JP2016070567A - オイルセパレータおよび冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】余剰オイルを貯留するバッファとして機能すると共に、必要なオイルを圧縮機に戻すことができるオイルセパレータ、及び、冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】オイルセパレータ18は、圧縮機から吐出された冷媒が流入するハウジング30と、ハウジング30の下部鏡板33に連結され、ハウジング30内で分離されたオイルを圧縮機に戻すオイル戻し管24と、このオイル戻し管24に連なり、ハウジング30の下部鏡板33の内面33Aから該ハウジング30内を高さ方向に延びる立上がり管36と、ハウジング30内における立上がり管36の上端口36Aよりも下方の下方空間38に溜まったオイルをオイル戻し管24に導く孔部37と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷媒に含まれるオイルを分離するオイルセパレータ、および、オイルセパレータを備える冷凍サイクル装置に関する。
一般に、冷媒を圧縮する圧縮機、凝縮器(熱源側熱交換器)、膨張弁(減圧装置)及び蒸発器(負荷側熱交換器)を配管接続した冷媒回路を有する冷凍サイクル装置が知られている。この冷凍サイクル装置の圧縮機は、ケース内に圧縮要素とオイルを収容し、このオイルを圧縮要素の軸受部や摺動部に供給して潤滑している。このオイルの一部は、冷媒ガスと共に冷媒回路に吐出されるため、圧縮機の吐出側に冷媒ガスからオイルを分離するオイルセパレータが設けられている。
この種のオイルセパレータとして、従来、いわゆる遠心分離式のオイルセパレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このオイルセパレータは、円筒状のシェルの内壁面の接線方向に接続された冷媒流入管を備え、オイルを含む冷媒ガスがシェル内を旋回運動することにより、オイルがシェルの内壁面に付着して分離される。分離されたオイルはシェルの下部に接続されたオイル排出管を通じて圧縮機のケース内に戻され、オイルが分離された冷媒ガスは冷媒回路を流通して再び圧縮機の吸込側に戻される。
特開2002−61993号公報
ところで、圧縮機のケース内のオイル量は、圧縮機の回転数等や、負荷側設備である蒸発器と圧縮機との距離(配管長)によって大きく変動する。このため、ケース内のオイル量が減少すると、圧縮要素の潤滑不良の原因となりうる。また、ケース内のオイル量が増加しすぎると、圧縮機からオイルが多量に吐出され、オイルセパレータで分離しきれないオイルが凝縮器や蒸発器へと流れ、これら凝縮器及び蒸発器内に滞留し、伝熱性能の低下の原因となっていた。従来のオイルセパレータは、分離したオイルをシェル内に貯留することなく、オイル排出管を通じて圧縮機のケース内に戻す構成であったため、圧縮機のケース内におけるオイル量の変動を抑えることができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、余剰オイルを貯留するバッファとして機能すると共に、必要なオイルを圧縮機に戻すことができるオイルセパレータ、及び、冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、圧縮機から吐出される冷媒に含まれるオイルを該冷媒から分離するオイルセパレータであって、圧縮機から吐出された冷媒が流入するハウジングと、ハウジングの底部に連結され、分離されたオイルを圧縮機に戻すオイル戻し管と、オイル戻し管に連なり、ハウジングの底部内面から該ハウジング内を高さ方向に延びる立上がり管と、ハウジング内における立上がり管の上端口よりも下方に溜まったオイルをオイル戻し管に導く導油部とを備えた。
この構成によれば、オイル戻し管に連なり、ハウジングの底部内面から該ハウジング内を高さ方向に延びる立上がり管を備えるため、ハウジング内における立上がり管の上端口よりも下方の領域を、余剰オイルを貯留するバッファとして利用することができ、圧縮機内のオイル量の変動を抑えることができる。また、ハウジング内における立上がり管の上端口よりも下方に溜まったオイルをオイル戻し管に導く導油部を備えるため、例えば、圧縮機内のオイル量が低下した場合には、導油部を通じて必要なオイルを圧縮機に戻すことができる。また、立上がり管の高さを調整することにより、ハウジング内のバッファ量を調整することができる。
