JP2016064987A - プロトン伝導性材料及びその製造方法、並びに燃料電池の電解質膜 - Google Patents

プロトン伝導性材料及びその製造方法、並びに燃料電池の電解質膜 Download PDF

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Abstract

【課題】低湿度、広い温度範囲において高いプロトン伝導性を有する。【解決手段】酸素原子を有する複数の酸性官能基を有し、酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が1以上、5以下であり、酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.6Å以下となる確率が10%以上、60%以下となるように酸性官能基の密度を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、低湿度且つ広い温度範囲でプロトン伝導性が良好なプロトン伝導性材料及びその製造方法、並びに燃料電池の電解質膜に関するものである。
例えば、固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)は、車載用に−40〜140℃の広温度範囲、低加湿条件下の運転が望まれている。現状の電解質膜は、低湿度条件ではプロトン伝導性が急激に低下してしまうため、高湿度を保つ必要がある。しかしながら、電解質膜を高湿度に保つためには、例えばコンプレッサーが必要となる。そのため、エネルギーロスや、水による燃料ガス拡散の阻害といったフラッディング現象など、様々な問題が生じてしまう。
そのため、電解質膜としては、低湿度であって、且つ広い温度範囲において良好なプロトン伝導性を有することが望まれている。
特開2009−043682号公報
そこで、本発明は、上述した従来の事情に鑑み、低湿度、且つ広い温度範囲においても、高いプロトン伝導性を有するプロトン伝導性材料及びその製造方法、並びにそのプロトン伝導性材料により形成された燃料電池の電解質膜を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明に係るプロトン伝導性材料は、酸素原子を有する複数の酸性官能基を有し、酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が1以上、5以下であり、酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.6Å以下となる確率が10%以上、60%以下であることを特徴とする。
また、上述した目的を達成する本発明に係るプロトン伝導性材料の製造方法は、ジルコニウムと、リン酸基が1つ以上修飾されている分子又はスルホン酸基とリン酸基が修飾されている分子と、酸触媒とを混合し、ホスホン酸ジルコニウムを生成する際に、酸触媒の濃度が0.08〜5mol/lの範囲内であり、リン酸基が1つ以上修飾されている分子又はスルホン酸基とリン酸基が修飾されている分子の重量比は、ジルコニウムを1として、0.65〜2.00の範囲内であることを特徴とする。
また、上述した目的を達成する本発明に係る燃料電池の電解質膜は、上記プロトン伝導性材料により形成されている。
本発明では、酸性官能基を高密度に存在させることにより、低湿度で、且つ広い温度範囲において、高いプロトン伝導性を有する。
プロトンのホッピングを説明する図であり、図1(A)はプロトンが水素結合側に移動する前の状態を示す図であり、図1(B)は、プロトンが隣接する水分子にホッピング(Hopping)で移動する遷移状態を示す図であり、図1(C)は、プロトンが移動した後の状態を示す図である。 プロトンのリオリエンテーション(Reorientation)を説明する図であり、図2(A)が移動したプロトンが方向転換する遷移状態を示す図であり、図2(B)はプロトンが方向転換した後の状態を示すである。 酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が2である状態を説明する図である。 酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が3である状態を説明する図である。 酸素原子間距離及び酸性官能基間距離を説明する図である。 酸素原子間距離(ROO)と、活性化エネルギー(Ea)との関係を示し、図6(A)は、酸素原子間距離(ROO)とホッピングの活性化エネルギー(Ea)との関係を示し、図6(B)は、酸素原子間距離(ROO)とリオリエンテーションの活性化エネルギー(Ea)との関係を示す。 プロトン伝導性材料が含む酸性官能基がCSOHであり、2つのCSOHの間に水分子が存在している状態を示す図である。 プロトン伝導性材料が含む酸性官能基がCFCFSOHであり、2つのCFCFSOHの間に水分子が存在する状態を示す図である。 