JP2016066289A - 重版判定装置、プログラム及び制御方法 - Google Patents

重版判定装置、プログラム及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】書籍の重版が必要とされる場合に、重版を好適にユーザに推奨することが可能な重版判定装置、プログラム、及び制御方法を提供する。【解決手段】サーバ装置1は、仕入累計数に係数αを乗じた数と、売上累計数の予測値及び予測上限値とを比較することで、指定書籍の重版の推奨度を決定し、販売情報画面に表示させる。このとき、サーバ装置1は、発売日からの経過日数等に応じて係数αを変更する。【選択図】図5

Description

本発明は、書籍の重版の要否を判定する技術に関する。
従来から、書籍の重版の要否を判定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、書籍の現在までの売上に基づき、現在から所定期間の間に売れる所定期間売上予測冊数と、対象の書籍が最終的に売れる最終売上予測冊数とをそれぞれ算出し、在庫数とこれらのいずれか少ない方の予測冊数との差を、推奨増刷冊数として出力する技術が開示されている。また、特許文献2には、発売後N日目までの累積売上冊数にNM係数を乗じることで、M日目までの累積売上冊数を予測するNM予測法が開示されている。
特開2008−282269号公報 特開2007−058848号公報
従来では、書籍の重版の決定を、担当者の経験等に基づき決定することが多く、当該決定には書籍の実際の売上が的確に反映されていない場合があった。また、書店からの要求等に基づき重版を行う場合、増刷指示から実際に書店に並べられるまでに時間差が存在するため、売上機会を逸してしまう可能性がある。そこで、本発明は、書籍の重版が必要な場合に、重版を好適にユーザに推奨することが可能な重版判定装置、プログラム、及び制御方法を提供することを主な課題とする。
本発明の1つの観点では、重版判定装置は、指定された書籍の書店への仕入数を累計した仕入累計数を取得する仕入累計数取得手段と、前記書籍の現在までの売上に基づき、所定期間経過後の前記書籍の売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方を算出する売上累計数算出手段と、可変の係数を前記仕入累計数に乗じた数と、前記予測値又は予測範囲の少なくとも一方とを比較することで、前記書籍の重版の推奨度を決定する重版推奨度決定手段と、前記推奨度の情報を出力する出力手段と、を有する。
上記重版判定装置は、仕入累計数取得手段と、売上累計数算出手段と、重版推奨度決定手段と、出力手段と、を有する。仕入累計数取得手段は、指定された書籍の書店への仕入数を累計した仕入累計数を取得する。ここで、「仕入累計数を取得する」とは、他の装置から仕入累計数の情報を受信する態様の他、各書店への仕入数から仕入累計数を算出する態様も含む。売上累計数算出手段は、書籍の現在までの売上に基づき、所定期間経過後の書籍の売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方を算出する。重版推奨度決定手段は、仕入累計数に可変の係数を乗じた数と、算出した売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方とを比較することで、書籍の重版の推奨度を決定する。ここで、「重版の推奨度」は、重版が推奨される度合いを示し、少なくとも2段階以上に分けられる。出力手段は、決定された重版の推奨度の情報を出力する。ここで、「推奨度の情報を出力する」とは、接続されたディスプレイ等に推奨度の情報を表示する態様の他、推奨度の情報を表示するのに必要な表示情報等を他の装置に送信する態様も含む。このように、重版判定装置は、仕入累計数に可変の係数を乗じた数と、売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方とを比較して書籍の重版の推奨度を決定する。この場合、重版判定装置は、仕入累計数に乗じる可変の係数を調整することで、柔軟に書籍の重版の推奨度を決定することができる。そして、重版判定装置は、このようにして決定した書籍の重版の推奨度の情報を出力することで、ユーザが重版の要否を決定するための目安をユーザに好適に提示することができる。
上記重版判定装置の一態様では、前記重版推奨度決定手段は、前記係数を、前記書籍の発売日からの現在までの経過日数に応じて大きくする。この態様により、重版判定装置は、発売直後では推奨度が高く算出されやすいように上述の係数を相対的に小さくして売上機会損失を防ぎ、発売日から相当の日数が経過したときには上述の係数を相対的に大きくして過剰在庫を抑制することができる。
