JP2016079519A - 帽子 - Google Patents

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Abstract

【課題】
髪をまとめた場合等であっても着用しやすい帽子を提供する。
【解決手段】
帽子100において、半球状を為すクラウン110の特定領域にタックTを形成することにより、クラウン110における前記特定領域を弛むことが可能な弛み部とし、帽子100の着用時に、前記弛み部内へ着用者の髪を収容できるようにした。前記特定領域は、クラウン110における着用者の後頭部を覆う部分とすると好ましい。例えば、クラウン110を、着用者の前頭部から頭頂部を経て後頭部に至る部分を覆う中央クラウン111と、中央クラウン111の両側縁に取り付けられて着用者の側頭部を覆う横クラウン112とで構成した場合には、中央クラウン111における前後方向中間部から後側が前記特定領域となるようにすると好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の髪型の乱れを防止できる帽子に関する。
着用者の頭部の略全体を覆うことができるように半球状のクラウンを備えた帽子は、着用者の髪型によっては、着用しにくいことがある。例えば、髪の長い女性が運動をする際には、運動の邪魔にならないように髪をまとめることが一般的であるが、髪をまとめた部分は、膨らんだ状態となるため、帽子を着用する際に邪魔になりやすい。このため、まとめ髪やポニーテール等にした女性は、サンバイザーのようにクラウンを有さない構造の帽子を着用するか、あるいは帽子を被ることなく運動を行うことが多く、暑い時期には、熱中症になるリスクが高くなる。
このような実状に鑑みてか、これまでには、クラウンにおける着用者の後頭部を覆う部分を開放した構造の帽子も提案されている(例えば、特許文献1の図1及び特許文献2の図2を参照。)。このように、クラウンにおける一部を開放した構造とすることにより、その開放した部分からクラウンの外側へまとめた髪を引き出した状態で帽子を着用することが可能となっている。しかし、クラウンにおける一部が開放された構造の帽子においても、クラウンに開放した部分を設けた分だけ、日光の遮蔽能力が犠牲になっている。また、クラウンにおける一部が開放された構造の帽子は、着用時の見た目が良いものとは言い難かった。
また、これまでには、クラウンを大き目の寸法で形成するとともに、着用者の頭部をクラウンの内部で保持するためのテープ等をクラウンの内側に取り付けた構造の帽子も提案されている(例えば、特許文献3の図4を参照。)。この種の帽子では、その着用時に、着用者の頭部とクラウンとの間に空間が形成されるので、その空間にまとめた髪を収容することが可能となっている。加えて、この種の帽子では、着用者の頭部の略全体がクラウンによって覆われた状態となるため、日光の遮蔽能力も高く維持されている。
しかし、クラウンを大き目の寸法で形成するとともに、着用者の頭部をクラウンの内部で保持するためのテープ等をクラウンの内側に取り付けた構造の帽子は、その着用時に、前記テープ等が着用者の頭部に局所的に当たるため、被り心地が良いものとは言い難かった。加えて、この種の帽子は、クラウンの略全体が着用者の頭部よりも一回り以上大きな寸法で形成されているため、意図しないシワがクラウンの略全体に形成されやすく、着用時の見た目が良いものとも言い難かった。
特開2002−061015号公報 特表2003−535985号公報 実用新案登録第3178297号公報
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、髪をまとめた場合等であっても着用しやすい帽子を提供するものである。また、日光の遮蔽能力が高い帽子を提供することも本発明の目的である。さらに、被り心地や見た目が良好な帽子を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、半球状を為すクラウンにおける特定領域にタックが形成されることにより、クラウンにおける前記特定領域が弛みを有する弛み部とされ、その着用時に、前記弛み部内へ着用者の髪を収容できるようにしたことを特徴とする帽子を提供することによって解決される。
