JP2016079676A - 地下水揚水システムおよびそのシステムを用いた揚水方法 - Google Patents

地下水揚水システムおよびそのシステムを用いた揚水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストダウンを図り、塩淡水の境界水域が変動しても淡水の水質を確保する。【解決手段】地下水揚水システム2は、上下方向の長さL1を有する遮断パッカ14を第1第2の揚水ポンプ11、12の間に配置して索条13に取り付け、ウインチ17により索条13を井戸5の内部に吊り降ろし、第1の揚水ポンプ11を淡水域W1中に、第2の揚水ポンプ12を塩水域S1中に配置し、パッカ調圧器15を介してエアコンプレッサ16により遮断パッカ14を膨出させて、井戸5における第1第2の揚水ポンプ11、12間の連通を遮断し、揚水ポンプ制御装置18により第1第2の揚水ポンプ11、12を動作させ、淡水と塩水を揚水するようになっている。ウインチ17により昇降させる際には、遮断パッカ14を縮退させて行うようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、塩淡水層を含む帯水層から地下水を揚水する地下水揚水システムおよびそのシステムを用いた揚水方法に関するものである。
従来、地下の塩水層の上方に形成された淡水域の淡水を取水するには、互いに近接する一対の井戸を構築し、一方の井戸下端のストレーナを淡水域の淡水に、他方の井戸下端のストレーナを塩水にそれぞれ臨ませ、各ストレーナ上方にそれぞれ設置したポンプを通じて、淡水および塩水を取水するようにしている(特許文献1参照。)。
特開2009−150076号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の地下水揚水システムでは、2本の井戸を構築しなければならず、コストがかかるという問題がある。また、帯水層の塩淡水の境界水域が変動して上昇すると淡水の取水が困難になったり、井戸を放棄しなければならないという問題がある。つまり、淡水域に臨ませて構築した淡水汲み上げ用の井戸であっても、下側の塩水域の水位が上昇すると、使用できなくなるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、簡素な構成で、コストダウンを図るとともに、塩淡水の境界水域が変動しても確実に淡水と塩水等の非淡水を取水することができる地下水揚水システムおよびそのシステムを用いた揚水方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る地下水揚水システムは、地上から帯水層に達して構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備え、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段を帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段を非淡水域中にそれぞれ配置することを特徴としている。
本発明の請求項1に係る地下水揚水システムでは、地上から帯水層に達して構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備え、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段を帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段を非淡水域中にそれぞれ配置するようにしたことにより、単独の井戸で淡水域と非淡水域とから取水することができる。また、填隙手段により淡水域と非淡水域との境界域をブロックしているので、淡水の水質を確保して取水することができる。
本発明の請求項2に係る地下水揚水システムは、上下に配置された揚水手段間の間隔を調整可能に構成し、填隙部を上下方向の長さの異なる複数の種類から構成し、予め求められた帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて填隙部を選択して配置することを特徴としている。
本発明の請求項3に係る地下水揚水システムは、昇降手段は、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に昇降させるとともに、上側に配置される揚水手段をこれら下側揚水手段と填隙手段とに対して独立に昇降させることを特徴としている。
本発明の請求項4に係る地下水揚水システムは、填隙手段の填隙部を、帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて分割して設けたことを特徴としている。
本発明の請求項4に係る地下水揚水システムでは、填隙手段の填隙部を、帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて分割して設けたことにより、境界域の層が厚くても対応させることができ、しかも、填隙部を小型化し簡素化することができる。
