JP2016073353A - 鏡視下手術切除物排出デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 鏡視下で病巣部の分断・回収の機能を兼備し、簡潔、軽量、コンパクトで、低侵襲性、安全性、信頼性、操作性、効率性を向上させた鏡視下手術切除物排出デバイスを提供する。【解決手段】 本発明の鏡視下手術切除物排出デバイス10は、切除物を収容可能な開口部が展開及び閉塞状態に収縮するバッグ61と、バッグの開口部周囲内と胴体内にループ状に封入され、開口部を展開する形状記憶バンド80と、収縮時にバッグ胴体から分離し病巣部を絞断する複数ループのカッティングワイヤ90と、を備える分断排出処置部60が、挿入管部50の先端開口から押し出されることで展開して病巣部を細断・回収し挿入管部内に収縮状態で引込まれて生体外部に取出す操作を近位端の二分割型操作部20で片手操作を可能に構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡あるいは腹腔鏡を用いる鏡視下手術において、手術中に生体臓器の病巣部を切除した摘出臓器等の切除物を細かく分断して細いトラカール(トロッカー又はトラッカールともいう)から生体外部に取り出す鏡視下手術切除物排出デバイスに係り、より詳しくは、人体の切開あるいは開腹を必要とせずに手術侵襲を極力少なくする鏡視下で、体腔内において前記病巣部を切断するとともに当該切除物を効率良く細かく分断してトラカールから容易に生体外部に取り出す二つの機能を兼備し、低侵襲性を向上させた簡潔、軽量、コンパクトな構成の鏡視下手術切除物排出デバイスに関する。
一般的な鏡視下手術においては、切除物を取り出す際に生体内への切除物の溢液、飛散を防止するために、生体外から外筒管などを通して生体内に挿入したバッグ内に切除物を収納し、バッグごと生体外に取り出す回収バッグが用いられる。(例えば特許文献1参照)。
近年、長径略20mmの小さな切開創からトラカールを介して行われる鏡視下手術においては、トラカールの細い内径の制限により生体の切除物をそのまま生体外に取り出すことが困難なケースがしばしば見受けられる問題点があった。
このようなケースでは、当該切除物を生体内で別途鉗子などの把持具や切断具を用いて細かく分断してから回収バッグに収容して生体外に取り出す必要があるなど煩雑な問題点があった。
また、前記従来の切断具の一つに、ループ状ワイヤに焼灼用電流を付与して胃腸内のポリープを切断するポリープ切除用絞断器がある。(例えば特許文献2参照)。
特開2013−208229号公報 特開2005−279306号公報
しかし、従来の特許文献1及び2のような、別個の回収バッグと切断具の二つを用いて、切除物を生体内で別途切断具を用いて細かく分断してから回収バッグに収容して生体外に取り出すケースは、煩雑で非効率的であるとともにこれら別個の医療具を生体内に挿入するための切開創が増加するなどのために患者及び術者への肉体的及び経済的負担すなわち手術侵襲が大きいという問題点があった。
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、鏡視下で一つの切開創から生体内に挿入し、体腔内において前記病巣部を切断及び当該切除物を細かく分断するとともにそのまま収容してトラカールから容易に生体外部に取り出すことが可能な二つの機能を兼備し、悪性組織の転移や汚染リスクを解消するとともに手術の効率性及び低侵襲性を向上させた簡潔、軽量、コンパクトな構成の鏡視下手術切除物排出デバイスを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る鏡視下手術切除物排出デバイスは、鏡視下手術において一つの切開創に設けられたトラカールから生体内に挿入し、体腔内で生体の病巣部を切断するとともに当該切除物を細かく分断して生体外部に取り出すことが可能な二つの機能を兼備する鏡視下手術切除物排出デバイスであって、開口部を備え、前記切除物を収容可能に前記開口部が展開及び閉塞状態に収縮する有底のバッグと、前記バッグの開口部周囲に沿ってループ状に併設され、自然状態で開口部を展開する態様に記憶付けされた形状記憶バンドと、前記バッグの胴部内面に沿ってループ状に併設され、自然状態で展開する態様に記憶付けされて収縮時に前記病巣部を締め付けるように切断(絞断)可能な複数のカッティングワイヤと、を備える分断排出処置部を有する、ことを特徴とする。
また、前記鏡視下手術切除物排出デバイスは、主軸であるX軸、近位端すなわち後端及び遠位端すなわち先端を有し、前記分断排出処置部を収縮状態で内部にX軸方向スライド可能に収納して生体内に細い前記トラカールから挿入可能な細径の挿入管部と、前記挿入管部の後端部に連結され、前記分断排出処置部の前記病巣部の分断及び排出動作を操作する操作部と、を有する、ことを特徴とする。
また、前記形状記憶バンドは、前記バッグの開口部周囲に沿って形成された管状通し部内にループ状に着脱可能に挿通される、ことを特徴とする。
また、前記分断排出処置部は、前記カッティングワイヤが、前記バッグの胴部内面に沿って設けられたポリマー膨出部内に封入状態で併設され、前記ループ状のカッティングワイヤが収縮する際に前記ポリマー膨出部の内面を切り裂いて内方に離脱し前記病巣部を締め付けながら切断(絞断)する、ことを特徴とする。
また、前記分断排出処置部は、前記バッグ胴部のポリマー膨出部内の前記カッティングワイヤの外側(背面側)に沿って封入され、自然状態で前記バッグ胴部を展開する態様に記憶付けされた複数の一対又は複数の形状記憶帯板バネが併設される、ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施形態による前記分断排出処置部は、前記バッグが自然状態で略長紡鐘状に収縮する態様に記憶付けされた形状記憶ポリマーから構成される、ことを特徴とする。
