JP2016075339A - 緩衝材及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 煩わしい作業を必要とせず、収納部材に収納された電子機器に対する振動及び衝撃を軽減することが可能な緩衝材等を提供する。【解決手段】 緩衝材1は、物質を注入及び排出可能なバルブ4と、膨張することにより対象物と押接した状態をなす一方で、物質が排出された場合には収縮することにより対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態になる緩衝部2と、緩衝部2の少なくとも一端に沿設された、剛性を有する把持部5を有するガイド部3とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、輸送の際に、電子機器に対して加えられる振動や衝撃を軽減する技術分野に関する。
例えば、データセンターにおいて19型ラックなどのラック(以下、本願では、「収納部材」とも記す)は、複数のコンピュータ装置などの電子機器を効率よく収納することが知られている。これらコンピュータ装置は、例えば、衝撃や振動(搖動)に弱いハードディスクドライブなどの精密機器を搭載している。そのため、コンピュータ装置を持ち運ぶ、或いは輸送する際に、当該装置の管理者は、当該装置に振動や衝撃を与えないようにする必要がある。例えば、特許文献1には、ラップトップ型のコンピュータ装置を衝撃から保護する技術が開示されている。
特許文献1に開示された情報処理装置は、空気により収縮するエアクッション手段を筐体の表面に備える。また、このエアクッション手段は、緩衝用軟質袋部と、その緩衝用軟質袋部の外側に設けられた緩衝用硬質板部とを有する。緩衝用硬質板部は、吸排気口から空気を充填されることによって、筐体の表面から離間する。これにより、情報処理装置は、自装置に対する衝撃を軽減することができる。その一方で、緩衝用硬質板部は、吸排気口から空気を排出することによって、当該筐体の表面に近接する。これにより、利用者が情報処理装置を利用する際に、情報処理装置は、エアクッション手段が無い場合と同様の使用感を、利用者に対して提供することができる。
また、関連する技術として特許文献2には、LED(Light_Emitting_Diode)表示式標識装置に関する技術が開示されている。LED表示式標識装置は、二枚の可撓性を有するシートと、そのシートを包囲するように形成された保護カバーと、LEDランプを点灯させる駆動回路とを備える。また、保護カバーは、両側縁及び上縁にポールを挿入する袋状部を備える。袋状部にポールを挿入することによって、LED表示式標識装置は、自立することができる。
特開平10−256740号公報 実開平02−036889号公報
ところで、上述したラックに収納された複数のコンピュータ装置は、例えば、トラックなどの輸送手段によって輸送される際に、振動や衝撃を受ける。これにより、例えば、ラックの上下方向に近接する2つのコンピュータ装置は、互いに接触する可能性がある。この問題を解決する手法としては、例えば、ラックに収納されたコンピュータ装置間にクッション材(緩衝材)を挟み込むことによって、コンピュータ装置に加えられる振動や衝撃を軽減することが知られている。その結果、この手法は、近接する2つのコンピュータ装置が接触することを防止することができる。このような手法の例を、図8及び図9に示す。
図8は、ラックに収納されたコンピュータ装置201間にクッション材202を挿入する態様を具体的に例示する図である。図9は、当該コンピュータ装置201間にクッション材202が挿入された態様を具体的に例示する図である。説明をよりわかりやすくすることを目的として、図8及び図9には、コンピュータ装置201(201a、201b及び201c)とクッション材202(202a及び202b)とを図示することとする。
より具体的に、例えば、複数のコンピュータ装置201を収納するラックを輸送するに際して、図8に示すようにクッション材202aは、コンピュータ装置201aとコンピュータ装置201bとの間に矢印方向に挿入される。これにより、図9に示すようにクッション材202aは、コンピュータ装置201aの底面とコンピュータ装置201bの上面とに接する。また、クッション材202bは、コンピュータ装置201bの底面とコンピュータ装置201cの上面とに接する。その結果、クッション材202aは、コンピュータ装置201aとコンピュータ装置201bとの接触を防止することができる。また、クッション材202bは、コンピュータ装置201bとコンピュータ装置201cとの接触を防止することができる。ここで、クッション材202の素材には、例えば、樹脂や樹脂発泡材などが採用されている。
