以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[外観構造の説明]
本実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。図1は、スロットマシン10の正面図であり、同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20の略中央には表示窓22、表示窓22の右側下方には表示窓23が形成されており、スロットマシン10の内部に回転自在に設けられている3個のメインリール40L、40C、40R(以下メインリールはリールと称する)及び1個の演出リール40Eの外周面に印刷された図柄が表示される。表示窓22の左側から順に、演出リール40E、中リール40C、右リール40Rが配置され、表示窓23に対応する箇所には左リール40Lが配置されている。
リール40L、40C、40R及び演出リール40Eは、各回転軸が、水平方向の同一直線上に並ぶように設けられ、各々リング状の形状を有し、その外周面には20個の図柄が等間隔で印刷された帯状のリールテープが貼り付けられている。そして、表示窓22からは、演出リール40E、リール40C及び40Rが停止しているときに、各リールに印刷された20個の図柄のうち、各リールの回転方向に沿って連続する3つの図柄が視認可能となっている。すなわち、表示窓22には、演出リール40E、リール40C及び40Rに印刷された3[図柄]×3[リール]=合計9つの図柄が停止表示される。また、表示窓23からは、左リール40Lが停止しているときに、左リール40Lに印刷された20個の図柄のうち、1つの図柄が視認可能となっている。すなわち、表示窓23には、左リール40Lに印刷された1[図柄]×1[リール]=合計1つの図柄が停止表示される。ここで、演出リール40E、リール40C及び40Rが停止しているときに表示される連続する3つの図柄のうち、最も上側の停止表示位置を上段U、中央の停止表示位置を中段M、最も下側の停止表示位置を下段Lとし、左リール40Lが停止しているときに表示される1つの図柄の停止表示位置を中段Mとする。なお、表示窓23及び左リール40Lは、表示窓22の下段の右側に配置されているが、表示窓22の左側に配置されてもよい。また、各リールには20個の図柄が印刷されているが、21個の図柄が印刷されてもよい。
また、表示窓22、23には、リール40L、40C及び40Rを横切る1本の有効ラインが定められている。この有効ラインは、表示窓22、23内において、各リールの中段Mを通過する中段水平有効ラインL1によって構成されている。このように有効ラインL1は、リール40L、40C、40Rの、停止表示位置の中段Mを通過している。
有効ラインL1は、各々、予め定められた複数種類の役(後述する)に対応する図柄組合せを判定する際の基準となるラインであり、リール40L、40C及び40Rが停止したときに、有効とみなされた有効ラインL1(以下、有効ラインという)に対応する停止表示位置に各々停止表示された3つの図柄の組合せが、いずれかの役に対応していたときに、その役が成立したことになる。
フロントパネル20には、表示窓22の他に、遊技に関する各種情報を遊技者へ知らせるための各種ランプおよび表示器が設けられている。まず、表示窓22の左側には、図1中、上から順に、操作指示ランプ24L、24C、24Rが設けられている。これら操作指示ランプ24L、24C、24Rは、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eが回転しているときに、遊技者に対して後述するストップスイッチ37L、37C、37Rの操作順序を指示するものである。すなわち、操作指示ランプ24Lが点灯したときは左ストップスイッチ37L及び演出リール40Eを、操作指示ランプ24Cが点灯したときは中ストップスイッチ37Cを、操作指示ランプ24Rが点灯したときは右ストップスイッチ37Rを、各々操作すべきであることを示す。
表示窓22の下側には、図1中、左から順に、ベット数(賭け枚数)表示ランプ26a、26b、26c、クレジット数表示器27、および、獲得枚数表示器28が設けられている。ベット数表示ランプ26a、26b、26cは、1回の遊技に投入されるメダルの枚数を表示するものである。すなわち、1枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aのみが点灯し、2枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aおよび26bが点灯し、3枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26a、26b、26cが点灯する。ここで、スロットマシン10は、2枚又は3枚(BB遊技中は3枚)のメダルを投入することで1回の遊技が可能となり、有効ラインL1が有効ラインとなる、2枚、3枚賭機となっている。クレジット数表示器27は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10にクレジット(貯留)されているメダルの枚数を表示する。獲得枚数表示器28は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10において遊技の結果に応じて遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する。
上述したフロントパネル20の下側には、概略水平の操作パネル部30が設けられている。操作パネル部30の上面右側には、スロットマシン10へメダルを投入するためのメダル投入口32が設けられている。このメダル投入口32の内部には、メダルセンサ(図示略)が設けられており、メダル投入口32から投入されたメダルを検出すると、メダル検出信号を出力する。このメダル検出信号の出力回数を計数することで、投入されたメダルの枚数を認識することができる。また、操作パネル部30の上面左側には、クレジットされているメダルをスロットマシン10へ投入することができる1−ベットスイッチ34および最大ベットスイッチ35が設けられている。1−ベットスイッチ34は、1回操作されるごとにクレジットされているメダルのうち1枚だけを遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。最大ベットスイッチ35は、クレジットされているメダルのうち3枚を遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。
メダル投入口32から、又は、各種ベットスイッチ34、35を操作することにより、スロットマシン10に3枚のメダルを投入すると、メダルが投入されるごとにベット数表示ランプ26a、26b、26cが順次点灯していき、有効ラインL1が有効ラインとなる。また、各種ベットスイッチ34、35を操作してメダルを投入した場合は、後述する主制御回路のRAMに記憶されているクレジット数から、投入されたメダルの枚数が減算され、これに伴ってクレジット数表示器27に表示されている値も減算される。規定枚数(3枚)のメダルが既に投入されている状態で、さらにメダル投入口32からメダルが投入されると、当該投入されたメダルの枚数が、主制御回路のRAMに記憶されているクレジット数に加算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値に加算される。
操作パネル部30の正面左側には、スタートスイッチ36が傾動可能に設けられている。遊技者がスロットマシン10に規定枚数(3枚又は2枚)のメダルを投入した後、スタートスイッチ36を傾動操作すると、前述した4つのリール40L、40C、40R及び演出リール40Eが一斉に回転を開始する。これにより、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの各外周面に印刷された図柄は、表示窓22、23において上から下へと移動(スクロール)表示される。操作パネル部30の正面中央部には、3つのストップスイッチ37L、37C及び37Rが設けられている。ここで、左ストップスイッチ37Lは左リール40L及び演出リール40Eに対応し、中ストップスイッチ37Cは中リール40Cに対応し、右ストップスイッチ37Rは右リール40Rに対応している。ストップスイッチ37L、37C及び37Rは、3つのリール40L、40C及び40Rの回転速度が所定の定常回転速度(例えば、80回転/分)に達したときに、遊技者による操作が有効となる。
そして、左ストップスイッチ37Lを遊技者が操作したときには、左リール40L及び演出リール40Eが停止し、中ストップスイッチ37Cを操作したときには、中リール40Cが停止し、右ストップスイッチ37Rを操作したときには、右リール40Rが停止する。このとき、3つのリール40C、40R、演出リール40Eの各々は、各リールの外周面に描かれている図柄のうち、連続するいずれか3つの図柄の各中心位置が、表示窓22内の上段U、中段M、および、下段Lの各中央に位置付けられ、リール40Lの外周面に描かれている図柄の中心位置が、表示窓23内の中段Mに位置付けられるように停止制御される。ここで、図柄の中心と、停止表示位置の中央とが一致する位置を定位置という。スロットマシン10においては、遊技者がストップスイッチを操作したことによって対応するリールを停止させる際に、図柄が必ず定位置で停止するように、リール停止制御が行われる。
操作パネル部30の下側には、スロットマシン10の機種名やモチーフとして採用されたキャラクタなどが描かれた下部パネル50が配設されている。下部パネル50の下方略中央には、遊技者に対してメダルを払い出すためのメダル払出口60が設けられている。すなわち、リール40L、40C及び40Rが停止したときに、有効ラインに沿って停止表示された3つの図柄の組合せが、小役に対応していた場合、スロットマシン10の内部に設置されたホッパー(図示略)が作動してその小役に対応した枚数のメダルが払い出される。そして、払い出されたメダルは、メダル払出口60から排出されて受け皿61に貯留される。メダル払出口60の右側および左側には、各々、スロットマシン10内部に収納されたスピーカ64R、64L(後述する)から発せられた音を外部へ通すための透音孔62R、62Lが設けられている。
フロントパネル20の上方には、液晶ディスプレイパネルから構成される表示装置70が設けられている。なお、表示装置70は、上述した液晶ディスプレイパネルに限られず、画像情報や文字情報を遊技者が遊技中に視認し得る装置であれば、その他あらゆる画像表示装置を用いることが可能である。この表示装置70は、遊技履歴を表示したり、特別遊技中に表示される演出画像、役抽選の結果を報知するための演出画像、遊技の進行(メダル投入→スタートスイッチ36の操作→リールの回転→ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作→全リール回転停止)に応じた演出画像等を表示したりすることができる。表示装置70の上方には、リール40L、40C、40Rが停止し、何らかの役が成立した場合、成立した役に応じたパターンで点滅する上部演出ランプ72が設けられている。
[リール図柄の説明]
次に、図2を参照して、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列について説明する。前述したように、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの各外周面には20個の図柄が印刷されているが、各図柄は、リールテープの長手方向において、20等分に区画した各図柄表示領域に1つの図柄が印刷されている。また、各図柄表示領域に表示される図柄の種類は、10種類あり、各種類に応じて種別コード(図示略)が予め定められている。本実施形態における図柄の種類には、各々数字の7を赤色で表した「赤7」図柄と、棒状の塊をモチーフとして黒色で表した「黒BAR」図柄と、棒状の塊をモチーフとして白色で表した「白BAR」図柄と、ベルをモチーフとして白色で表した「ベルA」図柄、ベルをモチーフとして黒色で表した「ベルB」図柄、プラムをモチーフとした「リプレイ」図柄と、サクランボをモチーフとした「チェリー」図柄、スイカをモチーフとした「スイカ」図柄と、ブドウをモチーフとした「ブドウ」図柄と、所定のキャラクタを描いた「ブランク」図柄とがある。
また、リール40L、40C及び40Rの各々に貼り付けられるリールテープの各図柄表示領域には、「0」〜「19」の図柄番号が予め定められており、図2に示すように、各図柄番号には、当該図柄番号に対応する図柄表示領域に印刷された図柄の種別コードが対応付けられ、後述するROMに記憶されている。これらの情報は、スロットマシン10が、表示窓22の各停止表示位置(上段U、中段M、下段L)に表示された図柄を識別する際に参照される。以下では、図柄番号及び種別コードをまとめて図柄識別情報という。図2に示した内容のリールテープを、各々対応するリール40L、40C、40R及び演出リール40Eの外周面に貼り付けると、図2の図柄配列において、図柄番号「0」と「1」の図柄が連続することになる。
また、3つのリール40C、40R及び演出リール40Eが回転すると、表示窓22内に表示される各リールの3つの図柄は、連続する3つの図柄番号の値が増加する方向にスクロール表示されることになる。たとえば、表示窓22の下段Lから上段Uに向かって、図柄番号「1」、「2」、「3」の図柄が表示されていた場合、それ以降、表示される図柄は、図柄番号「2」、「3」、「4」→図柄番号「3」、「4」、「5」→図柄番号「4」、「5」、「6」→……と変化する。そして、図柄番号「18」、「19」、「0」が表示されると、引き続き、図柄番号図柄番号「19」、「0」、「1」→図柄番号「0」、「1」、「2」→図柄番号「1」、「2」、「3」→……と変化していき、以下、リールが停止するまで図柄番号「0」から「19」のうち連続する3つの図柄が循環的にスクロール表示される。また、リール40Lが回転すると、表示窓23内に表示される1つの図柄は、図柄番号の値が増加する方向にスクロール表示されることになる。
[制御回路の説明]
次に、図3に示す機能ブロック図を参照して、スロットマシン10の制御を行う制御回路について説明する。スロットマシン10の制御回路は、主制御回路100(主制御基板に備えられている回路、主制御手段とも呼ぶ)と副制御回路200(副制御基板に備えられている回路、副制御手段とも呼ぶ)とによって構成されており、主制御回路100は、スロットマシン10における単位遊技の制御を行い、副制御回路200は、主制御回路100から送信された情報に基づいてスロットマシン10で行われる演出の制御を行っている。なお、主制御回路100と副制御回路200との間の情報伝達は、主制御回路100から副制御回路200への一方向に限られており、副制御回路200から主制御回路100に対して何らかの情報が直接送信されることはない。
≪主制御回路の説明≫
<主制御回路及びその周辺のハードウェア構成>
主制御回路100は、CPU、ROM、RAM、及び、外部と信号のやり取りを行うためのI/Oポートに加え、乱数を発生するための乱数発生器や、CPUなどが作動するためのクロック信号や割込信号を発生するクロック発生回路などによって構成されている。ここで、乱数発生器は0〜65535の数値範囲で乱数を発生している。主制御回路100には、操作手段300と、遊技情報表示手段400と、モータ駆動回路44と、インデックスセンサ46と、ホッパー駆動回路80及びメダル払出装置82と、外部集中端子基板84とが電気的に接続されている。
操作手段300は、スタートスイッチ36からなる回転指示手段310と、3つのストップスイッチ37L、37C及び37Rからなる停止指示手段320と、1−ベットスイッチ34及び最大ベットスイッチ35からなる投入指示手段330と、精算スイッチ38とによって構成されている。また、遊技情報表示手段400は、図1に示したベット数表示ランプ26a〜26cと、クレジット数表示器27と、獲得枚数表示器28とによって構成されている。
モータ駆動回路44は、主制御回路100から出力される励磁信号に従って、各リール用のステッピングモータ42L、42C、42Rを個々に励磁し、対応するリールを回転又は停止させる。インデックスセンサ46L、46C、46Rは、リール40L、40C、40Rに各々対応して設けられており、対応するリールの基準位置に設けられているインデックスを検出すると、主制御回路100に対して基準位置信号を出力する。これにより主制御回路100は、当該基準位置から計数を開始したステッピングモータのステップ数に基づいて、リールの回転位置(換言すると、表示窓22に表示されている図柄)を認識している。各リールは336分割されており、ステッピングモータの1ステップの回転によりリール1分割が回転移動する。ホッパー駆動回路80は、メダルを払い出す際に主制御回路100から出力される駆動信号に従って、メダル払出装置82を駆動する。また、メダル払出装置82は、メダルを1枚払い出すごとに払出信号を主制御回路100に対して出力し、主制御回路100は、当該払出信号をカウントすることで、メダル払出装置82から払い出すメダルの枚数を制御する。
外部集中端子基板84は、スロットマシン10が現在行われている遊技に関する情報を外部へ出力する際に、それらの情報を中継する基板である。これにより、スロットマシン10が、例えばスロットマシン10に対応して別途設置されている遊技情報表示装置や、遊技場に設置されている各遊技機の遊技状態や出玉などを管理しているいわゆるホールコンピュータへ情報を送信する場合は、この外部集中端子基板84を介して行われる。ここで、スロットマシン10から外部へ送信される情報としては、単位遊技が行われる際にスロットマシン10へメダルが投入されたことを示す信号(IN信号)、単位遊技の結果、遊技者にメダルが払い出されたことを示す信号(OUT信号)、遊技状態が「BB遊技中」になったことを示す信号(BB発生信号)、再遊技役が入賞したことを示す信号(RP発生信号)、スロットマシン10に異常が発生したことを示す信号(異常発生信号)、スタートスイッチ36が操作されたことを示す信号(スタート信号)、及び、後述するATが行われていることを示すAT実行信号を出力する。ここで、AT実行信号の出力契機は、条件装置番号8〜11の条件装置当選時にベル4又はベル5入賞の操作順序を2回連続して正解したときとなっている。なお、再遊技役が当選したときに、操作順序を設定し、例えば、3回連続で操作順序を正解したときとしてもよい。また、AT実行信号の出力契機は、疑似遊技において7揃が成立したときとしてもよい。
<主制御回路の機能ブロック>
次に、主制御回路100の機能ブロックについて説明する。主制御回路100は、役抽選手段110と、リール制御手段120と、特殊演出制御手段130と、入賞判定手段140と、入賞処理手段150と、貯留手段160と、外部信号出力手段170と、を含んでいる。なお、以下に説明する各手段の機能は、主制御回路100を構成するROMに記憶された制御プログラムを、CPUによって実行することで実現されるものとする。
<役抽選手段の説明>
役抽選手段110は、遊技者によるスタートスイッチ36の操作に応じて、主制御回路100が有する乱数発生器によって発生された乱数をサンプリングし、当該サンプリングした乱数に基づいて、予め定められた条件装置(役抽選条件装置)のうちいずれか1つを当選した条件装置とするかを定めるものである。条件装置には、複数の役を含む条件装置があり、例えば、条件装置番号4の条件装置が当選した場合には、ベル1、1枚役1〜14の全ての役(当選役)が重複して当選したことになる。スロットマシン10では、抽選される条件装置として、図4〜図9に示す様に、条件装置番号0〜18の条件装置がある。各条件装置には、対応する役があり、各々の役には、図4〜図9に示すように各図柄組合せが対応付けられている。そして、図1に示した有効ラインL1に沿って停止表示された図柄組合せが、役抽選によって当選役に定められた役の図柄合せと一致すると、その役が入賞したことになる。
次に、役抽選手段110により抽選された条件装置と、後述するリール制御手段120において説明する停止制御と、を用いて条件装置番号と対応する役との関係を説明する。図4は、条件装置番号0〜4と対応する役との関係を説明するための図である。図4(a)は、3枚賭け又は2枚賭けにおける条件装置番号0、1と対応する役との関係を説明するための図である。図4(b)は、3枚賭けにおける条件装置番号2〜4と対応する役との関係を説明するための図である。
図4(a)に示した条件装置番号0に対応するBBAは、入賞すると次の単位遊技からBBA遊技が開始される役であり、条件装置番号1に対応するBBBは、入賞すると次の単位遊技からBBB遊技が開始される役である。BB遊技中は、図9に示す様に、条件装置番号2、17、18の条件装置から条件装置の抽選が行われる。そして、BBA中に合計で45枚のメダルが払い出されると、BBA遊技が終了し、BBB中に合計で10枚のメダルが払い出されると、BBB遊技が終了する。なお、BBは、BBA及びBBBの総称である。本実施例では、BBA又はBBBが単独で当選するようになっているが、これに限らず1回の抽選で条件装置番号0に対応するBBAと条件装置番号1に対応するBBBが当選した役(つまり、BBAとBBBとが重複当選する)となるようにしてもよい。
一般に、役抽選の結果、何らかの役が当選した場合は、その状態は当選した役が入賞するか否かを問わず、単位遊技が終了するとクリアされる。しかしながら、BB役が当選したときは、その単位遊技でBB役を入賞させることができなくても、入賞するまで次の単位遊技以降に当選した状態が維持される。すなわち、BB役が入賞するまで、BB役を入賞させることができるチャンスが継続する。以下、BB役の当選状態が維持されている期間を、ボーナス持越中又は内部中という。なお、後述するように、内部中における役抽選ではBB役が抽選対象とはされず、BB役が当選役になっているときに重ねて当選役と定められることはない。また、以下では、BB役が当選していない通常遊技が行われている状態を「非内部中」といい、BB役の当選が維持されている通常遊技が行われている状態を「内部中」という。また、単に「通常遊技中」といった場合は、特に定義がなされていなければ、「非内部中」及び「内部中」の双方状態を意味する。また、BBAとBBB役の当選が双方維持されるようにしても良い。
次に、条件装置番号2に対応するハズレでは、いずれの役の組合せも構成しない図柄組合せを表示する。条件装置番号3に対応する再遊技役は、入賞すると次の単位遊技に限ってメダルを投入することなく再び遊技(再遊技又はリプレイともいう)を行うことができる役である。なお、上述したBB役も、この再遊技役も、それぞれの役が入賞したことによるメダルの払い出しは無い。これに対して、小役は、入賞すると予め定められていた枚数のメダルが払い出されることになる。
条件装置名が左中右ベルである条件装置番号4の条件装置の役には、ベル1、1枚役1〜14が対応している。各役に対応する図柄組合せは、図示された図柄組合せになっており、例えば、ベル1に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ブドウ−ブドウ−白BAR)となっている。また、1枚役1〜14に関しても同様に図示された図柄組合せになっている。
BBB内部中に条件装置番号4の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左中右の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、左右中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号4の条件装置が当選すると、1/6の確率で、有効ラインに(ブドウ−ブドウ−BAR)が表示され、同時にリール40C、40Rの上段Uとリール40Lに(ベル−ベル−BAR)が表示され、ベル1(8枚)を入賞させることができる。また、リール40Eは演出リールであるため、ストップスイッチ37の操作順番に応じて停止図柄を変更するようにしても良く、演出リール40Eの上段にベルが停止するとなお認識しやすくなる。そして、演出リール40Eの「ベルA」図柄を上段Uに表示することにより、有効ラインとは異なる位置にベルの図柄組合せが一直線に表示されるため、遊技者にベルが入賞したと認識させることができる。
BBB内部中に条件装置番号4の条件装置が当選し、最初に左ストップスイッチ37Lが操作されると、左リール40Lの「白BAR」図柄が有効ライン上に停止制御される。左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に中ストップスイッチ37Cが操作されると、操作順序正解であるため中リール40Cの「ブドウ」図柄が有効ライン上に停止制御される。一方、左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に右ストップスイッチ37Rが操作されると、操作順序不正解であるため、1枚役2、3、5、6のいずれかを入賞させるため右リール40Rの「ベルA」図柄、「ベルB」図柄のいずれかが、後述する個数優先停止制御により有効ライン上に停止制御される。1枚役2、3、5、6のいずれかに対応する図柄を停止させるための制御については後述する。
左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に中ストップスイッチ37Cが操作され、3番目に右ストップスイッチ37Rが操作されると、操作順序正解であるため右リール40Rの「ブドウ」図柄が有効ライン上に停止される。一方、左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に右ストップスイッチ37Rが操作され、3番目に中ストップスイッチ37Cが操作されると、操作順序不正解であるため、1枚役3、6のいずれかを入賞させるため中リール40Cの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止制御される。
BBB内部中に条件装置番号4の条件装置が当選し、最初に中ストップスイッチ37Cが操作されると、中リール40Cの「ベルA」図柄が有効ライン上に停止される。本例では、条件装置番号4に含まれる役の中リール40Cに対応する図柄は、1枚役7〜10に対応する「ベルA」図柄又は1枚役1、2、4、5に対応する「黒BAR」図柄が4個と最も多く、操作順序不正解であるときには、最も個数の多い「ベルA」図柄又は「黒BAR」図柄が有効ライン上に停止制御される。この停止制御は、個数優先停止制御と呼ばれる。本例では、中リール40Cの停止図柄は、「ベルA」図柄であるものとして説明する。
中リール40Cに「ベルA」図柄が停止されたあと、2番目に右ストップスイッチ37Rが操作されると、1枚役7〜10を入賞させるために、「ブドウ」図柄又は「チェリー」図柄を有効ライン上に停止させる停止制御が行われる。図2の右リールの図柄配列からわかるように、「ブドウ」図柄又は「チェリー」図柄は、最大でも4つの図柄を挟んで配置されているため(4図柄間隔以内に配置)、100%の確率で有効ライン上に引き込むことができる。3番目に左ストップスイッチ37Lが操作されると、1枚役7〜10を入賞させるために、「ベルA」図柄又は「ベルB」図柄を有効ライン上に停止させる停止制御が行われる。図2の左リールの図柄配列からわかるように、「ベルA」図柄又は「ベルB」図柄は、図柄番号10〜19の範囲で停止操作が行われると引き込まれる位置に配置されているので、1/2の確率で有効ライン上に引き込まれる。