この構成において、導油部は、立上がり管を径方向に貫通する孔部であっても良い。この構成によれば、孔部を通じて、ハウジング内に貯留したオイルを簡単に圧縮機に戻すことができる。
さらに、孔部は、ハウジングの底部内面に接して形成されても良い。
この構成によれば、必要に応じて、ハウジング内に貯留されたオイルをすべて圧縮機に戻すことができ、オイルを有効に利用することができる。
また、孔部は、高さ位置を異ならせて立上がり管に複数形成され、最下位の孔部は、ハウジングの底部内面に接して形成される構成としても良い。
この構成によれば、立上がり管には、高さ位置を異ならせて複数の孔部が形成されるため、ハウジング内のオイル量に応じて、圧縮機に戻すオイル量を簡単に調整することができる。さらに、最下位の孔部は、ハウジングの底部内面に接して形成されるため、必要に応じて、ハウジング内に貯留されたオイルをすべて圧縮機に戻すことができ、オイルを有効に利用することができる。
また、導油部は、ハウジングの底部とオイル戻し管とを接続し、該ハウジング内とオイル戻し管とを該ハウジング外部で連通する連通管であっても良い。
この構成によれば、連通管を通じて、ハウジング内に貯留したオイルを簡単に圧縮機に戻すことができる。さらに、連通管は、ハウジングの外部から追加工によって後付けできるため、連通管の径を調整することで、オイル戻し量を細かく調整できる。
また、孔部または連通管の内径は、立上がり管の内径よりも小さくても良い。
この構成によれば、立上がり管の上端口を超えて、ハウジング内に多量のオイルが貯留されている場合には、立上がり管を通じて、多量のオイルを戻すことができる。また、立上がり管の上端口よりも低い量のオイルがハウジング内に貯留されている場合には、立上がり管の内径よりも小さい径の孔部または連通管を通じて、少量のオイルを戻すことができる。このため、ハウジング内のオイルの貯留量に応じて、オイルの戻し量を調整することができる。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、上記オイルセパレータと、冷媒を圧縮する圧縮機と、熱源側熱交換器と、減圧装置と、負荷側熱交換器とを配管接続した冷媒回路を備える。この構成によれば、簡単な構成で、オイルセパレータ内に余剰のオイルを貯留できると共に、導油部を通じて必要なオイルを圧縮機に戻すことができるため、圧縮機内のオイルの変動を抑えることができる。
本発明によれば、オイル戻し管に連なり、ハウジングの底部内面から該ハウジング内を高さ方向に延びる立上がり管を備えるため、ハウジング内における立上がり管の上端口よりも下方の領域を、余剰オイルを貯留するバッファとして利用することができ、圧縮機内のオイル量の変動を抑えることができる。また、ハウジング内における立上がり管の上端口よりも下方に溜まったオイルをオイル戻し管に導く導油部を備えるため、圧縮機内のオイル量が低下した場合には、導油部を通じて必要なオイルを圧縮機に戻すことができる。
図1は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置の回路構成図である。 図2は、本実施形態のオイルセパレータを示す側断面図である。 図3は、オイルセパレータ内のオイル面が立上がり管の上端口よりも高い状態での動作を説明する図である。 図4は、オイルセパレータ内のオイル面が立上がり管の上端口よりも低い状態での動作を説明する図である。 図5は、変形例に係るオイルセパレータを示す側断面図である。 図6は、別の実施形態に係るオイルセパレータを示す側断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置の回路構成図である。冷凍サイクル装置10は、図1に示すように、冷凍機ユニット11と負荷ユニット12とを備え、これら冷凍機ユニット11と負荷ユニット12とが、液冷媒配管13及びガス冷媒配管14により連結されて冷凍サイクル運転を行う冷媒回路15を構成している。
冷凍機ユニット11は、冷媒を圧縮する圧縮機16を備え、この圧縮機16の吐出側には、冷媒吐出管17を介して、オイルセパレータ18、凝縮器(熱源側熱交換器)19が順次接続されている。凝縮器19の出口側には、この凝縮器19で凝縮(液化)された冷媒が流通する冷凍機側液冷媒配管17Aが接続され、この冷凍機側液冷媒配管17Aは、上記した液冷媒配管13に接続されている。また、圧縮機16の吸込側には、冷媒吸込管21が接続され、この冷媒吸込管21は、アキュムレータ(図示略)を介して、上記したガス冷媒配管14に接続されている。
