JP2016082542A - 受信機および放送局設備 - Google Patents
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Abstract
Description
次に、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態を構成する主要な装置あるいは装置群は、受信機1と、放送局設備100である。受信機1は、テレビ受像機であり、例えば個人宅やその他の場所等に設置される。また、受信機1は、携帯可能なものであってもよい。放送局設備100は、テレビ局が有する設備であり、主として、放送信号を送出するためのものである。いわゆるテレビ放送は、放送波(電波)やケーブルテレビ信号を用いて伝送されるものであるが、MMT(MPEG media transport)による伝送は、物理的な伝送媒体に依存しないため、受信機1は、テレビ放送と同様の映像コンテンツを、インターネット等の通信を経由して受信することもできる。また、テレビ放送そのものを、インターネット経由で配信するようにしてもよい。
つまり、MMTデコーダー部15は、複数のアセットおよび制御情報が多重化されたコンテンツ信号を受け取り、そのコンテンツ信号をアセットごとに分離するとともに制御情報を抽出する。
映像伸長デコーダー部22は、MMTデコーダー部15から供給された映像のデータをデコードし、所定画素数、且つ所定フレームレートの映像として、映像合成部27に供給する。
つまり、EPG取得部23は、MMTデコーダー部15から電子番組表データを受け取るとともに、電子番組表データに基づいて番組表を出力する。
音声合成部25は、音声伸長デコーダー部21から受け取る音声と、内蔵音源供給部24から供給される音源とを混合し、音声出力部26に供給する。
音声出力部26は、音声合成部25から供給される音声を、出力する。音声を出力するためのスピーカー等は、受信機1の内部に備えていても良く、また受信機1の外部に存在していても良い。
つまり、映像合成部27は、MMTデコーダー部15によって分離される映像アセットに基づく映像を、アプリケーション実行部47で実行されるアプリケーションからの表示と合成する。また、映像合成部27は、映像に、更にEPG取得部23から出力される番組表を合成する。
つまり、レイアウト制御部31は、MMTデコーダー部15で分離される映像が緊急情報であるか否かを示す緊急指示情報をMMTデコーダー部15から取得し、その映像が緊急情報であることを緊急指示情報が示している場合にはアプリケーション制御部45に対してアプリケーション実行部47で実行されているアプリケーションを停止させるように指示する。また、レイアウト制御部31は、映像が緊急情報であることを緊急指示情報が示している場合には、EPG取得部23からの番組表の出力を中止させるよう指示する。
つまり、アプリケーション制御部45は、アプリケーション実行部47におけるアプリケーションのライフサイクルを制御する。
つまり、アプリケーション実行部47は、アプリケーションを実行するとともにアプリケーションからの表示を出力する。
図2は、本実施形態における放送局設備の構成を示す機能構成図である。同図に示すように、放送局設備100は、送出制御装置51と、緊急情報切替装置52と、MMT制御情報送出部71と、音声圧縮エンコーダー部72と、映像圧縮エンコーダー部73と、データ放送送出部74と、EPG送出部75と、多重化装置81と、変調・送信機82と、IP通信装置83と、アプリケーション用サーバー装置91と、を含んで構成される。
つまり、送出制御装置51は、緊急情報切替装置52に対して通常番組を送出するか緊急情報を送出するかを切り替えるための切替制御信号を供給するとともに、送出する制御情報内に、通常番組を送出するか緊急情報を送出するかを表す緊急指示情報を格納するよう制御する。
つまり、緊急情報切替装置52は、送出する映像および音声のそれぞれについて、通常番組を送出するか緊急情報を送出するかを切り替える。
つまり、MMT制御情報送出部71は、緊急指示情報を、レイアウト設定テーブルにおけるデータ項目であるレイヤー順序に格納する。
映像圧縮エンコーダー部73は、緊急情報切替装置52から出力される映像信号を所定の方式でエンコードして出力する。
データ放送送出部74は、データ放送として送出するためのデータを出力する。
EPG送出部75は、電子番組表(EPG)の情報を出力する。
つまり多重化装置81は、少なくとも、緊急情報切替装置52から出力される映像および音声と、緊急指示情報を含んだ制御情報とを、多重化して出力する。