プロトン伝導性材料が含む酸性官能基がCPOであり、2つのCPOの間に水分子が存在している状態を示す図である。 リン酸基が層状に結合したジルコニウム化合物を模式的に示す図である。 ZrHEDPのFT−IRの測定結果を示す図である。 ZrHEDPのFT−IRの測定結果の1060cm-1付近を拡大した図である。 ZrHEDPの31P−CPMAS−NMRの測定結果を示す図である。 ZrHEDPの31P−MAS−NMRの測定結果を示す図である。 ZrHEDPのDSCの測定結果を示す図である。 ZrHEDPのプロトン伝導性について測定した結果を示す図である。 ZrHEDPのプロトン伝導性について測定した結果を示す図である。
以下に、本発明を適用したプロトン伝導性材料及びその製造方法、並びにそのプロトン伝導性材料を用いた燃料電池の電解質膜について詳細に説明する。なお、本発明は、特に限定がない限り、以下の詳細な説明に限定されるものではない。
1.プロトン伝導
1−1. Grotthuss機構
1−2. Packed-acid mechanismの条件
2.プロトン伝導性材料
3.燃料電池の電解質膜
<1.プロトン伝導>
(1−1. Grotthuss機構)
水中におけるプロトンの伝導現象としては、グロータス(Grotthuss機構)が提案されている。Grotthuss機構は、図1に示す、プロトンが水素結合方向に移動するホッピング(Hopping)と、図2に示す、プロトンの移動後に水素結合が切れて方向転換するリオリエンテーション(Reorientation)の2ステップからなる。オキソニウムイオンや酸性官能基はプロトンを授受する分子と強い水素結合を作り、Hoppingのみを促進することでその分子間にプロトンがとどまり続けてしまう。しかしながら、水分子が多く存在すると第二水和殻に弱い水素結合を生じさせ、後述するようにリオリエンテーション(Reorientation)が生じてプロトン伝導が行われるストラクチャルディフュージョン(Structural diffusion)が生じる。水分子が多ければこのようなプロトン伝導が起こる。低湿度で、広い温度範囲において、このプロトン伝導を良好にすることができれば、燃料電池の電解質として有効に利用することができる。広い温度範囲とは、−40℃〜140℃程度である。
そこで、酸性官能基の密度を制御して、低湿度且つ広い温度範囲においてプロトン伝導が良好となるようにする。その結果、低湿度で、広い温度範囲においてプロトンが水素結合方向へ移動し、方向転換を行うことができ、更にプロトンの動きを早くすることができた。
例えば、図3に示すように、2つのオキソニウムイオンa、b間に水分子cが存在すると、水分子cの孤立電子対を奪い合うために、オキソニウムイオンa、bと水分子cとの水素結合が弱くなる。これにより、オキソニウムイオンa(またはb)と水分子cの間でプロトンがHoppingをし続けてとどまり続けることが回避され、方向転換が起こる。この現象は、電子対を奪う能力のある分子が多数存在して、電子対の奪い合いが生じることで弱い水素結合が生じるため、オキソニウムイオンのみならず、電子対を奪う能力のあるスルホン酸基、リン酸基等の酸性官能基においても生じる。即ち、本発明では、弱い水素結合をつくるように酸性官能基の密度を制御することで、低湿度で、広い温度範囲においてプロトンのホッピング(Hopping)と、リオリエンテーション(Reorientation)とが起こるようにする。本発明では、このような現象をPacked-acid mechanism(パックドアシッド機構)という。
(1−2.Packed-acid mechanismの条件)
上述したPacked-acid mechanismの条件は、酸素原子を有する複数の酸性官能基を有し、酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が1以上、5以下であり、酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.6Å以下となる確率(以下、P<2.6と表現する。)が10%以上、60%以下である。
酸性官能基間に存在する最小の水素結合数(以下、BNともいう)とは、2つの酸性官能基同士間に存在する最小の水素結合数をいう。例えば、図3に示す場合は、2つのオキソニウムイオンの間には2つの水素結合が存在するため、最小の水素結合数は2である。図4に示す場合は、2つのオキソニウムイオンの間には2つの水分子が存在し、3つの水素結合が存在するため、最小の水素結合数は3である。また、2つの酸性官能基間に複数の水素結合の経路がある場合には、複数の経路のうち、水素結合の数が一番少ない経路の水素結合数である。最も少ない数で水素結合した経路が、次に説明する酸素原子間の距離に支配的な影響を与える指標であると考えられる。なお、ここでは、オキソニウムイオンを用いて説明したが、酸性官能基であっても同様である。
酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離とは、図5に示すように、水素結合を介して隣り合った、水と酸性官能基に含まれる酸素原子との間の距離を示す。酸性官能基とは、プロトンの授受に関わる官能基を指し、例えば、スルホン酸基、リン酸基などが挙げられる。このような酸性官能基の中では、プロトンの放出だけでなく、水素結合ネットワークを形成するために、官能基密度が高い物質が好ましい。
プロトン伝導性材料は、酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が1以上、5以下で、酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.6Å以下となる確率が10%以上、60%以下となるように酸性官能基を高密度に存在させることで、低湿度で、広い温度範囲においてプロトンの水素結合方向への移動及び方向転換をさせることができる。なお、プロトン伝導性材料は、高湿度であってもプロトン伝導性が良好である。
更に、プロトン伝導性材料は、水和水を有することにより、プロトンの水素結合方向への移動及び方向転換がよりしやすくなる。水和水の数は、プロトン伝導性材料やBNの数により異なるが、プロトン1つに対して2以上、15以下とすることが好ましい。
酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離について2.6Åを基準とする理由は次のようなことからである。図6(A)に、ホッピング(Hopping)の活性化エネルギー(Ea)と酸素間原子間の距離(ROO)との関係を示し、図6(B)に、リオリエンテーション(Reorientation)の活性化エネルギー(Ea)と酸素間原子間の距離(ROO)との関係を示している。図6(A)及び(B)に示すように、酸素原子間の距離が2.6Åを境にホッピングとリオリエンテーションの活性化エネルギーがトレードオフとなり、2.6Å以下でホッピングが起こりやすく、2.6Å以上でリオリエンテーションが起こりやすいことがわかる。したがって、2.6Åを境に変わることから、酸素原子間距離が2.6Å以下では、強い水素結合とし、2.6Åより大きい場合には、弱い水素結合とする。なお、酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.4〜2.8Åの範囲であると、2.6Åを境とした2.6Å以上、2.6Å以下の両方の距離になりやすい。
また、プロトン伝導性材料は、図5に示すように、酸性官能基の酸素原子間の距離が3.8Å〜4.4Åの範囲であり、4.1Åであることが好ましい。即ち、図5に示すように、酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.4Å〜2.8Åの範囲内であり、かつ酸性官能基の酸素原子間の距離が3.8Å〜4.4Åの範囲内であることにより、プロトンの水素結合方向への移動及び方向転換がよりしやすくなる。
<2.プロトン伝導性材料>
次に、上述したPacked-acid mechanismを生じさせるのに適した具体的なプロトン伝導性材料を説明する。
プロトン伝導性材料としては、例えば一般式(1)で表され、3以上、4以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数(BN)が1以上、2以下であるものを挙げることができる。
R−SOH ・・・一般式(1)
(式中、Rは、炭化水素である。)
例えば、図7に示すCSOHの場合には、表1に示すように、BNが1以上、5以下の範囲内であってP<2.6が10%以上、60%以下となるものは、水和水が3のとき、BNが1、2であり、水和水が4のとき、BNが2である。したがって、炭化水素に酸性官能基としてスルホン酸基が結合している場合には、3以上、4以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、2以下となるように酸密度を制御することが好ましい。なお表1中のNはP<2.6を算出するために用いたサンプル数である。
プロトン伝導性材料としては、例えば一般式(2)で表され、2以上、15以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数(BN)が1以上、2以下であるものを挙げることができる。
X−C2n−SOH ・・・一般式(2)
(式中、Xは、炭化水素又はCFであり、nは1以上である。)
