以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例を説明する。尚、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前面(前方)側、奥側を背面(後方)側として説明する。尚、本実施例のパチンコ遊技機1の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに該遊技者と対向する対向面である。尚、本実施例のフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」と略記する場合がある。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠3とから構成されている。遊技機用枠3は、外枠(図示せず)に対して開閉自在に設けられている。遊技盤2には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4BはそれぞれLED等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(特図)が、変動可能に可変表示(変動表示)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5の画面上では、第1特図の可変表示や第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄(演出図柄)が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。演出表示装置5には、飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。演出表示装置5の画面上では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム(第1特図ゲーム)、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム(第2特図ゲーム)と同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(導出)する。演出表示装置5の画面上には、表示エリア5Hが配置されている。表示エリア5Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用のソレノイド81によって垂直位置となる閉鎖状態と傾動位置となる開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口に進入した遊技球は、図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。第2始動入賞口に進入した遊技球は、図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に進入した遊技球は、図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口に遊技球が進入したときには、第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を進入させて賞球を得ることが不可能または困難になり、第1状態よりも遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(普図)を変動可能に表示する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームと称される。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、音声等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、更に遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。遊技機用枠3の下部に設けられた下皿を形成する部材には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ30が取り付けられている。スティックコントローラ30は、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置等)には、トリガボタン31Aが設けられている。トリガボタン31Aは、遊技者がスティックコントローラ30の操作桿を操作手(左手等)で把持した状態において、所定の操作指(人差し指等)で押引操作すること等により所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタン31Aに対する押引操作等による所定の指示操作を検知するトリガセンサ35A(図2を参照)が内蔵されていればよい。スティックコントローラ30の下部における下皿の本体内部等には、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニット32が設けられていればよい。傾倒方向センサユニット32は、透過形フォトセンサ等を含んで構成され、操作棍の傾倒方向(前後左右方向)を検知するものであればよい。尚、下皿におけるスティックコントローラ30の取付位置は、下皿の中央部分に限定されず、左右のいずれかに寄せた位置であってもよい。
上皿を形成する部材には、スティックコントローラ30の上方等に、遊技者が押下操作等により所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作等による所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部等には、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサ35B(図2を参照)が設けられていればよい。図1に示す構成例では、プッシュボタン31Bとスティックコントローラ30の取付位置が、上皿及び下皿の中央部分において上下の位置関係にある。
スティックコントローラ30に設けられたトリガボタン31Aは、遊技者がスティックコントローラ30の操作桿を操作手で把持した状態において、操作指で押引操作すること等により指示操作ができるように構成されている。その一方で、プッシュボタン31Bは、スティックコントローラ30とは別に上皿を形成する遊技機用枠3の所定位置に設けられており、遊技者がスティックコントローラ30の操作桿を把持しない状態等において、操作手で押下操作すること等により指示操作ができるように構成されている。
パチンコ遊技機1には、図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、払出制御基板37といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15等も搭載されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号を受け取る機能、演出制御基板12、払出制御基板37等からなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能等を備えている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号等を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果ランプ9や装飾用LEDといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。即ち、演出制御基板12は、演出表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9や装飾用LED等における点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させる機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの信号(音声信号)に基づき、スピーカ8L,8Rから音声(音声信号が指定する音声)を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路等が搭載されている。尚、音声とは、音のみからなるもの(歌が入らない演奏のみからなる楽曲、効果音等)も含む。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの信号(電飾信号)に基づき、遊技効果ランプ9や装飾用LED等における点灯/消灯駆動(電飾信号が示す駆動内容による点灯/消灯)を行うランプドライバ回路等が搭載されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号(制御コマンド)は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは演出制御コマンドである。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105とを備えて構成される。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラム等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作を制御する処理等を実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
また、演出制御基板12には、パチンコ遊技機1における後述する第1音量段階や第1光量段階を設定するための設定切替スイッチ300が搭載されている。第1音量段階や第1光量段階は、スピーカ8L,8Rの音量や、遊技効果ランプ9や装飾用LED等の発光光量(輝度)を設定するための段階であり、複数段階からなる。詳しくは後述するが、設定切替スイッチ300は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、通常、遊技店の関係者のみが操作できるものである。つまり、第1音量段階や第1光量段階は、遊技店側の操作によって変更される段階である。また、スティックコントローラ30への遊技者による操作等に基づいて、第2音量段階や第2光量段階が設定される。第2音量段階や第2光量段階は、スピーカ8L,8Rの音量や、遊技効果ランプ9や装飾用LED等の発光光量を設定するための段階であり、複数段階からなる。第2音量段階や第2光量段階は、遊技者側の操作によって変更される段階である。尚、本実施例では、設定切替スイッチ300が演出制御基板12に搭載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定切替スイッチ300を音声制御基板13に搭載するようにしても良く、その場合には、第1音量段階や第1光量段階の設定を音声制御基板13が行うようにしても良い。
演出制御基板12(演出制御用CPU120)は、第1音量段階と第2音量段階とに基づいて実際にスピーカ8L,8Rから出力する音声の音量を設定する。演出制御基板12(演出制御用CPU120)は、第1光量段階と第2光量段階とに基づいて実際に遊技効果ランプ9や装飾用LED等を点灯させる光の光量を設定する。演出制御基板12は、音声制御基板13へと伝送する音声信号において前記設定した音量も指定する。これによって、音声制御基板13は、音声信号によって指定された音量で、スピーカ8L,8Rから音声を出力する処理を実行する。つまり、演出制御用CPU120が第1音量段階及び第2音量段階に基づいて設定した音量での音声が出力される。また、演出制御基板12は、ランプ制御基板14へと伝送する電飾信号により、設定した光量も指定する。これによって、ランプ制御基板14は、電飾信号によって指定された光量で、遊技効果ランプ9や装飾用LED等を点灯させる処理を実行する。つまり、演出制御用CPU120が第1光量段階及び第2光量段階に基づいて決定した光量での点灯が行われる。
前述のような構成によって、演出制御用CPU120は、音声制御基板13を介してスピーカ8L,8Rを制御して前記で設定した音量の音声を出力させたり、ランプ制御基板14を介して遊技効果ランプ9や装飾用LED等における前記で設定した光量での点灯/消灯駆動を行わせたり、表示制御部123を介して演出表示装置5の表示領域に演出画像を表示させたりして、各種の演出を実行する。また、演出制御用CPU120は、演出の実行時等に、トリガセンサ35A、プッシュセンサ35B、傾倒方向センサユニット32からの信号に基づいた演出(つまり、スティックコントローラ30への操作、プッシュボタン31Bへの操作等に応答した演出)を行うことが可能になっている。
また、演出制御基板12には、パチンコ遊技機1におけるリセットモードを選択するためのリセットモード選択スイッチ310が搭載されている。詳しくは後述するが、パチンコ遊技機1では、遊技者の操作により音量や光量を設定できるが、その他にも、遊技者の操作により予告演出の実行頻度を設定できる。リセットモード選択スイッチ310は、この遊技者の操作により設定された音量や光量や予告演出の実行頻度をリセットするときのリセットの態様を選択するために用いられる。また、リセットモード選択スイッチ310は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、通常、遊技店の関係者のみが操作できるものである。リセットモードは、遊技店側の操作によって選択される設定である。
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について図3を参照して説明する。図3に示すように、主基板11は基板収納ケース150に収納されており、演出制御基板12は基板収納ケース270に収納されている。設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310は、図3に示すように、演出制御基板12にパチンコ遊技機1の背面方向を向くように配置されている。設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310は、パチンコ遊技機1を背面から見た場合に、演出制御基板12の右上部分に配置され(図4参照)、基板収納ケース270に形成された横長の四角形状に切り欠かれた切欠部270aを介して遊技盤ユニット250の外方から操作可能となっている。
パチンコ遊技機1が設定される遊技店(遊技ホール、遊技場等)の従業員は、遊技機用枠3を前方側に開放させることができる(通常、遊技者は開放させることはできない)。従業員は、遊技機用枠3を開放することで、演出制御基板12の設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310を操作することができる。一方、遊技者は、通常、遊技機用枠3を開放できないので、設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310の操作できない。つまり、設定切替スイッチ及びリセットモード選択スイッチ310は、遊技店用の操作部である。つまり、本実施例では、遊技機用枠3の開放が、設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310の操作が行える条件(遊技店用の操作を行うための第1条件)になっている。
設定切替スイッチ300は、図5に示すように、「0」〜「F」までの計16個のチャンネルを備えており、これらチャンネルを、ツマミ301を回動操作することで切り替えるスイッチになっている。本実施例では、各チャンネル「0」〜「F」それぞれに対応して、第1音量段階及び第1光量段階が用意されている(図34参照)。つまり、本実施例では、第1音量段階として、「0」〜「F」に対応した16段階(ここでは、チャンネルと同じ「0」〜「F」)が用意されている。また、本実施例では、第1光量段階として、「0」〜「F」に対応した16段階(ここでは、チャンネルと同じ「0」〜「F」)が用意されている。つまり、チャンネルが「0」であれば、「0」の第1音量段階及び第1光量段階が設定され、チャンネルが「1」であれば、「1」の第1音量段階及び第1光量段階が設定され、・・・チャンネルが「F」であれば、「F」の第1音量段階及び第1光量段階が設定される。本実施例では、設定切替スイッチ300は直接または所定回路を介して間接的に演出制御用CPU120に接続されており、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300の現在のチャンネルを読み取ることができる(チャンネルに応じた信号が演出制御用CPU120に入力される)。
リセットモード選択スイッチ310は、図5に示すように、「0」〜「2」までの計3個のチャンネルを備えており、これらチャンネルを、ツマミ311を回動操作することで切り替えるスイッチになっている。本実施例では、各チャンネル「0」〜「2」それぞれに対応して、リセットモードが用意されている(図33参照)。つまり、本実施例では、リセットモードとして、「通常リセットモード」、「全リセットモード」、「非リセットモード」の3種類のリセットモードに対応した3段階(ここでは、チャンネルと同じ「0」〜「2」)が用意されている。つまり、チャンネルが「0」であれば、「通常リセットモード」が設定され、チャンネルが「1」であれば、「全リセットモード」が設定され、チャンネルが「2」であれば、「非リセットモード」が設定される。本実施例では、リセットモード選択スイッチ310は直接または所定回路を介して間接的に演出制御用CPU120に接続されており、演出制御用CPU120は、リセットモード選択スイッチ310の現在のチャンネルを読み取ることができる。
尚、本実施例では、第1音量段階や第1光量段階を設定するための設定切替スイッチ300と、リセットモードを選択するためのリセットモード選択スイッチ310とが、それぞれ別のスイッチとして搭載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのスイッチを操作することによって、第1音量段階や第1光量段階の設定とリセットモードの選択が行えるようにしても良い。このスイッチはツマミを回動操作するものでなくても良く、ボタンを押下して設定するものやディップスイッチ等であっても良い。
第1特図を用いた特図ゲームが開始されるときや、第2特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、特別図柄の可変表示結果を、予め定められた特定表示結果としての「大当り」にするか否かが、その可変表示結果を導出表示する以前に決定(事前決定)される。そして、可変表示結果の決定に基づく所定割合で、変動パターンの決定等が行われる。こうした可変表示結果や変動パターンの決定に基づいて特図ゲームが開始された後、変動パターンに対応して予め定められた可変表示時間が経過したときには、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される。
特別図柄の可変表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「大当り」となり、遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。大当り遊技状態に制御されるか否かは、可変表示結果が「大当り」となるか否かに対応しており、その可変表示結果を導出表示する以前に決定(事前決定)される。特別図柄の可変表示結果として、大当り図柄が導出表示されず、ハズレ図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「ハズレ」となる。
大当り遊技状態では、大入賞口が開放状態となって特別可変入賞球装置7が遊技者にとって有利な第1状態となる。そして、所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば9個)の遊技球が大入賞口に進入して入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を継続して開放状態とするラウンド遊技(ラウンド)が実行される。
特図表示結果が「大当り」となる場合には、大当り種別が「非確変」、「確変」のいずれかとなる場合が含まれている。大当り種別が「確変」または「非確変」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(大入賞口を開放状態)とする上限時間が所定時間(例えば29秒等の第1期間)となる通常開放ラウンドが所定回数分実行される。また、大当り種別が「確変」のときの「大当り」に基づく大当り遊技状態を「確変大当り遊技状態」という。
大当り遊技状態が終了した後には、可変表示結果が「大当り」となる確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる確変状態に制御されることがある。確変状態は、次回の大当り遊技状態が開始されることといった、所定の確変終了条件が成立するまで、継続するように制御される。また、大当り遊技状態が終了した後には、平均的な可変表示時間が通常状態よりも短くなる時短状態に制御されることがある。時短状態は、所定回数(本実施例では、100回)の可変表示(特図ゲーム)が実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたことのうち、いずれか一方の時短終了条件が先に成立するまで、継続するように制御される。尚、時短終了条件が成立するまでの可変表示(特図ゲーム等)の残りの実行回数を時短残回数ということがある。時短状態や確変状態も遊技者にとって有利な状態である。本実施例では、非確変大当り遊技状態が終了した後の遊技状態は、時短状態となるが確変状態にはならない。本実施例では、確変大当り遊技状態が終了した後の遊技状態は、時短状態及び確変状態になる。
尚、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態や、時短状態や、確変状態等の遊技者にとって有利な状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける可変表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける可変表示結果が「大当り」となる確率が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(システムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
時短状態では、通常状態等の時短状態になっていない非時短状態よりも第2始動入賞口に遊技球が進入しやすい有利変化態様で、普通可変入賞球装置6Bを第1可変状態(開放状態または拡大開放状態)と第2可変状態(閉鎖状態または通常開放状態)とに変化させる。例えば、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御により、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させればよい。尚、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させる制御は、高開放制御(「時短制御」あるいは「高ベース制御」)と称される。こうした時短状態に制御されることにより、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの所要時間が短縮され、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態となる。
尚、時短状態は、「高ベース状態」、「高ベース」等ともいわれ、時短状態でない遊技状態は、「低ベース状態」、「低ベース」、「非時短状態」、「非時短」等ともいわれる。確変制御が行われる確変状態は、「高確状態」、「高確」等ともいわれ、確変状態でない遊技状態は、「低確状態」、「低確」、「非確変状態」、「非確変」等ともいわれる。確変状態及び時短状態になっているときの遊技状態は、「高確高ベース状態」、「高確高ベース」等ともいわれる。確変状態とはならずに時短状態になっているときの遊技状態は、「低確高ベース状態」、「低確高ベース」等ともいわれる。時短状態とはならずに確変状態になっているときの遊技状態は、「高確低ベース状態」、「高確低ベース」等ともいわれる。時短状態及び確変状態のいずれかにもならない状態、つまり、通常状態は、「低確低ベース状態」、「低確低ベース」等ともいわれる。
図6は、コマンド制御処理により主基板11から演出制御基板12に送信される主な制御コマンドである。尚、「(H)」は16進数であることを示す。コマンドC500(H)は、デモンストレーション画面(デモ画面)の表示が可能であることを通知する演出制御コマンド(デモ表示可能コマンド)である。デモ表示可能コマンドは、保留記憶が無い場合に、S110にて送信設定される。尚、本実施例のデモ表示可能コマンドは、デモ画面の表示を許可するコマンドであって、当該デモ表示可能コマンドを受信した演出制御基板12は、受信直後にデモ画面を表示するのではなく、後述するように、所定時間遊技者による操作が無かった場合に、デモ画面を表示するようにしている。尚、主基板11からデモ表示可能コマンドを送信しない態様であっても良く、演出制御基板12において、所定期間可変表示が無く、遊技者による操作も無かった場合に、デモ画面を表示する旨の判定を行うようにしても良い。
次に、特別図柄プロセス処理について説明する。図7は、特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(S101)。
始動入賞判定処理では、CPU103は、第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aがオンとなったときに、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値「4」でなければ、RAM102の遊技制御バッファ設定部等に設けられた始動口バッファの格納値である始動口バッファ値を「1」に設定する。第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bがオンとなったときに、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値「4」でなければ、RAM102の遊技制御バッファ設定部等に設けられた始動口バッファの格納値である始動口バッファ値を「2」に設定する。
そして、乱数回路104やRAM102の遊技制御カウンタ設定部等に設けられたランダムカウンタ等によって更新される数値データのうちから、特図表示結果決定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データ(図8参照)が抽出される。こうして抽出された各乱数値を示す数値データが保留データとして、始動口バッファ値に応じた特図保留記憶部における空きエントリの先頭にセットされることで記憶される。
例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには、保留データが図9(A)に示すような第1特図保留記憶部にセットされる。一方、始動口バッファ値が「2」であるときには、保留データが図9(B)に示すような第2特図保留記憶部にセットされる。
図9(A)に示す第1特図保留記憶部は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が進入して第1始動入賞が発生したものの、未だ開始されていない特図ゲームの保留データを記憶する。図9(B)に示す第2特図保留記憶部は、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が進入して第2始動入賞が発生したものの、未だ開始されていない特図ゲームの保留データを記憶する。
図7に示すように、S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102の所定領域(遊技制御フラグ設定部等)に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、S110〜S117の処理のいずれかを選択して実行する。
S110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理では、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部といった、RAM102の所定領域に記憶されている保留データの有無等に基づいて、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否かを、その可変表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。このとき、可変表示結果が「大当り」に決定された場合には、大当り種別を「非確変」、「確変」といった複数種別のいずれかに決定する。大当り種別の決定結果を示すデータがRAM102の所定領域(例えば遊技制御バッファ設定部)に設けられた大当り種別バッファに格納されることにより、大当り種別が記憶される。更に、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に対応して、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄、ハズレ図柄)が設定される。特別図柄通常処理では、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を事前決定したときに、特図プロセスフラグの値が“1”に更新される。
