JP2016055841A - 水中装置用外部電源 - Google Patents
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Abstract
【課題】 運用に必要な電力が増減しても、水中装置の設計変更を不要にする。【解決手段】 流線形となる外形を有する容器に、電池を水密に収納した構成の電池ユニット7を形成する。電池ユニット7は、容器内に備えた浮力体により、その全体の比重が海水と同等になるようにしておく。水中装置6を係留している係留索5に、電池ユニット7を取り付け、電池ユニット7と水中装置6とを電源ケーブル8により接続する。水中装置6の運用上必要とされる電力が増加するときには、係留索5に取り付ける電池ユニット7の数を増加させて、より多くの電池ユニット7より水中装置6に給電させる。電池ユニット7の容器の流線形により、海流中で電池ユニット7に生じる流体抵抗を低減させて、係留索5に作用する力は軽減させる。【選択図】図1
Description
本発明は、水中装置に電力を供給するために用いる水中装置用外部電源に関するものである。
海洋情報を収集するために用いる水中装置の一つとしては、海底のアンカーに接続された中間ブイに対して係留索を介して係留される形式の観測用ブイがある。この観測用ブイは、ブイ本体に備えた浮き袋を膨張、収縮させることにより、前記中間ブイが配置された深度と同様の深度に設定された待機位置から、海面近傍までの間を昇降(浮き沈み)することができるようにしてある。更に、前記観測用ブイは、その浮き沈みの際に、ブイ本体に設けられた各種のセンサにより、塩分と温度と深度等を計測し、これにより、前記観測用ブイの昇降範囲に対応する海中の鉛直方向に関する海洋情報を得るようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
又、別の水中装置としては、母船に曳航索を介して接続され、母船により曳航された状態で海中へ潜航させるようにする曳航式の観測用機器もある。
ところで、前記のような各種の水中装置が、センサ、その検出データを処理し記憶する装置、通信装置、その他の電力により作動する機器を備えている場合、その電力消費機器で必要とされる電力は、通常、水中装置に搭載された電池より供給するようにしてある。
そのために、たとえば、水中装置の動作期間を長期とする場合は、水中装置の電力消費機器で消費される電力の消費量が多くなるために、水中装置に搭載する電池の容量を増やす必要がある。
しかし、装置本体の内部に電池を収納する形式の水中装置の場合は、電池搭載量を増加させるためには、水中装置全体の浮力や重量のバランスを整える必要上、装置本体のサイズを作り直すようにしてある。
一方、装置本体の外側に電池ユニットを取り付ける形式の水中装置の場合は、電池ユニットを大きくすることで電池搭載量を増加させることは可能であるが、水中装置全体の浮力や重量のバランスへの影響が大きく、流体抵抗への影響も大きくなる。
そこで、本発明は、係留索や曳航索等の索状物が接続される水中装置について、該水中装置の運用に必要とされる電力消費が増加する場合であっても、その変更に容易に対応することができると共に、前記水中装置の電池搭載量変更のための設計変更を不要にできる水中装置用外部電源を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、請求項1に対応して、係留用又は曳航用の索状物が接続された水中装置に電力供給を行う水中装置用外部電源であって、前記索状物に取り付ける容器と、該容器に収納された電池を備えた電池ユニットと、前記電池ユニットを前記水中装置に接続するための電源ケーブルを備えた構成を有する水中装置用外部電源とする。
又、請求項2に対応して、前記請求項1に対応する構成において、電池ユニットは、容器内に、電池ユニット全体の比重が水中装置の使用環境に存在する水の比重と同等になるようにするための浮力体を備えるものとした構成とする。
更に、請求項3に対応して、前記請求項1又は2に対応する構成において、容器は、扁平な形状とし、その一端部に、索状物に取り外し可能に取り付けるための索取付部を設けてなる構成とする。
又、請求項4に対応して、前記請求項3に対応する構成において、容器は、索取付部が設けてある一端部とその反対側の他端部とを結ぶ方向の両端部が中央部に比して厚みが薄い形状となるものとした構成とする。
更に、請求項5に対応して、前記請求項4に対応する構成において、容器は、索取付部が設けてある一端部とその反対側の他端部とを結ぶ方向に関して流線形となる外形を備えるものとした構成とする。
