JP2016127774A - Power converter - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電力変換器に関する。特に、半導体素子を収容している複数のパワーカードと複数の冷却器を積層した積層体を有する電力変換器に関する。 The present invention relates to a power converter. In particular, the present invention relates to a power converter having a stacked body in which a plurality of power cards containing semiconductor elements and a plurality of coolers are stacked.
電力変換器は、パワー半導体素子と呼ばれる多数の半導体素子を含む。例えば電気自動車用のモータなど、消費電力の大きいデバイスに電力を供給する電力変換器では、半導体素子の発熱量が大きい。多数の半導体素子を集約して効率良く冷却することのできる電力変換器が例えば特許文献1、2に開示されている。特許文献1に開示された電力変換器は、電気自動車に搭載される。その電力変換器は、バッテリの電力を、走行用モータを駆動するための電力に変換する。その電力変換器では、半導体素子を収容している複数のパワーカードと複数の冷却器を積層した積層体を有する。夫々の冷却器は、夫々のパワーカードと接するように積層されている。その電力変換器は、各パワーカードに冷却器が接しているので、多数の半導体素子を集積して効率よく冷却することができる。特許文献2に開示された電力変換器では、パワーカードと冷却器の密着性を高めるべく、板バネが、パワーカードと冷却器の積層体を、その積層方向に加圧している。積層体は、電力変換器のハウジングの内面と板バネの間で加圧されつつ支持されている。
The power converter includes a large number of semiconductor elements called power semiconductor elements. For example, in a power converter that supplies power to a device that consumes a large amount of power, such as a motor for an electric vehicle, a semiconductor element generates a large amount of heat. For example,
特許文献2の電力変換器では、ハウジング内で積層体を加圧しつつ保持するため、板バネが必要である。また、ハウジングには、その板バネを固定する空間が必要である。本明細書は、複数のパワーカードと複数の冷却器とを積層した積層体が加圧されている電力変換器について、上記した板バネや板バネを固定する空間を不要とし、電力変換器の小型軽量化を実現するための技術を提供する。
In the power converter of
本明細書が開示する電力変換器は、複数のパワーカードと複数の冷却器と2枚の板とを備える。複数のパワーカードは、夫々が半導体素子を収容している。複数の冷却器は、複数のパワーカードと積層されており、夫々が複数のパワーカードの夫々と接している。2枚の板は、複数のパワーカードと複数の冷却器とが積層されている積層体の積層方向の両端に配置されている。積層体と2枚の板とには、積層方向に連通する貫通孔が設けられている。積層体と2枚の板との貫通孔の夫々に結束ロッドが挿入されている。結束ロッドは、積層方向の両側の板の夫々に留められている。その結束ロッドが、積層体を積層方向に加圧している。このような構成によると、上述したハウジングを利用した構成、及び、バンドを利用した構成と比較して、電力変換器を小型軽量化することができる。 The power converter disclosed in this specification includes a plurality of power cards, a plurality of coolers, and two plates. Each of the plurality of power cards accommodates a semiconductor element. The plurality of coolers are stacked with a plurality of power cards, and each cooler is in contact with each of the plurality of power cards. Two boards are arrange | positioned at the both ends of the lamination direction of the laminated body on which the several power card and the several cooler are laminated | stacked. The laminated body and the two plates are provided with through holes that communicate with each other in the laminating direction. Bundling rods are inserted into the through holes of the laminate and the two plates. The binding rod is fastened to each of the plates on both sides in the stacking direction. The binding rod pressurizes the stacked body in the stacking direction. According to such a structure, compared with the structure using the housing mentioned above and the structure using a band, a power converter can be reduced in size and weight.
