JP2016067878A - シャワー設備用節水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャワー使用時に湯水の節水をはかり,シャワー終了時にシャワーヘッドに残留する湯水を自動的に外部へ排出させるシャワー設備用節水装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態のシャワー設備用節水装置は節水具3Aとシャワー用排水具4とを備え,節水具3Aは,少なくとも1個の節水孔を設けた節水板からなり,シャワー排水具4は,両端に開口部41a,41b,内部に通水孔42及び側壁の一部に前記通水孔42に連通する収容孔43を設けた筒状体40を備え,前記開口部41a,41bの一方に前記節水板が収容され,該収容孔43に給水圧が掛かると水抜き口43cを閉塞し,該給水圧が解除されると前記水抜き口43cを開放する水抜き弁45が収容されており、前記開口部の一方41bにはシャワーホースが接続され,前記開口部の他方41aはシャーヘッドに湯水を供給するための混合水栓に接続される。
【選択図】 図8

Description

本発明は,シャワー設備用節水装置に関し,更に詳しくは,シャワー設備に付設してシャワー使用時に水及び湯の混合水(以下,湯水という。)の節水を図り,シャワー終了時にはシャワーヘッドなどに残留する湯水を自動的に外部へ排出させるシャワー設備用節水装置に関する。
近年,水資源の確保が難しくなってきている。特に,夏季は降雨量が少なくなる一方で水の使用量が多くなるので,水不足が深刻な社会問題となって来ている。
この対策として,水道水を供給する企業体などは,夏季に,一般家庭などへ節水を呼び掛けて節水を図っている。また,機器メーカーからは,蛇口などに取付けで節水ができる種々のタイプの節水器具が提案されている。
例えば,特許第4100693号公報(特許文献1)には,制水駒を用い,この制水駒によって多様な流量制御に対応できる流量制御弁の発明が記載されている。また,特開2011−33133号公報(特許文献2)には,不慣れな作業者でも容易に所望の吐出状態が得られるように流量調整を行うことができる流量調整器の発明が記載されている。
一方,シャワー設備に付設してシャワーホース内に残留する湯水を排出させる水抜き器具も提案されている。例えば,特開平9−56628号公報(特許文献3)には,シャワー使用後に,シャワーホース内に残留する湯を排出させる水抜き弁を備えたシャワー装置の発明が記載されれている。また,実開平4−62186号公報(特許文献4)には,ホースの途中に,給水圧かかかると水抜き口を閉塞し,給水圧が解除されると水抜き口を開放する水抜栓を設けた水抜栓付きシャワーホースの考案が記載されている。
特許第4100693号公報 特開2011−33133号公報 特開平9−56628号公報 実開平4−62186号公報
上記特許文献1及び2に記載されているように,節水器具は既に知られている器具であり,また,上記特許文献3,4に記載されているように,水抜き器具も既に知られている器具である。しかしながら,従来,これらの器具を併設して使用されることはなかった。その理由は,従来の節水器具をシャワー設備に併設すると,節水器具の節水効果により水流が低下し,シャワーヘッドから吹き出す湯水の勢いが弱くなってしまい,シャワー機能が低下するためであった。
そこで,シャワー設備における節水対策は,シャワーヘッドを改造し,従来のシャワーヘッドに比べて吐出(吹き出し)孔の径を小さくすることにより節水をはかる,いわゆる節水型シャワーヘッドを使用する方策が採られている。しかし,このような節水型シャワーヘッドを使用すると,ある程度の節水が可能となるが,その節水量は節水型シャワーヘッドの種類によって左右され,使用される場所などによっては所望の節水効果を期待できないことがある。
この対策としては節水型シャワーヘッドと節水器具との併設が考えられるが,節水型シャワーヘッドと節水器具との間での節水の調整が面倒となり,調整がうまく行かない場合が生じ,節水型シャワーヘッドが使用できなくなる恐れがある。特に,高層建物では,高層階,中層階及び低層階とでそれぞれ水圧が異なるので,各階の水圧に応じた調節を行う必要があるため,節水型シャワーヘッドと節水器具との併設が極めて困難となる。
