特開2009−178572号公報 特開2010−150731号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、水解性があり、薬液が含浸した湿潤状態であっても特定方向に高い強度を有し、柔らかく拭き取り性に優れた水解性薬液含浸シート及び水解性薬液含浸シートの製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、円網方式で原料繊維を積層しウエットシートを形成するウエットシート形成工程と、前記ウエットシート形成工程によって形成されたウエットシートにクレープを形成するクレープ形成工程と、前記クレープ形成工程によって前記クレープが形成されたウエットシートに対して、カンバスを介在させてドライヤとタッチロールとで挟み、前記タッチロールと前記ドライヤとで押圧することによって前記カンバスのパターンを付与するパターン付与工程と、前記パターン付与工程によって前記パターンが付与されたウエットシートを前記ドライヤ表面で乾燥させてドライシートを形成する乾燥工程と、前記ドライシートに薬液を含浸させる薬液含浸工程とを備えるよう構成できる。前記構成により、原料繊維は、一端が円網に付着すると、円筒の回転に伴い、回転方向に引かれながら円網面に固着するので、回転方向(以下、縦方向という。)に沿い易くなる。このため、円網方式を使用することで、原料繊維が縦方向に配向した水解性薬液含浸シートを製造できる。繊維同士を引き離すよりも、繊維自体を破断する方がより力を必要とするため、縦方向の引張強度は円筒の軸芯方向(以下、横方向という。)の引張強度よりも高くなり、前述のように製造したウエットシートは、容器や袋から取り出す際に、ウエットシートの縦方向と取り出し方向とを一致させることで、破断し難くできる。一方、前述のように製造したウエットシートは、縦方向に配向した原料繊維同士が横方向に水素結合しており、横方向に並んだ繊維同士の隙間に水が入り易くなるため、多量の水に対して、横方向からほぐれ易く、優れた水解性を発揮できる。
また、ウエットシートに対して、ウエットクレープ処理とカンバスパターン付与処理とを行い、その後ドライヤで乾燥させてドライシートを形成するので、水分を吸収して膨潤するドライクレープの場合とは対照的に、薬液を含浸させても、膨潤し難くクレープ及びカンバスパターンが保持されるため、拭き取り性に優れている。
さらにまた、カンバスは、構造上、保水性の無いバルキーワイヤーに対して、保水性を有するので、タッチロールとドライヤとの押圧によって搾水された水分の一部を保持でき、ウエットシートの脱水を助けるため、ドライヤによって乾燥させ易く、経済性に優れている。
さらにまた、ドライシート形成後のエンボス加工設備が不要となることから、ドライシート製造時の乾燥処理とエンボス加工後の乾燥処理との二回の乾燥工程が不要となり、エネルギー効率が高く、設備コストとランニングコストの点で経済性に優れる。
さらにまた、薬液を含浸させるので、例えば水洗トイレの清掃やおしりふきの用途に使用できる水解性薬液含浸シートを製造することができる。
また、本発明の第2の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記ウエットシート形成工程において、前記水解性薬液含浸シートの縦横の引張強度の比(縦/横)が2〜10となるように円網方式おける前記原料繊維の濾過速度と円網の周速度とを制御するよう構成できる。前記構成により、円網の網面を介しての原料の濾過と、網目の回転による原料中の繊維引き摺り効果とを制御できるので、縦横の引張強度の比(縦/横)が2〜10となる水解性薬液含浸シートを製造できる。したがって、本発明によれば、同じ坪量であれば、長網方式で抄紙する場合に比べて、容器や袋からの取り出し方向に破断し難い水解性薬液含浸シートを製造できる。
さらにまた、本発明の第3の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記クレープ形成工程において、クレープ率が3〜20%となるように前記クレープを形成するよう構成できる。前記構成により、拭き取り性だけではなく、柔らかく肌に優しい水解性薬液含浸シートを製造できる。ここで、クレープ率が3%未満では、柔らかさ、表面粗さ、拭き取り性、ほぐれやすさの観点で好ましくなく、クレープ率が20%を超えると、引張強度が低下するので、クレープ率が3〜20%となるようクレープを形成することが望ましい。