前記分断排出処置部のカッティングワイヤの断面形状は、前記バッグの胴部内面側に向けてそれぞれ尖鋭端が突出する多角形形状に形成される、ことを特徴とする。
また、前記形状記憶バンド及びカッティングワイヤのそれぞれのループ後端に接続され、前記挿入管内にX軸方向に移動可能に挿通され後端側に延設されて、前記分断排出処置部を前記挿入管部の先端部から押し出して前記分断排出処置部を展開し、一方、前記分断排出処置部を前記挿入管部内へ引き戻し再収納して前記分断排出処置部を閉塞状態に収縮させる2系統のワイヤ状操作部材を備える、ことを特徴とする。
また、前記操作部は、前記挿入管部の後端部が連結され、X軸方向後方に延設される操作部胴体と、前記操作部胴体のX軸と交叉する方向であるZ軸方向に延設される把持ハンドルと、前記操作部胴体内に設けられ、前記分断排出処置部の後端に連結される前記ワイヤ状操作部材をX軸方向に前進又は後退させる分断排出処置部駆動機構と、前記分断排出処置部駆動機構の駆動を操作するトリガー部と、を備えている、ことを特徴とする。
また、前記分断排出処置部駆動機構は、前記操作部胴体に形成された空洞内に設けられ、前端部に前記ワイヤ状操作部材の後端が連結されてX軸方向にワイヤ状操作部材を前進又は後退させるスライド部材と、前記スライド部材をX軸方向に前進又は後退させるスライド駆動機構と、を備えている、ことを特徴とする。
また、前記スライド駆動機構は、前記スライド部材と前記トリガー部との間に相互に係合するギヤ機構又は螺合機構又はラチェット機構を単独又は組合せにより選択的に備えている、ことを特徴とする。
また、前記スライド駆動機構は、
前記スライド部材の後端部に連結され、前記スライド部材をX軸方向に前進又は後退させる電動マイクロリニアアクチュエータを備えている、ことを特徴とする。
また、前記スライド駆動機構のギヤ機構又は螺合機構は、人手による手動又は小型減速機付電動モータによる自動で駆動される、ことを特徴とする。
また、本発明の別の実施形態による前記操作部は、前記操作部胴体が、前記挿入管部の後端部が連結されて前記スライド部材を収容する上側操作部胴体と、前記把持ハンドルを有する下側操作部胴体とに再組立て可能に二分割され、前記スライド駆動機構は、前記上側操作部胴体側に一体的に収容されるか又は下側操作部胴体側に前記スライド部材と係合可能な駆動機構が分離されて収容される、ことを特徴とする。
また、前記挿入管部は、一体型又は分割型に形成された操作部胴体内に挿脱可能かつ所望の体腔内挿入長さに調節可能に挿通される、ことを特徴とする。
また、前記分断排出処置部は、構成部材が医療適合性材料からなり、前記バッグと前記形状記憶バンドとが着脱可能に構成され、これらの構成部材の洗浄及び殺菌が容易に可能であるとともに、一回又は複数回の前記病巣部の分断及び排出処置後に廃棄可能に構成される、ことを特徴とする。
さらに、前記挿入管部は、構成部品が医療適合性材料からなり、前記挿入管部と操作部との連結部が着脱可能な嵌合機構又螺合機構により構成されることで部品毎に分解可能であって、これらの構成部品の洗浄及び殺菌が容易に可能であるとともに、一回又は複数回の前記病巣部の分断及び排出処置後に全体又は一部の選別的な廃棄が可能に構成される、ことを特徴とする
以上のように構成される本発明によれば、鏡視下手術切除物排出デバイスが、簡潔、軽量、コンパクトで、生体内に細いトラカールから挿入可能な細径の挿入管部を備える構成とすることができ、鏡視下手術において一つの切開創のトラカールから生体内に挿入し、体腔内で生体の病巣部を切断及び当該切除物を細かく分断するとともにそのまま収容した状態で生体外部に効率よく容易に取り出すことが可能な二つの機能を兼備するので、悪性組織の転移や汚染リスクを解消するとともに患者及び術者のストレスや肉体的及び経済的負担を軽減し、手術の効率性及び低侵襲性を大幅に向上させる効果がある。
また、分断排出処置部のバッグ胴部のカッティングワイヤの外側に沿って一対又は複数の形状記憶帯板バネが併設される構成では、バッグの収縮及びカッティングワイヤの生体病巣部切断(絞断)動作の信頼性を向上させる効果がある。
また、分断排出処置部のカッティングワイヤの断面形状が、バッグの胴部内面側に向けてそれぞれ尖鋭端が突出する任意の形状に形成されることから、カッティングワイヤの生体病巣部切断(絞断)動作の信頼性を向上させる効果がある。
また、分断排出処置部駆動機構に電動マイクロリニアアクチュエータもしくは小型減速機付電動モータを適用したパワーアシスト機構を構成することにより、生体病巣部の分断及び生体外部への取出し操作を自動制御化できることから、鏡視下手術における生体病巣部の分断及び生体外部への取出しの省力化、容易化及び操作性の向上が可能となる。
また、挿入管部を操作部から引抜き又は操作部との連結部が離脱可能な構成では、挿入管部から切り離し、部品毎に解体してそれらの消毒洗浄を容易に行なうことができ、鏡視下手術切除物排出デバイスの衛生管理の信頼性が確保される。また、医療適合性材料から分解可能に構成された分断排出処置部、挿入管部などの生体内に挿入される構成部材は、生体病巣部の分断及び取出し処置後に選択的に廃棄(使い捨て)可能(ディスポ化)にすることができることから、鏡視下手術切除物排出デバイスの衛生管理の信頼性が一層向上する。
また、操作部の操作部胴体が、挿入管部の後端部が連結されてスライド部材を収容する上側操作部胴体と、把持ハンドルを有する下側操作部胴体とに組立て可能に二分割される構成では、一度生体病巣部の分断及び取出し処置に使用したあるいは使用中に故障した上側操作部胴体に替えて別途新しい上側操作部胴体を前記下側操作部胴体に取替えられるので、手術の効率性及び経済性を一層向上させる効果がある。
さらに、分断排出処置部の操作を操作部で行えることから、鏡視下手術切除物排出デバイスの操作を術者の片手などにより容易に実行することができる。