また,上記のように,節水型シャワーヘッドはある程度の節水が可能であるが,一方でシャワー終了時にシャワーヘッド及びシャワーホース内に湯水が溜まって排出されずに残ってしまうことがある。特に,節水型シャワーヘッドは,従来のシャワーヘッドに比べて吐出孔の径が小さくなっているので,湯水はこの吐出孔から排出され難くなり,残留してしまうことが多くなる。シャワーヘッドなどに湯水が残留すると,この残留した湯水がシャワーヘッドから徐々に外部へ流出して,周辺の浴室或いは洗面器を濡らしてしまうことがある。
例えば,ホテルなどでは,お客がチェックアウトすると,直ちに部屋の掃除が始まり,浴室などの清掃が短時間に行われて,新しいお客を迎え入れることになる。ところが,客室へ入ったお客は,洗面器或いは浴室に水が溜まっているのをみて,清掃されていない旨の苦情を出すことがある。この水が溜った原因は,シャワーヘッド及びシャワーホース内などに溜まった湯水が時間の経過に伴ってシャワーヘッドから徐々に漏出することによるものである。
また,上記特許文献3に記載の水抜き弁を備えたシャワー装置及び上記特許文献4に記載の水抜栓付きシャワーホースは,これまで節水器具と併設して使用されることがなかった上,これらにはまた以下の課題が潜在している。すなわち,特許文献3に記載の水抜き弁を備えたシャワー装置は,弁体を収容する収容孔をジョイントの側面に設け,その内側端面を流路に突出させているので,突出部の形成が面倒となり,またこの突出部が湯水の流れの障害となることがある。また,収容孔の円孔は1個とみられるので,このため湯水の流量が制限され,更に残水が通る流路がこの円孔及び切欠き部の2か所となり,残水の排出がスムーズにならない恐れがある。
また,特許文献4に記載の水抜栓付きシャワーホースは,パイプ状本体部の長手方向途中部分から側方に突出された水抜部が水抜栓となっている。このため,この水抜栓を構成する複数個の部品,すなわちバネ,弁シート面,ボール及びストッパーは全てパイプ状本体部の貫通孔から収容しなければならないので,水抜部の形成及び水抜栓の組立て,調整及びメンテナンスが極めて面倒なものとなっている。したがって,上記特許文献3に記載の水抜き弁を備えたシャワー装置及び上記特許文献4に記載の水抜栓付きシャワーホースは,それらの構造からして剛性を有する金属製とすることが極めて困難であった。
本発明は,上記従来技術が抱える課題などを解決するためになされたものである。すなわち,本発明の目的は,シャワー使用時に湯水の節水をはかる一方で,シャワー終了時にシャワーヘッドなどに残留する湯水を自動的に外部へ排出させるシャワー設備用節水装置を提供することにある。
また,本発明の他の目的は,上記目的に加え,シャワーヘッドの吐水量を確認しながら簡単に節水調整ができるシャワー設備用節水装置を提供することにある。
更にまた,本発明の他の目的は,装置を構成する部材を金属などの剛性材で作製でき,耐久性アップを図ると共に組立て及び製作が容易なシャワー設備用節水装置を提供することにある。
本発明の上記目的は,以下の構成によって達成できる。すなわち,本発明の一態様に係るシャワー設備用節水装置は,
シャワー使用時に湯水を節水する節水具と,シャワー終了時にシャワーヘッド及びシャワーホースに残留する湯水を外部へ排出させるシャワー排水具と,を備え,
前記節水具は少なくとも1個の節水孔を設けた節水板からなり,
前記シャワー排水具は,両端に開口部,内部に通水孔及び側壁の一部に前記通水孔に連通する収容孔を設けた筒状体を備え,前記開口部の一方に前記節水板が収容され,前記収容孔に給水圧が掛かると水抜き口を閉塞し,該給水圧が解除されると前記水抜き口を開放する水抜き弁が収容されており、
前記開口部の一方には前記シャワーホースが接続され,
前記開口部の他方は前記シャーヘッドに湯水を供給するための混合水栓に接続されることを特徴とする。
本発明の一態様に係るシャワー設備用節水装置によれば,シャワー使用時に湯水の節水を図り,シャワー終了時にシャワーヘッド及びシャワーホースに残留する湯水を自動的に外部へ排出させることができ,また,シャワー排水具に節水具が組み込まれているので,部品点数が少なく,コンパクトで安価なシャワー設備用節水装置を提供できる。