本発明に係る帽子によって、着用者は、髪をまとめた部分等を弛み部内へ収容し、当該部分等が邪魔にならない状態で帽子を被ることが可能になる。このとき、弛み部がクラウンの外側へ不自然に膨らんでしまうと、帽子の着用時の見た目が悪くなるおそれもあるが、弛み部は、タックを形成することにより設けられたものであるため、その不自然さをタックによって目立たないようにすることも可能になる。
また、本発明に係る帽子では、まとめた髪を引き出すための開口部等をクラウンに設けるが特に必要がないので、帽子の日光に対する遮蔽能力を高く維持することも可能になる。加えて、帽子の着用時の見た目を良くすることも可能になる。さらに、着用者の頭部をクラウンの内部で保持するためのテープ等をクラウンの内側に取り付ける必要もないので、帽子の被り心地の低下を防ぐことも可能になる。
本発明に係る帽子において、クラウンにおける前記特定領域の場所(タックを形成することにより弛み部とする場所)は、対象とする髪型等によっても異なり、特に限定されないが、クラウンにおける着用者の後頭部を覆う部分とすると好ましい。
というのも、ポニーテール(後頭部中央の高い場所で髪を1束にまとめて垂らす髪型)や、シングルお団子ヘア(後頭部中央の1箇所で髪を団子状にまとめる髪型)や、ツインテール(後頭部両側の計2箇所の高い箇所で髪を1束ずつにまとめて両側に垂らす髪型)や、ダブルお団子ヘア(後頭部両側の計2箇所で髪を団子状にまとめる髪型)等、ポピュラーなまとめ髪の殆どは、髪をまとめた部分が後頭部に位置するため、クラウンにおける着用者の後頭部を覆う部分を前記特定領域(弛み部)とすれば、帽子を殆どのまとめ髪に対応できるものとすることができるからである。
ただし、クラウンにおける着用者の後頭部を覆う部分全体を前記特定領域(弛み部)とする必要は、特にない。例えば、上記のまとめ髪のうち、ポニーテールやシングルお団子ヘアを対象とする場合には、少なくとも、クラウンにおける着用者の後頭部中央を覆う部分を前記特定領域とすれば足り、ツインテールやダブルお団子ヘアを対象とする場合には、少なくとも、クラウンにおける着用者の後頭部両側を覆う部分を弛み部とすれば足りる。
本発明に係る帽子において、前記特定領域(弛み部)に形成するタックの方向や本数等は、弛み部の配置等によっても異なり、特に限定されない。しかし、弛み部には、横方向(左右方向)に延びる複数本のタックを上下方向に所定間隔を隔てて形成すると好ましい。これにより、上述した弛み部の不自然な膨らみをより目立ちにくくすることが可能になる。
本発明に係る帽子において、クラウンを構成する生地の構成等は、前記特定領域(弛み部)の配置等によっても異なり、特に限定されない。例えば、弛み部をクラウンにおける着用者の後頭部中央を覆う部分とする場合には、クラウンを、着用者の前頭部から頭頂部を経て後頭部に至る部分を覆う中央クラウンと、中央クラウンの両側縁に取り付けられて着用者の側頭部を覆う横クラウンと、によって構成し、中央クラウンにおける前後方向中間部から後側を弛み部とすると好ましい。これにより、クラウンにおける着用者の後頭部中央を覆う部分に弛み部が配置された帽子を比較的簡単な構造で製造することが可能になる。
本発明に係る帽子においては、着用者の額から顔に向かって汗が流れ落ちるのを防ぐための汗止め帯を、クラウンの前方下縁に沿って取り付けることも好ましい。これにより、帽子を、運動や作業により適したものとすることが可能になる。
以上のように、本発明によって、髪をまとめた場合等であっても着用しやすい帽子を提供することが可能になる。また、日光の遮蔽能力が高い帽子を提供することも可能になる。さらに、被り心地や見た目が良好な帽子を提供することも可能になる。
本発明に係る帽子を示した側面図である。 本発明に係る帽子を示した平面図である。 本発明に係る帽子の中央クラウンを図2における繋ぎ線Lを含み同図紙面に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。 本発明に係る帽子を着用する前における着用者の頭部を示した側面図である。 本発明に係る帽子を着用した後における着用者の頭部を示した側面図である。
1.帽子の概要
