以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1乃至図5を参照して遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態における遊技機1の正面図である。図2は、本発明の実施形態におけるガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図である。図3は、本発明の実施形態における遊技盤の裏面側に設けられる入賞球流路の一例を示す図である。図4は、本発明の実施形態における第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域に表示される画像の一例を示す図である。図5は、本発明の実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5aおよび遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部(窓部)8が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材(ガラス板やアクリル板など)8aが取り付けられており、この開口部8および透明部材8aを介して遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置10と、後述する遊技球払出装置100から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上受け皿11と、上受け皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下受け皿12と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や後述する払出異常が発生した場合に点灯/点滅制御される報知LED10a(図示省略)を備えている。
上受け皿11は、遊技球の貯留部11aの底面が発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上受け皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上受け皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図1参照)が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作などの操作を行うことが可能な演出ボタン17(図2参照)と、演出ボタン17に対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ17a(図6参照)と、演出ボタン17を上下方向に移動させるための演出ボタン駆動モータ17b(図6参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(図2参照)と、十字キー19に接続されて、十字キー19に対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図6参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上受け皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出返却操作部20が設けられている。貸出返却操作部20の貸出ボタン(図示省略)が操作されると遊技機1に併設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体の残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出返却操作部20の返却ボタン(図示省略)が操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上受け皿11と下受け皿12との間には、上受け皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下受け皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下受け皿12に遊技球が満杯となったことを検出する受け皿満杯検出スイッチ32a(図6参照)が設けられ、受け皿満杯検出スイッチ32aによって下受け皿12の満杯が検出されている間は後述する遊技球払出装置100による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図6参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図6参照)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部25と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための遊技球発射装置26と、遊技盤取付枠3及びガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチ31a(図6参照)が設けられている。
遊技盤取付部25は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部25の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
遊技球発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材28と、打出部材28を駆動するための発射用ソレノイド28b(図6参照)と、打出部材28から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レール29と、発射レール29の傾斜下端部となる発射位置に遊技球Aを停留させるストッパー30が設けられている。そして、球送りソレノイド11bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球Aを打出部材28の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35と、内側レール35の外側に位置する湾曲形状の外側レール36と、遊技球を遊技領域5aの中央に向けて誘導する誘導部材37が設けられている。そして、内側レール35と外側レール36との間に遊技球発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、飾り枠40の内部に演出空間40aが形成されている。また、飾り枠40の側部には、遊技領域5aを流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
遊技領域5aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施形態では4つ)の一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図6参照)によって検出されると、所定個数(例えば10個)の遊技球が遊技球払出装置100(図5参照)から賞球として上受け皿11に払い出される。
遊技領域5aの両側方(左側遊技領域、右側遊技領域)には、遊技球が通過可能な普図ゲート(普図始動領域)44がそれぞれ設けられており、この普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44a(図6参照)で検出されると、普通図柄の当たり抽選(補助遊技判定)が行われる。なお、普通図柄の当たり抽選については後述する。
遊技領域5aの下部であってステージ部42の直下には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口(特図始動領域)45が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45a(図6参照)で検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置100(図5参照)から賞球として上受け皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄(識別情報)の大当たり抽選(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45の直下には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される可変始動部46が設けられている。
可変始動部46には、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口(特図始動領域)47と、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図6参照)と、第2始動口47を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材48と、可動部材48を開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図6参照)とが設けられている。そして、第2始動口47が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口47が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ47aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置100(図5参照)から賞球として上受け皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄(識別情報)の大当たり抽選(特別遊技判定)が行われる。
誘導部材37の上方であって右側の普図ゲート44の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される可変入賞部49が設けられている。
可変入賞部49には、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口50と、大入賞口50への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ50a(図6参照)と、大入賞口50を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材51と、開閉部材51を開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド51bとが設けられている。そして、大入賞口50が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口50が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口50に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば15個)が遊技球払出装置100(図3参照)から賞球として上受け皿11に払い出される。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47及び大入賞口50に入賞して一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a及び大入賞口検出スイッチ50aに検出された遊技球を受け入れて集合させながら流下させる入賞球流路52(図3参照)が設けられる。
また、入賞球流路52の下流部分には、各種検出スイッチに検出された後に入賞球流路52を流下してきた遊技球を検出する入賞確認検出スイッチ52a(図3及び図6参照)が設けられる。この入賞確認検出スイッチ52aは、一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50aにより検出された後の遊技球を再度検出することで、適正な入賞(入球)であったか異常な入賞(入球)であったかを判定するために用いられる。なお、判定の詳細については後述する。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61及び普通図柄表示器62からなる図柄表示装置と、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64及び普通図柄保留表示器65からなる保留表示装置と、後述する大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド数を表示するラウンド数表示器66(図6参照)と、大当たり状態(特別遊技状態)中に遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち表示器67(図6参照)が設けられている。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり抽選とは、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第1特別図柄の大当たり抽選が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり抽選とは、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第2特別図柄の大当たり抽選が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(大当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり抽選(特別遊技判定)又は第2特別図柄の大当たり抽選(特別遊技判定)において、大当たり状態(特別遊技状態)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「大当たり状態(特別遊技状態)」というのは、大入賞口50が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や15回)行う遊技状態のことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口50の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口50に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり遊技(特別遊技状態)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり状態(特別遊技状態)の何れかを発生可能となっているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート44を遊技球が通過したときに当たり判定用乱数値を取得し、取得した当たり判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器62は、1または複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり状態(補助遊技)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「当たり状態(補助遊技)」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことをいう。
なお、当たり状態(補助遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると当たり状態(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり状態(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり状態(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(第1保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第1保留記憶の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(第2保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第2保留記憶の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(普図保留記憶)の個数を表示するためのものであり、普図保留記憶の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり抽選に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにするとよい。なお、特別図柄の変動表示の開始前は前回の変動表示の停止結果がLEDの点灯によって表示された状態となっているので、変動表示の開始時はLEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置(メイン液晶)70が設けられ、演出空間40aの下部であって第1画像表示装置(メイン液晶)70の前方には、第1画像表示装置(メイン液晶)70よりも表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置(サブ液晶)71が設けられ、演出空間40aの上部には、キャラクタの顔を模した可動演出部材73が設けられている。なお、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71が本発明の第1表示装置及び第2表示装置に相当する。
第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄70aの変動表示やキャラクタによる予兆演出や予告演出等がある。なお、演出図柄を演出識別情報と読み替えることも可能である。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)71は、第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置75(図6参照)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、第1画像表示装置(メイン液晶)70の端部寄り(下方)に位置する待機位置(第1位置)と、第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央寄り(上方)に位置する演出位置(第2位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動方向を左右方向や前後方向としてもよいし、演出ボタン17の操作によって移動演出を行うように構成してもよい。
図4(a)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部(有効表示領域)には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域70Aと現在の演出モードを示すモード表示領域70Bとが形成されており、各々の変動表示領域に表示される演出図柄70aを縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄70aの変動表示が行われる。
なお、演出図柄70aは、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄の他に、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示に対応(同期)して演出図柄70aの変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄70aの変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄70aの変動表示を停止するようになっている。
演出図柄70aの停止表示では、演出図柄70aが大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、小当たり態様(特別結果態様)は、「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄70aの変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
また、演出図柄70aの変動表示中には、大当たり抽選の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示されることで、遊技者の大当たり(特別遊技状態)発生への期待感を高めるようになっている。
図4(b)に示すように、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示部(有効表示領域)には、後述する特図保留アイコンや当該変動アイコンなどが表示されるアイコン表示領域71Aと、第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行される演出図柄70aの変動表示に関連した演出表示(キャラクタ画像などの表示)等が行われる演出表示領域71Bとが上下に並んで形成されている。
アイコン表示領域71Aには、現在の第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンを表示するための第1保留アイコン表示領域71Cと、現在の第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンを表示するための第2保留アイコン表示領域71Dと、実行中の特別図柄(演出図柄70a)の変動表示に対応する(関連した)当該変動アイコンTHを表示するための当該変動アイコン表示領域71Eとが形成されている。
第1保留アイコン表示領域71Cは、当該変動アイコン表示領域71Eに近い側から第1表示部71C1、第2表示部71C2、第3表示部71C3、第4表示部71C4といった形で区画されており、各表示部71C1〜71C4には、第1特別図柄保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。つまり、第1特別図柄保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部71C1には、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH11が表示され、第2表示部71C2には、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH12が表示され、第3表示部71C3には、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH13が表示され、第4表示部71C4には、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH14が表示される。
第2保留アイコン表示領域71Dは、当該変動アイコン表示領域71Eに近い側から第1表示部71D1、第2表示部71D2、第3表示部71D3、第4表示部71D4といった形で区画されており、各表示部71D1〜71D4には、第2特別図柄保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンが表示される。つまり、第2特別図柄保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部71D1には、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH21が表示され、第2表示部71D2には、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH22が表示され、第3表示部71D3には、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH23が表示され、第4表示部71D4には、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH24が表示される。
当該変動アイコン表示領域71Eは、第1保留アイコン表示領域及び第2保留アイコン表示領域と明確に区別するための台座画像D1の直上に形成されており、この台座画像D1の上に乗る若しくは浮くように当該変動アイコンTHが表示される。
具体的には、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に伴って第1保留アイコン表示領域71Cの第1表示部71C1に表示されていた第1保留アイコンH11又は第2保留アイコン表示領域71Dの第1表示部71D1に表示されていた第2保留アイコンH21が移動(シフト)してくることで当該変動アイコンTHが表示され、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該変動アイコンTHが消滅(消去)する。なお、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の途中で当該変動アイコンTHを消滅させてもよい。
演出表示領域71Bには、第1特殊図柄(所謂第4図柄と呼ばれる第1特定識別情報)を変動表示するための第1特殊図柄変動表示領域DZ1と、第2特殊図柄(所謂第4図柄と呼ばれる第2特定識別情報)を変動表示するための第2特殊図柄変動表示領域DZ2と、第1特別図柄保留数(U1)を算用数字で簡易表示するための第1保留数表示領域SH1と、第2特別図柄保留数(U2)を算用数字で簡易表示するための第2保留数表示領域SH2とが形成されている。
第1特殊図柄変動表示領域DZ1では、第1特別図柄の変動表示の開始に対応して第1特殊図柄の変動表示が開始され、第1特別図柄の変動表示の停止に対応して第1特殊図柄の変動表示が停止される。つまり、第1特別図柄の変動表示に対応(同期)して第1特殊図柄の変動表示が行われるようになっており、第1特殊図柄の変動状態によって第1特別図柄の変動表示の実行状態が遊技者に報知(示唆)されるようになっている。
第1特殊図柄(第1特定識別情報)は、例えば、大当たり態様又は小当たり態様を示す「○」図柄とハズレ態様を示す「×」図柄等により構成され、変動表示中には「○」の図柄と「×」の図柄とが交互に表示され、第1特別図柄が大当たり態様又は小当たり態様で停止表示された場合には「○」図柄で停止表示され、第1特別図柄がハズレ態様で停止表示された場合には「×」図柄で停止表示される。
第2特殊図柄変動表示領域DZ2では、第2特別図柄の変動表示の開始に対応して第2特殊図柄の変動表示が開始され、第2特別図柄の変動表示の停止に対応して第2特殊図柄の変動表示が停止される。つまり、第2特別図柄の変動表示に対応(同期)して第2特殊図柄の変動表示が行われるようになっており、第2特殊図柄の変動状態によって第1特別図柄の変動表示の実行状態が遊技者に報知(示唆)されるようになっている。
第2特殊図柄(第1特定識別情報)は、例えば、大当たり態様を示す「○」図柄とハズレ態様を示す「×」図柄等により構成され、変動表示中には「○」の図柄と「×」の図柄とが交互に表示され、第2特別図柄が大当たり態様で停止表示された場合には「○」図柄で停止表示され、第2特別図柄がハズレ態様で停止表示された場合には「×」図柄で停止表示される。
なお、本発明の実施形態では、第2画像表示装置(サブ液晶)71で第1特殊図柄や第2特殊図柄の変動表示を行うようにしたが、第1特殊図柄を変動表示させるための第1特殊図柄変動表示器(第4図柄LED)や第2特殊図柄を変動表示させるための第2特殊図柄変動表示器(第4図柄LED)をガラス枠4や遊技盤5の遊技者が視認可能な位置(例えば飾り枠40等)に配置し、そこで第1特殊図柄や第2特殊図柄の変動表示を行うようにしてもよい。また、第1特殊図柄や第2特殊図柄を第1画像表示装置(メイン液晶)70で変動表示させるようにしてもよい。
第1保留数表示領域SH1は、第1特別図柄保留数(U1)を示す0〜4までの算用数字が表示されるようになっており、第1特別図柄保留数(U1)の増減に対応して表示される算用数字が変化するようになっている。
第2保留数表示領域SH1は、第2特別図柄保留数(U2)を示す0〜4までの算用数字が表示されるようになっており、第2特別図柄保留数(U2)の増減に対応して表示される算用数字が変化するようになっている。なお、第1保留数表示領域SH1と第2保留数表示領域SH2は区別可能なように色などの表示態様を変えるようにするとよい。
可動演出部材73は、第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置74によって発光することで発光演出を行うことが可能となっており、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置75(図6参照)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、演出図柄70aの変動表示の進行状態に合わせて複数のランプ(LED等)を所定の発光色で発光することで発光演出を行うようになっている。また、第1画像表示装置(メイン液晶)70の端部寄り(上方)に位置する待機位置(第1位置)と、第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央寄り(下方)に位置する演出位置(第2位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、演出ボタン17の操作によって発光演出や移動演出を行うように構成してもよい。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための遊技球払出装置100、島設備などから供給される遊技球を貯留して遊技球払出装置100に供給する遊技球貯留部101、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110Aと、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて遊技球払出装置100の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120Aと、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130Aと、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板180を内蔵した電源装置180A、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板90が設けられている。
(遊技機1の制御構成)
次に、図6を用いて遊技機1の制御構成について具体的に説明する。図6は、本発明の実施形態における遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b及び演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110c(記憶手段に相当)を備えた主制御ワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cを活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、被制御装置(各種ソレノイドや各種表示器)を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを払出制御基板120や演出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50a、入賞確認検出スイッチ52a、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a、RAMクリアスイッチ55a及び払出制御基板120等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチや各種検出センサからの検出信号等が主制御基板110に入力されると、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口開閉ソレノイド51b、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、遊技情報出力端子板90が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、各種表示器を制御するための表示制御信号及び遊技情報出力端子板から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板120は、主制御基板110からの払出コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御するとともに、遊技球の発射を制御する。払出制御基板120は、遊技球払出装置100を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と遊技球発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122を備える。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c、払出制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。払出CPU121aは、図示しない水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cを活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、遊技球払出装置100を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板130等に送信したりする。
払出制御部121の入力ポートには、開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a、遊技球払出装置100に設けられる払出球検出スイッチ100a及び遊技球貯留部101に設けられる球有り検出スイッチ101aなどが接続されており、払出制御部121の出力ポートには、遊技球払出装置100に設けられる払出モータ100bが接続されている。
払出制御部121では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、遊技球払出装置100に設けられる払出モータ100bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ100aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
発射制御部122は、図示しない制御回路、入力ポート及び出力ポート等を備えている。発射制御部122の入力ポートには、タッチセンサ15a及び発射ボリューム15bが接続されており、発射制御部122の出力ポートには、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド11bを駆動させるとともに、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド28bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材28が直結されており、回動軸が回転することで打出部材28が回転して遊技球Aを打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド28bの動作は、発射制御部122に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出コマンドの受信に基づき遊技に関する(遊技機1で行われる)演出を制御する。演出制御基板130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130cを備えた演出制御部130mと、第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71を制御する画像制御部140、音声出力装置(スピーカ)9を制御する音制御部150、枠用照明装置10や盤用照明装置74を制御するランプ制御部160、演出ボタン駆動モータ17bや盤用駆動装置75を制御する駆動制御部170と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている(変動表示実行手段、演出表示実行手段、エラー画像表示手段に相当)。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aからの入力信号に応じて、各種制御部(画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
演出制御基板130の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aなどが接続されている。演出制御基板130では、演出ボタン検出スイッチ17aから演出ボタン17が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ19aから十字キー19が操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
画像制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に所定の画像を表示させる制御を行う。画像制御部140は、演算処理を行う表示制御CPU140a、表示制御プログラムが格納された表示制御ROM140b、演算処理時のワークエリアとなる表示制御RAM140c、画像プロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)からなる描画制御部141、画像データ等が格納されたCGROM142、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM143及び入出力ポート等を備えている。
表示制御CPU140aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて表示制御ROM140bに記憶された表示制御プログラムを読み出し、表示制御RAM140cを活用しながら第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に画像を表示させるための制御を行う。