本発明の参考例に係るシャワー設備用節水装置が設置されるシャワー設備の概略図である。 図1のシャワー設備用節水装置を長手方向(立設状態では直立方向)の中心線上で切断した断面図である。 図2のシャワー設備用節水装置を構成する節水具を示し,図3Aは断面図,図3Bは節水具を構成する第1の筒状体閉鎖壁の側面図である。 図3の節水具を構成する節水板を示し,図4Aは断面図,図4Bは図4Aの左側面図,図4Cは図4Aの右側面図である。 図2のシャワー設備用節水装置を構成するシャワー排水具の断面図である。 図5のシャワー排水具を構成する水抜き弁を示し,図6Aは側面図,図6Bは上面図,図6Cは背面図である。 図5のシャワー排水具を構成する弁カバー体を示し,図7Aは側面図,図7Bは上面図,図7Cは背面図である。 図8Aは本発明の実施形態に係るシャワー設備用節水装置の断面図であり,図8Bは側面図である。
以下,図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し,以下に説明する実施形態は,本発明の技術思想を具体化するためのシャワー設備用節水装置を例示するものであって,本発明をこれらに特定することを意図するものではなく,本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
[参考例]
図1〜図7を参照して,本発明の参考例に係るシャワー設備用節水装置を説明する。
本発明の参考例に係るシャワー設備用節水装置2は,図1に示すように,シャワー設備1に付設して使用されるものである。
図1に示すシャワー設備1は,一般的なシャワー設備であって,冷水と熱湯とを混合して吐出させる混合水栓10と,この混合水栓に接続されて温度調節された湯水を散水させるシャワーヘッド16とを備えている。このシャワー設備1において,シャワー設備用節水装置2は,その一端が混合水栓10に結合され,他端にはシャワーホース15が接続され,このシャワーホース15の先端にはシャワーヘッド16が結合されている。シャワーヘッド16は,通常,浴室の壁面に取付けた掛け具17に掛けて使用される。
混合水栓10は,浴室の壁面に取付けられ,一端が熱湯供給器具11,他端が冷水供給器具12に連結されている。なお,熱湯供給器具11及び冷水供給器具12は,それぞれ配管11A,12Aにより熱湯供給源及び冷水供給源に結合されている。
このシャワー設備1は,熱湯供給器具11及び冷水供給器具12を操作して湯水の温度調節を行い,ハンドル13の切換えによって湯水をノズル14又はシャワーヘッド16のから吐出させる。このとき,シャワー使用時は,シャワーヘッド16からシャワー設備用節水装置2によって調整された湯水が散水され,またシャワー終了時は,シャワー設備用節水装置2からシャワーヘッド16及びシャワーホース15に残留する湯水が自動的に外部へ排出される。
シャワー設備用節水装置2は,図2に示すように,シャワー使用時に湯水を節水する節水具3と,シャワー終了時にシャワーヘッド16及びシャワーホース15に残留する湯水を外部へ自動的に排出させるシャワー排水具4と,を備えている。
先ず,図2〜図4を参照して,シャワー設備用節水装置2を構成する節水具3について説明する。節水具3は,一端が閉鎖壁31で閉鎖され,他端が開口し,内部が中空な所定長さの筒状体からなり,閉鎖壁31の中心部に閉鎖壁31を貫通した第1の取付け孔31b(図2参照)及びこの第1の取付け孔31bの周辺に所定面積の開口からなる所定量の湯水を通水する第1の通水孔31c,31c'(図3参照)が設けられた調整筒状体(以下,第1の筒状体という。)30と,一端が開口し,この開口を差込口にして第1の筒状体30が挿入される差込部を有し,他端が開口し,内部が中空な所定長さの連結筒状体(以下,第2の筒状体という。)35と,この第1の筒状体30の閉鎖壁31面と対峙し,第1の取付け孔31bに連通する第2の取付け孔38a及びこの第2の取付け孔38aの周辺に第1の通水孔31c,31c'の開口を所定の範囲で閉口し又は開口して通水する第2の通水孔38d,38d'(図4参照)を有する節水板38と,を備えている。