更に又、請求項6に対応して、前記請求項5に対応する構成において、容器は、索取付部が設けてある一端部とその反対側の他端部とを結ぶ方向に加えて、該方向に直交する方向に関して流線形となる外形を備えるものとした構成とする。
又、請求項7に対応して、前記請求項3から請求項6のいずれか一項に対応する構成において、索取付部は、容器の一端部に設けた索状物を収容するための索収容溝と、前記索収容溝の開口を閉塞させる蓋部材とを備える構成とする。
同様に、請求項8に対応して、前記請求項3から請求項6のいずれか一項に対応する構成において、索取付部は、容器の一端部に該容器に対して回転自在な円柱部材を設け、該円柱部材に索状物を取り外し可能に接続する構成とする。
更に、請求項9に対応して、請求項3から請求項8のいずれか一項に対応する構成において、電池ユニットは、重心を、容器の外形の中心位置より索取付部とは逆側の他端部寄りにオフセットしてなるものとした構成とする。
同様に、請求項10に対応して、請求項3から請求項8のいずれか一項に対応する構成において、電池ユニットは、重心を、容器の外形の中心位置より索取付部寄りにオフセットしてなるものとした構成とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
請求項1に示した構成を有する水中装置用外部電源によれば、索状物に取り付ける電池ユニットの数を増減させることで、水中装置へ供給可能な電力の容量を自在に増減させることができる。このため、水中装置の運用に必要な電力の容量が増減する場合でも、その変更に容易に対応することができる。したがって、前記水中装置については電池搭載量変更のための設計変更を不要にできる。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1(a)(b)乃至図4は本発明の水中装置用外部電源の実施の一形態を示すものである。
本実施の形態では、本発明の水中装置用外部電源1(以下、単に本発明の外部電源と云う)の適用対象を、図1(a)に示すように、海底2のアンカー3に接続された中間ブイ4に対して索状物としての係留索5を介して係留される形式の水中装置6とする。この水中装置6は、前記特許文献1に示された観測用ブイと同様に、図示しない浮き袋を膨張、収縮させることにより、前記中間ブイ4が配置された深度と同様の深度に設定された図1(a)に二点鎖線で示す如き待機位置から、図1(a)に実線で示す如き海面近傍位置までの間を昇降するものとする。
前記水中装置6に適用する本発明の外部電源1は、図1(a)(b)に示すように、前記水中装置6に接続された係留索5の該水中装置6寄り位置に取り付ける。すなわち、該係留索5の水中装置6寄りの位置には、電池ユニット7を、単数又は複数個、たとえば、図1(a)に示すように4個取り付け、該各電池ユニット7は、前記水中装置6に、給電用の電源ケーブル8を介して接続した構成とする。
前記電池ユニット7は、図2(a)(b)に示すように、取付対象となる前記係留索5を配置する方向をz方向とするxyz直交座標系にて、x方向寸法及びz方向寸法に比してy方向寸法が小さくて、xz平面に沿う扁平形状となる容器9を有する。この容器9は、x方向の水の流れに対する流体抵抗を低減させるために、x方向の両端部が中央部に比してy方向の厚みが薄い形状とすることが好ましく、図2(b)に示すように、xy平面の形状をx方向に関する流線形とすることが更に好ましい。
前記容器9におけるx方向の一端部寄り位置には、前記係留索5に取り外し可能に取り付けるための索取付部10が設けられている。
前記索取付部10は、たとえば、図3(a)(b)に示すように、前記容器9のx方向の一端部に、該容器9のy方向の中央付近に達するように陥入した切欠部11を、z方向の全長に亘り設ける。且つ前記切欠部11の表面には、前記容器9のy方向の中央位置でz方向の全長に亘り延びる索収容溝12が設けられている。前記索収容溝12は、深さ及び幅の寸法が前記係留索5の直径と同様か又はわずかに大きくなるように形成してあり、その内面におけるz方向の一個所又は或る間隔の複数個所に、前記係留索5のストランド(図示せず)の間に刺し込むための索固定用突起13が突設してある。
更に、前記索取付部10は、前記容器9の切欠部11をz方向の全長に亘り補てんする形状の蓋部材14を備える。
前記蓋部材14は、前記索収容溝12に臨む個所に、z方向の一個所又は或る間隔の複数個所に、前記索固定用突起13と同様の索固定用突起15が突設してある。且つ前記蓋部材14は、図3(b)に示すように、前記容器9の切欠部11に、ボルト16により取り外し可能に固定できるものとする。
