JP2016062209A - 情報処理装置、表示制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、表示制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの意図しない画像の変倍等の操作を防止する情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置は、ユーザの操作を受け付けるタッチパネル118と、画像を表示するディスプレイ119と、タッチパネル118で受け付けた操作による表示倍率を算出する拡大表示制御部307と、を備える。情報処理装置は、算出した表示倍率が100%を基準として予め定められた所定値αの範囲外であれば、表示倍率に応じて変倍した画像をディスプレイ119に表示させ、範囲内であれば表示倍率を100%として変倍しない画像をディスプレイ119に表示させる。【選択図】図2

Description

本発明は、複数のタッチ位置を検出可能な、タッチパネルのような入力デバイスを備えた情報処理装置に関する。「タッチ位置」とは、ユーザがタッチパネル上を指やスタイラスペン等で触れている位置である。
タッチパネルは、画像が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等でタッチされたタッチ位置を検出する位置検出装置とが組み合わされて構成される。マルチタッチに対応するタッチパネルを備えた情報処理装置は、複数のタッチ位置を同時に検出したり、指やスタイラスペン等がタッチパネル上を移動(タッチ位置が移動)したときの移動方向や移動距離を検出することができる。このような情報処理装置は、2つのタッチ位置間の距離の変化に応じて、表示中の画像の表示倍率を変更することができる。
例えば、ユーザが2本の指で同時にタッチパネルをタッチし、これらの2本の指でタッチパネルの表面をつまむような動作を行って2つのタッチ位置間の距離を縮めると、ディスプレイに表示された画像が縮小される。逆に、2本の指でタッチパネルの表面を広げるような動作を行って2つのタッチ位置間を広げると、ディスプレイに表示された画像が拡大される。2本の指によりタッチパネルをつまむような動作は、一般的に「ピンチ操作」とよばれる。
ピンチ操作は、2本の指による2つのタッチ位置間を縮めることで画像が縮小し、広げることで画像が拡大されるために、ユーザは、簡単で直感的に操作を行うことができる。ピンチ操作では、2つのタッチ位置の中心点が、画像が変倍(拡大、縮小)されるときの中心点となる。そのために、ユーザは、画像のどの部分を変倍したいかを簡単で直感的に指定することができる。ピンチ操作では、2つのタッチ位置間の距離の変化に応じて、リアルタイムで画像の表示倍率を変更することができる。そのために、表示倍率を設定するための特別な設定画面を表示する必要が無く、ユーザは、所望の表示倍率を素早く設定できるという利点もある。特許文献1には、ユーザが表示画面で2点を指定し、該2点を含む矩形と相似な矩形画像に対して拡大又は縮小を行う技術が開示される。
特開平4−222063号公報
ピンチ操作では、2つのタッチ位置間の距離の変化に応じて、画像の変倍が行われる。そのために、タッチパネルにタッチした指の位置が僅かに移動するだけで、ユーザが意図せずに、画像の変倍が行われることがある。また、変倍して表示された画像をタッチ操作により元のサイズに戻す際に、ユーザは、表示倍率が100%になるようにピンチ操作を行う必要がある。しかし、細かいタッチ操作が必要であり、難しい操作となる。
本発明は、上記の問題を解決するために、ユーザの意図しない画像の変倍等の操作を防止する情報処理装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の情報処理装置は、ユーザの操作を受け付ける入力手段と、画像を表示する表示手段と、前記入力手段で受け付けた前記操作による操作量を算出する算出手段と、算出した前記操作量が所定量以上であれば、前記操作に応じて前記表示手段に表示される前記画像を変更し、前記操作量が前記所定量未満であれば前記表示手段に表示される前記画像を変更しない拡大制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、操作量が所定量以上でなければ画像を変更しないために、ユーザが意図せずに行った操作により画像が操作されることを防止することができる。