表示制御ROM140bは、マスクROMで構成されており、画像表示を行うための表示制御プログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の輝度のパラメータとなるデューティー比等の各種情報が含まれている。
描画制御部(VDP)141は、画像データが記憶されているCGROM142に接続されており、表示制御CPU140aからのコマンドと画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示させる画像(フレーム)、例えば、演出図柄画像、演出図柄の背景を構成する景色画像、キャラクタ画像及びセリフ画像などの個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは、個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM142は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM142は、描画制御部(VDP)141によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
また、CGROM142は、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM142は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAM143は、画像データの書き込み又は読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM143は、表示制御CPU140aから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画又は表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、描画制御部(VDP)141は、演出制御CPU140aからの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM142に記憶された描画データをVRAM143のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(LVDS信号やRGB信号等)を生成して、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に出力して種々の画像を表示させる。
なお、描画制御部(VDP)141には、水晶発振器から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に出力する。
また、画像制御部140と第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71との間には、画像データを所定の画像形式に変換して出力する汎用基板72が接続されている。汎用基板72は、画像データを表示する第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を接続したときとの解像度の違いなどを吸収する。
音制御部150は、音声出力装置9と接続しており、演出制御部130mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示に合わせて音声データや楽曲データ等を音声出力装置9から出力させる制御を行う。
ランプ制御部160は、枠用照明装置10及び盤用照明装置74が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、枠用照明装置10及び盤用照明装置74のLEDを点灯させたり消灯させたり点滅させたりといった点灯制御を行うことで発光演出を行う。
駆動制御部170は、演出ボタン駆動モータ17b及び盤用駆動装置75が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、演出ボタン駆動モータ17b及び盤用駆動装置75のモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで動作演出(前述した移動演出など)を行う。
電源基板180は、遊技機の外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成し、該メイン電源を遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に供給する(電源供給手段に相当)。電源基板180には、電源断(停電)が発生したか否かを検出するとともに、電源断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路182と、電源断(停電)時に主制御基板110に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路183を備える。また、電源基板180を遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチ(状態切替手段に相当)を遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御基板110へのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路182は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路183は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM121cの記憶内容が保持されることとなり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。なお、払出制御基板120や演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、特別図柄の大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口47が有する可動部材48に関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動部材48に関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば1/299と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば1/59.8と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が短く設定されやすい遊技状態をいう。例えば、普図ゲート44を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口47が例えば0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が例えば2.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば127/128と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート44を遊技球が通過すると、第2始動口47が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。また、非時短遊技状態では、普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば0/128となるようにしてもよい。
次に、図7乃至図9を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(特別図柄の大当たり抽選の大当たり判定テーブル)
図7は、大当たり判定テーブルを示す図である。具体的には、図7(a)は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき実行される大当たり抽選において使用される第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図7(b)は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき実行される大当たり抽選において使用される第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである。図7(a)と図7(b)とのテーブルでは、大当たり確率は同一であるが小当たり確率が異なる。
図7(a)、図7(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される大当たり判定用乱数値を判定するための大当たり判定値と、大当たり抽選の判定結果とが対応付けられている。
例えば、図7(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定され、高確率遊技状態であるときには、「7」から「16」の10個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。また、低確率遊技状態及び高確率遊技状態であるときには、「50」、「100」、「150」、「200」という5個の大当たり判定用乱数が「小当たり」と判定される。
また、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」、「50」、「100」、「150」、「200」以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定され、高確率遊技状態であるときには、「7」〜「16」、「50」、「100」、「150」、「200」以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定される。なお、意図的な電源断による大当たり判定用乱数値の初期化と所謂ぶら下がり基板との組み合わせによって大当たりを狙い撃ちされる可能性があるため、「0」については必ず「ハズレ」に設定するようにしている。
従って、大当たり判定用乱数値の乱数範囲が0から598であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/299であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は5倍アップして1/59.8である。なお、大当たりと判定される確率は5倍に限られず、3倍や10倍といった任意の値に設定してもよい。
(特別図柄判定テーブル)
図8は、大当たり抽選の判定結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定するための特別図柄判定テーブルを示す図である。具体的には、図8(a)は、大当たり当選のときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される大当たり用の特別図柄判定テーブルであり、図8(b)は、小当たり当選のときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される小当たり用の特別図柄判定テーブルであり、図8(c)は、ハズレ当選のときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照されるハズレ用の特別図柄判定テーブルである。
図8(a)に示すように大当たり用の特別図柄判定テーブルには、遊技球が入賞(入球)した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するための大当たり図柄判定値と、判定結果となる特別図柄の種類(種別)と、特別図柄の種類(種別)を示す停止特図データと、特別図柄の種別を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
第1始動口45に対応付けられた大当たり特別図柄A〜Fは、遊技者に有利な度合い(大入賞口50の開放態様及び/又は閉鎖態様)が異なる8ラウンドの確変大当たり遊技を発生させる特別図柄となっており、大当たり特別図柄Gは、8ラウンドの通常大当たりを発生させる特別図柄となっている。
第2始動口47に対応付けられた大当たり特別図柄I〜Kは、遊技者に有利な度合い(大入賞口50の開放態様及び/又は閉鎖態様)が異なる15ラウンドの確変大当たり遊技を発生させる特別図柄となっており、大当たり特別図柄Lは、15ラウンドの通常大当たりを発生させる特別図柄となっている。
なお、特別図柄A〜F、I〜Kによって発生する確変大当り遊技の終了後は、時短遊技回数と高確率遊技回数が10000回に設定される第2特定遊技状態(所謂確率変動遊技状態)に移行するとともに、特別図柄G及びLによって発生する通常大当たり遊技の終了後は、時短回数が100回で高確率遊技回数が0回に設定される第1特定遊技状態(所謂時間短縮遊技状態)に移行することとなる。
図8(b)に示すように小当たり用の特別図柄判定テーブルには、遊技球が入賞(入球)した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するための小当たり図柄判定値と、判定結果となる特別図柄の種別(種類)と、特別図柄の種別を示す停止特図データと、特別図柄の種別を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
小当たり図柄17及び18は、ラウンド数が設定されていないが大当たり特別図柄Fと大入賞口50の開閉態様が同一となる小当たり遊技を発生させる特別図柄となっている。なお、大当たり遊技と違って小当たり遊技の前後では遊技状態が変化しないように構成されている。
図8(c)に示すようにハズレ用の特別図柄判定テーブルには、遊技球が入賞(入球)した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するためのハズレ図柄判定値と、判定結果となる特別図柄の種類(種別)と、特別図柄の種別を示す停止特図データと、特別図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
ハズレ特別図柄19及び29は、大当たり遊技及び小当たり遊技のいずれも発生させることがない特別図柄となっている。なお、本発明の実施形態では、第1始動口45及び第2始動口47にそれぞれ1つのハズレ特別図柄が対応付けられているが、複数のハズレ特別図柄を対応付けるようにしてもよい。
なお、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり遊技の種類および大当たり遊技終了後の遊技状態が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技の種類と大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するものといえる。
(普通図柄用の当たり判定テーブル)
図9(a)は、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき実行される当たり抽選において使用される普通図柄用の当たり判定テーブルである。
図9(a)に示すように当たり判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される当たり判定用乱数値を判定するための当たり判定値と、当たり判定用乱数値の判定結果とが対応付けられている。
例えば、図9(a)に示す当たり判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「127」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であるときには「1」から「127」の127個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。従って、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/128であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は127/128である。
(普通図柄の停止図柄判定テーブル)
図9(b)は、当たり抽選の判定結果に対応する普通図柄の停止図柄を決定するための普通図柄の停止図柄判定テーブルである。
図9(b)に示すように停止図柄判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり抽選の結果を示す当たり判定結果と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される当たり図柄判定用乱数値を判定するための当たり図柄判定値と、判定結果となる普通図柄の種類(種別)と、普通図柄の種類を示す停止普図データと、普通図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される普図指定コマンドが対応付けられている。
普通図柄0は、第2始動口47の可動部材48を所定態様で開放させる補助遊技を発生させないハズレの普通図柄となっており、普通図柄1は、第2始動口47の可動部材48を1回(0.2秒間)だけ開放状態に変換する(第2始動口47のショート開放を行う)第1補助遊技を発生させる普通図柄となっており、普通図柄2は、第2始動口47の可動部材48を2回(0.2秒と3秒)に亘って開放状態に変換する(第2始動口47のロング開放を行う)第2補助遊技を発生させる普通図柄となっており、普通図柄3は、第2始動口47の可動部材48を2回(2.5秒と2.5秒)に亘って開放状態に変換する(第2始動口のロング開放を行う)第3補助遊技を発生させる普通図柄となっている。
(各種記憶領域)
図10は、メインRAM110cに設定される各種記憶領域を示す図である。具体的には、図10(a)は、第1始動口45及び/又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に各種の情報が記憶される特別図柄保留記憶領域を示す図であり、図10(b)は、特別図柄記憶領域の各記憶部の構成を示す図であり、図10(c)は、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に各種の情報が記憶される普通図柄保留記憶領域であり、図10(d)は、普通図柄保留記憶領域の各記憶部の構成を示す図である。
図10(a)に示すように特別図柄保留記憶領域は、第1特別図柄保留記憶領域と、第2特別図柄保留記憶領域と、特別図柄当該記憶領域とに分かれており、第1特別図柄保留記憶部及び第2特別図柄保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部まで分かれており、特別図柄当該記憶領域は第0記憶部によって構成されている。
なお、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部及び第4記憶部は、第1保留アイコン表示領域71Cの第1表示部71C1、第2表示部71C2、第3表示部71C3及び第4表示部71C4にそれぞれ対応する。また、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部及び第4記憶部が第2保留アイコン表示領域71Dの第1表示部71D1、第2表示部71D2、第3表示部71D3及び第4表示部71D4にそれぞれ対応する。さらに、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部は、当該変動アイコン表示領域71Eに対応する。
図10(b)に示すように各記憶部は、大当たり判定用乱数値を記憶するための大当たり判定用乱数記憶領域と、大当たり図柄判定用乱数値を記憶するための大当たり図柄判定用乱数記憶領域と、リーチ判定用乱数値を記憶するためのリーチ判定用乱数記憶領域と、特図変動パターン判定用乱数値を記憶するための特図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、第1始動口45に遊技球が入球した場合に、第1特別図柄保留記憶領域のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に特図判定情報(大当たり判定用乱数、大当たり図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数、特図変動パターン判定用乱数)が記憶される。また、第2始動口47に遊技球が入球した場合には、第2特別図柄保留記憶領域のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に特図判定情報(大当たり判定用乱数、大当たり図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数、特図変動パターン判定用乱数)が記憶される。
特別図柄当該記憶領域の第0記憶部は、第1特別図柄保留記憶領域又は第2特別図柄保留記憶領域のうち特別図柄の変動表示の開始条件が成立した方の記憶領域の第1記憶部に記憶されていた特図判定情報がシフトされることで、現在の特別図柄の変動表示に関する特図判定情報が記憶されることとなる。
図10(c)に示すように、普通図柄保留記憶領域は、第0記憶部から第4記憶部まで分かれており、各記憶部は、当たり判定用乱数値を記憶するための当たり判定用乱数記憶領域と、当たり図柄判定用乱数値を記憶するための当たり図柄判定用乱数記憶領域と、普図変動パターン判定用乱数値を記憶するための普図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に普図判定情報(当たり判定用乱数、当たり図柄判定用乱数、普図変動パターン判定用乱数)が記憶される。第0記憶部は、普通図柄の変動表示の開始条件が成立した場合に第1記憶部に記憶されていた普図判定情報がシフトされることで、現在の普通図柄の変動表示に関する普図判定情報が記憶されることとなる。
(遊技情報出力端子板から出力される信号)
図11は、複数の端子が設けられる遊技情報出力端子板90から外部の装置(呼び出しランプ、ホールコンピュータ、球貸機等)に送信される信号を示す図である。具体的には、「始動口入賞信号」、「図柄確定信号」、「大当たり信号」、「小当たり信号」、「時短状態信号」、「固有情報信号」、「セキュリティ信号1(磁気異常信号)」、「セキュリティ信号2(電波異常信号)」、「セキュリティ信号3(不正入賞信号)」、「セキュリティ信号4(異常入賞信号)」、「セキュリティ信号5(枠開放信号)」、「賞球予定信号」、「賞球完了信号」の13種類の信号が遊技情報出力端子板を介して出力されるようになっている。
「始動口入賞信号」は、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞する毎に、遊技情報出力端子板90の第1端子から128msに亘って出力される。
「図柄確定信号」は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が停止される毎に、遊技情報出力端子板90の第2端子から128msに亘って出力される。
「大当たり信号」は、前述した大当たり遊技(特別遊技状態)が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第3端子から大当たり遊技の発生期間に亘って継続して出力される。
「小当たり信号」は、前述した小当たり遊技(補助遊技)が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第4端子から小当たり遊技の発生期間に亘って継続して出力される。
「時短状態信号」は、前述した時短遊技状態が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第5端子から時短遊技状態の発生期間に亘って出力される。
「固有情報信号」は、遊技機1に電源が投入(電源投入または電源復旧)される毎に、遊技情報出力端子板90の第6端子から3000msに亘って出力される。なお、固有情報信号の詳細については後述する。
「セキュリティ信号1(磁気異常信号)」は、異常な磁力を検出するなどの磁気異常が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第7端子から128msに亘って出力される。なお、磁気異常の詳細については後述する。
「セキュリティ信号2(電波異常信号)」は、異常な電波を検出するなどの電波異常が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第8端子から128msに亘って出力される。なお、電波異常の詳細については後述する。
「セキュリティ信号3(不正入賞信号)」は、開放状態となっていない(入賞可能期間外に)第2始動口47や大入賞口50に遊技球が入賞する不正入賞が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第9端子から128msに亘って出力される。なお、不正入賞の詳細については後述する。
「セキュリティ信号4(異常入賞信号)」は、各種入賞口に入賞した遊技球数と入賞球流路52を通過した遊技球数とが一致しない異常入賞が発生する毎に、遊技情報出力端子板90の第10端子から128msに亘って出力される。なお、異常入賞の詳細については後述する。
「セキュリティ信号5(枠開放信号)」は、ガラス枠4が開放するガラス枠開放が検出される毎に、遊技情報出力端子板90の第11端子からガラス枠4の開放期間に亘って出力される。なお、ガラス枠開放の詳細については後述する。
「賞球予定信号」は、各種入賞口への遊技球の入賞によって10個の賞球が払い出されることが決定される毎に、遊技情報出力端子板90の第12端子から256msに亘って出力される。
「賞球完了信号」は、遊技球払出装置100から10個の賞球の払い出しが完了する毎に、遊技情報出力端子板90の第13端子から256msに亘って出力される。
なお、セキュリティ信号1〜5については、セキュリティ異常があったことを外部の装置に通知することができれば事足りるという事情から、遊技情報出力端子板の同一の端子から信号の種類を区別せずに出力するようにしてもよい。また、セキュリティ信号5については、ガラス枠の開放期間に亘って出力するのではなく、他のセキュリティ信号と同様に128msに亘って出力するようにしてもよい。また、セキュリティ信号1〜4については、セキュリティ信号5と同じように異常の発生期間に亘って出力するようにしてもよい。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図12を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図12は、主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板180から電源電圧が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、メインCPU110aは、ステップS10において、後述する初期化処理を行い、ステップS20において特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および大当たり図柄判定用乱数値を更新する処理を行い、ステップS30において大当たり判定用初期値乱数、大当たり図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数、当たり図柄判定用初期値乱数の更新を行う初期値乱数更新処理を行う。
次に、メインCPU110aは、ステップS40において、電源断(停電)が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板180の電断検出回路から電断検出信号が入力されたか否かを判定し、電断検出信号が入力されていない場合(S40:No)には、ステップS20に移行し、電断検出信号が入力された場合(S40:Yes)には、ステップS41に移行する。
メインCPU110aは、ステップS41において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS42において、払出制御基板120に対して電源遮断の処理を開始したことを通知するための電源遮断指定コマンドを送信する電源遮断指定コマンド送信処理を行う。
続いて、メインCPU110aは、ステップS43において、電源遮断指定コマンドを受信した払出制御基板120から送信されてくる残り払出数指定コマンドを受信するための残り払出数指定コマンド受信処理を行う。なお、残り払出数指定コマンドとは、電源遮断指定コマンドを受信した際に払出制御基板120の払出RAM121cに記憶されている遊技球の残り払出数を示すコマンドである。
メインCPU110aは、ステップS44において、メインRAM110cに記憶される払出カウンタに払出制御基板120から受信した残り払出数指定コマンドにより特定される残り払出数をセーブ(記憶)し、ステップS45において、出力ポートをクリアする処理を行い、ステップS46においてメインRAM110cのチェックサムを算出して所定の記憶領域に記憶させる処理を行い、ステップS47において、電源断からの復旧時に参照するバックアップフラグをONする処理を行い、ステップS48において、RAMアクセスを禁止する処理を行い、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
(主制御基板の初期化処理)
図13を用いて、主制御基板110の初期化処理を説明する。図13は、主制御基板における初期化処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS10−1において、払出制御基板120や演出制御基板130の方が早くに起動が完了するように1000msの時間待ちを行い、ステップS10−2においてメインRAM110cへのアクセスを許可する。
次に、メインCPU110aは、ステップS10−3において、RAMクリアスイッチ55aがONしているか否かの判定を行う。そして、RAMクリアスイッチ55aがONしていない場合(S10−3:No)には、ステップS10−4に処理を移し、RAMクリアスイッチ55aがONしている場合(S10−3:Yes)には、ステップS10−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS10−4において、メインRAM110cに記憶されるバックアップフラグがONか否かの判定を行う。バックアップフラグがONの場合(S10−4:Yes)には、ステップS10−5に処理を移し、バックアップフラグがONでない場合(S10−4:No)には、ステップS10−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS10−5において、メインRAM110cのチェックサムを算出し、ステップS10−6において、メインRAM110aに記憶されるチェックサムと算出したチェックサムとを比較し、チェックサムが正常か否かの判定を行う。チェックサムが正常の場合(S10−6:Yes)には、ステップS10−7に処理を移し、チェックサムが正常でない場合(S10−6:No)には、電源断前の制御状態に正常に復帰できないものとしてステップS10−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS10−7において、メインRAM110cに記憶されるバックアップフラグ及びチェックサムをクリアし、ステップS10−8において電源復旧時のメインRAM110cの設定処理を行う。この設定処理を行うことで遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる(制御状態復帰手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS10−9において、電源復旧指定コマンド送信処理を行う。具体的には、ステップS10−8において、復旧した現在の遊技状態を参照し、現在の遊技状態に対応する電源復旧指定コマンド(後述する客待ち用電源復旧指定コマンド、特図変動中用電源復旧指定コマンド、大当たり中用電源復旧指定コマンドの何れか)を演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では現在の遊技状態を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS10−10において、固有情報信号送信処理を行う。具体的には、固有情報信号として遊技機1の製造元を識別するためのメーカーコードと、遊技機1の機種を識別するための型式コード、主制御ワンチップマイコン110mの所定の記憶部に記憶された固有ID等からなる39バイトの固有情報をシリアルデータとして3秒間に亘って遊技情報出力端子板90から出力する。
メインCPU110aは、ステップS10−11において、メインRAM110c及びスタック領域の記憶内容をクリアし、ステップS10−12において、電源投入時のメインRAM110cの設定処理を行う。この設定処理を行うことで遊技の進行状態(制御状態)が初期化されるので、遊技機1の出荷時の状態から遊技を行うことが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS10−13において、電源投入指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインRAM110cをクリア(初期化)したことを示す電源投入指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では遊技の進行状態(制御状態)が初期化されたことを把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS10−14において、上述したステップS10−10と同じ内容の固有情報信号送信処理を行い、ステップS10−15において、RAMクリアスイッチ55aがONしたか否かの判定を行う。RAMクリアスイッチ55aがONした場合(S10−15:Yes)には、ステップS10−16に処理を移行し、RAMクリアスイッチ55aがONしていない場合(S10−15:No)には、ステップS10−15を繰り返し行う。
続いて、メインCPU110aは、ステップS10−16において、メインRAM110cに記憶される払出カウンタを参照し、ステップS10−17において、払出カウンタにより特定される残り払出数に対応する初期払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信する初期払出数指定コマンド送信処理を行う。これにより、払出制御基板120では電断時に払い出していた遊技球の残り払出数を把握(特定)することが可能となり、遊技球払出装置100から残り払出数を適切に払い出させることが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS10−18において、CTC(カウンタタイマサーキット)の起動処理を行い、ステップS10−19において、乱数回路の起動処理を行い、ステップS10−20において割込みを許可する。この処理を終了すると今回の初期化処理を終了する。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図14を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図14は、主制御基板110におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS110において、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材48の開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタなどのカウンタから1を減算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、当たり図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値の更新を行う特定乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、大当たり図柄判定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、当たり図柄判定用初期値乱数値を更新する初期値乱数更新処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a、入賞確認検出スイッチ52aの各種スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図15を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特別図柄保留記憶判定(大当たり判定など)、特別図柄の表示制御、大入賞口50(開閉部材51)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図22を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普通図柄保留記憶判定(当たり判定など)、普通図柄の表示制御、第2始動口47(可動部材48)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。具体的には、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部に普図判定情報が記憶されているか否かを判定し、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部に普図判定情報が記憶されていない場合には、今回の普図普電制御処理を終了する。
一方、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部に普図判定情報が記憶されている場合には、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に普図判定情報をシフトし、第0記憶部にシフトした普図判定情報の当たり判定用乱数と時短遊技状態の有無とに基づいて当たりか否かを判定する当たり判定処理を実行し、当たり判定の結果と普図判定情報の当たり図柄判定用乱数とに基づいて普通図柄の種類を決定する普通図柄決定処理を実行し、時短遊技状態の有無と当たり判定の結果と普図判定情報の普図変動パターン乱数とに基づいて普通図柄の変動時間を決定する普図変動パターン判定処理を実行する。