図10は、特別図柄通常処理としてS110にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄通常処理に示すように、S235の処理は、S231にて第2特図保留記憶数が「0」であると判定されたときに実行されて、第1特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する。これにより、第2特図を用いた特図ゲームは、第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行が開始されることになる。
また、S239の処理では、特別図柄の可変表示結果である特図表示結果を、「大当り」と「ハズレ」とのいずれかに決定する。この処理では、予めROM101の所定領域に記憶する等して用意された特図表示結果決定テーブルを選択し、特図表示結果を決定するための使用テーブルに設定する。例えば、図11に示すように、特図表示結果決定テーブルでは、特図表示結果決定用の乱数値MR1と比較される数値(決定値)が、特図表示結果を「大当り」と「ハズレ」とのいずれとするかの決定結果に、遊技状態が確変状態であるか否かに応じて割り当てられていればよい。
また、S242の処理では、大当り種別を複数種類のいずれかに決定する。この処理では、予めROM101の所定領域に記憶する等して用意された大当り種別決定テーブルを選択し、大当り種別を決定するための使用テーブルに設定する。例えば、図12に示すように、大当り種別決定テーブルでは、大当り種別決定用の乱数値MR2と比較される数値(決定値)が、大当り種別を「非確変」と「確変」とのいずれとするかの決定結果に割り当てられていればよい。
また、S235の処理において、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数が「0」である場合には(S235;Yes)、所定のデモ表示設定を行ってから(S248)、特別図柄通常処理を終了する。このデモ表示設定では、例えば、演出表示装置5において所定の演出画像を表示すること等によるデモンストレーション表示(デモ画面表示)を指定する演出制御コマンド(デモ表示可能コマンド)が、主基板11から演出制御基板12に対して、いずれの保留記憶数も「0」であって、新たに可変表示が行われないことにより、既に送信されていることを示すデモ表示可能コマンド送信済フラグがセットされているか否かを判定する。このとき、デモ表示可能コマンド送信済フラグがセットされている、つまり、既に、デモ表示可能コマンドを送信済みであれば、そのままデモ表示設定を終了する。これに対して、未送信(デモ表示可能コマンド送信済フラグがセットされていない場合)であれば、デモ表示可能コマンドを送信するための設定を行ってから、デモ表示可能コマンド送信済フラグをセットし、デモ表示設定を終了する。尚、セットされたデモ表示可能コマンド送信済フラグは、前述のS247において、特図プロセスフラグの値を“1”に更新するときにクリアされる。よって、本実施例のデモ表示設定では、新たな可変表示が開始されない状態になったときに、1度だけ、デモ表示可能コマンドが、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。
図7のS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、可変表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果等に基づいて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理等が含まれている。変動パターンは、飾り図柄の可変表示の内容(可変表示態様)を指定するものであるので、この決定によって、飾り図柄の可変表示の内容が決定される。特別図柄や飾り図柄の可変表示時間は、変動パターンに対応して予め設定されている。したがって、変動パターン設定処理にて変動パターンを決定することにより、特別図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定特別図柄を導出するまでの可変表示時間(特図変動時間)が決定される。更に、変動パターン設定処理は、特別図柄表示器4において特別図柄の変動を開始させるための設定を行う処理を含んでもよい。変動パターン設定処理が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“2”に更新される。
図13は、変動パターン設定処理として、S111にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。CPU103は、大当りフラグがオンである場合には(S261;Yes)、特図表示結果が「大当り」となる大当り時に対応した変動パターンを決定する(S262)。また、大当りフラグがオフである場合には(S261;No)、特図表示結果が「ハズレ」となるハズレ時に対応した変動パターンを決定する(S263)。
図14は、本実施例の変動パターンを示している。可変表示結果が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様にはならない「非リーチ」である場合とリーチ態様になる「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合等に対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。
S262の処理では、図15に示す大当り変動パターン決定テーブルを用いて、大当り時の変動パターンが決定される。大当り変動パターン決定テーブルでは、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、変動パターンの決定結果に割り当てられていればよい。S263の処理では、図16に示すハズレ変動パターン決定テーブルを用いて、ハズレ時の変動パターンが決定される。ハズレ変動パターン決定テーブルでは、遊技状態が時短状態であるか非時短状態であるかに応じて、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、変動パターンの決定結果に割り当てられていればよい。
図7のS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減算する処理等が含まれている。そして、遊技制御プロセスタイマのタイマ値(1減算したあとのタイマ値)が0でないときには、特図変動時間が経過していないので、特図ゲームの可変表示を実行するための制御等を行って第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bにおいて特別図柄を変動させるための処理を行い、特別図柄変動処理を終了する。一方で、遊技制御プロセスタイマのタイマ値が0になり、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示させ、また、停止表示されるときに図柄確定指定コマンドの送信設定も行い、特図プロセスフラグの値が“3”に更新される。タイマ割込みの発生毎にS112が繰り返し実行されることによって、特別図柄の可変表示や確定特別図柄の導出表示等が実現される。
S113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。特別図柄停止処理において、CPU103は、大当りフラグがオン状態になっているかを判定する。大当りフラグがオン状態である場合には、時短フラグ、確変フラグをクリアし(オフ状態にし)、RAM102の所定領域に設けられた、時短状態中に実行される可変表示の残り回数(時短残回数)をカウントする時短回数カウンタのカウント値をカウントする時短回数カウンタのカウント値を「0」にする処理が行われる。そして、ファンファーレ待ち時間(大当り遊技状態におけるファンファーレの開始から終了するまでの待ち時間であり、予め定められた時間である)に対応するタイマ値を初期値として遊技制御プロセスタイマにセットする。そして、RAM102に設けられた、ラウンド遊技をカウントするためのラウンド数カウンタに初期値として「15」を設定する。その後、当り開始指定コマンド及び現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンド(ここでは通常状態を指定するコマンド)を送信する設定を行い、特図プロセスフラグを「4」に更新する等して特別図柄停止処理を終了する。尚、大当り遊技状態後に、遊技状態が変更されるので、ここで遊技状態指定コマンドを送信しなくてもよい。
大当りフラグがオフ状態である場合には、時短フラグがオン状態であるかを判定し、オン状態である場合には、時短回数カウンタのカウント値を「1」減算する。その後、「1」減算したあとのカウント値が「0」であるかを判定し、カウント値が「0」である場合には、時短状態が終了する時短終了条件が成立したので(つまり、時短状態において実行可能な所定回数の可変表示が実行されたので)、時短状態を終了させるために、時短フラグをオフ状態とする。その後、現在の遊技状態に基づいて遊技状態指定コマンドを送信する送信設定を行う。時短フラグがオフ状態である場合、「1」減算したあとのカウント値が「0」でない場合、または、遊技状態指定コマンド送信設定後には、特図プロセスフラグの値を「0」に更新する等して特別図柄停止処理を終了する。
S114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理では、例えば、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減算する。減算後のタイマ値が「0」でない場合には、ファンファーレ待ち時間がまだ経過していないことになるので、大当り開放前処理は終了する。減算後のタイマ値が「0」である場合には、ファンファーレ待ち時間が経過し、ラウンド遊技の開始タイミングになったことになる。この場合には、大当り遊技状態においてラウンド遊技の実行を開始して大入賞口を開放状態とする処理(例えば、ソレノイド駆動信号を大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する処理)、大入賞口を開放状態とする期間の上限(ここでは29秒)に対応するタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する処理等が実行される。大入賞口を開放状態とする処理等が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。タイマ割込みの発生毎にS114が繰り返し行われることによって、ラウンド遊技の開始タイミングまでの待機及び大入賞口の開放等が実現される。
S115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減算する処理や、1減算したあとのタイマ値や、1回のラウンド遊技においてカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数(スイッチ処理でカウントスイッチ23がオン状態と判定される毎に1カウントするカウンタ(RAM102に設けられる)等によってカウントされればよい)等に基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態(または一部開放状態であってもよい)に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理等が含まれる。
1減算したあとのタイマ値が0になった、または、検出された遊技球の個数(前記カウンタのカウント値)が所定個数(例えば9個)に達したと判定したときには、大入賞口を閉鎖するタイミングになったので、大入賞口を閉鎖状態に戻す処理(例えば、ソレノイド駆動信号を大入賞口扉用のソレノイド82に伝送することを停止してソレノイド82をオフとする処理)や、大入賞口の閉鎖期間(ラウンド遊技のインターバル期間であり、予め設定されている期間)に対応するタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する処理や、ラウンド数カウンタのカウント値を1減じる処理等が実行される。1減算したあとのタイマ値が0になってもなく、検出された遊技球の個数も所定個数に達していない場合には、大入賞口の開放状態に維持する処理(例えば、ソレノイド駆動信号の供給を継続する処理)等を行って、大当り開放中処理を終了する。大入賞口を閉鎖状態に戻したときには、特図プロセスフラグの値が“6”に更新される。タイマ割込みの発生毎にS115が繰り返し行われることによって、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングまで大入賞口の開放状態が維持されることになる。
S116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理では、ラウンド数カウンタのカウント値が「0」になったか否かを判定する処理や、「0」になっていない場合に遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減じる処理等が行われる。
ラウンド数カウンタのカウント値が「0」であると判定された場合には、ラウンド遊技が上限回数に達したことになるので、遊技制御プロセスタイマにエンディング待ち時間(大当り遊技状態のおけるエンディングの開始から終了するまでの待ち時間であり、予め定められた時間である)に対応したタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する。また、当り終了指定コマンドを送信する設定を行い、特図プロセスフラグを“7”に更新する処理等も行う。
遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減じる処理を行った場合には、1減じたあとのタイマ値が0であるかを判定し、0でない場合には、ラウンド遊技の開始タイミングでないので、閉鎖状態が維持され、大当り開放後処理は終了する。0である場合には、ラウンド遊技の開始タイミングになったので、大入賞口を開放状態とする処理、大入賞口を開放状態とする期間の上限(ここでは、29秒)に対応するタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する処理等が実行される。大入賞口を開放状態とする処理等が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。
タイマ割込みの発生ごとにS114で大入賞口が開放されてからS115,S116が繰り返し実行されることによって、各ラウンド遊技が実現される。
S117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。大当り終了処理では、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減じる処理等が行われる。1減じたタイマ値が0になっていない場合には、エンディングが終了していないので、そのまま大当り終了処理を終了する。1減じたタイマ値が0になった場合には、エンディングが終了するので、大当り種別バッファに格納された大当り種別(大当り種別バッファ設定値)に応じて、時短フラグ、時短回数カウンタ、確変フラグ等の状態を設定する。
例えば、大当り種別が「確変」であれば、時短フラグ及び確変フラグをオン状態とするとともに、RAM102の所定領域に設けられた時短回数カウンタにカウント初期値として「100」を設定する。大当り種別が「非確変」であれば、時短フラグのみをオン状態とするとともに、時短回数カウンタにカウント初期値として「100」を設定する。大当り終了処理では、このような設定のあと、設定に応じた遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドを送信する送信設定を行い、遊技制御プロセスタイマや、大当り種別バッファ設定値等の各種データ(次の可変表示に持ち越したくないもの)を適宜リセットして特図プロセスフラグの値を“0”に更新する。
次に、演出制御基板12における主な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、所定の演出制御メイン処理を実行する。図17に示すように、演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理(S71)を実行して、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。その後、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられたタイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(S72)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば、待機する(S72;No)。
タイマ割込みフラグがオンである場合には(S72;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(S73)、コマンド解析処理(S74)を実行する。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファ(RAM122に設けられる)に格納されている各種の制御コマンドを読み出した後に、その読み出された制御コマンドに対応した設定や制御等が行われる。
コマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(S75)。演出制御プロセス処理では、例えば演出表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった発光体における点灯動作等といった各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定等が行われる。演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理(S76)が実行され、演出制御に用いる各種の乱数値として、RAM122のランダムカウンタによってカウントされる演出用乱数を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。S76のあとには、遊技者の操作に基づいて、音量調整や光量調整や予告演出の実行頻度の設定をするための演出設定処理(S77)、演出表示装置5においてデモンストレーション表示(デモ画面表示)を行うためのデモ画面表示処理(S78)を実行し、S72の処理に進む。
図18は、各制御コマンドについてコマンド解析処理にて行われる処理の内容を示す表図である。表における各受信フラグや、各格納領域は、RAM122に設けられる。また、受信フラグをセットとは、オン状態にすることである。尚、受信フラグや格納領域に格納されるコマンド等は、適宜のタイミングで適宜クリアされてもよい(例えば、一度受信フラグによってコマンドの受信が確認された場合であって、再度の確認が後の処理にて無い場合等に適宜クリアする)。
演出制御用CPU120は、遊技状態指定コマンドを受信しているときには、受信した遊技状態指定コマンドの内容に基づいて、高確フラグ及び高ベースフラグのオン状態・オフ状態を切り替える。高確フラグは、例えば、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられ、確変状態になったことに対応してオン状態になるものであり、主基板11側の確変フラグのオン状態・オフ状態の切り替えに対応して、オン状態・オフ状態が切り替わる。高ベースフラグも、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられ、時短状態になったことに対応してオン状態になるものであり、主基板11側の時短フラグのオン状態・オフ状態の切り替えに対応して、オン状態・オフ状態が切り替わる。例えば、演出制御用CPU120は、遊技状態指定コマンドが高確高ベース状態を指定するものである場合(例えば、確変フラグ及び時短フラグがオン状態であることを指定する場合)、高確フラグ及び高ベースフラグの両者をオン状態にする(すでにオン状態である場合には、オン状態を維持する。以下、両フラグについてのオン状態、オフ状態について同じ)。遊技状態指定コマンドが高確低ベース状態を指定するものである場合(例えば、確変フラグがオン状態で時短フラグがオフ状態であることを指定する場合)、高確フラグをオン状態とし、高ベースフラグをオフ状態にする。遊技状態指定コマンドが低確低ベース状態(通常状態)を指定するものである場合(例えば、確変フラグ及び時短フラグがオフ状態であることを指定する場合)、高確フラグ及び高ベースフラグをともにオフ状態にする。
また、図18に示すように、デモ表示可能コマンドを主基板11から受信した場合には、デモ表示可能コマンド受信フラグがセットされることで、デモ表示可能コマンドを受信したことを演出制御用CPU120が特定できるようになっている。
図19は、演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。図19に示す演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU120は、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられた演出プロセスフラグの値(最初は“0”である)に応じて、以下のようなS170〜S175の処理のいずれかを選択して実行する。
図19に示すS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11からの第1変動開始指定コマンドあるいは第2変動開始指定コマンド等を受信したか否か(例えば、各受信フラグがオン状態になっているか否か)に基づき、演出表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理等を含んでいる。第1変動開始指定コマンドあるいは第2変動開始指定コマンド等を受信し、演出表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定した場合には、演出プロセスフラグの値が“1”に更新される。それ以外の場合には、演出プロセスフラグの値の更新を行わずに可変表示開始待ち処理を終了する。
図19に示すS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。図20は、可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば主基板11から伝送された表示結果指定コマンド(表示結果指定コマンド格納領域に格納されているコマンド)等に基づいて、特図表示結果が「ハズレ」となるか否かを判定する(S521)。特図表示結果が「ハズレ」のときには(S521;Yes)、例えば主基板11から伝送された変動パターン指定コマンド(変動パターン指定コマンド格納領域に格納されているコマンド)により指定された変動パターンが、飾り図柄の可変表示態様をリーチ態様としない「非リーチ」の場合に対応した非リーチ変動パターン(PA1−1、PA1−2)であるか否かを判定する(S522)。
S522にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には(S522;Yes)、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(S523)。S523の処理では、まず、乱数回路124またはRAM122の所定領域に設けられた演出用ランダムカウンタ等により更新される非リーチ組合せの飾り図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された非リーチ組合せの飾り図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄(非リーチ組合せの飾り図柄)を決定する。
S522にて非リーチ変動パターンではないと判定された場合には(S522;No)、リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(S524)。S524の処理では、まず、乱数回路124または演出用ランダムカウンタ等により更新されるリーチ組合せの飾り図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意されたリーチ組合せの飾り図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄(リーチ組合せの飾り図柄)を決定する。
S521にて特図表示結果が「ハズレ」ではないと判定されたときには(S521;No)、大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(S525)。S525の処理では、まず、乱数回路124または演出用ランダムカウンタ等により更新される大当り確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出する。続いて、例えば主基板11から伝送された表示結果指定コマンド(表示結果指定コマンド格納領域に格納されているコマンド)によって特定される大当り種別に応じて、ROM121に予め記憶されて用意された大当り確定図柄決定テーブルを参照すること等により、演出表示装置5の表示領域における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rに揃って停止表示される図柄番号が同一の飾り図柄を決定する。
S523,S524,S525のあと、演出制御用CPU120は、後述する予告演出決定処理(図21参照)を実施して、当該可変表示において予告演出を実行するか否かを決定する(S529)。
次いで、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドによって指定される変動パターンに対応した演出制御パターン(ROM121に予め記憶されている)を使用パターンとして設定する(S530)。演出制御パターンは、変動パターンに対応して複数種類用意されており、ここでは、変動パターン指定コマンドによって指定される変動パターンに対応した演出制御パターンが選択されて設定される。
S530のあとには、演出制御用CPU120は、例えば変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応して、RAM122の所定領域に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値(変動パターンに対応する特図変動時間に応じた初期値)を設定する(S531)。
そして、演出表示装置5における飾り図柄等の変動を開始させるための設定を行う(S533)。このときには、例えばS530にて使用パターンとして決定(設定)された演出制御パターンに含まれる表示制御データに基づいて表示制御部123を制御し、演出表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rにて飾り図柄の変動を開始させればよい。その後、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新してから(S534)、可変表示開始設定処理を終了する。
図21に示す予告演出決定処理について説明する。尚、本実施例では、予告演出決定処理において、演出表示装置5の表示画面にキャラクタが登場するキャラクタ予告演出のみを決定するようにしている。
また、本実施例では、後述する演出実行頻度設定画面(図31参照)を表示中に、遊技者がスティックコントローラ30等を操作することにより予告演出の実行頻度(実行割合)を設定できる。遊技者は、予告演出の実行割合が高く、頻繁に予告演出が実行される「高頻度モード」と、通常の頻度で予告演出が実行される「通常頻度モード」と、予告演出の実行割合が低く、あまり予告演出が実行されない「低頻度モード」との3種類の演出実行頻度モードを選択できる。また、予告演出決定処理では、遊技者が選択した演出実行頻度モードに基づいて、高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブル(図22(A))、通常頻度モード用の第2予告演出種別決定用テーブル(図22(B))、低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブル(図22(C))のいずれかの予告演出種別決定用テーブルを用いて、予告演出の種別及び予告演出を実行するか否かの決定がなされる。