本発明に係る帽子の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明に係る帽子100を示した側面図である。図2は、本発明に係る帽子100を示した平面図である。図3は、本発明に係る帽子100の中央クラウン111を図2における繋ぎ線Lを含み同図紙面に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。図4は、本発明に係る帽子100を着用する前における着用者の頭部200を示した側面図である。図5は、本発明に係る帽子100を着用した後における着用者の頭部200を示した側面図である。
本実施態様の帽子100は、図1及び図2に示すように、半球状を為すクラウン110と、クラウン110の前方下縁に沿って取り付けられた汗止め帯120とを備えたものとなっている。クラウン110は、着用者の頭部200(図4及び図5)を覆うための部分となっており、汗止め帯120は、着用者の額から顔に向かって汗が流れ落ちるのを防ぐための部分となっている。クラウン110における特定領域には、タックTが形成されており、当該特定領域は、タックTによる弛みを有する弛み部とされている。このため、本実施態様の帽子は、図4及び図5に示すように、それを着用する際に、着用者の頭部200における髪をまとめた部分210を弛み部内へ収容できるようになっている。
2.クラウン
クラウン110は、通常、複数枚の生地を繋ぎ合せることによって半球状に形成される。既に述べた通り、クラウン110を構成する生地の構成は、特に限定されない。本実施態様の帽子100において、クラウン110は、図2に示すように、中央クラウン111(同図において目の大きな網掛けハッチングで示した部分)と、横クラウン112(同図において目の小さな網掛けハッチングで示した部分)とで構成されている。
2.1 中央クラウン
クラウン110を形成する各生地のうち、中央クラウン111は、着用者の前頭部から頭頂部を経て後頭部に至る部分を覆うための部分となっている。図2に示すように、中央クラウン111の一対の側縁(同図における繋ぎ線L及び繋ぎ線Lを参照)は、それぞれが内側に凹となるように円弧状に形成されている。このため、中央クラウン111は、その長手方向両端部(前端部及び後端部)が幅広に形成されて長手方向中央部が幅狭に形成された帯状を為している。中央クラウン111をこのような形状とすることにより、後述するタックTをクラウン10にバランス良く配置することが可能になる。
中央クラウン111は、1枚の生地によって形成してもよいが、本実施態様の帽子100においては、図2に示すように、互いに左右対称な左側中央クラウン111aと右側中央クラウン111bとを繋ぎ線Lで繋ぎ合せることによって形成されている。左側中央クラウン111aと右側中央クラウン111bとを繋ぎ合せる方法は、特に限定されないが、通常、縫着が採用される。本実施態様の帽子100においては、左側中央クラウン111aと右側中央クラウン111bとを繋ぎ線Lで縫着することにより、中央クラウン110を形成した後、中央クラウン110の裏面(内面)における繋ぎ線Lに沿ってテープ状の裏打ち材(図示省略)を重ね、当該裏打ち材の両側縁を左側中央クラウン111a及び右側中央クラウン111bに縫着している。
中央クラウン111の素材は、帽子100の用途等によっても異なり、特に限定されない。中央クラウン111は、帽子100の用途に応じて従来から用いられている各種の素材を用いることができる。ただし、本実施態様の帽子110では、中央クラウン110にタックTが形成され、中央クラウン110におけるタックTが形成された部分が弛むようにする必要がある。このため、本実施態様の帽子100における中央クラウン110は、柔らかい素材で形成すると好ましい。このような素材としては、ポリエステル繊維若しくはナイロン繊維等の合成繊維、綿等の天然繊維、又はこれらの繊維を組み合わせてなる編織地が例示される。
本実施態様の帽子100においては、合成繊維からなる編織地であって伸縮性及び通気性を有するものによって中央クラウン111を形成している。タックTを形成する中央クラウン111に伸縮性を付与することにより、中央クラウン111を着用者の頭部200にフィットさせながらも、中央クラウン111におけるタックTが形成された部分(弛み部)をさらに弛みやすくして、着用者の頭部200における髪がまとめられた部分210を弛み部内へ収容しやすくすることが可能となっている。また、中央クラウン111に通気性を付与することにより、着用者の頭部200を蒸れにくくすることが可能となっている。これらの構成は、帽子100を運動用のものとする場合に特に好適に採用できる。