しかしながら、上述した手法では、クッション材202の厚みや弾性力の影響によって、例えば、作業者は、コンピュータ装置間からクッション材202を挿抜するのに多大な力を要する。そのため、作業効率は低下する虞がある。また、当該手法では、例えば、コンピュータ装置の上面または底面に凹凸などがある場合に、クッション材202がコンピュータ装置の筐体等と干渉する(引っかかる)ことによって、コンピュータ装置を破損する可能性がある。また、当該手法は、クッション材202がコンピュータ装置における筐体の表面を擦ることによって、当該表面を傷つけるだけでなく、クッション材202自体が破損する虞がある。
特許文献1には、個々の情報処理装置を持ち運ぶ際に発生する衝撃を軽減することが記載されている。しかしながら、特許文献1は、ラックに収納された複数のコンピュータ装置を輸送することについては、考慮されておらず何ら述べられていない。そのため、特許文献1では、ラックに収納された複数のコンピュータ装置に加えられる振動や衝撃を軽減することができない。即ち、特許文献1では、近接するコンピュータ装置同士が接触することを防止することができない。また、例えば、特許文献1では、ラックから取り外した複数のコンピュータ装置を個々に輸送することとなる。そのため、輸送コストは膨大となる。
次に、特許文献2には、LED表示式標識装置を自立させることを目的として、袋状部にポールを挿入することが記載されているに留まる。そのため、ポールは、袋状部から容易に着脱すことができてしまう。
本発明は、煩わしい作業を必要とせず、収納部材に収納された電子機器に対する振動及び衝撃を軽減することが可能な緩衝材等を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を達成すべく、本発明の一態様に係る緩衝材は、以下の構成を備えることを特徴とする。
即ち、本発明の一態様に係る緩衝材は、
少なくとも弾性特性を有する物質を注入及び排出可能なバルブと、
前記物質が注入されるのに応じて膨張することにより緩衝または搖動を緩和すべき対象物に押接した状態をなす一方で、前記物質が排出された場合には収縮することにより前記対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態になる緩衝手段と、
前記緩衝手段の少なくとも一端に沿設された、剛性を有する把持手段を有するガイド手段とを備える。
また、同目的を達成すべく、本発明の一態様に係る緩衝材の使用方法は、以下の構成を備えることを特徴とする。
即ち、本発明の一態様に係る緩衝材の使用方法は、
請求項1乃至請求項6の何れかに記載された緩衝材を、
前記緩衝手段の少なくとも一端に沿設された、剛性を有する把持手段を有するガイド手段を用いて、衝撃または搖動を緩和すべき対象物に接することが可能なように挿入し、
少なくとも弾性特性を有する物質を、バルブを介して前記緩衝手段の内部に注入し、
前記物質が注入されるのに応じて前記緩衝手段を膨張させ、これにより前記対象物に押接した状態にする一方で、前記バルブを介して前記物質を排出した場合には、前記緩衝手段の収縮に応じて、前記対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態とし、
該離間または少なくとも離間容易な状態から、前記ガイド手段を用いて前記緩衝材を取り出す。
本発明によれば、煩わしい作業を必要とせず、収納部材に収納された電子機器に対する振動及び衝撃を軽減することが可能な緩衝材等を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における緩衝材の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における把持部における要部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における緩衝材が対象物の振動や衝撃を軽減する際の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における緩衝材を電子機器間に挿入する態様を具体的に例示する図である。 本発明の第1の実施形態における緩衝材が電子機器間に挿入された態様を具体的に例示する図である。 本発明の第1の実施形態における緩衝材を対象物間から取り出す際の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における緩衝材の構成を示す斜視図である。 ラックに収納されたコンピュータ装置間にクッション材を挿入する態様を具体的に例示する図である。 ラックに収納されたコンピュータ装置間にクッション材が挿入された態様を具体的に例示する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、説明の便宜上、各図面に併記した3次元(X、Y、Z)座標軸を用いて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における緩衝材1の構成を示す斜視図である。
