JP2016049852A - 車両の衝撃低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上が図れる車両の衝撃低減装置を提供することにある。
【解決手段】内筒13と、内筒13の外側に設けられ軸方向が当該内筒13の軸方向と平行に配置される外筒12と、内筒13と外筒12の間に装着されたゴム部材14とを備えた車両の衝撃低減装置10であって、外筒12の内周部を内筒13の外周部に当接するよう凹ませることにより内筒13の移動方向を規制する移動規制部を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の衝撃低減装置に関する。
電気自動車やハイブリット車などの電動車両においては、複数の電池セル(単電池)で構成される電池モジュールを複数収納する電池パック、電池パックを電源として駆動するモータ、エンジンなどが車両の構造材であるサイドメンバなどにマウントされている。
例えば、下記特許文献1には、車両前後方向前側に設けられ車幅方向を回動軸方向として回動可能なヒンジと車両前後方向後側に設けられたマウントゴムとを介してサイドメンバ部にバッテリを固定したダイナミックダンパ構造が開示されている。
下記特許文献2には、ステップフロアに支持され上方が開口したバッテリケース内にバッテリを収納し、前記バッテリの上部を固定部材で押え、前記バッテリケースの底部および前記固定部材のそれぞれに取り付けられた下部マウントゴムおよび上部マウントゴムにより前記バッテリを弾性支持した電動車両のバッテリ支持装置が開示されている。
下記特許文献3には、軸方向が車幅方向に配置された内筒部と、前記内筒部の外側に配置されると共に、軸方向が前記内筒部の軸方向と平行に配置された外筒部と、これら筒部間に設けられ両筒部を連結するゴム弾性体と、前記内筒部の内部における車両前後方向後側に設けられたストッパーゴム弾性体とを備えた防振マウント装置が開示されている。
特開2010−111302号公報 特開平5−112270号公報 特許第4657651号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のダイナミックダンパ構造では、前記マウントゴムが車両上下方向にしか弾性を有しないことから、車両前後方向や車幅方向にて衝撃の入力があると、前記衝撃を前記ヒンジおよび前記マウントゴムにより吸収することができず、前記バッテリに伝搬し、前記バッテリ内に収納される電池セルなどを支持する支持具などが変形してしまう可能性があった。
上記特許文献2記載の電動車両のバッテリ支持装置では、前記下部マウントゴムおよび前記上部マウントゴムが車両上下方向にしか弾性を有しないことから、車両前後方向や車幅方向にて衝撃の入力があると、前記衝撃を前記下部マウントゴムおよび前記上部マウントゴムにより吸収することができず、前記バッテリに伝搬し、前記バッテリ内に収納される電池セルなどを支持する支持具などが変形してしまう可能性があった。
上記特許文献3記載の防振マウント装置では、車両の前後方向や車幅方向にて入力された衝撃を前記ゴム弾性体により吸収することができるものの、前記内筒部の変位の仕方によっては、前記ストッパーゴム弾性体と前記外筒部の間に前記内筒部が挟まってしまい、入力された衝撃を吸収できない可能性があった。前記内筒部が上下方向および車両前後方向に変位可能になっていることから、前記ゴム弾性体の劣化が促進し当該ゴム弾性体の耐久性を著しく損なう可能性があった。
以上のことから、本発明は、上述したような課題を解決するために為されたものであって、高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上が図れる車両の衝撃低減装置を提供することを目的としている。
前述した課題を解決する第1の発明に係る車両の衝撃低減装置は、内筒と、前記内筒の外側に設けられ軸方向が当該内筒の軸方向と平行に配置される外筒と、前記内筒と前記外筒の間に装着されたゴム部材とを備えた車両の衝撃低減装置であって、前記外筒の内周部を前記内筒の外周部に当接するよう凹ませることにより当該内筒の移動方向を規制する移動規制部を形成したことを特徴とする。
前述した課題を解決する第2の発明に係る車両の衝撃低減装置は、第1の発明に係る車両の衝撃低減装置であって、前記移動規制部は、前記外筒の前記内筒よりも上側に設けられたことを特徴とする。
前述した課題を解決する第3の発明に係る車両の衝撃低減装置は、第2の発明に係る車両の衝撃低減装置であって、前記移動規制部は、前記外筒の前記内筒よりも下側にも設けられたことを特徴とする。