以上の構成としてある索取付部10を用いて前記電池ユニット7を前記係留索5に取り付ける場合は、予め、図3(a)に示すように、前記容器9の切欠部11より前記蓋部材14を取り外した状態で、電池ユニット7取付け個所となる係留索5の必要部分を、前記切欠部11の索収容溝12に収容させて配置する。
次いで、前記索取付部10では、前記容器9の切欠部11に、前記蓋部材14を嵌合させるように配置して、該蓋部材14をボルト16により前記切欠部11に固定する。
これにより、前記索取付部10では、前記切欠部11の前記係留索5を収容した索収容溝12の開口側が、前記蓋部材14により閉塞されるため、前記容器9のx方向の一端部が、前記係留索5の周りに取り付けられる。更に、この状態では、前記係留索5のストランド(図示せず)の間に、前記索収容溝12の内側と蓋部材14に設けた各突起13,15がそれぞれ刺し込まれるため、前記容器9は、前記係留索5に対して長手方向位置及び周方向位置が固定される。
前記容器9における前記索取付部10以外の部分は、図2(a)(b)に示すように、水密な外壁を有する中空構造としてあり、その内部空間17には、電池ユニット7の一個当たりに所望される電圧と電池容量を得るための必要数の電池(棒電池)18が収納されている。図2(a)(b)では7本の電池18が収納される状態が示してある。
更に、前記容器9の内部空間17の残りの部分は、浮力体としてのシンタクチックフォーム19が充填されている。これにより、前記電池ユニット7は、全体の比重が、海水の比重1.025〜1.028と同等か若しくは少し大きな値、たとえば、1.03となるようにして、前記電池ユニット7が、単独では水中(海中)でほぼ浮きも沈みもしない浮力状態(中性浮力)となるようにする。なお、前記水中装置6を淡水の領域で使用する場合のように、前記海水の比重とは異なる比重の水が存在する環境で使用する場合は、その使用環境に存在する水の比重に応じて、前記電池ユニット7全体の比重を適宜調整してよいことは勿論である。
ここで、前記電池ユニット7における重量のバランスについて説明する。
本発明の外部電源1の適用対象とした前記水中装置6は、図1(a)に二点鎖線で示す如き前記中間ブイ4と同様の深度の待機位置から、図1(a)に実線で示す如き海面近傍位置まで昇降するものである。そのため、図1(a)に実線で示すように前記水中装置6が浮上した状態では、前記係留索5における前記電池ユニット7が取り付けられている部分がほぼ上下方向に延びる配置となる。この部分に取り付けられている前記電池ユニット7は、x方向一端部の前記索取付部10の側が、海流の流れ方向の上流側(前記中間ブイ4が存在する側)に配置される。
一方、図1(a)に二点鎖線で示したように前記水中装置6が前記待機位置に配置された状態では、前記係留索5は、全長に亘って前記中間ブイ4より水平に延びる配置とされる。そのため、この状態のときに前記係留索5に取り付けられた前記電池ユニット7は、図1(a)に二点鎖線で示すように、前記係留索5に取り付けられた側が上方に位置する姿勢となる。このようになっていれば、図1(a)に二点鎖線で示す状態と、実線で示す状態との間で水中装置6が相互に移行するときに、電池ユニット7の前記係留索5の周りでの回転を抑制することが可能になる。
なお、前記電池ユニット7では、その全体重量のうち、前記電池18の重量の占める割合が大きい。
以上の点に鑑みて、本発明における前記電池ユニット7では、図2(a)(b)に示すように、前記各電池18を、内部空間17にて、容器9の外形(形状)の中心位置よりも前記索取付部10より離反する側、すなわち、x方向他端寄りに配置して、電池ユニット7の重心の位置を、容器9のx方向他端寄りにオフセットさせてある。
前記電池ユニット7の容器9内に収納する前記7本の電池18は、たとえば、図4に回路図を示すように、該各電池18を直列接続したものを、前記容器9をz方向に貫通して延びる電源ケーブル8の中間位置の2本一組の芯線8a,8bの間に接続してある。これにより、一つの電池ユニット7では、前記電池18の7本分の電圧の電力を出力できるようにしてあり、更に、複数の電池ユニット7の電源ケーブル8を順次接続することにより、各電池ユニット7同士が並列に接続されるようにしてある。