図21に示すように、本実施例の予告演出決定処理において演出制御用CPU120は、まず、可変表示結果と変動パターンとを特定する(S401)。可変表示結果は、変動開始時において主基板11から送信される表示結果(ハズレ、確変大当り、非確変大当り)を指定するための表示結果指定コマンドを格納するための表示結果指定コマンド格納領域に記憶されている表示結果指定コマンドにより特定することができる。また、変動パターンは、前述したように、変動パターン指定コマンド格納領域に記憶されている変動パターン指定コマンドにて特定できる。尚、本実施例では、予告演出の対象が、大当り(確変大当り、非確変大当り)、スーパーリーチ、ノーマルリーチであるので、具体的には、表示結果が大当り(確変大当り、非確変大当り)であるのか否かを表示結果指定コマンドにより特定し、変動パターンがスーパーリーチであるのか否か、ノーマルリーチであるのか否かを変動パターン指定コマンドにて特定すれば良い。
次いで、演出制御用CPU120は、遊技者の操作により設定された演出実行頻度設定が高頻度モードであるか否かを判定する(S402)。ここで、演出実行頻度設定が高頻度モードでない場合は、S404に進む。一方、演出実行頻度設定が高頻度モードである場合は、S403に進む。
S403において演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出するとともに、図22(A)に示す第1予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する。
尚、本実施例では、予告演出決定用乱数は、1〜100の範囲の乱数とされていて1〜100の範囲のいずれかの値が抽出される。つまり、予告演出決定用乱数の判定値数の1〜100の範囲の100個とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら予告演出決定用乱数の範囲等は適宜に決定すれば良い。また、これら予告演出決定用乱数を生成するための予告演出決定用乱数カウンタがRAM122に設定されており、該予告演出決定用乱数カウンタが乱数更新処理にてタイマ割込毎に更新される。
また、本実施例では、予告演出として、キャラクタAが登場する予告演出Aと、キャラクタBが登場する予告演出Bが実行可能とされている。
高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブルにおいては、図22(A)に示すように、「予告演出A」、「予告演出B」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図22(A)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出A」に対して27個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して68個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して5個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合については、「予告演出A」に対して45個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して45個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して10個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出A」に対して60個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して25個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して15個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれとなる場合よりも予告演出が高い割合で実行され易くなるとともに、「予告演出B」が実行され易くなっている。また、スーパーリーチはずれである場合については、「予告演出A」及び「予告演出B」の実行割合が同じであるとともに、「予告演出なし」が決定される割合が、大当りとなる場合よりも高く、スーパーリーチはずれの場合よりも低くなっている。また、ノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチはずれの場合よりも決定されやすくなっている。更に、大当たりやスーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれのいずれの演出種別の場合も、「予告演出なし」の決定割合が低いので、予告演出の実行が決定され易く、予告演出の実行頻度が高くなっている。
図22(A)に示す高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブルでは、「予告演出なし」に対して小さい判定値が割り当てられているので、予告演出の実行の決定割合が高くなっている。そのため、この高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出決定処理を行うと、頻繁に予告演出が実行されるようになっている。
S403において演出制御用CPU120は、遊技者の操作により設定された演出実行頻度設定が低頻度モードであるか否かを判定する。ここで、演出実行頻度設定が低頻度モードでない場合は、S406に進む。一方、演出実行頻度設定が低頻度モードである場合は、S405に進む。
S405において演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出するとともに、図22(C)に示す第3予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する。
低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブルにおいては、図22(C)に示すように、「予告演出A」、「予告演出B」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図22(C)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出A」に対して20個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して60個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して20個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合については、「予告演出A」に対して5個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して5個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して90個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出A」に対して4個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して1個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して95個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれとなる場合よりも予告演出が高い割合で実行され易くなるとともに、「予告演出B」が実行され易くなっている。また、スーパーリーチはずれである場合については、「予告演出A」及び「予告演出B」の実行割合が同じであるとともに、「予告演出なし」が決定される割合が、大当りとなる場合よりも高く、スーパーリーチはずれの場合よりも低くなっている。また、ノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチはずれの場合よりも決定されやすくなっている。更に、スーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれとなる場合には、「予告演出なし」が高い割合で決定されるので、予告演出の実行が決定され難く、予告演出の実行頻度が低くなっている。
図22(C)に示す低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブルでは、「予告演出なし」に対して大きな判定値が割り当てられているので、予告演出の実行の決定割合が低くなっている。そのため、この低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出決定処理を行うと、あまり予告演出が実行されないようになっている。
S406において演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出するとともに、図22(B)に示す第2予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する。
通常頻度モード用の第2予告演出種別決定用テーブルにおいては、図22(B)に示すように、「予告演出A」、「予告演出B」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図22(B)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出A」に対して25個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して65個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して10個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合については、「予告演出A」に対して30個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して30個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して40個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出A」に対して40個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して10個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して50個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれとなる場合よりも予告演出が実行され易くなるとともに、「予告演出B」が実行され易くなっている。また、スーパーリーチはずれである場合については、「予告演出A」及び「予告演出B」の実行割合が同じであるとともに、「予告演出なし」が決定される割合が、大当りとなる場合よりも高く、スーパーリーチはずれの場合よりも低くなっている。また、ノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチはずれの場合よりも決定されやすくなっている。
図22(B)に示す通常頻度モード用の第2予告演出種別決定用テーブルでは、「予告演出なし」に対して割り当てられている判定値が、第1予告演出種別決定用テーブルの「予告演出なし」の判定値と第3予告演出種別決定用テーブルの「予告演出なし」の判定値との中間の数値となっているので、通常の頻度で予告演出が実行されるようになっている。尚、この通常の頻度とは、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点の初期設定状態であって、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期設定状態であるときの頻度である。
このように各予告演出種別決定用テーブルが設定されていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチはずれ及びノーマルリーチはずれとなる場合に比較して、「予告演出B」が決定され易くなるように設定されているとともに、スーパーリーチはずれである場合については、その他のノーマルリーチはずれである場合よりも、「予告演出A」が決定され易くなるように設定されている。一方、当該可変表示においてノーマルリーチはずれとなる場合には、当該可変表示において大当りとなる場合やスーパーリーチはずれとなる場合よりも「予告演出なし」が決定され易くなるように設定されている。
このように設定されていることにより、予告演出が実行されないときよりも、予告演出が実行されるときの方が、大当り期待度が高くなっている。更に、予告演出においては、予告演出Aが実行されるときよりも、予告演出Bが実行されるときの方が、大当り期待度が高くなっている。
尚、本実施例では、図22(B)に示す第2予告演出種別決定用テーブル及び図22(C)に示す第3予告演出種別決定用テーブルでは、図22(A)に示す第1予告演出種別決定用テーブルと比較して、可変表示結果が大当りとなる場合の予告演出の実行の決定割合が低くなっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2予告演出種別決定用テーブル及び第3予告演出種別決定用テーブルにおいて、可変表示結果が大当りとなる場合に、予告演出の実行の決定割合が高くなっても良い。可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、及び変動パターンがノーマルリーチはずれである場合の全体的な予告演出の実行の決定割合が低くなっても、予告演出の実行が実行された場合は、可変表示結果が大当りとなる割合が高くなることが望ましい。
尚、各予告演出の大当り期待度(信頼度)とは、各予告演出が実行されて大当りとなる確率を、各予告演出が実行されて大当りとなる確率と各予告演出が実行されてハズレとなる確率の和で除算した数値である。
図21に戻り、S403、S405、S406のいずれかにて予告演出の実行の有無と種別を決定した後には、演出制御用CPU120はS407に進んで、いずれかの予告演出の実行を決定したか否か、つまり「予告演出A」、「予告演出B」のいずれかを決定したか否かを判定する。ここで、「予告演出A」、「予告演出B」のいずれの予告演出も決定していない場合、つまり、「予告演出なし」を決定した場合には、当該予告演出決定処理を終了する。一方、「予告演出A」、「予告演出B」のいずれかを決定した場合には、S408に進んで、決定した予告演出の種別をRAM122の所定領域に記憶する。そして、S409に進んで、予告演出実行決定フラグをセットした後、当該予告演出決定処理を終了する。
図19に示すS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。図23は、可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば演出制御プロセスタイマのタイマ値に基づいて、変動パターンに対応した可変表示時間(特図変動時間)が経過したか否かを判定する(S551)。S551の処理では、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減じ、1減じたタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられたデータが終了コードであるか否かを判定することによって、特図変動時間が経過したかを判定する。
終了コードでない場合、つまり、特図変動時間が経過していない場合(S551;No)、演出制御用CPU120は、現在がリーチ演出を実行するためのリーチ演出実行期間であるか否かを判定する(S558)。当該期間は、使用パターンとなっている演出制御パターンにおいて、予め定められていればよい。演出制御プロセスタイマのタイマ値と同じ値のプロセスタイマ判定値に対応したデータ(演出制御パターンに含まれるデータ)がリーチ演出実行期間であることを表している等して、リーチ演出実行期間であると判定したときには(S558;Yes)、リーチ演出を実行する演出動作制御を行う(S559)。例えば、演出制御用CPU120は、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、演出制御プロセスタイマのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、リーチ演出を実行するための演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、駆動制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。タイマ割込み毎にS559が繰り返し実行されることで、リーチ演出の実行が実現する。
S559のあと、リーチ演出実行期間でないと判定したときには(S558;No)、その他の演出動作制御を行う(S560)。例えば、演出制御用CPU120は、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、演出制御プロセスタイマのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。タイマ割込み毎にS560が繰り返し実行されることで、他の演出(例えば、飾り図柄の可変表示動作等であってもよい)の実行が実現する。また、本実施例では、前述した予告演出決定処理(図21参照)において予告演出の実行が決定されている場合、つまり、予告演出実行決定フラグがセットされている場合には、当該その他の演出動作制御において予告演出の演出動作制御が実行される。尚、予告演出が開始されると予告演出実行決定フラグはクリアされる。S560のあと、可変表示中演出処理は終了する。
S551の処理で1減じたタイマ値に対応するデータが終了コードであり、特図変動時間が飾り図柄の可変表示(特図ゲームでもある)の開始から経過した場合には(S551;Yes)、主基板11から伝送される図柄確定指定コマンドの受信があったか否か(図柄確定指定コマンド受信フラグがオン状態であるか否か)を判定する(S561)。このとき、図柄確定指定コマンド受信フラグがオフで図柄確定指定コマンドの受信がなければ(S561;No)、可変表示中演出処理を終了して待機する。尚、可変表示時間が経過した後、図柄確定指定コマンドを受信することなく所定時間が経過した場合には、図柄確定指定コマンドを正常に受信できなかったことに対応して、所定のエラー処理が実行されるようにしてもよい。
S561にて図柄確定指定コマンドの受信があった場合には(S561;Yes)、例えば表示制御部123のVDP等に対して所定の表示制御指令を伝送することといった、飾り図柄の可変表示において可変表示結果となる最終停止図柄(確定飾り図柄)(S171で決定した組合せの確定飾り図柄)を導出表示させる制御を行う(S562)。このときには、当り開始指定コマンド受信待ち時間に対応するタイマ値を演出制御プロセスタイマ等に設定する(S563)。そして、演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新し(S564)、可変表示中演出処理を終了する。
図19に示すS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、例えば、当り開始指定コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、当り開始指定コマンドの受信があったと判定した場合には、大当り遊技状態時に対応した演出を実行するための演出制御パターンを使用パターンとして選択し、更に使用パターンとして選択した演出制御パターンの実行時間に応じたタイマ初期値を演出制御プロセスタイマに設定する。その後、演出プロセスフラグの値を“4”に更新する。
当り開始指定コマンドの受信がないと判定した場合には、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減算し、1減算したタイマ値が0でない場合には、特図当り待ち処理を終了する。一方で、1減算したタイマ値が0である場合(当り開始指定コマンド受信待ち時間が経過したとき)には、特図ゲームにおける特図表示結果が「ハズレ」であったと判断して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する(このときには、各受信フラグや、各格納領域に格納されたデータ等(次の可変表示に持ち越したくないもの)は、適宜リセットされる)。
図19に示すS174の当り中処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この当り中処理において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減じ、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、1減じたあとのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。タイマ割込み毎にS174が繰り返し実行されることで、大当り遊技状態に対応した演出(例えば、ファンファーレを含み、エンディングを除く演出)の実行が実現する。当り中処理では、更に、当り終了指定コマンドを受信したかを判定し、当り終了指定コマンドを受信していない場合、各ラウンド遊技が全て終了していないので、演出制御プロセスフラグの値を更新せずに当り中処理を終了する。また、当り終了指定コマンドを受信した場合には、各ラウンド遊技が全て終了したことになるので、エンディング演出の実行を開始するため、演出制御プロセスフラグの値をS175に対応した値である“5”に更新する。尚、この更新時では、エンディングを実行するための演出制御パターンを使用パターンとして選択し、更に使用パターンとして選択した演出制御パターンの実行時間に応じたタイマ初期値を演出制御プロセスタイマに設定する。
図19に示すS175のエンディング処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。このエンディング処理において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減じ、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、1減じたあとのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。タイマ割込み毎にS175が繰り返し実行されることで、エンディングの演出の実行が実現する。1減じたあとのタイマ値が「0」であったり、1減じたあとのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられたデータが終了コードであったりする場合には、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する(このときには、各受信フラグや、各格納領域に格納されたデータ等(次の可変表示に持ち越したくないもの)は、適宜リセットされる)。
次に演出設定処理について説明する。図24は、S77の演出設定処理の一例を示すフローチャートである。演出設定処理は、音量(スピーカ8L,8Rから実際に出力される音声の音量、以下、単に「音量」として説明する)の設定や、光量(遊技効果ランプ9や装飾用LED等を実際に点灯させるときの光量、以下、単に「光量」として説明する)の設定や、予告演出の演出実行頻度の設定や、その他メニューの表示等を行うための処理である。図30は、メニュー表示がされた表示画面を示す図である。図31は、予告演出の実行頻度の設定に用いられる演出実行頻度モードを変更するとき(つまり、遊技者による操作によって演出実行頻度モードを変更するとき)に表示される設定画面を示す図である。図32は、演出実行頻度モード報知表示がされた表示画面を示す図である。図33は、リセットモード選択スイッチの状態(チャンネル)と遊技者設定リセット処理で設定されるリセットの態様等との関係例を示す図である。図34は、設定切替スイッチの状態(チャンネル)と演出設定処理で設定される音量、光量等との関係例を示す図である。図35は、音量や光量の設定タイミングを説明する図である。図36は、音量や光量の設定に用いられる第2音量段階や第2光量段階を変更するとき(つまり、遊技者による操作によって音量や光量を変更するとき)に表示される設定画面を示す図である。
演出設定処理では、デモ画面の表示中にメニュー画面を表示する処理等を行う。図30に示すように、メニュー画面は、「演出実行頻度設定」及び「音量・光量調整」を含む複数の選択項目等からなる。遊技者は所望の選択項目を、スティックコントローラ30等を用いて選択することができる。例えば、メニュー画面において、複数の選択項目のうちの1つが強調表示(点滅表示、選択項目の色を変化させる表示等)される。強調表示される選択項目は選択対象となる。遊技者は、スティックコントローラ30等を用いて強調表示される選択項目を切り換え、プッシュボタン31Bの押下によって強調表示される選択項目を選択する。これによって所望の選択項目が選択されたことになる。選択項目が選択されると、その選択項目に応じた画面がメニュー画面から切り替わって新たに表示される。
「演出実行頻度設定」の選択項目は、遊技者が予告演出の実行頻度の設定に用いられる演出実行頻度モードを設定するときに選択するものでありメニュー画面にて「演出実行頻度設定」の選択項目の選択によって、図31の設定画面が表示される。図31に示す設定画面では、遊技者が設定し得る演出実行頻度モードとして「高頻度モード」と「通常頻度モード」と「低頻度モード」の3段階の演出実行頻度モードの選択項目がそれぞれ表示されている。尚、演出実行頻度モードの初期設定は「通常頻度モード」となっており、遊技者が未だ設定変更を行っていない場合には、「通常頻度モード」の選択項目が強調表示される。遊技者は、この演出実行頻度設定の画面を表示中に、スティックコントローラ30等を用いた操作によって、演出実行頻度モードを変更できる。
「音量・光量調整」の選択項目は、遊技者が音量や光量を調整するときに選択するものであり、メニュー画面にて「音量・光量調整」の選択項目の選択によって、図36の設定画面が表示される。図36に示す設定画面では、遊技者が設定し得る範囲として複数の音量段階(丸で囲まれた「2」〜「14」の13段階)及び複数の光量段階(四角で囲まれた「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の4段階)が領域5HH及び領域5HLに表示されている。尚、設定画面で表示される光量段階は、設定切替スイッチ300のチャンネルによって異なる(詳しくは後述)。各音量段階(「2」〜「14」)は、それぞれ、音量の設定に用いられる第2音量段階が取り得る段階になっている。各音量段階のうち、強調表示されている音量段階(図36では「10」)が、現在の第2音量段階になる。強調表示される音量段階、つまり第2音量段階は、スティックコントローラ30等を用いた操作によって、変更される。設定画面上の各光量段階(「45%」、「60%」、「75%」、「100%」等)は、それぞれ、光量の設定に用いられる第2光量段階が取り得る段階になっている。各光量段階のうち、強調表示されている光量段階(図36では「75%」)が、現在の第2光量段階になる。強調表示される光量段階、つまり第2光量段階は、スティックコントローラ30等を用いた操作によって、変更される。第2音量段階や第2光量段階が変更されると、変更後の段階と現在の第1音量段階や第1光量段階とに基づいて、音量や光量が設定される。つまり、図36の設定画面における強調表示された音量段階や光量段階を操作によって変更することで、音量や光量が変更される。このように、本実施例では、デモ画面の表示や設定画面の表示が、遊技者による音量や光量(第2音量段階や第2光量段階)の設定のための操作が行える条件(遊技者用の操作を行うための第2条件)になっている。
尚、演出実行頻度モードの数よりも音量段階の数が多いため、音量段階を変更する操作は、演出実行頻度モードを変更する操作よりも手間がかかる。具体的には、音量段階は、遊技者が設定し得る範囲として13段階(例えば、「2」〜「14」の13段階)あり、遊技者が設定し得る範囲が3段階である演出実行頻度モードと比較して、音量段階の設定操作に手間がかかる。例えば、演出実行頻度モードが「通常頻度モード」である場合に、「低頻度モード」にするときには、スティックコントローラ30を1回傾動操作するだけで良いが、音量段階の初期表示が「10」である場合に、「14」の段階に変更するときには、スティックコントローラ30を4回傾動操作しなければならない。また、光量段階についても、遊技者が設定し得る範囲として4段階(例えば、「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の4段階)あり、遊技者が設定し得る範囲が3段階である演出実行頻度モードと比較して、光量段階の設定操作に手間がかかる。本実施例では、後述するように、「通常リセットモード」に設定されている場合には、演出実行頻度モードについては、常にリセットされるが、音量段階及び光量段階の設定については、設定内容によりリセットされるときとリセットされないときとがある。
