JP2016065744A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる撮像装置及び撮像方法を提供する。【解決手段】カメラ(2a・2b)と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する3次元計測処理部(10)と、対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価値比較部と、対応画像領域毎に視差に基づいてカメラ(2a・2b)から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する評価値付き距離画像生成処理部(16)とを備える。複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成処理部(20)をさらに備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ステレオカメラを用いた撮像装置及び撮像方法に関するものである。
複数のカメラを用いて対象物までの距離や対象物の形状等を計測するステレオ3次元計測装置が実用化されている。ステレオ3次元計測の手法としては、カメラを2台(例えば左右)離間して配置して対象物を同時に撮影し、得られた左右画像のペアから左右の画像の対応する画素の対、つまり対応点を探索し、左右画像の対応点同士が左右方向にどれだけ離れているか、すなわち視差を求め、この視差から三角測量の原理を用いて対象物までの距離を算出する計測方法である。
ステレオ3次元計測装置において計測精度を高めるには、対応点の探索を正確に行う必要があり、そのためには、左右画像がフォーカスの合った画像であることが望ましい。しかしながら、実際には、カメラに使用されている光学系の条件により、フォーカスの合う距離範囲は限られる。フォーカスの合っていない画像からは、上記対応点の探索が正確にできず、精度の良い距離計測は望めない。このため、精度良く距離計測できる範囲がカメラの光学的条件により限定的になるという課題を有している。
ここで、この問題に関連する従来技術として、例えば特許文献1〜3に開示された技術が知られている。
例えば特許文献1に開示されたステレオ画像処理装置では、測距範囲を広げるために、画像倍率を縮小変更して実質的な視差探索範囲を広げることによって計測距離を拡大する方法が記されている。
また、特許文献2に開示された3次元画像入力装置では、測距範囲を広げるために、フォーカス距離を異ならせて得られた距離画像を合成する方法が記されている。具体的には、3次元画像入力装置は、第1の物体距離に焦点合わせをし、該第1の物体距離を狭むように第1の距離精度を入れた第1の距離検出設定をした濃淡画像及び距離画像を出力する第1の複数眼2次元画像入力装置と、前記第1の物体距離より遠い第2の物体距離に焦点合わせをし、第2の距離精度を入れた第2の距離検出設定をした濃淡画像及び距離画像を出力する第2の複数眼2次元画像入力装置とを備え、前記第1の距離精度の下限値となる距離範囲と、前記第2の距離精度の上限値となる距離範囲とが、重複するように前記第2の距離検出設定を行い、前記第1の複数眼2次元画像入力装置の少なくとも1つの光軸と、前記第2の複数眼2次元画像入力装置の少なくとも1つの光軸とを整合させ、かつ同一視線となるように構成されている。
さらに、特許文献3に開示された距離算出装置では、単眼カメラから得られた距離画像を利用する方法が記されている。
特開2008−39491号公報(2008年2月21日公開) 特開平6−34339号公報(1994年2月8日公開) 特開2013−186043号公報(2013年9月19日公開)
しかしながら、上記従来の撮像装置では、以下の問題点を有している。
まず、特許文献1に開示されたステレオ画像処理装置のように、画像倍率を縮小すると、実質的にカメラの画素ピッチが粗くなるのと同等であるので計測距離精度が低下する。また、フォーカスが合っていない物体の距離の計測に対しては、前述したように、対応点探索精度が低下し、測距誤差が大きくなってしまう。このため、倍率縮小だけでは、計測精度を維持して計測距離を拡大することには対応できない。
次に、特許文献2に開示された3次元画像入力装置では、フォーカス距離を異ならせて該フォーカス距離毎に距離画像を生成し、合成画像を生成しているものの、合成画像を生成する際に合成の元となる距離画像の距離の信頼性が考慮されておらず、必ずしも合成後の画像の精度が良いとは言えない。
次に、特許文献3に開示された距離算出装置では、ボケ量算出にて画像評価を行っていると共に、ボケ量算出を画像全体で判定している。この場合、カメラに埃や雨滴がついた等の理由によって一部分でボケ量が大きい画像と判定されると、本来、ボケが発生していない部分ではステレオカメラによる距離情報を取るべき場合でも距離精度の劣る単眼カメラによる画像からの距離情報を全画像で採用してしまうという欠点がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
本発明の一態様における撮像装置は、上記の課題を解決するために、被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像手段と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定手段と、上記対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価手段と、上記対応画像領域毎に視差に基づいて撮像手段から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成手段とを備えた撮像装置であって、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と上記判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成手段を備えていることを特徴としている。