その後、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄決定処理で決定された種類の普通図柄を停止表示し、停止表示された普通図柄が当たりに対応する普通図柄1〜3の何れかであれば、第2始動口47の可動部材48を停止表示された普通図柄に対応する開閉態様によって開閉変換する補助遊技を実行する一方、停止表示された普通図柄がハズレに対応する普通図柄0であれば、補助遊技を実行しない。
次に、メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御基板120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板120に送信したり、それぞれの賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを生成して、生成した払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信したりする払出制御処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS600において、磁気検出センサ53a及び電波検出センサ54aからの入力信号に基づいて、磁気異常や電波異常の発生を判定し、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを演出制御基板130に送信するための準備を行う磁気・電波異常判定処理を行う。詳しくは、図24を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS700において、遊技情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、大入賞口開閉ソレノイド51bに出力する大入賞口開閉データ、特別図柄表示器60、61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、特別図柄保留表示器63、64に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成するデータ作成処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS800において、上記S700で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信する払出コマンド送信処理や、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理を実行する出力制御処理を行う。
なお、主制御基板110と払出制御基板120との間で送信されるコマンドの種類については、図28を用いて後述し、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種類については、図29及び図30を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS900において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(主制御基板の入力制御処理)
図15を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図15は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口43に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図16を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、大入賞口検出スイッチ50aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口50に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図17を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図18を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口47に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図19を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理では、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が普図ゲート44を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図20を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS260において、入賞確認検出スイッチ入力処理を行う。この入賞確認検出スイッチ入力処理では、入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が入賞球流路52を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図21を用いて後述する。
(主制御基板の一般入賞口検出スイッチ入力処理)
図16を用いて、主制御基板110の一般入賞口検出スイッチ入力処理を説明する。図16は、主制御基板110における一般入賞口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS210−1において、一般入賞口検出スイッチ43aからの検出信号を入力したか否かを判定する。一般入賞口検出スイッチ43aからの検出信号を入力した場合(S210−1:Yes)には、ステップS210−2に処理を移し、一般入賞口検出スイッチ43aからの検出信号を入力しなかった場合(S210−1:No)には、今回の一般入賞口検出信号入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS210−2において、賞球のために用いる10個賞球カウンタに10個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS210−3において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の個数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)し、今回の一般入賞口検出信号入力処理を終了する。
(主制御基板の大入賞口検出スイッチ入力処理)
図17を用いて、主制御基板110の大入賞口検出スイッチ入力処理を説明する。図17は、主制御基板110における大入賞口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS220−1において、大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力したか否かを判定する。大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力した場合(S220−1:Yes)には、ステップS220−2に処理を移行し、大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力しなかった場合(S220−1:No)には、今回の大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS220−2において、賞球のために用いる15個賞球カウンタに15個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS220−3において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の個数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
メインCPU110aは、ステップS220−4において、現在の遊技進行が特別遊技状態(大当たり遊技)中であるか否かを判定する。特別遊技状態中である場合(S220−4:Yes)には、ステップS220−10に処理を移行し、特別遊技状態中でない場合(S220−4:No)には、ステップS220−5に処理を進める。
メインCPU110aは、ステップS220−5において、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)し、ステップS220−6において、不正入賞球カウンタ(E)が規定個数(10個)よりも多いか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。規定個数(10個)よりも多い場合(S220−6:Yes)には、ステップS220−7に処理を移行し、規定個数(10個)以下の場合(S220−6:No)には、今回の大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS220−7において、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、不正入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、後述する不正入賞報知を行って不正入賞が発生した旨を報知する。
メインCPU110aは、ステップS220−8において、不正入賞(不正入球)が発生したことを示す不正入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、不正入賞信号が遊技情報出力端子板90の第9端子から出力され、外部の装置では不正入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS220−9において、不正入賞球カウンタ(E)を0クリアして、今回の大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。このように、不正入賞球カウンタ(E)の値を0クリアしておくことで、次に大入賞口検出スイッチ入力処理が実行されたとしても、直ちに不正入賞用エラー指定コマンドや不正入賞信号が送信されることはない。
メインCPU110aは、ステップS220−10において、特別遊技状態(大当たり遊技)中に大入賞口50に入賞(入球)した遊技球の個数を示す大入賞口入賞球カウンタ(C)に「1」を加算して更新(C←C+1)し、今回の大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図18を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図18は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230−1において、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合(S230−1:Yes)には、ステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合(S230−1:No)には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS230−3において、メインCPU110aは、入賞口に入賞(入球)した遊技球の個数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
メインCPU110aは、ステップS230−4において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)が4未満であった場合(S230−4:Yes)には、ステップS230−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)が4未満でない場合(S230−4:No)には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−5において、第1特別図柄保留数(U1)に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行い、ステップS230−6において、大当たり判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS230−7において、大当たり図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄判定用乱数値を記憶し、ステップS230−8において、小当たり図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS230−9において、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を記憶する。
以上により、第1特別図柄保留憶領域の所定の記憶部には、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、小当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値等からなる第1保留記憶が記憶されることとなる(判定情報取得手段、判定情報記憶手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS230−10において、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、図示しない事前判定テーブルを参照し、今回取得した大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、小当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値等に基づいて、新たに記憶された第1保留記憶の判定結果(判定情報)を当該第1保留記憶に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に演出制御基板130に通知するための第1始動入賞情報を決定する。
メインCPU110aは、ステップS230−11において、上記ステップS230−10の第1事前判定処理で決定された第1始動入賞情報に対応する第1始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を第1始動入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第1始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第1始動入賞指定コマンドを解析し、当該第1始動入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出などの先読み演出を実行することができる。
メインCPU110aは、ステップS230−12において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)を参照し、上記ステップS230−5で更新された第1特別図柄保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板の第2始動口検出スイッチ入力処理)
図19を用いて、主制御基板110の第2始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図19は、主制御基板110における第2始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS240−1において、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力した場合(S240−1:Yes)には、ステップS240−2に処理を移し、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力しなかった場合(S240−1:No)には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS240−2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS240−3において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
メインCPU110aは、ステップS240−4において、補助遊技(当たり状態)中であるか否かを判定する。補助遊技中である場合(S240−4:Yes)にはステップS240−10に処理を移し、補助遊技(当たり状態)中でない場合(S240−4:No)には、ステップS240−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS240−5において、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)する。
メインCPU110aは、ステップS240−6において、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数(10個)よりも多いか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。規定個数(10個)よりも多い場合(S240−6:Yes)には、ステップS240−7に処理を移し、規定個数(10個)以下の場合(S240−6:No)には、ステップS240−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS240−7において、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、不正入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、後述する不正入賞報知を行って不正入賞エラーが発生した旨を報知する。
メインCPU110aは、ステップS240−8において、不正入賞(不正入球)が発生したことを示す不正入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、不正入賞信号が遊技情報出力端子板90の第9端子から出力され、外部の装置では不正入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS240−9において、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正賞入球カウンタ(E)の値を0クリアする。このように、不正入賞球カウンタ(E)の値を0クリアしておくことで、次に第2始動口検出スイッチ入力処理が実行されたとしても、直ちに不正入賞用エラー指定コマンドや不正入賞球信号が送信されることはない。
メインCPU110aは、ステップS240−10において、補助遊技(当たり遊技)中に第2始動口47に入賞(入球)した遊技球の個数を示す第2始動口入賞カウンタ(L)に「1」を加算して更新(L←L+1)する。
メインCPU110aは、ステップS240−11において、第2特別図柄保留記憶領域に記憶されている第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)が4未満であるか否かを判定する。第2特別図柄保留数(U2)が4未満であった場合(S240−11:Yes)には、ステップS240−12に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)が4未満でない場合(S240−11:No)には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS240−12において、第2特別図柄保留数(U2)に「1」を加算して更新(U2←U2+1)する処理を行い、ステップS240−13において、大当たり判定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS240−14において、大当たり図柄判定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄判定用乱数値を記憶し、ステップS240−15において、小当たり図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS240−16において、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を記憶する。
以上により、第2特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、小当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値等からなる第2保留記憶が記憶されることとなる(判定情報取得手段及び判定情報記憶手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS240−17において、第2事前判定処理を行う。この第2事前判定処理では、図示しない事前判定テーブルを参照し、今回取得した大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、小当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値等に基づいて、新たに記憶された第2保留記憶の判定結果(判定情報)を当該第2保留記憶に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に演出制御基板130に通知するための第2始動入賞情報を決定する。
メインCPU110aは、ステップS240−18において、上記ステップS240−17の第2事前判定処理で決定された第2始動入賞情報に基づいた第2始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第2始動入賞情報を第2始動入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第2始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第2始動入賞指定コマンドを解析し、当該第2始動入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前の1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告などの先読み演出を実行することができる。
メインCPU110aは、ステップS240−19において、第2特別図柄保留記憶領域されている第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)を参照し、上記ステップS240−12で更新された第2特別図柄保留数(U2)に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板のゲート検出スイッチ入力処理)
図20を用いて、主制御基板110のゲート検出スイッチ入力を説明する。図20は、主制御基板110におけるゲート検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS250−1において、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか否かを判定する。ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力した場合(S250−1:Yes)には、ステップS250−2に処理を移し、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力しなかった場合(S250−1:No)には、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS250−2において、普通図柄保留数記憶領域に記憶されている普図保留記憶の個数である普通図柄保留記憶数(G)が4未満であるか否かを判定する。普通図柄保留数(G)が4未満であった場合(S250−2:Yes)には、ステップS250−3に処理を移し、普通図柄保留数(G)が4未満でない場合(S250−2:No)の場合には、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS250−3において、普通図柄保留数(G)に「1」を加算して更新(G←G+1)する処理を行い、ステップS250−4において、当たり判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した当たり判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS250−5において、当たり図柄判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した当たり図柄判定用乱数値を記憶し、ステップS250−6において、普図変動パターン判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図変動パターン判定用乱数値を記憶する。
以上により、普通図柄保留憶領域の所定の記憶部には、当たり判定用乱数値、当たり図柄用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等からなる普図保留記憶が記憶されることとなる(普図判定情報取得手段及び普図判定情報記憶手段に相当)。
(主制御基板の入賞確認検出スイッチ入力処理)
図21を用いて、主制御基板110の入賞確認検出スイッチ入力処理を説明する。図21は、主制御基板110における入賞確認検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS260−1において、入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力したか否かを判定する。入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力した場合(S260−1:Yes)には、ステップS260−2に処理を移し、入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力しなかった場合(S260−1:No)には、ステップS260−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS260−2において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)から「1」を減算して更新(D←D−1)し、ステップS260−3において、入賞球カウンタ(D)の値が上限値(20個)よりも多いか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。上限値(20個)よりも多い場合(S260−3:Yes)には、入賞口に入賞した遊技球の数が入賞球流路52から排出された遊技球の数よりも過多であるとしてステップS260−5に処理を移し、上限値(20個)以下の場合(S260−3:No)には、ステップS260−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS260−4において、入賞球カウンタ(D)の値が下限値(−10個)よりも少ないか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。下限値(−10個)よりも少ない場合(S260−4:Yes)には、入賞口に入賞した遊技球の数よりも入賞球流路52から排出された遊技球の数が過多であるとしてステップS260−5に処理を移し、下限値(−10個)以上の場合(S260−4:No)には、今回の入賞確認検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS260−5において、各種入賞口に入賞した遊技球の個数と入賞球流路52から排出される遊技球の個数とが乖離する(一致しない)異常入賞(異常入球)が発生したものとして異常入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、異常入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、後述する異常入賞報知を行って異常入賞が発生した旨を報知する。
メインCPU110aは、ステップS260−6において、異常入賞(異常入球)が発生したことを示す異常入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をセットする。これにより、異常入賞信号が遊技情報出力端子板90の第10端子から出力され、外部の装置では異常入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS260−7において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)の値を0クリアする。このように、入賞球カウンタ(D)を0クリアしておくことで、次に入賞確認検出スイッチ入力処理が実行されたとしても、直ちに異常入賞用エラー指定コマンドや異常入賞球信号が送信されることはない。
なお、本発明の実施形態では、異常入賞の発生を判定するための一方の判定値である上限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのプラス方向への乖離量(幅)を、他方の判定値である下限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのマイナス方向への乖離量(幅)よりも大きく設定している。つまり、マイナス方向への乖離量の方が小さい値になっている。これにより、各種入賞口へ入賞した遊技球が入賞球流路52を流下する分のタイムラグを吸収して入賞球過多による異常入賞の誤判定を軽減しつつ、入賞確認検出スイッチ52aの周辺の構造上の問題からなる入賞球過少による異常入賞の発生を速やかに発見することが可能となる。
なお、異常入賞の発生を判定するための一方の判定値である上限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのプラス方向への乖離量(幅)よりも、他方の判定値である下限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのマイナス方向への乖離量(幅)の方を大きな値に設定してもよいし、両者を同じ値に設定してもよい。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図22を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図22は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当たり遊技処理(ステップS360)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくこととなる。
メインCPU110aは、ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する特図変動パターン決定処理等を行ってステップS320の特別図柄変動処理に移行させる処理(特図特電処理データに「1」をセット)を行う。この特別図柄記憶判定処理については、詳しくは図23を用いて、後述することにする。
メインCPU110aは、ステップS320の特別図柄変動処理においては、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、特別図柄の変動時間が経過した場合には、特別図柄の変動表示を停止させて特別図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特別図柄の停止時間をセットしてステップS330の特別図柄停止処理に移行させる処理(特図特電処理データに「2」をセット)を行う。
メインCPU110aは、ステップS330の特別図柄停止処理においては、特別図柄の停止時間が経過したか否かを判定し、特別図柄の停止時間が経過した場合には、時短回数(J)、時短遊技フラグ、高確率遊技回数(X)、高確率遊技フラグの更新処理を行い、停止表示された特別図柄(大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄)に対応する処理に移行させるための処理(特図特電処理データに「0」または「3」または「5」をセット)を行う。
メインCPU110aは、ステップS340の大当たり遊技処理においては、大当たり遊技の進行(大入賞口50の開閉等)を制御する処理を行い、大当たり遊技がエンディングまで移行するとステップS350の大当たり遊技終了処理に移行させる処理(特図特電処理データに「4」をセット)を行う。
メインCPU110aは、ステップS350の大当たり遊技終了処理においては、高確率遊技状態または低確率遊技状態のいずれかの確率遊技状態を設定するとともに、時短遊技状態または非時短遊技状態のいずれかの遊技状態を設定し、ステップS310の特別図柄記憶判定処理に移行させるための処理(特図特電処理データに「0」をセット)を行う。
メインCPU110aは、ステップS360の小当たり遊技処理においては、小当たり遊技の進行(大入賞口50の開閉等)を制御する処理を行い、小当たり遊技がエンディングまで移行するとステップS310の特別図柄記憶判定処理に移行させるための処理(特図特電データに「0」をセット)を行う。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図23を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を説明する。図23は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS310−1において、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中でない(特別図柄時間カウンタ=0)場合(S310−1:No)には、ステップS310−2に処理を移し、特別図柄の変動表示中である(特別図柄時間カウンタ≠0)場合(S310−1:Yes)には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS310−2において、第2特別図柄保留記憶領域に記憶されている第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)が1以上であるかを判定する。第2特別図柄保留数(U2)が1以上であると判定した場合(S310−2:Yes)には、ステップS310−3に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)が1以上でない場合(S310−2:No)には、ステップS310−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−3において、第2特別図柄保留数(U2)から「1」を減算して更新(U2←U2−1)する。
メインCPU110aは、ステップS310−4において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)が1以上であると判定した場合(S310−4:Yes)には、ステップS310−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)が1以上でない場合(S310−4:No)には、ステップS319−1に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−5において、第1特別図柄保留数(U1)から「1」を減算して更新(U1←U1−1)する。
メインCPU110aは、ステップS310−6において、上記ステップS310−3またはS310−5において減算された特別図柄保留数(U1またはU2)に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄保留記憶領域または第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、小当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値が消去される。
なお、本実施形態では、ステップS310−2からS310−6において第2特別図柄保留記憶領域を第1特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフト(消化)させることとしたが、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞した順序で、第1特別図柄保留記憶領域、又は第2特別図柄保留記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄保留記憶領域を第2特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
メインCPU110aは、ステップS310−7において、上記ステップS310−3またはステップS310−5で減算された第1特別図柄保留数または第2特別図柄保留数(U2)に基づいて、特別図柄記憶指定コマンドを決定し、決定した特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS311において、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されたデータ(大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、小当たり判定用乱数値、小当たり図柄判定用乱数値)に基づいて大当たりとするか否か、小当たりとするか否かの判定を行うとともに、判定結果に対応する特別図柄(大当たり特別図柄、小当たり特別図柄、ハズレ特別図柄)を決定し、決定された特別図柄に対応する特図の停止図柄データを記憶するとともに、停止図柄データに対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする大当たり判定処理を実行する(特別遊技判定手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS312において、特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値)に基づいて特別図柄の変動パターンを決定する処理を行う。なお、変動パターン決定は、図示しない変動パターン決定テーブルを参照して、大当たり判定の結果、特別図柄の種類、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図変動パターンを決定する。