上記重版判定装置の他の一態様では、重版判定装置は、前記書籍が書店から返品された返品累計数を取得する返品累計数取得手段をさらに有し、前記重版推奨度決定手段は、前記返品累計数の増加に応じて、前記係数を大きくする。この態様により、重版判定装置は、返品が多くなり売上が鈍化することが予想される場合に、仕入累計数に乗じる係数を大きくして推奨度を高くなりにくくすることで、過剰在庫を好適に抑制することができる。
上記重版判定装置の他の一態様では、重版判定装置は、前記書籍の出版社が保有する当該書籍の在庫数を取得する出版社在庫数取得手段をさらに有し、前記重版推奨度決定手段は、前記出版社在庫数に基づき、前記係数を決定する。この態様により、重版判定装置は、出版社在庫数を勘案して好適に推奨度を決定することができる。
上記重版判定装置の他の一態様では、前記重版推奨度決定手段は、前記仕入累計数に所定の係数を乗じた数が前記予測範囲の上限値よりも低いか否か、及び、前記仕入累計数に前記係数を乗じた数が前記予測範囲の中央値である前記予測値よりも低いか否かに応じて前記推奨度を設定する。この態様により、重版判定装置は、好適に、重版の推奨度を3段階に分けて定めることができる。
上記重版判定装置の他の一態様では、重版判定装置は、前記所定期間経過後の前記書籍の市中在庫数の予測値を算出する市中在庫数算出手段をさらに備え、前記重版推奨度決定手段は、前記市中在庫数算出手段が算出した予測値と、前記売上累計数算出手段が算出した予測値とに基づき、前記書籍の重版を行う場合に推奨される重版部数をさらに算出し、前記出力手段は、前記重版推奨度決定手段が算出した重版部数の情報をさらに出力する。この態様により、重版判定装置は、重版を行う際の重版部数の推奨値を好適にユーザに認識させることができる。
本発明の他の観点では、プログラムは、上記いずれか記載の重版判定装置としてコンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータにインストールして機能させることで、本発明に係る重版判定装置を構成させることができる。
本発明のさらに別の観点では、重版判定装置が実行する制御方法であって、指定された書籍の書店への仕入数を累計した仕入累計数を取得する仕入累計数取得工程と、前記書籍の現在までの売上に基づき、所定期間経過後の前記書籍の売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方を算出する売上累計数算出工程と、可変の係数を前記仕入累計数に乗じた数と、前記予測値又は予測範囲の少なくとも一方とを比較することで、前記書籍の重版の推奨度を決定する重版推奨度決定工程と、前記推奨度の情報を出力する出力工程と、を有する。重版判定装置は、この制御方法を実行することで、柔軟に書籍の重版の推奨度を決定し、ユーザが重版の要否を決定するための目安をユーザに好適に提示することができる。
本発明に係る重版判定装置によれば、仕入累計数に乗じる可変の係数を調整することで、発売日からの経過日数等に応じて柔軟に書籍の重版の推奨度を決定することができる。そして、重版判定装置は、このようにして決定した書籍の重版の推奨度の情報を出力することで、ユーザが重版の要否を決定するための目安をユーザに好適に提示することができる。
実施形態に係る重版判定システムの構成を示す。 サーバ装置のブロック図を示す。 出版社端末のブロック図を示す。 書籍の発売日からの日ごとの典型的な売上部数の推移を示すグラフである。 発売日から15日経過後の販売情報画面の表示例を示す。 発売日から90日経過後の販売情報画面の表示例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するのに好適な実施形態について説明する。
[重版判定システムの構成]
図1は、本実施形態に係る重版判定システム100の構成を示す。重版判定システム100は、各出版社が発行する書籍の売り上げを予測することで重版(即ち増刷)の推奨度を判定するシステムであって、サーバ装置1と、取次店又は書店に設置されたPOS端末3と、各出版社に設置された出版社端末4とを有する。サーバ装置1とPOS端末3と出版社端末4とは、それぞれ、ネットワーク2を介して通信を行う。
サーバ装置1は、各POS端末3から、当該POS端末3が記憶する書籍ごとの売上数等を示した販売情報「S1」を受信し、受信した販売情報S1に基づき、各書籍の重版の推奨度を判定する。そして、サーバ装置1は、出版社端末4から任意の書籍を指定した要求信号「S2」を受信した場合に、指定された書籍の販売実績及び販売予測を示した画面(「販売情報画面」とも呼ぶ。)を表示するための表示情報「S3」を出版社端末4へ送信する。
