JP2016054458A - 映像処理装置、映像処理方法、およびプログラム - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Tomonobu Yoshino
知伸 吉野
茂之 酒澤
Shigeyuki Sakasawa
茂之 酒澤
柳原 広昌
Hiromasa Yanagihara
広昌 柳原
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Abstract

【課題】映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化する。【解決手段】映像処理装置1は、センサ部11、状態認識部12、補正パラメータ生成部13、および映像補正部14、15を備える。センサ部11は、視聴者の位置および向きを取得する。状態認識部12は、投影部16、17のそれぞれの位置および向きと、センサ部11により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、スクリーン18のうち投影部16、17からの映像を表示させる領域の大きさを求める。補正パラメータ生成部13は、状態認識部12により求められた領域の大きさに基づいて、投影部16、17から投影させる映像を補正するための変換パラメータを決定する。映像補正部14、15は、補正パラメータ生成部13により決定された変換パラメータを用いて入力映像SIG2に対して変換処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、映像処理装置、映像処理方法、およびプログラムに関する。
従来、スクリーン上に映像を投影して表示させる映像投影装置(例えば、プロジェクタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、視聴者の視点位置に応じてスクリーンをアクチュエータにより駆動して、歪みの無い映像を一定の視野角で視聴者に観察させる技術が示されている。
特開2008−107540号公報
特許文献1に示されている技術では、上述のようにスクリーンをアクチュエータにより駆動させる。このため、特許文献1に示されている技術を、一般的なユーザ宅内で利用することは、困難であった。また、複数のプロジェクタを用いて大画面映像を表示させる場合に、特許文献1に示されている技術により複数のプロジェクタに合わせてスクリーンの駆動を制御することは極めて困難であった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、映像投影装置(例えば、図1の投影部16、17に相当)から映像をスクリーン(例えば、図1のスクリーン18に相当)に投影させて表示させる映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置1に相当)であって、視聴者の位置および向きを取得するセンサ手段(例えば、図1のセンサ部11に相当)と、前記映像投影装置の位置および向きと、前記センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求める状態認識手段(例えば、図1の状態認識部12に相当)と、前記状態認識手段により求められた領域の大きさに基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて入力映像を補正するための変換パラメータを決定する補正パラメータ生成手段(例えば、図1の補正パラメータ生成部13に相当)と、前記補正パラメータ生成手段により決定された変換パラメータを用いて前記入力映像に対して変換処理を行って、前記映像投影装置から投影させる映像を生成する映像補正手段(例えば、図1の映像補正部14、15に相当)と、を備えることを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、映像処理装置に、センサ手段、状態認識手段、補正パラメータ生成手段、および映像補正手段を設け、センサ手段により、視聴者の位置および向きを取得することとした。また、状態認識手段により、映像投影装置の位置および向きと、センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、スクリーンのうち映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求めることとした。また、補正パラメータ生成手段により、状態認識手段により求められた領域の大きさに基づいて、スクリーンのうち映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて入力映像を補正するための変換パラメータを決定することとした。また、映像補正手段により、補正パラメータ生成手段により決定された変換パラメータを用いて入力映像に対して変換処理を行って、映像投影装置から投影させる映像を生成することとした。このため、映像投影装置から投影させる映像を視聴者の位置および向きに応じて補正して、スクリーンをアクチュエータにより駆動させることなく、スクリーン上の映像に歪みが生じてしまうのを抑制することができる。したがって、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
(2) 本発明は、(1)の映像処理装置について、前記センサ手段は、視聴者の位置および向きとして、当該センサ手段が配置されている位置および向きを基準とした視聴者の相対的な位置および向き、または予め定められた特定の位置および向きを基準とした視聴者の絶対的な位置および向きを取得することを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(1)の映像処理装置において、センサ手段により、視聴者の位置および向きとして、センサ手段が配置されている位置および向きを基準とした視聴者の相対的な位置および向き、または予め定められた特定の位置および向きを基準とした視聴者の絶対的な位置および向きを取得することとした。このため、視聴者の位置および向きを適切に取得して、映像投影装置から投影させる映像を視聴者の位置および向きに応じて適切に補正することができるので、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じてさらに最適化することができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の映像処理装置について、前記補正パラメータ生成手段は、前記変換パラメータの決定に、前記センサ手段により取得された視聴者の向きに対する前記スクリーンの角度も用いることを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の映像処理装置において、補正パラメータ生成手段により、変換パラメータの決定に、センサ手段により取得された視聴者の向きに対するスクリーンの角度も用いることとした。このため、視聴者の向きに対するスクリーンの角度を考慮した上で映像投影装置から投影させる映像を補正することができるので、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じてさらに最適化することができる。