例えば、図8に示すCFCFSOHの場合には、表2に示すように、BNが1以上、5以下の範囲内であってP<2.6が10%以上、60%以下となるものは、水和水が2でBNが2のときを除いて、水和水2以上、15以下のとき、BNが1、2である。したがって、炭化水素やCFにパーフルオロスルホン酸基が結合している場合には、2以上、15以下の水和水を有し、パーフルオロスルホン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、2以下となるように酸密度を制御することが好ましい。なお表2中のNはP<2.6を算出するために用いたサンプル数である。
プロトン伝導性材料としては、例えば一般式(3)で表され、2以上、15以下の水和水を有し、リン酸基間に存在する最小の水素結合数(BN)が1以上、4以下であるものを挙げることができる。
X−PO ・・・一般式(3)
(式中、Xは、炭化水素である。)
例えば、図9に示すCPOの場合には、表3に示すように、BNが1以上、5以下の範囲内であってP<2.6が10%以上、60%以下となるものは、水和水が15でBNが1のときを除いて、水和水2以上、15以下のとき、BNが1以上、4以下である。したがって、炭化水素にリン酸基が結合している場合には、2以上、15以下の水和水を有し、リン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、4以下となるように酸密度を制御することが好ましい。なお表3中のNはP<2.6を算出するために用いたサンプル数である。
以上のようなプロトン伝導性材料の例として、図10に示すようなリン酸基を有するジルコニウム化合物が挙げられる。なお、図10中のRは、炭化水素である。また、リン酸基の裏にもう一つリン酸基があるが、図10では裏側のリン酸基は見やすさのために省略している。より具体的には、Zr[CH3C(OH)(PO3)]x[CH3C(OH)(PO3)(PO3H2)]2-xである。
ZrOは、ホスホン酸(R−PO)と反応させれば、リン酸が骨格中に入り混んでRが表面に現れる層状結晶を作るため、Rの官能基を配列させやすい。このRにリン酸基(−PO)を有する材料を用いれば、高密度なリン酸基(−PO)が連続的に配列し、酸高密度構造を形成することができる。
ホスホン酸としては、下記の化学式(1)に示す1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸(1-Hydroxy-1,1-Ethylidene diphosphonic acid(HEDP))を挙げることができる。
HEDPは、中心の炭素原子がsp混成軌道を持つことで正四面体の頂点方向に結合手を持ち、(−PO)が直線的に並んでいない。このため、平行に並んだ層になりにくく、層に取り込まれないフリーなリン酸が現れる。このように合成される無機層状結晶を、Zirconium Hydroxyethylidenediphosphonate(ZrHEDP)という。P/Zrが高いほど酸が高密度であることを示し、P/Zr=2が下限値であり、P/Zr=4が上限値である。このために、ZrHEDPは、リンとジルコニウムの比(P/Zr)が4であることが好ましい。
ZrHEDPの合成方法は、ジルコニウムと、リン酸基が1つ以上修飾されている分子又はスルホン酸基とリン酸基が修飾されている分子と、酸触媒とを混合し、ホスホン酸ジルコニウムを生成する。具体的に、ZrHEDPの合成方法は、先ず、ZrOで表されるジルコニウムと(好適にはナノ粒子化され、アセチルアセトンでキレートされたZrO)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸と、硝酸とを撹拌しながら加熱し混合することで、ジルコニウムと1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸とを反応させ、ホスホン酸ジルコニウムのコロイド溶液を合成する。温度については、例えば、混ぜる前に50℃で30分ほど温めておき、混ぜてから同じく50℃で4時間密閉撹拌する。その後、70℃に昇温して、4.5時間密閉撹拌する。溶液が白濁してくることを確認し、90℃開放系で撹拌しながら溶媒を飛ばす。なお、この温度や撹拌時間については、適宜調整し決定する。
酸触媒である硝酸の濃度は、0.08〜5mol/lの範囲内である。
リン酸基が1つ以上修飾されている分子又はスルホン酸基とリン酸基が修飾されている分子の重量比は、ジルコニウムを1としたとき、0.65〜2.00の範囲内である。したがって、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の重量比は、ジルコニウムを1としたとき、0.65〜2.00の範囲内である。
ZrHEDPの合成方法では、このように1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸と硝酸の濃度を制御することによって、リン酸ジルコニウム系化合物であるZr[CH3C(OH)(PO3)]x[CH3C(OH)(PO3)(PO3H2)]2-xのXを制御する(0≦x<2)。Xを制御することによって、リンとジルコニウムの比(P/Zr)を制御することができる。