POS端末3は、取次店又は書店ごとに設置され、書籍ごとの仕入数、売上数、返品数、及び市中在庫数等を管理する。ここで、「仕入数」は、書店に仕入れられた部数を指し、「売上数」は、売り上げられた書籍の部数を指し、「返品数」は、書店から取次店又は出版社に返品された書籍の部数を指し、「市中在庫」は、書店が有する書籍の在庫数を示す。そして、POS端末3は、書籍ごとの仕入数、売上数、返品数、及び市中在庫数等の情報を、販売情報S1としてサーバ装置1へ送信する。
出版社端末4は、例えば書籍の重版の判断を行う出版社の担当者が使用する端末であって、サーバ装置1に対し、任意の書籍を指定した要求信号S2を送信する。そして、出版社端末4は、要求信号S2の応答信号としてサーバ装置1から表示情報S3を受信し、販売情報画面を表示する。また、出版社端末4は、サーバ装置1に対し、出版社が倉庫に保有する在庫数(「出版社在庫数」とも呼ぶ。)等の情報を送信する。
[サーバ装置の構成]
図2は、サーバ装置1のブロック図である。サーバ装置1は、記憶部13と、データ通信を行う通信部14と、制御部15とを備える。これらの各要素は、バスライン10を介して相互に接続されている。
記憶部13は、ハードディスク又はフラッシュメモリといったメモリによって構成される。記憶部13は、制御部15が実行するプログラムを記憶したり、制御部15が表示情報S3を生成するのに必要な情報を記憶したりする。例えば、記憶部13は、書籍ごとに、書籍ID、タイトル、ジャンル、価格、発売日などの各情報が登録された書籍情報DB131を記憶する。また、記憶部13は、POS端末3から受信する販売情報S1に基づき制御部15が算出した仕入累計数、売上累計数、返品累計数、及び市中在庫数と、出版社端末4から通知された出版社在庫数等を、書籍IDごとに関連付けて記憶した販売情報DB132を記憶する。
制御部15は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、サーバ装置1内の各構成要素に対して種々の制御を行う。
例えば、制御部15は、各POS端末3から通信部14が受信した販売情報S1に含まれる書籍ごとの仕入数、売上数、返品数、及び市中在庫数に基づき、書籍ごとの仕入累計数、売上累計数、返品累計数、市中在庫数を算出又は認識し、販売情報DB132を更新する。同様に、制御部15は、出版社端末4から書籍ごとの出版社在庫数、初版部数、重版部数等の情報を受信した場合に、販売情報DB132を更新する。また、制御部15は、要求信号S2を通信部14が受信した場合に、要求信号S2で指定された書籍(「指定書籍」とも呼ぶ。)の重版の推奨度を判定する処理(「重版判定処理」とも呼ぶ。)を行う。そして、制御部15は、本発明における「仕入累計数取得手段」、「返品累計数取得手段」、「出版社在庫数取得手段」、「売上累計数算出手段」、「市中在庫数算出手段」、「重版推奨度決定手段」、「出力手段」及びコンピュータが実行するプログラムとして機能する。
[出版社端末の構成]
図3は、出版社端末4のブロック図である。出版社端末4は、ディスプレイなどの表示部41と、マウス、キーボード、タッチパネルなどの入力部42と、記憶部43と、データ通信を行う通信部44と、制御部45とを備える。これらの各要素は、バスライン40を介して相互に接続されている。
記憶部43は、ハードディスク又はフラッシュメモリといったメモリによって構成される。また、記憶部43は、制御部45が実行するプログラムを記憶する。
制御部45は、図示しないCPU、ROM及びRAMなどを備え、出版社端末4内の各構成要素に対して種々の制御を行う。制御部45は、記憶部43に記憶されたプログラムを実行することで、所定の処理を行う。例えば、制御部45は、入力部42により、販売情報画面の表示対象となる指定書籍を指定する入力を受け付け、入力により指定された書籍のIDを含む要求信号S2を通信部44によりサーバ装置1へ送信する。そして、制御部45は、要求信号S2の応答としてサーバ装置1から表示情報S3を受信した場合に、表示情報S3に基づく販売情報画面を表示部41に表示させる。また、制御部45は、通信部44により、書籍ごとの出版社在庫数、初版部数、重版部数等の情報を、サーバ装置1へ送信する。
[重版判定処理]
次に、サーバ装置1が実行する重版判定処理について説明する。概略的には、サーバ装置1は、重版判定処理では、過去の売上累計数の推移に基づき、現在から所定日数「Δn」経過後の売上累計数の予測値及び予測値の誤差を考慮した予測範囲を算出する。そして、サーバ装置1は、算出した売上累計数の予測値及び予測範囲と、現在での仕入累計数に所定の係数「α」を乗じた値とを比較することで、重版の推奨度を決定する。これにより、サーバ装置1は、出版社端末4のユーザに重版の要否を的確に認識させ、売上機会損失や過剰在庫を好適に低減する。