図1において、緩衝材1は、緩衝部2、ガイド部3及びバルブ4を備える。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、緩衝材1の紙面上側(プラスY方向)に位置する面を、緩衝材1の上面と称する。また、以下の説明では、緩衝材1の紙面下側(マイナスY方向)に位置する面を、緩衝材1の底面と称する(以下、各実施形態においても同様)。
より具体的に、緩衝部2は、例えば、後述するバルブ4を介して少なくとも弾性特性を有する空気などの物質を、緩衝部2の内部に注入されるのに応じて膨張する。そして、緩衝部2は、振動(搖動)または衝撃を緩和すべき対象である対象物(例えば、図4に示す電子機器101)に押接する。即ち、緩衝部2は、対象物に押接した状態をなす。その一方で、緩衝部2は、バルブ4を介して物質が排出された場合には収縮する。また、緩衝部2は、対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態になる。このように、緩衝部2は、物質によって膨張または収縮することが可能な中空の形状に形成されている。
ここで、物質には、例えば、空気だけでなく、空気と異なる他の気体を採用してもよい。より具体的に、例えば、他の気体としては、液体窒素や二酸化炭素などを採用してもよい。即ち、物質は、衝撃や振動を吸収可能な弾性特性や緩衝部2に注入及び排出可能なように流動性を有することが望ましい。
緩衝部2における平面(+(プラス)X方向及び+Z方向)の大きさは、例えば、振動や衝撃を軽減すべき対象物の大きさに応じて決定する構成を採用してもよい。
また、例えば、緩衝部2の厚み(+Y方向)は、対象物に加えられる振動及び衝撃を吸収可能な大きさに決定する構成を採用してもよい。より具体的に、一例として、緩衝部2の厚みは、ラック(収納部材)の上下に位置する電子機器間の距離間隔と緩衝部2の弾性力とを考慮することにより決定する構成を採用してもよい。
ここで、例えば、緩衝部2には、収縮及び膨張可能な可撓性を有する樹脂素材を採用してもよい。また、例えば、緩衝部2には、さらに、耐熱性及び耐摩擦性に優れた樹脂素材を採用することが望ましい。
これにより、例えば、利用者は、緩衝材1を利用しない場合には、緩衝部2が可撓性を有するため、緩衝部2をガイド部3と平行な方向において折り畳むことができる。或いは、利用者は、緩衝部2をガイド部3と平行な方向において巻き取ることができる。そのため、緩衝材1を収容するのに必要となる面積は、小さくなる。
次に、ガイド部3は、緩衝部2の少なくとも一端に沿設された、剛性を有する把持部5を有する。
より具体的に、ガイド部3は、近接する対象物間に緩衝材1を挿抜可能なように緩衝部2におけるX方向の両端に設けられている。即ち、ガイド部3は、把持部5が沿設された方向に対して直角または略直角(以下、本願では、「直角」と称する)な方向における緩衝部2の両端に設けられている。
尚、ガイド部3は、近接する対象物間に緩衝材1を挿抜することが可能であれば、緩衝部2における直角方向の両端に設けられていなくてもよい。例えば、ガイド部3は、緩衝部2における直角方向の中央または略中央に設けられていてもよい。
そして、ガイド部3は、近接する対象物間に緩衝材1を挿抜可能なように、例えば、棒状に形成されている。ガイド部3の材質には、近接する対象物間に緩衝材1を挿抜することのできる強度があれば、例えば、金属、樹脂などの様々な材質を採用してもよい。
また、ガイド部3における長手方向の一端は、図1に示すように緩衝部2より突出するように形成された把持部5を有する。尚、把持部5は、ガイド部3における長手方向の両端に設けられていてもよい。
これにより、例えば、利用者は、突出する把持部5を把持することによって、緩衝材1を対象物間から容易に挿抜することができる。そのため、把持部5は、利用者が把持部5を把持することが可能な大きさに形成されていることが望ましい。
尚、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、把持部5は、棒状に形成されている構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。把持部5は、図2に示すようにリング状をなす形状部分を含む構成を採用してもよい。
また、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、ガイド部3は、緩衝部2の一端に沿設された把持部5を有する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。ガイド部3は、緩衝部2の他端または両端に沿設された把持部5を有する構成を採用してもよい。
