JP2016051277A - 被写体検索装置、被写体検索方法、および被写体検索プログラム - Google Patents

被写体検索装置、被写体検索方法、および被写体検索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象画像の被写体に類似する被写体を適切に検索することができる被写体検索装置を提供する。【解決手段】被写体を特定するための特徴量を画像から抽出する抽出部30と、対象画像から抽出した特徴量に基づいて、対象画像とは異なる複数の画像の中から対象画像の被写体に類似する被写体を検索する被写体検索部30と、を備えることを特徴とする被写体検索装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体検索装置、被写体検索方法、および被写体検索プログラムに関する。
従来より、対象画像の特徴量を抽出することで、対象画像以外の複数の画像の中から、対象画像に類似する画像を検索する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許第4867428号公報
しかしながら、従来技術は、対象画像全体の特徴量を抽出することで、画像全体で類似する画像を検索するものであるため、対象画像の被写体に類似する被写体を複数の画像の中から検索することができない場合があった。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。
[1]本発明に係る被写体検索装置は、被写体を特定するための特徴量を画像から抽出する抽出部と、対象画像から抽出した前記特徴量、前記対象画像とは異なる複数の画像の中から前記対象画像の被写体に類似する被写体を検索する被写体検索部と、を備えることを特徴とする。
[2]上記被写体検索装置に係る発明において、前記抽出部は、前記対象画像に2値化処理を施して2値化画像を生成し、生成した前記2値化画像にラベリング処理を施し、独立した画素のまとまりを示す島領域を特定し、前記島領域ごとに被写体らしさを示す評価値を算出し、算出した前記評価値に基づいて前記島領域について被写体らしさの順位付けを行うことで、前記島領域の中から前記対象画像の被写体に対応する被写体領域を検出し、前記被写体領域から抽出した特徴量を、前記特徴量として抽出するように構成することができる。
[3]上記被写体検索装置に係る発明において、前記被写体領域の面積と当該被写体領域の慣性モーメントとの比に基づいて、前記被写体らしさを示す評価値を算出し、前記評価値を含む特徴量を前記特徴量として抽出するように構成することができる。
[4]上記被写体検索装置に係る発明において、前記対象画像のうち前記被写体領域に対応する画像領域の画素平均値をマスク強度として算出し、前記マスク強度を含む特徴量を前記特徴量として抽出するように構成することができる。
[5] 上記被写体検索装置に係る発明において、前記抽出部は、前記被写体領域の慣性主軸周りの慣性モーメントと前記慣性主軸に直交する軸周りの慣性モーメントとの比を、慣性モーメント比として算出し、前記慣性モーメント比を含む特徴量を前記特徴量として抽出するように構成することができる。
[6] 上記被写体検索装置に係る発明において、前記抽出部は、前記対象画像のうち前記被写体領域に対応する画像領域の彩度平均値および色相平均値の少なくとも1つを算出し、前記彩度平均値および前記色相平均値のうち少なくとも1つを含む特徴量を前記特徴量として抽出するように構成することができる。
[7]本発明に係る被写体検索方法は、対象画像から被写体を特定するための特徴量を抽出する第1工程と、前記対象画像から抽出した前記特徴量に基づいて、前記対象画像とは異なる複数の画像の中から前記対象画像の被写体に類似する被写体を検索する第2工程と、を備えることを特徴とする。
[8]本発明に係る被写体検索プログラムは、対象画像から被写体を特定するための特徴量を抽出する抽出手順と、前記対象画像から抽出した前記特徴量に基づいて、前記対象画像とは異なる複数の画像の中から前記対象画像の被写体に類似する被写体を検索する検索手順と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、対象画像の被写体に類似する被写体を適切に検索することができる。
図1は、本実施形態に係る被写体検索装置を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る被写体検索処理を示すフローチャートである。 図3は、対象画像の一例を示す図である。 図4は、ステップS102の主要被写体検出処理を示すフローチャートである。 図5は、図3に示す対象画像の差分画像の一例を示す図である。 図6は、図5に示す差分画像の2値化画像の一例を示す図である。 図7は、ステップS206の特徴量算出処理を示すフローチャートである。 図8は、ラベリング処理後の2値化画像の一例を示す図である。 図9は、第1島領域および第2島領域の一例を示す図である。 図10は、ステップS103の類似被写体検索処理を示すフローチャートである。 図11は、対象画像と検索画像の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る被写体検索装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る被写体検索装置1は、パーソナルコンピューター、タブレット、スマートフォンなどに搭載され、複数の画像の中から、ユーザが選択した対象画像の主要被写体に類似する被写体を検索する機能を有する。図1に示すように、本実施形態に係る被写体検索装置1は、入力部10、記憶部20、被写体検索部30、および表示部40を有する。