よって、最初に中ストップスイッチ37Cが操作されると、1/2の確率で1枚役7〜10のいずれかが入賞する。以下同様に、操作順序不正解であるとき、第1停止時には個数優先停止制御が行われ、第2停止以後は入賞可能な当選役を入賞させる停止制御が個数優先停止制御に基づき行われる。
BBB内部中に条件装置番号4の条件装置が当選し、最初に右ストップスイッチ37Rが操作されると、右リール40Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止される。本例では、条件装置番号4に含まれる役の右リール40Rに対応する図柄は、1枚役11〜14に対応する「リプレイ」図柄が4個と最も多く、操作順序不正解であるときには、最も個数の多い「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止制御される。
2番目に中ストップスイッチ37Cが操作されると、1枚役11〜14のいずれかを入賞させるために、「赤7」図柄又は「スイカ」図柄を有効ライン上に停止させる停止制御が行われる。図2の右リールの図柄配列からわかるように、「赤7」図柄又は「スイカ」図柄は、図柄番号8〜17の範囲で停止操作が行われると引き込まれる位置に配置されているので、1/2の確率で有効ライン上に引き込まれる。3番目に左ストップスイッチ37Lが操作されると、1枚役11〜14のいずれかを入賞させるために、「リプレイ」図柄又は「ブランク」図柄を有効ライン上に停止させる停止制御が行われる。図2の左リールの図柄配列からわかるように、「リプレイ」図柄又は「ブランク」図柄は、図柄番号0〜9の範囲で停止操作が行われると引き込まれる位置に配置されているので、1/2の確率で有効ライン上に引き込まれる。
よって、最初に右ストップスイッチ37Rが操作されると、1/4の確率で1枚役11〜14のいずれかが入賞する。以下同様に、操作順序不正解であるとき、第1停止時には個数優先停止制御が行われ、第2停止以後は入賞可能な当選役を入賞させる停止制御が個数優先停止制御に基づき行われる。
また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号4の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号4の条件装置が当選すると、2/3の確率でベル1(8枚)を入賞させることができる。
上述のように、BBA内部中又はBBB内部中において条件装置番号4の条件装置が当選したとき、条件装置番号4とBBAとが同時に当選しているもの、又は、条件装置番号4とBBBとが同時に当選しているものとみなせる。そのため、非内部中又はBBA内部中(非内部中、BBA内部中)とBBB内部中とでは、条件装置番号4が当選した場合であっても当選した条件装置が異なるものとみなせるため、ベル又は1枚役を入賞可能とする操作順序を、非内部中又はBBA内部中とBBB内部中とにおいて異なる操作順序に設定することができる。そのため、非内部中又はBBA内部中(非内部中、BBA内部中)とBBB内部中とでは同じ操作順序でも入賞可能な小役が異なるように設定できる。
図5は、3枚賭けにおける条件装置番号5、6と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が左右中ベルである条件装置番号5の条件装置の役には、ベル1、1枚役1〜6、15〜22が対応している。BBB内部中に条件装置番号5の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左中右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが100%の確率で入賞し、左右中の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号5の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号5の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号5の条件装置が当選すると、2/3の確率でベル1(8枚)を入賞させることができる。
条件装置名が中左右ベルである条件装置番号6の条件装置の役には、ベル2、3、1枚役1〜3、7〜10、23〜27が対応している。BBB内部中に条件装置番号6の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中左右の順番で操作されるとベル2、3(8枚)が100%の確率で入賞し、中右左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号6の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2又はベル3(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号6の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル2又はベル3(8枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されるとベル2又はベル3(8枚)が100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号6の条件装置が当選すると、2/3の確率でベル2又はベル3(8枚)を入賞させることができる。
図6は、3枚賭けにおける条件装置番号7〜9と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が中右左ベルである条件装置番号7の条件装置の役には、ベル2、3、1枚役4〜6、23、28〜33が対応している。BBB内部中に条件装置番号7の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中左右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが100%の確率で入賞し、中右左の順番で操作されるとベル2又はベル3(8枚)が100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号7の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2又はベル3(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号7の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル2又はベル3(8枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されるとベル2又はベル3(8枚)が100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号7の条件装置が当選すると、2/3の確率でベル2又はベル3(8枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右左中ベル1である条件装置番号8の条件装置の役には、ベル4、1枚役15、16、1枚役34〜39が対応している。BBB内部中に条件装置番号8の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されるとベル4(8枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号8の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号8の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されるとベル4(8枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号8の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(8枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右左中ベル2である条件装置番号9の条件装置の役には、ベル4、1枚役7、8、40〜45が対応している。BBB内部中に条件装置番号9の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されるとベル4(8枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号9の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号9の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されるとベル4(8枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号9の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(8枚)を入賞させることができる。
図7は、3枚賭けにおける条件装置番号10〜12と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が右中左ベル1である条件装置番号10の条件装置の役には、ベル5、1枚役46〜53が対応している。BBB内部中に条件装置番号10の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、右中左の順番で操作されるとベル5(8枚)が100%の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号10の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号10の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、右中左の順番で操作されるとベル5(8枚)が100%の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号10の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(8枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右中左ベル2である条件装置番号11の条件装置の役には、ベル5、1枚役9、10、54〜59が対応している。BBB内部中に条件装置番号11の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、右中左の順番で操作されるとベル5(8枚)が100%の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号11の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(8枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号11の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/4の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、右中左の順番で操作されるとベル5(8枚)が100%の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号11の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(8枚)を入賞させることができる。
条件装置名がスイカである条件装置番号12の条件装置の役には、スイカ1〜4、1枚役60が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号12の条件装置が当選すると、ストップスイッチ37の操作に応じて、スイカ1〜4、1枚役60のいずれかを入賞させることができる。
図8は、2枚賭けにおける条件装置番号13〜16と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が2枚賭け共通役Aである条件装置番号13の条件装置の役には、ベル1が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号13の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル1(2枚)が100%の確率で入賞する。
条件装置名が2枚賭け共通役Bである条件装置番号14の条件装置の役には、ベル2が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号14の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル2(2枚)が100%の確率で入賞する。条件装置名が2枚賭け共通役Cである条件装置番号15の条件装置の役には、ベル4が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号15の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル4(2枚)が100%の確率で入賞する。条件装置名が2枚賭け共通役Dである条件装置番号16の条件装置の役には、ベル5が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号16の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル5(2枚)が100%の確率で入賞する。
図9は、3枚賭けにおける条件装置番号2、17、18と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置番号2に対応するハズレでは、いずれの役の組合せも構成しない図柄組合せを表示する。条件装置名が全小役ALLである条件装置番号17の条件装置の役には、ベル1〜5、スイカが対応しており、ベル1〜5、スイカが入賞すると8枚の払い出しがある。条件装置名が1枚小役ALLである条件装置番号18の条件装置の役には、1枚役1〜60が対応しており、1枚役が入賞すると1枚の払い出しがある。
次に、図10に示す役抽選テーブルを参照して、役抽選における各抽選対象の当選確率について説明する。図10に示す役抽選テーブルは、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中における各抽選対象について、主制御回路100の乱数発生器が発生する乱数値(0〜65535のいずれかの整数)のうち、当選と見なされる数値の数(以下、置数という。)を示している。なお、乱数値「0」も数値に含まれるため、乱数発生器が発生し得る乱数値の数は65536となる。よって、各抽選対象の当選確率は、対応する置数を65536で割った値となる。また、図10に示す役抽選テーブルは、「設定1」〜「設定6」共通の役抽選テーブルとなっている。
この図に示す役抽選テーブルでは、条件装置名がBBAである条件装置番号0の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて4300、非内部中の2枚賭けにおいて1となっている。条件装置名がBBBである条件装置番号1の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて1、非内部中の2枚賭けにおいて4300となっている。なお、条件装置名がBBAである条件装置番号0の置数は、非内部中の2枚賭けにおいて0、条件装置名がBBBである条件装置番号1の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて0としてもよい。また、2枚賭けにおける置数は、条件装置名がBBAである条件装置番号0の3枚賭けにおける置数である4300未満であれば、如何なる置数であってもよい。また、3枚賭けにおける置数は、条件装置名がBBBである条件装置番号1の2枚賭けにおける置数である4300未満であれば、如何なる置数であってもよい。また、BBA内部中及びBBB内部中は、BBA及びBBBの抽選は行われない。
条件装置名がハズレである条件装置番号2の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて0、非内部中の2枚賭けにおいて0、BBA内部中の3枚賭けにおいて17930、BBA内部中の2枚賭けにおいて8558、BBB内部中の3枚賭けにおいて0、BBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。このように、BBA内部中においてのみ、ハズレが選ばれることがある。なお、非内部中又はBBB内部中においても、条件装置名がハズレである条件装置番号2の置数を1以上に設定し、ハズレが決定されるようにしてもよい。そして、ハズレが決定された場合には、AT又は特典が付与されるようにしてもよい。
条件装置名が再遊技である条件装置番号3の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて8978、非内部中の2枚賭けにおいて8978、BBA内部中の3枚賭けにおいて8978、BBA内部中の2枚賭けにおいて8978、BBB内部中の3枚賭けにおいて26908、BBB内部中の2枚賭けにおいて17536となっている。
条件装置名が左中右ベルである条件装置番号4の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて2820、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。また、条件装置番号5〜7の置数は、条件装置番号4の置数と同様に非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて2820、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。
条件装置名が右左中ベルである条件装置番号8、9の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて13300、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおける置数は13300と記載されているが、これは、条件装置番号8が6650、条件装置9が6650に設定されていることを示す。本実施例では、右第一停止操作すると通常時にメダルが増加する可能性がある。第一停止正解かつ第二停止不正解である操作をした際に、1枚役が揃う図柄が判別されてしまうこと防ぐため、右左中ベルに対応する条件装置を条件装置番号8、9の2つの条件装置に分けて、右左中ベルに対応する条件装置を2種類設けるようにしている。また、条件装置番号10、11についても同様な構成となっている。そして、条件装置番号10、11の置数は、条件装置番号8、9の置数と同一となっている。条件装置名がスイカである条件装置番号12の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて748、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。
図10において、ベル役が入賞する条件装置は、条件装置番号4〜11である。左第一正解の条件装置は、条件装置番号4、5の条件装置であり、中第一正解の条件装置は、条件装置番号6、7の条件装置であり、右第一正解の条件装置は、条件装置番号8〜11の条件装置である。条件装置番号4、5の条件装置の値数は合計5640、条件装置番号6、7の条件装置の値数は合計5640、条件装置番号8〜11の条件装置の値数は合計26600である。左第一正解と、中第一正解と、右第一正解と、の比率は1.5:1.5:7となっている。
このため、非AT中である通常時に右第一停止操作を行うと、ベル役が入賞しやすくなるため、非AT中である通常時に右第一停止操作を行うとペナルティが科されるようになっている。ペナルティの詳細については後述する。
ベル入賞操作順序正解が3択中2つ正解(例えば、右第一正解、中第一正解)となる条件は、非内部中、BBA内部中であることであり(図4〜7参照)、ベル入賞操作順序正解が6択中1つ正解となる条件は、BBB内部中であることである(図4〜7参照)。
BBB内部中は、再遊技当選確率がBBA内部中と比べて高いため、ベル入賞操作順序正解が6択中1つ正解であっても後述する出玉期待値を高く保つことができる(50枚メダルを所持している場合に遊技可能なゲーム数を多くすることができる)。一方、非内部中、BBA内部中で6択中1つ正解とすると再遊技当選確率がBBB内部中と比べて低いため(再遊技当選確率が低いのは、BBAの入賞を容易にするため)、出玉期待値が低くなり遊技者に不快感を与える可能性がある。そのため、ベル入賞操作順序正解の確率を上げることで、ベルによる払い出しを増やし、出玉期待値を高く保つように制御している。このように、遊技状態(BBの当選状態)に応じてベルが入賞するための停止制御を変更している。
条件装置名が2枚賭け共通役A〜Dである条件装置番号13〜16の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて0、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて各々12000となっている。条件装置番号13〜16に対応する図柄組合せは、それぞれベル1、ベル2、ベル4、ベル5に対応する図柄組合せに対応している。3枚賭けにおける条件装置番号4〜11におけるベル1、ベル2、ベル4、ベル5の払い出し枚数は8枚であり、2枚賭けにおける条件装置番号13〜16におけるベル1、ベル2、ベル4、ベル5の払い出し枚数は2枚である。このように、賭け枚数が異なると同じ図柄組合せが有効ラインに表示されたとしても、払い出し枚数が異なる。また、賭け枚数に応じて役抽選の対象となる条件装置や置数が異なるように設定されてもよい。また、賭け枚数に応じて有効ライン数、有効ライン位置を変更してもよい。
図11に示す役抽選テーブルは、BBA中及びBBB中における各抽選対象について、主制御回路100の乱数発生器が発生する乱数値(0〜65535のいずれかの整数)のうち、当選と見なされる数値の数を示している。条件装置名がハズレである条件装置番号2の置数は、3枚賭けにおいて100となっている。条件装置名が全小役ALLである条件装置番号17の置数は、3枚賭けにおいて16384、条件装置名が1枚役ALLである条件装置番号18の置数は、3枚賭けにおいて49052となっている。なお、BBA中及びBBB中は、2枚賭け遊技は行われない。全小役ALLではベル1〜ベル5のいずれかが入賞可能となるが、ベル1〜ベル5については、任意の位置で停止操作をしても入賞可能となる図柄組合せで構成されている。本実施例では、全小役ALLが当選した場合はベル1が入賞するように設計されているものとするが、これに限らず、停止位置に応じて任意の図柄組合せが表示されるようにしてもよい。
また、非内部中、BBA内部中、BBB内部中では、ベル1が当選する確率は、条件装置番号4、5の条件装置が当選したとき、5640/65535となる(図10参照)。一方、BBA中又はBBB中では、ベル1が当選する確率は、条件装置番号17の条件装置が当選したとき、16384/65535となる(図11参照)。このように、BBA中又はBBB中に、ベル1が当選する確率は、非内部中、BBA内部中、BBB内部中にベル1が当選する確率よりも高く設定されている。さらに、非内部中、BBA内部中、BBB内部中では、操作順序に正解しないとベル1が入賞せず、BBA中、BBB中では任意の操作順序でベル1を入賞させることができるため、BBA中、BBB中の方がベル1に対応する8枚払い出しの配当を獲得できる可能性が高くなる。
しかし、ベル1等の図柄組合せの観点からみると、BB中が有利(当選確率に関して)であるが、8枚役の払い出しの機会が多いのは非BB中である。AT中に操作順序を正解すると、ベル1〜5とスイカを獲得できる確率は38628/65535となるため、非BB中の方がBB中よりも8枚払い出しの配当を獲得できる回数が多くなる。このように、AT等の遊技状態に応じて、有利度が異なる遊技性を提供できる。
また、BBA中又はBBB中に、条件装置番号17の条件装置が当選したとき、操作順序を設定し、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されるとベル1(8枚)が100%の確率で入賞し、右第一の順番で操作されるとベル1以外のベル(8枚)のいずれかが100%の確率で入賞するようにしてもよい。このとき、ベル1が有効ライン上に停止表示される確率は、条件装置番号17の条件装置が当選したとき、左第一又は中第一の操作順序によりベル1を入賞させると、置数16384は2/3となるため、10923/65535となる(図11参照)。このように、条件装置番号17の条件装置が当選したときベル1が入賞する操作順序を設定してもBBA中又はBBB中に、ベル1が有効ライン上に停止表示される確率は、非内部中、BBA内部中、又は、BBB内部中にベル1が有効ライン上に停止表示される確率(5640/65535)よりも高くなるように設定できる。
<遊技状態の遷移図の説明>
図12は、遊技状態の遷移をBBBを例に説明するための図である。ここで、BBB内部中となって再遊技役の当選確率が上昇した状態又はBBA内部中となった状態を「RT」中といい、内部中になる前(非内部中)の再遊技役の当選確率がBBB内部中よりも低い状態を「非RT」中という。図12を参照して、役抽選の観点から見た遊技状態(換言すると、主制御回路100が直接的に認識し得る遊技状態)の遷移について説明すると、スロットマシン10が工場から出荷された直後又は設定変更後は、「非RT」中になっており、再遊技役の当選確率は、約1/7.29になっている。そして、この遊技状態でBBA又はBBBが当選すると、「再遊技役の当選確率が1/2.43〜1/7.29となる「RT」中に移行する。「RT」中の状態はBBA又はBBBが入賞するまで継続し、有効ラインL1上に「ブランク−白BAR−チェリー」の図柄組合せが揃ってBBAが入賞又は有効ラインL1上に「ブランク−ブランク−チェリー」の図柄組合せが揃ってBBBが入賞すると、次の単位遊技からBBA又はBBB遊技が開始される。そして、「BBA遊技」中に払い出されたメダルの枚数が合計10枚を超えると、又は、「BBB遊技」中に払い出されたメダルの枚数が合計45枚を超えると、遊技状態は再び「非RT」中となる。このように、スロットマシン10では、「非RT」中、「RT」中、「BB遊技」中という3つの遊技状態を循環的に遷移している。また、BBB内部中にあるときは、電源をオフにしてもBBB内部中のRT状態が維持されるので、一旦RT状態に移行すると非RTに移行することは困難になる。また、BBB内部中にあるときは、設定変更するとBBB内部中のRT状態はクリアされるが、設定変更してもBBB内部中のRT状態が維持されるようにしてもよい。
<リール制御手段の説明>
図3に戻り、リール制御手段120は、リール40L、40C、40R、40Eの回転駆動に関する制御を行う。すなわち、遊技者によってスタートスイッチ36が操作されると、モータ駆動回路44によってステッピングモータ42L、42C、42R、42Eの回転を開始させる。そして、リール40L、40C、40R、40Eの回転速度を加速していき、毎分80回転の回転速度に達すると定速回転に移行し、ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作が有効な状態にする。なお、演出リール40Eは、副制御回路200によって制御されてもよい。
リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作が有効になった後、遊技者によっていずれかのストップスイッチが操作されると、操作されたストップスイッチに対応するリールの停止制御(通常停止制御)を行う。通常遊技中は、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を190ミリ秒以内に停止させる制御を行う。したがって、定速回転速度が約80回転/分であり、1つのリールに配置された図柄数が20個であるため、リール停止制御手段122は、ストップスイッチが操作されたときのリール位置から、最大で約5.07図柄分だけ移動するまでの間に、リールを停止させることになる。ここで、前述したように、図柄の停止位置のばらつきを無くすため、リール上の図柄が定位置で停止表示されるように、リールを停止させなくてはならないという制約がある。このため、直ちにリールを停止させたい場合でも、ストップスイッチの操作タイミングによっては、ほぼ1図柄分、リールを回動させなくてはならない場合が生じ得る。したがって、この分の幅を考慮すると、ストップスイッチが操作されてから、最大で4図柄分リールが回動するまでの間が、停止制御可能範囲(すなわち、滑りコマ数が5)となる。
よって、リール停止制御手段122が引込制御を行う場合は、ストップスイッチが操作されたときに、有効ラインから上流側にある4つの図柄のうち、当選役に対応する図柄組合せを構成する図柄があるときは、その図柄が有効ラインL1上に停止表示されるように、リールの回転を停止させる。これに対して、リール停止制御手段122が蹴飛ばし制御を行う場合は、全てのリールが停止するまでに、有効ラインL1上に何らかの役に対応した図柄組合せが停止表示されないように、リールの回転を停止させる。
また、リール停止制御手段122は、図3に示すインデックスセンサ46L、46C、46Rから出力される各基準位置信号と、モータ駆動回路44からステッピングモータ42L、42C、42Rへ各々出力される励磁信号のパターンを更新した回数(すなわち、各ステッピングモータが1ステップ分、回動した回数)とに基づいて、表示窓22に表示されている図柄を認識している。リール上の図柄の認識方法については、従来の方法が採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
上述したリール停止制御を前提として、図2(a)に示した各リールの図柄配列と、図4〜9に示した各役に対応した図柄組合せをみると、左リール40Lに配置されている「白BAR」図柄、リール40C、40Rに各々配置されている「リプレイ」図柄は、最大でも4つの図柄を挟んで配置されているため、通常遊技中は、役抽選で条件装置番号3に対応する再遊技役が当選したときは、如何なるタイミングでストップスイッチが操作されたとしても、必ず入賞させることができる。
ここで、図4(b)に示す様に、BBB内部中に条件装置番号4の条件装置が当選したとき、ベル1及び1枚役1〜14が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が左中右停止の順序で操作されたときに、ベル1を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチ37が操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役1〜14のいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号4の条件装置が当選すると、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が左第一停止又は中第一停止の順序で操作されたときに、ベル1を入賞させ、右第一停止の順序でストップスイッチ37が操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役1〜14のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
また、BBB内部中に条件装置番号5の条件装置が当選したとき、ベル1及び1枚役1〜6、15〜22が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が左右中停止の順序で操作されたときに、ベル1を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役1〜6、15〜22のいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号5の条件装置が当選すると、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が左第一停止又は中第一停止の順序で操作されたときに、ベル1を入賞させ、右第一停止の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役1〜6、15〜22のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
BBB内部中に条件装置番号6の条件装置が当選したとき、ベル2、3及び1枚役1〜3、7〜10、23〜27が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が中左右停止の順序で操作されたときに、ベル2又はベル3を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役1〜3、7〜10、23〜27のいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号6の条件装置が当選すると、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が左第一停止又は中第一停止の順序で操作されたときに、ベル2又はベル3を入賞させ、右第一停止の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役1〜3、7〜10、23〜27のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
BBB内部中に条件装置番号7の条件装置が当選したとき、ベル2、3及び1枚役4〜6、23、28〜33が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が中右左停止の順序で操作されたときに、ベル2又はベル3を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役4〜6、23、28〜33のいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号7の条件装置が当選すると、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が左第一停止又は中第一停止の順序で操作されたときに、ベル2又はベル3を入賞させ、右第一停止の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役4〜6、23、28〜33のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
BBB内部中、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号8の条件装置が当選したとき、ベル4及び1枚役15、16、34〜39が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が右左中停止の順序で操作されたときに、ベル4を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役15、16、34〜39のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
BBB内部中、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号9の条件装置が当選したとき、ベル4及び1枚役7、8、40〜45が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が右左中停止の順序で操作されたときに、ベル4を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役7、8、40〜45のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
BBB内部中、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号10の条件装置が当選したとき、ベル5及び1枚役46〜53が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が右中左停止の順序で操作されたときに、ベル5を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役46〜53のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
BBB内部中、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号11の条件装置が当選したとき、ベル5及び1枚役9、10、54〜59が同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37が右中左停止の順序で操作されたときに、ベル5を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作されたときは、そのタイミングに応じて1枚役9、10、54〜59のいずれかを入賞させるようにリール停止制御を行う。
このように、リール停止制御手段122は、条件装置番号4〜11のいずれかの条件装置が当選したときは、ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作順序に応じて入賞させる小役を変更している。上述したリール停止制御では、BBB内部中に条件装置番号4〜11の条件装置が当選すると、6通りの操作順序の中の1通りの操作順序(1/6の確率)でベル1〜5のいずれかが入賞する。また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号4〜7の条件装置が当選すると、3通りの操作順序の中の2通りの操作順序(2/3の確率)でベル1〜5のいずれかが入賞する。また、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号8〜11の条件装置が当選すると、6通りの操作順序の中の1通りの操作順序(1/6の確率)でベル1〜5のいずれかが入賞する。
また、内部中はBB役が当選した状態が維持されることから、BB役と、小役又は再遊技役とが、同時に当選した状態となる。この場合、リール停止制御手段122は、再遊技役又は小役を優先的に入賞させるリール停止制御を行う。
なお、図10に示すBBB内部中の役抽選テーブルには、ハズレが無いが、例えば、ハズレに対応する置数を1として役抽選テーブルにハズレを設け、ハズレが抽選されたときにBB役が入賞するようにしてもよい。また、役抽選テーブルに取りこぼしのある小役を設け、その小役を取りこぼしたときに、BB役が入賞するようにしてもよい。また、1枚役又はスイカを取りこぼしたときに、BB役が入賞するようにしてもよい。
ここで、取りこぼしとは、当選役に対応する図柄を揃えることができず、当選役に対応する特典を獲得できずにその特典が消滅してしまうことをいう。取りこぼしには、当選した役に対応する図柄の組み合わせを引き込みできなかったことによる取りこぼしと、入賞するために操作順序が定められた小役が定められた操作順序で操作されなかったことにより入賞しなかったときの取りこぼしと、がある。
<特殊演出制御手段の説明>
特殊演出制御手段130は、非内部中、BBA内部中又はBBB内部中の単位遊技において、特殊演出を行うか否かの決定を行う。特殊演出制御手段130は、条件装置番号8〜11の条件装置が当選したとき、ベル4、5のいずれかが合計2回入賞すると特殊演出(疑似遊技)を実行する。合計2回の入賞に限らず、操作順序正解数やスロットマシンの外部に信号を出力したことに基づいてもよい。
図13は、特殊演出(疑似遊技)の内容を示す図である。主制御回路100は、条件装置番号8〜11の条件装置が当選してベル4、5のいずれかが合計2回入賞したとき、BBB内部中に投入枚数が2の状態でスタートスイッチ36が操作されたとき、特殊演出(疑似遊技又は操作手段の機能を一時停止)の実行を決定する。特殊演出番号PDが0のときは、通常遊技が行われていることを示し、通常停止制御が行われる。条件装置番号8〜11の条件装置が当選してベル4、5のいずれかが合計2回入賞したとき、特殊演出番号PDとしてAが設定され、疑似7揃が1回揃う疑似遊技が1回行われる。また、BBB内部中に投入枚数が2の状態でスタートスイッチ36が最初に操作されたとき、特殊演出番号PDとしてBが設定され、操作手段の機能が一時停止状態となる特殊演出が行われる。そして、操作手段の機能が一時停止状態となる特殊演出が解除されると、特殊演出番号PDとしてCが設定される。また、副制御回路200は、特殊演出Aが行われると、ATを開始する。
主制御回路100は、特殊演出Bが決定されると、操作手段の機能を一時停止状態とする。例えば、5秒間、操作手段からの信号を受け付けない状態にする。なお、疑似遊技で表示される疑似役は、疑似7揃に限らず、役抽選手段110によって決定された役と同じ図柄組合せを有する疑似ベル役、疑似再遊技役、疑似スイカ役、疑似BAR揃役等としてもよい。
図13(b)は、フラグAと揺れ変動フラグの内容を示す図である。フラグAが1(オフ)の遊技状態は、通常遊技が行われている通常遊技状態であることを示し、フラグAが2(オン)の遊技状態は、疑似遊技が行われている疑似遊技状態であることを示す。揺れ変動フラグは、各リール40毎に揺れ変動状態のときオンされ、揺れ変動状態にないときオフされる。
図14は、疑似遊技への移行操作順序の内容を示す図である。条件装置名が右左中ベル1、2である条件装置番号8、9の条件装置の役であるベル4は、右第一の順番、左第二の順番、中第三の順番でストップスイッチ37が操作されると入賞する。また、条件装置名が右中左ベル1、2である条件装置番号10、11の条件装置の役であるベル5は、右第一の順番、中第二の順番、左第三の順番でストップスイッチ37が操作されると入賞する。そして、主制御回路100は、条件装置番号8〜11の条件装置が当選したとき、ベル4又は5が連続して2回入賞すると疑似遊技を行う。
なお、本実施例では、特殊演出Aを実行するための条件としてベル4又は5の合計2回の入賞が必要であったが、これに限らず再遊技役当選時に操作順序抽選により決定した操作順序を2回操作することで特殊演出Aを実行するようにしても良い。
<通常遊技用滑りコマ数テーブルの説明>
通常遊技用滑りコマ数テーブルは、ストップスイッチ37が操作されたときのリール40の図柄番号に応じたリール40の停止位置に関する情報を定めたものであり、具体的には、ストップスイッチ37が操作された時点のリール40の図柄番号に応じて、リール40の図柄位置から移動可能な最大移動可能図柄数(最大滑りコマ数、5コマ)の範囲におけるいずれの位置でリール40を停止させるかを定めたものである。
通常遊技用滑りコマ数テーブルにおいては、リール40の図柄が中段ラインL1に位置しているときを基準の図柄番号として、この基準の図柄番号から移動可能なコマ数(1コマから5コマまで)の範囲内のいずれかの図柄番号が停止位置として定められている。
図15は、条件装置番号4の条件装置が当選したときに選択される通常遊技用滑りコマ数テーブルである。図15(a)は、停止操作を受け付けた時点の図柄番号とリール40を停止させるまでの滑りコマ数との対応関係を示す図である。条件装置番号4の条件装置が当選すると、リール40L、40C、40R、40E各々に対応する通常遊技用滑りコマ数テーブルが選択される。例えば、左リール40Lの図柄番号9の「白BAR」図柄が左リール中段ラインL1に位置しているときに、左ストップスイッチ37Lの停止操作が受け付けられると、3コマ滑って図柄番号12の「白BAR」が左リール中段ラインL1に停止されることを示す(図15(b)参照)。また、演出リール40Eの図柄番号10の「チェリー」図柄が中段ラインL1に位置しているときに、左ストップスイッチ37Lの停止操作が受け付けられると、5コマ滑って図柄番号15の「ブドウ」が中段ラインL1に停止されることを示す。
同様に、中リール40Cの図柄番号10の「ブドウ」図柄が中段ラインL1に位置しているときに、中ストップスイッチ37Cの停止操作が受け付けられると、5コマ滑って図柄番号15の「ブドウ」図柄が中段ラインL1に停止されることを示す(図15(c)参照)。
また、右リール40Rの図柄番号10の「リプレイ」図柄が中段ラインL1に位置しているときに、右ストップスイッチ37Rの停止操作が受け付けられると、1コマ滑って図柄番号11の「ブドウ」図柄が中段ラインL1に停止されることを示す(図15(d)参照)。
<疑似遊技用滑りコマ数テーブルの説明>
疑似遊技用滑りコマ数テーブルは、ストップスイッチ37が操作されたときのリール40の図柄番号に応じたリール40の疑似停止位置に関する情報を定めたものであり、疑似役に応じて対応する疑似遊技用滑りコマ数テーブルが選択される。より具体的には、ストップスイッチ37が操作された時点のリール40の図柄番号に応じて、リール40の図柄位置から移動可能な最大移動可能図柄数(最大滑りコマ数、20コマ)の範囲におけるいずれの位置でリール40を停止させるかを定めたものである。
図16は、疑似7揃の疑似停止が決定されたときに選択される疑似遊技用滑りコマ数テーブルである。図16(a)は、停止操作を受け付けた時点の図柄番号とリール40を停止させるまでの滑りコマ数との対応関係を示す図である。疑似7揃の疑似停止が決定されると、リール40L、40C、40R、40E各々に対応する疑似遊技用滑りコマ数テーブルが選択される。例えば、左リール40Lの図柄番号9の「白BAR」図柄が左リール中段ラインL1に位置しているときに、左ストップスイッチ37Lの停止操作が受け付けられると、3コマ滑って図柄番号12の「白BAR」図柄が左リール中段ラインL1に停止されることを示す(図16(b)参照)。また、演出リール40Eの図柄番号12の「リプレイ」図柄が中段ラインL1に位置しているときに、左ストップスイッチ37Lの停止操作が受け付けられると、5コマ滑って図柄番号17の「赤7」が中段ラインL1に停止されることを示す。
同様に、中リール40Cの図柄番号12の「リプレイ」図柄が中段ラインL1に位置しているときに、中ストップスイッチ37Cの停止操作が受け付けられると、1コマ滑って図柄番号10の「赤7」図柄が中段ラインL1に停止されることを示す(図16(c)参照)。
また、右リール40Rの図柄番号12の「ベルB」図柄が中段ラインL1に位置しているときに、右ストップスイッチ37Rの停止操作が受け付けられると、2コマ滑って図柄番号10の「赤7」図柄が中段ラインL1に停止されることを示す(図16(d)参照)。
また、リール40L、40C、40R、40Eは、疑似停止したのち通常遊技とは異なる疑似遊技であることを遊技者が認識できるように揺れ変動する。
なお、疑似遊技用滑りコマ数テーブルは、後述するフリーズ演出中における、リール演出又は疑似遊技において使用される。疑似遊技用滑りコマ数テーブルには、リール40が順方向(図1に示した表示窓22内において、図柄が上方から下方へ移動する方向)に回転して7揃が成立するテーブルと、左リール40Lにおいて「赤7」図柄が中段ラインL1より半図柄上方向に離れた位置に疑似停止表示、中リール40Cにおいて「赤7」図柄が中段ラインL1に疑似停止表示、右リール40Rにおいて「赤7」図柄が中段ラインL1より半図柄下方向に離れた位置に疑似停止表示されるテーブルと、リール40が順方向又は順方向と逆方向に回転して赤7揃が成立するテーブルと、を設けてもよい。
なお、リール演出又は疑似遊技では、上述した疑似遊技用滑りコマ数テーブルを使用しなくてもよい。疑似遊技用滑りコマ数テーブルを使用しないときは、現在図柄が停止している位置から、図柄が疑似停止する位置までの距離を演算し、演算した距離分だけ図柄を移動させる。疑似遊技用滑りコマ数テーブルを使用することなく距離に基づき図柄を移動させることにより、テーブルが不要となるため、主制御回路100の記憶容量が不足することを防げる。
また、疑似遊技では疑似遊技用滑りコマ数テーブルを用いずに、直接停止すべき図柄の図柄番号を設定するようにしてもよい。例えば、疑似7揃が決定されたときには、疑似遊技用滑りコマ数テーブルを用いずに、中リール40Cの場合には「赤7」図柄の図柄番号である13(図2参照)を指定するようにしてもよい。そして、中リール40Cの場合、主制御回路100のRAMに、停止位置用の図柄番号としてRAMに13の値を記憶する。右リール40R、演出リール40Eも同様に、停止位置用の図柄番号としてRAMに14、17の値を記憶する。このようにすることにより、記憶容量の削減を行うことも可能である。
<フリーズ演出の説明>
遊技の進行を所定期間一時停止状態にして遅延させる「フリーズ演出(特殊演出)」としては、例えば、遊技媒体の受付け、予めクレジットされた遊技媒体の賭け枚数を定めるためのベットスイッチ35の操作の受付け、遊技を開始するためのスタートスイッチ36の操作の受付け、又は、リールの停止操作の受付けに関する機能を一時停止状態にすることが挙げられる。
フリーズ演出としては、前述した遊技の進行に関わる全ての機能に関して一時停止状態にしてもよいし、一部の機能に関してのみ一時停止状態にしてもよい。
遊技の進行を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく制御処理(通過センサによる遊技媒体の投入検出処理、ベットスイッチ35の操作に基づいた賭け枚数設定処理、スタートスイッチ36の操作に基づいたリール回転処理又は役抽選処理、リール停止スイッチの操作に基づいたリール停止処理)を行わないことが挙げられる。
フリーズ演出によって遊技の進行を一時停止している期間中に遊技者の操作に基づいた入力信号が発せられたときは、入力信号に基づく制御処理を行わない、入力信号を受付けない、入力信号の送信を所定期間が経過するまで遅延させるなどの処理を行うことで、フリーズ演出を行わない場合と比べ1回の遊技における終了タイミングが遅延することになる。
スタートスイッチ36の操作に基づいて行われるフリーズ演出に関しては、スタートスイッチ36が操作されたときに所定期間はリールの回転を行わずに所定期間の経過後にリールの回転を行う場合や、スタートスイッチ36が操作されたときに所定期間は役抽選とリールの回転を行わずに所定期間の経過後に役抽選とリールの回転を行う場合や、スタートスイッチ36が操作されたときに所定期間は役抽選を行うがリールの回転は行わずに所定期間の経過後にリールの回転を行う場合や、スタートスイッチ36が操作されて役抽選が行われた後に所定期間を設定し所定期間中はリールの回転や停止を行う場合が挙げられる。
ストップスイッチ37の操作に基づいて行われるフリーズ演出に関しては、ストップスイッチ37の操作の受付けに基づいて行うフリーズ演出とストップスイッチ37の操作の結果、特定の図柄がリール上に停止表示されたことに基づいて行うフリーズ演出とにおいて、フリーズ演出の制御処理が異なる。
ストップスイッチ37の操作の受付けに基づいて行うフリーズ演出の制御処理は、回転しているリールの停止制御処理を行わないことが挙げられる。これにより所定期間においては、遊技者が回転しているリールを停止できなくなるが、所定期間が経過したことによりストップスイッチ37の操作の受付け処理より後の停止制御処理を行うので、停止受付けからリール停止までのタイミングを遅延させることができる。
ストップスイッチ37の操作の結果、特定の図柄がリール上に停止表示されたことに基づいて行うフリーズ演出の制御処理は、最後のストップスイッチ37以外のストップスイッチ37の操作で特定の図柄がリール上に停止表示されたときは、次に停止するストップスイッチ37の停止制御を行わず、最後のストップスイッチ37の操作で特定の図柄がリール上に停止表示されたときは、次の遊技を開始するベットスイッチ35の操作に基づいた賭け枚数設定処理、通過センサによる遊技媒体の投入検出処理、又は、リプレイが有効ライン上に停止したときに行う自動賭け枚数設定処理に基づく制御処理を行わないことが挙げられる。
フリーズ演出は、スタートレバー操作に基づいた役抽選結果に基づき実行が決定されてもよい。また、所定の押し順操作が行われたとき、所定の図柄組合せが表示されたとき、全リール停止後所定の抽選に当選したとき、フリーズ演出は実行が決定されてもよい。
<リール演出の説明>
フリーズ演出を行う所定期間は、遊技者の操作に基づく遊技進行制御を一時停止させるが、遊技の進行に関わらない遊技機動作は実行可能である。例えば、ストップスイッチ37の操作に基づく停止制御処理は行わないが、リールの回転態様は任意に設定することができる。
所定期間におけるリールの回転態様(以下リール演出と称する)として、リールを通常回転とは逆方向に回転すること、リールを所定図柄数回転し特定の図柄組合せを停止(以下リール演出中の停止を疑似停止又は仮停止と称する)すること、複数のリールのうち所定のリールを停止状態にして他のリールを回転状態にすること、リールの回転速度を変化すること、又は、遊技者の操作に起因してリールの動作を変化することが挙げられる。
リール演出においては、所定の図柄を移動前位置から基準位置に移動して、遊技者のストップスイッチ37の操作なしに、疑似停止させる特定リール制御が行われても良い。また特定リール制御では例えば前述した疑似遊技用停止テーブルが使用されても良い。
なお、特定リール制御では疑似遊技用停止テーブルを用いずに、通常遊技用停止テーブルを使用してもよい。そして、通常遊技において、「赤7」図柄が有効ラインL1に沿って停止表示される例えば、赤7リプレイ役を設け、赤7リプレイ役と、疑似遊技において、「赤7」図柄が有効ラインL1に沿って疑似停止表示される疑似7揃と、を共通の通常遊技用停止テーブルにより停止表示してもよい。
フリーズ演出を行う所定期間は、所定の条件(遊技者の操作、抽選等)によって変化させることができる。ここで、所定の条件とは、遊技者による操作(スタートスイッチ36、ベットスイッチ35、ストップスイッチ37、精算スイッチ38)に基づく信号の検出や抽選による所定の結果が挙げられる。また、変化させることとは一時停止期間を短くすることや長くすることが挙げられる。
一時停止期間を短くする制御処理として、一時停止期間を強制終了すること、又は、一時停止期間よりも短い期間に書き換えることが挙げられる。そして、一時停止期間を長くする制御処理として、一時停止期間の後に他の期間を追加すること、又は、一時停止期間よりも長い期間に書き換えることが挙げられる。また、フリーズ演出に基づく一時停止期間は、最大時間が定められたものでなく、遊技者の操作に基づき一定の結果が得られるまで継続してもよい。