本発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、一層明白となる。
本発明の実施形態1に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10の構成を概念的に説明するための全体組立要部縦断面図である。 図1の分断排出処置部60の要部縦断面図である。 図2の処置部60のカッティングワイヤ91の摘出臓器カッティング作用を概念的に説明するための要部断面図で、(a)は摘出臓器100をカットする直前の状態、(b)摘出臓器100をカットし始めた状態を示す。 本発明のカッティングワイヤの各種形状を説明するための概念図で、(a)は実施形態1、(b)は一変形実施形態、(c)は別の変形実施形態の概観図である。 図1の処置部60の詳細を概念的に説明するための部分詳細図である。 (a)は本発明の実施形態2に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Cの処置部60Cの詳細を概念的に説明するための部分詳細図、(b)は処置部60Cのバッグ61Cが収縮中の形状を示す概念図、(c)はバッグ61Cの収縮形状を示す概念図である。 本発明の実施形態3に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Dの構成を概念的に説明するための全体組立要部縦断面図で、既存の回収バッグ210のバッグ260内で摘出臓器100を分断する状態を示す。 本発明の実施形態4に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Eの概観写真である。 図8の鏡視下手術切除物排出デバイス10E大きさを定規と対比して示す概観写真である。 図4(c)の変形実施形態に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Kの処置部のカッティングワイヤ90Bの概観写真である。 本発明の実施形態5に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Fの構成を概念的に説明するための全体組立要部縦断面図である。 本発明の実施形態6に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Gの操作部20Gの構成を概念的に説明するための部分組立要部縦断面図である。 本発明の実施形態7に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Hの操作部20Hの構成を概念的に説明するための部分組立要部縦断面図である。 本発明の実施形態8に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Jの操作部20Jの構成を概念的に説明するための部分組立要部縦断面図である。
以下、本発明の鏡視下手術切除物排出デバイスを実施するための形態の具体例を、添付図面を参照しながら説明する。
本発明の鏡視下手術切除物排出デバイス10は、鏡視下手術においていずれも図示しない一つの切開創に設けられた細いトラカールから生体内に挿入し、図1に示すように、体腔内で生体の病巣部を切断するとともに当該切除物100を細かく分断して生体外部に取り出すことが可能な二つの機能を兼備する。
(実施形態1)
本発明の一実施形態(実施形態1)に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10は、図1に示すように、細長い断面略円筒状の細径の挿入管部50と、挿入管部50の先端部から押し出されることで展開し、そこで生体の病巣部を切断するとともに当該切除物を細かく分断して内部に収容しその後挿入管部50内に収縮状態で引き込まれて生体外部に取出す分断排出処置部60と、挿入管部50の後端部に接続され、分断排出処置部60を操作する操作部20とを備えている。
分断排出処置部60の大きさや形状は、図1では概念的に誇張して大きめの略円筒型に描かれているが、手術用途に応じて任意に設定される。
ここで、図1における鏡視下手術切除物排出デバイス10の挿入管部50の主軸に相当するX軸を基準として、直交する3軸のX軸(挿入管部3の主軸、先端部又は前部・基端部又は後部方向)、Y軸(図示紙面直交方向)、Z軸(図示紙面内左右又は上下方向)を定義する。また、分断排出処置部60側を先端部又は前部、操作部20側を後端部又は後部と呼ぶ。
鏡視下手術切除物排出デバイス10を構成する各部材は、耐腐食性、耐薬品性を備えるとともに、加熱滅菌に耐え得る温度耐久性を備える医療適合性材料からなり、特に滅菌を容易にするため、後述するが、特に、生体内に挿入される挿入管部50と操作部20との連結部が着脱可能な嵌合機構又螺合機構により構成されることで部品毎に分解可能であって、これらの構成部品の洗浄及び殺菌が容易に可能であるとともに、一回又は複数回の前記病巣部の分断及び排出処置後に全体又は一部の選別的な廃棄が可能なように、部品単位で分解可能に形成されることが望ましく、ケースバイケースで部品単位又は分断排出処置部60及び挿入管部50などを使い捨てとすることもできる。
挿入管部50は、状況に応じて手術に耐える外径及び長さに設定自在で様々な長さのものに交換可能で、挿入部は高剛性及び高弾力性を有する医療適合性材料の例えば外径略10〜5mmの細径の長尺管状体(略円筒)51から構成され、必要に応じてトラカールにスムースに挿入できるように、表面の摩擦抵抗の小さな例えばフッ素樹脂など可撓性樹脂チューブにより形成することもできる。
挿入管部50の管状体51先端部には、分断排出処置部60が収縮状態で収容可能な先端開口51aが設けられている。