入力部10は、タッチパネル、マウス、キーボードなどのユーザが操作可能な部材であり、ユーザにより操作されることで、ユーザの指示情報を入力する。本実施形態において、ユーザは、入力部10を操作することで、たとえば被写体検索処理の実行指示や対象画像の選択などを行うことができる。入力部10により入力されたユーザの指示情報は、被写体検索部30に送信される。
記憶部20は、複数の画像データを記憶する記憶媒体である。なお、記憶部20に記憶されている画像データは、RGB表色系で表される画像データとして記憶されている。
被写体検索部30は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路により構成される。本実施形態において、被写体検索部30は、入力部10から入力されたユーザの指示情報に基づいて、記憶部20に記憶されている複数の検索画像の中からユーザが選択した対象画像に類似する被写体を検索する被写体検索処理を実行する。なお、被写体検索部30による被写体検索方法の詳細については後述する。
表示部40は、たとえばディスプレイや液晶モニタであり、記憶部20に記憶されている画像データのサムネイル画像や、被写体検索処理で検索された被写体が撮像されている検索画像などを表示する。
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る被写体検索処理について説明する。以下においては、記憶部20に記憶されている複数の検索画像の中から、図3に示す対象画像の被写体に類似する被写体を検索する場面を例示して説明する。
まず、ステップS101では、被写体検索部30により、ユーザが被写体検索処理の実行を指示したか否かの判断が行われる。たとえば、被写体検索部30は、ユーザが入力部10を介して被写体検索処理の実行指示を入力した場合に、ユーザが被写体検索処理の実行を指示したものと判断することができる。ユーザが被写体検索処理の実行を指示したと判断した場合には、ステップS102に進み、一方、ユーザが被写体検索処理の実行を指示していないと判断した場合には、ステップS101で待機する。なお、以下においては、ユーザが図3に示す対象画像を指定して、被写体検索処理の実行を指示したものとして説明する。
ステップS102では、被写体検索部30により、対象画像内の主要被写体を検出する主要被写体検出処理が行われる。ここで、図4は、ステップS102に示す主要被写体検出処理を示すフローチャートである。以下において、図4を参照して、ステップS102の主要被写体検出処理を説明する。
まず、ステップS201では、被写体検索部30により、ユーザに選択された対象画像の画像データが取得される。そして、ステップS202では、被写体検索部30により、ステップS201で取得された対象画像の画像データをYCbCr形式の画像データに変換する色空間変換処理が行われる。
すなわち、本実施形態では、記憶部20に記憶されている画像データはRGB表色系で表される画像データであるため、被写体検索部30は、RGB表色系で表される対象画像の画像データを、下記式(1)〜(3)に基づいて、YCbCr色空間における輝度成分(Y成分)からなる輝度画像の画像データと、色差成分(Cb成分、Cr成分)とからなる色差画像の画像データとに変換する。
Y=0.299R+0.587G+0.114B…(1)
Cb=−0.169R−0.332G+0.5000B…(2)
Cr=0.500R−0.419G−0.081B…(3)
なお、以下においては、上記式(1)に基づいて生成されたY成分からなる輝度画像をYプレーン画像、上記式(2)に基づいて生成されたCb成分からなる色差画像をCbプレーン画像、上記式(3)に基づいて生成されたCr成分からなる色差画像をCrプレーン画像として説明する。
ステップS203では、被写体検索部30により、基準濃度画像の生成が行われる。具体的には、被写体検索部30は、ステップS202で生成されたYプレーン画像の画素値の平均値を求め、Yプレーン画像の全ての画素の画素値をYプレーン画像の画素値の平均値とした一様の画像を、Yプレーン画像の基準濃度画像として生成する。同様に、被写体検索部30は、全ての画素の画素値をCbプレーン画像の画素値の平均値とした一様の画像を、Cbプレーン画像の基準濃度画像として生成し、全ての画素の画素値をCrプレーン画像の画素値の平均値とした一様の画像を、Crプレーン画像の基準濃度画像として生成する。なお、以下においては、説明の便宜のため、Yプレーン画像の基準濃度画像を「Y基準濃度画像」、Cbプレーン画像の基準濃度画像を「Cb基準濃度画像」、Crプレーン画像の基準濃度画像を「Cr基準濃度画像」と称する。
ステップS204では、被写体検索部30により、差分画像の生成が行われる。ここで、図5は、差分画像の一例を示す図である。後述するように、本実施形態において、被写体検索部30は、ステップS202で生成されたYプレーン画像、Cbプレーン画像、およびCrプレーン画像のそれぞれについて、正負2つの差分画像を生成する。すなわち、被写体検索部30は、Yプレーン画像の正側差分画像、Cbプレーン画像の正側差分画像、Crプレーン画像の正側差分画像、Yプレーン画像の負側差分画像、Cbプレーン画像の負側差分画像、およびCrプレーン画像の負側差分画像の6つの差分画像を生成する。