フリーズ演出を行う一時停止期間は、ウエイト期間の経過後に設定してもよいし、ウエイト期間を含んで設定してもよい。ウエイト期間を含んだ場合は、ウエイト期間中にフリーズ演出が終了するか否かを判断して、終了する場合は、ウエイト期間後にフリーズ演出期間を設定する態様やフリーズ演出終了後に残りのウエイト期間を再開する態様が挙げられる。又は、予めウエイト期間よりも長い期間のフリーズ演出期間を設けることで、このような判断処理を省略することも可能である。
<疑似遊技の説明>
フリーズ演出として、あたかも通常の遊技を進行しているかのような疑似遊技フリーズ演出(以下疑似遊技と称する)を行うことが挙げられる。疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技)は、スタートスイッチ36が操作されたことに基づいたスタートスイッチ受付け処理からリール回転開始処理までの間にフリーズ演出期間を定め、フリーズ演出期間中は、通常の遊技のようにスタートスイッチ36の操作に基づいてリール回転制御を行い、ストップスイッチ37の操作に基づいてリールを停止(以下疑似遊技中の停止を疑似停止とも称する)する。但し、スタートスイッチ36の操作に基づく役抽選処理やストップスイッチ37の操作に基づく入賞判定処理又は払出し制御処理は行わない。
疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技)では、ストップスイッチ37が操作されたタイミング、特定のリールが回転したタイミング、又は、全てのリールが停止したタイミングで疑似停止したリール40が上下に揺れ変動する動き(揺動ともいう)を行う。また、前述したリール演出により、リール40が疑似停止したときにリール40が上下に揺れ変動する動き(揺動ともいう)を行ってもよい。なお、疑似遊技において、ストップスイッチ37が操作されることなく、所定時間が経過したとき、リール40を自動停止し図柄が疑似停止表示されるようにしてもよい。そして、揺れ変動とは、疑似遊技中に、リール40が出力相Φ0で励磁された第1の停止位置と、出力相Φ3・Φ0で励磁された第2の停止位置との間を、各停止位置を500ms以内の停止時間で変動している停止状態である(図21参照)。第1の停止位置と第2の停止位置との間の角度は、リール中心において1/336度(1図柄の1/16又は1/17の距離に相当)であることが望ましい。このように、疑似停止の揺れ変動は微小であるが、遊技者が通常停止と疑似停止との区別をすることが可能となっている。なお、疑似停止は、上述した第1の停止位置と第2の停止位置との間の揺れ変動に限らず、3箇所以上の位置間を揺れ変動する停止状態としてもよい。これにより、通常の遊技であるか疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技)であるかを示唆することができる。
なお、実施例において、フリーズ演出は、疑似遊技であるものとして説明を行うが、疑似遊技を前述したリール演出に置き換えることもできる。
なお、本実施形態ではフリーズ当選確率状態A(通常遊技状態)において、特殊演出の決定確率が異なるフリーズ当選確率状態A1(高確率状態)とフリーズ当選確率状態A2(通常確率状態)とを備え、高確率状態ではトータル確率(1/240)の確率で特殊演出を決定し、通常確率状態ではトータル確率(1/360)の確率で特殊演出を決定するようにしてもよい。
なお、これらの確率、種類(フリーズ当選確率状態A1、A2等)は適宜設定することができる。例えば、通常確率状態では特殊演出Aは抽選されないように設定することもできる。
また、通常確率状態から高確率状態への移行は、再遊技役が当選したときに予め定めた操作順序で停止操作された場合に高確率状態へ移行するように制御することや、再遊技役が当選したときに抽選により操作順序を決定し、決定された操作順序で停止操作された場合に高確率状態へ移行するように制御することが考えられる。
一方、高確率状態から通常確率状態への移行は、条件装置番号4〜11の条件装置に当選したときにベル1〜5に対応する図柄組合せが停止表示されなかった(操作順序の不正解)場合に通常確率状態に移行するように制御することや、条件装置番号4〜11の条件装置に当選した遊技が複数回あったときに連続してベル1〜5に対応する図柄組合せが停止表示されなかった場合に通常確率状態に制御することが考えられる。
また、条件装置番号4〜11の条件装置に当選したときに1枚役に対応する図柄組合せが停止表示されなかった場合、又は、1枚役に対応する図柄組合せが停止表示された場合に、通常確率状態に移行するように制御してもよい。
また、種々の遊技状態を管理するために、高確率状態や通常確率状態を記憶する為の記憶領域(RAM)を備えていることが望ましい。
なお、目的の図柄が必ず疑似停止表示される疑似遊技用停止テーブルの代りに、通常遊技で使用されるような5図柄滑り以内で目的の図柄が引き込めるときに目的の図柄を疑似停止するような停止テーブルを使用して疑似遊技を行ってもよい。このとき、目的の図柄を引き込めないとき、はずれの組み合わせを疑似停止して、リール40を揺れ変動してもよい。疑似遊技において疑似停止表示される疑似役は、所定の操作(例えば、スタートスイッチ36の操作)毎に抽選によって決定されてもよい。
<特殊演出の説明>
図3に戻り、リール制御手段120は、非内部中又は内部中の単位遊技において、疑似遊技の開始が決定されるとスタートスイッチ36の操作によって、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eを回転させ、ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作に応じて対応するリールの回転を停止させる疑似遊技からなる特殊演出を行う。疑似遊技からなる特殊演出は、特殊演出A(図13参照)がある。なお、特殊演出中は、入賞判定(有効ラインL1上に疑似停止表示された図柄組合せが何らかの役に対応しているか否かの判定)を行わない、又は、入賞判定を行う場合であっても、何らかの役が入賞しても、その入賞を無効として扱う。このため、特殊演出中に疑似停止表示された図柄組合せが、たとえ何らかの役に対応する図柄組合せと一致していたとしても、その役が入賞したことによる特典が遊技者に付与されることはない。なお特殊演出は、疑似遊技とリール演出との組み合わせからなってもよい。また、特殊演出は、疑似遊技が複数回数(2回〜10回等)行われてもよい。
<入賞判定手段の説明>
図3に戻り、入賞判定手段140は、遊技状態制御手段142を有し、リール40L、40C、40Rがすべて停止すると、有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せが、何らかの役に対応するか否か(すなわち、何らかの役が入賞したか否か)を判定する。また、その判定結果に基づいて、遊技状態制御手段142に遊技状態の移行制御を行わせる。ここで、入賞判定手段140は、有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せを直接認識しなくともよく、各リールにおいて、予め定められた位置(例えば、各リールの下段Uや、各リールの表示窓22の枠上など)の図柄を認識することで、間接的に有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せを判断しても良い。また、入賞判定後に、小役又は再遊技役の当選状態(BB役の当選状態を除く)を非当選状態にし、当選していたBB役が入賞したときに、BB役の当選状態を非当選状態にする。
通常遊技が行われる通常遊技状態には、「非内部中」(「非RT」中)と「内部中」(「RT」中)とがある。遊技状態制御手段142は、図12の遷移図に示すように、遊技状態が「非内部中」(「非RT」中)のときにBBA又はBBBが当選すると、遊技状態を「BBA内部中」(「RT」中)又は「BBB内部中」(「RT」中)に移行させる。また、「BBA内部中」又は「BBB内部中」にBBA又はBBBが入賞すると、遊技状態を「BBA遊技中(BBA中とも称する)」又は「BBB遊技中(BBB中とも称する)」に移行させる。さらに、BBA遊技又はBBB遊技の終了条件が成立したか否かを判断し、成立したと判断したときは、遊技状態を「非内部中」に移行させる。
<入賞処理手段の説明>
入賞処理手段150は、入賞判定手段140によりいずれかの小役が入賞したと判定されると、図3に示すホッパー駆動回路80によってスロットマシン10の内部に設けられているメダル払出装置82を駆動して、入賞した小役に対応する枚数のメダルを払い出すための制御を行う。すなわち、メダル払出装置82が、1枚ずつメダルを払い出すたびに出力する払出信号を計数し、入賞した小役に対応する枚数が排出されたと判断すると、メダル払出装置82の駆動を停止する。
<貯留手段の説明>
貯留手段160は、図1に示したメダル投入口32から投入されたメダルを最大で50枚まで貯留する。すなわち、単位遊技の終了後、メダル投入口32からメダルが投入されたメダルのうち、規定枚数を越えた分のメダルを貯留し、現在貯留しているメダルの枚数を、クレジット数表示器27に表示する。なお、貯留されているメダルの枚数が50枚になっているときに、メダル投入口32にメダルが投入されると、投入されたメダルはそのままメダル排出口60から排出される。また、メダルの投入受付期間中に精算スイッチ38が操作されると、ホッパー駆動回路80によってメダル払出装置82を駆動して、貯留していたメダルをメダル排出口60から排出させる。
また、再遊技役の成立後、スタートスイッチ36が操作されるまでの期間に、メダルが投入されると、投入されたメダルは貯留手段160に貯留され、精算スイッチ38が操作されると、貯留していたメダルはメダル排出口60から排出される。
<外部信号出力手段の説明>
外部信号出力手段170は、前述したIN信号、OUT信号、BB発生信号、RP発生信号、異常発生信号、スタート信号、特殊演出の実行信号、「疑似遊技において疑似停止表示された図柄番号」及び「疑似遊技において疑似停止表示されたこと」を示す信号、及び、AT実行信号等を、外部信号として外部集中端子基板84へ出力する。これらの各信号は、外部集中端子基板84で1つのコネクタにまとめられ、当該コネクタを介して、前述した遊技情報表示装置やホールコンピュータなどと接続される。そして、各信号は、それぞれ外部集中端子基板84の対応する出力ピン(出力端子)から別の信号として出力される。
<外部信号出力方法の説明>
外部信号出力手段170により遊技情報表示装置やホールコンピュータ等へ信号を送信するための方法が、いくつか挙げられる。例えば、BB役が入賞しBB遊技が終了するまでの期間でBB発生信号を出力することが挙げられる。これにより、遊技者はBB遊技を何回行ったかを把握することができる。
次に、ベル1〜5のいずれかが所定回数連続して入賞したことに基づいてAT実行信号を出力することが考えられる。また、ATは、副制御回路で管理されており、主制御回路と副制御回路とは一方向通信で接続されていることから、主制御回路はATの終了タイミングを把握することができない。ATでは条件装置番号4〜11の条件装置当選時に最も払出枚数が多くなる操作順序を報知することからベル1〜5のいずれかが頻繁に入賞するので、ベル1〜5を取りこぼさずにベル1〜5のいずれかが所定回数連続して入賞すること又はベル1〜5のいずれかに関する図柄組合せが所定回数連続して表示されたことでAT実行信号を出力するように制御してもよい。
また、再遊技役が単独当選したときは、任意の操作順序で再遊技役が入賞可能であるが、再遊技役当選時に、主制御回路でAT実行信号を出力するために、所定の操作順序を設定し、遊技者がその操作順序で操作したことに基づいてAT実行信号を出力するようにしてもよい。操作順序の判定は1回の操作に限らず、複数回の再遊技役の操作順序の判定結果に基づいて出力を制御してもよい。
上記の構成を挙げたが、疑似遊技中に表示された図柄又は図柄組合せによって外部信号出力を行ってもよく、疑似遊技を複数回数行うように設定し、疑似遊技において疑似7揃に関する図柄組合せが複数回表示されたことでAT実行信号を出力するようにしてもよい。
≪副制御回路の説明≫
<副制御回路及びその周辺のハードウェア構成>
副制御回路200は、CPU、ROM、RAM、音声や画像を生成するための各種専用IC、及び、主制御回路100や演出報知手段500と情報の授受を行うためのインターフェイス回路などによって構成されている。副制御回路200は、主制御回路100の他に、演出報知手段500と電気的に接続されている。演出報知手段500は、図1に示した画像表示装置70及び上部演出ランプ72と、スロットマシン10の下方内部に設けられたスピーカ64L、64Rと、を含んで構成されている。
<副制御回路の機能ブロック>
次に、副制御回路200の機能ブロックについて説明する。副制御回路200は、主に演出制御手段210と、報知遊技制御手段220と、からなっている。
<演出制御手段の説明>
演出制御手段210は、演出データ記憶手段212と、演出抽選手段214とを有し、演出報知手段500において、単位遊技中に実行される演出を制御する。演出制御手段210は、例えば、疑似遊技中においては、画像表示装置に疑似遊技に特有の演出を行い、リール演出中においては、画像表示装置に、疑似遊技に特有の演出とは異なるリール演出に特有の演出を行う。また、ATにおいては、画像表示装置にATに特有の演出を行う。演出データ記憶手段212は、演出データとして、各種演出を実行するための、画像(動画又は静止画)データ、音声、楽音及び効果音データ、上部演出ランプ72の点滅パターンデータ等を記憶している。演出抽選手段214は、主制御回路100から送信される役抽選の結果及び遊技状態に応じて、実行する演出の内容を抽選によって決定する。そして、演出制御手段210は、演出抽選手段214によって決定された演出内容に対応する画像(動画又は静止画)データ、効果音又は楽音データ、点滅パターンデータに基づく各種制御信号を生成し、演出報知手段500へ出力する。
<報知遊技制御手段の説明>
報知遊技制御手段220は、報知期間制御手段222と、操作態様報知手段224と、特典付与手段226とを有し、通常遊技中において、より多くのメダルが獲得可能な遊技者にとって有利な遊技状態となるAT遊技の制御を行う。以下、この報知遊技をAT遊技とも称する。報知期間制御手段222は、報知遊技の開始及び終了を制御する。
具体的には、報知遊技制御手段220は、ATが終了すると次回のATが発動するまでのゲーム数(天井遊技数)を決定し、天井遊技数を1ゲーム毎に減算し、天井遊技数が0ゲームになると、副制御回路200の遊技状態を通常遊技状態からAT準備状態に移行させる。また、条件装置番号12(スイカ)の条件装置が当選したとき、AT抽選を行い、ATに当選したならば天井遊技数を0ゲームに設定する。
そして、主制御回路100は、条件装置番号8〜11の条件装置が当選したとき、ベル4又は5が連続して2回入賞すると疑似遊技を行う。疑似遊技では、疑似7揃が疑似停止され、副制御回路200に「疑似7揃成立」コマンドを送信し、RAMの外部信号1データ(AT)、及び、外部信号3データ(有利状態)に1を記憶する。外部信号1データ(AT)、及び、外部信号3データ(有利状態)は、割込処理において外部出力される。
そして、副制御回路200は、「疑似7揃成立」コマンドを受信すると、副制御回路200の遊技状態をAT準備状態からAT状態に移行させる。なお、条件装置番号12(スイカ)の条件装置が当選したとき、ATのストック抽選を行い、ストックがあるときATが実行されるようにしてもよい。
副制御回路200は、AT状態がAT準備状態からATに移行したときにATゲーム数として50ゲームを付与する。ATゲーム数は、ATゲームが単位遊技行われる毎に減算され、ATゲーム数が0ゲームに達すると、ATは終了する。なお、上乗があるときには上乗分を含めた単位遊技が行われると、ATは終了する。
また、ATは、ゲーム数、条件装置番号4〜11の条件装置が当選した回数、ベル1〜5が成立する操作順序を報知した回数、AT中の純増枚数、払出枚数等が所定の値を超えると終了するようにしてもよい。
操作態様報知手段224は、報知期間制御手段222によってATが開始されると、主制御回路100の役抽選手段110による役抽選で、条件装置番号4〜11の条件装置が当選した時に、ベル1〜5が入賞する操作順序を遊技者に報知する。この操作順序の報知は、画像表示装置70に表示される画像や、スピーカ64L、64Rから出力される音声によって行われるが、その他にも、従来と同様の報知手段及び報知方法による操作態様の報知が可能である。
特典付与手段226は、役抽選結果の情報に基づき遊技者に特典を付与する。AT中に、条件装置番号12(スイカ)の条件装置が当選したとき、抽選によりATゲーム数の上乗をするか否か、及び、上乗数の決定を行う。
<疑似遊技中の演出とリール演出中の演出>
疑似遊技を実行する場合には、疑似遊技(フリーズ演出の一つ)に対応した演出データを用いた演出制御を実行する。
例えば、スタートレバーの操作を行った後(全リールが疑似遊技の為の加速処理を行うとき)に「当該遊技で疑似遊技を実行すること」を遊技者に報知する確定演出や、遊技者の停止操作タイミング・操作順序に係わらず「赤7」図柄が揃う疑似遊技を実行すること(「赤7」図柄の報知)を遊技者に報知する図柄報知演出を出力することが挙げられる。
疑似遊技とは異なるリール演出を実行する場合には、実行されるリール演出(フリーズ演出の一つ)に対応した演出データを用いた演出制御を実行する。
例えば、スタートレバーの操作を行った後、左リールが1ステップ上(Φ3・Φ0)に1000割込位置した後に加速処理を実行する場合(ウェイト演出)や、加速処理を実行するまでに500割込経過した後に全リールの加速処理を実行する場合は、「当選確率が低いレア役(例:スイカ役)が当選したこと」を遊技者に報知(示唆)する当選役示唆演出や、「ATに移行する可能性があること」を遊技者に報知(示唆)するAT示唆演出を実行する。
また、スタートスイッチ36の操作を行った後にリールが自動的に所定図柄「例えば疑似7揃」で疑似停止され、再度スタートスイッチ36の操作を行うことによりリールが逆回転するときに、「ATのゲーム数が上乗される可能性があること、又は、ATのゲーム数が上乗されること」を遊技者に報知(示唆)する上乗演出を行うこともできる。
また演出として、全リールが停止したときにATが終了する条件を満たした場合には、「AT遊技が終了したこと」を遊技者に報知するエンディング演出等が挙げられる。また、上記の条件を適宜組み合わせた演出を行うこともできる。
尚、演出は、上記の演出の内容に限られたものではなく、少なくとも「疑似遊技」で出力される演出と「リール演出」で出力される演出とで異なる演出が一部あればよい。換言すると、上記演出のうち一部は、「疑似遊技」で出力される演出であって「リール演出」でも出力される演出であって良い。
<ペナルティの説明>
副制御回路200は、通常遊技中において、条件装置番号4〜11のいずれかの条件装置が当選した遊技において、右リール第一停止の変則押し(ペナルティ押し)が行われたときは、ペナルティを与える。具体的なペナルティとしては、例えば、変則押し(ペナルティ押し)が行われた遊技から所定ゲーム間、ATの抽選が行われなくなること、ATの抽選確率が低確率から高確率になる状態への移行抽選が行われなくなること等が考えられる。また、当選した条件装置の種類に係らず、右リール第一停止の変則押し(ペナルティ押し)が行われたとき、ペナルティを与えてもよい。
副制御回路200は、AT中に報知された操作順序に従って遊技が行われなかったときには、ペナルティを与えてもよい。具体的なペナルティとしては、操作順序に従わなかった遊技から所定ゲーム間、操作順序の報知が行われなくなるようにしてもよい。また、所定ゲーム間、上乗抽選が行われなくなるようにしてもよい。さらに、ATゲーム数は減算されないが、操作順序の報知が行われなくなるようにしてもよい。
条件装置番号4〜11のいずれかが当選した遊技において、右リール第一停止の変則押し(ペナルティ押し)が行われ、ベル4又はベル5が成立した場合には、ペナルティが科される所定ゲーム間として7ゲームを科たし、ベル4又はベル5が成立してない場合には、ペナルティが科される所定ゲーム間として1ゲームを科たすようにしてもよい。換言すると、変則押し(ペナルティ押し)として「ベル4又はベル5」が入賞した場合と「ベル4又はベル5」が入賞しなかった場合とでペナルティが科されるゲーム数を変化させてもよい。
≪主制御回路から副制御回路へ送信される情報の説明≫
次に図17を参照して、1回の単位遊技中に主制御回路100から副制御回路200へ送信される主な情報について説明する。主制御回路100から副制御回路200へ送信される情報は、コマンドという形態で送信される。コマンドは、割込処理で送信され、1割込に1コマンド(識別情報と内容の両方)送信する。1つのコマンドは、コマンドの種類を識別するための識別情報と、そのコマンドによって送信する情報の内容を示す送信情報とによって構成されている。副制御回路200は、主制御回路100から受信したコマンドの種類及びコマンドと共に送られて来た情報に基づいて、単位遊技の進行について認識し得るとともに、各種演出に関する処理を行う。
なお、図17に示すコマンドの一覧は、1回の単位遊技が行われるごとに副制御回路200へ送信される主立った情報を示しているが、リール演出中又は疑似遊技中においても、例えば各種スイッチの操作が行われたときや、リールの回転開始時又は疑似停止時などに、通常遊技中と同様のコマンドが送信されるようにしてもよい。また、図17に示すコマンド以外にも、疑似遊技中に、副制御回路200において演出や報知に関する制御を行わせる場合は、必要な情報を適宜送信するようにしても良い。
(主なコマンドの内容)
以下に、図17に示す各種コマンドの内容について説明する。
各種コマンドには下記(A)〜(J)までの上位コマンドと下記(1)〜(23)までの下位コマンドとがある。
(A)遊技開始コマンドには、下記(1)〜(4)のコマンドがある。
(1)設定値指定コマンド
新たな単位遊技の処理を開始する時に、現在、スロットマシン10にセットされている「設定」の値(設定1〜6のいずれか。)を送信するためのコマンドである。ここで、「新たな単位遊技の処理を開始する時」とは、後述する単位遊技終了コマンドの送信直後の状態をいう。
(2)遊技状態コマンド
上述した設定値指定コマンドに続いて送信されるコマンドであり、次に行われる単位遊技が、BB遊技、再遊技、又は、それらのいずれでもない遊技の、いずれであるかを示す情報を送信する。
(3)RT状態コマンド
上述した遊技状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、現在のRT状態が「非RT」中であるか、「RT」中であるかを示す情報を送信する。
(4)BB獲得可能枚数コマンド
BB遊技中のときに、上述したRT状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、BB遊技の終了条件が成立するまでに獲得することができる残りのメダル枚数を示す情報を送信する。
(B)メダル投入コマンド
ベットスイッチ34、35が操作されたとき、又は、メダル投入口32にメダルが投入されたときに、投入されたメダルの枚数を送信するためのコマンドである。ここで、1−ベットスイッチ34が操作されたときは、自動メダル投入(1)コマンドが送信される。また、最大ベットスイッチ35が操作されたときは、自動メダル投入(3)コマンドが送信される。なお、最大ベットスイッチ35が操作されたとき自動メダル投入(1)コマンドが連続して3回送信されてもよい。さらに、メダル投入口32にメダルが投入されるごとに、手動メダル投入コマンドが送信される。
(C)スタートスイッチ受付コマンドには、下記(5)〜(7)のコマンドがある。
(5)スタートスイッチ受付コマンド
スタートスイッチ36の操作が有効なときに、スタートスイッチ36が操作されると送信されるコマンドであり、スタートスイッチ36が操作されたときに投入されていたメダル枚数(2枚又は3枚)の値を送信する。
(6)役抽選結果1コマンド
スタートスイッチ36が操作されたことによって役抽選が行われると送信されるコマンドであり、役抽選の結果を示す情報を送信する。ここでは、役抽選によって当選とされた条件装置(但し持ち越されているBB役を除く)が送信される。すなわち、条件装置0〜18のいずれかが送信される。
(7)役抽選結果2コマンド
役抽選結果1コマンドに続いて送信されるコマンドであり、BB役が当選している状態になっているか否かを送信する。ここで、内部中は単位遊技が行われる毎に、BB役が当選していることが送信される。
(D)回転開始コマンドには、下記(8)、(9)のコマンドがある。
(8)回転待機終了コマンド
役抽選結果2コマンドの送信後、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから4.1秒が経過すると、送信されるコマンドである。なお、役抽選結果2コマンドを送信したときに、既に4.1秒が経過していたときは、直ちに回転待機終了コマンドが送信される。
(9)回転開始コマンド
回転待機終了コマンドに続いて送信されるコマンドであり、左リール40Lが回転を開始したときに左リール回転開始コマンドが送信され、中リール40Cが回転を開始したときに中リール回転開始コマンドが送信され、右リール40Rが回転を開始したときに右リール回転開始コマンドが送信される。
(E)回転停止コマンドには、下記(10)、(11)のコマンドがある。
(10)リール停止受付コマンド
回転中のリールに対応するストップスイッチが操作されると、操作されたストップスイッチに応じて、左リール停止受付コマンド、中リール停止受付コマンド、又は、右リール停止受付コマンドが送信される。また、各リール停止受付コマンドが送信される際に、併せて、対応するリールに対する停止制御について、有効ラインL1上に停止させる予定の図柄番号(以下、停止図柄番号という。)を示す情報と、滑りコマ数を示す情報とが送信される。
(11)リール停止コマンド
送信されたリール停止受付コマンドに対応するリールが、回転を停止したときに送信されるコマンドである。
(F)全リール停止コマンドには、下記(12)〜(14)のコマンドがある。
(12)作動図柄コマンド
全リールの回転が停止し、入賞判定が行われると送信されるコマンドであり、入賞判定の結果、入賞した役(作動図柄)を示す情報を送信する。また、入賞した役がなかった場合は、その旨を示す情報が送信される。
(13)メダル払出開始コマンド
作動図柄コマンドに続いて送信されるコマンドであり、小役が入賞した場合は、そのときの遊技状態(BB遊技中か否か)に応じた払出枚数を示す情報を送信する。また、BB役もしくは再遊技役が入賞したとき、又は、いずれの役も入賞しなかったときは、払出枚数が0枚であることを示す情報を送信する。
(14)メダル払出終了コマンド
単位遊技の結果、小役が入賞したことによってメダルが払い出され、当該メダルの払い出しが終了したときに送信されるコマンドである。
(G)遊技終了コマンドには、下記(15)、(16)のコマンドがある。
(15)BB遊技終了コマンド
BB遊技中にメダル払出終了コマンドが送信された後に送信されるコマンドであり、小役が入賞したことによりメダルが払い出された結果、BB遊技の終了条件が満たされたときに送信されるコマンドである。
(16)単位遊技終了コマンド
1回の単位遊技で行うべき処理が全て終了したときに送信されるコマンドである。
(H)特殊演出コマンドには、下記(17)〜(21)のコマンドがある。
(17)特殊演出決定結果コマンド
特殊演出が実行されるとき、特殊演出の種類を送信するコマンドである。例えば、特殊演出を開始しないときは0を送信し、特殊演出Aを開始するときは1、特殊演出Bを開始するときは2を送信する。
