JP2016050327A - 半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法 - Google Patents

半導体電極、光エネルギー変換装置および半導体電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Fe系酸化物半導体の溶解を抑制し、光電気化学的な水素生成反応を生起する。
【解決手段】半導体電極は、構成元素としてFeを含むp型半導体層3と、前記p型半導体層と接触し、金属酸化物半導体の結晶、または金属酸化物半導体のアモルファスからなる表面層4と、を含む。そして、前記p型半導体層3上に前記表面層4を積層する。表面層4上に助触媒5を担持させることが好適である。
【選択図】図2

Description

本発明はp型Fe系酸化物半導体を含む半導体電極に関する。
鉄(Fe)は天然に豊富に存在する(地殻中に4番目に多く含まれる)元素であり、Fe系酸化物半導体は、半導体デバイスの材料として有利な材料である。特に、AFe(A=Ca,Sr,Niなど)の組成を有するフェライト化合物(非特許文献1−4参照)や、N,Zn,Mg,Cuなどをドープしたヘマタイト(α−Fe)(非特許文献5−7)は、p型伝導性を示し、かつ可視光にも応答することから、光エネルギー変換デバイスへの応用が期待されている。
p型Fe系酸化物半導体を用いる半導体デバイスの一つとして、光水素生成を目指した光電気化学デバイスが挙げられる。このデバイスでは、p型Fe系酸化物半導体を導電性透明電極上に積層させた電極と、それと電気的に連結した白金線などの対極とを水溶液中に浸した電気化学セルを用いる。このような電気化学セルにおいて、半導体電極に光を照射すると、半導体から溶液へ向く電子移動に対応する光カソード電流が生じる。そして、この半導体からの電子が水溶液中のプロトン(H)に供与されれば、水素(H)が生成される。ここで、これまでのp型Fe系酸化物半導体に関する報告例は、プロトン(H)以外の基質を含まない溶液中において光カソード電流が見られたことから、水素生成が進行したと帰結しており、発生したHの検出は行われていない。
Matsumoto, Y.; Sugiyama, K.; Sato, E.: J. Solid State Chem. 1988, 74, 117-125. Matsumoto, Y.; Sugiyama, K.; Sato, E.: J. Electrochem. Soc. 1988, 135, 98-103. Cao, J.; Kako, T.; Li, P.; Ouyang, S.; Ye, J.: Electrochem. Commun. 2011, 13, 275-278. Peng, T.; Zhang, X.; Lv, H.; Zan, L.: Catal. Commun. 2012, 28, 116-119. Ingler Jr, W. B.; Baltrus, J. P.; Khan, S. U. M.: J. Am. Chem. Soc. 2004, 126, 10238-10239. Ingler Jr, W. B.; Khan, S. U. M.: Int. J. Hydrogen Energy 2005, 30(8), 821-827. Morikawa, T.; Arai, T.; Motohiro, T.: Applied Physics Express 2013, 6, 041201.