なお、以下においては、Yプレーン画像の正側差分画像、Cbプレーン画像の正側差分画像、およびCrプレーン画像の正側差分画像をまとめて単に「正側差分画像」ともいい、Yプレーン画像の負側差分画像、Cbプレーン画像の負側差分画像、およびCrプレーン画像の負側差分画像をまとめて単に「負側差分画像」ともいう。さらに、「正側差分画像」および「負側差分画像」をまとめて単に「差分画像」ともいう。
まず、正側差分画像の生成方法について説明する。被写体検索部30は、まず、ステップS202で生成されたYプレーン画像と、ステップS203で生成されたY基準濃度画像との差分を求めることで、暫定差分画像(Yプレーン画像−Y基準濃度画像)を生成する。この暫定差分画像(Yプレーン画像−Y基準濃度画像)では、Yプレーン画像の画素値がY基準濃度画像の値を上回る箇所において画素値は正の値を示し、Yプレーン画像の画素値がY基準濃度画像の値を下回る箇所において画素値は負の値を示す。被写体検索部30は、この暫定差分画像(Yプレーン画像−Y基準濃度画像)において負の値を示す画素の画素値をゼロに置換することで、図5(a)に示すように、Yプレーン画像の正側差分画像を生成する。
たとえば、Y基準濃度画像の画素値が118であり、Yプレーン画像の画素Aの画素値が150、Yプレーン画像の画素Bの画素値が90である場合、被写体検索部30は、画素Aの画素値を32、画素Bの画素値を−28として、暫定差分画像(Yプレーン画像−Y基準濃度画像)を生成する。さらに、被写体検索部30は、画素Bの画素値は負の値であるため、暫定差分画像における画素Bの画素値をゼロに置換することで、Yプレーン画像の正側差分画像を生成する。
同様に、被写体検索部30は、Cbプレーン画像の正側差分画像およびCrプレーン画像の正側差分画像を生成する。具体的には、被写体検索部30は、Cbプレーン画像とCb基準濃度画像との差分を求めることで、暫定差分画像(Cbプレーン画像−Cb基準濃度画像)を生成し、生成した暫定差分画像(Cbプレーン画像−Cb基準濃度画像)において負の値を示す画素の画素値をゼロに置換することで、図5(b)に示すように、Cbプレーン画像の正側差分画像を生成する。同様に、被写体検索部30は、Crプレーン画像とCr基準濃度画像との差分を求めることで、暫定差分画像(Crプレーン画像−Cr基準濃度画像)を生成し、生成した暫定差分画像(Crプレーン画像−Cr基準濃度画像)において負の値を示す画素の画素値をゼロに置換することで、図5(c)に示すように、Crプレーン画像の正側差分画像を生成する。
このように、正側差分画像では、プレーン画像の画素値が基準濃度画像の画素値(すなわちプレーン画像の画素平均値)を上回る箇所において階調が保持されるとともに、正側差分画像の画素値の大きさが基準濃度画像の画素値(すなわちプレーン画像の画素平均値)からの乖離度合いを示すこととなる。なお、図5(a)〜(c)では、正側差分画像において画素値が正の値を示す画素(すなわち、プレーン画像の画素値が平均値を上回る箇所)を黒色以外の色で表示するとともに、正側差分画像において画素値が大きい画素ほど白色に近い色で表示している。
次に、負側差分画像の生成方法について説明する。被写体検索部30は、まず、ステップS203で生成されたY基準濃度画像と、ステップS202で生成されたYプレーン画像との差分を求めることで、暫定差分画像(Y基準濃度画像−Yプレーン画像)を生成する。この暫定差分画像(Y基準濃度画像−Yプレーン画像)では、Yプレーン画像の画素値がY基準濃度画像の値を上回る箇所で画素値は負の値を示し、Yプレーン画像の画素値がY基準濃度画像の値を下回る箇所で画素値は正の値を示す。被写体検索部30は、この暫定差分画像(Y基準濃度画像−Yプレーン画像)において、負の値を示す画素をゼロ値に置換することで、図5(d)に示すように、Yプレーン画像の負側差分画像を生成する。
同様に、被写体検索部30は、Cbプレーン画像の負側差分画像と、Crプレーン画像の負側差分画像とを生成する。具体的には、被写体検索部30は、Cb基準濃度画像とCbプレーン画像との差分を求めることで、暫定差分画像(Cb基準濃度画像−Cbプレーン画像)を生成し、生成した暫定差分画像(Cb基準濃度画像−Cbプレーン画像)において負の値を示す画素の画素値をゼロに置換することで、図5(e)に示すように、Cbプレーン画像の負側差分画像を生成する。同様に、被写体検索部30は、Cr基準濃度画像とCrプレーン画像との差分に基づいて、暫定差分画像(Cr基準濃度画像−Crプレーン画像)を生成し、生成した暫定差分画像(Cr基準濃度画像−Crプレーン画像)において負の値を示す画素の画素値をゼロに置換することで、図5(f)に示すように、Crプレーン画像の負側差分画像を生成する。
このように、負側差分画像では、プレーン画像の画素値が基準濃度画像の画素値(すなわちプレーン画像の画素平均値)を下回る箇所において階調が保持されるとともに、負側差分画像の画素値の大きさが、基準濃度画像の画素値(すなわちプレーン画像の画素平均値)からの乖離度合いを示すこととなる。なお、図5(d)〜(f)に示す例では、負側差分画像の画素値が正の値を示す画素(プレーン画像の画素値が平均値を下回る箇所)を黒色以外の色で表示するとともに、負側差分画像において画素値が大きい画素ほど白色に近い色で表示している。