第1の筒状体30は,一端が閉鎖壁31で閉鎖され,他端が開口し,内部が中空な所定長さの円形筒状体からなり,金属材で形成されている。この金属材は,例えば快削黄銅(BsBM/C3604BD)が好ましい。また,この金属製の第1の筒状体30は,その外壁面を金属メッキ,例えばクロムメッキするのが好ましい。この第1の筒状体30を金属材で作製し,メッキを施すことによって,機械的強度が高く,耐久性がアップし,しかも高級感を創出できる。なお,ここでは第1の筒状体30を金属材で作製した例を示したが,これに限定されるものでなく,第1の筒状体30を樹脂材で作製してもよい。
図2,図3に示すように,内部の中空孔32は,湯水を通す通水孔となっている。また閉鎖壁31側の外周壁面には,パッキンが装着される大きさの深さ及び幅長を有する凹み溝33a,及び固定ネジ35Aがガイドされるガイド凹み溝33bが形成されている。なお,この凹み溝33aの形成により,第1の筒状体30の端部は,閉鎖壁31と凹み溝33aに接近したフランジ部31aとなる。
閉鎖壁31は,その中心部,すなわち長手軸線上に,この壁を貫通した所定大きさの第1の取付け孔31bと,この取付け孔の周辺に第1の通水孔31c,31c'が設けられている。取付け孔31bは,固定具34Aが挿通される大きさであり,また,第1の通水孔,すなわち2個の通水孔31c,31c'は,図3Bに示すように,それぞれ所定の開口面積を有し,取付け孔31b中心にして左右対称に配設されている。
2個の通水孔31c,31c'の形状は,同じ形状であって,大きい開口面積を有する大開口とこの大開口から徐々に開口面積を減少させた小開口と有する孔形状,換言すると頭部が大開口及びこの頭部から出た尾部が小開口となっている。この形状によって,節水板38の通水孔との間で,通水量をきめ細かく調節できる。なお,2個の通水孔31c,31c'は,上記形状に限定されるものではなく,他の形状に形成してもよい。なお。固定具34Aは,図2,図3Aに示すように,頭部から端部へ向かって所定長さ及び太さのボルトからなり,このボルトは取付け孔に挿通されて,端部に止め具,例えばナットが固定される。
凹み溝33aに装着されるパッキン34B(図2参照)は,断面がU字状をしたリングパッキン,いわゆるUパッキン(NBR/硬度70°,食衛適)を用いるのが好ましい。このU字状リングパッキンを使用することにより,第1の筒状体30及び第2の筒状体35間の水漏れを阻止できると共に,第1の筒状体30の回転をスムーズにできる。なお,この種のパッキンには,O状リングパッキンがあるが,これを用いると密閉度が良好となるが,筒状体の回転が極めて困難となって回り難くなることがあり,無理して回すと部材を破損することがあるので,U字状リングパッキンが好ましい。
第2の筒状体35は,図2,図3に示すように,両端がそれぞれ開口し内部が中空な所定長さの円形筒状体からなり,金属材で形成されている。この金属材は,第1の筒状体30と同じ材料で形成されている。
この第2の筒状体35は,一端の開口から,他方の開口端に向かって,中空孔36が形成されて,この中空孔36は,第1の筒状体30の筒状部の部分が差し込まれる内径φ1(記号図示省略)の中径筒状部Aと,節水板38が位置決めされる内径φ2(記号図示省略)の小径筒状部Bと,中径筒状部Aの内径と略同じ中径φ3(記号図示省略)の中径筒状部Cとに区分されて,中空孔36内の各区分の境界が所定高さの段差で繋がっている。なお,中空孔の径は,φ1=φ3>φ2となっている。
中径筒状部Aは,その中空孔36が第1の筒状体30の筒状部の部分が差し込まれる内径を有し,第1の筒状体30のフランジ部31aが当接する壁面及びパッキン34Bが摺接する内壁面を有している。また,外周壁面には目盛(図示省略)が刻設されており,更にこの外周壁面を貫通して,第1の筒状体30の回転を止めるロック孔35aが形成されている。この目盛を設けることにより,第1の筒状体30の外周壁面に設けられた矢印などの表示(図示省略)との組み合わせによって,第1の筒状体30の回転量を外部から確認することができる。また,ロック孔35aには,固定ネジ35Aがネジ込まれており,この固定ネジ35Aを調節することによって第1の筒状体30が回転できないようにすることができる。この固定ネジ35Aは,第1の筒状体30の回転をロックするロック手段となるが,ロック手段はこれに限定されるものでなく,公知のロック手段を用いてもよい。