上述したように、従来技術ではHの実測がなされていない。この場合、問題となるのは、半導体自身の自己還元である。すなわち、半導体の光励起により生じた電子が、水中のHに供与されずに、半導体自身の還元で消費された場合にも、光カソード電流が生じる。このことから、光カソード電流のみから、水素生成が進行したと結論付けることはできない。
特に、P型Fe系酸化物半導体は自己還元が起こりやすいことが知られている。例えば、CaFeは、酸性溶液中において光電気化学反応を行うと、自己還元による光カソード電流が生じて、溶解してしまうことが報告されている(非特許文献1参照)。実際に、我々が実験的な検討を行った結果、従来技術のやり方では水素はほとんど検出されなかった。これらの事実から、従来のp型Fe系酸化物半導体の報告では、自己還元電流を水素生成と誤って解釈していると考えられ、光電気化学的な水素生成反応に成功した例はほとんどないと考えられる。
なお、このような自己還元は、半導体中でFe3+として存在する鉄が、励起電子により還元され、Fe2+となることで、溶液中に溶解するためと考えられる。
また、Fe系酸化物半導体を、光電気化学的な水素生成反応に応用できていないもう1つの原因としては、Fe系p型半導体表面に、水素発生を触媒する反応サイトを形成できないことが挙げられる。一般に、半導体光触媒では、光を吸収する半導体の表面に、電子を受容して反応サイトとなる助触媒金属を担持することで、光触媒反応が進行する。しかし、p型Fe系酸化物半導体にPtやAuを担持しても光触媒活性はほとんど向上しないことが報告されている(非特許文献2参照)。これは、p型Fe系酸化物半導体と金属との間に、オーミック接触が形成されていないか、金属からp型Fe系酸化物半導体の表面欠陥への逆電子移動が進行してしまうためではないかと考えられる。
本発明に係る半導体電極は、構成元素としてFeを含むp型酸化物半導体からなるp型Fe系酸化物半導体層と、前記p型Fe系酸化物半導体層と接触し、n型半導体特性を有する金属酸化物の結晶または該金属酸化物のアモルファスからなる表面層と、を含み、前記p型Fe系酸化物半導体層上に前記表面層を積層する。
また、前記p型酸化物半導体層は、N,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープしたヘマタイト(α−Fe)またはAFe(A=Ca,Sr,Cu,Mg,Ni,Zn,Ba)の組成を有するフェライト化合物、のいずれかであることが好適である。
また、前記表面層が、TiO,ZnO,Ta,SrTiO,ZrO,NiOのうちのいずれか1つを含み、その膜厚が2nm以上500nm以下であることが好適である。
また、前記表面層の上に、化学反応を促進する助触媒を担持することが好適である。
また、前記の助触媒は、Pt,Rh,Au,Ru,Ni,Pd,Ag,Re,Cu,Fe,Mo,Mnのいずれか1つの金属を含む化合物であることが好適である。
また、前記助触媒が、金属またはその酸化物であることが好適である。
また、本発明に係る光エネルギー変換装置は、上記半導体電極を含み、前記半導体電極に光を照射することで、水素生成反応またはCO還元光触媒反応を生起する。
また、本発明に係る半導体電極の製造方法は、構成元素としてFeを含むp型酸化物半導体からなるp型Fe系酸化物半導体層の上に、n型半導体特性を有する金属酸化物の結晶または該金属酸化物のアモルファスからなる表面層を積層する。
また、前記表面層は、RFマグネトロンスパッタリングによりp型Fe系酸化物半導体層の上に積層することが好適である。
また、酸素気流下、200℃から650℃の熱処理をすることで、前記表面層の結晶化または前記表面層と前記p型酸化物半導体層の間にヘテロ結合の形成のどちらかまたは両者を進行させることが好適である。
p型Fe系酸化物半導体の表面にn型金属酸化物半導体を積層した半導体電極によれば、p型Fe系酸化物半導体の溶解を抑制し、p型Fe系酸化物半導体への光照射によって生じた励起電子を利用して水素生成反応などを生起することができる。
半導体電極の一構成例を示す図である。 半導体電極の他の構成例を示す図である。 光電気化学セルの構成を示す模式図である。 光電流−電位曲線を示す図である。 各電極の光電流値を示す図である。 光電流の経時変化を示す図である。 Mott-Schottkyプロットを示す図である。 半導体電極のエネルギーダイアグラムを示す図である。 光電流の経時変化を示す図である。 光電流の経時変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、ここに記載される実施形態に限定されるものではない。