本発明の請求項5に係る地下水揚水システムは、各揚水手段の近傍には、水圧と水質とをそれぞれ検知して外部に出力する検知手段を設け、検知手段により検知されたデータに基づいて、各揚水手段と填隙手段と昇降手段とを動作させる制御手段を備え、境界域の変動に応じて各揚水手段と填隙手段とを上下に移動させるよう構成したことを特徴としている。
本発明の請求項5に係る地下水揚水システムでは、各揚水手段の近傍には、水圧と水質とをそれぞれ検知して外部に出力する検知手段を設け、検知手段により検知されたデータに基づいて、各揚水手段と填隙手段と昇降手段とを動作させる制御手段を備え、境界域の変動に応じて各揚水手段と填隙手段とを上下に移動させるよう構成したことにより、帯水層の状況の変化にリアルタイムで対応させることができる。
本発明の請求項6に係る地下水揚水システムは、揚水手段は揚水ポンプと揚水ポンプ制御装置とを備え、検知手段は水圧センサと水質センサとを備え、填隙手段は遮断パッカと調圧器を介してこの遮断パッカに連通されエアを圧送可能なコンプレッサとを備えてそれぞれ構成されることを特徴としている。
本発明の請求項7に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法は、地下水揚水システムを、地上から帯水層に向けて構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備えて構成し、昇降手段による吊り降ろし時、填隙手段を縮退させて各揚水手段と填隙手段とを吊り降ろし、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段が帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段が非淡水域中にそれぞれ達すると、吊り降ろしを停止し、填隙手段を膨張させ、井戸の上下の連通を遮断した後、各揚水手段により揚水することを特徴としている。
本発明の請求項7に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法では、地下水揚水システムを、地上から帯水層に向けて構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備えて構成し、昇降手段による吊り降ろし時、填隙手段を縮退させて各揚水手段と填隙手段とを吊り降ろし、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段が帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段が非淡水域中にそれぞれ達すると、吊り降ろしを停止し、填隙手段を膨張させ、井戸の上下の連通を遮断した後、各揚水手段により揚水するようにしたことにより、単独の井戸で淡水域と非淡水域とから取水することができる。また、填隙手段により淡水域と非淡水域との境界域をブロックしているので、淡水の水質を確保して取水することができる。さらに、例え、境界域が上下に変動したり幅が変動しても昇降手段により各揚水手段の上下位置と填隙手段の上下位置を変更すれば、確実に淡水と非淡水とを分離して取水することができる。
本発明の請求項8に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法は、上下に配置された揚水手段間の間隔を調整可能に構成し、填隙部を上下方向の長さの異なる複数の種類から構成し、予め求められた帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて填隙部を選択して配置するように構成し、昇降手段による吊り降ろし時、填隙手段の填隙部が境界域に配置されると、吊り降ろしを停止することを特徴としている。
本発明の請求項9に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法は、昇降手段は、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に昇降させるとともに、上側に配置される揚水手段をこれら下側揚水手段と填隙手段とに対して独立に昇降させるように構成し、吊り降ろし時、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に吊り降ろした後、上側に配置される揚水手段を吊り降ろすことを特徴としている。
