JP2016071495A - 検索装置、検索方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】辞書データD01,D02では、数式から、変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が抽出される。当該抽出は、一例として、各数式に含まれる変数および定数が一定の規則に従ったアルファベットで置換(正規化)されることによって実現される。また、検索キーワードとして入力された数式から、変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が抽出される。当該抽出も、一例として、入力された数式が正規化されることによって実現される。そして、検索では、辞書データおよびキーワードの双方において、上記のように正規化された数式が利用される。
【選択図】図1
Description
第1の実施の形態に従った検索装置における検索は、数式に関する検索を含む。まず、当該検索装置における検索の概要を説明する。
図1は、第1の実施の形態の検索装置における検索処理の概要を説明するための図である。図1に示されるように、検索処理は、0段階目で示される準備(「0.準備」)に加えて、「1.入力」「2.変換」「3.検索」および「4.結果出力」の4つの段階を含む。以下、各段階について説明する。
段階「0.準備」は、検索に利用される辞書データにおける準備を含む。図1では、辞書データD01,D02として、2つの辞書データが例示されている。辞書データD01は、「AA事典」として示されている。辞書データD02は、「BB百科事典」として示されている。つまり、辞書データD01,D02のそれぞれが1つの辞書に対応する。
段階「1.入力」では、検索用のキーワードの入力を受け付ける。より具体的には、検索装置は、数式入力用のパッド(図1の入力部IN01)およびキーボード(図1の入力部IN02)を介して、キーワードの入力を受け付ける。図1では、さらに、枠FL01内に、入力されたキーワード群の一例が模式的に示されている。
キーワードの入力を受け付けると、検索装置は、図1において段階「2.変換」として示されるように、入力されたキーワードの中の数式の中の変数および定数を、辞書データD01,D02中の数式と同様に、正規化する。図1では、枠FL01内のキーワードの変換後の状態が、枠FL02内に示されている。より具体的には、部分PT01の数式は、記述「A=\frac{BCD}{E^2}」に対応する。なお、枠FL02内のデータは、当該記述を数式として表示するためのTeX言語の記述(「\begin{equation}」および「\end{equation}」)をさらに含む。検索装置は、たとえば、キーワードとして入力された数式を表示するためのTeX言語の記述を取得し、当該TeX言語の記述を正規化する。
次に、検索装置は、図1において段階「3.検索」として示されるように、正規化されたキーワードを利用して、辞書データD01,D02等の辞書データを検索する。検索装置は、たとえば、その内容がキーワード内の正規化された数式(枠FL03内の破線K01)と同じ文字列をその内容として有する見出し語、および/または、そのコメント行にキーワード内の文字列(枠FL03内の破線K02,破線K03)と同じ文字列を有する見出し語を、検索結果として取得する。
そして、検索装置は、図1において段階「4.結果出力」として示されるように、検索結果として取得した見出し語を出力する。図1に示された例では、記述「A=\frac{BCD}{E^2}」を含む見出し語「万有引力の法則」および「クーロンの法則」が、検索結果に含まれる。
図5は、第1の実施の形態の検索装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示されるように、検索装置は、CPU(Central Processing Unit)605を含む。CPU605は、所与のプログラムを実行することにより、検索装置の動作を制御するための処理を実現する。
図6は、検索装置の機能構成の一例を模式的に示す図である。図6を参照して、検索装置のメモリ620に格納される情報は、プログラム格納部621、データ格納部622、および辞書データ格納部623を含む。プログラム格納部621は、CPU605等によって実行されるプログラムを格納する。データ格納部622は、上記プログラムの実行に利用されるデータを格納する。辞書データ格納部623は、1つ以上の辞書データを格納する。
図14は、検索装置において実行される検索処理のフローチャートである。図14を参照して、検索処理の流れを説明する。当該処理は、たとえば検索を実行する指示が入力されたことによって開始される。なお、検索装置が、当該検索装置にインストールされたアプリケーションの動作として検索を実行する場合、当該処理は、たとえば当該アプリケーションの起動の指示が入力されたことによって開始される。
本明細書における第2の実施の形態以降の各実施の形態の検索装置において、ハードウェア構成は、第1の実施の形態の検索装置のハードウェア構成と同様であっても良い。したがって、本明細書では、ハードウェア構成の説明を繰り返さない。
