JP2016059578A - 遊技機用制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリアルインタフェースに対応したメモリチップについて、遊技機用制御装置で、正常なコマンドの実行を遅延させることなく、不正なコマンドがメモリチップで実行されるのを防止する。
【解決手段】シリアル信号線36cに並列接続されて、メモリチップ33に入力されるコマンドを監視する不正コマンド検出回路38を配設し、不正コマンドがメモリチップ33に入力された時に、該不正コマンド検出回路38によって、当該不正コマンドの少なくとも最終ビットを除くビットパターンを検出して、当該不正コマンドの最終ビットがメモリチップ33に入力される前に、メモリチップ33の所定の端子を制御することにより、メモリチップ33への不正コマンドの入力が無効となるよう構成する。
【選択図】図6
【解決手段】シリアル信号線36cに並列接続されて、メモリチップ33に入力されるコマンドを監視する不正コマンド検出回路38を配設し、不正コマンドがメモリチップ33に入力された時に、該不正コマンド検出回路38によって、当該不正コマンドの少なくとも最終ビットを除くビットパターンを検出して、当該不正コマンドの最終ビットがメモリチップ33に入力される前に、メモリチップ33の所定の端子を制御することにより、メモリチップ33への不正コマンドの入力が無効となるよう構成する。
【選択図】図6
Description
本発明は、遊技機用制御装置に配設されるメモリチップの情報改変を防止する技術に関する。
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機に用いられる制御装置には、プログラムや抽選テーブルなどの遊技制御に係る情報が記憶された不揮発性のメモリチップが配設されている。こうしたメモリチップは、記憶情報を改変することで遊技者に有利な遊技機に改造できるため、不正防止の観点から、情報を書換不能なマスクROMやOTP、電気的な書換が不能なEPROMなどが用いられてきた。しかしながら、近年では、こうしたメモリチップに、電気的な書換が可能なフラッシュメモリが採用されている(例えば、特許文献1)。ここで、フラッシュメモリを採用した遊技機用制御装置では、特許文献1のように、フラッシュメモリを書換可能な状態と書換不能な状態とに切り換える書込保護端子の入力電圧レベルを、書換不能となる電圧レベルに常時制御することによって、フラッシュメモリの記憶情報の改変を防止している。
また、特許文献2には、メモリライタと不揮発性メモリの間に配設されて、メモリライタから不正なコマンドが入力されると、当該コマンドを別のコマンドに置換して不揮発性メモリに伝達することで、当該コマンドを不揮発性メモリに伝達しないようにする不正アクセス制限回路が提案されている。
ところで、従来の遊技機用制御装置では、パラレルインタフェースを介して接続するパラレルフラッシュメモリがメモリチップとして採用されているが、シリアルインタフェースを介して接続するシリアルフラッシュメモリは採用されていない。これは、シリアルフラッシュメモリのメモリチップには、上述の書込保護端子に相当する端子が存在せず、既存の方法では、シリアルフラッシュメモリの記憶情報を保護できないためである。
特許文献2のように、メモリチップの上流で入力コマンドをメモリチップに受け渡すか否かを判定することで、メモリチップの記憶情報を改変するようなコマンドがメモリチップに伝達されないようにすることが提案されているが、かかる構成をシリアルインタフェースに採用した場合、正常なコマンドについても、正否が判定された後でしかメモリチップに入力されないため、メモリチップでの正常なコマンド実行が遅延してしまう。加えて、メモリ制御装置とメモリチップの同期が取り辛くなってしまうため、複雑なタイミング制御が必要になる。
本発明は、かかる現状を鑑みてなされたものであり、シリアルインタフェースに対応したメモリチップについて、正常なコマンドの実行を遅延させることなく、不正なコマンドがメモリチップで実行されるのを防止し得る遊技機用制御装置の提供を目的とする。
本発明は、不揮発性のメモリチップと、該メモリチップにコマンドを出力するメモリ制御装置と、該メモリ制御装置から前記メモリチップにシリアル伝送方式でコマンドを伝送するシリアル信号線を具備するシリアルインタフェースと、該シリアル信号線に並列接続されて、前記メモリチップに入力される前記コマンドを監視することにより、所定の不正コマンドが前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力された場合に、当該不正コマンドの、少なくとも最終ビットを除くビットパターンを検出して、当該不正コマンドの最終ビットが前記メモリチップに入力される前に検出信号を出力する第一の不正コマンド検出回路と、該第一の不正コマンド検出回路が検出信号を出力すると、前記メモリチップの所定の端子を制御することにより、当該不正コマンドの最終ビットが前記メモリチップに入力される前に、前記メモリチップへの前記コマンドの入力が無効となる非活性状態に前記メモリチップを切り換える第一のメモリ状態切換回路とを備えることを特徴とする遊技機用制御装置である。
かかる構成にあっては、不正コマンドがメモリチップに入力された場合には、当該不正コマンドがメモリチップに全て入力される前に、第一の不正コマンド検出回路がこれを検出して、第一のメモリ状態切換回路がメモリチップを非活性状態に切り換えるため、不正コマンドがメモリチップで実行されるのを確実に防止できる。一方で、本発明では、第一の不正コマンド検出回路をシリアル信号線に並列接続して、メモリチップの入力コマンドを監視するため、メモリ制御装置からメモリチップへのコマンド伝送が遅延しない。したがって、本発明によれば、メモリチップでのコマンド実行を遅延させることなく、不正なコマンドがメモリチップで実行されるのを確実に防止可能となる。
また、本発明の別の態様として、不揮発性のメモリチップと、該メモリチップにコマンドを出力するメモリ制御装置と、該メモリ制御装置から前記メモリチップにシリアル伝送方式でコマンドを伝送するシリアル信号線を具備するシリアルインタフェースと、該シリアル信号線に並列接続されて、前記メモリチップに入力される前記コマンドを監視することにより、所定の不正コマンドが前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力された場合に、当該不正コマンドに含まれるビットパターンを検出して、当該不正コマンドが前記メモリチップで実行される前に検出信号を出力する第二の不正コマンド検出回路と、該第二の不正コマンド検出回路が検出信号を出力すると、前記メモリチップの所定の端子を制御することにより、当該不正コマンドが前記メモリチップで実行される前に、前記メモリチップで前記コマンドを実行不能となる実行不能状態に前記メモリチップを切り換える第二のメモリ状態切換回路とを備えることを特徴とする遊技機用制御装置も提案される。
かかる構成にあっては、不正コマンドがメモリチップに入力された場合には、当該不正コマンドがメモリチップで実行される前に、第二の不正コマンド検出回路がこれを検出して、第二のメモリ状態切換回路がメモリチップを実行不能状態に切り換えるため、不正コマンドがメモリチップで実行されるのを確実に防止できる。また、かかる構成にあっても、シリアル信号線に並列接続された第二の不正コマンド検出回路が、メモリチップの入力コマンドを監視するため、メモリ制御装置からメモリチップへのコマンド伝送が遅延しない。特に、かかる構成では、コマンドの最終ビットがメモリチップに入力されてから、メモリチップが当該コマンドを実行するまでに適度な遅延時間があれば、不正コマンドの最終ビットが入力された後でも、当該不正コマンドの実行を阻止することが可能であるため、不正コマンド検出用のビットパターンに、不正コマンドの最終ビットを含めて、不正コマンドと正常なコマンドを正確に区別できるという利点がある。
本発明にあって、前記第一の不正コマンド検出回路、又は前記第二の不正コマンド検出回路は、前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力されるシリアル信号が、所定のビットパターンである場合に前記検出信号を出力するビットパターン検出回路と、前記コマンドが前記メモリチップに入力されるタイミングを検出して、当該コマンドの所定位置のビットが入力されるタイミングで、前記ビットパターン検出回路を有効とし、前記所定位置のビットが入力されるタイミング以外では、前記ビットパターン検出回路を無効とするカウンタ回路とを備えることが提案される。
かかる構成によれば、ビットパターン検出回路が所定のビットパターンを検出する対象を、コマンドの特定位置(例えば、1〜7ビットのうち所定の4ビットパターン)のみに限定できるため、不正コマンドと正常なコマンドを一層容易に区別可能となる。
また、上記構成にあって、前記カウンタ回路は、前記メモリチップに入力されるチップセレクト信号とクロック信号に基づいて、前記コマンドが前記メモリチップに入力されるタイミングを検出するよう構成されていることが提案される。かかる構成によれば、カウンタ回路を簡易な回路構成によって実現できる。
また、本発明にあって、前記ビットパターン検出回路は、前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力されるシリアル信号をパラレル信号に変換するシフトレジスタと、該シフトレジスタによって変換されたパラレル信号が所定のビットパターンであるか否かを判定する比較器とを備え、該比較器が前記所定のビットパターンであると判定した場合に前記検出信号を出力するものであることが提案される。
かかる構成にあっては、簡易な回路構成によって、シリアル信号線を介して伝送される不正コマンドのビットパターンをごく短時間で検出可能となる。このため、第一の不正コマンド検出回路に関しては、不正コマンドに含まれる特定のビットパターンがメモリチップに入力された時に、当該特定のビットパターンを即時に検出して、当該特定のビットパターンの次のビットがメモリチップに入力される前に、第一のメモリ状態切換回路によってメモリチップを非活性状態に切り換えることが可能となり、簡易な回路構成によって、不正コマンドの最終ビット以外のビットパターン全てを第一の不正コマンド検出回路の検出対象として、第一の不正コマンド検出回路によって、不正コマンドと正常なコマンドを正確に区別することが可能となる。また、第二の不正コマンド検出回路に関しては、入力コマンドをメモリチップが実行するまでの遅延時間が比較的短い場合であっても、不正コマンドの最終ビットを含むビットパターンを検出対象にすることが可能となる。
