JP2016051555A - 光源ユニット、及び照明器具 - Google Patents

光源ユニット、及び照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016051555A
JP2016051555A JP2014175344A JP2014175344A JP2016051555A JP 2016051555 A JP2016051555 A JP 2016051555A JP 2014175344 A JP2014175344 A JP 2014175344A JP 2014175344 A JP2014175344 A JP 2014175344A JP 2016051555 A JP2016051555 A JP 2016051555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
incident
light source
convex lens
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014175344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6409418B2 (ja
Inventor
由紀子 三島
Yukiko Mishima
由紀子 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iwasaki Denki KK filed Critical Iwasaki Denki KK
Priority to JP2014175344A priority Critical patent/JP6409418B2/ja
Publication of JP2016051555A publication Critical patent/JP2016051555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6409418B2 publication Critical patent/JP6409418B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/72Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps in street lighting

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】光学レンズ体の出射面でのフレネル損失を抑えつつ遠方を照射すること。【解決手段】COB型LED35を覆う入射凹部65と、この入射凹部65の入射面66から入射した光を光軸FLと直交する第1方向J1に拡げて出射する凸状レンズ部出射面61Sとを有する光学レンズ体39と、を備え、第1方向断面において、前記光学レンズ体39の入射面66には、複数の入射側傾斜面83が形成され、前記入射側傾斜面83の各々は、入射光の前記凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γを50?以下とするように形成されている構成とした。【選択図】図12

Description

本発明は、光学レンズ体を備えた光源ユニット、及び照明器具に関する。
路面の傍ら(以下、「路面脇」と言う)に設置され、当該路面を照明する道路灯や街路灯等の照明器具において、光源と、光源の光を路面の交通方向に拡げて配光する光学レンズ体と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−93201号公報
しかしながら、交通方向の遠方に光を向けるように、光学レンズの出射面で光源の光を交通方向に大きな屈折角で屈折させるとフレネル損失が大きくなり、効率が悪くなる、という問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光学レンズ体の出射面でのフレネル損失を抑えつつ、遠方を照射できる光源ユニット、及び照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光源と、前記光源を覆う入射凹部と、前記入射凹部の入射面から入射した光を光軸と直交する第1方向に拡げて出射する凸状の出射面とを有する光学レンズ体と、を備え、前記第1方向を含み前記光軸に平行な第1方向断面において、前記光学レンズ体の入射面には、複数の傾斜面が形成され、前記傾斜面の各々は、入射した光の前記出射面での屈折角を50°以下とするように形成されていることを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記光源は、発光面の中心に光軸を有する面状光源であり、前記第1方向断面において、前記出射面での光の屈折角が、前記面状光源のいずれの光に対しても70°以下であることを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記第1方向断面において、前記入射面には、一方の側面に前記傾斜面を有する複数の凸部を有し、当該凸部の先端には平面部が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記第1方向断面において、前記光源の光軸を2つの前記傾斜面が対面して成る谷の部分に合わせたことを特徴とする。
また本発明は、上記光源ユニットにおいて、前記第1方向断面において、前記光学レンズ体の出射面には、前記光源の光軸の交点に前記入射面の側に凹む凹部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記のいずれかに記載の複数の光源ユニットを備えたことを特徴とする照明器具を提供する。
本発明によれば、光学レンズ体の入射面の複数の傾斜面が入射光を出射面での屈折角を50°以下とするように形成されているため、出射面でのフレネル損失を抑えつつ、遠方に向けて光を照射できる。