(4) 本発明は、(1)から(3)のいずれかの映像処理装置について、前記映像投影装置は複数設けられ、当該複数の映像投影装置のそれぞれから投影させた映像を組み合わせて大画面映像を前記スクリーンに表示させ、前記補正パラメータ生成手段は、前記状態認識手段により求められた領域の大きさと、前記複数の映像投影装置のそれぞれの位置および向きと、に基づいて、前記複数の映像投影装置のそれぞれについて、前記スクリーンのうち映像を投影させる領域を決定することを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(1)から(3)のいずれかの映像処理装置において、映像投影装置が複数設けられ、これら複数の映像投影装置のそれぞれから投影させた映像を組み合わせて大画面映像を前記スクリーンに表示させる場合に、補正パラメータ生成手段により、状態認識手段により求められた領域の大きさと、複数の映像投影装置のそれぞれの位置および向きと、に基づいて、複数の映像投影装置のそれぞれについて、スクリーンのうち映像を投影させる領域を決定することとした。このため、複数の映像投影装置からの映像を組み合わせて大画面映像を表示させる場合にも、大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
(5) 本発明は、(1)から(4)のいずれかの映像処理装置について、前記スクリーンは、複数の投影面(例えば、図3の第1のスクリーン181および第2のスクリーン182に相当)を連結して構成されており、前記状態認識手段は、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを、前記複数の投影面のそれぞれについて求め、前記補正パラメータ生成手段は、前記スクリーンのうち映像を投影させる領域を、前記複数の投影面のそれぞれについて決定することを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(1)から(4)のいずれかの映像処理装置において、スクリーンが複数の投影面を連結して構成されている場合に、状態認識手段により、スクリーンのうち映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを、複数の投影面のそれぞれについて求め、補正パラメータ生成手段により、スクリーンのうち映像を投影させる領域を、複数の投影面のそれぞれについて決定することとした。このため、スクリーンが複数の投影面を連結して構成されている場合にも、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
(6) 本発明は、(1)から(5)のいずれかの映像処理装置について、前記映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御する駆動制御手段(例えば、図2の駆動制御部21に相当)を備え、前記状態認識手段は、前記映像投影装置の位置および向きと、前記センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを前記駆動制御手段により駆動制御するための制御信号を生成することを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(1)から(5)のいずれかの映像処理装置において、映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御する駆動制御手段を設けることとした。また、状態認識手段により、映像投影装置の位置および向きと、センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御手段により駆動制御するための制御信号を生成することとした。このため、映像投影装置の位置および向きと、視聴者の位置や向きと、に応じて映像投影装置の位置や向きを駆動制御することができる。
(7) 本発明は、(6)の映像処理装置について、前記駆動制御手段は、前記映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御して、前記スクリーンに表示される映像の中央に視聴者の向きが向くようにすることを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(6)の映像処理装置において、駆動制御手段により、映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御して、スクリーンに表示される映像の中央に視聴者の向きが向くようにすることとした。このため、大画面映像を視聴者が見やすいようにすることができる。
(8) 本発明は、(1)から(7)のいずれかの映像処理装置について、前記補正パラメータ生成手段は、視聴者の位置および向きを用いて変換パラメータを決定することを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(1)から(7)のいずれかの映像処理装置において、補正パラメータ生成手段により、視聴者の位置および向きを用いて変換パラメータを決定することとした。このため、視聴者の位置および向きを、変換パラメータに的確に反映させることができ、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じてさらに最適化することができる。
(9) 本発明は、(8)の映像処理装置について、前記補正パラメータ生成手段は、視聴者の位置および向きを用いて、台形補正パラメータを前記変換パラメータとして決定することを特徴とする映像処理装置を提案している。
この発明によれば、(8)の映像処理装置において、補正パラメータ生成手段により、視聴者の位置および向きを用いて、台形補正パラメータを変換パラメータとして決定することとした。このため、入力映像のうち手前に位置しているオブジェクトほど、大きく表示させることができるので、立体感を感じさせる視覚効果を視聴者に付与することができる。