なお、前記電池ユニット7の電源ケーブル8は、図2(a)に示すように、端部に防水コネクタ20が設けてある。又、前記電源ケーブル8の長さは、前記係留索5に対して電池ユニット7を複数取り付けるときの隣接する電池ユニット7同士の間隔に比して、余裕が十分に採れる長さ寸法に設定してあるものとする。
又、前記係留索5に複数の電池ユニット7を取り付ける場合は、個々の電池ユニット7の前記索取付部10が係留索5に対して周方向位置が固定されるとしても、前記係留索5の各電池ユニット7の取付け個所同士の間の部分に捩じれが生じると、その部分では、隣接する電池ユニット7同士を繋いでいる電源ケーブル8が前記係留索5に巻き付く可能性がある。よって、前記係留索5に複数の電池ユニット7を取り付ける場合は、隣接配置される電池ユニット7のx方向他端部同士を、図2(a)に二点鎖線で示す如き連結部材21を介して相互に連結することが望ましい。
一方、前記水中装置6には、図1(b)に示すように、最も近い位置に配置される電池ユニット7の電源ケーブル8を接続するための防水式の外部コネクタ22が設けてあるものとする。23は前記水中装置6における係留索5の接続部に設けてあるスイベルである。
以上の構成としてある本発明の外部電源1によれば、前記水中装置6を係留している係留索5に取り付けた複数の電池ユニット7を並列接続した容量の電力を、電源ケーブル8を介して、前記水中装置6の外部コネクタ22へ給電することができる。
しかも、本発明の外部電源1では、前記係留索5に取り付けて電源ケーブル8を介して並列接続する電池ユニット7の接続数を増減させることで、前記水中装置6へ供給可能な電力の容量を自在に増減させることができる。このため、前記水中装置6の運用に必要な電力の容量が増減する場合でも、その変更に容易に対応することができ、したがって、前記水中装置6については、電池搭載量変更のための設計変更を不要にできる。
又、前記水中装置6を図1(a)に二点鎖線で示す待機状態から、実線で示すように浮上させる場合は、前記係留索5に取り付けてある前記各電池ユニット7に作用する海流の影響が大きくなる。しかし、前記各電池ユニット7の容器9は、図1に実線で示す姿勢のときに海流が作用する方向に関して流線形となる外形を有しているので、前記海流に対する流体抵抗を低減させることができる。よって、前記係留索5に本発明の外部電源1を構成する電池ユニット7を取り付けた構成による前記水中装置6の昇降動作に対する影響は、小さく抑えることができると共に、係留索5に作用する力の増加を抑えることができる。
次に、図5(a)(b)乃至図7は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(a)(b)乃至図4に示したと同様の本発明の外部電源1の構成において、電池ユニットの別の例を示すものである。
すなわち、本実施の形態における電池ユニット7aは、図6に示すように、図2(a)(b)に示した如きx方向に関してのみ流線形の外形を有する容器9に代えて、x方向及びz方向に関して共に流線形となる略両凸レンズ状の外形を有する容器9aを備えた構成とする。図6中の一点鎖線は、前記容器9aの中心部を通るxy平面による断面形状と、yz平面による断面形状を示している。
更に、前記容器9aは、x方向の一端部に、図3(a)(b)に示した如き係留索5を挟み込んで該係留索5に対する長手方向位置及び周方向位置を固定する形式の索取付部10に代えて、係留索5に対する前記容器9aの回転を許容する形式の索取付部24を備えた構成とする。
すなわち、前記索取付部24は、図6及び図7に示すように、前記容器9aのx方向の一端部に、z方向に延びる円筒部25を備える。
前記円筒部25の内側には、該円筒部25の内径よりもやや小さい外径を有する円柱部材26を、z方向の全長に亘り挿入配置する。且つ前記円柱部材26の両端面の外周部には、外周方向に張り出すリング状の係止部材27をそれぞれ取り付けて、該各係止部材27の外周部を、前記円筒部25の両端の開口の周縁部に係止させる。これにより、前記容器9aの円筒部25では、前記円柱部材26が、前記各係止部材27によって軸心方向の変位が拘束された状態で自在に回転できるようにする。
更に、前記円柱部材26の両端面の中央部には、アイ部材28が設けてある。この円柱部材26の両端面に設けるアイ部材28は、円柱部材26を貫通して延びる図示しない棒材の両端部に形成した一体物としてもよい。