<半導体電極の構成>
まず、本実施形態に係る半導体電極の構成例を図1に示す。このように、ガラス基板1上に導電体層2が設けられる。この導電体層2には、例えばATO(アンチモンドープ酸化錫)などの透明導電体を用いることが好適である。
なお、ガラス基板1に代えて、光を通さない絶縁物基板などを採用してもよく、また導電体層2に各種導体を採用してもよい。この場合には、基板側からの光の入射はなくなる。
導電体層2の上には、p型Fe系酸化物半導体層3が形成される。このp型Fe系酸化物半導体層3としては、例えばN,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープしたヘマタイト(α−Fe)や、AFe(A=Ca,Sr,Cu,Mg,Ni,Zn,Ba)の組成を有するフェライト化合物が用いられる。
そして、p型Fe系酸化物半導体層3の表面上には、n型の金属酸化物半導体(n型半導体特性を有する金属酸化物の結晶またはそのアモルファス)からなる表面層4が形成される。n型の金属酸化物半導体としては、Feを含まないn型の金属酸化物半導体であることが好ましい。この表面層4は、例えばTiO,ZnO,Ta,SrTiO,ZrO,NiOのうちのいずれか1つを含むn型の金属酸化物半導体であることが好ましい。また、その膜厚は、2nm以上500nm以下が好ましい。例えば、2nm以上2μm以下でもよく、また好ましくは10nm以上500nm以下、より好ましくは50〜500nmである。
このように、本実施形態に係る半導体電極では、p型Fe系酸化物半導体層3の表面にn型金属酸化物半導体からなる表面層4を形成した。従って、p型Fe系酸化物半導体層3の表面が溶液(酸性溶液)に接触することを避けることができ、これによってp型Fe系酸化物半導体層3の溶解を防止することができる。表面層4は、n型金属酸化物であり、酸性溶液中で比較的安定であるため、ほとんど溶解しない。
また、表面層4をn型金属酸化物半導体としてため、p型Fe系酸化物半導体層3で生じた電子が、pn接合を介し、表面層4に移動しやすく、これによって光電流を増大することができる。
本実施形態に係る半導体電極の他の構成例を図2に示す。この例では、表面層4の表面にPtなどの金属または金属酸化物からなる助触媒5を担持している。
p型Fe系酸化物半導体層3に直接助触媒を担持した場合、両者において良好な接触界面を形成できないため電子移動は起こりにくいが、触媒と接触する界面が表面層4に変わったことで、助触媒5への電子移動が促進され、助触媒5を介して還元反応を生起できる。これらの結果として、安定かつ大きな光電流と、それに伴う水素生成効率の向上が実現できる。
<光電気化学セル>
図3には、実施形態に係る半導体電極を用いた光電気化学セルの構成を示す。図2に示す半導体電極6と、Ag/AgClからなる参照電極7と、Pt(白金)線などで構成された対極8がKSO等の電解質溶液9内に浸漬され、密閉の容器10内に収容される。容器10内には、例えばアルゴン(Ar)ガスが封入される。
容器10は、例えばパイレックス(登録商標)ガラス製であり、外部からの光を透過する。そして、半導体電極6の導電体層2、参照電極7、対極8は、ポテンショスタット11に接続される。
このような光電気化学セルにより、ポテンショスタット11によって、半導体電極6の参照電極7に対する電位を調整する。これによって、半導体電極6における電解質との反応の際の電位を決定できる。
本実施形態では、半導体電極6として、図1に示すp型Fe系酸化物半導体層3に表面層4が形成されたもの、またはp型Fe系酸化物半導体層3に表面層4が形成され、その表面に助触媒5を配置したものを用いる。従って、電解質溶液9の電解質との反応は、光照射によってp型Fe系酸化物半導体層3で生じた電子が表面層4に移動して起こる。そして、生じた光電流が半導体電極6から対極8に向けて流れる。
<半導体電極の作製>
「N,Zn−Fe電極の作製」