(1)経過日数Δnの決定方法
ここで、まず、経過日数Δnの決定方法について説明する。経過日数Δnは、例えば、対象の書籍の増刷指示を出してから、実際に増刷が行われて書店に並べられるまでの期間(即ち、リードタイム)以上の日数に設定される。なお、サーバ装置1は、販売情報画面で経過日数Δnのユーザ入力を受け付け、入力された情報を出版社端末4から受信することで、経過日数Δnを決定してもよい。
(2)売上累計数の予測値及び予測範囲の算出方法
次に、現在から経過日数Δn経過後の時点(「重版判断基準日」とも呼ぶ。)での売上累計数の予測値の算出方法について説明する。サーバ装置1は、販売情報DB132に記憶されている書籍の発売日から現在までの売上累計数の推移に基づき、重版判断基準日での売上累計数の予測値を算出する。
例えば、サーバ装置1は、書籍の発売日からの経過日数を変数「x」、売上累計数を変数「y」に設定し、書籍の発売日から現在に至るまでの各日付で集計した売上累計数をサンプルとして、回帰分析や最小二乗法等に基づき、売上累計数の推移を表す近似式を算出する。そして、サーバ装置1は、算出した近似式に基づき、重版判断基準日での売上累計数の予測値を算出する。なお、サーバ装置1は、近似式を算出する際、書籍の発売日から現在までの売上累計数の推移を全て考慮する代わりに、現在から所定日数以内における売上累計数の推移のみを考慮して、近似式を算出してもよい。
他の例では、サーバ装置1は、特許文献2等に記載されたNM予測法に基づき、対象の書籍と同ジャンルの他の書籍の売上データ等を用いることで、重版判断基準日での売上累計数を算出する。この場合、サーバ装置1は、発売日から任意の時点「N」日までの売上累計数を変数「x」とし、発売日から任意の時点「N+Δn」日までの売上累計数を変数「y」とし、過去に発売された書籍のジャンルごとの変数x、yの最小二乗法による近似式を算出する。そして、サーバ装置1は、当該近似式を用い、現在の売上累計数をxに代入することで得られた変数yの値を、重版判定基準日での売上累計数の予測値として算出する。
次に、売上累計数の予測範囲の設定方法について説明する。以後では、予測範囲の上限値を「予測上限値」とも呼び、予測範囲の下限値を「予測下限値」とも呼ぶ。
サーバ装置1は、予測範囲を、算出した予測値に対し、当該予測値の想定される誤差の幅を上下に設定した範囲に定める。例えば、サーバ装置1は、予測値の算出に用いた近似式と、当該近似式を算出するのに用いたサンプル値との平均二乗誤差(即ち標準偏差)を算出し、当該標準偏差が大きいほど、予測範囲が広くなるように設定する。他の例では、サーバ装置1は、予測値と予測上限値及び予測下限値の各々との差が、予測値の所定割合(例えば20%)となるように、予測上限値及び予測下限値を設定することで、予測範囲を定める。
(3)推奨度の決定方法
次に、推奨度の決定方法について説明する。サーバ装置1は、重版判定基準日での売上累計数の予測値及び予測上限値と、現在での仕入累計数に可変の係数α(0<α≦1)を乗じた数とを比較することで、推奨度を決定する。係数αの設定方法については後述する。
本実施例では、サーバ装置1は、一例として、上述の推奨度を3段階により表し、販売情報画面上において、最も高い推奨度を「◎」、次に高い推奨度を「○」、最も低い推奨度(即ち重版が推奨されない場合の推奨度)を「−」により表す。そして、サーバ装置1は、重版判定基準日での売上累計数の予測値が、係数αを乗じた仕入累計数より大きい場合、適正な市中在庫数を保つために重版判定基準日までに仕入累計数を増加させる必要があると判断し、重版の推奨度を最も高い「◎」に設定する。また、サーバ装置1は、上述の予測値が係数αを乗じた仕入累計数以下の場合であって、かつ、予測上限値が係数αを乗じた仕入累計数より大きい場合、重版の推奨度を「○」に設定する。即ち、この場合、サーバ装置1は、予測よりも売上が伸びた場合には、適正な市中在庫率を保つために仕入累計数を増加させる必要が生じると判断し、重版の推奨度を「○」に設定する。一方、サーバ装置1は、予測上限値が係数αを乗じた仕入累計数以下の場合、重版を行わなくとも重版判定基準日の時点では適正な市中在庫数が確保されていると判断し、重版の推奨度を「−」(即ち重版の必要なし)に設定する。
(4)係数αの設定方法
次に、係数αの設定方法について説明する。係数αは、現在の日付の変化に応じて変化する可変値である。以下に、係数αの設定例について説明する。