情報処理装置のハードウェア構成図。 制御部の機能ブロック図。 表示領域の切り替え処理の説明図。 イベント処理を表すフローチャート。 拡大表示処理を表すフローチャート。 画像切替処理を表すフローチャート。 拡大画像の描画処理を表すフローチャート。 キャプチャ画像の取得処理を表すフローチャート。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
(構成)
図1は、本実施形態の情報処理装置のハードウェア構成図である。情報処理装置101は、画像形成装置やスマートフォンのようにディスプレイ119(表示装置)を備えるコンピュータである。情報処理装置101は、ディスプレイ119の他に、制御部110、タッチパネル118、及び外部メモリ120を備える。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、及びROM(Read Only Memory)113を備え、情報処理装置101全体の動作を制御する。そのために制御部110は、タッチパネル118に接続される入力制御部114、ディスプレイ119に接続される表示制御部115、外部メモリ120に接続される外部メモリインタフェース(I/F)116を備える。また制御部110は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク102との通信制御を行う通信I/Fコントローラ117を備える。CPU111、RAM112、ROM113、入力制御部114、表示制御部115、外部メモリI/F116、及び通信I/Fコントローラ117は、システムバスBを介して相互に通信可能に接続される。
CPU111は、ROM113や外部メモリ120に格納されるコンピュータプログラムを読み出し、RAM112をワークエリアとして用いて実行することで、情報処理装置101の各部の動作を制御する。ROM113は不揮発性メモリであり、コンピュータプログラムの他に、処理に必要な各種のデータを保持する記憶媒体である。RAM112は揮発性メモリであり、処理を行う際の一時記憶領域を提供する。
入力制御部114は、入力デバイスを用いたユーザの操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた制御信号をCPU111に送信する。図1では、入力デバイスとしてタッチパネル118を用いる。入力デバイスには、タッチパネル118の他に、キーボード等の文字入力デバイスやマウス等のポインティングデバイスを用いることができる。タッチパネル118は、ユーザの指やスタイラスペン等によりタッチされたタッチ位置を検出するポインティングデバイスである。タッチパネル118は、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のものを用いることができる。入力制御部114は、タッチパネル118が検出したタッチ位置に応じた制御信号をCPU111に送信する。CPU111は、該制御信号に基づいて処理を実行する。CPU111は、これにより情報処理装置101に対するユーザの操作に応じた処理を行う。
表示制御部115は、CPU111の制御により、ディスプレイ119に画像を表示させる。表示制御部115は、例えば、ディスプレイ119に、処理に関連付けられたオブジェクトを含む画像を表示させる。本実施形態の表示制御部115は、ディスプレイ119に表示倍率が100%の画像を表示させる他に、この画像を所定の表示倍率で変倍した変倍画像を表示させることも可能である。本実施形態では、画像を拡大する場合について説明するが、画像の縮小も同様の処理により可能である。
ディスプレイ119の表示画面には、タッチパネル118が一体になるように設けられる。タッチパネル118は、ディスプレイ119の表示を妨げないような透過率で構成される。CPU111は、ディスプレイ119に表示されるオブジェクトの位置と、タッチパネル118で検出されたタッチ位置とから、ユーザが操作(タッチ)したオブジェクトを特定し、該オブジェクトに関連付けられた処理を実行する。このようにタッチパネル118及びディスプレイ119により、ユーザがディスプレイ119に表示された画像を直接的に操作して入力を行うようなGUI(Graphical User Interface)を構成することができる。
