JP2016055420A - スライサー - Google Patents

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Abstract

【課題】スライス刃をフレームに固定する締結ボルトの締結不良を抑制して、長期に亘って使用可能なスライサーを提供する。
【解決手段】スライス刃20の裏側に配置されてスリット16に連通したナット取付孔内に配置された金属製の埋込ナット110と、スライス刃20の表側に配置されてスライス刃20の端部に形成されたボルト穴21に挿通された状態で埋込ナット110に螺合する締結ボルト120と、を有するスライス刃固定機構100を備えているスライサー。
【選択図】図5

Description

本発明は、野菜や果物等の被スライス材をスライスするスライサーに関するものであり、特に、スライス刃をフレームに着脱自在なスライサーに関する。
従来より、様々な野菜や果物等の被スライス材を任意の厚さのスライス片に簡単にスライスするものとして、被スライス材をスライス方向の前後に搖動させてスライス刃で被スライス材をスライスするスライサーが用いられている。
従来のスライサーとしては、左右一対の支持アームを有する樹脂製のフレームと、支持アームに着脱自在に固定されたスライス刃と、スライス刃の前方に配置されて左右一対の支持アーム間に架設された固定支持板と、スライス刃の後方に配置された可動支持板と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなスライサーでは、スライス刃の取付位置に応じた任意の位置にタッピング加工で形成されたネジ穴に螺合するボルトを介して、スライス刃がフレームに着脱自在に固定されるようになっている。これにより、長期間使用して摩耗したスライス刃の目出しを行ったり、使い古したスライス刃を新品のスライス刃に交換することができるため、スライサーを長期に亘って使用し続けることができる。
特開2004−338069号公報。
しかしながら、上述したようなスライサーでは、スライス刃を繰り返し着脱することに起因してネジ穴が摩耗し、ボルトがネジ穴に噛み合わずに不安定な状態でネジ穴に螺合する、所謂、ボルトの締結不良が生じることがあった。さらに、ネジ穴の摩耗が進行し、ボルトがスライス刃をフレームに固定できなくなると、スライサーは以後使用できなくなるという問題があった。
そこで、スライス刃をフレームに固定する締結ボルトの締結不良を抑制して、長期に亘って使用可能なスライサーを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、被スライス材をスライスするスライス刃と、該スライス刃の両端を収容するスリットが夫々形成された一対の支持アームを有する樹脂製のフレームと、前記一対の支持アームに前記スライス刃の両端を固定するスライス刃固定機構と、を備えているスライサーであって、前記スライス刃固定機構は、前記スライス刃の表側又は裏側の一方に配置されて、前記スリットに連通したナット取付孔内に配置された金属製の埋込ナットと、前記スライス刃の表側又は裏側の他方に配置されて、前記スライス刃の端部に形成されたボルト穴に挿通された状態で前記埋込ナットに螺合する締結ボルトと、を備えているスライサーを提供する。
この構成によれば、締結ボルトが、従来のような樹脂製のフレームよりも高硬度の埋込ナットに螺合することにより、締結ボルト又は埋込ナットの一方が他方に比べて摩耗が著しく進行することが抑制されるため、締結ボルトが繰り返し締緩される場合であっても、締結ボルトの締結不良が抑制されて、締結ボルトが、長期に亘ってスライス刃を固定することができる。さらに、埋込ナットが支持アームの一部に局所的に配置されることにより、低コストでスライサーの耐久性を向上させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスライサーの構成に加えて、前記埋込ナットは、前記フレームにインサート成形して固着されているスライサーを提供する。
この構成によれば、埋込ナットがフレームに強固に固着されていることにより、締結ボルトの締緩時に埋込ナットがナット取付孔内で空転することが抑制されるため、締結ボルトが、スライス刃を確実に固定することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスライサーの構成に加えて、前記埋込ナットは、前記スライス刃の裏側に配置され、前記締結ボルトは、前記スライス刃の表側に配置され、前記締結ボルトの頭部が、前記支持アームの表面に穿設されたボルト収容孔内に収容されているスライサーを提供する。
