以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例を説明する。尚、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前面(前方)側、奥側を背面(後方)側として説明する。尚、本実施例のパチンコ遊技機1の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに該遊技者と対向する対向面である。尚、本実施例のフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」と略記する場合がある。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠3とから構成されている。遊技機用枠3は、外枠(図示せず)に対して開閉自在に設けられている。遊技盤2には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4BはそれぞれLED等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(特図)が、変動可能に可変表示(変動表示)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5の画面上では、第1特図の可変表示や第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄(演出図柄)が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。演出表示装置5には、飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。演出表示装置5の画面上では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム(第1特図ゲーム)、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム(第2特図ゲーム)と同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(導出)する。演出表示装置5の画面上には、第1特図保留記憶表示エリア5D、第2特図保留記憶表示エリア5Uが配置されている。第1特図保留記憶表示エリア5Dでは、第1特別図柄を用いた特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われ、第2特図保留記憶表示エリア5Uでは、第2特別図柄を用いた特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。また、演出表示装置5の画面上には、スピーカ8L,8Rから出力される音量を示す音量ゲージGが表示される。この音量ゲージGは、横長の棒グラフを音量に応じた長さで表示することで、音量を示すメータとなっている。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用のソレノイド81によって垂直位置となる閉鎖状態と傾動位置となる開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口に進入した遊技球は、図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。第2始動入賞口に進入した遊技球は、図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に進入した遊技球は、図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口に遊技球が進入したときには、第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を進入させて賞球を得ることが不可能または困難になり、第1状態よりも遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(普図)を変動可能に表示する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームと称される。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、音声等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、更に遊技領域周辺部には、遊技効果LED9が設けられている。遊技機用枠3の下部に設けられた下皿を形成する部材には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ30が取り付けられている。スティックコントローラ30は、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置等)には、トリガボタン31Aが設けられている。トリガボタン31Aは、遊技者がスティックコントローラ30の操作桿を操作手(左手等)で把持した状態において、所定の操作指(人差し指等)で押引操作すること等により所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタン31Aに対する押引操作等による所定の指示操作を検知するトリガセンサ35A(図2を参照)が内蔵されていればよい。スティックコントローラ30の下部における下皿の本体内部等には、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニット32が設けられていればよい。傾倒方向センサユニット32は、透過形フォトセンサ等を含んで構成され、操作棍の傾倒方向(前後左右方向)を検知するものであればよい。尚、下皿におけるスティックコントローラ30の取付位置は、下皿の中央部分に限定されず、左右のいずれかに寄せた位置であってもよい。
上皿を形成する部材には、スティックコントローラ30の上方等に、遊技者が押下操作等により所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作等による所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの位置における上皿の本体内部等には、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサ35B(図2を参照)が設けられていればよい。図1に示す構成例では、プッシュボタン31Bとスティックコントローラ30の取付位置が、上皿及び下皿の中央部分において上下の位置関係にある。
スティックコントローラ30に設けられたトリガボタン31Aは、遊技者がスティックコントローラ30の操作桿を操作手で把持した状態において、操作指で押引操作すること等により指示操作ができるように構成されている。その一方で、プッシュボタン31Bは、スティックコントローラ30とは別に上皿を形成する遊技機用枠3の所定位置に設けられており、遊技者がスティックコントローラ30の操作桿を把持しない状態等において、操作手で押下操作すること等により指示操作ができるように構成されている。
また、上皿を形成する部材には、スピーカ8L,8Rから出力される音量を調整するための2つの音量調整ボタン41,42が設けられている。この音量調整ボタン41,42は、左右に並んで配置され、右側に配置された音量調整ボタン41を押圧操作するとスピーカ8L,8Rから出力される音量が大きくなり、左側に配置された音量調整ボタン42を押圧操作するとスピーカ8L,8Rから出力される音量が小さくなる。この音量調整ボタン41,42を操作することで、遊技者が適宜音量を調整することができる。尚、上皿を形成する部材の内部において、音量調整ボタン41,42の部分に対応する位置には、音量調整ボタン41,42に対する押圧操作を検出するボタンスイッチユニット43(図2参照)が設けられていればよい。ボタンスイッチユニット43は、音量調整ボタン41に対応する透過形フォトセンサと音量調整ボタン42に対応する透過形フォトセンサとを含んで構成され、これら透過形フォトセンサにてどちらの音量調整ボタンが押圧操作されたかを検知可能であればよい。
パチンコ遊技機1には、図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、払出制御基板37といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15等も搭載されている。尚、主基板11と演出制御基板12とを、中継基板15を用いずに接続する形態としても良い。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号を受け取る機能、演出制御基板12、払出制御基板37等からなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、遊技店(遊技ホール、遊技場等)の管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能等を備えている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号等を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果LED9や装飾用LEDといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。即ち、演出制御基板12は、演出表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果LED9や装飾用LED等における点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させる機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの信号(音声信号)に基づき、スピーカ8L,8Rから音声(音声信号が指定する音声)を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路等が搭載されている。尚、音声とは、音のみからなるもの(歌が入らない演奏のみからなる楽曲、効果音等)も含む。LED制御基板14は、演出制御基板12とは別に設けられたLED出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの信号(電飾信号)に基づき、遊技効果LED9や装飾用LED等における点灯/消灯駆動(電飾信号が示す駆動内容による点灯/消灯)を行うLEDドライバ回路等が搭載されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号(制御コマンド)は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは演出制御コマンドである。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105とを備えて構成される。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラム等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作を制御する処理等を実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
また、演出制御基板12には、パチンコ遊技機1における後述する第1音量段階や第1光量段階を設定するための設定切替スイッチ300が搭載されている。第1音量段階や第1光量段階は、スピーカ8L,8Rの音量や、遊技効果LED9や装飾用LED等の発光光量(輝度)を設定するための段階であり、複数段階からなる。詳しくは後述するが、設定切替スイッチ300は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、通常、遊技店の関係者(例えば、従業員)のみが操作できるものである。つまり、第1音量段階や第1光量段階は、遊技店側の操作によって変更される段階である。一方、第2音量段階や第2光量段階は、遊技者や遊技店側によるスティックコントローラ30や音量調整ボタン41,42の操作によって変更される段階である。また、スティックコントローラ30への遊技者による操作等に基づいて、第2音量段階や第2光量段階が設定される。第2音量段階や第2光量段階は、スピーカ8L,8Rの音量や、遊技効果LED9や装飾用LED等の発光光量を設定するための段階であり、複数段階からなる。第2音量段階や第2光量段階は、遊技店の関係者及び遊技者の操作によって変更可能な段階である。尚、本実施例では、設定切替スイッチ300が演出制御基板12に搭載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定切替スイッチ300を音声制御基板13に搭載して、第1音量段階や第1光量段階の設定、つまり後述するチャンネルの設定を音声制御基板13にて行うことができるようにしても良い。
尚、設定切替スイッチ300による第1音量段階や第1光量段階の設定は、設定切替スイッチ300の状態を、後述する初期化処理を演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120が実行することにより、初期設定として設定される。つまり、遊技店の関係者が、設定切替スイッチ300により設定を変更することは、具体的には、演出制御用CPU120が、設定切替スイッチ300の状態に応じて初期設定を行うことにより実現される。このように、本実施例では、設定切替スイッチ300の状態を、起動時である初期化処理においてのみ特定して初期設定を変更する形態、つまり、設定切替スイッチ300の状態を変更した場合には、該変更を反映させるためには、パチンコ遊技機1を再起動させる必要がある形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、起動後においても、例えば、後述する演出設定処理において、設定切替スイッチ300の状態を監視して、起動後において設定切替スイッチ300が操作されたときには、該操作により第1音量段階や第1光量段階を変更できるようにしても良い。
また、遊技者や遊技店側によるスティックコントローラ30や音量調整ボタン41,42の操作(変更操作)等に基づく第2音量段階や第2光量段階の設定は、スティックコントローラ30や音量調整ボタン41,42への操作状態を、後述する演出設定処理を演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120が実行することにより設定される。つまり、遊技者等が、スティックコントローラ30や音量調整ボタン41,42を操作することにより設定を変更することは、具体的には、演出制御用CPU120が、スティックコントローラ30や音量調整ボタン41,42の操作状態に応じて設定を変更することにより実現される。
演出制御基板12(演出制御用CPU120)は、設定されている第1音量段階と第2音量段階とに基づいて実際にスピーカ8L,8Rから出力する音声の音量を制御する。演出制御基板12(演出制御用CPU120)は、パチンコ遊技機1に電源が投入される前に設定切替スイッチ300の操作によって設定される第1光量段階や、パチンコ遊技機1に電源が投入されてからスティックコントローラ30の操作によって設定される第2光量段階に基づいて実際に遊技効果LED9や装飾用LED等を点灯させる光の光量を制御する。演出制御基板12は、パチンコ遊技機1に電源が投入される前に設定切替スイッチ300の操作によって設定される第1音量段階や、パチンコ遊技機1に電源が投入されてからスティックコントローラ30や音量調整ボタン41,42の操作によって設定される第2音量段階に基づく音量も制御する。これによって、音声制御基板13は、音声信号によって指定された音量で、スピーカ8L,8Rから音声を出力する処理を実行する。つまり、演出制御用CPU120により、設定されている第1音量段階及び第2音量段階に基づいた音量での音声出力制御が行われる。また、演出制御基板12は、LED制御基板14へと伝送する電飾信号により、設定されている第1光量段階と第2光量段階とに基づく光量も指定する。これによって、LED制御基板14は、電飾信号によって指定された光量で、遊技効果LED9や装飾用LED等を点灯させる処理を実行する。つまり、演出制御用CPU120により、設定されている第1光量段階及び第2光量段階に基づく光量での点灯制御が行われる。
尚、本実施例における第1音量段階に基づく音量の音量データや第1光量段階に基づく光量の光量データは、後述する初期化処理においてRAM122の所定領域に格納(記憶)される。また、第2音量段階に基づく音量の音量データは、後述する音量変更操作処理や音量操作処理においてRAM122の図示しない音量設定値記憶バッファに格納(更新記憶)され、第2光量段階に基づく光量の光量データは、後述する演出設定処理においてRAM122の図示しない光量設定値記憶バッファに格納(更新記憶)される。つまり、本実施例における『音量を設定する』とは、RAM122に第1音量段階に基づく音量データや第2音量段階に基づく音量データをRAM122に記憶することを指し、『光量を設定する』とは、RAM122に第1光量段階に基づく光量データや第2光量段階に基づく光量データをRAM122に記憶することを指す。
このような構成によって、演出制御用CPU120は、音声制御基板13を介してスピーカ8L,8Rを制御して前記で設定した音量の音声を出力させたり、LED制御基板14を介して遊技効果LED9や装飾用LED等における前記で設定した光量での点灯/消灯駆動を行わせたり、表示制御部123を介して演出表示装置5の表示領域に演出画像を表示させたりして、各種の演出を実行する。また、演出制御用CPU120は、演出の実行時等に、トリガセンサ35A、プッシュセンサ35B、傾倒方向センサユニット32からの信号に基づいた演出(つまり、スティックコントローラ30への操作、プッシュボタン31Bへの操作等に応答した演出)を行うことが可能になっている。
また、演出制御基板12には、パチンコ遊技機1におけるリセットモードを選択するためのリセットモード選択スイッチ310が搭載されている。詳しくは後述するが、パチンコ遊技機1では、遊技者の操作により音量や光量を設定できるが、その他にも、遊技者の操作により予告演出の実行頻度を設定できる。リセットモード選択スイッチ310は、この遊技者の操作により設定された音量や光量や予告演出の実行頻度をリセットするときのリセットの態様を選択するために用いられる。また、リセットモード選択スイッチ310は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、通常、遊技店の関係者のみが操作できるものである。つまり、リセットモードは、遊技店側の操作によって選択される設定である。
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について図3を参照して説明する。図3に示すように、主基板11は基板収納ケース150に収納されており、演出制御基板12は基板収納ケース270に収納されている。設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310は、図3に示すように、演出制御基板12にパチンコ遊技機1の背面方向を向くように配置されている。設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310は、パチンコ遊技機1を背面から見た場合に、演出制御基板12の右上部分に配置され(図4参照)、基板収納ケース270に形成された横長の四角形状に切り欠かれた切欠部270aを介して基板収納ケース270の外方から操作可能となっている。
パチンコ遊技機1が設定される遊技店(遊技ホール、遊技場等)の関係者(例えば、従業員)は、遊技機用枠3を前方側に開放させることができる(通常、遊技者は開放させることはできない)。従業員は、遊技機用枠3を開放することで、演出制御基板12の設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310を操作することができる。一方、遊技者は、通常、遊技機用枠3を開放できないので、設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310の操作できない。よって、設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310は、遊技店用の操作部である。つまり、本実施例では、遊技機用枠3の開放が、設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310の操作が行える条件(遊技店用の操作を行うための第1条件)になっている。
設定切替スイッチ300は、図5に示すように、「0」〜「F」までの計16個のチャンネルを備えており、これらチャンネルを、ツマミ301を回動操作することで切り替えるスイッチになっている。本実施例では、各チャンネル「0」〜「F」それぞれに対応して、第1音量段階及び第1光量段階が用意(定義)されている(図26参照)。つまり、本実施例では、第1音量段階として、「0」〜「F」に対応した16段階(ここでは、チャンネルと同じ「0」〜「F」)が用意(定義)されている。また、本実施例では、第1光量段階として、「0」〜「F」に対応した16段階(ここでは、チャンネルと同じ「0」〜「F」)が用意(定義)されている。つまり、チャンネルが「0」であれば、「0」の第1音量段階及び第1光量段階が図26に示す定義データにより特定されて設定され、チャンネルが「1」であれば、「1」の第1音量段階及び第1光量段階が図26に示す定義データにより特定されて設定され、・・・チャンネルが「F」であれば、「F」の第1音量段階及び第1光量段階が図26に示す定義データにより特定されて設定される。本実施例では、設定切替スイッチ300は直接または所定回路を介して間接的に演出制御用CPU120に接続されており、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300の現在のチャンネルを読み取ることができる(チャンネルに応じた信号が演出制御用CPU120に入力される)。
リセットモード選択スイッチ310は、図5に示すように、「0」〜「2」までの計3個のチャンネルを備えており、これらチャンネルを、ツマミ311を回動操作することで切り替えるスイッチになっている。本実施例では、各チャンネル「0」〜「2」それぞれに対応して、リセットモードが用意されている(図26参照)。つまり、本実施例では、リセットモードとして、「通常リセットモード」、「全リセットモード」、「非リセットモード」の3種類のリセットモードに対応した3段階(ここでは、チャンネルと同じ「0」〜「2」)が用意(定義)されている。つまり、チャンネルが「0」であれば、「通常リセットモード」が設定され、チャンネルが「1」であれば、「全リセットモード」が設定され、チャンネルが「2」であれば、「非リセットモード」が設定される。本実施例では、リセットモード選択スイッチ310は直接または所定回路を介して間接的に演出制御用CPU120に接続されており、演出制御用CPU120は、リセットモード選択スイッチ310の現在のチャンネルを読み取ることができる。
尚、本実施例では、第1音量段階や第1光量段階を設定するための設定切替スイッチ300と、リセットモードを選択するためのリセットモード選択スイッチ310とが、それぞれ別のスイッチとして搭載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのスイッチを操作することによって、第1音量段階や第1光量段階の設定とリセットモードの選択が行えるようにしても良い。このスイッチはツマミを回動操作するものでなくても良く、ボタンを押下して設定するものやディップスイッチ等であっても良い。
第1特図を用いた特図ゲームが開始されるときや、第2特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、特別図柄の可変表示結果を、予め定められた特定表示結果としての「大当り」にするか否かが、その可変表示結果を導出表示する前に決定(事前決定)される。そして、可変表示結果の決定に基づく所定割合で、変動パターンの決定等が行われる。こうした可変表示結果や変動パターンの決定に基づいて特図ゲームが開始された後、変動パターンに対応して予め定められた可変表示時間が経過したときには、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される。
特別図柄の可変表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「大当り」となり、遊技者にとって有利な有利状態(特定遊技状態ともいう)としての大当り遊技状態に制御される。大当り遊技状態に制御されるか否かは、可変表示結果が「大当り」となるか否かに対応しており、上記したように、特図ゲームが開始されるとき等に決定(事前決定)される。特別図柄の可変表示結果として、大当り図柄が導出表示されず、ハズレ図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「ハズレ」となる。尚、本実施例では、可変表示結果が「大当り」となるか否か、つまり、遊技者にとって有利な大当り遊技状態(有利状態)に制御するか否かを、特図ゲームを開始するときに決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの決定を、特図ゲームを開始するときとは異なるタイミング、例えば、始動入賞が発生したときに行うようにしても良い。
大当り遊技状態では、大入賞口が開放状態となって特別可変入賞球装置7が遊技者にとって有利な第1状態となる。そして、所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば9個)の遊技球が大入賞口に進入して入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を継続して開放状態とするラウンド遊技(ラウンド)が実行される。
特図表示結果が「大当り」となる場合には、大当り種別が「非確変」、「確変」のいずれかとなる場合が含まれている。大当り種別が「確変」または「非確変」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(大入賞口を開放状態)とする上限時間が所定時間(例えば29秒等の第1期間)となる通常開放ラウンドが所定回数分実行される。また、大当り種別が「確変」のときの「大当り」に基づく大当り遊技状態を「確変大当り遊技状態」という。
大当り遊技状態が終了した後には、可変表示結果が「大当り」となる確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる確変状態に制御されることがある。確変状態は、次回の大当り遊技状態が開始されることといった、所定の確変終了条件が成立するまで、継続するように制御される。また、大当り遊技状態が終了した後には、可変表示時間が短い変動パターンの決定割合が通常状態よりも高まることで平均的な可変表示時間が通常状態よりも短くなる時短状態に制御されることがある。時短状態は、所定回数(本実施例では、100回)の可変表示(特図ゲーム)が実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたことのうち、いずれか一方の時短終了条件が先に成立するまで、継続するように制御される。尚、時短終了条件が成立するまでの可変表示(特図ゲーム等)の残りの実行回数を時短残回数ということがある。時短状態や確変状態も遊技者にとって有利な状態である。本実施例では、非確変大当り遊技状態が終了した後の遊技状態は、時短状態となるが確変状態にはならない。本実施例では、確変大当り遊技状態が終了した後の遊技状態は、時短状態及び確変状態になる。
尚、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態や、時短状態や、確変状態等の遊技者にとって有利な状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける可変表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける可変表示結果が「大当り」となる確率が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(システムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
時短状態では、通常状態等の時短状態になっていない非時短状態よりも第2始動入賞口に遊技球が進入しやすい有利変化態様で、普通可変入賞球装置6Bを第1可変状態(開放状態または拡大開放状態)と第2可変状態(閉鎖状態または通常開放状態)とに変化させる。例えば、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御により、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させればよい。尚、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させる制御は、高開放制御(「時短制御」あるいは「高ベース制御」)と称される。こうした時短状態に制御されることにより、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの所要時間が短縮され、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態となる。
尚、時短状態は、「高ベース状態」、「高ベース」等ともいわれ、時短状態でない遊技状態は、「低ベース状態」、「低ベース」、「非時短状態」、「非時短」等ともいわれる。確変制御が行われる確変状態は、「高確状態」、「高確」等ともいわれ、確変状態でない遊技状態は、「低確状態」、「低確」、「非確変状態」、「非確変」等ともいわれる。確変状態及び時短状態になっているときの遊技状態は、「高確高ベース状態」、「高確高ベース」等ともいわれる。確変状態とはならずに時短状態になっているときの遊技状態は、「低確高ベース状態」、「低確高ベース」等ともいわれる。時短状態とはならずに確変状態になっているときの遊技状態は、「高確低ベース状態」、「高確低ベース」等ともいわれる。時短状態及び確変状態のいずれかにもならない状態、つまり、通常状態は、「低確低ベース状態」、「低確低ベース」等ともいわれる。
図6は、後述するコマンド制御処理により主基板11から演出制御基板12に送信される主な制御コマンドである。尚、「(H)」は16進数であることを示す。
図6に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第1変動開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第2変動開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、表示結果指定コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。表示結果指定コマンドでは、可変表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8F00Hは、演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定指定コマンドである。
これらの制御コマンドのほか、図6に示すように、その時点の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンド(コマンド95XXH)、大当り遊技状態の開始を示す当り開始指定コマンド(コマンドA0XXH)、大当り遊技状態の開始を示す当り開始指定コマンド(コマンドA0XXH)、大当り遊技状態の終了を示す当り終了指定コマンド(コマンドA3XXH)、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことを通知する第1始動口入賞指定コマンド(コマンドB100H)、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことを通知する第2始動口入賞指定コマンド(コマンドB200H)、第1特図保留記憶数を通知する第1特図保留記憶数指定コマンド(コマンドC1XXH)、第2特図保留記憶数を通知する第2特図保留記憶数指定コマンド(コマンドC2XXH)等が演出制御基板12に送信される。
