JP2016080995A - 定着装置 - Google Patents

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JP2016080995A
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中山 勝之
Katsuyuki Nakayama
勝之 中山
和雅 吉岡
Kazumasa Yoshioka
和雅 吉岡
和之 生嶋
Kazuyuki Ikushima
和之 生嶋
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Ushio Denki KK
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Ushio Denki KK
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Abstract

【課題】加熱ローラの内部に、発光部と非発光部を有するフィラメントを備えた複数のフィラメントランプが並列収容されており、該複数のフィラメントランプにおけるフィラメントの発光部と非発光部が互いに対向するように配置されてなる定着装置において、各フィラメントからの光が加熱ローラの特定の照射領域に照射され、各フィラメントからの直接光が隣接するフィラメントに照射されずに加熱ローラに有効利用されるようにした構造を提供する。
【解決手段】フィラメントランプ2,3の各々には、それぞれ凹面形状の反射ミラー4,5が設けられ、該反射ミラーは、前記フィラメントランプからの光を加熱ローラ1における略同一の照射領域1Aに向けて反射するとともに、フィラメントランプのフィラメントから、隣接する他のフィラメントランプのフィラメントへの直射光を遮光して反射する反射部材6を有している。
【選択図】図1

Description

この発明は、画像形成装置における記録媒体上にトナーを加熱定着させる定着装置に関するものであり、特に、複数本のフィラメントランプを備えた定着装置に係わるものである。
従来から、プリンタや複写機の画像形成装置には、記録媒体上にトナーを加熱定着させる定着装置が搭載されている。定着装置は、一方向に回動する定着ローラと、該定着ローラの回転面に当接する加圧ローラを備えており、前記定着ローラの内部には、これを内側から加熱するフィラメントランプが設けられている。そして、前記定着ローラと加圧ローラの当接面にトナー像を担持した記録媒体を通すことにより、トナー像を記録媒体に加熱加圧下で定着させるものである。
このような定着装置として、例えば特開2009−198732号公報(特許文献1)には、定着ローラの内部にフィラメントランプを設けるとともに、当該フィラメントランプの光を一方向に集光させる熱反射ミラーを設けることにより、定着ローラを局所的に加熱して、装置のウォームアップ時間を短縮させる技術が開示されている。
この特許文献1の定着装置20の構造が図3に示されていて、加熱ローラ21内には、フィラメントランプ22の光を反射する反射ミラー23が配置され、これにより加圧ローラ25と接触する特定の領域に向けて反射することで、加熱ローラ21を局所的に加熱するものである。
しかしながら、この特許文献1には、記録媒体の幅に対応した複数本のフィラメントランプに対応した具体的な提案がなされているわけではない。
一方で、幅の異なる記録媒体(記録紙)に対応してそれぞれ発光領域の異なる複数本のフィラメントランプを備えた定着装置が、特許第3829611号公報で知られている。
ここで使われる2本のフィラメントランプの具体的な構造が図4に示されている。
2本のフィラメントランプ31、32は、封体33、34内にフィラメント35、36がそれぞれ配置されていて、これらのフィラメント35、36は、それぞれ発光部35a、36aと非発光部35b、36bとからなる。
一方のランプ31のみが発光する場合は、例えば、A4サイズの記録紙に対応した発光領域Aが加熱され、2本のランプ31、32が発光する場合は、例えば、A3サイズの記録紙に対応した発光領域Bが加熱されるものである。
この特許文献2においては、図5に示すように、加熱ローラ40内に配置された2本のフィラメントランプ31、32の一方のランプ31の外表面に反射膜37を設けて、ランプ31からの発光が他方のランプ32に照射されてこのランプ32を加熱することに利用されてしまうことを防止して、加熱ローラ40を有効に加熱しようとするものである。
ところで、この特許文献2においては、加熱ローラ40の全領域を加熱するものであり、特許文献1のもののように、加熱ローラの特定の領域は局所的に加熱する配慮はなされていない。
特開2009−198732号公報 特許第3829611号公報
本発明が解決しようとする課題は、円筒状の加熱ローラを備え、該加熱ローラの内部には、発光部と非発光部を有するフィラメントを備えた複数のフィラメントランプが並列収容されており、前記複数のフィラメントランプは、各フィラメントランプ間においてフィラメントの発光部と非発光部が互いに対向するように配置されてなる定着装置において、複数のフィラメントランプからの光を有効に加熱ローラの同一の照射領域に照射して該加熱ローラを局所的に有効加熱するともに、各フィラメントランプから隣接するフィラメントランプへの直射光を遮光反射して、フィラメントランプからの光を全て加熱ローラの加熱に有効利用できるようにし、更には、隣接するフィラメントが必要以上に過熱されて断線することのないようにした構造を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の定着装置では、前記フィラメントランプの各々には、それぞれ凹面形状の反射ミラーが設けられ、該反射ミラーは、前記フィラメントランプからの光を前記加熱ローラにおける略同一の照射領域に向けて反射するとともに、前記フィラメントランプのフィラメントから、隣接する他のフィラメントランプのフィラメントへの直射光を遮光して反射する反射部材を有していることを特徴とする。