本発明の一態様における撮像方法は、上記の課題を解決するために、被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像工程と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定工程と、上記対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価工程と、上記対応画像領域毎に視差に基づいて撮像手段から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成工程とを含む撮像方法であって、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と上記判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成工程をさらに含むことを特徴としている。
本発明の一態様によれば、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1における撮像装置のプロセッサにおける3次元計測処理部の構成を示すブロック図である。 上記撮像装置の構成を示すブロック図である。 上記撮像装置において、2つの平行化画像に対して対応点探索処理を実行する方法を示す説明図である。 (a)は上記撮像装置における左カメラの平行化画像上の各画素を示す説明図であり、(b)は上記撮像装置における1つの注目画素に対して得られるSAD値と視差との関係曲線を示すグラフである。 上記撮像装置における処理動作を示すフローチャートである。 上記撮像装置における最終距離画像生成処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2における撮像装置を示すものであって、フォーカス距離の設定方法を示す説明図である。 上記撮像装置におけるフォーカス距離の設定方法を示すものであって、被写体距離に対する近点及び遠点を求める方法を示す説明図である。 本発明の実施形態3における撮像装置を示すものであって、撮像装置の構成を示すブロック図である。 上記撮像装置における処理動作を示すフローチャートである。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の撮像装置1Aの構成について、図2に基づいて説明する。図2は、本実施の形態の撮像装置1Aの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の撮像装置1Aは、図2に示すように、右カメラ2a及び左カメラ2bから構成される撮像手段としてのステレオカメラユニット2と、上記右カメラ2a及び左カメラ2bにそれぞれ接続されたフォーカス位置調整手段としての右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3bと、上記右カメラ2a及び左カメラ2b、並びに右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3bに接続されたプロセッサ4と、上記プロセッサ4に接続されたメモリ5とを備えている。
上記右カメラ2a及び左カメラ2bは被写体を撮像する撮像手段であり、レンズ付きのCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラ又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:相補形金属酸化膜半導体)カメラでよく、カラーカメラ又はモノクロカメラのいずれでもよい。本実施の形態では、データ量が少なくて済むモノクロカメラを使用している。
右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3bは、それぞれ右カメラ2a及び左カメラ2bのレンズフォーカス位置を変更するアクチュエータ及びドライバである。例えば、アクチュエータは電磁駆動モータにて構成され、ドライバは電流制御回路にて構成されている。フォーカス位置はプロセッサ4の指示によって決められる。
プロセッサ4は、右カメラ2a及び左カメラ2b、並びに右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3bの動作制御を実行する。また、プロセッサ4は、右カメラ2a及び左カメラ2bから得られた画像について3次元計測処理を実行する3次元計測処理部10と、最終距離画像生成処理を実行する最終距離画像生成処理部20等とを有している。
尚、3次元計測処理部10及び最終距離画像生成処理部20のそれぞれの処理については後述する。
メモリ5は、プロセッサ4が上記の3次元計測処理及び最終距離画像生成処理を実行するときに必要なプログラム、一時的なデータ格納、右カメラ2a及び左カメラ2bのキャリブレーションデータ、及びフォーカス距離等のデータを格納する。
次に、本実施の形態の撮像装置1Aにおける、右カメラ2a及び左カメラ2bの2つのカメラを用いた3次元計測処理について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施の形態のプロセッサ4における3次元計測処理部10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の撮像装置1Aでは、右カメラ2a及び左カメラ2bにて撮影されたキャプチャ画像は、プロセッサ4の3次元計測処理部10にて3次元計測処理が実行される。
上記3次元計測処理を実行する3次元計測処理部10は、図1に示すように、平行化処理部11と、プレフィルタ処理部12と、探索手段としての対応点探索処理部13と、距離画像生成処理部14と、探索手段としての評価値生成部15と、距離画像生成手段としての評価値付き距離画像生成処理部16とを備えている。
上記3次元計測処理部10では、まず、右カメラ2a及び左カメラ2bにて撮影されたキャプチャ画像に対して、平行化処理部11にてステレオ平行化処理が実行される。ステレオ平行化処理とは、複数のカメラで撮影した各画像において、例えば、広角レンズ等を用いると画像の外側に行くほど歪みが大きくなる。その歪みを補正することを平行化処理という。ステレオ平行化処理は、予め実施されたカメラキャリブレーションにより得られる。このため、メモリ5に格納されているキャリブレーションデータ18に基づいて、右カメラ2aのキャプチャ画像、及び左カメラ2bのキャプチャ画像にステレオ平行化処理を施す。キャリブレーションデータ18は、計測を実行する前に予め2つの右カメラ2a及び左カメラ2bのそれぞれのレンズの歪や角度ずれを補正するためのデータである。
次に、ステレオ平行化後の画像(以下、「平行化画像」という。)に対して、プレフィルタ処理部12にてプレフィルタ処理が実行され、その後、対応点探索処理部13にて対応点探索が実行される。