尚、コマンドC500(H)は、デモンストレーション画面(デモ画面)の表示が可能であることを通知する演出制御コマンド(デモ表示可能コマンド)である。デモ表示可能コマンドは、保留記憶が無い場合に、S110にて送信設定される。尚、本実施例のデモ表示可能コマンドは、デモ画面の表示を許可するコマンドであって、当該デモ表示可能コマンドを受信した演出制御基板12は、受信直後にデモ画面を表示するのではなく、後述するように、所定時間遊技者による操作が無かった場合に、デモ画面を表示するようにしている。尚、主基板11からデモ表示可能コマンドを送信しない態様であっても良く、演出制御基板12において、所定期間可変表示が無く、遊技者による操作も無かった場合に、デモ画面を表示する旨の判定を行うようにしても良い。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。尚、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時の状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受付けると、図示しない遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチから入力される検出信号の状態を判定する。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする。この後、前述した制御コマンドを主基板11から演出制御基板12に送信するコマンド制御処理を実行する。
次に、特図表示結果決定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン決定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4といった遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する。この後、図7に示す特別図柄プロセス処理を実行する。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄表示器20での表示動作(例えばセグメントLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の可変表示や普通可変入賞球装置6Bの可動翼片の傾動動作設定などを行う普通図柄プロセス処理が実行される。その後、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信(出力)する。
次に、特別図柄プロセス処理について説明する。図7は、特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(S101)。
始動入賞判定処理では、CPU103は、第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aがオンとなったときに、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値「4」でなければ、RAM102の遊技制御バッファ設定部等に設けられた始動口バッファの格納値である始動口バッファ値を「1」に設定する。第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bがオンとなったときに、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値「4」でなければ、RAM102の遊技制御バッファ設定部等に設けられた始動口バッファの格納値である始動口バッファ値を「2」に設定する。
そして、乱数回路104やRAM102の遊技制御カウンタ設定部等に設けられたランダムカウンタ等によって更新される数値データのうちから、特図表示結果決定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データが抽出される。こうして抽出された各乱数値を示す数値データが保留データとして、始動口バッファ値に応じた特図保留記憶部における空きエントリの先頭にセットされることで記憶される。
例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには、保留データが図示しない第1特図保留記憶部にセットされる。一方、始動口バッファ値が「2」であるときには、保留データが図示しない第2特図保留記憶部にセットされる。
第1特図保留記憶部は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が進入して第1始動入賞が発生したものの、未だ開始されていない特図ゲームの保留データを記憶する。第2特図保留記憶部は、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が進入して第2始動入賞が発生したものの、未だ開始されていない特図ゲームの保留データを記憶する。
図7に示すように、S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102の所定領域(遊技制御フラグ設定部等)に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、S110〜S117の処理のいずれかを選択して実行する。
S110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理では、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部といった、RAM102の所定領域に記憶されている保留データの有無等に基づいて、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否かを、その可変表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する。このとき、可変表示結果が「大当り」に決定された場合には、大当り種別を「非確変」、「確変」といった複数種別のいずれかに決定する。大当り種別の決定結果を示すデータがRAM102の所定領域(例えば遊技制御バッファ設定部)に設けられた大当り種別バッファに格納されることにより、大当り種別が記憶される。更に、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に対応して、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄、ハズレ図柄)が設定される。特別図柄通常処理では、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を事前決定したときに、特図プロセスフラグの値が“1”に更新される。尚、可変表示結果を「大当り」とするか否か決定するということは、停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということだけではなく、大当り遊技状態に制御すか否か決定するということでもある。
尚、特別図柄通常処理では、第2特図保留記憶数が「0」であると判定されたときに第1特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する。これにより、第2特図を用いた特図ゲームは、第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されることになる。
また、上記したように、特別図柄通常処理において実行される、特図表示結果を「大当り」と「ハズレ」とのいずれかに決定する処理では、予めROM101の所定領域に記憶する等して用意された特図表示結果決定テーブルを選択し、特図表示結果を決定するための使用テーブルに設定する。例えば、図8に示すように、特図表示結果決定テーブルでは、特図表示結果決定用の乱数値MR1と比較される数値(決定値)が、特図表示結果を「大当り」と「ハズレ」とのいずれとするかの決定結果に、遊技状態が確変状態であるか否かに応じて割り当てられていればよい。
また、上記したように、特別図柄通常処理において実行される、大当り種別を複数種類のいずれかに決定する処理では、予めROM101の所定領域に記憶する等して用意された大当り種別決定テーブルを選択し、大当り種別を決定するための使用テーブルに設定する。例えば、図9に示すように、大当り種別決定テーブルでは、大当り種別決定用の乱数値MR2と比較される数値(決定値)が、大当り種別を「非確変」と「確変」とのいずれとするかの決定結果に割り当てられていればよい。
また、特別図柄通常処理では、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数が「0」である場合には、所定のデモ表示設定を行ってから、特別図柄通常処理を終了する。このデモ表示設定では、例えば、演出表示装置5において所定の演出画像を表示すること等によるデモンストレーション表示(デモ画面表示)を指定する演出制御コマンド(デモ表示可能コマンド)が、主基板11から演出制御基板12に対して、いずれの保留記憶数も「0」であって、新たに可変表示が行われないことにより、既に送信されていることを示すデモ表示可能コマンド送信済フラグがセットされているか否かを判定する。このとき、デモ表示可能コマンド送信済フラグがセットされている、つまり、既に、デモ表示可能コマンドを送信済みであれば、そのままデモ表示設定を終了する。これに対して、未送信(デモ表示可能コマンド送信済フラグがセットされていない場合)であれば、デモ表示可能コマンドを送信するための設定を行ってから、デモ表示可能コマンド送信済フラグをセットし、デモ表示設定を終了する。尚、セットされたデモ表示可能コマンド送信済フラグは、特図プロセスフラグの値を“1”に更新するときにクリアされる。よって、本実施例のデモ表示設定では、新たな可変表示が開始されない状態になったときに、1度だけ、デモ表示可能コマンドが、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。
変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、可変表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果等に基づいて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理等が含まれている。変動パターンは、飾り図柄の可変表示の内容(可変表示態様)を指定するものであるので、この決定によって、飾り図柄の可変表示の内容が決定される。特別図柄や飾り図柄の可変表示時間は、変動パターンに対応して予め設定されている。従って、変動パターン設定処理にて変動パターンを決定することにより、特別図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定特別図柄を導出するまでの可変表示時間(特図変動時間)が決定される。更に、変動パターン設定処理は、特別図柄表示器4において特別図柄の変動を開始させるための設定を行う処理を含んでもよい。変動パターン設定処理が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“2”に更新される。
図10は、本実施例の変動パターンを示している。可変表示結果が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様にはならない「非リーチ」である場合とリーチ態様になる「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合等に対応して、複数の変動パターンが予め用意(定義)されている。
尚、可変表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に対応したハズレ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチCといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施例では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチA、ノーマルリーチB、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けても良い。また、スーパーリーチ変動パターンでも、スーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチCに加えてスーパーリーチD…といった4以上のスーパーリーチ変動パターンを設けても良い。
図10に示すように、本実施例におけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチCよりも短く設定されている。また、本実施例におけるスーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチCといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチBのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンの方が、スーパーリーチAのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンよりも特図変動時間が長く設定され、スーパーリーチCのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンの方が、スーパーリーチBのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンよりも特図変動時間が長く設定されている。
尚、本実施例では、スーパーリーチC、スーパーリーチB、スーパーリーチA、ノーマルリーチの順に可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
変動パターン設定処理では、図示しない大当り変動パターン決定テーブルを用いて、大当り時の変動パターンが決定される。大当り変動パターン決定テーブルでは、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、各大当りの変動パターン(PA4−1、PB4−1、PB4−2、B4−3)に割り当てられていればよい。また、変動パターン設定処理では、図示しないハズレ変動パターン決定テーブルを用いて、ハズレ時の変動パターンが決定される。ハズレ変動パターン決定テーブルでは、遊技状態が時短状態であるか非時短状態であるかに応じて、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、各ハズレの変動パターン(PA1−1、PA1−2、PA2−1、PB2−1、PB2−2、PB2−3)に割り当てられていればよい。
特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減算する処理等が含まれている。そして、遊技制御プロセスタイマのタイマ値(1減算したあとのタイマ値)が0でないときには、特図変動時間が経過していないので、特図ゲームの可変表示を実行するための制御等を行って第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bにおいて特別図柄を変動させるための処理を行い、特別図柄変動処理を終了する。一方で、遊技制御プロセスタイマのタイマ値が0になり、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示させ、また、停止表示されるときに図柄確定指定コマンドの送信設定も行い、特図プロセスフラグの値が“3”に更新される。タイマ割込みの発生毎にS112が繰り返し実行されることによって、特別図柄の可変表示や確定特別図柄の導出表示等が実現される。
特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。特別図柄停止処理において、CPU103は、大当りフラグがオン状態になっているかを判定する。大当りフラグがオン状態である場合には、時短フラグ、確変フラグをクリアし(オフ状態にし)、RAM102の所定領域に設けられた、時短状態中に実行される可変表示の残り回数(時短残回数)をカウントする時短回数カウンタのカウント値をカウントする時短回数カウンタのカウント値を「0」にする処理が行われる。そして、ファンファーレ待ち時間(大当り遊技状態におけるファンファーレの開始から終了するまでの待ち時間であり、予め定められた時間である)に対応するタイマ値を初期値として遊技制御プロセスタイマにセットする。そして、RAM102に設けられた、ラウンド遊技をカウントするためのラウンド数カウンタに初期値として「15」を設定する。その後、当り開始指定コマンド及び現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンド(ここでは通常状態を指定するコマンド)を送信する設定を行い、特図プロセスフラグを「4」に更新する等して特別図柄停止処理を終了する。尚、大当り遊技状態後に、遊技状態が変更されるので、ここで遊技状態指定コマンドを送信しなくてもよい。
大当りフラグがオフ状態である場合には、時短フラグがオン状態であるかを判定し、オン状態である場合には、時短回数カウンタのカウント値を「1」減算する。その後、「1」減算したあとのカウント値が「0」であるかを判定し、カウント値が「0」である場合には、時短状態が終了する時短終了条件が成立したので(つまり、時短状態において実行可能な所定回数の可変表示が実行されたので)、時短状態を終了させるために、時短フラグをオフ状態とする。その後、現在の遊技状態に基づいて遊技状態指定コマンドを送信する送信設定を行う。時短フラグがオフ状態である場合、「1」減算したあとのカウント値が「0」でない場合、または、遊技状態指定コマンド送信設定後には、特図プロセスフラグの値を「0」に更新する等して特別図柄停止処理を終了する。
大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理では、例えば、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減算する。減算後のタイマ値が「0」でない場合には、ファンファーレ待ち時間がまだ経過していないことになるので、大当り開放前処理は終了する。減算後のタイマ値が「0」である場合には、ファンファーレ待ち時間が経過し、ラウンド遊技の開始タイミングになったことになる。この場合には、大当り遊技状態においてラウンド遊技の実行を開始して大入賞口を開放状態とする処理(例えば、ソレノイド駆動信号を大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する処理)、大入賞口を開放状態とする期間の上限(ここでは29秒)に対応するタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する処理等が実行される。大入賞口を開放状態とする処理等が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。タイマ割込みの発生毎にS114が繰り返し行われることによって、ラウンド遊技の開始タイミングまでの待機及び大入賞口の開放等が実現される。
大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減算する処理や、1減算したあとのタイマ値や、1回のラウンド遊技においてカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数(スイッチ処理でカウントスイッチ23がオン状態と判定される毎に1カウントするカウンタ(RAM102に設けられる)等によってカウントされればよい)等に基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態(または一部開放状態であってもよい)に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理等が含まれる。
1減算したあとのタイマ値が0になった、または、検出された遊技球の個数(前記カウンタのカウント値)が所定個数(例えば9個)に達したと判定したときには、大入賞口を閉鎖するタイミングになったので、大入賞口を閉鎖状態に戻す処理(例えば、ソレノイド駆動信号を大入賞口扉用のソレノイド82に伝送することを停止してソレノイド82をオフとする処理)や、大入賞口の閉鎖期間(ラウンド遊技のインターバル期間であり、予め設定されている期間)に対応するタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する処理や、ラウンド数カウンタのカウント値を1減じる処理等が実行される。1減算したあとのタイマ値が0になってもなく、検出された遊技球の個数も所定個数に達していない場合には、大入賞口の開放状態に維持する処理(例えば、ソレノイド駆動信号の供給を継続する処理)等を行って、大当り開放中処理を終了する。大入賞口を閉鎖状態に戻したときには、特図プロセスフラグの値が“6”に更新される。タイマ割込みの発生毎に大当り開放中処理が繰り返し行われることによって、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングまで大入賞口の開放状態が維持されることになる。
大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理では、ラウンド数カウンタのカウント値が「0」になったか否かを判定する処理や、「0」になっていない場合に遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減じる処理等が行われる。
ラウンド数カウンタのカウント値が「0」であると判定された場合には、ラウンド遊技が上限回数に達したことになるので、遊技制御プロセスタイマにエンディング待ち時間(大当り遊技状態のおけるエンディングの開始から終了するまでの待ち時間であり、予め定められた時間である)に対応したタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する。また、当り終了指定コマンドを送信する設定を行い、特図プロセスフラグを“7”に更新する処理等も行う。
遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減じる処理を行った場合には、1減じたあとのタイマ値が0であるかを判定し、0でない場合には、ラウンド遊技の開始タイミングでないので、閉鎖状態が維持され、大当り開放後処理は終了する。0である場合には、ラウンド遊技の開始タイミングになったので、大入賞口を開放状態とする処理、大入賞口を開放状態とする期間の上限(ここでは、29秒)に対応するタイマ値を遊技制御プロセスタイマに設定する処理等が実行される。大入賞口を開放状態とする処理等が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。
タイマ割込みの発生ごとに大当り開放前処理で大入賞口が開放されてから大当り開放中処理、大当り開放後処理が繰り返し実行されることによって、各ラウンド遊技が実現される。
大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。大当り終了処理では、遊技制御プロセスタイマのタイマ値を1減じる処理等が行われる。1減じたタイマ値が0になっていない場合には、エンディングが終了していないので、そのまま大当り終了処理を終了する。1減じたタイマ値が0になった場合には、エンディングが終了するので、大当り種別バッファに格納された大当り種別(大当り種別バッファ設定値)に応じて、時短フラグ、時短回数カウンタ、確変フラグ等の状態を設定する。
例えば、大当り種別が「確変」であれば、時短フラグ及び確変フラグをオン状態とするとともに、RAM102の所定領域に設けられた時短回数カウンタにカウント初期値として「100」を設定する。大当り種別が「非確変」であれば、時短フラグのみをオン状態とするとともに、時短回数カウンタにカウント初期値として「100」を設定する。大当り終了処理では、このような設定のあと、設定に応じた遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドを送信する送信設定を行い、遊技制御プロセスタイマや、大当り種別バッファ設定値等の各種データ(次の可変表示に持ち越したくないもの)を適宜リセットして特図プロセスフラグの値を“0”に更新する。
次に、演出制御基板12における主な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図11に示す演出制御メイン処理を実行する。演出制御メイン処理を開始すると、図11に示すように、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理(S70)を実行して、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。次いで、音量ゲージ表示開始処理(S71)を実行して演出表示装置5の画面に音量ゲージGを表示する処理を開始する。本実施例では、初電源の供給が開始されると起動表示画面が表示され、この起動表示画面の表示中に音量ゲージGの表示が開始される。この起動表示画面には、「只今、起動中です。」等の起動中である旨を報知する表示がなされる。尚、起動表示画面は、演出制御基板12が初期化中であって未だ動画の表示処理等が十分に実行できないときに、演出表示装置5の画面にノイズ等で構成される不明瞭な画像が表示されてしまうことを防止するために表示するものである。この起動表示画面は、表示処理の負荷の小さい静止画等で構成された画面となっている。
尚、起動表示画面は、初期化処理(S70)から音量ゲージ表示開始処理(S71)までの期間表示される画面である。本実施例では、起動表示画面の表示中であって、演出制御基板12の初期化が完了してスピーカ8L,8Rから音の出力が開始可能になったときに、音量ゲージGの表示が開始される。つまり、起動表示画面を表示中の期間には、音量ゲージGの表示が開始されていない期間と音量ゲージGの表示が開始された期間とが設けられている。尚、起動表示画面の表示中であって、主基板11から送信される演出制御コマンドを演出制御基板12が受信可能になったときに音量ゲージGの表示を開始しても良いし、演出制御基板12が動画の表示処理等が十分に実行できる状態になったときに音量ゲージGの表示を開始しても良い。
尚、本実施例は、起動表示画面の表示中に音量ゲージGの表示を開始し、初期音量の報知をしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、起動表示画面の表示中に初期音量以外の報知を行っても良い。例えば、初期光量がどのような光量段階であるのかを光量ゲージを表示しても良い。また、その他の初期設定が分かるような報知を行うようにしても良く、例えば、遊技の進行に応じて所定の演出を実行するか否かを決定する実行頻度が異なる演出モードがいずれのモードであるかを報知可能にし、起動表示画面の表示中に演出モードの初期設定が分かるような報知を行うようにしても良い。更に、これらの報知態様は、演出表示装置5の画面に画像を表示して報知する態様のみならず、スピーカ8L,8Rから出力される音声により報知しても良いし、LEDランプの発光により報知しても良い。
そして、起動表示画面が表示されてから所定時間経過後に、起動表示画面の表示が終了し、飾り図柄(演出図柄)が表示される(図21参照)。尚、飾り図柄の表示(停止図柄)が開始された後や、飾り図柄の可変表示(変動)が開始された後も音量ゲージGの表示が継続する。その後、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられたタイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(S72)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば、待機する(S72;No)。尚、初期化処理(S70)においては、前述したように、設定切替スイッチ300による第1音量段階や第1光量段階が初期設定(初期音量や初期光量)として設定される。本実施例では、初期化処理(S70)において、演出制御用CPU120が設定切替スイッチ300の状態を確認し、設定切替スイッチ300の状態に応じた第1音量段階や第1光量段階を、初期化が完了したRAM122の音量設定値記憶バッファに音量の初期値として格納(記憶)する。
タイマ割込みフラグがオンである場合には(S72;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(S73)、コマンド解析処理(S74)を実行する。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファ(RAM122に設けられる)に格納されている各種の制御コマンドを読み出した後に、その読み出された制御コマンドに対応した設定や制御等が行われる。
コマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(S75)。演出制御プロセス処理では、例えば演出表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作、遊技効果LED9及び装飾用LEDといった発光体における点灯動作等といった各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定等が行われる。演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理(S76)が実行され、演出制御に用いる各種の乱数値として、RAM122のランダムカウンタによってカウントされる演出用乱数を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。S76のあとには、遊技者の操作に基づいて、音量調整や光量調整や予告演出の実行頻度の設定をするための演出設定処理(S77)、演出表示装置5においてデモンストレーション表示(デモ画面表示)を行うためのデモ画面表示処理(S78)、音量調整ボタン41,42の操作に基づいて音量を変更する音量変更処理(S79)を実行し、S72の処理に進む。
尚、各受信フラグや、各格納領域は、RAM122に設けられる。また、受信フラグをセットとは、オン状態にすることである。尚、受信フラグや格納領域に格納されるコマンド等は、適宜のタイミングで適宜クリアされてもよい(例えば、一度受信フラグによってコマンドの受信が確認された場合であって、再度の確認が後の処理にて無い場合等に適宜クリアする)。
演出制御用CPU120は、遊技状態指定コマンドを受信しているときには、受信した遊技状態指定コマンドの内容に基づいて、高確フラグ及び高ベースフラグのオン状態・オフ状態を切り替える。高確フラグは、例えば、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられ、確変状態になったことに対応してオン状態になるものであり、主基板11側の確変フラグのオン状態・オフ状態の切り替えに対応して、オン状態・オフ状態が切り替わる。高ベースフラグも、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられ、時短状態になったことに対応してオン状態になるものであり、主基板11側の時短フラグのオン状態・オフ状態の切り替えに対応して、オン状態・オフ状態が切り替わる。例えば、演出制御用CPU120は、遊技状態指定コマンドが高確高ベース状態を指定するものである場合(例えば、確変フラグ及び時短フラグがオン状態であることを指定する場合)、高確フラグ及び高ベースフラグの両者をオン状態にする(すでにオン状態である場合には、オン状態を維持する。以下、両フラグについてのオン状態、オフ状態について同じ)。遊技状態指定コマンドが高確低ベース状態を指定するものである場合(例えば、確変フラグがオン状態で時短フラグがオフ状態であることを指定する場合)、高確フラグをオン状態とし、高ベースフラグをオフ状態にする。遊技状態指定コマンドが低確低ベース状態(通常状態)を指定するものである場合(例えば、確変フラグ及び時短フラグがオフ状態であることを指定する場合)、高確フラグ及び高ベースフラグをともにオフ状態にする。