また、前記反射部材は、隣接するフィラメントランプの発光管への直射光のすべてを遮光しない範囲で設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、各々のフィラメントランプに設けられた反射ミラーが、加熱ローラの略同一の照射領域に向けられているので、各フィラメントランプからの光を同一照射領域に照射して、該領域を局所的に有効加熱することができる。
また、反射ミラーはフィラメントランプのフィラメントから隣接すフィラメントランプのフィラメントへの直射光を反射する反射部材を備えているので、各フィラメントからの光を全て加熱ローラの加熱に有効利用できる。また、フィラメントが過度に過熱されて、断線することもない。
また、前記反射部材が、隣接するフィラメントランプの発光管への直射光のすべてを遮光しない範囲で設けられているので、隣接するフィラメントランプの発光管を適温に温めるので、フィラメントランプの消灯後の再点灯時の始動制が良くなるという効果もある。
本発明の定着装置の全体断面図。 図1の部分拡大断面図。 従来技術1の断面図。 従来技術2のフィラメントランプ。 従来技術2の定着装置の断面図。
図1は、この発明の定着装置であり、円筒状の加熱ローラ1と、これに当接される加圧ローラ11とからなり、これらの間を記録媒体(記録紙)12が通過して、記録媒体上のトナーを乾燥定着させるものである。
加熱ローラ1内には複数本の、この実施例では2本の、フィラメントランプ2,3が並列収容されている。このフィラメントランプ2,3は、図4に示す従来例と同様の構造をしており、その発光領域が異なるように、それぞれ発光部と非発光部とからなるフィラメント2a,3aを有し、互いに、一方のフィラメントの発光部が他方のフィラメントの非発光部に対応している。こうすることで、サイズの異なる記録紙に対応した加熱定着がなされるものである。
前記各フィラメントランプ2,3にはそれぞれ凹面形状の反射ミラー4,5が設けられており、これらの反射ミラー4,5は、前記フィラメントランプ2,3からの光を前記加熱ローラ1における略同一の照射領域1Aに向けて反射するように指向されている。これにより、各反射ミラー3,4からの反射光は、共に前記加熱ローラ1の特定の照射領域1Aに照射される。
そして、図2に示すように、反射ミラー4,5の間には、一方のフィラメントランプ2のフィラメント2aから、隣接する他方のフィラメントランプ3のフィラメント3aに直射光が照射されないように、該直射光を遮光反射する反射部材6が設けられている。
この反射部材6は、図2に示すように、一方のフィラメントランプ2のフィラメント2aから他方のフィラメントランプ3のフィラメント3aへの直射光Laの全てを遮光する範囲で設けられている。
しかしながら、この反射部材6は、一方のフィラメントランプ2のフィラメント2aから隣接するフィラメントランプ3の発光管3bに照射される光までを遮光反射するものではないことが好ましい。
即ち、反射部材6は、各フィラメントランプ2,3のフィラメント2a,3aからの直射光の一部が、隣接するフィラメントランプ3,2の発光管3a,2aには照射される範囲で設けられている。
こうすることで、発光管2a,3aが適温に温められるので、フィラメントランプを消灯させ、再点灯する際にその始動性が良くなる、という副次的な効果も奏することができる。特に、一方のランプ2のみが点灯されて、他方のランプ3が消灯して使用されている場合に有効であり、記録媒体のサイズ変更に伴い、一方のランプ2とともに他方のランプ3も同時点灯されるとき、この他方のランプ3の点灯の始動性が良好となる。
なお、隣接した反射ミラー4,5の間に設けられた反射部材6は、反射ミラー4,5と一体構造のものには限られず、別体構造であってもよい。
また、反射ミラー4,5の凹面形状も断面4角形状とは限らず、放物面形状、楕円形状など適宜の形状としてもよい。
以上説明したように、本発明における定着装置では、加熱ローラ内に発光領域の異なる複数本のフィラメントランプを配置し、これらフィラメントランプのそれぞれに反射ミラーを設け、該反射ミラーがその反射光を加熱ローラの略同一の照射領域に向けて反射するように指向されているので、加熱ローラの特定領域を効率的に照射加熱することができる。
そして、反射ミラー間には反射部材が設けられていて、一方のフィラメントランプのフィラメントから、隣接する他方のフィラメントランプのフィラメントへの直接光が遮光反射されるので、フィラメントからの光を有効に加熱ローラの加熱に利用でき、その上、隣接するフィラメントランプのフィラメントが必要以上に過熱されて断線するようなこともない。
1 加熱ローラ
1A 照射領域
2,3 フィラメントランプ
2a,3a フィラメント
2b,3b 発光管
4,5 反射ミラー
6 反射部材
11 加圧ローラ
12 記録媒体


Claims (2)

  1. 円筒状の加熱ローラを備え、該加熱ローラの内部には、発光部と非発光部を有するフィラメントを備えた複数のフィラメントランプが並列収容されており、前記複数のフィラメントランプは、各フィラメントランプ間においてフィラメントの発光部と非発光部が互いに対向するように配置されてなる定着装置において、
    前記フィラメントランプの各々には、それぞれ凹面形状の反射ミラーが設けられ、該反射ミラーは、前記フィラメントランプからの光を前記加熱ローラにおける略同一の照射領域に向けて反射するとともに、前記フィラメントランプのフィラメントから、隣接する他のフィラメントランプのフィラメントへの直射光を遮光して反射する反射部材を有していることを特徴とする定着装置。
  2. 前記反射部材は、隣接するフィラメントランプの発光管への直射光のすべてを遮光しない範囲で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。


JP2014214978A 2014-10-22 2014-10-22 定着装置 Pending JP2016080995A (ja)

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