本発明の請求項9に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法では、昇降手段は、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に昇降させるとともに、上側に配置される揚水手段をこれら下側揚水手段と填隙手段とに対して独立に昇降させるように構成し、吊り降ろし時、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に吊り降ろした後、上側に配置される揚水手段を吊り降ろすようにしたことにより、例え、淡水域と非淡水域との境界域が上下に変動したり拡大または縮小しても対応させることができる。また、淡水域と非淡水域との位置関係が上下であっても上下が逆転しても位置関係に応じて揚水手段を取水すべき位置に導くことができる。
本発明の請求項10に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法は、各揚水手段の近傍には、水圧と水質とをそれぞれ検知して外部に出力する検知手段を設け、検知手段により検知されたデータに基づいて、各揚水手段と填隙手段と昇降手段とを動作させる制御手段を備え、検知手段により境界域の変動を検知すると、制御手段は境界域の変動に応じて各揚水手段と填隙手段とを上下に移動させることを特徴としている。
本発明の請求項10に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法では、各揚水手段の近傍には、水圧と水質とをそれぞれ検知して外部に出力する検知手段を設け、検知手段により検知されたデータに基づいて、各揚水手段と填隙手段と昇降手段とを動作させる制御手段を備え、検知手段により境界域の変動を検知すると、制御手段は境界域の変動に応じて各揚水手段と填隙手段とを上下に移動させるようにしたことにより、帯水層の状況の変化にリアルタイムで対応させることができる。
本発明の請求項1に係る地下水揚水システムは、地上から帯水層に達して構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備え、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段を帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段を非淡水域中にそれぞれ配置するようにしたので、取水する井戸を単独の井戸とすることができ、コストダウンを図ることができる。淡水域と非淡水域との境界域を確実にブロックすることができるので、淡水の水質を確保して取水することができる。また、例え、境界域が上下に変動したり幅が変動しても確実に淡水と非淡水とを分離して取水することができる。このため、一旦構築した井戸を放棄することなく、長期間使用することができ、長期に亘りコストダウンを図ることができる。
本発明の請求項7に係る地下水揚水システムを用いた揚水方法は、地下水揚水システムを、地上から帯水層に向けて構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備えて構成し、昇降手段による吊り降ろし時、填隙手段を縮退させて各揚水手段と填隙手段とを吊り降ろし、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段が帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段が非淡水域中にそれぞれ達すると、吊り降ろしを停止し、填隙手段を膨張させ、井戸の上下の連通を遮断した後、各揚水手段により揚水するようにしたので、取水する井戸を単独の井戸とすることができ、コストダウンを図ることができる。淡水域と非淡水域との境界域を確実にブロックすることができるので、淡水を確実に取水することができる。また、例え、帯水層の状況が変化し、境界域が上下に変動したり幅が変動してもリアルタイムで対応させ、確実に淡水と非淡水とを分離して取水することができる。このため、一旦構築した井戸を放棄することなく、長期間使用することができ、長期に亘りコストダウンを図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る地下水揚水システムを示す概念図である。 本発明の第2実施形態に係る地下水揚水システムを示す概念図である。 (A)は第1実施形態に係る地下水揚水システムを、(B)は第2実施形態に係る地下水揚水システムを比較して示す説明図である。 (A)ないし(D)はそれぞれ、揚水前の状態を示す説明図、揚水による塩水化を示す説明図、第1実施形態に係る地下水揚水システムにより上側淡水域の揚水と下側塩水域の揚水とを同時に行い塩淡境界の保持を図る状態を示す説明図および第2実施形態に係る地下水揚水システムにより淡水域の中間に塩水域層が存在する場合に淡水域の揚水と中間塩水域の揚水とを同時に行い塩淡境界の保持を図る状態を示す説明図である。 (A)は、第3実施形態に係る地下水揚水システムを、(B)は第4実施形態に係る地下水揚水システムをそれぞれ示す概念図である。 第1実施形態に係る地下水揚水システムに用いられた装置とほぼ同一の構成の装置により水位の経過を測定した水位測定結果を示すグラフである。 第1実施形態に係る地下水揚水システムに用いられた装置とほぼ同一の構成の装置により遮断パッカの上段と下段との電気伝導度の経過を測定した電気伝導度測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態である地下水揚水システムを示す概念図である。
