JP2016084123A - 両開き収納装置 - Google Patents

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晋一 澤田
Shinichi Sawada
晋一 澤田
浅野 賢二
Kenji Asano
賢二 浅野
美徳 政次
Yoshinori Masaji
美徳 政次
邦仁 近藤
Kunihito Kondo
邦仁 近藤
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Abstract

【課題】簡素な構成の両開き収納装置を提供する。
【解決手段】両開き収納装置の開動作補助装置6は、蓋体の一端側に向けて進出可能にボックス本体1の一端側に支持された第1押圧保持部71と、第1押圧保持部を進出方向に付勢する第1付勢部材73と、蓋体の他端側に向けて進出可能にボックス本体の他端側に支持された第2押圧保持部74と、第2押圧保持部を進出方向に付勢する第2付勢部材76と、を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、両開き収納装置に関する。
自動車などの車両の内部には、コンソールボックスなどの両開き収納装置が備えられていることが多い。両開き収納装置は、例えば、収容部を設けたボックス本体と、収容部の左右両側から開閉可能な蓋体とを備えている。両開き収納装置は、蓋体の左右両側に進退可能な軸部を設けて、各軸部を収容部の左右周縁の係合穴に係合させている。操作部により右側及び左側の一方の軸部を係合穴から離脱させると、係合穴に係合している右側及び左側の他方の軸部を中心に、蓋体が揺動して蓋体の右側及び左側の一方を開くことができる(特許文献1、2参照)。
ここで、蓋体を開けた後に、開いた蓋体が誤って閉まることがある。この誤作動を防止するために、特許文献3には、蓋体をチェックアームで開位置に保持する構成が開示されている。また、特許文献4には、蓋体とボックス本体との間にリンク部材を設けて、付勢部材によりリンク部材を蓋体が開く方向に付勢することが開示されている。特許文献5には、開位置にある蓋体をロッドで支持することが開示されている。
特開2010−173440号公報 特開2000−177462号公報 特開2013−220710号公報 特許第2789223号 実開平04−052946号公報
しかしながら、従来の両開き収納装置の多くは、蓋体を保持するための機構が複雑で、部品点数が多く、コスト高につながっていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成の両開き収納装置を提供することを課題とする。
本発明の両開き収納装置は、収容部を有するボックス本体と、該収容部の一端側又は他端側から開閉可能な蓋体と、前記蓋体を前記一端側又は前記他端側から開閉させる開閉機構と、を備えた両開き収納装置であって、
前記開閉機構は、前記蓋体を閉位置に規制させるロック装置と、前記蓋体の閉位置への規制を解除して前記蓋体を前記一端側又は前記他端側から開くことを可能とさせる操作部と、前記蓋体の前記一端側及び前記他端側を開き且つ前記蓋体を前記一端側が開いた第1開位置及び前記他端側が開いた第2開位置に保持する開動作補助装置とを備え、
前記開動作補助装置は、前記蓋体の前記一端側に向かって進出可能に前記ボックス本体の前記一端側に支持された第1押圧保持部と、前記第1押圧保持部を進出方向に付勢する第1付勢部材と、前記蓋体の前記他端側に向かって進出可能に前記ボックス本体の前記他端側に支持された第2押圧保持部と、前記第2押圧保持部を進出方向に付勢する第2付勢部材と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、蓋体の一端側又は他端側が開くことが可能となったときに、第1押圧保持部又は/及び第2押圧保持部は、蓋体を開くとともに、開いた蓋体を第1開位置又は第2開位置に保持する。ゆえに、簡素な構成で、蓋体の開動作が補助され、操作性が良い。
したがって本発明によれば、簡素な構成の両開き収納装置を提供することができる。
第1の実施形態の両開き収納装置の斜視図である。 第1の実施形態の両開き収納装置の分解斜視図である。 図4のI−I矢視断面図である。 第1の実施形態において、蓋体の右側の閉位置でのロックが解除された状態の蓋体の断面図である。 第1の実施形態の開閉機構の分解斜視図である。 図4のF−F矢視断面図である。 図4のC−C矢視断面図である。 第1の実施形態の、開動作補助装置の分解斜視図である。 第1の実施形態において、蓋体の左右両側が閉位置でロックされているときの、図1のA−A矢視断面図である。 第1の実施形態において、蓋体の右側の閉位置でのロックが解除されたときの、図1のA−A矢視断面図である。 第1の実施形態において、蓋体が第1開位置にあるときの、図1のA−A矢視断面図である。 図12(a)は、第1の実施形態における、蓋体が閉位置にロックされているときの誤作動防止装置の説明図であり、図12(b)は、第1の実施形態における、蓋体の右側のロックが解除されたときの誤作動防止装置の説明図である。 図4のE−E矢視断面図である。 図4のJ−J矢視断面図である。 第2の実施形態の両開き収納装置の斜視図である。 第2の実施形態において、蓋体の左右両側が閉位置でロックされているときの、図15のB−B矢視断面図である。 第2の実施形態において、蓋体の右側の閉位置でのロックが解除されたときの、図15のB−B矢視断面図である。 第2の実施形態において、蓋体が第1開位置にあるときの、図15のB−B矢視断面図である。 第3の実施形態の開動作補助装置の斜視図である。 第3の実施形態の開動作補助装置の分解斜視図である。 第3の実施形態において、蓋体が閉位置にあるときの開動作補助装置の正面図である。 第3の実施形態において、蓋体が閉位置にあるときと第1開位置にあるときの両開き収納装置の断面図である。 第3の実施形態において、蓋体が第1開位置にあるときの開動作補助装置の斜視図である。 第4の実施形態の開動作補助装置の斜視図である。 第4の実施形態の開動作補助装置の分解斜視図である。 第4の実施形態において、蓋体が閉位置にあるときの開動作補助装置の正面図である。 第4の実施形態において、蓋体が閉位置にあるときと第1開位置にあるときの両開き収納装置の断面図である。 第4の実施形態において、蓋体が第1開位置にあるときの開動作補助装置の斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態に係る両開き収納装置について図面を用いて説明する。図1及びそれ以後の図面において、前、後、右、左、上、下は、運転席に乗車した乗員から見た方向である。本実施形態の両開き収納装置は、車両室内中央に設置されたセンターコンソールに装着される。
本実施形態の両開き収納装置10は、図1、図2に示すように、ボックス本体1と、蓋体2と、開閉機構30とを備えている。
図3に示すように、ボックス本体1は、凹状の収容部11と、収容部11の前後の周縁に固定されている前方部材12及び後方部材13とを有する。前方部材12の前部は、表皮27に被覆されたカバー28に嵌合された状態で、ボックス本体1に固定されている。収容部11の前側には、小さなポケット部11aが形成されている。
図2に示すように、前方部材12及び後方部材13は、左右方向に延びる長尺体である。前方部材12及び後方部材13は、ボックス本体1の収容部11の前側周縁部及び後側周縁部に固定されている。前方部材12及び後方部材13には、収容部11に面する部分であってその左右両端部に、それぞれ係合穴14が形成されている。また、前方部材12及び後方部材13の左右両側には、張り出し部12a、13aが設けられている。図1に示すように、張り出し部12a、13aは、左右方向外側に向けて突出していて、ボックス本体1との間に隙間15が形成されている。
図2に示すように、蓋体2は、下部材21と、上部材22と、表皮23と、クッション材24とを有する。上部材22に形成した凹部22aにはクッション材24が収容されている。上部材22及びクッション材24は、表皮23で被覆されている。上部材22は、下部材21に対してネジ22cで固定されている(図13)。
図1に示すように、下部材21の前側及び後側には、ボックス本体1に固定した前方部材12及び後方部材13を収容する凹部21hが形成されている。凹部21hの左右両側は、上部材22の側壁22bで囲まれている。蓋体2が開いたときに、側壁22bがボックス本体1と前方部材12の張り出し部12aとの間の隙間15に入り込む。蓋体2が完全に開いたときに、側壁22bは、前方部材12の張り出し部12a及び後方部材13の張り出し部13aにそれぞれ係止されて、それ以上蓋体2の開度が大きくなることを防止している。張り出し部12a、13aは、蓋体2が開き側に倒れ込むことを防止するストッパーの役割を担っている。
