JP2016076428A - 放電処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電ギャップを正確に判定でき、安定した放電処理を可能にする放電処理装置を提供することである。
【解決手段】 放電電極3と処理対象Fとの間で放電させ、処理対象Fの表面を処理する放電処理装置を前提とする。上記放電電極3に印加する高周波高電圧を出力する電源部6と、上記電源部6の出力電圧の周波数を検出し、その検出信号を出力する周波数検出手段7とを備え、上記周波数の検出値に基づいて、放電ギャップの変化を判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばプラスチックフィルムなどの表面を、放電によって処理するための放電処理装置に関する。
この種の放電処理装置として、図6に示したものが従来から知られている。
図6に示した従来の装置は、金属製の導電体からなるローラー芯1に誘電体からなる外層部材2を設けた搬送ローラーRの周囲に複数の放電電極3を設けるとともに、この放電電極3には、高電圧発生回路4から高周波の高電圧を印加する。
そして、上記搬送ローラーRにプラスチックフィルムFを巻き掛け、このプラスチックフィルムFを矢印方向に送りながら、上記のように放電電極3に高電圧を印加すると、これら放電電極3とプラスチックフィルムFとの間でコロナ放電が発生する。
このコロナ放電によって、上記プラスチックフィルムFに高エネルギーの電子やイオンが衝突し、上記プラスチックフィルムFの表面が改質されて濡れ性や接着性などが向上することになる。
上記のような表面改質のプロセスで、何らかの原因でコロナ放電のエネルギーが低下してしまうと、目的の表面改質ができなくなる。
上記コロナ放電のエネルギーは、放電電極3とフィルムFとの間の放電空間の静電容量Cによって変化するが、静電容量Cは、C=ε・A/dである。なお、上記εは誘電率、Aは放電エリアの断面積、dは放電電極3と処理対象であるフィルムFとの間隔である放電ギャップである。
上記計算式からも明らかなように、放電のエネルギーが変化する主な原因として放電ギャップdが変化してしまうことが挙げられる。
また、上記上放電ギャップdが変化してしまう原因としては、例えば、処理対象であるフィルムFが搬送中にバタついて放電電極3やその支持部に衝突してしまったり、使用中の振動などで装置のガタに起因する位置ずれが発生してしまったりすることがある。
このように、放電ギャップdの変化によって放電状態が変化すると安定した表面処理ができなくなってしまうため、従来は、図6に示すように高電圧発生回路4に電流計5を接続し、この電流計5による計測値によってコロナ放電のエネルギーを監視するようにしていた。
特開2006−331802号公報
しかし、上記従来の電流値を計測する方法では、放電ギャップdのわずかな変化を検出することができなかった。
複数の放電電極3のうち、いずれかの放電電極3の放電ギャップdがわずかに変化しただけでは電流値の変化が小さいうえ、現状の装置では、放電電極3の電圧が低下した場合、トータルの放電エネルギーを保つようにトランス等が作用して、電圧を自動的に上げるシステムが採用されていることが、電流値の変化を読みにくくしていると考えられる。
ところが、実際には、いずれかの放電電極3の放電ギャップdがわずかに変化しただけでも、表面処理状態に影響を及ぼすことがあった。特に、上記放電ギャップdが変化してコロナ放電のエネルギーが弱くなった場合には表面改質が不完全になり、そのことが最終製品の欠陥につながることもあった。
そこで、所期の放電ギャップが維持されているか否か、適正な放電状態になっているか否を把握できる装置が望まれていた。
この発明の目的は、放電ギャップを正確に判定でき、安定した放電処理が可能になる放電処理装置を提供することである。
この発明は、放電電極と処理対象との間で放電させ、処理対象の表面を処理する放電処理装置を前提とする。
そして、第1の発明は、上記放電電極に印加する高周波高電圧を出力する電源部と、上記放電電極に対する印加電圧の周波数を検出し、その検出信号を出力する周波数検出手段とを備えている。
第2の発明は、上記周波数検出手段から出力される検出信号値に基づいて放電電極と処理対象との距離である放電ギャップを判定する判定手段を備え、上記判定手段は、上記検出信号値を予め設定された設定範囲と対比し、上記検出信号値が上記設定範囲内にあるとき、放電ギャップが正常であると判定する機能を備えている。
第3の発明は、上記判定手段が、放電ギャップの異常を判定したとき、警告信号を出力する。
第1の発明は、放電ギャップの変化に基づく放電状態の変化が、放電電極に印加する高電圧の周波数変化に現れることに着目した発明である。そして、この第1の発明では、周波数検出手段を備えることによって、放電ギャップの変化を放電電極への印加電圧の周波数の変化として検出でき、結果として、わずかな放電状態の変化も正確に検出することが可能になった。