また、本発明にあって、前記第一のメモリ状態切換回路は、前記第一の不正コマンド検出回路から前記検出信号が入力されると、所定の契機が訪れるまで、該メモリチップの非活性状態を維持するラッチ回路を備えることが提案される。また、前記第二のメモリ状態切換回路は、前記第二の不正コマンド検出回路から前記検出信号が入力されると、所定の契機が訪れるまで、該メモリチップの実行不能状態を維持するラッチ回路を備えることも提案される。
かかる構成にあっては、不正コマンドが検出されると、リセット信号が入力される等、所定の契機が訪れるまでメモリチップが非活性状態や実行不能状態となって動作不能となるため、メモリチップの記憶情報をより確実に保護することができる。
また、本発明にあって、遊技機用制御装置本体と接続可能なコネクタと、前記メモリチップと、前記第一の不正コマンド検出回路と、前記第一のメモリ状態切換回路と、を基板上に配設してなるメモリデバイスを備えることが提案される。また、遊技機用制御装置本体と接続可能なコネクタと、前記メモリチップと、前記第二の不正コマンド検出回路と、前記第二のメモリ状態切換回路と、を基板上に配設してなるメモリデバイスを備えることも提案される。
かかる構成にあっては、メモリチップと不正コマンド検出回路とメモリ状態切換回路とが、1つのメモリデバイスとして実現されるため、既存の遊技機用制御装置のメモリデバイスをかかるメモリデバイスと交換するだけで、本発明の遊技機用制御装置を低コストで実現可能となる。
また、本発明にあって、前記メモリデバイスは、所定の書込許可端子の入力電圧レベルによって、前記第一のメモリ状態切換回路が前記メモリチップを前記非活性状態に切換可能となる切換有効状態と、前記第一のメモリ状態切換回路が前記メモリチップを前記非活性状態に切換不能となる切換無効状態とに変更できるよう構成されており、前記書込許可端子は、前記メモリデバイスを前記遊技機用制御装置本体に装着した状態では、前記メモリデバイスが前記切換有効状態となる電圧レベルに制御されることが提案される。また、前記メモリデバイスは、所定の書込許可端子の入力電圧レベルによって、前記第二のメモリ状態切換回路が前記メモリチップを前記実行不能状態に切換可能となる切換有効状態と、前記第二のメモリ状態切換回路が前記メモリチップを前記実行不能状態に切換不能となる切換無効状態とに変更できるよう構成されており、前記書込許可端子は、前記メモリデバイスを前記遊技機用制御装置本体に装着した状態では、前記メモリデバイスが前記切換有効状態となる電圧レベルに制御されることも提案される。
かかる構成にあっては、メモリデバイスを遊技機用制御装置に配設した状態では、メモリチップの記憶情報を確実に保護することができる。一方で、メモリデバイスをメモリライタに装着して、切換無効状態となる電圧レベルに書込許可端子を制御すれば、メモリチップに記憶情報を書き込むことが可能となる。したがって、かかる構成によれば、使用済みの遊技機用制御装置からメモリデバイスを取り外して、メモリライタでメモリチップに新たな記憶情報を書き込むことで、当該メモリデバイスを、別の遊技機用制御装置に再利用することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、メモリ制御装置からメモリチップへ送信されるコマンドを遅延させることなく、メモリチップの記憶情報が不正コマンドによって改変されるのを確実に防止できる。
本発明の実施形態を、本発明をスロットマシン用の制御装置に適用した実施例によって説明する。
なお、以下の実施例にあって、本発明の遊技機用制御装置は、サブ制御装置21に相当し、また、遊技機用制御装置本体は、サブ制御装置本体40に相当する。また、本発明に係るメモリチップは、制御用ROMチップ33に相当し、メモリ制御装置は、CPU30に相当する。また、本発明に係るシリアル信号線は、シリアルインタフェース36のシリアル信号入力線36cに相当する。また、本発明に係る第一の不正コマンド検出回路と第一のメモリ状態切換回路は、実施例1に係る不正コマンド検出回路38とメモリ状態切換回路39に夫々相当する。また、本発明に係る第二の不正コマンド検出回路と第二のメモリ状態切換回路は、実施例2に係る不正コマンド検出回路38aとメモリ状態切換回路39aに夫々相当する。また、本発明に係る第一の不正コマンド検出回路と第二の不正コマンド検出回路が検出する所定の不正コマンドは、書込許可コマンドに相当する。また、本発明に係るメモリチップの非活性状態は、制御用ROMチップ33の非選択状態に相当し、本発明に係る第一のメモリ状態切換回路が、メモリチップを非活性状態にするために制御する所定の端子は、制御用ROMチップ33の/CS端子に相当する。また、本発明に係るメモリチップの実行不能状態は、制御用ROMチップ33の電源オフ状態に相当し、本発明に係る第二のメモリ状態切換回路が、メモリチップを実行不能状態にするために制御する所定の端子は、制御用ROMチップ33のVCC端子に相当する。
なお、以下の実施例にあって、本発明の遊技機用制御装置は、サブ制御装置21に相当し、また、遊技機用制御装置本体は、サブ制御装置本体40に相当する。また、本発明に係るメモリチップは、制御用ROMチップ33に相当し、メモリ制御装置は、CPU30に相当する。また、本発明に係るシリアル信号線は、シリアルインタフェース36のシリアル信号入力線36cに相当する。また、本発明に係る第一の不正コマンド検出回路と第一のメモリ状態切換回路は、実施例1に係る不正コマンド検出回路38とメモリ状態切換回路39に夫々相当する。また、本発明に係る第二の不正コマンド検出回路と第二のメモリ状態切換回路は、実施例2に係る不正コマンド検出回路38aとメモリ状態切換回路39aに夫々相当する。また、本発明に係る第一の不正コマンド検出回路と第二の不正コマンド検出回路が検出する所定の不正コマンドは、書込許可コマンドに相当する。また、本発明に係るメモリチップの非活性状態は、制御用ROMチップ33の非選択状態に相当し、本発明に係る第一のメモリ状態切換回路が、メモリチップを非活性状態にするために制御する所定の端子は、制御用ROMチップ33の/CS端子に相当する。また、本発明に係るメモリチップの実行不能状態は、制御用ROMチップ33の電源オフ状態に相当し、本発明に係る第二のメモリ状態切換回路が、メモリチップを実行不能状態にするために制御する所定の端子は、制御用ROMチップ33のVCC端子に相当する。
図1,2に示すように、スロットマシン1の筐体2は前方に開放しており、前方から前扉3によって覆われている。前扉3の中央部には、筐体2の内部に配設された三つのリール9を視認するための視認窓4が設けられる。そして、前扉3の前面側には、視認窓4の下方に、遊技操作に用いるベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7、精算スイッチ8、演出ボタンユニット13などの各種スイッチが配設される。また、視認窓4の上方には、演出用の画像を表示する画像表示器10が配設される。画像表示器10は、液晶表示装置からなるものであり、前扉3の上部に嵌め込まれている。また、前扉3の前面側には、演出用ランプ12が複数配設される。
図2に示すように、前扉3の背面側には、画像表示器10の裏側に、画像表示器10を制御する画像制御装置22が配設される。また、前扉3の背面側には、スピーカ11やメダルセレクタ16などが配設される。また、図2に示すように、筐体2には、リール9の上方に、メイン制御装置20やサブ制御装置21がケースに収納された状態で設置され、また、リール9の下方には、電源ボックス18やホッパーユニット19が配設される。
次に、スロットマシン1の制御回路を、図3を参照して説明する。
スロットマシン1は、図3に示すように、メイン制御装置20、サブ制御装置21、及び画像制御装置22の3つの制御装置を備えている。
メイン制御装置20は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技の進行に関する制御を行うものである。メイン制御装置20の入力ポートには、電源ボックス18、ベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7、精算スイッチ8が接続される。また、メイン制御装置20の出力ポートには、リール9、ホッパーユニット19、サブ制御装置21が接続される。
メイン制御装置20は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技の進行に関する制御を行うものである。メイン制御装置20の入力ポートには、電源ボックス18、ベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7、精算スイッチ8が接続される。また、メイン制御装置20の出力ポートには、リール9、ホッパーユニット19、サブ制御装置21が接続される。
サブ制御装置21は、CPU、RAM、ROM等を備え、遊技に関する演出の制御等を行うものである。サブ制御装置21のROMには、制御用プログラムや、各種抽選データ、多岐に亘る演出パターンに関する固定データなどが記憶される。サブ制御装置21の入力ポートには、メイン制御装置20と演出ボタンユニット13が接続され、サブ制御装置21は、メイン制御装置20から入力される情報や、演出ボタンユニット13からの信号などに基づいて演出パターンを選択し、選択した演出パターンを実行させるために、演出用ランプ12やスピーカ11に制御信号を送信し、さらには、画像表示器10に所要の画像を表示させるために画像制御装置22に制御信号を送信する。
画像制御装置22は、CPU、RAM、ROM等を備え、画像表示器10の表示制御を行うものである。画像制御装置22のROMには、画像表示器10に表示する演出用画像を生成するためのデータが多量に記憶される。画像制御装置22は、サブ制御装置21から制御信号を受信すると、CPUにおいて演算処理し、演出用画像のデータをRAMに書きこんで画像表示器10に出力し、サブ制御装置21が選択した演出パターン通りの演出用画像を画像表示器10の表示画面に表示させる。
サブ制御装置21について詳述すると、図4に示すように、サブ制御装置21は、CPU30と、RAMを構成するRAMチップ32と、ROMを構成する2つのROMチップ33,34とを備えている。ここで、2つのROM33,34の一方は、制御用プログラムや抽選データが記憶された制御用ROMチップ33であり、他方は画像や音などを用いた演出パターンが記憶された演出用ROMチップ34である。CPU30は、インタフェース35,36を介して、RAMチップ32やROMチップ33,34と相互接続されており、各チップ32〜34に適宜コマンドを出力し、データの読出し等を行うことにより、遊技に関する演出制御等を実行する。ここで、CPU30は、パラレルインタフェース35とシリアルインタフェース36にそれぞれ対応した汎用品であり、RAMチップ32と演出用ROMチップ34は、パラレルインタフェース35を介してCPU30と接続され、制御用ROMチップ33は、シリアルインタフェース36を介してCPU30と接続される。また、図4に示すように、サブ制御装置21には、不正コマンド検出回路38とメモリ状態切換回路39が配設される。これは、本発明の要部に係るため、詳細は後述する。