図2、図4、図5に示すように、開閉機構30は、ロック装置31と、操作部5と、開動作補助装置6とを備えている。
図4、図5に示すように、ロック装置31は、蓋体2の右側に設けられた右側ロック部材33と、蓋体2の左側に設けられた左側ロック部材34とを有する。右側ロック部材33は、前方側に配置された第1可動部41と、後方側に配置された第2可動部42と、第1可動部41と第2可動部42との間に設けられたギヤ部材43とを有する。第1可動部41及び第2可動部42は、蓋体2の下部材21に前後方向に移動可能に保持されている。ギヤ部材43は、蓋体2の下部材21に回転自在に支持されている。第1可動部41と第2可動部42にはそれぞれラックギヤ41a、42aが形成されており、これらのラックギヤ41a、42aは、ギヤ部材43に形成されたピニオンギヤ43aに、互いにギヤ部材43の径方向で反対側の位置で噛合している。第1可動部41と第2可動部42は、ギヤ部材43の回転により同期して前後方向外側に進出したり、前後方向内側に後退したりする。
第1可動部41の後端部にはピン41bが突出している。ピン41bの先端は、第2可動部42の前端部に形成した凹部42bに挿入されている。ピン41bは、スプリング44が外嵌されている。スプリング44は、第1可動部41と第2可動部42とを前後方向外側に付勢している。図4、図6に示すように、第1可動部41及び第2可動部42の先端は、前方部材12及び後方部材13の各右側に形成した係合穴14に進退可能に挿入されている。第1可動部41及び第2可動部42の先端は、右側ロック部材33及び左側ロック部材34のいずれかが係合穴14から離脱したときに、右側ロック部材33及び左側ロック部材34の他方が蓋体2の揺動するときの回転軸となる。
左側ロック装置34の構成も、右側ロック装置33と同様に、第1可動部41と第2可動部42とギヤ部材43とを有する。第1可動部41と第2可動部42の先端は、前方部材12及び後方部材13の各左側に形成した係合穴14に進退可能に挿入されている。
図4、図7に示すように、操作部5は、蓋体2の右側及び左側にそれぞれ設けられている。右側及び左側の操作部5は、それぞれ蓋体2の下部材21に固定された操作収容部51に進退可能に収容されている。操作部5の左右方向内側の側面に突設させた脚部52は、スプリング53を外嵌した状態で、操作収容部51に形成した穴部51aに挿入されている。これにより、操作部5は、スプリング53により外側に進出する方向に付勢されている。また、右側及び左側の操作部5には三角形状のガイド穴5bが形成されており、操作収容部51には前後方向に延びる長穴51bが形成されている(図2)。右側ロック部材33及び左側ロック部材34の第1可動部41には、それぞれ突起部41cが形成されている。各突起部41cは、ガイド穴5b及び長穴51bに挿入されている。操作部5を操作していないときには、突起部41cは、ガイド穴5b及び長穴51bの前方端部に配置されている。操作部5を押しこむと、突起部41cは、ガイド穴5bのテーパ面5cにガイドされてガイド穴5bの左右外側に且つ後方側に移動される。突起部41cを設けた第1可動部41は後側に後退する。これに伴い、ギヤ部材43が回転されて、第2可動部42も、第1可動部41と同期して前側に後退する。これにより、第1可動部41及び第2可動部42の先端が、ボックス本体1の係合穴14から離脱し、蓋体2が開く。
図8、図9に示すように、開動作補助装置6は、ボックス本体1の前方側のポケット部11aと外壁1jとの間の内部空間に設けられている。開動作補助装置6は、蓋体2の右側を開き蓋体2の右側を開位置に保持する右側装置61と、蓋体2の左側を開き蓋体2の左側を開位置に保持する左側装置62とを有する。蓋体2の右側が完全に開いたときの位置を第1開位置といい、蓋体2の左側が完全に開いたときの位置を第2開位置という。
右側装置61は、第1押圧保持部71と、第1ガイド部材72と、第1付勢部材73とを有する。第1押圧保持部71は、蓋体2の右側が開く方向に進出可能にボックス本体1の右側に支持されている。第1押圧保持部71は、上下方向に延びる長尺部71aと、長尺部71aの上端に形成した当接面71bと、長尺部71aの右側面に形成した保持面71cと、長尺部71aの下部に突出させた脚部71dと、長尺部71aの中央に形成した長穴71eとを有する。長尺部71aは、ボックス本体1の収容部11の右側周縁に形成した貫通穴11bに進退可能に挿入されている。長尺部71aの保持面71cは、右側が開いて略直立した蓋体2の裏面2dに近接させて配置され、且つ、蓋体2の裏面2dに沿った方向に延びている。
第1ガイド部材72は、L字形状の薄片であり、上下方向に延びるガイド部72aと、ガイド部72aの下部から左側に屈曲した固定部72bとを有する。固定部72bの先端は、ボックス本体1のポケット部11aの底壁右側で下方に突出する取付部11cにネジ72dを用いて固定されている。ガイド部72aの上側から突出する突片72eは、ボックス本体1の収容部11の右側周縁から下方に突出する取付部11dにネジ72fで固定されている。ガイド部72aには、上下方向に延びる凸部72gが突設されている。凸部72gは、第1押圧保持部71に形成された長穴71eに上下方向に移動可能に挿入されている。凸部72gには、ネジ72jが螺合されている。ネジ72jの頭部72hを、長穴71eの内部に形成した段部71mにスライド可能に係止することで、凸部72gは、長穴71eから抜け出ることを防止しつつ、長穴71eの中をスライド可能に挿入されている。長穴71eの上端に凸部72gが位置した時には、第1押圧保持部71は最下位置に位置する。長穴71eの下端は、第1押圧保持部71の最上位置を規定する。
第1付勢部材73は、コイルスプリングである。第1付勢部材73は、第1押圧保持部71の脚部71dに外嵌されている。第1付勢部材73の上端は第1押圧保持部71の長尺部71aの下面に係止され、第1付勢部材73の下端は、第1ガイド部材72の固定部72bに係止されている。第1付勢部材73は、第1押圧保持部71を進出方向に付勢している。これにより、図10に示すように、操作部5により蓋体2の右側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が右側から開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71は、その当接面71bで蓋体2の右側を押し上げて蓋体2の右側を仮オープン位置まで押し上げる。
また、第1押圧保持部71は、蓋体2の左側が開いたとき、蓋体2の右側に係止して蓋体2を第2開位置に保持する。図1、図9に示すように、蓋体2の下部材21の前方右側周縁には、断面三角形状の第1係止部25が突出している。蓋体2の左側が第2開位置まで開いた時には、第1押圧保持部71は上昇して、第1係止部25のテーパ面に係止される。これにより、蓋体2は第2開位置で保持される。蓋体2に外力が加わって閉位置に戻ろうとしても第1押圧保持部71にロックされて、倒れることはない。
左側装置62は、第2押圧保持部74と、第2ガイド部75と、第2付勢部材76とを有する。第2押圧保持部74は、蓋体2の左側が開く方向に進出可能にボックス本体1の左側に支持されている。第2押圧保持部74は、第1押圧保持部71と同様に、長尺部74aと、長尺部74aの上端に形成した当接面74bと、長尺部74aの左側面に形成した保持面74cと、長尺部74aの下部に突出させた脚部74dと、長尺部74aの中央に形成した長穴74eとを有する。長尺部74aは、ボックス本体1の収容部11の左側周縁に形成した貫通穴11bに進退可能に挿入されている。
第2ガイド部材75は、第1ガイド部材72と同様に、上下方向に延びる凸部75gを有するガイド部75aと、固定部75bとを有する。固定部75bの先端は、ボックス本体1のポケット部11aの底壁左側で下方に突出する取付部11eにネジ75dを用いて固定されている。ガイド部75aの上側から左方向に突出する突片75eは、ボックス本体1の収容部11の左側周縁から下方に突出する取付部11fにネジ75fで固定されている。ガイド部75aの凸部75gは、第2押圧保持部74に形成された長穴74eに上下方向に移動可能に挿入されている。凸部75gは、ネジ75jにより長穴74eに対して抜け止めされている。
第2付勢部材76は、コイルスプリングである。第2付勢部材76は、第2押圧保持部74の脚部74dに外嵌されている。第2付勢部材76の上端は第2押圧保持部74の長尺部74aの下面に係止し、第2付勢部材76の下端は、第2ガイド部材75の固定部75bに係止されている。第2付勢部材76は、第2押圧保持部74を進出方向に付勢している。操作部5により蓋体2の左側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が左側から開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の左側を押し上げて蓋体2の左側を仮オープン位置まで開ける。操作部5により蓋体2の右側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2の右側が開いたときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の左側の第2係止部26のテーパ面に係止して蓋体2を第1開位置に保持する。