この構成によれば、締結ボルトは、締結ボルトの頭部がフレームの表面から突出することなくボルト取付孔内に収容されることにより、締結ボルトの頭部が被スライス材に接触する等して締結ボルトが外力を受けて不用意に緩むことが抑制されるため、締結ボルトが、スライス刃を確実に固定することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のスライサーの構成に加えて、前記締結ボルトの頭部は、該頭部の頂面と前記支持アームの表面とを略面一に配置された状態で前記ボルト収容孔内に収容されているスライサーを提供する。
この構成によれば、締結ボルトの頂面が、支持アームの表面に略面一に位置決めされることにより、締結ボルトが外力を受けて不用意に緩むことを抑制し、スライス刃を確実に固定すると共に、被スライス材の削りカスがボルト収容孔内に残存することを抑制して、スライサーを衛生的に使用することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のスライサーの構成に加えて、前記埋込ナットは、円筒状に形成された軸部と、該軸部の内周に周設されて、前記軸部の先端から基端に向かって挿通される前記締結ボルトと螺合可能な内周側ネジ部と、前記軸部の外周に周設されて、前記ナット取付孔に螺合可能な外周側ネジ部と、を備えているスライサーを提供する。
この構成によれば、締結ボルトと埋込ナットとが、フレームとスライス刃とを表側と裏側の両側から挟み込むことにより、フレームとスライス刃とを強固に固定することができる。さらに、埋込ナットをナット取付孔内に螺進させて埋設することにより、埋込ナットを含むフレームを作製する場合に比べて、フレームの作製に要する人的コスト、時間的コストを低減することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のスライサーの構成に加えて、前記埋込ナットの軸部は、前記基端から先端に向かってテーパ状に縮径して形成されているスライサーを提供する。
この構成によれば、埋込ナットをナット取付孔に螺着させる際に、埋込ナットがナット取付孔内を螺進する際の抵抗が低減されるため、埋込ナットの取り付けを容易に行うことができる。
本発明に係るスライサーは、締結ボルトを繰り返し締緩することに起因した締結ボルトの締結不良が抑制されて、スライサーの耐久性が向上するため、スライサーを長期に亘って使用することができる。
本発明の一実施例に係るスライサーを示す斜視図。 図1に示すスライサーの組立分解図。 図1のフレームと固定支持板とを示す斜視図。 図3に示すフレームと固定支持板とを図であり、(a)は、左側面図であり、(b)は、平面図であり、(c)は、右側面図。 スライス刃がフレームに固定される前の状態を示す模式図。 スライス刃がフレームに固定された状態を示す模式図。 図6中のVII−VII線断面図。 スライス刃固定機構の変形例に用いられる埋込ナットを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図。 図8の埋込ナットと螺合する締結ボルトを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図。 スライス刃固定機構の変形例に係る締結ボルト及び埋込ナットを用いた固定構造を模式的に示す分解斜視図。 図10の締結ボルト及び埋込ナットを用いてフレームとスライス刃とを固定する手順を示す模式図であり、(a)は、埋込ナットをフレームに螺着させる前の状態を示す図であり、(b)は、埋込ナットをフレームに螺着させた状態を示す図であり、(c)は、締結ボルトを埋込ナットに螺合させた状態を示す図。
本発明は、スライス刃をフレームに固定する締結ボルトの締結不良を抑制して、長期に亘って使用可能なスライサーを提供するという目的を達成するために、被スライス材をスライスするスライス刃と、スライス刃の両端を収容するスリットが夫々形成された一対の支持アームを有する樹脂製のフレームと、一対の支持アームにスライス刃の両端を固定するスライス刃固定機構と、を備えているスライサーであって、スライス刃固定機構は、スライス刃の表側又は裏側の一方に配置されて、スリットに連通したナット取付孔内に配置された金属製の埋込ナットと、スライス刃の表側又は裏側の他方に配置されて、スライス刃の端部に形成されたボルト穴に挿通された状態で埋込ナットに螺合する締結ボルトと、を備えていることにより実現した。