(10) 本発明は、センサ手段(例えば、図1のセンサ部11に相当)、状態認識手段(例えば、図1の状態認識部12に相当)、補正パラメータ生成手段(例えば、図1の補正パラメータ生成部13に相当)、および映像補正手段(例えば、図1の映像補正部14、15に相当)を備え、映像投影装置(例えば、図1の投影部16、17に相当)から映像をスクリーン(例えば、図1のスクリーン18に相当)に投影させて表示させる映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置1に相当)における映像処理方法であって、前記センサ手段が、視聴者の位置および向きを取得する第1のステップと、前記状態認識手段が、前記映像投影装置の位置および向きと、前記第1のステップにより取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求める第2のステップと、前記第2のステップにより求められた領域の大きさに基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて、入力映像を補正するための変換パラメータを決定する第3のステップと、前記第3のステップにより決定された変換パラメータを用いて前記入力映像に対して変換処理を行って、前記映像投影装置から投影させる映像を生成する第4のステップと、を備えることを特徴とする映像処理方法を提案している。
この発明によれば、センサ手段により、視聴者の位置および向きを取得することとした。また、状態認識手段により、映像投影装置の位置および向きと、センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、スクリーンのうち映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求めることとした。また、補正パラメータ生成手段により、状態認識手段により求められた領域の大きさに基づいて、スクリーンのうち映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて入力映像を補正するための変換パラメータを決定することとした。また、映像補正手段により、補正パラメータ生成手段により決定された変換パラメータを用いて入力映像に対して変換処理を行って、映像投影装置から投影させる映像を生成することとした。このため、映像投影装置から投影させる映像を視聴者の位置および向きに応じて補正して、スクリーンをアクチュエータにより駆動させることなく、スクリーン上の映像に歪みが生じてしまうのを抑制することができる。したがって、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
(11) 本発明は、センサ手段(例えば、図1のセンサ部11に相当)、状態認識手段(例えば、図1の状態認識部12に相当)、補正パラメータ生成手段(例えば、図1の補正パラメータ生成部13に相当)、および映像補正手段(例えば、図1の映像補正部14、15に相当)を備え、映像投影装置(例えば、図1の投影部16、17に相当)から映像をスクリーン(例えば、図1のスクリーン18に相当)に投影させて表示させる映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置1に相当)における映像処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記センサ手段が、視聴者の位置および向きを取得する第1のステップと、前記状態認識手段が、前記映像投影装置の位置および向きと、前記第1のステップにより取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求める第2のステップと、前記第2のステップにより求められた領域の大きさに基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて、入力映像を補正するための変換パラメータを決定する第3のステップと、前記第3のステップにより決定された変換パラメータを用いて前記入力映像に対して変換処理を行って、前記映像投影装置から投影させる映像を生成する第4のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
この発明によれば、コンピュータを用いてプログラムを実行することで、センサ手段により、視聴者の位置および向きを取得することとした。また、状態認識手段により、映像投影装置の位置および向きと、センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、スクリーンのうち映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求めることとした。また、補正パラメータ生成手段により、状態認識手段により求められた領域の大きさに基づいて、スクリーンのうち映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて入力映像を補正するための変換パラメータを決定することとした。また、映像補正手段により、補正パラメータ生成手段により決定された変換パラメータを用いて入力映像に対して変換処理を行って、映像投影装置から投影させる映像を生成することとした。このため、映像投影装置から投影させる映像を視聴者の位置および向きに応じて補正して、スクリーンをアクチュエータにより駆動させることなく、スクリーン上の映像に歪みが生じてしまうのを抑制することができる。したがって、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
本発明によれば、映像投影装置を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
本発明の第1実施形態に係る映像処理装置のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る映像処理装置のブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る映像処理装置のブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る映像処理装置のブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る映像処理装置の処理を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る映像処理装置の処理を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る映像処理装置のブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る映像処理装置の処理を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る映像処理装置の処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