さらにまた、本発明の第4の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記パターン付与工程において、前記タッチロールのタッチ圧を1.0〜4.0kg/cmとするよう構成できる。前記構成により、タッチ圧が1.0kg/cm未満であると、カンバスのパターンをウエットシートに付与し難くなり、タッチ圧が4.0kg/cmを超えると、パターンは付与できるもののウエットシートのクレープを潰してしまうところ、タッチ圧を1.0〜4.0kg/cmとするので、優れた柔らかさと拭き取り性とを兼ね備えた水解性薬液含浸シートを製造できる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記パターン付与工程において、前記タッチロールのJIS K 6394に規定される硬度を30°〜60°とするよう構成できる。前記構成により、タッチロールの硬度を30°〜60°とすることで、優れた柔らかさと拭き取り性とを兼ね備えた水解性薬液含浸シートを製造できる。ここで、タッチロールの硬度が60°を超えるとカンバスパターンを付与できるものの、ウエットクレープの凹凸が潰されてしまうので、ウエットクレープによる拭き取り性が低くなるとともに、カンバスの早期劣化を招くので好ましくない。他方、タッチロールの硬度が30°未満であるとカンバスの劣化は改善されるものの、カンバスパターンを明瞭に付与できず、拭き取り性が低くなるので好ましくない。
さらにまた、本発明の第6の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記薬液含浸工程において、前記薬液は、5〜50wt%のプロピレングリコール又はポリエチレングリコールを含有するよう構成できる。前記構成により、プロピレングリコール又はポリエチレングリコールは清浄効果を有しながらもエタノールのように揮発性が高くないので、肌に優しく、清浄効果に優れた水解性薬液含浸シートを製造できる。また、製造過程においては、揮発による薬液の損失も防げるため、ランニングコストの点で経済性にも優れる。ここで、薬液中のプロピレングリコール又はポリエチレングリコールの含有率は、5wt%未満の場合には、薬液中に占める水の比率が高くなるため、水解性薬液含浸シートの強度等の機械的特性が低下し、50wt%を越えても、水溶性の汚れが拭き取り難くなるため好ましくない。
さらにまた、本発明の第7の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記薬液含浸工程において、前記ドライシートに対する前記薬液の含有率は、100〜300wt%とするよう構成できる。前記構成により、水解性薬液含浸シートから過剰な薬液が滴り落ちることがない程度に湿潤状態を適度に保持しながら、柔らかく拭き取り性に優れた水解性薬液含浸シートを製造できる。ここで、原料繊維は、種類や叩解度の程度により異なるが、薬液を300wt%以下の含有率とすることにより、余剰の薬液を薬液含浸シートから滴り落とすことなく拭き取り作業をすることができる。一方、薬液を100wt%未満の含有率とすると、水解性薬液含浸シートの表面の濡れ性が低下して固くなり、拭き取り性が低下するので、好ましくない。
さらにまた、本発明の第8の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記パターン付与工程において、前記カンバスは、緯糸と経糸とが、平織、二重織、三重織、綾織及び朱子織のうち何れか一の織り方で交織されてなるよう構成できる。前記構成により、綿繊維主体のフェルトに比べて、クッション性があるため、ウエットクレープの凹凸がタッチロールとドライヤとの間で潰されないので、柔らかさに加え、拭き取り性や表面粗さ,ほぐれやすさの点で優れた水解性薬液含浸シートを製造することができる。
さらにまた、前記構成により、一重織,二重織,三重織,綾織又は朱子織の何れか一の織り方で交織したカンバスを使用するので、フェルトを使用する場合と比べて、通気性がよいため、ウエットシートをドライヤによって乾燥させ易く、製造効率や経済性に優れている。
さらにまた、本発明の第9の側面に係る水解性薬液含浸シートの製造方法によれば、前記パターン付与工程及び前記乾燥工程において、前記ドライヤとして単筒式加熱ロールを使用するよう構成できる。前記構成により、熱効率がよく、また、多筒式に比べて抄紙機のスペースを少なくすることができる。
さらにまた、本発明の第10の側面に係る水解性薬液含浸シートによれば、坪量が35〜80g/mであり、JIS P 4501−1993に規定されるほぐれやすさが100秒以内とするよう構成できる。前記構成により、水解性があり、薬液が含浸した湿潤状態であっても特定方向に高い強度を有し、拭き取り性に優れた水解性薬液含浸シートを提供することができる。したがって、水解性薬液含浸シートを破断させることなく容器や袋から取り出すことができ、拭き取り作業後に水解性薬液含浸シートをトイレ等に流すことができる。
また、前記構成により、水解性薬液含浸シートは単層で高坪量にできるので、低坪量のドライシートを薬液含浸前に接着剤で接合する工程やプライマシンで複数層に積層して高目付にする工程が不要となり、設備スペースを縮小でき、製造コストを安価にできる。