また、図2、図3、図4に示すように、開閉機構30は、右側ロック部材33及び左側ロック部材34の双方が同時に作動することを防止する誤作動防止装置8を備えている。誤作動防止装置8は、介在部材81と、位置調整部材82とを有する。図12に示すように、介在部材81は、左右方向に延びる長尺板状体であり、その左右両側には、ガイド穴81a、81bが形成されている。ガイド穴81a、81bは、それぞれ左右方向外側に形成された後方部81cと、後方部81cから左右方向内側に向かってテーパ状に延びるテーパ部81dとを有している。左右両側のガイド穴81a、81bには、右側ロック部材33及び左側ロック部材34の第2可動部42に設けた突部42dが挿入されている。介在部材81の中央部には、ガイド面81dが形成されている。ガイド面81dは、左右方向中央に向けて後方側に傾斜するテーパ状をなす。
位置調整部材82は、蓋体2の左右中央に配置されている。位置調整部材82は、後部に形成した押圧面82aと、前部に突設させた脚部82bとを有する。押圧面82aは、介在部材81のガイド面81dに当接している。脚部82bはスプリング83を外嵌した状態で、蓋体2の下部材21に形成した保持壁21fの穴に挿入されている。スプリング83は、保持壁21fと位置調整部材82が離間するように位置調整部材82を後方側に付勢している。このため、位置調整部材82は、その押圧面82aで介在部材81を後方側に押圧している。
図12(a)に示すように、右側ロック部材33及び左側ロック部材34がいずれも係合穴14に係合されてロック状態であるときには、介在部材81の左右両側のガイド穴81a、81bに挿入されている突部42dは、後方部81cとテーパ部81dとの中間位置に位置している。
図12(b)に示すように、右側ロック部材33を係合穴14から離脱させて右側のロック状態を解除した時には、位置調整部材82の押圧力に抗して、右側ロック部材33の第2可動部42の突部42dがガイド穴81aのテーパ部81dを前方側に移動され、介在部材81を右側に移動させる。左側ロック部材34の第2可動部42の突部42dはガイド穴81bの後方部81cを左右方向外側に移動される。左側ロック部材34の突部42dは、後方部81cにおいて前後方向の移動が規制される。これにより、左側ロック部材34の移動がロックされ、誤ってロック状態が解除されることが防止される。
一方、左側ロック部材34を係合穴14から離脱させて左側のロック状態を解除した時には、右側のロック状態を解除したときと逆方向に介在部材81が移動されて、右側ロック部材33の突部42dは、後方部81cにおいて前後方向の移動が規制される。これにより、右側ロック部材33の移動がロックされ、誤ってロック状態が解除されることが防止される。
ここで、蓋体2が開いているときに操作部5の押し込み力を解除したときには、開いている方の右側ロック部材33又は左側ロック部材34が、蓋体2の前後方向外側に進出してしまう。この状態で蓋体2を閉めると、右側ロック部材33又は左側ロック部材34を係合穴14に挿入することができない。
そこで、図13、図14に示すように、本実施形態においては、開閉機構30は、開いている方の右側ロック部材33又は左側ロック部材34が蓋体2の前後方向に進出することを規制する規制装置9を設けている。右側ロック部材33の進出を規制する規制装置9は、左側ロック部材34の進出を規制する規制装置9と同様である。そこで、右側ロック部材33の進出を規制する規制装置9を説明する。
右側ロック部材33の進出を規制する規制装置9は、蓋体2の下部材21に揺動自在に支持されている規制部材91と、スプリング92とを有する。規制部材91は、回動軸91aと、回動軸91aの径方向の一端側に延びる跳ね板部91bと、回動軸91aの径方向の他端側に延びる突出部91cとを有する。回動軸91aは、スプリング92が外嵌されている。回動軸91aの軸方向の両端は、蓋体2の下部材21から突出する軸受け部21gに回動自在に支持されている。図14に示すように、跳ね板部91bは、右側ロック部材33の第2可動部42に突出する腕部42eの進路に配置されている。突出部91cは、蓋体2の後方側の凹部21hに突出していて、ボックス本体1の後方部材13に当接可能に配置されている。
スプリング92の一端は、蓋体2の下部材21に係止され、スプリング92の他端は、突出部91cに係止されている。スプリング92は、突出部91cが下側に揺動するように規制部材91を付勢している。蓋体2が閉位置にあるときには、突出部91cは、後方部材13に当たり、上側に揺動される。すると、跳ね板部91bは、下側に揺動されて、右側ロック部材33の第2可動部42の進出を許し、第2可動部42は係合穴14に係合される。これにより、蓋体2は閉位置に規制される。
図14、図4に示すように、操作部5により右側ロック部材33の第2可動部42の係合穴14への係合が解除されて第2可動部42が後退されたときには、第2可動部42の腕部42eは跳ね板部91bよりも前側に移動される。蓋体2の右側が開いた時には、突出部91cは、ボックス本体1に固定されている後方部材13から離れる。図14の一点鎖線に示すように、スプリング92により、突出部91cは下側に、跳ね板部91bは上側に跳ね上げられる。操作部5の押し込み力を解除すると、第2可動部42は進出しようとするが、スプリング92により跳ね板部91bは上側に跳ね上げられていて、第2可動部42の腕部42eの進出を妨げる。第2可動部42の進出が規制されると、第1可動部41も進出が規制される。
次に蓋体2の右側を閉止するときには、突出部91cは、ボックス本体1の後方部材13に押し上げられ、跳ね板部91bは下降する。これにより、第2可動部42の進路から跳ね板部91bが退去され、第2可動部42が進出可能となる。第2可動部42は係合穴14に係合されて、閉位置でロック状態となる。
本実施形態においては、蓋体2の右側の操作部5を押し込むと、右側ロック部材33が係合穴14から離脱して、閉位置でのロック状態が解除される。蓋体2の右側の閉位置でのロック状態が解除されたときに、図8に示すように、第1付勢部材73の付勢力により右側の第1押圧保持部71が上昇して蓋体2の右側を仮オープン位置まで押し上げる。蓋体2は質量モーメントの関係で完全に開いた第1開位置にならない場合もあるが、第1付勢部材73の付勢力は残っている。残っている第1付勢部材73の付勢力は、操作員の開操作に要する負荷を軽減する。よって、仮オープン位置から第1開位置まで開く操作を軽減することができる。
図11に示すように、第1開位置まで蓋体2を開くと、左側の第2押圧保持部74が上昇して、第2押圧保持部74の当接面74bが蓋体2の裏面2dに突出する左側の第2係止部26に係止される。これにより、蓋体2は、第1開位置に保持される。
係合穴14に嵌合している左側ロック部材34の第1可動部41及び第2可動部42の先端は、蓋体2の揺動するときの回転軸となっている。蓋体2は、鉛直方向に近い方向まで開いて第1開位置に位置される。蓋体2が第1開位置に位置すると、蓋体2の質量の重心は、この回転軸のほぼ上方に位置するため、蓋体2の回転モーメントは小さくなる。蓋体2の第1開位置の状態で略鉛直方向に立った状態で、蓋体2の裏面2dが向く内側は第2押圧保持部74で保持される。
また、図1に示すように、蓋体2が第1開位置にあるときには、蓋体2の上部材22の側壁22bは、ボックス本体1と前方部材12の張り出し部12a及び後方部材13の左側の張り出し部13aの間に形成される隙間15に入りこんで、張り出し部12a、13aの下面に係止されるため、蓋体2は、外側に倒れ込むことが防止される。このように、蓋体2が第1開位置にあるとき、第2押圧保持部74の押し上げ力と、側壁22bの左側の張り出し部12a、13aへの係止とにより、蓋体2の内側及び外側への倒れ込みが防止される。
蓋体2を閉止するときに、蓋体2を押し下げる。左側の第2押圧保持部74は蓋体2により押し下げられる。次に、蓋体2は右側の第1押圧保持部71を押し下げる。右側ロック部材33がボックス本体1の右側の係合穴14に係合して、蓋体2の右側は閉位置に規制される。