外部メモリI/F116は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード等の外部メモリ120が装着可能な記憶媒体である。外部メモリI/F116は、CPU111の制御に基づき、装着された外部メモリ120からのデータの読み出しや、当該外部メモリ120へのデータの書き込みを行う。通信I/Fコントローラ117は、ネットワーク102を介して、ネットワーク102に接続された他の装置との通信を制御する。
なお、CPU111は、タッチパネル118への以下のタッチ操作や状態を検出することができる。
タッチダウン:タッチパネル118をタッチする操作。
タッチオン:タッチパネル118をタッチしている状態。
ムーブ:タッチパネル118をタッチしたまま移動している状態。
タッチアップ:タッチパネル118にタッチする指やスタイラスペンを離すこと。
タッチオフ:タッチパネル118に何も触れていない状態。
これらのタッチ操作や、タッチパネル118上のユーザのタッチ位置を表す位置座標等の情報は、入力制御部114及びシステムバスBを介して、CPU111に通知される。CPU111は、通知された情報に基づいてタッチパネル118上でどのような操作が行なわれたかを判定する。CPU111は、ムーブ時の指やスタイラスペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル118上の垂直成分・水平成分毎に判定する。また、CPU111は、ムーブ時の位置座標の変化により、タッチされた指やスタイラスペンの移動量を検出することができる。指やスタイラスペンの移動量は、タッチ操作による操作量となる。
タッチパネル118は、タッチオンやムーブしている位置を複数同時に検出するマルチタッチに対応する。そのためにユーザは、ピンチ操作が可能である。通常、ピンチ操作は、ユーザの親指と人差し指を使って行われることが多い。CPU111は、2点同時にタッチオンされている状態から、それぞれもしくは一方のタッチ位置がムーブしたときをピンチ操作が行われたと判断する。また、CPU111は、ピンチ操作している2点を結ぶ線分の中心点座標、2点間の距離、2点の移動量によるピンチ操作の操作量を算出することができる。
図2は、情報処理装置101の制御部110に実現される表示制御のための機能を表す機能ブロック図である。各機能は、CPU111がROM113や外部メモリ120等の記憶媒体からコンピュータプログラムを読み出して実行することで形成されるが、ハードウェアとして構成されてもよい。情報処理装置101には、画面制御部201、拡大制御部301、アプリケーション部401、及びデバイス制御部501が形成される。これらの機能により、情報処理装置101はディスプレイ119に表示されている画像を拡大する拡大機能を実現する。
画面制御部201は、拡大機能を含めたアプリケーションソフトウェア(以下、「AP」という)の管理、表示する画像の画像情報をディスプレイ119に転送する処理、タッチパネル118へのタッチ操作に応じたイベントをAPに通知する処理等を行う。画面制御部201は、画面情報制御部202、画面情報格納部203、画面表示部204、入力情報制御部205、及び入力情報通知部206を備える。
画面情報制御部202は、デバイス制御部501から拡大モード(拡大機能)が切り替わったことを表す拡大モード通知を受信し、画面情報格納部203へ拡大モード通知を格納する。拡大モード通知には、拡大機能が有効か否かを表す情報、表示倍率等が含まれる。同時に、画面情報制御部202は、拡大制御部301に対して拡大モード通知を送信し、拡大制御部301からの指示により、画面表示部204に表示領域の切り替えを指示する。
画面表示部204は、ディスプレイ119に表示される画像が描画される表示領域を有する。表示領域は、それぞれ画像が描画される同じ表示サイズの2つの表示領域を備える。画面表示部204は、画面情報制御部202から表示領域の切り替えの指示を受信して、ディスプレイ119に表示される画像が描画される表示領域の切り替え処理を行う。
図3は、表示領域の切り替え処理の説明図である。図3は、最終的な画像の転送先であるディスプレイ119と、ディスプレイ119に転送される画像が描画される仮想ディスプレイ領域601とを表している。仮想ディスプレイ領域601は、例えばRAM112に設けられる。仮想ディスプレイ領域601は、それぞれ同じ表示サイズ(例えば横幅が1024ピクセル、高さが600ピクセル)の通常表示領域602と拡張表示領域603とで構成される。表示サイズは、ディスプレイ119の表示サイズ(例えば横幅が1024ピクセル、高さが600ピクセル)に応じて決められる。画面表示部204は、ディスプレイ119に、仮想ディスプレイ領域601から、通常表示領域602に描画される画像と拡張表示領域603に描画される画像とのいずれか一方を表示する。