これに加え、出射面での屈折角を、フレネル損失が十分に小さい70°よりも小さな50°以下に制限されているため、光軸からずれた箇所から放射された光に対しても、出射面での屈折角が70°を超え難くでき、フレネル損失を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る道路灯の設置状態を示す図であり、(A)は道路の路面を断面方向からみた図、(B)は道路の路面を平面視した図である。 道路灯を下方からみた斜視図である。 図2の道路灯を下カバー体、及びグローブを省略して示す斜視図である。 図3の道路灯を、光学レンズ体を省略して示す斜視図である。 図4の道路灯を押さえ板、及びモジュール基板を省略して示す斜視図である。 光学レンズ体とCOB型LEDとの配置関係を示す図であり、(A)は平面図、(B)は裏面からみた図である。 光学レンズ体とCOB型LEDとの配置関係を示す図であり、(A)は道路側からみた図、(B)は道路脇側からみた図、及び(C)は側面からみた図である。 図6(A)のA−A断面視図であり、光学レンズ体の光軸を含み当該光軸と直交する第1方向と平行な面で切った切断面(第1方向断面)を視た図である。 図6(A)のB−B断面視図であり、光学レンズ体の光軸を含み当該光軸及び第1方向の両方と直交する第2方向と平行な面で切った切断面(第2方向断面)を視た図である。 光学レンズ体の裏面を示す図である。 光学レンズ体、COB型LEDの発光面、及び反射鏡の関係を示す図である。 光学レンズ体の凸状レンズ部の第1方向断面における光線図である。 図12において矢印Yで示した部分の拡大図である。 図12における光線(1)〜(6)ごとに、光学レンズ体の入射側傾斜面の傾斜角度ωと、凸状レンズ部出射面の傾斜角度ψとの対応を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る道路灯1の設置状態を示す図であり、図1(A)は道路2の路面4を断面方向からみた図、図1(B)は道路2の路面4を平面視した図である。図2は道路灯1を下方からみた斜視図である。図3は図2の道路灯1を下カバー体21、及びグローブ13を省略して示す斜視図である。図4は図3の道路灯1を、光学レンズ体39を省略して示す斜視図である。図5は図4の道路灯1を押さえ板50、及びモジュール基板36を省略して示す斜視図である。
この道路灯1は、自動車専用道路(以下、単に「道路」という)の路面4を照明する照明器具であり、図1(A)に示すように、アーム型の支柱5の先端部3に器具本体10を支持したものである。アーム型の支柱5は、路肩等の道路脇6の地面に立設された柱であり、柱の途中から曲がって先端部3が水平方向に延びている。器具本体10は、この先端部3に、所定の高さH、所定の傾斜角度α、及び所定のオーバーハング量Ohで取付けられている。
器具本体10は、図1(B)、及び図2に示すように、一端11Aから他端11Bにかけて長い平面視略矩形の箱型を成し、その一端11Aの近傍で上記支柱5の先端部3に支持され、他端11Bを道路側に向けて設置される。図2、及び図3に示すように、器具本体10の底面10Aには、他端11Bの側に照射開口12が形成され、この照射開口12がグローブ13で覆われている。
器具本体10は、背面10B(すなわち一端11A近傍の外側面)にアーム用挿入孔15が設けられている。アーム型の支柱5に支持する際には、当該支柱5の先端部3が当該アーム用挿入孔15に挿入される。
器具本体10は、図2に示すように、ベースケース体20と、下カバー体21とを備え、これらが器具本体10の略箱型のケース体を構成する。ベースケース体20は、屋外使用に十分に耐え得る耐食性があり、なおかつ、熱伝導性が高い材料(例えばアルミニウムやアルミニウム合金)を用いたダイカスト成形で形成されている。高熱伝導性の材料が用いられることで、後述する光源ユニット25の発熱がベースケース体20から放熱され、光源ユニット25の光源温度が発光動作に適切な温度に維持される。下カバー体21は、屋外使用に十分に耐え得る耐食性がある材料(例えば、ステンレス鋼)を用いて形成されている。
ベースケース体20は、器具本体10の六面の外側面のうち、底面10A、背面10B、天面10C、正面側、及び左右側の外側面10D、10E、10Fを構成する。下カバー体21は、底面10Aの一部から背面10Bの一部を構成する。
ベースケース体20には、上述したアーム用挿入孔15及び照射開口12が形成され、ベースケース体20の下面は、グローブ13及び下カバー体21がねじ止め固定されて閉じられる。グローブ13の縁部側には、シール部材としての環状のパッキン(不図示)が全周に亘って嵌め込まれている。グローブ13をベースケース体20に取り付けた際には、グローブ13とベースケース体20との間でパッキンが挟み込まれて、当該パッキンによって照射開口12がシールされる。
ベースケース体20は、図3に示すように、その内部が器具本体10の一端11Aの側のクランプ取付室27Bと、他端11Bの側の光源室27Aとに仕切28で仕切られている。クランプ取付室27Bは下カバー体21に、光源室27Aはグローブ13によって閉じられる。クランプ取付室27Bにはクランプユニット26が配設され、光源室27Aには光源を構成する光源ユニット25及び電源80が配設されている。
クランプユニット26は、器具本体10のアーム用挿入孔15から挿入された支柱5の先端部3に挿入されて取り付けられる支柱取付具である。電源80は、光源ユニット25に電源を供給して光源ユニット25の点灯を制御する制御装置である。
光源ユニット25は、面状光源の一例である複数のCOB型LED35(図4)と、光学レンズ体39(図3)と、反射鏡59(図3)とを備えている。この器具本体10には、同一構成、及び配光の複数(図示例では2つ)の光源ユニット25が設けられている。
COB型LED35は、多数の発光素子をLED基板34(図4、図6)の上に密集配置して平面視略円形(四角形も有り得る)の面状の発光面35A(図4、図6)を形成したチップオンボード(COB)構造の発光デバイスである。このCOB型LED35は、発光面35Aの中心OK(図6)を通る垂線を光軸FKとし、この光軸FKの方向にランベルト配光(コサイン配光とも言う)の光を放射する。
このCOB型LED35は、光軸FKが器具本体10の底面10Aを指向する姿勢で器具本体10の中に配置される。LED基板34は、COB型LED35の発熱を裏面に効率良く伝えるために、高熱伝導性を有する例えばセラミック等で形成されている。
光学レンズ体39は、それぞれのCOB型LED35ごとに設けられ、当該COB型LED35の配光を制御する配光制御部材であり、これらの配光制御により、道路2の交通方向Qtに合わせ、器具本体10から道路2をみて左右に延びた横長の配光が得られている。
反射鏡59は、光学レンズ体39の周囲を、道路側を除いて囲むように配置され、入射する光を反射によって制御するものである。反射鏡59は、例えばアルミニウム板等の金属板や、反射性材料が蒸着された樹脂板等で形成される。
なお、これら光学レンズ体39、及び反射鏡59については、後に詳述する。
この器具本体10は、図4に示すように、矩形板状の基板であり、ベースケース体20に固定されたモジュール基板36を備え、このモジュール基板36に、各光源ユニット25の各々のCOB型LED35が搭載されている。これにより、複数のCOB型LED35を1つのユニットとして取り扱うことができる。このモジュール基板36には、COB型LED35とベースケース体20の電気絶縁耐圧を得られ、かつ、放熱性を有する材料、例えば、セラミック材が使用されている。
また、この器具本体10は、モジュール基板36あるいはCOB型LED35が剥がれた場合に、COB型LED35が落下することを防止するために、これらモジュール基板36、及びCOB型LED35をベースケース体20に押さえ付ける押さえ板50を備えている。この押さえ板50は、モジュール基板36を覆って設けられ、ベースケース体20に一体に形成されたボス42(図5参照)に固定されている。