蓋体2の左側を開けるときには、左側の操作部5を押し込み、左側ロック部材34がボックス本体1の左側の係合穴14から離脱させて閉位置でのロック状態を解除する。すると、左側の第2押圧保持部74が上昇して蓋体2の左側を押し上げる。蓋体2の左側を第2開位置まで開けると、右側の第1押圧保持部71が上昇して、第1押圧保持部71の当接面71bが蓋体2の裏面2dに突出する右側の第1係止部25に係止される。また、蓋体2の側壁22bが前方部材12及び後方部材13の右側の張り出し部12a、13aに係止される。このように、第1押圧保持部71の押し上げ力と、側壁22bの右側の張り出し部12a、13aへの係止とにより、蓋体2が第2開位置に保持される。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の両開き収納装置10においては、図15に示すように、開動作補助装置6が、揺動体77を備えている。揺動体77は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右側から左側にわたって延設されている。図16に示すように、揺動体77は、蓋体2の右側又は左側を開位置に向けて押圧するように揺動可能とされている。揺動体77の右側の端部には第1押圧保持部71が設けられ、揺動体77の左側の端部には第2押圧保持部74が設けられている。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の下部には、脚部71d、74dが突出している。ボックス本体1の収容部11の前壁とボックス本体1の外壁1jとの間にはガイド部材78が配置されている。ガイド部材78の左右両端は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右端部及び左端部にネジ78aで固定されている。
各脚部71d、74dは、ガイド部材78に形成された貫通穴78c、78dに挿入されている。貫通穴78c、78dには、挿入された脚部71d、74dとの間に若干の隙間を有して脚部71d、74dが貫通穴78c、78dの中で揺動自在である。これにより、揺動体77は、ボックス本体1に対して揺動可能である。
右側の貫通穴78c周縁と第1押圧保持部71の脚部71dの基端周縁との間には第1付勢部材73が設けられていて、第1押圧保持部71は、第1付勢部材73により進出方向(上方向)に付勢されている。また、左側の貫通穴78d周縁と第2押圧保持部74の脚部74dの基端周縁との間には第2付勢部材76が設けられていて、第2押圧保持部74は、第2付勢部材76により進出方向に付勢されている。揺動体77の左右両端の下部には、突出片77aが設けられている。揺動体77が進出したとき、突出片77aが、ボックス本体1の前側の貫通穴11g周縁に係止されて、揺動体77の最上位置を規定する。
図17に示すように、蓋体2の右側が開くときには、第1押圧保持部71が先に進出して蓋体2の右側を押し上げる。図18に示すように、蓋体2の右側の開度が大きくなり、蓋体2の右側が第1開位置まで開いたときに、第2押圧保持部74は進出して蓋体2の左側に係止される。この場合、先に第1押圧保持部71が進出し、後で第2押圧保持部74が進出し、第2押圧保持部74は蓋体2の左側の第2係止部26に係止される。第1押圧保持部71と第2押圧保持部74とで進出するタイミングが相違する。また、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74とで進出量が相違する場合もある。
本実施形態においては、揺動体77が揺動することで、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングと進出量に差をつけることができる。第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングや必要に応じて進出量をずらし、また必要に応じて進出量に差をつけることを許容することで蓋体2を円滑に開くことができ、また開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に安定に保持できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の両開き収納装置10においては、図19〜図21に示すように、開動作補助装置6が、ベース部材65と、押圧体79と、進退連動機構4とを備えている。ベース部材65は、ボックス本体1の収容部11の前側開口周縁に固定されている。ベース部材65は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右端側から左端側にわたって延設されている。図22に示すように、ベース部材65の左右両端部にはフランジ部65fが設けられていて、フランジ部65fは、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の裏面に突出する取付部11fにネジ75iで固定されている。
押圧体79は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右端側から左端側にわたって延設されている。押圧体79の左右両端部は、ベース部材65に設けられた保持壁65gに上下移動可能に保持されている。押圧体79は、蓋体2の右側の端部及び左側の端部を開位置に向けて押圧するように進出可能とされている。
図20〜図22に示すように、押圧体79の上面79aの右側には第1押圧保持部71が設けられ、押圧体79の上面79aの左側には第2押圧保持部74が設けられている。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、蓋体2の閉時には、それぞれ蓋体2の内側に突出する第1係止部25及び第2係止部26に当接している。また、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、蓋体2の閉時から開き始めの時にも、それぞれ蓋体2の内側に突出する第1係止部25及び第2係止部26に当接してこれらを上側に持ち上げて蓋体2の開動作を補助している。蓋体2の右側が開き始める時から全開した第1開位置に回動する間、左側の第2押圧保持部74は蓋体2の第2係合部26に当接し続け蓋体2を第1開位置に保持する。蓋体2の左側が開き始める時から全開した第2開位置に回動する間、右側の第1押圧保持部71は蓋体2の第1係合部25に当接し続け蓋体2を第2開位置に保持する。
押圧体79の内部には、右端側、中間右側、中間左側、左端側に、それぞればね室79b、79c、79d、79eが設けられている。右端側、中間右側に設けられたばね室79b、79cには、第1付勢部材73が収容されている。中間左側及び左端側に設けられたばね室79d、79eには、第2付勢部材76が収容されている。第1付勢部材73及び第2付勢部材76は、いずれも圧縮コイルばねである。第1付勢部材73及び第2付勢部材76は、その上端が各ばね室79b〜79eの天井面に係止され、下端がベース部材65に突設された座部65aに係止されていて、押圧体79を上方向、即ち進出方向に付勢している。
進退連動機構4は、第1ラック部79fと、第2ラック部79gと、第1ピニオン45と、第2ピニオン46と、ダンパ装置47とを備える。第1ラック部79fは、押圧体79の前面の右側に突設されている。第2ラック部79gは、押圧体79の前面の左側に突設されている。第1ラック部79f及び第2ラック部79gは、互いに対向する部分にラックギヤを設けている。第1ピニオン45及び第2ピニオン46は、回転中心部に支持穴45a、46aをもつ。支持穴45a、46aは、それぞれベース部材65の右側及び左側に設けた回動軸65cを挿入することで、第1ピニオン45及び第2ピニオン46は、ベース部材65に対して回転可能に支持されている。第1ピニオン45及び第2ピニオン46は、いずれも同じ大きさで同じ歯数の平歯車であり、互いに外接している。
ベース部材65の右側部及び左側部は、第1ラック部79f及び第2ラック部79gを上下移動可能とするスリット65bを設けている。第1ラック部79f及び第2ラック部79gは、スリット65bに上下移動可能に嵌挿されていて、第1ラック部79f及び第2ラック部79gの先端はスリット65bから前方側に突出している。第1ラック部79f及び第2ラック部79gは、それぞれスリット65bから突出した部分で第1ピニオン45及び第2ピニオン46と噛合している。
ベース部材65には、その右側部、中央部、及び左側部に、ガイド穴65dが形成されている。各ガイド穴65dは、ベース部材65の上下方向に同じ長さ分だけ延びている。各ガイド穴65dは、押圧体79の右側部、中央部、及び左側部に設けられた係合凸部79hを上下方向にガイドするように係合させている。各ガイド穴65dの上端は、押圧体79の最大進出位置を規定し、各ガイド穴65dの下端は、押圧体79の最大後退位置を規定している。
また、図21に示すように、ベース部材65には4つのダンパ装置47が設けられている。各ダンパ装置47は、ギヤ47aをもつ回転部47bと固定部47cとの間に粘性オイルが封入されていて、ギヤ47aの回転に抵抗を付与している。ダンパ装置47は、固定部47cの2箇所で、ベース部材65に突出するネジ止め部65eにネジで固定されている。第1ピニオン45及び第2ピニオン46の上側及び下側に配設されていて、第1ピニオン45及び第2ピニオン46の回転速度の変化を緩和させている。