通常表示領域602には、画面表示部204が、開始座標604のX座標「0」、Y座標「0」を始点として画像を描画する。通常表示領域602に描画される画像は、アプリケーション部401で生成される。拡張表示領域603には、画面表示部204が、開始座標605のX座標「1024」、Y座標「0」を始点として画像を描画する。拡張表示領域603に描画される画像は、拡大表示制御部307で生成される拡大画像である。つまり、アプリケーション部401でAPの実行により生成されるAPの実行画像が通常表示領域602に表示され、拡大制御部301で生成される実行画像の拡大画像が拡張表示領域603に表示される。
画面表示部204は、画面情報制御部202からの表示領域の切り替えの指示により、通常表示領域602又は拡張表示領域603のどちらかの領域に描画した画像をディスプレイ119に転送する。図3では、拡大機能が有効となっており、拡張表示領域603の画像がディスプレイ119に転送、表示されていることを表している。
入力情報制御部205は、ユーザのタッチパネル118への操作に応じた制御信号を解析して、APで処理可能なイベント情報の形式に変換し、入力情報通知部206に送信する。イベント情報は、タッチパネル118へのタッチ操作や状態を表し、タッチ位置の座標情報等が含まれる。
入力情報通知部206は、入力情報制御部205からイベント情報を受信する。入力情報通知部206は、画面情報格納部203に格納されている拡大モード通知を参照して、拡大機能が無効であればアプリケーション部401へイベント情報を送信し、拡大機能が有効であれば拡大制御部301へイベント情報を送信する。また、入力情報通知部206は、イベント情報の受信によりタッチパネル118が操作されたと判断して、後述のタイマ制御部503に対してタイマのリセットを指示する。
拡大制御部301は、アプリケーション部401が通常表示領域602に描画した画像をキャプチャし、そのキャプチャ画像を拡大した拡大画像を拡張表示領域603に描画する。拡大制御部301は、拡大情報制御部302、画像キャプチャ部303、キャプチャ画像格納部304、拡大入力制御部305、拡大入力情報格納部306、拡大表示制御部307、及び拡大表示情報格納部308を備える。
拡大情報制御部302は、画面情報制御部202からの拡大モード通知を受信し、受信した拡大モード通知を拡大表示制御部307に送信する。拡大情報制御部302は、拡大モード通知により拡大機能が有効か否かを判断し、画面情報制御部202に判断結果に応じて表示領域の切り替えを指示する。
画像キャプチャ部303は、拡大表示制御部307からの指示により、画面表示部204で通常表示領域602に描画された画像をキャプチャし、キャプチャ画像格納部304にキャプチャ画像を格納する。
拡大入力制御部305は、入力情報通知部206からイベント情報を受信して、受信したイベント情報を拡大入力情報格納部306に格納するとともに、拡大表示制御部307にイベント情報を受信したことを通知する。拡大入力情報格納部306に格納されるイベント情報は、例えば、前述したタッチダウン、タッチアップ、ムーブ等のイベント種類、タッチ位置を表す位置座標等を含む。イベント情報は、複数位置のタッチによるイベント情報を1つのイベント情報として格納する場合もある。
拡大表示制御部307は、大きく以下の3つの処理を行う。
拡大表示制御部307は、拡大入力制御部305からの通知を受け付けると、拡大入力情報格納部306に格納されているイベント情報及び拡大表示情報格納部308に格納されている情報を取得する。拡大表示情報格納部308は、拡大機能が有効か否かを表す情報、拡大機能の表示倍率、拡大画像の表示位置座標等の拡大表示情報を格納する。拡大表示制御部307は、取得した拡大表示情報を用いて新たな表示倍率又は表示位置座標等を算出して、拡大表示情報格納部308の内容を更新する。
拡大表示制御部307は、常時、拡大表示情報格納部308を監視しており、拡大機能が有効であれば、画像キャプチャ部303に対して画像キャプチャを指示し、キャプチャ画像格納部304に格納されているキャプチャ画像を取得する。拡大表示制御部307は、取得したキャプチャ画像を拡大表示情報格納部308に格納されている表示倍率に基づいて変倍し、表示位置座標に従って、画面表示部204に描画指示を行う。拡大機能が無効であれば、拡大表示制御部307は、これらの画面表示制御を行わない。