RFマグネトロンスパッタリングによって、Arプラズマ中、ガラス基板1の上に、導電性のアンチモンドープ酸化スズ(ATO)を100nm堆積させる。その後、窒素気流下600℃で熱処理することで結晶化させる。これによって、ガラス基板1上に透明電極の導電体層2を有する基板が作製される。
この基板の導電体層2上に、Ar/N(39:11v/v)混合プラズマ中、FeとZnOを同時にスパッタすることで190nmの膜を堆積させる。その後、N/Oの混合気流下(4:1v/v)、550℃で熱処理することで結晶化させる。これによって、N,Znをコドープ(共ドープ)したヘマタイトα−Fe(N,Zn−Fe)からなるp型Fe系酸化物半導体層3が形成される。
このようにして、ガラス基板1上に、導電体層2、p型Fe系酸化物半導体層3を順に形成した半導体電極6(N,Zn−Fe電極)が作製される。
「表面層の積層」
得られたN,Zn−Fe電極のp型Fe系酸化物半導体層3上に、Ar/O(4:1v/v)混合プラズマ中、TiO,ZnO,Ta,SrTiO,ZrO,NiOをスパッタすることで、10−100nmの表面層4を積層させた。ポスト熱処理は、NとOの混合気流下(4:1v/v)、475℃で行った。なお、ポスト熱処理を行わない場合に表面層4は金属酸化物半導体のアモルファスであり、ポスト熱処理を行った場合に金属酸化物半導体の結晶となる。
「助触媒の担持」
N,Zn−Fe電極、または、TiOを積層させたN,Zn−Fe電極の表面層4上に、Arプラズマ中、Ptをスパッタすることで、膜厚1nm相当のPt微粒子を助触媒として積層(担持)する。
<CaFe電極の作製>
また、CaFe電極の場合、導電体層2上に、フェライトCaFeからなるp型Fe系酸化物半導体層3を形成し、半導体電極6(CaFe電極)を作製する。そして、このフェライト系のp型Fe系酸化物半導体層3上に、表面層4を積層するが、この表面層4の形成は、N,Zn−Fe電極と同様の方法で行う。なお、フェライトCaFeからなるp型Fe系酸化物半導体層3は、例えば次のようにして形成する。まず、導電体層2の上にArプラズマ中CaFeをスパッタすることで、180nm程度の膜を堆積させる。その後、O気流下、650°Cで熱処理することで結晶化させる。なお、厚みや、温度などは単なる例示である。
<具体例>
半導体電極6の各種実施例、比較例を用意し、これを利用するセルについて調べた。以下、これについて説明する。
○実施例1
N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させた電極
○実施例2
N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させ、ポスト熱処理した電極
○実施例3
N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させ、Ptを1nm担持した電極
○実施例4
N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極
○実施例5
N,Zn−Fe電極上にZnOを10nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極
○実施例6
N,Zn−Fe電極上にTiOを60nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極(最適な膜厚)
○実施例7
N,Zn−Fe電極上にTiOを500nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極(上限の根拠)
○比較例1
N,Zn−Fe電極
○比較例2
N,Zn−Fe電極上に直接Ptを1nm担持した電極
○実施例8
CaFe電極上にZrOを15nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極
○実施例9
CaFe電極上にSrTiOを15nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極
○実施例10
CaFe電極上にTiOを15nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極
○実施例11
CaFe電極上にZnOを15nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した電極
○比較例3