これにより、前記電池ユニット7aでは、隣接配置される電池ユニット7aの対向するアイ部材28同士を、中間接続用の連結索29の両端部に設けたアイスプライス29aに、それぞれ取り外し可能な連結部材としてのシャックル30を介して接続することで、図5(b)に示すように、一列に配列された複数の電池ユニット7aを順次連結する。更に、前記のように一列に配列された状態で順次連結された電池ユニット7aは、水中装置6に最も近い配置の電池ユニット7aの空いているアイ部材28に、前記水中装置6にスイベル23を介して接続された短い先端側係留索31の端部に設けてあるアイスプライス31aを、前記と同様のシャックル30を介して接続する。又、水中装置6より最も遠い配置の電池ユニット7aの空いているアイ部材28には、図1(a)に示した係留索5と同様に中間ブイ4に一端が接続された基端側の係留索5の他端部に設けてあるアイスプライス(図示せず)を、前記と同様のシャックル(図示せず)を介して接続する。以上により、前記各電池ユニット7aは、前記水中装置6を中間ブイ4に対して係留するための基端側と先端側の係留索5と31に対して取り付ける。
更に、図6、図7に示すように、前記円柱部材26には、前記係止部材27及びアイ部材28と干渉しない配置で、電源ケーブル8が軸心方向に貫通させて設けてある。且つ、図7に示すように、前記円柱部材26の外周面と前記容器9aの円筒部25の内周壁との隙間には、前記円柱部材26の軸心方向に或る間隔を隔てて配置した2本のオーリング32により水密にシールされた空間部33を設ける。この空間部33内には、前記円柱部材26の外周面に設けた2本のリング電極35a,35bと、該各リング電極35a,35bに個別に摺動する配置で前記円筒部25の内周壁に設けた2個の接触子36a,36bとからなる二極のスリップリング34を設ける。且つ前記スリップリング34の2本のリング電極35a,35bには、前記円柱部材26内で、電源ケーブル8の中間位置の2本一組の芯線8a,8bを個別に接続する。一方、前記円筒部25側の二個の接触子36a,36bには、図示してないが、前記容器9a内に図2(a)(b)に示したものと同様に収納した所定本数の電池18を直列に接続する。これにより、前記電池ユニット7aでは、前記円柱部材26の周方向に関する前記容器9aの配置(向き)にかかわらず、前記電池18の電力を前記電源ケーブル8に出力できる構成としてある。
なお、前記2本のオーリング32により水密にシールした空間部33には、非導電性の液体、たとえば、油を充填した構成としてもよい。このようにすれば、水中装置6の使用環境の水深に応じて各オーリング32の外側より大きな水圧が作用する場合にも、前記油は圧縮されないので、前記空間部33への水の浸入をより確実に防止できるようになる。
その他の構成は図1(a)(b)乃至図4に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
本実施の形態の電池ユニット7aを採用した外部電源1によっても、前記図1(a)(b)乃至図4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
更に、前記で電池ユニット7aは、図6におけるx方向に加えてz方向にも流線形となる外形を備えているため、図5(a)に二点鎖線で示す如き水中装置6が待機状態のときにも、電池ユニット7aに作用する海流の流体抵抗を低減させることができ、よって、係留索5に作用する力をより軽減できる。
又、前記電池ユニット7aでは、係留索5と31の間に接続される円柱部材26に電源ケーブル8が設けてあり、容器9a自体は前記円柱部材26の周囲を自在に回転できるため、前記電池ユニット7aにいかなる方向から水の流れが作用する場合にも、前記電源ケーブル8の絡みを抑制することができる。
次いで、図8は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、本発明の外部電源1を、母船37に索部材としての曳航索38を介して接続され、前記母船37により曳航された状態で海中へ潜航させる形式(曳航式)の水中装置6Aに適用する場合の例を示すものである。
すなわち、前記水中装置6Aに適用する本発明の外部電源1は、図8に示すように、前記水中装置6Aに接続された曳航索38における水中装置6A寄り位置に、図1(a)(b)乃至図4に示した電池ユニット7と同様の電池ユニット7を、単数又は複数個、たとえば、図8に示すように4個取り付け、該各電池ユニット7を、前記水中装置6Aに、給電用の電源ケーブル8を介して接続した構成とする。
ここで、前記電池ユニット7における重量のバランスについて説明する。