[映像処理装置1の構成および動作]
図1は、本発明の第1実施形態に係る映像処理装置1のブロック図である。映像処理装置1は、センサ部11、状態認識部12、補正パラメータ生成部13、映像補正部14、15、および投影部16、17を備え、投影部16、17のそれぞれからスクリーン18上に映像を投影し、これら映像を組み合わせて大画面映像をスクリーン18上に表示させる。
センサ部11は、視聴者の位置に関する情報と、視聴者の向きに関する情報と、を取得して、視聴者状態情報SIG3として出力する。視聴者の位置に関する情報とは、センサ部11が配置されている位置を基準とした視聴者の相対的な位置や、予め定められた特定の位置を基準とした視聴者の絶対的な位置などのことである。また、視聴者の向きに関する情報とは、センサ部が配置されている向きを基準とした視聴者の相対的な向きや、予め定められた特定の向きを基準とした視聴者の絶対的な向きのことである。視聴者の向きについては、視聴者が加速度センサを装着している場合には、この加速度センサから求めることができる。また、センサ部11に映像撮影部(カメラなど)が設けられている場合には、この映像撮影部により撮影した視聴者の顔の向きを、映像解析に基づく顔検出といった技術を用いて検出して、検出した視聴者の顔の向きを視聴者の向きとして求めることもできる。
状態認識部12は、投影部16、17のそれぞれの位置および向きに関する情報と、スクリーン18の位置および向きに関する情報と、を予め保持しており、表示パラメータSIG1および視聴者状態情報SIG3を入力とする。この状態認識部12は、スクリーン18の位置および向きに関する情報と、視聴者状態情報SIG3と、に基づいて、視聴者の向きに対するスクリーン18の角度を取得する。また、表示パラメータSIG1は、視聴者に視聴させる表示領域のサイズに関する情報を含んでおり、状態認識部12は、投影部16、17のそれぞれの位置および向きに関する情報と、表示パラメータSIG1と、視聴者状態情報SIG3と、に基づいて、スクリーン18上のうち大画面映像を表示させる領域の大きさを求める。
また、投影部16の位置および向きにより、投影部16からスクリーン18上に投影させた際の映像の歪みが定まるとともに、投影部17の位置および向きにより、投影部17からスクリーン18上に投影させた際の映像の歪みが定まる。そこで、状態認識部12は、投影部16の位置および向きに基づいて、投影部16からスクリーン18上に投影させた際の映像の歪みに対して補正するための角度を求めるとともに、投影部17の位置および向きに基づいて、投影部17からスクリーン18上に投影させた際の映像の歪みに対して補正するための角度を求める。
状態認識部12は、視聴者の向きに対するスクリーン18の角度に関する情報と、スクリーン18上のうち大画面映像を表示させる領域の大きさに関する情報と、歪みに対して補正するための角度に関する情報と、をスクリーン情報SIG4として出力する。
補正パラメータ生成部13は、投影部16、17のそれぞれの位置および向きに関する情報を予め保持しており、スクリーン情報SIG4を入力とする。この補正パラメータ生成部13は、まず、投影部16、17のそれぞれの位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG4と、に基づいて、スクリーン18上の大画面映像を表示させる領域のうち、どの領域に投影部16から映像を投影させ、どの領域に投影部17から映像を投影させるのかを決定する。補正パラメータ生成部13は、次に、どの領域に投影部16から映像を投影させるのかについての決定結果と、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG4に含まれている視聴者の向きに対するスクリーン18の角度に関する情報と、スクリーン情報SIG4に含まれている歪みに対して補正するための角度に関する情報と、に基づいて、投影部16から投影する映像を補正するための第1の変換パラメータを決定する。また、どの領域に投影部17から映像を投影させるのかについての決定結果と、投影部17の位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG4に含まれている視聴者の向きに対するスクリーン18の角度に関する情報と、スクリーン情報SIG4に含まれている歪みに対して補正するための角度に関する情報と、に基づいて、投影部17から投影する映像を補正するための第2の変換パラメータを決定する。次に、上述の第1の変換パラメータおよび第2の変換パラメータを、変換パラメータSIG5として出力する。なお、上述の第1の変換パラメータおよび第2の変換パラメータとは、例えば幾何学変換パラメータや射影変換パラメータのことである。
映像補正部14は、入力映像SIG2および変換パラメータSIG5を入力とする。この映像補正部14は、変換パラメータSIG5に含まれている第1の変換パラメータを用いて入力映像SIG2に対して変換処理を行って、投影部16から投影させる映像SIG6を生成して出力する。
映像補正部15は、入力映像SIG2および変換パラメータSIG5を入力とする。この映像補正部15は、変換パラメータSIG5に含まれている第2の変換パラメータを用いて入力映像SIG2に対して変換処理を行って、投影部17から投影させる映像SIG7を生成して出力する。
投影部16は、映像SIG6を入力とし、この映像SIG6をスクリーン18上に投影する。
投影部17は、映像SIG7を入力とし、この映像SIG7をスクリーン18上に投影する。
以上の映像処理装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
映像処理装置1は、センサ部11により、視聴者の位置および向きを取得する。また、状態認識部12により、投影部16、17の位置および向きと、センサ部11により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、スクリーン18のうち投影部16、17からの映像を表示させる領域の大きさを求める。また、補正パラメータ生成部13により、状態認識部12により求められた領域の大きさに基づいて、スクリーン18のうち投影部16、17から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて入力映像SIG2を補正するための変換パラメータを決定する。また、映像補正部14、15により、補正パラメータ生成部13により決定された変換パラメータを用いて入力映像に対して変換処理を行って、投影部16、17から投影させる映像を生成する。このため、投影部16、17から投影させる映像を視聴者の位置および向きに応じて補正して、スクリーン18をアクチュエータにより駆動させることなく、スクリーン18上の映像に歪みが生じてしまうのを抑制することができる。したがって、投影部16、17を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