ここで、サブ制御装置21は、図4,5に示すように、サブ制御装置本体40と、サブ制御装置本体40に対して脱着可能に配設されたメモリデバイス41とで構成される。サブ制御装置本体40は、CPU30やRAMチップ32、演出用ROMチップ34などを本体用の基板43に配設してなるものである。一方、メモリデバイス41は、制御用ROMチップ33と、不正コマンド検出回路38と、メモリ状態切換回路39とを、メモリデバイス用の基板44に配設してデバイス化したものであり、サブ制御装置本体40とメモリデバイス41には、両者を脱着可能に相互接続する一対のコネクタ46a,46bが配設されている。
前記シリアルインタフェース36は、シリアルペリフェラルインタフェースであり、図6に示すように、CPU30(マスタ)から制御用ROMチップ33(スレーブ)へクロック信号を伝達するクロック信号線36aと、CPU30から制御用ROMチップ33へチップセレクト信号を伝達するチップセレクト信号線36bと、CPU30から制御用ROMチップ33へシリアル伝送方式でコマンドを伝送するシリアル信号入力線36cと、制御用ROMチップ33からCPU30へシリアル伝送方式で信号を伝送するシリアル信号出力線36dとを備えている。
制御用ROMチップ33は、シリアルペリフェラルインタフェースに対応した、ワンチップのシリアルフラッシュメモリであり、汎用品が用いられる。図6に示すように、制御用ROMチップ33は、クロック信号線36aが接続されるSCK端子と、チップセレクト信号線36bが接続される/CS端子と、シリアル信号入力線36cが接続されるSI端子と、シリアル信号出力線36dが接続されるSO端子と、電源入力用のVCC端子と、接地用のGND端子とを備えている。この制御用ROMチップ33は、/CS端子の入力電圧レベルがLレベルになると、SI端子へのコマンド入力を有効とする選択状態となり、/CS端子の入力電圧レベルがHレベルになると、SI端子へのコマンド入力を無効として、当該コマンドを実行しない非選択状態となる。
制御用ROMチップ33を制御するためのコマンドは、シリアルペリフェラルインタフェースの規格に則って、シリアル信号入力線36cを介して制御用ROMチップ33のSI端子に入力される。また、制御用ROMチップ33が出力する信号は、SO端子からシリアル信号出力線36dに出力される。制御用ROMチップ33が実行可能なコマンドとしては、図7に示すように、読取コマンド、書込コマンド、チップ消去コマンド、選択消去コマンド、書込許可コマンドなどがある。これらのコマンドは、少なくとも指示内容を表す1バイトのインストラクションを先頭に含んでいる。以下、これらのコマンドについて個別に説明する。
読取コマンドは、制御用ROMチップ33の記憶情報を読み出すためのコマンドである。読取コマンドでは、1バイトのインストラクションの後に、1バイトのアドレス情報が付加される。選択状態で読取コマンドが入力されると、制御用ROMチップ33は、当該読取コマンドが指定するアドレスからの情報を非選択状態になるまで1ビットずつ出力する。
書込コマンドは、制御用ROMチップ33に情報を書き込むためのコマンドである。書込コマンドは、1バイトのインストラクションの後に、1バイトのアドレス情報が付加され、さらにその後に、1〜256バイトの書込情報が付加される。選択状態で書込コマンドが入力されると、制御用ROMチップ33は、当該書込コマンドが指定するアドレスを起点として、当該書込コマンドが指定する情報をメモリ領域に書き込む。
チップ消去コマンドは、1バイトのインストラクションのみからなるコマンドである。選択状態でチップ消去コマンドが入力されると、制御用ROMチップ33は、全ての記憶情報を消去する。
選択消去コマンドは、制御用ROMチップ33の記憶情報を選択的に消去するためのコマンドである。選択消去コマンドは、1バイトのインストラクションの後に、1バイトのアドレス情報が付加される。選択状態で選択消去コマンドが入力されると、制御用ROMチップ33は、当該選択消去コマンドが指定するアドレスの記憶情報を消去する。
書込許可コマンドは、1バイトのインストラクションのみからなるコマンドである。選択状態で書込許可コマンドが入力されると、制御用ROMチップ33は、内部のステータスレジスタの書込許可フラグを「1」(書込許可)に変更する。書込許可フラグは、記憶情報の書込みや消去を許可するか否かを決定するフラグであり、書込許可フラグが「0」(書込禁止)の状態では、書込コマンドやチップ消去コマンド、選択消去コマンドなどが入力されても、これらのコマンドは実行されず、記憶情報は維持される。
次に、一般的なメモリ制御装置が、シリアルインタフェース36を介して制御用ROMチップ33の記憶情報を読み取るための処理手順を、図8(a)を参照して説明する。
(1)まず、制御用ROMチップ33に読取コマンドを出力するのに先立って、メモリ制御装置が、図8(a)のt1のタイミングで、制御用ROMチップ33へのチップセレクト信号をHレベルからLレベルに切り換える。これにより、/CS端子の入力電圧レベルがLレベルとなって、制御用ROMチップ33は、非選択状態から選択状態に切り換わる。
(2)次に、メモリ制御装置は、図8(a)のt2〜t3のタイミングで、クロック信号に合わせて、読取コマンドをシリアル信号入力線36cに1ビットずつ出力する。そして、制御用ROMチップ33は、読取コマンドをSCK端子に入力されるクロック信号に合わせて、SI端子に入力される読取コマンドを1ビットずつ取り込む。
(3)そして、制御用ROMチップ33は、図8(a)のt3のタイミングで、16ビットの読取コマンド全てを受信すると、次のクロック信号から、当該読取コマンドで指定されたアドレスを起点として、制御用ROMチップ33の記憶情報をシリアル信号出力線36dに1ビットずつ出力する。
(4)その後、メモリ制御装置は、図8(a)のt4のタイミングで、制御用ROMチップ33から所要量の記憶情報を受信すると、チップセレクト信号をHレベルに切り換える。そして、これに伴い、制御用ROMチップ33は、選択状態から非選択状態に切り換わり、記憶情報の出力を停止して、読取コマンド受信前の状態に復帰する。これにより、一連の記憶情報の読取手順が終了する。
(1)まず、制御用ROMチップ33に読取コマンドを出力するのに先立って、メモリ制御装置が、図8(a)のt1のタイミングで、制御用ROMチップ33へのチップセレクト信号をHレベルからLレベルに切り換える。これにより、/CS端子の入力電圧レベルがLレベルとなって、制御用ROMチップ33は、非選択状態から選択状態に切り換わる。
(2)次に、メモリ制御装置は、図8(a)のt2〜t3のタイミングで、クロック信号に合わせて、読取コマンドをシリアル信号入力線36cに1ビットずつ出力する。そして、制御用ROMチップ33は、読取コマンドをSCK端子に入力されるクロック信号に合わせて、SI端子に入力される読取コマンドを1ビットずつ取り込む。
(3)そして、制御用ROMチップ33は、図8(a)のt3のタイミングで、16ビットの読取コマンド全てを受信すると、次のクロック信号から、当該読取コマンドで指定されたアドレスを起点として、制御用ROMチップ33の記憶情報をシリアル信号出力線36dに1ビットずつ出力する。
(4)その後、メモリ制御装置は、図8(a)のt4のタイミングで、制御用ROMチップ33から所要量の記憶情報を受信すると、チップセレクト信号をHレベルに切り換える。そして、これに伴い、制御用ROMチップ33は、選択状態から非選択状態に切り換わり、記憶情報の出力を停止して、読取コマンド受信前の状態に復帰する。これにより、一連の記憶情報の読取手順が終了する。
次に、一般的なメモリ制御装置が、シリアルインタフェース36を介して制御用ROMチップ33に記憶情報を書き込むための処理手順を、図8(b)を参照して説明する。なお、サブ制御装置21のCPU30は、正常な状態では、制御用ROMチップ33の記憶情報を読み取る手順を実行するのみであり、かかる書込手順をCPU30が実行することはない。
(1)まず、メモリ制御装置は、図8(b)のt1のタイミングで、制御用ROMチップ33へのチップセレクト信号をLレベルに切り換えて、制御用ROMチップ33を非選択状態から選択状態に変更する。
(2)次に、メモリ制御装置は、図8(b)のt2〜t3のタイミングで、クロック信号に合わせて、書込許可コマンドをシリアル信号入力線36cに1ビットずつ出力し、8ビットの書込許可コマンド全てを出力したt3のタイミングで、チップセレクト信号をHレベルに切り換える。そして、これに伴って、制御用ROMチップ33は、図8(b)のt2〜t3のタイミングで書込許可コマンドを受信して、t3のタイミングで、ステータスレジスタの書込許可フラグを「1」(書込許可)に変更する。
(3)その後、メモリ制御装置は、図8(b)のt4のタイミングで、制御用ROMチップ33へのチップセレクト信号を再びLレベルに切り換えて、制御用ROMチップ33を非選択状態から選択状態に変更する。
(4)そして、メモリ制御装置は、図8(b)のt5〜t6のタイミングで、クロック信号に合わせて、書込コマンドをシリアル信号入力線36cに1ビットずつ出力し、書込コマンド全てを出力したt6のタイミングでチップセレクト信号をHレベルに切り換える。そして、これに伴って、制御用ROMチップ33は、図8(b)のt5〜t6のタイミングで、書込コマンドを受信して、t6のタイミングで、当該書込コマンドが指定するアドレスを起点として、当該書込コマンドが指定するデータをメモリ領域に書き込む。そして、データの書込みが終了すると、制御用ROMチップ33は、ステータスレジスタの書込許可フラグを「0」(書込禁止)に変更し、さらに、選択状態から非選択状態となることで、書込許可コマンド受信前の状態に復帰する。
(1)まず、メモリ制御装置は、図8(b)のt1のタイミングで、制御用ROMチップ33へのチップセレクト信号をLレベルに切り換えて、制御用ROMチップ33を非選択状態から選択状態に変更する。
(2)次に、メモリ制御装置は、図8(b)のt2〜t3のタイミングで、クロック信号に合わせて、書込許可コマンドをシリアル信号入力線36cに1ビットずつ出力し、8ビットの書込許可コマンド全てを出力したt3のタイミングで、チップセレクト信号をHレベルに切り換える。そして、これに伴って、制御用ROMチップ33は、図8(b)のt2〜t3のタイミングで書込許可コマンドを受信して、t3のタイミングで、ステータスレジスタの書込許可フラグを「1」(書込許可)に変更する。
(3)その後、メモリ制御装置は、図8(b)のt4のタイミングで、制御用ROMチップ33へのチップセレクト信号を再びLレベルに切り換えて、制御用ROMチップ33を非選択状態から選択状態に変更する。