ステップS205では、被写体検索部30により、ステップS204で生成された差分画像に基づいて、2値化画像の生成が行われる。具体的には、被写体検索部30は、Yプレーン画像に基づく正側差分画像の各画素の画素値と所定の判定閾値Y1とをそれぞれ比較し、画素値が判定閾値Y1以上である画素(以下、白画素ともいう。)と、画素値が判定閾値Y1未満である画素(以下、黒画素ともいう。)とを分けることで、図6(a)に示すように、Yプレーン画像の正側2値化画像を生成する。なお、図6(a)は、図5(a)に示すYプレーン画像の正側差分画像に基づいて生成された、Yプレーン画像の正側2値化画像の一例を示す図である。
同様に、被写体検索部30は、図5(b)に示すCbプレーン画像の正側差分画像の各画素の画素値と所定の判定閾値Cb1とをそれぞれ比較することで、図6(b)に示すように、Cbプレーン画像の正側2値化画像を生成し、図5(c)に示すCrプレーン画像の正側差分画像の各画素の画素値と所定の判定閾値Cr1とをそれぞれ比較することで、図6(c)に示すように、Crプレーン画像の正側2値化画像を生成する。
さらに、被写体検索部30は、図5(d)に示すYプレーン画像の負側差分画像の各画素の画素値と所定の判定閾値Y2とをそれぞれ比較することで、図6(d)に示すように、Yプレーン画像の負側2値化画像を生成し、図5(e)に示すCbプレーン画像の負側差分画像の各画素の画素値と所定の判定閾値Cb2とをそれぞれ比較することで、図6(e)に示すように、Cbプレーン画像に基づく負側2値化画像を生成し、図5(f)に示すCrプレーン画像の負側差分画像の各画素の画素値と所定の判定閾値Cr2とをそれぞれ比較することで、図6(f)に示すように、Crプレーン画像の負側2値化画像を生成する。
なお、上述した判定閾値Y1,Y2,Cb1,Cb2,Cr1,Cr2は、特に限定されず、適宜設定することができる。たとえば、判別分析法を用いて各差分画像の画素値から判定閾値を動的に決定してもよいし、あるいは、各差分画像の画素値の標準偏差σを求め、標準偏差の2σまたは3σに相当する値を判定閾値として設定してもよい。さらに、各差分画素の画素値の平均値をAve、標準偏差をσとした場合に、「Ave+α・σ」、「Ave+σ」、または「Ave−β・σ」で表される値を判定閾値として設定してもよい。なお、α,βは所定の係数である。
なお、以下においては、Yプレーン画像の正側2値化画像、Cbプレーン画像の正側2値化画像、Crプレーン画像の正側2値化画像、Yプレーン画像の負側2値化画像、Cbプレーン画像の負側2値化画像、Crプレーン画像の負側2値化画像をまとめて単に「2値化画像」ともいう。
ステップS206では、被写体検索部30により、対象画像内の主要被写体を検出し、検出した主要被写体の特徴量を算出する特徴量算出処理が行われる。ここで、図7は、ステップS206の特徴量算出処理を示すフローチャートである。以下に、図7を参照して、ステップS206の特徴量算出処理を説明する。
まず、ステップS301では、被写体検索部30により、ステップS205で生成された各2値化画像に対してラベリング処理が行われる。ここで、図8(a)〜(f)は、ラベリング処理後の2値化画像の一例を示す図であり、図6(a)〜(f)に示す2値化画像にそれぞれ対応する。
具体的には、被写体検索部30は、まず、図6(a)〜(f)に示す2値化画像において、白色で示す白画素(画素値が判定閾値以上の画素)が互いに隣接する一まとまりの画素領域と、黒色で示す黒画素(画素値が判定閾値未満の画素)が互いに隣接する一まとまりの画素領域とをそれぞれラベリング領域として抽出する。なお、図8中においては、図6において白色で示した白画素が互いに隣接するラベリング領域を白色またはグレーで示しており、また、図6において黒色で示した黒画素が互いに隣接するラベリング領域を黒色で示している。
そして、被写体検索部30は、抽出したラベリング領域のうち白画素からなるラベリング領域を、主要被写体に対応する可能性がある領域と判断し、島領域として検出する。なお、被写体検索部30は、白画素からなるラベリング領域を島領域として検出する場合に、以下に説明するように、主要被写体に対応する領域であるか否かをさらに判断する構成とすることができる。
たとえば、被写体検索部30は、白画素からなる島領域であっても、2値化画像の総面積に対して60%以上の面積となる島領域や、2値化画像の総面積に対して1%以下となる島領域は、主要被写体に対応する領域である可能性は低いものと判断し、被写体候補から除外する構成とすることができる。また、被写体検索部30は、白画素からなる島領域であっても、画像の左端または右端にかかる島領域は、主要被写体に対応する領域である可能性は低いものと判断し、被写体候補から除外する構成とすることもできる。
さらに、被写体検索部30は、白画素からなる島領域を囲むように矩形領域を設定し、当該矩形領域内で白画素が占める面積比や当該矩形領域の縦横比を用いて、白画素からなる島領域が、主要被写体に対応する領域であるか否かをさらに判断する構成としてもよい。たとえば、被写体検索部30は、矩形領域内で白画素が占める面積比を示す値が所定の閾値(例えば0.2)以下である島領域を被写体候補から除外することができる。これにより、被写体として通常ありえない凹凸や空洞部分のある島領域が被写体候補から除外される。また、たとえば、被写体検索部30は、矩形領域の縦横比を示す値が所定の範囲(たとえば0.2以上5未満)に含まれる島領域を被写体候補から除外することができる。これにより、被写体としてありえない細長い島領域を被写体候補から除外することができる。