また、映像処理装置1は、センサ部11により、視聴者の位置および向きとして、センサ部11が配置されている位置および向きを基準とした視聴者の相対的な位置および向き、または予め定められた特定の位置および向きを基準とした視聴者の絶対的な位置および向きを取得する。このため、視聴者の位置および向きを適切に取得して、投影部16、17から投影させる映像を視聴者の位置および向きに応じて適切に補正することができるので、投影部16、17を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易にさらに最適化することができる。
また、映像処理装置1は、補正パラメータ生成部13により、変換パラメータの決定に、センサ部11により取得された視聴者の向きに対するスクリーンの角度も用いる。このため、視聴者の向きに対するスクリーン18の角度を考慮した上で投影部16、17から投影させる映像を補正することができるので、投影部16、17を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じてさらに最適化することができる。
また、映像処理装置1は、補正パラメータ生成部13により、状態認識部12により求められた領域の大きさと、投影部16、17のそれぞれの位置および向きと、に基づいて、投影部16、17のそれぞれについて、スクリーン18のうち映像を投影させる領域を決定する。このため、投影部16、17からの映像を組み合わせて大画面映像を表示させる場合にも、大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
また、映像処理装置1は、補正パラメータ生成部13により、視聴者の位置および向きを用いて、変換パラメータを決定する。このため、視聴者の位置および向きを、変換パラメータに的確に反映させることができ、投影部16、17を用いた大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じてさらに最適化することができる。
<第2実施形態>
[映像処理装置1Aの構成および動作]
図2は、本発明の第2実施形態に係る映像処理装置1Aのブロック図である。映像処理装置1Aは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る映像処理装置1とは、状態認識部12の代わりに状態認識部12Aを備える点と、駆動制御部21を備える点と、映像補正部15および投影部17を備えない点と、で異なる。なお、映像処理装置1Aにおいて、映像処理装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
状態認識部12Aは、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン18の位置および向きに関する情報と、を予め保持しており、表示パラメータSIG1および視聴者状態情報SIG3を入力とする。この状態認識部12Aは、状態認識部12と同様に、視聴者の向きに対するスクリーン18の角度を取得するとともに、スクリーン18上のうち大画面映像を表示させる領域の大きさと、投影部16からスクリーン18上に投影させた際の映像の歪みに対して補正するための角度と、を求め、スクリーン情報SIG4として出力する。また、状態認識部12Aは、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン18の位置および向きに関する情報と、表示パラメータSIG1に含まれている視聴者に視聴させる表示領域のサイズに関する情報と、視聴者状態情報SIG3に含まれている視聴者の位置および向きに関する情報と、に基づいて、視聴者から大画面映像を表示させる領域の中央に向かう向きと、視聴者の向きと、が等しくなるように投影部16の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御するための制御信号SIG21を生成して出力する。
駆動制御部21は、制御信号SIG21を入力とし、制御信号SIG21に応じて投影部16の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御して、大画面映像の中央に視聴者の向きが向くようにする。なお、投影部16の現在の向きを駆動制御部21が認識している場合には、駆動制御部21は、この向きと、制御信号SIG21に含まれている向きと、の差分(変更分)を算出し、算出した変更分だけ投影部16を駆動制御することとしてもよい。
以上の映像処理装置1Aによれば、映像処理装置1が奏することのできる上述の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
映像処理装置1Aは、駆動制御部21により、投影部16の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御する。また、状態認識部12Aにより、投影部16の位置および向きと、センサ部11により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、投影部16の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御部21により駆動制御するための制御信号を生成する。このため、投影部16の位置および向きと、視聴者の位置や向きと、に応じて、投影部16の位置や向きを駆動制御することができる。
また、映像処理装置1Aは、駆動制御部21により、投影部16の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御して、スクリーン18に表示される映像の中央に視聴者の向きが向くようにする。このため、大画面映像を視聴者が見やすいようにすることができる。
<第3実施形態>
[映像処理装置1Bの構成および動作]
図3は、本発明の第3実施形態に係る映像処理装置1Bのブロック図である。映像処理装置1Bは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る映像処理装置1とは、状態認識部12の代わりに状態認識部12Bを備える点と、補正パラメータ生成部13の代わりに補正パラメータ生成部13A、13Bを備える点と、映像補正部14の代わりに映像補正部14Aを備える点と、映像補正部15および投影部17を備えない点と、で異なる。また、図1に示した本発明の第1実施形態に係る映像処理装置1は、スクリーン18上に映像を投影するのに対して、映像処理装置1Bは、第1のスクリーン181および第2のスクリーン182の2つのスクリーンを連結して構成されるスクリーン18A上に映像を投影する。なお、映像処理装置1Bにおいて、映像処理装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