また、デモ表示可能コマンドを主基板11から受信した場合には、デモ表示可能コマンド受信フラグがセットされることで、デモ表示可能コマンドを受信したことを演出制御用CPU120が特定できるようになっている。
図12は、演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。図12に示す演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU120は、RAM122の演出制御フラグ設定部に設けられた演出プロセスフラグの値(最初は“0”である)に応じて、以下のようなS170〜S175の処理のいずれかを選択して実行する。
図12に示すS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11からの第1変動開始指定コマンドあるいは第2変動開始指定コマンド等を受信したか否か(例えば、各受信フラグがオン状態になっているか否か)に基づき、演出表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理等を含んでいる。第1変動開始指定コマンドあるいは第2変動開始指定コマンド等を受信し、演出表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定した場合には、演出プロセスフラグの値が“1”に更新される。それ以外の場合には、演出プロセスフラグの値の更新を行わずに可変表示開始待ち処理を終了する。
図12に示すS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。図13は、可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば主基板11から伝送された表示結果指定コマンド(表示結果指定コマンド格納領域に格納されているコマンド)等に基づいて、特図表示結果が「ハズレ」となるか否かを判定する(S521)。特図表示結果が「ハズレ」のときには(S521;Yes)、例えば主基板11から伝送された変動パターン指定コマンド(変動パターン指定コマンド格納領域に格納されているコマンド)により指定された変動パターンが、飾り図柄の可変表示態様をリーチ態様としない「非リーチ」の場合に対応した非リーチ変動パターン(PA1−1、PA1−2)であるか否かを判定する(S522)。
S522にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には(S522;Yes)、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(S523)。S523の処理では、まず、乱数回路124またはRAM122の所定領域に設けられた演出用ランダムカウンタ等により更新される非リーチ組合せの飾り図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された非リーチ組合せの飾り図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄(非リーチ組合せの飾り図柄)を決定する。
S522にて非リーチ変動パターンではないと判定された場合には(S522;No)、リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(S524)。S524の処理では、まず、乱数回路124または演出用ランダムカウンタ等により更新されるリーチ組合せの飾り図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意されたリーチ組合せの飾り図柄決定テーブルを参照すること等により、確定飾り図柄(リーチ組合せの飾り図柄)を決定する。
S521にて特図表示結果が「ハズレ」ではないと判定されたときには(S521;No)、大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(S525)。S525の処理では、まず、乱数回路124または演出用ランダムカウンタ等により更新される大当り確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出する。続いて、例えば主基板11から伝送された表示結果指定コマンド(表示結果指定コマンド格納領域に格納されているコマンド)によって特定される大当り種別に応じて、ROM121に予め記憶されて用意された大当り確定図柄決定テーブルを参照すること等により、演出表示装置5の表示領域における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rに揃って停止表示される図柄番号が同一の飾り図柄を決定する。
S523,S524,S525のあと、演出制御用CPU120は、後述する予告演出決定処理(図14参照)を実施して、当該可変表示において予告演出を実行するか否かを決定する(S529)。
次いで、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドによって指定される変動パターンに対応した演出制御パターン(ROM121に予め記憶されている)を使用パターンとして設定する(S530)。演出制御パターンは、変動パターンに対応して複数種類用意されており、ここでは、変動パターン指定コマンドによって指定される変動パターンに対応した演出制御パターンが選択されて設定される。
S530のあとには、演出制御用CPU120は、例えば変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応して、RAM122の所定領域に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値(変動パターンに対応する特図変動時間に応じた初期値)を設定する(S531)。
そして、演出表示装置5における飾り図柄等の変動を開始させるための設定を行う(S533)。このときには、例えばS530にて使用パターンとして決定(設定)された演出制御パターンに含まれる表示制御データに基づいて表示制御部123を制御し、演出表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rにて飾り図柄の変動を開始させればよい。その後、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新してから(S534)、可変表示開始設定処理を終了する。
図14に示す予告演出決定処理について説明する。尚、本実施例では、予告演出決定処理において、演出表示装置5の表示画面にキャラクタが登場するキャラクタ予告演出として、予告演出Aと予告演出Bのみを決定するようにしている。
また、本実施例では、後述する演出実行頻度設定画面(図23参照)を表示中に、遊技者がスティックコントローラ30等を操作することにより予告演出の実行頻度(実行割合)を設定できる。遊技者は、予告演出の実行割合が高く、頻繁に予告演出が実行される「高頻度モード」と、通常の頻度で予告演出が実行される「通常頻度モード」と、予告演出の実行割合が低く、あまり予告演出が実行されない「低頻度モード」との3種類の演出実行頻度モードを選択できる。また、予告演出決定処理では、遊技者が選択した演出実行頻度モードに基づいて、高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブル(図15(A))、通常頻度モード用の第2予告演出種別決定用テーブル(図15(B))、低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブル(図15(C))のいずれかの予告演出種別決定用テーブルを用いて、予告演出の種別及び予告演出を実行するか否かの決定がなされる。
図14に示すように、本実施例の予告演出決定処理において演出制御用CPU120は、まず、可変表示結果と変動パターンとを特定する(S401)。可変表示結果は、変動開始時において主基板11から送信される表示結果(ハズレ、確変大当り、非確変大当り)を指定するための表示結果指定コマンドを格納するための表示結果指定コマンド格納領域に記憶されている表示結果指定コマンドにより特定することができる。また、変動パターンは、前述したように、変動パターン指定コマンド格納領域に記憶されている変動パターン指定コマンドにて特定できる。尚、本実施例では、予告演出の対象が、大当り(確変大当り、非確変大当り)、スーパーリーチ、ノーマルリーチであるので、具体的には、表示結果が大当り(確変大当り、非確変大当り)であるのか否かを表示結果指定コマンドにより特定し、変動パターンがスーパーリーチであるのか否か、ノーマルリーチであるのか否かを変動パターン指定コマンドにて特定すれば良い。
次いで、演出制御用CPU120は、遊技者の操作により設定された演出実行頻度設定が高頻度モードであるか否かを判定する(S402)。ここで、演出実行頻度設定が高頻度モードでない場合は、S404に進む。一方、演出実行頻度設定が高頻度モードである場合は、S403に進む。
S403において演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出するとともに、図15(A)に示す第1予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する。
尚、本実施例では、予告演出決定用乱数は、1〜100の範囲の乱数とされていて1〜100の範囲のいずれかの値が抽出される。つまり、予告演出決定用乱数の判定値数の1〜100の範囲の100個とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら予告演出決定用乱数の範囲等は適宜に決定すれば良い。また、これら予告演出決定用乱数を生成するための予告演出決定用乱数カウンタがRAM122に設定されており、該予告演出決定用乱数カウンタが乱数更新処理にてタイマ割込毎に更新される。
また、本実施例では、予告演出として、キャラクタAが登場する予告演出Aと、キャラクタBが登場する予告演出Bが実行可能とされている。
高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブルにおいては、図15(A)に示すように、「予告演出A」、「予告演出B」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合、変動パターンがノーマルリーチハズレである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図15(A)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出A」に対して27個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して68個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して5個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合については、「予告演出A」に対して45個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して45個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して10個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチハズレである場合については、「予告演出A」に対して60個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して25個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して15個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチハズレやノーマルリーチハズレとなる場合よりも予告演出が高い割合で実行され易くなるとともに、「予告演出B」が実行され易くなっている。また、スーパーリーチハズレである場合については、「予告演出A」及び「予告演出B」の実行割合が同じであるとともに、「予告演出なし」が決定される割合が、大当りとなる場合よりも高く、スーパーリーチハズレの場合よりも低くなっている。また、ノーマルリーチハズレである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチハズレの場合よりも決定されやすくなっている。更に、大当りやスーパーリーチハズレやノーマルリーチハズレのいずれの演出種別の場合も、「予告演出なし」の決定割合が低いので、予告演出の実行が決定され易く、予告演出の実行頻度が高くなっている。
図15(A)に示す高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブルでは、「予告演出なし」に対して小さい判定値が割り当てられているので、予告演出の実行の決定割合が高くなっている。そのため、この高頻度モード用の第1予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出決定処理を行うと、頻繁に予告演出が実行されるようになっている。
S403において演出制御用CPU120は、遊技者の操作により設定された演出実行頻度設定が低頻度モードであるか否かを判定する。ここで、演出実行頻度設定が低頻度モードでない場合は、S406に進む。一方、演出実行頻度設定が低頻度モードである場合は、S405に進む。
S405において演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出するとともに、図15(C)に示す第3予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する。
低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブルにおいては、図15(C)に示すように、「予告演出A」、「予告演出B」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合、変動パターンがノーマルリーチハズレである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図15(C)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出A」に対して20個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して60個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して20個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合については、「予告演出A」に対して5個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して5個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して90個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチハズレである場合については、「予告演出A」に対して4個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して1個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して95個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチハズレやノーマルリーチハズレとなる場合よりも予告演出が高い割合で実行され易くなるとともに、「予告演出B」が実行され易くなっている。また、スーパーリーチハズレである場合については、「予告演出A」及び「予告演出B」の実行割合が同じであるとともに、「予告演出なし」が決定される割合が、大当りとなる場合よりも高く、スーパーリーチハズレの場合よりも低くなっている。また、ノーマルリーチハズレである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチハズレの場合よりも決定されやすくなっている。更に、スーパーリーチハズレやノーマルリーチハズレとなる場合には、「予告演出なし」が高い割合で決定されるので、予告演出の実行が決定され難く、予告演出の実行頻度が低くなっている。
図15(C)に示す低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブルでは、「予告演出なし」に対して大きな判定値が割り当てられているので、予告演出の実行の決定割合が低くなっている。そのため、この低頻度モード用の第3予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出決定処理を行うことにより、予告演出の実行頻度が最も低くなる。
S406において演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出するとともに、図15(B)に示す第2予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の実行の有無と、実行する場合の予告演出の種別とを決定する。
通常頻度モード用の第2予告演出種別決定用テーブルにおいては、図15(B)に示すように、「予告演出A」、「予告演出B」、「予告演出なし」のそれぞれに対して、可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合、変動パターンがノーマルリーチハズレである場合、のそれぞれに異なる判定値が、図15(B)に示す判定値数となるように、割り当てられている。
具体的には、可変表示結果が大当りとなる場合については、「予告演出A」に対して25個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して65個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して10個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合については、「予告演出A」に対して30個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して30個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して40個の判定値が割り当てられている。また、変動パターンがノーマルリーチハズレである場合については、「予告演出A」に対して40個の判定値が割り当てられ、「予告演出B」に対して10個の判定値が割り当てられ、「予告演出なし」に対して50個の判定値が割り当てられている。
このように判定値が割り当てられていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチハズレやノーマルリーチハズレとなる場合よりも予告演出が実行され易くなるとともに、「予告演出B」が実行され易くなっている。また、スーパーリーチハズレである場合については、「予告演出A」及び「予告演出B」の実行割合が同じであるとともに、「予告演出なし」が決定される割合が、大当りとなる場合よりも高く、スーパーリーチハズレの場合よりも低くなっている。また、ノーマルリーチハズレである場合については、「予告演出なし」が、大当りとなる場合やスーパーリーチハズレの場合よりも決定されやすくなっている。
図15(B)に示す通常頻度モード用の第2予告演出種別決定用テーブルでは、「予告演出なし」に対して割り当てられている判定値が、第1予告演出種別決定用テーブルの「予告演出なし」の判定値と第3予告演出種別決定用テーブルの「予告演出なし」の判定値との中間の数値となっているので、通常の頻度で予告演出が実行されるようになっている。尚、この通常の頻度とは、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点の初期設定状態であって、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期設定状態であるときの頻度である。
このように各予告演出種別決定用テーブルが設定されていることにより、当該可変表示において大当りとなる場合には、スーパーリーチハズレ及びノーマルリーチハズレとなる場合に比較して、「予告演出B」が決定され易くなるように設定されているとともに、スーパーリーチハズレである場合については、その他のノーマルリーチハズレである場合よりも、「予告演出A」が決定され易くなるように設定されている。一方、当該可変表示においてノーマルリーチハズレとなる場合には、当該可変表示において大当りとなる場合やスーパーリーチハズレとなる場合よりも「予告演出なし」が決定され易くなるように設定されている。
このように設定されていることにより、予告演出が実行されないときよりも、予告演出が実行されるときの方が、大当り期待度が高くなっている。更に、予告演出においては、予告演出Aが実行されるときよりも、予告演出Bが実行されるときの方が、大当り期待度が高くなっている。
尚、本実施例では、図15(B)に示す第2予告演出種別決定用テーブル及び図15(C)に示す第3予告演出種別決定用テーブルでは、図15(A)に示す第1予告演出種別決定用テーブルと比較して、可変表示結果が大当りとなる場合の予告演出の実行の決定割合が低くなっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2予告演出種別決定用テーブル及び第3予告演出種別決定用テーブルにおいて、可変表示結果が大当りとなる場合に、予告演出の実行の決定割合が高くなっても良い。可変表示結果が大当りとなる場合、変動パターンがスーパーリーチハズレである場合、及び変動パターンがノーマルリーチハズレである場合の全体的な予告演出の実行の決定割合が低くなっても、予告演出の実行が実行された場合は、可変表示結果が大当りとなる割合が高くなることが望ましい。
尚、各予告演出の大当り期待度(信頼度)とは、各予告演出が実行されて大当りとなる確率を、各予告演出が実行されて大当りとなる確率と各予告演出が実行されてハズレとなる確率の和で除算した数値である。
図14に戻り、S403、S405、S406のいずれかにて予告演出の実行の有無と種別を決定した後には、演出制御用CPU120はS407に進んで、いずれかの予告演出の実行を決定したか否か、つまり「予告演出A」、「予告演出B」のいずれかを決定したか否かを判定する。ここで、「予告演出A」、「予告演出B」のいずれの予告演出も決定していない場合、つまり、「予告演出なし」を決定した場合には、当該予告演出決定処理を終了する。一方、「予告演出A」、「予告演出B」のいずれかを決定した場合には、S408に進んで、決定した予告演出の種別をRAM122の所定領域に記憶する。そして、S409に進んで、予告演出実行決定フラグをセットした後、当該予告演出決定処理を終了する。
S172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば演出制御プロセスタイマのタイマ値に基づいて、変動パターンに対応した可変表示時間(特図変動時間)が経過したか否かを判定する。この可変表示時間(特図変動時間)が経過したか否かを判定する処理では、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減じ、1減じたタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられたデータが終了コードであるか否かを判定することによって、特図変動時間が経過したかを判定する。
終了コードでない場合、つまり、特図変動時間が経過していない場合、演出制御用CPU120は、現在がリーチ演出を実行するためのリーチ演出実行期間であるか否かを判定する。当該期間は、使用パターンとなっている演出制御パターンにおいて、予め定められていればよい。演出制御プロセスタイマのタイマ値と同じ値のプロセスタイマ判定値に対応したデータ(演出制御パターンに含まれるデータ)がリーチ演出実行期間であることを表している等して、リーチ演出実行期間であると判定したときには、リーチ演出を実行する演出動作制御を行う。
例えば、演出制御用CPU120は、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、演出制御プロセスタイマのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、リーチ演出を実行するための演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、LED制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。
このように、タイマ割込み毎に演出制御実行データに基づいて表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御が繰り返し実行されることで、リーチ演出や飾り図柄の可変表示等の演出が実現する。
また、本実施例では、前述した予告演出決定処理(図14参照)において予告演出の実行が決定されている場合、つまり、予告演出実行決定フラグがセットされている場合には、予告演出の演出動作制御が実行される。尚、予告演出が開始されると予告演出実行決定フラグはクリアされる。そして、可変表示中演出処理を終了する。
一方、1減じたタイマ値に対応するデータが終了コードであり、特図変動時間が飾り図柄の可変表示(特図ゲームでもある)の開始から経過した場合には、主基板11から伝送される図柄確定指定コマンドの受信があったか否か(図柄確定指定コマンド受信フラグがオン状態であるか否か)を判定する。このとき、図柄確定指定コマンド受信フラグがオフで図柄確定指定コマンドの受信がなければ、可変表示中演出処理を終了して待機する。尚、可変表示時間が経過した後、図柄確定指定コマンドを受信することなく所定時間が経過した場合には、図柄確定指定コマンドを正常に受信できなかったことに対応して、所定のエラー処理が実行されるようにしてもよい。
また、図柄確定指定コマンドの受信があったか否の判定により、図柄確定指定コマンドの受信があった場合には、例えば表示制御部123のVDP等に対して所定の表示制御指令を伝送することといった、飾り図柄の可変表示において可変表示結果となる最終停止図柄(確定飾り図柄)(S171で決定した組合せの確定飾り図柄)を導出表示させる制御を行う。このときには、当り開始指定コマンド受信待ち時間に対応するタイマ値を演出制御プロセスタイマ等に設定する。そして、演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新し、可変表示中演出処理を終了する。
S173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、例えば、当り開始指定コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、当り開始指定コマンドの受信があったと判定した場合には、大当り遊技状態時に対応した演出を実行するための演出制御パターンを使用パターンとして選択し、更に使用パターンとして選択した演出制御パターンの実行時間に応じたタイマ初期値を演出制御プロセスタイマに設定する。その後、演出プロセスフラグの値を“4”に更新する。
当り開始指定コマンドの受信がないと判定した場合には、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減算し、1減算したタイマ値が0でない場合には、特図当り待ち処理を終了する。一方で、1減算したタイマ値が0である場合(当り開始指定コマンド受信待ち時間が経過したとき)には、特図ゲームにおける特図表示結果が「ハズレ」であったと判断して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する(このときには、各受信フラグや、各格納領域に格納されたデータ等(次の可変表示に持ち越したくないもの)は、適宜リセットされる)。
S174の当り中処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この当り中処理において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減じ、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、1減じたあとのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、LED制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。タイマ割込み毎にS174が繰り返し実行されることで、大当り遊技状態に対応した演出(例えば、ファンファーレを含み、エンディングを除く演出)が実行される。当り中処理では、更に、当り終了指定コマンドを受信したかを判定し、当り終了指定コマンドを受信していない場合、各ラウンド遊技が全て終了していないので、演出制御プロセスフラグの値を更新せずに当り中処理を終了する。また、当り終了指定コマンドを受信した場合には、各ラウンド遊技が全て終了したことになるので、エンディング演出の実行を開始するため、演出制御プロセスフラグの値をS175に対応した値である“5”に更新する。尚、この更新時では、エンディングを実行するための演出制御パターンを使用パターンとして選択し、更に使用パターンとして選択した演出制御パターンの実行時間に応じたタイマ初期値を演出制御プロセスタイマに設定する。
S175のエンディング処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。このエンディング処理において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマのタイマ値を1減じ、使用パターンとして選択された演出制御パターンに含まれるデータのうちの、1減じたあとのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられた、演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、LED制御データ等)に基づいて、表示制御部123を制御して演出画像を演出表示装置5に表示させることや、音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力によりスピーカ8L,8Rから音声を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった演出動作制御を行う。タイマ割込み毎にS175が繰り返し実行されることで、エンディングの演出が実行される。1減じたあとのタイマ値が「0」であったり、1減じたあとのタイマ値と同じ値となるプロセスタイマ判定値に対応付けられたデータが終了コードであったりする場合には、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する(このときには、各受信フラグや、各格納領域に格納されたデータ等(次の可変表示に持ち越したくないもの)は、適宜リセットされる)。
次に演出設定処理について説明する。図16は、S77の演出設定処理の一例を示すフローチャートである。演出設定処理は、音量(スピーカ8L,8Rから実際に出力される音声の音量、以下、単に「音量」として説明する)の設定や、光量(遊技効果LED9や装飾用LED等を実際に点灯させるときの光量、以下、単に「光量」として説明する)の設定や、予告演出の演出実行頻度の設定や、その他メニューの表示等を行うための処理である。図22は、メニュー表示がされた表示画面を示す図である。図23は、予告演出の実行頻度の設定に用いられる演出実行頻度モードを変更するとき(つまり、遊技者による操作によって演出実行頻度モードを変更するとき)に表示される設定画面を示す図である。図24は、演出実行頻度モード報知表示がされた表示画面を示す図である。図25は、リセットモード選択スイッチの状態(チャンネル)と遊技者設定リセット処理で設定されるリセットの態様等との関係例を示す図である。図26は、設定切替スイッチの状態(チャンネル)と演出設定処理で設定される音量、光量等との関係例を示す図である。図27は、音量や光量の設定に用いられる第2音量段階や第2光量段階を変更するとき(つまり、遊技者による操作によって音量や光量を変更するとき)に表示される調整画面を示す図である。