本実施例では、音量段階の設定が遊技店による初期設定より低い場合は、低い状態にされた音量段階の設定を遊技店が希望する状態に戻すことができる。また、音量段階の設定が遊技店による初期設定以上の場合は、音量段階の設定を遊技店が希望する状態、またはそれよりも高い状態に維持することができる。このように、音量段階の設定について、リセットされないときがあることで、遊技者が音量段階の再変更を行うことを極力防止できる。尚、光量段階(例えば、4段階)についても、演出実行頻度モード(例えば、3段階)よりも段数が多いため、光量段階を変更する操作は、演出実行頻度モードを変更する操作よりも手間がかかる。
尚、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」のときは、遊技者による音量や光量の設定が制限される。つまり、第2音量段階や第2光量段階の設定が制限される。このときには、音量や光量が第1音量段階や第1光量段階のみに基づいて設定される。
音量や光量は、実際に取り得る範囲が予め定められている。具体的には、音量は、「2」〜「22」の21段階(数字が大きい方が音量が大きい)が実際に取り得る範囲であり、光量は、「30%」、「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の5段階が実際に取り得る範囲である(図34参照)。尚、演出時等の音量は、常に一定ではない。設定される音量は、例えば、演出時等に出力されることが許容される最大の音量である。演出時等の光量も、常に一定ではない。光量は、例えば、演出時等で許容される最大の光量である。尚、光量は、最大の光量を100%とした割合(%)で段階が示される。
ここで、実際の音量や光量と、第1音量段階等との関係を、図34を参照して説明する。設定切替スイッチ300の行は、設定切替スイッチ300のチャンネル(第1音量段階、第2音量段階でもある)を示す(「0」〜「F」)。
初期表示(音量)の行は、設定切替スイッチ300のチャンネルの変更があってからまたは電源投入から最初に表示される、設定画面における強調表示される音量段階(第2音量段階)を示す(当該音量段階を初期表示(音量)という)。チャンネルが「0」の場合には初期表示(音量)は「2」になり、チャンネルが「1」の場合には初期表示(音量)は「3」になり、チャンネルが「2」の場合には初期表示(音量)は「4」になり、チャンネルが「3」の場合には初期表示(音量)は「6」になり、チャンネルが「4」の場合には初期表示(音量)は「8」になり、チャンネルが「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の場合には初期表示(音量)は、それぞれ、「10」、「11」、「12」、「13」、「14」になる。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2音量段階の設定が制限されており、図36の設定画面は表示されないので、初期表示が設定されていない。
また、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点では、設定切替スイッチ300が特定のチャンネル(例えば「5」)に設定されている。尚、設定切替スイッチ300のチャンネルが工場出荷時に特定のチャンネルに設定され状態で、遊技店側で設定切替スイッチ300のチャンネルの変更が不可能なものであっても良い。その場合には、工場出荷時に設定された特定のチャンネルに対応する初期表示(音量)の値(例えば「10」)が固定的(遊技店側で変更不可能)に設定されているものであっても良い。
実際の音量範囲(チャンネル「0」〜「9」)の行は、音量の取り得る範囲を示す。尚、音量範囲の行に記載された括弧内の数字は、その音量のときの第2音量段階(強調表示される音量段階)の値である。例えば、「2(2)」であれば、第2音量段階が「2」のときに、音量が「2」になることを示す。図34のように、本実施例では、チャンネルが「0」〜「4」のときには、音量が「2」〜「14」になる。第2音量段階が「2」、「3」、「4」・・・「14」と上がっていくと、音量もそれに対応して「2」、「3」、「4」・・・「14」と上がっていく。つまり、音量と第2音量段階とは値同士が一致している。また、チャンネルが「5」〜「9」のときには、音量が「10」〜「22」になる。第2音量段階が「2」、「3」、「4」・・・「14」と上がっていくと、音量はそれに対応して「10」、「11」、「12」・・・「22」と上がっていく。つまり、音量は、第2音量段階の値に「8」足した値になる。本実施例では、このように、第1音量段階に応じて、実際の音量の取り得る範囲が異なっている。
実際の音量(チャンネル「A」〜「F」)の行は、設定される音量を示す。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2音量段階の設定が制限されており、音量は変更されないので、当該音量は固定になっている。チャンネルが「A」の場合には音量は「2」になり、チャンネルが「B」の場合には音量は「4」になり、チャンネルが「C」の場合には音量は「7」になり、チャンネルが「D」、「E」、「F」の場合にはそれぞれ音量は「10」、「15」、「22」になる。
初期表示(光量)の行は、設定切替スイッチ300のチャンネルの変更があってからまたは電源投入から最初に表示される、設定画面における強調表示される光量段階(第2光量段階)を示す(当該光量段階を初期表示(光量)という)。例えば、遊技者が未だ光量を設定していない状態において後述する図24の演出設定処理のS709にて強調表示される光量段階を示す。チャンネルが「0」及び「1」の場合には初期表示(光量)は「30%」になり、チャンネルが「2」及び「3」の場合には初期表示(光量)は「45%」になる(設定画面に表示される光量段階は、「30%」、「45%」、「60%」、「75%」の4段階)。チャンネルが「4」及び「5」の場合には初期表示(光量)は「60%」になり、チャンネルが「6」及び「7」の場合には初期表示(光量)は「75%」になり、チャンネルが「8」及び「9」の場合には初期表示(光量)は「100%」になる(設定画面に表示される光量段階は、「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の4段階)。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2光量段階の設定が制限されており、図36の設定画面は表示されないので、初期表示が設定されていない。
また、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点では、設定切替スイッチ300が特定のチャンネル(例えば「5」)に設定されている。尚、設定切替スイッチ300のチャンネルが工場出荷時に特定のチャンネルに設定され状態で、遊技店側で設定切替スイッチ300のチャンネルの変更が不可能なものであっても良い。その場合には、工場出荷時に設定された特定のチャンネルに対応する初期表示(光量)の値(例えば「60%」)が固定的(遊技店側で変更不可能)に設定されているものであっても良い。
実際の光量範囲(チャンネル「0」〜「9」)の行は、光量の取り得る範囲を示す。音量とは異なり、光量は、強調表示される光量段階(第2光量段階)と同じ値になる(音量の場合は、値が異なる場合がある)。図34のように、本実施例では、チャンネルが「0」〜「3」のときには、光量は「30%」、「45%」、「60%」、「75%」のいずれかになる。チャンネルが「4」〜「9」のときには、光量は「45%」、「60%」、「75%」、「100%」のいずれかになる。
実際の光量(チャンネルが「A」〜「F」の場合)の行は、設定される光量を示す。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2光量段階の設定が制限されており、光量は変更されないので、当該光量は固定になっている。チャンネルが「A」及び「B」の場合には光量は「30%」になり、チャンネルが「C」及び「D」の場合には光量は「75%」になり、チャンネルが「E」及び「F」の場合には初期表示(光量)は「100%」になる。
電源投入時における初期音量及び初期光量は、例えば、電源投入時における設定切替スイッチ300のチャンネルに応じて予め定められていればよい。例えば、演出制御用CPU120は、S71の初期化処理において、設定切替スイッチ300のチャンネルを読み取って、読み取ったチャンネルの段階(「0」〜「F」)に対応した段階(「0」〜「F」であり、前述のようにチャンネルに一対一で対応している)を第1音量段階及び第1光量段階として設定し(例えば、RAM122の所定領域に格納し)、設定した第1音量段階及び第1光量段階に基づいて音量及び光量を初期音量及び初期光量として設定すればよい(例えば、RAM122の所定領域に格納する)。第1音量段階及び第1光量段階と初期音量及び初期光量との関係は、予め定められていればよい。当該関係は、例えば、図34に示す、「A」〜「F」と音量及び光量の関係、及び、「0」〜「9」と初期表示の第2音量段階及び第2光量段階での音量及び光量との関係等であればよい。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された初期音量や初期光量で演出(例えば、音声信号や電飾信号は、この設定された音量や光量をも指定する)等が実行される。
図24の演出設定処理において、まず、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300の現在のチャンネルを読み取り、読み取ったチャンネルが従前から変化しているかを判定する(S701)。例えば、演出制御用CPU120は、S701を実行するごとに、設定切替スイッチ300のチャンネルを読み取る。例えば、設定切替スイッチ300からの信号に基づいて現在のチャンネルを特定することで読み取る。また、演出制御用CPU120は、読み取ったチャンネル(チャンネルを示すデータ)を順次RAM122の所定領域に格納していく(所定個数分格納し、あとは、古いものから順次更新していくようにすればよい)。
演出制御用CPU120は、例えば、今回のS701で読み取ったチャンネルと、RAM122に格納されている前回のS701で読み取ったチャンネルとを比較し、両者が異なる場合には、チャンネルの変化があった(S701;Yes)と判定すればよい。尚、電源を投入してから最初のS701では、前回のS701で読み取ったチャンネルがないので、必ずチャンネルの変化があったと判定してもよいし、通常、このタイミングではチャンネルの切替が無いので、チャンネルの変化がないと判定してもよい。
設定切替スイッチ300のチャンネルが変化している場合(チャンネルの切り替えがあった場合)(S701;Yes)、S701で読み取ったチャンネルが「A」〜「F」のいずれであるかを判定する(S702)。読み取ったチャンネルが「A」〜「F」のいずれかである場合(S702;Yes)、設定切替スイッチ300の状態(現在のチャンネル)に対応して設定を行う(S703)。設定切替スイッチ300が「A」〜「F」のいずれかである場合には、遊技者による第2音量段階や第2光量段階の設定が制限(禁止)される(つまり、遊技者による音量や光量の調整が制限される)。このため、音量や光量は、設定切替スイッチ300のチャンネル(つまり、第1音量段階や第1光量段階)に基づいて設定される。つまり、第1音量段階を示すデータが音量設定値記憶バッファに上書き記憶される。
S703では、設定切替スイッチ300のチャンネルに対応した段階を第1音量段階及び第1光量段階として設定するとともに、設定した第1音量段階及び第1光量段階に応じた音量及び光量を実際の音量及び光量として設定する(例えば、図34に示すような関係のテーブルをROM121に用意して参照する等して設定を行う)。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」であれば、第1音量段階及び第1光量段階として「A」を設定し、実際の音量を「2」、実際の光量を「30%」に設定する。設定切替スイッチ300のチャンネルが「B」であれば、第1音量段階及び第1光量段階として「B」を設定し、実際の音量を「4」、実際の光量を「30%」に設定する。以下、図34に示すように設定を行う。
本実施例では、S703で音量及び光量の設定が行われると、以降、この設定された音量や光量で演出(例えば、音声信号や電飾信号は、この設定された音量や光量をも指定する)等が実行される。尚、設定切替スイッチ300のチャンネルは、S701でRAM122に格納したチャンネルによって特定すればよい(以下、当該チャンネルの特定について同じ)。尚、本実施例の説明において、「音量を設定する」とは、前述したように、音量段階を示すデータを音量設定値記憶バッファに上書き記憶することにより、その後に設定対象の情報に基づいて処理を行えるようにすることをいう。また、設定対象の情報をRAM122の所定領域に格納するタイミングを電源投入時(またはリセット時)から所定期間内に限定するようにしてもよい。尚、パチンコ遊技機1の電源投入時(またはリセット時)の音量及び光量は、設定切替スイッチ300のチャンネル(つまり、第1音量段階や第1光量段階)に基づいて設定され、この設定が初期音量または初期光量(遊技店による初期設定)となる。
S703のあと、設定切替スイッチ300のチャンネル変更がない場合(S701;No)、または、チャンネルが「A」〜「F」でない場合(S702;No)、S704の処理に移る。演出制御用CPU120は、S704の処理において、現在、デモ画面表示を実行しているかを判定する(S704)。ここで、デモ画面を表示中でない場合には(S704;No)、当該演出設定処理を終了する。一方、デモ画面を表示中である場合には(S704;Yes)、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bへの操作が受け付けられるので、プッシュセンサ35Bや傾倒方向センサユニット32から、操作があったことや操作内容を示す信号が伝送されたか否か等に基づいて、遊技者の操作があったか否かを判定する(S707)。
演出制御用CPU120は、遊技者の操作があった場合(S707;Yes)、当該操作がメニュー呼出操作であるかを判定する(S708)。例えば、デモ画面には、プッシュボタン31Bの押下によってメニュー画面が読み出される旨の操作画像が含まれる。遊技者は、プッシュボタン31Bを操作することによってメニュー画面を呼び出すことができる。演出制御用CPU120は、現在がデモ画面表示中に前記操作画像を表示しているときであり、前記遊技者の操作がプッシュボタン31Bの押下である場合に、当該遊技者の操作がメニュー呼出操作であると判定する(S708;Yes)。
メニュー呼出操作である場合(S708;Yes)、表示制御部123を制御して前述したメニュー画面を演出表示装置5に表示させることを開始する(S709)。メニュー画面は、例えば、メニュー画面のレイヤーがデモ画面のレイヤーに重畳表示されるように表示される。これによって、メニュー画面の裏ではデモ画面の表示が継続される(音声出力等も継続される)。尚、メニュー画面の表示やメニュー画面から切り替わる各種画面(例えば、図36の音量・光量の設定画面)の表示は、デモ画面の表示等とともに、飾り図柄の可変表示の開始等によって終了する。
尚、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」である場合には、「音量・光量調整」の項目が無いメニュー画面、または、当該項目を暗くしたメニュー画面を表示するようにして、当該項目が強調表示されないようにし、音量・光量調整が制限されていることを遊技者に報知する。また、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」〜「9」である場合には、「演出実行頻度設定」及び「音量・光量調整」の項目があるメニュー画面を表示する(図30参照)。
S709のあと、または、遊技者の操作がメニュー呼出操作でない場合(S708;No)、前記で操作有りと判定した遊技者の操作が「演出実行頻度設定」の選択項目を選択する操作であるかを判定する(S710a)。例えば、現在がメニュー画面において「演出実行頻度設定」の項目が強調表示されているときであり、遊技者による操作がプッシュボタン31Bの押下である場合に、当該遊技者の操作が「演出実行頻度設定」の選択項目を選択する操作であると判定する(S710a;Yes)。
この場合(S710a;Yes)、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、演出実行頻度の設定画面(図31のような設定画面)を表示開始する制御を行う(S714a)。
尚、遊技者が未だ演出実行頻度(演出実行頻度モード)の設定変更していない場合には、初期設定である「通常頻度モード」の選択項目が強調表示される。また、遊技者が既に演出実行頻度の設定変更した後であって、変更した設定が未だ初期設定にリセットされていない場合には、現在の設定中の演出実行頻度に対応する選択項目が強調表示される。また、遊技者が既に演出実行頻度の設定変更した後であっても、演出実行頻度の設定画面の表示を開始するときには、変更された設定を初期設定にリセットするようにし、常に、初期設定である「通常頻度モード」の選択項目を表示するようにしても良い。
S714aのあと、演出制御用CPU120は、前記で操作有りと判定した遊技者の操作が演出実行頻度モードを変更する操作であるかを判定する(S714b)。例えば、図31の設定画面では、スティックコントローラ30の操作棍を左右方向に傾倒操作すると、強調表示される演出実行頻度モードの選択項目が変更される。ここで、当該遊技者の操作が演出実行頻度モードの選択項目を変更する操作でない場合(S714b;No)、後述するS720に進む。一方、当該遊技者の操作が演出実行頻度モードの選択項目を変更する操作である場合(S714b;Yes)、演出制御用CPU120は、その操作内容に応じて強調表示している演出実行頻度モードの選択項目を変更する表示制御を行う(S714c)。変更された演出実行頻度モードを記憶するとともに、後述するS720に進む。尚、演出実行頻度モードを変更する変更操作(スティックコントローラ30の傾倒操作)と、演出実行頻度モードを決定する決定操作(プッシュボタン31Bの押下)とを個別に行うようにしても良く、変更された演出実行頻度モードの記憶は、遊技者による決定操作があったときに行っても良い。
尚、変更された演出実行頻度モードが記憶されると、以後の予告演出決定処理(図21)においては、変更された演出実行頻度モードに対応した予告演出種別決定用テーブル(図22)を用いて、予告演出の種別及び予告演出を実行するか否かの決定がなされる。
また、本実施例では、演出表示装置5の表示画面における右上の表示領域に、現在設定中の演出実行頻度モードを報知する報知表示(図32参照)がなされる。遊技者の操作により演出実行頻度モードが変更されると、演出制御用CPU120は、演出実行頻度モードの報知表示を変更する表示制御を行う。
尚、現在設定中の音量段階や光量段階については、設定画面(図36)のみで表示を行い、設定画面を表示しているとき以外の通常(変動中や非変動中を含む)には、現在設定中の音量段階や光量段階については、遊技者に報知を行わない。
本実施例では、「通常頻度モード」が設定中の場合には、演出実行頻度モードの報知表示がなされずに、「高頻度モード」または「低頻度モード」が設定中の場合に、演出実行頻度モードの報知表示がなされる。尚、「通常頻度モード」が設定中の場合であっても、演出実行頻度モードの報知表示がなされるようにしても良い。
本実施例では、図31の演出実行頻度の設定画面が終了し、更に図30のメニュー画面が終了した後であって、デモ画面が表示されたとき、または可変表示が開始されたときから演出実行頻度モードの報知表示を開始する。この演出実行頻度モードの報知表示は、デモ画面表示中、または可変表示中において表示される。尚、演出実行頻度モードの報知表示は、可変表示中にのみ表示されるものであっても良い。また、本実施例では、演出実行頻度の設定画面やメニュー画面が終了した後に、演出実行頻度モードの報知表示が開始されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出実行頻度の設定画面において演出実行頻度モードの設定を変更した時点で、演出実行頻度モードの報知表示が開始されるものであっても良い。
尚、本発明の「遊技の実行中において設定の内容を特定可能に報知する」とは、少なくとも可変表示中において演出実行頻度モードの設定の内容を特定可能に報知表示により報知することである。また、「遊技の実行中」とは、少なくとも可変表示中であり、遊技者が少なくとも遊技を実行可能な状態のときのことである。尚、「遊技の実行中」とは、可変表示中以外のときを含むものであって、メニュー画面(図30)や設定画面(図31)を表示していないときであれば良い。尚、本発明の「遊技の実行中において設定の内容を特定可能に報知する」とは、遊技者が設定画面(図31)において変更操作を行っている状態、つまり、遊技を行っていないときには、設定の内容を特定可能に報知せず、遊技者が設定画面(図31)において変更操作を行っていないときに、設定の内容を特定可能に報知することである。
尚、本発明の「初期設定」とは、遊技店側で設定切替スイッチ300のチャンネルの変更されたときの設定であって、パチンコ遊技機1の電源投入時(またはリセット時)の設定のことである。尚、本発明の「初期設定」とは、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点の設定であっても良い。
尚、本実施例では、遊技の実行中において、音量段階または光量段階を特定可能に報知していないので、不要な報知がなされずに遊技者が遊技に集中できる。
また、本実施例では、演出表示装置5の表示画面を用いて演出実行頻度モードを特定可能に報知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出表示装置5以外の報知手段、例えば、演出用のLEDランプの点灯や点灯色の変更等によって、演出実行頻度モードを特定可能に報知するようにしても良い。
また、前述したS710aにおいて遊技者の操作が「演出実行頻度設定」の選択項目を選択する操作でないと判定した場合は(S710a;No)、S710bに進む。
S710bにおいて演出制御用CPU120は、前記で操作有りと判定した遊技者の操作が「音量・光量調整」の選択項目を選択する操作であるかを判定する。例えば、現在がメニュー画面において「音量・光量調整」の項目が強調表示されているときであり、遊技者による操作がプッシュボタン31Bの押下である場合に、当該遊技者の操作が「音量・光量調整」の選択項目を選択する操作であると判定する(S710b;Yes)。
この場合(S710b;Yes)、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、設定切替スイッチ300のチャンネルに応じた初期表示(音量)及び初期表示(光量)を表示する設定画面(図36のような設定画面)を表示開始する制御を行う(S712)。チャンネルと初期表示との関係は、図34の関係等である(例えば、図34に示すような関係のテーブルをROM121に用意して参照する等して初期表示の表示を行う)。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」であれば、初期表示(音量)を「2」、初期表示(光量)を「30%」とした音量段階及び光量段階を含む設定画面を表示する。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「5」であれば、初期表示(音量)を「10」、初期表示(光量)を「60%」とした設定画面を表示する。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「9」であれば、初期表示(音量)を「14」、初期表示(光量)を「100%」とした音量段階及び光量段階を含む設定画面を表示する。
S712のあと、演出制御用CPU120は、初期表示等に対応した音量及び光量を設定する(S713)。例えば、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300のチャンネルに対応した段階を第1音量段階及び第1光量段階として設定するとともに、初期表示(音量)の段階を第2音量段階として設定し、初期表示(光量)の段階を第2光量段階として設定する。また、設定切替スイッチ300により設定された第1音量段階、及び後述するように、遊技者の操作により設定された第2音量段階に基づいて音量を設定する。また、設定切替スイッチ300により設定された第1光量段階、及び後述するように、遊技者の操作により設定された第2光量段階に基づいて光量を設定する。これら設定は、例えば、図34に示すような関係のテーブルをROM121に用意して参照する等して設定を行う。
例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」であれば、第1音量段階及び第1光量段階として「0」を設定し、遊技者の操作により設定される第2音量段階の初期表示の音量として「2」を設定し、第2光量段階の初期表示の光量として「30%」を設定する。設定切替スイッチ300のチャンネルが「5」であれば、第1音量段階及び第1光量段階として「5」を設定し、遊技者の操作により設定される第2音量段階の初期表示の音量として「10」を設定し、第2光量段階の初期表示の光量として「60%」を設定する。設定切替スイッチ300のチャンネルが「9」であれば、第1音量段階及び第1光量段階として「9」を設定し、遊技者の操作により設定される第2音量段階の初期表示の音量として「14」を設定し、第2光量段階の初期表示の光量として「100%」を設定する。尚、光量については、第2光量段階のみに基づいて設定してもよい。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された音量や光量で演出(例えば、音声信号や電飾信号は、この設定された音量や光量をも指定する)等が実行される。
S713のあと、または、遊技者の操作が「音量・光量調整」の選択項目を選択する操作でない場合(S710b;No)、前記で操作有りと判定した遊技者の操作が音量を変更する操作であるかを判定する(S715)。例えば、図36の設定画面では、スティックコントローラ30の操作棍を前後方向に傾倒操作すると、音量の調整と光量の調整とを切り替えることができる。例えば、領域5HHと領域5HLとのうちのいずれかの枠を太くして色を変更する等して、一方の領域を強調表示する。強調表示された領域の方が、操作対象の領域となる。スティックコントローラ30の操作棍を左右方向に傾倒操作すると、領域5HHが強調表示されている場合には、強調表示される音量段階(第2音量段階)が変更され、領域5HLが強調表示されている場合には、強調表示される光量段階(第2光量段階)が変更される。
尚、図36では、領域5HLが強調表示されている。この状態で、スティックコントローラ30の操作棍を前後方向に傾倒操作すると、領域5HHが強調表示される。演出制御用CPU120は、現在が音量・光量の設定画面(図36参照)を表示しているときであり、前記遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左右方向に傾倒操作である場合に、当該遊技者の操作が音量(第2音量段階)または光量(第2光量段階)を変更する操作であると判定する。
遊技者の操作が音量(第2音量段階)を変更する操作である場合(S715;Yes)、演出制御用CPU120は音量変更操作処理(図25参照)を実行する(S716)。
図25の音量変更操作処理において、まず、演出制御用CPU120は、後述する確認音が出力中であることを示す確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定する(S801)。ここで、確認音出力中タイマがカウント中である場合は、S812に進む。一方、確認音出力中タイマがカウント中でない場合は、前記で操作有り(S707;Yes)と判定した遊技者の操作が設定切替スイッチ300のチャンネルに対応した最大音量への変更操作であるか否かを判定する(S802)。ここで、最大音量への変更操作でない場合は、S805に進む。一方、最大音量への変更操作である場合は、S803に進む。
S803において演出制御用CPU120は、現在設定されている音量が今回以前の操作によって最大音量にされたものであって、既に最大音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最大音量に変更済みでない場合は、S808に進む。一方、既に最大音量に変更済みである場合は、現在設定されている第1音量段階と現在強調表示されている最大音量の音量段階とに対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態に対応した最大音量時の確認音の出力を開始し(S804)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S811)、当該音量変更操作処理を終了する。