状態認識部12Bは、投影部16の位置および向きに関する情報と、第1のスクリーン181の位置および向きに関する情報と、第2のスクリーン182の位置および向きに関する情報と、を予め保持しており、表示パラメータSIG1および視聴者状態情報SIG3を入力とする。この状態認識部12Bは、第1のスクリーン181および第2のスクリーン182のそれぞれに対して状態認識部12と同様の処理を行って、スクリーン情報SIG4、SIG31を出力する。
具体的には、状態認識部12Bは、状態認識部12と同様に、視聴者の向きに対する第1のスクリーン181の角度を取得するとともに、第1のスクリーン181上のうち大画面映像を表示させる領域の大きさと、投影部16から第1のスクリーン181上に投影させた際の映像の歪みに対して補正するための角度と、を求め、スクリーン情報SIG4として出力する。また、状態認識部12Bは、状態認識部12と同様に、視聴者の向きに対する第2のスクリーン182の角度を取得するとともに、第2のスクリーン182上のうち大画面映像を表示させる領域の大きさと、投影部16から第2のスクリーン182上に投影させた際の映像の歪みに対して補正するための角度と、を求め、スクリーン情報SIG31として出力する。
補正パラメータ生成部13Aは、投影部16の位置および向きに関する情報を予め保持しており、スクリーン情報SIG4を入力とする。この補正パラメータ生成部13Aは、まず、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG4と、に基づいて、第1のスクリーン181上の大画面映像を表示させる領域のうちどの領域に、入力映像SIG2のどの領域の映像を投影部16から投影させるのかを決定する。補正パラメータ生成部13Aは、次に、この決定結果と、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG4に含まれている視聴者の向きに対する第1のスクリーン181の角度に関する情報と、スクリーン情報SIG4に含まれている歪みに対して補正するための角度に関する情報と、に基づいて、投影部16から投影する映像を補正するための第1の変換パラメータを決定し、変換パラメータSIG5として出力する。なお、上述の第1の変換パラメータとは、例えば幾何学変換パラメータや射影変換パラメータのことである。
補正パラメータ生成部13Bは、投影部16の位置および向きに関する情報を予め保持しており、スクリーン情報SIG31を入力とする。補正パラメータ生成部13Aと同様に、補正パラメータ生成部13Bは、まず、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG31と、に基づいて、第2のスクリーン182上の大画面映像を表示させる領域のうちどの領域に、入力映像SIG2のどの領域の映像を投影部16から投影させるのかを決定する。補正パラメータ生成部13Bは、次に、この決定結果と、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン情報SIG31に含まれている視聴者の向きに対する第2のスクリーン182の角度に関する情報と、スクリーン情報SIG31に含まれている歪みに対して補正するための角度に関する情報と、に基づいて、投影部16から投影する映像を補正するための第2の変換パラメータを決定し、変換パラメータSIG32として出力する。なお、上述の第2の変換パラメータとは、例えば幾何学変換パラメータや射影変換パラメータのことである。
映像補正部14Aは、入力映像SIG2と、変換パラメータSIG5、SIG32と、を入力とする。この映像補正部14Aは、まず、変換パラメータSIG5に含まれている第1の変換パラメータを用いて入力映像SIG2に対して変換処理を行って、第1の映像を生成する。これによれば、入力映像SIG2のうち第1のスクリーン181上に投影される領域の画像に対して、変換処理が行われることになる。また、映像補正部14Aは、変換パラメータSIG32に含まれている第2の変換パラメータを用いて入力映像SIG2に対して変換処理を行って、第2の映像を生成する。これによれば、入力映像SIG2のうち第2のスクリーン182上に投影される領域の画像に対して、変換処理が行われることになる。映像補正部14Aは、次に、上述の第1の映像と、上述の第2の映像と、を1つの映像に結合して、映像SIG33として出力する。
以上の映像処理装置1Bによれば、映像処理装置1が奏することのできる上述の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
映像処理装置1Bは、状態認識部12Bにより、スクリーン18Aのうち投影部16からの映像を表示させる領域の大きさを、第1のスクリーン181および第2のスクリーン182のそれぞれについて求め、補正パラメータ生成部13A、13Bにより、スクリーン18のうち映像を投影させる領域を、第1のスクリーン181および第2のスクリーン182のそれぞれについて決定する。このため、第1のスクリーン181および第2のスクリーン182を連結して構成されるスクリーン18Aへの大画面映像の表示を、視聴者の位置や向きに応じて容易に最適化することができる。
<第4実施形態>
[映像処理装置1Cの構成および動作]
図4は、本発明の第4実施形態に係る映像処理装置1Cのブロック図である。映像処理装置1Cは、図3に示した本発明の第3実施形態に係る映像処理装置1Bとは、立体感を感じさせる視覚効果を視聴者に付与することが可能な点で異なっており、具体的には、補正パラメータ生成部13Aの代わりに補正パラメータ生成部13Cを備える点と、補正パラメータ生成部13Bの代わりに補正パラメータ生成部13Dを備える点と、で異なる。なお、映像処理装置1Cにおいて、映像処理装置1Bと同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
スクリーン18Bは、第3のスクリーン183および第4のスクリーン184の2つのスクリーンを連結して構成される。本実施形態では、第3のスクリーン183は、天井であり、第4のスクリーン184は、天井から鉛直下方に立設する壁であるものとし、視聴者は、壁に向かって天井を少し見上げる向きを向いているものとする。なお、図4において、視聴者の向きをXプラス方向とし、Xプラス方向と直交して天井に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。
図5は、視聴者から見たスクリーン18Bを示す図である。図5において、図4に示した向きに合わせて、紙面奥向きがXプラス方向であり、上方に向かう向きがYプラス方向であり、右方に向かう向きがZプラス方向である。