CaFe電極上に直接Ptを1nm担持した電極
○実施例12
N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ruを1nm担持した電極
○実施例13
N,Zn−Fe電極上にTiOをl0mn積層させ、ポスト熱処理した後、Auを1nm担持した電極
○実施例14
N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させ、ポスト熱処理した後、Rhを1nm担持した電極
<表面層の導入による安定性向上>
酸性溶液中での安定性を比較するために、図3の光電気化学セルの半導体電極6として実施例1、比較例1の半導体電極6を用い、実験を行った。電解質溶液9をpH4のCO飽和0.2M−KSO溶液とし、半導体電極6に−0.5VvsAg/AgClの電位を印加しながら、λ>420nmの光を1時間照射した。その結果、比較例1の電極は、導電体層2(透明電極)上のp型Fe系酸化物半導体層3(N,Zn−Fe)は溶液中に溶出してしまった。一方、実施例1の場合、溶出は、ほとんど見られなかった。このことから、表面層4の積層により、N,Zn−Fe電極の安定性が向上したことがわかった。
金属酸化物は、酸性溶液中で安定であり、他の材料で表面層4を構成しても同様の効果が得られる。なお、p型Fe系酸化物半導体層3の側面について適宜絶縁物で覆うことも好適である。
<表面層の導入による助触媒金属との接触の改善>
p型Fe系酸化物半導体層3(N,Zn−Fe電極)、表面層4(TiO)を積層したN,Zn−Fe電極およびそれぞれの表面上にPtを担持した場合の光電流(Current)−電位(Potential)曲線を図4に示す。測定は、Ar雰囲気下、λ>420nmの光を間欠照射しながら、参照電極7に対する半導体電極6の電位を負側に掃引(Cathodic Scan)することで行った。
Ptを担持していない、N,Zn−Fe電極(比較例1)では、光を照射した時に負側の電流、すなわち光カソード電流が観測された。N,Zn−Fe電極の表面にPtを担持した比較例2では、光非照射時にも電流(暗電流)が見られ、比較例1に比べて光カソード電流(光照射による電流の増加分)は低下した。このように、p型Fe系酸化物半導体層3に直接助触媒を担持した場合、光電流の増加はなかった。
一方、N,Zn−Fe電極にTiOを積層させた場合(実施例2)、暗電流は見られず、光電流の立ち上がり電位が正側にシフトした。しかし、光電流応答は、光照射直後に減衰してしまい、スパイク形状を示した。すなわち、光の照射開始直後に光電流が流れるが、この光電流は比較的すぐに減少してしまう。
TiOを介してPtを担持した場合(実施例4)では、上述の3つの例に比べて劇的に光電流が増加した。また、比較例2とは対照的に、暗電流を示さなかった。さらに、実施例2で見られたスパイク形状は見られず、安定な光電流が生じていることが示された。この安定な光電流は、Ptへの電子移動を経て生じるHへの電子供与によるものであると考えられる。
これらの結果から、N,Zn−Fe電極にPtを担持しても、Ptへの電子移動が起こりにくいのに対し、TiOを介してPtを担持すると、Ptへの電子移動とそれに続く水素生成反応が促進されることが示唆された。すなわち、p型Fe系酸化物半導体層3上に表面層4を設け、その表面に金属助触媒を担持することで、水素生成反応が促進されることがわかった。
上述のように、実施例3では、N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させた後Ptを1nm担持した。実施例4では、N,Zn−Fe電極上にTiOを10nm積層させポスト熱処理した後、Ptを1nm担持し、実施例5ではN,Zn−Fe電極上にZnOを10nm積層させ、ポスト熱処理した後、Ptを1nm担持した。
図5に、これらの半導体電極6において、半導体電極6の参照電極7に対する電位−0.04VvsAg/AgClとした場合における光電流値を示す。このように、実施例3,4,5のいずれも、表面層4を持たない比較例1,2よりも大きな光電流を示した。
また、実施例5では、表面層4として、ZnOを用いており、ZnOの表面層4もTiOと同様に機能することがわかった。
