JP2016073165A - Lamination unit - Google Patents
Lamination unit Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016073165A JP2016073165A JP2014203675A JP2014203675A JP2016073165A JP 2016073165 A JP2016073165 A JP 2016073165A JP 2014203675 A JP2014203675 A JP 2014203675A JP 2014203675 A JP2014203675 A JP 2014203675A JP 2016073165 A JP2016073165 A JP 2016073165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- capacitor
- metal plate
- cooler
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
Description
本発明は、夫々が半導体素子を収容した複数のパワーカードと複数の冷却器が積層された積層ユニットに関する。 The present invention relates to a stacked unit in which a plurality of power cards each containing a semiconductor element and a plurality of coolers are stacked.
スイッチング素子、又は、パワー素子と呼ばれる電力変換用の半導体素子は発熱量が大きい。例えば、電動車両の駆動用モータに電力を供給する電力変換器は、多数のスイッチング素子を備えるので、電力変換器の総発熱量が大きくなる。 A semiconductor element for power conversion called a switching element or a power element generates a large amount of heat. For example, a power converter that supplies power to a drive motor of an electric vehicle includes a large number of switching elements, so that the total heat generation amount of the power converter increases.
発熱量の大きい多数のスイッチング素子を集約して効率よく冷却するための技術が例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された電力変換器は、スイッチング素子を収容した複数のパワーカード(半導体モジュール)と複数の冷却器を積層した積層ユニットを備える。特許文献1の積層ユニットは、パワーカードだけでなく、コンデンサ素子を収容したコンデンサモジュールも備える。特許文献1の積層ユニットでは、パワーカードとコンデンサが夫々、冷却器に挟まれている。 For example, Patent Document 1 discloses a technique for efficiently cooling a large number of switching elements that generate a large amount of heat. The power converter disclosed in Patent Document 1 includes a stacked unit in which a plurality of power cards (semiconductor modules) containing switching elements and a plurality of coolers are stacked. The laminated unit of Patent Document 1 includes not only a power card but also a capacitor module that houses a capacitor element. In the laminated unit of Patent Document 1, a power card and a capacitor are each sandwiched between coolers.
特許文献1の積層ユニットでは、パワーカードとコンデンサモジュールが同じように冷却器と積層されている。以下では、説明を簡便にするため、コンデンサモジュールを単純にコンデンサと称する場合がある。本明細書が開示する技術は、積層ユニットへのコンデンサの組み込み方を工夫し、空間効率を高めた積層ユニットを提供する。 In the laminated unit of Patent Document 1, the power card and the capacitor module are similarly laminated with the cooler. Hereinafter, in order to simplify the description, the capacitor module may be simply referred to as a capacitor. The technology disclosed in this specification provides a multilayer unit with improved space efficiency by devising how to incorporate a capacitor into the multilayer unit.
本明細書が開示する積層ユニットは、複数のパワーカードと複数の冷却器と少なくとも1つのコンデンサを備えている。各パワーカードは、半導体素子を収容している。各冷却器がパワーカードと対向するように、複数の冷却器と複数のパワーカードは積層されている。各冷却器は、本体と金属板を備えている。本体は、隣接するパワーカードと対向する側面に開口が設けられている。金属板は、一方の面がガスケットを介して本体の開口を塞いでいるとともにその一方の面にフィンが設けられており、他方の面がパワーカードと対向している。そして、複数の冷却器のうちの少なくとも一つの冷却器の本体は、積層方向の両側に開口を有している。その本体には、一方の開口を塞いでいる金属板のフィンと他方の開口を塞いでいる金属板のフィンとの間にコンデンサを収容する収容部が設けられている。その収容部に、積層方向に直交する方向からコンデンサが挿入されている。 The laminated unit disclosed in this specification includes a plurality of power cards, a plurality of coolers, and at least one capacitor. Each power card contains a semiconductor element. The plurality of coolers and the plurality of power cards are stacked so that each cooler faces the power card. Each cooler includes a main body and a metal plate. The main body has an opening on a side surface facing an adjacent power card. One side of the metal plate closes the opening of the main body through a gasket, and fins are provided on one side, and the other side faces the power card. The main body of at least one of the plurality of coolers has openings on both sides in the stacking direction. The main body is provided with an accommodating portion for accommodating a capacitor between the fin of the metal plate closing one opening and the fin of the metal plate closing the other opening. A capacitor is inserted into the housing portion from a direction orthogonal to the stacking direction.