本発明の第1実施形態に係る地下水揚水システム2は、地上3から帯水層4に達する単独の井戸5を構築し、この井戸5を通じて揚水を行うようになっている。帯水層4は、一般的には、相対的に比重の重い塩水域(非淡水域)S1が下側に、相対的に比重の軽い淡水域W1が上側に、その中間に境界域(汽水域)B1の層が形成される。ただし、天候や津波時等の状況により塩水域が上側で淡水域が下側となったり、下側塩水域のさらに下側に淡水域が発現することもある(図4の(D)参照)。井戸5は、掘削孔6の内側に多数の細孔が形成された保孔管7が配設されて構成される。すなわち、井戸5内は外部の水が出入りできるようになっている。
井戸5の内部には、第1の揚水ポンプ(揚水手段)11と第2の揚水ポンプ(揚水手段)12が索条13を通じて上下に離間されて昇降自在に吊り降ろされるようになっている。これら第1第2の揚水ポンプ11、12は地上側の揚水ポンプ制御装置18に接続される。各揚水ポンプ11、12にはそれぞれ、流量計F1、F2が設けられ、吐出量を計測するようになっている。これら第1第2の揚水ポンプ11、12の間には、遮断パッカ(填隙部)14が配置され、地上側のパッカ調圧器(調圧器)15を介してこの遮断パッカ14に連通されエアを圧送可能なエアコンプレッサ16と接続される。遮断パッカ14は、柔軟性と弾性とを有するゴム製の袋体からなり、内部に高圧のエアが導入されると膨張し、内部の高圧エアが排出されると表面が萎んで元の状態に復帰するようになっている。すなわち、遮断パッカ14は、パッカ調圧器15を介してエアコンプレッサ16からエアが圧送されると、膨張して井戸5の内部を閉塞し、上下の連通を遮断するようになっている。また、遮断パッカ14は、パッカ調圧器15を介して内部のエアが抜けると水圧を受けて萎み、元の形状に復帰し表面が井戸5の内面から縮退するようになっている。これら遮断パッカ14とパッカ調圧器15とエアコンプレッサ16とにより填隙手段が構成される。
第1第2の揚水ポンプ11、12は、単独の索条13を介して地上側で井戸5上方に設置されたウインチ(昇降手段)17に接続され、井戸5内部の所望の位置に吊り降ろされたり、引き上げられたりするようになっている。上側に配置される第1揚水ポンプ11と下側に配置される第2の揚水ポンプ12はそれぞれ、これら両ポンプ11、12間の距離を調節可能に索条13に取り付けられる。ウインチ17により第1第2の揚水ポンプ11、12を吊り降ろす位置は、予め求められた塩水域S1と淡水域W1と境界域B1の深度(範囲)に基づいて決定される。すなわち、予め求められた淡水域W1と塩水域S1との位置に応じて、上側の第1の揚水ポンプ11が淡水域W1に、下側の第2の揚水ポンプ12が塩水域S1に配置されるようになっている。
本実施形態に係る地下水揚水システム2では、予め境界域B1の層の厚さB1w、すなわち境界域B1の上下方向長さB1wが判明しているケースに適用される。すなわち、上下両ポンプ11、12間の距離を、境界域B1の層の厚さB1wに対応させ、遮断パッカ14の取り付けを考慮してこの厚さB1wより若干長くして、索条13にそれぞれ取り付けられるようになっている。遮断パッカ14は、上下方向長さが異なる複数の種類の中から選択されるようになっており、その上下方向の長さL1が予め求められた境界域B1の層の厚さB1wに対応する遮断パッカ14が選択されて、これら上下の揚水ポンプ11、12間に配置されるようになっている。
第1第2の揚水ポンプ11、12にはそれぞれ、水圧センサPRS1、PRS2と水質センサ(電気伝導度センサ)EDS1、EDS2が取り付けられ、検知信号を地上側の図示しない水圧計と電気伝導度計とに送出するようになっている。水圧計は揚水ポンプ11、12の深度を、電気伝導度計は水中の塩分濃度をそれぞれ計測するようになっている。流量計F1、F2、パッカ調圧器15、ウインチ駆動制御装置(図示せず)、水圧計(水圧センサPRS1、PRS2)と電気伝導度計(水質センサEDS1、EDS2)はそれぞれ、外部のパソコンまたは携帯端末装置(図示せず)に電気的に接続される。このため、水質の変化(塩分濃度の変化)に応じて、揚水ポンプ11、12を移動させる際には、一旦、揚水ポンプ11、12による揚水を停止し、遮断パッカ14のエアを抜いて縮退させ、ウインチ17を動作させて揚水ポンプ11、12を上下方向の所望の位置に移動させ、移動後、遮断パッカ14を膨張させて井戸5内部で第1第2の揚水ポンプ11、12間の連通を断ち、第1第2の揚水ポンプ11、12を動作させ、淡水域W1と塩水域S1とからの揚水を開始するようになっている。このように、帯水層4の状況の変化にリアルタイムで対応させることができるようになっている。