実施例3に比べ実施例4の方が光電流が大きいことから、表面層4を形成した後に熱処理により結晶化が促進され、p型Fe系酸化物半導体から、n型金属酸化物半導体の電子移動がスムーズになっていると考えられる。また、実施例4の方が、実施例5より、光電流が多くなっており、この条件においては、TiOの方がZnOより優れていると考えられる。
このように、TiOおよびZnOのいずれにおいても好適な還元反応が得られることから、同様の電子移動機能を有する金属酸化物半導体、特にn型金属酸化物半導体であれば、TiO、ZnOと同様に使用可能であることが理解される。
<表面層の導入による光電流の安定化と水素生成効率の向上>
実施例4,6における、p型Fe系酸化物半導体層3(N,Zn−Fe)に表面層4(TiO)を積層したN,Zn−Feに助触媒5(Pt)を担持した電極の光電流の経時変化、およびその気相中の水素ガスの検出を行った。
図3に示したセルにおいて、半導体電極6に−0.5VvsAg/AgClの電位を印加しながら、λ>420nmの光を半導体電極に1時間照射し、光電流を観測した。光照射後、密閉容器内の気体を採取し、ガスクロマトグラフィーにより、Hを定量した。
図6に、比較例2、実施例4および6の光電流の経時変化を示す。比較例2の場合、光電流は、光照射直後に減衰し、光照射開始2分以降は0.6μA程度しか流れなかった。一方、10nmのTiOを介してPtと接触させた実施例4では、照射開始2分において、30μA程度の光電流が観測された。しかし、光電流は徐々に減衰した。TiOの膜厚を30nmとした、実施例6では、照射開始2分において、220μA程度の光電流が観測された。さらに、その光電流は1時間以上にわたってほとんど減衰せず、安定に観測された。さらに、TiOの膜厚を500nmとした実施例7でも、200μA程度の光電流が生じたが、光電流は少しずつ減衰した。
これら比較例2、実施例4および6に光を1時間照射した後の気相中には、それぞれ0.01,0.23および1.60μmolのHが検出された。このH生成量は、いずれも光電気量とよく対応しており、光電気化学的な水素生成が進行していることが強く示唆された。
これらの結果から、p型Fe系酸化物半導体層3(N,Zn−Fe)の表面上にn型金属酸化物半導体(TiO)の表面層4を積層させて、助触媒5(Pt)を担持することで、H生成助触媒となるPtへの電子移動が可能となり、水素生成反応が進行することが明らかとなった。この電子移動の促進効果は、10nmのTiO積層で得られるが、30nm以上とすることでより安定化することが示された。これより、表面層4の膜厚は、2nm以上2μm以下、好ましくは10nm以上500nm以下、より好ましくは50〜500nmである。
<表面層とp型Fe系酸化物との間の接触界面>
表面層4とp型Fe系酸化物半導体層3との間の接触界面の情報を得るために、光非照射下において、比較例1および実施例2のインピーダンスを測定し、Mott-Schottokyプロット解析を行った。その結果を図7に示す。横軸が半導体電極のAg/AgClに対する電位、縦軸が空乏容量Cの−2乗(C−2)である。
Mott-Schottokyプロットにおいて、各プロットの漸近線と横軸との交点がフラットバンド電位(EFB)に対応し、漸近線の傾きはキャリア濃度(N)に反比例する。この結果から求めた、EFBに着目すると、比較例1では、EFBは1.04VvsAg/AgClに位置した。これに対し、TiOを積層した実施例2では、1.63Vにシフトした。このEFBのシフト幅は、p−n接合による内蔵電位差に対応すると考えられる。すなわち、N,Zn−FeとTiOの間には、電子的な相互作用があり、電子およびホールの拡散によりバンド勾配が生じていることがわかる。さらに、Mott-Schottokyプロットの漸近線の傾きに着目すると、実施例2の傾きは比較例1の1/5であった。このことから、TiOを積層することでホール密度が5倍に増大したことがわかる。これは、p−n接合による、TiOからN,Zn−Feへホールが注入されたためであると考えられる。これらの事実から、N,Zn−FeとTiOの間には電子的相互作用が生じ、p−n接合が形成されていることが強く示唆される。表面層4として、TiOの代わりに、ZnO,Ta,SrTiO,ZrO,NiOなどのn型半導体層を積層した場合も、同様にp−n接合により光電流が増大したものと考えられる。さらに、N,Zn−Fe以外のp型Fe系酸化物半導体においても、同様の作用が得られる。