図5に示すように、光源室27Aの天井を構成するベースケース体20の天井面20Aには、LED基板34の裏面と面接触して支持する台座面40が複数設けられている。各台座面40は、モジュール基板36が略水平面(照射開口12の開口面から一定の距離)に位置するように天井面20Aからの高さが設定されている。
台座面40は、ベースケース体20の天井面20Aに一体に形成されており、高熱伝導性を有するLED基板34を通じてCOB型LED35の発熱が伝えられる。台座面40の熱は、ベースケース体20の天井面20Aに伝へられ、当該ベースケース体20の天面10Cから外部に放熱され、これにより、COB型LED35の光源温度が発光動作に適切な温度に維持される。
本実施形態では、ベースケース体20には、光源室27Aの側に各光源ユニット25を包囲する平面視矩形枠状の包囲壁41を設け、この包囲壁41の中を水密にすることで、光源室27Aを防水することとしている。すなわち、包囲壁41の全周に亘り、その先端41Aが、下カバー体21に担持されたグローブ13(図2)のパッキンに密着し、これにより包囲壁41の内部が水密にシールされる。
クランプ取付室27Bには、支柱5の中を通じて先端部3から引き出された外部からの電気配線を結線する端子台70が設けられている。
上記包囲壁41のうちクランプ取付室27Bに面する箇所は仕切28によって構成されており、この仕切28には、電源線引込孔(不図示)が開口している。この電源線引込孔を通じて電源80から延びる電源線(不図示)が光源室27Aからクランプ取付室27Bに引き込まれる。このとき電源線引込孔をシールするために、この電源線引込孔にブッシング孔(不図示)を嵌合し、このブッシングに電源線を通して配線される。ブッシングを通された電源線は、端子台70に接続される。
次いで、上述した光源ユニット25における光制御について説明する。
図6は光学レンズ体39とCOB型LED35との配置関係を示す図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は裏面からみた図である。図7は図6と同様に、光学レンズ体39とCOB型LED35との配置関係を示す図であり、図7(A)は道路側からみた図、図7(B)は道路脇側からみた図、及び図7(C)は側面からみた図である。
光源ユニット25は、上記光学レンズ体39、及び上記反射鏡59を光制御体として備えている。
光学レンズ体39は、図6、及び図7に示すように、COB型LED35の発光面35Aを覆って配置され、当該COB型LED35の発光面35Aの光を、当該発光面35Aの光軸FKと直交する第1方向J1に拡げ、かつ、これら光軸FK、及び第1方向J1の両方に直交する第2方向J2に集光して出射する。すなわち、第1方向J1を横幅と称し、第2方向J2を縦幅と称すると、この光学レンズ体39は、横幅方向に延びつつ、縦幅を所定範囲に制限した横長配光が実現されている。
反射鏡59は、COB型LED35の発光面35Aから放射され光学レンズ体39に入射せずに漏れる光を当該光学レンズ体39の照射領域に反射するものである。
道路灯1の設置時には、この道路灯1が光学レンズ体39の第1方向J1を道路2の交通方向Qt(図1(B))に合わせ、第2方向J2を横断方向Qc(図1(B))に合わせて設置される。これにより、交通方向Qtにおいては遠方まで照射しつつ、横断方向Qcにおいては路面4の幅相当の範囲に照射を制限した路面照明が道路灯1によって行われる。
次いで光学レンズ体39の構成について詳述する。
光学レンズ体39は、図6(A)に示すように、凸状レンズ部61と、第1反射部62と、第2反射部63と、取付片64と、を一体に備え、光学的に透明な樹脂材料を成型して得られている。
取付片64は、光学レンズ体39を押さえ板50にネジ止め固定するための鍔状部であり、凸状レンズ部61の第1方向J1における両側に設けられている。この取付片64の配置位置、及び形状は、光学レンズ体39の光学的作用を阻害しない限りにおいて適宜の態様を採用できる。
図8は図6(A)のA−A断面視図であり、光学レンズ体39の光軸FLを含み、当該光軸FLと直交する第1方向と平行な面で切った切断面(以下、「第1方向断面」と言う)を視た図である。図9は図6(A)のB−B断面視図であり、光学レンズ体39の光軸FLを含み、当該光軸FL及び第1方向の両方と直交する第2方向と平行な面で切った切断面(以下、「第2方向断面」と言う)を視た図である。図10は光学レンズ体39の裏面を示す図である。
凸状レンズ部61は、光学レンズ体39の上記横長配光制御の機能を担う部位であり、裏面に配置された面状光源からランベルト配光の光が入射したときに、当該光を第1方向J1に拡げ、第2方向J2に集光する光学的機能を備えている。
すなわち、図6に示すように、凸状レンズ部61は、平面視において第1方向J1に長い平面視楕円状であり、出射面側には図7に示すように凸な凸状を成し、COB型LED35の発光面35Aを覆って配置されている。
この凸状レンズ部61は、図10に示すように、第1方向J1において、中心線CNについて線対称な形状を成し、第2方向断面において、中心線CN上で凸状レンズ部61が最も厚みを有する点を通る軸が凸状レンズ部61の光軸FLとして定義される。また、この光学レンズ体39の光軸は凸状レンズ部61と同軸である。
図6(B)、及び図8〜図10に示すように、凸状レンズ部61の裏面には、出射面側に凹む入射凹部65が形成されており、COB型LED35の発光面35Aは、この入射凹部65の直下に配置されている。この入射凹部65は、図6(B)、及び図10に示すように、第1方向J1に延びた略矩形に開口し、図8及び図9に示すように、発光面35Aと対面する面に入射面66が設けられている。
この光学レンズ体39にあっては、入射面66が入射凹部65によって凹んだ面に設けられているため、光学レンズ体39の裏面に入射面66を設けた場合に比べ、COB型LED35の発光面35Aと対面する入射面66が遠ざけられる。これにより、光学レンズ体39にCOB型LED35からの熱が伝わり難くなって熱による変形や損傷が抑えられる。
ただし、発光面35Aから入射面66を離間させると、図8、及び図9に示すように、発光面35Aのランベルト配光の光は、入射面66に入射する間に、離間距離に応じた分だけ拡がる。この光を入射面66に入射させるために、この光学レンズ体39では、入射面66の面積、及び入射凹部65の開口が、図6(B)に示すように、発光面35Aよりも十分に大きく形成されている。
凸状レンズ部61による第1方向J1の光制御について、図8を参照して説明する。
この凸状レンズ部61は、凸状レンズ部61の裏面の側で光軸FLの上に設定された仮想点Vaから放射され入射面66に入射した光を第1方向J1に拡げる(拡散する)光学的機能を備えている。
すなわち、この凸状レンズ部61では、入射面66が、第1方向断面において、仮想点Vaから放射されて入射する光を、この光軸FLから遠ざける方向に屈折させて出射する面形状、より正確には、凸状レンズ部出射面61Sの側に凹んだ凹面形状に形成されている。