このように、被写体検索部30は、白画素からなる島領域のうち主要被写体に対応する可能性が低い領域を被写体候補から除外し、残った島領域を被写体候補の島領域として判断する。なお、このように主要被写体に対応する可能性が低い島領域を被写体候補から除外した場合、以下のステップS302〜S304においては、被写体候補として残った島領域を用いて処理が行われることとなる。なお、図8(a)〜(f)においては、被写体候補として残った島領域を白色で示し、被写体候補から除外された島領域をグレーで示している。
ステップS302では、被写体検索部30により、ステップS301で検出された島領域の慣性モーメントが算出される。具体的には、被写体検索部30は、ステップS301で検出された島領域の重心点を求め、求めた重心点を基準として島領域の慣性モーメントMOIを算出する。
たとえば、被写体検索部30は、島領域の各画素について、重心点からの距離を求め、重心点からの距離の2乗に各画素の画素値を積算した値を島領域ごとに合計することで、島領域の慣性モーメントMOIを島領域ごとに算出することができる。この場合、重心点から離れた画素が多いほど、島領域の慣性モーメントは大きくなる。また、被写体検索部30は、島領域の各画素について、画面中心からの距離を求めることで、画面中心周りの慣性モーメントを算出する構成としてもよい。
ステップS303では、被写体検索部30により、ステップS302で算出された慣性モーメントMOIを用いて、島領域ごとに、被写体らしさを示す評価値の算出が行われる。被写体らしさを示す評価値の算出方法は、特に限定されないが、たとえば、被写体検索部30は、下記式(4)に基づいて、被写体らしさを示す評価値Evを算出することができる。
Ev=Ar^γ/MOI ・・・(4)
なお、上記式(4)において、「Ar」は島領域の面積であり、「MOI」はステップS302で算出された島領域の慣性モーメントである。また、上記式(4)において、γはチューニングパラメータとしての係数である。このように、評価値Evは、島領域の面積Arが大きくなるほど大きな値となり、島領域の慣性モーメントMOIが大きくなるほど小さな値となる。
ステップS304では、被写体検索部30により、ステップS301で検出された島領域のうち、主要被写体に対応する領域が被写体領域として検出される。具体的には、被写体検索部30は、まず、ステップS303で算出された島領域の評価値に基づいて、ステップS205で生成された複数の2値化画像の中から、被写体領域を検出するための2値化画像を選択する。より具体的には、被写体検索部30は、評価値が最も高い島領域が検出された2値化画像を、被写体領域を検出するための2値化画像として選択する。
ここで、図9(a)〜(f)は、各2値化画像における島領域の一例を示す図であり、図8(a)〜(f)に示す2値化画像にそれぞれ対応するものである。また、図9(a)〜(f)では、各2値化画像において被写体候補として残された島領域のうち、評価値が上から2番目までの島領域を示している。以下、各2値化画像において、評価値が1番目に高い島領域を第1島領域(図9中、濃いグレーで示す。)といい、評価値が2番目に高い島領域を第2島領域(図9中、薄いグレーで示す。)という。
図9(c),(e)に示す2値化画像では、被写体候補として残された島領域が1つのため、第1島領域のみが示されている。また、図9(b),(f)に示す2値化画像では、被写体候補として残された島領域がないため、島領域は示されていない。さらに、図9(a),(d)に示す2値化画像では、被写体候補として残された島領域が2つ以上あるため、評価値が1番目に高い島領域が第1島領域として、評価値が2番目に高い島領域が第2島領域として示されている。
図9に示す例では、図9(c)に示すCrプレーン画像の正側2値化画像における第1島領域が、全ての2値化画像内の島領域の中で評価値が最も高く、図9(e)に示すCbプレーン画像の正側2値化画像における第1島領域が、全ての2値化画像内の島領域の中で2番目に評価値が高く、図9(a)に示すYプレーン画像の正側2値化画像における第1島領域が、全ての2値化画像内の島領域の中で3番目に評価値が高い。この場合、被写体検索部30は、図9(c)に示すCrプレーン画像の正側2値化画像を、被写体領域を検出するための2値化画像として選択する。
そして、被写体検索部30は、被写体領域を検出するために選択した2値化画像に含まれる第1島領域を被写体領域として検出する。たとえば、図9に示す例では、図9(c)に示すCrプレーン画像の正側2値化画像が被写体領域を検出するための2値化画像として選択されているため、図9(c)に示す第1島領域、すなわち、図3に示す対象画像のうち花部分に対応する画像が主要被写体に対応する被写体領域として検出されることとなる。なお、被写体検索部30は、第1島領域を被写体領域として検出してもよいし、あるいは、選択された2値化画像に第1島領域と第2島領域とが存在する場合には、第1島領域および第2島領域を被写体領域として検出する構成としてもよい。
図7に戻り、ステップS305では、被写体検索部30により、主要被写体のマスク強度が算出される。具体的には、被写体検索部30は、被写体領域が検出された2値化画像に対応するプレーン画像のうち、被写体領域に対応する画像領域の画素値の平均値を、主要被写体のマスク強度として算出する。たとえば、図9に示す例では、Crプレーン画像の正側2値化画像における第1島領域が被写体領域として検出されているため、被写体検索部30は、Crプレーン画像のうち、図9(c)の第1島領域に対応する画像領域の画素値の平均値を、主要被写体のマスク強度として算出する。