上記の積層ユニットでは、コンデンサは冷却器に積層するのではなく、両側に開口を有する本体に設けられたコンデンサ収容部に収容される。仮に、本体が積層方向の両側に開口を有し、コンデンサ収容部を有さないとする。その場合、夫々の開口を塞ぐ金属板のフィンの先端同士が対向する。金属板と開口周囲の間にガスケットが介在するため、本体内部における積層方向のフィン先端位置が正確に定まらない。夫々の金属板のフィンの先端同士が干渉しないように、対向するフィン先端同士の間に隙間を確保しなければならない。本明細書が開示する電力変換器では、本体内部にコンデンサの収容部を設けるため、フィン先端同士が対向しない。それゆえ、収容部とフィン先端の間に確保する隙間は小さくてよい。冷却器の本体内部に確保すべき隙間を小さくできるので、積層ユニットの長手方向の長さを短縮することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。 In the multilayer unit, the capacitor is not stacked on the cooler, but is stored in a capacitor storage portion provided in a main body having openings on both sides. It is assumed that the main body has openings on both sides in the stacking direction and does not have a capacitor housing portion. In that case, the tips of the fins of the metal plate that close the respective openings face each other. Since the gasket is interposed between the metal plate and the periphery of the opening, the fin tip position in the stacking direction inside the main body cannot be accurately determined. A gap must be secured between the fin tips facing each other so that the tips of the fins of the respective metal plates do not interfere with each other. In the power converter disclosed in this specification, the fin tips do not face each other because the capacitor housing is provided inside the main body. Therefore, the clearance gap ensured between an accommodating part and a fin front-end | tip may be small. Since the gap to be secured inside the main body of the cooler can be reduced, the length of the laminated unit in the longitudinal direction can be shortened. Details and further improvements of the technology disclosed in this specification will be described in the following “DETAILED DESCRIPTION”.
図面を参照して実施例の積層ユニット10を説明する。まず、積層ユニット10を概説する。図1に、積層ユニット10の斜視図を示す。積層ユニット10は、電気自動車に搭載されるパワーコントロールユニットの主要部品である。以下では、パワーコントロールユニットをPCUと略称する。PCUは、電源の直流電力を昇圧し、さらに交流に変換して走行用のモータに供給する。PCUは、電圧コンバータと、インバータを含む。電圧コンバータは、双方向DC−DCコンバータであり、低電圧側端子に印加された電圧を昇圧して高電圧側端子に出力する昇圧機能と、高電圧側端子に印加された電圧を降圧して低電圧側端子に出力する降圧機能を有している。双方向DC−DCコンバータは2個の半導体素子を含む。また、インバータは6個の半導体素子を含む。PCUは、合計8個の半導体素子を含む。半導体素子は、後述するように、トランジスタとダイオードを逆並列に接続した素子である。夫々の半導体素子は、大きな電流を導通/遮断するので発熱量が大きい。なお、半導体素子の数は、車両の種類(電力変換器の種類)によって異なっていてもよい。
The laminated
双方向DC−DCコンバータは、コンデンサを含む。そのコンデンサはフィルタコンデンサと呼ばれている。また、双方向DC−DCコンバータとインバータの間には、電流の脈動を抑えるためのコンデンサが接続されている。そのコンデンサは平滑化コンデンサと呼ばれている。フィルタコンデンサと平滑化コンデンサにも走行用モータを駆動するための大電流が流れる。それゆえ、フィルタコンデンサと平滑化コンデンサは大容量であり、また発熱量も大きい。 The bidirectional DC-DC converter includes a capacitor. The capacitor is called a filter capacitor. Further, a capacitor for suppressing current pulsation is connected between the bidirectional DC-DC converter and the inverter. The capacitor is called a smoothing capacitor. A large current for driving the traveling motor also flows through the filter capacitor and the smoothing capacitor. Therefore, the filter capacitor and the smoothing capacitor have a large capacity and generate a large amount of heat.