本実施の形態の外部電源1の適用対象となる前記水中装置6Aは、図8に二点鎖線で示す如き海面付近の待機位置から、図8に実線で示す如き或る深度位置まで潜航するものである。そのために、図8に実線で示すように前記水中装置6Aが潜航した状態では、前記曳航索38における前記電池ユニット7が取り付けられている部分がほぼ上下方向に延びる配置となる。この部分に取り付けられている前記電池ユニット7は、x方向一端部の前記索取付部10の側が、前記母船37により曳航されることに伴って相対的に生じる水の流れ方向の上流側(前記母船37が存在する側)に配置される。
一方、図8に二点鎖線で示したように前記水中装置6Aが前記待機位置に配置された状態では、前記曳航索38は、全長に亘ってほぼ水平に延びる配置とされる。そのため、この状態のときに前記曳航索38に取り付けられた前記電池ユニット7が、図8に二点鎖線で示すように、前記曳航索38に取り付けられた側が下方に位置する姿勢となる。このようになっていれば、図8に二点鎖線で示す状態と、実線で示す状態との間で水中装置6Aが相互に移行するときに、電池ユニット7の前記曳航索38の周りでの回転を抑制することが可能になる。
そこで、本実施で用いる前記電池ユニット7は、図2(a)(b)に示したと同様の構成において、各電池18を、図2(b)に二点鎖線で示すように、内部空間17にて容器9の外形(形状)の中心位置よりも前記索取付部10に近接する側(x方向一端寄り)の位置Pに配置して、電池ユニット7の重心の位置を、容器9のx方向一端寄りにオフセットさせるようにする。
電池ユニット7のその他の構成は、図1(a)(b)乃至図4に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてある本実施の形態の外部電源1によれば、前記水中装置6Aを曳航する曳航索38に取り付けた複数の電池ユニット7を並列接続した容量の電力を、電源ケーブル8を介して、前記水中装置6Aの外部コネクタ22へ給電することができる。
したがって、又、本実施の形態の外部電源1では、図1(a)(b)乃至図4に示した実施の形態と同様に、前記水中装置6Aへ供給可能な電力の容量を自在に増減させることができ、前記水中装置6Aの運用に必要な電力の容量が増減する場合でも容易に対応することができ、前記水中装置6Aについては、電池搭載量変更のための設計変更を不要にできる、という効果を得ることができる。
更に、本実施の形態の外部電源1では、水中装置6Aを図8に実線で示すように潜航させる場合に、曳航索38に取り付けてある前記各電池ユニット7に作用する流体抵抗を低減させることができて、前記曳航索38に作用する力の増加を抑えることができる。
なお、本発明は前記実施の形態にのみ限定されるものではなく、電池ユニット7,7aの容器9,9aは、予め定められた数の電池18と、電池ユニット7,7a全体の比重が予め設定された或る値となるようにするための浮力体を収納できるようにしてあれば、図2(a)(b)又は図6に示した以外の任意の形状を採用してもよく、又、サイズも適宜変更してよい。
一つの電池ユニット7に収納する電池18の数は、電池18の起電力と、水中装置6で必要とされる電圧等に応じて自在に変更してもよい。
電池ユニット7,7aの容器9,9a内に充填する浮力体としては、シンタクチックフォームを例示したが、その他、任意の材質の浮力体を採用してもよい。更には、前記容器の9,9aの内部空間17(図2(b)参照)に空気を封入し、その空気を浮力体として用いるようにしてもよい。なお、前記浮力体が圧縮性の性状を備えている場合は、水中装置6,6Aの使用環境で作用する水圧に抗して前記容器9,9aの外形を保持できるように、該容器9,9aの外壁の厚みを適宜変更し、更に、前記内部空間17内に補強材を適宜設けた構成とすればよい。
電池ユニット7,7aの電源ケーブル8は、複数の電池ユニット7,7a同士、電池ユニット7,7aと水中装置6,6Aとを接続して、電池ユニット7,7aより電力を水中装置6,6Aへ給電できるようにしてあれば、電池ユニット7,7aより取り外せるようにしてもよい等、その接続位置や接続形式は自在に変更してもよい。
又、図5(a)(b)乃至図7の実施の形態では、電源ケーブル8を、連結索29と一体の構成としてもよい。
図8の実施の形態では、本発明の外部電源1を適用する水中装置6Aとして、母船により該曳航索38を介して曳航される形式の水中装置6Aを示したが、本発明の外部電源1は、自走式の水中装置であって、曳航索を介して別の機器の曳航を行う形式の水中装置に対して、前記曳航索に取り付けた電池ユニット7,7aを、電源ケーブル8を介して接続する構成として適用してもよい。