そのため、処理対象に対し目的の処理が実行されているか否かを確認することもできる。
さらに、上記周波数検出手段からの検出信号値を記録しておけば、事後的に放電処理状態を確認することができ、製品の品質管理にも利用できる。
第2の発明によれば、判定手段が周波数検出手段からの検出信号値と設定された正常範囲とを対比して放電ギャップが正常か否かを判定できる。したがって、放電処理の現場では、上記判定手段からの出力によって放電ギャップを判定し、放電状態を容易に知ることができる。
第3の発明によれば、放電ギャップが変化して異常と判定されたとき、警告信号の出力によって、異常を外部に知らせることができる。したがって、異常発生時には速やかに処理を中止することもでき、欠陥製品の発生を防止することができる。
また、上記警告信号を、制御系にフィードバックすることで自動的に放電処理を中断することもできる。
この発明の実施形態を示す模式図である。 放電ギャップと高電圧の周波数との関係を確認する実験1の結果を示す表である。 実験1の結果を示すグラフである。 実験2の結果を示す表である。 実験2の結果を示すグラフである。 従来の放電処理装置を示す模式図である。
図1に示した実施形態は、プラスチックフィルムFを処理対象とした放電処理装置である。
そして、プラスチックフィルムFを搬送するための搬送ローラーRの周囲に複数の放電電極3を設けている。上記搬送ローラーRは、金属製の導電体からなるローラー芯1にセラミックなどの誘電体からなる外層部材2を設けたものである。
なお、上記複数の放電電極3のそれぞれは、セラミック製の棒状電極で、全て同じ構成をしたものであり、各放電電極3と上記プラスチックフィルムFとの間隔である放電ギャップdも全て等しく調整しておく。この放電ギャップdは放電電極3と上記搬送ローラーRの表面との間隔として調整する。
さらに、上記放電電極3には電源装置6を共通に接続し、この電源装置6から高周波の高電圧が印加されるようにしている。
上記電源装置6は、従来と同様に、必要な電圧を出力するこの発明の電源部である高電圧発生回路4を備えるとともに、この回路から出力され、上記放電電極3へ印加される印加電圧の周波数を検出する周波数検出回路7を備えている。この周波数検出回路7は、上記電圧の周波数に対応した電圧値の検出信号を出力する回路である。
また、上記周波数検出回路7の信号出力端子には、演算処理部8を接続し、この演算処理部8には出力部9を接続している。
上記処理部8は、上記周波数検出回路7から入力された周波数の検出信号値に基づいて周波数の値を算出したり、後で詳しく説明するように放電ギャップdを判定したりして、その演算結果を出力部9に出力する機能を備えている。
このようにした装置において、上記搬送ローラーRにプラスチックフィルムFを巻き掛け、このプラスチックフィルムFを矢印方向に送りながら、電源装置6から各放電電極3に高電圧を印加すると、これら放電電極3とプラスチックフィルムFとの間でコロナ放電が発生する。
このコロナ放電によって、上記プラスチックフィルムFに高エネルギーの電子やイオンが衝突し、上記フィルムFの表面が改質されて濡れ性や接着性などが改善されることになる。
上記放電処理中には、上記周波数検出回路7から上記印加電圧の周波数に応じた検出信号が演算処理部8へ入力される。
一方、演算処理部8には、上記周波数の検出信号値の適正範囲を予め設定しておき、演算処理部8は、上記周波数検出回路7から入力された検出信号値がこの適正範囲内にあるか否かを判定する。具体的には、上記検出信号値が上記適正範囲内にあるときには、放電ギャップdが正常、上記範囲外のときには放電ギャップdが異常と判定する。
そして、演算処理部8は、判定結果を出力部9へ出力する。出力部9は、ディスプレイ、表示ランプなどからなり、放電ギャップdの正・異常を表示する。上記演算処理部8がこの発明の判定手段であり、具体的には、パソコンなどで実現できる。
なお、上記適性範囲がこの発明の設定範囲であり、この範囲は目的の放電処理のために設定された放電ギャップdに対応した上記周波数に許容範囲を含んだ範囲である。
このように上記演算処理部8が周波数の検出信号値によって、放電ギャップdを判定するようにしているのは、上記放電ギャップdが変化すると、印加電圧の周波数が変化することを発見し、その点に着目したからである。
そのため、正規に調整した放電ギャップdが何らかの原因によって変化した場合には、上記周波数の変化によって検知するようにしている。
なお、この実施形態において演算処理部8は、入力された周波数検出信号の値と周波数に対応した電圧値の適正範囲とを対比するようにしているが、入力された電圧値を周波数の値に変換してから、周波数の適正範囲と対比するようにしてもよい。