さらに、ステップS306では、被写体検索部30により、主要被写体の慣性モーメント比の算出が行われる。具体的には、被写体検索部30は、被写体領域における慣性主軸周りの慣性モーメントを主軸慣性モーメントとして算出するとともに、被写体領域の重心点において慣性主軸と直交する軸周りの慣性モーメントを副軸慣性モーメントとして算出する。そして、被写体検索部30は、主軸慣性モーメントと副軸慣性モーメントとの比を、主要被写体の慣性モーメント比として算出する。たとえば、図9に示す例において、被写体検索部30は、図9(c)の第1島領域の主軸慣性モーメントと副軸慣性モーメントとの比を、主要被写体の慣性モーメント比として算出する。
ステップS307では、被写体検索部30により、彩度平均値および色相平均値の算出が行われる。たとえば、被写体検索部30は、対象画像のうち被写体領域に対応する画像領域の彩度および色相の平均値を、彩度平均値および色相平均値としてそれぞれ算出することができる。たとえば、図9に示す例において、被写体検索部30は、図3に示す対象画像のうち、図9(c)に示す第1島領域に対応する画像領域、すなわち花部分の彩度および色相の平均値を、彩度平均値および色相平均値としてそれぞれ算出することができる。
そして、ステップS308では、被写体検索部30により、対象画像における主要被写体の特徴量の算出が行われる。具体的には、被写体検索部30は、ステップS303で算出した「評価値」と、ステップS305で算出した「マスク強度」と、ステップS306で算出した「慣性モーメント比」と、ステップS307で算出した「彩度平均値」および「色相平均値」とをそれぞれ正規化し、正規化した各値を主要被写体の特徴量としてそれぞれ算出する。
たとえば、被写体検索部30は、過去に対象画像について算出した「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」、および「色相平均値」を記憶しておき、これらの標準偏差σの3倍の値をそれぞれの値に対する正規化係数として算出することができる。そして、被写体検索部30は、今回処理において算出した「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」、および「色相平均値」を、それぞれの正規化係数で割ることで、「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」、および「色相平均値」を正規化することができる。そして、このように正規化した各値を、対象画像における主要被写体の特徴量として算出することができる。
このようにして、図7に示すステップS206の特徴量算出処理が行われる。そして、図4に戻り、続くステップS207では、被写体検索部30により、被写体領域が検出された2値化画像の画像番号の取得が行われる。本実施形態では、図9に示すように、それぞれの2値化画像に対して所定の画像番号が割り当てられている。たとえば、本実施形態では、Yプレーン画像の正側2値化画像には1番が、Cbプレーン画像の正側2値化画像には2番が、Crプレーン画像の正側2値化画像には3番が、Yプレーン画像の負側2値化画像には4番が、Cbプレーン画像の負側2値化画像には5番が、Crプレーン画像の負側2値化画像には6番が予め割り当てられている。そのため、たとえば図9に示す例においては、被写体検索部30は、被写体領域が検出された2値化画像の番号として、Crプレーン画像の正側2値化画像の画像番号である「3番」を取得する。
このように、ステップS102の主要被写体検出処理が行われる。なお、ステップS206で算出された主要被写体の特徴量、およびステップS207で取得された画像番号は、対象画像に関連付けられて記憶部20に記憶されることとなる。
図2に戻り、ステップS103では、被写体検索部30により、ステップS102で検出された対象画像の主要被写体の特徴量に基づいて、記憶部20に記憶されている複数の検索画像の中から、対象画像の被写体に類似する被写体を検索するための類似被写体検索処理が行われる。ここで、図10は、ステップS103に示す類似被写体検索処理を示すフローチャートである。以下に、図10を参照して、ステップS103の類似被写体検索処理について説明する。
まず、ステップS401では、被写体検索部30により、対象画像の主要被写体の特徴量と、主要被写体が検出された2値化画像の画像番号の取得が行われる。
そして、ステップS402では、被写体検索部30により、ステップS102において被写体領域が検出された2値化画像と同様の2値化画像となるように、各検索画像が2値化画像に変換される。たとえば、図9に示す例では、Crプレーン画像の正側2値化画像において被写体領域が検出されているため、ステップS401において、被写体検索部30は、Crプレーン画像の正側2値化画像の画像番号である「3番」を取得する。この場合、被写体検索部30は、主要被写体が検出された2値化画像の画像番号「3番」に基づいて、Crプレーン画像の正側2値化画像において被写体領域が検出されたものと判断し、記憶部20に記憶されている各検索画像を、Crプレーン画像の正側2値化画像に変換する。
次いで、ステップS403では、被写体検索部30により、それぞれの検索画像について、主要被写体の特徴量が算出される。具体的には、被写体検索部30は、ステップS302で生成された検索画像の2値化画像に対して、図9に示す特徴量算出処理を行うことで、検索画像における主要被写体の特徴量を算出する。これにより、対象画像と同様に、各検索画像においても、正規化された「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」、および「色相平均値」が、主要被写体の特徴量として算出される。