第1方向断面において、COB型LED35の発光面35Aは、仮想点Vaの位置に凸状レンズ部61の光軸FLと発光面35Aの光軸FKとを一致させて配置され、これにより、発光面35Aから入射面66に入射した光が、光学レンズ体39、及び発光面35Aの光軸FK、FLから遠ざかる方向に屈折される。
一方、この凸状レンズ部61の凸状レンズ部出射面61Sは、第1方向断面において、入射面66に入射し屈折した光を光軸FK、FLから遠ざける方向に屈折させて出射する曲率を有した凸面に形成されている。
このように凸状レンズ部61にあっては、入射面66、及び凸状レンズ部出射面61Sのそれぞれで、光軸FK、FLから離れる方向に屈折されることで、光が第1方向Jに大きく拡げられて出射されることとなる。
ここで、第1方向断面においては、凸状レンズ部61の光軸FLとCOB型LED35の光軸FKが一致することから、何ら対策を施さなければ、これら光軸FL、FKに沿った光は拡散されずに照射される。また、ランベルト配光の面状光源において、光軸FK近傍の光量は周辺よりも大きいことから、照射領域において、光軸FL、FK近傍の照度が極端に高くなってしまい、照射領域の均斉度が悪くなる。
そこで、この凸状レンズ部61の凸状レンズ部出射面61Sには、第1方向断面において、光軸FLを含んだ領域に、入射面66の側に凹む拡散凹部68が設けられている。この拡散凹部68は、第1方向断面において、凹レンズと同様の光学的機能を備え、光軸FKの近傍から出射される光を光軸方向から離れる方向に屈折させて拡散させる。これにより、光軸FL、FK近傍の光量が抑えられることとなる。
なお、この凸状レンズ部61は、凸状レンズ部出射面61Sでのフレネル損失を低減するために、第1方向断面において入射面66に凹凸パターン79が形成されている。この詳細については後述する。
凸状レンズ部61による第2方向J2の光制御について、図9を参照して説明する。
この凸状レンズ部61は、上述のとおり、第2方向J2に光を集光する光学的機能を備えている。
詳述すると、第2方向断面において、入射面66は、発光面35Aの側に凸な凸面に形成され、凸状の凸状レンズ部出射面61Sとの対によって、凸状レンズ部61は、いわゆる両凸レンズとして形成されている。したがって、第2方向断面においては、凸状レンズ部61に入射面66に、上記仮想点Vaから放射され入射した光は、両凸レンズの光学的作用を受け、凸状レンズ部出射面61Sから所定の焦点(図示せず)に向かって出射される。
この道路灯1(光源ユニット25)にあっては、第2方向断面において、COB型LED35の発光面35Aが仮想点Vaの位置から凸状レンズ部61の光軸FLに対し第2方向の一方(以下、「オフセット方向」と言う)J2aにオフセットさせて配置されている。
これにより、第2方向断面において、凸状レンズ部61の光軸FLからみてオフセット方向J2aの側で放射された発光面35Aの光は、凸状レンズ部61によって、オフセット方向J2aとは反対の方向(以下、「オフセット反対方向」と言う)J2bに集光するように出射される。
そして、この道路灯1は、第2方向断面において、オフセット方向J2aを道路脇側に合わせ、オフセット反対方向J2bを道路側に合わせて設置される。
これにより、オフセット反対方向J2bである道路側の路面4に光を集めて効率良く照明しつつ、オフセット方向J2aである道路脇側では、凸状レンズ部出射面61Sから出射される光が抑えられ、道路脇側への漏れ光が抑制されることとなる。
道路脇側への漏れ光は、オフセット量δを大きくするほど抑えられる。しかしながら、入射面66のオフセット方向J2a側の一端66Taよりも発光面35Aの一端35ATがはみ出ると、入射凹部65に入射しない光が多くなり効率的ではない。
そこで、第2方向断面において、発光面35Aの一端35ATと入射面66の一端66Taとを合わせて配置すれば、発光面35Aの光の多くを入射面66に入射させることができる。
ただし、このCOB型LED35は、発光面35Aでの光量分布が均一ではなく、発光面35Aの光量は縁部35AF(図6(B))が、その内側よりも暗くなっている。すなわち、発光面35Aの全領域を基準とするよりも、図6(B)に示すように、発光面35Aのうち、所望の照度、及び配光を設計するために十分な光量で発光している発光範囲(以下、「有効発光範囲」と言う)71を基準にして光源ユニット25の光学設計をした方が所望の照度、及び配光が得られ易い。
そこで、この道路灯1(光源ユニット25)にあっては、第2方向断面において、発光面35Aのうち、有効発光範囲71のオフセット方向J2aの側の端71Tが入射面66の一端66Taに合わせて配置されている。
なお、発光面35Aの全域が十分な光量で発光している場合には、当該発光面35Aの全域が有効発光範囲71となることは勿論である。
一方、第2方向断面において、凸状レンズ部61の光軸FLからみてオフセット反対方向J2bの側で放射された光が入射面66に入射すると、この光は凸状レンズ部61によって、オフセット方向J2aに向けて出射され、漏れ光の要因となる。
そこで、この道路灯1(光源ユニット25)にあっては、図9に示すように、第2方向断面において、発光面35A(より正確には有効発光範囲71)を、凸状レンズ部61の光軸FLから入射面66の一端66Taまでの範囲Wを限度とし、かつ、当該範囲Wの全域に亘って設けることとしている。
これにより、凸状レンズ部61からオフセット方向J2aに向けて出射される光を最小としつつ、発光面35Aの殆どの光束がオフセット反対方向J2bに集められる。
ただし、発光面35Aがオフセット方向J2aにオフセットして配置されるため、図9に示すように、第2方向断面においては、入射面66の一端66Taを外れて入射凹部65のオフセット方向J2aの側の内側面65Aに入射する光K1が増える。このような光K1は、凸状レンズ部61で制御されない非制御光成分であるから、何ら対策を施さなければ、照射野のぼけや照明効率の低下を招く。
そこで、この光学レンズ体39は、入射面66の一端66Taを外れて入射凹部65のオフセット方向J2aの側の内側面65Aに入射した光K1を反射して凸状レンズ部61の照射領域に向けるための上記第1反射部62を備えている。
この第1反射部62は、図9に示すように、第1反射面73と、第1出射面74とを有している。
第1反射面73は、第2方向断面において、入射凹部65のオフセット方向J2aの側の開口端65Taからオフセット方向J2aに傾斜して延びる反射面であり、入射凹部65のオフセット方向J2aの側の内側面65Aに入射した光K1を、第1出射面74に向けて全反射するように形成されている。
第1出射面74は、図6(A)、及び図9に示すように、凸状レンズ部61の凸状レンズ部出射面61Sのオフセット方向J2a側の縁61SEaに連続して設けられている。この第1出射面74は、第2方向断面において、凸状レンズ部出射面61Sの縁61SEaからオフセット方向J2aに向かって次第に高くなる面に成され、第1反射面73の反射光をオフセット反対方向J2b(凸状レンズ部61の光軸FL)に向けて屈折させ、凸状レンズ部61による照射範囲に向けて出射する。