演出設定処理では、デモ画面の表示中にメニュー画面を表示する処理等を行う。図22に示すように、メニュー画面は、「演出実行頻度設定」及び「音量・光量調整」を含む複数の選択項目等からなる。遊技者は所望の選択項目を、スティックコントローラ30等を用いて選択することができる。例えば、メニュー画面において、複数の選択項目のうちの1つが強調表示(点滅表示、選択項目の色を変化させる表示等)される。強調表示される選択項目は選択対象となる。遊技者は、スティックコントローラ30等を用いて強調表示される選択項目を切り換え、プッシュボタン31Bの押下によって強調表示される選択項目を選択する。これによって所望の選択項目が選択されたことになる。選択項目が選択されると、その選択項目に応じた画面がメニュー画面から切り替わって新たに表示される。尚本実施例では、後述するように、デモ演出の表示中以外はプッシュボタン31Bを押下操作してもメニュー画面を表示することができない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示の終了直後や可変表示中等、デモ演出の非表示中であってもプッシュボタン31Bの押下操作によりメニュー画面を表示可能とし、該メニュー画面を経由して音量や光量を変更できるようにしても良い。
「演出実行頻度設定」の選択項目は、遊技者が予告演出の実行頻度の設定に用いられる演出実行頻度モードを設定するときに選択するものでありメニュー画面にて「演出実行頻度設定」の選択項目の選択によって、図23の設定画面(演出実行頻度設定画面)が表示される。図23に示す設定画面では、遊技者が設定し得る演出実行頻度モードとして「高頻度モード」と「通常頻度モード」と「低頻度モード」の3段階の演出実行頻度モードの選択項目がそれぞれ表示されている。尚、演出実行頻度モードの初期設定は「通常頻度モード」となっており、遊技者が未だ設定変更を行っていない場合には、「通常頻度モード」の選択項目が強調表示される。遊技者は、この演出実行頻度設定の画面を表示中に、スティックコントローラ30等を用いた操作によって、演出実行頻度モードを変更できる。
「音量・光量調整」の選択項目は、遊技者が音量や光量を調整するときに選択するものであり、メニュー画面にて「音量・光量調整」の選択項目の選択によって、図27の調整画面(音量・光量調整画面)が表示される。図27に示す調整画面では、遊技者が設定し得る範囲として複数の音量段階(丸で囲まれた「2」〜「14」の13段階)及び複数の光量段階(四角で囲まれた「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の4段階)が領域5HH及び領域5HLに表示されている。尚、図27に示す調整画面(音量・光量調整画面)が表示されている状態では、遊技者がスティックコントローラ30を前後方向に傾倒することにより、音量段階の表示領域である領域5HHと光量段階の表示領域である領域5HLとのどちらかが強調表示されるようになっており、詳細は後述するが、該領域が強調されている状態にて遊技者がスティックコントローラ30を左右に傾倒することにより音量や光量を変更可能となっている。尚、遊技者が設定し得る範囲としての音量段階の表示は、音量段階を示す数字に比例して大きく表示されるようになっている。尚、調整画面で表示される光量段階は、設定切替スイッチ300のチャンネルによって異なる(詳しくは後述)。各音量段階(「2」〜「14」)は、それぞれ、音量の設定に用いられる第2音量段階が取り得る段階になっている。各音量段階のうち、強調表示されている音量段階(図27では「10」)が、現在の第2音量段階になる。強調表示される音量段階、つまり第2音量段階は、スティックコントローラ30等を用いた操作によって、変更される。調整画面上の各光量段階(「45%」、「60%」、「75%」、「100%」等)は、それぞれ、光量の設定に用いられる第2光量段階が取り得る段階になっている。各光量段階のうち、強調表示されている光量段階(図27では「75%」)が、現在の第2光量段階になる。強調表示される光量段階、つまり第2光量段階は、スティックコントローラ30等を用いた操作によって、変更される。第2音量段階や第2光量段階が変更されると、変更後の段階と現在の第1音量段階や第1光量段階とに基づいて、音量や光量が設定される。つまり、図27の調整画面における強調表示された音量段階や光量段階を操作によって変更することで、音量や光量が変更される。このように、本実施例では、デモ画面の表示や調整画面の表示が、遊技者による音量や光量(第2音量段階や第2光量段階)の設定のための操作が行える条件(遊技者用の操作を行うための第2条件)になっている。
尚、演出実行頻度モードの数よりも音量段階の数が多いため、音量段階を変更する操作は、演出実行頻度モードを変更する操作よりも手間がかかる。具体的には、音量段階は、遊技者が設定し得る範囲として13段階(例えば、「2」〜「14」の13段階)あり、遊技者が設定し得る範囲が3段階である演出実行頻度モードと比較して、音量段階の設定操作に手間がかかる。例えば、演出実行頻度モードが「通常頻度モード」である場合に、「低頻度モード」にするときには、スティックコントローラ30を1回傾動操作するだけで良いが、音量段階の初期表示が「10」である場合に、「14」の段階に変更するときには、スティックコントローラ30を4回傾動操作しなければならない。また、光量段階についても、遊技者が設定し得る範囲として4段階(例えば、「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の4段階)あり、遊技者が設定し得る範囲が3段階である演出実行頻度モードと比較して、光量段階の設定操作に手間がかかる。本実施例では、後述するように、「通常リセットモード」に設定されている場合には、演出実行頻度モードについては、常にリセットされるが、音量段階及び光量段階の設定については、設定内容によりリセットされるときとリセットされないときとがある。
また、本実施例では、音量段階の設定が遊技店による初期設定より低い場合は、低い状態にされた音量段階の設定を遊技店が希望する状態に戻すことができる。また、音量段階の設定が遊技店による初期設定以上の場合は、音量段階の設定を遊技店が希望する状態、またはそれよりも高い状態に維持することができる。このように、音量段階の設定について、リセットされないときがあることで、遊技者が音量段階の再変更を行うことを極力防止できる。尚、光量段階(例えば、4段階)についても、演出実行頻度モード(例えば、3段階)よりも段数が多いため、光量段階を変更する操作は、演出実行頻度モードを変更する操作よりも手間がかかる。
尚、設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」のときは、遊技者による音量や光量の設定が制限される。つまり、第2音量段階や第2光量段階の設定が制限される。このときには、音量や光量が第1音量段階や第1光量段階のみに基づいて設定される。
音量や光量は、実際に取り得る範囲が予め定められている。具体的には、音量は、「2」〜「22」の21段階(数字が大きい方が音量が大きい)が実際に取り得る範囲であり、光量は、「30%」、「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の5段階が実際に取り得る範囲である(図26参照)。本実施例では、これら「2」〜「22」の21段階の各音量に対応する音量データが予め設けられている。本実施例では、遊技者によってスピーカ8L,8Rから出力される音の音量の変更操作が行われることで、該変更後の音量に対応する音量データが音量設定値記憶バッファに格納(更新記憶)されるようになっている。そして、各演出音(非変動BGMや変動中BGM、確認音等)は、音量設定値記憶バッファに格納された音量データに対応する音量にてスピーカ8L,8Rから出力されるようになっている。例えば、設定(音量設定値記憶バッファに格納)された音量データが「2」であれば、該「2」の音量データにもとづく音量にて演出音がスピーカ8L,8Rから出力され、設定(音量設定値記憶バッファに格納)された音量データが前記「2」の音量データよりも大きい「3」の音量データであれば、該「3」の音量データにもとづいて演出音がスピーカ8L,8Rから出力される。また、本実施例における「100%」の光量とは、遊技効果LED9の最大光量を指す数値である。尚、本実施例において設定可能な光量は、遊技効果LED9の最大光量を「100%」とする割合の段階で示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量の段階と同じく「2」〜「14」等の絶対値で段階が示されていても良い。
ここで、実際の音量や光量と、第1音量段階等との関係を、図26を参照して説明する。尚、「設定切替スイッチ300」の項目の行は、設定切替スイッチ300のチャンネル(第1音量段階、第2音量段階でもある)を示す(「0」〜「F」)。
「初期表示(音量)」の項目の行は、設定切替スイッチ300のチャンネルの変更があってからまたは電源投入から最初に表示される、調整画面における強調表示される音量段階(第2音量段階)を示す(当該音量段階を初期表示(音量)という)。尚、本実施例では、「初期表示」の項目の行は、電源投入から最初に表示される音量ゲージGの初期音量を示す。チャンネルが「0」の場合には初期表示(音量)は「2」になり、チャンネルが「1」の場合には初期表示(音量)は「3」になり、チャンネルが「2」の場合には初期表示(音量)は「4」になり、チャンネルが「3」の場合には初期表示(音量)は「6」になり、チャンネルが「4」の場合には初期表示(音量)は「8」になり、チャンネルが「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の場合には初期表示(音量)は、それぞれ、「10」、「11」、「12」、「13」、「14」になる。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2音量段階の設定が制限されており、図27の調整画面は表示されないので、初期表示が設定されていない。
また、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点では、設定切替スイッチ300が特定のチャンネル(例えば「5」)に設定されている。尚、設定切替スイッチ300のチャンネルが工場出荷時に特定のチャンネルに設定され状態で、遊技店側で設定切替スイッチ300のチャンネルの変更が不可能なものであっても良い。その場合には、工場出荷時に設定された特定のチャンネルに対応する初期表示(音量)の値(例えば「10」)が固定的(遊技店側で変更不可能)に設定されているものであっても良い。
「実際の音量範囲」の項目の行は、音量の取り得る範囲を示す。尚、「実際の音量範囲」の項目の行に記載された括弧内の数字は、その音量のときの第2音量段階(強調表示される音量段階)の値である。例えば、「2(2)」であれば、第2音量段階が「2」のときに、音量が「2」になることを示す。図26のように、本実施例では、チャンネルが「0」〜「4」のときには、音量が「2」〜「14」になる。第2音量段階が「2」、「3」、「4」・・・「14」と上がっていくと、音量もそれに対応して「2」、「3」、「4」・・・「14」と上がっていく。つまり、音量と第2音量段階とは値同士が一致している。また、チャンネルが「5」〜「9」のときには、音量が「10」〜「22」になる。第2音量段階が「2」、「3」、「4」・・・「14」と上がっていくと、音量はそれに対応して「10」、「11」、「12」・・・「22」と上がっていく。つまり、音量は、第2音量段階の値に「8」を加えた値になる。本実施例では、このように、設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」〜「4」であって、第1音量段階である初期表示「8」以下の段階である場合には、その段階と同一の音量が設定される一方、設定切替スイッチ300のチャンネルが「5」〜「9」であって、第1音量段階である初期表示「10」以上の段階である場合には、その段階に「8」を加えた音量が設定されるようになっており、第1音量段階である初期表示に応じて、実際の音量の取り得る範囲が異なっている。よって、後述する音量・光量調整画面において同一の段階である、例えば、図25に例示する「10」を選択したとしても、第1音量段階である初期表示が「8」以下の段階である場合と、第1音量段階である初期表示が「10」以上の段階である場合とでは、実際に設定される音量としては、異なる音量が設定される。
「実際の音量」の項目の行は、設定される音量を示す。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2音量段階の設定が制限されており、音量は変更されないので、当該音量は固定になっている。チャンネルが「A」の場合には音量は「2」になり、チャンネルが「B」の場合には音量は「4」になり、チャンネルが「C」の場合には音量は「7」になり、チャンネルが「D」、「E」、「F」の場合にはそれぞれ音量は「10」、「15」、「22」になる。
「初期表示(光量)」の項目の行は、電源投入から最初に表示される調整画面における強調表示される光量段階(第2光量段階)を示す(当該光量段階を初期表示(光量)という)。例えば、遊技者が未だ光量を設定していない状態において後述する図16の演出設定処理のS711にて強調表示される光量段階を示す。チャンネルが「0」及び「1」の場合には初期表示(光量)は「30%」になり、チャンネルが「2」及び「3」の場合には初期表示(光量)は「45%」になる(調整画面に表示される光量段階は、「30%」、「45%」、「60%」、「75%」の4段階)。チャンネルが「4」及び「5」の場合には初期表示(光量)は「60%」になり、チャンネルが「6」及び「7」の場合には初期表示(光量)は「75%」になり、チャンネルが「8」及び「9」の場合には初期表示(光量)は「100%」になる(調整画面に表示される光量段階は、「45%」、「60%」、「75%」、「100%」の4段階)。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2光量段階の設定が制限されており、図27の調整画面は表示されないので、初期表示が設定されていない。
また、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点では、上記したように、設定切替スイッチ300が特定のチャンネル(例えば「5」)に設定されているが、設定切替スイッチ300のチャンネルが工場出荷時に特定のチャンネルに設定され状態で、遊技店側で設定切替スイッチ300のチャンネルの変更が不可能なものであっても良く、この場合にあっては、工場出荷時に設定された特定のチャンネルに対応する初期表示(光量)の値(例えば「60%」)が固定的(遊技店側で変更不可能)に設定されているものとしても良い。
「実際の光量範囲」の項目の行は、光量の取り得る範囲を示す。音量とは異なり、光量は、強調表示される光量段階(第2光量段階)と同じ値になる(音量の場合は、値が異なる場合がある)。図26のように、本実施例では、チャンネルが「0」〜「3」のときには、光量は「30%」、「45%」、「60%」、「75%」のいずれかになる。チャンネルが「4」〜「9」のときには、光量は「45%」、「60%」、「75%」、「100%」のいずれかになる。
「実際の光量」の項目の行は、設定される光量を示す。チャンネルが「A」〜「F」の場合、第2光量段階の設定が制限されており、光量は変更されないので、当該光量は固定になっている。チャンネルが「A」及び「B」の場合には光量は「30%」になり、チャンネルが「C」及び「D」の場合には光量は「75%」になり、チャンネルが「E」及び「F」の場合には初期表示(光量)は「100%」になる。
電源投入時における初期音量及び初期光量は、例えば、電源投入時(初期化処理の実行時)における設定切替スイッチ300のチャンネルに応じて予め定められていればよい。例えば、演出制御用CPU120は、S70の初期化処理において、設定切替スイッチ300のチャンネルを読み取って、読み取ったチャンネルの段階(「0」〜「F」)に対応した段階(「0」〜「F」であり、前述のようにチャンネルに一対一で対応している)を第1音量段階及び第1光量段階として設定し(例えば、RAM122の所定領域に格納し)、設定した第1音量段階及び第1光量段階に基づいて音量及び光量を初期音量及び初期光量として設定すればよい(例えば、RAM122の所定領域に格納する)。第1音量段階及び第1光量段階と初期音量及び初期光量との関係は、予め定められていればよい。当該関係は、例えば、図26に示す、「A」〜「F」と音量及び光量の関係、及び、「0」〜「9」と初期表示の第2音量段階及び第2光量段階での音量及び光量との関係等であればよい。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された初期音量や初期光量で演出(例えば、音声信号や電飾信号は、この設定された音量や光量をも指定する)等が実行される。
図16の演出設定処理において、まず、演出制御用CPU120は、S704の処理において、現在、デモ画面の表示中であるか否かを判定する(S704)。デモ画面の表示中である場合は(S704;Yes)、S705に進み、デモ画面の表示中でない場合は(S704;No)、S707に進む。S705において、演出制御用CPU120は、メニュー呼出操作として、プッシュボタン31Bが押下操作されたか否かを判定する(S705)。メニュー呼出操作が有る場合は(S705;Yes)、表示制御部123を制御し、演出表示装置5において前述したメニュー画面の表示を開始する(S706)。尚、メニュー画面の表示やメニュー画面から切り替わる各種画面(例えば、図27の音量・光量の調整画面)の表示は、飾り図柄の可変表示の開始等によって終了する。S706の実行後は、演出設定処理を終了する。また、メニュー呼出操作が無い場合は(S705;No)、S706を実行せずに演出設定処理を終了する。尚、本実施例では、メニュー呼出操作を可変表示の非実行時におけるプッシュボタン31Bの押下操作とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー呼出操作は、可変表示の非実行時におけるスティックコントローラ30の傾倒操作や音量調整ボタン41,42の押下操作であっても良い。メニュー呼出操作を音量調整ボタン41,42の押下操作とする場合は、音量調整ボタン41,42の少なくとも一方を押下操作することで演出表示装置5にメニュー画面が表示されるようにし、該メニュー画面の表示後は、引き続き音量調整ボタン41,42の押下操作により音量や光量、演出実行頻度を変更できるようにしても良いし、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作により音量や光量、演出実行頻度を変更できるようにしても良い。
S707において、演出制御用CPU120は、演出表示装置5において図22に示すメニュー画面の表示中であるか否かを判定する(S707)。メニュー画面の表示中である場合は(S707;Yes)、S708に進み、メニュー画面の表示中ではない場合は(S707;No)、S714に進む。
S708において演出制御用CPU120は、メニュー画面において「演出実行頻度設定」の選択項目を選択した状態で、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)が有るか否かを判定する(S708)。メニュー画面において「演出実行頻度設定」の選択項目を選択した状態で、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)が有る場合は(S708;Yes)、S709に進む。一方、メニュー画面において「演出実行頻度設定」の選択項目を選択した状態における決定操作(プッシュボタン31Bの押下)が無い場合は(S708;No)、S710に進む。
S709において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、演出表示装置5において図23に示す演出実行頻度設定画面の表示を開始し、演出設定処理を終了する(S709)。尚、遊技者が未だ演出実行頻度(演出実行頻度モード)の設定変更していない場合には、初期設定である「通常頻度モード」の選択項目が強調表示される。また、遊技者が既に演出実行頻度の設定変更した後であって、変更した設定が未だ初期設定にリセットされていない場合には、現在の設定中の演出実行頻度に対応する選択項目が強調表示される。また、遊技者が既に演出実行頻度の設定変更した後であっても、演出実行頻度の設定画面の表示を開始するときには、変更された設定を初期設定にリセットするようにすることで、演出実行頻度設定画面を表示するときには、常に、初期設定である「通常頻度モード」の選択項目を表示するようにしても良い。
また、S710において、演出制御用CPU120は、メニュー画面において「音量・光量調整」の選択項目を選択した状態で、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)が有るか否かを判定する(S710)。メニュー画面において「音量・光量調整」の選択項目を選択した状態で、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)が有る場合は(S710;Yes)、S711に進み、メニュー画面において「音量・光量調整」の選択項目を選択した状態で、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)が無い場合は(S710;No)、S711aに進む。
S711において演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、演出表示装置5において、設定切替スイッチ300のチャンネルに応じた初期表示(音量)及び初期表示(光量)、または、遊技者により変更されたその時点の音量及び光量の段階を強調表示する調整画面(図27のような調整画面)の表示を開始する制御を行い、演出設定処理を終了する。
つまり、音量及び光量が遊技者により変更されていない場合、或いは、音量及び光量が遊技者により変更されたが、変更した設定が初期設定にリセットされた場合には、初期表示(音量)及び初期表示(光量)の調整画面が表示される一方、音量及び光量が遊技者により変更され、該変更された音量及び光量が初期設定に未だリセットされていない場合には、その時点において設定されている、変更された音量及び光量の調整画面が表示される。
尚、初期表示(音量)及び初期表示(光量)を表示する調整画面の場合におけるチャンネルと初期表示との関係は、図26に示す関係である(例えば、図26に示すような関係のテーブルをROM121に用意して参照する等して初期表示の表示を行う)。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」であれば、初期表示(音量)を「2」、初期表示(光量)を「30%」とした音量段階及び光量段階を含む調整画面を表示する。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「5」であれば、初期表示(音量)を「10」、初期表示(光量)を「60%」とした調整画面を表示する。例えば、設定切替スイッチ300のチャンネルが「9」であれば、初期表示(音量)を「14」、初期表示(光量)を「100%」とした音量段階及び光量段階を含む調整画面を表示する。
S711aにおいて、演出制御用CPU120は、メニュー画面において選択操作(スティックコントローラ30の左右方向への傾動)が有りか否かを判定する。メニュー画面において選択操作が有る場合、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、選択操作によって選択された項目(図22に示す「演出実行頻度設定」または「音量・光量調整」の項目)を強調表示する制御を行い、演出設定処理を終了する(S711b)。このように図22に示すメニュー画面において強調表示された項目が選択項目となる。また、メニュー画面において選択操作が無い場合はS712に進む。
S712において、演出制御用CPU120は、メニュー画面において「戻る」の選択項目を選択する選択操作が有りか否かを判定する(S712)。メニュー画面において「戻る」の選択項目を選択する選択操作が有る場合は(S712;Yes)、表示制御部123を制御して、メニュー画面の表示を終了するためのメニュー画面表示終了処理を実行して(S713)、演出設定処理を終了する。また、メニュー画面において「戻る」の選択項目を選択する選択操作が無い場合は(S712;No)、S713を実行せずに演出設定処理を終了する。
一方、上記したS707において「No」と判定された場合に移行するS714において演出制御用CPU120は、演出表示装置5において演出実行頻度設定画面の表示中であるか否かを判定する(S714)。演出表示装置5において演出実行頻度設定画面の表示中である場合は(S714;Yes)、S715に進み、演出表示装置5において演出実行頻度設定画面の表示中でない場合は(S714;No)、S719に進む。
S715において演出制御用CPU120は、演出表示装置5に表示されている演出実行頻度設定画面において、演出実行頻度モードの変更操作が有るか否かを判定する(S715)。例えば、図23の設定画面では、スティックコントローラ30の操作棍を左右方向に傾倒操作すると、強調表示される演出実行頻度モードの選択項目が変更されるとともに、該強調表示される選択項目の演出実行頻度モードが設定される。このように、本実施例では、変更操作を簡素化するために、プッシュボタン31Bの押下等の決定操作を行うことなく、演出実行頻度モードの選択項目の選択を変更することにより演出実行頻度モードの設定を変更できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー画面における操作と同様に、演出実行頻度モードのいずれかの選択項目を選択した状態におけるプッシュボタン31Bの押下によって設定を変更できるようにしても良い。
演出実行頻度モードの変更操作(演出実行頻度モードの選択項目の選択操作)が有る場合は(S715;Yes)、S716に進み、演出実行頻度モードの変更操作(演出実行頻度モードの選択項目の選択操作)が無い場合は(S715;No)、S717に進む。
S716において、演出制御用CPU120は、操作内容に応じて強調表示している演出実行頻度モードの選択項目を変更する表示制御を行うとともに、変更された演出実行頻度モードを記憶した後、演出設定処理を終了する。
尚、変更された演出実行頻度モードが記憶されると、以後の予告演出決定処理(図14)においては、変更された演出実行頻度モードに対応した予告演出種別決定用テーブル(図15)を用いて、予告演出の種別及び予告演出を実行するか否かの決定がなされる。
また、本実施例では、演出表示装置5の表示画面における右上の表示領域に、現在設定中の演出実行頻度モードを報知する報知表示(図24参照)がなされる。遊技者の操作により演出実行頻度モードが変更されると、演出制御用CPU120は、演出実行頻度モードの報知表示を変更する表示制御を行う。
尚、現在設定中の音量段階や光量段階については、調整画面(図27)のみで表示を行い、調整画面を表示しているとき以外の通常(変動中や非変動中を含む)には、現在設定中の音量段階や光量段階については、遊技者に報知を行わない。
本実施例では、「通常頻度モード」が設定中の場合には、演出実行頻度モードの報知表示がなされずに、「高頻度モード」または「低頻度モード」が設定中の場合に、演出実行頻度モードの報知表示がなされる。尚、「通常頻度モード」が設定中の場合であっても、演出実行頻度モードの報知表示がなされるようにしても良い。
本実施例では、図23の演出実行頻度の設定画面が終了し、更に図22のメニュー画面が終了した後であって、デモ画面が表示されたとき、または可変表示が開始されたときから演出実行頻度モードの報知表示を開始する。この演出実行頻度モードの報知表示は、デモ画面表示中、または可変表示中において表示される。尚、演出実行頻度モードの報知表示は、可変表示中にのみ表示されるものであっても良い。また、本実施例では、演出実行頻度の設定画面やメニュー画面が終了した後に、演出実行頻度モードの報知表示が開始されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出実行頻度の設定画面において演出実行頻度モードの設定を変更した時点で、演出実行頻度モードの報知表示が開始されるものであっても良い。
尚、本発明の「遊技の実行中において設定の内容を特定可能に報知する」とは、少なくとも可変表示中において演出実行頻度モードの設定の内容を特定可能に報知表示により報知することである。また、「遊技の実行中」とは、少なくとも可変表示中であり、遊技者が少なくとも遊技を実行可能な状態のときのことである。尚、「遊技の実行中」とは、可変表示中以外のときを含むものであって、メニュー画面(図22)や設定画面(図23)を表示していないときであれば良い。尚、本発明の「遊技の実行中において設定の内容を特定可能に報知する」とは、遊技者が設定画面(図23)において変更操作を行っている状態、つまり、遊技を行っていないときには、設定の内容を特定可能に報知せず、遊技者が設定画面(図23)において変更操作を行っていないときに、設定の内容を特定可能に報知することである。
尚、本発明の「初期設定」とは、遊技店側で設定切替スイッチ300のチャンネルの変更されたときの設定であって、パチンコ遊技機1の電源投入時(またはリセット時)の設定のことである。尚、本発明の「初期設定」とは、パチンコ遊技機1が製造工場から出荷される時点の設定であっても良い。
尚、本実施例では、遊技の実行中において、音量段階または光量段階を特定可能に報知していないので、不要な報知がなされずに遊技者が遊技に集中できる。
また、本実施例では、演出表示装置5の表示画面を用いて演出実行頻度モードを特定可能に報知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出表示装置5以外の報知手段、例えば、演出用のLEDの点灯や点灯色の変更等によって、演出実行頻度モードを特定可能に報知するようにしても良い。
また、S717において、演出制御用CPU120は、演出実行頻度設定画面において「メニューに戻る」の選択項目を選択する選択操作が有りか否かを判定する(S717)。演出実行頻度設定画面において「メニューに戻る」の選択項目を選択する選択操作が有る場合は(S717;Yes)、S718に進み、演出実行頻度設定画面において「メニューに戻る」の選択項目を選択する選択操作が無い場合は(S717;No)、演出設定処理を終了する。
S718において演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、S705のメニュー呼び出し操作に応じて表示したメニュー画面と同一のメニュー画面の表示を開始する制御を行い(S718)、演出設定処理を終了する。
また、S719において、演出制御用CPU120は、演出表示装置5において音量・光量調整画面の表示中であるか否かを判定する(S719)。音量・光量調整画面の表示中である場合は(S719;Yes)、S719aに進み、音量・光量調整画面の表示中でない場合は(S719;No)、演出設定処理を終了する。
S719aにおいて、演出制御用CPU120は、音量・光量画面において選択操作(スティックコントローラ30上下右方向への傾動)が有りか否かを判定する。音量・光量画面において選択操作が有る場合、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、選択操作によって選択された領域(図26に示す音量段階の表示領域である5HH、光量段階の表示領域である5HL、『メニューに戻る』の領域のいずれか)を強調表示する制御を行い、演出設定処理を終了する(S719b)。また、音量・光量画面において選択操作が無い場合はS720に進む。