分断排出処置部60は、図1、2に示すように、開口部60aを備え、切除物100を収容可能に開口部60aが展開及び閉塞状態に収縮する有底のバッグ61と、バッグ61の開口部60aの周囲に沿ってループ81状に併設され、自然状態で開口部60aを展開する態様に記憶付けされた形状記憶バンド80と、バッグ61の胴部61bの内面に沿ってループ91状に併設され、自然状態で展開する態様に記憶付けされて収縮時に生体の病巣部及びその切除物100を締め付けるように切断(絞断)することが可能なカッティングワイヤ90と、を備える。
この実施形態の形状記憶バンド80のループ81部は、バッグ61の開口部60aの周囲に沿って形成された管状通し部61a内にループ状に着脱可能に挿通される。
カッティングワイヤ90は、図3に示すように、バッグの胴部61b内面に沿って設けられたポリマー膨出部61d内に封入状態で併設され、ループ91状のカッティングワイヤ90が収縮する際にポリマー膨出部61dの内面を切り裂いて内方に離脱し病巣部100を締め付けながら切断(絞断)する。
また、この実施形態の分断排出処置部60は、図3及び5に示すように、バッグ胴部61bのポリマー膨出部61d内のループ91状カッティングワイヤ90の外側(背面側)に沿って封入され、自然状態で前記バッグ胴部を展開する態様に記憶付けされた複数の形状記憶帯板バネ71が併設される。
例えばステンレスなどの比較的剛性の高い形状記憶金属細線からなるループ91状のカッティングワイヤ90の断面形状は、 バッグ61の胴部61b内面側に向けてそれぞれ尖鋭端91pが突出する略三角形、星形、むすび形、その他の多角形形状などに選択的に形成される。
形状記憶バンド80及びカッティングワイヤ91のそれぞれのループ81、91後端に接続され、挿入管部50内にX軸方向に移動可能に挿通され挿入管部50の後端側に延設されて、分断排出処置部60を挿入管部50の先端開口51aから押し出して分断排出処置部60を展開し、一方、分断排出処置部60を挿入管部50内へ引き戻し再収納して分断排出処置部60を閉塞状態に収縮させる2系統のワイヤ状操作部材82、92を備える。
ワイヤ状操作部材82、92は、例えばステンレスなどの比較的剛性の高い形状記憶金属細線が用いられるが、あるいは特に後者などには、コイル状に密に回巻した可撓性も有する巻線を選択的に用いることができる。・
分断排出処置部60に設けられるカッティングワイヤ90は、図4(a)〜(c)に示すように、ループが1〜3個など複数個のループ91、91A(91a、91b)、91B(91a、91b、91c)を有するカッティングワイヤ90、90A、90Bに形成することができる。このように、複数ループ型カッティングワイヤでは、生体の病巣部の切除物100を細かいピッチで一度に分断することができる。
いずれの場合も、形状記憶バンド80のループ81後端部に連結されるワイヤ状操作部材82とカッティングワイヤ90、90A、90Bのループ後端部に連結されるワイヤ状操作部材92との2系統のワイヤ状操作部材を備え、図1に示すように、カッティングワイヤ90、90A、90B側のワイヤ状操作部材92の後端部93は後述する分断排出処置部駆動機構に連結されて分断排出処置部60の展開及び収縮の主要駆動部材となる。
これらループの先端部が収束される形状記憶バンド80のループ81先端部は、分断排出処置部60の開口部60aを折りたたむように収縮し閉塞し易くするための、屈曲された折り曲げ部84が形成されている。一方、これらループの後端部61c部位は、挿入管部50の管状体51の先端部開口51aに引き込まれ易くするため屈曲された湾曲部が形成されている。
一方、形状記憶バンド81側のワイヤ状操作部材82の後端部83は、図1に示すように、挿入管50の管状体51の後端部に設けられたワイヤ挿通口51cから外部にフリーの状態でスライド可能に挿通される構成としてもよい。この場合、ワイヤ状操作部材82は後端部83を手動でX軸方向に引出し又は押込み操作を行う分断排出処置部60の展開及び収縮の補助的駆動部材とすることもできる。さらに、図示しないが、ワイヤ状操作部材82の後端部83を前記ワイヤ状操作部材92の後端部93と同様な駆動機構に連結させることも選択的に可能である。
操作部20は、図1に示すように、先端部に形成された雌ねじに挿入管部50の管状体51の後端部に形成された雄ねじ51bが着脱可能に螺合して連結され、X軸方向後方に延設される、X軸と交叉する方向であるZ軸方向図示上側と下側に二分割された上側操作部胴体31及び下側操作部胴体41と、下側操作部胴体41のZ軸下方向に延設される把持ハンドル42と、上側操作部胴体31及び下側操作部胴体41内に設けられ、分断排出処置部60の後端部61cに連結されるワイヤ状操作部材92をX軸方向に前進又は後退させる分断排出処置部駆動機構と、その分断排出処置部駆動機構の駆動を操作するトリガー部である分断排出処置部駆動レバー44と、を備えている。
分断排出処置部駆動機構は、上側操作部胴体31にX軸方向に延設し形成された空洞31b内に設けられ、前端部32aにカッティングワイヤ90のループ91後端部に連結されるワイヤ状操作部材92の後端93が連結されてX軸方向にワイヤ状操作部材を前進又は後退させるスライド部材32と、スライド部材32をX軸方向に前進又は後退させるスライド駆動機構43と、を備えている。
この実施形態のスライド駆動機構43は、スライド部材32とトリガー部の分断排出処置部駆動レバー44との間に相互に係合するギヤ機構を備えている。
このギヤ機構は、下側操作部胴体41に対向するスライド部材32の底面に形成されたラックギヤ32bと、下側操作部胴体41内に支軸47回りに回転自在に設けられ、ラックギヤ32bに係合するギヤ46bが形成されたスライド部材駆動歯車46と、下側操作部胴体41内に支軸45回りに揺動自在に設けられた分断排出処置部駆動レバー44のスライド部材駆動歯車46に対向するZ軸方向上端部に形成され、スライド部材駆動歯車46に契合する部分歯車44bと、を備えている。