ところで、本実施態様の帽子100において、中央クラウン111は、表地のみからなる1層構造としているが、中央クラウン111におけるタックTが形成された部分(弛み部)の弛みを大きく阻害しない範囲であれば、裏地等を有する複層構造とすることもできる。中央クラウン111に裏地を設ける場合には、当該裏地は、伸縮性及び通気性を有するメッシュ地とすると好ましい。これにより、着用者が頭部に汗をかいても裏地がべたつかないようにして、着用者の快適性を向上させることができる。メッシュ地の素材としては、上述した合成繊維や天然繊維等からなる編織地が例示される。
2.2 横クラウン
横クラウン110は、着用者の側頭部を覆うための部分となっている。本実施態様の帽子100において、横クラウン110は、図2に示すように、着用者の左側頭部を覆うための左側横クラウン112aと、着用者の右側頭部を覆うための右側横クラウン112bとで構成されている。
左側横クラウン112aの上縁(内縁)は、図1に示すように、上側(内側)に凸となるように円弧状に形成されている。このため、左側横クラウン112aは、側面視略半円状を為している。左側横クラウン112aの上縁(内縁)は、左側中央クラウン111aの外縁に対して繋ぎ合わされる(図1及び図2の繋ぎ線Lを参照)ため、左側中央クラウン111aの外縁と略一致する曲がり具合とされる。右側横クラウン112bは、左側横クラウン112aと左右対称であるため、右側横クラウン112bの形状についての詳しい説明は割愛する。
横クラウン112の素材は、上述した中央クラウン111の素材と略同様であるため、詳しい説明を割愛する。ただし、本実施態様の帽子100では、横クラウン112には、タックを設けておらず、特に弛むようにする必要もないため、横クラウン112は、中央クラウン111よりも、硬い素材とすることもできる。したがって、横クラウン112は、中央クラウン111と比較して、裏地や芯地等を有する複層構造を採用しやすい部分となっている。ただし、本実施態様の帽子100においては、クラウン100全体の伸縮性及び通気性を優先し、横クラウン112の素材は、中央クラウン111と同一としている。
3.タック
既に述べた通り、クラウン110における特定領域は、図1〜3に示すように、タックTが形成されることにより、弛みを有する弛み部とされている。このため、図4及び図5に示すように、帽子100を着用する際には、着用者の頭部200における髪をまとめた部分210をクラウン110におけるタックTが形成された部分の内側(弛み部内)へ収容できるようになっている。すなわち、クラウン110におけるタックTによって折り重ねられた部分(弛み部)が伸びることにより、図5に示すように、前記弛み部が外側へ膨らみ、前記弛み部内に着用者の頭部200における髪をまとめた部分210を収容することができるようになっている。したがって、着用者は、髪をまとめた部分210が邪魔にならない状態で帽子100を着用することが可能となっている。
また、クラウン110における着用者の頭部200における髪をまとめた部分210を収容する部分(弛み部)がクラウン110の外側へ大きく膨らむと、クラウン110に皺が不規則に形成され、帽子100の着用時の見た目が悪くなるおそれもある。しかし、本実施態様の帽子100では、前記弛み部にタックTが形成されているため、前記弛み部にシワが不規則に形成されにくくなっている。さらに、本実施態様の帽子100では、図5に示すように、着用者の頭部200における髪がまとめられた部分210に重なる部分のみが弛んで外側に膨らみ、クラウン110における他の部分は、弛まないようになっている。このため、本実施態様の帽子100は、クラウン110における前記弛み部以外の部分にも、不規則なシワが形成されにくい構造となっている。