(第1実施例)
図面を参照して第1実施例の電力変換器を説明する。図1に、電力変換器100の斜視図を示す。実施例の電力変換器100は、電気自動車に搭載されており、バッテリの直流電力を、走行用モータを駆動するための交流電力に変換するデバイスである。電力変換器100は、バッテリの出力電圧を昇圧する電圧コンバータと、昇圧された直流を交流に変換して走行用モータに供給するインバータを含む。電圧コンバータとインバータは、発熱量の大きい多数のスイッチング素子(半導体素子)を含む。電力変換器100は、それら多数のスイッチング素子を集約して効率良く冷却することができる。なお、実施例では、スイッチング素子(半導体素子)を収容しているパワーカード、そのパワーカードを冷却する冷却器、及び、それらを連結するボルトについて説明し、それら以外の部品については説明と図示を省略する。
(First embodiment)
The power converter according to the first embodiment will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of the
図1に示すように、積層体2は、複数のパワーカード5a−5dと複数の冷却器3a−3eを積層したものである。図中のX軸の方向が積層方向に相当する。以降の図でも同様である。以下では、複数のパワーカード5a−5dのいずれか一つを区別なく示すときには「パワーカード5」と称する。また、複数の冷却器3a−3eのいずれか一つを区別なく示すときには「冷却器3」と称する。また、以下では、説明の便宜上、Z軸の正方向を「上」、負方向を「下」と称し、X軸の正方向を「前」、負方向を「後」と称する場合がある。また、Y軸方向を「横方向」と称する場合がある。
As shown in FIG. 1, the laminated
複数のパワーカード5と複数の冷却器3は、一つずつ交互に積層されている。各パワーカード5の両側に冷却器3が接している。積層体2の積層方向の両端の冷却器3a、3eは、一方の面だけにパワーカード5が接している。冷却器3aのパワーカード5が接していない面には、冷媒供給管91と冷媒排出管92を有する前端カバー4aが取り付けられている。冷却器3eのパワーカード5が接してない面には、後端カバー4bが取り付けられている。前端カバー4aの冷却器3aが接していない面には、ボルトを固定するための固定板7aが取り付けられている。固定板7aは、冷媒供給管91と冷媒排出管92に対応する位置に孔を有している。即ち、冷媒供給管91と冷媒排出管92は、固定板7aから突出している。後端カバー4bの冷却器3eが接していない面には、ボルトを固定するための固定板7bが取り付けられている。ボルトが取り付けられるまで各パワーカード5と各冷却器3は、仮組の状態である。
The plurality of
詳しくは後述するが、各冷却器3は、2種類の貫通孔を有している。第1種の貫通孔は、図中のY軸方向の両端に位置している。第1種の貫通孔は冷却器3を積層方向(X軸方向)に貫通している。第1種の貫通孔は、冷却器3の内部をパワーカード5と平行に延びている流路と繋がっている。前端カバー4aに設けられた冷媒供給管91から供給された冷媒は、一方の第1種の貫通孔を通じて全ての冷却器に分配される。冷媒は液体であり、典型的には水あるいはLLC(Long Life Coolant)である。冷媒は各冷却器3の流路を通過する間に隣接するパワーカード5から熱を吸収する。その後、冷媒は、他方の第1種の貫通孔を通じ、前端カバー4aに設けられた冷媒排出管92から排出される。第2種の貫通孔は、図中のY軸方向の両端であって、第1種の貫通孔よりも端に位置している。第2種の貫通孔も冷却器3を積層方向(X軸方向)に貫通している。なお、前端カバー4a、後端カバー4b、及び、固定板7a、7bには、第2種の貫通孔と連通する位置に貫通孔を有している。第2種の貫通孔には、ボルトが挿入されてナットで留められることよって、積層体2が積層方向に加圧される。
As will be described in detail later, each cooler 3 has two types of through holes. The first type of through holes are located at both ends in the Y-axis direction in the figure. The first type through-hole penetrates the cooler 3 in the stacking direction (X-axis direction). The first type of through hole is connected to the flow path extending in parallel with the