例えば、サーバ装置1は、係数αを、発売日から現在までの経過日数に応じて変化させる。具体的には、サーバ装置1は、上述の経過日数が大きいほど、係数αを上げる。これにより、サーバ装置1は、発売日からの経過日数が大きいほど、係数αを乗じた仕入累計数の値を大きくし、高い推奨度を算出しにくくする。例えば、サーバ装置1は、現在が発売日から所定日数(例えば90日〜120日)経過前であるか否かによって、係数αを異なる値(例えば経過前を0.5、経過後を0.8)に設定する。なお、サーバ装置1は、発売日からの経過日数と、係数αの設定値とのマップを記憶しておき、当該マップを参照して係数αを設定してもよい。
他の例では、サーバ装置1は、発売日から現在までの経過日数に代えて、又は、これに加えて、返品累計数に基づき、係数αを決定する。例えば、サーバ装置1は、返品累計数と、係数αの設定情報とのマップ等を記憶しておき、当該マップ等を参照することで、係数αを設定する。このとき、サーバ装置1は、返品累計数が大きいほど、係数αを大きくする。
一般に、返品累計数が多いほど、重版を行う必要性が低い。従って、サーバ装置1は、返品累計数が大きいときには、係数αを乗じた仕入累計数の値を大きくし、高い推奨度を算出しにくくし、重版を抑制する。これにより、サーバ装置1は、重版の推奨度を適切に設定し、過剰在庫が発生するのを好適に抑制することができる。
さらに他の例では、サーバ装置1は、上述の経過日数及び返品累計数に代えて、又はこれらに加えて、出版社在庫数に基づき、係数αを設定する。具体的には、サーバ装置1は、出版社在庫数が多いほど、係数αを大きくする。一般に、出版社在庫が多い場合には、出版社在庫を用いて重版を行うことなく仕入数を増加させることが可能である。よって、この例では、サーバ装置1は、出版社在庫数が多い場合に、係数αを乗じた仕入累計数の値を大きくし、高い推奨度を算出しにくくする。これにより、サーバ装置1は、不要な重版を促進するのを好適に抑制することができる。
なお、サーバ装置1は、販売情報画面で係数αのユーザ入力を受け付け、入力された情報を出版社端末4から受信することで、係数αを決定してもよい。
ここで、係数αを可変とすることの効果について補足説明する。図4は、書籍の発売日からの日ごとの典型的な売上部数の推移を示すグラフである。図4に示すように、一般的に、書籍の販売期間は、発売日に近い期間から順に、発売日直後に売上が加速する初速期間と、最初に重版を判断する期間である重版期間と、売上が増加する期間である増売期間と、売上が減少し始める期間である下降期間と、書籍の価格等を下げて在庫数減への促進を行う期間である評価減期間と、裁断等により在庫をなくす期間である裁断期間とに分けられる。
本実施形態では、サーバ装置1は、発売直後の売上の上昇が見込まれる期間(例えば初速期間及び重版期間等)では、係数αを相対的に低い値に設定する。これにより、サーバ装置1は、重版の推奨度を相対的に高く設定しやすくし、重版を積極的に推奨する。これにより、サーバ装置1は、在庫切れによる売上機会損失を好適に抑制することができる。
一方、サーバ装置1は、発売日からの経過日数に応じて係数αを引き上げる。これにより、サーバ装置1は、発売日から相当の日数が経過した場合には、係数αを高くして重版の推奨度を相対的に高く設定しにくくし、重版の推奨を慎重に行う。これにより、サーバ装置1は、需要の見誤りによる過剰在庫を好適に抑制することができる。
[販売情報画面の表示例]
次に、販売情報画面の表示例について、図5及び図6を参照して説明する。以下では、経過日数Δnは「30日」に設定され、係数αは、発売から90日未満では「0.5」に設定され、発売から90日以後では「0.8」に設定される例について説明する。
図5は、発売日から90日未満である発売日から15日経過後に出版社端末4により表示された販売情報画面の表示例である。ここで、出版社端末4は、ユーザ入力に基づき、発売日が「2月24日」である書籍「○○の秘訣」を指定した要求信号S2をサーバ装置1に送信し、その応答として受信した表示情報S3に基づき図5の販売情報画面を表示している。図5の販売情報画面は、グラフ表示欄20と、書誌情報表示欄21と、発行情報表示欄22と、POS情報表示欄23と、重版判定表示欄24とを有する。
まず、グラフ表示欄20の表示について説明する。
サーバ装置1は、グラフ表示欄20上に、指定書籍の売り上げ等に関する部数を縦軸とし、発売日からの日付を横軸とした2次元座標を表示させると共に、2次元座標上にグラフA1〜A5、B2〜B4を表示させている。ここで、グラフA1は、発売日(2月24日)から現在(3月9日)までの仕入累計数(即ち書店への送品累計部数)の推移を示すグラフであり、グラフA2は、発売日から現在までの市中在庫数の推移を示すグラフであり、グラフA3は、係数αを乗じた仕入累計数の推移を示すグラフであり、グラフA4は、発売日から現在までの売上累計数の推移を示すグラフであり、グラフA5は、発売日から現在までの返品累計数の推移を示すグラフである。また、グラフB2は、市中在庫数の推移の予測を示すグラフであり、グラフB3は、係数αを乗じた仕入累計数を現在の値に固定したグラフであり、グラフB4は、売上累計数の推移の予測を示すグラフである。