クラウン110におけるどの部分に弛み部を設けるか(どの部分にタックTを形成するか)は、対象とする着用者の髪型等によっても異なり、特に限定されないが、本実施態様の帽子110においては、図1〜3に示すように、クラウン110における着用者の後頭部中央を覆う部分としている。すなわち、クラウン110を構成する中央クラウン111における前後方向中間部から後側を弛み部としている。このため、本実施態様の帽子100は、シングルお団子ヘアやポニーテールのように、髪がまとめられた部分210が着用者の後頭部中央に形成される髪型の場合に、好適に着用できるものとなっている。これに対し、本実施態様の帽子100は、ダブルお団子ヘアやツインテールのように、髪がまとめられた部分が着用者の左後頭部や右後頭部に形成される髪型については、特に想定していないが、帽子100の構成に以下のような変更を施せば、そのような髪型についても対応可能である。
すなわち、(1)クラウン中央111の横幅(左右の幅)を図2に示すよりも広く確保して、前記弛み部が着用者の左後頭部及び右後頭部にも重なるように配置するか、(2)左側横クラウン112a及び右側横クラウン112bを図2に示すよりも後側へ長く形成して、左側横クラウン112a及び右側横クラウン112bが着用者の左後頭部及び右後頭部にそれぞれ重なるようにし、左側横クラウン112a及び右側横クラウン112bにおける着用者の左後頭部及び右後頭部に重なる分にタックTを形成する等の変更を施せば、髪がまとめられた部分210が着用者の左後頭部や右後頭部に形成される髪型についても対応可能となる。前記弛み部は、クラウン110における1箇所のみに設ける必要は特になく、上記(2)のように、クラウン110における分離した複数箇所に設けることもできる。
クラウン110の前記弛み部に設けるそれぞれのタックTの方向は、前記弛み部の配置や広さ等によっても異なり、特に限定されない。タックTは、横方向(左右方向)、縦方向(前後方向)、又は、傾斜方向(横方向及び縦方向のいずれにも非垂直な方向)のいずれにも設けることができる。タックTを複数本設ける場合には、それぞれのタックTの方向を揃える必要は特にないが、それぞれのタックTの方向はできるだけ揃えた方が好ましい。というのも、タックTの方向を揃えた方が、前記弛み部が弛む際に、前記弛み部にシワが不規則に形成されにくくなるからである。本実施態様の帽子100においては、図1及び図2に示すように、横方向(左右方向)に延びる複数本のタックTを上下方向に所定間隔を隔てて略平行に形成している。
また、クラウン110の前記弛み部にもうけるタックTの本数も、前記弛み部の配置や広さ等によっても異なり、特に限定されない。しかし、着用者の頭部200における髪がまとめられた部分210のボリュームがある場合や、その部分210の位置がある程度ずれた場合でも、帽子100を好適に着用できるようにするためには、前記弛み部の弛みを大きく確保する必要や、前記弛み部を広く形成する必要がある。このため、タックTの本数は、複数本(2本以上)とすると好ましい。ただし、タックTの本数が多すぎると、帽子100の見た目が悪くなるおそれがあるだけでなく、帽子100の製造コストが増大するおそれもあるため、タックTの本数は、10本以下に抑えると好ましく、5本以下に抑えるとより好ましい。本実施態様の帽子100においては、図1〜3に示すように、第一タックT、第二タックT及び第三タックTによってタックTを構成しており、タックTの本数は、3本となっている。
クラウン110におけるタックの形成方法は、特に限定されないが、本実施態様の帽子100においては、左側中央クラウン111aと右側中央クラウン111bとを繋ぎ合せた中央クラウン111における後側部分を、横方向(左右方向)の折り目が形成されるように複数箇所(3箇所)で折り重ねた後、中央クラウン111の一対の外縁(左側縁及び右側縁)を、それぞれ左側横クラウン112aの内縁(上縁)及び右側横クラウン112bの内縁(上縁)に縫合することで、タックTを形成している。これにより、タックTの形成と、中央クラウン111と左側横クラウン112a及び右側横クラウン112bとの縫合を同時に行うことが可能となっている。