次に、上記放電ギャップdと印加電圧の周波数との関係を確認した確認実験について説明する。
〔実験1〕
実験1は、図1に示すこの実施形態の放電処理装置において、2本の放電電極3に同時に高電圧を印加して放電を発生させ、そのときの印加電圧の周波数を、上記周波数検出回路7で検出するものである。
なお、この実験1では、演算処理部8が、周波数検出回路7から入力された検出信号を周波数の値に変換したものを出力している。
実験条件は、次のとおりである。
2本の放電電極3は、それぞれ、直径20[mm]のセラミック製の棒状電極であり、有効電極長Lは1650[mm]である。
そして、一方の放電電極3の放電ギャップdを2[mm]に固定し、他方の放電電極3の放電ギャップdを2[mm]、3[mm]、4[mm]、7[mm]に変更し、それぞれの放電ギャップdにおいて電圧周波数を測定する。
なお、いずれの放電ギャップdのときも、電源装置6の出力電力を0.25[kW]〜2.25[kW]まで、0.25[kW]間隔で変化させている。
この出力電力は、電源装置6の操作部を操作することによって調整することができる。
〔実験1の実験結果〕
実験1の結果は図2,3に示すとおりである。
図2は、電源装置6の出力電力と、放電ギャップdとをパラメータとしたときの上記演算処理部8から出力された周波数の測定結果を示した表である。なお、図2の表において放電ギャップdの欄には2本の放電電極3,3のそれぞれの値を記載している。
また、図3は横軸を電源装置6の出力電力、縦軸を印加電圧の周波数としたグラフである。なお、凡例には2本の放電電極3の放電ギャップdをそれぞれ記載し、それに対応する線種を表示している。例えば、「2mm−2mm」は両方の放電ギャップdが2[mm]の場合、「2mm−3mm」は一方の放電ギャップdが2[mm]で他方の放電ギャップdが3[mm]の場合を示している。
これらの結果から、出力電圧を一定にしたとき、一方の放電電極3の放電ギャップdが大きくなるにしたがって、上記周波数が大きくなる傾向が分かった。例えば、電力が0.25[kW]のとき、放電ギャップd=2[mm]で7.4[kHz]の周波数が、d=3[mm]、4[mm]で7.9[kHz]になる。また、電力が1.00[kW]のとき、放電ギャップd=2[mm]で6.6[kHz]の周波数が、d=3[mm]で6.8[kHz]、d=4[mm]で6.9[kHz]になっている。
さらに、電力の増加に伴って、全体的に上記周波数が小さくなることも分かった。
〔実験2〕
実験2は、2本の放電電極3の有効長さLを800[mm]にした以外は、上記実験1と同じ構成の装置を用いた確認実験である。
そして、実験1と同様に、一方の放電電極3の放電ギャップdを2[mm]に固定し、他方の放電電極3の放電ギャップdを2[mm]、3[mm]、4[mm]、7[mm]に変更するとともに、各放電ギャップdにおいて、電源装置6の出力電力を0.25[kW]〜1.00[kW]まで、0.25[kW]間隔で変化させている。
〔実験2の実験結果〕
実験2の結果は図4,5に示すとおりである。
図4は、実験1の図2と同様の表であり、出力電力と、放電ギャップdとをパラメータとしたときの周波数の測定結果を示している。
また、図5は横軸を電源装置6の出力電力、縦軸を電圧の周波数としたグラフである。そして、凡例には上記図3のグラフと同様に、放電ギャップdごとに線種を表示している。
この実験2においても、出力電力を一定にしたとき、一方の放電電極3の放電ギャップdが大きくなるにしたがって、上記周波数が大きくなる傾向が分かった。
また、電力の増加に伴って上記周波数が小さくなることも分かった。
さらに、放電電極の有効長さが短い方が、上記周波数が大きくなるとともに、放電ギャップdの影響を受けやすいことも分かった。
上記実験1,2の結果から、放電ギャップdが変化することで印加電圧の周波数が変化することが確認できた。しかも、2本のうち1本の放電電極3の放電ギャップdが1[mm]変化すると上記周波数は、数百[kHz]程度変化するので、放電ギャップdの変化を上記周波数によって確実に検出できることが確認できた。
そこで、上記演算処理部8には、適正な放電ギャップdに対応する上記周波数範囲を適正範囲として設定しておくようにする。実際には、演算処理部8に上記適正範囲の境界値を設定し、この設定値を超えたか否かで放電ギャップdが正常か否かを判定することができる。
例えば、上記実験2に用いた装置で、電源装置6の出力を0.25[kW]、初期の放電ギャップd=2[mm]と設定し、放電ギャップd=3[mm]までを許容するとした場合、周波数の適正範囲はd=3[mm]に対応する9.2[kHz]以下になる(図4参照)。そこで、演算処理部8は上記適正範囲の境界値9.2[kHz]に対応する検出信号の電圧値を境界値として記憶し、この電圧の境界値と周波数検出回路7から入力された検出信号値とを対比して、検出信号値が上記境界値を超えた場合に放電ギャップdが大きくなり過ぎた異常であると判定する。