(18)特殊演出開始コマンド
特殊演出を開始するときに送信されるコマンドである。
(19)特殊演出終了コマンド
特殊演出処理において、特殊演出が終了したときに送信されるコマンドである。
(20)疑似7揃成立コマンド
特殊演出処理において、疑似7揃が成立したときに送信されるコマンドである。
(21)疑似役停止図柄コマンド
上述した特殊演出処理において、疑似遊技第3停止後に疑似停止している図柄組み合わせの情報を送信するコマンドである。
<特殊演出Aの説明>
図18は特殊演出Aにおける遊技状態の変遷を説明するための図である。特殊演出Aにおいては、疑似遊技が1回行われ、図18に示す形態では疑似役として疑似7揃が決定される。特殊演出制御手段130は、条件装置番号8〜11の条件装置当選時にベル4又はベル5入賞の操作順序を2回連続して正解したとき特殊演出A(疑似遊技)の実行を決定する。そして、スタートスイッチ36の操作で疑似遊技が実行され、特殊演出Aの実行が決定される前には、遊技状態は通常遊技状態(フラグA=1)、各リールの揺れ変動フラグはオフとなっている。そして、スタートスイッチ36が操作されて特殊演出Aが実行されると、遊技状態は疑似遊技状態(フラグA=2)に移行し、全リールが回転を開始する。
そして、ストップスイッチ37が停止操作されると、対応するリール40が疑似停止される。例えば、遊技者が左ストップスイッチ37Lを第一停止操作すると、有効ラインL1に左リール40Lの「白BAR」図柄及び演出リール40Eの「赤7」図柄が疑似停止表示され、後述する揺れ変動カウンタが0になると左リール40L及び演出リール40Eの揺れ変動フラグがオンになり、左リール40L及び演出リール40Eは揺れ変動を開始する。次に、遊技者が中ストップスイッチ37Cを第2停止操作すると、有効ラインL1に中リール40Cの「赤7」図柄が疑似停止表示され、後述する揺れ変動カウンタが0になると中リール40Cの揺れ変動フラグがオンになり、中リール40Cは揺れ変動を開始する。そして、遊技者が右ストップスイッチ37Rを第3停止操作すると、有効ラインL1に右リール40Rの「赤7」図柄が疑似停止表示され、後述する揺れ変動カウンタが0になると右リール40Rの揺れ変動フラグがオンになり、右リール40Rは揺れ変動を開始する。そして、疑似7揃が成立したため、疑似7揃成立コマンドが副制御回路200に送信される。そして、副制御回路200は、画像表示装置70に、ATが開始されることを表示する。
そして、スタートスイッチ36が操作されると、遊技状態は通常遊技状態(フラグA=1)に移行され、後述するリール回転開始待機カウンタが0になると、各リールの揺れ変動フラグはオフになり、リール40は揺れ変動を終了する。揺れ変動フラグは、特殊演出(疑似遊技)の開始が決定されたのち、遊技進行メイン処理(メインループ)において設定されてもよい。
なお、揺れ変動フラグは、一つとし、各リールが一つの揺れ変動フラグを参照するようにしてもよい。例えば、揺れ変動フラグは、疑似遊技の第一停止操作時にオンされ、全リールが疑似停止した後、全リールが加速処理を開始するとオフされる。なお、揺れ変動フラグをオンする場合は、少なくとも全リールが疑似遊技のための加速処理が開始された後であればいつでもよい。
なお、疑似遊技において、ストップスイッチ37の操作がないまま所定時間が経過したときは、一旦図柄を停止させ、通常遊技における通常回転を行うようにしてもよい。
次に、スタートスイッチ36が操作されると、全リールが回転を開始する。そして、ストップスイッチ37が停止操作されると、対応するリール40が疑似停止される。例えば、遊技者が左ストップスイッチ37Lを第一停止操作すると、有効ラインL1に左リール40Lの「白BAR」図柄及び有効ラインL1に演出リール40Eの「赤7」図柄が疑似停止表示され、後述する揺れ変動カウンタが0になると左リール40Lの揺れ変動フラグがオンになり、左リール40Lは揺れ変動を開始する。次に、遊技者が中ストップスイッチ37Cを第2停止操作すると、有効ラインL1に中リール40Cの「赤7」図柄が疑似停止表示され、後述する揺れ変動カウンタが0になると中リール40Cの揺れ変動フラグがオンになり、中リール40Cは揺れ変動を開始する。そして、遊技者が右ストップスイッチ37Rを第3停止操作すると、有効ラインL1に右リール40Rの「赤7」図柄が疑似停止表示され、後述する揺れ変動カウンタが0になると右リール40Rの揺れ変動フラグがオンになり、右リール40Rは揺れ変動を開始する。そして、疑似7揃が成立したため、疑似7揃成立コマンドが副制御回路200に送信される。そして、副制御回路200は、画像表示装置70に、ATが開始されることを表示する。
<ステッピングモータ制御>
次に、リール制御手段120によるステッピングモータ42への制御について説明する。図19は、本実施形態のスロットマシンが採用する、1−2相励磁方式によるステッピングモータの回転制御の原理を説明するための図である。
リールを回転駆動するステッピングモータ42は、4つの相Φ0〜Φ3を有している。主制御回路100からの駆動指令データ信号に基づいて、各相Φ0〜Φ3の励磁コイル421〜424には、互いにπ/2(単位:ラジアン)だけ位相がずれた駆動パルス信号が所定周期の割込み処理により次々に供給される。また、駆動パルス信号は、デューティ比が3/8(1周期に対しては3/4π相当)のパルス幅を有している。
図19は、1−2相励磁法駆動パルス信号波形を説明するための図である。1−2相励磁方式により、各相の励磁状態がΦ3・Φ0、Φ0、Φ0・Φ1、Φ1、Φ1・Φ2、Φ2、Φ2・φΦ3及びΦ3の8つの励磁相のステップ順で推移しながら、これを1サイクルとして回転動作が繰り返される。なお、リール40は、336ステップの励磁で一回転される。
<揺れ変動幅の説明>
図20は、揺れ変動幅を変更する形態を説明するための図である。図20(a)は、疑似遊技において、遊技者が中ストップスイッチ37Cを停止操作したときの中リール40Cの疑似停止表示された「赤7」図柄の揺れ変動状態を示す。疑似遊技では、揺れ変動幅が有効ラインL1(Φ0相)から有効ラインL1の1ステップ上の位置(Φ3・Φ0相)までの揺れ変動幅となっている。
図20(b)は、揺れ変動幅変更用の揺れ変動カウンタを説明するための図である。主制御回路100は、1割込(2.35ms)毎に1カウントインクリメントされる揺れ変動カウンタを有する。揺れ変動カウンタは、0〜159までのカウンタ値を有し、0から159までを1周期として、その周期が周期的に繰り返される。主制御回路100は、カウンタ値が2、3にあるときに、見た目上、揺れ変動を上部の位置に制御し、カウンタ値が0、1、4〜159の間にあるときに、見た目上、揺れ変動を下部の位置に制御する。
図20(c)は、揺れ変動カウンタとリール回転開始待機カウンタとの関係を示す図である。主制御回路100は、揺れ変動カウンタ値が2、3にあるときに、見た目上、揺れ変動を上部の位置(Φ3・Φ0)に制御し、揺れ変動カウンタ値が0、1、4〜159の間にあるときに、見た目上、揺れ変動を下部の位置(Φ0)に制御する。
リール回転開始待機カウンタの初期値の範囲は2〜337であり、主制御回路100のメインループ制御において0〜335(336個)の乱数範囲からランダム抽選された値に+2をした値である。なお、336個の乱数の個数は、リールを1回転させるのに必要な励磁数336ステップと同じ数となっている。リール回転開始待機カウンタの初期値とは、スタートスイッチ36が操作されたときに最初に設定されるリール回転開始待機カウンタの値であり、割込毎に減算される値である。
このため、リールが実際に回転を始めるステップ位置と決定された乱数値は1対1で対応するので、例えば乱数の個数が500個であるときなど1対1に対応しない端数が発生する場合等に較べて制御プログラムが複雑化することを防げる。
揺れ変動カウンタが2のときリール回転開始待機カウンタが3であり、揺れ変動カウンタが3のときリール回転開始待機カウンタが2である場合、ステッピングモータ42のΦ3・Φ0が励磁される。そして、リール回転開始待機カウンタが0の時、加速処理が開始される。
<遊技状態の詳細な遷移図>
図21を参照して、遊技状態の詳細な遷移について説明する。スロットマシン10が工場から出荷された直後、設定変更後、又は、BBA及びBBB終了後は、遊技状態は非内部中(「非RT」中)にあり、再遊技役の当選確率は、3枚賭け及び2枚賭けにおいて約1/7.29(低)になっている。
非内部中における2枚賭け遊技では、BBBの当選確率がBBAの当選確率よりも高く、3枚賭け遊技では、BBBの当選確率がBBAの当選確率よりも低くなっている(図10参照)。非内部中において、3枚賭け遊技が行われると、BBA当選確率は4300/65536、BBB当選確率は1/65536であるため、ほぼ遊技状態がBBB内部中に移行されることはなく、数ゲーム後には遊技状態はBBA内部中に移行される。そして、BBAが入賞するとBBA遊技が行われる。
非内部中において、2枚賭け遊技が行われると、BBA当選確率は1/65536、BBB当選確率は4300/65536であるため、ほぼ遊技状態がBBA内部中に移行されることはなく、数ゲーム後には遊技状態はBBB内部中に移行される。BBB内部中においては、BBBが入賞するとBBB遊技が行われる。
BBA中及びBBB中は、8枚役の全小役ALLの当選確率は16384/65536であるため(図11参照)、BBA中及びBBB中は遊技の進行に伴ってメダルが減少し、その出玉期待値は約70%となっている。ここで、出玉期待値は、投入枚数に対する払出枚数の割合で表され、例えば出玉期待値70%は合計300枚メダルを投入したら210枚の払出枚数を得ることを期待できることを示す。
<当選役100%入賞時の出玉期待値>
BBA内部中及びBBB内部中において、当選した役が100%の確率で入賞したとき、8枚役であるベル1〜5が全て操作順序正解となり入賞するので、その出玉期待値は、約180%となる。また、当選した役が100%の確率で入賞する3枚賭け遊技を、例えば17500ゲーム行うと、非内部中における3枚賭けBBB当選確率は1/65536と極端に低いため、遊技状態は非内部中からBBA内部中、BBA内部中からBBA中、BBA中から非内部中へ移行することを繰り返す。
また、3枚賭け遊技において、当選した役が100%の確率で入賞したとき、非内部中及びBBA内部中(非内部中+BBA内部中)と、BBA中との遊技滞在比率は3:7になる。3枚賭け遊技において、当選した役が100%の確率で入賞したとき、本実施形態においてはBBA中及びBBB中の出玉期待値は70%であるため、3枚賭け遊技を連続して遊技したときの出玉期待値は約120%となり、理想的な遊技性を提供できる。一方、BBA中及びBBB中の出玉期待値が100%を超えていると、非内部中、BBA内部中及びBBA中を通して3枚賭け遊技を連続して遊技したときの出玉期待値は、約120%を大きく超えてしまい射幸性が高くなってしまう。
<ランダムな操作順序により操作したときの出玉期待値>
BBB内部中において、3枚賭けでストップスイッチ37をランダムな操作順序により操作すると、条件装置番号4〜11の条件装置が当選したとき8枚役であるベル1〜5が入賞するのは6種類(左中右、左右中、中右左、中左右、右中左、右左右)の操作順序の中の1種類である(図4〜7参照)。BBB内部中において、3枚賭け遊技が行われると、図柄配列と停止制御との関係から、BBBに入賞することはほぼないため、遊技状態はBBB内部中にほぼ滞在することになる。BBB内部中において、3枚賭け遊技を、例えば17500ゲーム行うと、8枚役であるベル1〜5が入賞する確率は1/6であるため、その出玉期待値は約45%となる。そのため、BBB内部中において、3枚賭けでストップスイッチ37の操作順序をランダム操作すると、遊技者は比較的早い速度でメダルを消費することになる。
BBA内部中において、3枚賭けでストップスイッチ37をランダムな操作順序により操作すると、条件装置番号4〜11の条件装置が当選したとき8枚役であるベル1〜5が入賞するのは3種類(左第一、中左第一、右第一)の操作順序の中の2種類である(図4〜7参照)。BBB内部中はベル1〜5が入賞する確率は1/6であるのに対し、BBA内部中はベル1〜5が入賞する確率は2/3であるので、BBA内部中はBBB内部中と比べて8枚役を4倍の確率で入賞させることができる。
BBA内部中において、3枚賭け遊技がランダムな操作順序により行われると、BBA内部中はハズレが決定される確率が17930/65536と高く比較的容易にBBA中に移行する。そのため、遊技状態はBBA内部中からBBA中、BBA中から非内部中、非内部中からBBA内部中へ移行することを繰り返す。BBA内部中は8枚役であるベル1〜5が入賞する確率が2/3であること、BBA中の出玉期待値は約70%であることから、遊技を17500ゲーム行うと、その出玉期待値は、約55%となる。このように、BBA内部中において、3枚賭け遊技がランダムな操作順序により行われると、BBB内部中と比べて遊技者はメダルの消費を抑えて遊技を行うことができる。
このように、3枚賭け遊技でランダム操作したとき、BBB内部中において条件装置番号4〜11の条件装置が当選したとき8枚役であるベル1〜5が入賞する確率は1/6であるのに対し、BBA内部中において条件装置番号4〜11の条件装置が当選したとき8枚役であるベル1〜5が入賞する確率は2/3と高くなっている。そのため、3枚賭け遊技におけるBBA内部中における遊技はBBB内部中における遊技よりもメダルの消費を抑えた遊技を提供できる。そして、同じ条件装置が当選しても、BBA内部中とBBB内部中とでは、8枚役であるベル1〜5が入賞する操作順序が異なるため、異なる出玉期待値の遊技を提供できる。そのため、遊技者は多様な遊技性を楽しむことができる。
また、設定変更を行ったあとは遊技状態が非内部中にあるため、遊技店関係者は設定変更後に3枚賭け遊技又は2枚賭け遊技を数ゲーム行うことにより、意図的に遊技状態をBBA内部中又はBBB内部中に滞在させることができる。そのため、多様な出玉期待値及び多様な遊技性を遊技者に提供できる。また、遊技者は、3枚賭け遊技と2枚賭け遊技とを適宜使い分けることにより異なる遊技性の遊技を楽しむことができる。
なお、本実施形態においては、BBB内部中において遊技が行われることが想定されている。そのため、設定変更時等にBBB内部中の情報がRAMからクリアされたときは、遊技店関係者は、2枚賭け遊技で複数遊技を行うことにより遊技状態をBBB内部中に設定することができる。
本実施形態においては、BBB内部中において、所定の図柄組合せ(ブドウ−ブドウ−白BAR)に対応する所定役(ベル1)を含む条件装置4が当選する確率である2820/65536(図4及び図10)は、BBB中において、前記所定の図柄組合せ(ブドウ−ブドウ−白BAR)に対応する所定役(ベル1)を含む条件装置17が当選する確率である16384/65536(図9及び図11)よりも低くなっている。
また最もベルが当選する確率が高い場合でも、所定の図柄組合せ(ブドウ−ブドウ−ブドウ)に対応する所定役(ベル5)を含む条件装置10が当選する確率である13300/65536(図7及び図10)は、BBB中において、前記所定の図柄組合せ(ブドウ−ブドウ−ブドウ)に対応する所定役(ベル5)を含む条件装置17が当選する確率である16384/65536(図9及び図11)よりも低くなっている。このように、BBA中又はBBB中は、BBA内部中又はBBB内部中と比べて、8枚役であるベル1〜5が当選する確率に関して有利な状態となっている。
また、BBB内部中は、BBA内部中よりも、再遊技役の当選確率が高く(図10参照)、BBB内部中における3枚賭け遊技で当選する再遊技役の当選確率は、BBB内部中における2枚賭け遊技で当選する再遊技役の当選確率又はBBA内部中における3枚賭け遊技で当選する再遊技役の当選確率よりも高くなっている(図10参照)。
また、メダル(遊技媒体)の払出数(8枚)が同じ図柄組合せは少なくとも2種類ある(条件装置4:ブドウ−ブドウ−白BAR、条件装置6:ベルA−ベルA−スイカ)。
本実施形態においては、BBB内部中において2枚投入の状態でスタートスイッチ36が操作されると、遊技を一時停止する特殊演出Bが行われ、精算スイッチ38、1−ベットスイッチ34又は最大ベットスイッチ35の操作により特殊演出Bが解除される。特殊演出Bが解除されると、特殊演出状態は特殊演出Cに移行される。特殊演出Bが解除されたあと特殊演出状態が特殊演出Cの状態にあるとき、BBB内部中において2枚投入の状態でスタートスイッチ36が操作されると、2枚賭け遊技が開始される。
<AT状態遷移図>
図22は、AT状態の遷移について説明するための図である。副制御回路200は、非BB中において、条件装置番号12(スイカ)の条件装置が当選すると、ATの抽選を行う。ATの当選確率には設定差が設けられており、設定6で条件装置番号12(スイカ)の条件装置当選時の1/2、設定1で1/3となっている。なお、ATは、ハズレが決定されたとき又はレア役が当選したとき、抽選されてもよい。ATに当選すると、遊技状態が通常遊技からAT準備中に変更される。
副制御回路200は、AT準備中において、条件装置番号4〜11の条件装置が当選すると、ベル1〜5が入賞する操作順序を報知する。そして、主制御回路100は、条件装置番号8〜11の条件装置が当選したとき、ベル4又は5が2回連続入賞すると、疑似7揃が成立する疑似遊技を行い、副制御回路200に「疑似7揃成立」コマンドを送信する。副制御回路200は、「疑似7揃成立」コマンドを受信すると、遊技状態をAT準備中からAT中に変更する。なお、疑似7揃が成立する疑似遊技は、条件装置番号4〜11の条件装置が当選したとき、ベル1〜5のいずれかが2回連続入賞すると行われてもよい。
ATは、初期ゲームとして50ゲームが付与され、条件装置番号12(スイカ)の条件装置当選時に上乗抽選が行われる。上乗抽選に当選するとATゲーム数の上乗数が決定され、上乗特別状態の抽選が行われる。上乗特別状態では、毎ゲーム上乗が発生する。そして、ATは、規定ゲーム数を消化すると終了する。
≪主制御回路における制御処理の説明≫
<遊技進行メイン処理と割込処理との関係>
遊技進行メイン処理(メインループ)では、遊技に係る主な制御が行われ、2.35msごとに定期的に割込処理が行われる。約0.2〜0.4ms行われる割込処理が行われているときには、遊技進行メイン処理(メインループ)は完全に停止し、割込処理が終了すると再び遊技進行メイン処理(メインループ)が行われる。割込処理では、リールの加速処理や揺れ変動処理等が行われる。
<割込処理の説明>
図23は、主制御回路で実行される割込処理の内容を示すフローチャートである。図23のフローチャートを参照しつつ割込処理を説明する。まず、主制御回路100は、メインループで使用しているCPUのレジスタを割込処理で使用するため、現在のレジスタ値をRAMのスタック領域に退避する(ステップS10)。次に、割込処理中に次の割込処理が始まらないように、割込処理の禁止フラグをオンにする(ステップS12)。そして、今回の入力ポート2データ(電源断信号)の入力を行い(ステップS14)、電源断検知を行う(ステップS16)。
主制御回路100は、電源断と判断したとき(ステップS16/YES)、電源断処理を行う(ステップS40)。電源断処理では、RAMのチェックサムデータを算出し、記憶する。そして、電源電圧監視装置からリセット信号が出力されるまで待機する。
主制御回路100は、電源断でないと判断したとき(ステップS16/NO)、入力ポート0〜2の読み込みを行う(ステップS18)。入力ポート0には、精算スイッチ信号、ベット信号(1、3枚)、スタート信号、停止ボタンセンサ信号(左、中、右、演出リール)等のデータ、入力ポート1には、第3センサ信号(セレクタの信号)、ドアスイッチ信号、設定キー信号、設定ドア信号、設定/リセットボタン信号、リールセンサ(第1、2、3、演出)等のデータ、入力ポート2には、電源断信号、投入センサ信号1、2、払出センサ信号1、2、満杯検知信号等のデータが入力される。
そして、タイマ計測が行われる(ステップS20)。タイマ計測では、4.1秒のウエイトの減算、メダル滞留時間の減算等が行われる。次に、ランプ管理処理が行われる(ステップS22)。ランプ管理処理では、遊技機の状態に応じて、設定値、獲得枚数値、貯留枚数値の表示を行う7セグ等の発光パターンを制御する。
そして、主制御回路100は、入力ポート0〜2の読み込みを再度行い、ステップ18で読み込んだ値と同じか比較して同じであれば、入力ポートデータ(レベルデータ)を作成する(ステップS24)。異なる場合は、先に読み込んだ入力ポート0〜2の値はノイズによるものとしてレベルデータは作成されない。レベルデータは、入力ポートに入っているデータ(0、1)を読み込み、前回の割込時のデータと比較して立上がり、立下り(0→1又は1→0)を判別したレベルデータを作成する。
そして、主制御回路100は、リールの駆動制御を行い(ステップS26)、リールの揺れ変動制御を行う(ステップS28)。次に、リール、ホッパー、ブロッカの励磁出力を出力するポート出力処理を行う(ステップS30)。そして、RAM(送信用バッファ)に記憶されている未送信の制御コマンドを送信する(ステップS32)。
そして、主制御回路100は、外部信号を出力する(ステップS34)。次に、RAMのスタック領域に退避したレジスタのデータを復帰する(ステップS36)。そして、次回割込の許可をし(ステップS38)、割込処理を終了する。
<遊技進行メイン処理の説明>
まず、主制御回路100において実行される遊技進行メイン処理の説明を、図24、25のフローチャートを用いながら説明する。
まず、主制御回路100は、スロットマシン10に設定されている設定値(1〜6のいずれか)の情報を含んだ設定値指定コマンドを、副制御回路200へ送信する(ステップS112)。ここで、副制御回路200へ送信するとは、送信用バッファに記憶することと同義であり、以下も同じ意味である。そして、これから行う単位遊技がBB遊技又は再遊技であれば、そのいずれであるのかを示す情報を含んだ遊技状態コマンドを、副制御回路200へ送信する(ステップS114)。さらに、現在のRT状態が、非RT中であるのか、RT中であるのかを示す情報を含んだRT状態コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS116)。
次に、主制御回路100は、現在の遊技状態がBB遊技中であるか否かを判断し(ステップS118)、BB遊技中である(YES)と判断したとき、BB遊技の終了条件が成立するまでの残りメダル枚数を含むBB獲得可能枚数コマンドを副制御回路200に対して送信する(ステップS120)。主制御回路100が、ステップS120の処理を行うと、又は、ステップS118の判断処理でBB遊技中ではない(NO)と判断したときは直ちに、次に行う単位遊技が再遊技であるか否かを判断する(ステップS122)。再遊技役の成立後、スタートスイッチ36が操作されるまでの期間に、メダルが投入されると、投入されたメダルは貯留手段160に貯留され、精算スイッチ38が操作されると、貯留していたメダルはメダル排出口60から排出される。主制御回路100が次に行う単位遊技が再遊技である(YES)と判断したとき、副制御回路200に対して自動メダル投入(2)コマンド又は自動メダル投入(3)コマンドを送信する(ステップS124)。
主制御回路100は、次に行う単位遊技が再遊技でない(ステップS122/NO)と判断したときは直ちに、メダル投入口32にメダルが投入されたか否かを判断する(ステップS126)。そして、メダルが投入された(ステップS126/YES)と判断したとき、副制御回路200に対して手動メダル投入コマンドを送信する(ステップS128)。メダルの投入操作が行われなかった(ステップS126/NO)と判断したとき、1−ベットスイッチ34又は最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを判断する(ステップS130)。主制御回路100がいずれのベットスイッチも操作されなかった(ステップS130/NO)と判断したとき、スタートスイッチ36が操作されたか否かを判断する(ステップS133)。スタートスイッチ36が操作されたと判断したとき(ステップS133/YES)、スロットマシン10に投入されているメダルの枚数が、3枚に到達したか否かを判断する(ステップS134)。
スタートスイッチ36が操作されていないと判断したとき(ステップS133/NO)、スロットマシン10に投入されているメダルの枚数が3枚に到達していれば、投入されたメダルの枚数を、記憶しているクレジット数(貯留枚数)に加算する。3枚に到達していないと判断したとき(ステップS134/NO)、スロットマシン10に投入されているメダルの枚数が2枚に到達したか否かを判断する(ステップS136)。メダルの枚数が、2枚に到達していないと判断したとき(ステップS136/NO)、前述したステップS126の判断処理へ戻る。メダルの枚数が、2枚に到達したと判断したとき(ステップS136/YES)、BBB内部中か否かを判断する(ステップS138)。
3枚に到達したと判断したとき(ステップS134/YES)、及び、BBB内部中でないと判断したとき(ステップS138/NO)、副制御回路200へスタートスイッチ受付コマンドを送信する(ステップS146)。BBB内部中であると判断したとき(ステップS138/YES)、特殊演出番号PDが「C」であるか否かを判断する(ステップS140)。ここで、特殊演出番号PDが「C」であることは、BBB内部中の2枚賭け時において、2回目のスタートスイッチ36の操作が行われたことを示す。
特殊演出番号PDが「C」であると判断したとき(ステップS140/YES)、特殊演出番号PDを「0」に変更し副制御回路200へスタートスイッチ受付コマンドを送信する(ステップS146)。特殊演出番号PDが「C」でないと判断したとき(ステップS140/NO)、特殊演出番号PDを「B」に変更する(ステップS141)。そして、特殊演出制御処理へ移行し(ステップS142)、特殊演出番号PDを「C」に変更し(ステップS144)、前述したステップS126の判断処理へ戻る。
次に、主制御回路100は、役抽選処理を行う(ステップS148)。すなわち、現在の遊技状態に応じて、図10又は図11に示した役抽選テーブルに基づいて役抽選を行う。さらに、遊技状態が「非内部中」であるときに、BBA又はBBBが当選し、BBA又はBBBの当選を持ち越した場合は、遊技状態を「BBA内部中」又は「BBB内部中」に更新する。そして、役抽選結果をバッファに1次的に記憶する(ステップS150)。
なお、上述のフローでは、単位遊技が再遊技であるとき、ベットスイッチの操作及びメダル投入は行われないものとしたが、単位遊技が再遊技であるときにベットスイッチの操作及び/又はメダル投入を行うことを可能にしてもよい。また、疑似遊技及びリール演出を含むフリーズ中において、ベットスイッチの操作及び/又はメダル投入を行うことを可能にしてもよい。
次に、ステップS150に続く制御処理の説明を、図25のフローチャートを用いながら説明する。まず、主制御回路100は、現在の遊技状態が「BB遊技中」であるか否かを判断する(ステップS152)。そして、「BB遊技中」である(ステップS152/YES)と判断したとき、ステップS168の判断処理へ移行する。「BB遊技中」でない(ステップS152/NO)と判断したとき、特殊演出状態であるか否かを判断する(ステップS154)。特殊演出状態であると判断したとき(ステップS154/YES)、特殊演出制御処理を行う(ステップS156)。
<特殊演出制御処理の説明>