積層ユニット10は、上記した8個の半導体素子と幾つかのコンデンサを集約して集中的に冷却するユニットである。積層ユニット10は、4個のパワーカード3a−3dと5個の冷却器2a−2eが積層されたユニットである。複数のパワーカード3a―3dと複数の冷却器2a−2eは、一つずつ交互に積層されている。冷却器2a−2cは夫々一つのコンデンサモジュールを収容している(コンデンサモジュール4a−4c)。図中のX軸方向が積層方向に相当する。以下では、パワーカード3a−3dと冷却器2a−2eの積層方向を単純に積層方向と称する。
The laminated
複数のパワーカード3a−3dは同じ構造を有している。以下、複数のパワーカード3a−3dのいずれか一つを区別なく表すときにはパワーカード3と表記する。また複数のパワーカード3a−3dは、「複数のパワーカード3」と表記する。夫々のパワーカード3は、2個の半導体素子を樹脂でモールドしたパッケージである。各パワーカード3の内部で2個の半導体素子が直列に接続されている。各パワーカード3からは3本の端子31a−31cが伸びている。3本の端子31a−31cの夫々は、半導体素子の直列回路の高電位側端子、低電位側端子、直列回路の中点の端子に相当する。図1では、右端のパワーカード3dのみに端子を示す符号31a−31cを付してあり、他のパワーカードには符号を省略している。パワーカード3からは、上記3本の端子31a−31cのほか、半導体素子(トランジスタ)のゲートに通じる端子(ゲート端子)が、端子31a−31cが伸びている側面とは反対側の側面から伸びているが、その図示は省略している。
The plurality of
コンデンサモジュール4a−4cは、同じ構造を有している。コンデンサモジュール4aが、先に述べた平滑化コンデンサに対応し、コンデンサモジュール4b、4cが先に述べたフィルタコンデンサに対応する。コンデンサモジュール4a−4cのいずれか一つを区別なく表すときにはコンデンサモジュール4と表記する。各コンデンサモジュール4の中には、コンデンサ素子が収容されている。各コンデンサモジュール4の上面から2個の端子41a、41bが伸びている。図1では右端のコンデンサモジュール4cのみに端子を示す符号41a、41bを付してあり、他のコンデンサモジュール4a、4bには符号を省略している。
The
パワーカード3a−3cに含まれている半導体素子がインバータを構成し、それらパワーカード3a−3cの端子31aとコンデンサモジュール4aの端子41aが不図示のバスバで接続される。また、パワーカード3a−3cの端子31bとコンデンサモジュール4aの端子41bが不図示のバスバで接続される。一方、パワーカード3dに含まれている半導体素子とコンデンサモジュール4c内のコンデンサ素子は、双方向DC−DCコンバータの一部である。パワーカード3dの端子31aとコンデンサモジュール4cの端子41aが不図示の別のバスバで接続され、パワーカード3dの端子31bとコンデンサモジュール4cの端子41bがさらに別のバスバで接続される。
The semiconductor elements included in the
冷却器2a−2cは、同じ構造を有している。冷却器2dと2eは、冷却器2a−2cとは若干構造が異なるが、説明の便宜上、冷却器2a−2eのいずれか一つを区別なく表すときには冷却器2と表記する。また、複数の冷却器2a−2eは、以後、複数の冷却器2と総称する。
The
各パワーカード3の両側の夫々に冷却器2が対向して接している。各冷却器2は、その内部を液体の冷媒が通る。冷媒の典型は水、あるいは、LLC(Long Life Coolant)である。冷却器2dには外部から積層ユニット10へ冷媒を供給する供給口51と、積層ユニット10から冷媒を排出する排出口52が取り付けられている。供給口51から供給された冷媒は、各冷却器2へ分配される。冷媒は、各冷却器2を通る際に隣接しているパワーカード3の熱を吸収する。熱を吸収した冷媒は排出口52から排出される。各冷却器2の本体は樹脂で作られているが、パワーカード3と接する面には金属板32が配置されている。金属板32の裏側を冷媒が通る。なお、パワーカード3はその積層方向両側に絶縁板19を備えている。図1では、右端の2つの金属板32と2つの絶縁板19だけに符号を付しており、他の金属板と絶縁板の符号は省略している。冷却器2の構造については後に詳しく説明する。また、後の説明では、パワーカードの両側に位置する2枚の金属板32を区別する場合、金属板32a、金属板32bと表記を用いることがある。
The
積層ユニット10を含むPCU100のケース内のデバイスレイアウトを説明する。図2は、PCU100のカバーを外したケース内平面図である。ケース53には、積層ユニット10のほか、リアクトル55が収容される。リアクトル55は、チョッパ型の双方向DC−DCコンバータで用いられる。ケース53にはそのほか、各半導体素子に供給する制御信号を生成する基板も収容されるがその図示は省略している。基板は、積層ユニット10の上側に配置される。制御信号はトランジスタのゲート電極に与えるPWM信号である。