本実施形態の両開き収納装置の作動について説明する。
図21、図22に示すように、蓋体2の右側を開けると、第1付勢部材73により、押圧体79の第1押圧保持部71が進出しようとする。第1押圧保持部71が進出するときには、押圧体79の第1ラック部79fが上昇する。これにともない、第1ピニオン45が左方向に回転する。第1ピニオン45と噛合う第2ピニオン46は右方向に回転する。第2ピニオン46と歯合う第2ラック部79gは上方向に移動され、第2押圧保持部74が進出方向に移動される。これにより、図23に示すように、第1押圧保持部71の進出に連動して第2押圧保持部74も進出し、押圧体79全体が上方向に進出する。このため、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、蓋体2の閉時から開き始めの時、蓋体2の内側に突出する第1係止部25及び第2係止部26に当接して蓋体2の開動作を補助する。やがて、蓋体2の揺動により蓋体2の右側が開き始めてくると、第1押圧保持部71は右側の第1係合部25から離れて上側に揺動し、左側の第2係合部26は左側の第2押圧保持部74に当接し続ける。蓋体2の右側の全開位置(第1開位置)で蓋体2の左側が第2押圧保持部74により保持される。
本実施形態においても、第1の実施形態のように、図1に示すように、蓋体2が第1開位置にあるときには、蓋体2の上部材22の側壁22bが、ボックス本体1と前方部材12の張り出し部12a及び後方部材13の左側の張り出し部13aの間に形成される隙間15に入りこんで、張り出し部12a、13aの下面に係止されるため、蓋体2は、外側に倒れ込むことが防止される。このように、蓋体2が第1開位置にあるとき、第2押圧保持部74の押し上げ力と、側壁22bの左側の張り出し部12a、13aへの係止とにより、蓋体2の内側及び外側への倒れ込みが防止される。
図23、図22、図21に示すように、蓋体2の右側が全開した第1開位置から蓋体2を右側に倒すと、第2押圧保持部74が後退する。第2ラック部79gが下方に移動し、第2ピニオン46が左方向に回転する。第1ピニオン45が右方向に回転し、第1ラック部79fを下方に移動させる。これにより、第2押圧保持部74の下方への後退に連動して第1押圧保持部71も下方に後退して、押圧体79全体がボックス本体1の内部に後退する。
蓋体2の左側を開けた時にも、左側の第2押圧保持部74の進出に連動して右側の第1押圧保持部71も進出する。このため、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、蓋体2の閉時から開き始めの時、蓋体2の第1係止部25及び第2係止部26に当接して蓋体2の開動作を補助する。やがて蓋体2の左側が開き始める時から全開した第2開位置に回動する間、左側の第2押圧保持部74は蓋体2の第2係合部26から離れ、右側の第1押圧保持部71は蓋体2の第1係合部25に当接し続ける。蓋体2の左側の全開位置(第2開位置)で、蓋体2の右側が第1押圧保持部71により保持される。蓋体2の左側を閉めるときにも、第1押圧保持部71の後退に連動して第2押圧保持部74も後退する。
本実施形態は、第1、第2の実施形態とは異なって、蓋体2が右側の閉止間際の位置にあるとき、左側の閉止間際の位置にあるときには、それぞれ押圧体79の右側の第1押圧保持部71、左側の第2押圧保持部74が後退する。このため、蓋体2の閉止に要する負荷を軽減でき、操作性がよい。
(第4の実施形態)
本実施形態の両開き収納装置10は、図24〜図26に示すように、開動作補助装置6が、ベース部材65と、第1押圧保持部71と、第2押圧保持部74と、第1付勢部材73と、第2付勢部材76と、進出調整機構40とを備えている。ベース部材65は、ボックス本体1の収容部11の前側開口周縁に固定されている。ベース部材65は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右端側から左端側にわたって延設されている。
第1押圧保持部71と第2押圧保持部74は、別々の部材であり、ボックス本体1の開口周縁前側の右端側及び左端側に配置されている。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、いずれも、上下方向に延びる長尺体である。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、前方側に突出する係合凸部71i、74iを有する。係合凸部71i、74iは、ベース部材65の右側部及び左側部にそれぞれ形成したガイド穴65dに上下移動可能に挿入されている。係合凸部71i、74iの前面にはピン71k、74kが突出している。ピン81k、74kは、ガイド穴65dよりも前側に突出しており、係合凸部71i、74iがガイド穴65dによりガイドされることにより、上下方向に移動する。
第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の上面は蓋体2を押圧する当接面71b、74bであり、その下部にはばね室71f、74f(図26)が形成されている。第1付勢部材73及び第2付勢部材76は圧縮コイルばねであり、それぞれ第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の各ばね室71f、74fと、ベース部材65に設けられた座部65aとの間に配設されていて、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74を進出方向(上方向)に付勢している。
第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、それぞれ左右方向内側にラック部71h、74hを有している。ラック部71h、74hは、ベース部材65に形成されたスリット65bに上下移動可能に嵌挿されている。各ラック部71h、74hの近傍には、それぞれピニオン48が設けられている。各ピニオン48は、ベース部材65に回転可能に支持されている。各ピニオン48には、それぞれ2つのダンパ装置47が設けられている。各ピニオン48に対して設けられている2つのダンパ装置47のうち1つは該ピニオン48とラック部71hとの間に介装されており、他方は該ピニオン48に対して該ダンパ装置47と反対側に配設されている。ダンパ装置47は、ピニオン48の回転を減速させて、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の進退速度の変化を緩和させている。
進出調整機構40は、スライド部材49と、スライド付勢部材49eとを備えている。スライド部材49は、左右方向に延びる長薄板である。スライド部材49には、右端部、中央部、及び左端部に、それぞれ上下一対の長穴49dが設けられている。長穴49dは左右方向に長く延びている。各長穴49dには、ベース部材65に設けられた突起65kが左右方向に相対移動可能に挿入されている。
スライド部材49は、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74との間に設けられている。第1押圧保持部71のピン71k及び第2押圧保持部74のピン74kは、上下方向の移動軌跡に沿って移動可能である。スライド部材49は、ピン71kの移動軌跡とピン74kの移動軌跡との間に介在して、ピン71kの移動軌跡とピン74kの移動軌跡との間を左右方向に移動可能にベース部材65に支持されている。スライド部材49の右側端部と左側端部には、下方に突出する突起部の表面に、テーパ面49a、49bが形成されている。第1押圧保持部71に突設された係合凸部71iと第2押圧保持部74に突設された係合凸部74iは、それぞれピン71k、74kを突設させている。スライド部材49の右側端部のテーパ面49aと左側端部のテーパ面49bは、ピン71k、74kに係合して、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の上下移動に伴ってスライド部材49を左右方向にスライドさせる。
スライド部材49の左右方向中央には半円筒形の凹状のばね室49cが設けられている。また、ベース部材65の左右方向中央にも半円筒形の凹状のばね室65hが設けられている。スライド部材49のばね室49cとベース部材65のばね室65hには、スライド付勢部材49eが設けられている。スライド付勢部材49eは、スライド部材49を、第1押圧保持部71の移動経路と第2押圧保持部74の移動経路との間の中央に位置させる方向に付勢している。スライド付勢部材49eのばね力は、第1付勢部材73及び第2付勢部材76のばね力よりも小さい。
本実施形態の両開き収納装置10の作動について説明する。