圧縮機16は、ケース22内に圧縮要素23を備える。この圧縮要素23は、冷媒吸込管21を通じて吸い込まれた低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒を冷媒吐出管17に吐出する。圧縮要素23は、電動機部(図示略)によって駆動され、この電動機部の運転周波数を変更することにより、圧縮要素23の回転数を調整可能となっている。また、ケース22内には、圧縮要素23の各部(軸受部や摺動部)を潤滑するためのオイルが収容されると共に、ケース22内のオイル量を検知するセンサ29が設けられている。
オイルセパレータ18は、圧縮機16から吐出された高圧のガス冷媒に含まれるオイルを冷媒から分離して捕捉する。このオイルセパレータ18は、捕捉したオイルを圧縮機16のケース22に戻すオイル戻し管24を備え、このオイル戻し管24は、電磁弁25、キャピラリ管(絞り)26を介して、冷媒吸込管21に接続されている。本実施形態では、電磁弁25は、オイル量を検知する上記センサ29の信号に基づいて開閉される。
凝縮器19は、圧縮機16から吐出された高温高圧のガス冷媒と空気との熱交換を行い、該ガス冷媒を冷却して液化(凝縮)させる。凝縮器19は、フィンアンドチューブ式の熱交換器で構成され、凝縮器19の側方には凝縮器19に向けて送風する送風ファン(図示略)が配置されている。
一方、負荷ユニット12は、上記した液冷媒配管13及びガス冷媒配管14を接続する負荷側配管27を備え、この負荷側配管27には、膨張弁(減圧装置)20と蒸発器(負荷側熱交換器)28とが設けられている。負荷ユニット12は、液冷媒配管13を通じて供給された液冷媒を膨張弁20で減圧させると共に、蒸発器28で蒸発させることにより、対象物を冷却するものであり、低温冷凍庫やショーケース等として利用される。膨張弁20は、凝縮された液冷媒を減圧(膨張)させる。蒸発器28は、凝縮器19と同様にフィンアンドチューブ式の熱交換器で構成され、蒸発器28の側方には蒸発器28に向けて送風する送風ファン(図示略)が配置されている。蒸発器28では、送風された空気から熱を奪って液冷媒が蒸発することで空気を冷却する。蒸発器28で蒸発した低温低圧のガス冷媒は、ガス冷媒配管14、アキュムレータ、冷媒吸込管21を通じて、圧縮機16に吸い込まれ、この圧縮機16で再度圧縮される。なお、本実施形態では、負荷ユニット12は、蒸発器28を1つ設けた構成について説明したが、複数の蒸発器28を並列に設けた構成としても良い。この場合、各負荷側配管27における蒸発器28の入口側(液冷媒配管13側)にそれぞれ膨張弁20を設けることが好ましい。また、本実施形態では、膨張弁20を負荷ユニット12内に設けた構成について説明したが、この膨張弁20を負荷ユニット12の近傍や冷凍機ユニット11内に設けても良い。
ところで、冷凍サイクル装置10では、圧縮機16のケース22内のオイル量は、圧縮要素23の回転数等によって変動する。さらに、ケース22内のオイル量は、負荷ユニット12の蒸発器28と圧縮機16との距離(液冷媒配管13、ガス冷媒配管14の配管長)によっても大きく変動する。ケース22内のオイル量が減少すると、圧縮要素23の潤滑不良の原因となる。また、ケース22内のオイル量が増加しすぎると、オイルが多量に圧縮機16から吐出され、オイルセパレータ18で分離しきれないオイルが凝縮器19や蒸発器28へと流れ、これら凝縮器19及び蒸発器28内に滞留し、伝熱性能の低下の原因となる。本構成では、圧縮機16のケース22内におけるオイル量の変動を抑えるために、オイルセパレータ18は以下の構成を備える。
次に、オイルセパレータ18について説明する。図2は、オイルセパレータの側断面図である。オイルセパレータ18は、図2に示すように、密閉容器であるハウジング30を備える。ハウジング30は、円筒形状の本体部31と、この本体部31の上端面31Aに接続される上部鏡板32と、本体部31の下端面31Bに接続される下部鏡板(底部)33とを備えて一体に形成されている。上部鏡板32及び下部鏡板33は、それぞれ外側に湾曲して形成される。本体部31の上部には第1吐出管34が接続され、上部鏡板32には第2吐出管35が接続されている。これら第1吐出管34及び第2吐出管35は、上記した冷媒吐出管17の一部を構成している。
第1吐出管34は、圧縮機16から吐出された冷媒ガスをハウジング30内に導くための配管である。第1吐出管34は、図示は省略するが本体部31の内壁面31Cの接線方向に接続されている。これにより、第1吐出管34の吐出口34Aからハウジング30内に流入したオイルミストを含んだ冷媒ガスは、ハウジング30内を旋回運動することにより、オイルがハウジング30の本体部31の内壁面31Cに付着して分離される。この分離されたオイルは、自重によって下方に流れ落ちてハウジング30の下部に溜まる。