図3Aに示したように,第2の筒状部35における小径筒状部Bには,この部分の中空孔36に節水板38が嵌め込み位置決めされる突起37がされている。すなわち,この突起37は,中空孔36の内周壁から中心軸線側へ向かって所定高さ隆起した凸状突起となっている。この凸状突起37により,中空孔36の内径が他の部分と比べて狭められ,この狭められた箇所に節水板38が嵌め込まれる。
節水板38は,図4に示すように,所定の径及び肉厚を有する円盤状の金属板体からなり,プレス加工により作製されている。金属はステンレス鋼が好ましい。この節水板38は,外周縁を若干残して,中央部へ向けて所定深さ凹ませた浅深の皿状をなしている。このプレス加工により,外周縁は鍔部38c,他の部分は皿底となり,この皿底38bには,その中心部に底板を貫通する第2の取付け孔38aと,この取付け孔38aの左右に所定面積の第2の通水孔38d,38d'が形成されている。第1の通水孔31c,31c'と,第2の38d,38d'とが重なったときは通水量が最大になり,この位置がずれるに従って通水量が徐々に減少することになる。
節水具3の組立ては,先ず,第2の筒状体35の中空孔36内に節水板38を嵌め込み,位置決め固定する。次いで,この筒状体35の開口部から第1の筒状体30を差込み,この閉鎖壁31を節水板38に対峙させる。その後,節水板38の第2の取付け孔38aと第1の筒状体30の第1の取付け孔31bとを合せ,これらの孔に固定具34Aのボルトを挿入して,ボルトの先端部に止め具,すなわちナットを固定する。この際,第1の筒状体30を節水板38に対して,回転自在に固定する。これにより,第1の通水孔31c,31c'と第2の通水孔38d,38d'との各開口が対向する。
この組立てにより,第1の筒状体30を回転させることによって,第1の通水孔31c,31c'と第2の通水孔38d,38d'との開口面積が変更されて流水量が調整される。
この節水具3によれば,第1,2の筒状体30,35は,節水板38を介して,結合されているので,両筒状体30,35を金属材などの剛性材で作製できる。これにより,節水具3は筒状体(ハウジング)は,耐久性及びデザイン性をアップすると共に,高級感を発現できる。また,第1,第2の通水孔31c,31c'は中央の第1,第2の取付け孔の周辺に設けてあるので,通水が偏ることなく分散し,使い勝手が良くなる。
更に第1の筒状体30を回転させることによって,外部から節水量ないし流出量を確認しながら簡単に可変設定できる。また,第2の筒状体35に突起37を設け,この突起37を利用して節水板38の位置決めできるので,簡単な構造で節水板38を固定ができる。更に,表示及びロック手段を設けたので,節水の可変設定が簡単になると共に,設定状態をロックして置くことができる。
次に,図2,図5〜図7を参照して,シャワー排水具4を説明する。シャワー排水具4は,図5に示すように,両端に所定径の開口を有する開口部41a,41b,これらの開口部に連通し内部に湯水を通水する所定径の貫通孔からなる通水孔42と,長手方向(立設状態では直立方向)の略中央部の側壁の一部を貫通し,通水孔42に連通して内部に水抜き弁45が収容される収容孔43とを有する排水筒状体40(以下,第3の筒状体という。)からなり,剛性材,例えば金属材で作製されている。
両端の開口部41a,41bのうち,一方の開口部41a側に節水具3に連結される結合手段41a',他の開口部41bにシャワーホース15に連結される結合手段41b'が設けてられている。一方の結合手段41a'は外周壁面に刻設した雄ネジ,他方の結合手段41b'は内周壁面に刻設した雌ネジとなっている。なお,第1,第2の開口部の結合手段はネジにしたが,これに限定されることなく,公知の任意の結合手段,例えばワンタッチ結合手段などを使用してもよい。
貫通孔からなる通水孔42は,内径が略同一径にされ,内壁面に突起などが設けられていないので,例えば特許文献3のシャワー装置と比すると,水の抵抗が少なく,スムーズに通水させることができる。