パワーカード5の構造を説明する。図3にパワーカード5の斜視図を示す。パワーカード5は、半導体素子52a、52bを樹脂のパッケージ51で封止したデバイスである。半導体素子52a、52bはトランジスタ(IGBT)であり、パッケージ51の内部で直列に接続されている。半導体素子52a、52bの直列接続を以下では直列回路と称する。パッケージ51の上側から3本のパワー端子56a−56cが延びている。パワー端子56aは、パッケージ51の内部で、直列回路の一端に接続しており、パワー端子56bは直列回路の他端に接続している。パワー端子56cはパッケージ51の内部で直列回路の中点に接続している。パッケージ51の下側からは複数の制御端子57が延びている。制御端子57は、半導体素子52a、52bのゲート電極に接続する端子や、センスエミッタに接続する端子、及び、半導体素子52a、52bのチップに内蔵された温度センサに接続する端子などである。
The structure of the
パッケージ51の前面(X軸の正方向を向く面)に放熱板53a、53bが配置されている。なお、後述するように放熱板53a、53bは絶縁板54aで覆われているので、図3において放熱板53a、53bは隠れ線(破線)で描かれている。放熱板53aは、パワー端子56aの一部である。即ち、図3において符号56aが示す部分と、符号53aが示す部分は、パッケージ51の内部で繋がっている。同様に、放熱板53bはパワー端子56bの一部である。同様の放熱板がパッケージ51の後面(X軸負方向を向く面)にも配置されている。それらの放熱板は、パワー端子56cの一部である。以下、半導体素子52a、52bを区別なく示す場合には半導体素子52と称し、放熱板53a、53b、及び、反対側の放熱板を区別なく示す場合には放熱板53と称する。
Radiating
図中のX軸方向でパワーカード5の両側に冷却器3が当接する。後述するように冷却器3はパワーカード5と対向する面に金属板13a、13bを備えている。放熱板53を金属板13a(13b)から絶縁すべく、放熱板53a、53bを覆うようにパッケージ51の前面に絶縁板54aが取り付けられている。パッケージ51の後面にも絶縁板54bが取り付けられている。絶縁板54bは、パッケージ51の後面に配置された放熱板(不図示)を、これに対向する冷却器3の金属板13a(13b)から絶縁する。以下では、絶縁板54a、54bのいずれか一方を区別なく示すときには絶縁板54と称する。同様に、金属板13a、13bのいずれか一方を区別なく示すときには金属板13と称する。パッケージ51に内蔵された半導体素子52の熱は、放熱板53と絶縁板54を通じてパワーカード5に隣接する冷却器3に吸収される。絶縁板54は、パッケージ51に接着されている場合もあれば、積層体2のなかでパッケージ51と冷却器3に挟まれて保持されているだけの場合もある。パッケージ51と絶縁板54の間にグリスが塗布されている場合もある。絶縁板54がパッケージ51から分離可能であっても、本明細書では、絶縁板54はパワーカード5の部品とみなす。即ち、絶縁板54を含むパワーカード5はその両面が冷却器3と接する。
The cooler 3 abuts on both sides of the
次に、冷却器3の構造を説明する。冷却器3a−3eは同じ構造を有している。ここでは複数の冷却器3を代表して冷却器3bを説明する。図4に冷却器3bの分解斜視図を示す。なお、図4には、冷却器3bの積層方向の両側に位置するパワーカード5a、5bを仮想線で描いてある。冷却器3bは、樹脂製の本体(冷却器本体30)と、一対の金属板13a、13bと、一対のガスケット12a、12bで構成されている。冷却器本体30の内部には冷媒が流れる流路Psが形成されている。冷却器本体30には、両側のパワーカード5の夫々と対向する位置に冷却器開口32a、32bが設けられている。冷却器開口32a、32bは本体内部の流路Psに通じている。このように冷却器本体30は、複雑な形状を有しているが、冷却器本体30は樹脂の射出成形によって低コストで作ることができる。また、冷却器本体30は樹脂で作られているので軽量である。
Next, the structure of the cooler 3 will be described. The
冷却器本体30の一方の冷却器開口32aはガスケット12aを挟んで金属板13aで塞がれる。他方の冷却器開口32bはガスケット12bを挟んで金属板13bで塞がれる。金属板13aの流路側を向く面13a1には複数のフィン14aが設けられており、反対側の面13a2はパワーカード5aに対向する。金属板13bの流路側を向く面13b1には複数のフィン14bが設けられており、反対側の面13b2はパワーカード5bに対向する。冷却器3bとパワーカード5とが積層方向に加圧されると、金属板13aはパワーカード5aと接触し、金属板13bはパワーカード5bと接触する。以下では、ガスケット12a、12bのいずれか一方を区別なく示すときにはガスケット12と称し、冷却器開口32a、32bのいずれか一方を区別なく示すときには冷却器開口32と称する。
One
前述したように、ボルト11a、11bによって積層体2が固定されるまで複数のパワーカード5と複数の冷却器3は仮組の状態であり、冷却器開口32と金属板13の封止は完全ではない。複数のパワーカード5と複数の冷却器3の積層体2は、ボルト11a、11bとナット15a、15bとによって積層方向に加圧される。その圧力により、冷却器開口32と金属板13の封止が確保される。
As described above, the plurality of