まず、プレフィルタ処理部12では、左右画像の輝度差や画像内の局所的な輝度レベルの変動等を吸収するために、プレフィルタとして微分処理されてエッジ強調処理が施される。プレフィルタとしては、例えばソベルフィルタやラプラシアンフィルタ等が用いられる。
続いて、対応点探索処理部13の対応点探索処理について、図3及び図4の(a)(b)に基づいて説明する。図3は、2つの平行化画像に対して対応点探索処理を実行する方法を示す説明図である。図4の(a)は、左カメラ2bの平行化画像上の各画素を示す説明図であり、図4の(b)は、1つの注目画素に対して得られるSAD値と視差との関係曲線を示すグラフである。尚、本実施の形態の撮像装置1Aでは、左カメラ2bを基準として、左カメラ2bの平行化画像上の各画素に対して右カメラ2aの平行化画像から対応する画素を探索する処理を行うものとする。
対応点探索処理は、図3に示すように、まず、左カメラ2bの平行化画像の注目画素を中心として、縦横それぞれp×p(pは整数)画素の正方形状の「相関窓」と呼ばれる領域を設定する。続いて、右カメラ2aの平行化画像における縦方向の同一画素行に、同じ大きさの相関窓を設定し、これを画素行の左右方向にスライドさせながら、両画像の相関窓に含まれる画素間の相関度合いを示す判定精度としての評価値を計算する。この相関度合いを示す評価値としては、例えばSAD(Sum of Absolute Differrence:差分絶対値和)等の画素演算にて計算できる量が用いられる。下記式で表されるSADでは、値が小さいほど相関度合いが高い。
Figure 2016065744
ここで、例えば、図4の(a)(b)に示すように、所定の対応点探索範囲の左端から右端まで(図4の(a)(b)では左カメラ2bの平行化画像の左端から右端まで)探索したとき、相関度合いが最も高くなる状態(最もSAD値が小さい)での右カメラ2aの平行化画像の相関窓の中心画素位置が、左カメラ2bの平行化画像の注目画素に対する対応点と特定する。本実施の形態では、図4の(b)に示すように、位置xk(kは整数)が対応位置となっている。
続いて、得られた対応点の情報から視差の値が算出される。視差とは、左カメラ2bの平行化画像の注目画素と右カメラ2aの平行化画像の対応画素との距離を、水平方向の画素単位で表したものと定義される。つまり、図4の(b)に示すように、視差「xi−xk(i,kは整数)」にて表される。
次いで、図2に示すように、距離画像生成処理部14による距離画像生成処理、及び評価値生成部15による評価値生成処理を行う。
具体的には、得られた視差の値から、三角測量の原理により対象物の3次元座標(X,Y,Z)を算出する。尚、3次元座標(X,Y,Z)とは、基準である左カメラ2bの撮像面中心から、水平方向の距離X,垂直方向の距離Y、奥行き方向の距離をZとする。
例えば、測定対象物までの奥行き方向の距離Zを計測する場合、
Figure 2016065744
にて計算することができる。
基準である左カメラ2bの平行化画像の各画素に対して距離値Zを求め、その画素の画素値とすることによって、距離画像を生成することができる。
尚、評価値付き距離画像生成処理部16での処理内容については、後述する。
上記の構成を有する撮像装置1Aにおける処理動作について、図5に基づいて説明する。図5は、本実施の形態の撮像装置1Aにおける処理動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、右カメラ2a及び左カメラ2bにおいて、第1フォーカス距離にてフォーカスするように右カメラ2a及び左カメラ2bのレンズ位置をアクチュエータで制御し、被写体を撮像する(S1)。次いで、得られた画像から3次元計測処理を実行する(S2)。このとき、各画素について評価値であるSADが算出されるが、これもその画素固有の値として付与する。すなわち、1つの画素について距離値と評価値とが与えられる。これを第1評価値付き距離画像とする(S3、S4)。
同様に、右カメラ2a及び左カメラ2bにおいて、第2フォーカス距離にてフォーカスするように右カメラ2a及び左カメラ2bのレンズ位置をアクチュエータにて制御し、被写体を撮像する(S5)。続いて、得られた画像から3次元計測処理を実行する(S6)。このときに、各画素について評価値であるSADが算出されるが、これもその画素固有の値として付与する。すなわち、1つの画素について距離値と評価値とが与えられる。これを第2評価値付き距離画像とする(S7、S8)。
次に、得られた第1評価値付き距離画像及び第2評価値付き距離画像から、最終距離画像生成処理部20における最終距離画像生成処理に移る。ここで、最終距離画像生成処理部20の構成及び処理について、図6に基づいて説明する。図6は、最終距離画像生成処理部20の構成を示すブロック図である。
最終距離画像生成処理部20は、図6に示すように、評価手段としての評価値比較部22と最終距離画像生成部23とを備えている。
図6に示す第1評価値付き距離画像17aと第2評価値付き距離画像17bとの違いは、フォーカスされる距離が違うだけであり、基本的には同じ被写体が映っている。しかし、フォーカス距離が違うために必ずしも同じ被写体に対して同じ距離値が演算されているとは限らない。第1評価値付き距離画像17aは第1フォーカス距離の前後でピントが合っており、ピントが合っている範囲での距離値は対応点探索処理の精度・信頼性が高いと考えられる。逆に、ピントが合っていない部分での距離値は対応点探索処理の精度・信頼性が低いと考えられる。第2評価値付き距離画像17bも同様のことが言える。そこで、評価値比較部22は、第1評価値付き距離画像17aの第1評価値21aと第2評価値付き距離画像17bの第2評価値21bとを比較して、より精度・信頼性が高いと考えられる距離値を求め、最終距離画像生成部23は、そのより精度・信頼性が高いと考えられる距離値を最終距離画像の距離値とする。
次いで、図5に示すように、第1評価値付き距離画像17a及び第2評価値付き距離画像17bのそれぞれで同じ平面座標(xy座標)に位置する画素の評価値を比較する(S9)。比較の結果、前述したように、評価値の小さい方が距離値の精度・信頼性が高いと考えられるため、その画素に対しての距離値と決定する(S10)。これらの処理を全ての画素に対して実行することによって、最終距離画像を得ることができる(S11)。