収容孔43は,側壁の一部を外方へ隆起・膨出させた柱状部44に形成されている。この柱状部は,略円柱体からなり,直径は後述する水抜き弁45の頭部直径より大きく,また高さはこの水抜き弁の高さより高くされ,基部44aが側壁から隆起・膨出し,頭部44bが平らな平坦面となっている。収容孔43は,柱状部の頭部44bの平坦面から基部44aへ向かって,内径がそれぞれ段階的に小さくされた貫通孔で形成され,この貫通孔は,頭部の平坦面から基部に向かって,最も径が大きい大径孔部43a,この径より若干径が小さい中径孔部43b,更に径が小さい小径孔部43cとなっている。
大径孔部43aは,弁カバー体46が装着される大きさ,すなわち内径及び深さを有し,内壁面に雌ネジが刻設されている。中径孔部43bは,後で説明する水抜き弁45の頭部45aが挿通され,自由に移動できる大きさとなっている。また,小径孔部43cは,水抜き弁45の頭部45aの径より若干小さい径の開口穴となって,通水孔42に連通している。この開口穴は,すなわち,小径孔部43cは大径孔部43aから水抜き弁45が挿入されたときに,この水抜き弁45の頭部45a径より小さい径となっているので,この頭部45aが通水孔42へ飛び出すことがなく,弁口,すなわち,通水孔42内の湯水を外部へ排出させる水抜き口となっている。この水抜き口は,通水孔内に給水圧が掛かっているときは,水抜き弁45の頭部によって閉塞され,この給水圧が解除されると開口,すなわち開放されるようになっている。この作用は,水抜き弁45に装着したコイル状スプリングによってなされる。
水抜き弁45は,図6に示すように,所定の径及び肉厚を有する円盤状の頭部45aと,この頭部に繋がって頭部径より若干径が小さく短長の首部45bと,この首部に繋がって頭部径より若干径が小さく所定の長さの胴部45cと,この胴部に繋がってこの胴部径より若干径が小さく下方へ所定長さ延設された脚部45dとを有し,全体形状が側面視において略ボルト形をなした棒状体からなり,金属材で形成されている。頭部45aの外周壁面には,該壁面を所定深さ切り欠いた複数個の切欠き溝45a'が略等間隔に形成されている。
これらの切欠き溝45a'は,残水を外部へ排出する際のドレイン溝となる。複数個のドレイン溝が略間隔に配設されているので,例えば特許文献3のシャワー装置と比すると,残水を効率よく外部へ排出できる。頭部45aと首部45bとは,径が異なるので,境界に段差ができ,この段差にコイル状スプリングの一端が当設される,すなわちこの段差はコイル状スプリングの移動を規制するストッパーとなる。また,胴部と脚部との境界にも段差ができ,この段差にOリングが当接され,すなわちこの段差はOリングの移動を規制するストッパーとなる。
脚部45cは,胴部より若干径が小さく下方へ所定長さ延設した柱状体からなり,その径は後で説明する弁カバー体46のドレイン孔47(図7参照)の径より若干小さく,長さはこのカバーに肉厚より短く形成されている。
弁カバー体46は,図7に示すように,第3の筒状体40の大径孔部43a(図5参照)に埋め込み固定される大きさの径及び肉厚を有する円盤状体からなり,中心部に貫通孔からなるドレイン孔47と,外周側壁面に大径孔部43aの内壁面の雌ネジに螺合される固定手段48と,外面となる平坦面に取付け又は取外し治具が係合される係合溝49が設けられている。また,ドレイン孔47の外周囲に凹み穴50が形成されている。この凹み穴50の開口は円形状をなし,この穴にコイル状スプリングの一端が位置決めされる。
シャワー排水具4の組立ては,先ず,水抜き弁45にコイル状スプリン及びリングパッキンを装着して,頭部45a側から収容孔43内に押し込む。次いで,弁カバー体46を大径孔43aに装着して固定する。この装着は,爪をもった専用工具(図示省略)を用い,爪を係合溝49へ挿入,螺合で固定する。このシャワー排水具4によれば,給水圧が掛かっているときは水抜き弁45の脚部45dがドレイン孔47に挿入されることによりドレイン孔47が閉塞され,給水圧が解除されるとドレイン孔47が開放されることにより水が排出される。