図15は、第2の実施の形態の検索装置に格納される辞書データの構成の一例を模式的に示す図である。図15に示された辞書データでは、見出し語IDと、内容とが関連付けられている。たとえば、見出し語ID「0011」には、「万有引力の法則」で始まる文字列が関連付けられている。第2の実施の形態では、内容の一行目が、見出し語を構成する。
図16および図17は、第2の実施の形態の検索装置における検索および当該検索結果の表示のための処理のフローチャートである。図16および図17を参照して、当該処理の内容を説明する。なお、図16は、図14のステップS40のサブルーチンのフローチャートに相当する。また、図17は、図16のステップS418のサブルーチンのフローチャートに相当する。
図16に示された処理では、ステップS430(図16)において、入力された数式の左辺と右辺を入れ替えて検索を実行することを示すガイダンスが表示される。図18は、当該ガイダンスの画像の一例を示す図である。
図17に示された処理は、図16のステップS408において候補の数がリスト表示可能行数を超えたと判断された場合であって、ステップS414において絞込み検索を実行する指示が入力されたときに実行される。そして、図17に示された処理では、キーワードとして、正規化された数式の代わりに、正規化前の数式が利用される。正規化前の数式がキーワードとして利用されることにより、入力された数式そのものと一致する数式を有する見出し語のみが検索結果に含まれるようになる。つまり、入力された数式と数学的に同値な数式を有する見出し語は、検索結果に含まれなくなる。したがって、正規化前の数式がキーワードとして利用されることにより、検索結果の見出し語の数が減ることが期待される。
第3の実施の形態の検索装置では、辞書データにおいて、数式は、正規化されていない状態で記述される。そして、検索装置のデータ格納部622は、辞書に含まれる2以上の数式を互いに関連付けるためのデータ(数式データベース)を格納する。当該数式データベースでは、各数式は、正規化された状態で、記述される。数式データベースの構成の一例を説明する。
図22は、数式データベースの構成の一例を概略的に示す図である。図22では、数式データベースD20の他に、データ構成D21,D22が示されている。データ構成D21,D22のそれぞれは、辞書データの構成のそれぞれの一例を示す。
第3の実施の形態の検索処理(図14)では、CPU605は、ステップS40で、正規化されたキーワードの数式と数式データベースD20内の正規化された数式とを対比する。そして、数式データベースD20においてキーワードの数式と一致する数式が存在する場合には、CPU605は、数式データベースD20において当該数式に関連付けられている見出し語を検索結果として出力する。
第4の実施の形態では、CPU605は、キーワードとして入力された文字列が関数記号に置き換えられることができる文字列である場合、当該文字列を関数記号に置き換えることによってキーワードを更新して、検索を実行する。第4の実施の形態では、関数記号に置き換えられることができる文字列が、たとえばデータ格納部622に登録されている。
第5の実施の形態では、辞書データは、数式のデータと、当該数式を表示するためのデータとを含む。そして、CPU605は、図12を参照して説明されたようなプレビュー表示部AR22では、数式を中心としたプレビュー画面を表示する。図23は、第5の実施の形態の辞書データにおける数式に関するデータの一例を示す図である。
図23に示されたデータは、6行の記述を含む。当該6行の記述は、所与の見出し語の内容を表示させるためのデータの一部分に相当する。2行目の記述「\int_a^b cos xdx」は、TeX言語で記述された数式のデータである。
図24および図25は、第5の実施の形態におけるプレビュー画面の表示態様の一例を説明するための図である。図24に示された画像IMG11は、上記された所与の見出し語の内容の全体を表示する仮想的な画像である。画像IMG11において、上記の記述「\int_a^b cos xdx」に対応する数式は、点P01を基準として表示されている。そして、図24では、当該数式の表示領域が、点P01を一角に有する破線の長方形で示されている。点P01の画像IMG11におけるX座標およびY座標は、上記の記述「%image{9876,56,134,40,25}」の中のX座標およびY座標によって特定される。また、上記破線の長方形の幅および高さは、当該記述の中の幅および高さによって特定される。
第6の実施の形態では、CPU605は、入力されたキーワードを利用して辞書データを検索する場合、キーワードに含まれる文字列間のスペースを、数式における項の区切りとして扱う。数式における「項」とは、たとえば、数式において、演算子で挟まれた、または、演算子にのみ隣接する、変数または定数を表わす文字列の群である。
Claims (11)
- 変数および定数の少なくとも一方と演算子とを含んだ数式と見出し語とを関連付けて格納する辞書データを記憶するための記憶手段と、