ステップS404では、被写体検索部30により、ステップS206で算出された対象画像における主要被写体の特徴量と、ステップS403で算出された検索画像における主要被写体の特徴量とが比較され、この比較結果に基づいて、検索画像ごとに、検索画像が対象画像に類似している度合いが類似度として算出される。なお、類似度の算出方法は特に限定されないが、一例として、被写体検索部30は、以下のように、類似度を算出することができる。
たとえば、被写体検索部30は、各特徴量の差、すなわち、正規化された対象画像の主要被写体の「評価値」と検索画像の主要被写体の「評価値」との差d1、正規化された対象画像の主要被写体の「マスク強度」と検索画像の主要被写体の「マスク強度」との差d2、正規化された対象画像の主要被写体の「慣性モーメント比」と検索画像の主要被写体の「慣性モーメント比」との差d3、正規化された対象画像の主要被写体の「彩度平均値」と検索画像の主要被写体の「彩度平均値」との差d4、および、正規化された対象画像の主要被写体の「色相平均値」と検索画像の主要被写体の「色相平均値」との差d5をそれぞれ算出する。そして、被写体検索部30は、「評価値」の差d1と、「マスク強度」の差d2と、「慣性モーメント比」の差d3と、「彩度平均値」の差d4と、「色相平均値」の差d5とを合計した値を、類似度として算出することができる。すなわち、被写体検索部30は、対象画像と検索画像との「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」および「色相平均値」の差を、各々の正規化係数を用いて正規化したものの和を、類似度として算出する。この場合、類似度は、対象画像における主要被写体と検索画像における主要被写体とが類似するほど小さい値となる。言い換えると、類似度が小さいほど、検索画像の主要被写体は対象画像の主要被写体に類似すると判断することができる。
図11は類似度を説明するための図であり、図11(a)は対象画像の一例を示し、図11(b)〜(e)は検索画像の一例を示している。図11では、図11(b)〜(e)で示す検索画像ごとに、図11(a)で示す対象画像に対する類似度を表示している。また、図11(a),(c)〜(e)では、特徴量を算出する際に検出された被写体領域を枠線で表示している。
図11(a)に示す対象画像は、図3に示す対象画像と同じ画像であり、上述したように、Crプレーン画像の2値化画像において被写体領域が検出されたものである。そのため、図11(b)〜(e)に示す検索画像は、ステップS402において、Crプレーン画像の正側2値化画像に変換され、主要被写体の特徴量が算出されることとなる。
ここで、図11(b)に示す検索画像は、山の風景を撮影した画像であり、全体的にCb成分(青系統の色差成分)が強い一方、Cr成分(赤系統の色差成分)は弱くなっている。また、図11(b)に示す検索画像は、山に対応する画像領域は広く、また、画像の端部にかかっているため、被写体らしさの評価値も低くなる(なお、この点は、Yプレーン画像、Cbプレーン画像であったとしても、被写体らしさの評価値は低くなる)。そのため、図11(b)に示す例では、Crプレーン画像の正側2値化画像から被写体領域を検出できず、主要被写体の特徴量が検出されないため、類似度は計測不能として算出される。
また、図11(c)に示す検索画像は、水族館内での撮像画像であり、画像下部の見学者の一部が主要被写体として検出されている。しかしながら、図11(c)に示す検索画像では、主要被写体(見学者)の位置や色合いなどが、対象画像の主要被写体(花)とは大きく異なるため、類似度は図11(c)〜(e)の中で最も高くなっている(最も類似していない)。
また、図11(d)に示す検索画像は、リンゴを撮影した撮像画像であり、画面右上のリンゴが主要被写体として検出されている。また、図11(e)に示す検索画像は、対象画像と同じ花を別の構図で撮影した撮像画像であり、対象画像と同様に花が主要被写体として検出される。図11(d)に示す検索画像と図11(e)に示す検索画像とでは、図11(e)に示す検索画像の方が主要被写体の色合いや形状が対象画像に類似しているため、図11(e)に示す検索画像の類似度が最も低く(最も類似しているとして)算出される。
そして、ステップS405では、被写体検索部30により、ステップS404で算出された類似度のうち類似度が最も低い検索画像の主要被写体が、対象画像の主要被写体に類似する被写体として検出される。たとえば、図11に示す例では、図11(b)〜(e)に示す検索画像のうち図11(e)に示す検索画像の類似度が最も低いため、図11(e)に示す検索画像の主要被写体が対象画像の主要被写体に類似する被写体として検出される。
そして、図2に戻り、ステップS104では、被写体検索部30により、ステップS103で検出された被写体の画像データが表示部40に送信され、表示部40によりユーザに提示される。これにより、ユーザは対象画像の主要被写体に類似する被写体を確認することができる。