以上のような合成方法で得られたP/Zrが1.780,2.504,2.781,2.963のZrHEDPについて、XRD測定を行った結果、いずれも結晶由来のピークは存在せず、アモルファスな構造であることが確認できた。
また、P/Zrが1.780、2.504、2.781、2.963であるZrHEDPについて、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)による測定を行った。測定結果を図11、図12に示す。図11に示すように、ほぼ全て同じピークを示しており、ほぼ同一の試料ができている。図12に示すように、P−O変形のピーク(1060cm-1付近)について着目すると、P/Zrが大きいほどピークが高波数側へシフトしている。この結果から、弱い水素結合をリン酸基が形成していると考えられる。
更に、P/Zrが1.780、2.504、2.781、2.963であるZrHEDPとHEDPについて31P−CP(CrossPolarization)MAS(magic angle spinning)−、31P−MAS−NMR(Nuclear Magnetic Resonance)測定を行った。31P−CPMAS−NMRの測定結果を図13に示す。31P−MAS−NMRの測定結果を図14に示す。31P−NMRのピークが高磁場へシフトするほど自由度が高い。
ZrHEDPのNMR結果では、P/Zrの比が大きくなるに連れて、元々あるピーク(13ppm)(以下、P13ppmともいう)に付随して3ppmのあたりに新たなピーク(P3ppmともいう)が徐々に現れてくる。P13ppmは、自由度が低く、支配的であるZr層中に取り込まれたリン酸(−PO)であり、P3ppmは自由度が高いリン(P)であり、自由に動けるフリーなリン酸基(−PO)であると考えられる。したがって、P/Zrが大きいほどフリーなリン酸基があるといえる。
P/Zrが1.780、2.504、2.781、2.963であるZrHEDPの各湿度における含水率と、示差走査熱量測定(Differential scanningcalorimetry(DSC))を測定した結果を図15に示す。DSCは、室温で100%RH環境下に3日間置いて調湿した試料を測定した。
図15に示すように、P/Zr>2では、P/Zrが増えるに連れて含水率が下がる傾向がある。また、P/Zr<2では、水の吸着量が大きく、熱量が大きく、融点が高いため、自由水が多いことがわかる。一方、P/Zr>2では、P/Zrが高いほど水の吸着量が少なく、熱量が小さく、融点が低いため、構造水が多いことがわかる。即ち、P/Zr>2では、P/Zrが大きいほどストラクチャルディフュージョンが生じにくいことがわかる。
次に、P/Zrが1.780、2.504、2.781、2.963であるZrHEDPのプロトン伝導性を測定した結果を図16、17に示す。プロトン伝導性は、交流インピーダンス法の2端子法を用いた。
図16、17に示すように、P/Zrが大きくなるにつれて、プロトン伝導性が上昇し、湿度依存性は小さくなっている。P/Zr=2.963では40%RHにおける伝導性が、95%RHにおけるプロトン伝導性の0.63倍程度となっている。一般的な電解質ポリマーは、湿度が下がればプロトン伝導性は激減するが、ZrHEDP(P/Zr=2.963)では0.63倍程度しか伝導性が変わらず、非常に低い湿度依存性であるといえる。なお、P/Zrが高いほど水が動きにくく、かつ水の量が少ないため、一般的なStructural diffusionは起こりにくくなっているといえる。
したがって、図16,17に示す結果から、ZrHEDPは、低い湿度依存性を有し、構造水や官能基が高いプロトン伝導性に寄与していることがわかる。また、湿度に対して指数的ではなく、プロトン伝導性が線形的に比例している。
したがって、図10に示すようなZrHEDPは、P/Zrが大きい方が好ましく、具体的は2以上、更に好ましくは3以上となるようにすることで、低湿度の環境であっても高いプロトン伝導性が有することわかる。
<3.燃料電池の電解質膜>
上述したプロトン伝導性材料は、燃料電池の電解質膜に適用することができる。燃料電池の電解質膜に利用した場合には、プロトン伝導性材料のプロトン伝導性が低湿度であっても良好であるため、幅広い温度領域(例えば−30℃〜140℃)及び低湿度(例えば50%相対湿度以下)の条件下であっても高い伝導性、高機械的安定性及び高化学的安定性などを有する。したがって、燃料電池は、厳しい環境であっても運転することができる。
なお、燃料電池としては、固体高分子形(PEFC)や直接メタノール供給型燃料電池(DMFC)が挙げられる。

Claims (15)

  1. 酸素原子を有する複数の酸性官能基を有し、