このようにして得られる最終距離画像は、第1フォーカス距離及び第2フォーカス距離にて撮像された2枚の距離画像から、信頼性及び精度の高い距離情報を選択して生成された距離画像である。このため、例えば第1フォーカス距離のみ、又は第2フォーカス距離のみで得られた距離画像よりも、全体として精度良く計測できている部分が増える。すなわち、計測精度が良く、計測距離範囲が拡大された距離画像といえる。
上述のように故、本実施の形態の撮像装置1Aは、被写体を撮像する複数の右カメラ32a及び左カメラ32bと、右カメラ32a及び左カメラ32bのフォーカス距離を調整する右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3bと、該フォーカス距離を予め複数設定して記憶しておくメモリ5と、右カメラ2a及び左カメラ2bにて撮像した複数の画像から、右カメラ2a及び左カメラ2bから被写体までの距離を演算して距離画像を生成する距離画像生成処理部14と、該生成された距離画像に評価値を付加する評価値付き距離画像生成処理部16と、右カメラ2a及び左カメラ2bにて該予め設定された複数のフォーカス距離で撮像して生成された複数の第1評価値付き距離画像17a・第2評価値付き距離画像17bから、距離値及び評価値に基づいて最終的な距離画像を生成する最終距離画像生成処理部20を備えている。そして、該評価値は該距離画像を生成する距離画像生成処理部14での演算処理の際に算出される量を用いて該距離画像の画素毎に付加されている。そして、最終距離画像生成処理部20においては、複数の第1評価値付き距離画像17a・第2評価値付き距離画像17bの画素毎について距離値及び評価値に基づいて最終的な距離画像を生成する。
また、予め複数設定して記憶される複数のフォーカス距離は、互いにその距離における被写界深度の近点距離と遠点距離からなる距離範囲において部分的に共通の距離範囲を有するように設定される。
これにより、必要な距離範囲にフォーカスが合った複数画像から、精度の良い最終的な距離画像が得られる。また、処理画演算量が少ない簡単な処理構成でかつ高速な処理が可能になる。
さらに、評価値として、撮像した複数の画像から距離を演算する際に実行する対応点探索処理の結果得られる相関値を用いる。これにより、3次元処理中に得られる量を評価値とするので、評価値生成に別途の処理を必要とせず、システムの簡易化及び処理の高速化が実現できると共に、信頼性の高い画像情報から距離情報が得られる。
以上のように、本実施の形態の撮像装置1Aでは、被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像手段としてのステレオカメラユニット2と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定手段としての3次元計測処理部10と、対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価手段としての評価値比較部22と、対応画像領域毎に視差に基づいてステレオカメラユニット2から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成手段としての評価値付き距離画像生成処理部16とを備える。さらに、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成手段としての最終距離画像生成処理部20を備えている。尚、本実施の形態では、評価手段としての評価値比較部22は、最終距離画像生成処理部20にのみ設けられており、3次元計測処理部10には設けられていない。すなわち、評価値の判断は、フォーカス距離毎に実行し、フォーカス距離毎の対応箇所を判断するときと、最終距離画像を生成するときとの2回実行するのが原則である。しかし、本実施の形態のように、最終距離画像を生成する時点でのみ実行することが可能である。
一般的に、撮像装置はフォーカスが合う距離範囲(被写界深度)に制限があり、例えば近くの物体にフォーカスを合わせると、遠くの物体にフォーカスが合わずにボケが発生してしまうといった問題がある。
ここで、本実施の形態の撮像装置1Aは、ステレオカメラユニット2による距離測定を採用するものであり、3次元計測処理部10は、右カメラ32a及び左カメラ32bにて取得した複数の画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する。このとき、評価手段にて対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する。そして、評価値付き距離画像生成処理部16にて、対応画像領域毎に視差に基づいてステレオカメラユニット2から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する。
このように、ステレオカメラユニット2による距離測定は、異なるなる視点から撮影した撮像画像において同一箇所を撮像した対応画像領域を判定し、対応画像領域の視差に基づいて距離測定を行う。
しかしながら、この処理だけでは、右カメラ32a及び左カメラ32bにて取得した複数の画像のフォーカスが合っていないボケを有する画像を用いて、距離画像を生成する虞がある。また、その場合には、対応箇所の判定が正確にできずに、結果として距離精度が低下してしまう問題がある。
そこで、本実施の形態では、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成処理部20を備えている。
このため、右カメラ32a及び左カメラ32bを用いて複数種類のフォーカス距離によって被写体を撮影して、フォーカス距離毎に距離画像が生成される。そして、各距離画像の生成においては、判定精度が付された対応画像領域が求まっている。この結果、全ての距離画像の判定精度を評価し、対応画像領域の判定精度が最も高い距離画像を選択して合成することにより、距離精度が高い最終距離画像を生成することができる。
そして、この最終距離画像の生成方法では、近くの物体であっても又は遠くの物体であっても、右カメラ32a及び左カメラ32bを用いて複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影する。この結果、全てのフォーカス位置に対応できるので、計測距離範囲の広い撮像装置1Aを実現することができる。
したがって、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる撮像装置1Aを提供することができる。