(4)そして、メモリ制御装置は、図8(b)のt5〜t6のタイミングで、クロック信号に合わせて、書込コマンドをシリアル信号入力線36cに1ビットずつ出力し、書込コマンド全てを出力したt6のタイミングでチップセレクト信号をHレベルに切り換える。そして、これに伴って、制御用ROMチップ33は、図8(b)のt5〜t6のタイミングで、書込コマンドを受信して、t6のタイミングで、当該書込コマンドが指定するアドレスを起点として、当該書込コマンドが指定するデータをメモリ領域に書き込む。そして、データの書込みが終了すると、制御用ROMチップ33は、ステータスレジスタの書込許可フラグを「0」(書込禁止)に変更し、さらに、選択状態から非選択状態となることで、書込許可コマンド受信前の状態に復帰する。
なお、制御用ROMチップ33の記憶情報を消去するための処理手順は、書込許可コマンドの出力後に、書込コマンドに替えてチップ消去コマンドや選択消去コマンドを出力する以外は、上述した記憶情報の書込手順と同様の手順で実現されるため、記憶情報の消去手順についての詳細な説明は省略する。
以下に、本発明の要部に係る構成ついて説明する。
図4に示すように、サブ制御装置21のシリアルインタフェース36には、制御用ROMチップ33の他に、本発明に係る不正コマンド検出回路38が接続され、さらに、サブ制御装置21には、不正コマンド検出回路38からの検出信号に基づいて制御用ROMチップ33を非選択状態にするメモリ状態切換回路39が配設される。
図4に示すように、サブ制御装置21のシリアルインタフェース36には、制御用ROMチップ33の他に、本発明に係る不正コマンド検出回路38が接続され、さらに、サブ制御装置21には、不正コマンド検出回路38からの検出信号に基づいて制御用ROMチップ33を非選択状態にするメモリ状態切換回路39が配設される。
不正コマンド検出回路38は、制御用ROMチップ33に入力されるコマンドを監視して、前記書込許可コマンドを不正なコマンドとして検出するものである。上述のように、制御用ROMチップ33では、情報の書込時にも、記憶情報の消去時にも、書込許可コマンドを必要とするため、書込許可コマンドの実行さえ阻止すれば、制御用ROMチップ33の記憶情報の改変を防止できる。
具体的には、不正コマンド検出回路38は、シリアル信号入力線36cに書込許可コマンドが入力されると、書込許可コマンドの4〜7ビット目に含まれる「0011」のビットパターンを検出して、書込許可コマンドの8ビット目が制御用ROMチップ33に入力される前に検出信号を出力する。
図6,9に示すように、不正コマンド検出回路38は、シリアルインタフェース36のクロック信号線36aと、チップセレクト信号線36bと、シリアル信号入力線36cに並列接続されており、クロック信号線36aが接続されるSCK端子と、チップセレクト信号線36bが接続される/CS端子と、シリアル信号入力線36cが接続されるSI端子と、検出信号を出力するOUT端子とを備えている。そして、図9に示すように、不正コマンド検出回路38は、前記ビットパターン「0011」を検出して検出信号を出力するビットパターン検出回路50と、コマンドの4〜7ビット目が入力されるタイミングでビットパターン検出回路50を有効とするカウンタ回路51とを備えている。
図9に示すように、ビットパターン検出回路50は、シリアル信号入力線36cから入力されるシリアル信号をパラレル信号に変換して出力するシフトレジスタ52と、該シフトレジスタ52が出力するパラレル信号が所定のビットパターン「0011」と一致するか否かを判定する比較器53とを備えている。
シフトレジスタ52は、4ビットのシフトレジスタであり、シリアル信号入力線36cとクロック信号線36aからの入力に基づいて、シリアル信号入力線36cに出力された直近の4ビットの信号をパラレル信号に変換し、4つの端子QA,QB,QC,QDから即座に(1クロックの遅れもなく)、パラレル信号として出力する。具体的には、シフトレジスタ52は、制御用ROMチップ33にコマンドの4ビット目までが入力されると、即座に当該コマンドの1〜4ビット目をパラレル信号として出力し、コマンドの5ビット目までが入力されると、即座に当該コマンドの2〜5ビット目をパラレル信号として出力する。
比較器53は、組合せ回路によって構成されるものであり、シフトレジスタ52が出力するパラレル信号のビットパターンが「0011」である場合に、1クロックの遅れもなく、即座に一致信号を出力する。上述のように、このビットパターンが、不正コマンド検出回路38が、書込許可コマンドを検出するために検出対象とするビットパターンである。比較器53の一致信号はゲート回路54に入力され、ビットパターン検出回路50は、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力している場合にのみ、比較器53の一致信号を検出信号としてOUT端子から出力する。
カウンタ回路51には、図9に示すように、クロック信号とチップセレクト信号が入力される。カウンタ回路51は、チップセレクト信号がHレベルである時は動作せず、チップセレクト信号が立ち下がると、クロック信号のクロックパルスをカウントする。そして、カウンタ回路51は、カウント開始から4回目のクロックパルスの立ち上がりタイミングでアクティブ信号(出力電圧レベルH)を出力し、7回目のクロックパルスの立ち下がりタイミングで、アクティブ信号の出力を停止(出力電圧レベルL)する。すなわち、かかるカウンタ回路51は、シリアル信号入力線36cにコマンドの4ビット目〜7ビット目が入力されるタイミングでアクティブ信号を出力し、それ以外のタイミングではアクティブ信号の出力を停止する。
上述のように、カウンタ回路51のアクティブ信号は、ビットパターン検出回路50に入力され、これにより、ビットパターン検出回路50は、コマンドの4ビット目〜7ビット目が入力されるタイミングでのみ、比較器53の一致信号を有効として、不正コマンド検出回路38のOUT端子から検出信号(出力電圧レベルH)を出力する。ここで、コマンドの4ビット目〜7ビット目が入力されるタイミングで、シフトレジスタ52は、コマンドの1〜4ビット目、2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目の各グループを順次パラレル信号として出力し、かかるパラレル信号が「0011」と一致するかを比較器53が判定する。このため、かかる不正コマンド検出回路38は、コマンドの1ビット目から7ビット目の中に、「0011」のビットパターンが含まれる場合にのみ検出信号を出力することとなる。図7に示すように、このビットパターン「0011」は、書込許可コマンドの4〜7ビット目に含まれており、なおかつ、他のコマンドの1〜7ビット目には含まれていないビットパターンである。したがって、かかる不正コマンド検出回路38は、シリアル信号入力線36cに書込許可コマンドが入力された場合にのみ、検出信号を出力することとなる。ここで、不正コマンド検出回路38は、出力中のコマンドをシフトレジスタ52によって即座にパラレル信号に変換して、1クロックの遅れもなく、ビットパターンを比較器53で比較するよう構成されているため、書込許可コマンドの7ビット目がシリアル信号入力線36cに入力されると、不正コマンド検出回路38は、書込許可コマンドの8ビット目がシリアル信号入力線36cに入力される前に検出信号を出力することとなる。
メモリ状態切換回路39は、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力した時に、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに制御して、制御用ROMチップ33を強制的に非選択状態にするものである。具体的には、図10に示すように、メモリ状態切換回路39は、チップセレクト信号線36bに設けられたORゲート回路55を備え、IN端子に不正コマンド検出回路38からの検出信号(電圧レベルH)が入力されると、ORゲート回路55の部分で、CPU30が出力するチップセレクト信号に関わらず、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルがHレベルとなるよう制御する。
より具体的には、メモリ状態切換回路39は、IN端子に不正コマンド検出回路38から検出信号が入力されると、1クロックの遅れもなく、即座に/CS端子をHレベルに制御する。この時、メモリ状態切換回路39に配設されたラッチ回路57が、ORゲート回路55への出力を保持することで、メモリ状態切換回路39は、当該検出信号が停止した後も、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに維持する。図6に示すように、CPU30とメモリ状態切換回路39の間には、リセット信号を伝送するリセット信号線60が配設されており、メモリ状態切換回路39は、制御用ROMチップ33の/CS端子をHレベルに維持している状態でCPU30からリセット信号が入力されると、ラッチ回路57の出力を反転させて検出信号入力前の状態に復帰するため、CPU30からのチップセレクト信号は、制御用ROMチップ33の/CS端子に入力可能となる。
また、図6に示すように、メモリデバイス41のコネクタ46bには、メモリ状態切換回路39が制御用ROMチップ33を非選択状態に切換可能な切換有効状態と、メモリ状態切換回路39が制御用ROMチップ33を非選択状態に切換不能となる切換無効状態とに変換するための書込許可端子62が配設される。具体的には、図6,10に示すように、書込許可端子62への入力は、メモリ状態切換回路39のWE端子に入力され、書込許可端子62の入力電圧レベルがHレベルである間は、メモリ状態切換回路39が切換無効状態となって、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力しても、制御用ROMチップ33にチップセレクト信号を入力できるよう構成される。
すなわち、メモリデバイス41は、メモリライタ等に装着し、その際、書込許可端子62の入力電圧レベルをHレベルにすることで、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドを実行させて、制御用ROMチップ33の記憶情報を書き換え得るよう構成される。これに対して、サブ制御装置21では、制御用ROMチップ33の記憶情報を保護する必要があるため、図6に示すように、書込許可端子62の入力電圧レベルを常にLレベルに制御することで、メモリ状態切換回路39を常に切換有効状態とし、制御用ROMチップ33の記憶情報の改変を防止している。
以下に、不正コマンド検出回路38及びメモリ状態切換回路39の動作を、図11,12のタイミングチャートを参照して具体的に説明する。