メインCPU110aは、ステップS313において、上記ステップS312で決定した変動パターンに対応する特図変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS314において、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS315において、上記ステップS312で決定した変動パターンに基づく特別図柄の変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS316において、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600のデータ作成処理でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700の出力制御処理で出力されることで、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61で特別図柄の変動表示が開始される。
メインCPU110aは、ステップS317において、特別図柄の変動表示が行われていない客待ち状態であるか否かを判定するための客待ち状態判定フラグに「00H」をセットし、ステップS318において特図特電処理データに「1」をセットし、上述した特別図柄変動処理に移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS319−1において、客待ち状態判定フラグが「01H」であるか否かを判定する。客待ち状態判定フラグが「01H」でない場合(S319−1:Yes)には、ステップS319−2に処理を移し、客待ち状態判定フラグが「01H」である場合(S319−1:No)には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS319−2において、特別図柄の変動表示が行われていない客待ち状態であるか否かを判定するための客待ち状態判定フラグに「01H」をセットし、ステップS319−3において、客待ち状態であることを示す客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
(主制御基板の磁気・電波異常判定処理)
図24を用いて、主制御基板110の磁気・電波異常判定処理を説明する。図24は、主制御基板110の磁気・電波異常判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS600−1において、磁気検出センサ53aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。磁気検出センサ53aからの検出信号を入力した場合(S600−1:Yes)には、ステップS600−2に処理を移行し、磁気検出センサ53aからの検出信号が入力されなかった場合(S600−1:No)には、ステップS600−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS600−2において、所定の磁力を超える磁気が継続して検出された時間(回数)を測定するための磁気検出カウンタ(M)に「1」を加算して更新(M←M+1)する。
メインCPU110aは、ステップS600−3において、磁気検出カウンタ(M)の値が規定値(50)よりも多いか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。磁気検出カウンタ(M)の値が規定値(50)よりも多い場合(S600−3:Yes)には、ステップS600−4に処理を移し、磁気検出カウンタ(M)が規定値(50)以下の場合(S600−3:No)には、ステップS600−7に処理を移す。なお、磁気・電波異常判定処理は4ms毎に実行されるタイマ割込処理内にて実行される処理であるため、磁気検出カウンタ(M)が規定値に到達していると所定の磁力を超える磁気が0.2秒継続して検出されたことになる。
メインCPU110aは、ステップS600−4において、所定の磁力を超える磁気が継続して検出される磁気異常が発生したものとして磁気異常用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、磁気異常用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、後述する磁気異常報知を行って磁気異常が発生した旨を報知する。
メインCPU110aは、ステップS600−5において、磁気異常が発生したことを示す磁気異常信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をセットする。これにより、磁気異常信号が遊技情報出力端子板90の第7端子から出力され、外部の装置では磁気異常が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS600−6において、所定の磁力を超える磁気が継続して検出された時間を測定するための磁気検出カウンタ(M)の値を0クリアする。このように、磁気検出カウンタ(M)の値を0クリアしておくことで、次に磁気・電波異常判定処理が実行されたとしても、直ちに磁気異常用エラー指定コマンドや磁気異常信号が送信されることはない。
メインCPU110aは、ステップS600−7において、電波検出センサ54aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。電波検出センサ54aからの検出信号が入力された場合(S600−7:Yes)には、ステップS600−8に処理を移行し、電波検出センサ54aからの検出信号が入力されなかった場合(S600−7:No)には、ステップS600−12に処理を移行する。
メインCPU110aは、ステップS600−8において、所定の周波数の電波が継続して検出された時間(回数)を測定するための電波検出カウンタ(N)に「1」を加算して更新(N←N+1)する。
メインCPU110aは、ステップS600−9において、電波検出カウンタ(N)の値が規定値(50)よりも多いか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。電波検出カウンタ(N)の値が規定値(50)よりも多い場合(S600−9:Yes)には、ステップS600−10に処理を移し、電波検出カウンタ(N)の値が規定値(50)以下の場合(S600−9:No)には、今回の磁気・電波異常判定処理を終了する。なお、磁気・電波異常判定処理は4ms毎に実行されるタイマ割込処理内にて実行される処理であるため、電波検出カウンタ(N)が規定値に到達していると所定の周波数の電波が0.2秒継続して検出されたことになる。
メインCPU110aは、ステップS600−10において、所定の周波数の電波が継続して検出される電波異常が発生したものとして電波異常用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、電波異常用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、後述する電波異常報知を行って電波異常が発生した旨を報知する。
メインCPU110aは、ステップS600−11において、電波異常が発生したことを示す電波異常信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をセットする。これにより、電波異常信号が遊技情報出力端子板90の第8端子から出力され、外部の装置では電波異常が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS600−12において、所定の周波数の電波が継続して検出された時間を測定するための電波検出カウンタ(N)の値を0クリアして、今回の磁気・電波異常判定処理を終了する。このように、電波検出カウンタ(N)の値を0クリアしておくことで、次に磁気・電波異常判定処理が実行されたとしても、直ちに電波異常用エラー指定コマンドや電波異常信号が送信されることはない。
(払出制御部のメイン処理)
図25を用いて、払出制御部121のメイン処理を説明する。図25は、払出制御部121のメイン処理を示すフローチャートである。
まず、払出CPU121aは、ステップH10において、初期化処理を行う。具体的には、払出RAM121c及びスタック領域の記憶内容をクリアし、電源投入時の払出RAM121cの設定処理を行う。
払出CPU121aは、ステップH20において、電源遮断指定コマンドを受信したか否かの判定を行う。電源遮断指定コマンドを受信した場合(H20:Yes)には、ステップH21に処理を移し、電源遮断指定コマンドを受信していない場合(H20:No)には、ステップH20を繰り返し行う。
払出CPU121aは、ステップH21において、割込みを禁止し、ステップH22において、払出RAM121cの払出カウンタ記憶領域に記憶されている払出カウンタから未払出数をロードし、ステップH23において、ロードした未払出数に対応する残り払出数指定コマンドを主制御基板110に送信するための電源遮断時コマンド送信処理を行う。これにより、主制御基板110では、電源断(停電)時に払い出していた遊技球の残り払出数(未払出数)を把握(特定)することが可能となり、電源投入(復旧)時に残り払出数に対応する初期払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信することが可能となる。
払出CPU121aは、ステップH24において、出力ポートをクリアする処理を行い、ステップH25において、RAMアクセスを禁止し、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
(払出制御部のタイマ割込処理)
図26を用いて、払出制御部121のタイマ割込処理を説明する。図26は、払出制御部121におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。払出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、払出CPU121aは、ステップH100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる処理を行い、ステップH200において、払出RAM121cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するコマンド解析処理を行う
なお、払出制御部121では、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、受信したコマンドを受信バッファに格納するコマンド受信割込処理(図示省略)が行われ、その結果としてステップH200のコマンド解析処理を行うことが可能となる。
払出CPU121aは、ステップH300において、遊技球払出装置100の払出モータ100bの駆動時間や1単位(15個)の遊技球の払出後に設けられるインターバル時間などの払出タイマカウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、駆動時間タイマカウンタ、インターバル時間タイマカウンタなどのカウンタから1を減算する処理を行う。
払出CPU121aは、ステップH400において、開放検出スイッチ31a、払出球検出スイッチ100a、受け皿満杯検出スイッチ32a、球有り検出スイッチ101aなどの各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合には所定のデータをセットするなどの入力制御処理を行う。
払出CPU121aは、ステップH500において、主制御基板110から送信される初期払出数指定コマンドおよび払出数指定コマンドに対応する払出数分の遊技球を遊技球払出装置100から払い出すための賞球制御処理を行う。
払出CPU121aは、ステップH600において、遊技機1に併設される球貸機(図示省略)と球貸通信を行いながら100円に相当する数分の遊技球を1単位として遊技球払出装置100から払い出すための球貸制御処理を行う。なお、この球貸制御処理は、貸出返却操作部20の貸出ボタンが操作されたことに基づき行われる。
払出CPU121aは、ステップH700において、開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a及び球有り検出スイッチ101a等からの入力信号に基づいて、枠開放、下受け皿12の満杯、払出異常などのイベントの発生を判定し、枠開放用エラー指定コマンド、満杯異常用エラー指定コマンド及び払出異常用エラー指定コマンド等を主制御基板110に送信するための準備を行うイベント判定処理を行う。詳しくは、図27を用いて後述する。
払出CPU121aは、ステップS800において、遊技情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)、払出モータ100bに出力する駆動データ等のデータを作成するデータ作成処理を行う。
払出CPU121aは、ステップH900において、上記H800で作成した外部情報データ、駆動データ等の信号を出力させるポート出力処理や、払出RAM121cの主制御用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを主制御基板110に送信する主制御コマンド送信処理や、払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理を実行する出力制御処理を行う。なお、演出制御基板130へのコマンド送信は、該当するコマンドを払出制御基板120から主制御基板110に送信し、主制御基板110から(を経由して)演出制御基板に送信するようにしてもよい。
払出CPU121aは、ステップH1000において、ステップH100で退避した情報を払出CPU121aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(払出制御部のイベント判定処理)
図27を用いて、払出制御部121のイベント判定処理を説明する。図27は、払出制御部121におけるイベント判定処理を示すフローチャートである。
まず、払出CPU121aは、ステップH700−1において、開放検出スイッチ31aからの検出信号がOFFからONに切り替わったか否かを判定する。開放検出スイッチの検出信号がOFFからONに切り替わった場合(H700−1:Yes)には、ステップH700−2に処理を移し、開放検出スイッチの検出信号がOFFからONに切り替わっていない場合(H700−1:No)には、ステップH700−3に処理を移す。
払出CPU121aは、ステップH700−2において、ガラス枠4が開放状態となったことを示す枠開放指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、枠開放指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、枠開放報知を行って枠開放が発生した旨を報知する。
払出CPU121aは、ステップH700−3において、開放検出スイッチ31aからの検出信号がONからOFFに切り替わったか否かを判定する。開放検出スイッチの検出信号がONからOFFに切り替わった場合(H700−3:Yes)には、ステップH700−4に処理を移し、開放検出スイッチの検出信号がONからOFFに切り替わっていない場合(H700−3:No)には、ステップH700−5に処理を移す。
払出CPU121aは、ステップH700−4において、ガラス枠4が閉鎖状態となったことを示す枠開放解除指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、枠開放解除指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、枠開放報知を終了する。
払出CPU121aは、ステップS700−5において、受け皿満杯検出スイッチ32aからの検出信号がOFFからONに切り替わったか否かを判定する。受け皿満杯検出スイッチ32aからの検出信号がOFFからONに切り替わった場合(H700−5:Yes)には、ステップH700−6に処理を移し、受け皿満杯検出スイッチ32aからの検出信号がOFFからONに切り替わっていない場合(H700−5:No)には、ステップH700−7に処理を移す。
払出CPU121aは、ステップH700−6において、下受け皿12が遊技球で満杯となったことを示す球満杯指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、球満杯指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、受け皿満杯報知を行って下受け皿12が遊技球で満杯である旨を報知する。
払出CPU121aは、ステップH700−7において、受け皿満杯検出スイッチ32aからの検出信号がONからOFFに切り替わったか否かを判定する。受け皿満杯検出スイッチ32aからの検出信号がONからOFFに切り替わった場合(H700−7:Yes)には、ステップH700−8に処理を移し、受け皿満杯検出スイッチ32aからの検出信号がONからOFFに切り替わっていない場合(H700−7:No)には、ステップH700−9に処理を移す。
払出CPU121aは、ステップH700−8において、下受け皿12の満杯が解消されたことを示す球満杯解除指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、球満杯解除指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、受け皿満杯報知を終了する。
払出CPU121aは、ステップH700−9において、球有り検出スイッチ101aからの検出信号がONからOFFに切り替わったか否かを判定する。球有り検出スイッチ101aからの検出信号がONからOFFに切り替わった場合(H700−9:Yes)には、ステップH700−10に処理を移し、球有り検出スイッチ101aからの検出信号がONからOFFに切り替わっていない場合(H700−9:No)には、ステップH700−11に処理を移す。
払出CPU121aは、ステップH700−10において、遊技球貯留部101に貯留されている遊技球が不足していることを示す球不足指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、球不足指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、払出異常報知を行って払出異常が発生した旨を報知する。
払出CPU121aは、ステップH700−11において、球有り検出スイッチ101aからの検出信号がOFFからONに切り替わったか否かを判定する。球有り検出スイッチ101aからの検出信号がOFFからONに切り替わった場合(H700−11:Yes)には、ステップH700−12に処理を移し、球有り検出スイッチ101aからの検出信号がOFFからONに切り替わっていない場合(H700−11:No)には、今回のイベント判定処理を終了する。
払出CPU121aは、ステップH700−12において、遊技球貯留部101に貯留されている遊技球の不足が解消したことを示す球不足解除指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回のイベント判定処理を終了する。これにより、球不足解除指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、払出異常報知を終了する。
(払出制御基板に関与するコマンドの説明)
図28を用いて、主制御基板110と払出制御基板120との間で送信されるコマンドの種別について説明する。図28(a)は、主制御基板110から払出制御基板120に送信されるコマンドの種別を示す図であり、図28(b)は、払出制御基板120から主制御基板110または演出制御基板130に送信されるコマンドの種別を示す図である。
「初期払出数指定コマンド」は、電源断(停電)が発生した時点で中断した遊技球の残り払出数を払出制御基板120に指示するためのコマンドであり、「MODE」が「FAH」で設定され、残り払出数に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
この初期払出数指定コマンドは、遊技機1に電源が投入(復旧)されたときに、電源断時に払い出していた遊技球の残り払出数に対応する初期払出数指定コマンドが払出制御基板120に送信される。具体的には、ステップS10−17において、ステップS10−16で参照された払出カウンタの値に対応する初期払出数指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において払出制御基板120に送信されることになる。
「払出状態確認指定コマンド」は、主制御基板110が払出制御基板120の払出状態を確認するためのコマンドであり、「MODE」が「FBH」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この払出状態確認指定コマンドは、主制御基板110が払出制御基板120に対して遊技球を払い出させようとするときに払出制御基板120送信される。具体的には、ステップS500の払出制御処理においてメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において払出制御基板120に送信されることになる。
「払出数指定コマンド」は、主制御基板110が払出制御基板120に払い出させる賞球の払出数を指定するためのコマンドであり、「MODE」が「FBH」で設定され、払出数に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
この払出数指定コマンドは、上述の払出状態確認指定コマンドを送信した結果として払出制御基板120から払出個数要求指定コマンドを受信したときに払出制御基板120に送信される。具体的には、ステップS500の払出制御処理においてメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において払出制御基板120に送信されることになる。
「電源遮断指定コマンド」は、主制御基板110が払出制御基板120に電源断(停電)の発生を通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FCH」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この電源遮断指定コマンドは、主制御基板110が電源断(停電)の発生を検出したときに払出制御基板120に送信される。具体的には、ステップS42において払出制御基板120に送信されることになる。
「払出可能指定コマンド」は、払出制御基板120が主制御基板110に遊技球の払い出しが可能であることを通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FDH」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この払出可能指定コマンドは、電源投入時、賞球又は貸球の払出完了時、エラーからの復帰時等に主制御基板110に送信される。具体的には、ステップH10の初期化処理において主制御基板110に送信され、ステップH500の賞球制御処理及びステップH600の球貸制御処理等において、払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において主制御基板110に送信されることになる。
「払出個数要求指定コマンド」は、遊技球の払出個数の通知を主制御基板110に要求するためのコマンドであり、「MODE」が「FDH」で設定され、「DATA」が「01H」で設定されている。
この払出個数要求指定コマンドは、主制御基板110から払出状態確認指定コマンドを受信したときに主制御基板110に送信される。具体的には、ステップH200のコマンド解析処理において、払出状態確認指定コマンドの受信を確認したときに払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において主制御基板110に送信されることになる。
「残り払出数指定コマンド」は、電源断(停電)時の払出RAM121cの払出カウンタ記憶領域に記憶される払出カウンタ(未払出数)の値を主制御基板110に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FEH」で設定され、払出カウンタの値に合わせて「DATA」が設定されている。
この残り払出数指定コマンドは、主制御基板110から電源遮断指定コマンドを受信したときに、払出カウンタの値に対応する残り払出数指定コマンドが主制御基板110に送信される。具体的には、ステップH22でロードした未払出数(残り払出数)に対応する残り払出数指定コマンドがステップH23において主制御基板110に送信されることになる。
「枠開放指定コマンド」は、ガラス枠4の開放を検出したことを演出制御基板130に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FFH」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この枠開放指定コマンドは、開放検出スイッチ31aでガラス枠4の開放を検出したときに演出制御基板130に送信される。具体的には、ステップH700−2において払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「球満杯指定コマンド」は、下受け皿12が遊技球で満杯となったことを演出制御基板130に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FFH」で設定され、「DATA」が「01H」に設定されている。
この球満杯指定コマンドは、受け皿満杯検出スイッチ32aで下受け皿12が遊技球で満杯となったことを検出したときに演出制御基板130に送信される。具体的には、ステップH700−6において払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「球不足指定コマンド」は、遊技球貯留部101に貯留されている遊技球(払出待機球)が不足していることを演出制御基板130に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FFH」で設定され、「DATA」が「02H」に設定されている。
この球不足指定コマンドは、球有り検出スイッチ101aで遊技球貯留部101に貯留されている遊技球(払出待機球)が不足していることを検出したときに演出制御基板130に送信される。具体的には、ステップH700−10において払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「枠開放解除指定コマンド」は、ガラス枠4の閉鎖を検出したことを演出制御基板130に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FFH」で設定され、「DATA」が「05H」に設定されている。
この枠開放解除指定コマンドは、開放検出スイッチ31aでガラス枠4の閉鎖を検出したときに演出制御基板130に送信される。具体的には、ステップH700−4において払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「球満杯解除指定コマンド」は、下受け皿12の満杯が解消したことを演出制御基板130に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FFH」で設定され、「DATA」が「06H」に設定されている。
この球満杯解除指定コマンドは、受け皿満杯検出スイッチ32aで下受け皿12の満杯が解消したことを検出したときに演出制御基板130に送信される。具体的には、ステップH700−8おいて払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「球不足解除指定コマンド」は、遊技球貯留部101に貯留されている遊技球(払出待機球)の不足が解消したことを演出制御基板130に通知するためのコマンドであり、「MODE」が「FFH」で設定され、「DATA」が「07H」に設定されている。
この球不足解除指定コマンドは、球有り検出スイッチ101aで遊技球貯留部101に貯留されている遊技球(払出待機球)の不足が解消したことを検出したときに演出制御基板130に送信される。具体的には、ステップH700−12において払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
(演出制御基板に関与するコマンドの説明)
図29及び図30を用いて、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別について説明する。図29及び図30は、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別を示す図である。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS230−12または上記ステップS310−7において増減後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800において演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS240−19または上記ステップS310−7において増減後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」という。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別を示すものであり、第1特別図柄ならば「MODE」が「E1H」で設定され、第2特別図柄ならば「MODE」が「E2H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や大当たり終了後の遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、大当たり終了後の遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS311の大当たり判定処理において特別図柄の変動表示が開始されるときに決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS313において特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示器61における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E4H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動表示が開始されるときに決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS313において特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」という。
「特別図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この特別図柄確定コマンドは、特別図柄が停止表示されるときに演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS320の特別図柄変動処理において特別図柄を第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61に停止表示させるときに、特別図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普通図柄確定コマンド」は、普通図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「01H」に設定されている。
この普通図柄確定コマンドは、普通図柄が停止表示されるときに演出制御基板130に送信される。具体的には、普通図柄を普通図柄表示器62に停止表示させるときに、普通図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「始動入賞指定コマンド」は、大当たり抽選の結果を事前に演出制御基板130に通知するための情報であり、第1始動口45への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E8H」で設定され、第2始動口47への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E9H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この始動入賞指定コマンドは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞したときに、決定された始動入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS230−10またはS240−17において、決定された入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「ラウンド指定コマンド」は、各種大当りの種別に合わせた大当たりのラウンド数を示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たりのラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
このラウンド指定コマンドは、大当りラウンドが開始されるときに、開始されたラウンド数に対応するラウンド指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS340の大当たり遊技処理において、大入賞口50の開閉部材51を開放させるときに、開放させるときのラウンド数に対応するラウンド指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「大当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の大当り遊技(特別遊技状態)が開始することを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このオープニング指定コマンドは、各種の大当りが開始するときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS330の特別図柄停止処理において、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「エンディング指定コマンド」は、各種の大当りが終了したことを示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このエンディング指定コマンドは、各種の大当りが終了するときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS350の大当り遊技終了処理において、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示器62に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普図変動指定コマンド」は、普通図柄表示装置22における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動指定コマンドは、普通図柄表示器62の普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の当たり(補助遊技)が開始することを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、当たりの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
この当たり用オープニング指定コマンドは、各種の当りが開始するときに、当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、当たり遊技(補助遊技)が開始されるときに、当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の当たり(補助遊技)が終了することを示すものであり、「MODE」が「F0H」で設定され、終了する当たりの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
この当たり用のエンディング指定コマンドは、各種の当たりが終了するときに、当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、当たり遊技が終了するときに、当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかを示すものであり、「MODE」が「F1H」で設定され、各遊技状態に合わせて「DATA」が設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時、大当り遊技の開始時および大当りの終了時に、遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS314において特別図柄の変動表示が開始されるとき、上記ステップS330の特別図柄停止処理において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)が変更した可能性があるとき、上記ステップS350において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)の設定を行ったときに、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「電源投入指定コマンド」及び「電源復旧指定コマンド」は、遊技機1への電源投入がメインRAM110cの初期化を伴うものであるか否かを示すものであり、「MODE」が「F2H」で設定され、メインRAM110cの初期化を伴う場合には「DATA」が「00H」に設定され、メインRAM110cの初期化を伴わない場合には「DATA」が「01H〜03H」に設定される。