また、本実施の形態における撮像装置1Aでは、最終距離画像生成処理部20は、複数の距離画像の間で、画像領域毎に判定精度が最も高い距離画像を選択して合成することにより最終距離画像として生成する。
これにより、複数種類のフォーカス距離それぞれで生成した各距離画像の中から、判定精度が最も高いものを最終距離画像として生成するので、信頼性の高い距離情報を得ることができる。
また、本実施の形態における撮像装置1Aでは、対応画像領域判定手段としての3次元計測処理部10は、1画像における被写体の注目画像領域と他画像における複数の画像領域との類似の度合いをそれぞれ評価し、他画像における類似度が最も高い画像領域を注目画像領域の対応画像領域と判定する。
これにより、対応画像領域の決定方法として、対応画像領域に付された判定精度を評価する場合に、判定精度として、注目画像領域と対応画像領域の領域との類似の度合によって評価する。この結果、注目画像領域と対応画像領域との類似の度合が最も高い領域を他画像における対応画像領域であると判断することにより、容易かつ的確に対応画像領域を認定することができる。尚、本実施の形態では、判定精度として類似の度合いである相関度を用いているが、本発明においては必ずしもこれに限らず、判定精度として例えばシャープさ等を用いることができる。
また、本実施の形態における撮像装置1Aでは、評価手段としての評価値比較部22は、対応画像領域の間の類似の度合いを評価する際に、該類似の度合を対応画像領域の判定精度とする。
これにより、対応画像領域の探索の方法の具体的方法を提供することができる。
尚、本実施の形態では、類似度が最も高い対応画像領域を判定した上で、この類似度が最も高い対応画像領域の類似度を、最終距離画像を生成する場合に再度活用する。すなわち、対応画像領域を求めるために用いた判定精度である類似度を、そのまま、最終距離画像を生成する場合に用いている。この点で、撮像装置1Aの処理の煩雑化を防止できるものとなっている。
また、本実施の形態における撮像装置1Aでは、評価手段としての評価値比較部22は、対応画像領域の間の類似の度合いを評価し、該類似の度合を対応画像領域の判定精度とする。
これにより、対応画像領域の探索の方法の具体的方法を提供することができる。
また、本実施の形態における撮像装置1Aでは、類似の度合いを評価するときに、差分絶対値和を用いる。これにより、類似度として差分絶対値和(SAD値)という数値に表すことができ、容易に類似度の高いものを判定することができる。
また、本実施の形態における撮像装置1Aでは、ステレオカメラユニット2は、被写体を複数の異なる視点から撮影する複数の右カメラ2a及び左カメラ2bと、複数の右カメラ2a及び左カメラ2bの焦点位置を複数種類のフォーカス距離に変化させるフォーカス位置調整手段としての右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3bとを備えている。
これにより、ステレオカメラユニット2にて、複数種類のフォーカス距離に変化させながら、各フォーカス距離にて距離画像を生成することができる。
この場合、例えば、一組の撮像カメラを用いて、それぞれフォーカス位置を変えることにより撮像することが考えられる。また、例えば、フォーカス位置毎に対応した撮像カメラの組みを備え、それぞれのフォーカス位置の画像を対応する撮像カメラの組みが撮像するということが考えられる。
また、本実施の形態における撮像方法は、被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像工程(S1,S5)と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定工程(S9)と、対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価工程(S10)と、対応画像領域毎に視差に基づいてステレオカメラユニット2から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成工程(S2〜S4、S6〜S8) とを含む。そして、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成工程(S9〜S11)をさらに含む。
これにより、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる撮像方法を提供することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図7及び図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1の撮像装置1Aでは、第1フォーカス距離と第2フォーカス距離との2種類のフォーカス距離で撮影を行うものとしたが、これは2種類に限る必要はない。
例えば3種類のフォーカス距離を設定した場合、評価値付き距離画像が第1評価値付き距離画像、第2評価値付き距離画像及び第3評価値付き距離画像との3種類生成されることになる。この場合、最終距離画像生成時に、3種類の評価値付き距離画像のそれぞれで同じ平面座標(xy座標)に位置する画素の評価値を比較して、最も評価値の小さい距離値の精度・信頼性が高いと考えられる。このため、その画素に対しての距離値と決定すればよい。この処理を全ての画素に対して実行することによって、最終距離画像を得ることができる。
また、本実施の形態では、フォーカス距離については、例えば次に記すような方法で設定されるのが望ましい。本実施の形態のフォーカス距離の設定方法について、図7及び図8に基づいて説明する。図7は、本実施の形態のフォーカス距離の設定方法を示す説明図である。図8は、本実施の形態のフォーカス距離の設定方法を示すものであって、被写体距離s1に対する近点Sn1及び遠点Sf1を求める方法を示す説明図である。
例えば、被写体距離(ピントを合わせる距離)をsとし、レンズ焦点距離をfとし、F値をFとし、許容錯乱円直径をδとする。この場合、図7に示すように、被写体距離sに対して、許容錯乱円の範囲でピントの合う距離範囲は、近点と遠点との間である。ただし、近点とは距離sから近点距離:Dnだけカメラ寄りの位置、遠点とは距離sから遠点距離:Dfだけカメラから遠い位置とする。
このとき、近点距離:Dn、遠点距離:Dfは以下で示される。
Figure 2016065744