A device layout in the case of the
積層ユニット10は、ケース53に設けられた支持壁53aと、一方の側壁53bとの間に配置される。なお、供給口51と排出口52は側壁53bに設けられた孔に通される。積層ユニット10の一端と支持壁53aとの間には板バネ54が挿入される。板バネ54は、積層ユニット10に積層方向の圧力を加える。板バネ54による圧力の総計は、数キロニュートンにも及ぶ。詳しくは後述するが、冷却器2a−2cは、積層方向の両側に開口を有しており、その開口に前述した金属板32が当てられている。板バネ54の圧力により、開口と金属板32の間の水密性が確保される。
The
次に、冷却器2a−2cの構造を説明する。図3は、積層ユニット10の一部分解図である。図3には冷却器2a、2bとそれらに挟まれるパワーカード3b、及びコンデンサモジュール4が描かれている。図3は積層ユニット10の一部だけを描いたものであり、冷却器2aのパワーカード3bとは反対側にはパワーカード3aが位置し、冷却器2bのパワーカード3bとは反対側にはパワーカード3cが位置することに留意されたい。先に述べたように、冷却器2a−2cは同じ構造を有している。図3では、冷却器2aと2bの同じ部品には同じ符号を付している。以下の説明では、特に断らない限り、冷却器2bの部品を参照しつつ説明する。
Next, the structure of the cooler 2a-2c will be described. FIG. 3 is a partially exploded view of the
冷却器2bの本体21は樹脂で作られている。図3に示すように本体21は複雑な形状を有しているが、そのような形状は樹脂の射出成形によって低コストで製造できる。本体21の積層方向の中央には、コンデンサモジュール4を収容する収容部25が設けられている。本体21の積層方向の一方の側面26aと収容部25との間に空間が設けられている。その空間が、冷媒が通る流路P2となる。本体21は積層方向に沿って対称形であり、図3には表れていないが、本体21の積層方向の他方の側面26bと収容部25との間にも空間が設けられている。その空間も、冷媒が通る流路P2である。
The
積層方向(図中のX方向)からみたときの本体21の中央に開口23aが設けられている。開口23aは、パワーカード3bと対向する位置に設けられている。開口23aは、金属板32aで塞がれる。詳しくは、金属板32aは、シリコンゴム製のガスケット61aを挟んで、開口23aの周囲の本体側面26aに当接し、開口23aを塞ぐ。金属板32aは、本体21と組み合わされるのに先立ってパワーカード3bに固定されている。金属板32aは、絶縁板19を挟んでパワーカード3bに固定されている。なお、絶縁板19もパワーカード3bの一部と見なせる。
An
図3では見えないが、積層方向で開口23aとは反対側にも同様の開口23bが設けられている。開口23bは、不図示のパワーカード3cと対向する位置に設けられている。開口23bは、金属板32bで塞がれる。詳しくは、金属板32bは、シリコンゴム製のガスケット61bを挟んで、開口23bの周囲の本体側面26bに当接し、開口23bを塞ぐ。図3の冷却器2bに着目すると、冷却器2bの開口23aとは反対側に開口23b(図では見えない)が設けられており、その開口23bが、ガスケット61bを挟んで金属板32bで塞がれることが理解される。金属板32bは、本体21と組み合わされるのに先立ってパワーカード3bに固定される。
Although not visible in FIG. 3, a
先に述べたように、複数の冷却器2と複数のパワーカード3は一つずつ交互に積層され、冷却器2の本体21と金属板32a(32b)とパワーカード3が密着する。前述したように、積層ユニット10はその積層方向に総計数キロニュートンに及ぶ圧力を受ける。その圧力によって金属板32a(32b)と本体21の間のガスケット61a(61b)が圧迫され、開口23a(23b)の水密性が確保される。
As described above, the plurality of
金属板32a、32bの裏面(本体21を向く面)には複数のフィン33が設けられている。金属板32a、32bの裏面は本体21の内部に面しており、本体内部の流路P2を流れる冷媒に直接に接触する。従って、パワーカード3の熱は、金属板32a、32bとその裏面のフィン33を通じて冷媒に放出される。
A plurality of