IP通信装置83は、多重化装置81から出力されるデータを、IPプロトコルを用いた通信によって、ネットワーク経由で外部に送信する。このネットワークは、たとえば、インターネットである。また、IP通信装置83は、受信機1とアプリケーション用サーバー装置91との間の、IPプロトコルによる双方向の通信を仲介する。
図3は、受信機1が、映像コンテンツの制御信号の一部として受信するレイアウト設定テーブル(Layout Configuration Table,LCT)のデータ構成、およびデータ例を示す概略図である。同図において、データ構造は、ブロック構造を有する言語によって表されている。また、各データ項目に付記された数値は、そのデータ項目のサイズ(ビット数)である。なお、レイアウト設定テーブルはPA(Package Access)メッセージ内に含まれる。
レイアウト設定テーブル内の各項目について、下に説明する。
(1)number_of_loop(レイアウト・デバイス数)は、このテーブルで設定するレイアウトとデバイスの組み合わせの総数を示す。
(2)layout_number(レイアウト番号)は、各レイアウトの番号を示す。レイアウト番号「0」はデフォルトのレイアウト設定に対応する。一つのレイアウトが複数のデバイスから構成されることも可能である。
(3)device_id(デバイスID)は、クライアント端末の番号を示す。デバイスID「0」は、メインデバイスに対応する。
(4)number_of_region(領域数)は、当該レイアウトの当該デバイスにおける領域数を示す。
(5)region_number(領域番号)は、各領域の番号を示す。領域番号「0」は、デフォルトの領域番号である。なお、同一レイアウトの異なるデバイスには、異なる領域番号を割り当てる。
(6)left_top_pos_x(左上水平位置)は、当該領域の左上の水平位置(x座標)を、水平方向の全画素数に対する割合(百分率)で示す。全画面表示の左側を0とし、全画面表示の右側を100とする。
(7)left_top_pos_y(左上垂直位置)は、当該領域の左上の垂直位置(y座標)を、垂直方向の全画素数に対する割合(百分率)で示す。全画面表示の上側を0とし、全画面表示の下側を100とする。
(8)right_down_pos_x(右下水平位置)は、当該領域の右下の水平位置を、水平方向の全画素数に対する割合で示す。
(9)right_down_pos_y(右下垂直位置)は、領域の右下の垂直位置を、垂直方向の全画素数に対する割合で示す。
(10)layer_order(レイヤー順序)は、当該領域の奥行き方向の相対位置を示す。前述のとおり、本実施形態では、このデータ項目に緊急指示情報を格納する。つまり、layer_order(レイヤー順序)は、直近で伝送されている映像アセットおよび音声アセットの内容が、緊急情報であるか否かを表す。緊急情報とは、例えば、緊急地震速報や、緊急ニュースや、緊急を要する災害情報などである。具体的には、layer_orderの値が「1」のとき「緊急指示である」ことを表し、layer_orderの値が「0」のとき「緊急指示ではない」ことを表す。なお、この値と意味の対応関係を適宜変えても良い。
また、同図(B)において、descriptor_tag(記述子タグ)およびdescriptor_length(記述子長)は、上記の同図(A)と同様である。また、同図(B)に示す例は、1個のループを含み、当該ループ内に設定されているmpu_sequence_number(MPUシーケンス番号)はYYであり、layout_number(レイアウト番号)は「1」であり、region_number(領域番号)は「0」である。
なお、上のXXおよびYYは、それぞれ設定される適切な値を表す。
なお、緊急指示情報の値が「1」以外の非零値であった場合に、緊急指示情報の値が「1」のときと同様の動作をするようにしても良い。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同様の事項についてはここでは記載を省略し、本実施形態特有の事項を中心に述べる。
第2実施形態における各装置(受信機1や、放送局設備100内の各装置)の機能構成自体は、第1実施形態におけるそれらとほぼ同様である。
但し、第2実施形態においては、緊急情報が発生した場合における、放送局設備100側から受信機1側への通知のしかたが、第1実施形態におけるそれとは異なる。
なお、上述した第1実施形態または第2実施形態における各装置の機能の一部または全部をコンピューターで実現するようにしても良い。その場合、各装置の機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