この場合、第1フォーカス距離を被写体距離s1とすると、図8に示すように、被写体距離s1に対する近点Sn1及び遠点Sf1が求まる。同様に、第2フォーカス距離を被写体距離s2とすると、被写体距離s2に対する近点Sn2及び遠点Sf2が求まる。
ここで、Sf1>Sn2となるように第1フォーカス距離及び第2フォーカス距離を設定して、第1フォーカス距離での第1撮像画像と、第2フォーカス距離での第2撮像画像を得た場合、近点Sn1と遠点Sf2の間に存在する被写体は第1撮像画像か又は第2撮像画像のどちらかでピントが合っていることになる。ここでいうピントが合っているという意味は、許容錯乱円以下のぼけ量に留まっているということであり、許容錯乱円として撮像素子の1画素の大きさと設定すれば、1画素以下のぼけということになる。
対応点探索処理は画素単位で実行するため、ピントが合っている部分では高い相関性を示すのでSAD値は非常に小さくなり、それで得た視差を元に得られた距離情報はピントが合っていない部分よりも精度が高いと言える。
Sf1>Sn2となるように設定した第1フォーカス距離及び第2フォーカス距離を用いて、実施の形態1にて説明した距離計測方法を用いると、得られた第1評価値付き距離画像及び第2評価値付き距離画像において、よりピントの合った画素の方が小さな評価値が付与されている。理由は既に記したように、対応点探索処理でのSAD値が小さくなるからである。その結果、最終距離画像で得られる精度の良い距離範囲は、Sn1とSf2の間ということになる。
第1フォーカス距離だけで得られる精度の良い距離範囲はSn1とSf1の間でしかないが、この方法によれば、精度の良い距離範囲が拡大される。すなわち、精度良く測距できる距離範囲が拡大できることになる。
この場合、図8に示すように、Oであるオーバーラップ部分については、第1フォーカス距離及び第2フォーカス距離で撮影した何れでもピントが合っている。このときには、どちらの評価値もピントが合っていない部分よりは小さな値となっていると思われ、どちらの値をとっても構わない。また、オーバーラップ部分はできるだけ範囲を小さくするように第1フォーカス距離及び第2フォーカス距離を設定するのが望ましく、その方が測距範囲を広げることができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図9及び図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1の撮像装置1Aでは、ステレオカメラユニット2は、1組しかなかった。これに対して、本実施の形態の撮像装置1Bでは、ステレオカメラユニットが2組設けられている点が異なっている。
本実施の形態の撮像装置1Bの構成について、図9に基づいて説明する。図9は本実施の形態の撮像装置1Bの構成を示すブロック図である。
前記実施の形態1の撮像装置1Aでは、第1フォーカス距離及び第2フォーカス距離で撮影された画像は同時刻に撮影されたものではない。この理由は、ステレオカメラユニット2が1組しかないため、フォーカス距離を変更するのに有限の時間を要するからである。このため、ステレオカメラユニット2が1組しかない場合には、動く被写体については正確には対応できない。
そこで、本実施の形態の撮像装置1Bでは、図9に示すように、第1フォーカス距離撮像用の第1ステレオカメラユニット32と、第2フォーカス距離撮像用の第2ステレオカメラユニット42を用意して、同時刻に撮像できるようになっている。そして、これにより、動く被写体にも対応可能となっている。
具体的には、図9に示すように、第1ステレオカメラユニット32は、右カメラ32a及び左カメラ32bから構成される。また、これら右カメラ32a及び左カメラ32bのレンズフォーカス位置を可変するアクチュエータ及びドライバである右アクチュエータ部33a及び左アクチュエータ部33bが設けられている。
一方、第2ステレオカメラユニット42は、右カメラ42a及び左カメラ42bから構成される。また、これら右カメラ42a及び左カメラ42bのレンズフォーカス位置を可変するアクチュエータ及びドライバである右アクチュエータ部43a及び左アクチュエータ部43bが設けられている。
そして、撮像処理においては、図10に示すように、それぞれの第1ステレオカメラユニット32及び第2ステレオカメラユニット42から得られた画像から(S21、S22)、前述した3次元計測処理を実行してそれぞれ評価値付き距離画像を生成すれば、最終距離画像を得ることができる。
このようにして、動く被写体に対しても精度良く計測距離範囲を拡大することができる。
上述のように、撮像装置1Bは、被写体を撮像する複数の第1ステレオカメラユニット32及び第2ステレオカメラユニット42からなる撮像ユニットを複数備え、撮像ユニット毎に異なったフォーカス距離で撮像する。そして、該複数の撮像ユニットにて撮像した画像から生成された複数の評価値付き距離画像から、各評価値付き距離画像の対応する各画素の距離値及び評価値に基づいて最終的な距離画像を生成する最終距離画像生成処理部20を備える。
これにより、複数のフォーカスの合った画像を同時刻に取得できるため、移動体に対しても精度の良い、かつ計測距離範囲の広い距離情報を得ることができる。
以上のように、本実施の形態における撮像装置1Bでは、撮像手段は、第1のフォーカス位置にて被写体を複数の異なる視点からそれぞれ撮影する複数の撮像カメラとしての右カメラ32a及び左カメラ32bからなる第1の撮像カメラ群としての第1ステレオカメラユニット32と、第2のフォーカス位置にて被写体を複数の異なる視点からそれぞれ撮影する複数の撮像カメラとしての右カメラ42a及び左カメラ42bからなる第2の撮像カメラ群としての第2ステレオカメラユニット42とを備え、第1ステレオカメラユニット32及び第2ステレオカメラユニット42は、それぞれ複数種類のフォーカス距離にて、被写体を複数の異なる視点から撮影した複数の画像を生成する。
これにより、フォーカス位置毎に対応した撮像カメラの組みを備え、それぞれのフォーカス位置の画像を対応する撮像カメラの組みが撮像することができる。