以下、本発明の一実施例に係るスライサー1について、図面に基づいて説明する。なお、以下において、「前」、「後」の語は、被スライス材をスライスする際に被スライス材を送る方向に一致するスライス方向における前方、後方に対応するものである。また、「上」、「下」の語は、スライサーの垂直方向における上方、下方に対応するものである。また、「右」、「左」の語は、スライス方向に向かって右側、左側に対応するものである。
図1及び図2に示すように、スライサー1は、左右一対の支持アーム11、11を有するフレーム10と、スライス刃固定機構100を介してフレーム10に固定されて被スライス材をスライスするスライス刃20と、スライス刃20の前方に配置された固定支持板30と、スライス刃20の後方に配置された可動支持板40と、可動支持板40を垂直方向Hの任意の位置に位置決めするスライス幅調整機構50と、フレーム10に図示しないボルトで締結された取っ手60と、を備えている。フレーム10と固定支持板30と可動支持板40と取っ手60とは、それぞれABS樹脂製であり射出成型で製造される。スライス刃20は、ステンレス鋼材製である。なお、フレーム10の材質は、ABS樹脂に限定されず、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等、如何なるものであっても構わない。
スライサー1は、ユーザーが被スライス材を可動支持板40に押し付けながらスライス方向Sに搖動することにより、被スライス材をスライス刃20と可動支持板40との間隔に応じた厚みのスライス片にスライスする。スライス片は、スライサー1の裏側から排出される。
スライス刃20は、フレーム10の幅方向Wに対して斜めに延伸している。スライス刃20の両端には、後述するボルト孔21が夫々穿設されている。スライス刃20は、ボルト孔21に挿通された締結ボルト120を介してフレーム10に固定されている。
固定支持板30は、一対の支持アーム11、11の間に配置され、支持アーム11に一体に取り付けられている。固定支持板30の表面30aには、スライス方向Sに延設され、幅方向Wに並設された11列の溝部31が刻設されている。固定支持板30の表面30aに溝部31を設けることにより、固定支持板30と被スライス材とが省面積で接触するため、被スライス材を滑らかに搖動することができる。溝部31の深さ寸法は任意に設定して構わない。
可動支持板40は、側面40aの前方から立設された前方被ガイドピン41と、側面40aの後方から立設された後方被ガイドピン42と、を備えている。前方被ガイドピン41は、支持アーム11の後述する前方ガイド溝14に係合するようになっている。後方被ガイドピン42は、支持アームの後述する後方ガイド溝15に係合するようになっている。可動支持板40は、前方ガイド溝14及び後方ガイド溝15の形状に応じて昇降することにより、可動支持板40のぐらつきやねじれが規制される。
可動支持板40は、表面40bに刻設され、スライス方向Sに延設されて、幅方向Wに並設された11列の溝部43を備えている。可動支持板40と被スライス材との接地面積が溝部43を設けた分だけ減少するため、被スライス材をスライスする際の摺動抵抗が低減される。
スライス幅調整機構50は、スライス刃20に対して可動支持板40を相対的に昇降させることにより、スライス幅を調整することができる。スライス幅調整機構50は、ネジ受け孔51を備えて一対の支持アーム11、11間に架設されるステー52と、ネジ受け孔51に螺合可能なスライス幅調整ダイヤル53と、で構成されている。
ネジ受け孔51は、ステー52の中央に配置されており、ステー52がフレーム10に取り付けられると、可動支持板40の下方に配置されるようになっている。
ステー52は、フレーム10に対して着脱自在であり、ボルトB1がフレーム10のネジ孔11d及びステー52のネジ孔52aに螺合することにより、ステー52は、フレーム10に固定される。
スライス幅調整ダイヤル53は、中空円筒状の本体部53aと、本体部53aの外周面に周設されたネジ部53bと、本体部53aの基端に設けられたハンドル53cと、を備えている。
ネジ部53bがネジ受け孔51に螺合した状態で、ユーザーがハンドル53cを把持して回転することにより、スライス幅調整ダイヤル53は、ステー62に対して相対的に昇降する。これにより、可動支持板40は、裏面をスライス幅調整ダイヤル63に支持されて水平姿勢を維持しながら昇降するため、スライス刃20と可動支持板40との間隔、即ち、スライス幅を任意に調整することができる。
取っ手60は、ユーザーが把持できるグリップ部61と、グリップ部61の両端に設けられて左右一対の支持アーム11、11の後端に接続される接続部62と、を備えている。本実施例では、取っ手60は、支持アーム11の後端凹部12に先端凸部63を嵌合した上で図示しないボルトで締結される。なお、取っ手60は、支持アーム11に固定可能であれば、ボルトで締結するものに限定されず、取っ手60が支持アーム11と一体に形成されるものであっても構わない。