以上のように、本実施形態では、対象画像および検索画像から主要被写体を特定するための複数の特徴量を検出し、これら複数の特徴量に基づいて、対象画像における主要被写体の特徴量と、検索画像における主要被写体の特徴量とを算出する。そして、対象画像における主要被写体の特徴量と検索画像における主要被写体の特徴量とを比較することで、検索画像の中から、対象画像の主要被写体に類似する被写体を検索する。これにより、本実施形態では、対象画像の主要被写体に類似する被写体を適切に検索することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述した実施形態では、図4に示す主要被写体検出処理および図10に示す類似被写体検索処理を被写体検索装置1で行う構成を例示したが、この構成に限定されず、たとえば、図示しないカメラにおいて、撮像した撮像画像に対して、図4に示す主要被写体検出処理を行い、算出した主要被写体の特徴量を撮像画像ととともに被写体検索装置1に送信することで、被写体検索装置1において、図10に示す類似被写体検索処理を行う構成とすることができる。また、図示しないカメラにおいて抽出した主要被写体の特徴量を、図示しないサーバに送信し、サーバにおいて、サーバに記憶されている複数の検索画像の中から撮像画像の主要被写体に類似する被写体を検索し、カメラまたはパソコンにおいて、検索した被写体を表示する構成とすることもできる。
また、上述した実施形態では、対象画像および検索画像から被写体領域を検出する場合に、プレーン画像と基準濃度画像との差分を求めることで差分画像を生成し、差分画像の画素値を2値化することで2値化画像を生成する構成を例示したが、この構成に限定されず、たとえば、プレーン画像の画素値を2値化することで2値化画像を生成する構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、RGB表色系で表された画像データをYCbCr形式に変換し、主要被写体の特徴量を求める構成を例示したが、画像データのデータ形式は特に限定されず、主要被写体の特徴量が得られるように、適宜、画像データの色空間処理を行うことで、主要被写体の特徴量を求めることができる。
また、上述した実施形態では、主要被写体を特定するための特徴量として、「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」、および「色相平均値」を抽出し、これらの特徴量に基づいて主要被写体の特徴量を算出する構成を例示したが、この構成に限定されず、「評価値」、「マスク強度」、「慣性モーメント比」、「彩度平均値」、および「色相平均値」のうち1以上の特徴量に基づいて主要被写体の特徴量を算出する構成とすることができる。
1…被写体検索装置
10…入力部
20…記憶部
30…被写体検索部
40…表示部

Claims (8)

  1. 被写体を特定するための特徴量を画像から抽出する抽出部と、
    対象画像から抽出した前記特徴量に基づいて、前記対象画像とは異なる複数の画像の中から前記対象画像の被写体に類似する被写体を検索する被写体検索部と、を備えることを特徴とする被写体検索装置。
  2. 請求項1に記載の被写体検索装置において、
    前記抽出部は、
    前記対象画像に2値化処理を施して2値化画像を生成し、生成した前記2値化画像にラベリング処理を施し、独立した画素のまとまりを示す島領域を特定し、前記島領域ごとに被写体らしさを示す評価値を算出し、算出した前記評価値に基づいて前記島領域について被写体らしさの順位付けを行うことで、前記島領域の中から前記対象画像の被写体に対応する被写体領域を検出し、
    前記被写体領域から抽出した特徴量を、前記特徴量として抽出することを特徴とする被写体検索装置。
  3. 請求項2に記載の被写体検索装置において、
    前記抽出部は、前記被写体領域の面積と当該被写体領域の慣性モーメントとの比に基づいて、前記被写体らしさを示す評価値を算出し、前記評価値を含む特徴量を前記特徴量として抽出することを特徴とする被写体検索装置。
  4. 請求項2または3に記載の被写体検索装置であって、
    前記抽出部は、前記対象画像のうち前記被写体領域に対応する画像領域の画素平均値をマスク強度として算出し、前記マスク強度を含む特徴量を前記特徴量として抽出することを特徴とする被写体検索装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の被写体検索装置であって、
    前記抽出部は、前記被写体領域の慣性主軸周りの慣性モーメントと、前記慣性主軸に直交する軸周りの慣性モーメントとの比を、慣性モーメント比として算出し、前記慣性モーメント比を含む特徴量を前記特徴量として抽出することを特徴とする被写体検索装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の被写体検索装置であって、
    前記抽出部は、前記対象画像のうち前記被写体領域に対応する画像領域の彩度平均値および色相平均値の少なくとも1つを算出し、前記彩度平均値および前記色相平均値のうち少なくとも1つを含む特徴量を前記特徴量として抽出することを特徴とする被写体検索装置。
  7. 対象画像から被写体を特定するための特徴量を抽出する第1工程と、
    前記対象画像から抽出した前記特徴量に基づいて、前記対象画像とは異なる複数の画像の中から前記対象画像の被写体に類似する被写体を検索する第2工程と、備えることを特徴とする被写体検索方法。
  8. 対象画像から被写体を特定するための特徴量を抽出する抽出手順と、
    前記対象画像から抽出した前記特徴量に基づいて、前記対象画像とは異なる複数の画像の中から前記対象画像の被写体に類似する被写体を検索する検索手順と、を備えることを特徴とする被写体検索プログラム。
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