変数および定数の少なくとも一方と演算子との入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段に入力された前記文字列中の変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が一致する部分を含む数式を前記辞書データから検索し、当該数式に関連付けられた見出し語を検索するための検索手段と、
前記検索手段による検索結果である見出し語に対応する情報を出力するための出力手段とを備えた、検索装置。 - 前記辞書データにおいて格納されている数式は、演算子を文字列で記述している、請求項1に記載の検索装置。
- 前記入力手段は、さらに変数、定数または演算子とは異なる文字列を受け付け、
前記検索手段は、前記辞書データにおいて、前記入力手段に入力された文字列中の、変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が一致する部分を含む数式、または、変数、定数もしくは演算子とは異なる文字列に対応する数式に関連付けられた見出し語を検索する、請求項1または請求項2に記載の検索装置。 - 前記辞書データは、前記数式に付加された文字列をさらに格納し、
前記検索手段は、少なくとも前記数式に付加された文字列が、前記入力手段に入力された変数、定数もしくは演算子とは異なる文字列に対応するときに、当該数式が当該入力手段に入力された文字列に対応する数式であると判断する、請求項3に記載の検索装置。 - 前記辞書データは、前記数式を、当該数式に含まれる変数および定数のそれぞれを予め定められた順序で配列された文字列のそれぞれに順に置換するという規則に従って変換された態様と、当該規則に従って変換される前の態様との、双方の態様で格納する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の検索装置。
- 前記検索手段は、前記並び順が一致する部分を含む数式に対応する数式に関連付けられた見出し語の数が予め定められた数以上である場合には、前記辞書データにおいて、前記並び順が一致する部分を含む数式の代わりに前記入力手段に入力された文字列に対応する数式に関連付けられた見出し語を検索する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の検索装置。
- 前記検索手段は、前記並び順が一致する部分を含む数式に対応する数式に関連付けられた見出し語の数が予め定められた数より少ない場合には、前記辞書データにおいて、前記入力手段に入力された文字列に対応する数式をその一部が削除されまたはその左辺と右辺とが入れ替えられるように更新し、当該更新後の数式に関連付けられた見出し語を検索する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の検索装置。
- 前記記憶手段は、前記辞書データ内の数式のそれぞれと、当該数式のそれぞれを他の数式に関連付ける情報とを含む関連情報をさらに記憶し、
前記検索手段は、前記入力手段に入力された前記文字列中の変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が一致する部分を含む数式を、前記辞書データの代わりに前記関連情報から検索し、当該関連情報からの検索結果として取得した見出し語が関連付けられた第1の数式と、前記関連情報によって関連付けられる、第2の数式に関連付けられた見出し語を、前記検索結果に追加する、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の検索装置。 - 変数および定数の少なくとも一方と演算子とを含んだ数式と見出し語とを関連付ける辞書データから見出し語を検索するためのコンピュータによって実行される検索方法であって、
変数および定数の少なくとも一方と演算子とを含んだ文字列の入力を受け付けるステップと、
入力された前記文字列中の変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が一致する部分を含む数式を前記辞書データから検索し、当該数式に関連付けられた見出し語を検索するステップと、
前記検索による検索結果である見出し語に対応する情報を出力するステップとを備えた、検索方法。 - 変数および定数の少なくとも一方と演算子とを含んだ数式と見出し語とを関連付ける辞書データから見出し語を検索するためのコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータに、
変数および定数の少なくとも一方と演算子とを含んだ文字列の入力を受け付けるステップと、
入力された前記文字列中の変数および定数の少なくとも一方と演算子との並び順が一致する部分を含む数式を前記辞書データから検索し、当該数式に関連付けられた見出し語を検索するステップと、
前記検索による検索結果である見出し語に対応する情報を出力するステップとを実行させる、プログラム。 - 請求項10に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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