拡大表示制御部307は、拡大情報制御部302から拡大モード通知を受信し、拡大機能が有効か否かに応じて、拡大情報制御部302に表示領域の切り替えを指示させる。拡大表示制御部307は、拡大機能が無効になったと判断した場合には、拡大情報制御部302に通常表示領域602への切り替えを指示させる。拡大表示制御部307は、拡大機能が有効になったと判断した場合には、拡大情報制御部302に拡張表示領域603への切り替えを指示させる。
アプリケーション部401は、ディスプレイ119への表示及びタッチパネル118による操作のための画像を生成するアプリケーション群である。アプリケーション部401は、デバイス設定アプリケーション402及び一般アプリケーション403を備える。アプリケーション部401が画面表示部204に描画指示を送信することで、ディスプレイ119に通常表示領域602に形成された画像が表示される。
デバイス設定アプリケーション402は、主に管理者となるユーザが情報処理装置101本体の各種設定値を使用環境に合わせて設定するためのAPである。例えば、デバイス設定アプリケーション402は、言語設定、省電力設定、ネットワーク設定、拡大機能設定等の設定に用いられる。設定値に応じて情報処理装置101の動作が決定される。本実施形態においては、拡大機能設定によって拡大モード通知に含まれる情報が設定される。一般アプリケーション403は、一般のユーザが使用するAPであり、例えばコピー、スキャン、スキャンしたデータの送信、保存、プリント等、様々なAPである。
デバイス制御部501は、情報処理装置101の状態の監視及び管理を行う。デバイス制御部501は、デバイス情報制御部502、タイマ制御部503、及びデバイス情報格納部504を備える。
デバイス情報制御部502は、常時、デバイス情報格納部504を監視しており、デバイス設定アプリケーション402により設定が更新されたことを検出すると、画面情報制御部202に更新内容を送信する。例えば、デバイス情報制御部502は、デバイス設定アプリケーション402により拡大機能が設定されると、拡大モード通知を生成して画面情報制御部202に送信する。デバイス情報格納部504は、デバイス設定アプリケーション402により設定された設定値を格納する他に、省電力モードへの移行時間やオートクリアする時間を格納する。
タイマ制御部503は、情報処理装置101が一定時間操作されなかった場合に移行する省電力モードや、ユーザが途中まで操作していた画像をデフォルト画像に戻すオートクリア等の管理を行う。具体的には、タイマ制御部503は時間をカウントアップしておき、デバイス情報格納部504に格納されている省電力モードへの移行時間やオートクリアする時間と比較を行う。タイマ制御部503は、比較の結果、それらの時間を過ぎた場合に、デバイス情報制御部502に対して、省電力モードやオートクリアの要求を行う。デバイス情報制御部502は、タイマ制御部503からの通知要求を受けると、画面情報制御部202にオートクリア、省電力モードに入ったことを通知する。また、タイマ制御部503は、入力情報通知部206からタイマのリセットの指示があれば、自身のタイマをリセットすることで、省電力モードやオートクリア等の処理を遅延させる。
<拡大機能へのイベントの送信>
図4は、ユーザのタッチ操作によるタッチパネル118からの入力に応じたイベントの処理を表すフローチャートである。
入力情報制御部205は、タッチパネル118へのタッチ操作に応じた制御信号を受信して(S101)、受信した制御信号をイベント情報に変換する(S102)。入力情報通知部206は、画面情報格納部203に格納されている拡大モード通知を取得して(S103)、拡大モード通知により、拡大機能が無効か否かを判断する(S104)。拡大機能が無効であれば(S104:Y)、入力情報通知部206は、アプリケーション部401にイベント情報を送信する(S105)。アプリケーション部401は、イベント情報に応じた処理を実行して処理を終了する。拡大機能が有効であれば(S104:N)、入力情報通知部206は、拡大入力制御部305にイベント情報を送信する(S106)。