なお、スライサー1には、図示しない交換刃を設けても構わない。交換刃は、スライス刃20と可動支持板40との間に取り付ける。交換刃は、交換刃の長手方向に亘って複数の歯が設けられ、これらの歯を上方に向けた状態で両端をフレーム10に支持される。交換刃は、各歯の間隔に応じて被スライス材をスライス方向Sに沿って切り込みを入れ、スライス刃20と交換刃とを組み合わせて用いることにより、被スライス材を大小様々な棒状又は短冊状にスライスすることができる。
図3及び図4(a)、(b)、(c)に示すように、フレーム10は、固定支持板30の幅方向の両端に取り付けられた左右一対の支持アーム11、11を備えている。なお、図3及び図4中の符号12は、取っ手60の接続凸部63と係合可能な後端凹部であり、符号13は、ステー52のネジ孔52aに挿通された図示しないボルトに螺合するネジ孔である。
支持アーム11には、内側面11aに凹設された前方ガイド溝14と後方ガイド溝15とが設けられている。前方ガイド溝14と後方ガイド溝15とは、垂直方向Hの上方に向かってスライス方向Sの後方から前方に斜めに延設されている。前方ガイド溝14は、可動支持板40の前方被ガイドピン41に係合するようになっている。また、後方ガイド溝15は、可動支持板40の後方被ガイドピン42に係合するようになっている。なお、前方ガイド溝14及び後方ガイド溝15の形状は任意に設定して構わない。前方ガイド溝14の下部と後方ガイド溝15の下部とは、開口して形成されているため、可動支持板40は、フレーム10から着脱可能になっている。
支持アーム11には、幅方向Wに貫通して形成されてスライス刃20の端部を収容するスリット16が形成されている。スリット16は、スライス刃20の形状に合わせて、幅方向Wに対して斜めに形成されている。
また、支持アーム11は、スリット16の上方に配置されたボルト収容孔17と、スリット16の下方に配置されたナット取付孔18と、を備えている。ボルト収容孔17は、フレーム10の表面10aからスリット16まで支持アーム11を貫通して形成されている。ナット取付孔18は、ボルト収容孔17と同軸上に配置され、スリット16に連通して凹設されており、ボルト収容孔17より小径に形成されている。なお、ボルト収容孔17とナット取付孔18とは、ボルト収容孔17がスライス刃20の上方(表側)に設けられ、ナット取付孔18がスライス刃20の下方(裏側)に設けられる場合に限定されず、ボルト収容孔17がスライス刃20の下方(裏側)に設けられ、ナット取付孔18がスライス刃20の上方(表側)に設けられても構わない。
次に、スライス刃固定機構100について、図5乃至7に基づいて説明する。図5乃至7は、フレーム10と、スライス刃20と、スライス刃固定機構100と、を簡略して示すものである。図5は、フレーム10にスライス刃20を取り付ける前の状態を示す図である。図6は、フレーム10にスライス刃20を取り付けた状態を示す図である。図7は、スライス刃固定機構100の縦断面図である。
図5に示すように、スライス刃固定機構100は、ナット取付孔18に収容された埋込ナット110と、埋込ナット110に螺合可能な締結ボルト120と、で構成されている。
埋込ナット110は、円筒状に形成されており、内周面に図示しないネジ部が周設されている。埋込ナット110は、ABS樹脂製のフレーム10よりも高硬度のものであれば良く、例えば、真鍮等の金属製が好ましい。埋込ナット110は、円筒状に限定されず、例えば、多角柱状であっても構わない。
埋込ナット110は、フレーム10に埋設されており、本実施例では、埋込ナット110は、インサート成形されている。
締結ボルト120は、頂面が水平に形成された頭部121と、外周に図示しないネジ部が周設された軸部122と、を備えている。
図6に示すように、スライス刃20の端部をスリット11aに挿通した後に、締結ボルト120の軸部122が、スライス刃20のボルト孔21に挿通されると共に、締結ボルト120が埋込ナット110に螺合することにより、スライス刃20は、フレーム10に固定される。
この構成によれば、埋込ナット110と締結ボルト120とが螺合することにより、従来のような締結ボルトより低硬度のネジ孔が著しく摩耗しがちなスライサーと比較して、埋込ナット110の摩耗が抑制されるため、スライス刃20を繰り返し着脱する場合であっても締結ボルト120の締結不良が抑制されて、締結ボルト120が、長期に亘ってスライス刃20を固定することができる。