図26、図27に示すように、蓋体2の右側が開くと、右側の第1押圧保持部71が第1付勢部材73の付勢力により上方に進出する。第1押圧保持部71のピン71kは上昇し、スライド部材49の右側のテーパ面49aを右斜め上方向に押す。これにより、スライド部材49が右方向に押される。
ピン71kは、テーパ面49aの上端部で上昇移動が制限されるため、第1押圧保持部71は、上方向の移動が制限される。よって、第1押圧保持部71はボックス本体1の開口周縁から突出しない。そして、右斜め上方向に押されたスライド部材49は、右側に移動され、左側の第2押圧保持部74のピン74kの移動軌跡から退去する。第2押圧保持部74は第2付勢部材76の付勢力により上方に進出する。第2押圧保持部74の押圧面74bは、蓋体2の左側の第2係合部26を押圧して、蓋体2の開動作を補助する。
図28に示すように、蓋体2の右側が全開した位置(第1開位置)まで開くと、左側の第2押圧保持部74が蓋体2の第2係合部26に係合して、蓋体2の内側への倒れこみを防止する。また、蓋体2は、第1の実施形態と同様に、前方部材12の張り出し部12aの下面と後方部材13の左側の張り出し部13aの下面に係止されるため、蓋体2は、外側に倒れ込むことが防止される。このように、蓋体2が第1開位置にあるとき、第2押圧保持部74の押し上げ力と、側壁22bの左側の張り出し部12a、13aへの係止とにより、蓋体2の内側及び外側への倒れ込みが防止される。
この状態から蓋体2を右側に倒すと、第2押圧保持部74が後退する。第2押圧保持部74のピン74kは、スライド部材49の下側まで移動される。蓋体2の右側が閉まりかけるとき、蓋体2の右側の第1係合部25が第1押圧保持部71の当接面71bを下方向に押す。第1押圧保持部71は下側に移動される。第1押圧保持部71のピン71kは下降し、これにともなってスライド部材49がスライド付勢部材49eの付勢力により中央に戻される。
次に、蓋体2の左側を開けた時、スライド部材49のテーパ面49bの上端によって左側の第2押圧保持部74の進出は制限される。スライド部材49はピン71kの移動軌跡上から退去されるので、右側の第1押圧保持部71は蓋体2に向けて進出する。このため、蓋体2の左側の全開位置(第2開位置)で、蓋体2の右側が第1押圧保持部71により保持される。蓋体2の左側を閉めるときには、第1押圧保持部71の後退の後に、第2押圧保持部74が下降する。
第4の実施形態は、第1〜第3の実施形態とは異なって、蓋体2を開けた方に位置する第1押圧保持部71又は第2押圧保持部74はボックス本体の開口周縁から突出しない。このため、蓋体2を開けたときのボックス本体1の開口周縁の見栄えがよい。
第1〜第4の実施形態では、開動作補助装置6がボックス本体1が収容部11の前方側に配置されている。この場合、乗員の手元に近い蓋体2の前側を円滑に開くことができ、操作性がよい。また、収容部11の後方側に開動作補助装置6を配置してもよい。この場合、開動作補助装置6の第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74が前席に座った乗員から見えにくく、両開き収納装置10の見栄えがよくなる。
第1〜第4の実施形態では、蓋体2の開いているときに、第1押圧保持部71及び/又は第2押圧保持部74がボックス本体1から突出するように構成されているが、これらを低い位置に配置してボックス本体1の収容部11周縁の中に位置させることも可能である。この場合、蓋体2における第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74に当接する部分を突出させて、蓋体2の閉止時に蓋体2が第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74に当接させるようにすればよい。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74をボックス本体1の収容部11周縁に位置させることで、蓋体2が開いた時に第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74が凸状に見えず、見栄えがよくなる。
第1〜第4の実施形態においては、ボックス本体1に固定した前方部材12及び後方部材13の張り出し部12a、13aがストッパーとなり、これらに、蓋体2の上部材22の側壁22bが係止することで、蓋体2の開き側への倒れ込みが防止されている。しかし、蓋体2の開き側への倒れ込みが防止できれば、他の構成でもよい。
第1〜第4の実施形態では、ボックス本体1と蓋体2との間にリンク構造を持たない構成であるが、本発明の開動作補助装置6は、ボックス本体1と蓋体2との間にリンク構造をもつ両開き収納装置10にも適用できる。
第1〜第4の実施形態においては、右側ロック部材33及び左側ロック部材34のいずれも、前方側に第1可動部41を配置し、後方側に第2可動部42を配置して、第1可動部41と第2可動部42の間に、ギヤ部材43を介在させている。第1可動部41と第2可動部42は、ラックギヤ41a、42aをもち、ギヤ部材43はピニオンギヤ43aをもつ。このようなラック&ピニオン構造により、第1可動部41と第2可動部42は、同期して前後方向外側又は内側に進退することができる。右側又は左側の操作部5を押しこむことにより、第1可動部41と第2可動部42は、同期して係合穴14から離脱して後退するため、ロックが前後で同期して解除される。このラック&ピニオン構造に代えて、リンク方式により第1可動部41と第2可動部42を同期移動させることができる。
第1〜第4の実施形態の両開き収納装置10は、車両用のコンソールボックスであるが、その他の両開き収納装置にも適用できる。
(1)第1〜第4の実施形態によれば、本発明の両開き収納装置10は、収容部11を有するボックス本体1と、収容部11の一端側(右側)又は他端側(左側)から開閉可能な蓋体2と、蓋体2を一端側又は他端側から開閉させる開閉機構30と、を備えた両開き収納装置10であって、開閉機構30は、蓋体2を閉位置に規制させるロック装置31と、蓋体2の閉位置への規制を解除して蓋体2を一端側又は他端側から開くことを可能とさせる操作部5と、蓋体2の一端側及び他端側を開き且つ蓋体2を一端側が開いた第1開位置及び他端側が開いた第2開位置に保持する開動作補助装置6とを備え、開動作補助装置6は、蓋体2の一端側に向かって進出可能にボックス本体1の一端側に支持された第1押圧保持部71と、第1押圧保持部71を進出方向に付勢する第1付勢部材73と、蓋体2の他端側に向かって進出可能にボックス本体1の他端側に支持された第2押圧保持部74と、第2押圧保持部74を進出方向に付勢する第2付勢部材76と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、ボックス本体1の一端側及び他端側に第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74を設けている。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、第1付勢部材73及び第2付勢部材76によりそれぞれ進出方向に付勢されている。これにより、蓋体2の一端側又は他端側が開くことが可能となったときに、第1押圧保持部71及び/又は第2押圧保持部74は、蓋体2を開くとともに、開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に保持する。ゆえに、簡素な構成で、蓋体2の開動作が補助され、操作性が良い。
したがって、上記構成によれば、簡素な構成の両開き収納装置を提供することができる。
また、蓋体2の内部に、蓋体2の開動作を保持するための、オープンスプリングなどの機構をもたないため、蓋体2を軽量に且つ薄くすることが可能である。
(2)第1、第2の実施形態においては、第1押圧保持部71は、蓋体2が一端側から開くことが可能となったときには蓋体2を第1開位置に向けて押し上げ、蓋体2の他端側が開いたときには蓋体2の一端側に係止して蓋体2を第2開位置に保持するように構成されており、第2押圧保持部74は、蓋体2が他端側から開くことが可能となったときには蓋体2を第2開位置に向けて押し上げ、蓋体2の一端側が開いたときには蓋体2の他端側に係止して蓋体2を第1開位置に保持するように構成されている。
上記構成によれば、操作部5により蓋体2の一端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が一端側から開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71は、蓋体2の一端側を押し上げて蓋体2の一端側を開ける。操作部5により蓋体2の他端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2の他端側が開いたときには、第1押圧保持部71は、蓋体2の一端側に係止して蓋体2を第2開位置に保持する。