図11は、仮に、何らかの不正な手段によって、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドが入力された場合のフローチャートである。なお、上述のように、正常時には、CPU30から制御用ROMチップ33に入力されるのは、記憶情報の読取りに必要なコマンドのみであり、書込許可コマンドが制御用ROMチップ33に入力されることはない。
(1)まず、t1のタイミングで、制御用ROMチップ33へ入力されるチップセレクト信号がLレベルに切り換えられる。これにより、制御用ROMチップ33は、/CS端子がLレベルに切り換わり、非選択状態から選択状態となる。また、不正コマンド検出回路38のカウンタ回路51は、チップセレクト信号がLレベルになると、クロック信号線36aのクロックパルスのカウントを開始する。
(2)t2のタイミングで、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドの入力が開始される。ここで、書込許可コマンドの各ビットは、制御用ROMチップ33に入力されると同時に、並列接続された不正コマンド検出回路38のシフトレジスタ52にも入力される。
(3)書込許可コマンドの4ビット目〜7ビット目が入力されるt3〜t5のタイミングで、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力し、ビットパターン検出回路50が有効となる。このt3〜t5のタイミングで、ビットパターン検出回路50は、書込許可コマンドの1〜4ビット目、2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目の各グループのうち、いずれかが「0011」のビットパターンと一致するか否かを、シフトレジスタ52にコマンドが1ビット入力される度、順番に判定する。
(4)t4のタイミングで、書込許可コマンドの7ビット目が制御用ROMチップ33とシフトレジスタ52に入力されると、シフトレジスタ52が、書込許可コマンドの4〜7ビット目のビットパターン「0011」をパラレル信号として出力し、比較器53は一致信号を出力する。この時、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力しており、ビットパターン検出回路50は有効であるため、ビットパターン検出回路50は、不正コマンド検出回路38のOUT端子から検出信号を出力する。そして、不正コマンド検出回路38の検出信号はメモリ状態切換回路39に入力され、メモリ状態切換回路39が、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに制御して、制御用ROMチップ33を非選択状態に切り換える。また、メモリ状態切換回路39は、内部のラッチ回路57の出力が切り換わることで、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに維持する。
(5)メモリ状態切換回路39による制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルの切換えは、書込許可コマンドの7ビット目が入力されてから1クロック以内で完了する。このため、t5のタイミングで、制御用ROMチップ33のSI端子に、書込許可コマンドの8ビット目(最終ビット)が入力されても、当該入力信号は制御用ROMチップ33で無効とされ、途中まで入力されていた書込許可コマンドは実行されることなく破棄される。
(1)まず、t1のタイミングで、制御用ROMチップ33へ入力されるチップセレクト信号がLレベルに切り換えられる。これにより、制御用ROMチップ33は、/CS端子がLレベルに切り換わり、非選択状態から選択状態となる。また、不正コマンド検出回路38のカウンタ回路51は、チップセレクト信号がLレベルになると、クロック信号線36aのクロックパルスのカウントを開始する。
(2)t2のタイミングで、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドの入力が開始される。ここで、書込許可コマンドの各ビットは、制御用ROMチップ33に入力されると同時に、並列接続された不正コマンド検出回路38のシフトレジスタ52にも入力される。
(3)書込許可コマンドの4ビット目〜7ビット目が入力されるt3〜t5のタイミングで、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力し、ビットパターン検出回路50が有効となる。このt3〜t5のタイミングで、ビットパターン検出回路50は、書込許可コマンドの1〜4ビット目、2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目の各グループのうち、いずれかが「0011」のビットパターンと一致するか否かを、シフトレジスタ52にコマンドが1ビット入力される度、順番に判定する。
(4)t4のタイミングで、書込許可コマンドの7ビット目が制御用ROMチップ33とシフトレジスタ52に入力されると、シフトレジスタ52が、書込許可コマンドの4〜7ビット目のビットパターン「0011」をパラレル信号として出力し、比較器53は一致信号を出力する。この時、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力しており、ビットパターン検出回路50は有効であるため、ビットパターン検出回路50は、不正コマンド検出回路38のOUT端子から検出信号を出力する。そして、不正コマンド検出回路38の検出信号はメモリ状態切換回路39に入力され、メモリ状態切換回路39が、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに制御して、制御用ROMチップ33を非選択状態に切り換える。また、メモリ状態切換回路39は、内部のラッチ回路57の出力が切り換わることで、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに維持する。
(5)メモリ状態切換回路39による制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルの切換えは、書込許可コマンドの7ビット目が入力されてから1クロック以内で完了する。このため、t5のタイミングで、制御用ROMチップ33のSI端子に、書込許可コマンドの8ビット目(最終ビット)が入力されても、当該入力信号は制御用ROMチップ33で無効とされ、途中まで入力されていた書込許可コマンドは実行されることなく破棄される。
このように、書込許可コマンドが制御用ROMチップ33に入力された場合は、書込許可コマンドの7ビット目が入力されたt4のタイミングで、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力し、メモリ状態切換回路39が、1クロック以内に制御用ROMチップ33を非選択状態にすることで、書込許可コマンドの8ビット目の入力が、制御用ROMチップ33で無効とされ、書込許可コマンドは実行されることなく破棄される。このため、かかる構成にあっては、制御用ROMチップ33で書込許可コマンドが実行されることがなく、制御用ROMチップ33の記憶情報を確実に保護できる。
図12は、CPU30から制御用ROMチップ33に読取コマンドが入力された場合のフローチャートである。
(1)まず、t1のタイミングで、CPU30によって、制御用ROMチップ33に入力されるチップセレクト信号がLレベルに切り換えられる。これにより、制御用ROMチップ33は、/CS端子がLレベルに切り換わり、非選択状態から選択状態となる。また、不正コマンド検出回路38のカウンタ回路51は、チップセレクト信号がLレベルになると、クロック信号線36aのクロックパルスのカウントを開始する。
(2)t2のタイミングで、CPU30から制御用ROMチップ33に読取コマンドの入力が開始される。この時、読取コマンドの各ビットは、制御用ROMチップ33に入力されると同時に、不正コマンド検出回路38のシフトレジスタ52にも入力される。
(3)読取コマンドの4〜7ビット目が入力されるt3〜t4のタイミングで、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力し、ビットパターン検出回路50が有効となる。このt3〜t4のタイミングで、ビットパターン検出回路50は、読取コマンドの1〜4ビット目、2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目の各グループのうち、いずれかが「0011」のビットパターンと一致するか否かを、シフトレジスタ52にコマンドが1ビット入力される度に順番に判定する。しかしながら、読取コマンドの1〜7ビット目には、「0011」のビットパターンが存在しないため、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力することはない。
(4)読取コマンドの11ビット目が入力されるt5のタイミングでは、シフトレジスタ52が、読取コマンドの8〜11ビット目に含まれる「0011」のビットパターンを出力するため、比較器53が一致信号を出力する。しかしながら、かかるt5のタイミングでは、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力しておらず、ビットパターン検出回路50が無効であるため、比較器53が一致信号を出力しても、不正コマンド検出回路38は検出信号を出力しない。
(5)このように、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力するタイミングt3〜t4では比較器53が一致信号を出力せず、比較器53が一致信号を出力するタイミングt5では、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力していないため、読取コマンドが入力されるt2〜t6のタイミングでは、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力せず、読取コマンドは制御用ROMチップ33に入力され、t6のタイミングで読取コマンド全体が入力されると、制御用ROMチップ33は、読取コマンドが指定するアドレスのデータをSO端子から出力する。
(1)まず、t1のタイミングで、CPU30によって、制御用ROMチップ33に入力されるチップセレクト信号がLレベルに切り換えられる。これにより、制御用ROMチップ33は、/CS端子がLレベルに切り換わり、非選択状態から選択状態となる。また、不正コマンド検出回路38のカウンタ回路51は、チップセレクト信号がLレベルになると、クロック信号線36aのクロックパルスのカウントを開始する。