この電源投入指定コマンド及び電源復旧指定コマンドは、遊技機1への電源投入時に、メインRAM110cの初期化の有無に対応して電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS10の初期化処理においてメインRAM110cの初期化の有無及び遊技状態に対応する演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーを示すものであり、「MODE」が「F3H」で設定され、エラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー指定コマンドは、上記ステップS600の磁気・電波異常判定処理において磁気異常や電波異常の発生が判定されたとき、上記ステップS260の入賞確認検出スイッチ入力処理において異常入賞の発生が判定されたとき、上記ステップS220の第入賞口検出スイッチ入力処理又は上記ステップS240の第2始動口検出スイッチ入力処理において不正入賞の発生が判定されたとき、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。また、上記ステップH700のイベント判定処理において枠開放、受け皿満杯、払出異常が検出されたときに、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドが払出RAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー解除指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーが解消されたことを示すものであり、「MODE」が「F4H」で設定され、解消したエラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー解除指定コマンドは、上記ステップH700のイベント判定処理において枠開放の解消(枠閉鎖)、受け皿満杯の解消、払出異常の解消が検出されたときに、解消されたエラーの種別に対応するエラー解除指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップH900の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
(演出制御部130mのメイン処理)
演出制御部130mにおけるサブCPU130aにより実行される処理について説明する。まず、図31を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図31は、演出制御部130mにおけるメイン処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップS1000において、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM130cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップS1100において、サブ乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御部130mのタイマ割込処理)
図32を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図32は、演出制御部130mにおけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。演出制御部130mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
サブCPU120aは、ステップS1300において、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS1400において、コマンド解析処理を行う。このコマンド解析処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図33および図34を用いて後述する。
なお、演出制御部130mは、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、受信したコマンドを受信バッファに格納するコマンド受信割込み処理(図示省略)が行われ、その結果としてステップS1400のコマンド解析処理を行うことが可能となる。
サブCPU130aは、ステップS1500において、演出制御部130mで用いられる各種タイマカウンタの更新するタイマ更新処理を行い、ステップS1700において、演出入力制御処理を行う。この演出入力制御処理において、サブCPU130aは、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19a等から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力した場合には、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160及び駆動制御部170等に所定の演出等を行わせるためのコマンドを送信するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップS1800において、遊技機1で所定のイベント(電源投入、電源復旧、磁気異常、電波異常、不正入賞、異常入賞、枠開放、受け皿満杯、払出異常等)が発生したことを報知するためのイベント報知制御処理を行う。このイベント報知制御処理の具体的な説明は、図36乃至図39を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップS1900において、サブRAM130cの送信バッファにセットされている各種のコマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170へ送信するデータ出力処理を行い、ステップS2000において、ステップS1300で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させる処理を行う。
(演出制御部130mのコマンド解析処理)
図33および図34を用いて、演出制御部130mのコマンド解析処理を説明する。図33は、演出制御部130mにおけるコマンド解析処理(1)を示すフローチャートである。図34は、演出制御部130mにおけるコマンド解析処理(2)を示すフローチャートである。なお、図34のコマンド解析処理(2)は、図33のコマンド解析処理(1)に引き続いて行われるものである。
まず、サブCPU130aは、ステップS1401において、受信バッファを確認してコマンドを受信したか否かを判定する。コマンドを受信した場合(ステップS1401:Yes)には、ステップS1402に処理を移し、コマンドを受信していない場合(ステップS1401:No)には、今回のコマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1402において、受信バッファに格納されているコマンドが、客待ち状態指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドである場合(ステップS1402:Yes)には、ステップS1403に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドでない場合(ステップS1402:No)には、ステップS1404に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1403において、客待ち演出処理を行う。具体的には、客待ち状態指定コマンドの受信から10秒後に第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71に客待ちデモ画像(ムービー)を表示したり、省電力中画像を表示したりする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1404において、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドである場合(ステップS1404:Yes)には、ステップS1405に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドでない場合(ステップS1404:No)には、ステップS1406に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1405において、特別図柄記憶指定コマンドから保留記憶数を解析して、解析した保留記憶数をサブRAM130cの保留記憶数カウンタにセットする保留記憶更新処理を行う。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1406において、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドである場合(ステップS1406:Yes)には、ステップS1407に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドでない場合(ステップS1406:No)には、ステップS1408に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1407において、始動入賞指定コマンドの内容に基づいて、第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される保留アイコンの表示態様を決定する保留アイコン表示態様決定処理を行う。具体的には、始動入賞指定コマンドから当該コマンドに対応する特別図柄の変動表示の結果と変動パターンとを特定し、大当たりとなる期待度に応じて保留アイコンの表示態様を変化させる変化シナリオを決定する。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1408において、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドである場合(ステップS1408:Yes)には、ステップS1409に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドでない場合(ステップS1408:No)には、ステップS1410に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1409において、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70に停止表示させる演出図柄70aを決定するための停止図柄データ決定処理を行う。
この停止図柄データ決定処理では、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別を識別するための停止図柄データ(大当たり図柄データ、小当たり図柄データ、ハズレ図柄データ)を決定し、決定された停止図柄データをサブRAM130cの停止図柄記憶領域にセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1410において、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドである場合(ステップS1410:Yes)には、ステップS1411に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドでない場合(ステップS1410:No)には、ステップS1413に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1411において、変動演出パターン決定処理を行う。具体的には、サブROM130bに記憶される図示しない変動演出パターン決定テーブルを参照し、受信した変動パターン指定コマンド、決定した停止図柄データ、取得した変動演出パターン判定用乱数値等に基づいて、変動演出パターン(演出態様)を決定する。
そして、サブCPU130aは、決定した変動演出パターンをサブRAM130cの変動演出パターン記憶領域に記憶させるとともに、決定された変動演出パターンを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、変動演出パターン記憶領域に記憶された変動演出パターンを示す変動演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
サブCPU130aは、ステップS1412において、上記ステップS1411で決定された変動演出パターン、取得した予告演出判定用乱数値、現在の演出モード等に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9等で行う予告演出を決定する予告演出決定処理を行い、決定された予告演出情報をサブRAM130cの予告演出情報記憶領域に記憶させる。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1413において、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄確定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄確定コマンドである場合(ステップS1413:Yes)には、ステップS1414に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄確定コマンドでない場合(ステップS1413:No)には、ステップS1416に処理を移す。
ステップS1414において、サブCPU130aは、演出図柄70aを停止表示させるために、演出図柄70aを停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする演出図柄変動停止処理を行う。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた停止指定コマンドは、上記ステップS1900のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって演出図柄70aが停止表示(本停止)される。
サブCPU130aは、ステップS1415において、第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71等での演出態様を変化させるための演出モードを設定する演出モード設定処理を行う。なお、ここでは変動表示の回数が所定数に達したり、モード変更抽選に当選したりするなどのモード変更条件が成立した場合に、複数種類の演出モードの何れか一つが設定される。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1416において、受信した遊技状態指定コマンドが普図変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドである場合(ステップS1416:Yes)には、ステップS1417に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドでない場合(ステップS1416:No)には、ステップS1418に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1417において、第1画像表示装置(メイン液晶)70で行う普図ルーレット演出の実行の有無や演出態様を決定する普図ルーレット演出判定処理を行う。なお、普図ルーレット演出とは、時短遊技状態が非時短遊技状態である場合に行われる演出であり、具体的には、普通図柄の停止図柄データが普通図柄2となって補助遊技(第2始動口47のロング開放)が行われることを遊技者に期待させる予告的な演出のことである。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1418において、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドである場合(ステップS1418:Yes)には、ステップS1419に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでない場合(ステップS1418:No)には、ステップS1420に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1419において、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータ(遊技状態情報)をサブRAM130cにある遊技状態記憶領域に記憶させる遊技状態設定処理を行う。これにより、演出制御部130mでは現在の遊技状態を把握することが可能となる。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1420において、受信バッファに格納されているコマンドが、大当たり用のオープニング指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが大当たり用のオープニング指定コマンドである場合(ステップS1420:Yes)には、ステップS1421に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが大当たり用のオープニング指定コマンドでない場合(ステップS1420:No)には、ステップS1422に処理を移す。
サブCPU120aは、ステップS1421において、大当たり開始演出パターンを決定する大当たり開始演出パターン決定処理を行う。この大当たり開始演出パターン決定処理では、大当たり用のオープニング指定コマンドに基づいて大当たり開始演出パターンを決定し、決定した大当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域に記憶させる。また、決定した大当たり開始演出パターンを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に通知するため、決定した大当たり開始演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1422において、受信バッファに格納されているコマンドが、ラウンド指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドである場合(ステップS1422:Yes)には、ステップS1423に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドでない場合(ステップS1422:No)には、ステップS1424に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1423において、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。この大当たり演出パターン決定処理では、ラウンド指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域に記憶させる。また、決定した大当たり演出パターンを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に通知するため、決定した大当たり演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1424において、受信バッファに格納されているコマンドが、大当たり用のエンディング指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドが大当たり用のエンディング指定コマンドである場合(ステップS1424:Yes)には、ステップS1425に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが大当たり用のエンディング指定コマンドでない場合(ステップS1424:No)には、ステップS1426に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1425において、大当たり終了演出パターンを決定する大当たり終了演出パターン決定処理を行う。この大当たり終了演出パターン決定処理では、大当たり用のエンディング指定コマンドに基づいて大当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域に記憶させる。また、決定した当たり終了演出パターンを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に通知するため、決定した大当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1426において、受信バッファに格納されているコマンドが、当たり用のオープニング指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが当たり用のオープニング指定コマンドである場合(ステップS1426:Yes)には、ステップS1427に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドが当たり用のオープニング指定コマンドでない場合(ステップS1426:No)には、ステップS1428に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1427において、第2始動口47がロング開放することを演出するロング開放演出の実行の有無、演出パターンを決定するロング開放演出決定処理を行う。このロング開放演出決定処理では、普通図柄の停止図柄データが普通図柄2となって補助遊技が行われる場合にロング開放演出の実行とロング開放演出パターンを決定し、決定したロング開放演出パターンを演出パターン記憶領域に記憶させる。また、決定したロング開放演出パターンを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に通知するため、決定したロング開放演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1428において、受信バッファに格納されているコマンドが、イベント系の指定コマンドであるか否かを判定する。受信バッファに格納されているコマンドがイベント系の指定コマンドである場合(ステップS1428:Yes)には、ステップS1429に処理を移し、受信バッファに格納されているコマンドがイベント系の指定コマンドでない場合(ステップS1428:No)には、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
なお、イベント系の指定コマンドとは、電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド、不正入賞用エラー指定コマンド、異常入賞用エラー指定コマンド、磁気異常用エラー指定コマンド、電波異常用エラー指定コマンド、枠開放用エラー指定コマンド、満杯異常用エラー指定コマンド、払出異常用エラー指定コマンド、枠開放用エラー解除指定コマンド、満杯異常用エラー解除指定コマンド、払出異常用エラー解除指定コマンドが挙げられる。
サブCPU130aは、ステップS1429において、遊技機1で検出されたイベントの発生を報知するためのイベント報知の開始又は終了を準備するイベント報知準備処理を行う。本処理を終了すると、今回の演出制御部イベント報知準備処理を終了する。なお、イベント報知準備処理の具体的な説明は、図35を用いて後述する。
(演出制御部のイベント報知準備処理)
図35を用いて、演出制御部130mのイベント報知準備処理を説明する。図35は、演出制御部130mにおけるイベント報知準備処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップS1431−1において、電源投入指定コマンドの受信であるか否かを判定する。電源投入指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−1:Yes)には、ステップS1431−2に処理を移し、電源投入指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−1:No)には、ステップS1431−4に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−2において、電源投入報知タイマカウンタに電源投入報知時間(60秒)をセットし、ステップS1431−3において、電源投入報知を開始するための電源投入報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この電源投入報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で電源投入報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−4において、電源復旧指定コマンドの受信であるか否かを判定する。電源復旧指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−4:Yes)には、ステップS1431−5に処理を移し、電源復旧指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−4:No)には、ステップS1431−7に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−5において、電源復旧報知タイマカウンタに電源復旧報知時間(3秒)をセットし、ステップS1431−6において、電源復旧報知を開始するための電源復旧報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この電源復旧報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で電源復旧報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−7において、不正入賞用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。不正入賞用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−7:Yes)には、ステップS1431−8に処理を移し、不正入賞用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−7:No)には、ステップS1431−9に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−8において、不正入賞報知を開始するための不正入賞報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この不正入賞報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で不正入賞報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−9において、異常入賞用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。異常入賞用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−9:Yes)には、ステップS1431−10に処理を移し、異常入賞用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−9:No)には、ステップS1431−11に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−10において、異常入賞報知を開始するための異常入賞報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この異常入賞報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で異常入賞報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−11において、磁気異常用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。磁気異常用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−11:Yes)には、ステップS1431−12に処理を移し、磁気異常用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−11:No)には、ステップS1431−14に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−12において、磁気異常報知タイマカウンタに磁気異常報知時間(60秒)をセットし、ステップS1431−13において、磁気異常報知を開始するための磁気異常報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この磁気異常報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で磁気異常報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−14において、電波異常用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。電波異常用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−14:Yes)には、ステップS1431−15に処理を移し、電波異常用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−14:No)には、ステップS1431−17に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−15において、電波異常報知タイマカウンタに電波異常報知時間(60秒)をセットし、ステップS1431−16において、電波異常報知を開始するための電波異常報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この電波異常報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で電波異常報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−17において、枠開放用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。枠開放用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−17:Yes)には、ステップS1431−18に処理を移し、枠開放用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−17:No)には、ステップS1431−19に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−18において、枠開放報知を開始するための枠開放報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この枠開放報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で枠開放報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−19において、満杯異常用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。満杯異常用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−19:Yes)には、ステップS1431−20に処理を移し、満杯異常用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−19:No)には、ステップS1431−21に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−20において、受け皿満杯報知を開始するための受け皿満杯報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この球満杯報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で受け皿満杯報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−21において、払出異常用エラー指定コマンドの受信であるか否かを判定する。払出異常用エラー指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−21:Yes)には、ステップS1431−22に処理を移し、払出異常用エラー指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−21:No)には、ステップS1431−23に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−22において、払出異常報知を開始するための払出異常報知フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この払出異常報知フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で払出異常報知を開始するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−23において、枠開放用エラー解除指定コマンドの受信であるか否かを判定する。枠開放用エラー解除指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−23:Yes)には、ステップS1431−24に処理を移し、枠開放用エラー解除指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−23:No)には、ステップS1431−25に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−24において、枠開放報知を終了するための枠開放報知終了フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この枠開放報知終了フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で枠開放報知を終了するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−25において、満杯異常用エラー解除指定コマンドの受信であるか否かを判定する。満杯異常用エラー解除指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−25:Yes)には、ステップS1431−26に処理を移し、満杯異常用エラー解除指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−25:No)には、ステップS1431−27に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1431−26において、受け皿満杯報知を終了するための受け皿満杯報知終了フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この受け皿満杯報知終了フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で受け皿満杯報知を終了するために参照される。
サブCPU130aは、ステップS1431−27において、払出異常用エラー解除指定コマンドの受信であるか否かを判定する。払出異常用エラー解除指定コマンドの受信である場合(ステップS1431−27:Yes)には、ステップS1431−28に処理を移し、払出異常用エラー解除指定コマンドの受信でない場合(ステップS1431−27:No)には、今回のイベント報知準備処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1431−28において、払出異常報知を終了するための払出異常報知終了フラグをサブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶させる。この払出異常報知終了フラグは、図36乃至図39に示すイベント報知制御処理で払出異常報知を終了するために参照される。
(演出制御部のイベント報知制御処理)
図36乃至図39を用いて、演出制御部130mのイベント報知制御処理を説明する。図36は、演出制御部130mにおけるイベント報知制御処理(1/4)を示すフローチャートである。図37は、演出制御部130mにおけるイベント報知制御処理(2/4)を示すフローチャートである。図38は、演出制御部130mにおけるイベント報知制御処理(3/4)を示すフローチャートである。図39は、演出制御部130mにおけるイベント報知制御処理(4/4)を示すフローチャートである。なお、イベント報知制御処理(1/4)〜(4/4)は順番に行われる。