水解性シートを製造する円網抄紙設備の概略図である。 水解性シートに薬液を含浸させて本発明に係る水解性薬液含浸シートを製造する薬液含浸設備の概略図である。 本発明に係る水解性薬液含浸シートの製造方法の手順を示すフローチャートである。 円網抄紙設備におけるカンバスの交織構造を示す模式図である。 本発明の第一実施例〜第四実施例及び第一比較例〜第四比較例に係る水解性薬液含浸シートの製造条件及び紙質(性能試験結果)を示す表である。 本発明の一実施形態に係る水解性薬液含浸シートの実施例の縦横強度及び縦横比を示す表である。 本発明に係る水解性薬液含浸シートの使用方法を説明するための、図7Aは、箱形容器から水解性薬液含浸シートを取り出す場合の模式図、図7Bは、袋状容器から水解性薬液含浸シートを取り出す場合の模式図である。 従来例であって、多層構造の水解性シートを製造する抄紙設備の概略図である。 従来例であって、水解性シートに薬液を含浸させて水解性薬液含浸シートを製造する薬液含浸設備の概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている坪量,クレープ率,タッチ圧,密度,柔らかさ,表面粗さ,拭き取り率,ほぐれやすさ等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
(水解性薬液含浸シートの製造方法)
図1及び図2は、本発明に係る水解性薬液含浸シートの製造方法を実施するのに好ましい設備の概略図であって、図1は、水解性シートを製造する円網抄紙設備Xの概略図であり、図2は、ロール状に巻き取られた水解性シートに薬液を含浸させて水解性薬液含浸シートを製造する薬液含浸設備Yの概略図である。以下、本発明に係る水解性薬液含浸シートの製造方法における手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。
本発明に係る水解性薬液含浸シートの製造方法は、図1に示すように、原料繊維や薬品を水中に分散したパルプスラリー1を抄き槽X2に流し込み、円網方式でパルプスラリー1から脱水して原料繊維を円筒形の円網X3上に積層し、ウエットシート4を形成するステップST1(特許請求の範囲におけるウエットシート形成工程に対応する。)と、ウエットシート4を円網X3の表面からピックアップしてフェルトX5に転写してプレスロールX6,X7で加圧搾水し、プレスロールX6の表面に転写されたウエットシート4をブレードX8により引き剥がしてウエットシート4にクレープを形成するステップST2(特許請求の範囲におけるクレープ形成工程に対応する。)と、ウエットシート4をカンバスX9に移行してタッチロールX10とドライヤX11の表面との間にカンバスX9上のウエットシート4を挟んで、タッチロールX10で押圧することによりウエットシート4をドライヤX11表面に貼り付けるとともにカンバスX9のパターンをウエットシート4に付与するステップST3(特許請求の範囲におけるパターン付与工程に対応する。)と、パターン付与されたウエットシート4を前記ドライヤX11表面で乾燥させてドライシート12を形成するステップST4(特許請求の範囲における乾燥工程に対応する。)とを主要部として含んでいる。
そして、本発明に係る水解性薬液含浸シートの製造方法は、図1に示すように、ドライシート12をロール状に巻き取ってドライシートロール13を形成後、図2に示すように、ドライシートロール13から繰り出された薬液含浸前のドライシート12を所定の長さごとに横切断し、既に切断が完了した下流側の切断シート片18の後部と、上流側の切断シート片18の前部とを重ね合わせた状態で薬液を散布して含浸を行うステップST5(特許請求の範囲における薬液含浸工程に対応する。)を含んで構成されている。なお、図2は、各切断シート片18に山折り線と谷折り線とを形成しておいて、これらの切断シート片18をZ状に順次積み重ねている状態を例示している。以下、各工程について詳述する。
(第一実施例)
ステップST1では、図1に示すように、針葉樹化学パルプとマーセル化パルプとを重量比率が針葉樹化学パルプ/マーセル化パルプ=65/35となるように水中に分散させた後、セロゲン(登録商標 第一工業製薬株式会社製)及びバインドスター(三晶株式会社製)をそれぞれ、パルプ重量に対して3%加え、調製したパルプスラリー1を円網抄紙設備Xの抄き槽X2に流し込む。
また、ステップST1では、パルプスラリー1を、円筒形の円網X3を回転しながら、円網X3の表面で脱水して原料繊維を積層し、円網X3の表面にウエットシート4を形成する。
ステップST2では、図1に示すように、ウエットシート4を円網X3の表面からフェルトX5に転写する。
また、ステップST2では、フェルトX5に転写されたウエットシート4を、プレスロールX6,X7で加圧搾水し、プレスロールX6の表面に転写する。