また、放電ギャップdが小さくなり過ぎた場合にも、異常と判定するように、適正範囲を設定することができる。放電ギャップdが小さくなると、搬送中のプラスチックフィルムFが振動によって放電電極3に衝突しやすくなるという問題も発生する。プラスチックフィルムFの衝突は、プラスチックフィルムにダメージを与えるだけでなく、放電電極3の位置ずれの原因になることもある。
上記のように、演算処理部8は、予め設定された上記適正範囲と周波数検出回路7による検出値とを対比することで、放電ギャップdが正常か否かを判定でき、ひいては放電状態が正常か否かを判定できることになる。
なお、放電状態は、出力電力、放電電極の寸法のほか、放電電極の材質によっても変化する。また、適正な出力電力や放電ギャップdの大きさは、処理対象、処理目的、放電空間の状態によって異なる。
したがって、放電状態を反映する上記周波数の適正範囲は、処理対象や、処理目的、放電空間の状態、装置条件などによって設定する必要がある。
上記のように、この実施形態の放電装置においては、放電ギャップd内の放電状態が放電電極3に印加される電圧の周波数に影響する点に着目している。したがって、複数の放電電極3のうち、いずれかの放電電極3の電圧が下がったとき、それを補うためにトランス等の作用で電圧を自動的に上げるようなシステムを備え、放電状態の変化が電圧や電力などの値に現れにくい放電処理装置においても、放電状態を適切に判定することができる。
なお、上記実験1,2は、2本の放電電極3うちの一方のみの放電ギャップdを変化させた確認実験であるが、放電ギャップdが変化したとき、印加電圧の周波数が変化することは、放電電極3の数によらない。所期の処理目的を達成するための放電ギャップd及び出力電力に応じた周波数の適正範囲を演算処理部8に設定しておけば、放電電極3の数によらず、放電ギャップdの変化による放電状態を判定できることに変わりはない。
また、複数の放電ギャップdが変化した場合にも、その変化を上記周波数の変化として検出することができる。
さらに、この実施形態では、コロナ放電のエネルギーを利用した処理を行なっているが、この実施形態の放電処理装置は、コロナ放電以外のプラズマ処理においても、その放電状態を判定できるものである。
さらにまた、上記出力部9が、演算処理部8が異常を判定したとき出力される判定結果信号に基づいて警報を発するようにしたり、出力部9を処理現場とは別の、例えば処理装置の制御室などに設けたりすれば、放電ギャップdの変化が許容範囲を超えそうなことを、装置から離れているオペレータなどに速やかに知らせることができる。
また、放電の異常を検出した判定結果信号を、図示しない制御手段に入力して、自動的にプラスチックフィルムFの搬送を停止し、表面改質不良となる欠陥製品の発生を減らすこともできる。
さらに、演算処理部8に、上記周波数検出信号の値をバックデータとして蓄積する機能を備えることができる。このようなバックデータを蓄積しておけば、当該放電処理の処理対象すなわち、プラスチックフィルムFの放電処理が間違いなく実行されたかどうかを、上記バックデータから検証することができる。したがって、処理対象であるプラスチックフィルムFに、例えば印刷インクの乗りが悪いなどの問題が発生したとき、その原因が放電処理にあるかどうかを突き止めることもできる。
なお、上記印加電圧の周波数は、電源装置6から出力される電流の周波数と同じなので、上記周波数検出回路7が電流値から周波数を検出するようにしても、上記印加電圧の周波数を検出したことになる。
プラスチックフィルムなどの濡れ性や接着性向上などの表面改質をする放電処理装置として最適である。
3 放電電極
4 高電圧発生回路
6 電圧装置
7 周波数検出回路
8 (判定手段である)演算処理部
9 出力部
F (処理対象である)プラスチックフィルム

Claims (3)

  1. 放電電極と処理対象との間で放電させ、処理対象の表面を処理する放電処理装置において、
    上記放電電極に印加する高周波高電圧を出力する電源部と、
    上記放電電極に対する印加電圧の周波数を検出し、その検出信号を出力する周波数検出手段とを備えた放電処理装置。
  2. 上記周波数検出手段から出力される検出信号値に基づいて放電電極と処理対象との距離である放電ギャップを判定する判定手段を備え、
    上記判定手段は、
    上記検出信号値を予め設定された設定範囲と対比し、上記検出信号値が上記設定範囲内にあるとき、放電ギャップが正常であると判定する機能を備えた請求項1に記載の放電処理装置。
  3. 上記判定手段は、
    放電ギャップの異常を判定したとき、警告信号を出力する請求項2に記載の放電処理装置。

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