また、埋込ナット110がフレーム10内にインサート成形で強固に固着されていることにより、締結ボルト120の締緩時に埋込ナット110がナット取付孔18内で空転することが抑制されるため、締結ボルト120が、スライス刃20を確実に固定することができる。
さらに、埋込ナット110が支持アーム11の一部に局所的に配置されることにより、低コストでスライサー1の耐久性を向上させることができる。
また、図7に示すように、締結ボルト120の頭部121は、フレーム10のボルト収容孔17内に収容されるのが好ましい。特に、頭部121の頂面は、フレーム10の表面10aと略面一に配置された状態で収容されるのが好ましい。これにより、締結ボルト120の頭部121が被スライス材に接触する等して締結ボルト120が外力を受けて不用意に緩むことが抑制されるため、締結ボルト120は、スライス刃20を確実に固定することができる。さらに、被スライス材の削りカスがボルト収容孔17内に残存することを抑制して、スライサー1を衛生的に使用することができる。
このようにして、本実施例に係るスライサー1は、締結ボルト120を繰り返し締緩することに起因した締結ボルト120の締結不良が抑制されて、スライサー1の耐久性が向上するため、スライサー1を長期に亘って使用することができる。
スライス刃固定機構100の変形例として、フレーム10を射出成型した後にフレーム10に埋込ナット110を別途接合するものであっても構わない。このような変形例に係るスライス刃固定機構100の構造を図8乃至10に基づいて説明する。図8は、変形例に係るスライス刃固定機構100に用いられる埋込ナット110を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図9は、図8の埋込ナット110と螺合する締結ボルト120を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図10は、変形例に係るスライス刃固定機構100の固定構造を模式的に示す分解斜視図である。なお、上述した実施例に係るスライス刃固定機構100と共通する部材については、共通の符号を付し、重複する説明を省略する。
埋込ナット110、締結ボルト120は、鋼製であるが、所望の耐久性を有するものであれば如何なる材料であっても構わない。
埋込ナット110は、円筒状の軸部111と、内周側ネジ部112と、外周側ネジ部113と、頭部114と、を備えている。内周側ネジ部112は、軸部111の内周面111aに周設されている。外周側ネジ部113は、軸部111の外周面111bに周設されている。本実施例では、内周側ネジ部112の内径を4mm、外周側ネジ部113の外径を8mmに設定している。頭部114には、平面視で十字状に形成され、ドライバー等に係合可能なネジ穴114aが形成されている。
締結ボルト120は、軸部122の外周に周設されたネジ部123を備えている。本実施例では、ネジ部123の外径は4mmに設定されている。また、頭部121には、平面視で十字状に形成され、ドライバー等に係合可能なネジ穴121aが形成されている。
ボルト110と埋込ナット120とは、同一軸線L上に配置された状態で、ABS樹脂製のフレーム10とステンレス製のスライス刃20とを固定する。具体的には、埋込ナット120がフレーム10の下方からナット取付孔18に螺着し、締結ボルト120がスライス刃20のボルト孔21に挿通され、フレーム10の上方から埋込ナット120の内周側ネジ部112に螺合する。
次に、スライス刃固定機構100を用いてフレーム10とスライス刃20とを固定する手順について図11(a)〜(c)に基づいて説明する。なお、図11中の埋込ナット110は、先端の一部を切り欠いて図示されている。
図11(a)に示すように、フレーム10及びスライス刃20を挟んで、上下方向Hの下方に埋込ナット110を配置し、上方に締結ボルト120を配置する。なお、フレーム10がスライス刃20より上方に配置される場合には、埋込ナット110が締結ボルト120の上方に配置される。
埋込ナット110は、ドライバー等でフレーム10のナット取付孔18内を螺進し、所定量だけ螺進すると、図11(b)に示すように、フレーム10及びスライス刃20に螺着される。このとき、埋込ナット110の軸部111が、基端から先端に向かってテーパ状に縮径して形成されていることにより、埋込ナット110をフレーム10に取り付ける際には、埋込ナット110をナット取付孔18内に少ない力で螺進させることができる。