さらに、ステップST2では、プレスロールX6の表面に転写されたウエットシート4をブレードX8により引き剥がしてウエットシート4に、例えば縮緬状のクレープを形成する。
ステップST3では、図1に示すように、ウエットシート4をネット状のカンバスX9(型番NPM60UP 日本キャンバス株式会社製)の上部に移行する。カンバスX9は、図4に示すように、合成樹脂からなる緯糸と経糸とが平織状に交織りされた交織構造となっている。交織構造は、平織に限られず、例えば、二重織、三重織、綾織、朱子織であってもよい。
また、ステップST3では、ウエットシート4をカンバスX9とともに硬度40°のタッチロールX10と、ドライヤX11とで、タッチ圧1.5kg/cmで加圧する。このことにより、ウエットシート4をドライヤX11の表面に貼り付けるとともにカンバスX9のネットのパターンをウエットシート4にクレープを潰すことなく付与することができる。
ステップST4では、図1に示すように、パターン付与されたウエットシート4をドライヤX11の表面で乾燥させてドライシート12を形成する。ここで、図1では、ドライシート12をロール状に巻き取ってドライシートロール13を形成している。すなわち、ドライシート12をドライシートロール13に形成しておくことで、円網抄紙設備Xと薬液含浸設備Yとの製造速度の差異があった場合にも対応することができる。なお、ドライシートロール13を形成することなく円網抄紙設備Xと薬液含浸設備Yとを連続してもよい。
ステップST5では、図2に示すように、ドライシートロール13からドライシート12を繰り出しながら、ドライシート12をカッターロールY16で所定の長さごとに横切断する。
また、ステップST5では、既に切断が完了した下流側の切断シート片18の後と、上流側の切断シート片18の前部とを重ね合わせた状態で、薬液スプレーY17により、水とプロピレングリコール(PG)と塩化カルシウムとを重量比で水/PG/塩化カルシウム=57/40/3となる割合で混合し調製した薬液を散布する。含浸量はウエットシート4の乾燥重量の2.5倍とする。ここで、図2では、例えば、折りロールY19で各切断シート片18に山折り線と谷折り線とを形成しておいて、これらの切断シート片18をZ状に順次積み重ねている。すなわち、Z状に順次積み重ねておくことで、使用の際の摘み代を形成することができる。
以上のように、ステップST1〜ステップST5の工程を実行することによって、第一実施例に係る水解性薬液含浸シート14を製造することができる。
(水解性薬液含浸シート)
以下の第二実施例〜第四実施例は、第一実施例として前述した製造条件のうち、タッチ圧やクレープ率を変えており、重複記載を回避するため、第一実施例と共通する手順の説明については省略する。第一実施例〜第四実施例は、性能評価の項目で詳述するように、水解性があり、薬液が含浸した湿潤状態であっても特定方向に高い強度を有し、拭き取り性に優れると評価された水解性薬液含浸シート14及びその製造方法の例示である。
(第二実施例)
タッチ圧を3.0kg/cmで加圧すること以外は第一実施例と同様に行い第二実施例に係る水解性薬液含浸シート14を得る。
(第三実施例)
クレープ率を6.25%にすること以外は第一実施例と同様に行い第三実施例に係る水解性薬液含浸シート14を得る。
(第四実施例)
タッチ圧を3.0kg/cmで加圧すること以外は第三実施例と同様に行い第四実施例に係る水解性薬液含浸シート14を得る。
(第一比較例)
以下の第一比較例〜第四比較例は、第一実施例〜第四実施例の水解性薬液含浸シート14が性能評価で好適と判断する根拠となった比較例を示している。
第一比較例では、クレープ率を1.0%にすること以外は第一実施例と同様に行い第一比較例に係る水解性薬液含浸シート14を得た。
(第二比較例)
第二比較例では、クレープ率を1.0%にすること以外は第二実施例と同様に行い水解性薬液含浸シート14を得た。
(第三比較例)
第三比較例では、乾燥の際、ネット状のカンバスX9を用いる代わりに、通常の抄紙方法で用いる抄紙用フェルト(型番No66−00555ct04251 市川毛織株式会社製)を用い、ドライヤX11でウエットシート4と抄紙用フェルトX5を硬度40°のタッチロールX10と、ドライヤX11とで加圧すること以外は第一実施例と同様に行い水解性薬液含浸シート14を得た。
(第四比較例)
第四比較例では、タッチ圧を3.0kg/cmで加圧すること以外は第三比較例と同様に行い水解性薬液含浸シート14を得た。
(性能試験)
性能試験は、以下に述べる方法で行った。
(坪量)
JIS P 8124に従い、清浄薬液を添加する前のシートの単位面積当たりの重量を測定した。
清浄薬液を添加したシートが乾燥しないようにポリ袋に入れ封をし、24時間以上23℃、50%RHの環境下に置いた後、シートをポリ袋より取り出し、直ちに坪量以外の物性試験を行った。