尚、本実施例において、確認音出力中タイマのタイマ値は、確認音の出力時間に合わせて予め決められた値がセットされている。また、この確認音出力中タイマのタイマ値は、確認音の出力時間と同一でなくても良く、確認音の出力時間よりも若干長い時間であっても良いし、若干短い時間であっても良い。更に、確認音の出力時間は、出力する音量に応じて異なる長さであっても良く、その場合には、各確認音の出力時間に応じた確認音出力中タイマのタイマ値が、タイマカウントの開始時にセットされる。
また、S805において演出制御用CPU120は、前記で操作有り(S707;Yes)と判定した遊技者の操作が設定切替スイッチ300のチャンネルに対応した最小音量への変更操作であるか否かを判定する。ここで、最小音量への変更操作でない場合は、S808に進む。一方、最小音量への変更操作である場合は、S806に進む。
S806において演出制御用CPU120は、現在設定されている音量が今回以前の操作によって最小音量にされたものであって、既に最小音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最小音量に変更済みでない場合は、S808に進む。一方、既に最小音量に変更済みである場合は、現在設定されている第1音量段階と現在強調表示されている最小音量の音量段階とに対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態に対応した最小音量時の確認音の出力を開始し(S807)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S811)、当該音量変更操作処理を終了する。
S808において演出制御用CPU120は、その操作内容に応じて強調表示している音量段階(第2音量段階)を変更する表示制御を行う。例えば、当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階下げるように表示制御を行う。尚、現在が最低段階であれば、前述のS806からS807に進むことにより最低段階が維持されることとなる。当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階上げるように表示制御を行う。尚、現在が最高段階であれば、前述のS803からS804に進むことにより最高段階が維持されることとなる。
S808のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と、変更後の強調表示された音量段階であって遊技者の操作によって新たに設定された音量と、に基づいた音量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した音量の音量段階のデータを更新記憶して設定する(S809)。
強調表示された音量段階が変更された場合には、変更後の強調された音量段階を新たな第2音量段階として該音量段階のデータを音量設定値記憶バッファに更新記憶して設定し、第1音量段階と新たに設定した第2音量段階とに基づいて新たな音量を設定する。第1音量段階が「0」のときに、強調表示の音量段階が「2」または「4」から「3」に変更された場合、第2音量段階として「3」を設定し、音量として「3」を設定する。第1音量段階が「6」のときに、強調表示の音量段階が「13」から「14」に変更された場合、第2音量段階として「14」を設定し、音量として「22」を設定する。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された音量で演出等が実行される。
S809のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と新たに設定した第2音量段階とに対応した音量の確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した音量の確認音の出力を開始し(S810)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S811)、当該音量変更操作処理を終了する。
S804,S807,S810における確認音の出力は、演出制御用CPU120が音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力を行うことによってスピーカ8L,8Rから出力される。また、この確認音は、遊技者が変更後の音量を確認できる程度の短い期間出力される効果音や音声ボイス等で構成されている。
確認音出力中タイマがカウント中である場合に進むS812において、演出制御用CPU120は、確認音出力中タイマのタイマ値を1減算し、確認音出力中タイマがタイマアップしたか否かを判定する(S813)。ここで、確認音出力中タイマがタイマアップしていない場合は、当該音量変更操作処理を終了する。一方、確認音出力中タイマがタイマアップした場合は、確認音の出力を終了し(S814)、当該音量変更操作処理を終了する。
尚、音量変更操作処理では、始めに確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定することで、確認音が出力中に行われた音量変更のための操作を無効にするようになっており、遊技者が短期間に連続して操作を行ったときに、遊技者が意図しない音量調整が行われることを防止できる。また、現在が最低段階である音量を更に下げようとした場合には、最低段階である音量に応じた確認音を出力し、現在が最高段階である音量を更に上げようとした場合には、最高段階である音量に応じた確認音を出力するため、遊技者は、音量が設定できる範囲を超えて操作をしていることを把握できるようになっている。
図24に戻り、S716のあと、または、遊技者の操作が音量を変更する操作でない場合(S715;No)、演出制御用CPU120は、前記で操作有りと判定した遊技者の操作が光量を変更する操作であるかを判定する(S717)。ここで、当該遊技者の操作が光量(第2光量段階)を変更する操作である場合(S717;Yes)、演出制御用CPU120は、その操作内容に応じて強調表示している光量段階(第2光量段階)を変更する表示制御を行う(S718)。遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、強調表示される光量段階を一段階下げる(現在が最低段階であれば最低段階を維持する)ように表示制御を行う。当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、強調表示される光量段階を一段階上げる(現在が最高段階であれば最高段階を維持する)ように表示制御を行う。
例えば、図36の状態で、操作棍を左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「75%」から「60%」に変更する。更に、左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「45%」に変更する。更に、左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「45%」のままにする(これによって、遊技者が意図せずに傾倒操作をし過ぎても最小の光量を維持することができる)。例えば、図36の状態で、操作棍を右に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「75%」から「100%」に変更する。更に、左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「100%」のままにする(これによって、遊技者が意図せずに傾倒操作をし過ぎても最大の光量を維持することができる)。
S718のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1光量段階と、変更後(ここでは、操作がされたにも関わらず最高段階または再下段階を維持する場合を含む)の強調表示された光量段階と、に基づいて光量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の光量とに対応した光量を設定する(S719)。例えば、強調表示された光量段階が変更された場合には、変更後の強調された光量段階を新たな第2光量段階として設定し、第1光量段階と新たに設定した第2光量段階とに基づいて新たな光量を設定する。例えば、第1光量段階が「6」のときに、強調表示の光量段階が「75%」から「100%」に変更された場合、第2光量段階として「100%」を設定し、光量として「100%」を設定する。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された光量で演出(例えば、電飾信号は、この設定された光量をも指定する)等が実行される。
尚、演出制御用CPU120は、光量が変更されたこと(操作があったにもかかわらず維持されたことを含む)を報知するために、確認音を出力するようにしてもよい。更に、確認音の代わりまたは加えて遊技効果ランプや装飾用LED等を点灯または点滅させて前記報知を行ってもよい。このときの点灯の光量は、設定された光量である(光量の変更の場合、これによって変更後の光量を確認できる)。操作がされたにも関わらず最高段階を維持する場合には、最大光量で出力するようにしてもよい。操作がされたにも関わらず最小段階を維持する場合には、最小光量で出力するようにしてもよい(尚、点灯等による報知を分かりやすくするために、最小光量よりも大きい光量での出力を行ってもよい)。尚、前記報知のための発光体は、当該報知専用に設けられてものであってもよい。これによって、当該報知を分かりやすく行うことができる。
S719のあと、または、遊技者の操作が光量を変更する操作でない場合(S717;No)、前記で操作有りと判定した遊技者の操作が前述の各操作以外の他の操作であるかを判定する(S720)。他の操作である場合には(S720;Yes)、当該他の操作に応じた処理を実行する(S721)。例えば、メニュー画面が表示されているときにスティックコントローラ30の操作棍が操作されたときには強調表示される選択項目の変更する表示制御を行う。メニュー画面が表示されているときにプッシュボタン31Bが押下された場合には、そのときに強調表示されていた選択項目に対応する新たな画面を切り替えて表示する表示制御を行う。演出実行頻度の設定画面や音量・光量調整の設定画面の表示中にスティックコントローラ30の操作棍を前後方向に傾倒操作すると、強調表示する領域を領域5HHと領域5HLと「メニューに戻る」という項目とのいずれか順次変更する。尚、「メニューに戻る」という項目が強調表示されたときに、プッシュボタン31Bが押下された場合には、メニュー画面に戻る表示制御が行われる。また、メニュー画面等が表示されているときに、変動が開始された場合には、そのときに強調表示されていた選択項目に対応する設定がなされた状態で、可変表示の画面に切り替わるようになっている。
S721のあと、他の操作でない場合(S720;No)、デモ画面表示中でない場合(S704;No)、操作が無かった場合(S704;No)には、当該処理を終了する。
このような一連の処理によって、音量や光量の変更等が実現される。例えば、図35に示すように、遊技中に設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」〜「9」に変更されると、そのチャンネルの変更が、音量・光量調整の設定画面(図36等)を表示したときに反映され、このときに、変更後のチャンネルに応じた第1音量段階及び第1光量段階が設定され、第1音量段階及び第1光量段階と初期表示(音量)や初期表示(光量)とに応じた音量・光量に変更される。尚、遊技中に設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」に変更された場合には、すぐにその変更が反映される。つまり、すぐに変更後のチャンネルに応じた第1音量段階及び第1光量段階が設定される。更に、設定画面中の第2音量段階や第2光量段階がスティックコントローラ30の操作棍への操作等によって変更されると、その都度、光量や音量が変更され、光量が変更された場合には、変更後の光量で遊技効果ランプ9や装飾用LED等が発光されるとともに確認音が出力され、音量が変更された場合には、確認音が出力される。
本実施例では、このような構成によって、初期表示(音量)や初期表示(光量)の段階(第2音量段階や第2光量段階の初期表示)が、設定切替スイッチ300のチャンネルの状態(第1音量段階や第1光量段階)に応じて異なるようになっているので、設定切替スイッチ300のチャンネルの状態と第2音量段階や第2光量段階とが関連するので、遊技者は、設定切替スイッチ300のチャンネルの状態を把握しやすく、また、第1音量段階や第1光量段階が異なっているのに実際に表示される第2音量段階や第2光量段階が同じになりにくく、これによって、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。また、前記実施例では、第1音量段階や第1光量段階が最高段階であるときと最低段階であるときとで初期表示(音量)や初期表示(光量)が異なるようになっているので、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。
また、本実施例では、初期表示(音量)や初期表示(光量)が、第1音量段階や第1光量段階が最高段階以外であるときには最高段階以外の第2音量段階(「2」〜「13」)や第2光量段階(「30%」、「45%」、「60%」、「75%」)を示すように、かつ、第1音量段階や第1光量段階が最高段階であるときには最高段階である第2音量段階(「14」)や第2光量段階(「100%」)を示すようになっているので、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。また、この構成によって、音量や光量が遊技店側の設定よりも大きくならなくなるので、遊技店側は第1音量段階や第1光量段階を最高にしておくことで、意図しない大きな音の出力や明るい光での点灯等が防止される。
また、設定切替スイッチ300のチャンネルが変更された場合、第1音量段階や第1光量段階は、設定画面の表示時に初めて設定(変更)され、実際の音量や光量が反映されるので、遊技者の意図しないタイミング(第1音量段階や第1光量段階は、通常遊技者が設定できないので、第1音量段階や第1光量段階が変更されても遊技者にとっては変更前の音量や光量を望むことがある)で音量や光量が変更されることが防止される(設定画面の表示によって遊技者は音量や光量の変更を意図するので、このとき音量や光量の変更があっても不都合は少ない)。
第1音量段階が上がると初期表示(音量)も上がるので、第1音量段階と第2音量段階との関係が把握しやすので、好適に音量を調整できる。第1光量段階が上がると初期表示(光量)も上がるので、第1光量段階と第2光量段階との関係が把握しやすので、好適に光量を調整できる。また、第2音量段階の設定時において確認音が出力されるので、第2音量段階において音でも設定を確認できるので、好適に音量を調整できる。設定切替スイッチ300のチャンネルとして、遊技者の音量や光量の調整を制限する「A」〜「F」が用意されているので、遊技者側の音量設定や光量設定を制限でき、遊技店が意図しない音量での音声出力を防止できる。また、前記制限中では、「音量・光量調整」の項目があるメニュー画面の代わりに「音量・光量調整」の項目が無いメニュー画面を表示するので、第2音量段階の設定が制限されていることを遊技者に報知できる。
尚、本実施例では、遊技中に設定切替スイッチ300のチャンネルが変更されても、設定画面の表示時にその変更が反映されるようになっているが、設定切替スイッチ300のチャンネルが変更されたときに、その変更が反映されるタイミングを電源投入時から所定期間内に限定するようにしてもよい。このようにすることで、電源投入時から所定期間内、つまり当該期間内に設定切替スイッチ300にアクセスできる遊技店の関係者のみが設定切替スイッチ300の操作が可能であるようにしてもよい。
次に変形例としての音量変更操作処理について図26を参照して説明する。図26の変形例の音量変更操作処理において、まず、演出制御用CPU120は、前記で操作有り(S707;Yes)と判定した遊技者の操作が最大音量への変更操作であるか否かを判定する(S821)。ここで、最大音量への変更操作でない場合は、S823に進む。一方、最大音量への変更操作である場合は、S822に進む。
S822において演出制御用CPU120は、既に最大音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最大音量に変更済みでない場合は、S825に進む。一方、既に最大音量に変更済みである場合は、S830に進む。
また、S823において演出制御用CPU120は、前記で操作有り(S707;Yes)と判定した遊技者の操作が最小音量への変更操作であるか否かを判定する。ここで、最小音量への変更操作でない場合は、S825に進む。一方、最小音量への変更操作である場合は、S824に進む。
S824において演出制御用CPU120は、既に最小音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最小音量に変更済みでない場合は、S825に進む。一方、既に最小音量に変更済みである場合は、S830に進む。
S825において演出制御用CPU120は、その操作内容に応じて強調表示している音量段階(第2音量段階)を変更する表示制御を行う。例えば、当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階下げるように表示制御を行う。尚、現在が最低段階であれば、前述のS824からS830に進むことにより最低段階が維持されることとなる。当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階上げるように表示制御を行う。尚、現在が最高段階であれば、前述のS822からS830に進むことにより最高段階が維持されることとなる。
S825のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と、変更後の強調表示された音量段階であって遊技者の操作によって新たに設定された音量と、に基づいて音量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した音量を設定する(S826)。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された音量で演出等が実行される。
S826のあと、演出制御用CPU120は、次回出力用の確認音がセットされているか否かを判定する(S827)。ここで、次回出力用の確認音がセットされていない場合は、現在設定されている第1音量段階と新たに設定した第2音量段階とに対応した音量、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した音量の次回出力用の確認音をセットし(S828)、S830に進む。
尚、次回出力用の確認音のセットとは、確認音の出力以前に、出力するための確認音の音量をRAM122の所定領域に一時的に記憶しておくものであり、現在出力中の確認音が出力中である場合、つまり現在出力用の確認音がある場合には、この出力中の確認音の音量の記憶領域とは別の領域に、次回出力用の確認音の音量が記憶される。
一方、次回出力用の確認音がセットされている場合は、RAM122の所定領域に記憶済みの次回出力用の確認音の音量を、現在設定されている第1音量段階と新たに設定した第2音量段階とに対応した確認音の音量、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した確認音の音量に更新し(S829)、S830に進む。つまり次回出力用の確認音の音量は、最新の操作に基づく音量に対応したものとなる。
S830において演出制御用CPU120は、確認音が出力中であることを示す確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、確認音出力中タイマがカウント中でない場合は、S834に進む。一方、確認音出力中タイマがカウント中である場合は、確認音出力中タイマのタイマ値を1減算し(S831)、確認音出力中タイマがタイマアップしたか否かを判定する(S832)。ここで、確認音出力中タイマがタイマアップしていない場合は、当該音量変更操作処理を終了する。一方、確認音出力中タイマがタイマアップした場合は、現在出力用の確認音の出力を終了し(S833)、S834に進む。
S834において演出制御用CPU120は、次回出力用の確認音がセットされているか否かを判定する。ここで、次回出力用の確認音がセットされていない場合は、当該音量変更操作処理を終了する。一方、次回出力用の確認音がセットされている場合は、次回出力用の確認音を現在出力用の確認音に変更し(S834+)、当該現在出力用の確認音の出力を開始し(S835)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S836)、当該音量変更操作処理を終了する。
尚、変形例としての音量変更操作処理では、確認音が出力中に行われた音量変更のための操作が有効になっているが、新たに音量が設定されたときに、その確認音の出力は、先の確認音が終了した後に出力されるようになっているため、遊技者が短期間に連続して操作を行ったときに、確認音が連続して出力されてしまい、遊技者が確認音の認識に誤認を生じる虞がなくなり、現在設定された音量がいずれの音量であるかを把握しやすくできる。更に、本変形例では、新たに音量が設定されたときに、その確認音の出力は、先の確認音が終了した後に出力されるようになっているが、先の確認音が出力中に新たに音量が設定されたときに、この新たな設定に基づく確認音は出力しないようにしてもよい。
次にさらなる変形例としての音量変更操作処理について図27を参照して説明する。図27の変形例の音量変更操作処理において、まず、演出制御用CPU120は、後述する確認音が出力中であることを示す確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定する(S841)。ここで、確認音出力中タイマがカウント中である場合は、S850に進む。一方、確認音出力中タイマがカウント中でない場合は、前記で操作有り(S707;Yes)と判定した遊技者の操作が最大音量への変更操作であるか否かを判定する(S842)。ここで、最大音量への変更操作でない場合は、S844に進む。一方、最大音量への変更操作である場合は、S843に進む。
S843において演出制御用CPU120は、既に最大音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最大音量に変更済みでない場合は、S846に進む。一方、既に最大音量に変更済みである場合は、当該音量変更操作処理を終了する。
また、S844において演出制御用CPU120は、前記で操作有り(S707;Yes)と判定した遊技者の操作が最小音量への変更操作であるか否かを判定する。ここで、最小音量への変更操作でない場合は、S846に進む。一方、最小音量への変更操作である場合は、S845に進む。
S845において演出制御用CPU120は、既に最小音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最小音量に変更済みでない場合は、S846に進む。一方、既に最小音量に変更済みである場合は、当該音量変更操作処理を終了する。
S846において演出制御用CPU120は、その操作内容に応じて強調表示している音量段階(第2音量段階)を変更する表示制御を行う。例えば、当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階下げるように表示制御を行う。尚、現在が最低段階であれば、前述のS845から当該音量変更操作処理を終了することにより最低段階が維持されることとなる。当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階上げるように表示制御を行う。尚、現在が最高段階であれば、前述のS843から当該音量変更操作処理を終了することにより最高段階が維持されることとなる。
S846のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と、変更後の強調表示された音量段階であって遊技者の操作によって新たに設定された音量と、に基づいて音量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した音量を設定する(S847)。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された音量で演出等が実行される。
S847のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と新たに設定した第2音量段階とに対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応する音量の確認音の出力を開始し(S848)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S849)、当該音量変更操作処理を終了する。
尚、確認音出力中タイマがカウント中である場合に進むS850において、演出制御用CPU120は、確認音出力中タイマのタイマ値を1減算し、確認音出力中タイマがタイマアップしたか否かを判定する(S851)。ここで、確認音出力中タイマがタイマアップしていない場合は、当該音量変更操作処理を終了する。一方、確認音出力中タイマがタイマアップした場合は、確認音の出力を終了し(S852)、当該音量変更操作処理を終了する。
尚、変形例としての音量変更操作処理では、現在が最低段階である音量を更に下げようとしたり、現在が最高段階である音量を更に上げようとしたりした場合に、確認音を出力しないようになっているため、遊技者は、音量が設定できる範囲を超えて操作をしていることを把握できるようになっている。
尚、図27の変形例の音量変更操作処理では、現在が最低段階である音量を更に下げようとしたり、現在が最高段階である音量を更に上げようとしたりした場合に、確認音を出力しないようになっているが、この変形例の音量変更操作処理において、また、1の操作が行われてから他の操作が行われるまでの操作間隔が、1の操作に対応する確認音を出力する時間よりも短いときに、他の操作による音量に変更し、他の操作により設定された音量に応じた音量の確認音を出力しないようにする処理(例えば、図26に示すS830〜S836に相当する部分)を適用するようにしても良い。更に、確認音を出力しないことが複数回あるときに、1の操作に対応する確認音を出力した後に、最新の操作により設定された音量に応じた音量の確認音を出力する処理(例えば、図26に示す変形例の音量変更操作処理のS827〜S836に相当する部分)を適用するようにしても良い。
以上、前記実施例や変形例によれば、遊技者によって調整(変更)された音量を容易に初期化(リセット)することができる。
また、前述した実施例や変形例のパチンコ遊技機1にあっては、演出制御用CPU120が、図25に示す音量変更操作処理のS804において最大音量に対応した確認音、またはS807において最小音量に対応した確認音を出力することで、所定範囲を超えて音量の設定を行うために操作部(スティックコントローラ30)の操作が行われたときに、所定範囲を超過する直前の音量に応じた音量の確認音を出力するので、遊技者に所定範囲を超えて設定しようとしていることを認識させることができる。
また、前述した実施例や変形例によれば、演出制御用CPU120が、図25に示す音量変更操作処理のS801において確認音出力中タイマがカウント中である場合、即ち確認音の出力中には、音量変更のための操作を無効にすることで、連続して操作部の操作が行われたときに、遊技者が意図しない音量設定が行われることを防止できる。尚、本実施例では、確認音の出力中において、確認音の出力がなされないとともに、強調表示の変更もなされないようになっている。
また、前述した実施例や変形例によれば、演出制御用CPU120が、図26に示す変形例の音量変更操作処理のS832において確認音出力中タイマがタイマアップするまで確認音を出力しないことで、1の操作による確認音の出力と他の操作による確認音の出力が被ってしまって、遊技者が混乱してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施例や変形例によれば、演出制御用CPU120が、図26に示す変形例の音量変更操作処理のS829において記憶済みの次回出力用の確認音の音量を新たに設定した確認音の音量に更新し、当該更新した確認音を出力することで、複数の他の操作による確認音の出力が被ってしまって、遊技者が混乱してしまうことを防ぐことができる。