図2は、本発明の第1の実施形態における把持部5における要部の構成を示す斜視図である。
図2は、図1に示す矢視Aから表した把持部5である。図2において、把持部5は、リング状に形成されている態様を表す。これにより、例えば、利用者は、リング状に形成された把持部5に指を入れることができる。そのため、作業性はより向上する。
バルブ4は、緩衝部2に少なくとも弾性特性を有する物質を注入及び排出する役割を有する。バルブ4は、例えば、利用者によって物質を注入及び排出可能な位置に設けられている。例えば、バルブ4は、緩衝部2の把持部5が突出する側に設けられていることが望ましい。
より具体的に、バルブ4は、例えば、空気を注入する場合に、バルブ4内部に設けられた弁が開くことによって空気を注入する。一方で、バルブ4は、空気を注入しない場合には、弁が閉じることによって空気が排出することを阻止する構成を採用してもよい。或いは、バルブ4は、例えば、インフレータを用いて緩衝部2を膨張させる構成を採用してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない。
尚、バルブ4が緩衝部2に物質を注入及び排出する技術自体は、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下、各実施形態においても同様)。
また、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、バルブ4は、物質を注入及び排出する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。バルブ4は、物質を注入するバルブと物質を排出するバルブとを個別に有する構成を採用してもよい。
以下の説明において、より具体的に、本実施形態における緩衝材1の動作について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態における緩衝材1が対象物の振動や衝撃を軽減する際の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って緩衝材1の動作手順を説明する。
以下の説明では、説明の便宜上、一例として、不図示のラック(収納部材)に収納された電子機器101aと101bとの間及び電子機器101bと101cとの間に緩衝材1を設けることとする。
尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下の実施形態においても同様)。
図4は、本発明の第1の実施形態における緩衝材1を電子機器101間に挿入する態様を具体的に例示する図である。図5は、本発明の第1の実施形態における緩衝材1が電子機器101間に挿入された態様を具体的に例示する図である。
図5は、複数の電子機器101が積層された態様によって収納部材に収納された態様を表す。また、図5には、説明をよりわかりやすくすることを目的として、複数の電子機器101と、その電子機器101間に挿入された緩衝材1とを図示することとする。
例えば、利用者は、ガイド部3の把持部5を把持すると共に、図4に示す矢印B方向(挿抜方向、+Z方向)に緩衝材1を挿入する。即ち、利用者は、ガイド部3を用いて電子機器101(対象物)に接することが可能なように挿入する(ステップS1)。
より具体的に、一例として、図4に示す緩衝材1は、電子機器101aと電子機器101bとの間に挿入される。
ここでは、緩衝部2には、空気が注入されていない。そのため、利用者は、緩衝材1を電子機器101間に、容易に挿入することができる。
バルブ4は、例えば、利用者による空気の注入操作に応じて、緩衝部2に空気を注入する(ステップS2)。
より具体的に、緩衝部2は、空気によって膨張する。その結果、緩衝材1は、図5に示すように電子機器101aの底面と電子機器101bの上面とに押接した状態をなす。また、緩衝材1は、電子機器101bの底面と電子機器101cの上面とに押接した状態をなす。即ち、緩衝部2は、空気によって膨張することによって、一方の電子機器の底面と他方の電子機器の上面とを押圧する。
これにより、緩衝材1は、それぞれの電子機器101(101a、101b及び101c)に加えられる振動や衝撃を軽減することができる。その結果、緩衝材1は、電子機器101aと電子機器101bとが接触することを防止することができる。また、緩衝材1は、電子機器101bと電子機器101cとが接触することを防止することができる。
次に、以下の説明では、より具体的に、本実施形態における緩衝材1を対象物間から取り出す際の動作について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態における緩衝材1を電子機器101間から取り出す際の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って緩衝材1の動作手順を説明する。