まず、サブCPU130aは、ステップS1801において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に電源投入報知フラグが記憶されているか否かを判定する。電源投入報知フラグが記憶されている場合(ステップS1801:Yes)には、ステップS1802に処理を移し、電源投入報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1801:No)には、ステップS1807に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1802において、上記ステップS1431−2でセットされた電源投入報知時間(60秒)が経過したか否かを判定する。この処理において、サブCPU130aは、電源投入報知時間が経過していない場合(ステップS1802:No)には、ステップS1803に処理を移し、電源投入報知時間が経過している場合(ステップS1802:Yes)には、ステップS1805に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1803において、電源投入報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。電源投入報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1803:No)には、ステップS1804に処理を移し、電源投入報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1803:Yes)には、ステップS1807に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1804において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電源投入報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電源投入報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で電源投入報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1805において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている電源投入報知フラグをクリアし、ステップS1806において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電源投入報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電源投入報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、実行中の電源投入報知が終了する。
サブCPU130aは、ステップ1807において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に電源復旧報知フラグが記憶されているか否かを判定する。電源復旧報知フラグが記憶されている場合(ステップS1807:Yes)には、ステップS1808に処理を移し、電源復旧報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1807:No)には、ステップS1813に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1808において、上記ステップS1431−5でセットされた電源復旧報知時間(3秒)が経過したか否かを判定する。電源復旧報知時間が経過していない場合(ステップS1808:No)には、ステップS1809に処理を移し、電源復旧報知時間が経過している場合(ステップS1808:Yes)には、ステップS1811に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1809において、電源復旧報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。電源復旧報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1809:No)には、ステップS1810に処理を移し、電源復旧報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1809:Yes)には、ステップS1813に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1810において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電源復旧報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電源復旧報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で電源復旧報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1811において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている電源復旧報知フラグをクリアし、ステップS1812において、客待ち状態中に発生した電源断(停電)からの電源復旧ならば画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電源復旧報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする一方、特別図柄の変動表示中に発生した電源断(停電)からの電源復旧ならば画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電源復旧報知継続コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電源復旧報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、実行中の電源復旧報知が終了し、電源復旧報知継続コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、実行中の電源復旧報知が特別図柄の変動が停止するまで継続する。
サブCPU130aは、ステップS1813において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に不正入賞報知フラグが記憶されているか否かを判定する。不正入賞報知フラグが記憶されている場合(ステップS1813:Yes)には、ステップS1814に処理を移し、不正入賞報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1813:No)には、ステップS1820に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1814において、不正入賞報知開始コマンド又は不正入賞報知追加コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。不正入賞報知開始コマンド又は不正入賞報知追加コマンドを送信済みでない場合(ステップS1814:No)には、ステップS1815に処理を移し、不正入賞報知開始コマンド又は不正入賞報知追加コマンドを送信済みの場合(ステップS1814:Yes)には、ステップS1820に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1815において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1816において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が実行されていない場合(S1816:No)には、ステップS1817に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が実行されている場合(S1816:Yes)には、ステップS1820に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1817において、優先度が同位のイベントの報知(異常入賞報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が同位のイベントの報知が実行されていない場合(S1817:No)には、ステップS1818に処理を移し、優先度が同位のイベントの報知が実行されている場合(S1817:Yes)には、ステップS1819に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1818において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する不正入賞報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この不正入賞報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で不正入賞報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1819において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する不正入賞報知追加コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この不正入賞報知追加コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されている異常入賞報知に加えて不正入賞報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1820において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に異常入賞報知フラグが記憶されているか否かを判定する。異常入賞報知フラグが記憶されている場合(ステップS1820:Yes)には、ステップS1821に処理を移し、異常入賞報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1820:No)には、ステップS1827に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1821において、異常入賞報知開始コマンド又は異常入賞報知追加コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。異常入賞報知開始コマンド又は異常入賞報知追加コマンドを送信済みでない場合(ステップS1821:No)には、ステップS1822に処理を移し、異常入賞報知開始コマンド又は異常入賞報知追加コマンドを送信済みの場合(ステップS1821:Yes)には、ステップS1827に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1822において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1823において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が実行されていない場合(S1823:No)には、ステップS1824に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が実行されている場合(S1823:Yes)には、ステップS1827に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1824において、優先度が同位のイベントの報知(不正入賞報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が同位のイベントの報知が実行されていない場合(S1824:No)には、ステップS1825に処理を移し、優先度が同位のイベントの報知が実行されている場合(S1824:Yes)には、ステップS1826に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1825において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する異常入賞報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この異常入賞報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で異常入賞報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1826において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する異常入賞報知追加コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この異常入賞報知追加コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されている不正入賞報知に加えて異常入賞報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1827において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に磁気異常報知フラグが記憶されているか否かを判定する。磁気異常報知フラグが記憶されている場合(ステップS1827:Yes)には、ステップS1828に処理を移し、磁気異常報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1827:No)には、ステップS1839に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1828において、上記ステップS1431−12でセットされた磁気異常報知時間(60秒)が経過したか否かを判定する。磁気異常報知時間が経過していない場合(ステップS1828:No)には、ステップS1829に処理を移し、磁気異常報知時間が経過している場合(ステップS1829:Yes)には、ステップS1832に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1829において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1830において、磁気異常報知開始コマンド又は磁気異常報知追加コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。磁気異常報知開始コマンド又は磁気異常報知追加コマンドを送信済みでない場合(ステップS1830:No)には、ステップS1831に処理を移し、磁気異常報知開始コマンド又は磁気異常報知追加コマンドを送信済みの場合(ステップS1830:Yes)には、ステップS1835に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1831において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が実行されていない場合(S1831:No)には、ステップS1837に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が実行されている場合(S1831:Yes)には、ステップS1839に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1832において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている磁気異常報知フラグをクリアし、ステップS1833において、磁気異常報知開始コマンド又は磁気異常報知追加コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。磁気異常報知開始コマンド又は磁気異常報知追加コマンドを送信済みの場合(ステップS1833:Yes)には、ステップS1834に処理を移し、磁気異常報知開始コマンド又は磁気異常報知追加コマンドを送信済みでない場合(ステップS1833:No)には、ステップS1839に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1843において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する磁気異常報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この磁気異常報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されていた磁気異常報知が終了する。
サブCPU130aは、ステップS1835において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知)が終了したか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が終了した場合(S1835:Yes)には、ステップS1836に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が終了していない場合(S1835:No)には、ステップS1839に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1836において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する磁気異常報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この磁気異常報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で磁気異常報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1837において、優先度が同位のイベントの報知(電波異常報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が同位のイベントの報知が実行されていない場合(S1837:No)には、ステップS1836の処理を実行し、優先度が同位のイベントの報知が実行されている場合(S1837:Yes)には、ステップS1838に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1838において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する磁気異常報知追加コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この磁気異常報知追加コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されている電波異常報知に加えて磁気異常報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1839において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に電波異常報知フラグが記憶されているか否かを判定する。電波異常報知フラグが記憶されている場合(ステップS1839:Yes)には、ステップS1840に処理を移し、電波異常報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1839:No)には、ステップS1851に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1840において、上記ステップS1431−15でセットされた電波異常報知時間(60秒)が経過したか否かを判定する。電波異常報知時間が経過していない場合(ステップS1840:No)には、ステップS1841に処理を移し、電波異常報知時間が経過している場合(ステップS1840:Yes)には、ステップS1844に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1841において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1842において、電波異常報知開始コマンド又は電波異常報知追加コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。電波異常報知開始コマンド又は電波異常報知追加コマンドを送信済みでない場合(ステップS1842:No)には、ステップS1843に処理を移し、電波異常報知開始コマンド又は電波異常報知追加コマンドを送信済みの場合(ステップS1842:Yes)には、ステップS1847に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1843において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が実行されていない場合(S1843:No)には、ステップS1849に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が実行されている場合(S1843:Yes)には、ステップS1851に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1844において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている電波異常報知フラグをクリアし、ステップS1845において、電波異常報知開始コマンド又は電波異常報知追加コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。電波異常報知開始コマンド又は電波異常報知追加コマンドを送信済みの場合(ステップS1845:Yes)には、ステップS1846に処理を移し、電波異常報知開始コマンド又は電波異常報知追加コマンドを送信済みでない場合(ステップS1845:No)には、ステップS1851に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1846において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電波異常報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電波異常報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されていた電波異常報知が終了する。
サブCPU130aは、ステップS1847において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知)が終了したか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が終了した場合(S1847:Yes)には、ステップS1848に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が終了していない場合(S1847:No)には、ステップS1851に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1848において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電波異常報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電波異常報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で電波異常報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1849において、優先度が同位のイベントの報知(磁気異常報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が同位のイベントの報知が実行されていない場合(S1849:No)には、ステップS1848の処理を実行し、優先度が同位のイベントの報知が実行されている場合(S1849:Yes)には、ステップS1850に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1850において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する電波異常報知追加コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この電波異常報知追加コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されている磁気異常報知に加えて電波異常報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1851において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に枠開放報知フラグが記憶されているか否かを判定する。枠開放報知フラグが記憶されている場合(ステップS1851:Yes)には、ステップS1852に処理を移し、枠開放報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1851:No)には、ステップS1861に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1852において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に枠開放報知終了フラグが記憶されているか否かを判定する。枠開放報知終了フラグが記憶されていない場合(ステップS1852:No)には、ステップS1853に処理を移し、枠開放報知終了フラグが記憶されている場合(ステップS1852:Yes)には、ステップS1858に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1853において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1854において、枠開放報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。枠開放報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1854:No)には、ステップS1855に処理を移し、枠開放報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1854:Yes)には、ステップS1856に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1855において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知、不正入賞報知、異常入賞報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が実行されていない場合(S1855:No)には、ステップS1857に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が実行されている場合(S1855:Yes)には、ステップS1861に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1856において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知、不正入賞報知、異常入賞報知)が終了したか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が終了した場合(S1856:Yes)には、ステップS1857に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が終了していない場合(S1856:No)には、ステップS1861に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1857において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する枠開放報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この枠開放報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、音声出力装置9や報知LED10a等で枠開放報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1858において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている枠開放報知フラグ及び枠開放報知終了フラグをクリアし、ステップS1859において、枠開放報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。枠開放報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1859:Yes)には、ステップS1860に処理を移し、枠開放報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1859:No)には、ステップS1861に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1860において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する枠開放報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この枠開放報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、音声出力装置9や報知LED10aなどで実行されていた枠開放報知が終了する。
サブCPU130aは、ステップS1861において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に受け皿満杯報知フラグが記憶されているか否かを判定する。受け皿満杯報知フラグが記憶されている場合(ステップS1861:Yes)には、ステップS1862に処理を移し、受け皿満杯報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1861:No)には、ステップS1871に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1862において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に受け皿満杯報知終了フラグが記憶されているか否かを判定する。受け皿満杯報知終了フラグが記憶されていない場合(ステップS1862:No)には、ステップS1863に処理を移し、受け皿満杯報知終了フラグが記憶されている場合(ステップS1862:Yes)には、ステップS1868に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1863において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1864において、受け皿満杯報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。受け皿満杯報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1864:No)には、ステップS1865に処理を移し、受け皿満杯報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1864:Yes)には、ステップS1866に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1865において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知、不正入賞報知、異常入賞報知、枠開放報知)が実行されているか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が実行されていない場合(S1865:No)には、ステップS1867に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が実行されている場合(S1865:Yes)には、ステップS1871に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1866において、優先度が上位のイベントの報知(電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知、不正入賞報知、異常入賞報知、枠開放報知)が終了したか否かを判定する。優先度が上位のイベントの報知が終了した場合(S1866:Yes)には、ステップS1867に処理を移し、優先度が上位のイベントの報知が終了していない場合(S1866:No)には、ステップS1871に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1867において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する受け皿満杯報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この受け皿満杯報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で球満杯報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1868において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている受け皿満杯報知フラグ及び受け皿満杯報知終了フラグをクリアし、ステップS1869において、受け皿満杯報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。受け皿満杯報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1869:Yes)には、ステップS1870に処理を移し、受け皿満杯報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1869:No)には、ステップS1871に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1870において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する受け皿満杯報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この受け皿満杯報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、第1画像表示装置(メイン液晶)70や音声出力装置9等で実行されていた受け皿満杯報知が終了する。
サブCPU130aは、ステップS1871において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に払出異常報知フラグが記憶されているか否かを判定する。払出異常報知フラグが記憶されている場合(ステップS1871:Yes)には、ステップS1872に処理を移し、払出異常報知フラグが記憶されていない場合(ステップS1871:No)には、今回のイベント報知制御処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1872において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に払出異常報知終了フラグが記憶されているか否かを判定する。払出異常報知終了フラグが記憶されていない場合(ステップS1872:No)には、ステップS1873に処理を移し、払出異常報知終了フラグが記憶されている場合(ステップS1872:Yes)には、ステップS1878に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1873において、図40に示す優先判定テーブルを参照し、ステップS1874において、払出異常報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。払出異常報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1874:No)には、ステップS1875に処理を移し、払出異常報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1874:Yes)には、ステップS1876に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップS1875において、優先度が上位の枠開放報知が実行されているか否かを判定する。優先度が上位の枠開放報知が実行されていない場合(S1875:No)には、ステップS1877に処理を移し、優先度が上位の枠開放報知が実行されている場合(S1875:Yes)には、今回のイベント報知制御処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1876において、優先度が上位の枠開放報知が終了したか否かを判定する。優先度が上位の枠開放報知が終了した場合(S1876:Yes)には、ステップS1877に処理を移し、優先度が上位の枠開放報知が終了していない場合(S1876:No)には、今回のイベント報知制御処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1877において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する払出異常報知開始コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この払出異常報知開始コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、報知LED10a等で払出異常報知が開始される。