(厚さ)
シートの厚さは圧縮試験機(型番KES−65 カトーテック株式会社製)を用いて、0.05kPaで加圧した際の厚さを測定した。
(密度)
測定した厚さと坪量とから、下記の式で算出した。
密度(g/cm)=坪量(g/m2)/厚さ(mm)×1000
なお、密度の値が小さいほど嵩が大きいこととなる。
(柔らかさ)
JAPAN TAPPI No34の方法を参考に、ハンドルオメータ(型番No226 安田精機製作所株式会社製)を用いて下記の試験を行った。10cm×10cmのサンプルシートを、予め柔らかさを測定した20cm×20cmのフィルムの中央に載せ、測定装置の幅6.35mmのスリット上に設置した。スリットに装置の加圧板により、試料を押し込む際の抵抗値を読み取り、下記の式によりシートの縦方向の柔らかさを算出した。
シートの柔らかさ(mN)=測定値(mN)−フィルムの柔らかさ(mN)
なお、数値が小さいほど柔らかいこととなる。
(表面粗さ)
自動化表面試験機(型番KESFB4−A−SE カトーテック株式会社製)を用いてシート表面の粗さ平均偏差値(SMD)を測定した。接触子は直径0.2mmの鋼製ワイヤーを曲げて、接触長さを5mmとしたものを用い、加圧力を5gfとした。なお、SMDの値が大きいほど表面の凹凸が大きいこととなる。
(拭き取り性)
拭き取り性試験には口紅汚れを用い、下記の方法にて得られた拭き取り率の比較により評価を行った。スライドガラス(2.5cm×12.5cm)の上に口紅(インテグレート グレイシィ(登録商標) 株式会社資生堂)を塗り、更に絵具筆等により1.3cm×12cmに塗り広げ、可能な限り均一に塗布した。2.5cm×10cmのサイズにカットしたウエットシートの長辺とスライドガラスの長辺とが直交するようにウエットシートを口紅を塗布したスライドガラス端部に端から2.5cm覆うように重ね、定圧厚さ測定器(型番PG−14J 株式会社テクロック製)により2kPaで加圧した。
その後、ウエットティッシュが動かないように、スライドガラスに重ねていない部分を手で押さえ、スライドガラスを引き抜くことで口紅を清拭した。拭き取り率は塗布した口紅の重量、拭き取り後の口紅の残留重量を測定し、下記の式により算出した。
拭取り率(%)=(1−拭き取り後の口紅の残留重量/塗布した口紅の重量)×100
なお、拭き取り率の値が大きいほど拭き取り性が高いこととなる。
(ほぐれやすさ)
JIS P 4501に従い、マグネチックスターラー(型番TTP アズワン株式会社製)を用いてシートが水中でほぐれる時間を測定した。
(引張強度)
JIS P 8113に従い、材料試験機(型番RTE1210 株式会社エー・アンド・デイ製)を用いて幅15mm、伸長速度20mm/minでシートが破断される強度を測定した。
(性能評価)
第一実施例〜第四実施例及び第一比較例〜第四比較例に係る水解性薬液含浸シート14の性能評価試験の結果を図5及び図6に示す。
先ず、図5から、第一実施例〜第四実施例に係る水解性薬液含浸シート14は第一比較例〜第四比較例に係る水解性薬液含浸シート14に比べ、(1)嵩が高い、(2)柔らかい、(3)表面の凹凸が大きい、(4)拭き取り性が良いという特徴を有していることが示された。
第一比較例及び第二比較例に係る水解性薬液含浸シート14はカンバスX9のみの効果を確認する目的で製造したものであるが、事前にある程度クレープ処理を行わなければ嵩が低く、硬く、かつ凹凸がほとんどでないことが分かった。
また、第三比較例及び第四比較例はカンバスX9の効果を確認するため、クレープのみの方法で製造したものであるが、カンバスX9を使用しないとクレープの効果はほとんど消えてしまい、嵩が低く、硬く、凹凸がほとんどないことに加え、拭き取り性も低下することが分かった。
また、第一実施例と第二実施例及び第三実施例と第四実施例の結果より、タッチ圧を上げると凹凸は小さくなるが、柔らかくなることが分かった。このことから、タッチ圧により、拭き取り性と柔らかさのうち、どちらの特性を強調するかを制御できることが分かった。
最後に、図6に示すように、第一実施例〜第四実施例に係る水解性薬液含浸シート14の縦横の引張強度の比(縦/横)が2以上であることが確認された。
(水解性薬液含浸シートの使用方法)
使用に際して、ユーザは、図7A及び図7Bに示すように、箱型容器Z15A又は袋状容器Z15Bに収納された水解性薬液含浸シート14を開口部から引き出す。水解性薬液含浸シート14は、縦方向の引張強度が高いので、水解性薬液含浸シート14を取り出す方向と、水解性薬液含浸シート14の縦方向とを一致させて収納しておくことで、ユーザが水解性薬液含浸シート14を引き出す際に水解性薬液含浸シート14が破れてしまうことがない。ユーザは、使用後に水洗トイレ等に廃棄する。