拡大入力制御部305は、入力情報通知部206からイベント情報を受信する(S107)。拡大入力制御部305は、受信したイベント情報を拡大入力情報格納部306に格納し(S108)、拡大表示制御部307にイベント情報が入力されたことを通知する(S109)。拡大表示制御部307は、拡大入力制御部305からの通知に応じて、拡大入力情報格納部306からイベント情報を取得して(S110)、画像の拡大表示処理を実行する(S111)。
<拡大表示処理>
図5は、拡大表示処理を表すフローチャートである。
拡大表示制御部307は、拡大入力情報格納部306からイベント情報を取得して、イベント情報がピンチ操作を表すか否かを判断する(S201、S202)。イベント情報の取得は、図4のステップS110に相当する。
イベント情報がピンチ操作を表していなければ(S202:N)、拡大表示制御部307は、イベント情報がタッチアップを表しているか否かを判断する(S203)。タッチアップであれば(S203:Y)、ユーザによるタッチ操作が終了しているために、拡大表示制御部307は、拡大表示情報格納部308に格納されている表示倍率を取得する。拡大表示制御部307は、取得した表示倍率が100%であれば(S204:Y)、通常表示領域602に描画された通常画像への切り替え処理を行い、処理を終了する(S205)。取得した表示倍率が100%でなければ、画像の切り替えを行うことなく処理を終了する(S204:N)。なお、イベント情報がタッチアップを表していなければ(S203:N)、ユーザによるタッチ操作が終了していないために、拡大表示制御部307は、拡大入力制御部305からのイベント情報が入力されたことを表す通知の入力を待機する(S214)。
イベント情報がピンチ操作を表していれば(S202:Y)、拡大表示制御部307は、拡張表示領域603に描画された拡大画像への切り替え処理を行う(S206)。拡大表示制御部307は、イベント情報により表示倍率X及び表示位置座標(x,y)を算出する(S207,S208)。拡大表示制御部307は、算出した表示倍率Xが、100%を基準として予め定められた所定値αの範囲内であるかを判断する(S209)。すなわち、拡大表示制御部307は、表示倍率Xが以下の式を満たすか否かを判断する。
100−α < X < 100+α
拡大表示制御部307は、表示倍率Xが所定値αの範囲内であれば(S209:Y)、表示倍率を100%、表示位置座標(0,0)として、拡大表示情報を更新する(S210)。拡大表示制御部307は、表示倍率Xが所定値αの範囲外であれば(S209:N)、ステップS207、S208で算出した表示倍率X及び表示位置座標(x,y)により、拡大表示情報を更新する(S211)。拡大表示制御部307は、更新した拡大表示情報に基づいて拡大画像の表示処理を行う(S212)。
拡大画像の描画処理が終了すると、拡大表示制御部307は、拡大入力制御部305からのイベント情報が入力されたことを表す通知の入力を待機する(S213,S214)。
イベント情報が入力されたことを表す通知を受信すると(S214:Y)、拡大表示制御部307は、ステップS201以降の処理を繰り返す。
以上のように拡大表示制御部307は、ユーザのタッチ操作による操作量(表示倍率)が所定量未満(所定値α未満)であれば、このタッチ操作に応じた画像の変更(拡大)を行わない。拡大表示制御部307は、操作量(表示倍率)が所定量以上(所定値α以上)であれば、このタッチ操作に応じた画像の変更(拡大)を行う。
<拡大機能による画像の切り替え>
図6は、図5のステップS205、S206の処理である、ディスプレイ119に表示される画像の切り替え処理を表すフローチャートである。
拡大表示制御部307は、図5のステップS205、S206において、まず、通常画像への切り替え処理か否かを判断する(S301)。通常画像への切り替え処理であれば(S301:Y)、拡大表示制御部307は、拡大情報制御部302を介して、画面情報制御部202に、ディスプレイ119に表示される画像の通常表示領域602の画像への切り替えを要求する(S302)。拡大画像への切り替え処理であれば(S301:N)、拡大表示制御部307は、拡大情報制御部302を介して、画面情報制御部202に、ディスプレイ119に表示される画像の拡張表示領域603の画像への切り替えを要求する(S303)。