一方、第2吐出管35は、ハウジング30内でオイルが分離された冷媒ガスをハウジング30の外に流出させる配管であり、上部鏡板32を高さ方向(鉛直方向)に貫通して設けられる。この場合、第2吐出管35の軸心は本体部31の軸心に一致していることが好ましい。第2吐出管35の下端となる流入口35Aは、第1吐出管34の吐出口34Aよりも高さ方向の低い位置に形成される。この構成によれば、ハウジング30内を冷媒ガスが旋回運動する距離を確保することができ、オイルを効果的に分離することができる。
また、下部鏡板33には、ハウジング30内で分離されたオイルを圧縮機16(図1)に戻すためのオイル戻し管24が連結されている。このオイル戻し管24は、高さ方向の下方に延び、図1に示すように、電磁弁25及びキャピラリ管(絞り)26を介して、冷媒吸込管21に接続されている。ハウジング30内は、圧縮機16の吐出圧力と同等の圧力となっているため、電磁弁25を開放することにより、ハウジング30内で分離されたオイルは、圧縮機16の吐出圧力と吸込圧力との圧力差で圧縮機16のケース22内に戻される。なお、ハウジング30内の高圧のオイルは、キャピラリ管26を通過する際に減圧される。
本実施形態のオイルセパレータ18は、下部鏡板33の内面33Aからハウジング30内を高さ方向に延びる立上がり管36と、この立上がり管36を径方向に貫通する孔部(導油部)37とを備える。また、立上がり管36は、上記したオイル戻し管24と一体に形成され、オイル戻し管24に連なっている。立上がり管36は、オイル戻し管24に連なる構成であれば、一体でなくても良く、オイル戻し管24に別体の配管を連結して立上がり管を形成しても良い。この構成によれば、ハウジング30内における立上がり管36の上端口36Aよりも下方に位置する下方空間(領域)38を、余剰オイルを貯留するバッファとして機能させることができる。このため、下方空間38にオイルを貯留したり、この下方空間38から圧縮機16にオイルを戻したりすることにより、圧縮機16のケース22内のオイル量の変動を抑えることができる。立上がり管36の軸心は本体部31の軸心に一致していることが好ましい。この構成によれば、立上がり管36は、下方に湾曲する下部鏡板33の最も低い位置に設けられるため、立上がり管36の高さHを大きく確保することができる。立上がり管36の高さHは、圧縮機16のケース22に収容されたオイル量に応じて調整することができ、ハウジング30内に貯留可能なバッファ量を調整することができる。
また、孔部37は、ハウジング30内における下方空間38に溜まったオイルをオイル戻し管24に導くための孔である。このため、下方空間38に溜まったオイルは、孔部37を通じてオイル戻し管24に導かれるため、例えば、圧縮機16のケース22内のオイル量が低下した場合には、下方空間38に貯まったオイルを簡単に圧縮機16のケース22内に戻すことができる。孔部37は、立上がり管36の下方に設けられるのが好ましく、本実施形態では、孔部37の縁部が下部鏡板33の内面33Aに接して形成されている。この構成によれば、必要に応じて、ハウジング30内に貯留されたオイルをすべて圧縮機16のケース22内に戻すことができ、オイルを有効に利用することができる。また、孔部37の径D2は、立上がり管36の内径D1よりも小さく形成されている。
次に、オイルセパレータ18のオイル戻し動作について説明する。図3は、オイルセパレータ内のオイル面が立上がり管の上端口よりも高い状態での動作を説明する図であり、図4は、オイルセパレータ内のオイル面が立上がり管の上端口よりも低い状態での動作を説明する図である。図3に示すように、ハウジング30内に溜まったオイルのオイル面OLが立上がり管36の上端口36Aをよりも高い場合には、オイルは、立上がり管36の上端口36A及び孔部37を通じて、圧縮機16のケース22内に戻される。これにより、多量のオイルを圧縮機16のケース22内に戻すことができる。
一方、図4に示すように、ハウジング30内に溜まったオイルのオイル面OLが立上がり管36の上端口36Aをよりも低い場合には、オイルは、立上がり管36の孔部37を通じて、圧縮機16のケース22内に戻される。ここで、立上がり管36の上端口36Aを通じて、冷媒ガスが立上がり管36に流入することにより、オイル戻し管24には、オイルと冷媒ガスが混じった二相流の流れが生じる。この流れは、キャピラリ管26を通過する際に抵抗が増大することに加え、孔部37の径D2が立上がり管36の内径D1よりも小さく形成されることにより、オイルの戻し量が抑制される。このため、本実施形態によれば、ハウジング30内のオイルの貯留量に応じて、オイルの戻し量を簡単に調整することができる。