図1(a)(b)乃至図4の実施の形態の電池ユニット7に、図5(a)(b)乃至図7の実施の形態の電池ユニット7aの索取付部24を備えた構成としてもよい。又、図5(a)(b)乃至図7の実施の形態の電池ユニット7aに、図1(a)(b)乃至図4の実施の形態の電池ユニット7の索取付部10を備えた構成としてもよい。
図8の実施の形態にて、図5(a)(b)乃至図7の実施の形態と同様の電池ユニット7aを用いるようにしてもよい。なお、この場合は、前記電池ユニット7aの容器9aに収納する電池18を、容器9aの外形(形状)の中心位置よりも索取付部24に近接する側(x方向一端寄り)に配置して、電池ユニット7aの重心の位置を、容器9aのx方向一端寄りにオフセットさせるようにすればよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 水中装置用外部電源、5 係留索(索状物)、6,6A 水中装置、7,7a 電池ユニット、8 電源ケーブル、9,9a 容器、10 索取付部、12 索収容溝、14 蓋部材、18 電池、19 シンタクチックフォーム(浮力体)、24 索取付部、26 円柱部材、38 曳航索(索状物)
Claims (10)
- 係留用又は曳航用の索状物が接続された水中装置に電力供給を行う水中装置用外部電源であって、
前記索状物に取り付ける容器と、該容器に収納された電池を備えた電池ユニットと、
前記電池ユニットを前記水中装置に接続するための電源ケーブルを備えた構成を有すること
を特徴とする水中装置用外部電源。 - 電池ユニットは、容器内に、電池ユニット全体の比重が水中装置の使用環境に存在する水の比重と同等になるようにするための浮力体を備えるものとした
請求項1記載の水中装置用外部電源。 - 容器は、扁平な形状とし、その一端部に、索状物に取り外し可能に取り付けるための索取付部を設けてなる構成とした
請求項1又は2記載の水中装置用外部電源。 - 容器は、索取付部が設けてある一端部とその反対側の他端部とを結ぶ方向の両端部が中央部に比して厚みが薄い形状となるものとした
請求項3記載の水中装置用外部電源。 - 容器は、索取付部が設けてある一端部とその反対側の他端部とを結ぶ方向に関して流線形となる外形を備えるものとした
請求項4記載の水中装置用外部電源。 - 容器は、索取付部が設けてある一端部とその反対側の他端部とを結ぶ方向に加えて、該方向に直交する方向に関して流線形となる外形を備えるものとした
請求項5記載の水中装置用外部電源。 - 索取付部は、容器の一端部に設けた索状物を収容するための索収容溝と、前記索収容溝の開口を閉塞させる蓋部材とを備える構成とした
請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の水中装置用外部電源。 - 索取付部は、容器の一端部に該容器に対して回転自在な円柱部材を設け、該円柱部材に索状物を取り外し可能に接続する構成とした
請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の水中装置用外部電源。 - 電池ユニットは、重心を、容器の外形の中心位置より索取付部とは逆側の他端部寄りにオフセットしてなるものとした
請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の水中装置用外部電源。 - 電池ユニットは、重心を、容器の外形の中心位置より索取付部寄りにオフセットしてなるものとした
請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の水中装置用外部電源。
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JP2019191010A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 株式会社ソニック | マルチチャンネルストリーマケーブル |
-
2014
- 2014-09-12 JP JP2014186089A patent/JP2016055841A/ja not_active Withdrawn
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JP2019191010A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 株式会社ソニック | マルチチャンネルストリーマケーブル |
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