前述した課題を解決する第4の発明に係る車両の衝撃低減装置は、第1から第3の何れか1つの発明に係る車両の衝撃低減装置であって、前記移動規制部は、前記外筒に設けられた平面部であることを特徴とする。
前述した課題を解決する第5の発明に係る車両の衝撃低減装置は、第4の発明に係る車両の衝撃低減装置であって、前記平面部は、車両の前後方向に延在して配置されることを特徴とする。
前述した課題を解決する第6の発明に係る車両の衝撃低減装置は、第1から第5の何れか1つの発明に係る車両の衝撃低減装置であって、前記内筒は、断面円状であることを特徴とする。
前述した課題を解決する第7の発明に係る車両の衝撃低減装置は、第1から第6の何れか1つの発明に係る車両の衝撃低減装置であって、前記車両は、駆動用の電池パックを搭載した電動車であり、前記内筒は、前記電動車の構造材に固定され、前記外筒は、前記電池パックを前記構造材に固定するためのブラケットに固定されることを特徴とする。
第1の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、内筒を車両の構造材に固定する一方、外筒を車両へマウントする機器に固定した際に、車両前後方向または車幅方向から衝撃が入力されると、前記衝撃が車両の構造材を介して内筒に伝搬することになる。前記内筒と前記外筒との間に装着されたゴム部材が弾性変形可能な部材であり、前記内筒が前記外筒の前記移動規制部と当接(接触)することから、前記外筒の前記移動規制部が前記内筒の移動方向を規制することになる。これにより、規制された方向への内筒の移動に起因する前記ゴム部材の劣化を抑制することができ、当該ゴム部材の耐久性の向上が図れる。
第2の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、第1の発明に係る車両の衝撃低減装置と同様な作用効果を奏することに加え、移動規制部が、外筒の内筒よりも上側に設けられたことにより、外筒の移動規制部により内筒の上方向への移動が規制される。これにより、当該内筒の上方向への移動に起因する前記ゴム部材の劣化を抑制し、マウントされる機器を長期に亘って所定の位置に保持できる。
第3の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、第2の発明に係る車両の衝撃低減装置と同様な作用効果を奏することに加え、移動規制部が、外筒の内筒よりも下側にも設けられたことにより、外筒の移動規制部により内筒の下方向への移動も規制される。これにより、当該内筒の下方向への移動に起因する前記ゴム部材の劣化も抑制することができ、当該ゴム部材の耐久性の更なる向上が図れる。このようにゴム部材の劣化を抑制することから、マウントされる機器を長期に亘って所定の位置に保持できる。
第4の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、第1から第3の発明に係る車両の衝撃低減装置と同様な作用効果を奏することに加え、内筒が外筒の平面部と面接触することから、面接触しない場合と比べて外筒との接触箇所が広くなり、内筒の移動をより確実に規制することができる。これにより、規制される方向への内筒の移動に起因する前記ゴム部材の劣化をより確実に抑制し当該ゴム部材の耐久性の更なる向上が図れる。
第5の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、第4の発明に係る車両の衝撃低減装置と同様な作用効果を奏することに加え、車両前後方向で入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
第6の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、第1から第5の発明に係る車両の衝撃低減装置と同様な作用効果を奏することに加え、内筒が、断面円状であることにより、外筒の移動規制部が、水平面における内筒の軸方向と直交する方向で、断面円形状の内筒の外周部と点接触することになる。これにより、衝撃が入力された際に、内筒が円滑に変位することになり、入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
第7の発明に係る車両の衝撃低減装置によれば、第1から第6の発明に係る車両の衝撃低減装置と同様な作用効果を奏することに加え、電動車にて、高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上を図ることができる。