なお、これら第1第2の揚水ポンプ11、12を境界域B1の層を挟んで上下に近接させて配置している。その理由は、例えば、図4の(A)に示すような上側に淡水域が下側に塩水域がある帯水層において、単独の井戸の汲み上げ口を淡水域に配置して揚水した場合、図4の(B)に示すアップコーニング現象を招き、揚水により淡水域が塩水化してしまうことがある。このため、本実施形態では、図4の(C)に示すように、第1第2の揚水ポンプ11、12を境界域B1の層を挟んで配置し、塩淡境界域(境界域)B1の保持を図るようにしている。図4の(D)は、帯水層4Aが上側から淡水域W2u、塩淡境界域(境界域)B2u、塩水域S2、塩淡境界域(境界域)B2d、淡水域W2dの各層に分かれ、遮断パッカ14を下側の第2の揚水ポンプ12の下方にも配置した例を示すもので、この場合、上側の第1の揚水ポンプ11を上側淡水域W2uに、下側の第2の揚水ポンプ12を塩水域B2に、遮断パッカ14を上側の塩淡境界域B2uにそれぞれ配置するとともに、別の遮断パッカ14を下側第2の揚水ポンプ12より下方の下側塩淡境界域B2dに配置し、両塩淡境界域B2u、B2dの境界保持を図るようにしている。
次に、本発明の地下水揚水システムを用いた地下水揚水方法について、上記第1実施形態に係る地下水揚水システム2の作用に基づいて説明する。まず、井戸5の上方にウインチ17を設置し、索条13の下端に下側に配置される第2の揚水ポンプ12を取り付け、その上側に遮断パッカ14が取り付けられる。遮断パッカ14は、予め求められた境界域B1の層の厚さB1wに対応する遮断パッカ14(上下方向の長さL1)が選択される。遮断パッカ14の上側には、第1の揚水ポンプ11が取り付けられる(第1のステップS1)。このとき、遮断パッカ14は内部からエアが抜かれ、水中に没すると萎んで表面が井戸5の保孔管7より内側に後退している。
次に、ウインチ17を動作させて、第2の揚水ポンプ12、遮断パッカ14、第1の揚水ポンプ11の順で井戸5の保孔管7の内部に吊り降ろし、第2の揚水ポンプ12が塩水域S1に、遮断パッカ14が境界域B1に、第1の揚水ポンプ11が淡水域W1にそれぞれ達すると、ウインチ17の動作を停止させる(第2のステップS2)。次に、エアコンプレッサ16からパッカ調圧器15を介して遮断パッカ14に高圧のエアを圧送し、遮断パッカ14を水圧に抗して膨張させ、保孔管7の内面に圧接させ、第1第2の揚水ポンプ11、12間の井戸5内における連通を遮断する(第3のステップS3)。遮断パッカ14による連通遮断後、揚水ポンプ制御装置18により第1の揚水ポンプ11から淡水を、第2の揚水ポンプ12から塩水を同時に揚水し、境界域B1の変動を抑え、淡水の水質を保持して揚水する(第4のステップS4)。
そして、水質センサEDS1、EDS2により閾値を超える水質(塩分濃度)の変化が検知されると、両揚水ポンプ11、12の動作を停止させて、遮断パッカ14からエアを抜いて萎ませ、ウインチ17により索条13を上下動させて水質センサEDS1、EDS2により塩水域S1、境界域B1および淡水域W1の各深度を求める(第5のステップS5)。各深度が求められると、前記第2のステップS2から第4のステップS4を繰り返し、揚水を再開する。このとき、境界域B1の厚さB1wに変動があった場合、一旦、両ポンプ11、12と遮断パッカ14を地上に吊り上げ、遮断パッカ14を適切な長さのものに交換して、再び、井戸5内に吊り降ろす(第6のステップS6)。
このように本実施形態に係る地下水揚水システムを用いた地下水揚水方法は、如上の如く構成されているので、単独の井戸5で淡水域W1と塩水域S1とから取水することができる。また、遮断パッカ14により淡水域W1と塩水域S1との境界域B1をブロックしているので、淡水の水質を確保して取水することができる。さらに、例え、境界域B1が上下に変動したり幅が変動してもウインチ17により各揚水ポンプ11、12の上下位置を変更したり、索条13における両揚水ポンプ11、12間の距離を調整して遮断パッカ14を交換すれば変動に対応することができ、帯水層4の状況の変化にリアルタイムで対応させることができ、確実に淡水と塩水とを分離して取水することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る地下水揚水システム102について説明する。本発明の第2実施形態に係る地下水揚水システム102は、上記第1実施形態に係る地下水揚水システム2が、長さの異なる複数の遮断パッカ14から境界域B1の厚さB1wに応じて選択して取り付けるようにしているのに対し(図3の(A)参照)、図2に示すように、遮断パッカ114を複数の遮断パッカ114A、114B、114Cに分割して構成した点が異なる外は上記第1実施形態とほぼ同一の構成を有している。すなわち、第2実施形態に係る地下水揚水システム102は、上側の淡水域W3と下側の塩水域S3との間の境界域B3の層が厚い場合(例えば、5〜8m)に適用されるのが好ましい。