サーバ装置1は、上述した[重版判定処理]のセクションで述べたように、指定書籍の発売日から現在までの売上累計数の推移等に基づき、売上累計数の推移を示す近似線を算出し、グラフB4として表示させている。さらに、サーバ装置1は、グラフB4が示す近似線等に基づき、重版判定基準日(4月8日)での売上累計数の予測値及び予測範囲を算出し、当該予測値を示すプロット23と、当該予測範囲を示すレンジマーク33とをそれぞれ表示している。また、サーバ装置1は、仮に経過日数Δnがそれぞれ「20日」、「40日」であった場合の重版判定基準日(3月29日、4月18日)での売上累計数の予測値及び予測範囲をそれぞれ算出し、当該予測値を示すプロット22、24と、当該予測範囲を示すレンジマーク32、34とをそれぞれ表示している。
また、サーバ装置1は、グラフB4に基づき売上累計数が推移し、かつ、仕入累計数が変動しないと仮定することで、グラフB2が示す市中在庫数の推移を予測する。即ち、サーバ装置1は、グラフB2が示す市中在庫数を、グラフB4が示す売上累計数が増加した分だけ減少するものとして算出する。その結果、図5の例では、グラフB2が示す市中在庫数は、3月27日以降では0となっている。即ち、グラフB4に基づき売上累計数が推移した場合には、仕入累計数を増加させないと市中在庫がなくなることがグラフB2により示されている。
次に、書誌情報表示欄21、発行情報表示欄22、POS情報表示欄23、及び重版判定表示欄24について説明する。
書誌情報表示欄21では、サーバ装置1は、書籍情報DB131から指定書籍の価格と、発売日とを抽出し、書誌情報表示欄21に表示させている。また、発行情報表示欄22では、サーバ装置1は、販売情報DB132を参照することで、指定書籍の初版部数、重版部数、及び発行部数をそれぞれ認識し、発行情報表示欄22に表示させている。図5の例では、初版部数は8000部であり、重版部数は0部となっている。また、POS情報表示欄23では、サーバ装置1は、指定書籍の書店への現在の送品累計数(即ち仕入累計数)と、現在の売上累計数と、現在の返品累計数と、現在の市中在庫数と、現在の出版社在庫数と、発売日から現在までの経過日数とをそれぞれ表示している。サーバ装置1は、これらの情報を、販売情報DB132を参照することで取得する。
重版判定表示欄24では、サーバ装置1は、重版の推奨度と、係数αと、経過日数Δnと、目安部数と、上限部数と、下限部数とを表示させている。ここで、目安部数は、重版する際の重版部数の目安となる部数である。また、上限部数は、売上累計数が重版判定基準日の時点で予測上限値になると仮定した場合に推奨される重版部数である。同様に、下限部数は、売上累計数が重版判定基準日の時点で予測下限値になると仮定した場合に推奨される重版部数である。
図5の例では、サーバ装置1は、重版判定基準日において、プロット23が示す売上累計数の予測値が、グラフB3が示す係数αを乗じた仕入累計数よりも大きいことから、推奨度を「◎」に設定している。
また、サーバ装置1は、売上累計数がグラフB4に従い遷移した場合に、重版判定基準日において不足(マイナス)となる市中在庫数、即ち、市中在庫数への必要な追加部数を、目安部数として算出する。また、サーバ装置1は、売上累計数が重版判定基準日にレンジマーク33の上端位置に相当する予測上限値になると仮定した場合に、市中在庫数への必要な追加部数を、上限部数として設定する。さらに、サーバ装置1は、売上累計数が重版判定基準日にレンジマーク33の下端位置に相当する予測下限値になると仮定した場合に市中在庫数への必要な追加部数を、下限部数として設定する。
そして、図5の販売情報画面を閲覧した出版社端末4のユーザは、重版判定表示欄24の推奨度が「◎」であることから、重版が必要であることを好適に把握することができる。また、図5の販売情報画面を閲覧した出版社端末4のユーザは、重版判定表示欄24の目安部数等に基づき、重版部数の目安を好適に認識することができる。そして、出版社端末4のユーザは、出版社在庫数等も勘案し、最終的な重版の要否や重版部数を決定する。
図6は、発売日から90日を経過したときに表示される販売情報画面の表示例を示す。図6の例では、グラフA3に示す売上累計数の伸びが鈍化し、グラフA5に示す返品累計数が徐々に増え始めている。