また、前述した実施例や変形例によれば、演出制御用CPU120が、図27に示す変形例の音量変更操作処理のS843またはS845において既に最大音量または最小音量に変更済みである場合に確認音の出力を実行しないことで、所定範囲を超えて音量の設定を行うために操作部(スティックコントローラ30)の操作が行われたときに、確認音が出力されないので、遊技者に所定範囲を超えて設定しようとしていることを認識させやすくできる。
次にデモ画面表示処理について説明する。図28は、S78のデモ画面表示処理の一例を示すフローチャートである。このデモ画面表示処理は、演出表示装置5においてデモンストレーション表示(デモ画面表示)を行うための処理である。
図28のデモ画面表示処理において、まず、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値である“0”であるか否かを判定する(S601)。ここで、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値でない場合は、後述するS605に進む。一方、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値である場合は、S602に進む。
S602において演出制御用CPU120は、デモ画面が表示中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面を表示中である場合は、当該デモ画面表示処理を終了し、当該デモ画面の表示を継続する。一方、デモ画面を表示中でない場合は、S603に進む。
S603において演出制御用CPU120は、可変表示が終了してからデモ画面表示を開始するまでの所定期間(リセット待ち期間)をカウントするタイマであって、デモ画面表示待ちタイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面表示待ちタイマがカウント中でない場合は、後述するS611に進む。一方、デモ画面表示待ちタイマがカウント中である場合は、S604に進む。
S604において演出制御用CPU120は、デモ画面表示待ちタイマがタイマアップしたか否か判定する。ここで、デモ画面表示待ちタイマがタイマアップした場合は、後述するS609に進む。一方、デモ画面表示待ちタイマがタイマアップしていない場合は、S611に進む。
S611において演出制御用CPU120は、デモ表示可能コマンドを主基板11から受信したときにセットされるデモ表示可能コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する。ここで、デモ表示可能コマンド受信フラグがセットされていない場合は、当該デモ画面表示処理を終了する。一方、デモ表示可能コマンド受信フラグがセットされている場合は、当該デモ表示可能コマンド受信フラグをクリアし(S612)、デモ画面表示待ちタイマのカウントを開始し(S613)、その後、該デモ画面表示処理を終了する。
また、S604にてデモ画面表示待ちタイマがタイマアップした場合に進むS609において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、演出表示装置5においてデモ画面表示を行う。そして、S610に進んで後述する遊技者設定リセット処理(図29参照)を実行した後、該デモ画面表示処理を終了する。
また、S601にて演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値でない場合、つまり可変表示が開始された場合に進むS605において、演出制御用CPU120は、デモ画面表示待ちタイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面表示待ちタイマがカウント中である場合は、デモ画面表示待ちタイマのカウントを終了し(S606)、当該デモ画面表示処理を終了する。一方、デモ画面表示待ちタイマがカウント中でない場合は、S607に進む。
S607において演出制御用CPU120は、デモ画面を表示中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面を表示中でない場合は、当該デモ画面表示処理を終了する。一方、デモ画面を表示中である場合は、デモ画面の表示を終了し(S608)、その後、当該デモ画面表示処理を終了する。
次に遊技者設定リセット処理について説明する。図29は、S610の遊技者設定リセット処理の一例を示すフローチャートである。この遊技者設定リセット処理は、遊技者が音量段階や光量段階や演出実行頻度モードの変更を行った後であって、前述したデモ画面表示処理(図28参照)においてデモ画面の表示が開始されるとき、つまりリセット条件が成立したときに、遊技者が変更した音量段階や光量段階や演出実行頻度モードを初期設定にリセットするために実行される処理である。尚、「リセット条件が成立したとき」とは、前述したデモ画面表示待ちタイマがタイマアップしたときであって、可変表示が終了してから所定期間(リセット待ち期間)、遊技が行われない状態が継続したときとなっている。本実施例では、デモ画面表示待ちタイマに約5分間に対応する値が予めセットされており、所定期間は、1の遊技者が遊技を終了して立ち去ったであろうことが判断される期間となっている。尚、リセット条件の成立は、その他の態様であっても良く、例えば、保留記憶が一定期間以上発生しなかったとき、メニュー画面が表示されずにデモ画面が一定期間以上表示されたとき、遊技媒体が一定期間以上発射されなかったとき等の、遊技が一定時間進行しなかったときにリセット条件が成立するものであっても良い。
本実施例では、前述したリセットモード選択スイッチ310の操作によって、「通常リセットモード」、「全リセットモード」、「非リセットモード」の3種類のリセットモードが用意されている。前述したように、リセットモード選択スイッチ310は、遊技店の従業員のみがアクセス可能になっているので、遊技者はリセットモード選択スイッチ310を操作できないようになっている。つまり、リセットモードの変更は遊技店の従業員のみが行うものとなっている。
図33に示すように、「通常リセットモード」は、演出実行頻度モードを「通常頻度モード」(遊技店による初期設定)にリセットするためのモードである。また、音量または光量の設定が初期音量または初期光量(遊技店による初期設定)より低い場合は、設定切替スイッチ300のチャンネルに基づく設定(第1音量段階や第1光量段階)であって、遊技店による初期設定である初期音量または初期光量にリセットし、音量または光量の設定が初期音量または初期光量(遊技店による初期設定)以上の場合は、初期音量または初期光量にリセットしない(遊技者の設定を維持する)ためのモードである。
尚、本実施例では、音量または光量の設定が初期音量または初期光量より「低い」場合は、初期音量または初期光量にリセットするようになっているが、音量または光量の設定が初期音量または初期光量「以下」の場合は、初期音量または初期光量にリセットするようにしても良い。また、本実施例では、音量または光量の設定が初期音量または初期光量「以上」の場合は、初期音量または初期光量にリセットしないようになっているが、音量または光量の設定が初期音量または初期光量「より高い」場合は、初期音量または初期光量にリセットしないようにしても良い。つまり、本実施例の「低い」か否かの判定は、「以下」または「未満」か否かの判定であっても良い。また、本実施例の「以上」か否かの判定は、「高い」または「より高い」か否かの判定であっても良い。
また、「全リセットモード」は演出実行頻度モードを「通常頻度モード」(初期設定)にリセットする(遊技店による初期設定にする)とともに、音量または光量の設定を初期音量または初期光量にリセットする(遊技店による初期設定にする)ためのモードである。
また、「非リセットモード」は、演出実行頻度モードを「通常頻度モード」(初期設定)にリセットしない(遊技者の設定を維持する)とともに、音量または光量の設定を初期音量または初期光量にリセットしない(遊技者の設定を維持する)ためのモードである。
このように遊技店側は、各リセットモードの設定が行える。例えば、「全リセットモード」に設定されている場合には、1の遊技者が行った後に、他の遊技者が遊技を行うときに、前回の1の遊技者が行った設定変更を引き継ぐことなく、初期設定の状態で遊技を開始できる。また、「非リセットモード」に設定されている場合には、1の遊技者が長時間遊技をやめてしまってデモ画面に移っても、当該遊技者が行った設定変更がリセットされてしまうことがなくなる。また、「通常リセットモード」に設定されている場合には、演出実行頻度モードについては、常にリセットされるが、音量または光量の設定については、設定内容によりリセットされるときとリセットされないときとがある。本実施例では、音量または光量の設定が遊技店による初期設定より低い場合は、低い状態にされた音量または光量の設定を遊技店が希望する状態に戻すことができる。また、音量または光量の設定が遊技店による初期設定以上の場合は、音量または光量の設定を遊技店が希望する状態、またはそれよりも高い状態に維持することができる。
図29の遊技者設定リセット処理において、まず、演出制御用CPU120は、現在の遊技状態が確変状態であるか否かを判定する(S621)。尚、遊技状態が確変状態であるか否かは、確変フラグ(確変状態のとくにオンになるフラグ)がオン状態であるか否かで判定する。ここで、遊技状態が確変状態である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、遊技状態が確変状態でない場合は、S622に進む。
S622において演出制御用CPU120は、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(S622)。尚、遊技状態が時短状態であるか否かは、時短フラグ(時短状態のときにオンになるフラグ)がオン状態であるか否かで判定する。ここで、遊技状態が時短状態である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、遊技状態が時短状態でない場合は、S623に進む。
S623において演出制御用CPU120は、リセットモード選択スイッチ310のチャンネルが「2」であるか否か、つまり、非リセットモードに設定中であるか否かを判定する。ここで、非リセットモードに設定中である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、全リセットモードに設定中でない場合は、S624に進む。
S624において演出制御用CPU120は、現在の演出実行頻度の設定が通常頻度モードであるか否かを判定する。ここで、演出実行頻度の設定が通常頻度モードである場合は、通常頻度モードの設定を維持し(演出実行頻度の設定をリセットしない)、S626に進む。一方、演出実行頻度の設定が通常頻度モードである場合、つまり高頻度モード若しくは低頻度モードである場合は、S625に進んで演出実行頻度の設定を通常頻度モードに変更し(演出実行頻度の設定を初期設定にリセットする)、その後にS626に進む。尚、演出実行頻度の設定を通常頻度モードに変更した場合には、変更された演出実行頻度モードを記憶するとともに、前述した演出実行頻度モードの報知表示を変更(終了)する。
S626において演出制御用CPU120は、リセットモード選択スイッチ310のチャンネルが「1」であるか否か、つまり、全リセットモードに設定中であるか否かを判定する。ここで、全リセットモードに設定中でない場合、つまり、通常リセットモードに設定中である場合は、後述するS631に進む。一方、全リセットモードに設定中である場合は、S627に進む。
S627において演出制御用CPU120は、現在の音量段階が初期音量であるか否かを判定する。ここで、現在の音量段階が初期音量である場合は、後述するS629に進む。一方、現在の音量段階が初期音量でない場合は、現在の音量段階を初期音量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S628)、その後にS629に進む。
S629において演出制御用CPU120は、現在の光量段階が初期光量であるか否かを判定する。ここで、現在の光量段階が初期光量である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、現在の光量段階が初期光量でない場合は、現在の光量段階を初期光量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S630)、その後に当該遊技者設定リセット処理を終了する。
また、前述したS626にて全リセットモードに設定中でない場合、つまり、通常リセットモードに設定中である場合に進むS631において、演出制御用CPU120は、現在の音量段階が初期音量よりも低い段階であるか否かを判定する。現在の音量段階が初期音量よりも低い段階でない場合、つまり、現在の音量段階が初期音量以上である場合は、当該音量段階を維持し、後述する633に進む。一方、現在の音量段階が初期音量よりも低い段階である場合は、現在の音量段階を初期音量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S632)、その後にS633に進む。
S633において演出制御用CPU120は、現在の光量段階が初期光量よりも低い段階であるか否かを判定する。現在の光量段階が初期光量よりも低い段階でない場合、つまり、現在の光量段階が初期光量以上である場合は、当該光量段階を維持し、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、現在の光量段階が初期光量よりも低い段階である場合は、現在の光量段階を初期光量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S634)、その後に当該遊技者設定リセット処理を終了する。
尚、本実施例では、遊技者設定リセット処理において遊技状態が確変状態または時短状態であるときには、音量等の設定をリセットしないようにし、確変状態または時短状態であるときに音量等がリセットされてしまって遊技興趣が低下してしまうことを防止している。尚、遊技状態がその他の制御状態、例えば、大当り中等の状態であるときには、音量等の設定をリセットしないようにしても良い。
尚、本実施例では、「通常リセットモード」である場合に遊技者設定リセット処理において、演出実行頻度モードの設定はリセットするが、音量段階または光量段階については、初期設定よりも低い場合にリセットし、初期設定以上の場合にリセットしないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、「通常リセットモード」である場合に遊技者設定リセット処理において、演出実行頻度モードの設定はリセットするが、音量段階または光量段階については、いずれの段階であってもリセットしないようにしても良い。
尚、本実施例では、「通常リセットモード」である場合に遊技者設定リセット処理において、リセット条件が成立したときに、演出実行頻度モードの設定については、必ずリセットするが、音量段階または光量段階については、所定条件の場合(初期設定よりも低い場合)にリセットし、それ以外の場合(初期設定以上の場合)にリセットしない。このように、遊技者設定リセット処理において、必ずリセットされる設定は、演出実行頻度モード(第1設定項目)のように予告演出等の内容(演出の実行割合や演出の種別や登場するキャラクタやストーリー等)に係わる設定となっている。この予告演出等の演出の内容に係わる設定は、1の遊技者が行った後に、次の他の遊技者が遊技を行うときに、前回の1の遊技者が行った設定変更を引き継いでしまうと、次の他の遊技者が困惑してしまったり、演出の内容が通常と違うので不利な状態で遊技を進行してしまったりする虞がある。そのため、本実施例では、予告演出等の演出の内容に係わる設定は、必ずリセットされる。尚、必ずリセットされる「第1設定項目」は、演出実行頻度モード以外のものであっても良く、予告演出の演出内容を変更するもの、例えば、予告演出に登場するキャラクタを遊技者が変更するもの等であっても良い。また、所定条件によってリセットされる音量段階または光量段階(第2設定項目)については、スピーカ8L,8Rの音量や遊技効果ランプ9や装飾用LED等の発光光量等の遊技機に搭載された装置類の出力量に係わる設定(遊技者の視覚や聴覚や触覚に係わる設定)であって、予告演出等の演出の内容に係わらないものとなっている。尚、所定条件の場合にリセットされる「第2設定項目」は、音量段階または光量段階以外のものであっても良く、例えば、演出表示装置5の表示画面の輝度を変更するもの等であっても良い。つまり、「第1設定項目」は、遊技機に搭載された装置類の出力量に係わらない設定であって、予告演出等の演出の内容に係わる設定である。また、「第2設定項目」は、予告演出等の演出の内容に係わらない設定であって、遊技機に搭載された装置類の出力量に係わる設定である。
尚、本実施例では、遊技者設定リセット処理において、リセット条件が成立したときに、演出実行頻度モードの設定については、必ずリセットするが、音量段階または光量段階については、所定条件の場合(初期設定よりも低い場合)にリセットし、それ以外の場合にリセットしないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者設定リセット処理において、リセット条件が成立したときに、音量段階または光量段階については、必ずリセットするが、演出実行頻度モードの設定については、所定条件の場合にリセットし、それ以外の場合にリセットしないようにしても良いし、演出実行頻度モードの設定については、全くリセットしないものであっても良い。
以上、本実施例のパチンコ遊技機1にあっては、演出制御用CPU120が図29に示す遊技者設定リセット処理のS625にて演出実行頻度の設定を初期設定にリセットし、S631またはS633にて現在の音量段階または光量段階が初期音量または初期光量以上である場合は、音量段階または光量段階を維持することで、設定項目に応じて設定のリセットを行って遊技興趣を低下させてしまうことを防ぐことができる。
また、本実施例によれば、予告演出決定処理において用いられる予告演出種別決定用テーブルが演出実行頻度モードに応じて切り替わり、この演出実行頻度モードが遊技者設定リセット処理にてリセットされることで、1の遊技者により演出実行頻度モードについての設定が変更された場合であっても、リセット条件が成立した後は、初期設定にリセットされた実行割合で予告演出が実行されるので、次に他の遊技者が遊技を行う際に設定が引き継がれてしまう不都合を防止できる。
また、演出制御用CPU120が図29に示す遊技者設定リセット処理のS621またはS622にて遊技状態が確変状態または時短状態であるときにはリセットを実行しないことで、遊技機の状態に応じたリセットを行って遊技興趣を向上できる。
また、本実施例によれば、音量段階が13段階、光量段階が4段階で、演出実行頻度モードの3段階よりも設定可能な段数が多いことで、設定可能な段階数の多い音量段階または光量段階の変更については、演出実行頻度モードの変更よりも手間がかかるため、リセット条件が成立してもその音量段階または光量段階についての設定を維持することで、音量段階または光量段階についての設定の再変更を行うことを極力防止できる。
また、本実施例によれば、演出制御用CPU120が図24に示す演出設定処理のS714cにて演出実行頻度モードを報知する報知表示の変更をして、可変表示中に演出実行頻度モードの報知表示がなされるが、音量段階または光量段階を示す表示はしないことで、必ずリセットされる演出実行頻度モードについての設定については、設定の状況を遊技者が認識することができるので、演出実行頻度モードについての設定がリセットされたか否かが分からずに遊技者が困惑してしまうことを防止できる。また、音量段階または光量段階についての設定については、設定の状況を示す報知を実行しないことで、不要な報知がなされずに遊技者を混乱させずに済むようになる。
また、本実施例によれば、演出制御用CPU120が図29に示す遊技者設定リセット処理のS631またはS633にて現在の音量段階または光量段階が初期音量または初期光量よりも低い段階である場合は、音量段階または光量段階を初期音量または初期光量に変更し、S631またはS633にて現在の音量段階または光量段階が初期音量または初期光量以上である場合は、音量段階または光量段階を維持することで、設定の状況に応じたリセットを行って遊技興趣を向上できる。
また、本実施例によれば、遊技を行うための遊技機(ここでは、パチンコ遊技機1)であって、遊技店用の第1条件が成立しているとき(ここでは、設定切替スイッチ300を操作可能な状態にしたとき)に行われる第1検知(ここでは、設定切替スイッチ300のチャンネルの切替操作)に基づいて、複数段階のいずれかの段階を第1音量段階(ここでは、第1音量段階)として設定する第1音量段階設定手段(ここでは、S77で第1音量段階を設定する演出制御用CPU120)と、遊技者用の第2条件が成立しているとき(ここでは、図36のような音量調整用の設定画面を表示しているとき)に行われる第2検知(ここでは、スティックコントローラ30の操作棍への操作)に基づいて、複数段階のいずれかの段階を第2音量段階(ここでは、第1音量段階)として設定する第2音量段階設定手段(ここでは、S77で第2音量段階を設定する演出制御用CPU120)と、前記第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階と前記第2音量段階設定手段によって設定された前記第2音量段階とに応じた音量の音声(音)を音出力部(ここでは、スピーカ8L,8R)から出力させる音出力制御手段(ここでは、S77で第1音量段階と第2音量段階とに基づいて音量を設定してから、その設定した音量で演出等を行う演出制御用CPU120)と、遊技者が視認可能な表示領域を有する表示手段(ここでは、演出表示装置5)と、前記表示手段を制御して前記表示領域に表示される表示内容を制御する表示制御手段(ここでは、図36のような音量調整用の設定画面を表示したり、強調表示される音量段階を変更したりする表示制御を行う演出制御用CPU120)と、を備える遊技機が構成される。
また、本実施例によれば、前記表示制御手段は、前記第2検知が行われるときに前記第2音量段階を示す段階表示(ここでは、複数の音量段階のうちの1つを第2音量段階として強調表示した領域5HH)を前記表示領域に表示するとともに(ここでは、図36のような音量調整用の設定画面を表示する表示制御を行う演出制御用CPU120)、前記段階表示を表示するときの当該段階表示の初期表示が、前記第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階に応じて異なるように(ここでは、図34等参照)、前記段階表示を表示する(ここでは、図36のような音量調整用の設定画面における初期表示(音量)を第1音量段階に応じて表示する表示制御を行う演出制御用CPU120)ことになる。このような構成によれば、好適に音量を調整できる。
また、本実施例によれば、前記段階表示を表示するときの当該段階表示の初期表示が、前記第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階が最高段階であるときと最低段階であるときとで異なるように(ここでは、図34等参照)、前記段階表示を表示する(ここでは、図36のような音量調整用の設定画面における初期表示(音量)を第1音量段階に応じて表示する表示制御を行う演出制御用CPU120)ことになる。このような構成によれば、好適に音量を調整できる。尚、第1音量段階が最高段階及び最低段階以外のときには、初期表示は同じ、または、第1音量段階のうちの複数段階に対して初期表示が同じ、であってもよい。このような場合であっても、最高段階及び最低段階のときについては、少なくとも音量の誤認等が誤認されにくく、好適に音量を調整できる。
また、本実施例によれば、前記段階表示を表示するときの当該段階表示の初期表示が、前記第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階が最高段階以外であるときには最高段階以外の前記第2音量段階を示すように、かつ、前記第1音量段階が最高段階であるときには最高段階である前記第2音量段階を示すように(ここでは、図34等参照)、前記段階表示を表示する(ここでは、図36のような音量調整用の設定画面における初期表示(音量)を第1音量段階に応じて表示する表示制御を行う演出制御用CPU120)ことになる。このような構成によれば、好適に音量を調整できる。尚、第1音量段階が最高段階以外のときには、初期表示は同じ、または、第1音量段階のうちの複数段階に対して初期表示が同じ、であってもよい。このような場合であっても、最高段階のときについては、少なくとも音量の誤認等が誤認されにくく、好適に音量を調整できる。
「前記第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階と前記第2音量段階設定手段によって設定された前記第2音量段階とに応じた音量の音を前記音出力部から出力させる音出力制御手段」は、音声を出力するごとに第1音量段階と第2音量段階との両者に応じた音量の音声を出力させるものであってもよいし、第1期間中(例えば、第1音量段階設定後第2音量段階設定前の期間中)に少なくとも第1音量段階に応じた音量の音声を出力し、第2期間中(例えば、第2音量段階設定後の期間中)に少なくとも第2音量段階に応じた音量の音声を出力するものであってもよい。例えば、後述の図42に示す関係のように、実際の音量が設定切替スイッチ300のチャンネル(第1音量段階)に依存しない場合には、通常(例えば、第2検知が行われるとき等)は、第1音量段階には基づかず、第2音量段階に応じて音量を設定し、第1音量段階設定時(例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」のときの設定禁止状態や、電源投入時等の初期音量や初期光量の設定時等)にのみ、第2音量段階に基づかず、第1音量段階に応じて音量(例えば、初期音量)を設定してもよい。
「前記段階表示を表示するときの当該段階表示の初期表示」とは、例えば、第1音量段階設定手段によって第1音量段階が設定されたあとに最初に表示される段階表示であってもよいし、遊技機の電源がオンになったあとに最初に表示される段階表示であってもよいし、第2検知を行うことが可能な1回の期間において最初に表示される段階表示であってもよい(前記実施例参照)。尚、第2検知が行われることによって初めて段階表示が表示される場合の初期表示とは、その第2検知で変更される前の第2音量段階を示すものであってもよい。つまり、初期表示は、第1検知が行われた後かつ第2検知が行われる前に第1音量段階に応じた音量段階を示すものであってもよく、実際に表示されていないものであってもよい。
例えば、段階表示は、第2音量段階(現在設定中の第2音量段階またはこれから設定される第2音量段階等)を特定可能な表示であればよく、図40に示す変形例のように、第2音量段階に応じた数の四角形で第2音量段階をバー表示するものであってもよい。この場合、音量調整ボタン等を設け、デモ中の最初に音量調整ボタンが操作されると、まず、初期表示として当該バーが初期表示として表示され、その後の音量調整ボタンの操作(図40では、音量つまり第2音量段階を下げる操作)に応じて四角形の数を増減させる(図40では1つ減らす)ように表示制御してもよい。このように、音量調整用の専用の操作部を設け、当該操作部への操作が行われた場合に、音量を調整するようにしてもよい。これから設定される第2音量段階は、後述のように、表示中の音量段階(例えば、強調表示の音量段階)を変更してから決定ボタン等で第2音量段階を設定する場合の第2音量段階である。段階表示は、例えば、第2音量段階(現在設定中の第2音量段階またはこれから設定される第2音量段階)を数字で表すものであってもよい。
例えば、段階表示は、図40と同様に、第2音量段階に応じた数の四角形で第2音量段階をバー表示し、デモ中の最初に音量調整ボタンが操作されると当該音量調整ボタンの操作(図41に示す変形例では、音量つまり第2音量段階を下げる操作)に応じて四角形の数を増減させたバーを最初に表示するようにしてもよい(図41)。この場合、増減させる前の仮想的なバーを初期表示とすればよい。このように、初期表示は、第1検知が行われた後かつ第2検知が行われる前に第1音量段階に応じた音量段階を示すものであってもよく、実際に表示されていないものであってもよい。
本実施例では、「段階表示を表示するときの当該段階表示の初期表示が、第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階に応じて異なる」ようになっている。これは、第2音量段階が、第1音量段階が取り得る段階の少なくとも一部の変化に対応して変化する段階となっていることを含む表現である。例えば、第2音量段階は、第1音量段階が一段階変化するごとに一段階ずつ変化するものの他、第1音量段階が複数段階変化したときに一段階変化するもの等であってもよい。つまり、第1音量段階と第2音量段階とは、一対一で変化するものでなくてもよい。例えば、図42に示す変形例のように、設定切替スイッチ300のチャンネル(第1音量段階でもある)と初期表示や実際の音量範囲を一対一に対応させてもよいし、図43に示す変形例のように、複数のチャンネル(第1音量段階でもある)に1つの初期表示や音量を割り当ててもよい。また、図44に示す変形例のように、複数のチャンネル(第1音量段階でもある)毎に実際の音量の範囲をずらしていってもよい。尚、複数のチャンネルと第1音量段階は、前記実施例等では一対一に対応しているが、一定の対応関係があれば、一対一になっていなくてもよい。例えば、複数のチャンネルに1つの第1音量段階が割り当てられてもよい。