以上、説明したように、本実施形態のオイルセパレータ18は、圧縮機16から吐出された冷媒が流入するハウジング30と、ハウジング30の下部鏡板33に連結され、ハウジング30内で分離されたオイルを圧縮機16のケース22に戻すオイル戻し管24と、このオイル戻し管24に連なり、ハウジング30の下部鏡板33の内面33Aから該ハウジング30内を高さ方向に延びる立上がり管36とを備えたため、ハウジング30内における立上がり管36の上端口36Aよりも下方の下方空間38を、余剰オイルを貯留するバッファとして利用することができ、圧縮機16のケース22内のオイル量の変動を抑えることができる。また、立上がり管36の下方に、上記下方空間38に溜まったオイルをオイル戻し管24に導く孔部37を設けたため、例えば、圧縮機16のケース22内のオイル量が低下した場合には、孔部37を通じて必要なオイルを簡単に圧縮機16のケース22に戻すことができる。
また、本実施形態によれば、孔部37は、ハウジング30の下部鏡板33の内面33Aに接して形成されているため、必要に応じて、ハウジング30内に貯留されたオイルをすべて圧縮機16のケース22に戻すことができ、オイルを有効に利用することができる。
また、本実施形態によれば、孔部37の径D2は、立上がり管36の内径D1よりも小さく形成されるため、立上がり管36の上端口36Aを超えて、ハウジング30内に多量のオイルが貯留されている場合には、立上がり管36を通じて、多量のオイルを圧縮機16のケース22に戻すことができる。また、立上がり管36の上端口36Aよりも低い量のオイルがハウジング30内に貯留されている場合には、立上がり管36の内径D1よりも小さい径D2の孔部37を通じて、少量のオイルを圧縮機16のケース22に戻すことができる。このため、簡単な構成によって、ハウジング30内のオイルの貯留量に応じて、オイルの戻し量を調整することができる。
次に、オイルセパレータの変形例について説明する。図5は、変形例に係るオイルセパレータを示す側断面図である。上記した実施形態では、オイルセパレータ18は、立上がり管36の下方に単一の孔部37を設けた構成としたが、この変形例に係るオイルセパレータ40は、高さ位置を異ならせて立上がり管36に形成された2つの孔部37,39を備える点で構成を異にしている。この変形例において、上記した実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
最下位の孔部37は、この孔部37の縁部が下部鏡板33の内面33Aに接して形成されている。また、孔部39は、孔部37と同じく径D2に形成されると共に、孔部37よりも高い位置に形成され、本構成では、立上がり管36の高さHのほぼ半分の高さ位置に形成されている。この構成によれば、立上がり管36には、高さ位置を異ならせて複数の孔部37,39が形成されるため、ハウジング30内のオイル面の高さが孔部39よりも高い場合は、両方の孔部37,39を通じて、圧縮機16にオイルを戻すことができ、オイル面の高さが孔部39よりも低い場合は、最下位の孔部37を通じて、圧縮機16にオイルを戻すことができる。従って、ハウジング30内のオイル量に応じて、圧縮機16のケース22に戻すオイル量を簡単に調整することができる。さらに、最下位の孔部37は、ハウジング30の下部鏡板33の内面33Aに接して形成されるため、必要に応じて、ハウジング30内に貯留されたオイルをすべて圧縮機16のケース22内に戻すことができ、オイルを有効に利用することができる。この変形例では、高さ位置を異ならせて立上がり管36に2つの孔部37,39を形成した構成を示したが、異なる高さ位置に3つ以上の孔部を形成しても良い。また、一の高さ位置に形成される孔部は複数であっても良い。
次に、別の実施形態に係るオイルセパレータについて説明する。図6は、別の実施形態に係るオイルセパレータを示す側断面図である。この実施形態において、上記した実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