以下の説明では、説明の便宜上、一例として、ラックに収納された電子機器101間から緩衝材1を取り出すこととする。
尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下の実施形態においても同様)。
バルブ4は、例えば、利用者による空気の排出操作に応じて、緩衝部2から、開状態のバルブ4を介して空気を排出する(ステップS11)。
例えば、利用者は、ガイド部3の把持部5を把持すると共に、図4に示す矢印Bと反対方向(マイナスZ方向)に緩衝材1を引き抜く(ステップS12)。
これにより、緩衝部2には、空気が注入されていない。即ち、緩衝部2は、空気が排出されている。そのため、緩衝部2は、対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態になる。利用者は、その離間または少なくとも離間容易な状態から、ガイド部3を用いて緩衝材1を容易に取り出すことができる。
より具体的に、一例として、緩衝材1は、電子機器101aと電子機器101bとの間から取り出される。
尚、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、緩衝材1は、2つのガイド部3を有する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。緩衝材1は、1つ以上のガイド部3を有する構成を採用してもよい。即ち、利用者にとって緩衝材1を容易に挿抜可能であれば、緩衝材1は、1つまたは複数のガイド部3を有していてもよい。
このように本実施の形態に係る緩衝材1によれば、煩わしい作業を必要とせず、収納部材に収納された電子機器に対する振動及び衝撃を軽減することができる。また、緩衝材1は、対象物間から挿抜される際に、緩衝材1が対象物と干渉することを防ぐことができる。その結果、利用者は、対象物の筐体表面を傷つけることなく緩衝材1を挿抜することができる。緩衝材1は、緩衝部2を破損することをも防ぐことができる。さらに、緩衝材1は、近接する対象物同士が接触することを阻止することができる。その理由は、以下に述べる通りである。
即ち、緩衝材1は、対象物間から挿抜されるに際して収縮する一方で、対象物に加えられた振動及び衝撃を軽減する際には膨張する緩衝部2と、対象物間から挿抜される際に把持することが可能な把持部5を有するガイド部3とを備えるからである。
また、緩衝材1は、輸送と緩衝材に関するコストを低減することができる。
その理由は、緩衝材1は、廃棄する必要が無く、再利用することができるからである。より具体的に、例えば、ラックを輸送する際に必要となる緩衝材は、ラックに収納された電子機器が大きいために、大きくなる。その結果、例えば、緩衝材費や緩衝材を廃棄する費用は高額となる。また、輸送後には、ラックから緩衝材を回収する作業工数は、膨大となる。この問題に対して、緩衝材1は、再利用することができるため、上述した緩衝材に関する費用を低減することができる。また、輸送後には、緩衝材1は、緩衝部2が収縮するため、ラックから容易に回収することができる。また、回収した緩衝材1は、収縮した緩衝部2を折り畳むことができるため、小さい面積にて収容することができる。
<第1の実施形態の変形例>
次に、上述した本発明の第1の実施形態に基づいて、以下に説明する変形例も実現可能である。このような変形例によっても、第1の実施形態と同様な効果を享受することができる。
変形例において、緩衝材1は、気体、液体及び紛体の少なくとも何れかの物質を採用してもよい。
一例として、緩衝材1は、気体の他に、例えば、ゲル状のシリコンなどの液体や粉状の発泡プラスチックなどの紛体を注入または排出する構成を採用してもよい。即ち、緩衝部2に注入及び排出する物質は、緩衝部2を膨張すると共に、緩衝部2によって対象物に加えられる振動や衝撃を軽減することの可能な弾性特性と流動性とを有する素材を採用することが望ましい。このような変形例によれば、電子機器101に対する振動及び衝撃をより軽減することができる。
<第2の実施形態>
次に、上述した本発明の第1の実施形態に係る緩衝材1を基本とする第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施形態における緩衝材10について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の第2の実施形態における緩衝材10の構成を示す斜視図である。
図7において、緩衝材10は、緩衝部11、ガイド部3及びバルブ4を備える。
より具体的に、緩衝材10は、第1の実施形態において説明した緩衝材1に比べ、緩衝部11の形状が複数のセル12を有する点が異なる。