投影可能領域は、投影部16が映像を投影させることが可能な領域を示しており、投影表示領域は、投影部16から実際に映像を投影させる領域を示しており、投影表示領域に投影部16から映像を投影させることで、立体感を感じさせる視覚効果を視聴者に付与することが可能であるものとする。また、図5において、X0からX5およびu’からu’は、視聴者が存在している3次元空間の所定の点を原点とした場合のX座標の値を示す。また、Y0からY5およびv’からv’は、視聴者が存在している3次元空間の所定の点を原点とした場合のY座標の値を示す。また、Z0からZ5およびs’からs’は、視聴者が存在している3次元空間の所定の点を原点とした場合のZ座標の値を示すものとする。
図6は、入力映像SIG2のうち第3のスクリーン183上に投影させる領域の映像P1と、入力映像SIG2のうち第4のスクリーン184上に投影させる領域の映像P2と、を示す図である。映像P1を、図5に示した投影表示領域のうち第3のスクリーン183上に表示させるとともに、映像P2を、図5に示した投影表示領域のうち第4のスクリーン184上に表示させるため、補正パラメータ生成部13C、13Dのそれぞれは、スクリーン情報SIG4、SIG31のそれぞれに含まれている歪みに対して補正するための角度に関する情報を参照して視聴者の位置および向きを考慮しつつ、以下の数式(1)(2)にしたがって台形補正パラメータa、b、c、d,e、f、gを算出する。
Figure 2016054458
Figure 2016054458
補正パラメータ生成部13Cは、第3のスクリーン183に対するパラメータを算出するものとし、n=0、1、4、5に関するパラメータを第1の変換パラメータとして決定し、変換パラメータSIG41として出力する。また、補正パラメータ生成部13Dは、第4のスクリーン184に対するパラメータを算出するものとし、n=2、3、4、5に関するパラメータを第2の変換パラメータとして決定し、変換パラメータSIG42として出力する。
以上の映像処理装置1Cによれば、映像処理装置1Bが奏することのできる上述の効果に加えて、入力映像SIG2のうち手前に位置しているオブジェクトほど大きく表示させたり、特定のオブジェクトを大きくまたは小さく表示させたりすることができるので、立体感を感じさせる視覚効果を視聴者に付与することができる。
<第5実施形態>
[映像処理装置1Dの構成および動作]
図7は、本発明の第5実施形態に係る映像処理装置1Dのブロック図である。映像処理装置1Dは、図4に示した本発明の第4実施形態に係る映像処理装置1Cとは、状態認識部12Bの代わりに状態認識部12Cを備える点と、補正パラメータ生成部13Dを備えていない点と、で異なる。なお、映像処理装置1Dにおいて、映像処理装置1Cと同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
状態認識部12Cは、投影部16の位置および向きに関する情報と、スクリーン18Cの位置および向きに関する情報と、を予め保持しており、表示パラメータSIG1および視聴者状態情報SIG3を入力とする。この状態認識部12Cは、スクリーン18Cに対して状態認識部12Bと同様の処理を行って、スクリーン情報SIG51を出力する。
本実施形態では、スクリーン18Cは、天井であるものとし、視聴者は、天井を少し見上げる向きを向いているものとする。なお、図7において、視聴者の向きをXプラス方向とし、Xプラス方向と直交して天井に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。
図8は、視聴者から見たスクリーン18Cを示す図である。図8において、図7に示した向きに合わせて、紙面奥向きがXプラス方向であり、上方に向かう向きがYプラス方向であり、右方に向かう向きがZプラス方向である。
図8において、X0からX3およびu’からu’は、視聴者が存在している3次元空間の所定の点を原点とした場合のX座標の値を示す。また、Y0からY3およびv’からv’は、視聴者が存在している3次元空間の所定の点を原点とした場合のY座標の値を示す。また、Z0からZ3およびs’からs’は、視聴者が存在している3次元空間の所定の点を原点とした場合のZ座標の値を示すものとする。
図9は、入力映像SIG2を示す図である。入力映像SIG2をスクリーン18C上に表示させるため、補正パラメータ生成部13Cは、スクリーン情報SIG51に含まれている歪みに対して補正するための角度に関する情報を参照して視聴者の位置および向きを考慮しつつ、上述の数式(1)(2)にしたがって台形補正パラメータa、b、c、d,e、f、gを算出する。
具体的には、補正パラメータ生成部13Cは、スクリーン18Cに対するパラメータを算出するものとし、n=0、1、2、3に関するパラメータを第1の変換パラメータとして決定し、変換パラメータSIG41として出力する。
以上の映像処理装置1Dによれば、スクリーンが1つの平面で構成されている場合であっても、映像処理装置1Cが奏することのできる上述の効果と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明の映像処理装置1、1A、1B、1C、1Dの処理を、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを映像処理装置1、1A、1B、1C、1Dに読み込ませ、実行することによって、本発明を実現できる。
ここで、上述の記録媒体には、例えば、EPROMやフラッシュメモリといった不揮発性のメモリ、ハードディスクといった磁気ディスク、CD−ROMなどを適用できる。また、この記録媒体に記録されたプログラムの読み込みおよび実行は、映像処理装置1、1A、1B、1C、1Dに設けられたプロセッサによって行われる。
また、上述のプログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納した映像処理装置1、1A、1B、1C、1Dから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上述のプログラムは、上述の機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述の機能を映像処理装置1、1A、1B、1C、1Dにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
例えば、上述の第2実施形態では、投影部は、投影部16の1つのみとしたが、これに限らず、複数存在するものであってもよい。投影部が複数存在する場合には、それぞれの投影部の向きを制御するための制御信号を状態認識部12Aで生成し、これら制御信号に応じてそれぞれの投影部を駆動すればよい。
1、1A、1B、1C、1D・・・映像処理装置
11・・・センサ部