受信機1がEPG取得部23を備えなくても良い。この場合、レイアウト制御部31は、緊急放送時にも、EPG取得部23に対する制御を行うことはなく、アプリケーションの強制終了の制御のみを行う。
また、緊急指示情報を格納する場所は、レイアウト設定テーブル内のlayer_orderには限定されない。緊急指示情報のための格納領域を新たに設けるようにしても良い。
上述した実施形態では、MMTによって放送局設備100側から受信機1側に信号を伝送していたが、伝送方式はMMTに限定されない。MMT以外の伝送方式においても、制御情報の一部として緊急指示情報を放送局設備100側から受信機1側に伝達し、受信機1側で同様の制御を行うことが可能である。
11 チューナー部
12 IP通信部
15 MMTデコーダー部(マルチメディアデコーダー部)
21 音声伸長デコーダー部
22 映像伸長デコーダー部
23 EPG取得部(番組表データ取得部)
24 内蔵音源供給部
25 音声合成部
26 音声出力部
27 映像合成部
28 映像出力部
31 レイアウト制御部
45 アプリケーション制御部
46 キャッシュメモリ
47 アプリケーション実行部
51 送出制御装置
52 緊急情報切替装置
71 MMT制御情報送出部
72 音声圧縮エンコーダー部
73 映像圧縮エンコーダー部
74 データ放送送出部
75 EPG送出部
81 多重化装置
82 変調・送信機
83 IP通信装置
91 アプリケーション用サーバー装置
100 放送局設備
Claims (5)
- 複数のアセットおよび制御情報が多重化されたコンテンツ信号を受け取り、前記コンテンツ信号を前記アセットごとに分離するとともに制御情報を抽出するマルチメディアデコーダー部と、
アプリケーションを実行するとともに前記アプリケーションからの表示を出力するアプリケーション実行部と、
前記アプリケーション実行部におけるアプリケーションのライフサイクルを制御するアプリケーション制御部と、
前記マルチメディアデコーダー部によって分離される映像アセットに基づく映像を、前記アプリケーション実行部で実行されるアプリケーションからの表示と合成する映像合成部と、
前記映像合成部が合成した結果得られた映像を出力する映像出力部と、
前記マルチメディアデコーダー部で分離される前記映像が緊急情報であるか否かを示す緊急指示情報を前記マルチメディアデコーダー部から取得し、前記映像が緊急情報であることを前記緊急指示情報が示している場合には前記アプリケーション制御部に対して前記アプリケーション実行部で実行されている前記アプリケーションを停止させるように指示するレイアウト制御部と、
を具備することを特徴とする受信機。 - 前記マルチメディアデコーダー部から電子番組表データを受け取るとともに、前記電子番組表データに基づいて番組表を出力する番組表データ取得部、
を更に具備するとともに、
前記映像合成部は、前記映像に、更に前記番組表データ取得部から出力される前記番組表を合成するものであり、
前記レイアウト制御部は、前記映像が緊急情報であることを前記緊急指示情報が示している場合には、前記番組表データ取得部からの前記番組表の出力を中止させるよう指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。 - 前記緊急指示情報は、レイアウト設定テーブルにおけるデータ項目であるレイヤー順序に格納されて伝送されるものであり、
前記マルチメディアデコーダー部は、前記レイアウト設定テーブルにおける前記レイヤー順序から取り出した前記緊急指示情報を前記レイアウト制御部に渡す、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の受信機。 - 送出する映像および音声のそれぞれについて、通常番組を送出するか緊急情報を送出するかを切り替えて、前記映像および前記音声を出力する緊急情報切替装置と、
前記緊急情報切替装置に対して前記通常番組を送出するか前記緊急情報を送出するかを切り替えるための切替制御信号を供給するとともに、送出する制御情報内に、前記通常番組を送出するか前記緊急情報を送出するかを表す緊急指示情報を格納するよう制御する送出制御装置と、
前記緊急情報切替装置から出力される前記映像および前記音声と、前記緊急指示情報を含んだ制御情報とを、多重化して出力する多重化装置と、
を含んで構成される放送局設備。 - 前記緊急指示情報を、レイアウト設定テーブルにおけるデータ項目であるレイヤー順序に格納して多重化して出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載の放送局設備。
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