(2)t2のタイミングで、CPU30から制御用ROMチップ33に読取コマンドの入力が開始される。この時、読取コマンドの各ビットは、制御用ROMチップ33に入力されると同時に、不正コマンド検出回路38のシフトレジスタ52にも入力される。
(3)読取コマンドの4〜7ビット目が入力されるt3〜t4のタイミングで、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力し、ビットパターン検出回路50が有効となる。このt3〜t4のタイミングで、ビットパターン検出回路50は、読取コマンドの1〜4ビット目、2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目の各グループのうち、いずれかが「0011」のビットパターンと一致するか否かを、シフトレジスタ52にコマンドが1ビット入力される度に順番に判定する。しかしながら、読取コマンドの1〜7ビット目には、「0011」のビットパターンが存在しないため、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力することはない。
(4)読取コマンドの11ビット目が入力されるt5のタイミングでは、シフトレジスタ52が、読取コマンドの8〜11ビット目に含まれる「0011」のビットパターンを出力するため、比較器53が一致信号を出力する。しかしながら、かかるt5のタイミングでは、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力しておらず、ビットパターン検出回路50が無効であるため、比較器53が一致信号を出力しても、不正コマンド検出回路38は検出信号を出力しない。
(5)このように、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力するタイミングt3〜t4では比較器53が一致信号を出力せず、比較器53が一致信号を出力するタイミングt5では、カウンタ回路51がアクティブ信号を出力していないため、読取コマンドが入力されるt2〜t6のタイミングでは、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力せず、読取コマンドは制御用ROMチップ33に入力され、t6のタイミングで読取コマンド全体が入力されると、制御用ROMチップ33は、読取コマンドが指定するアドレスのデータをSO端子から出力する。
このように、不正コマンド検出回路38は、コマンドの7ビット目までに限定して、「0011」のビットパターンの有無を検出するため、読取コマンドの7ビット目以降の部分に「0011」のビットパターンが含まれていても、不正コマンド検出回路38は検出信号を検出しない。このため、かかる不正コマンド検出回路38によれば、CPU30が出力する正常なコマンドは、制御用ROMチップ33に滞りなく入力されて、制御用ROMチップ33で実行される。
以上のように、本実施例では、制御用ROMチップ33の書込みや消去に必要な書込許可コマンドが不正なコマンドとして設定され、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドが入力された場合は、書込許可コマンドの7ビット目が入力された時点で、不正コマンド検出回路38が書込許可コマンドに含まれるビットパターンを検出し、書込許可コマンドの8ビット目(最終ビット)が入力される前に、メモリ状態切換回路39が制御用ROMチップ33を非選択状態に切り換えて、書込許可コマンドが制御用ROMチップ33で実行されるのを阻止する。したがって、本実施例にあっては、サブ制御装置21で制御用ROMチップ33の記憶情報の改変を確実に防止できる。
特に、本実施例では、不正コマンド検出回路38は、シリアル信号入力線36cに並列接続されて、制御用ROMチップ33に出力するコマンドを監視するため、正常なコマンドは、CPU30から制御用ROMチップ33に遅滞なく入力される。このため、本実施例では、制御用ROMチップ33で不正なコマンドが実行されるのを防止しつつ、CPU30は、制御用ROMチップ33の記憶情報を、簡単かつ迅速に読み出すことができる。
また、本実施例では、カウンタ回路51によって、制御用ROMチップ33にコマンドが入力されるタイミングを検出して、コマンドの4〜7ビット目が入力されるタイミングでのみビットパターン検出回路50を有効にしているため、正常なコマンドと不正なコマンドでビットパターンが共通する部分や、ビットパターンが一定でない部分(アドレス部分)を、ビットパターン検出回路50の検出対象から除外して、正常なコマンドと不正なコマンドを、比較的短いビットパターンで正確に区別できるという利点がある。
また、本実施例では、カウンタ回路51が、制御用ROMチップ33に入力されるクロック信号とチップセレクト信号に基づいて、制御用ROMチップ33に入力されるコマンドの先頭部分を検出するため、不正コマンド検出回路38を簡易な回路構成によって実現できるという利点がある。
また、本実施例では、ビットパターン検出回路50を、シリアル信号入力線36cを介して制御用ROMチップ33に入力されるシリアル信号をパラレル信号に変換するシフトレジスタ52と、シフトレジスタ52によって変換されたパラレル信号が特定のビットパターンであるか否かを判定する比較器53とで構成し、比較器53が特定のビットパターンであると判定した場合に検出信号を出力するよう構成しているため、シリアル信号入力線36cに検出対象のビットパターンが入力された時に、簡易な回路構成によって、1クロックの遅れもなく検出信号を出力して、制御用ROMチップ33を非選択状態にすることができるという利点がある。
また、本実施例にあっては、メモリ状態切換回路39は、不正コマンド検出回路38から検出信号が入力されると、検出信号が停止しても、内部のラッチ回路57によって、リセット信号が入力されるまで、制御用ROMチップ33の/CS端子をHレベルに制御し続けることで、制御用ROMチップ33を非選択状態に維持するため、不正コマンド検出回路38が書込許可コマンドを検出した時に、制御用ROMチップ33の記憶情報を確実に保護できるという利点がある。
また、本実施例では、制御用ROMチップ33と、不正コマンド検出回路38と、メモリ状態切換回路39と、コネクタ46bとを基板44に配設して一つのメモリデバイス41を構成し、当該メモリデバイス41を、サブ制御装置本体40に対して脱着可能としているため、かかるメモリデバイス41を、既存のスロットマシンの制御装置のメモリデバイスと交換することで、記憶情報の改変が困難な制御用ROMチップを備えた遊技機用制御装置を低コストで容易に実現できる。
また、本実施例に係るメモリデバイス41は、サブ制御装置21に装着された状態では、書込許可端子62がLレベルに制御されて、制御用ROMチップ33の記憶情報の改変が禁止されているが、サブ制御装置21から取り外して、メモリライタなどによって、書込許可端子62の入力電圧レベルをHレベルに制御すれば、制御用ROMチップ33に記憶情報を書込可能となる。このため、本実施例では、スロットマシン1を廃棄する際に、サブ制御装置21からメモリデバイス41を取り外し、制御用ROMチップ33の記憶情報を書き換えて、他の遊技機用制御装置のメモリデバイス41として再利用することが可能となる。
本実施例は、上記実施例1から、不正コマンド検出回路とメモリ状態切換回路の構成を変更したものである。なお、不正コマンド検出回路とメモリ状態切換回路以外の構成については、実施例1と共通であるため、本文及び図面中で共通符号を付して説明を省略する。
本実施例と実施例1との相違点を説明すると、実施例1では、不正コマンド検出回路38が、書込許可コマンドの4〜7ビット目に含まれる「0011」のビットパターンを検出して検出信号を出力するのに対し、本実施例に係る不正コマンド検出回路38aは、書込許可コマンドの5〜8ビット目に含まれる「0110」のビットパターンを検出して検出信号を出力する。また、実施例1では、不正コマンド検出回路38が検出信号を出力すると、メモリ状態切換回路39が、制御用ROMチップ33の/CS端子の入力電圧レベルをHレベルに制御して、制御用ROMチップ33を非選択状態にするのに対し、本実施例に係るメモリ状態切換回路39aは、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベル(グランド電位)に制御して、制御用ROMチップ33への電源入力を断つことにより、制御用ROMチップ33を電源オフ状態にする。電源オフ状態では、制御用ROMチップ33は当然ながらコマンドを実行不能となり、また、実行前のコマンドや入力途中のコマンドは、実行されることなく破棄される。
上述のように、制御用ROMチップ33は、書込許可コマンドが入力されると、内部のステータスレジスタの書込許可フラグを「0」(書込禁止)から「1」(書込許可)に変更するよう構成されている。ここで、制御用ROMチップ33は、書込許可コマンドの最終ビットが入力されてから、書込許可フラグを「1」に変更するまでに、クロック信号の1クロック程度の遅延時間がある。本実施例では、書込許可コマンドの最終ビット(8ビット目)が入力されてから、この遅延時間が経過するまでに、不正コマンド検出回路38aが検出信号を出力し、さらに、当該検出信号を受信したメモリ状態切換回路39aが制御用ROMチップ33を電源オフ状態に切り換えることにより、制御用ROMチップ33が書込許可フラグを「1」に変更するのを阻止する。
本実施例の不正コマンド検出回路38aは、図13,14に示すように、実施例1の不正コマンド検出回路38(図6,9参照)と基本的な回路構成は同じである。実施例1との相違点のみ説明すると、本実施例のビットパターン検出回路50aでは、シフトレジスタ52が出力するパラレル信号のビットパターンが「0110」(実施例1では「0011」)である場合に、比較器53aが1クロックの遅れもなく、即座に一致信号を出力する。また、本実施例のカウンタ回路51aは、シリアル信号入力線36cにコマンドの5〜8ビット目(実施例1では4〜7ビット目)が入力されるタイミングでアクティブ信号を出力し、それ以外のタイミングではアクティブ信号の出力を停止する。かかる構成によれば、コマンドの5〜8ビット目(実施例1では4〜7ビット目)が入力されるタイミングでのみ、ビットパターン検出回路50aの比較器53aの一致信号が有効となって、不正コマンド検出回路38aのOUT端子から検出信号(出力電圧レベルH)を出力可能となる。そして、不正コマンド検出回路38aは、シリアル信号入力線36cに書込許可コマンドが8ビット目まで入力されると、当該コマンドの5〜8ビット目に含まれる「0110」のビットパターンを1クロックの遅れもなく検出して、即座に検出信号を出力することとなる。