12、12A、12B、12C・・・状態認識部
13、13A、13B、13C、13D・・・補正パラメータ生成部
14、14A、15・・・映像補正部
16、17・・・投影部
18、18A、18B、18C・・・スクリーン
21・・・駆動制御部

Claims (11)

  1. 映像投影装置から映像をスクリーンに投影させて表示させる映像処理装置であって、
    視聴者の位置および向きを取得するセンサ手段と、
    前記映像投影装置の位置および向きと、前記センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求める状態認識手段と、
    前記状態認識手段により求められた領域の大きさに基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて、入力映像を補正するための変換パラメータを決定する補正パラメータ生成手段と、
    前記補正パラメータ生成手段により決定された変換パラメータを用いて前記入力映像に対して変換処理を行って、前記映像投影装置から投影させる映像を生成する映像補正手段と、を備えることを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記センサ手段は、視聴者の位置および向きとして、当該センサ手段が配置されている位置および向きを基準とした視聴者の相対的な位置および向き、または予め定められた特定の位置および向きを基準とした視聴者の絶対的な位置および向きを取得することを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記補正パラメータ生成手段は、前記変換パラメータの決定に、前記センサ手段により取得された視聴者の向きに対する前記スクリーンの角度も用いることを特徴とする請求項1または2に記載の映像処理装置。
  4. 前記映像投影装置は複数設けられ、当該複数の映像投影装置のそれぞれから投影させた映像を組み合わせて大画面映像を前記スクリーンに表示させ、
    前記補正パラメータ生成手段は、前記状態認識手段により求められた領域の大きさと、前記複数の映像投影装置のそれぞれの位置および向きと、に基づいて、前記複数の映像投影装置のそれぞれについて、前記スクリーンのうち映像を投影させる領域を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の映像処理装置。
  5. 前記スクリーンは、複数の投影面を連結して構成されており、
    前記状態認識手段は、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを、前記複数の投影面のそれぞれについて求め、
    前記補正パラメータ生成手段は、前記スクリーンのうち映像を投影させる領域を、前記複数の投影面のそれぞれについて決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の映像処理装置。
  6. 前記映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御する駆動制御手段を備え、
    前記状態認識手段は、前記映像投影装置の位置および向きと、前記センサ手段により取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを前記駆動制御手段により駆動制御するための制御信号を生成することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の映像処理装置。
  7. 前記駆動制御手段は、前記映像投影装置の位置および向きの少なくともいずれかを駆動制御して、前記スクリーンに表示される映像の中央に視聴者の向きが向くようにすることを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置。
  8. 前記補正パラメータ生成手段は、視聴者の位置および向きを用いて変換パラメータを決定することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の映像処理装置。
  9. 前記補正パラメータ生成手段は、視聴者の位置および向きを用いて、台形補正パラメータを前記変換パラメータとして決定することを特徴とする請求項8に記載の映像処理装置。
  10. センサ手段、状態認識手段、補正パラメータ生成手段、および映像補正手段を備え、映像投影装置から映像をスクリーンに投影させて表示させる映像処理装置における映像処理方法であって、
    前記センサ手段が、視聴者の位置および向きを取得する第1のステップと、
    前記状態認識手段が、前記映像投影装置の位置および向きと、前記第1のステップにより取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求める第2のステップと、
    前記第2のステップにより求められた領域の大きさに基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて、入力映像を補正するための変換パラメータを決定する第3のステップと、
    前記第3のステップにより決定された変換パラメータを用いて前記入力映像に対して変換処理を行って、前記映像投影装置から投影させる映像を生成する第4のステップと、を備えることを特徴とする映像処理方法。
  11. センサ手段、状態認識手段、補正パラメータ生成手段、および映像補正手段を備え、映像投影装置から映像をスクリーンに投影させて表示させる映像処理装置における映像処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記センサ手段が、視聴者の位置および向きを取得する第1のステップと、
    前記状態認識手段が、前記映像投影装置の位置および向きと、前記第1のステップにより取得された視聴者の位置および向きと、に基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置からの映像を表示させる領域の大きさを求める第2のステップと、
    前記第2のステップにより求められた領域の大きさに基づいて、前記スクリーンのうち前記映像投影装置から映像を投影させる領域を決定し、決定した領域に基づいて、入力映像を補正するための変換パラメータを決定する第3のステップと、
    前記第3のステップにより決定された変換パラメータを用いて前記入力映像に対して変換処理を行って、前記映像投影装置から投影させる映像を生成する第4のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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