また、本実施の形態の撮像手段においては、第1ステレオカメラユニット32と第2ステレオカメラユニット42とを同時に撮影することにより、被写体が移動体にてなっている場合においても、瞬時に、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1における撮像装置1A・1Bは、被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像手段(ステレオカメラユニット2)と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定手段(3次元計測処理部10)と、上記対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価手段(評価値比較部22)と、上記対応画像領域毎に視差に基づいて撮像手段(ステレオカメラユニット2)から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成手段(評価値付き距離画像生成処理部16)とを備えた撮像装置であって、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と上記判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成手段(最終距離画像生成処理部20)をさらに備えていることを特徴としている。
本発明では、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成手段を備えている。
このため、撮像手段を用いて複数種類のフォーカス距離によって被写体を撮影して、フォーカス距離毎に距離画像が生成される。そして、各距離画像の生成においては、判定精度が付された対応画像領域が求まっている。この結果、全ての距離画像の判定精度を評価し、対応画像領域の判定精度が最も高い距離画像を選択して合成することにより、距離精度が高い最終距離画像を生成することができる。
そして、この最終距離画像の生成方法では、近くの物体であっても又は遠くの物体であっても、撮像手段を用いて複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影する。この結果、全てのフォーカス位置に対応できるので、計測距離範囲の広い撮像装置を実現することができる。
したがって、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる撮像装置を提供することができる。
本発明の態様2における撮像装置1Aは、態様1における撮像装置において、前記最終距離画像生成手段(最終距離画像生成処理部20)は、前記複数の距離画像の間で、対応画像領域毎に判定精度が最も高い距離画像を選択して合成することにより最終距離画像として生成する。
これにより、複数種類のフォーカス距離それぞれで生成した各距離画像の中から、判定精度が最も高いものを最終距離画像として生成するので、信頼性の高い距離情報を得ることができる。
本発明の態様3における撮像装置1Aは、態様1又は2における撮像装置において、前記対応画像領域判定手段(3次元計測処理部10)は、1画像における被写体の注目画像領域と他画像における複数の画像領域との類似の度合いをそれぞれ評価し、他画像における類似度が最も高い画像領域を注目画像領域の対応画像領域と判定する。尚、1画像における被写体の注目画像領域とは、1つの注目画素でもよく、或いは複数の注目画素からなる注目画像領域でもよい概念である。
これにより、対応画像領域の決定方法として、対応画像領域に付された判定精度を評価する場合に、判定精度として、注目画像領域と対応画像領域との類似の度合によって評価する。この結果、注目画像領域と対応画像領域との類似の度合が最も高い領域を他画像における対応画像領域であると判断することにより、容易かつ的確に対応画像領域を認定することができる。
尚、本実施の形態では、類似度が最も高い対応画像領域を判定した上で、この類似度が最も高い対応画像領域の類似度を、最終距離画像を生成する場合に再度活用する。すなわち、対応画像領域を求めるために用いた判定精度である類似度を、そのまま、最終距離画像を生成する場合に用いている。この点で、撮像装置の処理の煩雑化を防止できるものとなっている。
本発明の態様4における撮像装置1Aは、態様1、2又は3における撮像装置において、前記評価手段(評価値比較部22)は、前記対応画像領域の間の類似の度合いを評価する際に、該類似の度合を対応画像領域の判定精度とする。
これにより、対応画像領域の探索の方法の具体的方法を提供することができる。
本発明の態様5における撮像装置1Aは、態様3における撮像装置において、前記類似の度合いを評価するときに、差分絶対値和を用いることが好ましい。
これにより、類似度として差分絶対値和(SAD値)という数値に表すことができ、容易に類似度の高いものを判定することができる。
本発明の態様6における撮像装置1Aは、態様1〜5のいずれか1における撮像装置において、前記撮像手段(ステレオカメラユニット2)は、前記被写体を複数の異なる視点から撮影する複数の撮像カメラ(右カメラ2a及び左カメラ2b)と、上記複数の撮像カメラ(右カメラ2a及び左カメラ2b)の焦点位置を複数種類のフォーカス距離に変化させるフォーカス位置調整手段(右アクチュエータ部3a及び左アクチュエータ部3b)とを備えていることが好ましい。
これにより、ステレオカメラにて、複数種類のフォーカス距離に変化させながら、各フォーカス距離にて距離画像を生成することができる。
本発明の態様7における撮像装置1Bは、態様1〜5のいずれか1における撮像装置において、前記撮像手段は、第1のフォーカス位置にて被写体を複数の異なる視点からそれぞれ撮影する複数の撮像カメラ(右カメラ32a及び左カメラ32b)からなる第1の撮像カメラ群(第1ステレオカメラユニット32)と、第2のフォーカス位置にて被写体を複数の異なる視点からそれぞれ撮影する複数の撮像カメラ(右カメラ42a及び左カメラ42b)からなる第2の撮像カメラ群(第2ステレオカメラユニット42)とを備え、上記第1の撮像カメラ群(第1ステレオカメラユニット32)及び第2の撮像カメラ群(第2ステレオカメラユニット42)は、それぞれ複数種類のフォーカス距離にて、被写体を複数の異なる視点から撮影した複数の画像を生成することが好ましい。
これにより、フォーカス位置毎に対応した撮像カメラの組みを備え、それぞれのフォーカス位置の画像を対応する撮像カメラの組みが撮像することができる。
また、本発明の撮像手段において、第1の撮像カメラ群と第2の撮像カメラ群とを同時に撮影することにより、被写体が移動体にてなっている場合においても、瞬時に、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる。