冷却器3とボルト11a、11bの関係は次の通り表現することができる。複数の冷却器3の夫々は、冷却器本体30と金属板13を備える。冷却器本体30には、内部に冷媒Psの流路が設けられているとともに、パワーカード5と対向する位置に流路Psに通じる開口(冷却器開口32)が設けられている。金属板13は、一方の面が冷却器開口32を塞いでおり、他方の面がパワーカード5と接している。複数の冷却器3と複数のパワーカード5の積層体2は、ボルト11a、11bによって積層方向に結束されている。ボルト11a、11bが積層体2に積層方向の圧力を加え、冷却器開口32と金属板13の間の封止を確保している。
The relationship between the cooler 3 and the
冷却器本体30の内部を液体の冷媒が流れる。金属板13aのフィン14aと金属板13bのフィン14bは、冷媒の流れの中に配置されることになる。パワーカード5aの熱は、金属板13aとそれに設けられたフィン14aを介して冷媒に吸収される。パワーカード5bの熱は、金属板13bとそれに設けられたフィン14bを介して冷媒に吸収される。パワーカード5aの反対側の面にも別の冷却器が接し、パワーカード5aを冷却する。パワーカード5bの反対側の面にもさらに別の冷却器が接し、パワーカード5bを冷却する。即ち、各パワーカードは両面で冷却される。それゆえ、複数のパワーカード5と複数の冷却器3を一つずつ交互に積層した積層体2は冷却効率が高い。冷却器3は、冷却器本体30が熱伝導率の高くない樹脂で作られるが、一方の面がパワーカード5に接し他方の面が冷媒に接する部分に金属板13を備えることで高い冷却性能を確保している。
A liquid refrigerant flows inside the
冷却器本体30はY軸方向に横長であり、Y軸方向の両端の夫々に筒部35a、35bが設けられている。筒部35a、35bのいずれか一方を区別なく表現するときには筒部35と称する。筒部35は、積層方向に延びている。筒部35の内側には、積層方向に延びる貫通孔34(34a、34b)が形成されている。貫通孔34は、上記の第1種の貫通孔に対応する。積層体2では、隣接する冷却器3の貫通孔34同士が連通している。冷媒供給管91(図1参照)から供給される冷媒は一方の貫通孔34aを通じて全ての冷却器3に分配される。一方の貫通孔34aから供給された冷媒は、流路PsをY軸方向に流れ、他方の貫通孔34bへと流れる。各冷却器3の他方の貫通孔34bから出た冷媒は、冷媒排出管92(図1参照)から排出される。
The
積層体2の積層方向の一端に位置する冷却器3aは一方の面がパワーカード5aに接するが、他方の面には前端カバー4aが接する(図1参照)。積層体2の他端に位置する冷却器3eは、一方の面がパワーカード5dに接するが、他方の面には後端カバー4bが接する。前端カバー4aと後端カバー4bについて説明を補足する。前端カバー4aは、冷却器3aの冷却器本体30に設けられた前側の冷却器開口(冷却器開口32a、図4参照)を塞いでいる。また、前端カバー4aは、冷却器本体30に設けられた貫通孔34a、34b(図4参照)の前側の開口も塞いでいる。さらに、前端カバー4aには、冷媒供給管91と冷媒排出管92が設けられている。後端カバー4bは、冷却器3eの冷却器本体30に設けられた後側の冷却器開口(冷却器開口32b、図4参照)を塞いでいる。また、後端カバー4bは、冷却器本体30に設けられた貫通孔34a、34b(図4参照)の後側の開口も塞いでいる。
The cooler 3a located at one end of the
ボルト11a、11bによって積層体2を固定する手段の詳細を説明する。図4に示されるように、冷却器本体30には、Y軸方向の両端の夫々に貫通孔37a、37bが設けられている。貫通孔37a、37bは、夫々、貫通孔34a、34bよりも端に位置している。貫通孔37a、37bは、上記の第2種の貫通孔に対応する。積層体2では、隣接する冷却器3の貫通孔37a同士が連通している。図1に示されるように、固定板7aには、Y軸方向の両端の夫々に貫通孔9a、9bが設けられている。貫通孔9a、9bは、夫々、冷媒供給管91、冷媒排出管92よりも端に位置している。図2に示されるように、固定板7bには、Y軸方向の両端の夫々に貫通孔9c、9dが設けられている。また、図1からは明らかではないが、前端カバー4a、後端カバー4bには、Y軸方向の両端の夫々に貫通孔が設けられている。固定板7aの貫通孔9aと、前端カバー4aの一方の貫通孔と、冷却器3の貫通孔37aと、後端カバー4bの一方の貫通孔と、固定板7bの貫通孔9cと、は連通している。これらの貫通孔にボルト11aが挿入され、ナット15aで留められる。固定板7aの貫通孔9bと、前端カバー4aの他方の貫通孔と、冷却器3の貫通孔37bと、後端カバー4bの他方の貫通孔と、固定板7bの貫通孔9dと、は連通している。これらの貫通孔にボルト11bが挿入され、ナット15bで留められる。これにより、積層体2は、ボルト11a、11bとナット15a、15bとによって積層方向に加圧されている。本実施例によると、積層体を板バネによって加圧する構成と比較して、電力変換器100を小型軽量化することができる。
Details of the means for fixing the