以上のように、本発明によれば、水解性があり、薬液が含浸した湿潤状態であっても特定方向に高い強度を有し、拭き取り性に優れた水解性薬液含浸シート及び水解性薬液含浸シートの製造方法を提供することができる。
なお、本発明は前述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
X…円網抄紙設備
X2…抄き槽
X3…円網
X5…フェルト
X6,7…プレスロール
X8…ブレード
X9…カンバス
X10…タッチロール
X11…ドライヤ
Y…薬液含浸設備
Y16…カッターロール
Y17…薬液スプレー
Y19…折りロール
1…パルプスラリー
4…ウエットシート
12…ドライシート
13…ドライシートロール
14…水解性薬液含浸シート
18…切断シート片
Z15A…箱型容器
Z15B…袋状容器
101…ドライヤ
102,201…ドライシート
202…エンボスロール

Claims (10)

  1. 円網方式で原料繊維を積層しウエットシートを形成するウエットシート形成工程と、
    前記ウエットシート形成工程によって形成されたウエットシートにクレープを形成するクレープ形成工程と、
    前記クレープ形成工程によって前記クレープが形成されたウエットシートに対して、カンバスを介在させてドライヤとタッチロールとで挟み、前記タッチロールと前記ドライヤとで押圧することによって前記カンバスのパターンを付与するパターン付与工程と、
    前記パターン付与工程によって前記パターンが付与されたウエットシートを前記ドライヤ表面で乾燥させてドライシートを形成する乾燥工程と、
    前記ドライシートに薬液を含浸させる薬液含浸工程とを備える水解性薬液含浸シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記ウエットシート形成工程において、前記水解性薬液含浸シートの縦横の引張強度の比(縦/横)が2〜10となるように円網方式における前記原料繊維の濾過速度と円網の周速度とを制御することを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記クレープ形成工程において、クレープ率が3〜20%となるように前記クレープを形成することを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか一に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記パターン付与工程において、前記タッチロールのタッチ圧を1.0〜4.0kg/cmとすることを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記パターン付与工程において、前記タッチロールのJIS K 6394に規定される硬度を30°〜60°とすることを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れか一に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記薬液含浸工程において、前記薬液は、5〜50wt%のプロピレングリコール又はポリエチレングリコールを含有することを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  7. 請求項1〜6の何れか一に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記薬液含浸工程において、前記ドライシートに対する前記薬液の含有率は、100〜300wt%であることを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  8. 請求項1〜7の何れか一に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記パターン付与工程において、前記カンバスは、緯糸と経糸とが、平織、二重織、三重織、綾織及び朱子織のうち何れか一の織り方で交織されてなることを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  9. 請求項1〜8の何れか一に記載の水解性薬液含浸シートの製造方法であって、
    前記パターン付与工程及び前記乾燥工程において、前記ドライヤとして単筒式加熱ロールを使用することを特徴とする水解性薬液含浸シートの製造方法。
  10. 請求項1〜9の何れか一に記載の製造方法により製造された水解性薬液含浸シートであって、
    坪量が35〜80g/mであり、
    JIS P 4501−1993に規定されるほぐれやすさが100秒以内であることを特徴とする水解性薬液含浸シート。
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