<Pt担持されたTiO積層N,Zn−Feの水素生成過程>
以上の結果を元に、光電気化学的水素生成過程をさらに説明する。図8に、p型Fe系酸化物半導体層3にN,Zn−Fe、表面層4にTiO、助触媒5にPtを用いた、Pt担持TiO積層N,Zn−Feのエネルギーダイアグラムを示す。
ここで、TiOは、400nm以上の可視光は透過し、N,Zn−Feなどのp型Fe系酸化物半導体は可視光を吸収する。このため、可視光を照射した場合、N,Zn−Feのみが選択的に励起される。
これに伴い、N,Zn−Feの価電子帯にはホール(h)、伝導帯には電子(e)が生成する。ホール(h)は、背面の導電体層2(透明電極)へと移動し、対極8へと流れる。一方、電子(e)は、p−n接合により形成されたバンド勾配により、TiOへ移動する。Ptへの電子移動は、N,Zn−Feに直接接触した場合は起こりにくいが、TiOに接触させた場合は起こりやすいので、TiOからPtへの電子移動が進行し、Pt上でH生成が進行する。
なお、表面層として、TiOの代わりに、ZnO、Ta、SrTiO、ZrO,NiOなどのn型半導体層を積層した場合、および、助触媒としてPtに代わり、Rh,Au,Ru,Ni,Pd,Ag,Re,Cu,Fe,Mo,Mnなど水素生成を触媒する金属または金属酸化物を導入した場合も同様の機構でH生成が進行したものと考えられる。
上記還元反応としては、Hの生成に限らず、COからのHCOOHの生成などのCO還元反応も生起することができる。
<CO還元反応>
また、CO還元反応に応用することも可能である。例えば、AgやCuなどの金属および金属酸化物はCOを還元してCOを生成する触媒として働く。これらの触媒を表面層4の上に担持した光電極は、CO還元反応に適用することができる。
上記のような水素生成およびCO還元反応に用いるための還元反応触媒は、表面層4から電子を受け取り、その電子を用いて還元反応を駆動できるものであればよい。そのための触媒としては、金属および金属酸化物に限らず、金属錯体も適用可能である。例えば、[Ru(bpy)2(CO)2]2+(bpy = 2,2'-bipyridine)などの金属錯体触媒はCOを還元してHCOOHを生成する反応も駆動することができる。このようなCO還元活性を有する金属錯体を表面層4の上に担持した金属錯体・半導体ハイブリッド型光電極によりCO還元反応を進行させることも可能である。
<CaFe表面へのn型金属酸化物半導体を積層する効果>
p型Fe系酸化物半導体へのn型金属酸化物半導体積層の効果の汎用性を調べるために、p型Fe系酸化物半導体層3として、CaFeを用いた場合についても検討を行った。
CaFeに表面層4として、ZrO,SrTiO,TiO,ZnOを積層させPtを担持した実施例7,8,9,10とCaFeに、助触媒5として直接Ptを担持した比較例3の光電流の経時変化を図9に示す。
このように、ZrO,SrTiO,TiO,ZnOを積層させたいずれの場合も、無積層のものに比べて大きな光電流が観測された。この結果から、n型金属酸化物半導体積層による、光電流の改善効果は、N,Zn−Feなどのp型ヘマタイトだけでなく、CaFeなどのフェライト化合物にも適用できることが示され、またn型金属酸化物半導体としては、TiOの他に、ZrO,SrTiO,TiO,ZnOも利用可能であることが示された。
<p型Fe系酸化物半導体、金属酸化物半導体、助触媒>
このように、可視光照射によって、励起電子を生じるp型Fe系酸化物半導体の表面に励起電子を受け入れるn型金属酸化物半導体層を形成することで、電解質溶液において還元反応を生起でき、水素などが得られる。例えば、実施例1において、光電流が検出されており、助触媒なしでも還元反応が起こっている。
また、p型Fe系酸化物半導体層3としては、p型ヘマタイトだけでなく、フェライト化合物においても還元反応が起こることが実証されており、可視光照射によって、励起電子を生じるp型Fe系酸化物半導体であれば、利用可能であることが理解される。なお、フェライトについては、CaFeについてのみ実験例を示したが、同様な性質を持つフェライトが各種あることが知られており、Caに代えてSr,Cu,Mg,Ni,Zn,Baなどが採用可能である。さらに、ドープする不純物は、Fe系酸化物半導体において利用可能な不純物であれば何でもよく、N,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープすることが考えられる。