S720においてにおいて演出制御用CPU120は、音量・光量調整画面において「メニューに戻る」の選択項目を選択する選択操作が有るか否かを判定する。音量・光量調整画面において「メニューに戻る」の選択項目を選択する選択操作が有る場合は(S720;Yes)、S721に進み、音量・光量調整画面において「メニューに戻る」の選択項目を選択する選択操作が無い場合は(S720;No)、S721に進む。S721において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、表示制御部123を制御して、S705のメニュー呼び出し操作に応じて表示したメニュー画面と同一のメニュー画面の表示を開始する制御を行い、演出設定処理を終了する。
S722において、演出制御用CPU120は、演出表示装置5に音量・光量調整画面が表示されている状態において、光量の変更操作、つまり、領域5HLが強調表示されている状態において、スティックコントローラ30の左右方向への傾倒操作が有る否かを判定する(S722)。光量の変更操作が有りの場合は(S722;Yes)、S723に進み、光量の変更操作が無しの場合は(S722;No)、S725に進む。
S723において、演出制御用CPU120は、強調表示している光量段階(第2光量段階)を変更する表示制御を行う(S723)。遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、強調表示される光量段階を一段階下げる(現在が最低段階であれば最低段階を維持する)ように表示制御を行う。当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、強調表示される光量段階を一段階上げる(現在が最高段階であれば最高段階を維持する)ように表示制御を行う。
例えば、図27の状態で、操作棍を左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「75%」から「60%」に変更する。更に、左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「45%」に変更する。更に、左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「45%」のままにする(これによって、遊技者が意図せずに傾倒操作をし過ぎても最小の光量を維持することができる)。例えば、図27の状態で、操作棍を右に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「75%」から「100%」に変更する。更に、左に傾倒操作すると、強調表示される光量段階(第2光量段階)を「100%」のままにする(これによって、遊技者が意図せずに傾倒操作をし過ぎても最大の光量を維持することができる)。そして、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1光量段階と、変更後(ここでは、操作がされたにも関わらず最高段階または再下段階を維持する場合を含む)の強調表示された光量段階と、に基づいて光量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の光量とに対応した光量を設定する(S724)。例えば、強調表示された光量段階が変更された場合には、変更後の強調された光量段階を新たな第2光量段階として設定し、第1光量段階と新たに設定した第2光量段階とに基づいて新たな光量を設定する。例えば、第1光量段階が「6」のときに、強調表示の光量段階が「75%」から「100%」に変更された場合、第2光量段階として「100%」を設定し、光量として「100%」を設定する。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された光量で演出(例えば、電飾信号は、この設定された光量をも指定する)等が実行される。演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300のチャンネルに基づく第1光量段階と、変更後の強調表示された光量段階と、に基づいた光量を示す光量データを、RAM122の所定領域に形成された光量設定値記憶バッファに第2光量段階の光量として更新記憶して設定する。このようにすることで、演出制御用CPU120は、光量設定値記憶バッファに第2光量段階の光量として記憶されているデータを参照することで、現在設定されている光量を把握することが可能となっている。
尚、本実施例では、強調表示される光量段階をスティックコントローラ30(操作棍)の傾倒により変更した場合、該強調表示される光量段階を変更したタイミングで新たに強調表示される光量段階にもとづく光量を設定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、強調表示される光量段階をスティックコントローラ30(操作棍)の傾倒により変更した場合は、新たに強調表示される光量段階にもとづく光量を設定するタイミングは、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)や可変表示の開始時等、強調表示される光量段階を変更したタイミングとは異なっていても良い。
尚、演出制御用CPU120は、光量が変更されたこと(操作があったにもかかわらず維持されたことを含む)を報知するために、確認音を出力するようにしてもよい。本実施例では、確認音は、スピーカ8L,8Rから出力される背景音としての非変動BGMや飾り図柄の可変表示中にスピーカ8L,8Rから出力されるBGM(変動中BGM)及びその他の効果音とは異なる個別の音となっている。更に、確認音の代わりまたは加えて遊技効果LEDや装飾用LED等を点灯または点滅させて前記報知を行ってもよい。光量が変更されたことを報知するために点灯または点滅させる遊技効果LED9や装飾用LEDの光量は、設定された光量である(光量の変更の場合、これによって変更後の光量を確認できる)。操作がされたにも関わらず最高段階を維持する場合には、最大光量で出力するようにしてもよい。操作がされたにも関わらず最小段階を維持する場合には、最小光量で出力するようにしてもよい(尚、点灯等による報知を分かりやすくするために、最小光量よりも大きい光量での出力を行ってもよい)。尚、前記報知のための発光体は、当該報知専用に設けられてものであってもよい。これによって、当該報知を分かりやすく行うことができる。そして、S724の実行後は、演出設定処理を終了する。また、S725において、演出制御用CPU120は、音量変更操作処理(図17参照)を実行した後、演出設定処理を終了する。
図17の音量変更操作処理において、まず、演出制御用CPU120は、後述する確認音が出力中であることを示す確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定する(S801)。ここで、確認音出力中タイマがカウント中である場合は、S812に進む。一方、確認音出力中タイマがカウント中でない場合は、音量の変更操作が有りか否か、つまり、領域5HHが強調表示されている状態において、スティックコントローラ30の左右方向への傾倒操作が有る否かを判定する(S801a)。音量の変更操作が有る場合は(S801a;Yes)、S802に進み、音量の変更操作が無い場合は(S801a;No)、音量変更操作処理を終了する。S802において、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300のチャンネルに対応した最大音量への変更操作であるか否かを判定する(S802)。ここで、最大音量への変更操作でない場合は、S805に進む。一方、最大音量への変更操作である場合は、S803に進む。
S803において演出制御用CPU120は、現在設定されている音量が今回以前の操作によって最大音量にされたものであって、既に最大音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最大音量に変更済みでない場合は、S808aに進む。一方、既に最大音量に変更済みである場合は、現在設定されている第1音量段階と現在強調表示されている最大音量の音量段階とに対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態に対応した最大音量時の確認音の出力を開始し(S804)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S811)、当該音量変更操作処理を終了する。
以上のように、本実施例の音量変更処理においてスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を音量調整ボタン41,42の押下操作により変更する場合は、音量・光量調整画面が表示されている状態でスティックコントローラ30の傾倒操作によりスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を変更する場合(音量変更操作処理の実行時)とは異なり、可変表示の実行中、可変表示の非実行時、大当り遊技中等に拘りなく図27に示すような変更後の音量の強調表示が実行されず、変更後の音量にて確認音のみが出力されるようになっている。しかしながら本発明はこれに限定されるものではなく、スピーカ8L,8Rから出力される音の音量を音量調整ボタン41,42の押下操作により変更した場合は、スピーカ8L,8Rから出力される音の音量がいずれの音量に変更されたかを演出表示装置5における表示(変更結果報知表示)等にて報知するようにしても良い。
また、可変表示の非実行時に音量調整ボタン41,42の押下操作によりスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を変更した場合は、スピーカ8L,8Rから出力される音の音量が変更されたことを遊技者が把握しやすいように、前記変更結果報知表示を演出表示装置5の中央部に表示する一方で、可変表示の実行中に音量調整ボタン41,42の押下操作によりスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を変更した場合は、前記変更結果報知表示を演出表示装置5の端部(例えば、右上端部)に表示したり、可変表示の非実行時よりも小さく表示することによって、実行中の演出(例えば、可変表示や保留記憶表示、予告演出)が前記変更結果報知表示によりを妨げられないようにしても良い。
また、本実施例では、演出表示装置5においてメニュー画面が表示されている状態では音量調整ボタン41,42の押下操作によりスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を変更不可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出表示装置5においてメニュー画面が表示されている状態であっても音量調整ボタン41,42の押下操作によりスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を変更可能としても良い。
尚、本実施例では、音量変更処理において確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定し(S832)、確認音出力中タイマがカウント中であればS833〜S839の処理を実行しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、該S832の処理を実行しないようにすることで、確認音出力中タイマがカウント中であるか否かに拘らずS833〜S839の処理を実行可能としても良い。
尚、本実施例において、確認音出力中タイマのタイマ値は、確認音の出力時間に合わせて予め決められた値がセットされている。また、この確認音出力中タイマのタイマ値は、確認音の出力時間と同一でなくても良く、確認音の出力時間よりも若干長い時間であっても良いし、若干短い時間であっても良い。更に、確認音の出力時間は、出力する音量に応じて異なる長さであっても良く、その場合には、各確認音の出力時間に応じた確認音出力中タイマのタイマ値が、タイマカウントの開始時にセットされる。
また、S805において演出制御用CPU120は、上記したS801aにおいて操作有りと判定した遊技者の操作が設定切替スイッチ300のチャンネルに対応した最小音量への変更操作であるか否かを判定する。ここで、最小音量への変更操作でない場合は、S808aに進む。一方、最小音量への変更操作である場合は、S806に進む。
S806において演出制御用CPU120は、現在設定されている音量が今回以前の操作によって最小音量にされたものであって、既に最小音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最小音量に変更済みでない場合は、S808aに進む。一方、既に最小音量に変更済みである場合は、現在設定されている第1音量段階と現在強調表示されている最小音量の音量段階とに対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態に対応した最小音量時の確認音の出力を開始し(S807)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S811)、当該音量変更操作処理を終了する。
S808aにおいて演出制御用CPU120は、その操作内容に応じて強調表示している音量段階(第2音量段階)を変更する表示制御を行う。例えば、当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階下げるように表示制御を行う。また、当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、強調表示される音量段階を一段階上げるように表示制御を行う。
S808aのあと、演出制御用CPU120は、演出表示装置5に表示中の音量ゲージGを音量の変更操作に応じた表示内容に変更する表示制御を行う(S808b)。例えば、当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を左に傾倒操作する操作である場合、音量ゲージGの棒グラフを短くするように表示制御を行う。当該遊技者の操作がスティックコントローラ30の操作棍を右に傾倒操作する操作である場合、音量ゲージGの棒グラフを長くするように表示制御を行う。
S808bのあと、演出制御用CPU120は、設定切替スイッチ300のチャンネルに基づく第1音量段階(初期表示)と、変更後の強調表示された音量段階と、に基づいた音量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量段階とに対応した音量を示す音量データを、RAM122の所定領域に形成された音量設定値記憶バッファに第2音量段階の音量として更新記憶して設定する(S809)。このようにすることで、演出制御用CPU120は、音量設定値記憶バッファに第2音量段階の音量として記憶されているデータを参照することで、現在設定されている音量を把握することが可能となっている。
つまり、強調表示された音量段階が変更された場合には、変更後の強調された音量段階が示す音量データを第2音量段階の音量として音量設定値記憶バッファに更新記憶する。具体的には、第1音量段階(初期表示)が、前述したように、「8」以下である例えば「2」(設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」)のときに、強調表示の音量段階が「2」または「4」から「3」に変更された場合には、音量データを第2音量段階の音量として「3」に設定する。一方、第1音量段階(初期表示)が、前述したように、「10」以上である例えば「11」(設定切替スイッチ300のチャンネルが「6」)のとき、強調表示の音量段階が「13」から「14」に変更された場合には、音量データを第2音量段階の音量として「22」に設定する。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された音量で演出等が実行される。
本実施例では、音量の変更操作を受付けたときには、設定切替スイッチ300のチャンネルに基づく第1音量段階(初期表示)と、変更後の強調表示された音量段階とに基づいた音量を、音量ゲージGや音量・光量調整画面の強調表示や確認音により報知しており、遊技者が視認により把握可能な報知態様のみならず、聞き取ることにより把握可能な報知態様となっている。これに対して、パチンコ遊技機1の電源投入時には、設定切替スイッチ300のチャンネルに基づく第1音量段階(初期表示)に基づいた音量を音量ゲージGのみを用いて報知しており、遊技者が視認により把握可能な報知態様のみとなっている。つまり、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期音量の報知態様は、自動的に実行される報知であるので、音量ゲージGのみの表示として煩わしくないようにしている。一方、音量の変更操作を受付けたときの音量の報知態様は、遊技者の操作により実行される報知であるので、音量・光量調整画面の強調表示や確認音等の多様が報知を行って、遊技者が変更後の音量を認識し易くしている。尚、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期音量の報知は、第1音量段階を報知するものである。一方、音量の変更操作を受付けたときの音量の報知は、第2音量段階を報知するものである。
尚、本実施例は、音量の変更操作を受付けたときに、音量ゲージGを音量の表示を変更した処理の後に、変更後の強調表示された音量段階に基づいた音量の設定を行う処理を実行しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量の変更操作を受付けたときに、変更後の強調表示された音量段階に基づいた音量の設定を行う処理を実行した後に、音量ゲージGを音量の表示を変更する処理を行っても良いし、音量ゲージGを音量の表示を変更した処理と変更後の強調表示された音量段階に基づいた音量の設定を行う処理とを同時に実行しても良い。
S809のあと、演出制御用CPU120は、変更後の新たな音量の確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と強調表示の音量とに対応した音量の確認音を出力する設定を行うことで該確認音の出力を開始し(S810)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S811)、当該音量変更操作処理を終了する。
尚、本実施例では、強調表示される音量段階をスティックコントローラ30(操作棍)の傾倒により変更した場合、該強調表示される音量段階を変更したタイミングで新たに強調表示される音量段階にもとづく音量を設定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、強調表示される音量段階をスティックコントローラ30(操作棍)の傾倒により変更した場合は、新たに強調表示される音量段階にもとづく音量を設定するタイミングは、決定操作(プッシュボタン31Bの押下)や可変表示の開始時等、強調表示される音量段階を変更したタイミングとは異なっていても良い。
S804,S807,S810における確認音の出力は、演出制御用CPU120が音声制御基板13に対する指令(音量設定値記憶バッファに第2音量として記憶されている音量データに対応する音声信号)の出力を行うことによってスピーカ8L,8Rから出力される。また、この確認音は、前述したように、遊技者が変更後の音量を確認できる程度の短い期間出力されるチャイム音とされているが、これらチャイム音以外の効果音や音声ボイス等で構成されていても良い。
確認音出力中タイマがカウント中である場合に進むS812において、演出制御用CPU120は、確認音出力中タイマのタイマ値を1減算し、確認音出力中タイマがタイマアップしたか否かを判定する(S813)。ここで、確認音出力中タイマがタイマアップしていない場合は、当該音量変更操作処理を終了する。一方、確認音出力中タイマがタイマアップした場合は、確認音の出力を終了し(S814)、当該音量変更操作処理を終了する。つまり、確認音出力中タイマは、前述したように、音声制御基板13によって、確認音が出力中であるか否かを判定するためのタイマであって、演出制御用CPU120は、該確認音出力中タイマに基づいて確認音の出力終了を制御しないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら確認音出力中タイマがタイマアップしたときに、音声制御基板13に対して確認音の出力を終了する音声信号を出力して、確認音の出力終了を演出制御用CPU120が制御するようにしても良い。
尚、音量変更操作処理では、始めに確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定することで、確認音が出力中に行われた音量変更のための操作を無効にするようになっており、遊技者が短期間に連続して操作を行ったときに、遊技者が意図しない音量調整が行われることを防止できる。また、現在が最低段階である音量を更に下げようとした場合には、最低段階である音量に応じた確認音を出力し、現在が最高段階である音量を更に上げようとした場合には、最高段階である音量に応じた確認音を出力するため、遊技者は、音量が設定できる範囲を超えて操作をしていることを把握できるようになっている。
このような一連の処理によって、音量や光量の変更等が実現される。例えば、遊技中に設定切替スイッチ300のチャンネルが「0」〜「9」に変更されると、そのチャンネルの変更が、音量・光量調整の調整画面(図27等)を表示したときに反映され、このときに、変更後のチャンネルに応じた第1音量段階及び第1光量段階が設定され、第1音量段階及び第1光量段階と初期表示(音量)や初期表示(光量)とに応じた音量・光量に変更される。尚、遊技中に設定切替スイッチ300のチャンネルが「A」〜「F」に変更された場合には、すぐにその変更が反映される。つまり、すぐに変更後のチャンネルに応じた第1音量段階及び第1光量段階が設定される。更に、調整画面中の第2音量段階や第2光量段階がスティックコントローラ30の操作棍への操作等によって変更されると、その都度、光量や音量が変更され、光量が変更された場合には、変更後の光量で遊技効果LED9や装飾用LED等が発光されるとともに確認音が出力され、音量が変更された場合には、確認音が出力される。
本実施例では、このような構成によって、初期表示(音量)や初期表示(光量)の段階(第2音量段階や第2光量段階の初期表示)が、設定切替スイッチ300のチャンネルの状態(第1音量段階や第1光量段階)に応じて異なるようになっているので、設定切替スイッチ300のチャンネルの状態と第2音量段階や第2光量段階とが関連するので、遊技者は、設定切替スイッチ300のチャンネルの状態を把握しやすく、また、第1音量段階や第1光量段階が異なっているのに実際に表示される第2音量段階や第2光量段階が同じになりにくく、これによって、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。また、前記実施例では、第1音量段階や第1光量段階が最高段階であるときと最低段階であるときとで初期表示(音量)や初期表示(光量)が異なるようになっているので、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。
また、本実施例では、初期表示(音量)や初期表示(光量)が、第1音量段階や第1光量段階が最高段階以外であるときには最高段階以外の第2音量段階(「2」〜「13」)や第2光量段階(「30%」、「45%」、「60%」、「75%」)を示すように、かつ、第1音量段階や第1光量段階が最高段階であるときには最高段階である第2音量段階(「14」)や第2光量段階(「100%」)を示すようになっているので、実際の音量や光量が誤認されにくく、好適に音量や光量を調整できる。また、この構成によって、音量や光量が遊技店側の設定よりも大きくならなくなるので、遊技店側は第1音量段階や第1光量段階を最高にしておくことで、意図しない大きな音の出力や明るい光での点灯等が防止される。
また、設定切替スイッチ300のチャンネルが変更された場合、第1音量段階や第1光量段階は、調整画面の表示時に初めて設定(変更)され、実際の音量や光量が反映されるので、遊技者の意図しないタイミング(第1音量段階や第1光量段階は、通常遊技者が設定できないので、第1音量段階や第1光量段階が変更されても遊技者にとっては変更前の音量や光量を望むことがある)で音量や光量が変更されることが防止される(調整画面の表示によって遊技者は音量や光量の変更を意図するので、このとき音量や光量の変更があっても不都合は少ない)。
第1音量段階が上がると初期表示(音量)も上がるので、第1音量段階と第2音量段階との関係が把握しやすので、好適に音量を調整できる。第1光量段階が上がると初期表示(光量)も上がるので、第1光量段階と第2光量段階との関係が把握しやすので、好適に光量を調整できる。また、第2音量段階の設定時において確認音が出力されるので、第2音量段階において音でも設定を確認できるので、好適に音量を調整できる。設定切替スイッチ300のチャンネルとして、遊技者の音量や光量の調整を制限する「A」〜「F」が用意されているので、遊技者側の音量設定や光量設定を制限でき、遊技店が意図しない音量での音声出力を防止できる。また、前記制限中では、「音量・光量調整」の項目があるメニュー画面の代わりに「音量・光量調整」の項目が無いメニュー画面を表示するので、第2音量段階の設定が制限されていることを遊技者に報知できる。
尚、本実施例では、遊技中に設定切替スイッチ300のチャンネルが変更されても、調整画面の表示時にその変更が反映されるようになっているが、設定切替スイッチ300のチャンネルが変更されたときに、その変更が反映されるタイミングを電源投入時から所定期間内に限定するようにしてもよい。このようにすることで、電源投入時から所定期間内、つまり当該期間内に設定切替スイッチ300にアクセスできる遊技店の関係者のみが設定切替スイッチ300の操作が可能であるようにしてもよい。
以上、前記実施例によれば、遊技者によって調整(変更)された音量を容易に初期化(リセット)することができる。
また、前述した実施例や変形例のパチンコ遊技機1にあっては、演出制御用CPU120が、図17に示す音量変更操作処理のS804において最大音量に対応した確認音、またはS807において最小音量に対応した確認音を出力することで、所定範囲を超えて音量の設定を行うために操作部(スティックコントローラ30)の操作が行われたときに、所定範囲を超過する直前の音量に応じた音量の確認音を出力するので、遊技者に所定範囲を超えて設定しようとしていることを認識させることができる。
また、前述した実施例や変形例によれば、演出制御用CPU120が、図17に示す音量変更操作処理のS801において確認音出力中タイマがカウント中である場合、即ち確認音の出力中には、音量変更のための操作を無効にすることで、連続して操作部の操作が行われたときに、遊技者が意図しない音量設定が行われることを防止できる。尚、本実施例では、確認音の出力中において、確認音の出力がなされないとともに、強調表示の変更もなされないようになっている。
尚、本実施例では、音量変更操作処理において確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定し(S801)、確認音出力中タイマがカウント中であればS801a〜S811の処理を実行しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、該S801の処理を実行しないようにすることで、確認音出力中タイマがカウント中であるか否かに拘らずS801a〜S811の処理を実行可能としても良い。
次にデモ画面表示処理について説明する。図18は、S78のデモ画面表示処理の一例を示すフローチャートである。このデモ画面表示処理は、演出表示装置5においてデモンストレーション表示(デモ画面表示)を行うための処理である。
図18のデモ画面表示処理において、まず、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値である“0”であるか否かを判定する(S601)。ここで、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値でない場合は、後述するS605に進む。一方、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値である場合は、S602に進む。
S602において演出制御用CPU120は、デモ画面が表示中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面を表示中である場合は、当該デモ画面表示処理を終了し、当該デモ画面の表示を継続する。一方、デモ画面を表示中でない場合は、S603に進む。
S603において演出制御用CPU120は、可変表示が終了してからデモ画面表示を開始するまでの所定期間(リセット待ち期間)をカウントするタイマであって、デモ画面表示待ちタイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面表示待ちタイマがカウント中でない場合は、後述するS611に進む。一方、デモ画面表示待ちタイマがカウント中である場合は、S604に進む。
S604において演出制御用CPU120は、デモ画面表示待ちタイマがタイマアップしたか否か判定する。ここで、デモ画面表示待ちタイマがタイマアップした場合は、後述するS609に進む。一方、デモ画面表示待ちタイマがタイマアップしていない場合は、S611に進む。
S611において演出制御用CPU120は、デモ表示可能コマンドを主基板11から受信したときにセットされるデモ表示可能コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する。ここで、デモ表示可能コマンド受信フラグがセットされていない場合は、当該デモ画面表示処理を終了する。一方、デモ表示可能コマンド受信フラグがセットされている場合は、当該デモ表示可能コマンド受信フラグをクリアし(S612)、デモ画面表示待ちタイマのカウントを開始し(S613)、その後、該デモ画面表示処理を終了する。
また、S604にてデモ画面表示待ちタイマがタイマアップした場合に進むS609において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を制御して、演出表示装置5においてデモ画面表示を行う。そして、S610に進んで後述する遊技者設定リセット処理(図19参照)を実行した後、該デモ画面表示処理を終了する。
また、S601にて演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に対応する値でない場合、つまり可変表示が開始された場合に進むS605において、演出制御用CPU120は、デモ画面表示待ちタイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面表示待ちタイマがカウント中である場合は、デモ画面表示待ちタイマのカウントを終了し(S606)、当該デモ画面表示処理を終了する。一方、デモ画面表示待ちタイマがカウント中でない場合は、S607に進む。
S607において演出制御用CPU120は、デモ画面を表示中であるか否かを判定する。ここで、デモ画面を表示中でない場合は、当該デモ画面表示処理を終了する。一方、デモ画面を表示中である場合は、デモ画面の表示を終了し(S608)、その後、当該デモ画面表示処理を終了する。
次に遊技者設定リセット処理について説明する。図19は、S610の遊技者設定リセット処理の一例を示すフローチャートである。この遊技者設定リセット処理は、遊技者が音量段階や光量段階や演出実行頻度モードの変更を行った後であって、前述したデモ画面表示処理(図18参照)においてデモ画面の表示が開始されるとき、つまりリセット条件が成立したときに、遊技者が変更した音量段階や光量段階や演出実行頻度モードを初期設定にリセットするために実行される処理である。尚、「リセット条件が成立したとき」とは、前述したデモ画面表示待ちタイマがタイマアップしたときであって、可変表示が終了してから所定期間(リセット待ち期間)、遊技が行われない状態が継続したときとなっている。本実施例では、デモ画面表示待ちタイマに約5分間に対応する値が予めセットされており、所定期間は、1の遊技者が遊技を終了して立ち去ったであろうことが判断される期間となっている。尚、リセット条件の成立は、その他の態様であっても良く、例えば、保留記憶が一定期間以上発生しなかったとき、メニュー画面が表示されずにデモ画面が一定期間以上表示されたとき、遊技媒体が一定期間以上発射されなかったとき等の、遊技が一定時間進行しなかったときにリセット条件が成立するものであっても良い。