それぞれのタックTの折り返し幅W(図3)は、タックTの本数等によっても異なり、特に限定されない。しかし、タックTの折り返し幅Wが狭すぎると、タックTの本数を多くしなければ、前記弛み部の弛み量を確保できなくなるため、帽子100の見た目が悪くなったり、帽子100の製造コストが増大したりするおそれがある。このため、タックTの折り返し幅Wは、10mm以上とすると好ましい。タックTの折り返し幅Wは、20mm以上とするとより好ましく、30mm以上とするとさらに好ましく、40mm以上とすると最適である。
一方、タックTの折り返し幅W(図3)を広くしすぎると、前記弛み部が弛んでクラウン110の外側へ膨らむ際に、意図しないシワが不規則に形成されやすくなるおそれがある。このため、タックTの折り返し幅Wは、120mm以下とすると好ましい。タックTの折り返し幅Wは、100mm以下とするとより好ましい。本実施態様の帽子100において、タックTの折り返し幅Wは、第一タックT及び第二タックTが約45mmで、第三タックTが約75mmとなっている。このように、タックTの折り返し幅Wは、タックTの場所によって変えることも可能である。
4.汗止め帯
汗止め帯120は、クラウンの前方下縁に沿って取り付けられており、着用者の額から顔に向かって汗が流れ落ちるのを防ぐための部分となっている。汗止め帯120の素材は、特に限定されないが、吸水性と速乾性に優れた素材を選択すると好ましい。本実施態様の帽子100においては、内側の面(着用者の頭部に接触する側の面)に太い繊維を用い、外側の面に細い繊維を用いた織物を用いている。この織物は、毛細管現象により頭部の汗を速やかに吸収することのできるものとなっている。
5.サイズ調節ゴム
本実施態様の帽子100においては、図1及び図3に示すように、クラウン110における後方下縁の内側に、サイズ調節ゴム130を取り付けている。このため、着用者の頭囲に応じてクラウン110の下縁の周長が変化するようになっている。クラウン110のサイズ調節手段としては、本実施態様の帽子100におけるサイズ調節ゴム130のほか、従来の帽子で採用されている各種のものを採用することができる。
6.その他
本実施態様の帽子100では、帽子100の用途等に応じて、前鍔やプリム等の庇をクラウン110の下縁から外方に突出して設けたり、ビン皮をクラウン110の下縁内側に沿って設けたりすることもできる。
7.用途
本発明に係る帽子の用途は、特に限定されない。本発明に係る帽子は、ファッション性の高い帽子に採用することもできるが、バトミントン等の運動を行う際に着用する運動帽や、作業を行う際に着用する作業帽として好適に採用することができる。これらの帽子は、着用者が髪をまとめたまま着用できることのメリットが大きいからである。特に、女性用の運動帽又は作業帽として好適に採用できる。
100 帽子
110 クラウン
111 中央クラウン
111a 左側中央クラウン
111b 右側中央クラウン
112 横クラウン
112a 左側横クラウン
112b 右側横クラウン
120 汗止め帯
130 サイズ調節ゴム
200 着用者の頭部
210 髪をまとめた部分
左側中央クラウンと右側中央クラウンとの繋ぎ線
左側中央クラウンと左側横クラウンとの繋ぎ線
右側中央クラウンと右側横クラウンとの繋ぎ線
クラウンと汗止め帯との繋ぎ線
T タック
第一タック
第二タック
第三タック

Claims (5)

  1. 半球状を為すクラウンにおける特定領域にタックが形成されることにより、クラウンにおける前記特定領域が弛みを有する弛み部とされ、その着用時に、前記弛み部内へ着用者の髪を収容できるようにしたことを特徴とする帽子。
  2. 前記特定領域が、クラウンにおける着用者の後頭部を覆う部分である請求項1記載の帽子。
  3. 前記特定領域に、横方向に延びる複数本のタックが上下方向に所定間隔を隔てて形成された請求項2記載の帽子。
  4. クラウンが、
    着用者の前頭部から頭頂部を経て後頭部に至る部分を覆う中央クラウンと、
    中央クラウンの両側縁に取り付けられて着用者の側頭部を覆う横クラウンと、
    によって構成され、
    中央クラウンにおける前後方向中間部から後側が前記特定領域とされた請求項3記載の帽子。
  5. 着用者の額から顔に向かって汗が流れ落ちるのを防ぐための汗止め帯が、クラウンの前方下縁に沿って取り付けられた請求項1〜4いずれか1つに記載の帽子。
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