表面層4としては、TiO,ZrO,SrTiO,TiO,ZnO,NiOが採用できることが実証されている。金属酸化物半導体であれば、同様の電子輸送機能を達成できるものが多数あることは自明である。
また、水素生成助触媒5としては、Ptだけではなくその他の金属および金属酸化物においても還元反応が起こることが実証されており、表面層4からの電子を容易に受け取り、水素生成反応を駆動することができる金属、金属態化物であれば、利用可能であることが理解される。
図10には、実施例12−14と実施例2の光電極における、光電流の経時変化を示してある。すなわち、図10には、TiO積層N,Zn−Feに種々の金属(Ru,Au,Rh)を1nm担持した電極に、−0.5V vs. Ag/AgClの電位を印加しながら、λ>420nmの光を照射時の光電流の経時変化を示してある。
図10に示したように、Rh,Au,Ruを担持した場合、金属無担持の実施例2よりも高い光電流値を示した。同様な性質を持つ金属、金属酸化物が適用できることから、水素生成助触媒5としては、Rh,Au,Ru,Ni,Pd,Ag,Fe,Cu,Reのいずれか1つの金属またはその酸化物を採用することができる。
1 ガラス基板、2 導電体層、3 p型Fe系酸化物半導体層、4 表面層、5 助触媒、6 半導体電極、7 参照電極、8 対極、9 電解質溶液、10 容器、11 ポテンショスタット。

Claims (10)

  1. 構成元素としてFeを含むp型酸化物半導体からなるp型Fe系酸化物半導体層と、
    前記p型Fe系酸化物半導体層と接触し、n型半導体特性を有する金属酸化物の結晶または該金属酸化物のアモルファスからなる表面層と、
    を含み、
    前記p型Fe系酸化物半導体層上に前記表面層を積層する、
    半導体電極。
  2. 請求項1に記載の半導体電極であって、
    前記p型酸化物半導体層は、N,Zn,Cu,Mgのうちのいずれか1つ以上をドープしたヘマタイト(α−Fe)またはAFe(A=Ca,Sr,Cu,Mg,Ni,Zn,Ba)の組成を有するフェライト化合物、のいずれかである半導体電極。
  3. 請求項1または2に記載の半導体電極であって、
    前記表面層が、TiO,ZnO,Ta,SrTiO,ZrO,NiOのうちのいずれか1つを含み、その膜厚が2nm以上500nm以下である、
    半導体電極。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体電極であって、
    前記表面層の上に、化学反応を促進する助触媒を担持する、
    半導体電極。
  5. 請求項4に記載の半導体電極であって、
    前記の助触媒は、Pt,Rh,Au,Ru,Ni,Pd,Ag,Re,Cu,Fe,Mo,Mnのいずれか1つの金属を含む化合物である、
    半導体電極。
  6. 請求項5に記載の半導体電極であって、
    前記助触媒が、金属またはその酸化物である、
    半導体電極。
  7. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体電極を含み、
    前記半導体電極に光を照射することで、水素生成反応またはCO還元光触媒反応を生起する、
    光エネルギー変換装置。
  8. 構成元素としてFeを含むp型酸化物半導体からなるp型Fe系酸化物半導体層の上に、n型半導体特性を有する金属酸化物の結晶または該金属酸化物のアモルファスからなる表面層を積層する、
    半導体電極の製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体電極の製造方法であって、
    前記表面層は、RFマグネトロンスパッタリングによりp型Fe系酸化物半導体層の上に積層する、
    半導体電極の製造方法。
  10. 請求項8または9に記載の半導体電極の製造方法であって、
    酸素気流下、200℃から650℃の熱処理をすることで、前記表面層の結晶化または前記表面層と前記p型酸化物半導体層の間にヘテロ結合の形成のどちらかまたは両者を進行させる、
    半導体電極の製造方法。
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