ここで図1を参照し、分断排出処置部駆動レバー44の部分歯車44bと反対側のZ軸下方向に延設された操作レバー44aを指などで把持ハンドル42から遠ざけるX軸前方に押出し揺動させると、部分歯車44bが契合するスライド部材駆動歯車46を反時計回りに回転させるとともにスライド部材駆動歯車46が契合するスライド部材32をX軸前方向に前進させ、ワイヤ状操作部材92を介して分断排出処置部60を挿入管部50の先端開口51aから体腔内に押し出し分断排出処置部60を展開させる。
一方、操作レバー44aを把持ハンドル42側に近付けるX軸後方に引寄せ揺動させると、部分歯車44bが契合するスライド部材駆動歯車46を時計回りに回転させるとともにスライド部材駆動歯車46が契合するスライド部材32をX軸後方向に後退させ、これに伴いワイヤ状操作部材92が牽引されて体腔内で展開状態の分断排出処置部60を収縮させると同時にバッグ60内で切除物100を分断及び収容した状態で先端開口51aから挿入管部50内に引き込み、生体外に切除物100を取り出すことができる。
上側操作部胴体31のZ軸方向下面すなわち底面には、X軸に直交するY軸方向の位置決め用の円弧断面などの曲面状又は角形断面状の凸状位置決め部31aがX軸方向に沿って形成されるとともに、後端部にX軸方向位置決め用の逆V字形ノッチなどの下広がり状凹溝31cが形成されている。
一方、下側操作部胴体41のZ軸上方向上面には、上側操作部胴体31の凸状位置決め部31aが嵌合する凹溝状位置決め部41aがX軸方向に沿って形成されるとともに、後端部に上側操作部胴体31の下広がり状凹溝31cに嵌合する先細り状突起41cが突設されている。
このような上側操作部胴体31の凸状位置決め部31a及び凹溝31cと下側操作部胴体41の凹溝状位置決め部41a及び突起41cとにより、上側操作部胴体31と下側操作部胴体41との分離及び再組立てを容易化する信頼性の高い二分割型操作部20の係合機構が構成される。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Cは、分断排出処置部60Cの構成が、図6(a)〜(c)に示すように、前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10における分断排出処置部60の構成とは、一部変更される相異点を除いて、その他の構成は前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10と同様である。
したがって、図6(a)〜(c)において、前記実施形態1と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1と同一の符号にCを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
この実施形態の分断排出処置部60Cは、バッグ61Cが自然状態で、図6(a)→(b)→(c)の通り概念的に図示するように、略長紡鐘状に収縮する態様に記憶付けされた形状記憶ポリマーから構成される。この形状記憶ポリマーとしては、薄く柔軟で容易に破損しない充分な強度、及び体腔内での形状回復性を備える例えばポリオレフィン系、ポリアミド系樹脂等のフイルム状シートを用いて任意形状の有底のバッグ61Cに形成される。
したがって、実施形態2の分断排出処置部60Cは、前記実施形態1の分断排出処置部60における形状記憶帯板バネ71が省かれる簡潔な構成とした相違点を除く他の構成は実施形態1の分断排出処置部60と同様である。
(実施形態3)
本発明の実施形態3に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Dは、図7に示すように、前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10におけるバッグ61を分離した相異点を除いて、その他の構成は実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10と同様である。
したがって、図7において、前記実施形態1と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1と同一の符号にDを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
この場合は、図7に概念的に示すように、実施形態3の鏡視下手術切除物排出デバイス10Dと既存の回収バッグ装置200の二つを用いて、鏡視下手術における生体の病巣部を鏡視下手術切除物排出デバイス10Dにより既存の回収バッグ装置200の回収処置部260内で切除した摘出臓器等の切除物100を細かく分断して回収処置部260内に回収した当該切除物100を回収バッグ装置200により別途のトラカールから生体外部に取り出す処置が行われる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Eは、図8及び9に示すように、前記実施形態3の鏡視下手術切除物排出デバイス10Dにおける挿入管部50Dと同様の構成の挿入管部50Eが一体型に構成された操作部20E内に貫通して相通される構成の相異点を除いて、その他の構成は前記実施形態1、3の鏡視下手術切除物排出デバイス10、10Dと同様である。
したがって、図8及び9において、前記実施形態1、3と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5及び図7の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1、3と同一の符号に、一部Dに替えて、Eを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