冷却器3とボルト11a、11bの関係は次の通り表現することもできる。複数の冷却器3の夫々は、冷却器本体30と金属板13を備える。冷却器本体30には、内部に冷媒Psの流路が設けられているとともに、パワーカード5と対向する位置に流路Psに通じる開口(冷却器開口32)が設けられている。金属板13は、一方の面が冷却器開口32を塞いでおり、他方の面がパワーカード5と接している。複数の冷却器3と複数のパワーカード5の積層体2は、ボルト11a、11bによって積層方向に結束されている。ボルト11a、11bが積層体2に積層方向の圧力を加え、冷却器開口32と金属板13の間の封止を確保している。
The relationship between the cooler 3 and the
(第2実施例)
図5に示されるように、第2実施例は、固定板7a、7bに設けられている貫通孔の位置が、第1実施例とは異なる。固定板7aに設けられている貫通孔9a、9bの位置は、夫々、冷媒供給管91、冷媒排出管92よりも中央に近い。前端カバー4a、冷却器3、後端カバー4b、及び、固定板7bの各貫通孔の位置も、貫通孔9a、9bの位置に応じて中央に近くなっている。特に、冷却器3の貫通孔は、図示はしていないが、金属板13a、13bのY軸方向の両端の夫々に設けられており、流路Psに面している(図4参照)。第1実施例と同様に、これらの貫通孔にボルト11a、11bが挿入され、ナット15a、15bで留められる。なお、金属板13a、13bに設けられている貫通孔とボルト11a、11bとの間には、夫々、ガスケットが挟まれており、封止されている。これにより、流路Psから冷媒が外へ漏れることを防止することができる。なお、図4、5からは明らかではないが、ボルト11aは、筒部35aとパワーカード5との間を通過し、ボルト11bは、筒部35bとパワーカード5との間を通過している。第2実施例でも、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
(Second embodiment)
As shown in FIG. 5, the second embodiment differs from the first embodiment in the positions of the through holes provided in the fixing
第2実施例では、ボルト11(11a、11b)は、金属板13(13a、13b)を貫通している。ボルト11によって積層方向に加えられる圧力により、金属板13と冷却器開口32との間の封止が確保されている。ボルト11が金属板13を貫通する構造を採用することによって、金属板13が、冷却器本体30の冷却器開口32の縁に均一に当接し、冷却器開口32と金属板13の間の密封性が一層向上する。
In the second embodiment, the bolt 11 (11a, 11b) penetrates the metal plate 13 (13a, 13b). Sealing between the
ボルト11が金属板13を貫通する場合、ボルト11と金属板13が接触し、両者の間が電気的に導通しているとよい。そのような構造は、冷却器本体30が絶縁性の樹脂で作られているときに好適である。先に述べたように、パワーカード5の放熱板53等は、半導体素子と導通している。それゆえ、放熱板53等と金属板13とそれらの間に挟まれる絶縁板54がコンデンサを構成する。冷却器本体30が絶縁体で作られていると、コンデンサの一方の電極に相当する金属板13が電気的に浮動状態となる。ボルト11と金属板13が接触し、さらにボルト11が電力変換器の金属製の筐体(不図示)に電気的に接触していると、金属板13が筐体(即ち接地グランド)と導通する。上記したコンデンサの一方の電極が接地グランドと導通するので、パワーカード5の内部の半導体素子が発する高周波ノイズを接地グランドに導くことができる。
When the bolt 11 penetrates the
同一のボルトが挿入される貫通孔を1組の貫通孔として考えると、上記の各実施例では、電力変換器100は、2組の貫通孔を有する。変形例では、電力変換器100は、1組の貫通孔のみを有していてもよいし、3組以上の貫通孔を有していてもよい。
When the through holes into which the same bolts are inserted are considered as one set of through holes, in each of the above embodiments, the
ボルト11a、11bとナット15a、15bで積層体2を加圧する構成は、ナット15a、15bの締め付け具合で積層体2に加える圧力を調整できる点でも有利である。
The configuration in which the
前端カバー4aと固定板7aとは一体として構成されていてもよく、後端カバー4bと固定板7bとは一体として構成されていてもよい。ボルト11aとナット15a、及び、ボルト11bとナット15bが、結束ロッドの一例に相当する。
The