次に、図11(c)に示すように、締結ボルト120が、ドライバー等で埋込ナット110の内周側ネジ部112に螺合することにより、フレーム10とスライス刃20とが埋込ナット110と締結ボルト120とに上下から挟持されるように固定される。これにより、ボルト120は、軟らかいフレーム10に螺合することなく、埋込ナット110と螺合するため、ボルト120を繰り返し着脱する場合であっても、フレーム10の変形等に起因した締結力の低下を抑制することができる。
このようにして、本変形例に係る締結手段100は、埋込ナット110をフレーム10のナット取付孔18内に螺進させて埋設することにより、埋込ナット110を含むフレーム10を作製する場合に比べて、フレーム10の作製に要する人的コスト、時間的コストを低減することができる。さらに、埋込ナット110と締結ボルト120とが、フレーム10とスライス刃20とを上下から挟み込むことにより、フレーム10とスライス刃20とを強固に固定することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 ・・・ スライサー
10・・・ フレーム
10a・・・(フレームの)表面
11・・・ 支持アーム
11a・・・内側面
12・・・ 後端凹部
13・・・ ネジ孔
14・・・ 前方ガイド溝
15・・・ 後方ガイド溝
16・・・ スリット
17・・・ ボルト収容孔
18・・・ ナット取付孔
20・・・ スライス刃
21・・・ ボルト孔
30・・・ 固定支持板
30a・・・(固定支持板の)表面
31・・・ (固定支持板の)溝部
40・・・ 可動支持板
40a・・・側面
40b・・・(可動支持板の)表面
41・・・ 前方被ガイドピン
42・・・ 後方被ガイドピン
43・・・ (可動支持板の)溝部
50・・・ スライス幅調整機構
51・・・ ネジ受け孔
52・・・ ステー
52a・・・ネジ孔
53・・・ スライス幅調整ダイヤル
53a・・・本体部
53b・・・ネジ部
53c・・・ハンドル
60・・・ 取っ手
61・・・ グリップ部
62・・・ 接続部
63・・・ 先端凸部
100・・・ スライス刃固定機構
110・・・ 埋込ナット
111・・・ 軸部
111a・・・内周面
111b・・・外周面
112・・・ 内周側ネジ部
113・・・ 外周側ネジ部
114・・・ 頭部
114a・・・(埋込ナットの)ネジ穴
120・・・ 締結ボルト
121・・・ 頭部
121a・・・(締結ボルトの)ネジ穴
122・・・ 軸部
123・・・ ネジ部
S ・・・ スライス方向
W ・・・ 幅方向
H ・・・ 垂直方向

Claims (6)

  1. 被スライス材をスライスするスライス刃と、該スライス刃の両端を収容するスリットが夫々形成された一対の支持アームを有する樹脂製のフレームと、前記一対の支持アームに前記スライス刃の両端を固定するスライス刃固定機構と、を備えているスライサーにおいて、
    前記スライス刃固定機構は、
    前記スライス刃の表側又は裏側の一方に配置されて、前記スリットに連通したナット取付孔内に配置された金属製の埋込ナットと、
    前記スライス刃の表側又は裏側の他方に配置されて、前記スライス刃の端部に形成されたボルト穴に挿通された状態で前記埋込ナットに螺合する締結ボルトと、
    を備えていることを特徴とするスライサー。
  2. 前記埋込ナットは、前記フレームにインサート成形して固着されていることを特徴とする請求項1記載のスライサー。
  3. 前記埋込ナットは、前記スライス刃の裏側に配置され、
    前記締結ボルトは、前記スライス刃の表側に配置され、
    前記締結ボルトの頭部が、前記支持アームの表面に穿設されたボルト収容孔内に収容されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスライサー。
  4. 前記締結ボルトの頭部は、該頭部の頂面と前記支持アームの表面とを略面一に配置された状態で前記ボルト収容孔内に収容されていることを特徴とする請求項3記載のスライサー。
  5. 前記埋込ナットは、
    円筒状に形成された軸部と、
    該軸部の内周に周設されて、前記軸部の先端から基端に向かって挿通される前記締結ボルトと螺合可能な内周側ネジ部と、
    前記軸部の外周に周設されて、前記ナット取付孔に螺合可能な外周側ネジ部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のスライサー。
  6. 前記埋込ナットの軸部は、前記基端から先端に向かってテーパ状に縮径して形成されていることを特徴とする請求項5記載のスライサー。
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