実施形態4の鏡視下手術切除物排出デバイス10Eは、挿入管部50Eが操作部胴体31E内に挿脱可能かつ所望の体腔内挿入長さに調節可能に挿通される。このため、挿入管部50Eの管状体51Eの後端部51Ebに把持ハンドル52Eが着脱可能に装着されている。この把持ハンドル52Eは、操作部胴体31Eに対する挿入管部50Eの抜け止め機能を兼ねることもできる。
この実施形態の鏡視下手術切除物排出デバイス10Eは、試作例として1ループ91のカッティングワイヤ90を備えている。
また、変形実施形態の鏡視下手術切除物排出デバイス10Kは、図10に示すように、試作例として4つの複数ループ91a、91b、91c、91d(総称91K)を有するカッティングワイヤ90Kを備えている。
(実施形態5)
本発明の実施形態5に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Fは、操作部20Fのスライド駆動機構の構成が、図11に示すように、前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10における操作部20のスライド駆動機構の構成とは一部変更される相異点を除いて、その他の構成は前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10と同様である。
したがって、図11において、前記実施形態1と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1と同一の符号にFを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
実施形態5のスライド駆動機構は、図11に示すように、実施形態1と同様のスライド部材32のラックギヤ32bに係合するスライド部材駆動歯車46に隣接し固着され支軸47に揺動自在に装着され、Z軸下方端部が略逆U字形の二股状の操作レバー44Faが形成されて下側操作部胴体41のZ軸下方向に延出する分断排出処置部駆動レバー44と、中央部が分断排出処置部駆動レバー44の中間部に固着された支軸45Fに揺動自在に装着され、両端部にスライド部材駆動歯車46のギヤ46bと交互に歯合する一対のX軸方向先端側爪歯44Fc、後端側爪歯44Fbが設けられた駆動ラチェットフック44Fdと、を有するラチェット機構が構成される。駆動ラチェットフック44Fdには、回転方向切換レバー11Fdが操作レバー44Fa側に延設されている。
このラチェット機構は、公知の原理構成を適用できるので、これ以上の例えば操作レバー44Fa操作前に回転方向を設定する操作レバー44Faが含まれる回転方向切換機構等を含む詳細な構造及び作動説明は省略するが、分断排出処置部駆動レバー44の揺動操作を繰り返すことにより無制限にスライド部材駆動歯車46を時計回り及び反時計回りに回転させることができる。
(実施形態6)
本発明の実施形態6に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Gは、操作部20Gのスライド駆動機構の構成が、図12に示すように、前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10における操作部20のスライド駆動機構43の構成とは、一部変更される相異点を除いて、その他の構成は前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10と同様である。
したがって、図12において、前記実施形態1と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1と同一の符号にGを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
実施形態6のスライド駆動機構は、図12に概念的に示すように、上側操作部胴体31G内に配置され、スライド部材32Gの後端部にロッド35aの先端部(もしくは、図示しないが、シリンダ35の後端部)が連結され、スライド部材32GをX軸方向に前進又は後退させる電動マイクロリニアアクチュエータ35を備えた構成である。
(実施形態7)
本発明の実施形態7に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Hは、操作部20Hのスライド駆動機構の構成が、図13に示すように、前記実施形態6の鏡視下手術切除物排出デバイス10Gにおける操作部20Gのスライド駆動機構の構成とは、一部変更される相異点を除いて、その他の構成は前記実施形態1及び6の鏡視下手術切除物排出デバイス10、10Gと同様である。
したがって、図12において、前記実施形態1と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1と同一の符号にHを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
実施形態7のスライド駆動機構は、図13に概念的に示すように、上側操作部胴体31内に配置され、実施形態1と同様なワイヤ状操作部材92の後端部93が連結されてX軸方向にワイヤ状操作部材92を前進又は後退させるスライド部材32Hと、スライド部材32Hの下側操作部胴体41側底面の後端部にZ軸下方向に突設され、Z軸下方向に先細り尖鋭端32Hdが形成された位置決め突起部材32Hcと、下側操作部胴体41内に設けられ、スライド部材32HをX軸方向に前進又は後退させる電動マイクロリニアアクチュエータ43Hと、電動マイクロリニアアクチュエータ43Hのロッド43Haの先端部(もしくは、図示しないが、シリンダ43Hbの後端部)に装着され、位置決め突起部材32Hcの尖鋭端32Hdが嵌合し係合する、Z軸方向に上広がりの断面略V字形状の係合凹穴43Hdが形成された係合部材43Hcと、を備えた構成である。
(実施形態8)