更に、本実施例では、前記表示制御手段は、前記第1音量段階設定手段によって設定された前記第1音量段階が高い段階であるほど、前記初期表示が示す前記第2音量段階を高くする(図34参照)ようになっている。このようにすれば、第1音量段階と第2音量段階との関係が把握しやすので、好適に音量を調整できる。尚、第1音量段階を高くするほど、初期表示の第2音量段階を低くしてもよい。例えば、実際の音量範囲が、第1音量段階を高くするほど、高い音量範囲となる場合には、第1音量段階を高くするほど、初期表示の第2音量段階を低くすることで、いきなり音量が大きくなることを防止できる。
更に、本実施例では、前記音出力制御手段は、前記第2音量段階設定手段によって前記第2音量段階が新たに設定されたときに当該新たに設定されたことを示す確認音を前記音出力部から出力させ、前記第1音量段階設定手段によって前記第1音量段階が新たに設定されたときには当該新たに設定されたことを示す確認音を前記音出力部から出力させない(ここでは、演出制御用CPU120は、S77において、第2音量段階を設定したときには確認音の出力制御を行うが、第1音量段階を設定したときには確認音の出力制御を行わない)ようになっている。このような構成によれば、第2音量段階において音でも設定を確認できるので、好適に音量を調整できる。尚、確認音は、設定される音量の変更にかかわらず、常に固定の音量であってもよい(前記実施例では、音量は変更される)。同様に、例えば、パチンコ遊技機1に異常が生じたときの警告音等の所定の報知音(演出に関連しない報知音であって、遊技店側に報知が必要な報知音等)についても固定とするとよい。これによって、報知音が遊技者によって低くなってしまうことを防止できる。
前記第1音量段階設定手段によって設定される前記第1音量段階が取り得る複数段階には、前記第2音量段階設定手段が前記第2音量段階を設定することを制限する制限段階が含まれ(第1音量段階には、「A」〜「F」が含まれる)、前記遊技機は、前記第1音量段階設定手段によって前記制限段階が前記第1音量段階として設定されたときに、前記第2音量段階設定手段が前記第2音量段階を設定することを制限する設定制限を行う設定制限手段(第1音量段階として「A」〜「F」が設定されたときには、「音量・光量調整」の項目が無いメニュー画面を表示する制御を行う)を備える。このような構成においては、遊技者側の音量設定を制限でき、遊技店が意図しない音量での音声出力を防止できる。
更に、本実施例では、前記表示制御手段は、前記第2条件が成立している期間において、前記設定制限手段によって前記設定制限が行われているときには前記第2条件が成立していることに対応した対応画像(ここでは、「音量・光量調整」の項目があるメニュー画面)を前記表示領域に表示し、前記設定制限が行われていないときには前記対応画像を前記表示領域に表示しない(ここでは、「音量・光量調整」の項目があるメニュー画面の代わりに「音量・光量調整」の項目が無いメニュー画面を表示する制御を行う)ようになっている。このような構成によれば、第2音量段階の設定が制限されていることを遊技者に報知できる。尚、前記実施例では、音量及び光量が制限されるが、いずれか一方を制限するようにしてもよい。また、チャンネルに応じて音量及び光量のいずれか一方または両方を制限してもよい。一方を制限する場合には、図36のような設定画面において、制限態様の領域を表示しないようにすればよい。
尚、前記設定制限手段によって前記設定制限が行われているときに前記第2検知が行われたことに応じて所定演出を実行する所定演出実行手段を備えるようにしてもよい。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」のときにおいて第2検知が行われたとき(ここでは、音量調整ボタンが押されたときや、「音量・光量調整」の選択項目がメニュー画面に表示される場合であって「音量・光量調整」の選択項目を選択するための操作が行われたとき)、演出制御用CPU120は、音声制御基板13を制御して、音量の変更ができない旨のブザー音等の警告音の出力制御を行うようにする。このような構成によれば、第2音量段階の設定が制限されていることを遊技者に報知できる。尚、ブザー音等の警告音に代えてまたは加えて、音量の変更ができない旨の表示を演出表示装置5において行ってもよい。また、当該表示に代えてまたは加えて、遊技効果ランプや装飾用LED等を点灯または点滅させて前記報知を行ってもよい。警告音の音量や点灯の光量等は、設定された音量や光量でもよいし、所定の大きさ以上(例えば最大等)の固定の音量や光量等であってもよい。尚、前記報知のための発光体は、当該報知専用に設けられてものであってもよい。これによって、当該報知を分かりやすく行うことができる。
また、前記第2音量段階設定手段は、設定中の前記第2音量段階を所定タイミング(ここでは、遊技者の変更があったと判断できるとき)においてクリアし、初期設定の段階(ここでは、初期表示(音量))を前記第2音量段階として設定し、前記第1音量段階設定手段が設定する前記第1音量段階は、前記第1検知に基づいてのみ変更される(ここでは、設定切替スイッチ300は物理的なスイッチなのでリセットがない)ようにしてもよい。
例えば、演出制御用CPU120は、演出設定処理における所定タイミングにおいて、図37に示す変形例の処理を行えばよい。演出制御用CPU120は、遊技者の変更があったか否かを判定する(S751)。例えば(A)パチンコ遊技機1が遊技者の顔画像を撮像するカメラを搭載しており、このカメラで撮像した画像に基づいて遊技者の変更の有無を判断する。この判断には、従来公知の顔認証技術を用いれば良い。または(B)ゲームデータを示す2次元コード等の各種情報を出力したとき(各種操作に基づいて行われる)、所定のパスワードを遊技者が入力したとき、メニュー画面において遊技のスタートの項目を用意し、この項目を選択する操作が行われたとき等の、遊技の開始の指示操作(パスワードの入力やスタートの選択等)や遊技の終了の指示操作(各種情報の出力操作等)があったときに、遊技者の変更があったと判定する。
例えば、図45及び図46に示す変形例は、ゲームデータを利用する構成の説明図である。遊技者は、遊技終了時において、メニュー画面を見ながらスティックコントローラ30等を操作して2次元コード(今回の遊技のゲームデータを示すもの)の出力を指定する。すると、演出制御用CPU120は、図46のような2次元コードを出力する画面を演出表示装置5に表示する制御を行う。当該2次元コードは、遊技者の携帯電話901等で読み取られ、当該2次元コードが示すデータは、インターネット等を介して、所定の管理サーバ900に送信される。管理サーバ900は、当該データを遊技者毎に管理し、当該データの蓄積によって所定条件が満たされる(例えば、クリアミッション数が所定数を超える)と、普段見ることが難しい映像等を当該遊技者の携帯電話901に配信等する。このようして、特典が付与される。尚、各種情報として、遊技終了時に、遊技に応じた内容のパスワードを2次元コードの代わりに出力するようにし、遊技者は、当該パスワードを遊技開始時に入力するようにしてもよい。当該パスワードの入力によって、例えば、演出モードを変更したり、通常音量や光量を変更できないのを変更できるようにしたりしてもよい。このようにして、特典が付与されてもよい。
遊技者の変更があった場合(S751;Yes)、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」であるかを判定し(S752)、「A」〜「F」でない場合には、遊技者による音量や光量の調整が制限されていないので、設定切替スイッチ300の状態に対応した初期設定を行う(S753)。初期設定では、設定切替スイッチ300の状態(チャンネル)に対応した音量や光量が設定されるが、当該チャンネルと音量や光量との関係は予め定められていればよい。例えば、初期設定では、電源投入時における初期音量及び初期光量の設定(前記実施例参照)と同様の処理を行えばよい。
遊技者の変更が無い場合(S751;No)、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」である場合(S752;Yes)、S753のあとは、演出設定処理の他の処理に移るか、演出設定処理を終了する。
このような構成においては、第2音量段階設定手段によって設定された第2音量段階が意図せずに(特に遊技者の意図に反して)引きずられたまま遊技が行われること等を防止できる。
尚、前記実施例では、電断等が発生すると、音量の設定等はバックアップされていないので、電源復旧時に音量は初期設定されるが、一度設定された音量を一定時間バックアップするようにし(例えば、バックアップRAMを設ける)、電源再投入時において、バックアップされた音量を設定し直してもよい。電源再投入時において、前述のように、遊技者の変更有りを判定した場合(判定に必要なデータもバックアップしておくとよい)には、初期設定等を行ってもよい。
また、本実施例では、前記遊技機は、前記第1検知の検知対象として、前記第1音量段階が取り得る複数段階に対応した複数位置のいずれかに前記第1検知によって物理的に変位する変位部を備える操作装置(ここでは、設定切替スイッチ300)を備え、前記第1音量段階設定手段は、前記第1検知によって変位した前記変位部の位置に応じた前記第1音量段階を前記第1検知に基づく前記第1音量段階として設定し(ここでは、S77で設定切替スイッチ300のチャンネルに応じて第1音量段階を設定する演出制御用CPU120)、前記音出力制御手段は、前記変位部の位置が変更されたあとにおいて、前記表示制御手段によって前記段階表示が表示されるときに、前記第1音量段階設定手段によって新たに設定された前記第1音量段階に応じた音量の音声を前記音出力部から出力させることを開始する(ここでは、S77において、設定切替スイッチ300のチャンネル変更後、設定画面を表示するときに、新たな第1音量段階に応じて音量を設定する演出制御用CPU120)ことになる。このような構成によって、好適に音量を調整できる。
尚、前記第1音量段階が設定される「前記変位部の位置」は、変位部が位置し得る複数位置のうちの一部の位置のいずれかであってもよいし、変位部が位置し得る複数位置すべてのうちのいずれかであってもよい。このように、設定切替スイッチ300等の操作部を構成してもよい。また、「前記表示制御手段によって前記段階表示が表示されるとき」は、前記段階表示が表示される期間中の所定タイミング及び段階表示を表示するタイミングの他、段階表示を表示すると決定したタイミング(例えば、S710でYesと判定するように、段階表示を表示する操作があったことを判定したタイミング等も含む。この場合、例えば、S712とS713とを入れ換える)や、当該決定したタイミングから段階表示が表示されるまでの期間中の所定タイミング等も含む。演出制御用CPU120は、例えば、これらいずれかのタイミングで音量を設定するようにすればよい。尚、所定タイミングは、例えば、所定の事象が発生したときに等であればよい。
例えば、前記音出力制御手段は、前記変位部の位置が変更されたあとにおいて、前記第2音量段階設定手段によって設定される前記第2音量段階が変更されるときに、前記第1音量段階設定手段によって新たに設定された前記第1音量段階に応じた音量の音声を前記音出力部から出力させることを開始するようにしてもよい。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルの変更(第1音量段階の変更)や、その変更による音量の変更の反映(つまり、音量の反映)は、音量の変更操作時(例えば、第2音量段階の設定時等)であってもよい。尚、第1音量段階の変更は内部的に行っておき、実際の音量の変更の反映を音量の変更操作時(例えば、第2音量段階の設定時等)に行ってもよい。
例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが、チャンネル切替時に演出制御用CPU120等の所定の入力ポートに入力される構成とした場合に、当該入力内容を演出制御用CPU120がチャンネル切替時ではなく変更操作時等にソフトウェア的に読みに行き、読み取った内容に基づいて第2音量段階を設定して音量を設定することを、音量の変更の反映(音量の設定)としてもよいし、演出制御用CPU120がソフトウェア的に読み取った入力内容(読み取りはチャンネル切替時に行っておく)に基づいて第2音量段階を設定し(チャンネル切替時であっても変更操作時であってもよい)、前記変更操作時等に第2音量段階に基づいて音量を設定することを、音量の変更の反映(音量の設定)としてもよい。尚、「前記第2音量段階設定手段によって設定される前記第2音量段階が変更されるとき」は、第2検知が行われるとき(第2検知時等)や、第2検知によって第2音量段階が新たに設定されるとき(第2音量段階設定時等)等であればよい。尚、前述した構成は、音量に加えて、または代えて光量についても適用してもよい。
また、図38及び図39に示す変形例ように、音量や光量の変更操作があっても、強調表示する音量段階や光量段階は変化するが、音量や光量の設定は、設定の操作が行われるまで行われないようにしてもよい。例えば、図39のような設定画面において、遊技者は、スティックコントローラ30への操作等によって、強調表示する音量段階や光量段階を変化させ、最後に、プッシュボタン31Bが押下する。この押下によって、演出制御用CPU120は、そのときに強調表示している音量段階や光量段階に応じて第2音量段階や第2光量段階を設定し、音量や光量を設定するようにしてもよい(この場合、強調表示する音量段階や光量段階、領域5HH,5HL等は、これから設定される第2音量段階や第2光量段階を示す)。例えば、図38に示すように、音量決定操作や光量決定操作(プッシュボタン31Bの押下)があったときに、音量や光量の変更の設定を行っても良い。また、図38に示すように、設定切替スイッチの操作があっても、設定画面の表示開始時ではその操作が反映されず、音量表示の変更操作(つまり、強調表示の音量段階を変更する操作)があって変更するときに、第1音量段階の設定を行ってもよい。また、光量表示の変更操作(つまり、強調表示の光量段階を変更する操作)があって変更するときに、第1光量段階の設定を行ってもよい。尚、第1音量段階や第1光量段階は、その前に設定しておき(例えば、チャンネル操作時)、変更操作時に、当該第1音量段階や第1光量段階に基づく音量の変更や光量の変更の設定が行われても良い。また、これら変更の設定は、音量や光量の決定操作時に行われても良い。この場合には、第2音量段階や第2光量段階も用いられて音量や光量が設定される。
また、前記実施例では、演出表示装置5の表示画面を用いてキャラクタ等の画像が表示される予告演出の例について説明したが、予告演出は他の演出態様であっても良い。例えば、役物が動作する役物動作予告演出を実行するようにしても良い。
図47に示すように、役物動作予告演出を行うために演出表示装置5の近傍に役物演出ユニット500を設けるようにし、演出が実行されていない状態では、役物演出ユニット500が装飾役物501によって隠蔽されている。役物動作予告演出を実行するときには、役物演出ユニット500が動作して装飾役物501から出現するとともに、役物演出ユニット500が演出表示装置5の表示画面に重なる役物動作予告演出が実行される。更に役物演出ユニット500の動作と同時に演出表示装置5にエフェクト画像が表示される。
そして、この役物動作予告演出の演出実行頻度モードを遊技者によって選択できる。例えば、図48の変形例に示すように、遊技者が選択した演出実行頻度モードに基づいて、高頻度モード用の第1役物動作予告演出種別決定用テーブル(図48(A))、通常頻度モード用の第2役物動作予告演出種別決定用テーブル(図48(B))、低頻度モード用の第3役物動作予告演出種別決定用テーブル(図48(C))のいずれかの予告演出種別決定用テーブルを用いて、予告演出の種別及び予告演出を実行するか否かの決定がなされる。
図48(A)に示すように、高頻度モード用の第1役物動作予告演出種別決定用テーブルにおいては、「予告演出あり」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図48(A)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出あり」に対して90個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して10個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合については、「予告演出あり」に対して80個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して20個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出あり」に対して70個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して30個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、高頻度モード用の第1役物動作予告演出種別決定用テーブルにおいては、大当たりやスーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれのいずれの演出種別の場合も、「予告演出なし」の決定割合が低いので、予告演出の実行が決定され易く、予告演出の実行頻度が高くなっている。
図48(B)に示すように、通常頻度モード用の第2役物動作予告演出種別決定用テーブルにおいては、「予告演出あり」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図48(B)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出あり」に対して95個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して5個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合については、「予告演出あり」に対して60個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して40個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出あり」に対して40個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して60個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、通常頻度モード用の第2役物動作予告演出種別決定用テーブルにおいては、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれとなる場合よりも予告演出が実行され易くなっている。また、ノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチはずれの場合よりも決定されやすくなっている。
図48(C)に示すように、低頻度モード用の第3役物動作予告演出種別決定用テーブルにおいては、「予告演出あり」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図48(C)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出あり」に対して100個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して0個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチはずれである場合については、「予告演出あり」に対して0個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して100個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合については、「予告演出あり」に対して0個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して100個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、低頻度モード用の第3役物動作予告演出種別決定用テーブルにおいては、スーパーリーチはずれやノーマルリーチはずれの場合に、予告演出の実行が決定されないので、予告演出の実行頻度が低くなるが、大当たりの場合に、必ず予告演出の実行が決定されるので、予告演出が実行された場合には、大当りが確定していることを遊技者が認識できる。
また、前記実施例では、可変表示が終了してから所定期間(リセット待ち期間)、遊技が行われない状態が継続したときに、デモ画面表示が表示されるようになっているが、可変表示が終了してから所定期間、変動停止直後の演出である表示結果演出を行うようにしても良い。更に、音量調整等が行える設定画面の表示手順も前記実施例に限らずに、その他の態様があっても良い。例えば、図49の変形例に示す流れで各画面が切り替わるようにしても良い。
図49(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が停止してから所定時間(t1)が経過すると、図49(B)に示すように、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出が開始される。尚、所定時間(t1)は0.5秒程度の時間となっている。そして、第1待ち期間(t2)が経過すると、図49(C)に示すように、表示画面の右下に、音量調整操作ができることを遊技者に対して案内する音量調整案内表示、及び演出実行頻度の設定操作ができることを遊技者に対して案内する演出実行頻度設定案内表示が表示される。尚、本実施例では、第1待ち期間(t2)が経過しても、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出が継続されると同時に、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が表示されると、表示結果演出の実行が終了しても良く、通常の飾り図柄の停止状態と音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示とを行うようにしても良い。尚、第1待ち期間(t2)は15秒程度の時間となっている。
尚、飾り図柄の可変表示が停止した状態(図49(A))から、いきなり音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示(図49(C))を表示してしまうと、遊技者は、可変表示が継続しているものと誤認してしまう虞がある。例えば、「擬似連」等の可変表示演出が実行中に、仮停止に伴ってなんらかの操作を促す操作予告演出がある場合等に、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示(図49(C))の出現が操作予告演出であると誤認してしまう虞がある。そのため、本実施例では、飾り図柄の可変表示が停止した状態(図49(A))から、第1待ち期間(t2)が経過するまで音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示(図49(C))を行わないようにしている。
尚、表示結果演出(変動停止後に行う演出)は、飾り図柄が揺れ動く態様でなくても良く、例えば、特定の背景画像等を表示するものでも良い。また、表示結果演出の画面の表示態様は、同一のものに限らず、その他の表示態様があっても良く、例えば、時短状態あるいは高ベース状態に対応する複数の表示結果演出の画面を設けるようにしても良い。図49(B)に示す表示結果演出の画面と図49(C)に示す音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の開始画面とが互いに異なる背景であっても良い。尚、図49(C)に示す音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の開始画面は、少なくとも音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示がなされている画面であればよい。
図49(C)に示すように、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の表示中に、遊技者が音量調整操作を行うと、確認音が出力されるとともに音量調整画面に切り替わる(図49(F)参照)。尚、図示は省略するが、遊技者がボタンの押下操作を行うと、演出実行頻度の設定画面に切り替わり、演出実行頻度の設定が行えるようになっている。また、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の表示中に、音量調整操作及び演出実行頻度の設定操作がない状態で所定時間(t3)が経過すると、デモ画面が開始される(図49(D)参照)。尚、所定時間(t3)は20秒程度の時間となっている。
図49(F)に示すように、音量調整画面(または演出実行頻度の設定画面)の表示中に、遊技者が「戻る」の操作(ボタン操作)を行うと、表示結果演出のみの画面(図49(B))に切り替わる。また、音量調整画面(または演出実行頻度の設定画面)の表示中に、操作がない状態で所定時間(t5)が経過することでも、表示結果演出のみの画面(図49(B))に切り替わる。尚、所定時間(t5)は30秒程度の時間となっている。そして、この表示結果演出のみの画面(図49(B))に切り替わってから第2待ち期間(t2’)が経過すると、図49(C)に示すように、表示画面の右下に音量調整案内表示が表示される。尚、第2待ち期間(t2’)は7秒程度の時間となっている。
このように、前述した第1待ち期間(t2)よりも短い時間である第2待ち期間(t2’)の経過後に、音量調整案内表示が表示されることで、遊技者が再び音量調整画面(図49(F))(または演出実行頻度の設定画面)に戻りたい場合に、音量調整案内表示(または演出実行頻度設定案内表示)により音量調整操作(またはボタン操作)が有効であることを遊技者に迅速に認識させることができる。また、音量調整画面(図49(F))(または演出実行頻度の設定画面)の終了後は、既に可変表示が停止していることを遊技者が認識できていると想定されるので、第1待ち期間(t2)よりも短い時間である第2待ち期間(t2’)の経過後に、音量調整案内表示(または演出実行頻度設定案内表示)が表示されても、可変表示の停止直後であると誤認されることがなく、可変表示が終了したことをあからさまに表現することにならないので、遊技者が不愉快になってしまう虞がない。
尚、本実施例では、音量調整画面(図49(F))の表示中に、遊技者が「戻る」の操作(ボタン操作)を行ったとき、または、操作がない状態で所定時間(t5)が経過したときに、表示結果演出のみの画面(図49(B))に切り替わるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示結果演出のみの画面(図49(B))を経由せずに、音量調整画面(図49(F))の表示終了直後から、音量調整案内表示の画面(図49(C))に切り替わるようにしても良い。つまり本実施例の第2待ち期間(t2’)に対応する時間が0秒であっても良い。このようにすることで、音量調整画面の表示が終了するときも、音量調整案内表示が表示されるので、再度音量調整画面に移行できることを遊技者に把握させることができる。
また、音量調整画面(図49(F))の表示中に、遊技者が「戻る」の操作(ボタン操作)を行ったとき、または、操作がない状態で所定時間(t5)が経過したときに、可変表示の停止画面(図49(A)参照)に戻るようにしても良い。そして、第2待ち期間(t2’)経過後に、音量調整案内表示(図49(C))を表示するようにしても良い。
尚、音量調整画面(図49(F))の表示中に、遊技者がスティックコントローラ30を傾動する音量調整操作を行うことで、前述したように、音量調整を行うことができる。そして、この音量調整操作を行う度に、設定された音量段階が強調表示されるとともに、設定された音量で確認音が出力されるので、遊技者は強調表示と確認音とにより音量が適宜設定されたことを認識することができる。