次に、図25のステップS156に示した特殊演出制御処理において、特殊演出(疑似遊技)の処理が行われる場合を図28のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、主制御回路100は、図28のステップS300の処理へ進むと、特殊演出番号PDがBであるか否かを判断する(ステップS300)。そして、特殊演出番号PDがBでないと判断したとき(ステップS300/NO)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS302)。主制御回路100は、疑似7揃に対応する停止テーブルから、左リール40L、中リール40C、右リール40R、演出リール40E各々に対応する停止可能位置を決定し(ステップS308)、滑りコマ数テーブルを作成する(ステップS310)。
次に主制御回路100は、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの回転を開始し、全てのリールが定速に到達したか否かを判断する(ステップS312)。主制御回路100は、単位遊技中における回転速度(約毎分80回転)と同じ回転速度(例えば毎分80回転)となるまで、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eを加速させる(ステップS312/NO)。なお、主制御回路100は、単位遊技中における回転速度(約毎分80回転)よりも速い回転速度(例えば毎分90回転)となるように、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eを加速させても良い。これに限らず、単位遊技中における回転速度よりも遅い速度で回転させる、単位遊技中とは異なる方向にリールを回転させる、各リールの回転を開始させるタイミングを任意に、又は、遊技状態や役抽選の結果などに応じて変更する等、単位遊技中とは異なる回転制御を行っても良い。また、これらの回転制御を、特殊演出(疑似遊技)の実行毎に適宜切り替えても良い。さらに、単位遊技中におけるリール回転制御と、同じ加速度及び回転速度で定速回転させても良い。なお、リールの駆動は、割込処理におけるリール駆動制御(ステップS26)によって行われる。
そして、全てのリールが一定の回転速度になると(ステップS312/YES)、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第一停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS314)、第一停止操作が行われていないと判断したとき(ステップS314/NO)、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS320)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になったと主制御回路100が判断したとき(ステップS320/YES)、回転しているリール40を疑似停止テーブルに応じて自動停止し、停止したリール40を揺れ変動させる(ステップS322)。
第一停止操作が行われたと判断したとき(ステップS314/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし(ステップS316)、揺れ変動処理を行う(ステップS318)。
主制御回路100は、遊技者により残りのいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第2停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS334)、第2停止操作が行われていないと判断したとき(ステップS334/NO)、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS340)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になったと主制御回路100が判断したとき(ステップS340/YES)、回転しているリール40を疑似停止テーブルに応じて自動停止し、停止したリール40を揺れ変動させる(ステップS342)。
第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS334/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし(ステップS336)、揺れ変動処理を行う(ステップS338)。
そして、主制御回路100は、遊技者により残りのいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第3停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS354)、第3停止操作が行われていないと判断したとき(ステップS354/NO)、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS360)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になったと主制御回路100が判断したとき(ステップS360/YES)、回転しているリール40を疑似停止テーブルに応じて自動停止し、停止したリール40を揺れ変動させる(ステップS362)。
第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS354/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし(ステップS356)、揺れ変動処理を行う(ステップS358)。そして、7揃が疑似停止された情報を含む疑似7揃成立コマンドを副制御回路200に送信し(ステップS364)、特殊演出番号PDを0に変更する(ステップS366)。また、疑似7揃成立コマンドの送信と共に疑似停止した図柄組み合わせの情報を含む疑似役停止図柄コマンドを送信してもよい。
特殊演出番号PDがBであると判断したとき(ステップS300/YES)、無操作許容時間WTの値を「5」にセットする(ステップS380)。そして、精算スイッチ38又はベットスイッチ35が操作されたか否かを判断する(ステップS382)。精算スイッチ38又はベットスイッチ35が操作されたと判断したとき(ステップS382/YES)、無操作許容時間WTの値を「0」にする(ステップS384)。精算スイッチ38又はベットスイッチ35が操作されてないと判断したとき(ステップS382/NO)、無操作許容時間WTの値が「0」であるか否かを判断する(ステップS386)。
無操作許容時間WTの値が「0」でないと判断したとき(ステップS386/NO)、ステップS382に処理へ移行する。無操作許容時間WTの値が「0」であると判断したとき(ステップS386/YES)、図28の特殊演出制御処理を終了する。
図25に戻り、主制御回路100は、副制御回路200へ特殊演出終了コマンドを送信し(ステップS158)、バッファに1次的に記憶されていた役抽選結果をRAMに記憶する(ステップS160)。次に、役抽選結果をバッファからクリアする(ステップS162)。
特殊演出状態でないと判断したとき(ステップS154/NO)、バッファに1次的に記憶されていた役抽選結果をRAMに記憶する(ステップS164)。次に、役抽選結果をバッファからクリアする(ステップS166)。遊技状態が特殊演出状態であると判断したとき(ステップS154/YES)、副制御回路200へ特殊演出開始コマンドを送信し(ステップS155)、特殊演出制御処理を開始する(ステップS156)。「BB遊技中」である(ステップS152/YES)と判断したとき、役抽選結果1コマンド及び役抽選結果2コマンドを、副制御回路200へ送信する(ステップS168)。
ステップS168の処理を終えると、主制御回路100は、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから、4.1秒が経過したか否かを判断する(ステップS170)。そして、4.1秒が経過していない(ステップS170/NO)と判断したとき、4.1秒が経過するまで待機状態となり、4.1秒が経過した(ステップS170/YES)と判断すると、回転待機終了コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS172)。
そして、主制御回路100は、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eを一斉に回転させるためのリール制御処理を開始する(ステップS174)。
<リール制御処理の説明>
次に、図25のステップS174に示したリール制御処理の詳細な内容について、図29のフローチャートを参照しつつ説明する。
図29は、通常遊技時のリール制御処理を説明するための図である。まず、主制御回路100は、当選役に対応する停止テーブルから、左リール40L、中リール40C、右リール40R及び演出リール40E各々に対応する停止可能位置の情報をセットし(ステップS600)、滑りコマ数テーブルを作成する(ステップS606)。そして、主制御回路100は、各リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの加速制御を行う(ステップS608)。各リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの回転数が所定の例えば80回転/分となったとき(ステップS610/YES)、駆動パルス信号の周期を一定にしてリールを定速制御する(ステップS612)。なお、リール加速制御(ステップS608)、リール定速制御(ステップS612)における、リールの駆動は、割込処理におけるリール駆動制御(ステップS26)によって行われる。
主制御回路100は、各リール40L、40C、40R及び演出リール40Eが定速回転に至ると、ストップボタン37L、37C、37Rによる停止操作の受け付けを許可する(ステップS614)。そして、回転中のリールについて、ストップボタンが操作されたことによる停止操作信号を受け付けたとき(ステップS616/YES)、リール停止制御を行ったことによりリールが停止すると、主制御回路100は、副制御回路200に対してリール停止受付コマンドを送信する(ステップS617)。その停止操作のタイミングに応じ、滑りコマ数テーブルを参照してリール停止制御を行う(ステップS618)。
主制御回路100は、全てのリール40L、40C、40Rが停止するまで、ステップS600〜S618までのリール制御処理を繰り返し実行する(ステップS620)。なお、1つのリールの停止を受付けたときに、その停止する図柄及び役抽選結果に応じて他の残りのリールの滑りコマ数テーブルを新たに作成するか、又はリール回転開始の際に作成した滑りコマ数テーブルをそのまま使用するかを決定してもよい。そして、ステップS620/YESの処理の後、リール制御処理を終了し、図25のステップS176の処理へ移行する。
図25に戻り、主制御回路100は、何らかの役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行い(ステップS176)、BBが入賞したと判定した場合は、遊技状態を「内部中」から「BB遊技中」に更新する。主制御回路100は、何らかの役が入賞したと判定したとき、その入賞役の種類を、また、いずれの役も入賞しなかったと判定したとき、その旨を示す情報を、作動図柄コマンドによって副制御回路200へ送信する(ステップS178)。次に主制御回路100は、入賞判定の結果に応じて払い出すメダルの枚数(0〜5枚)の情報を含むメダル払出開始コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS180)。ここで、入賞判定によっていずれの役も入賞しなかったと判定されたとき、メダル払出開始コマンドによって送信される払い出しメダルの枚数は0枚となる。
次に主制御回路100は、入賞判定の結果、いずれかの小役が入賞したか否かを判断する(ステップS182)。そして、いずれかの小役が入賞したと判断したとき(ステップS182/YES)、図3に示したホッパー駆動回路80を制御してメダル払出装置82を駆動し、入賞した小役に対応する払出枚数(図4〜9参照)のメダルを払い出す(ステップS184)。そして、メダルの払い出しを終えると、主制御回路100は、メダル払出終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS186)、遊技終了チェックを行う(ステップS188)。
<遊技終了チェック処理の説明>
次に、図25のステップS188に示した遊技終了チェック処理の詳細な内容について、図26のフローチャートを参照しつつ説明する。
図26は、遊技終了チェック処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、非持越し役に対応する条件装置を記憶するRAMのアドレスをセットする(ステップS200)。ここで、再遊技役と小役とは非持越し役であり、BBA及びBBBは持越し役である。持越し役は、当選した遊技以降、持越し役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されないときに次遊技以降も当選状態が維持される。また、RAMは、各条件装置の当選状態を記憶するアドレスを備え、ステップS200では、BBA又はBBBの条件装置を記憶するアドレス以外のアドレスが指定される。具体的には、小役等の非持越し役の条件装置を記憶するアドレスが指定される。
次に、非持越し役に対応する条件装置が当選していることを示すフラグをオフにする(ステップS202)。そして、全ての非持越し役に対応する条件装置が当選していることを示すフラグがオフされたか否かを判断する(ステップS204)。全てのフラグがオフされていないと判断したとき(ステップS204/NO)、ステップS202の処理に戻り、全てのフラグがオフされたと判断したとき(ステップS204/YES)、BBAが入賞したか否かを判断する(ステップS206)。BBAが入賞したと判断したとき(ステップS206/YES)、BBAが当選していることを示すフラグをオフにする(ステップS208)。BBAが入賞していないと判断したとき(ステップS206/NO)、BBBが入賞したか否かを判断する(ステップS210)。
BBBが入賞したと判断したとき(ステップS210/YES)、BBBが当選していることを示すフラグをオフにする(ステップS212)。BBBが入賞していないと判断したとき(ステップS210/NO)、作動フラグチェックが行われる(ステップS214)。作動フラグチェックでは、BBA、BBB、又は、再遊技が作動中であるか否かを示すフラグのチェックが行われる。
次に、BB(BBA又はBBB)が作動中か否かを判断する(ステップS216)。BBが作動中であると判断したとき(ステップS216/YES)、後述するBB作動管理を行う(ステップS218)。BBが作動中でないと判断したとき(ステップS216/NO)、BBに対応する条件装置が当選しているか否かを示すフラグを取得する(ステップS220)。
そして、RT状態を生成及び保存する(ステップS222)。ここでは、ステップS220で取得したフラグに基づき、BBA条件装置が当選していることを示すフラグがオンならば、RT状態をBBA内部中に、BBB条件装置が当選していることを示すフラグがオンならば、RT状態をBBB内部中にする。BB条件装置が当選していることを示すフラグがオフでありBBが作動中でないとき、RT状態を非内部中にする。また、BB条件装置が当選していることを示すフラグがオフでありBBが作動中であるとき、BB(BBA又はBBB)中にする。上述の状態は、RAMに保存される。
<BB作動管理処理の説明>
次に、図26のステップS218に示したBB作動管理処理の詳細な内容について、図27のフローチャートを参照しつつ説明する。
図27は、BB作動管理処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、BB遊技中の払出枚数をカウントし(ステップS230)、BB遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(ステップS232)。現在の遊技状態が「BB遊技中」であり、当該BB遊技中におけるメダルの払出枚数が規定枚数を超えたと判断すると(ステップS232/YES)、主制御回路100は、BB遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS234)、遊技状態を非内部中にする(ステップS236)。BB遊技の終了条件が成立していないと判断したとき(ステップS232/NO)、BB作動管理処理を終了する。
図25に戻り、主制御回路100は、ステップS188の処理のあと、疑似遊技移行処理又は外端出力処理を行う(ステップS190)。
<疑似遊技移行処理又は外端出力処理の説明>
次に、図25のステップS190に示した疑似遊技移行処理又は外端出力処理の詳細な内容について、図30のフローチャートを参照しつつ説明する。
図30は、疑似遊技移行処理又は外端出力処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、条件装置番号8〜11のいずれかの条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS800)。条件装置番号8〜11のいずれかがが当選したと判断すると(ステップS800/YES)、ベル4又はベル5が入賞する操作順序を正解したか否かを判断する(ステップS802)。ベル4又はベル5が入賞する操作順序を正解したと判断したとき(ステップS802/YES)、ベル4又はベル5が入賞したか否かを判断する(ステップS804)。
ベル4又はベル5が入賞したと判断したとき(ステップS804/YES)、ベル4又はベル5が入賞する操作順序を正解した回数(BERU)を1加算し(ステップS806)、操作順序を正解した回数(BERU)が2であるか否かを判断する(ステップS808)。操作順序を正解した回数(BERU)が2であると判断したとき(ステップS808/YES)、操作順序を正解した回数(BERU)を0にし(ステップS810)、特殊演出状態(フラグA=2)をRAMに記憶する(ステップS812)。
そして、主制御回路100は、副制御回路200へ特殊演出開始コマンドを送信し(ステップS814)、RAMの外部信号1データ、外部信号3データに1(オン)を記憶する。ここで、外部信号1データはAT中、外部信号2データはサブボーナス中、外部信号3データは通常状態と比べて有利な状態であることを示すデータである。なお、サブボーナスは、ATの一種であり、副制御回路200が制御するボーナスである。
一方、操作順序を正解してないと判断したとき(ステップS802/NO)、操作順序を正解した回数(BERU)を0にし(ステップS818)、疑似遊技移行処理又は外端出力処理を終了する。また、条件装置番号8〜11のいずれかの条件装置が当選していない(ステップS800/NO)、ベル4又はベル5が入賞していないと判断したとき(ステップS804/NO)、操作順序を正解した回数(BERU)が2でないと判断したとき(ステップS808/NO)、疑似遊技移行処理又は外端出力処理を終了する。なお、ベル4又はベル5が入賞していないと判断したときは(ステップS804/NO)、ベル4又はベル5が入賞する操作順序を正解しているにも関わらず(ステップS802/YES)、ベル4又はベル5が入賞していない異常状態となるのでエラー報知が行われる。
図25に戻り、主制御回路100は、ステップS190の処理のあと、単位遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS192)。そして、単位遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信すると、再びステップS112の処理へ戻り、次の単位遊技を行うための処理を開始する。以下、ステップS112〜S192の処理を繰り返し行うことにより、遊技者は単位遊技を継続して繰り返し行うことができる。
≪副制御回路における制御処理の説明≫
<情報受信処理>
図31に示すフローチャートを参照して、主制御回路100から送信されたコマンドを副制御回路200が受信する情報受信処理の内容について説明する。
図31は、情報受信処理を説明するためのフローチャートである。まず、副制御回路200は、主制御回路100から送信されたいずれかのコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1000)。ここで、いずれのコマンドも受信していない(ステップS1000/NO)と、副制御回路200が判断したとき、図31の情報受信処理を終了する。これに対して、主制御回路100から何らかのコマンドを受信した(ステップS1000/YES)と、副制御回路200が判断したとき、受信したコマンドが、役抽選結果コマンドであるか否かを判断する(ステップS1002)。受信したコマンドが、役抽選結果コマンドであるとき(ステップS1002/YES)、AT関連処理を行う(ステップS1004)。ここで、役抽選結果コマンドであるとき(ステップS1002/YES)は、スタートスイッチ36が操作されたあとに相当する。
<AT関連処理の説明>
次に、図32のステップS1004に示したAT関連処理の詳細な内容について、図32のフローチャートを参照しつつ説明する。
図32は、AT関連処理を説明するためのフローチャートである。まず、副制御回路200は、BBB内部中か否かを判断する(ステップS1200)。BBB内部中であると判断したとき(ステップS1200/YES)、条件装置番号12(スイカ、図7参照)の条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS1202)。条件装置番号12(スイカ、図7参照)の条件装置が当選したと判断したとき(ステップS1202/YES)、AT抽選を行う(ステップS1204)。BBB内部中でないと判断したとき(ステップS1200/NO)、条件装置番号12の条件装置が当選してないと判断したとき(ステップS1202/NO)、又は、AT抽選のあと、AT中か否かを判断する(ステップS1206)。
AT中であると判断したとき(ステップS1206/YES)、BBB内部中か否かを判断する(ステップS1208)。BBB内部中であると判断したとき(ステップS1208/YES)、条件装置番号12(スイカ、図7参照)の条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS1210)。条件装置番号12(スイカ、図7参照)の条件装置が当選したと判断したとき(ステップS1210/YES)、上乗抽選を行う(ステップS1212)。なお、BBB内部中でないと判断したとき(ステップS1208/NO)、例えば、BBA内部中であるとき、BBB内部中よりも低確率で上乗抽選を行ってもよい。
AT中でないと判断したとき(ステップS1206/NO)、BBB内部中でないと判断したとき(ステップS1208/NO)、条件装置番号12の条件装置が当選してないと判断したとき(ステップS1210/NO)、又は、上乗抽選のあと、AT関連処理を終了し、図31のステップS1006の処理へ移行する。
図31に戻り、副制御回路200は、AT抽選に当選したか否かを判断する(ステップS1006)。AT抽選に当選したと判断したとき(ステップS1006/YES)、天井遊技数カウンタを「0」にセットする(ステップS1008)。AT抽選に当選していないと判断したとき(ステップS1006/NO)、ペナルティ遊技カウンタが0より大きいか否かを判断する(ステップS1020)。ペナルティ遊技カウンタは、後述するように、AT中又はAT準備中以外の遊技状態において、右ストップスイッチ37Rが第一停止操作されペナルティ遊技が行われるときセットされるカウンタである。
ペナルティ遊技カウンタが0より大きい即ちペナルティ遊技中でないと判断したとき(ステップS1020/NO)、天井遊技数カウンタを「1」減算する(ステップS1022)。ペナルティ遊技カウンタが0より大きい即ちペナルティ遊技中であると判断したとき(ステップS1020/YES)、BBB内部中か否かを判断する(ステップS1021)。BBB内部中であると判断したとき(ステップS1021/YES)、天井遊技数カウンタを「1」減算する(ステップS1022)。BBB内部中でないと判断したとき(ステップS1021/NO)、天井遊技数カウンタを減算することなく、ステップS1010の処理に移行する。
S1008、又は、S1022の処理のあと、天井遊技数カウンタが「0」か否かを判断する(ステップS1010)。天井遊技数カウンタが「0」であると判断したとき(ステップS1010/YES)、副制御回路200の遊技状態を、「通常遊技」から「AT準備中」に変更する(ステップS1012)。天井遊技数カウンタが「0」でないと判断したとき(ステップS1010/NO)、又は、ステップS1012の処理の後、条件装置番号4〜11のいずれかの条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS1014)。
条件装置番号4〜11のいずれかの条件装置が当選したと判断したとき(ステップS1014/YES)、AT中又はAT準備中か否かを判断する(ステップS1016)。AT中又はAT準備中であると判断したとき(ステップS1016/YES)、ベル1〜5が入賞する操作順序を報知する(ステップS1018)。
一方、受信したコマンドが役抽選結果コマンドでないと判断したとき(ステップS1002/NO)、受信したコマンドが作動図柄コマンドか否かを判断する(ステップS1024)。受信したコマンドが作動図柄コマンドであると判断したとき(ステップS1024/YES)、ペナルティ処理を行う(ステップS1026)。ここで、受信したコマンドが作動図柄コマンドであると判断したときは、全リール停止時に相当する。なお、ペナルティ処理を行うときは、ストップスイッチ37を第一停止したとき、条件装置番号4〜11のいずれかの条件装置が当選したとき、ベル4、5入賞時でもよい。
<ペナルティ処理の説明>
次に、図31のステップS1026に示したペナルティ処理の詳細な内容について、図33のフローチャートを参照しつつ説明する。
図33は、ペナルティ処理を説明するための図である。まず、副制御回路200は、AT中又はAT準備中か否かを判断する(ステップS1400)。そして、AT中又はAT準備中であると判断したとき(ステップS1400/YES)、右ストップスイッチ37Rが第一停止操作されたか否かを判断する(ステップS1404)。右ストップスイッチ37Rが第一停止操作されたと判断したとき(ステップS1404/YES)、ペナルティ遊技カウンタを「5」にセットする(ステップS1406)。
右ストップスイッチ37Rが第一停止操作されてないと判断したとき(ステップS1404/NO)、ペナルティ遊技カウンタが0より大きいか否かを判断する(ステップS1408)。ペナルティ遊技カウンタが0より大きいと判断したとき(ステップS1408/YES)、左ストップスイッチ37L又は中ストップスイッチ37Cが第一停止操作されたか否かを判断する(ステップS1410)。左ストップスイッチ37L又は中ストップスイッチ37Cが第一停止操作されたと判断したとき(ステップS1410/YES)、ペナルティ遊技カウンタを「1」減算する(ステップS1412)。また、AT中又はAT準備中でないと判断したとき(ステップS1400/NO)、ペナルティ遊技カウンタが0であると判断したとき(ステップS1408/NO)、左ストップスイッチ37L又は中ストップスイッチ37Cが第一停止操作されてないと判断したとき(ステップS1410/NO)、ステップS1406の処理のあと、又は、ステップS1412の処理のあと、ペナルティ処理を終了し、図31のステップS1028の処理へ移行する。