本発明の実施形態8に係る鏡視下手術切除物排出デバイス10Jは、操作部20Jのスライド駆動機構の構成が、図14に示すように、前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10における操作部20のスライド駆動機構43の構成とは、一部変更される相異点を除いて、その他の構成は前記実施形態1の鏡視下手術切除物排出デバイス10と同様である。
したがって、図14において、前記実施形態1と同じ機能・構成を有する部材には、一部形状が異なっていても説明を簡明化するため図1〜5の構成部材と同一の符号を付し(あるいは実施形態1と同一の符号にJを付記し)、これらの詳細な説明は省略する。
実施形態8のスライド駆動機構は、図14に概念的に示すように、実施形態1と同様のスライド部材32JのZ軸下方向の底面に形成されたねじ歯又はハス歯型ラックギヤ32Jbと、ねじ歯又はハス歯型ラックギヤ32Jbに係合するねじ歯又はハス歯型のスライド部材駆動歯車46Jと、スライド部材駆動歯車46Jの回転軸に回転軸43Jaが連結され、スライド部材駆動歯車46Jを時計回り方向又は反時計回りに自在に回転駆動する小型減速機付電動モータ43Jが、胴体部43Jbを介して下側操作部胴体41内に設けられる構成である。
本発明の特定の実施形態についての前記説明は、例示を目的として提示したものである。それらは、網羅的であったり、記載した形態そのままに本発明を制限したりすることを意図したものではない。数多くの変形や変更が、前記の記載内容に照らして可能であることは当業者に自明である。
一例として、スライド駆動機構は、前記スライド部材と前記トリガー部との間に相互に係合する前記ギヤ機構やラチェット機構の他に螺合機構などを単独又は組合せにより選択的に構成する変形実施形態とすることも可能である。
本発明の鏡視下手術切除物排出デバイスは、簡潔、軽量、コンパクトな構成で、生体内に細いトラカールから挿入可能な細径の挿入管部を備える構成とすることができ、鏡視下手術において一つの切開創に設けたトラカールから生体内に挿入し、体腔内で生体の病巣部を切断及び当該切除物を細かく分断するとともにそのまま分断排出処置部内に収容した状態で生体外部に効率よく容易に取り出すことが可能な二つの機能を兼備するので、悪性組織の転移や汚染リスクを解消するとともに患者及び術者への肉体的及び経済的負担を軽減して手術の効率性及び低侵襲性を大幅に向上させることから広範な医療業界に貢献できる。
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H、10J 鏡視下手術切除物排出デバイス
20、20E、20F、20G、20H、20J 操作部
30、30E 上側操作部
31 上側操作部胴体
31a 凸状位置決め部
31E 操作部胴体
32、32G、32H、32J スライド部材
32a 前端部
32b ラックギヤ
32Hc 位置決め突起部材
32Hd 尖鋭端
32Jb ねじ歯又はハス歯型ラックギヤ
40、40F 下側操作部
41 下側操作部胴体
41a 凹溝状位置決め部
41c 突起
42、62E 把持ハンドル
43 スライド駆動機構
43H 電動マイクロリニアアクチュエータ
43Ha ロッド
43Hb シリンダ
43J 小型減速機付電動モータ
43Ja 回転軸
43Jb 胴体部
44 分断排出処置部駆動レバー
44a、44Fa 操作レバー
44b 部分歯車
44Fb 後端側爪歯
44Fc 先端側爪歯
44Fd 駆動ラチェットフック
45、47 支軸
46、46J スライド部材駆動歯車
46b ギヤ
50、50E 挿入管部
51Eb、61c、83、93 後端部
51、51E 管状体
51a 先端開口
51b 雄ねじ
51c ワイヤ挿通口
60 分断排出処置部
60a 開口部
61、61C バッグ
61a 管状通し部
61b 胴部
61d ポリマー膨出部
80 形状記憶バンド
81、91、91A(91a、91b)、91B(91a、91b、91c) ループ
82、92 ワイヤ状操作部材
90、90A、90B カッティングワイヤ
91p 尖鋭端
100 切除物
200 回収バッグ装置
260 回収措置部

Claims (17)

  1. 鏡視下手術において一つの切開創に設けられたトラカールから生体内に挿入し、体腔内で生体の病巣部を切断するとともに当該切除物を細かく分断して生体外部に取り出すことが可能な二つの機能を有する鏡視下手術切除物排出デバイスであって、
    開口部を備え、前記切除物を収容可能に前記開口部が展開及び閉塞状態に収縮する有底のバッグと、
    前記バッグの開口部周囲に沿ってループ状に併設され、自然状態で開口部を展開する態様に記憶付けされた形状記憶バンドと、
    前記バッグの胴部内面に沿ってループ状に併設され、自然状態で展開する態様に記憶付けされて収縮時に前記病巣部を締め付けるように切断(絞断)可能な複数のカッティングワイヤと、を備える分断排出処置部を有する、ことを特徴とする鏡視下手術切除物排出デバイス。
  2. 主軸であるX軸、近位端すなわち後端及び遠位端すなわち先端を有し、前記分断排出処置部を収縮状態で内部にX軸方向スライド可能に収納して生体内に細い前記トラカールから挿入可能な細径の挿入管部と、
    前記挿入管部の後端部に連結され、前記分断排出処置部の前記病巣部の分断及び排出動作を操作する操作部と、を有する、ことを特徴とする請求項1記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  3. 前記形状記憶バンドは、前記バッグの開口部周囲に沿って形成された管状通し部内にループ状に着脱可能に挿通される、ことを特徴とする請求項1記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  4. 前記分断排出処置部は、
    前記カッティングワイヤが、前記バッグの胴部内面に沿って設けられたポリマー膨出部内に封入状態で併設され、