第2押圧保持部74は、第2付勢部材76により進出方向に付勢されている。これにより、操作部5により蓋体2の他端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が他端側から開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の他端側を押し上げて蓋体2の他端側を開ける。操作部5により蓋体2の一端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2の一端側が開いたときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の他端側に係止して蓋体2を第1開位置に保持する。
(3)第2の実施形態においては、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の一端側から他端側にわたって延設されているとともに、蓋体2の一端側及び他端側を第1開位置又は第2開位置に向けて押圧するように揺動可能とされている揺動体77を備え、揺動体77の一端側には第1押圧保持部71が設けられ、揺動体77の他端側には第2押圧保持部74が設けられている。
上記構成によれば、蓋体2の一端側が開いた時に、揺動体77が揺動して第1押圧保持部71が先に進出して蓋体2の一端側を押し上げる。蓋体2が第1開位置まで開いた時に、第2押圧保持部74が後で進出して蓋体2の他端側を保持する。このように、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74とで進出するタイミングをずらすことにより、蓋体2の開いた方に位置する第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の一方が先に進出して開く動作を補助する。その後で第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の他方が進出することで、蓋体2を第1開位置又は第2開位置に留めるように保持する。
このように、揺動体77が揺動することで、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングと進出量に差をだすことができる。第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングや必要に応じて進出量をずらし、また必要に応じて進出量に差をつけることを許容することで蓋体2を円滑に開くことができ、また開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に安定に保持できる。
(4)第3、第4の実施形態においては、第1押圧保持部71は、蓋体2の他端側が開いたときには蓋体2の一端側に係止して蓋体2を第2開位置に向けて押し上げて蓋体2を第2開位置に保持するように構成されており、第2押圧保持部74は、蓋体2の一端側が開いたときには蓋体2の他端側に係止して蓋体を第1開位置に向けて押し上げて蓋体2を第1開位置に保持するように構成されている。
上記構成によれば、操作部5により蓋体2の他端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が他端側から開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71は、蓋体2の一端側に係止して蓋体2を第2開位置に向けて押し上げて蓋体2を第2開位置に保持する。
操作部5により蓋体2の一端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が一端側から開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の他端側に係止して蓋体2を第1開位置に向けて押し上げて蓋体2を第1開位置に保持する。
(5)第1の実施形態においては、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74は、別々の部材からなる。
上記構成によれば、第1押圧保持部71の動きが第2押圧保持部74の動きにより影響を受けない。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、互いに進出タイミング及び進出量に影響を受けない。蓋体2の一端側が開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71が蓋体2の一端側を押し上げ、その後に第2押圧保持部74が進出して蓋体2の他端側に係止し蓋体2を第1開位置に保持することができる。逆に、蓋体2の他端側が開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74が蓋体2の他端側を押し上げ、その後に第1押圧保持部71が進出して蓋体2の一端側に係止し蓋体2を第2開位置に保持することができる。このように、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングをずらし、また必要に応じて進出量に差をだすことを許容することで蓋体2を円滑に開くことができ、また開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に安定に保持できる。
(6)第3の実施形態においては、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の一端側から他端側にわたって延設されているとともに、蓋体の一端側及び他端側を前記第1開位置又は前記第2開位置に向けて押圧するように進出可能とされている押圧体79を備え、押圧体79の一端側には第1押圧保持部71が設けられ、押圧体79の他端側には第2押圧保持部74が設けられており、開動作補助装置6は、更に、第1押圧保持部71の進出又は後退に連動して第2押圧保持部74を進出又は後退させるとともに第2押圧保持部74の進出又は後退に連動して第1押圧保持部71を進出又は後退させる進退連動機構4を備える。
上記構成により、蓋体2の一端側又は他端側が開いた時には、押圧体79の第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は互いに連動して進出し、蓋体2を第1開位置又は第2開位置に向けて押圧して、蓋体2を第1開位置又は第2開位置に保持する。また、蓋体の一端側の閉止間際、他端側の閉止間際には、それぞれ押圧体79の一端側の第1押圧保持部71、他端側の第2押圧保持部74が後退する。このため、蓋体閉止に要する負荷を軽減でき、操作性がよい。
(7)第3の実施形態においては、進退連動機構4は、押圧体79の一端側に設けられた第1ラック部79fと、ボックス本体側に回転可能に支持されて第1ラック部79fに噛合する第1ピニオン45と、押圧体79の他端側に設けられた第2ラック部79gと、ボックス本体側に回転可能に支持されて第1ピニオン45に外接するとともに第2ラック部79gに噛合する第2ピニオン46と、を備える。
上記構成により、蓋体2の一端側を開いた時には、第1押圧保持部71の進出に連動して第2押圧保持部74も進出し、押圧体79全体が上方向に進出する。このため、蓋体2の一端側の全開位置(第1開位置)で蓋体2の他端側が第2押圧保持部74により保持される。蓋体2の他端側を開いた時には、第2押圧保持部74の進出に連動して第1押圧保持部71も進出し、押圧体79全体が上方向に進出する。このため、蓋体2の他端側の全開位置(第2開位置)で蓋体2の一端側が第1押圧保持部71により保持される。
また、第1押圧保持部71の後退に連動して、第2押圧保持部74は後退される。また、2押圧保持部74の後退に連動して、第1押圧保持部71は後退される。このため、蓋体2の一端側の閉止間際、他端側の閉止間際には、それぞれ押圧体79の一端側の第1押圧保持部71、他端側の第2押圧保持部74が後退する。このため、蓋体閉止に要する負荷を軽減でき、操作性がよい。
(8)第4の実施形態においては、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74は、別々の部材であって、開動作補助装置6は、更に、蓋体2の他端側が開いた時には第2押圧保持部74の進出を制限しつつ第1押圧保持部71の進出を許容し、蓋体2の一端側が開いた時には第1押圧保持部71の進出を制限しつつ第2押圧保持部74の進出を許容する進出調整機構40を備える。
上記構成により、蓋体2の他端側が開いた時には、第2押圧保持部74の進出が制限される。蓋体2の一端側が開いた時には、第1押圧保持部71の進出が制限される。このため、蓋体を開けた方に位置する第1押圧保持部71又は第2押圧保持部74の進出が制限され、ボックス本体1の開口周縁からの突出量を抑えられるため、蓋体2を開けた時のボックス本体1の開口周縁の見栄えがよい。