境界域B3に対応させて索条13に取り付けられた上側の第1の揚水ポンプ11と下側の第2の揚水ポンプ12との間には、第1の揚水ポンプ11の下側に上側遮断パッカ114Aが、第2の揚水ポンプ12の上側に下側遮断パッカ114Bが、これら上下の遮断パッカ114A、114B間のほぼ中間に中間遮断パッカ114Cが設けられるようになっている。本実施形態では、これら遮断パッカ114A〜114Bは長さがおよそ130mmに設定されているが、井戸5の構造に応じて最適な長さ(例えば、十数cm〜数十cm)に設定することが望ましい。つまり、開口率が大きい(水の出入りする孔が多数開いている)井戸では、長くすることが適切である。このため、エアコンプレッサ16から圧送される高圧エアの送出量を抑えるとともに、遮断パッカ114A〜114Cを小型化できるので、コストダウンを図ることができる。また、取り付け時の作業性が向上する。なお、本実施形態では、遮断パッカ114A〜114Cは3個に分割して構成しているが、これに限られるものではなく、境界域B3に対応させて2個としてもよいし、3個以上としてもよいことはいうまでもない。このように、本実施形態に係る地下水揚水システム102では、境界域B3の層が厚い場合でも、厚さに対応させて遮断パッカ114により上下の連通を遮断することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る地下水揚水システム202について説明する。本発明の第3実施形態に係る地下水揚水システム202は、上記第1第2の実施形態に係る地下水揚水システム2、102が、1本の索条13に第1第2の揚水ポンプ11、12と遮断パッカ14、114を取り付けてウインチ17で昇降させるようにしているのに対し、図5の(A)に示すように、下側の第2の揚水ポンプ212と遮断パッカ214A、214Bとを第1の索条213Aに取り付け、第1のウインチ217Aで昇降させ、上側の第1の揚水ポンプ211を第2の索条213Bに取り付け、第2のウインチ217Bで昇降させ、上側の第1の揚水ポンプ211を、下側の第2の揚水ポンプ212と遮断パッカ214A、214Bに対して独立に昇降させるようになっている。このように構成することにより、帯水層4の状況の変化により迅速に対応することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る地下水揚水システム302について説明する。図5(B)に示すように本発明の第4実施形態に係る地下水揚水システム302は、上記第1の実施形態に係る地下水揚水システム2の変形例に係るもので、上記第1実施形態に係る地下水揚水システム2が、1本の索条13に第1第2の揚水ポンプ11、12をそれぞれ上側と下側にそれぞれ1台ずつ取り付けているのに対し、津波等の場合、淡水域W4の上側に塩水域S4uが発現し、淡水域W4の下側にも塩水域S4dが存在する場合に対応するもので、索条13の上下にはそれぞれ、一対の揚水ポンプ311A、312Aと311B、312Bを取り付け、複数の境界域B4u、B4dに対応させるようにした点が異なっている外は上記第1実施形態とほぼ同一の構成を有している。本実施形態に係る地下水揚水システム302では、上方側揚水ポンプ311A、312Aのうち、下側の第2の揚水ポンプ312Aと、下方側揚水ポンプ311B、312Bのうち、上側の第1の揚水ポンプ311Bとを淡水域W4に配置し、他の揚水ポンプ、すなわち、上方側揚水ポンプ311A、312Aのうち、上側の第1の揚水ポンプ311Aと、下方側揚水ポンプ311B、312Bのうち下側の第2の揚水ポンプ312Bを塩水域S4uとS4dとに配置するようにしている。このため、津波時のように、淡水域W4の上側に塩水域S4uが発現した場合でも対応することができる。
図6は、第1実施形態に係る地下水揚水システムに用いられた装置とほぼ同一の構成の装置により水位の経過を測定した水位測定結果を示すグラフである。この水位測定結果より、パッカにより止水した後、上段の水位が1.7m上昇し、浅層(上層)にポテンシャルの高い地下水が存在し、パッカの効果により上段(上層)と下段(下層)のポテンシャルの差が保たれていることがわかる。また、水位は独立に変化し、パッカを隔てた反対側の揚水ポンプによる影響を受けていないことがわかる。図7は、第1実施形態に係る地下水揚水システムに用いられた装置とほぼ同一の構成の装置により遮断パッカの上段と下段との電気伝導度の経過を測定した電気伝導度測定結果を示すグラフである。この電気伝導度測定結果から上段(上層の淡水域)と下段(下層の塩水域)の電気伝導度(ED)はその差を保ったまま推移していることがわかる。
なお、上記各実施形態では、遮断パッカ14、114A〜114C、214A、214Bを柔軟性と弾性とを有するゴム製の袋体から構成しているがこれに限られるものではなく、合成樹脂製の袋体であってもよい。また、填隙手段を遮断パッカとエアコンプレッサにより構成しているが、動作時、井戸の連通を遮断し、非動作時、井戸の内面から縮退して索条により自在に昇降されるものであればよい。
3 地上
4 帯水層
5 井戸