パワーカード3bに着目すると、積層方向の一方側に冷却器2aの開口23b(不図示)を塞ぐ金属板32bが接しており、他方側に冷却器2bの開口23aを塞ぐ金属板32aが接している。パワーカード3bの熱は、金属板32bを通じて冷却器2bを流れる冷媒に吸収されるとともに、金属板32aを通じて冷却器2cを流れる冷媒にも吸収される。即ちパワーカード3bはその両側から冷却される。
Focusing on the
本体21には、積層方向(図中のX軸方向)から見て開口23aのY軸方向の両端に積層方向に突出する筒部22が設けられている。筒部22は、積層方向の一方側と他方側に突出している。筒部22の内側には積層方向に貫通する貫通孔24が形成されている。冷却器2bの筒部22はガスケット62を挟んで隣接する冷却器2aの筒部22と接合し、貫通孔24同士が連結して流路P1、P3を構成する。流路P1、P3は、本体21の内部の流路P2と連通している。
The
なお、積層ユニット10の両端の冷却器2d、2eは、冷却器2a−2cとは若干形状が異なるが、積層方向でパワーカード3と面している側の構造は、冷却器2a−2cと同じである。即ち、本体のパワーカード3と面する側面に開口が設けられており、その開口を、予めパワーカード3に固定された金属板がガスケットを介して塞ぐ。また、冷却器2d、2eにも冷却器2a−2cの筒部22と同様の筒部を有しており、そ内側に貫通孔が設けられている。また、冷却器2d、2eの本体も樹脂で作られている。
The
積層ユニット10では、積層方向に沿って一直線に並ぶ一方の複数の筒部22(符号P1が付されている方の筒部22)が連通し、また、他方の複数の筒部22(符号P3が付されている方の筒部22)も連通する。こうして、流路P1、P3は、積層ユニット10の全ての冷却器2を連通する。先に述べた供給口51と流路P1を通じて全ての冷却器2に冷媒が分配される。冷媒は各冷却器2の流路P2を流れる間に金属板32aと32bとフィン33を通じてその両側のパワーカード3の熱を吸収する。熱を吸収した冷媒は流路P3と排出口52を通じて積層ユニット10の外へと排出される。
In the
先に述べたように、冷却器2の本体21は樹脂製である。図3に良く示されているように、本体21の筒部22は肉厚が厚い。それゆえ、積層方向に対して高い強度を保持でき、荷重に対して本体21の変形量を小さくすることができる。なお、筒部22の先端面にはガスケット62が当てられ、隣接する冷却器の筒部22との間が封止される。なお、ガスケット61a(61b)による本体21と金属板32a(32b)の間の封止と、ガスケット62による筒部22同士の間の封止が同時に成立するように、ガスケット61a(61b)とガスケット62の厚みが選定される。
As described above, the
先に説明したように、本体21にはコンデンサモジュール4を収容する収容部25が設けられている。収容部25は、積層方向と交差する方向(図中のZ軸方向)に開口を有しており、その開口からコンデンサモジュール4が挿入される。図には表れていないが、収容部25の内壁とコンデンサモジュール4の間はポッティング材が充填される。ポッティング材は、例えばシリコンを主成分とする高伝熱性材である。収容部25の積層方向の両側面25aは流路P2に面しており、冷媒が触れる。コンデンサモジュール4は、ポッティング材と収容部25の側壁を通じて冷媒に冷却される。
As described above, the
図4に、図2のIV−IV線に沿った断面図を示す。また、図5に、図4のV−V線に沿った断面図を示す。なお、図4ではコンデンサモジュール4を破線で示してあり、図5ではコンデンサモジュール4の図示を省略している。また、図5では、パワーカード3と冷却器2のY軸方向の中央部分を省略している。
FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG. FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line V-V in FIG. In FIG. 4, the capacitor module 4 is indicated by a broken line, and the capacitor module 4 is not shown in FIG. In FIG. 5, the central portion of the power card 3 and the
まず、図4を参照してパワーカード3の内部構造を説明する。図4では、パワーカード3cへの符号を省略している。パワーカード3は全て同じ構造なので、パワーカード3bを参照して説明する。パワーカード3bの筐体38は樹脂モールドである。筐体38の内部に半導体素子35が埋設されている。半導体素子35は、その内部でトランジスタとダイオードが逆並列に接続されたチップである。図4の紙面奥側にもう一つの半導体素子が埋設されている。半導体素子35の一方の面にはトランジスタのコレクタ電極が露出しており、そのコレクタ電極に放熱板34の一方の面が接合している。放熱板34の他方の面は、筐体38の一側面に露出している。放熱板34を含む筐体38の一側面に不図示の絶縁板を挟んで金属板32bが接着されている。前述したように、絶縁板はパワーカード3bの一部であるが、金属板32bは冷却器2bの部品である。金属板32bは冷却器2bの開口23bを塞ぐ部品である。