上述のようにして組み立てられた節水具3及びシャワー排水具4を用い,これらを連結して,シャワー設備用節水装置2を組立てる。すなわち,シャワー排水具4の結合部41a'に,節水具3の中空孔36内に設けた結合部に螺合して連結することにより,節水具3及びシャワー排水具4を一体化する。なお,ここでは節水具3とシャワー排水具4との連結手段として螺合結合手段を用いた例を示したが,これに限定されるものではなく,他の公知の連結手段を用いてもよい。勿論,節水具3及びシャワー排水具4は,別々でも使用できる。
このシャワー設備用節水装置2は,シャワー設備1に取付けて使用される。節水調整は,節水具3の第1の筒状体30を回すことによって行う。すなわち,第1の筒状体30を回すと,節水板38の通水孔の開口面積が変化し,流水量が調整され,この調整は,シャワーヘッド16からの吹き出し量を見ながら簡単にできる。これにより,シャワー使用時に,湯水の節水ができる。また,シャワー終了時は,給水圧が解除されるので,水抜き弁45が開き,シャワーヘッド16及びシャワーホース15に残留した湯水が自動的にドレイン孔47から外部へ排出される。
[実施形態]
次いで,図8を参照して,本発明の実施形態に係るシャワー設備用節水装置を説明する。参考例のシャワー設備用節水装置2は,節水具3とシャワー排水具4とを連結したものであるが,実施形態のシャワー設備用節水装置は,参考例のシャワー排水具4に節水具3Aを内蔵させた構成となっている。そして、実施形態のシャワー設備用節水装置においては、開口部41a,41bのうちの一方開口部41bにはシャワーホース15(図1参照)が接続され,他方の開口部41aはシャワーヘッド16に湯水を供給するための混合水栓10に接続される。
すなわち,本発明の実施形態に係るシャワー設備用節水装置は,節水具3Aを節水板で構成して,この節水板をシャワー排水具4の中空孔内に組込ませた構成となっている。このシャワー設備用節水装置によれば,シャワー排水具に節水具が組み込まれるので,部品点数が少なく,コンパクトで安価なシャワー設備用節水装置を提供できる。
1 シャワー設備
2 シャワー設備用節水装置
3,3A 節水具
30 第1の筒状体
31 閉鎖壁
31b 第1の取付け孔
31c,31c' 第1の通水孔
35 第2の筒状体
37 突起
38 節水板
38a 第2の取付け孔
38d,38d' 第2の通水孔
4 シャワー排水具
40 第3の筒状体
42 通水孔
43 収容孔
43c 水抜き口
45 水抜き弁
本発明の上記目的は,以下の構成によって達成できる。すなわち,本発明の一態様に係るシャワー設備用節水装置は,
シャワー使用時に湯水を節水する節水具と,シャワー終了時にシャワーヘッド及びシャワーホースに残留する湯水を外部へ排出させるシャワー排水具と,を備え,
前記節水具は少なくとも1個の節水孔を設けた節水板からなり,
前記シャワー排水具は,両端に開口部,内部に通水孔及び側壁の一部に前記通水孔に連通する収容孔を設けた筒状体を備え,前記開口部の一方に前記節水板が収容され,前記収容孔に給水圧が掛かると水抜き口を閉塞し,該給水圧が解除されると前記水抜き口を開放する水抜き弁が収容されており,
前記開口部の一方には前記シャワーホースが接続され,
前記開口部の他方は前記シャワーヘッドに湯水を供給するための混合水栓に接続されることを特徴とする。


Claims (1)

  1. シャワー使用時に湯水を節水する節水具と,シャワー終了時にシャワーヘッド及びシャワーホースに残留する湯水を外部へ排出させるシャワー排水具と,を備え,
    前記節水具は少なくとも1個の節水孔を設けた節水板からなり,
    前記シャワー排水具は,両端に開口部,内部に通水孔及び側壁の一部に前記通水孔に連通する収容孔を設けた筒状体を備え,前記開口部の一方に前記節水板が収容され,前記収容孔に給水圧が掛かると水抜き口を閉塞し,該給水圧が解除されると前記水抜き口を開放する水抜き弁が収容されており、
    前記開口部の一方には前記シャワーホースが接続され,
    前記開口部の他方は前記シャーヘッドに湯水を供給するための混合水栓に接続されることを特徴とするシャワー設備用節水装置。
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