本実施例のメモリ状態切換回路39aは、図13,15に示すように、不正コマンド検出回路38aが検出信号を出力した時に、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに切り換えて、制御用ROMチップ33を電源オフ状態にするものである。なお、図13では、図示を省略しているが、制御用ROMチップ33のVCC端子に接続された電源供給線37はコネクタ46bと接続されており、通常、制御用ROMチップ33のVCC端子には、コネクタ46bや電源供給線37を介して、電源ボックス18から電源電位レベルが入力される。
実施例1のメモリ状態切換回路39(図10参照)との相違点を具体的に説明すると、本実施例のメモリ状態切換回路39aは、電源供給線37に配設されたNANDゲート回路56を備えており、IN端子に不正コマンド検出回路38aからの検出信号(電圧レベルH)が入力されると、NANDゲート回路56の部分で、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルが、電源電位レベルから基準電位レベルとなるよう制御する。より具体的には、メモリ状態切換回路39は、IN端子に不正コマンド検出回路38から検出信号が入力されると、1クロックの遅れもなく、即座にVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに制御する。この時、メモリ状態切換回路39aに配設されたラッチ回路57が、NANDゲート回路56への出力を保持することで、メモリ状態切換回路39aは、当該検出信号が停止した後も、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに維持する。なお、ラッチ回路57の出力を反転させるためのリセット信号線60は、実施例1と同様である。また、本実施例では、実施例1と同様に、メモリデバイス41の書込許可端子62への入力が、メモリ状態切換回路39aのWE端子に入力されており、書込許可端子62の入力電圧レベルがHレベルである間は、メモリ状態切換回路39aが制御用ROMチップ33を電源オフ状態に切換不能な切換無効状態となって、不正コマンド検出回路38aが検出信号を出力しても、制御用ROMチップ33に電源が供給されるよう構成される。
図16は、仮に、何らかの不正な手段によって、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドが入力された場合のフローチャートである。かかるタイミングチャートの例に基づいて、本実施例に係る不正コマンド検出回路38a及びメモリ状態切換回路39aの動作を具体的に説明する。
(1)まず、t1のタイミングで、制御用ROMチップ33へ入力されるチップセレクト信号がLレベルに切り換えられる。これにより、制御用ROMチップ33は、/CS端子がLレベルに切り換わり、非選択状態から選択状態となる。また、不正コマンド検出回路38aのカウンタ回路51aは、チップセレクト信号がLレベルになると、クロック信号線36aのクロックパルスのカウントを開始する。
(2)t2のタイミングで、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドの入力が開始される。ここで、書込許可コマンドの各ビットは、制御用ROMチップ33に入力されると同時に、並列接続された不正コマンド検出回路38aのシフトレジスタ52にも入力される。なお、かかるタイミングまでの動作は、実施例1(図11参照)と同じである。
(3)本実施例では、書込許可コマンドの5ビット目〜8ビット目が入力されるt3〜t5のタイミングで、カウンタ回路51aがアクティブ信号を出力し、ビットパターン検出回路50aが有効となる。このt3〜t5のタイミングで、ビットパターン検出回路50は、書込許可コマンドの2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目、5〜8ビット目の各グループのうち、いずれかが「0110」のビットパターンと一致するか否かを、シフトレジスタ52にコマンドが1ビット入力される度、順番に判定する。
(4)t4のタイミングで、書込許可コマンドの8ビット目が制御用ROMチップ33とシフトレジスタ52に入力されると、シフトレジスタ52が、書込許可コマンドの5〜8ビット目のビットパターン「0110」をパラレル信号として出力し、比較器53aは一致信号を出力する。この時、カウンタ回路51aがアクティブ信号を出力しており、ビットパターン検出回路50aは有効であるため、ビットパターン検出回路50aは、不正コマンド検出回路38aのOUT端子から検出信号を出力する。そして、不正コマンド検出回路38aの検出信号はメモリ状態切換回路39aに入力され、メモリ状態切換回路39aが、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに制御して、制御用ROMチップ33を電源オフ状態に切り換える。また、メモリ状態切換回路39aは、内部のラッチ回路57の出力が切り換わることで、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに維持する。
(5)メモリ状態切換回路39aによる制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルの切換えは、書込許可コマンドの8ビット目が入力されてから1クロック以内で完了する。仮に、制御用ROMチップ33が電源オフ状態に切り換わらなければ、制御用ROMチップ33は、t6のタイミングで、入力された書込許可コマンドを実行して、書込許可フラグを「1」に変更するところであるが、かかる例では、書込許可コマンドが入力されてから、制御用ROMチップ33が当該書込許可コマンドを実行する前に電源オフ状態に切り換えることで、書込許可コマンドの実行が阻止される。
(1)まず、t1のタイミングで、制御用ROMチップ33へ入力されるチップセレクト信号がLレベルに切り換えられる。これにより、制御用ROMチップ33は、/CS端子がLレベルに切り換わり、非選択状態から選択状態となる。また、不正コマンド検出回路38aのカウンタ回路51aは、チップセレクト信号がLレベルになると、クロック信号線36aのクロックパルスのカウントを開始する。
(2)t2のタイミングで、制御用ROMチップ33に書込許可コマンドの入力が開始される。ここで、書込許可コマンドの各ビットは、制御用ROMチップ33に入力されると同時に、並列接続された不正コマンド検出回路38aのシフトレジスタ52にも入力される。なお、かかるタイミングまでの動作は、実施例1(図11参照)と同じである。
(3)本実施例では、書込許可コマンドの5ビット目〜8ビット目が入力されるt3〜t5のタイミングで、カウンタ回路51aがアクティブ信号を出力し、ビットパターン検出回路50aが有効となる。このt3〜t5のタイミングで、ビットパターン検出回路50は、書込許可コマンドの2〜5ビット目、3〜6ビット目、4〜7ビット目、5〜8ビット目の各グループのうち、いずれかが「0110」のビットパターンと一致するか否かを、シフトレジスタ52にコマンドが1ビット入力される度、順番に判定する。
(4)t4のタイミングで、書込許可コマンドの8ビット目が制御用ROMチップ33とシフトレジスタ52に入力されると、シフトレジスタ52が、書込許可コマンドの5〜8ビット目のビットパターン「0110」をパラレル信号として出力し、比較器53aは一致信号を出力する。この時、カウンタ回路51aがアクティブ信号を出力しており、ビットパターン検出回路50aは有効であるため、ビットパターン検出回路50aは、不正コマンド検出回路38aのOUT端子から検出信号を出力する。そして、不正コマンド検出回路38aの検出信号はメモリ状態切換回路39aに入力され、メモリ状態切換回路39aが、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに制御して、制御用ROMチップ33を電源オフ状態に切り換える。また、メモリ状態切換回路39aは、内部のラッチ回路57の出力が切り換わることで、制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルを基準電位レベルに維持する。
(5)メモリ状態切換回路39aによる制御用ROMチップ33のVCC端子の入力電圧レベルの切換えは、書込許可コマンドの8ビット目が入力されてから1クロック以内で完了する。仮に、制御用ROMチップ33が電源オフ状態に切り換わらなければ、制御用ROMチップ33は、t6のタイミングで、入力された書込許可コマンドを実行して、書込許可フラグを「1」に変更するところであるが、かかる例では、書込許可コマンドが入力されてから、制御用ROMチップ33が当該書込許可コマンドを実行する前に電源オフ状態に切り換えることで、書込許可コマンドの実行が阻止される。
このように、本実施例では、書込許可コマンドが制御用ROMチップ33に入力された場合は、書込許可コマンドの8ビット目が入力された時点(t4)で、不正コマンド検出回路38aが即座に検出信号を出力し、さらに、メモリ状態切換回路39aが、1クロックの遅れもなく、制御用ROMチップ33を電源オフ状態に切り換えるため、制御用ROMチップ33が書込許可コマンドを実行するのを確実に阻止できる。したがって、本実施例にあっても、制御用ROMチップ33の記憶情報の読出しを遅延させることなく、制御用ROMチップ33の記憶情報の改変を確実に防止できる。
なお、本発明の遊技機は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、本発明をスロットマシンのサブ制御装置に適用したものであるが、本発明の遊技機用制御装置は、スロットマシンのメイン制御装置などのその他の制御装置にも適用でき、また、パチンコ機などのその他の遊技機の制御装置にも適用可能である。
また、本発明に係るメモリチップは、上記実施例のフラッシュメモリチップ(制御用ROMチップ33)に限らず、シリアルインタフェースに対応し、記憶情報を電気的に書込可能な不揮発性メモリ全般を採用可能である。
また、本発明に係るメモリ制御装置は、上記実施例のCPU30に限らず、GPUやメモリコントローラなどで構成することもできる。
また、本発明に係るシリアルインタフェースは、上記実施例のシリアルペリフェラルインタフェースに限らず、その他の規格(I2Cなど)のシリアルインタフェースを採用することもできる。
また、上記実施例では、CPU30(メモリ制御手段)と制御用ROMチップ33(メモリチップ)がシリアルインタフェース36を介して1対1で接続されているが、本発明に係るシリアルインタフェースには、メモリチップを複数接続したり、その他のデバイスを接続したりすることができる。なお、シリアルインタフェースにメモリチップが複数接続される場合は、不正コマンド検出回路は、全てのメモリチップへ入力される不正コマンドを検出するようにしてもよいし、一部のメモリチップにのみ入力される不正コマンドを検出するようにしてもよい。