    前記ループ状のカッティングワイヤが収縮する際に前記ポリマー膨出部の内面を切り裂いて内方に離脱し前記病巣部を締め付けながら切断(絞断)する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  5. 前記分断排出処置部は、
    前記バッグ胴部のポリマー膨出部内の前記カッティングワイヤの外側(背面側)に沿って封入され、自然状態で前記バッグ胴部を展開する態様に記憶付けされた複数の一対又は複数の形状記憶帯板バネが併設される、ことを特徴とする請求項4記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  6. 前記分断排出処置部は、
    前記バッグが自然状態で略長紡鐘状に収縮する態様に記憶付けされた形状記憶ポリマーから構成される、ことを特徴とする請求項1記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  7. 前記分断排出処置部のカッティングワイヤの断面形状は、
    前記バッグの胴部内面側に向けてそれぞれ尖鋭端が突出する多角形形状に形成される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  8. 前記形状記憶バンド及びカッティングワイヤのそれぞれのループ後端に接続され、前記挿入管内にX軸方向に移動可能に挿通され後端側に延設されて、前記分断排出処置部を前記挿入管部の先端部から押し出して前記分断排出処置部を展開し、一方、前記分断排出処置部を前記挿入管部内へ引き戻し再収納して前記分断排出処置部を閉塞状態に収縮させる2系統のワイヤ状操作部材を備える、ことを特徴とする請求項2記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  9. 前記操作部は、
    前記挿入管部の後端部が連結され、X軸方向後方に延設される操作部胴体と、
    前記操作部胴体のX軸と交叉する方向であるZ軸方向に延設される把持ハンドルと、
    前記操作部胴体内に設けられ、前記分断排出処置部の後端に連結される前記ワイヤ状操作部材をX軸方向に前進又は後退させる分断排出処置部駆動機構と、
    前記分断排出処置部駆動機構の駆動を操作するトリガー部と、を備えている、ことを特徴とする請求項2記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  10. 前記分断排出処置部駆動機構は、
    前記操作部胴体に形成された空洞内に設けられ、前端部に前記ワイヤ状操作部材の後端が連結されてX軸方向にワイヤ状操作部材を前進又は後退させるスライド部材と、
    前記スライド部材をX軸方向に前進又は後退させるスライド駆動機構と、を備えている、ことを特徴とする請求項9記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  11. 前記スライド駆動機構は、
    前記スライド部材と前記トリガー部との間に相互に係合するギヤ機構又は螺合機構又はラチェット機構を単独に又は組合せて選択的に備えている、ことを特徴とする請求項10記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  12. 前記スライド駆動機構は、
    前記スライド部材の後端部に連結され、前記スライド部材をX軸方向に前進又は後退させる電動マイクロリニアアクチュエータを備えている、ことを特徴とする請求項10記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  13. 前記スライド駆動機構のギヤ機構又は螺合機構は、人手による手動又は小型減速機付電動モータによる自動で駆動される、ことを特徴とする請求項10記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  14. 前記操作部は、
    前記操作部胴体が、前記挿入管部の後端部が連結されて前記スライド部材を収容する上側操作部胴体と、前記把持ハンドルを有する下側操作部胴体とに再組立て可能に二分割され、
    前記スライド駆動機構は、前記上側操作部胴体側に一体的に収容されるか又は下側操作部胴体側に前記スライド部材と係合可能な駆動機構が分離されて収容される、ことを特徴とする請求項10記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  15. 前記挿入管部は、一体型又は分割型に形成された操作部胴体内に挿脱可能かつ所望の体腔内挿入長さに調節可能に挿通される、ことを特徴とする請求項2記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  16. 前記分断排出処置部は、構成部材が医療適合性材料からなり、前記バッグと前記形状記憶バンドとが着脱可能に構成され、
    これらの構成部材の洗浄及び殺菌が容易に可能であるとともに、一回又は複数回の前記病巣部の分断及び排出処置後に廃棄可能に構成される、ことを特徴とする請求項1記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
  17. 前記挿入管部は、構成部品が医療適合性材料からなり、前記挿入管部と操作部との連結部が着脱可能な嵌合機構又螺合機構により構成されることで部品毎に分解可能であって、
    これらの構成部品の洗浄及び殺菌が容易に可能であるとともに、一回又は複数回の前記病巣部の分断及び排出処置後に全体又は一部の選別的な廃棄が可能に構成される、ことを特徴とする請求項2記載の鏡視下手術切除物排出デバイス。
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