First, the internal structure of the power card 3 will be described with reference to FIG. In FIG. 4, the reference numerals for the
半導体素子35の他方の面にはトランジスタのエミッタ電極が露出しており、そのエミッタ電極に導電性のスペーサ36が接合している。そのスペーサ36に放熱板37の一方の面が接合している。放熱板37の他方の面は、筐体38の他方の側面に露出している。放熱板37を含む筐体38の他方の側面に不図示の絶縁板を挟んで金属板32aが接着されている。前述したように、絶縁板はパワーカード3bの一部であるが、金属板32aは冷却器2cの部品である。金属板32aは冷却器2cの開口23aを塞ぐ部品である。
The emitter electrode of the transistor is exposed on the other surface of the
図4に良く示されているように、放熱板34は、パワーカード3bの端子31aの一部でもある。放熱板34を含む端子31aは金属製である。放熱板34は、半導体素子35の電極に繋がっているため、熱を良く伝える。図4には表れていないが、放熱板37は、パワーカード3bの端子31cの一部である。放熱板37も半導体素子35の電極に繋がっているため、熱を良く伝える。図4には表れていないが、放熱板34の紙面奥側には別の放熱板が筐体38の表面に露出している。その放熱板の裏面は、もう一つの半導体素子のエミッタ電極と接合している。その放熱板は、パワーカード3bの端子31bの一部である。もう一つの半導体素子のコレクタ電極は、別のスペーサを介して放熱板37に繋がっている。即ち、放熱板37は、半導体素子35のエミッタ電極と導通しているとともに、もう一つの半導体素子のコレクタ電極と導通している。放熱板34を含む端子31aが2個の半導体素子の直列接続の高電位側端子に相当し、別の放熱板を含む端子31bが直列接続の低電位側端子に相当し、放熱板37を含む端子31cが直列接続の中点の端子に相当する。
As well shown in FIG. 4, the
冷却器2bを説明する。本体21の積層方向の中央にはコンデンサモジュール4を収容する収容部25が形成されている。収容部25の積層方向外側は冷媒が流れる流路P2である。図5の矢印Aが、流路P1から流路P2へ至る冷媒の流れを示しており、矢印Bが、流路P2から流路P3へ至る冷媒の流れを示している。
The cooler 2b will be described. A
本体21の積層方向の一方の側面には開口23aが設けられており、他方の側面には開口23bが設けられている。開口23aは、予めパワーカード3bに固定された金属板32aで封止される。開口23bは、予めパワーカード3cに固定された金属板32bで封止される。開口23aと金属板32aの間にはガスケット61aが挟まれ、開口23bと金属板32bの間にはガスケット61bが挟まれる。金属板32a、32bの裏面(本体21を向く面)にはフィン33が設けられている。夫々の金属板のフィン33の先端は収容部25の側面25aに対向する。図4、図5によく示されているように、収容部25は、一方の開口23aを塞いでいる金属板32aのフィン33と他方の開口23bを塞いでいる金属板32bのフィン33との間に位置する。図4、図5では、理解を助けるために収容部25の側面25aとフィン先端との間の相応の隙間を設けているが、実際には隙間は非常に狭いことに留意されたい。
An
収容部25の利点を説明する。仮に、収容部25を設けない場合、フィンをその高さ方向に伸ばし、対向する金属板の夫々から伸びるフィン先端の間の隙間をできるだけ小さくする。これは、フィンの表面に触れる冷媒を多くするためである。一方、本体21と金属板32a(32b)との間にはガスケット61a(61b)が挟まれるため、フィン先端の積層方向の位置は正確に定まらない。そうすると、対向する金属板の夫々から伸びるフィン先端同士が干渉しないように、フィン先端同士の間には隙間を設ける必要がある。対向する金属板の夫々のフィンは、積層方向の両側から互いに相手のフィンに向かって伸びることになるので、両者の間には相応の隙間を確保する必要がある。一方、実施例の冷却器2の場合、対向する金属板32aと32bの夫々から伸びるフィン33は、収容部25の側面25aに向かって伸びる。それゆえ、収容部25の側面25aとフィン先端との間の隙間を小さくできる。実施例の積層ユニット10の冷却器2は、積層方向でフィン先端の先に設けるべき隙間を小さくすることができるので、空間効率が良い。