また、上記実施例では、書込許可コマンドを不正コマンドとして設定しているが、本発明に係る不正コマンドは、書込許可コマンドに限らず、メモリチップの仕様に合わせて適宜設定可能である。例えば、複数のコマンドを不正コマンドとして設定してもよいし、遊技機用制御装置において、メモリチップの制御に不要なコマンド全般を不正コマンドとして設定してもよい。
また、上記実施例では、8ビットのインストラクション部分のみからなる書込許可コマンドを不正コマンドとして設定しているため、実施例1では、インストラクション部分の8ビット目が入力される前に制御用ROMチップ33(メモリチップ)を非選択状態(非活性状態)にしているが、インストラクション部分の後にアドレスが付加されるコマンド(書込コマンドなど)を不正コマンドに設定する場合であれば、アドレス部分が入力されている最中に、制御用ROMチップ33(メモリチップ)を非選択状態(非活性状態)にするようにしてもよい。
また、上記実施例1では、制御用ROMチップ33(メモリチップ)の非選択状態が、本発明に係る非活性状態に対応しているが、本発明に係る非活性状態は、実施例の非選択状態に限らず、メモリチップへのコマンド入力が無効とする状態であればよい。非活性状態の別形態としては、例えば、メモリチップへの電力供給が絶たれた状態が挙げられる。かかる構成は、メモリ状態切換回路が、検出信号入力時に、メモリチップの電源入力用端子の入力を制御することで実現される。また、メモリチップにクロック信号が入力されない状態を非活性状態とすることもできる。かかる構成は、メモリ状態切換回路が、検出信号入力時に、メモリチップのクロック信号入力用端子の入力電圧を制御するか、クロック信号入力用端子をハイインピーダンスにすることで実現される。また、コマンドが入力される端子がハイインピーダンスになった状態を非活性状態とすることもできる。かかる構成は、メモリ状態切換回路が、検出信号入力時に、メモリチップのコマンド入力用の端子をハイインピーダンスに制御することで実現される。このように、本発明に係るメモリチップの非活性状態は、様々な形態を採用可能であり、使用するメモリチップの仕様に合わせて、適切な状態を非活性状態として選択すればよい。
また、上記実施例2では、制御用ROMチップ33(メモリチップ)の電源オフ状態が、本発明に係る実行不能状態に対応しているが、本発明に係る実行不能状態は、実施例の電源オフ状態に限らず、メモリチップがコマンドを実行不能となる状態であればよく、使用するメモリチップと取り得る状態に応じて、実行不能状態を適宜設定することができる。また、上記実施例2では、不正コマンド(書込許可コマンド)の最終ビットがメモリチップ(制御用ROMチップ33)に入力された後で、メモリチップを実行不能状態(電源オフ状態)に切り換えるよう構成されているが、かかる構成に限らず、不正コマンドの最終ビットが入力される前に不正コマンドのビットパターンを検出して、メモリチップを実行不能状態に切り換えるよう構成することも可能である。
また、上記実施例では、メモリ状態切換回路39に配設されたラッチ回路57は、CPU30からリセット信号が入力されると、ラッチ回路57の出力を反転させて検出信号入力前の状態に復帰するとしているが、ラッチ回路57の出力反転はCPU30からのリセット信号入力に限るものではない。例えば検出信号の入力を契機として、一定時間非活性状態を維持し、その後、自動的にラッチ回路57の出力を反転させて検出信号入力前の状態に復帰するようにしてもよいし、メモリ状態切換回路39に入力されるチップセレクト信号の立ち下がりを契機として一定時間ラッチ回路57を有効にするようにしてもよい。
1 スロットマシン
20 メイン制御装置
21 サブ制御装置(遊技機用制御装置)
22 画像制御装置
30 CPU(メモリ制御装置)
32 RAMチップ
33 制御用ROMチップ(メモリチップ)
34 演出用ROMチップ
35 パラレルインタフェース
36 シリアルインタフェース
36a クロック信号線
36b チップセレクト信号線
36c シリアル信号入力線(シリアル信号線)
36d シリアル信号出力線
38 不正コマンド検出回路(第一の不正コマンド検出回路)
38a 不正コマンド検出回路(第二の不正コマンド検出回路)
39 メモリ状態切換回路(第一のメモリ状態切換回路)
39a メモリ状態切換回路(第二のメモリ状態切換回路)
40 サブ制御装置本体
41 メモリデバイス
43,44 基板
46a,46b コネクタ
50,50a ビットパターン検出回路
51,51a カウンタ回路
52 シフトレジスタ
53,53a 比較器
54 ゲート回路
55 ORゲート回路
56 NANDゲート回路
57 ラッチ回路
60 リセット信号線
62 書込許可端子
20 メイン制御装置
21 サブ制御装置(遊技機用制御装置)
22 画像制御装置
30 CPU(メモリ制御装置)
32 RAMチップ
33 制御用ROMチップ(メモリチップ)
34 演出用ROMチップ
35 パラレルインタフェース
36 シリアルインタフェース
36a クロック信号線
36b チップセレクト信号線
36c シリアル信号入力線(シリアル信号線)
36d シリアル信号出力線
38 不正コマンド検出回路(第一の不正コマンド検出回路)
38a 不正コマンド検出回路(第二の不正コマンド検出回路)
39 メモリ状態切換回路(第一のメモリ状態切換回路)
39a メモリ状態切換回路(第二のメモリ状態切換回路)
40 サブ制御装置本体
41 メモリデバイス
43,44 基板
46a,46b コネクタ
50,50a ビットパターン検出回路
51,51a カウンタ回路
52 シフトレジスタ
53,53a 比較器
54 ゲート回路
55 ORゲート回路
56 NANDゲート回路
57 ラッチ回路
60 リセット信号線
62 書込許可端子
Claims (8)
- 不揮発性のメモリチップと、
該メモリチップにコマンドを出力するメモリ制御装置と、
該メモリ制御装置から前記メモリチップにシリアル伝送方式でコマンドを伝送するシリアル信号線を具備するシリアルインタフェースと、
該シリアル信号線に並列接続されて、前記メモリチップに入力される前記コマンドを監視することにより、所定の不正コマンドが前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力された場合に、当該不正コマンドの、少なくとも最終ビットを除くビットパターンを検出して、当該不正コマンドの最終ビットが前記メモリチップに入力される前に検出信号を出力する第一の不正コマンド検出回路と、
該第一の不正コマンド検出回路が検出信号を出力すると、前記メモリチップの所定の端子を制御することにより、当該不正コマンドの最終ビットが前記メモリチップに入力される前に、前記メモリチップへの前記コマンドの入力が無効となる非活性状態に前記メモリチップを切り換える第一のメモリ状態切換回路と
を備えることを特徴とする遊技機用制御装置。 - 前記第一の不正コマンド検出回路は、
前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力されるシリアル信号が、所定のビットパターンである場合に前記検出信号を出力するビットパターン検出回路と、
前記コマンドが前記メモリチップに入力されるタイミングを検出して、当該コマンドの所定位置のビットが入力されるタイミングで、前記ビットパターン検出回路を有効とし、前記所定位置のビットが入力されるタイミング以外では、前記ビットパターン検出回路を無効とするカウンタ回路と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用制御装置。 - 前記カウンタ回路は、前記メモリチップに入力されるチップセレクト信号とクロック信号に基づいて、前記コマンドが前記メモリチップに入力されるタイミングを検出するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用制御装置。
- 前記ビットパターン検出回路は、
前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力されるシリアル信号をパラレル信号に変換するシフトレジスタと、
該シフトレジスタによって変換されたパラレル信号が所定のビットパターンであるか否かを判定する比較器とを備え、
該比較器が前記所定のビットパターンであると判定した場合に前記検出信号を出力するものであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機用制御装置。 - 前記第一のメモリ状態切換回路は、前記第一の不正コマンド検出回路から前記検出信号が入力されると、所定の契機が訪れるまで、該メモリチップの非活性状態を維持するラッチ回路を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の遊技機用制御装置。
- 遊技機用制御装置本体と接続可能なコネクタと、前記メモリチップと、前記第一の不正コマンド検出回路と、前記第一のメモリ状態切換回路と、を基板上に配設してなるメモリデバイスを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遊技機用制御装置。
- 前記メモリデバイスは、所定の書込許可端子の入力電圧レベルによって、前記第一のメモリ状態切換回路が前記メモリチップを前記非活性状態に切換可能となる切換有効状態と、前記第一のメモリ状態切換回路が前記メモリチップを前記非活性状態に切換不能となる切換無効状態とに変更できるよう構成されており、
前記書込許可端子は、前記メモリデバイスを前記遊技機用制御装置本体に装着した状態では、前記メモリデバイスが前記切換有効状態となる電圧レベルに制御されることを特徴とする請求項6に記載の遊技機用制御装置。 - 不揮発性のメモリチップと、
該メモリチップにコマンドを出力するメモリ制御装置と、
該メモリ制御装置から前記メモリチップにシリアル伝送方式でコマンドを伝送するシリアル信号線を具備するシリアルインタフェースと、
該シリアル信号線に並列接続されて、前記メモリチップに入力される前記コマンドを監視することにより、所定の不正コマンドが前記シリアル信号線を介して前記メモリチップに入力された場合に、当該不正コマンドに含まれるビットパターンを検出して、当該不正コマンドが前記メモリチップで実行される前に検出信号を出力する第二の不正コマンド検出回路と、
該第二の不正コマンド検出回路が検出信号を出力すると、前記メモリチップの所定の端子を制御することにより、当該不正コマンドが前記メモリチップで実行される前に、前記メモリチップで前記コマンドを実行不能となる実行不能状態に前記メモリチップを切り換える第二のメモリ状態切換回路と
を備えることを特徴とする遊技機用制御装置。
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