本発明の態様8における撮像方法は、被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像工程(S1,S5)と、各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定工程(S9)と、上記対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価工程(S10)と、上記対応画像領域毎に視差に基づいて撮像手段(ステレオカメラユニット2)から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成工程(S2〜S4、S6〜S8) とを含む撮像方法であって、複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と上記判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成工程(S9〜S11)をさらに含むことを特徴としている。
これにより、近くの被写体から遠くの被写体までの計測距離範囲の広い距離情報を精度良く得ることができる撮像方法を提供することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、ステレオカメラを用いた撮像装置及び撮像方法に利用することができる。
1A 撮像装置
1B 撮像装置
2 ステレオカメラユニット(撮像手段)
2a 右カメラ(撮像カメラ)
2b 左カメラ(撮像カメラ)
3a 右アクチュエータ部(フォーカス位置調整手段)
3b 左アクチュエータ部(フォーカス位置調整手段)
4 プロセッサ
5 メモリ
10 3次元計測処理部(対応画像領域判定手段)
11 平行化処理部
12 プレフィルタ処理部
13 対応点探索処理部
14 距離画像生成処理部
15 評価値生成部
16 評価値付き距離画像生成処理部
17a 第1評価値付き距離画像(距離画像)
17b 第2評価値付き距離画像(距離画像)
18 キャリブレーションデータ
21a 第1評価値
21b 第2評価値
20 最終距離画像生成処理部(最終距離画像生成手段)
22 評価値比較部(評価手段)
23 最終距離画像生成部
32 第1ステレオカメラユニット(第1の撮像カメラ群)
32a 右カメラ(撮像カメラ)
32b 左カメラ(撮像カメラ)
33a 右アクチュエータ部(フォーカス位置調整手段)
33b 左アクチュエータ部(フォーカス位置調整手段)
42 第2ステレオカメラユニット(第2の撮像カメラ群)
42a 右カメラ(撮像カメラ)
42b 左カメラ(撮像カメラ)
43a 右アクチュエータ部(フォーカス位置調整手段)
43b 左アクチュエータ部(フォーカス位置調整手段)

Claims (8)

  1. 被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像手段と、
    各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定手段と、
    上記対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価手段と、
    上記対応画像領域毎に視差に基づいて撮像手段から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成手段とを備えた撮像装置であって、
    複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と上記判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成手段をさらに備えていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記最終距離画像生成手段は、前記複数の距離画像の間で、対応画像領域毎に判定精度が最も高い距離画像を選択して合成することにより最終距離画像として生成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記対応画像領域判定手段は、1画像における被写体の注目画像領域と他画像における複数の画像領域との類似の度合いをそれぞれ評価し、他画像における類似度が最も高い画像領域を注目画像領域の対応画像領域と判定することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記評価手段は、前記対応画像領域の間の類似の度合いを評価する際に、該類似の度合を対応画像領域の判定精度とすることを特徴とする請求項1、2又は3記載の撮像装置。
  5. 前記類似の度合いを評価するときに、差分絶対値和を用いることを特徴とする請求項3又は4記載の撮像装置。
  6. 前記撮像手段は、前記被写体を複数の異なる視点から撮影する複数の撮像カメラと、上記複数の撮像カメラの焦点位置を複数種類のフォーカス距離に変化させるフォーカス位置調整手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像手段は、第1のフォーカス位置にて被写体を複数の異なる視点からそれぞれ撮影する複数の撮像カメラからなる第1の撮像カメラ群と、第2のフォーカス位置にて被写体を複数の異なる視点からそれぞれ撮影する複数の撮像カメラからなる第2の撮像カメラ群とを備え、
    上記第1の撮像カメラ群及び第2の撮像カメラ群は、それぞれ複数種類のフォーカス距離にて、被写体を複数の異なる視点から撮影した複数の画像を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 被写体を複数の異なる視点から撮影して画像を生成する撮像工程と、
    各画像の間で、被写体の同一箇所を撮像した画像領域の群である対応画像領域を判定する対応画像領域判定工程と、
    上記対応画像領域毎に対応画像領域の判定精度を評価する評価工程と、
    上記対応画像領域毎に視差に基づいて撮像手段から被写体までの距離を判定し、距離画像を生成する距離画像生成工程とを含む撮像方法であって、
    複数種類のフォーカス距離それぞれで被写体を撮影することにより生成した複数の距離画像と上記判定精度とに基づいて最終距離画像を生成する最終距離画像生成工程をさらに含むことを特徴とする撮像方法。
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