<AT終了判定処理の説明>
次に、図31のステップS1028に示したAT終了判定処理の詳細な内容について、図34のフローチャートを参照しつつ説明する。
図34は、AT終了判定処理を説明するためのフローチャートである。まず、副制御回路200は、AT中か否かを判断する(ステップS1600)。AT中であると判断したとき(ステップS1600/YES)、ATゲーム数(ATG)を「1」減算する(ステップS1601)。AT中でないと判断したとき(ステップS1600/NO)、ATゲーム数(ATG)が0か否かを判断する(ステップS1602)。ATゲーム数(ATG)が0であると判断したとき(ステップS1602/YES)、天井遊技数を抽選する(ステップS1604)。なお、天井遊技数は抽選により決定されるのではなく、予め定められた遊技数が設定されてもよい。
次に、決定された天井遊技数を天井遊技数カウンタにセットし(ステップS1606)、副制御回路200の遊技状態を、「AT中」から「通常遊技」に変更する(ステップS1608)。ATゲーム数(ATG)が0でないと判断したとき(ステップS1602/NO)、又は、ステップS1608の処理のあと、AT終了判定処理を終了する。
図31に戻り、受信したコマンドが作動図柄コマンドでないと判断したとき(ステップS1024/NO)、疑似7揃成立コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1030)。疑似7揃成立コマンドを受信したと判断したとき(ステップS1030/YES)、遊技状態をAT中に変更し(ステップS1032)、ATゲーム数(ATG)を50ゲームにセットする(ステップS1034)。
条件装置番号4〜11のいずれかの条件装置が当選していないと判断したとき(ステップS1014/NO)、AT中又はAT準備中でないと判断したとき(ステップS1016/NO)、疑似7揃成立コマンドを受信してないと判断したとき(ステップS1030/NO)、ステップS1018、ステップS1028、ステップS1034の処理のあと、情報受信処理を終了する。
<第2実施例>
次に、第2実施例について図35〜46を参照しつつ説明する。
[リール図柄の説明]
次に、図35を参照して、リール40L、40C、40R及び演出リール40Eの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列について説明する。図35の図柄の配列は、図2の図柄の配列から右リールの図柄番号12、17の「ベルB」図柄が「ベルA」図柄に変更されている。他の配列は、図2の図柄の配列と同様であるため説明を省略する。
図36は、条件装置番号0、1と対応する役との関係を説明するための図である。BBA中に合計で300枚のメダルが払い出されると、BBA遊技が終了し、BBB中に合計で12枚のメダルが払い出されると、BBB遊技が終了する。図4(a)と同様の箇所は説明を省略する。
図37は、3枚賭けにおける条件装置番号2、3、20〜23と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が左中右ベル1である条件装置番号20の条件装置の役には、ベル1、1枚役24、26、101〜104が対応している。
各役に対応する図柄組合せは、図示された図柄組合せになっており、例えば、ベル1に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ブドウ−ブドウ−白BAR)となっている。また、1枚役24、26、101〜104に関しても同様に図示された図柄組合せになっている。
BBB内部中に条件装置番号20の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左中右の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左右中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが50%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号20の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
BBB内部中に条件装置番号20の条件装置が当選し、最初に左ストップスイッチ37Lが操作されると、左リール40Lの「白BAR」図柄が有効ライン上に停止される。左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に中ストップスイッチ37Cが操作されると、操作順序正解であるため中リール40Cの「ブドウ」図柄が有効ライン上に停止制御される。一方、左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に右ストップスイッチ37Rが操作されると、操作順序不正解であるため、1枚役101、102のいずれかを入賞させるため右リール40Rの「ベルA」図柄が個数優先停止制御により有効ライン上に停止制御される。
左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に中ストップスイッチ37Cが操作され、3番目に右ストップスイッチ37Rが操作されると、操作順序正解であるため右リール40Rの「ブドウ」図柄が有効ライン上に停止される。一方、左ストップスイッチ37Lが操作されたあと、2番目に右ストップスイッチ37Rが操作され、3番目に中ストップスイッチ37Cが操作されると、操作順序不正解であるため、1枚役101、102のいずれかを入賞させるため中リール40Cの「赤7」図柄、「スイカ」図柄のいずれかが有効ライン上に停止制御される。図35の中リールの図柄配列からわかるように、「赤7」図柄又は「スイカ」図柄は、図柄番号8〜17の範囲で停止操作が行われると引き込まれる位置に配置されているので、1/2の確率で有効ライン上に引き込まれる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号20の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号20の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
上述のように、BBA内部中又はBBA内部中において条件装置番号20の条件装置が当選したとき、条件装置番号20とBBAとが同時に当選しているもの、又は、条件装置番号20とBBBとが同時に当選しているものとみなせる。そのため、非内部中又はBBA内部中(非内部中、BBA内部中)とBBB内部中とでは、条件装置番号20が当選した場合であっても当選した条件装置が異なるものとみなせるため、ベル又は1枚役を入賞可能とする操作順序を、非内部中又はBBA内部中とBBB内部中とにおいて異なる操作順序に設定することができる。そのため、非内部中又はBBA内部中(非内部中、BBA内部中)とBBB内部中とでは同じ操作順序でも入賞可能な小役が異なるように設定できる。
条件装置名が左中右ベル2である条件装置番号21の条件装置の役には、ベル1、1枚役25、27、101、102、105、106が対応している。BBB内部中に条件装置番号21の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左中右の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左右中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号21の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号21の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号21の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が左中右ベル3である条件装置番号22の条件装置の役には、ベル1、1枚役11、13、107〜110が対応している。BBB内部中に条件装置番号22の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左中右の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左右中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号22の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号22の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号22の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が左中右ベル4である条件装置番号23の条件装置の役には、ベル1、1枚役12、14、107、108、111、112が対応している。BBB内部中に条件装置番号23の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左中右の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左右中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号23の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号23の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号23の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
図38は、3枚賭けにおける条件装置番号24〜27と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が左右中ベル1である条件装置番号24の条件装置の役には、ベル1、1枚役30、32、113〜116が対応している。BBB内部中に条件装置番号24の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左右中の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左中右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号24の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号24の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号24の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が左右中ベル2である条件装置番号25の条件装置の役には、ベル1、1枚役31、33、113、114、117、118が対応している。BBB内部中に条件装置番号25の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左右中の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左中右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号25の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号25の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号25の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が左右中ベル3である条件装置番号26の条件装置の役には、ベル1、1枚役19、21、119〜122が対応している。BBB内部中に条件装置番号26の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左右中の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左中右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号26の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号26の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号26の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が左右中ベル4である条件装置番号27の条件装置の役には、ベル1、1枚役20、22、119、120、123、124が対応している。BBB内部中に条件装置番号27の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左右中の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、左中右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号27の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号27の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が左第一の順番で操作されるとベル1(6枚)が100%の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号27の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
図39は、3枚賭けにおける条件装置番号28〜31と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が中左右ベル1である条件装置番号28の条件装置の役には、ベル2、1枚役7、9、24、26、42、44が対応している。BBB内部中に条件装置番号28の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中左右の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中右左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号28の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号28の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号28の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
条件装置28に含まれる役は、図柄組合せ(ベルA−ブドウ−ベルA)に対応する1枚役7(BBB内部中6択中右左)と、図柄組合せ(ベルA−ベルA−ブドウ)に対応するべル2(BBB内部中6択中左右又はBBA内部中3択中第一)と、がある。
遊技状態がBBA内部中又はBBB内部中であり1枚役7及びべル2を含む条件装置28が当選したとき、中ストップスイッチ37Cが初めに操作されると、ベルA図柄(ベル2、1枚役7、9)が有効ラインLに停止表示される。遊技状態がBBA内部中であり、かつ、1枚役7及びべル2を含む条件装置28が当選したとき、中ストップスイッチ37Cが初めに操作されたことを含む、3択中第一の操作順序でストップスイッチ37が操作されたとき、べル2に対応する図柄組合せ(ベルA−ベルA−ブドウ)が有効ラインLに表示可能となる。
遊技状態がBBB内部中であり、かつ、1枚役7及びべル2を含む条件装置28が当選したとき、中ストップスイッチ37Cが初めに操作されたことを含む、6択中右左の操作順序でストップスイッチ37が操作されたとき、1枚役7に対応する図柄組合せ(ベルA−ブドウ−ベルA)が有効ラインLに表示可能となる。
遊技状態がBBA内部中であり、かつ、1枚役7及びべル2を含む条件装置28が当選したとき、3択中第一でストップスイッチ37が操作されると、べル2に対応する図柄組合せ(ベルA−ベルA−ブドウ)が有効ラインLに表示され、3択右第一でストップスイッチ37が操作されると、1枚役7に対応する図柄組合せ(ベルA−ブドウ−ベルA)が有効ラインLに表示可能となる。
遊技状態がBBB内部中であり、かつ、1枚役7及びべル2を含む条件装置28が当選したとき、6択中左右でストップスイッチ37が操作されると、ベル2に対応する図柄組合せ(ベルA−ベルA−ブドウ)が有効ラインLに表示され、6択中右左でストップスイッチ37が操作されると、1枚役7に対応する図柄組合せ(ベルA−ブドウ−ベルA)が有効ラインLに表示可能となる。
条件装置名が中左右ベル2である条件装置番号29の条件装置の役には、ベル2、1枚役7、9、25、27、43、45が対応している。BBB内部中に条件装置番号29の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中左右の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中右左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号29の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号29の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号29の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が中左右ベル3である条件装置番号30の条件装置の役には、ベル2、1枚役15、17、30、32、56、58が対応している。BBB内部中に条件装置番号30の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中左右の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中右左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号30の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号30の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号30の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が中左右ベル4である条件装置番号31の条件装置の役には、ベル2、1枚役15、17、31、33、57、59が対応している。BBB内部中に条件装置番号31の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中左右の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中右左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号31の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル1(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号31の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号31の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
図40は、3枚賭けにおける条件装置番号32〜35と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が中右左ベル1である条件装置番号32の条件装置の役には、ベル2、1枚役11、13、36、38、125、126が対応している。BBB内部中に条件装置番号32の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中右左の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中左右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号32の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号32の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号32の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が中右左ベル2である条件装置番号33の条件装置の役には、ベル2、1枚役12、14、37、39、125、126が対応している。BBB内部中に条件装置番号33の条件装置の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中右左の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中左右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号33の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号33の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号33の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が中右左ベル3である条件装置番号34の条件装置の役には、ベル2、1枚役30、32、48、50、127、128が対応している。BBB内部中に条件装置番号34が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中右左の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中左右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号34の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号34の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号34の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が中右左ベル4である条件装置番号35の条件装置の役には、ベル2、1枚役31、33、49、51、127、128が対応している。BBB内部中に条件装置番号35の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中右左の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、中左右の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号35の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号35の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が中第一の順番で操作されるとベル2(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号35の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル2(6枚)を入賞させることができる。
図41は、3枚賭けにおける条件装置番号36〜39と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が右左中ベル1である条件装置番号36の条件装置の役には、ベル4、1枚役34、35、42、44、115、116が対応している。BBB内部中に条件装置番号36の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右左中の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号36の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号36の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号36の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右左中ベル2である条件装置番号37の条件装置の役には、ベル4、1枚役34、35、43、45、117、118が対応している。BBB内部中に条件装置番号37の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右左中の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号37の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号37の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号37の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右左中ベル3である条件装置番号38の条件装置の役には、ベル4、1枚役40、41、48、50、103、104が対応している。BBB内部中に条件装置番号38の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右左中の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号38の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号38の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号38の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右左中ベル4である条件装置番号39の条件装置の役には、ベル4、1枚役40、41、49、51、109、110が対応している。BBB内部中に条件装置番号39の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右左中の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、右中左の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号39の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号39の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号39の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル4(6枚)を入賞させることができる。