係る第1反射部62では、第1反射面73、及び第1出射面74によって凸状レンズ部61とは独立して非制御光成分となる光K1の光制御が行われるため、精度良く配光を制御することができ、照射野でのぼけを抑えることができる。
また、第1反射部62は、入射面66を外れて入射凹部65に入射した光を凸状レンズ部61の照射範囲に向けるため照明効率の低下も抑えられる。
ところで、光学レンズ体39は、第2方向断面において、例えば第1反射面73を入射凹部65から離れるようにオフセット方向J2aに移動し、光学レンズ体39の底面が発光面35Aを大きく覆うようにすれば、発光面35Aの光をより多く光学レンズ体39に取り込むことができる。
しかしながら、光学レンズ体39が第2方向J2に大型化し、また、第1反射面73と入射凹部65の開口端65Taの間に新たに生じる入射面から入射した光を制御するには構成が複雑になる、という問題がある。
そこで、この道路灯1(光源ユニット25)は、発光面35Aから光学レンズ体39に入射せずにオフセット方向J2aに漏れる光を反射するために、上記反射鏡59を備えている。
図11は、光学レンズ体39、COB型LED35の発光面35A、及び反射鏡59の関係を示す図である。なお、図11は、図9と同様に、第2方向断面視図である。
反射鏡59は、光学レンズ体39の第1反射面73に対面配置された補助反射面59Aを備えている。この補助反射面59Aは、第2方向断面において、発光面35Aの光のうち、入射凹部65を外れて光学レンズ体39に入射せずにオフセット方向J2aに向かう光K2を反射し、凸状レンズ部61による照射範囲に向ける反射面である。
この補助反射面59Aによる反射によって、光学レンズ体39に入射せずに、オフセット方向J2aに漏れる非制御光成分が更に抑えられ、漏れ光の抑制、及び照明効率の維持が図られることとなる。
第2方向断面において、入射面66を外れて入射凹部65に入射した光K1は上記第1反射面73で反射されることから、この補助反射面59Aの大きさは、光学レンズ体39に入射せずにオフセット方向J2aに漏れる光K2を反射できれば良い。
このため、第2方向断面において、この発光面35Aの発光領域である有効発光範囲71の端71Tと、光学レンズ体39の入射凹部65の開口端65Taとを結ぶ直線Lよりも下側に、補助反射面59Aの上端59ATが位置する高さHaとされている。
また仮に、光学レンズ体39が第1反射面73を備えていない場合には、補助反射面59Aは、入射面66を外れて入射凹部65の内側面65Aに入射する光K1も反射する必要があるから、上記直線Lを大きく超えた位置まで高さHaを高くする必要がある。この場合、光源ユニット25の厚みが大きくなり器具本体10に収め難くなる。
これに対して、この光源ユニット25にあっては、光学レンズ体39が第1反射面73を備えるため、補助反射面59Aの高さHaが抑えられ薄型化が図られる。
この反射鏡59は、図3、及び図11に示すように、光学レンズ体39の第1方向J1(交通方向Qt)の両側にも、当該光学レンズ体39に対面するサイド反射面59Bを備えている。サイド反射面59Bは、光学レンズ体39から第1方向J1に水平方向に近い角度で出射され、器具本体10の内部で遮蔽される光を反射し、器具効率の低下を抑制している。
次いで前掲図9に戻り、光学レンズ体39は、上述のとおり、第2反射部63を備えている。この第2反射部63は、入射面66を外れて入射凹部65のオフセット反対方向J2bの側の内側面65Bに入射する光K3を反射して凸状レンズ部61の照射領域に向けるものであり、第2反射面75と、第2出射面76とを有している。
第2反射面75は、第2方向断面において、入射凹部65のオフセット反対方向J2b側の開口端65Tbからオフセット反対方向J2bに傾斜して延びる反射面であり、入射凹部65のオフセット反対方向J2bの側の内側面65Bに入射した光を第2出射面76に向けて全反射するように形成されている。
第2出射面76は、図6(A)、及び図9に示すように、凸状レンズ部61の凸状レンズ部出射面61Sのオフセット反対方向J2b側の縁61SEbに連続して設けられている。
すなわち、第2反射面75は、図9に示すように、第2方向断面において、凸状レンズ部出射面61Sよりもオフセット反対方向J2b側に光K3を反射し、第2出射面76から光K3を出射することで、第1反射面73と同様に、凸状レンズ部61とは独立した光制御を実現している。
この第2出射面76は、第2方向断面において、凸状レンズ部出射面61Sの縁61SEbからオフセット反対方向J2bに向かって次第に高くなる面に成されている。この第2出射面76には第2反射面75で反射した光K3が入射され、当該入射光が第2出射面76で屈折して凸状レンズ部61による照射範囲に向けられている。
また、この光学レンズ体39では、第2反射面75が上記第1反射面73よりも大きく形成されている。すなわち、発光面35Aがオフセット方向J2aにずれて配置されることから、入射凹部65のオフセット反対方向J2bの側の内側面65Bに到ったときの発光面35Aの光K3の拡がりは、オフセット方向J2aの側の内側面65Aよりも大きくなる。
このように光K3が大きく拡がっても、第2反射面75が上記第1反射面73よりも大きく形成されていることから、オフセット反対方向J2b(すなわち、道路側)への光K3の漏れを十分に抑制することができる。
また第2反射部63でも第1反射部62と同様に、凸状レンズ部61とは独立して光制御が行われるため、精度良く配光を制御することができ、照射野でのぼけを抑えることができる。また入射面66を外れて入射凹部65に入射した光K3が凸状レンズ部61の照射範囲に向けられるため照明効率の低下も抑えられる。
この道路灯1は、係る光学レンズ体39、反射鏡59、及びCOB型LED35を有した光源ユニット25を光源に備えることで、横断方向Qcにあっては、道路灯1からみて手前側の道路脇6への漏れ光を抑え、なおかつ、道路灯1からみて道路2よりも遠方側の道路脇への漏れ光も抑えて路面4を照明できる。
また、交通方向Qtにあっては、光学レンズ体39が発光面35Aの光を光軸FL、FKから遠ざかるように拡げて出射するため、交通方向Qtに沿った範囲が照明される。この交通方向Qtにおいては、光学レンズ体39から出射される光は、図8に示すように、光軸FL、FKに対する角度(以下、「出射角度」という)θが大きいほど遠方に向けて照射できる。この光学レンズ体39では、交通方向Qt(第1方向断面)において、出射角度θが55°〜65°(光K5)における輝度を高くし、遠方の路面4が照明されるよう設計されている。
しかしながら、レンズの屈折面ではフレネル損失が生じることが知られている。すなわち、出射角度θを大きくするために出射面での屈折角γを大きくすると出射面での反射が大きくなり、出射効率が低下する。屈折角γは、凸状レンズ部出射面61Sの第1方向断面における法線に対する出射光の角度で定義される。
そこで、この光学レンズ体39にあっては、上述したように、第1方向断面において、入射面66に凹凸パターン79が形成されている。
図12は光学レンズ体39の凸状レンズ部61の第1方向断面における光線図であり、図13は図12において矢印Yで示した部分の拡大図である。