即ち、緩衝部11は、図7に示すようにバルブ4を介して空気を注入及び排出可能なように複数の区画に分けられたセル12を有する。セル12は、例えば、把持部5が沿設された方向と平行または略平行(以降、本願では、「平行」と称する)な方向(+Z方向)、または把持部5が沿設された方向に対して直角な方向(+X方向)の何れかに区分けされた形状に形成されている。また、複数のセル12は、それぞれセル12毎に、バルブ4を介して注入された空気により膨張する。
これにより、例えば、対象物の底面または上面に凹凸がある場合であっても、セル12毎に、その凹凸の形状に応じて膨張することができる。そのため、緩衝材10は、対象物における形状の変化に対して柔軟に対応することができる。
より具体的に、例えば、対象物の底面に突起がある場合に、対象物と緩衝材とは、振動や衝撃を軽減することが可能なように十分に押接することができない場合がある。そのような場合に、複数のセル12を有することによって、当該突起のない場所に位置するセル12は、十分に対象物と押接することができる。
このように本実施の形態に係る緩衝材10によれば、第1の実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、収納部材に収納された電子機器に対する振動及び衝撃を軽減することができる。
その理由は、緩衝材10は、対象物における筐体表面の形状に応じて振動や衝撃を軽減することのできる緩衝部11を備えるからである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
本発明は、上述した各実施形態には限定されない。本発明は、例えば、ラックに収容可能なネットワーク機器などに加えられる振動や衝撃の軽減に適用可能である。
1 緩衝材
2 緩衝部
3 ガイド部
4 バルブ
10 緩衝材
11 緩衝部
12 セル
101、101a、101b、101c 電子機器
201、201a、201b コンピュータ装置
202、202a、202b クッション材

Claims (8)

  1. 少なくとも弾性特性を有する物質を注入及び排出可能なバルブと、
    前記物質が注入されるのに応じて膨張することにより緩衝または搖動を緩和すべき対象物に押接した状態をなす一方で、前記物質が排出された場合には収縮することにより前記対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態になる緩衝手段と、
    前記緩衝手段の少なくとも一端に沿設された、剛性を有する把持手段を有するガイド手段と、を備える
    ことを特徴とする緩衝材。
  2. 前記緩衝手段は、
    前記把持手段が沿設された方向と平行または略平行な方向、または該把持手段が沿設された方向に対して直角または略直角な方向の何れかの方向に区分けされた複数のセルを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記ガイド手段は、
    前記把持手段が沿設された方向に対して直角または略直角の方向における両端に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の緩衝材。
  4. 前記把持手段は、
    リング状をなす形状部分を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の緩衝材。
  5. 前記物質は、
    気体、液体及び紛体の少なくとも何れかである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緩衝材。
  6. 前記バルブは、
    前記物質を、注入可能なバルブと、排出可能なバルブとを個別に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載された緩衝材を、
    前記緩衝手段の少なくとも一端に沿設された、剛性を有する把持手段を有するガイド手段を用いて、衝撃または搖動を緩和すべき対象物に接することが可能なように挿入し、
    少なくとも弾性特性を有する物質を、バルブを介して前記緩衝手段の内部に注入し、
    前記物質が注入されるのに応じて前記緩衝手段を膨張させ、これにより前記対象物に押接した状態にする一方で、前記バルブを介して前記物質を排出した場合には、前記緩衝手段の収縮に応じて、前記対象物に押接した状態から、離間または少なくとも離間容易な状態とし、
    該離間または少なくとも離間容易な状態から、前記ガイド手段を用いて前記緩衝材を取り出す
    ことを特徴とする緩衝材の使用方法。
  8. 前記対象物は、
    複数の該対象物が積層された態様によって収納部材に収納される
    ことを特徴とする請求項7に記載の緩衝材の使用方法。
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