本実施例では、前述したリセットモード選択スイッチ310の操作によって、「通常リセットモード」、「全リセットモード」、「非リセットモード」の3種類のリセットモードが用意されている。前述したように、リセットモード選択スイッチ310は、遊技店の従業員のみがアクセス可能になっているので、遊技者はリセットモード選択スイッチ310を操作できないようになっている。つまり、リセットモードの変更は遊技店の従業員のみが行うものとなっている。
図25に示すように、「通常リセットモード」は、演出実行頻度モードを「通常頻度モード」(遊技店による初期設定)にリセットするためのモードである。また、音量または光量の設定が初期音量または初期光量(遊技店による初期設定)より低い場合は、設定切替スイッチ300のチャンネルに基づく設定(第1音量段階や第1光量段階)であって、遊技店による初期設定である初期音量または初期光量にリセットし、音量または光量の設定が初期音量または初期光量(遊技店による初期設定)以上の場合は、初期音量または初期光量にリセットしない(遊技者の設定を維持する)ためのモードである。
尚、本実施例では、音量または光量の設定が初期音量または初期光量より「低い」場合は、初期音量または初期光量にリセットするようになっているが、音量または光量の設定が初期音量または初期光量「以下」の場合は、初期音量または初期光量にリセットするようにしても良い。また、本実施例では、音量または光量の設定が初期音量または初期光量「以上」の場合は、初期音量または初期光量にリセットしないようになっているが、音量または光量の設定が初期音量または初期光量「より高い」場合は、初期音量または初期光量にリセットしないようにしても良い。つまり、本実施例の「低い」か否かの判定は、「以下」または「未満」か否かの判定であっても良い。また、本実施例の「以上」か否かの判定は、「高い」または「より高い」か否かの判定であっても良い。
また、「全リセットモード」は演出実行頻度モードを「通常頻度モード」(初期設定)にリセットする(遊技店による初期設定にする)とともに、音量または光量の設定を初期音量または初期光量にリセットする(遊技店による初期設定にする)ためのモードである。
また、「非リセットモード」は、演出実行頻度モードを「通常頻度モード」(初期設定)にリセットしない(遊技者の設定を維持する)とともに、音量または光量の設定を初期音量または初期光量にリセットしない(遊技者の設定を維持する)ためのモードである。
このように遊技店側は、各リセットモードの設定が行える。例えば、「全リセットモード」に設定されている場合には、1の遊技者が行った後に、他の遊技者が遊技を行うときに、前回の1の遊技者が行った設定変更を引き継ぐことなく、初期設定の状態で遊技を開始できる。また、「非リセットモード」に設定されている場合には、1の遊技者が長時間遊技をやめてしまってデモ画面に移っても、当該遊技者が行った設定変更がリセットされてしまうことがなくなる。また、「通常リセットモード」に設定されている場合には、演出実行頻度モードについては、常にリセットされるが、音量または光量の設定については、設定内容によりリセットされるときとリセットされないときとがある。本実施例では、音量または光量の設定が遊技店による初期設定より低い場合は、低い状態にされた音量または光量の設定を遊技店が希望する状態に戻すことができる。また、音量または光量の設定が遊技店による初期設定以上の場合は、音量または光量の設定を遊技店が希望する状態、またはそれよりも高い状態に維持することができる。
図19の遊技者設定リセット処理において、まず、演出制御用CPU120は、現在の遊技状態が確変状態であるか否かを判定する(S621)。尚、遊技状態が確変状態であるか否かは、確変フラグ(確変状態のとくにオンになるフラグ)がオン状態であるか否かで判定する。ここで、遊技状態が確変状態である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、遊技状態が確変状態でない場合は、S622に進む。
S622において演出制御用CPU120は、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(S622)。尚、遊技状態が時短状態であるか否かは、時短フラグ(時短状態のときにオンになるフラグ)がオン状態であるか否かで判定する。ここで、遊技状態が時短状態である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、遊技状態が時短状態でない場合は、S623に進む。
S623において演出制御用CPU120は、リセットモード選択スイッチ310のチャンネルが「2」であるか否か、つまり、非リセットモードに設定中であるか否かを判定する。ここで、非リセットモードに設定中である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、全リセットモードに設定中でない場合は、S624に進む。
S624において演出制御用CPU120は、現在の演出実行頻度の設定が通常頻度モードであるか否かを判定する。ここで、演出実行頻度の設定が通常頻度モードである場合は、通常頻度モードの設定を維持し(演出実行頻度の設定をリセットしない)、S626に進む。一方、演出実行頻度の設定が通常頻度モードである場合、つまり高頻度モード若しくは低頻度モードである場合は、S625に進んで演出実行頻度の設定を通常頻度モードに変更し(演出実行頻度の設定を初期設定にリセットする)、その後にS626に進む。尚、演出実行頻度の設定を通常頻度モードに変更した場合には、変更された演出実行頻度モードを記憶するとともに、前述した演出実行頻度モードの報知表示を変更(終了)する。
S626において演出制御用CPU120は、リセットモード選択スイッチ310のチャンネルが「1」であるか否か、つまり、全リセットモードに設定中であるか否かを判定する。ここで、全リセットモードに設定中でない場合、つまり、通常リセットモードに設定中である場合は、後述するS631に進む。一方、全リセットモードに設定中である場合は、S627に進む。
S627において演出制御用CPU120は、現在の音量段階が初期音量であるか否かを判定する。ここで、現在の音量段階が初期音量である場合は、後述するS629に進む。一方、現在の音量段階が初期音量でない場合は、現在の音量段階を初期音量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S628)、その後にS629に進む。
S629において演出制御用CPU120は、現在の光量段階が初期光量であるか否かを判定する。ここで、現在の光量段階が初期光量である場合は、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、現在の光量段階が初期光量でない場合は、現在の光量段階を初期光量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S630)、その後に当該遊技者設定リセット処理を終了する。
また、前述したS626にて全リセットモードに設定中でない場合、つまり、通常リセットモードに設定中である場合に進むS631において、演出制御用CPU120は、現在の音量段階が初期音量よりも低い段階であるか否かを判定する。現在の音量段階が初期音量よりも低い段階でない場合、つまり、現在の音量段階が初期音量以上である場合は、当該音量段階を維持し、後述する633に進む。一方、現在の音量段階が初期音量よりも低い段階である場合は、現在の音量段階を初期音量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S632)、その後にS633に進む。
S633において演出制御用CPU120は、現在の光量段階が初期光量よりも低い段階であるか否かを判定する。現在の光量段階が初期光量よりも低い段階でない場合、つまり、現在の光量段階が初期光量以上である場合は、当該光量段階を維持し、当該遊技者設定リセット処理を終了する。一方、現在の光量段階が初期光量よりも低い段階である場合は、現在の光量段階を初期光量に変更(遊技店による初期設定にリセット)し(S634)、その後に当該遊技者設定リセット処理を終了する。
尚、本実施例では、遊技者設定リセット処理において遊技状態が確変状態または時短状態であるときには、音量等の設定をリセットしないようにし、確変状態または時短状態であるときに音量等がリセットされてしまって遊技興趣が低下してしまうことを防止している。尚、遊技状態がその他の制御状態、例えば、大当り中等の状態であるときには、音量等の設定をリセットしないようにしても良い。
尚、本実施例では、「通常リセットモード」である場合に遊技者設定リセット処理において、演出実行頻度モードの設定はリセットするが、音量段階または光量段階については、初期設定よりも低い場合にリセットし、初期設定以上の場合にリセットしないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、「通常リセットモード」である場合に遊技者設定リセット処理において、演出実行頻度モードの設定はリセットするが、音量段階または光量段階については、いずれの段階であってもリセットしないようにしても良い。
尚、本実施例では、「通常リセットモード」である場合に遊技者設定リセット処理において、リセット条件が成立したときに、演出実行頻度モードの設定については、必ずリセットするが、音量段階または光量段階については、所定条件の場合(初期設定よりも低い場合)にリセットし、それ以外の場合(初期設定以上の場合)にリセットしない。このように、遊技者設定リセット処理において、必ずリセットされる設定は、演出実行頻度モード(第1設定項目)のように予告演出等の内容(演出の実行割合や演出の種別や登場するキャラクタやストーリー等)に係わる設定となっている。この予告演出等の演出の内容に係わる設定は、1の遊技者が行った後に、次の他の遊技者が遊技を行うときに、前回の1の遊技者が行った設定変更を引き継いでしまうと、次の他の遊技者が困惑してしまったり、演出の内容が通常と違うので不利な状態で遊技を進行してしまったりする虞がある。そのため、本実施例では、予告演出等の演出の内容に係わる設定は、必ずリセットされる。尚、必ずリセットされる「第1設定項目」は、演出実行頻度モード以外のものであっても良く、予告演出の演出内容を変更するもの、例えば、予告演出に登場するキャラクタを遊技者が変更するもの等であっても良い。また、所定条件によってリセットされる音量段階または光量段階(第2設定項目)については、スピーカ8L,8Rの音量や遊技効果LED9や装飾用LED等の発光光量等の遊技機に搭載された装置類の出力量に係わる設定(遊技者の視覚や聴覚や触覚に係わる設定)であって、予告演出等の演出の内容に係わらないものとなっている。尚、所定条件の場合にリセットされる「第2設定項目」は、音量段階または光量段階以外のものであっても良く、例えば、演出表示装置5の表示画面の輝度を変更するもの等であっても良い。つまり、「第1設定項目」は、遊技機に搭載された装置類の出力量に係わらない設定であって、予告演出等の演出の内容に係わる設定である。また、「第2設定項目」は、予告演出等の演出の内容に係わらない設定であって、遊技機に搭載された装置類の出力量に係わる設定である。
尚、本実施例では、遊技者設定リセット処理において、リセット条件が成立したときに、演出実行頻度モードの設定については、必ずリセットするが、音量段階または光量段階については、所定条件の場合(初期設定よりも低い場合)にリセットし、それ以外の場合にリセットしないようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者設定リセット処理において、リセット条件が成立したときに、音量段階または光量段階については、必ずリセットするが、演出実行頻度モードの設定については、所定条件の場合にリセットし、それ以外の場合にリセットしないようにしても良いし、演出実行頻度モードの設定については、全くリセットしないものであっても良い。
次に音量変更処理について説明する。本実施例における音量変更処理は、演出表示装置5において音量・光量調整画面を表示中でない場合、つまり、飾り図柄の可変表示が実行されていない非変動時において音量・光量調整画面が表示されていない状態、可変表示の実行中、大当り遊技中において、遊技者が音量調整ボタン41,42を押下操作することにより、音量・光量調整画面が表示されていなくともスピーカ8L,8Rから出力される音の音量を変更するための処理である。図20は、音量変更処理の一例を示すフローチャートである。図20の音量変更処理において、まず、演出制御用CPU120は、演出表示装置5に音量・光量調整画面を表示中であるか否かを判定する(S831)。ここで、音量・光量調整画面を表示中である場合は、当該音量変更処理を終了する。一方、音量・光量調整画面を表示中でない場合は、S832に進む。
S832において演出制御用CPU120は、後述する確認音が出力中であることを示す確認音出力中タイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、確認音出力中タイマがカウント中である場合は、S855に進む。一方、確認音出力中タイマがカウント中でない場合は、音量調整ボタン41,42の操作が有りか否かを判定する(S833)。ここで、音量調整ボタン41,42の操作が無い場合は(S833;No)、音量変更処理を終了する。一方、音量調整ボタン41,42の操作が有る場合は(S833;Yes)、S834に進む。
S834において演出制御用CPU120は、当該操作が右側の音量調整ボタン41の操作であるか否か、つまり音量を大きくする操作であるか否かを判定する。ここで、当該操作が音量調整ボタン41の操作である場合は、S835に進む。一方、当該操作が右側の音量調整ボタン41の操作でない場合、つまり左側の音量調整ボタン42の操作であって音量を小さくする操作である場合は、S850に進む。
S835において演出制御用CPU120は、現在設定されている音量が今回以前の操作によって最大音量にされたものであって、既に最大音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最大音量に変更済みでない場合は、S836に進む。一方、既に最大音量に変更済みである場合は、現在設定されている第1音量段階に対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態に対応した最大音量時の確認音を出力する設定を行うことで該確認音の出力を開始し(S840)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S839)、当該音量変更処理を終了する。
S850において演出制御用CPU120は、現在設定されている音量が今回以前の操作によって最小音量にされたものであって、既に最小音量に変更済みであるか否かを判定する。ここで、最小音量に変更済みでない場合は、S836に進む。一方、既に最小音量に変更済みである場合は、現在設定されている第1音量段階に対応した確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態に対応した最小音量時の確認音を出力する設定を行うことで該確認音の出力を開始し(S851)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S839)、当該音量変更処理を終了する。
S836において演出制御用CPU120は、その操作内容(音量の変更操作)に応じて音量ゲージGの表示内容を変更(更新)する表示制御を行う。例えば、当該遊技者の操作が左側の音量調整ボタン42の操作である場合、音量ゲージGの棒グラフを短くするように表示制御を行う。尚、現在が最短の棒グラフであれば、前述のS850からS851に進むことにより最短の棒グラフが維持されることとなる。当該遊技者の操作が右側の音量調整ボタン41の操作である場合、音量ゲージGの棒グラフを長くするように表示制御を行う。尚、現在が最長の棒グラフであれば、前述のS835からS840に進むことにより最長の棒グラフが維持されることとなる。
S836のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と、変更後の音量ゲージGに対応する音量であって遊技者の操作によって新たに設定された音量と、に基づいた音量を設定、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と音量ゲージGが示す音量とに対応した音量データを、RAM122の所定領域に形成された音量設定値記憶バッファに第2音量段階の音量として更新記憶して設定する(S837)。このような設定が行われると、これ以降において、この設定された音量で演出等が実行される。
S837のあと、演出制御用CPU120は、現在設定されている第1音量段階と新たに設定した第2音量段階とに対応した音量の確認音、つまり設定切替スイッチ300の設定状態と音量ゲージGが示す音量とに対応した音量の確認音を出力する設定を行うことで該確認音の出力を開始し(S838)、確認音出力中タイマのタイマカウントを開始し(S839)、当該音量変更処理を終了する。
S840,S852,S838における確認音の出力は、演出制御用CPU120が音声制御基板13に対する指令(音声信号)の出力を行うことによってスピーカ8L,8Rから出力される。また、この確認音は、遊技者が変更後の音量を確認できる程度の短い期間出力される効果音や音声ボイス等で構成されている。
確認音出力中タイマがカウント中である場合に進むS855において、演出制御用CPU120は、確認音出力中タイマのタイマ値を1減算し、確認音出力中タイマがタイマアップしたか否かを判定する(S856)。ここで、確認音出力中タイマがタイマアップしていない場合は、当該音量変更処理を終了する。一方、確認音出力中タイマがタイマアップした場合は、確認音の出力を終了し(S857)、当該音量変更処理を終了する。
以上、本実施例によれば、パチンコ遊技機1の起動時である電源投入時に、音量ゲージ表示開始処理を実行して演出表示装置5の画面に音量ゲージGを表示し、この音量ゲージGの表示が継続して行われる。このように電源投入時から演出表示装置5の画面に音量ゲージGが表示されることで、設定されている初期音量を、電源供給時において容易に確認できる。
また、本実施例によれば、起動表示画面が表示されてから後に可変表示が開始された後も音量ゲージGの表示が継続することで、可変表示が開始された後においても初期音量等を確認できる。
また、本実施例によれば、演出制御用CPU120が、音量変更操作処理のS808bにて音量ゲージGを音量の変更操作に応じた表示内容に変更したり、音量変更処理のS836にて音量の変更操作に応じた表示内容に変更したりすることで、初期音量から変更した音量を、遊技者が簡便に把握できる。
尚、本発明における「音量設定手段により設定されている初期音量に対応した音量報知演出」とは、遊技者の操作によらずに初期音量を報知する音量ゲージGの表示を示し、遊技者の操作によらずに音量を報知する演出を示している。これに対して、本発明における「操作手段が操作された際に、操作後に前記音量設定手段により設定される音量に対応する音量報知演出」とは、遊技者が音量の変更操作を行った際に、該変更操作に応じて変化した音量を報知する音量ゲージGや調整画面における強調表示された音量段階やスピーカ8L,8Rから出力される確認音等を示し、遊技者の操作によって音量を報知する演出を示している。
また、本実施例によれば、演出制御用CPU120が図19に示す遊技者設定リセット処理のS631またはS633にて現在の音量または光量が初期音量または初期光量以上である場合は、音量または光量を維持することで、初期設定よりも低い段階が設定されている場合において初期設定に変更されるので、不必要な初期設定への変更によって遊技興趣が低下してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施例によれば、確認音(特定音)は、スピーカ8L,8Rから出力される背景音としての非変動BGMや飾り図柄の可変表示中にスピーカ8L,8Rから出力されるBGM(変動中BGM)及びその他の効果音とは異なる個別の音となっていることで、遊技者が確認音以外の音を確認音と誤認してしまうことを防ぐことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、可変表示が終了してから所定期間(リセット待ち期間)、遊技が行われない状態が継続したときに、デモ画面表示が表示されるようになっているが、可変表示が終了してから所定期間、変動停止直後の演出である表示結果演出を行うようにしても良い。更に、音量調整等が行える調整画面の表示手順も前記実施例に限らずに、その他の態様があっても良い。例えば、図28の変形例に示す流れで各画面が切り替わるようにしても良い。
図28(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が停止してから所定時間(t1)が経過すると、図28(B)に示すように、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出が開始される。尚、所定時間(t1)は0.5秒程度の時間となっている。そして、第1待ち期間(t2)が経過すると、図28(C)に示すように、表示画面の右下に、音量調整操作ができることを遊技者に対して案内する音量調整案内表示、及び演出実行頻度の設定操作ができることを遊技者に対して案内する演出実行頻度設定案内表示が表示される。尚、本実施例では、第1待ち期間(t2)が経過しても、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出が継続されると同時に、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が表示されると、表示結果演出の実行が終了しても良く、通常の飾り図柄の停止状態と音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示とを行うようにしても良い。尚、第1待ち期間(t2)は15秒程度の時間となっている。
尚、飾り図柄の可変表示が停止した状態(図28(A))から、いきなり音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示(図28(C))を表示してしまうと、遊技者は、可変表示が継続しているものと誤認してしまう虞がある。例えば、「擬似連」等の可変表示演出が実行中に、仮停止に伴ってなんらかの操作を促す操作予告演出がある場合等に、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示(図28(C))の出現が操作予告演出であると誤認してしまう虞がある。そのため、本実施例では、飾り図柄の可変表示が停止した状態(図28(A))から、第1待ち期間(t2)が経過するまで音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示(図28(C))を行わないようにしている。
尚、表示結果演出(変動停止後に行う演出)は、飾り図柄が揺れ動く態様でなくても良く、例えば、特定の背景画像等を表示するものでも良い。また、表示結果演出の画面の表示態様は、同一のものに限らず、その他の表示態様があっても良く、例えば、時短状態あるいは高ベース状態に対応する複数の表示結果演出の画面を設けるようにしても良い。図28(B)に示す表示結果演出の画面と図28(C)に示す音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の開始画面とが互いに異なる背景であっても良い。尚、図28(C)に示す音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の開始画面は、少なくとも音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示がなされている画面であればよい。
図28(C)に示すように、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の表示中に、遊技者が音量調整操作を行うと、確認音が出力されるとともに音量調整画面に切り替わる(図28(F)参照)。尚、図示は省略するが、遊技者がボタンの押下操作を行うと、演出実行頻度の設定画面に切り替わり、演出実行頻度の設定が行えるようになっている。また、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の表示中に、音量調整操作及び演出実行頻度の設定操作がない状態で所定時間(t3)が経過すると、デモ画面が開始される(図28(D)参照)。尚、所定時間(t3)は20秒程度の時間となっている。
図28(F)に示すように、音量調整画面(または演出実行頻度の設定画面)の表示中に、遊技者が「戻る」の操作(ボタン操作)を行うと、表示結果演出のみの画面(図28(B))に切り替わる。また、音量調整画面(または演出実行頻度の設定画面)の表示中に、操作がない状態で所定時間(t5)が経過することでも、表示結果演出のみの画面(図28(B))に切り替わる。尚、所定時間(t5)は30秒程度の時間となっている。そして、この表示結果演出のみの画面(図28(B))に切り替わってから第2待ち期間(t2’)が経過すると、図28(C)に示すように、表示画面の右下に音量調整案内表示が表示される。尚、第2待ち期間(t2’)は7秒程度の時間となっている。
このように、前述した第1待ち期間(t2)よりも短い時間である第2待ち期間(t2’)の経過後に、音量調整案内表示が表示されることで、遊技者が再び音量調整画面(図28(F))(または演出実行頻度の設定画面)に戻りたい場合に、音量調整案内表示(または演出実行頻度設定案内表示)により音量調整操作(またはボタン操作)が有効であることを遊技者に迅速に認識させることができる。また、音量調整画面(図28(F))(または演出実行頻度の設定画面)の終了後は、既に可変表示が停止していることを遊技者が認識できていると想定されるので、第1待ち期間(t2)よりも短い時間である第2待ち期間(t2’)の経過後に、音量調整案内表示(または演出実行頻度設定案内表示)が表示されても、可変表示の停止直後であると誤認されることがなく、可変表示が終了したことをあからさまに表現することにならないので、遊技者が不愉快になってしまう虞がない。
尚、本実施例では、音量調整画面(図28(F))の表示中に、遊技者が「戻る」の操作(ボタン操作)を行ったとき、または、操作がない状態で所定時間(t5)が経過したときに、表示結果演出のみの画面(図28(B))に切り替わるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示結果演出のみの画面(図28(B))を経由せずに、音量調整画面(図28(F))の表示終了直後から、音量調整案内表示の画面(図28(C))に切り替わるようにしても良い。つまり本実施例の第2待ち期間(t2’)に対応する時間が0秒であっても良い。このようにすることで、音量調整画面の表示が終了するときも、音量調整案内表示が表示されるので、再度音量調整画面に移行できることを遊技者に把握させることができる。
また、音量調整画面(図28(F))の表示中に、遊技者が「戻る」の操作(ボタン操作)を行ったとき、または、操作がない状態で所定時間(t5)が経過したときに、可変表示の停止画面(図28(A)参照)に戻るようにしても良い。そして、第2待ち期間(t2’)経過後に、音量調整案内表示(図28(C))を表示するようにしても良い。
尚、音量調整画面(図28(F))の表示中に、遊技者がスティックコントローラ30を傾動する音量調整操作を行うことで、前述したように、音量調整を行うことができる。そして、この音量調整操作を行う度に、設定された音量段階が強調表示されるとともに、設定された音量で確認音が出力されるので、遊技者は強調表示と確認音とにより音量が適宜設定されたことを認識することができる。
図28(D)に示すように、デモ画面の表示中に、遊技者が音量調整操作を行うと、確認音が出力されるとともに音量調整画面に切り替わる(図28(F)参照)。尚、ボタンの押下操作を行うと、演出実行頻度の設定画面に切り替わる。また、デモ画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、デモ画面が終了するとともに当該デモ画面に表示中の音量調整案内表示も終了し、社名画面に切り替わる(図28(E)参照)。そして、社名画面の表示が開始されてから操作がない状態で所定時間(t6)が経過すると、再びデモ画面に切り替わるようになっており、社名画面とデモ画面とが交互に切り替わるようになっている。尚、所定時間(t4)は30秒程度の時間となっている。また、所定時間(t6)は5秒程度の時間となっている。
尚、本実施例では、デモ画面の表示中には、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示がなされるが、社名画面の表示中には、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が終了(消去)されるので、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示により社名画面の視認性が阻害されることがない。そのため、メーカーが遊技者に対して優先的に見せたい社名画面が音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示により見え難くなってしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、デモ画面(図28(D))の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、社名画面(図28(E))に切り替わるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、デモ画面(図28(D))の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、表示結果演出のみの画面(図28(B))や音量調整案内表示の画面(図28(C))等に切り替わるようにしても良い。また、デモ画面(図28(D))の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、パチンコ遊技機1の制御状態を、電力消費を抑えた節電モードに移行させ、当該節電モードであることを示す節電画面に切り替えるようにしても良い。
尚、デモ画面(図28(D))の表示中に、飾り図柄の可変表示が開始されるときに、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面(図28(C))が一瞬表示されてから、可変表示の画面に切り替えるようにしてもよい。また、表示結果演出の画面(図28(B))が一瞬表示されてから、可変表示の画面に切り替えるようにしてもよい。
尚、音量調整案内表示の画面(図28(C))の表示態様は、同一のものに限らず、その他の表示態様があっても良く、例えば、時短状態あるいは高ベース状態に対応する複数の音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面を設けるようにしても良い。
また、本実施例では、デモ画面(図28(D))から音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面(図28(C))に切り替わったときに、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出と同時に、音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示が表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、デモ画面(図28(D))から音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示の画面(図28(C)に切り替わったときに、表示結果演出を実行せずに、通常の飾り図柄の停止状態と音量調整案内表示及び演出実行頻度設定案内表示とを行うようにしても良い。