オイルセパレータ50は、下部鏡板33の内面33Aからハウジング30内を高さ方向に延びる立上がり管36と、下部鏡板33とオイル戻し管24とを接続し、ハウジング30内とオイル戻し管24とを連通する連通管(導油部)51とを備える。この構成では、連通管51は、下部鏡板33に連結される一端51Aは、本体部31の軸心に近い位置に設けることが好ましい。連通管51の他端51Bは、途中で屈曲されてオイル戻し管24に連結されている。この連通管51は、上記した孔部37,39と同様に、ハウジング30内における下方空間38に溜まったオイルをオイル戻し管24に導くための配管である。このため、下方空間38に溜まったオイルは、連通管51を通じてオイル戻し管24に導かれるため、例えば、圧縮機16のケース22内のオイル量が低下した場合には、下方空間38に貯まったオイルを簡単に圧縮機16のケース22内に戻すことができる。連通管51の一端51Aは、下部鏡板33の内面33Aと面一に形成されている。この構成によれば、必要に応じて、ハウジング30内に貯留されたオイルをすべて圧縮機16のケース22内に戻すことができ、オイルを有効に利用することができる。また、連通管51の内径D3は、立上がり管36の内径D1よりも小さく形成されている。連通管51は、ハウジング30の外部から追加工によって後付けできるため、連通管51の内径D3を調整することで、オイル戻し量を細かく調整できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、圧縮機16から吐出された冷媒を熱源側熱交換器、膨張弁20、負荷側熱交換器の順に流す構成を備える冷凍サイクル装置10について説明したが、圧縮機の吐出側及び吸込側に四方弁を設け、圧縮機から吐出された冷媒を熱源側熱交換器または負荷側熱交換器の一方に流し、熱源側熱交換器または負荷側熱交換器の一方を凝縮器として作用させ、他方を蒸発器として作用させる冷媒回路を備えた空気調和装置(冷凍サイクル装置)であっても良い。
10 冷凍サイクル装置
15 冷媒回路
16 圧縮機
17 冷媒吐出管
18、40、50 オイルセパレータ
19 凝縮器(熱源側熱交換器)
20 膨張弁(減圧装置)
22 ケース
24 オイル戻し管
25 電磁弁
26 キャピラリ管
28 蒸発器(負荷側熱交換器)
30 ハウジング
32 上部鏡板
33 下部鏡板(底部)
33A 内面
34 第1吐出管
34A 吐出口
35 第2吐出管
35A 流入口
36 立上がり管
36A 上端口
37、39 孔部
38 下方空間(領域)
51 連通管
OL オイル面

Claims (7)

  1. 圧縮機から吐出される冷媒に含まれるオイルを該冷媒から分離するオイルセパレータであって、
    前記圧縮機から吐出された冷媒が流入するハウジングと、前記ハウジングの底部に連結され、分離されたオイルを前記圧縮機に戻すオイル戻し管と、前記オイル戻し管に連なり、前記ハウジングの底部内面から該ハウジング内を高さ方向に延びる立上がり管と、前記ハウジング内における前記立上がり管の上端口よりも下方に溜まったオイルを前記オイル戻し管に導く導油部と、を備えたことを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記導油部は、前記立上がり管を径方向に貫通する孔部であることを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記孔部は、前記ハウジングの底部内面に接して形成されることを特徴とする請求項2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記孔部は、高さ位置を異ならせて前記立上がり管に複数形成され、最下位の前記孔部は、前記ハウジングの底部内面に接して形成されることを特徴とする請求項2に記載のオイルセパレータ。
  5. 前記導油部は、前記ハウジングの底部と前記オイル戻し管とを接続し、該ハウジング内と前記オイル戻し管とを該ハウジング外部で連通する連通管であることを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  6. 前記孔部または前記連通管の内径は、前記立上がり管の内径よりも小さいことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のオイルセパレータと、冷媒を圧縮する圧縮機と、熱源側熱交換器と、減圧装置と、負荷側熱交換器とを配管接続した冷媒回路を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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