The advantage of the
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例の積層ユニット10は、5個の冷却器2a−2eのうち、3個の冷却器2a−2cが、積層方向の両側板に開口を有しており、その開口を金属板が封止する。説明を省略したが、残りの冷却器2d、2eでは、その本体のパワーカードと対向する面に開口が設けられており、その開口は金属板で封止される。各金属板にはパワーカードが対向して接する。一方、3個の冷却器2a−2cは、その本体21の積層方向中央にコンデンサモジュール4を収容する収容部25を備えている。コンデンサモジュール4は、積層方向に直交する方向から収容部25に挿入される。また、各金属板32a、32bにはフィン33が設けられており、フィン33の積層方向の先端が収容部25の側面25aと対向する。収容部25の側面25aとフィン33の先端との間には僅かな隙間が確保されているのみである。
Points to be noted regarding the technology described in the embodiments will be described. In the stacking
また、実施例の積層ユニット10は、コンデンサモジュール4とパワーカード3と同様に2個の冷却器で挟むのではなく、冷却器2に組み込んでいる。パワーカード3は金属板32a、32bを介して冷媒によって冷却される。コンデンサモジュール4は、樹脂製の収容部25の壁を通じて冷媒によって冷却される。コンデンサモジュール4のためのフィンが存在せず、その分だけ、積層ユニットの積層方向の長さを短縮できるという利点もある。また、フィン33を備えた金属板32a、32bを通じて冷却する方が、樹脂製の収容部25の壁を通じて冷却するよりも冷却能力が高い。冷却器2の本体21が樹脂で作られている実施例の積層ユニット10は、コンデンサモジュール4の発熱量がパワーカード3の発熱量よりも少ない場合に特に好適である。なお、冷却器の本体の材料は樹脂に限定されない。冷却器の本体は金属で作られていてもよい。
Further, the
図4と図5に示されているように、ガスケット61a、61b、62は、ダブルリップタイプである。本明細書が開示する積層ユニットで用いるガスケットは、ダブルリップタイプに限られない。例えば、ガスケットは、単純なOリングタイプであってもよい。
As shown in FIG. 4 and FIG. 5, the
実施例のコンデンサモジュール4が請求項におけるコンデンサの一例に相当する。実施例で説明した積層ユニット10は、好適には、電気自動車、ハイブリッド車、あるいは、燃料電池車のモータに電力を供給するパワーコントロールユニットに特に好適である。
The capacitor module 4 of the embodiment corresponds to an example of a capacitor in the claims. The
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。 Specific examples of the present invention have been described in detail above, but these are merely examples and do not limit the scope of the claims. The technology described in the claims includes various modifications and changes of the specific examples illustrated above. The technical elements described in this specification or the drawings exhibit technical usefulness alone or in various combinations, and are not limited to the combinations described in the claims at the time of filing. In addition, the technology exemplified in this specification or the drawings can achieve a plurality of objects at the same time, and has technical usefulness by achieving one of the objects.