図49(D)に示すように、デモ画面の表示中に、遊技者が音量調整操作を行うと、確認音が出力されるとともに音量調整画面に切り替わる(図49(F)参照)。尚、ボタンの押下操作を行うと、演出実行頻度の設定画面に切り替わる。また、デモ画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、デモ画面が終了するとともに当該デモ画面に表示中の音量調整案内表示も終了し、社名画面に切り替わる(図49(E)参照)。そして、社名画面の表示が開始されてから操作がない状態で所定時間(t6)が経過すると、再びデモ画面に切り替わるようになっており、社名画面とデモ画面とが交互に切り替わるようになっている。尚、所定時間(t4)は30秒程度の時間となっている。また、所定時間(t6)は5秒程度の時間となっている。
尚、本実施例では、デモ画面の表示中には、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示がなされるが、社名画面の表示中には、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が終了(消去)されるので、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示により社名画面の視認性が阻害されることがない。そのため、メーカーが遊技者に対して優先的に見せたい社名画面が音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示により見え難くなってしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、デモ画面(図49(D))の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、社名画面(図49(E))に切り替わるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、デモ画面(図49(D))の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、表示結果演出のみの画面(図49(B))や音量調整案内表示の画面(図49(C))等に切り替わるようにしても良い。また、デモ画面(図49(D))の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、パチンコ遊技機1の制御状態を、電力消費を抑えた節電モードに移行させ、当該節電モードであることを示す節電画面に切り替えるようにしても良い。
尚、デモ画面(図49(D))の表示中に、飾り図柄の可変表示が開始されるときに、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面(図49(C))が一瞬表示されてから、可変表示の画面に切り替えるようにしてもよい。また、表示結果演出の画面(図49(B))が一瞬表示されてから、可変表示の画面に切り替えるようにしてもよい。
尚、音量調整案内表示の画面(図49(C))の表示態様は、同一のものに限らず、その他の表示態様があっても良く、例えば、時短状態あるいは高ベース状態に対応する複数の音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面を設けるようにしても良い。
また、本実施例では、デモ画面(図49(D))から音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面(図49(C))に切り替わったときに、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出と同時に、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、デモ画面(図49(D))から音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面(図49(C)に切り替わったときに、表示結果演出を実行せずに、通常の飾り図柄の停止状態と音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示とを行うようにしても良い。
図49(E)に示すように、社名画面の表示中に、遊技者が音量調整操作を行うと、確認音が出力される。そして、社名画面の表示中には、遊技者が音量調整操作を行っても、直ぐに音量調整画面(図49(F))に切り替わらずに、社名画面の表示が開始されてから所定時間(t6)が経過した後に、音量調整画面に切り替わる(図49(F)参照)。そのため、社名画面の表示が終了する前に遊技者が音量調整操作を行っても、音量調整画面に切り替わってしまって社名画面が途中で見えなくなることがなく、予め決められた所定時間(t6)に亘って表示が継続されるようになっている。
尚、本実施例では、社名画面の表示中に遊技者が音量調整操作を行っても直ぐに音量調整画面(図49(F))に切り替わらないので、予め決められた所定時間(t6)が経過する以前に終了すること、つまり音量調整画面により社名画面の視認性が阻害されることがない。そのため、メーカーが遊技者に対して優先的に見せたい社名画面が音量調整案内表示により見え難くなってしまうことを防止できる。また、社名画面の表示中に遊技者が音量調整操作を行っときには、音量調整画面に切り替わる前であっても確認音が出力されるので、遊技者は音量が調整されたことを認識することができる。
尚、本実施例では、社名画面の表示中に遊技者が音量調整操作を行った場合に確認音が出力されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、確認音が出力される変わりに、遊技機に設けられた所定のLEDランプが点灯される態様等であっても良く、画面表示を変更せずに遊技者に操作を受け付けたことを報知する報知手段であれば、どのような態様であっても良い。
次に、他の変形例の各画面の流れについて図50を参照して説明する。図50(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が停止してから所定時間(t1)が経過すると、図50(B)に示すように、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出が開始される。そして、第1待ち期間(t2)が経過すると、図50(C)に示すように、表示画面の右下にメニュー案内表示が表示される。
図50(C)に示すように、メニュー案内表示の表示中に、遊技者がボタン操作を行うと、メニュー画面に切り替わる(図50(D)参照)。また、メニュー案内表示の表示中に、操作がない状態で所定時間(t3)が経過すると、メニュー案内表示を終了するとともにデモ画面が開始される(図50(E)参照)。尚、前述した変形例では、デモ画面の表示中であっても音量調整案内表示が表示されるが、この変形例では、デモ画面の表示中には、メニュー案内表示が消去される点が異なっている。
図50(D)に示すように、メニュー画面の表示中に、遊技者がボタン操作を行うと、表示結果演出のみの画面(図50(B))に切り替わる。また、メニュー画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t5)が経過することでも、表示結果演出のみの画面(図50(B))に切り替わる。そして、この表示結果演出のみの画面(図50(B))に切り替わってから第2待ち期間(t2’)が経過すると、図50(C)に示すように、表示画面の右下にメニュー案内表示が表示される。
尚、メニュー画面(図50(D))の表示中に、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目のうち、いずれかの選択項目を遊技者が操作(タッチパネルを用いたタッチ操作)により選択することで、選択項目に対応する画面に切り替わる。そして、選択項目に対応する画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t6)が経過すると、デモ画面が開始される(図50(E)参照)。尚、選択項目に対応する画面の表示中に、遊技者が操作を行っている場合は、デモ画面に移行しないようになっており、最後に操作があった時点から、操作がない状態で所定時間(t6)が経過すると、デモ画面が開始される(図50(E)参照)。また、選択項目に対応する画面において、「戻る」のボタン操作がある場合は、メニュー画面のトップページ(図50(D))に切り替わるようになっている。更に、本変形例では、各選択項目に対応する画面において、1の選択項目に対応する画面から他の選択項目に対応する画面に切り替えることはできず、一度メニュー画面のトップページ(図50(D))に戻ってから、他の選択項目に対応する画面に切り替えるようになっている。
尚、本変形例では、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目のうち、いずれかの選択項目に対応する処理が実行中であっても、所定時間(t6)が経過するとデモ画面が開始されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目にそれぞれ異なる所定時間(t6)をセットし、実行中の処理に応じてデモ画面が開始される時間が異なるようにしても良い。
尚、本変形例では、メニュー画面の表示中に、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目が表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー画面の表示中に表示される選択項目として、その他の選択項目が設けられても良く、例えば、遊技者の遊技履歴を2次元バーコード等にして出力する「遊技履歴出力」等の選択項目が設けられても良い。
図50(E)に示すように、デモ画面の表示中に、遊技者がボタン操作を行うと、メニュー画面に切り替わる(図50(D)参照)。つまりデモ画面の表示中であっても遊技者の操作が受け付けられる。また、デモ画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、メニュー案内表示の画面に切り替わる(図50(C)参照)。そして、メニュー案内表示の画面において操作がない状態で所定時間(t3)が経過すると、再びデモ画面に切り替わるようになっており、メニュー案内表示の画面とデモ画面とが交互に切り替わるようになっている。
この発明は、前記実施例等について、更に様々な変形及び応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、前記実施例等で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、前記実施例で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。以下では、その他の変形例を示す。これらの変形例それぞれについて、少なくとも一部を組合せてもよい。
変形例の遊技店側が操作できる(操作動作の検知が可能な)操作手段(検知手段)として、前記実施例では、設定切替スイッチ300を設けたが、当該操作手段は、スティックコントローラ30等であってもよく、例えば、電源投入時から所定期間を遊技店側で操作が行われる時間として、当該所定期間内においては、スティックコントローラ30等で第1音量段階や第1光量段階を設定できるようにしてもよい。つまり、第1検知の検知対象と第2検知の検知対象は同じであってもよい。尚、設定切替スイッチ300の代わりに操作手段として、ジョグダイヤル、十字キー等を設けてもよい。また、遊技者側が操作できる(操作動作の検知が可能な)操作手段(検知手段)は、切替スイッチやジョグダイヤル、十字キー等音量や光量を設定する専用の操作装置であってもよい。光量の調整は、音量の調整とは別の操作装置によって行うようにしてもよい。また、遊技盤2の前面を覆うガラス扉枠に嵌め込まれたガラス板や上皿等に遊技者がタッチ操作可能なタッチパネルを設け、このタッチパネルを遊技者の操作(動作)を検知する検知装置(検知手段)として構成しても良い。また、遊技者が遊技機に搭載された装置類に触れて操作する態様のみならず、その他の態様で遊技者の操作(動作)を検知しても良い。例えば、演出表示装置5の近傍に遊技者の手が近接したことを感知する赤外線センサ等を設け、この赤外線センサ等を遊技者の操作を検知する検知装置(検知手段)として構成しても良い。
前記実施例では、「前記第1音量段階が取り得る複数段階に対応した複数位置のいずれかに前記第1検知によって物理的に変位する変位部を備える検知装置」として、設定切替スイッチ300(ツマミ301が変位部になっている)を例示しているが、当該操作装置は、変位部(ツマミ等)が回転するロータリーフェーダーやジョグダイヤル、変位部(ツマミ等)が上下または左右方向に移動するリニアフェーダー等であってもよい。変位とは、回転、上下方向、または、左右方向への移動等も含む。変位部は、設定切替スイッチ300のように段階的に移動するものの他、連続的に移動するもの(例えば、フェーダー等)であってもよい。また、変位部が変位する位置(回転の場合には、回転角等で表されればよい)と、第1音量段階が取り得る複数段階に対応した複数位置とは、一対一に対応していなくてもよい。例えば、変位部が変位できる複数位置に対応して、第1音量段階が取り得る複数段階のうちの1つの段階が設定されていてもよい。音出力部は、音声を出力するものであればよく、スピーカ8L,8R等であればよい。
変形例において、遊技店側が操作できる操作手段の操作は、電源投入時等に限らず、いつでも行えるようにしてもよい。つまり、第1条件が常に成立していてもよい。尚、第1条件は、遊技店用の条件であり、この条件が成立しているときは、原則、遊技店(遊技機が設置されている遊技場等)の従業員等によって操作がなされることを想定している。遊技者側が操作できる操作手段の操作(つまり、第2音量段階や第2光量段階を変更して音量や光量を変更する操作)は、大当り遊技状態中、飾り図柄の可変表示中等に行えるようにしたり、いつでも行えるようにしたりしてもよい。つまり、第2条件が常に成立していてもよい。尚、第2条件は、遊技者用の条件であり、この条件が成立しているときは、原則、遊技者によって操作がなされることを想定している(例外的に遊技店の従業員が業務等で操作することがあってもよい)。例えば、大当り遊技状態中では、大当り中に流れる曲(BGM等)の種類をスティックコントローラ30の操作棍の前後方向の傾倒操作に応じて選択できるようにし、操作棍の左右方向の傾倒操作に応じて音量や光量(第2音量段階や第2光量段階)を変更するようにしてもよい。このように大当り遊技状態中に変更操作を受け付けることで、遊技者の好みに応じた大当り遊技状態が実現される。
また、例えば、可変表示中では、特定の演出が行われているときに、操作棍の左右方向の傾倒操作に応じて音量や光量(第2音量段階や第2光量段階)を変更するようにしてもよい。これによって、特定の演出の実行時の音量や光量を遊技者の好みに応じて変更できる。また、特定の演出が行われていないときに、操作棍の左右方向の傾倒操作に応じて音量や光量(第2音量段階や第2光量段階)を変更するようにしてもよい。これは特に特定演出が、音量や光量を変更するための操作部と同じ操作部への操作を受け付ける演出であるときに有効である。これによって、操作部への操作が両者で被らないようにすることができる。また、操作部への操作を受け付ける演出の実行中に音量や光量の変更を受け付ける場合には、音量や光量の変更のための操作部と、演出用の操作部とを別々に設けるとよい。これによって操作の重複が防止される。
変形例において、遊技者による音量や光量の調整を制限する場合には、音量や光量を最小にするようにしてもよいし、最大にするようにしてもよい。また、制限する場合に、節電モードに移行するようにしてもよい。また、第2音量段階や第2光量段階の変更操作時に、前記実施例では、第2音量段階や第2光量段階が最高段階のときに当該段階を上げる操作を行うと最高段階が維持されたが、最小段階に移るようにしてもよい。また、第2音量段階や第2光量段階の変更操作時に、前記実施例では、第2音量段階や第2光量段階が最低段階のときに当該段階を下げる操作を行うと最低段階が維持されたが、最大段階に移るようにしてもよい。
その他にも、遊技機の装置構成やデータ構成、フローチャートで示した処理、等を実行するための演出表示装置における画像表示動作やスピーカにおける音声出力動作、遊技効果ランプや装飾用LEDにおける点灯動作を含めた各種の演出動作等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。加えて、本発明の遊技機は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、例えばパチンコ遊技機1といった、遊技機に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。更に、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。更には、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
前記実施例の技術思想は、遊技を行うための遊技機全般に適用できる。例えば、遊技媒体として遊技球を遊技領域に発射して所定の遊技を行い、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値が付与可能となるパチンコ遊技機1に限定されず、例えば複数種類の識別情報となる図柄の可変表示といった所定の遊技を行い、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値を付与可能となる任意の遊技機に適用することもできる。より具体的には、1ゲームに対して所定の賭数(メダル枚数またはクレジット数)を設定することによりゲームが開始可能になるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を可変表示する可変表示装置(例えば複数のリール等)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、その表示結果に応じて入賞(例えばチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞、BB入賞、RB入賞等)が発生可能とされたスロットマシンにも適用できる。例えば、パチンコ遊技機1と同様に、音量調整や光量調整を行うことができるスロットマシン等の遊技機にも適用できる。これらスロットマシンにおいても、リセット条件が成立したときに、遊技者が設定した音量等を初期化(リセット)するようにすれば良い。
また、これらスロットマシン等の遊技機であっても、遊技店用の操作手段(第1音量段階等の設定用の操作手段)が筐体内部の演出制御用の基板等に設けられてもよいし、電源投入後一定期間等において、遊技者が普段操作する遊技者用の操作手段(遊技の進行に用いられる操作部や第2音量段階等を設定するための操作手段等)を遊技店用の操作手段として機能させてもよい。遊技者側の音量設定等(第2音量段階の変更等)は、例えば、デモ画面の表示中(ゲームが実行されていない期間)に実行可能とする。また、リプレイが成立してゲームが終了した場合には、自動でBETが行われるので、音量設定等を制限してもよい。音量の調整等は、ジョグダイヤルや処理の調整ボタン、スティックコントローラ、スロットマシンのレバーやストップボタン等によって行えばよい。音量等を調整するときは、前記実施例と同様に、メニュー画面等から設定画面を表示して調整可能としてもよいし、調整ボタン等の専用の操作部が操作されたことに応じて画面に前記段階表示を表示するようにしてもよい。
また、これらスロットマシンに本発明を適用した場合には、リールの回転の有無に関係なく、遊技者が変更した音量等を初期化(リセット)してもよいし、逆に、リールの回転が停止するまでは、音量等の初期化を留保して、リールの回転が停止したときに遊技者が変更した音量等を初期化してもよい。
また、前記実施例では、デモ画面表示中であることを条件に、音量等の調整が行えるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、デモ画面表示中であること以外にも、可変表示が行われておらず、保留記憶数が0となっているか否かを条件に、音量等の調整が行えるようにしても良いし、保留記憶数が0となってから所定期間が経過したことを条件に、音量等の調整が行えるようにしても良い。また、可変表示中であるか、大当り中であるかにかかわらず、常に音量等の調整が行えるようにしても良い。
また、前記実施例では、図25及び図27の音量変更操作処理において、確認音出力中タイマがカウント中である場合に、後述する音量調整の操作が無効になっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、確認音出力中タイマ以外でも、先の音量調整の操作があった時点から所定時間の経過をカウントするタイマを設けるようにし、当該タイマがカウント中には、後の音量調整の操作を無効にするようにしても良い。
また、前記実施例では、デモ画面表示中にプッシュボタン31Bの押下によってメニュー画面が読み出され、このメニュー画面において遊技者による音量の変更(第2音量段階の設定)ができるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者による音量の変更(第2音量段階の設定)は、いつでも行えるようにしても良く、例えば、変動中や大当り中等であっても、遊技者による音量の変更が行えるようにしても良い。その場合には、演出に関連した操作を行う演出用ボタン以外に、音量変更用の専用ボタンを別途に設け、この専用ボタンで音量の変更ができるようにすることが望ましい。尚、変動中に遊技者による音量の変更が行われた場合には、変更された音量が当該変動中に即座に反映されても良いし、当該変動が終了した後の次の変動が開始されたときに、変更された音量が反映されるようにしても良い。
また、可変表示が所定期間行われていない場合において変動が開始される際、つまり先の遊技者が席を離れて所定期間が経過された後に次の遊技者が遊技を開始した際に、先の遊技者が設定した音量をクリアして、第1音量段階の初期状態に対応する音量に設定するようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技店側の操作によって変更される段階である第1音量段階と遊技者の操作によって変更される段階である第2音量段階との2つの音量段階を用いて音量の設定を行えるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方の音量段階を用いて音量の設定を行えるようにしても良い。例えば、第1音量段階の設定機能を設けずに第2音量段階のみを用いて音量の変更を行えるようにしても良い。また、第2音量段階の設定機能を設けずに第1音量段階のみを用いて音量の変更を行えるようにしても良い。
尚、遊技機における音量設定は、一般の家庭用テレビ等における音量設定と異なり、いつでも音量設定が可能になっているものではなく、背景音が消音または音量が下げられている状態であるとき、即ち可変表示が行われていないときに音量設定が可能になっている。このようにしていることで得られる利点は、変更された後の音量に対応した音を出力した場合でも遊技者がその音を認識できる点や、可変表示中に音量設定に関する処理が実行されないことにより演出制御用CPU120の制御負担が軽減できる点や、可変表示中に音量設定が行なわれることで遊技に支障が生じることを防ぐこと、例えば、パチンコ遊技機である場合は、遊技者が打球操作ハンドルを持ちながら音量設定操作をしなければならなかったり、スロットマシンである場合は、遊技者がリールを停止するボタンを操作しながら音量設定操作をしなければならなかったりするため、遊技と音量設定の双方の操作を行う煩わしさが生じることを防ぐことができる点等がある。
また、前記実施例では、デモ画面の表示が開始されるときに、遊技者が変更した音量等を初期化(リセット)するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ガラス扉枠や遊技機用枠3の開放が検知されたことにより、遊技者が変更した音量を初期化(リセット)するようにしても良い。また、これらガラス扉枠や遊技機用枠3の開放の検知ではなく、該検知に基づいて主基板等から出力される開放エラーのコマンドの受信に基づいて遊技者が変更した音量を初期化するようにしても良い。
また、前記実施例では、デモ画面の表示が開始されるときに、遊技者設定リセット処理が実行され、遊技状態が確変状態または時短状態であるときにはリセットを実行しないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技状態が確変状態または時短状態であるときにはデモ画面の表示が開始されないようにし、かつ遊技者設定リセット処理が実行されず、リセットを実行しないものであっても良い。
また、前記実施例では、遊技状態が確変状態または時短状態であるときにはリセットを実行しないようになっているが、その他の期間中にリセットを実行しないものであっても良い。例えば、大当り遊技状態中、飾り図柄の可変表示中等にリセットを実行しないものであっても良い。
また、前記実施例では、デモ画面表示処理内で遊技者設定リセット処理を実行しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期化処理(S71)内で遊技者設定リセット処理を実行しても良い。つまり、前記実施例では、「通常リセットモード」に設定されている場合であっても、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期化処理(S71)において、音量段階または光量段階の設定がいずれの段階であっても必ずリセットするようになっているが、初期化処理(S71)においても、遊技者設定リセット処理を実行して、音量段階または光量段階の設定が遊技店による初期設定以上の場合は、リセットしないようにしても良い。
また、前記実施例では、リセット条件が成立したとき、つまり、デモ画面の表示が開始されるときに、遊技者が変更した音量等を初期化(リセット)するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のタイミングで音量等を初期化(リセット)するようにしても良い。例えば、デモ画面の表示が開始され、その後に新たに可変表示が開始されるときに、リセット条件が成立したとして音量等を初期化(リセット)するようにしても良い。また、パチンコ遊技機1の電源が完全に切れている状態から起動するコールドスタートの際に、リセット条件が成立したとして音量等を初期化(リセット)するようにしても良いし、ソフトウェアリセットによって、ハードウェアチェックの一部を省略して高速に再起動するウォームスタート(ホットスタート)の際に、リセット条件が成立したとして音量等を初期化(リセット)するようにしても良い。
前記遊技者にとって有利な状態とは、遊技者が多くの遊技媒体を獲得できる遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り等)や、獲得できる遊技媒体の期待値が異なる複数種類の特定遊技状態(ラウンド数が異なる大当り等)や、通常遊技状態よりも賞球払出の条件が成立しやすくなる高ベース状態(時短状態)や、前記特定遊技状態となる確率が高い高確率遊技状態(高確率状態)や高確低ベース状態(潜伏確変状態)、特別リーチ状態(例えば、スーパーリーチ等)、当該変動パターンが大当り変動パターンに基づく変動パターンである状態等が含まれる。
また、前記実施例では、設定切替スイッチ300によって遊技店側が初期設定の値を変更できるようになっており、遊技者が設定を変更した場合に、遊技店側の初期設定にリセットされるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技店側が初期設定の値を変更できないものであっても良い。例えば、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点で初期設定の値が固定的に決められており、遊技者が設定を変更した場合に、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点の初期設定にリセットされるものであっても良い。
また、前記実施例では、本発明の「設定変更手段」が初期設定から変更可能な複数の設定項目(例えば、演出実行頻度モード、音量段階または光量段階)がそれぞれ異なる設定画面で変更されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、「設定変更手段」が複数の設定項目を同一の設定画面または1の操作で一斉に変更できるものであっても良い。
また、前記実施例では、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120が実行する処理によって、設定項目(例えば、演出実行頻度モード、音量段階または光量段階)を設定変更するとともに、リセット条件が成立したときに、設定項目を初期設定にリセットするようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、主基板11に搭載されたCPU103が実行する処理によって、設定項目を設定変更するとともに、リセット条件が成立したときに、設定項目を初期設定にリセットするものであっても良い。