サブCPU130aは、ステップS1878において、サブRAM130cのフラグ記憶領域に記憶されている払出異常報知フラグ及び払出異常報知終了フラグをクリアし、ステップS1879において、球満杯報知開始コマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信済み(サブRAM130cの送信バッファにセット済み)か否かを判定する。払出異常報知開始コマンドを送信済みの場合(ステップS1879:Yes)には、ステップS1880に処理を移し、払出異常報知開始コマンドを送信済みでない場合(ステップS1879:No)には、今回のイベント報知制御処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップS1880において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信する払出異常報知終了コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。この払出異常報知終了コマンドがS1900のデータ出力処理において送信されると、報知LED10a等で実行されていた払出異常報知が終了する。本処理を終了すると、今回のイベント報知制御処理を終了する。
(イベントの優先判定テーブル)
図40は、イベントの優先順位を判定するための優先判定テーブルを示す図である。図40に示すように優先判定テーブルには、各種報知イベントと、各種報知イベントの優先順位とが対応付けられており、参考としてイベント発生時の報知態様と、報知期間が併記されている。
図40に示すように各種報知イベントには、「電源投入」、「電源復旧」、「磁気異常」、「電波異常」、「不正入賞」、「異常入賞」、「枠開放」、「下受け皿満杯」及び「払出異常」の9種類が挙げられ、これらは遊技機1で発生するエラー(異常)に相当する。なお、「電源投入」及び「電源復旧」をエラー(異常)に含めなくてもよい。
各種報知イベントの優先順位は、「電源投入」及び「電源復旧」が最も高くなっており、両者の優先順位は同位となっている。次に「磁気異常」及び「電波異常」の優先順位が高くなっており、両者の優先順位は同位となっている。次に「不正入賞」及び「異常入賞」の優先順位が高くなっており、両者の優先順位は同位となっている。次に「枠開放」の優先順位が高くなっており、その次に「下受け皿満杯」の優先順位が高くなっており、最後が「払出異常」となっている。
「電源投入」の発生時は、3秒間に亘って第1画像表示装置(メイン液晶)70に電源投入画像(画面)が表示されるとともに、1分間(60秒)に亘って音声出力装置9から電源投入音(初期化報知音)が出力される。つまり、電源投入画像の表示と電源投入音の出力とによって電源投入が行われたことを報知する電源投入報知が行われることになる。
「電源復旧」の発生時は、3秒間に亘って第1画像表示装置(メイン液晶)70に電源復旧画像(画面)が表示されるとともに、電源復旧画像の表示期間と同じ期間に亘って音声出力装置9から電源復旧音が出力される。つまり、電源復旧画像の表示と電源復旧音の出力とが電源復旧が行われたことを報知する電源復旧報知となっている。
「磁気異常」の発生時は、1分間(60秒)に亘って第1画像表示装置(メイン液晶)70に磁気エラー画像(画面)が表示されるとともに、磁気エラー画像の表示期間と同じ期間に亘って音声出力装置9から磁気エラー音が出力される。つまり、磁気エラー画像と磁気エラー音の出力とによって磁気異常の発生を報知する磁気異常報知が行われることになる。
「電波異常」の発生時は、1分間(60秒)に亘って第1画像表示装置(メイン液晶)70に電波エラー画像(画面)が表示されるとともに、電波エラー画像の表示期間と同じ期間に亘って音声出力装置9から電波エラー音が出力される。つまり、電波エラー画像の表示と電波エラー音の出力とによって電波異常の発生を報知する電波異常報知が行われることになる。
「不正入賞」の発生時は、電源基板180から供給されるメイン電源の供給が停止される(外部から電源基板180に供給される電源が断たれる停電の発生や電源スイッチのOFF操作が行われる)まで第1画像表示装置(メイン液晶)70に不正入賞エラー画像(画面)が表示されるとともに、不正入賞エラー画像の表示期間と同じ期間に亘って音声出力装置9から不正入賞エラー音が出力される。つまり、不正入賞エラー画像の表示と不正入賞エラー音の出力とによって不正入賞の発生を報知する不正入賞報知が行われることになる。
「異常入賞」の発生時は、電源基板180から供給されるメイン電源の供給が停止される(外部から電源基板180に供給される電源が断たれる停電の発生や電源スイッチのOFF操作が行われる)まで第1画像表示装置(メイン液晶)70に異常入賞エラー画像(画面)が表示されるとともに、異常入賞エラー画像の表示期間と同じ期間に亘って音声出力装置9から異常入賞エラー音が出力される。つまり、異常入賞エラー画像の表示と異常入賞エラー音の出力とによって異常入賞の発生を報知する異常入賞報知が行われることになる。
「枠開放」の発生時は、ガラス枠4が閉鎖されるまで音声出力装置9から枠開放エラー音が出力されるとともに、枠開放エラー音の出力期間と同じ期間に亘って報知LED10aが赤色で点滅する。つまり、枠開放エラー音の出力と報知LED10aの赤点滅とによってガラス枠4が開放していることを報知する枠開放報知が行われることになる。
「下受け皿満杯」の発生時は、下受け皿12の満杯が解消されるまで第1画像表示装置(メイン液晶)70に満杯エラー画像(画面)が表示されるとともに、満杯エラー画像の表示期間と同じ期間に亘って音声出力装置9から満杯エラー音が出力される。つまり、満杯エラー画像の表示と満杯エラー音の出力とによって下受け皿12が満杯となっていることを報知する受け皿満杯報知が行われることになる。
「払出異常」の発生時は、払出異常が解消されるまで報知LED10aが橙色で点灯する。つまり、報知LED10aの橙点灯によって払出異常の発生を報知する払出異常報知が行われることになる。
このように、電源投入報知、電源復旧報知、磁気異常報知、電波異常報知、枠開放報知、受け皿満杯報知及び払出異常報知については、遊技機1への電源供給を停止する以外に報知の終了条件が定められている。つまり、報知の期間が定められていることから「期間限定報知」と言い換えることができる。一方、不正入賞報知及び異常入賞報知については、遊技機1(電源基板180)への外部電源の供給を停止したり、電源基板180の電源スイッチをOFFしたりする以外に報知が終了することがない。つまり、報知の期間が定められていないことから「期間非限定報知」と言い換えることができる。
(イベント報知の演出例)
図41乃至図55を用いて、各種のイベント報知のタイミングチャートと報知例を説明する。なお、図41乃至図50は、1つのイベントが発生した場合のイベント報知を示す図であり、図51乃至図55は、2つのイベントが発生した場合のイベント報知を示す図である。
図41は、電源投入報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングで遊技機1への電源供給が開始されると、(a)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71には、8色のカラーバーG1からなるテスト画像(画面)が表示される。
T0のタイミングから起動待機時間の1秒(1000ms)が経過したT1のタイミングでRAMクリアスイッチ55aのON(操作)が検出されると、T2のタイミングまでの間にメインRAM110cの初期化(RAM領域及びスタック領域のクリア)と、演出制御基板130への電源投入指定コマンドの送信が行われる。
そして、T2のタイミングで遊技情報出力端子板90から固有情報信号の出力を開始するとともに、音声出力装置9から電源投入音(初期化報知音)の出力を開始する。このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70にメインRAM110cの初期化が行われることを示す電源投入画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に単色の非演出画像(画面)が表示される。なお、電源投入画像は、エラー画像に分類される。
電源投入音は、「電源が投入されました」の音声と、「ファンファンファン」の警告レベルが高い警告音とで構成されており、電源投入音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
電源投入画像は、メインRAM110cの初期化中であることを報知するための初期化報知情報G2と、初期化報知情報G2の残り表示時間を報知するためのカウントゲージG3によって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。なお、(c)に示すように、電源投入画像の表示後にカウントゲージG3のゲージ幅を変化させることで電源投入画面の残り表示時間が報知されるようになっている。
本発明の実施形態では、電源投入画像の表示期間と固有情報信号の出力期間とが同じとなっているため、カウントゲージG3によって固有情報信号の出力が終了するまでの残り時間を報知しているとも言える。なお、電源投入画像の表示期間を固有情報信号の出力期間よりも長くしてもよいし、短くしてもよい。
T2のタイミングからおよそ3秒(3000ms)後となるT3のタイミングで固有情報信号の出力が終了すると、(d)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70にRAMクリアスイッチ55aの操作を促す操作促進情報G4からなる操作促進画像(画面)が表示される。なお、この操作促進画像は、RAMクリアスイッチ55aが操作されるまで継続して表示される。
T4のタイミングでRAMクリアスイッチ55aのON(操作)が検出されると、(e)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成される通常メイン演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成される通常サブ演出画像(画面)が表示される。
T4のタイミングから10秒後となるT5のタイミングになると、(f)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に所定のキャラクタなどが表示される客待ちデモ画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に機種名が表示される機種アピール画像(画面)が表示される。
また、T2のタイミングから60秒後となるT6のタイミングになると、音声出力装置9から出力されていた電源投入音の出力が終了する。なお、電源投入音の出力をT2のタイミングから60秒で終了させているが、操作促進画像がT2のタイミングから60秒を超えて表示されている場合には、操作促進画像の表示期間に亘って電源投入音を出力させるようにしてもよい。
ここで、電源投入画像の表示と電源投入音の出力とによって電源投入が行われたことを報知する電源投入報知が行われることになるが、操作促進画像の表示を電源投入報知に含めてもよい。
なお、電源投入画像は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されず、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、単色の非演出画像が表示されるようになっている。このようにすることで、電源投入直後における演出制御基板130の処理負荷(特に画像制御部の描画負荷)を軽減することが可能となる。
図42は、客待ちデモ画像の表示中に発生した電源断(停電)から復電(復旧)した場合の電源復旧報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングで遊技機1への電源供給が開始(再開)されると、(a)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71には、8色のカラーバー画像G1からなるテスト画像(画面)が表示される。
T0のタイミングから起動待機時間の1秒(1000ms)が経過したT1のタイミングでRAMクリアスイッチ55aのON(操作)が検出されないと、主制御基板110においてT2のタイミングまでの間に電源断前の遊技の進行状態(制御状態)への復旧と、演出制御基板130への客待ち中用の電源復旧指定コマンドの送信が行われる。
T2のタイミングで遊技情報出力端子板90から固有情報信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から電源復旧音の出力が開始される。このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に電源断前の遊技の進行状態(制御状態)に復旧することを示す停電復旧画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に単色の非演出画像(画面)が表示される。なお、電源復旧画像は、エラー画像に分類される。
電源復旧音は、「停電から復旧しました」の音声と、「ピンポーン」の警告レベルが比較的低い警告音とで構成されており、電源復旧音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
停電復旧画像は、電源断前の遊技の進行状態(制御状態)に復旧することを報知するための停電復旧報知情報G6と、停電復旧画像の残り表示時間を報知するためのカウントゲージG3によって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。カウントゲージG3は、(c)に示すように、停電復旧画像の表示後にゲージ幅を変化させることで停電復旧画像の残り表示時間を報知するようになっている。
本発明の実施形態では、客待ちデモ画像の表示中に発生した電源断(停電)から復旧した場合に表示される停電復旧画像の表示期間と固有情報信号の出力期間と同じとなっているため、カウントゲージG3によって固有情報信号の出力が終了するまでの残り時間を報知しているとも言える。なお、電源復旧画像の表示期間を固有情報信号の出力期間よりも長くしてもよいし、短くしてもよい。
そして、T2のタイミングからおよそ3秒(3000ms)後となるT3のタイミングで固有情報信号の出力と電源復旧音の出力が終了すると、(d)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成されるメイン通常演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。
なお、メイン通常演出画面やサブ通常演出画面については、画像制御部140が演出制御部130mから送信された電源復旧報知終了コマンドを受信したことに基づいて表示されるが、主制御基板110から客待ち状態指定コマンドを受信したことに基づいて表示するようにしてもよい。
T3のタイミングから10秒後となるT4のタイミングになると、(e)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に所定のキャラクタなどが表示される客待ちデモ画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に機種名が表示される機種アピール画像(画面)が表示される。
ここで、電源復旧画像の表示と電源復旧音の出力とによって電源復旧が行われたことを報知する電源復旧報知が行われることになる。なお、電源復旧画像は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されず、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、単色の非演出画像が表示されるようになっている。このようにすることで、電源復旧直後における演出制御基板130の処理負荷(特に画像制御部の描画負荷)を軽減することが可能となる。
図43は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に発生した電源断(停電)から復電(復旧)した場合の電源復旧報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングで遊技機1への電源供給が開始(再開)されると、(a)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71には、8色のカラーバーG1からなるテスト画像(画面)が表示される。
T0のタイミングから起動待機時間の1秒(1000ms)が経過したT1のタイミングでRAMクリアスイッチ55aのON(操作)が検出されないと、主制御基板110においてT2のタイミングまでの間に電源断前の遊技の進行状態(制御状態)への復旧と、演出制御基板130への特図変動中用の電源復旧指定コマンドの送信が行われる。
そして、T2のタイミングで遊技情報出力端子板90から固有情報信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から電源復旧音の出力が開始される。このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に電源断前の遊技の進行状態(制御状態)に復旧することを示す停電復旧画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に単色の非演出画像(画面)が表示される。なお、電源復旧画像及び停電復旧音については、図42のものと同一であるため、ここでは説明を省略する。
T2のタイミングからおよそ3秒(3000ms)後となるT3のタイミングで固有情報信号の出力と電源復旧音の出力が終了すると、(d)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に復帰準備画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に非演出画像(画面)が表示される。
復帰準備画像は、電源断前の遊技の進行状態に復旧する準備中であることを報知するための復帰準備報知情報G7から構成されており、画像制御部140が演出制御部130mから電源復旧報知継続了コマンドを受信することによって表示される。
T3のタイミングから電源断(停電)の発生時に実行されていた特別図柄の変動表示が終了する残り変動時間が経過したT4のタイミングになると、(e)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成されるメイン通常演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。
なお、メイン通常演出画面やサブ通常演出画面については、主制御基板110からの特別図柄確定コマンドを受信した演出制御部130mから送信された演出図柄確定コマンドを画像制御部140が受信したことに基づいて表示される。また、演出図柄70aは、特別図柄確定コマンドが大当たりを示すものであってもハズレ態様で停止した状態で表示される。
T4のタイミングから10秒後となるT5のタイミングになると、(f)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に所定のキャラクタなどが表示される客待ちデモ画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に機種名が表示される機種アピール画像(画面)が表示される。
ここで、電源復旧画像及び復帰準備画像の表示と電源復旧音の出力とによって電源復旧が行われたことを報知する電源復旧報知が行われることになるが、復帰準備画像を含めてなくてもよい。なお、電源復旧画像及び復帰準備画像は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されず、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、単色の非演出画像が表示されるようになっている。このようにすることで、電源復旧直後における演出制御基板130の処理負荷(特に画像制御部の描画負荷)を軽減することが可能となる。
図44は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に実行される磁気異常報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで磁気検出センサ53aがONとなって所定の閾値以上の磁気を検出すると、遊技情報出力端子板90から磁気異常信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して磁気エラー音の出力が開始される。そして、T1のタイミングから128ms後のT2のタイミングで磁気異常信号の出力が停止され、T1から60秒後のT3のタイミングで磁気エラー音の出力が停止されて遊技音の出力が再開される。
磁気エラー音は、「磁気エラーです」の音声と、「ブーッブーッ」の警告レベルが比較的高めの警告音とで構成されており、磁気エラー音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
T1のタイミングからT3のタイミングまでの間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように磁気異常が発生したことを示す磁気エラー画像EG1が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
磁気エラー画像EG1は、磁気異常が発生したことを報知するための磁気エラー報知情報と、磁気エラー画像EG1の残り表示時間を報知するためのカウントゲージとによって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。カウントゲージは、磁気エラー画像EG1の表示後にゲージ幅を変化させることで磁気エラー画像EG1の残り表示時間を報知するようになっている。
ここで、磁気エラー画像EG1の表示と磁気エラー音の出力とによって磁気異常が発生したことを報知する磁気異常報知が行われることになる。なお、磁気エラー画像EG1は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されないようになっている。このようにすることで、第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される特殊図柄の変動表示や保留アイコン(当該変動アイコン)等を視認することができ、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、(b)に示すように、磁気異常の発生時に第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っている場合には、待機位置まで復帰(下降)させ、磁気異常報知の実行期間に亘って第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動演出を規制するようにしてもよい。このようにすることで、磁気エラー画像EG1が第2画像表示装置(サブ液晶)71によって隠れてしまうことがなくなり、磁気異常が発生したことに気付かなくなるという不都合を回避することが可能となる。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)71が磁気エラー画像EG1の前方に重なる移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰させる一方、第2画像表示装置(サブ液晶)71が磁気エラー画像EG1の前方に重ならない移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置まで復帰させないようにしてもよい。このようにすることで、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
図45は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に実行される電波異常報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで電波検出センサ54aがONとなって所定の周波数の電波を検出すると、遊技情報出力端子板90から電波異常信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して電波エラー音の出力が開始される。そして、T1から128ms後のT2のタイミングで電波異常信号の出力が停止され、T1から60秒後のT3のタイミングで電波エラー音の出力が停止されて遊技音の出力が再開される。
電波エラー音は、「電波エラーです」の音声と、「ブーッブーッ」の警告レベルが比較的高めの警告音とで構成されており、電波エラー音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
T1のタイミングからT3のタイミングまでの間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように電波異常が発生したことを示す電波エラー画像EG2が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
電波エラー画像EG2は、電波異常が発生したことを報知するための電波エラー報知情報と、電波エラー画像EG2の残り表示時間を報知するためのカウントゲージとによって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。カウントゲージは、電波エラー画像EG2の表示後にゲージ幅を変化させることで電波エラー画像EG2の残り表示時間を報知するようになっている。
ここで、電波エラー画像EG2の表示と電波エラー音の出力とによって電波異常が発生したことを報知する電波異常報知が行われることになる。なお、電波エラー画像EG2は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されないようになっている。このようにすることで、第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される特殊図柄の変動表示や保留アイコン(当該変動アイコン)等を視認することができ、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、電波異常の発生時に第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っている場合には、待機位置まで復帰(下降)させ、電波異常報知の実行期間に亘って第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動演出を規制するようにしてもよい。このようにすることで、電波エラー画像EG2が第2画像表示装置(サブ液晶)71によって隠れてしまうことがなくなり、磁気異常が発生したことに気付かなくなるという不都合を回避することが可能となる。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)71が電波エラー画像EG2の前方に重なる移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰させる一方、第2画像表示装置(サブ液晶)71が電波エラー画像EG2の前方に重ならない移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置まで復帰させないようにしてもよい。このようにすることで、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
図46は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に実行される不正入賞報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで不正入賞の発生を検出すると、遊技情報出力端子板90から不正入賞信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して不正入賞エラー音の出力が開始される。そして、T1のタイミングから128ms後のT2のタイミングで不正入賞信号の出力が停止され、T3のタイミングで遊技機1の電源がOFFされると不正入賞エラー音の出力が停止される。
不正入賞エラー音は、「不正入賞エラーです」の音声と、「ピンポーン」の警告レベルが低い警告音とで構成されており、不正入賞エラー音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
T1のタイミングからT3のタイミングまでの間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように不正入賞が発生したことを示す不正入賞エラー画像EG3が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
不正入賞エラー画像EG3は、不正入賞が発生したことを報知するための不正入賞エラー報知情報と、不正入賞報知を停止させるための報知停止情報によって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。報知停止情報は、「電源OFF後にON(再起動)して下さい」と表示されることで、電源のOFF−ONを促すようになっている。
ここで、不正入賞エラー画像EG3の表示と不正入賞エラー音の出力とによって不正入賞が発生したことを報知する不正入賞報知が行われることになる。なお、不正入賞エラー画像EG3は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されないようになっている。このようにすることで、第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される特殊図柄の変動表示や保留アイコン(当該変動アイコン)等を視認することができ、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、不正入賞の発生時に第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っている場合には、待機位置まで復帰(下降)させ、不正入賞報知の実行期間に亘って第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動演出を規制するようにしてもよい。このようにすることで、不正入賞エラー画像EG3が第2画像表示装置(サブ液晶)71によって隠れてしまうことがなくなり、不正入賞が発生したことに気付かなくなるという不都合を回避することが可能となる。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)71が不正入賞エラー画像EG3の前方に重なる移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰させる一方、第2画像表示装置(サブ液晶)71が不正入賞エラー画像EG3の前方に重ならない移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置まで復帰させないようにしてもよい。このようにすることで、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、不正入賞報知の実行中に電源のOFF−ONが行われると、電源ON時にRAMクリアスイッチ55aが操作されていると図41に示した電源投入報知が行われ、電源ON時にRAMクリアスイッチ55aが操作されていないと図42又は図43に示した電源復旧報知が行われる。しかしながら、バックアップ電源が供給されていない演出制御基板では、電源をOFFした際にサブRAM130cに記憶されていた不正入賞報知フラグがクリアされる(消失する)ため、電源ON後に不正入賞報知が再開されることはない。
図47は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に実行される異常入賞報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで異常入賞の発生を検出すると、遊技情報出力端子板90から異常入賞信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して異常入賞エラー音の出力が開始される。そして、T1から128ms後のT2のタイミングで異常入賞信号の出力が停止され、T3のタイミングで遊技機1の電源がOFFされると異常入賞エラー音の出力が停止される。
異常入賞エラー音は、「異常入賞エラーです」の音声と、「ピンポーン」の警告レベルが比較的低い警告音とで構成されており、異常入賞エラー音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
T1のタイミングからT3のタイミングまでの間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように異常入賞が発生したことを示す異常入賞エラー画像EG4が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
異常入賞エラー画像EG4は、異常入賞が発生したことを報知するための異常入賞エラー報知情報と、異常入賞報知を停止させるための報知停止情報によって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。報知停止情報は、「電源OFF後にON(再起動)して下さい」と表示されることで、電源のOFF−ONを促すようになっている。
ここで、異常入賞エラー画像EG4の表示と異常入賞エラー音の出力とによって異常入賞が発生したことを報知する異常入賞報知が行われることになる。なお、異常入賞エラー画像EG4は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されないようになっている。このようにすることで、第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される特殊図柄の変動表示や保留アイコン(当該変動アイコン)等を視認することができ、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、異常入賞の発生時に第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っている場合には、待機位置まで復帰(下降)させ、異常入賞報知の実行期間に亘って第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動演出を規制するようにしてもよい。このようにすることで、異常入賞エラー画像EG4が第2画像表示装置(サブ液晶)71によって隠れてしまうことがなくなり、異常入賞が発生したことに気付かなくなるという不都合を回避することが可能となる。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)71が異常入賞エラー画像EG4の前方に重なる移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰させる一方、第2画像表示装置(サブ液晶)71が異常入賞エラー画像EG4の前方に重ならない移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置まで復帰させないようにしてもよい。このようにすることで、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、異常入賞報知の実行中に電源のOFF−ONが行われると、電源ON時にRAMクリアスイッチ55aが操作されていた場合には図41に示した電源投入報知が行われ、電源ON時にRAMクリアスイッチ55aが操作されていなかった場合には図42又は図43に示した電源復旧報知が行われる。しかしながら、バックアップ電源が供給されていない演出制御基板では、電源をOFFした際にサブRAM130cに記憶されていた異常入賞報知フラグがクリアされる(消失する)ため、電源ON後に異常入賞報知が再開されることはない。
図48は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に実行される枠開放報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで開放検出スイッチ31aがONとなってガラス枠4の開放を検出すると、遊技情報出力端子板90から枠開放信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して枠開放エラー音の出力が開始される。また、報知LED10aが赤色による点滅を開始する。そして、T2のタイミングで開放検出スイッチ31aがガラス枠4の閉鎖を検出すると、枠開放信号及び枠開放エラー音の出力が停止されるとともに、報知LED10aの点滅も停止される。
枠開放エラー音は、「扉が開いています」の音声と、「ピンポーン」の警告レベルが比較的低い警告音とで構成されており、枠開放エラー音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
なお、枠開放報知が行われている間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70には変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成されるメイン通常演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にはアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは赤色に点滅した状態となっている。
ここで、枠開放エラー音の出力と報知LED10aの点滅とによってガラス枠4が開放されたことを報知する枠開放報知が行われることになる。なお、(b)に示すように、枠開放報知では、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエラー画像が表示されないため、第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っていた場合であっても、移動演出の途中では第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰(下降)させることはない。このようにすることで、移動演出の実行が阻害されることがなくなり、遊技の興趣が減衰することを抑制することが可能となる。