電池パックの車両への取り付けを説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係る車両の衝撃低減装置を車両のサイドメンバに取り付けた状態の説明図である。 前記車両の衝撃低減装置の断面図である。 前記車両の衝撃低減装置の説明図であって、図4(a)に衝撃の入力される前の状態(衝撃の入力が無い場合)を示し、図4(a)に衝撃が入力された後の状態を示す。 本発明の第2の実施例に係る車両の衝撃低減装置の断面図である。 前記車両の衝撃低減装置の説明図であって、図6(a)に衝撃が入力される前の状態(衝撃の入力が無い場合)を示し、図6(a)に衝撃が入力された後の状態を示す。 本発明の第3の実施例に係る車両の衝撃低減装置の断面図である。
本発明に係る車両の衝撃低減装置を実施するための形態について、各実施例にて説明する。
本発明の第1の実施例に係る車両の衝撃低減装置について、図1〜図4に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、駆動用の電池パック50は、電気自動車やハイブリット車などの電動車である車両1の車室(図示せず)の床部を構成するフロアパネル2下部に設置される左右一対のサイドメンバ4,4間に車両の衝撃低減装置10を介してマウントされる。
電池パック50は、トレイ部材51と、トレイ部材51の上側に位置するカバー部材52とを備える。トレイ部材51は、上方が開口した箱形であって、車幅方向の側壁部51bに設けられた複数のブラケット53を有している。ブラケット53には、詳細につき後述する車両の衝撃低減装置10の取付部材11の底壁11aに固定されるボルト15aが挿通するボルト挿通孔53aが設けられる。なお、トレイ部材51には、複数の電池セル(図示せず)で構成される電池モジュール(図示せず)が複数収納されると共に、電気部品などが収納される。
車両の衝撃低減装置10は、図3および図4(a)に示すように、取付部材11、外筒12、内筒13などを備える。
取付部材11は、底壁11a、底壁11aに接続する左右一対の側壁11b,11bを備える。底壁11a中央には、ボルト15aが挿通するボルト挿通孔11aaが設けられる。側壁11bには、外筒12が挿入可能な取付孔11baが設けられる。なお、ボルト挿通孔11aaにボルト15aが挿通された状態にて、当該ボルト15aが底壁11aに溶接などで固定される。
外筒12は、車幅方向に延在する略円筒状であり、上側における車幅方向略中央部のみが凹んだ形状をなしている。すなわち、外筒12は、上部側に設けられ、車両前後方向に亘って、中心側に凹んだ上側凹部12aを有する。上側凹部12aは、上平面部12aaと、上平面部12aaの車幅方向両端に接続する傾斜部12ab,12abとを備える。なお、上側凹部12aは、上平面部12aaが内筒13の外周部13aと面接触可能な大きさで形成される。
外筒12の上平面部12aaの内面部が内筒13の外周部13aと当接(面接触)した状態にて、外筒12と内筒13との間にゴム部材14が装着される。このように、外筒12の上平面部12aaの内周部が内筒13の外周部13aの上側と面接触することから、前記上平面部12aaは、外筒12の内周部を内筒13の外周部13aに当接するよう凹ませた箇所であって、内筒13の上方向への移動を規制する移動規制部をなすことになる。前記ゴム部材14として、例えば、ウレタンゴムやブチルゴムなどの弾性変形可能な部材を用いることができる。
サイドメンバ4は、図2および図3に示すように、側壁4a,4aおよび底壁4cおよび外向きフランジ4d,4dを備え、上方が開口したハット断面形状をなしている。
サイドメンバ4の内部にリンフォース6が溶接されている。リンフォース6は、サイドメンバ4と同様の形状をなし、側壁6a,6aおよび底壁6cおよび外向きフランジ6d,6dを備え、上方が開口したハット断面形状をなしている。
前記サイドメンバ4および前記リンフォース6の底壁4c,6cには、前記車両の衝撃低減装置10が挿入可能な取付孔4ca,6caがそれぞれ設けられる。また、前記サイドメンバ4および前記リンフォース6の側壁4a,6aには、前記車両の衝撃低減装置10の内筒13に対応し、ボルト16aが挿通するボルト孔4aa,6aaがそれぞれ設けられる。
このように構成されるため、電池パック50をサイドメンバ4,4間にマウントするにあたっては、サイドメンバ4およびリンフォース6の底壁4c,6cの取付孔4ca,6caからリンフォース6内に車両の衝撃低減装置10を挿入し、車両の衝撃低減装置10の内筒13をリンフォース6にボルト16aおよびナット16bで取り付け、電池パック50のブラケット53のボルト挿通孔53aに車両の衝撃低減装置10のボルト15aを挿通してナット15bで取り付けられる。
ここで、上述した構成の車両の衝撃低減装置10の作用について図4(a)および図4(b)を用いて説明する。