画面情報制御部202は、拡大情報制御部302からのディスプレイ119に表示される画像の切り替え要求を受信して(S304)、要求が通常表示領域602の画像への切り替えであるか否かを判断する(S305)。通常表示領域602の画像への切り替えを要求していれば(S305:Y)、画面情報制御部202は、画面表示部204により、ディスプレイ119に表示される画像を通常表示領域602の画像に切り替える(S306)。拡張表示領域603の画像への切り替えを要求していれば(S305:N)、画面情報制御部202は、画面表示部204により、ディスプレイ119に表示される画像を拡張表示領域603の画像に切り替える(S307)。
画面情報制御部202は、ディスプレイ119に表示される画像の切り替えが完了すると、拡大情報制御部302を介して、拡大表示制御部307に画像の切り替えが完了したことを表す通知を送信する(S308)。拡大表示制御部307は画面情報制御部202からの当該通知を受信して、処理を終了する(S309)。
<拡大画像描画>
図7は、図5のステップS212の処理である、拡大画像の描画処理を表すフローチャートである。
拡大表示制御部307は、キャプチャ画像格納部304に格納されているキャプチャ画像を取得する(S401)。また拡大表示制御部307は、拡大表示情報格納部308に格納されている全体拡大の表示倍率及び表示位置座標を取得する(S402)。表示倍率及び表示位置座標は、図5のステップS207、S208で算出された値である。拡大表示制御部307は、キャプチャ画像を、取得した表示倍率に応じて拡大する(S403)。拡大表示制御部307は、拡大したキャプチャ画像を、表示位置座標に基づいてディスプレイ119の大きさにクリップする(S404)。拡大表示制御部307は、画面表示部204により、クリップした画像を拡張表示領域603に描画する(S405)。
拡大画像は、タッチ操作の操作量が所定量未満であれば、表示倍率100%及び表示位置座標(0,0)の条件で描画される。拡大画像は、タッチ操作の操作量が所定量以上であれば、表示倍率X及びイベント情報に応じた表示位置座標の条件で描画される。
<キャプチャ画像処理>
図8は、図7のステップS401の処理で行うキャプチャ画像の取得処理を表すフローチャートである。この処理は拡大機能が有効になると開始され、情報処理装置101がシャットダウンされるまで一定の時間間隔で行われる。
拡大表示制御部307は、拡大表示情報格納部308に格納されている拡大モード通知を取得する(S501)。拡大表示制御部307は、拡大モード通知により拡大機能が無効か否かを判断する(S502)。拡大機能が無効であれば(S502:N)、拡大表示制御部307は、再度、拡大モード通知を取得する。拡大表示制御部307は、拡大機能が有効になるまでこの処理を繰り返す。
拡大機能が有効になると(S502:N)、拡大表示制御部307は、画像キャプチャ部303に仮想ディスプレイ領域601の画像をキャプチャさせる。拡大機能が全体拡大の場合、画像キャプチャ部303は、通常表示領域602の画像をキャプチャする。画像キャプチャ部303は、キャプチャしたキャプチャ画像を、キャプチャ画像格納部304に格納する(S503)。キャプチャ画像が格納されると、図7のステップS402以降の処理が行われる。
以上のように、タッチ操作を行う際に、タッチパネル118に接触した指等が少し動いただけで画像の表示倍率が変わることがなく、ユーザの意図しない画像の変倍等の誤操作を防止することができる。また、タッチ操作の表示倍率の変動量(操作量)が小さければ、表示倍率が100%に設定されるために、ユーザは細かい操作を必要とせず簡単に表示倍率が100%の画像に戻すことができ、ユーザビリティが向上する。
以上の説明では画像を拡大する場合について説明したが、画像の縮小時にも同様の処理を行うことができる。また、ディスプレイ119に表示される画像をスクロールする場合にも適用可能である。例えばフリック操作のようにタッチパネル118を指先で素早く払うような操作の場合、指の移動量や移動速度から操作量を算出して、これが所定量よりも多いか否かで画像をスクロールするようにしてもよい。
また、上述の情報処理装置101は、様々な装置を含むものである。例えば、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末に限らず、プリンタ、スキャナ、FAX、複写機、複合機、カメラ、ビデオカメラ、その他の画像ビューワ等を含む。
そして、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、一つのプロセッサが全ての処理を行うようにしてもよいし、複数のプロセッサが分散処理を行うようにしてもよい。