(9)第4の実施形態においては、進出調整機構40は、第1押圧保持部71の移動経路と第2押圧保持部74の移動経路とに跨って配置され第1押圧保持部71の移動経路と第2押圧保持部74の移動経路との間を移動可能にボックス本体1側に支持されたスライド部材49と、スライド部材49を第1押圧保持部71の移動経路と第2押圧保持部74の移動経路との間の中央に位置させる方向に付勢するスライド付勢部材49eと、を備え、スライド部材49は、蓋体2の一端側が開いた時に第1押圧保持部71の上昇に伴ってスライド部材49を第2押圧保持部74の移動経路から退去させるまで第1押圧保持部71側に移動させる第1変位部(テーパ面49a)と、蓋体2の一端側が開いた時の第1押圧保持部71の上昇を所定量に留める第1進出制限部(テーパ面49aの上端)と、蓋体2の他端側が開いた時に第2押圧保持部74の上昇に伴ってスライド部材49を第1押圧保持部71の移動経路から退去させるまで第2押圧保持部74側に移動させる第2変位部(テーパ面49b)と、蓋体2の他端側が開いた時の第2押圧保持部74の上昇を所定量に留める第2進出制限部(テーパ面49bの上端)と、を有する。
上記構成により、蓋体2の一端側が開いた時には、第1押圧保持部71の上昇が制限され、蓋体2の他端側が開いた時には、第2押圧保持部74の上昇が制限される。このため、蓋体2を開けた方に位置する第1押圧保持部71又は第2押圧保持部74は進出が制限されているため、ボックス本体1の開口周縁からの突出量を抑え、外観がよい。
(10)第1〜第4の実施形態においては、蓋体2の一端側には、蓋体が第2開位置にあるときに第1押圧保持部71に係止される第1係止部25が設けられ、蓋体2の他端側には、蓋体2が第1開位置にあるときに第2押圧保持部74に係止される第2係止部26が設けられている。
上記構成によれば、蓋体2が第1開位置にあるときには、蓋体2の他端側の第2係止部26が第2押圧保持部74に確実に係止される。蓋体2が第2開位置にあるときには、蓋体2の一端側の第1係止部25が第1押圧保持部71に確実に係止される。
1:ボックス本体、10:両開き収納装置、11:収容部、2:蓋体、21:下部材、25:第1係止部、26:第2係止部、30:開閉機構、31:ロック装置、33:右側ロック部材、34:左側ロック部材、4:進退連動機構、40:進出調整機構、45:第1ピニオン、46:第2ピニオン、47:ダンパ装置、49:スライド部材、49a:テーパ面(第1変位部)、49b:テーパ面(第2変位部)、49e:スライド付勢部材、5:操作部、6:開動作補助装置、61:右側装置、62:左側装置、65:ベース部材、71:第1押圧保持部、72:第1ガイド部材、73:第1付勢部材、74:第2押圧保持部、75:第2ガイド部材、76:第2付勢部材、77:揺動体、79:押圧体、79f:第1ラック部、79g:第2ラック部、8:誤作動防止装置、9:規制装置

Claims (10)

  1. 収容部を有するボックス本体と、該収容部の一端側又は他端側から開閉可能な蓋体と、前記蓋体を前記一端側又は前記他端側から開閉させる開閉機構と、を備えた両開き収納装置であって、
    前記開閉機構は、前記蓋体を閉位置に規制させるロック装置と、前記蓋体の閉位置への規制を解除して前記蓋体を前記一端側又は前記他端側から開くことを可能とさせる操作部と、前記蓋体の前記一端側及び前記他端側を開き且つ前記蓋体を前記一端側が開いた第1開位置及び前記他端側が開いた第2開位置に保持する開動作補助装置とを備え、
    前記開動作補助装置は、前記蓋体の前記一端側に向かって進出可能に前記ボックス本体の前記一端側に支持された第1押圧保持部と、前記第1押圧保持部を進出方向に付勢する第1付勢部材と、前記蓋体の前記他端側に向かって進出可能に前記ボックス本体の前記他端側に支持された第2押圧保持部と、前記第2押圧保持部を進出方向に付勢する第2付勢部材と、を有することを特徴とする両開き収納装置。
  2. 前記第1押圧保持部は、前記蓋体が前記一端側から開くことが可能となったときには前記蓋体を前記第1開位置に向けて押し上げ、前記蓋体の前記他端側が開いたときには前記蓋体の前記一端側に係止して前記蓋体を前記第2開位置に保持するように構成されており、
    前記第2押圧保持部は、前記蓋体が前記他端側から開くことが可能となったときには前記蓋体を前記第2開位置に向けて押し上げ、前記蓋体の前記一端側が開いたときには前記蓋体の前記他端側に係止して前記蓋体を前記第1開位置に保持するように構成されている請求項1に記載の両開き収納装置。
  3. 前記ボックス本体の前記収容部の開口周縁の前記一端側から前記他端側にわたって延設されているとともに、前記蓋体の前記一端側及び前記他端側を前記第1開位置又は前記第2開位置に向けて押圧するように揺動可能とされている揺動体を備え、
    前記揺動体の前記一端側には前記第1押圧保持部が設けられ、前記揺動体の前記他端側には前記第2押圧保持部が設けられている請求項2に記載の両開き収納装置。
  4. 前記第1押圧保持部は、前記蓋体の前記他端側が開いたときには前記蓋体の前記一端側に係止して前記蓋体を前記第2開位置に向けて押し上げて前記蓋体を前記第2開位置に保持するように構成されており、
    前記第2押圧保持部は、前記蓋体の前記一端側が開いたときには前記蓋体の前記他端側に係止して前記蓋体を前記第1開位置に向けて押し上げて前記蓋体を前記第1開位置に保持するように構成されている請求項1に記載の両開き収納装置。
  5. 前記第1押圧保持部と前記第2押圧保持部は、別々の部材である請求項1又は2に記載の両開き収納装置。
  6. 前記ボックス本体の前記収容部の開口周縁の前記一端側から前記他端側にわたって延設されているとともに、前記蓋体の前記一端側及び前記他端側を前記第1開位置又は前記第2開位置に向けて押圧するように進出可能とされている押圧体を備え、
    前記押圧体の前記一端側には前記第1押圧保持部が設けられ、前記押圧体の前記他端側には前記第2押圧保持部が設けられており、
    前記開動作補助装置は、更に、前記第1押圧保持部の進出又は後退に連動して前記第2押圧保持部を進出又は後退させるとともに前記2押圧保持部の進出又は後退に連動して前記第1押圧保持部を進出又は後退させる進退連動機構を備える請求項1又は4に記載の両開き収納装置。
  7. 前記進退連動機構は、前記押圧体の前記一端側に設けられた第1ラック部と、前記ボックス本体側に回転可能に支持されて前記第1ラック部に噛合する第1ピニオンと、前記押圧体の前記他端側に設けられた第2ラック部と、前記ボックス本体側に回転可能に支持されて前記第1ピニオンに外接するとともに前記第2ラック部に噛合する第2ピニオンと、を備える請求項6に記載の両開き収納装置。
  8. 前記第1押圧保持部と前記第2押圧保持部は、別々の部材であって、
    前記開動作補助装置は、更に、前記蓋体の前記他端側が開いた時には前記第2押圧保持部の進出を制限しつつ前記第1押圧保持部の進出を許容し、前記蓋体の一端側が開いた時には前記第1押圧保持部の進出を制限しつつ前記第2押圧保持部の進出を許容する進出調整機構を備える請求項1又は4に記載の両開き収納装置。
  9. 前記進出調整機構は、前記第1押圧保持部の移動経路と前記第2押圧保持部の移動経路とに跨って配置され前記第1押圧保持部の移動経路と前記第2押圧保持部の移動経路との間を移動可能に前記ボックス本体側に支持されたスライド部材と、前記スライド部材を前記第1押圧保持部の移動経路と前記第2押圧保持部の移動経路との間の中央に位置させる方向に付勢するスライド付勢部材と、を備え、
    前記スライド部材は、前記蓋体の前記一端側が開いた時に前記第1押圧保持部の上昇に伴って前記スライド部材を前記第2押圧保持部の移動経路から退去させるまで前記第1押圧保持部側に移動させる第1変位部と、前記蓋体の前記一端側が開いた時の前記第1押圧保持部の上昇を所定量に留める第1進出制限部と、前記蓋体の前記他端側が開いた時に前記第2押圧保持部の上昇に伴って前記スライド部材を前記第1押圧保持部の移動経路から退去させるまで前記第2押圧保持部側に移動させる第2変位部と、前記蓋体の前記他端側が開いた時の前記第2押圧保持部の上昇を所定量に留める第2進出制限部と、を有する請求項8に記載の両開き収納装置。
  10. 前記蓋体の前記一端側には、前記蓋体が前記第2開位置にあるときに前記第1押圧保持部に係止される第1係止部が設けられ、
    前記蓋体の前記他端側には、前記蓋体が前記第1開位置にあるときに前記第2押圧保持部に係止される第2係止部が設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の両開き収納装置。
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