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。 Specific examples of the present invention have been described in detail above, but these are merely examples and do not limit the scope of the claims. The technology described in the claims includes various modifications and changes of the specific examples illustrated above. The technical elements described in this specification or the drawings exhibit technical usefulness alone or in various combinations, and are not limited to the combinations described in the claims at the time of filing. In addition, the technology exemplified in this specification or the drawings can achieve a plurality of objects at the same time, and has technical usefulness by achieving one of the objects.
2:積層体
3、3a−3e:冷却器
4a:前端カバー
4b:後端カバー
5、5a−5d:パワーカード
7a、7b:固定板
9a−9d、34a、34b、37a、37b:貫通孔
11a、11b:ボルト
12a、12b:ガスケット
13a、13b:金属板
13a1、13a2、13b1、13b2:面
14a、14b:フィン
15a、15b:ナット
30:冷却器本体
32a、32b:冷却器開口
35a、35b:筒部
51:パッケージ
52a、52b:半導体素子
53a、53b:放熱板
54a、54b:絶縁板
56a−56c:パワー端子
57:制御端子
91:冷媒供給管
92:冷媒排出管
100:電力変換器
Ps:流路
2:
Claims (1)
前記複数のパワーカードと積層されており、夫々が前記複数のパワーカードの夫々と接している複数の冷却器と、
前記複数のパワーカードと前記複数の冷却器とが積層されている積層体の積層方向の両端に配置されている2枚の板と、
を備えており、
前記積層体と前記2枚の板とには、積層方向に連通する貫通孔が設けられており、
前記積層体と前記2枚の板との前記貫通孔の夫々に結束ロッドが挿入されているとともに当該結束ロッドが積層方向の両側の前記板に留められており、
当該結束ロッドが、前記積層体を積層方向に加圧していることを特徴とする電力変換器。 A plurality of power cards each containing a semiconductor element;
A plurality of coolers stacked with the plurality of power cards, each in contact with each of the plurality of power cards;
Two plates disposed at both ends in a stacking direction of a stacked body in which the plurality of power cards and the plurality of coolers are stacked;
With
The laminated body and the two plates are provided with through holes communicating in the laminating direction,
A binding rod is inserted into each of the through holes of the laminate and the two plates, and the binding rod is fastened to the plates on both sides in the stacking direction,
The power converter, wherein the binding rod pressurizes the laminated body in the laminating direction.
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2015
- 2015-01-08 JP JP2015002135A patent/JP2016127774A/en active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019186430A (en) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | トヨタ自動車株式会社 | Semiconductor device |
WO2020013349A1 (en) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 엘지전자 주식회사 | Cooling apparatus |
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