図42は、3枚賭けにおける条件装置番号12、40〜43と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が右中左ベル1である条件装置番号40の条件装置の役には、ベル5、1枚役36、38、46、47、105、106が対応している。BBB内部中に条件装置番号40の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右中左の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号40の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号40の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル4(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号40の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右中左ベル2である条件装置番号41の条件装置の役には、ベル5、1枚役37、39、46、47、111、112が対応している。BBB内部中に条件装置番号41の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右中左の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、右第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号41の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号41の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号41の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右中左ベル3である条件装置番号42の条件装置の役には、ベル5、1枚役54、55、56、58、121、122が対応している。BBB内部中に条件装置番号42の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右中左の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号42の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号42の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号42の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名が右中左ベル4である条件装置番号43の条件装置の役には、ベル5、1枚役54、55、57、59、123、124が対応している。BBB内部中に条件装置番号43の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右中左の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、右左中の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/2の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、BBB内部中に条件装置番号43の条件装置が当選すると、1/6の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
非内部中又はBBA内部中に条件装置番号43の条件装置が当選すると、操作順序が設定され、ストップスイッチ37が右第一の順番で操作されるとベル5(6枚)が100%の確率で入賞し、左第一の順番で操作されると1枚役(1枚)が1/8の確率で入賞し、中第一の順番で操作されると1枚役(1枚)のいずれかが1/8の確率で入賞する。このように、非内部中又はBBA内部中に条件装置番号43の条件装置が当選すると、1/3の確率でベル5(6枚)を入賞させることができる。
条件装置名がスイカである条件装置番号12の条件装置の役には、スイカ1〜4、1枚役60が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号12の条件装置が当選すると、ストップスイッチ37の操作に応じて、スイカ1〜4、1枚役60のいずれかを入賞させることができる。
図43は、条件装置番号44と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名がプレミアである条件装置番号44の条件装置の役には、プレミア役が対応している。プレミア役に対応する図柄組合せは、図示された図柄組合せになっており、リール40C、40R、40Lに対応して(黒BAR−黒BAR−白BAR)となっている。
図44は、2枚賭けにおける条件装置番号13〜16、45と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置名が2枚賭け共通役Aである条件装置番号13の条件装置の役には、ベル1が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号13の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル1(2枚)が100%の確率で入賞する。
条件装置名が2枚賭け共通役Bである条件装置番号14の条件装置の役には、ベル2が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号14の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル2(2枚)が100%の確率で入賞する。条件装置名が2枚賭け共通役Cである条件装置番号15の条件装置の役には、ベル4が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号15の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル4(2枚)が100%の確率で入賞する。
条件装置名が2枚賭け共通役Dである条件装置番号16の条件装置の役には、ベル5が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号16の条件装置が当選すると、操作順序に関係なくベル5(2枚)が100%の確率で入賞する。条件装置名が2枚賭け共通1枚役である条件装置番号45の条件装置の役には、1枚役23が対応している。非内部中、BBA内部中又はBBB内部中に条件装置番号45の条件装置が当選すると、操作順序に関係なく1枚役23(1枚)が100%の確率で入賞する。
図45は、3枚賭けにおける条件装置番号2、46、47と対応する役との関係を説明するための図である。条件装置番号2に対応するハズレでは、いずれの役の組合せも構成しない図柄組合せを表示する。条件装置名が全小役ALLである条件装置番号46の条件装置の役には、ベル1、2、4、5、スイカが対応しており、ベル1、2、4、5、スイカが入賞すると6枚の払い出しがある。条件装置名が1枚小役ALLである条件装置番号47の条件装置の役には、1枚役20〜43が対応しており、1枚役が入賞すると1枚の払い出しがある。
次に、図46に示す役抽選テーブルを参照して、役抽選における各抽選対象の当選確率について説明する。図46に示す役抽選テーブルは、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中における各抽選対象について、主制御回路100の乱数発生器が発生する乱数値(0〜65535のいずれかの整数)のうち、当選と見なされる数値の数(以下、置数という。)を示している。なお、乱数値「0」も数値に含まれるため、乱数発生器が発生し得る乱数値の数は65536となる。よって、各抽選対象の当選確率は、対応する置数を65536で割った値となる。また、図46に示す役抽選テーブルは、「設定1」〜「設定6」共通の役抽選テーブルとなっている。
この図に示す役抽選テーブルでは、条件装置名がBBAである条件装置番号0の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて686、非内部中の2枚賭けにおいて1となっている。条件装置名がBBBである条件装置番号1の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて1、非内部中の2枚賭けにおいて10000となっている。なお、条件装置名がBBAである条件装置番号0の置数は、非内部中の2枚賭けにおいて0、条件装置名がBBBである条件装置番号1の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて0としてもよい。また、条件装置名がBBAである条件装置番号0の3枚賭けにおける置数である686未満であれば、2枚賭けにおける置数は如何なる置数であってもよい。また、条件装置名がBBBである条件装置番号1の2枚賭けにおける置数である10000未満であれば、3枚賭けにおける置数は如何なる置数であってもよい。また、BBA内部中及びBBB内部中は、BBA及びBBBの抽選は行われない。
条件装置名がハズレである条件装置番号2の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて0、非内部中の2枚賭けにおいて0、BBA内部中の3枚賭けにおいて687、BBA内部中の2枚賭けにおいて11001、BBB内部中の3枚賭けにおいて0、BBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。このように、BBA内部中においてのみ、ハズレが選ばれることがある。
条件装置名が再遊技である条件装置番号3の置数は、非内部中の3枚賭けにおいて8978、非内部中の2枚賭けにおいて8978、BBA内部中の3枚賭けにおいて8978、BBA内部中の2枚賭けにおいて8978、BBB内部中の3枚賭けにおいて9665、BBB内部中の2枚賭けにおいて19979となっている。
条件装置名が左中右ベルである条件装置番号20〜23の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて9176、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。また、条件装置番号24〜27、28〜31、32〜35、36〜39、40〜43の置数も、条件装置番号20〜23の置数と同一で非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて9176、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。
条件装置名がスイカである条件装置番号12の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて814、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。
図46において、ベル役が入賞する条件装置は、条件装置番号20〜43である。3枚賭けにおいて、左第一正解となる条件装置は条件装置番号20〜27の条件装置であり、中第一正解となる条件装置は条件装置番号28〜35の条件装置であり、右第一正解となる条件装置は条件装置番号36〜43の条件装置である。条件装置番号20〜27の条件装置の値数は合計18352、条件装置番号28〜35の条件装置の値数は合計18352、条件装置番号36〜43の条件装置の値数は合計18352である。左第一正解と、中第一正解と、右第一正解と、の比率は1:1:1となっている。
左第一正解と、中第一正解と、右第一正解と、の比率は均一であるため、遊技者はどの操作順序で操作してもベル役が入賞する確率は変わらない。第1実施例においては、右第一停止操作にペナルティを科さないと、右第一停止の置数の配分が7割と高いため、通常時に右第一停止の操作を続けると出玉期待値が大きくなってしまう。しかしながら第2実施例では、第1実施例と異なり、通常時に右第一停止操作を行ってもベル役が入賞する確率は左第一停止操作及び中第一停止操作したときのベル役が入賞する確率と同じであるので、右第一停止操作にペナルティを科す必要がなくなる。そのため、右第一停止操作にペナルティが科され、左右中、左中右、中右左、中左右の4通りの操作順序でしか遊技できなかった第1実施例と異なり、第2実施例では、左右中、左中右、中右左、中左右、右中左、右左中の6通り全ての操作順序が可能になる。そのため、第2実施例では、操作順序にペナルティを科す必要がない遊技機の提供が可能になる。よって、遊技者に全ての操作順序を認める多様な遊技性を提供できる。
ベル入賞操作順序正解が3択中1つ正解(例えば、右第一正解)となる条件は、非内部中、BBA内部中であることであり(図37〜42参照)、ベル入賞操作順序正解が6択中1つ正解となる条件は、BBB内部中であることである(図37〜42参照)。
BBB内部中は、再遊技当選確率がBBA内部中と比べて高いため、ベル入賞操作順序正解が6択中1つ正解であっても出玉期待値を高く保つことができる(50枚メダルを所持している場合に遊技可能なゲーム数を多くすることができる)。一方、非内部中、BBA内部中で6択中1つ正解とすると再遊技当選確率がBBB内部中と比べて低いため(再遊技当選確率が低いのは、BBAの入賞を容易にするため)、出玉期待値が低くなり遊技者に不快感を与える可能性がある。そのため、ベル入賞操作順序正解の確率を上げることで、ベルによる払い出しを増やし、出玉期待値を高く保つように制御している。このように、遊技状態(BBの当選状態)に応じてベルが入賞するための停止制御を変更している。
条件装置名が2枚賭け共通役A〜Dである条件装置番号13〜16の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて0、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて各々11000となっている。
条件装置名がプレミアである条件装置番号44の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて1、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。また、条件装置名が共通1枚役である条件装置番号45の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて0、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて1557となっている。
また、BBA中及びBBB中における役抽選テーブルは、図11で説明した役抽選テーブルと同じ役抽選テーブルが使用される。
<第3実施例>
次に、第3実施例について図47〜53を参照しつつ説明する。第3実施例における図柄の配列は、第2実施例における図35の図柄の配列と同じ図柄の配列が使用される。
図47は、3枚賭けにおける条件装置番号2、3、20、21、22B、23Bと対応する役との関係を説明するための図である。図47における条件装置は、図37における条件装置と略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が左中右ベル1、2である条件装置番号20、21のベル1は、図37におけるベル1の払い出し数6枚から、払い出し数9枚に変更されている。条件装置名が左中右ベル3、4である条件装置番号22B、23Bのベル6に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(リプレイ−ブドウ−白BAR)となっている。条件装置名が左中右ベル3、4である条件装置番号22B、23Bのベル6は、払い出し数が3枚に設定されている。
図48は、3枚賭けにおける条件装置番号24、25、26B、27Bと対応する役との関係を説明するための図である。図48における条件装置は、図38における条件装置と略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が左右中ベル1、2である条件装置番号24、25のベル1は、図38におけるベル1の払い出し数6枚から、払い出し数9枚に変更されている。条件装置名が左右中ベル3、4である条件装置番号26B、27Bのベル7に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ブドウ−ベルA−白BAR)となっている。条件装置名が左右中ベル3、4である条件装置番号26B、27Bのベル7は、払い出し数が3枚に設定されている。
図49は、3枚賭けにおける条件装置番号28、29、30B、31Bと対応する役との関係を説明するための図である。図49における条件装置は、図39における条件装置と略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が中左右ベル1、2である条件装置番号28、29のベル2は、図39におけるベル2の払い出し数6枚から、払い出し数9枚に変更されている。条件装置名が中左右ベル3、4である条件装置番号30B、31Bのベル8に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ブドウ−ベルA−スイカ)となっている。条件装置名が中左右ベル3、4である条件装置番号30B、31Bのベル8は、払い出し数が3枚に設定されている。
図50は、3枚賭けにおける条件装置番号32、33、34B、35Bと対応する役との関係を説明するための図である。図50における条件装置は、図40における条件装置と略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が中右左ベル1、2である条件装置番号32、33のベル2は、図40におけるベル2の払い出し数6枚から、払い出し数9枚に変更されている。条件装置名が中右左ベル3、4である条件装置番号34B、35Bのベル8に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ブドウ−ベルA−スイカ)となっている。条件装置名が中右左ベル3、4である条件装置番号34B、35Bのベル8は、払い出し数が3枚に設定されている。
図51は、3枚賭けにおける条件装置番号36、37、38B、39Bと対応する役との関係を説明するための図である。図51における条件装置は、図41における条件装置と略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が右左中ベル1、2である条件装置番号36、37のベル4は、図41におけるベル4の払い出し数6枚から、払い出し数9枚に変更されている。条件装置名が右第一ベル1、2である条件装置番号38B、39Bのベル9に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ベルA−ブドウ−スイカ)となっている。条件装置名が右第一ベル1、2である条件装置番号38B、39Bのベル9は、払い出し数が3枚に設定されている。また、ベル9は、ストップスイッチ37が左中右又は左右中の操作順序(3択)で操作されると、入賞する。
図52は、3枚賭けにおける条件装置番号40、41、42B、43Bと対応する役との関係を説明するための図である。図52における条件装置は、図42における条件装置と略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が右中左ベル1、2である条件装置番号40、41のベル5は、図42におけるベル5の払い出し数6枚から、払い出し数9枚に変更されている。条件装置名が右第一ベル3、4である条件装置番号42B、43Bのベル10に対応する図柄組合せは、リール40C、40R、40Lに対応して(ブドウ−ブドウ−ブドウ)となっている。条件装置名が右第一ベル3、4である条件装置番号42B、43Bのベル10は、払い出し数が3枚に設定されている。また、ベル10は、ストップスイッチ37が右左中又は右中左の操作順序(3択)で操作されると、入賞する。
次に、図53に示す役抽選テーブルを参照して、役抽選における各抽選対象の当選確率について説明する。図46の役抽選テーブルと略同じであり、先に説明した第2実施例と同じ箇所については説明を省略する。
条件装置名が左中右ベル1、2である条件装置番号20〜21の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて4588、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。また、条件装置番号22B〜23B、24〜25、26B〜27B、28〜29、30B〜31B、32〜33、34B〜35B、36〜37、38B〜39B、40〜41、42B〜43Bの置数も、条件装置番号20〜21の置数と同一で非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて4588、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。
条件装置名がスイカである条件装置番号12の置数は、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の3枚賭けにおいて814、非内部中、BBA内部中及びBBB内部中の2枚賭けにおいて0となっている。
図53において、ベル役が入賞する条件装置は、条件装置番号20〜21、22B〜23B、24〜25、26B〜27B、28〜29、30B〜31B、32〜33、34B〜35B、36〜37、38B〜39B、40〜41、42B〜43Bである。3枚賭けにおいて、左第一正解となる条件装置は、条件装置番号20〜21、22B〜23B、24〜25、26B〜27Bの条件装置であり、中第一正解となる条件装置は、条件装置番号28〜29、30B〜31B、32〜33、34B〜35Bの条件装置であり、右第一正解となる条件装置は、条件装置番号36〜37、38B〜39B、40〜41、42B〜43Bの条件装置である。条件装置番号20〜21、22B〜23B、24〜25、26B〜27Bの条件装置の値数は合計18352、条件装置番号28〜29、30B〜31B、32〜33、34B〜35Bの条件装置の値数は合計18352、条件装置番号36〜37、38B〜39B、40〜41、42B〜43Bの条件装置の値数は合計18352である。左第一正解と、中第一正解と、右第一正解と、の比率は1:1:1となっている。
左第一正解と、中第一正解と、右第一正解と、の比率は均一であるため、遊技者はどの操作順序で操作してもベル役が入賞する確率は変わらない。第1実施例においては、右第一停止操作にペナルティを科さないと、右第一停止の置数の配分が7割と高いため、通常時に右第一停止の操作を続けると出玉期待値が大きくなってしまう。しかしながら第3実施例では、第1実施例と異なり、通常時に右第一停止操作を行ってもベル役が入賞する確率は左第一停止操作及び中第一停止操作したときのベル役が入賞する確率と同じであるので、右第一停止操作にペナルティを科す必要がなくなる。そのため、右第一停止操作にペナルティが科され、左右中、左中右、中右左、中左右の4通りの操作順序でしか遊技できなかった第1実施例と異なり、第3実施例では、左右中、左中右、中右左、中左右、右中左、右左中の6通り全ての操作順序が可能になる。そのため、第3実施例では、操作順序にペナルティを科す必要がない遊技機の提供が可能になる。よって、遊技者に全ての操作順序を認める多様な遊技性を提供できる。
また、左中右正解となる条件装置である9枚役の条件装置番号20〜21の置数は4588、3枚役の条件装置番号22B〜23Bの置数は4588である。9枚役の条件装置番号20〜21と3枚役の条件装置番号22B〜23Bの条件装置が当選する確率は同じであるため非AT中においては、左中右正解となるベル役の払い出し数の平均値は6枚となる。また、左右中正解、中左右正解、中右左正解、右左中正解、右中左正解の場合も同様に払い出し数の平均値は6枚となっている。
また、第3実施例では、払い出し数が9枚と3枚との条件装置が備えられているため、両極端な払い出し数により出玉期待値を抑制でき、多様な遊技性を提供できる。なお、払い出し数の組み合わせは、11枚と1枚、10枚と2枚、というように適宜選択可能である。
ベル入賞操作順序正解が3択中1つ正解(例えば、右第一正解)となる条件は、非内部中、BBA内部中であることであり(図47〜52参照)、ベル入賞操作順序正解が6択中1つ正解となる条件は、BBB内部中であることである(図47〜52参照)。
BBB内部中は、再遊技当選確率がBBA内部中と比べて高いため、ベル入賞操作順序正解が6択中1つ正解であっても出玉期待値を高く保つことができる(50枚メダルを所持している場合に遊技可能なゲーム数を多くすることができる)。一方、非内部中、BBA内部中で6択中1つ正解とすると再遊技当選確率がBBB内部中と比べて低いため(再遊技当選確率が低いのは、BBAの入賞を容易にするため)、出玉期待値が低くなり遊技者に不快感を与える可能性がある。そのため、ベル入賞操作順序正解の確率を上げることで、ベルによる払い出しを増やし、出玉期待値を高く保つように制御している。このように、遊技状態(BBの当選状態)に応じてベルが入賞するための停止制御を変更している。
また、BBA中及びBBB中における役抽選テーブルは、図11で説明した役抽選テーブルと同じ役抽選テーブルが使用される。
(別実施例)
以上に述べた実施例は一例にすぎず、他の派生案について記載をする。
図10の役抽選テーブルについて、BBA又はBBBの置数を0にしても良いと記載しているが、例えば、3枚賭け遊技時にBBAが当選するとBBAの当選状態となり、次遊技から2枚賭け又は3枚賭け遊技を開始した場合はBBA又はBBBの抽選を行わないようになる。BBAが当選状態のときは、2枚賭け又は3枚賭け遊技ではBBBが当選しない(置数0)、言い換えれば、BBBに対応する図柄組合せが規定されていないことと同義である。そのため、BBAが当選状態のときは、BBBに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示可能であっても停止表示させないように制御する、又は停止表示したとしてもBBB遊技に移行せず現在の遊技状態を維持するように制御することも考えられる。
図13において説明したように、2枚賭けかつスタートスイッチ操作で特殊演出Cに移行されるように制御している。2枚賭け遊技については、投入口からメダル2枚を直接投入して2枚賭けが設定されたこと、1−ベットスイッチ34を2回操作して2枚賭けが設定されたことで2枚賭け遊技を可能にしてもよい。また、特殊演出Bの解除に関して、貯留されている枚数かつ現在ベットされている枚数も考慮して、最大ベットスイッチ35が操作されたとき3枚の賭け枚数が設定されることを条件に、最大ベットスイッチ35が作動するようにして、特殊演出Bが解除されるようにしてもよい。