図6の例では、サーバ装置1は、図5の例と同様、販売情報DB132を参照し、グラフ表示欄20の2次元座標上にグラフA1〜A5、B3を表示させている。また、サーバ装置1は、発売日から現在までの売上累計数の推移等に基づき、売上累計数の予測値を示す近似線を算出することで、グラフB4を表示させる。また、サーバ装置1は、設定された経過日数Δn(30日)に基づき重版判定基準日(6月23日)を認識し、重版判定基準日での売上累計数の予測値及び予測範囲を算出し、これらを表すプロット23及びレンジマーク33を表示させている。また、サーバ装置1は、グラフB4に基づき売上累計数が推移し、かつ、仕入累計数が変動しないと仮定して市中在庫数の推移を予測し、グラフB2を表示させている。また、サーバ装置1は、書籍情報DB131及び販売情報DB132を参照し、書誌情報表示欄21、発行情報表示欄22、及びPOS情報表示欄23を表示させている。
次に、図6の重版判定表示欄24について説明する。図6では、サーバ装置1は、発売日から90日経過したことから、図5の例では「0.5」であった係数αを、「0、8」に引き上げている。その結果、重版の推奨度を決定するための閾値として機能する係数αを乗じた仕入累計数(グラフB3参照)は、係数αの上昇に伴って上昇する。よって、係数αが上昇した分、高い推奨度が算出されにくくなっている。
そして、図6の例では、サーバ装置1は、レンジマーク33の上端位置に相当する売上累計数の予測上限値が、グラフB3が示す係数αを乗じた仕入累計数よりも低くなっていることから、重版判定表示欄24の推奨度を「−」に設定している。また、サーバ装置1は、プロット23が示す予測値に売上累計数が推移すると仮定した場合の重版判定基準日での市中在庫数(グラフB2参照)の不足分を、目安部数として表示している。この場合、目安部数は、負値となっており、仕入を行わなくとも市中在庫が無くならずに残ることを示している。同様に、サーバ装置1は、予測上限値又は予測下限値に売上累計数が推移すると仮定した場合の重版判定基準日での市中在庫数の不足分を、それぞれ上限部数又は下限部数として表示している。
このように、図6の例では、発売日からの経過に応じて係数αを引き上げたこと、及び、推定される売上累計数の増加勾配が低下したことに起因して、売上累計数の予測上限値が係数αを乗じた仕入累計数よりも低くなっている。その結果、サーバ装置1は、重版を推奨していない。これにより、サーバ装置1は、不要な重版により過剰在庫を招くのを好適に抑制することができる。
[重版判定システムの作用効果]
実施形態の重版判定システム100によれば、サーバ装置1は、仕入累計数に係数αを乗じた数と、売上累計数の予測値及び予測上限値とを比較することで、指定書籍の重版の推奨度を決定し、販売情報画面に表示させる。このとき、サーバ装置1は、発売日からの経過日数等に応じて係数αを調整することで、表示すべき書籍の重版の推奨度を柔軟に決定する。これにより、サーバ装置1は、在庫切れによる売上機会損失を好適に抑制したり、需要の見誤りによる過剰在庫を好適に抑制したりすることができる。
[変形例]
次に、上述の実施形態に好適な変形例について説明する。
(変形例1)
図1の需要予測システムの構成は、一例であり、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。
例えば、図1の構成に代えて、重版判定システム100は、サーバ装置1を有さず、出版社端末4は、サーバ装置1に代えて、書籍情報DB131及び販売情報DB132を有し、POS端末3から販売情報S1を受信して販売情報DB132を更新してもよい。この場合、出版社端末4は、販売情報DB132等に基づき、サーバ装置1が実行する重版判定処理を実行することで、販売情報画面の表示情報を生成し、表示部41に販売情報画面を表示させる。この場合、出版社端末4は、本発明における「重版判定装置」として機能し、出版社端末4の制御部5は、本発明における「仕入累計数取得手段」、「返品累計数取得手段」、「出版社在庫数取得手段」、「売上累計数算出手段」、「市中在庫数算出手段」、「重版推奨度決定手段」、「出力手段」及びコンピュータが実行するプログラムとして機能する。
他の例では、サーバ装置1は、複数のサーバから構成されていてもよい。例えば、サーバ装置1は、書籍情報DB131を有するサーバ、販売情報DB132を記憶し販売情報S1に基づき更新するサーバ、及び重版判定処理を実行して表示情報S3を生成するサーバ等から構成されていてもよい。この場合、重版判定処理を実行するサーバは、本発明における「重版判定装置」として機能し、割り当てられた処理に必要な情報の授受を、ネットワーク2を介して他のサーバと行う。
(変形例2)