この入射面66の凹凸パターン79は、発光面35Aの中心OKからの光が、凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γが50°以下となるように、入射面66で屈折させるものである。
凹凸パターン79は、図12に示すように、第1方向断面において、入射凹部65の光軸FLとの交差位置65Pから開口端65Tに向かう方向に沿って、複数の凹部81と凸部82とが交互に配列されて構成されている。それぞれの凸部82は、第1方向断面において、入射凹部65の開口の側(仮想点Vaの側)に凸な略三角形状を成すことで、凹凸パターン79が略鋸歯状断面を成している。それぞれの凸部82の一方の側面は、いわゆるフレネルレンズが備える断面三角形状のプリズムの側面と同様に、仮想点Vaの光が入射するように傾斜した入射側傾斜面83である。すなわち、入射面66には、複数の入射側傾斜面83が設けられ、これらが凹凸パターン79によって段付き面形状に形成されているとも言える。
図13に示すように、仮想点Vaの光は入射側傾斜面83を透過するときに屈折角φで光軸FLから遠ざかる方向に屈折される。この屈折角φは、入射側傾斜面83の第1方向断面における法線に対する透過光の角度で定義される。
それぞれの凸部82が入射光を光軸FLから遠ざかる方向に屈折させて、凸状レンズ部出射面61Sに入射させるため、当該凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γが小さくとも、出射角度θを大きくできる。
凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γは70°以下であれば、フレネル損失は十分に小さく器具効率に与える影響は少ない。
ただし、この光源ユニット25は、面状光源であるCOB型LED35が光源に用いられ、発光面35Aが比較的大きいことから、仮想点Vaからずれた位置から入射する光に対する屈折角を考慮し、凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γが50°以下に抑えられている。
換言すれば、凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γが50°以下としておくことで、点光源を光源とした光源ユニット25を組み立てるときに、仮想点Vaから多少ずれた位置に光源が配置されてしまった場合でも、フレネル損失が確実に抑えられる。
凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γを50°以下とするために、それぞれの凸部82の入射側傾斜面83の屈折角φは、仮想点Vaの光の入射角に応じて入射側傾斜面83の傾斜角度を変える等して調整されている。
具体的には、図12に示すように、第1方向断面において、仮想点Vaから放射される光のうち、光軸FL、FKに対する角度が10°〜45°の範囲αの光が入射する範囲Uaにあっては、その範囲Uaに設けられる凸部82の入射側傾斜面83は、光軸FL、FKに対する傾斜角度ω(図13)が30°〜35°の角度を有するように構成されている。
一方、仮想点Vaから放射される光のうち、光軸FL、FKに対する角度が45°以上の範囲βの光が入射する範囲Ubにあっては、その範囲Ubに設けられる凸部82の入射側傾斜面83は、光軸FL、FKに対して45°以下の傾斜角度ωを有するように構成されている。
図14は、図12に示す光線(1)〜(6)ごとに、光学レンズ体39の入射側傾斜面83の傾斜角度ωと、凸状レンズ部出射面61Sの傾斜角度ψとの対応を示したものである。この凸状レンズ部出射面61Sの傾斜角度ψは、第1方向断面において、光軸FL、FKに対する凸状レンズ部出射面61Sの角度で定義される。なお、この図14に示す数値は、あくまでも一例である。
ここで入射面66は、第1方向断面において、光軸FLに対し線対称形状を成すことから、入射面66と光軸FLが交差する交差位置65Pは、入射側傾斜面83同士が向かい合ってできる凹部81の谷部分となる。
換言すれば、この谷部分に発光面35Aの光軸FKが配置されることで、入射側傾斜面83による光制御が正確に行われる。
また、凸状レンズ部出射面61Sには、交差位置65Pに対応して光軸FLとの交差位置には、上述した拡散凹部68が設けられており、光軸FL、FK近傍での光量が抑えられている。
このように入射面66の各入射側傾斜面83を構成することで、55°以上の出射角度θで第1方向J1に出射される光K5の凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γを確実に50°以下とし、フレネル損失を抑えることができる。
また、光源が点光源ではなく、仮想点Vaの近傍にも発光点を有する面状光源であっても、全ての光に対し、凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γを70°以下に抑えることができ、フレネル損失が確実に抑えられる。
これに加え、入射面66に凹凸パターン79が形成されることで、いわゆるフレネルレンズと同様に、凸状レンズ部61の厚みが抑えられるので、入射面66を発光面35Aからの熱的影響を受けないように十分に離間させつつ、光源ユニット25の厚みを抑えることができる。
ここで、図13に示すように、入射側傾斜面83を一方の側面に有する凸部82は、その先端に平面部85が形成されている。
平面部85は、入射側傾斜面83に入射し屈折した光が、当該凸部82の他方の非入射側傾斜面84に入射して内面反射して迷光となる光K6となるのを防止するものである。すなわち、平面部85は、凸部82の入射側傾斜面83のうち、屈折させた入射光が非入射側傾斜面84に入射する範囲83Fの先端部分が平面で切り落とたされた形状を成し、なおかつ、その平面が、凹部81の谷81A(すなわち、非入射側傾斜面84の端部)に向けて入射光を屈折する形状に成されている。
これにより、平面部85に入射した光は非入射側傾斜面84に入射することなく凸状レンズ部出射面61Sの側に向かうので、迷光の発生が防止できる。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、本実施形態によれば、第2方向断面において、COB型LED35の発光面35Aの有効発光範囲71の一端71Tと入射面66の一端66Taとを合わせて配置する構成としたため、発光面35Aの光軸FKが凸状レンズ部61の光軸FLに対してオフセットされ、発光面35Aの光が凸状レンズ部61によって、オフセット反対方向J2bに集光して出射される。
これにより、第2方向J2におけるオフセット方向J2aへの凸状レンズ部61からの光の出射が抑えられ、当該一端66Taの側への漏れ光が抑制される。
特に、第2方向断面において、発光面35Aの有効発光範囲71の一端71Tと入射面66の一端66Taとを合わせることで、有効発光範囲71の光を入射面66に効率良く入射させつつ、凸状レンズ部61からオフセット方向J2aへ出射される光を大きく減らすことができる。