図49は、大当たり中に実行される受け皿満杯報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで受け皿満杯検出スイッチ32aが下受け皿12の満杯を検出すると、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して満杯エラー音の出力が開始される。そして、T2のタイミングで受け皿満杯検出スイッチ32aが下受け皿12の満杯が解消したことを検出すると、満杯エラー音の出力が停止されて遊技音の出力が再開される。
満杯エラー音は、「球を抜いてください」の音声と、「ピンポーン」の警告レベルが比較的低い警告音とで構成されており、満杯エラー音の出力時には、音声と警告音とが交互に出力されるようになっている。
T1のタイミングからT2のタイミングまでの間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン大当たり演出画像(画面)に重なるように受け皿満杯が発生したことを示す受け皿満杯エラー画像EG5が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にサブ大当たり演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
受け皿満杯エラー画像EG5は、下受け皿12が満杯となったことを報知するための下受け皿満杯エラー報知情報と、受け皿満杯報知を停止させるための報知停止情報によって構成されており、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示領域よりも大きなサイズで表示される。報知停止情報は、「球を抜いて下さい」と表示されることで、下受け皿12から遊技球を抜き出すことを促すようになっている。
ここで、受け皿満杯エラー画像EG5の表示と満杯エラー音の出力とによって下受け皿満杯が発生したことを報知する受け皿満杯報知が行われることになる。なお、受け皿満杯エラー画像EG5は、第1画像表示装置(メイン液晶)70には表示されるが、第2画像表示装置(サブ液晶)71には表示されないようになっている。このようにすることで、第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示されるサブ大当たり演出画像(画面)等を視認することができ、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
なお、(b)に示すように、下受け皿満杯の発生時に第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っている場合には、待機位置まで復帰(下降)させ、下受け皿満杯報知の実行期間に亘って第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動演出を規制するようにしてもよい。このようにすることで、受け皿満杯エラー画像EG5が第2画像表示装置(サブ液晶)71によって隠れてしまうことがなくなり、下受け皿満杯が発生したことに気付かなくなるという不都合を回避することが可能となる。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)71が下受け皿満杯エラー画像EG5の前方に重なる移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰させる一方、第2画像表示装置(サブ液晶)71が下受け皿満杯エラー画像EG5の前方に重ならない移動演出が行われる場合には、第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置まで復帰させないようにしてもよい。このようにすることで、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を報知することが可能となる。
図50は、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示中に実行される払出異常報知のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGMやSE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで球有り検出スイッチ101aがOFFとなって遊技球貯留部101に貯留された遊技球の不足を検出すると、報知LED10aが橙色による点灯を開始する。そして、T2のタイミングで球有り検出スイッチ101aがONとなって遊技球貯留部101に十分な数の遊技球が貯留されたことを検出すると、報知LED10aが消灯する。
なお、払出異常報知が行われている間は、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70には変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成されるメイン通常演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にはアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは橙色に点灯した状態となっている。
ここで、報知LED10aの点滅によって払出異常が発生したことを報知する払出異常報知が行われることになる。なお、(b)に示すように、枠開放報知では、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエラー画像が表示されないため、第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置に移動する移動演出を行っていた場合であっても、移動演出の途中では第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置に復帰(下降)させることはない。このようにすることで、移動演出の実行が阻害されることがなくなり、遊技の興趣が減衰することを抑制することが可能となる。
図51は、電源投入報知期間中に電源投入よりも優先度の低い枠開放が発生し、電源投入報知期間中に枠開放が終了する場合のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは電源投入音(初期化報知音)が出力された状態となっている。
このとき、(a)に示すように、2回目のRAMクリアスイッチ55aの操作が終了した後であるため、第1画像表示装置(メイン液晶)70に変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成される通常メイン演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成される通常サブ演出画像(画面)が表示された状態となっている。
T1のタイミングで開放検出スイッチ31aがONとなってガラス枠4が開放する枠開放を検出すると、遊技情報出力端子板90から枠開放信号の出力が開始される。しかしながら、枠開放よりも優先度の高い電源投入の発生を報知する電源投入報知を行っているため、枠開放報知としての枠開放エラー音の出力と報知LED10aの点滅が行われない。このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71は、(a)と同じ表示態様となっている。
T2のタイミングで開放検出スイッチ31aがOFFとなってガラス枠4の閉鎖を検出すると、遊技情報出力端子板90から出力していた枠開放信号の出力が停止され、T3のタイミングで電源投入音の出力が開始されてから60秒が経過すると、音声出力装置9から出力されていた電源投入音の出力が終了し、遊技音(BGM、SE)の出力が開始される。このとき、(c)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71は、(a)及び(b)と同じ表示態様となっている。
上述のように、電源投入報知期間中に電源投入よりも優先度の低い枠開放が発生し、電源投入報知期間中に枠開放が終了する場合には、枠開放報知は実行されないが、枠開放の発生時点で枠開放信号は出力される。そのため、外部の装置では枠開放の発生を即座に把握することが可能となり、遊技店の店員が迅速に適切な対処をすることが可能となる。
なお、図51では電源投入と枠開放を例に挙げたが、優先度の高い報知期間限定イベントの報知期間中に優先度の低い報知期間限定イベントが発生し、優先度の高い報知期間限定イベントの報知期間中に優先度の低い報知期間限定イベントの報知期間が終了するといった関係であれば、他の報知イベントの場合であっても図51と同じ流れとなる。
図52は、電源投入報知期間中に電源投入よりも優先度の低い磁気異常が発生し、電源投入報知期間の終了後に磁気異常報知期間が終了する場合のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に遊技機1の電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは電源投入音(初期化報知音)が出力された状態となっている。
このとき、(a)に示すように、2回目のRAMクリアスイッチ55aの操作が終了した後であるため、第1画像表示装置(メイン液晶)70に変動表示領域70Aとモード表示領域70Bとが形成される通常メイン演出画像(画面)が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成される通常サブ演出画像(画面)が表示された状態となっている。
T1のタイミングで磁気検出センサ53aがONとなって磁気異常の発生を検出すると、遊技情報出力端子板90から磁気異常信号の出力が開始される。しかしながら、磁気異常よりも優先度の高い電源投入の発生を報知する電源投入報知を行っているため、磁気異常報知としての磁気エラー画像EG1の表示と磁気エラー音の出力が行われない。
T1のタイミングから128ms後のT2のタイミングで磁気異常信号の出力が停止され、T3のタイミングで電源投入音の出力が開始されてから60秒が経過すると、電源投入音の出力(電源投入報知)が終了して磁気エラー音の出力が開始される。
このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように磁気異常が発生したことを示す磁気エラー画像EG1が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。なお、報知LEDは消灯した状態となっている。
T4のタイミングでT1のタイミングから60秒が経過すると、磁気異常報知期間である60秒からN秒を減算した期間に亘って出力されていた磁気エラー音の出力が終了して遊技音の出力が開始される。このとき、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71は、(a)と同じ表示態様となっている。
上述のように、電源投入報知期間中に電源投入よりも優先度の低い磁気異常が発生し、電源投入報知期間の終了後に磁気異常報知期間が終了する場合には、磁気異常の発生時点で磁気異常信号が出力される。そのため、外部の装置では磁気異常の発生を即座に把握することが可能となり、遊技店の店員が迅速に適切な対処をすることが可能となる。また、電源投入報知期間の終了後に磁気異常報知が残り期間に亘って実行される。そのため、磁気異常が発生していたことを把握することができ、優先度の高い電源投入報知によって優先度の低い磁気異常報知が埋もれてしまうことを抑制することができる。
なお、図52では電源投入と磁気異常を例に挙げたが、優先度の高い報知期間限定イベントの報知期間中に優先度の低い報知イベントが発生し、優先度の高い報知期間限定イベントの報知期間の終了後に優先度の低い報知イベントの報知期間が残っているといった関係であれば、他の報知イベントの場合であっても図52と同じ流れとなる。
図53は、不正入賞報知期間中に不正入賞よりも優先度の高い磁気異常が発生した場合のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGM、SE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで不正入賞の発生を検出すると、遊技情報出力端子板90から不正入賞信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して不正入賞エラー音の出力が開始される。そして、T1のタイミングから128ms後のT2のタイミングで不正入賞信号の出力が停止される。
このとき、(a)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように不正入賞が発生したことを示す不正入賞エラー画像EG3が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
T3のタイミングで磁気検出センサ53aがONとなって所定の閾値以上の磁気を検出すると、遊技情報出力端子板90から磁気異常信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた不正入賞エラー音が停止し、T3のタイミングから所定のインターバル時間が経過したT4のタイミングで音声出力装置9から磁気エラー音の出力が開始され、T3のタイミングから128ms後のT5のタイミングで磁気異常信号の出力が停止される。
このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように磁気異常が発生したことを示す磁気エラー画像EG1が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
T5のタイミングで磁気異常報知期間が経過すると、音声出力装置9から出力されていた磁気エラー音が停止(磁気異常報知が終了)し、T6のタイミングから所定のインターバル時間が経過したT7のタイミングで音声出力装置9から不正入賞エラー音の出力が再開され、T8のタイミングで電源がOFFされると不正入賞エラー音の出力が停止される。
このとき、(c)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように不正入賞が発生したことを示す不正入賞エラー画像EG3が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
上述のように、不正入賞報知期間中に不正入賞よりも優先度の高い磁気異常が発生した場合には、磁気異常の発生時点で磁気異常信号が出力される。そのため、外部の装置では磁気異常の発生を即座に把握することが可能となり、遊技店の店員が迅速に適切な対処をすることが可能となる。また、磁気異常報知期間の終了後に不正入賞報知が再開されるため、不正入賞が発生していたことを再確認することができ、優先度の高い磁気異常報知によって優先度の低い不正入賞報知が埋もれてしまうことを抑制することができる。
また、不正入賞エラー音の出力を停止してから磁気エラー音の出力を開始するまでと、磁気エラー音の出力を停止してから不正入賞エラー音の出力を再開するまでの間に所定のインターバルを設けたので、磁気エラー音と不正入賞エラー音とを聞き分けやすくなり、何のエラー音が出力されているのかを把握し易くなる。なお、音声出力装置9から出力されるエラー音が切り替わる際にインターバルを設けなくてもよい。
なお、図53では、不正入賞と磁気異常を例に挙げたが、優先度の低い報知イベントの報知期間中に優先度の高い報知イベントが発生し、優先度の高い報知イベントの報知期間の終了後に優先度の低い報知イベントの報知期間が残っているといった関係であれば、他の報知イベントの場合であっても図53と同じ流れとなる。
図54は、不正入賞報知期間中に不正入賞と優先度が同じ異常入賞が発生した場合のタイミングチャートと報知例を示す図である。
T0のタイミングにおいて既に電源がONされた状態となっており、音声出力装置9からは遊技音(BGM、SE)が出力された状態となっている。
T1のタイミングで不正入賞の発生を検出すると、遊技情報出力端子板90から不正入賞信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた遊技音が停止して不正入賞エラー音の出力が開始される。そして、T1のタイミングから128ms後のT2のタイミングで不正入賞信号の出力が停止される。
このとき、(a)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように不正入賞が発生したことを示す不正入賞エラー画像EG3が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
T3のタイミングで異常入賞の発生を検出すると、遊技情報出力端子板90から異常入賞信号の出力が開始されるとともに、音声出力装置9から出力されていた不正入賞エラー音が停止し、T3のタイミングから所定のインターバル時間が経過したT4のタイミングで音声出力装置9から異常入賞エラー音の出力が開始され、T3のタイミングから128ms後のT5のタイミングで異常入賞信号の出力が停止される。
このとき、(b)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように異常入賞が発生したことを示す異常入賞エラー画像EG4が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
T4のタイミングから所定期間(例えば10秒)経過したT6のタイミングで音声出力装置9から出力されていた異常入賞エラー音の出力が停止し、T6のタイミングから所定のインターバル時間が経過したT7のタイミングで音声出力装置9から不正入賞エラー音の出力が再開される。
このとき、(c)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように不正入賞が発生したことを示す不正入賞エラー画像EG3の表示が再開され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
T7のタイミングから所定期間(例えば10秒)経過したT8のタイミングで音声出力装置9から出力されていた不正入賞エラー音の出力が停止し、T8のタイミングから所定のインターバル時間が経過したT9のタイミングで音声出力装置9から異常入賞エラー音の出力が再開され、T10のタイミングで電源がOFFされると異常入賞エラー音の出力が停止される。
このとき、(d)に示すように、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように異常入賞が発生したことを示す異常入賞エラー画像EG4の表示が再開され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にアイコン表示領域71Aと演出表示領域71Bとが形成されるサブ通常演出画像(画面)が表示される。このとき、報知LEDは消灯した状態となっている。
上述のように、不正入賞報知期間中に不正入賞と優先順位が同じ異常入賞が発生した場合には、異常入賞の発生時点で異常入賞信号が出力される。そのため、外部装置では異常入賞の発生を即座に把握することが可能となり、遊技店の店員が迅速に適切な対処をすることが可能となる。また、所定のインターバルを介して不正入賞報知と異常入賞報知とが交互に行われるため、後から発生した優先度が同じ異常入賞報知が埋もれてしまうことを抑制することができる。
また、不正入賞エラー音の出力を停止してから異常入賞エラー音の出力を開始するまでと、異常入賞エラー音の出力を停止してから不正入賞エラー音の出力を再開するまでの間に所定のインターバルを設けたので、不正入賞エラー音と異常入賞エラー音とを聞き分けやすくなり、何のエラー音が出力されているのかを把握し易くなる。なお、音声出力装置9から出力されるエラー音が切り替わる際にインターバルを設けなくてもよい。
なお、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるエラー画像の表示位置を、第2画像表示装置(サブ液晶)71の移動状態に応じて変更するようにしてもよい。具体的には、第2画像表示装置(サブ液晶)71が待機位置にある場合には、第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央にエラー画像を表示し、第2画像表示装置(サブ液晶)71が演出位置にある場合には、第1画像表示装置(メイン液晶)70のうちの第2画像表示装置(サブ液晶)71が極力重ならない位置にエラー画像を表示するなどである。
(イベント報知の変形例)
図55及び図56を用いて、イベント報知の変形例を説明する。図55(a)は、イベント報知の変形例1を示す報知例であり、図55(b)は、イベント報知の変形例2を示す報知例であり、図56(a)は、イベント報知の変形例3を示す報知例であり、図56(b)は、イベント報知の変形例4を示す報知例である。
図55(a)に示す変形例1では、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部(表示領域)全体に表示した磁気エラー画像EG1に重なるように、変動表示領域70Aを第1画像表示装置(メイン液晶)70の隅部に縮小表示するようにした点において上述した実施形態とは異なっている。
詳述すると、所謂背景画像と同じように第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部(表示領域)全体に磁気エラー画像EG1を表示し、リーチ演出中と同じように第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の隅部(図中右側下部)に変動表示領域70Aを縮小表示し、モード表示領域70Bについては磁気異常の発生前の表示状態を維持させている。
このようにすることで、磁気エラー画像EG1によって演出図柄70aの変動表示が隠れてしまうことがなくなり、演出図柄70aの変動表示を視認できるため、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を確実に報知することが可能となる。
なお、変動表示領域70Aを第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の右側下部に縮小表示したが、表示部の端部に近い位置であれば角部であっても端部中央であってもよい。また、第1画像表示装置(メイン液晶)70の隅部に変動表示領域70Aを縮小表示したが、演出図柄70aだけ第1画像表示装置(メイン液晶)70の隅部に縮小表示してもよい。さらに、変動表示領域70Aと同様にモード表示領域70Bを第1画像表示装置(メイン液晶)70の隅部に縮小表示してもよい。
図55(b)に示す変形例2では、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部(表示領域)全体に表示した磁気エラー画像EG1とは別個に第2画像表示装置(サブ液晶)71に変動表示領域70Aを設定する点において上述した実施形態とは異なっている。
詳述すると、所謂背景画像と同じように第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部(表示領域)全体に磁気エラー画像EG1を表示し、第2画像表示装置(サブ液晶)71の演出表示領域71Bに変動表示領域70Aを縮小表示し、モード表示領域70Bについては磁気異常の発生前の表示状態を維持させている。
このようにすることで、磁気エラー画像EG1によって演出図柄70aの変動表示が隠れてしまうことがなくなり、第2画像表示装置(サブ液晶)71で行われる演出図柄70aの変動表示を視認できるため、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を確実に報知することが可能となる。
なお、変動表示領域70Aを第2画像表示装置(サブ液晶)71の演出表示領域71Bに縮小表示したが、第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示部(表示領域)全体に表示してもよいし、アイコン表示領域71Aに重なるように表示してもよい。また、変動表示領域70Aと同様にモード表示領域70Bを第2画像表示装置(サブ液晶)71に縮小表示してもよい。
図56(a)に示す変形例3では、第2画像表示装置(サブ液晶)71に磁気エラー画像EG1を表示し、その第2画像表示装置(サブ液晶)71を演出位置に配置する点において上述した実施形態とは異なっている。
詳述すると、第1画像表示装置(メイン液晶)70には磁気エラー画像EG1を表示させずに、第2画像表示装置(サブ液晶)71のアイコン表示領域71Aや演出表示領域71Bに重なるように磁気エラー画像EG1を表示し、磁気エラー画像EG1が目立つように第2画像表示装置(サブ液晶)71を待機位置から演出位置まで移動させるようにしている。
このようにすることで、磁気エラー画像EG1を演出図柄70aの変動表示よりも目立たせることができるが、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部全体が隠されることがなくなり、第1画像表示装置(メイン液晶)70で行われる演出図柄70aの変動表示を視認できるため、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を確実に報知することが可能となる。
なお、磁気エラー画像EG1を第2画像表示装置(サブ液晶)71のアイコン表示領域71Aや演出表示領域71Bに重なるように表示したが、どちらか一方の表示領域に重なるように表示してもよい。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71を演出位置に移動するだけではなく、待機位置と演出位置との間で上下動させるようにしてもよい。
図56(b)に示す変形例4では、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエラーが発生したことを示すエラー発生画像EG6を表示し、第2画像表示装置(サブ液晶)71に発生したエラーが磁気異常であることを示すエラー種別画像EG7を表示する点において上述した実施形態とは異なっている。
詳述すると、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されるメイン通常演出画像(画面)に重なるように「エラー発生」と表示されたエラー発生画像EG6を表示し、第2画像表示装置(サブ液晶)71の演出表示領域71Bを遮蔽せずにアイコン表示領域71Aに重なるように「磁気エラー」と表示されたエラー種別画像EG7を表示している。
このようにすることで、磁気異常が発生したことを効果的に報知することができるとともに、第2画像表示装置(サブ液晶)71の演出表示領域71Bに表示される特殊図柄の変動表示状態から遊技の進行状態を把握することが可能となり、遊技の興趣が極端に低下することを抑制しつつ、異常の発生を確実に報知することが可能となる。
なお、エラー発生画像EG6をメイン通常演出画像(画面)に重なるように表示したが、変形例1のようにエラー発生画像EG6を背景画像のように表示し、エラー発生画像EG6に重なるように変動表示領域70Aを第1画像表示装置(メイン液晶)70の隅部に表示するようにしてもよい。また、変形例2のように変動表示領域70Aを第2画像表示装置(サブ液晶)71の演出表示領域71Bに縮小表示するようにしてもよい。
なお、変形例1〜4では、磁気異常報知を例に挙げて説明したが、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエラー画像を表示する報知イベントであればよく、電波異常報知、不正入賞報知、異常入賞報知、受け皿満杯報知にも適用することができる。
また、上記実施形態(変形例を含む)では、第1画像表示装置(メイン液晶)70と第2画像表示装置(サブ液晶)71のどちらにエラー画像が表示されるかが一義的に定まっていたが、遊技状態(客待ち状態、通常遊技状態、特定遊技状態中、特別遊技状態等)と、エラー画像を表示する画像表示装置の種類(第1画像表示装置、第2画像表示装置)を対応付けたテーブルを設定しておき、報知イベント(磁気異常、電波異常、不正入賞、異常入賞、枠開放、受け皿満杯、払出異常等)が発生した際の遊技状態に対応して、エラー画像を第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の何れか一方に表示させるようにしてもよい。
この場合には、遊技者が各種アイコンや特殊図柄の変動表示を確認する必要がない客待ち状態中や大当たり遊技中は、第2画像表示装置(サブ液晶)71に発生した報知イベントに対応するエラー画像を表示し、遊技者が各種アイコンや特殊図柄の変動表示を確認することがある通常遊技状態中や特定遊技状態中は、第1画像表示装置(メイン液晶)70に発生した報知イベントに対応するエラー画像を表示するとよい。
また、遊技状態(客待ち状態、通常遊技状態、特定遊技状態中、特別遊技状態等)と、報知イベントの種類(磁気異常、電波異常、不正入賞、異常入賞、枠開放、受け皿満杯、払出異常等)と、エラー画像を表示する画像表示装置(第1画像表示装置、第2画像表示装置)の種類を対応付けたテーブルを設定しておき、報知イベントが発生したときの遊技状態及び報知イベントの種類に応じて、エラー画像を表示する画像表示装置の種類を特定し、特定された画像表示装置(第1画像表示装置または第2画像表示装置)に報知イベントに対応するエラー画像を表示するようにしてもよい。
なお、上記実施形態(変形例を含む)では、複数の報知イベント(異常)が同時期に発生した場合に、優先順位が上位のイベントの報知を優先して行っていたが、同時に実行されると聞き分けが困難となってしまうエラー音の出力については優先順位を設定し、同時に実行することが可能なエラー画像の表示には優先順位を設定しないようにしてもよい。
詳述すると、音声出力装置9から出力されるエラー音については優先順位が上位のイベントに対応するエラー音を優先的に出力し、画像表示装置に表示されるエラー画像については優先順位を考慮せずに発生したイベントの分だけエラー画像を表示する。
この場合には、報知イベントの種類毎に画像表示装置の表示領域におけるエラー画像の表示位置をお互いに重ならないように予め設定しておき、発生した報知イベントに対応する表示位置に報知イベントに対応するエラー画像を表示する。つまり、複数の報知イベントが発生した場合には、互いに重ならないように複数のエラー画像が表示されることになる。このようにすることで、画像表示装置を視認することで発生している報知イベント(異常)をすべて把握することが可能となり、遊技店の店員が適切な対処を行うことが可能となる。
なお、各種のエラー画像については、少なくとも背景画像を除くその他の画像(例えば、演出図柄70a、保留アイコン、当該変動アイコン等)に重ならない位置及び/又はサイズで表示するようにしてもよい。このようにすれば、エラー画像によってその他の画像の視認が阻害されることがなくなり、遊技の興趣が低下することを抑制することができる。また、エラー画像がその他の画像に重なるか否かに拘らず、後ろに重なっている画像(背景画像等)を視認可能なように、エラー画像を透過表示するようにしてもよい。このようにすれば、エラー画像の後ろに重なっている画像についても視認可能となる。また、優先順位が上位となる報知イベントに対応するエラー画像の透過率を例えば80%に設定し、優先順位が下位となる報知イベントに対応するエラー画像の透過率を例えば50%に設定するなど、重要なイベントほどエラー画像のアピール力が高くなるようにしてもよい。
なお、上記した報知イベントに、可動演出部材73が正常に動作しないことを動作検出スイッチ(フォトセンサ)で検出するなどの「役物動作異常(役物エラー)」を含め、役物動作異常が発生した場合に役物動作異常報知を行ったり、遊技情報出力端子板90からセキュリティ信号6として役物エラー信号を出力したりしてもよい。
役物動作異常報知(イベント報知)としては、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の一方または両方に役物動作異常画像を表示したり、音声出力装置9から役物動作エラー音を出力したり、可動演出部材73の内部に設けられたLED(発光部)を所定の態様で発光させたり、可動演出部材73を所定の態様で動作(移動)させたりするとよい。また、役物動作異常については不正行為と無関係と考えられるため、他の報知イベントとの優先順位は不正入賞や異常入賞よりも低ければよく、枠開放や下受け皿満杯や払出異常との関係は任意に設定するとよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)では、枠開放よりも優先順位の高い報知イベントの報知中に枠開放が発生した場合や、枠開放の発生中に枠開放よりも優先順位の高い報知イベントが発生した場合には、報知LED10aの発光が行われない若しくは報知LED10aの発光を中断(終了)するようになっていたが、報知LED10aの発光については枠開放よりも優先順位の高い報知イベントとはバッティングしないことから、優先順位とは関係なく枠開放の発生期間に亘って報知LED10aを発光させるようにしてもよい。ただし、音声出力装置9から出力される枠開放エラー音については、優先順位に従って出力するようにする。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じゃん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記課題を解決するため、本発明は、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かの特別遊技判定を実行し、該特別遊技判定の結果に基づき前記特別遊技状態を発生可能な遊技機において、外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源を生成し、該メイン電源を遊技機に供給する電源供給手段と、前記電源供給手段を前記メイン電源の供給を行う状態と前記メイン電源の供給を停止する状態とに切り替えるための状態切替手段と、遊技機の制御状態を示す制御情報が記憶されるとともに、バックアップ電源の供給を受けて前記メイン電源の供給停止中においても前記制御情報を保持する記憶手段と、停止していた前記メイン電源の供給が再開されると前記記憶手段に記憶された前記制御情報に基づいて遊技機の制御状態を前記メイン電源の供給が停止する前の状態に復帰させる制御状態復帰手段と、遊技に関する演出画像を表示するための表示手段に前記特別遊技判定の結果に対応する演出画像を表示させる演出画像表示手段と、遊技機の動作中に所定のエラーが発生したか否かを判定するエラー判定手段と、前記エラー判定手段によって前記所定のエラーが発生したと判定されたことに基づき前記表示手段にエラー画像を表示させると共に、音出力手段にエラー音を出力させるエラー報知手段と、を備え、前記所定のエラーには、前記表示手段に第1エラー画像が表示されると共に、前記音出力手段からエラー音が出力される第1エラーと、前記第1エラーよりも優先順位が低く設定され、前記表示手段に第2エラー画像が表示されると共に、前記音出力手段からエラー音が出力される第2エラーと、が含まれ、前記エラー報知手段は、前記第1エラー及び前記第2エラーが発生したと判定された場合には、前記第1エラーのエラー画像及び前記第2エラーのエラー画像を表示させ、前記第2エラーのエラー音を出力させずに前記第1エラーのエラー音を出力させ、前記メイン電源の供給が行われている間は前記第1エラーのエラー画像の表示を終了させないよう構成され、前記第1エラーのエラー画像の表示中に前記メイン電源の供給が停止し、その後に前記メイン電源の供給が再開されると、前記制御状態復帰手段によって遊技機の制御状態が前記メイン電源の供給が停止される前の状態に復帰されるが、前記第1エラーのエラー画像の表示は再開されないことを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明は、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させるか否かの特別遊技判定を実行し、該特別遊技判定の結果に基づき前記特別遊技状態を発生可能な遊技機において、外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源を生成し、該メイン電源を遊技機に供給する電源供給手段と、前記電源供給手段を前記メイン電源の供給を行う状態と前記メイン電源の供給を停止する状態とに切り替えるための状態切替手段と、遊技機の制御状態を示す制御情報が記憶されるとともに、バックアップ電源の供給を受けて前記メイン電源の供給停止中においても前記制御情報を保持する記憶手段と、停止していた前記メイン電源の供給が再開されると前記記憶手段に記憶された前記制御情報に基づいて遊技機の制御状態を前記メイン電源の供給が停止する前の状態に復帰させる制御状態復帰手段と、遊技に関する演出画像を表示するための表示手段に前記特別遊技判定の結果に対応する演出画像を表示させる演出画像表示手段と、遊技機の動作中に所定のエラーが発生したか否かを判定するエラー判定手段と、前記エラー判定手段によって前記所定のエラーが発生したと判定されたことに基づき前記表示手段にエラー画像を表示させると共に、音出力手段にエラー音を出力させるエラー報知手段と、を備え、前記所定のエラーには、前記表示手段に第1エラー画像が表示されると共に、前記音出力手段からエラー音が出力される第1エラーと、前記第1エラーよりも優先順位が低く設定され、前記表示手段に第2エラー画像が表示されると共に、前記音出力手段からエラー音が出力される第2エラーと、が含まれ、前記エラー判定手段は、所定の検出手段が所定の事象の発生を検出する毎に前記記憶手段に記憶される判定値を更新し、該判定値が異常を示す値になった場合に、前記第1エラーが発生したと判定すると共に、前記判定値を異常を示さない値に更新し、前記エラー報知手段は、前記第1エラー及び前記第2エラーが発生したと判定された場合には、前記第1エラーのエラー画像及び前記第2エラーのエラー画像を表示させ、前記第2エラーのエラー音を出力させずに前記第1エラーのエラー音を出力させ、前記メイン電源の供給が行われている間は前記第1エラーのエラー画像の表示を終了させないよう構成され、前記第1エラーのエラー画像の表示中に前記メイン電源の供給が停止し、その後に前記メイン電源の供給が再開されると、前記制御状態復帰手段によって遊技機の制御状態が前記メイン電源の供給が停止される前の状態に復帰されるが、前記第1エラーのエラー画像の表示は再開されないことを特徴とする。