実施形態では、サーバ装置1は、売上累計数の予測値及び予測上限値と、係数αを乗じた仕入累計数とを比較することで、重版の推奨度を決定した。これに代えて、サーバ装置1は、売上累計数の予測値、予測上限値、及び予測下限値の少なくともいずれか一つと、係数αを乗じた仕入累計数とを比較することで、重版の推奨度を決定してもよい。
例えば、サーバ装置1は、売上累計数の予測値のみを比較対象とした場合、予測値が係数αを乗じた仕入累計数以上の場合に、推奨度を「◎」とし、予測値が係数αを乗じた仕入累計数未満の場合に、推奨度を「−」する。なお、この例では、サーバ装置1は、予測上限値及び予測下限値(即ち予測範囲)を算出しなくともよい。他の例では、サーバ装置1は、予測上限値及び予測下限値を比較対象とした場合、係数αを乗じた仕入累計数が予測下限値より低い場合に推奨度を「◎」とし、予測下限値以上であって予測上限値未満の場合に推奨度を「○」とし、予測上限値以上の場合に推奨度を「−」する。
このように、サーバ装置1は、売上累計数の予測値、予測上限値、及び予測下限値の少なくともいずれか一つを用いることで、実施形態と同様に、重版の推奨度を好適に決定することができる。
1…サーバ装置
2…ネットワーク
3…POS端末
4…出版社端末

Claims (8)

  1. 指定された書籍の書店への仕入数を累計した仕入累計数を取得する仕入累計数取得手段と、
    前記書籍の現在までの売上に基づき、所定期間経過後の前記書籍の売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方を算出する売上累計数算出手段と、
    可変の係数を前記仕入累計数に乗じた数と、前記予測値又は予測範囲の少なくとも一方とを比較することで、前記書籍の重版の推奨度を決定する重版推奨度決定手段と、
    前記推奨度の情報を出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする重版判定装置。
  2. 前記重版推奨度決定手段は、前記係数を、前記書籍の発売日からの現在までの経過日数に応じて大きくすることを特徴とする請求項1に記載の重版判定装置。
  3. 前記書籍が書店から返品された返品累計数を取得する返品累計数取得手段をさらに有し、
    前記重版推奨度決定手段は、前記返品累計数の増加に応じて、前記係数を大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の重版判定装置。
  4. 前記書籍の出版社が保有する当該書籍の在庫数を取得する出版社在庫数取得手段をさらに有し、
    前記重版推奨度決定手段は、前記出版社在庫数に基づき、前記係数を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の重版判定装置。
  5. 前記重版推奨度決定手段は、前記仕入累計数に所定の係数を乗じた数が前記予測範囲の上限値よりも低いか否か、及び、前記仕入累計数に前記係数を乗じた数が前記予測範囲の中央値である前記予測値よりも低いか否かに応じて前記推奨度を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の重版判定装置。
  6. 前記所定期間経過後の前記書籍の市中在庫数の予測値を算出する市中在庫数算出手段をさらに備え、
    前記重版推奨度決定手段は、前記市中在庫数算出手段が算出した予測値と、前記売上累計数算出手段が算出した予測値とに基づき、前記書籍の重版を行う場合に推奨される重版部数をさらに算出し、
    前記出力手段は、前記重版推奨度決定手段が算出した重版部数の情報をさらに出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の重版判定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の重版判定装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 重版判定装置が実行する制御方法であって、
    指定された書籍の書店への仕入数を累計した仕入累計数を取得する仕入累計数取得工程と、
    前記書籍の現在までの売上に基づき、所定期間経過後の前記書籍の売上累計数の予測値又は予測範囲の少なくとも一方を算出する売上累計数算出工程と、
    可変の係数を前記仕入累計数に乗じた数と、前記予測値又は予測範囲の少なくとも一方とを比較することで、前記書籍の重版の推奨度を決定する重版推奨度決定工程と、
    前記推奨度の情報を出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
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