また第2方向断面においては、発光面35Aの有効発光範囲71を、光学レンズ体39の入射面66の一端66Taに合わせると、入射面66を外れて入射凹部65に入射して凸状レンズ部61で制御されない非制御光成分が増え、また、そもそも光学レンズ体39に入射しない光成分も増え、照明効率が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態によれば、入射凹部65の入射面66を外れた光K1が第1反射面73で制御され照明に用いられるため、非制御光成分が抑えられ照明効率が良好に維持される。
これに加えて、反射鏡59の補助反射面59Aが光学レンズ体39の第1反射面73に対面配置されているため、入射凹部65を外れて光学レンズ体39に入射しない光K2も、この補助反射面59Aによって制御され照明に用いられることから、非制御光成分が更に抑えられ、照明効率もより良好に維持される。
また本実施形態によれば、第2方向断面において、凸状レンズ部61の光軸FLから入射面66の一端66Taの範囲W内に発光面35Aの有効発光範囲71を収める構成とした。
これにより、凸状レンズ部61からオフセット方向J2aに向けて出射される光を最小としつつ、発光面35Aの殆どの光束がオフセット反対方向J2bに集めることができる。
また本実施形態によれば、光学レンズ体39は、凸状レンズ部61の凸状レンズ部出射面61Sの縁61SEaに連続して設けられ、第1反射面73で反射した光を凸状レンズ部61の照射範囲に向けて屈折させて出射する第1出射面74を備える構成とした。
これにより、第1反射面73、及び第1出射面74によって凸状レンズ部61とは独立して非制御光成分となる光の制御が行われので、精度良く配光を制御することができ、照射野でのぼけを抑えることができる。また、入射面66を外れて入射凹部65に入射した光が凸状レンズ部61の照射範囲に向けられるため照明効率の低下も抑えられる。
また本実施形態によれば、第2方向断面において、光学レンズ体39は、入射面66のオフセット反対方向J2bの側に、入射面66を外れて入射凹部65に入射した光K3を制御する第2反射面75を備える構成とした。
この構成により、光K3による漏れ光を抑えられ、また、この光K3が凸状レンズ部61の照射範囲に向けられるため照明効率の低下も抑えられる。
また本実施形態によれば、第2反射面75が上記第1反射面73よりも大きく形成されていることから、オフセット反対方向J2b(すなわち、道路側)へ比較的大きく拡がった光K3を制御でき、オフセット反対方向J2bへの光の漏れを十分に抑制することができる。
また本実施形態によれば、道路灯1は、係る光源ユニット25を光源に備え、路面4の交通方向Qtに第1方向J1を合わせ、交通方向Qtに直交する横断方向Qcに第2方向J2を合わせて路面4を照明する構成とした。
これにより、路面4の道路脇6への漏れ光を抑えつつ、漏れ光となる光も有効に利用して効率良く路面4を照明できる。
また本実施形態によれば、光学レンズ体39の入射面66に複数の入射側傾斜面83を設け、これら入射側傾斜面83のそれぞれが、光K5の凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γを50°以下とするように形成されている。
これにより、凸状レンズ部出射面61Sでのフレネル損失を抑えつつ、光軸FLに対して例えば55°以上の出射角度θで遠方に向けた光を照射できる。
また本実施形態によれば、凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γを、フレネル損失が十分に小さい70°よりも小さな50°以下としているため、光軸FLからずれた箇所から放射された光に対しても、凸状レンズ部出射面61Sでの屈折角γが70°を超え難くできる。
特に、本実施形態の光源ユニット25によれば、面状光源の一例たるCOB型LED35を光源としつつ、光学レンズ体39は、凸状レンズ部出射面61Sでの光の屈折角γを、COB型LED35の発光面35Aのいずれの光に対しても70°以下としている。
これにより、確実にフレネル損失が抑えられ、効率良く遠方を照射する光源ユニット25が実現される。
また本実施形態によれば、第1方向断面において、光学レンズ体39の入射面66には、一方の側面に入射側傾斜面83を有する複数の凸部82を有し、当該凸部82の先端には平面部85を形成した。
これにより、平面部85に入射した光が、凸部82の入射側傾斜面83の反対側の面である非入射側傾斜面84に入射し内面反射されることなく凸状レンズ部出射面61Sに向かうので、迷光の発生が防止できる。
また本実施形態によれば、COB型LED35の光軸FKを2つの入射側傾斜面83が対面して成る谷の部分に合わせたため、光軸FKに沿って入射する光に対し、入射側傾斜面83による光制御が正確に行われる。
また本実施形態によれば、凸状レンズ部出射面61Sには、交差位置65Pに対応して光軸FLとの交差位置に拡散凹部68を設ける構成としたため、照射野において光軸FL、FK近傍での光量が抑えられ、均斉度が高められる。
また本実施形態によれば、かかる複数の光源ユニット25を道路灯1が備えることで、フレネル損失を抑え、効率良く交通方向Qtの遠方を照射する道路灯1が得られる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
上述した実施形態において、面状光源としてCOB型LED35を例示したが、面状光源は、これに限らない。面状光源には、面状光を放射する光源であれば、例えば有機EL等の他の発光素子を用いることもできる。
また面状光源でない点光源には、任意の光源を用いることができる。
また上述した実施形態において、路面を照明する照明器具として道路灯1を例示したが、照明器具は、これに限らない。係る照明器具として、例えばトンネル照明器具や街路灯、防犯灯などにも本発明を適用できる。
また、本発明は、器具本体が支柱に支持される照明器具に限らず、例えば建物の壁等に支持される照明器具にも適用可能である。
さらに、本発明は、路面を照明する照明器具に限らず、光学レンズ体を用いて遠方を照明するように配光制御する器具であれば任意の照明器具に好適に適用できる。
1 道路灯(照明器具)
2 道路
4 路面
25 光源ユニット
35 COB型LED(光源、面状光源)
35A 発光面
39 光学レンズ体
59 反射鏡
59A 補助反射面
61 凸状レンズ部
61S 凸状レンズ部出射面(出射面)
65 入射凹部
65P 交差位置
66 入射面
68 拡散凹部(凹部)
79 凹凸パターン
82 凸部
83 入射側傾斜面(傾斜面)
85 平面部
FK COB型LEDの光軸
FL 凸状レンズ部の光軸
J1 第1方向
J2 第2方向
Qc 横断方向
Qt 交通方向
Va 仮想点

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源を覆う入射凹部と、前記入射凹部の入射面から入射した光を光軸と直交する第1方向に拡げて出射する凸状の出射面とを有する光学レンズ体と、