2、2a−2e:各冷却器
3、3a−3d:パワーカード
4、4a−4c:コンデンサモジュール
10:積層ユニット
19:絶縁板
21:本体
22:筒部
23a、23b:開口
24:貫通孔
25:収容部
31a−31c:端子
32、32a、32b:金属板
33:フィン
34、37:放熱板
35:半導体素子
36:スペーサ
38:筐体
41a、41b:端子
53:ケース
53a:支持壁
53b:側壁
54:板バネ
61a、61b、62:ガスケット
P1、P2、P3:流路
2, 2a-2e: Each
Claims (1)
前記複数のパワーカードと積層されている複数の冷却器であって夫々がパワーカードに対向している複数の冷却器と、
コンデンサと、
を備えており、
各冷却器は、
隣接するパワーカードと対向する側面に開口が設けられている本体と、
一方の面がガスケットを介して前記開口を塞いでいるとともに当該一方の面にフィンが設けられており、他方の面が前記パワーカードと対向している金属板と、
を備えており、
前記複数の冷却器のうちの少なくとも一つの冷却器の本体は、
積層方向の両側に開口を有しているとともに、一方の開口を塞いでいる金属板のフィンと他方の開口を塞いでいる金属板のフィンとの間に前記コンデンサを収容する収容部が設けられており、
積層方向に直交する方向から前記コンデンサが前記収容部に挿入されている、
ことを特徴とする積層ユニット。 A plurality of power cards each of which contains a semiconductor element;
A plurality of coolers stacked with the plurality of power cards, each facing a power card; and
A capacitor,
With
Each cooler
A body provided with an opening on the side facing the adjacent power card;
A metal plate whose one surface closes the opening via a gasket and is provided with a fin on the one surface, the other surface facing the power card,
With
The body of at least one of the plurality of coolers is:
An opening is provided on both sides in the stacking direction, and an accommodating portion for accommodating the capacitor is provided between the fin of the metal plate closing one opening and the fin of the metal plate closing the other opening. And
The capacitor is inserted into the housing portion from a direction orthogonal to the stacking direction,
A laminated unit characterized by that.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014203675A JP2016073165A (en) | 2014-10-02 | 2014-10-02 | Lamination unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014203675A JP2016073165A (en) | 2014-10-02 | 2014-10-02 | Lamination unit |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016073165A true JP2016073165A (en) | 2016-05-09 |
Family
ID=55867525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014203675A Pending JP2016073165A (en) | 2014-10-02 | 2014-10-02 | Lamination unit |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016073165A (en) |
-
2014
- 2014-10-02 JP JP2014203675A patent/JP2016073165A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6233257B2 (en) | Power converter | |
JP5725067B2 (en) | Power converter | |
JP5531992B2 (en) | Power converter | |
JP2014108014A (en) | Inverter device | |
JP2016119437A (en) | Lamination unit | |
JP6180857B2 (en) | Power converter | |
JP2013115907A (en) | Electric power conversion apparatus | |
JP6161550B2 (en) | Power converter | |
JP2016105441A (en) | Power converter | |
JP5471888B2 (en) | Power converter | |
JP2015186344A (en) | Power conversion device | |
JP5838759B2 (en) | Semiconductor module | |
JP2014127691A (en) | Semiconductor lamination unit | |
JP2017017999A (en) | Electric power conversion system | |
JP6398889B2 (en) | Power converter | |
JP2016127774A (en) | Power converter | |
JP2016073165A (en) | Lamination unit | |
JP6469604B2 (en) | Insulating substrate and power conversion device comprising insulating substrate | |
JP2016127772A (en) | Power converter | |
JP2017011161A (en) | Power conversion device | |
JP2013059155A (en) | Electric power conversion apparatus | |
JP2018046191A (en) | Power converter | |
JP2015220920A (en) | Power converter for electric vehicle | |
JP6424750B2 (en) | Power converter | |
JP2015133433A (en) | Laminated unit |