図28(E)に示すように、社名画面の表示中に、遊技者が音量調整操作を行うと、確認音が出力される。そして、社名画面の表示中には、遊技者が音量調整操作を行っても、直ぐに音量調整画面(図28(F))に切り替わらずに、社名画面の表示が開始されてから所定時間(t6)が経過した後に、音量調整画面に切り替わる(図28(F)参照)。そのため、社名画面の表示が終了する前に遊技者が音量調整操作を行っても、音量調整画面に切り替わってしまって社名画面が途中で見えなくなることがなく、予め決められた所定時間(t6)に亘って表示が継続されるようになっている。
尚、本実施例では、社名画面の表示中に遊技者が音量調整操作を行っても直ぐに音量調整画面(図28(F))に切り替わらないので、予め決められた所定時間(t6)が経過する前に終了すること、つまり音量調整画面により社名画面の視認性が阻害されることがない。そのため、メーカーが遊技者に対して優先的に見せたい社名画面が音量調整案内表示により見え難くなってしまうことを防止できる。また、社名画面の表示中に遊技者が音量調整操作を行っときには、音量調整画面に切り替わる前であっても確認音が出力されるので、遊技者は音量が調整されたことを認識することができる。
尚、本実施例では、社名画面の表示中に遊技者が音量調整操作を行った場合に確認音が出力されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、確認音が出力される変わりに、遊技機に設けられた所定のLEDが点灯される態様等であっても良く、画面表示を変更せずに遊技者に操作を受付けたことを報知する報知手段であれば、どのような態様であっても良い。
次に、他の変形例の各画面の流れについて図29を参照して説明する。図29(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が停止してから所定時間(t1)が経過すると、図29(B)に示すように、各飾り図柄が揺れ動く表示結果演出が開始される。そして、第1待ち期間(t2)が経過すると、図29(C)に示すように、表示画面の右下にメニュー案内表示が表示される。
図29(C)に示すように、メニュー案内表示の表示中に、遊技者がボタン操作を行うと、メニュー画面に切り替わる(図29(D)参照)。また、メニュー案内表示の表示中に、操作がない状態で所定時間(t3)が経過すると、メニュー案内表示を終了するとともにデモ画面が開始される(図29(E)参照)。尚、前述した変形例では、デモ画面の表示中であっても音量調整案内表示が表示されるが、この変形例では、デモ画面の表示中には、メニュー案内表示が消去される点が異なっている。
図29(D)に示すように、メニュー画面の表示中に、遊技者がボタン操作を行うと、表示結果演出のみの画面(図29(B))に切り替わる。また、メニュー画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t5)が経過することでも、表示結果演出のみの画面(図29(B))に切り替わる。そして、この表示結果演出のみの画面(図29(B))に切り替わってから第2待ち期間(t2’)が経過すると、図29(C)に示すように、表示画面の右下にメニュー案内表示が表示される。
尚、メニュー画面(図29(D))の表示中に、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目のうち、いずれかの選択項目を遊技者が操作(タッチパネルを用いたタッチ操作)により選択することで、選択項目に対応する画面に切り替わる。そして、選択項目に対応する画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t6)が経過すると、デモ画面が開始される(図29(E)参照)。尚、選択項目に対応する画面の表示中に、遊技者が操作を行っている場合は、デモ画面に移行しないようになっており、最後に操作があった時点から、操作がない状態で所定時間(t6)が経過すると、デモ画面が開始される(図29(E)参照)。また、選択項目に対応する画面において、「戻る」のボタン操作がある場合は、メニュー画面のトップページ(図29(D))に切り替わるようになっている。更に、本変形例では、各選択項目に対応する画面において、1の選択項目に対応する画面から他の選択項目に対応する画面に切り替えることはできず、一度メニュー画面のトップページ(図29(D))に戻ってから、他の選択項目に対応する画面に切り替えるようになっている。
尚、本変形例では、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目のうち、いずれかの選択項目に対応する処理が実行中であっても、所定時間(t6)が経過するとデモ画面が開始されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目にそれぞれ異なる所定時間(t6)をセットし、実行中の処理に応じてデモ画面が開始される時間が異なるようにしても良い。
尚、本変形例では、メニュー画面の表示中に、「音量調整」、「光量調整」、「演出実行頻度」の各選択項目が表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー画面の表示中に表示される選択項目として、その他の選択項目が設けられても良く、例えば、遊技者の遊技履歴を2次元バーコード等にして出力する「遊技履歴出力」等の選択項目が設けられても良い。
図29(E)に示すように、デモ画面の表示中に、遊技者がボタン操作を行うと、メニュー画面に切り替わる(図29(D)参照)。つまりデモ画面の表示中であっても遊技者の操作が受付けられる。また、デモ画面の表示中に、操作がない状態で所定時間(t4)が経過すると、メニュー案内表示の画面に切り替わる(図29(C)参照)。そして、メニュー案内表示の画面において操作がない状態で所定時間(t3)が経過すると、再びデモ画面に切り替わるようになっており、メニュー案内表示の画面とデモ画面とが交互に切り替わるようになっている。
また、前記実施例では、パチンコ遊技機1の起動時に演出表示装置5に起動表示画面が表示されるとともに、音量ゲージGの表示が開始され、飾り図柄(演出図柄)の表示が開始された後も音量ゲージGの表示が継続するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量ゲージGの表示が開始されてから所定の終了条件が成立したときに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良い。例えば、変形例では、パチンコ遊技機1の起動時に音量ゲージGの表示が開始されてから所定時間経過後に音量ゲージGの表示を終了するようにしても良いし、起動表示画面の表示の終了ととともに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良いし、飾り図柄の表示が開始されるとともに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良いし、遊技球が起動後に最初に発射されたときに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良いし、大当りが開始されたときに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良い。このようにすることで、音量ゲージGが煩わしくなってしまうことを防ぐことができる。また、音量ゲージGの表示を消去しておき、遊技者が音量の変更が可能なときにだけ音量ゲージGの表示を行うようにしても良い。例えば、遊技中(可変表示中)には、音量ゲージGの表示を消去しておき、音量の変更が可能な非遊技中(可変表示が実行されていないとき)に音量ゲージGの表示を行うようにしても良い。
また、変形例では、パチンコ遊技機1の起動時に音量ゲージGの表示が開始され、デモ画面の表示の開始とともに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良い。更に、デモ画面の表示が終了したときに音量ゲージGの表示を再び開始しても良い。このようにすることで、音量ゲージGが煩わしくなってしまうことを防ぐことができる。
また、変形例では、音量ゲージGの表示が飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rに重複して表示される。このような場合には、パチンコ遊技機1の起動時に音量ゲージGの表示が開始され、可変表示が起動後に最初に開始されたときに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良い。更に、該終了した音量ゲージGの表示を所定のタイミングで再び開始しても良い。また、可変表示が起動後に所定回数実行されたときに音量ゲージGの表示を終了するようにしても良い。更に、該終了した音量ゲージGの表示を所定のタイミングで再び開始しても良い。このようにすることで、音量ゲージGによって可変表示が見づらくなってしまうことを防ぐことができる。更に、音量ゲージGによって可変表示が見づらくなってしまうことを防ぐことができる。更に、終了した音量ゲージGの表示を再び開始するタイミングは、音量ゲージGが煩わしくならなければ、いずれのタイミングであっても良く、例えば、音量ゲージGの表示を終了する契機となった可変表示が終了したタイミングであっても良いし、音量ゲージGの表示を終了する契機となった可変表示が終了して、更に所定回数可変表示を実行した後であっても良い。
また、前記実施例では、音量ゲージGの表示態様が、横長の棒グラフを音量に応じた長さで表示する態様であり、音量ゲージGの表示開始時から表示態様が変化しないものとなっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量ゲージGの表示態様が表示開始時の状態から変化するものであっても良い。例えば、変形例では、音量ゲージGの表示が開始されてから所定時間経過後(例えば、3秒後や10秒後等の遊技者が音量ゲージGを認識可能な時間経過後)に音量ゲージGの表示態様が変化しても良い。可変表示が開始されるとともに音量ゲージGの表示態様が変化しても良いし、デモ表示可能コマンドを受信したときに音量ゲージGの表示態様が変化しても良いし、遊技者が音量調整ボタン41,42を操作したときに音量ゲージGの表示態様が変化しても良い。更に、音量ゲージGの表示態様の変化とは、音量ゲージGの大きさが変化するものであっても良いし、音量ゲージGの色彩が変化するものであっても良いし、音量ゲージGのデザインが変化するものであっても良いし、音量ゲージGの表示位置が変化するものであっても良い。例えば、音量ゲージGの表示の表示開始時には、該音量ゲージGの表示が表示画面の中央に大きく表示されるとともに、飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rに重複して表示され、その後に、音量ゲージGの表示が表示画面の右上に小さく表示されるように変化するものであっても良い。
また、前記実施例では、パチンコ遊技機1の背面に設けられた設定切替スイッチ300を遊技店の関係者(例えば、従業員)が操作することで初期音量の設定を可能になっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、初期音量の設定を遊技者が行うことができるようにしても良い。例えば、メニュー画面において、初期音量の設定用の項目を設けるようにし、当該項目を選択することで、初期音量の設定を遊技者ができるようにし、更に電断時であっても遊技者が設定した初期音量を記憶可能にする。例えば、遊技者が設定した初期音量をRAM122の音量設定値記憶バッファに格納(記憶)し、該RAM122を電断時にバックアップするようにし、電源投入時にバックアップされた初期音量がある場合には、該初期音量を示す音量ゲージGの表示を開始するようにする。このように、本実施例では、パチンコ遊技機1の起動時に表示される音量ゲージGが示す初期音量は、遊技店の関係者が設定した音量であっても良いし、遊技者が設定して音量であっても良い。更には、パチンコ遊技機1の工場出荷時に予め設定され、一切の設定変更が不能な音量であっても良い。
尚、遊技者が設定変更した第2音量段階をRAM122の音量設定値記憶バッファに格納(記憶)した場合に、該RAM122を電断時にバックアップするようにし、電源投入時にバックアップされた第2音量段階がある場合には、該第2音量段階を示す音量ゲージGの表示を開始するようにする。つまり、音量ゲージGを用いて電源供給時に報知される音量(初期音量)は、遊技者が設定変更した第2音量段階であっても良い。
また、前記実施例では、音量調整ボタン41,42やスティックコントローラ30を操作することで、遊技者が第2音量段階を変更可能となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者が音量の変更を一切行えないものであっても良い。更に、前記実施例では、パチンコ遊技機1の背面に設けられた設定切替スイッチ300を操作することで、遊技店の関係者が第1音量段階を変更可能となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技店の関係者が音量の変更を一切行えないものであっても良い。例えば、遊技店の関係者のみが設定切替スイッチ300を操作することで音量の設定を変更可能であり、遊技者が音量の設定を変更できないものであっても良い。また、遊技者のみが音量調整ボタン41,42やスティックコントローラ30を操作することで、音量の設定を変更可能であり、遊技店の関係者が音量の設定を変更できないものであっても良い。
また、前記実施例では、パチンコ遊技機1の起動時に表示される音量ゲージGにより初期音量を示す(報知する)ようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量ゲージGを表示する以外の態様で初期音量を示しても良い。例えば、音声にて初期音量を報知しても良いし、LEDランプの発光により初期音量を報知しても良い。
また、前記実施例では、電源投入による起動時において演出制御用CPU120は、初期化処理を実施して、設定切替スイッチ300のチャンネルに応じた初期音量がどのような音量段階であるのかを音量ゲージGを演出表示装置5に表示する等の報知演出を初期化処理において実行するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、初期光量がどのような光量段階であるのかを光量ゲージを演出表示装置5に表示する等の報知演出を初期化処理において実行するようにしても良い。尚、この光量ゲージは、起動後において一定期間の経過後や最初に可変表示が開始されること等の消去条件の成立に応じて消去しても良いが、消去条件を設定せずに、継続して演出表示装置5の所定位置に表示するようにしても良い。
また、前記実施例では、左右に2つ並んだ音量調整ボタン41,42やスティックコントローラ30を用いることで音量の調整(設定変更)を可能となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、十字キー等の専用の操作部を、上皿の前面部分等に設けて、該十字キー等の専用の操作部を操作することで、音量の調整を可能にしても良い。また、調整ボタンや十字キー等の操作部により光量の調整(設定変更)を行えるようにしても良い。
また、前記実施例では、メニュー画面やメニュー画面から切り替わる各種画面が表示されても音量ゲージGの表示が継続するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、メニュー画面の表示が開始されると音量ゲージGの表示が消去されても良い。そして、メニュー画面の表示やメニュー画面から切り替わる各種画面の表示が終了すると、音量ゲージGの表示が再び表示されるようにしても良い。
尚、変形例として、初電源の供給が開始されると起動表示画面が表示され、この起動表示画面の表示中に音量ゲージGの表示が開始されるとともに、初期音量に対応する確認音を出力するようにしても良い。
尚、変形例として、演出制御メイン処理において、背景音である非変動BGMの出力等を行うための非変動時演出処理を実行するようにしても良い。更に、可変表示が実行されていないことにより非変動BGMの出力中である場合にメニュー画面を表示可能にしても良い。
尚、変形例として、背景音の一例である非変動BGMの出力中に音量を変更する操作があり、確認音(特定音)を出力する場合において、非変動BGMの出力を継続し、変更操作による変更後の音量により非変動BGMが出力されるようにしても良い。また、例えば、変形例として確認音(特定音)を出力する場合において非変動BGMの出力音量を低下(0とする場合を含む)させるようにしても良い。尚、これら非変動BGMの出力音量を低下させるタイミングとしては、確認音(特定音)が出力されるのと同時であっても良いが、例えば、その時点において設定されている確認音(特定音)が出力されるタイミングである、音量・光量調整画面を表示する操作があったタイミング、つまり、確認音(特定音)が出力されるよりも前のタイミングとすることで、出力中の非変動BGMによって、確認音(特定音)が聞き取り難くなってしまうことを防ぐことができるようにしても良い。
尚、変形例として、その時点において設定されている確認音(特定音)の出力を、音量・光量調整画面を新たに表示する操作があったタイミングにおいてのみ行うようにしても良い。つまり、音量・光量調整画面の表示中においては、その時点において設定されている確認音(特定音)の出力しない形態であっても良い。また、例えば、音量・光量調整画面の表示中において、最後の操作の受付けからの経過時間が所定時間(例えば、10秒等)を経過した場合に新たな変更操作を受付けた場合には、音量の変更を行うことなく変更前の音量による確認音を出力し、該操作後において所定時間が経過するまでに変更操作を受付けた場合に、変更後の音量による確認音を出力するようにしても良い。つまり、この変形例にあっては、その時点において設定されている確認音(特定音)が出力される先の操作を第1の操作とし、該先の操作から所定時間が経過するまでに行われた次の操作を第2の操作とする。このようにすることで、所定時間が経過しているときに、音量・光量調整画面が表示されていることを忘れて遊技者が誤ってスティックコントローラ30を操作してしまうことによって、意図しない音量変更が実行されてしまうことを防ぐことができる。尚、この場合にあっては、これら第1の操作と第2の操作とが、同一の操作であるスティックコントローラ30の傾向操作となることで、時点において設定されている確認音(特定音)を出力させるための特別な操作を遊技者が覚える必要がないので、操作が複雑化してしまうことを防ぐこともできる。また、この場合にあっては、所定時間が経過した場合には、非変動BGMの音量を元に戻し、その後に第1の操作があった場合に非変動BGMの音量を低下させるようにすれば良い。このようにすることで、所定時間が経過しているときに、音量・光量調整画面が表示されていることを忘れて遊技者が誤って音量を変更する操作してしまうことによって、意図しない音量変更が実行されてしまうことを防ぐことができる。尚、この場合にあっては、これら第1の操作と第2の操作とが、同一の操作手段を用いた操作とすることで、その時点において設定されている確認音(特定音)を出力させるための特別な操作を遊技者が覚える必要がないので、操作が複雑化してしまうことを防ぐこともできる。また、この場合にあっては、所定時間が経過した場合には、背景音の一例である非変動BGMの音量を元に戻し、その後に第1の操作があった場合に非変動BGMの音量を低下させるようにすれば良い。
また、前記実施例では、可変表示が行われていないとき(デモ画面の表示中)においてのみ、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bを用いて音量・光量調整画面を表示させて音量や光量の調整(設定変更)が可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明はこれに限定されるものではなく、これら音量や光量の調整(設定変更)を、可変表示の実行中においても可能としても良い。尚、この場合にあっては、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bが、可変表示中に実行される演出等に使用されていて、音量や光量の調整(設定変更)に利用できないことが予想されるので、音量調整ボタン41,42や光量調整ボタン等の専用の操作部を操作することで、音量や光量の調整(設定変更)を可変表示中において、遊技者が行えるようにしても良い。このように、可変表示中においても音量や光量の調整(設定変更)を行えるようにする場合にあっては、確認音(特定音)が出力されることで、演出の興趣が低下してしまう可能性があるので、可変表示中に音量の変更操作があった場合には、確認音(特定音)を出力しない、或いは演出の邪魔にならないような所定の低音量にて出力することで、演出の興趣が低下してしまうことを防ぐようにしても良い。また、可変表示中に音量の変更操作があった場合に確認音(特定音)を出力する場合には、演出の音ではなく、確認音(特定音)であることを遊技者が解り易くするために、可変表示中ではないときに音量の変更操作があった場合に出力される確認音(特定音)と同一の確認音(特定音)を出力するようにすることで、確認音(特定音)であると遊技者が容易に判別できるようにすることで、演出の興趣が低下してしまうことを防ぐようにしても良い。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合にあっては、可変表示中であってもスーパーリーチ等の大当り期待度が高い演出の実行中は、遊技者による音量設定の変更を不能としても良いし、可変表示中であってもスーパーリーチ等の大当り期待度が高い演出の実行中は、現在設定されている音量段階よりも上方段階への変更を可能とする一方で、現在設定されている音量段階よりも下方段階への変更を不能としても良い。また、可変表示中にスーパーリーチ等の大当り期待度が高い演出を実行する場合は、設定されている音量に拘らず、例えば、音量段階「14」等の最大音量にてスピーカ8L,8Rから音を出力することで、当該パチンコ遊技機1にて遊技を行っている遊技者やパチンコ遊技機1の周囲の他の遊技者に対して大当り期待度の高い演出中であることを報知するようにしても良い。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合にあっては、可変表示の実行中に遊技者の操作によって演出表示装置5に音量・光量調整画面を表示して音量設定を変更できるようにしても良いが、この場合にあっては、常に音量・光量調整画面を表示するのではなく、可変表示中の演出表示装置5に特定の演出画像(例えば、大当り期待度が高いことを示す演出画像や、演出表示装置5の表示画面全体が黒色に表示されるブラックアウト演出の演出画像)が表示されている間は、演出表示装置5に音量・光量調整画面の表示を行わないようにすれば良い。
また、上記したように、可変表示中の音量設定において音量・光量調整画面を表示する場合にあっては、可変表示の終了時(図柄確定指定コマンドを受信したとき)に音量・光量調整画面を一旦非表示とし、新たな可変表示の開始時(変動開始指定コマンド、変動パターン指定コマンド、表示結果指定コマンドを受信したとき)に再び音量・光量調整画面を演出表示装置5に表示するようにしても良い。
また、前記実施例では、音量と光量の双方の設定を変更可能な1の音量・光量調整画面を演出表示装置5に表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量の調整画面と光量の調整画面とをそれぞれ異なる画面としても良い。尚、この場合にあっては、遊技者のスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作によって、演出表示装置5に表示する画面を切替可能とすれば良い。
また、上記したように、可変表示中の音量設定において音量・光量調整画面を表示する場合にあっては、該音量・光量調整画面を可変表示中に実行される予告演出や飾り図柄の可変表示に重ねて表示することで、音量・光量調整画面が可変表示中に実行される予告演出や飾り図柄の可変表示よりも優先して表示されるようにしても良い。更に、パチンコ遊技機1において該パチンコ遊技機1にて不正が行われたことを検出した旨を示すエラー検出画像を表示する場合は、該エラー検出画像を音量・光量調整画面に重ねて表示することで、エラー検出画像が音量・光量調整画面よりも優先して表示されるようにしても良い。
また、上記したように、可変表示中の音量設定において音量・光量調整画面を表示する場合にあっては、音量・光量調整画面の表示は、表示開始時から所定時間が経過したこと(表示期間が経過したこと)に応じて非表示として良い。更に、該所定時間が経過する前に遊技者によるスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作が有った場合は、音量・光量調整画面の表示期間を延長するようにしても良い。
尚、変形例として、可変表示の非実行時(演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に応じた値であるとき)のみを、音量設定の変更が可能な期間とし、この音量設定の変更が可能な期間において、音量設定の変更が可能である旨の表示を演出表示装置5に表示するようにしても良い。但し、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合にあっては、音量設定の変更が可能な期間であっても、音量設定の変更が可能である旨の表示を行わないようにすれば良い。
また、前記実施例では、可変表示中に、大当り期待度を示す予告演出を、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴うことなく実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、該予告演出としては、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴う形態としても良い。尚、これらスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴う予告演出を実行する場合であって、可変表示中にこれらスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bを操作することによって音量設定の変更を可能とする場合においては、可変表示中に遊技者が音量設定の変更操作を行っていることに基づいて、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴う予告演出の実行割合を、音量設定の変更操作を行っていないときよりも低くする(0とすることを含む)ことにより、音量設定の変更操作中においてスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴う予告演出が実行され難くするようにしても良い。また、逆に、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴う予告演出を優先させて、該予告演出を行うときには、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bを操作することによる音量設定の変更を禁止するようにしても良い。
また、上記したように、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を伴う予告演出を実行する場合においては、該操作を伴う予告演出の実行期間中においては、遊技者による音量設定の変更操作を受付ける一方で、音量・光量調整画面のような変更後の音量設定を確認可能な表示を行わないようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定に関係なく予告演出を実行する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記したように、可変表示中において音量設定を変更可能となる場合において、実行中の可変表示が大当りとなることを示唆する予告演出や、未だ実行されていない可変表示が大当りとなることを示唆する先読み予告演出として、音量設定の変更を促す音量設定変更促進演出を実行するようにしてもよい。尚、音量設定変更促進演出を実行する場合は、該音量設定変更促進演出の実行中や該音量設定変更促進演出の実行時から特定の期間のみに亘って音量設定を変更可能としても良い。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合であっては、音量設定を変更不能な特定の可変表示を設けても良い。この場合は、例えば、大当り期待度が高い可変表示中は、大当り期待度の低い可変表示よりも音量設定の変更を不能となり易くすることで、遊技者を可変表示に注目させることができる。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合であっては、特図変動時間に応じて音量設定を変更可能な変更可能期間を異ならせるようにしても良い。この場合にあっては、例えば、特図変動時間が長い、つまり、大当り期待度が高い可変表示における変更可能期間を、特図変動時間が短い、つまり、大当り期待度が低い可変表示における変動可能期間よりも長期間としても良い。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合であっては、音量設定の変更を、遊技者による操作が行われた時点において実行するのではなく、遊技者による操作が行われた可変表示の次の可変表示の開始時や、演出プロセスフラグの値が可変表示開始待ち処理に応じた値にセットされたとき、デモ演出の表示が開始されたとき等から実行するようにしても良い。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合であっては、該可変表示中において音量設定を行うことができる音量範囲を、可変表示中ではない場合において音量設定を行うことができる音量範囲とは異なる(例えば、可変表示中においては音量範囲を小さくする)ようにしたり、音量設定を行うための調整画面を、可変表示中において表示する場合には、可変表示中ではない場合に表示する場合とは異なる表示態様(例えば、可変表示中においては、可変表示中ではない場合よりも小さい表示態様とする)ようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定が変更されてから経過期間に関係なく、いつでも音量設定を変更できる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者の操作により音量設定を変更した後は、再度の音量設定の変更を所定期間(例えば、確認音の出力が終了するまでの期間)が経過するまで禁止するようにしても良い。
また、上記したように、可変表示中に音量設定の変更を可能とする場合であって、重複して実行可能な演出を有する場合にあっては、これら複数の演出を重複して実行しているとき等、演出制御用CPU120や音声制御基板13における処理負荷が大きいときには、可変表示中であっても、音量設定の変更を禁止しても良い。
また、音量設定の変更を可変表示中だけではなく、大当り遊技状態中や可変表示が終了して停止図柄が導出表示されている期間においても音量設定の変更を行うことができるようになっている場合に、大当り中演出や停止図柄が見づらくなってしまうことがないように、演出表示装置5に音量・光量調整画面を表示しないようにすれば良い。