    を備え、
    前記第1方向を含み前記光軸に平行な第1方向断面において、
    前記光学レンズ体の入射面には、複数の傾斜面が形成され、
    前記傾斜面の各々は、入射した光の前記出射面での屈折角を50°以下とするように形成されている
    ことを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記光源は、
    発光面の中心に光軸を有する面状光源であり、
    前記第1方向断面において、
    前記出射面での光の屈折角が、前記面状光源のいずれの光に対しても70°以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 前記第1方向断面において、前記入射面には、一方の側面に前記傾斜面を有する複数の凸部を有し、当該凸部の先端には平面部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光源ユニット。
  4. 前記第1方向断面において、前記光源の光軸を2つの前記傾斜面が対面して成る谷の部分に合わせたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光源ユニット。
  5. 前記第1方向断面において、前記光学レンズ体の出射面には、前記光源の光軸の交点に前記入射面の側に凹む凹部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光源ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の複数の光源ユニットを備えたことを特徴とする照明器具。
JP2014175344A 2014-08-29 2014-08-29 光源ユニット、及び照明器具 Active JP6409418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014175344A JP6409418B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 光源ユニット、及び照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014175344A JP6409418B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 光源ユニット、及び照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016051555A true JP2016051555A (ja) 2016-04-11
JP6409418B2 JP6409418B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=55658940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014175344A Active JP6409418B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 光源ユニット、及び照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6409418B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200132396A (ko) * 2019-05-17 2020-11-25 한국광기술원 조명용 렌즈 및 이를 이용한 조명장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120057354A1 (en) * 2010-09-06 2012-03-08 Lee Chang Mo Optical lens and light source module, and street lamp having the same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120057354A1 (en) * 2010-09-06 2012-03-08 Lee Chang Mo Optical lens and light source module, and street lamp having the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200132396A (ko) * 2019-05-17 2020-11-25 한국광기술원 조명용 렌즈 및 이를 이용한 조명장치
KR102256846B1 (ko) * 2019-05-17 2021-05-27 한국광기술원 조명용 렌즈 및 이를 이용한 조명장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6409418B2 (ja) 2018-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102654268A (zh) Led透镜装置、led透镜装置模组及led灯具
JP5241015B2 (ja) 光学レンズ及び道路用照明器具
JP5732127B2 (ja) 滑らかなカットオフを持つ照明装置
JP6539665B2 (ja) スポーツ照明器具
JP2010262818A (ja) トンネル用照明装置
TWI386598B (zh) 照明裝置
JP2014078384A (ja) 道路照明用レンズおよび道路照明装置
JP5292629B2 (ja) 照明装置
JP2017208206A (ja) 照明装置
KR102200073B1 (ko) 조명 모듈 및 이를 구비한 조명 장치
JP6409418B2 (ja) 光源ユニット、及び照明器具
JP6398476B2 (ja) 光源ユニット、及び照明器具
JP6111633B2 (ja) 照明器具
JP6186714B2 (ja) 照明器具
KR101723164B1 (ko) Led 등기구
JP6555475B2 (ja) 照明方法および照明システム
JP6260119B2 (ja) 光学レンズ装置
JP5983258B2 (ja) 光学素子、及び照明器具
JP5505238B2 (ja) 反射鏡、ledモジュール、及び照明器具
JP2017162697A (ja) 道路照明用レンズ、及び道路照明器具
JP2016015290A (ja) 車両用灯具
JP6721862B2 (ja) 照明装置
JP6155878B2 (ja) 光学レンズ装置及び照明器具
JP6171414B2 (ja) 光源ユニット、及び照明器具
JP7001993B2 (ja) 光学部材及び照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6409418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350