101…情報処理装置、110…制御部、118…タッチパネル、119…ディスプレイ、120…外部メモリ

Claims (10)

  1. ユーザの操作を受け付ける入力手段と、
    画像を表示する表示手段と、
    前記入力手段で受け付けた前記操作による操作量を算出する算出手段と、
    算出した前記操作量が所定量以上であれば、前記操作に応じて前記表示手段に表示される前記画像を変更し、前記操作量が前記所定量未満であれば前記表示手段に表示される前記画像を変更しない拡大制御手段と、を備えることを特徴とする、
    情報処理装置。
  2. 前記算出手段は、前記ユーザのピンチ操作による前記操作量を算出し、
    前記拡大制御手段は、前記操作量が前記所定量以上であれば前記表示手段に表示される前記画像を変倍することを特徴とする、
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記ユーザのピンチ操作に応じて表示倍率を算出し、
    前記拡大制御手段は、算出した前記表示倍率が100%を基準にして所定の範囲外であれば、前記表示手段に表示される前記画像を前記表示倍率に応じて変倍し、前記表示倍率が100%を基準にして所定の範囲内であれば、前記表示手段に表示される前記画像を変倍しないことを特徴とする、
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記拡大制御手段は、算出した前記表示倍率が100%を基準にして所定の範囲内であれば、前記表示倍率を100%とすることを特徴とする、
    請求項3記載の情報処理装置。
  5. 拡大機能が有効であるか否かを判断する判断手段と、
    第1の画像を生成するアプリケーション手段と、を備え、
    前記拡大制御手段は、前記拡大機能が有効なときに、前記第1の画像を前記表示倍率に応じて変倍し、変倍した第1の画像から第2の画像を生成することを特徴とする、
    請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記拡大制御手段は、前記第1の画像をキャプチャしたキャプチャ画像を所定の表示倍率で変倍し、変倍した前記キャプチャ画像を前記表示手段の大きさにクリップすることで前記第2の画像を生成することを特徴とする、
    請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記拡大機能が有効であれば前記第2の画像を前記表示手段に表示させ、前記拡大機能が無効であれば前記第1の画像を前記表示手段に表示させる画面表示手段を備えることを特徴とする、
    請求項5又は6記載の情報処理装置。
  8. 前記第1の画像が描画される第1の表示領域及び前記第1の表示領域と同じ表示サイズで前記第2の画像が描画される第2の表示領域を備えた記憶手段を備え、
    前記アプリケーション手段は、生成した前記第1の画像を前記第1の表示領域に描画し、
    前記拡大制御手段は、生成した前記第2の画像を前記第2の表示領域に描画し、
    前記画面表示手段は、前記記憶手段に描画される前記第1の画像及び前記第2の画像のいずれか一方を前記表示手段に表示させることを特徴とする、
    請求項7記載の情報処理装置。
  9. ユーザの操作を受け付ける入力手段及び画像を表示する表示手段を備えた情報処理装置により実行される方法であって、
    前記入力手段で受け付けた前記操作による操作量を算出し、
    算出した前記操作量が所定量以上であれば、前記操作に応じて前記表示手段に表示される前記画像を変更し、前記操作量が前記所定量未満であれば前記表示手段に表示される前記画像を変更しないことを特徴とする、
    表示制御方法。
  10. ユーザの操作を受け付ける入力手段及び画像を表示する表示手段を備えたコンピュータを、
    前記入力手段で受け付けた前記操作による操作量を算出する算出手段、
    算出した前記操作量が所定量以上であれば、前記操作に応じて前記表示手段に表示される前記画像を変更し、前記操作量が前記所定量未満であれば前記表示手段に表示される前記画像を変更しない拡大制御手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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