    上記酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が1以上、5以下であり、上記酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.6Å以下となる確率が10%以上、60%以下であることを特徴とするプロトン伝導性材料。
  2. 下記の一般式(1)で表され、
    3以上、4以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、2以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導性材料。
    R−SOH ・・・一般式(1)
    (式中、Rは、炭化水素である。)
  3. 下記の一般式(2)で表され、
    2以上、15以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、2以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導性材料。
    X−C2n−SOH ・・・一般式(2)
    (式中、Xは、炭化水素又はCFであり、nは1以上である。)
  4. 下記の一般式(3)で表され、
    2以上、15以下の水和水を有し、リン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、4以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導性材料。
    R−PO ・・・一般式(3)
    (式中、Rは、炭化水素である。)
  5. 上記一般式(3)で表される化合物は、PO基を有するジルコニウム系化合物であることを特徴とする請求項4に記載のプロトン伝導性材料。
  6. 上記PO基を有するジルコニウム系化合物は、Zr[CH3C(OH)(PO3)]x[CH3C(OH)(PO3)(PO3H2)]2-x(0≦x<2)であることを特徴とする請求項5に記載のプロトン伝導性材料。
  7. 上記複数の酸性官能基の酸素原子間の距離が3.8Å〜4.4Åの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のプロトン伝導性材料。
  8. ジルコニウムと、リン酸基が1つ以上修飾されている分子又はスルホン酸基とリン酸基が修飾されている分子と、酸触媒とを混合し、ホスホン酸ジルコニウムを生成する際に、
    上記酸触媒の濃度が0.08〜5mol/lの範囲内であり、リン酸基が1つ以上修飾されている分子又はスルホン酸基とリン酸基が修飾されている分子の重量比は、上記ジルコニウムを1として、0.65〜2.00の範囲内であることを特徴とするプロトン伝導性材料の製造方法。
  9. 酸素原子を有する複数の酸性官能基を有し、
    上記酸性官能基間に存在する最小の水素結合数が1以上、5以下であり、上記酸性官能基の酸素原子と、その酸性官能基に隣接する酸素原子を有する水素原子とが水素結合したときの酸素原子間の距離が2.6Å以下となる確率が10%以上、60%以下であることを特徴とする電解質膜。
  10. 下記の一般式(1)で表され、
    3以上、4以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、2以下であることを特徴とする請求項9に記載の電解質膜。
    R−SOH ・・・一般式(1)
    (式中、Rは、炭化水素である。)
  11. 下記の一般式(2)で表され、
    2以上、15以下の水和水を有し、スルホン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、2以下であることを特徴とする請求項9に記載の電解質膜。
    X−C2n−SOH ・・・一般式(2)
    (式中、Xは、炭化水素又はCFであり、nは1以上である。)
  12. 下記の一般式(3)で表され、
    2以上、15以下の水和水を有し、リン酸基間に存在する最小の水素結合数が1以上、4以下であることを特徴とする請求項9に記載の電解質膜。
    R−PO ・・・一般式(3)
    (式中、Rは、炭化水素である。)
  13. 上記一般式(3)で表される化合物は、PO基を有するジルコニウム系化合物であることを特徴とする請求項12に記載の電解質膜。
  14. 上記PO基を有するジルコニウム系化合物は、Zr[CH3C(OH)(PO3)]x[CH3C(OH)(PO3)(PO3H2)]2-x(0≦x<2)であることを特徴とする請求項13に記載の電解質膜。
  15. 上記複数の酸性官能基の酸素原子間の距離が3.8Å〜4.4Åの範囲内であることを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載の電解質膜。
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