11 第1の揚水ポンプ(揚水手段)
12 第2の揚水ポンプ(揚水手段)
13 索条(昇降手段)
14 遮断パッカ(填隙部、填隙手段)
15 パッカ調圧器(填隙手段)
16 エアコンプレッサ(填隙手段)
17 ウインチ(昇降手段)
18 揚水ポンプ制御装置(揚水手段)
L1 遮断パッカの上下方向の長さ
W1 淡水域
S1 塩水域(非淡水域)

Claims (10)

  1. 地上から帯水層に達して構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備え、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段を帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段を非淡水域中にそれぞれ配置することを特徴とする地下水揚水システム。
  2. 上下に配置された揚水手段間の間隔を調整可能に構成し、填隙部を上下方向の長さの異なる複数の種類から構成し、予め求められた帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて填隙部を選択して配置することを特徴とする請求項1に記載の地下水揚水システム。
  3. 昇降手段は、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に昇降させるとともに、上側に配置される揚水手段をこれら下側揚水手段と填隙手段とに対して独立に昇降させることを特徴とする請求項1または2に記載の地下水揚水システム。
  4. 填隙手段の填隙部を、帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて分割して設けたことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1に記載の地下水揚水システム。
  5. 各揚水手段の近傍には、水圧と水質とをそれぞれ検知して外部に出力する検知手段を設け、検知手段により検知されたデータに基づいて、各揚水手段と填隙手段と昇降手段とを動作させる制御手段を備え、境界域の変動に応じて各揚水手段と填隙手段とを上下に移動させるよう構成したことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1に記載の地下水揚水システム。
  6. 揚水手段は揚水ポンプと揚水ポンプ制御装置とを備え、検知手段は水圧センサと水質センサとを備え、填隙手段は遮断パッカと調圧器を介してこの遮断パッカに連通されエアを圧送可能なコンプレッサとを備えてそれぞれ構成されることを特徴とする請求項5に記載の地下水揚水システム。
  7. 地下水揚水システムを、地上から帯水層に向けて構築された井戸の内部にそれぞれ上下に離間されて昇降自在に吊り下ろされる少なくとも2以上の揚水手段と、これら各揚水手段の間に昇降自在に配置され上下方向に所定の長さ膨縮自在な填隙部を有し、膨張時、填隙部を膨出させて上下の連通を遮断し、縮小時、填隙部を井戸内面から縮退させる填隙手段と、これら各揚水手段と填隙手段とを昇降させる昇降手段とを備えて構成し、
    昇降手段による吊り降ろし時、填隙手段を縮退させて各揚水手段と填隙手段とを吊り降ろし、各揚水手段のうち少なくとも1の揚水手段が帯水層のうち淡水域中に、他の揚水手段が非淡水域中にそれぞれ達すると、吊り降ろしを停止し、填隙手段を膨張させ、井戸の上下の連通を遮断した後、各揚水手段により揚水することを特徴とする地下水揚水方法。
  8. 上下に配置された揚水手段間の間隔を調整可能に構成し、填隙部を上下方向の長さの異なる複数の種類から構成し、予め求められた帯水層の淡水域と非淡水域と間の境界域に応じて填隙部を選択して配置するように構成し、昇降手段による吊り降ろし時、填隙手段の填隙部が境界域に配置されると、吊り降ろしを停止することを特徴とする請求項7に記載の地下水揚水方法。
  9. 昇降手段は、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に昇降させるとともに、上側に配置される揚水手段をこれら下側揚水手段と填隙手段とに対して独立に昇降させるように構成し、吊り降ろし時、下側に配置される揚水手段と填隙手段とを一体に吊り降ろした後、上側に配置される揚水手段を吊り降ろすことを特徴とする請求項7または8に記載の地下水揚水方法。
  10. 各揚水手段の近傍には、水圧と水質とをそれぞれ検知して外部に出力する検知手段を設け、検知手段により検知されたデータに基づいて、各揚水手段と填隙手段と昇降手段とを動作させる制御手段を備え、検知手段により境界域の変動を検知すると、制御手段は境界域の変動に応じて各揚水手段と填隙手段とを上下に移動させることを特徴とする請求項7ないし9のうちいずれか1に記載の地下水揚水方法。
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