また、前記実施例では、遊技者がスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作を行うことによりスピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を「2」〜「14」の範囲で変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの操作によりスピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を「0」に変更可能としても良い。このようにスピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を「0」に変更することで、パチンコ遊技機1が設置されている遊技店において清掃やメンテナンス等を実行する場合に、パチンコ遊技機1のスピーカ8L,8Rから音が出力されなくなるので、遊技店の従業員や作業員等の意思疎通がスピーカ8L,8Rから出力される音に遮られることを防止することができる。尚、スピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を「0」に変更した場合は、遊技店の従業員や作業員がスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bに対して特定の操作を行うことで、スピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を、「0」に変更する前に設定されていた音量や設定切替スイッチ300に応じた初期音量に変更可能なようにしても良い。更に、パチンコ遊技機1にスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bとは異なる遊技者が操作可能な操作部を設け、遊技者が該操作部を操作することによって、スピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を「0」に変更可能且つスピーカ8L,8Rから出力する音の音量段階を「0」から該「0」に変更する前に設定されていた音量段階や設定切替スイッチ300に応じた初期音量の音量段階に変更可能としても良い。このような操作部をパチンコ遊技機1に設けることによって、例えば、遊技者がパチンコ遊技機1における遊技を中断する場合、該操作部の操作により遊技が行われていないパチンコ遊技機1からBGM等の音が出力されることを防ぐことで、周囲のパチンコ遊技機にて遊技を行っている遊技者の興趣の低下を防止することができる。
また、前記実施例では、遊技者による操作によって、スピーカ8L,8Rから出力可能な全ての音量設定を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定切替スイッチ300及びリセットモード選択スイッチ310のように、パチンコ遊技機1に遊技者が操作不能な操作部を設け、遊技店の従業員等が該操作部を操作することによって、スピーカ8L,8Rから出力される確認音や、可変表示結果が大当りとなることを示す大当り確定音、時短状態や確変状態におけるBGM、大当り遊技中におけるBGM等の音の中から、いずれの音の音量設定を遊技者が変更可能かを選択可能としても良く、このようにすることで、パチンコ遊技機1が設置される遊技店の環境を該遊技店の従業員等の意向に沿って構築することが可能となる。
また、前記実施例では、遊技者による操作によって、スピーカ8L,8Rから出力するBGMの音量も変更される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらBGMが複数設けられている場合は、遊技者によって変更された音量設定の音量にて出力される音量設定非固定BGMと、遊技者によって変更された音量設定に拘らず予め設定された音量にて出力される音量設定固定BGMとを設けても良い。特に、スーパーリーチ演出等の大当り期待度が高い演出の実行時にスピーカ8L,8Rから出力されるBGMを、音量設定固定BGMとすることによって、遊技者や、パチンコ遊技機1の周囲の他の遊技者に対して当該パチンコ遊技機1において大当り期待度が高い演出が実行されていることを報知することができる。
また、前記実施例では、スピーカ8L,8Rから出力する音の音量設定を遊技者による操作によって変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上皿内の遊技球と検出可能なセンサを設けること等により、演出制御用CPU120が、該センサによって上皿内で遊技球が検出されないことや、該センサによって上皿内で検出された遊技球数が所定球数以下となったことを条件に音量設定を、現在設定されている音量よりも大きな音量に変更することで、遊技者に対して上皿内に遊技球が無いこと、または上皿内に遊技球が少ないことを報知するようにし、遊技中の遊技球切れを防止できるようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定や光量設定を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、音の出力態様(ステレオ出力やモノラル出力、立体(3D)音響や非立体(2D)音響、言語(日本語、英語、中国語等)、音質(高音強調、低音強調)の設定を変更可能としても良い。特に、遊技者に対して遊技店の従業員を呼ぶ旨の指示や、上皿や下皿から遊技球を取り除く旨の指示を日本語以外の他言語に変更することで、遊技者が日本語を十分に解さない場合であっても、遊技者に対してこれら指示を分かり易く伝達することが可能となる。尚、ステレオ出力や立体(3D)音響が設定されていてステレオ音声や立体(3D)音声を出力する場合にあっては、これらステレオ音声や立体(3D)音声とともに出力されるモノラル音声や非立体(2D)音声の音量を低くする(0とすることを譜含む)ことで、ステレオ音声や立体(3D)音声による演出効果を際立たせるようにしても良い。
更には、上記した音の出力態様として、スピーカ8L,8Rから出力される音の各周波帯の出力音圧を設定変更できるようにしても良い。尚、このように、音の各周波帯の出力音圧を変更可能とする場合にあっては、遊技者の年代を画像認識等で特定し、該特定した年代に応じて各周波帯の音圧を変更するようにしても良い。例えば、遊技者が10代〜20代の若年者である場合は、スピーカ8L,8Rから出力される音の各周波帯のうち、高音の周波数帯と低音の周波数帯の音圧を低減させ、遊技者が60代以降の老年者である場合は、スピーカ8L,8Rから出力される音の各周波帯のうち、高音の周波数帯と低音の周波数帯の音圧を増加させれば良い。
尚、上記したように、出力される音の各周波帯の出力音圧を設定変更可能としたことにより、スピーカ8L,8Rから出力する音の周波数がスピーカ8L,8Rから出力可能な周波数の許容範囲を超えてしまう場合は、スピーカ8L,8Rから出力する音の周波数をスピーカ8L,8Rから出力可能な周波数に自動的に変更するようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定の変更操作が行われた場合に、全ての音量を変更する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機1に対して不正が行われたことを示すエラー音等の特別音に関しては、変更された音量設定に関係なく、予め定められた特別音用の設定音量(例えば、最大音量である「14」)にて出力することで、パチンコ遊技機1に対する不正の報知が、音量設定の変更によって、適切に行われなくなってしまうことを防ぐことができるようにしても良い。尚、これら特別音に、パチンコ遊技機1の製造時等において、スピーカ8L,8Rの機能を確認するためのテスト音を含めるようにすることで、変更された音量設定に関係なく、スピーカ8L,8Rの機能を正確に確認できるようにしても良い。
また、前記実施例では、メニュー画面において「音量・光量調整」の選択項目を選択決定する決定操作が行われた場合、その時点の設定音量に対応する音量段階が強調表示された音量・光量調整画面を演出表示装置5のみに表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記した決定操作が行われた場合に、その時点の設定音量に対応する音量段階を遊技効果LED9等のパチンコ遊技機1に設けられたLEDにて特定可能に表示しても良い。尚、この場合にあっては、音量段階に応じて点灯するLEDの個数やLEDの明るさ、LEDの色を異ならせるようにすることで、音量段階を特定可能に表示すれば良い。
また、前記実施例では、音量段階が既に最大音量の音量段階に設定されている場合、更に音量段階を上方段階側に変更する操作を遊技者が行っても音量段階が変化しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量段階が既に最大音量の音量段階に設定されている状態で更に音量段階を上方段階側に変更する操作を遊技者が行った場合は、音量設定を最小音量の音量段階に変更するようにして良い。
また、前記実施例では、音量段階が既に最小音量の音量段階に設定されている場合、更に音量段階を下方段階側に変更する操作を遊技者が行っても音量段階が変化しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量段階が既に最小音量の音量段階に設定されている状態で更に音量段階を下方段階側に変更する操作を遊技者が行った場合は、音量設定を最大音量の音量段階に変更するようにして良い。
また、前記実施例では、音量設定が変更された際に出力される確認音を1種類のみとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら確認音として、音が異なる複数種類の確認音(例えば、通常において出力される通常確認音と通常確認音とは異なる特別確認音)を設けておき、可変表示中において音量設定が変更された場合において、当該可変表示の可変表示結果が大当りとなる場合は特別確認音を出力するようにすることで、可変表示結果が大当りとなることを確認音にて示唆すようにしても良い。
また、前記実施例では、スピーカ8L,8Rから出力する音の音量設定を変更する場合は、変更後の音量設定に拘らず音の高さ(音調)が同一の確認音をスピーカ8L,8Rから出力する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変更後の音量設定に応じて異なる音調の確認音を出力するようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定を変更する場合の確認音を、チャイム音とした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら確認音を、特定のキャラクタの声としても良い。特に、演出において登場するキャラクタが複数であって、その複数のキャラクタのうちから1のキャラクタを遊技者が選択可能である場合であれば、該選択されたキャラクタの声を確認音として出力するようにしても良い。
また、前記実施例では、演出表示装置5に音量・光量調整画面が表示されている状態で遊技者がスティックコントローラ30を傾動操作することで音量段階を1段階ずつ変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出表示装置5に音量・光量調整画面が表示されている状態で遊技者がスティックコントローラ30を予め定められた規定期間よりも長期間に亘って傾動操作することで、音量段階を一度に複数段階変更可能としても良いし、遊技者がスティックコントローラ30を前後方向に傾動操作することで、音量段階を最大音量の音量段階や最小音量の音量段階に一気に変更できるようにしても良い。
また、前記実施例では、音量段階の表示を常に領域5HHに表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、スティックコントローラ30を予め定められた規定期間よりも長期間に亘って傾動操作する等のように、特定の操作態様による操作を行うことで、領域5HHに表示されている音量段階の表示を、他の表示位置に移動できるようにしても良い。
また、前記実施例では、音量・光量調整画面において音量段階を変更する変更操作がなされたときに、音量設定を変更する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら音量設定の変更を、音量段階の変更に応じて逐次行わずに、音量・光量調整画面の表示を終了する操作や所定の決定操作を受付けたときにだけ行うようにしても良く、この場合にあっては、音量・光量調整画面の表示中において可変表示を開始する場合には、音量・光量調整画面の表示を終了する操作や所定の決定操作を受付けがなくても、該可変表示を開始する時点において選択されていた音量段階の音量に音量設定を変更するようにすれば良い。
また、前記実施例では、スピーカ8L,8Rだけを設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1にこれらスピーカ8L,8Rに加えて振幅の大きい低音域の音を出力するスピーカであるウーファーを設けても良い。尚、このようにパチンコ遊技機1にウーファーを設ける場合は、遊技店の従業員や遊技者の操作によって該ウーファーから低音域の音を出力するか否かを選択可能としても良い。
また、前記実施例では、音量設定に応じて、出力される全ての音の音量を調整する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、出力される音のうち、遊技者により設定された設定音量よりも小さい音量の音については音量を変更せず、遊技者により設定された設定音量よりも大きな音については設定音量に低減することで、出力される音のうち遊技者により設定された設定音量よりも大きな音だけを遊技者により設定された設定音量に調整するようにすることで、小さい音量の音が、遊技者による音量設定の変更によって聞き取り難くなってしまったり、逆に、大きい音量の音が、遊技者による音量設定の変更によって著しく大きな音になってしまうことにより、遊技興趣が低下してしまうことを防ぐことができるようにしても良い。
また、前記実施例では実施していないが、他のパチンコ遊技機と連動した一斉演出を実行するようにしても良い。尚、これら一斉演出を実行する場合にあっては、該一斉演出における音に関しては、遊技者や遊技店の従業員が設定した音量設定に拘らず、予め設定されている一斉演出用の音量設定(例えば、最大音量である「14」)にてスピーカ8L,8Rから出力するようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定の変更を、遊技者が着座しているか否かに関係なく可能とした形態を例示していが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機1に該パチンコ遊技機1の前方に遊技者が着座していることを検出可能なセンサを設け、該センサによって遊技者が検出されている間のみ遊技者による操作による音量設定の変更を可能としても良い。
また、前記実施例では、デモ演出の表示を開始することに応じて、遊技者による操作により変更された音量設定を遊技店の従業員等の操作により設定された初期音量にリセットする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に遊技球を貸出すための機能やパチンコ遊技機1から払い出された遊技球を計数するための機能を有する遊技用装置に対して遊技者が残金や計数した遊技球数が記憶されたカードの出力要求操作を行うことに応じて、遊技者による操作により変更された音量設定を初期音量にリセットするようにしても良い。
また、前記実施例では、音量設定や光量設定等の設定変更を、スティックコントローラ30等を遊技者が操作することにより可能とする形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1にマイク等の音声入力手段を設け、該音声入力手段から入力された遊技者の音声を認識すること等により、音量設定や光量設定等の設定変更を可能としても良いし、パチンコ遊技機1にカメラ等の遊技者を撮影可能な撮影手段を設け、該撮影手段によって撮影された遊技者の画像を画像認識すること等により特定した遊技者の年齢や性別等に応じて、音量設定や光量設定等の設定変更を行うようにしても良い。更には、遊技者の心拍数や脈拍、血圧、呼吸速度等によって音量設定や光量設定等の設定変更を行うようにしても良いし、パチンコ遊技機1に隣接配置されて、パチンコ遊技機1に遊技球を貸出すための機能等を備える遊技用装置に挿入されたプリペイドカードに記憶されている遊技者が遊技球の貸出を受けるために必要なプリペイド残額等に応じて音量設定や光量設定等の設定変更を行うようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技者の操作により、スピーカ8L,8Rから出力される音の音量設定を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スピーカ8L,8Rから出力される音の音量設定に加えて、遊技者の操作によりスピーカ8L,8Rから出力される音の周波数を変更可能とし、高音域や低音域を強調あるいは減少可能としても良い。
また、前記実施例では、遊技者は、スピーカ8L,8Rのいずれについても、音量設定を同じ音量設定にしか変更できない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら音量設定の変更を、スピーカ8Lとスピーカ8Rとで個別に行うことができるようにしても良い。
また、前記実施例では、スピーカ8L,8Rから出力する音の音量設定を変更するために遊技者が操作可能な操作手段として、パチンコ遊技機1における下皿を形成する部材にスティックコントローラ30を設けるとともに、上皿を形成する部材にプッシュボタン31Bを設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、該操作手段は、遊技者が音量設定を変更し易いよう、遊技者が遊技球を打ち込むために操作するハンドルの近傍に設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの態様が変化しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量設定を変更可能な期間中にスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bを発光または振動させることや、演出表示装置5にて音量設定を変更可能である旨を示す音量設定変更可能表示を行うことで、遊技者に対して音量設定を変更可能な期間中であることを報知するようにしても良い。更に、可変表示の実行中に遊技者がスティックコントローラ30やプッシュボタン31Bを操作することで音量設定を変更可能とする場合は、リーチ演出等の特定の演出の実行時間中は前記音量設定変更可能表示を演出表示装置5に表示しない一方で、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bの発光や振動は継続して実行するようにしても良い。
また、前記実施例では、スピーカ8L,8Rから出力する全ての音を、設定音量にて出力する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記した一斉演出や、可変表示結果が大当りとなることを示す確定演出、未だ実行されていない可変表示について可変表示結果が大当りとなることを示唆する先読み演出、リーチ演出等の特定の演出の実行時は、遊技者による操作により変更された音量設定ではなく、遊技店の従業員の操作により設定された設定音量や、予めこれらの演出用に設定された特別音量にて出力するようにしても良い。
また、前記実施例では、音量・光量調整画面における遊技者が設定し得る範囲としての各音量段階の表示は、音量段階を示す数字に比例して大きく表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量・光量調整画面における遊技者が設定し得る範囲としての各音量段階の表示は、全て同一の大きさで表示されても良く、また、音量段階を示す数字に反比例して小さく表示されるようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技者がスティックコントローラ30とプッシュボタン31Bとを操作することで音量設定を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量設定を変更するために操作可能な音量変更用操作手段と、可変表示の実行中に演出の一部として遊技者が操作可能であり、音量設定を変更するためには操作されない演出用操作手段と、をパチンコ遊技機1に設けても良い。更に、これら音量変更用操作手段と演出用操作手段とを異なる形状とすることで、音量設定の変更時と演出の実行時とで遊技者が正確に音量変更用操作手段または演出用操作手段を操作可能としても良い。
また、前記実施例では、遊技者がスティックコントローラ30の傾動操作やプッシュボタン31Bの押下操作によって、操作力の大きさに関係なく音量設定を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スティックコントローラ30を傾動する力の大きさや、プッシュボタン31Bを押下する力の大きさに応じた音量設定の変更を可能としても良い。
また、前記実施例では、遊技者による操作による音量設定の変更を、日付や時間等に関係なく有効とした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、予め設定された日付、時間、または時間帯においては、遊技者により変更(設定)された音量設定に拘らず、音量設定を特定の音量設定(例えば、最大音量である「14」)に変更するようにしても良い。
また、前記実施例では、実行する演出(例えば、前述した一斉演出、確定演出、先読み演出、リーチ演出等)に関係なく、全ての演出についての演出音を、音量設定による音量にて出力する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実行する演出に応じて音量設定を、遊技者や遊技店が行えるようにして、演出に応じた音量設定による音量にて当該演出の演出音を出力するようにしても良い。尚、実行する演出に応じた音量設定を遊技者や遊技店が行うのではなく、遊技者や遊技店が設定した音量設定に基づいて、演出制御用CPU120が各演出の演出音の音量設定を行うようにしても良い。
また、前記実施例では、パチンコ遊技機1の遊技状態に関係なく、全ての遊技状態において、遊技者の操作による音量設定による音量の音を出力する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技状態に応じて音量設定を、遊技者や遊技店が行えるようにして、遊技状態に応じた音量設定による音量にて当該演出の演出音を出力するようにしても良い。尚、遊技状態に応じた音量設定を遊技者や遊技店が行うのではなく、遊技者や遊技店が設定した音量設定に基づいて、演出制御用CPU120が各遊技状態の音量設定を行うようにしても良い。更には、遊技状態ではなく、可変表示回数や大当り回数、リーチ演出を実行する可変表示にて可変表示結果がハズレとなった回数等の遊技履歴に応じて音量設定を変更可能とするようにしても良い。
また、パチンコ遊技機1の設置されている遊技店の大きさや、当該遊技店に設置されている他のパチンコ遊技機数、遊技店において当該パチンコ遊技機1に近接して設置されている他のパチンコ遊技機のスピーカから出力される音の音量等、当該パチンコ遊技機1の設置されている環境に応じて、当該パチンコ遊技機1音量設定を変更可能としても良い。
また、大当り期待度の高い演出が実行される可変表示の次に実行される可変表示においては、音量設定を低い音量設定に変更することで、大当り期待度の高い演出が実行される可変表示の次に実行される可変表示が、大当り期待度の高い演出が実行される可変表示と同一の可変表示であると遊技者に誤認されてしまうことを防ぐ、つまり、大当り期待度の高い演出が実行される可変表示が終了したことを遊技者に認識できるようにしても良い。
また、第1特図保留記憶表示エリア5Dや第2特図保留記憶表示エリア5Uに保留記憶表示に表示する保留記憶表示の表示態様によって、該保留記憶表示に対応する可変表示において可変表示結果が大当りとなることを示唆する保留表示予告演出を実行可能としてもよい。尚、保留表示予告演出を実行可能とする場合は、保留表示予告演出の実行時にスピーカ8L,8Rから保留表示予告演出が実行されることを示す保留表示予告演出報知音を出力してもよい。更に、既に1の保留記憶表示において保留表示予告演出が実行されている状態で新たな保留記憶表示において保留表示予告演出を実行する際には、該新たな保留記憶表示に伴う保留表示予告演出の保留表示予告演出報知音を、既に実行されている保留表示予告演出の保留表示予告演出音よりも小さい音量でスピーカ8L,8Rから出力するようにしても良い。
また、パチンコ遊技機1に対して不正が行われたことを示すエラー音をスピーカ8L,8Rから出力しても良く、このように、エラー音をスピーカ8L,8Rから出力する場合であっても、遊技者に対して遊技領域に設けられた特別可変入賞球装置7等の特定領域に向けて遊技球を打ち出すよう指示する指示音声については、エラー音よりも大きな音量の音で出力するようにすればよい。
また、下皿内に貯留された遊技球によって更なる遊技球の払い出しが不可能である場合に、該下皿内に貯留された遊技球によって更なる遊技球の払い出しが不可能である旨をスピーカ8L,8Rからの音声出力によって報知しても良く、このように、払い出しが不可能である旨の報知については、遊技者が下皿内から遊技球を取り出す等により終了してから一定期間中は再び実行しないようにし、該報知が頻出することによる遊技興趣の低下を防ぐことができるようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技店側が操作できる操作手段として、設定切替スイッチ300やリセットモード選択スイッチ310を、パチンコ遊技機1の演出制御基板12に設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技店側が操作できる操作手段は、パチンコ遊技機1の前面側に設けられたスティックコントローラ30等であってもよく、例えば、電源投入時から所定期間を遊技店側で操作が行われる期間として、当該所定期間内においては、スティックコントローラ30等で第1音量段階や第1光量段階を、遊技店側が設定できるようにしても良い。
また、前記実施例では、確認音出力中タイマがカウント中である場合、すなわち、スピーカ8L,8Rから確認音が出力中である場合は、新たな音量の変更操作を受付けてスピーカ8L,8Rから出力する音の音量を更に変更することが不可能である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、確認音出力中タイマのカウント中であっても、新たな音量の変更操作を受付けてスピーカ8L,8Rから出力する音の音量を更に変更可能としても良い。尚、確認音出力中タイマのカウント中であっても、新たな音量の変更操作を受付けてスピーカ8L,8Rから出力する音の音量を更に変更可能とする場合は、該新たな音量の変更操作を受付けたことに応じた確認音を、既に出力中の確認音とともにスピーカ8L,8Rから出力しても良く、また、出力中の確認音を中断し、該新たな音量の変更操作を受付けたことに応じた確認音のみをスピーカ8L,8Rから出力しても良い。
また、前記実施例では、遊技店側の操作によって変更される段階である第1音量段階と遊技者の操作によって変更される段階である第2音量段階との2つの音量段階を用いて音量の設定を行う形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方の音量段階を用いて音量の設定を行えるようにしても良い。例えば、第1音量段階の設定機能を設けずに第2音量段階のみを用いて音量の変更を行えるようにしても良い。また、第2音量段階の設定機能を設けずに第1音量段階のみを用いて音量の変更を行えるようにしても良い。
また、前記実施例では、デモ画面の表示が開始される場合は、遊技者設定リセット処理において、遊技状態が確変状態または時短状態であれば遊技者によって設定された音量(第2音量段階)や光量(第2光量段階)が初期音量(第1音量段階)や初期光量(第1光量段階)にリセットされない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技状態が確変状態または時短状態であるときは、デモ画面の表示が開始されないようにすることで、遊技者によって設定された音量(第2音量段階)や光量(第2光量段階)が初期音量(第1音量段階)や初期光量(第1光量段階)にリセットされないようにして良い。
また、前記実施例では、デモ画面の表示が開始される場合に遊技者によって設定された音量(第2音量段階)や光量(第2光量段階)が初期音量(第1音量段階)や初期光量(第1光量段階)にリセットされる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのリセットを行わないようにしても良い。
また、前記実施例では、非変動時演出処理内で遊技者設定リセット処理を実行しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期化処理(S70)内で遊技者設定リセット処理を実行しても良い。つまり、前記実施例では、「通常リセットモード」に設定されている場合であっても、パチンコ遊技機1の電源投入時の初期化処理(S70)において、音量段階または光量段階の設定がいずれの段階であっても必ずリセットするようになっているが、初期化処理(S70)においても、遊技者設定リセット処理を実行して、音量段階または光量段階の設定が遊技店による初期設定以上の場合は、リセットしないようにしても良い。
また、前記実施例では、リセット条件が成立したとき、つまり、デモ画面の表示が開始されるときに、遊技者が変更した音量等を初期化(リセット)するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のタイミングで音量等を初期化(リセット)するようにしても良い。例えば、デモ画面の表示が開始され、その後に新たに可変表示が開始されるときに、リセット条件が成立したとして音量等を初期化(リセット)するようにしても良い。また、パチンコ遊技機1の電源が完全に切れている状態から起動するコールドスタートの際に、リセット条件が成立したとして音量等を初期化(リセット)するようにしても良いし、ソフトウェアリセットによって、ハードウェアチェックの一部を省略して高速に再起動するウォームスタート(ホットスタート)の際に、リセット条件が成立したとして音量等を初期化(リセット)するようにしても良い。
また、前記実施例では、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120が実行する処理によって、設定項目(例えば、演出実行頻度モード、音量段階または光量段階)を設定変更するとともに、リセット条件が成立したときに、設定項目を初期設定にリセットするようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、主基板11に搭載されたCPU103が実行する処理によって、設定項目を設定変更するとともに、リセット条件が成立したときに、設定項目を初期設定にリセットするものであっても良い。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を可変表示可能な演出表示装置に可変表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該演出表示装置に導出された可変表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
また、前記実施例では、初期音量や初期光量が設定切替スイッチ300のチャンネルに応じて変更可能となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、初期音量や初期光量が固定的に設定され、一切変更できないものであっても良い。
また、本発明における「音量関連表示」とは、演出表示装置5の表示画面に表示される音量ゲージGの表示等の遊技者が視認することにより音量を認識できるものを示す。これに対して、本発明における「音量報知演出」とは、音量ゲージGの表示のみならず、スピーカ8L,8Rから出力される確認音等の遊技者が視認以外の方法でも音量を認識できるものを示す。
また、本発明における「電源供給が開始されたとき」とは、パチンコ遊技機1に電源供給が開始された時点から、所定期間が経過するまでの時点であれば良く、例えば、起動表示画面の表示開始時や、起動表示画面の表示中や、起動表示画面の表示が終了する直前や、起動表示画面の表示が終了した後や、主基板11から送信される演出制御コマンドを演出制御基板12が受信可能になったときや、初期化処理(S70)が終了して最初のタイマ割込みが開始されたとき等を含む。
また、前記実施例では、本発明が遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されているが、各遊技機に対応して設けられるカードユニットや呼出ランプ装置等の遊技用装置が音を出力可能な音出力部を備え、該音出力部の音量を遊技者の操作を受付けることで変更可能である場合に、該遊技用装置に本発明を適用しても良い。