まず、車両1に対して衝撃が入力される前(衝撃の入力が無い場合)においては、図4(a)に示すように、内筒13はこの外周部13aが車両前後方向中央にて外筒12の上平面部12aaの内周部と接した状態で配置される。
車両1に対して、例えば車両1の前方から後方に向けて衝撃が入力されると、前記衝撃が車両1の構造材であるサイドメンバ4およびリンフォース6を介して、当該リンフォース6にボルト16aおよびナット16bで取り付けられる車両の衝撃低減装置10の内筒13に伝搬することになる。内筒13と外筒12の間に装着されたゴム部材14が弾性変形可能な部材であり、内筒13は、この外周部13aの上側が外筒12の上平面部12aaの内周部と当接していることから、図4(b)に示すように、前記内筒13のみが車両後方側へ変位し、この変位により前記衝撃を吸収することになる。これにより、前記衝撃の電池パック50へ入力が緩和されることになる。
したがって、本実施例に係る車両の衝撃低減装置10によれば、内筒13を車両1の構造材(サイドメンバ4およびリンフォース6)に固定する一方、外筒12を車両1へマウントする機器である電池パック50に固定した際に、車両前後方向または車幅方向から衝撃が入力されると、前記衝撃が前記車両の構造材を介して内筒13に伝搬することになるが、内筒13と外筒12との間に装着されたゴム部材14が弾性変形可能な部材であり、内筒13が外筒12の移動規制部である上平面部12aaと面接触することから、外筒12の上平面部12aaが内筒13の上方向への移動を規制し、内筒13のみが車両前後方向または車幅方向へ変位することになる。これにより、内筒13の上方向への移動に起因するゴム部材14の劣化を抑制することができ、当該ゴム部材14の耐久性の向上が図れる。よって、電動車にて、高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上を図ることができる。
このようにゴム部材14の劣化を抑制することから、マウントされる機器である電池パック50を長期に亘って所定の位置に保持できる。
上述のように内筒13が外筒12の上平面部12aaと面接触することから、面接触しない場合と比べて外筒12との接触箇所が広くなり、内筒13の移動をより確実に規制することができる。これにより、規制される方向への内筒13の移動に起因するゴム部材14の劣化をより確実に抑制し当該ゴム部材14の耐久性の更なる向上が図れる。
外筒12の上平面部12aaが車両前後方向に延在して配置されることにより、車両前後方向で入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
内筒13が、断面円状であることにより、外筒12の上平面部12aaが、水平面における内筒13の軸方向と直交する方向で、断面円形状の内筒13の外周部13aと点接触することになる。これにより、衝撃が入力された際に、内筒13が円滑に変位することになり、入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
本発明の第2の実施例に係る車両の衝撃低減装置について図5および図6に基づいて説明する。本実施例では、上述の第1の実施例に係る車両の衝撃低減装置10が具備する外筒12の形状のみを変更したものであってこれ以外は前記車両の衝撃低減装置10と同一の部材を具備している。前記車両の衝撃低減装置10と同一の部材には当該車両の衝撃低減装置10と同一の符号を付記している。
本実施例に係る車両の衝撃低減装置20は、図5に示すように、車幅方向に延在する略円筒状であり、上側および下側における車幅方向略中央部のみが凹んだ形状をなす外筒22を備える。すなわち、外筒22は、上部側に設けられ、車両前後方向に亘って、中心側に凹んだ上側凹部22aと、下部側に設けられ、車両前後方向に亘って、中心側に凹んだ下側凹部22bとを有する。上側凹部22aは、上平面部(下面部)22aaと、上平面部22aaの車幅方向両端に接続する傾斜部22ab,22abとを備える。下側凹部22bは、車両前後方向に延在し、下平面部(上面部)22baと、下平面部22baの車幅方向両端に接続する傾斜部22bb,22bbとを備える。なお、上側凹部22aおよび下側凹部22bは、平面部22aa,22baが内筒13の外周部13aと面接触可能な大きさで形成される。
外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22baの内面部が内筒13の外周部13aと当接(面接触)した状態にて、外筒22と内筒13との間にゴム部材14が装着される。このように、外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22baが内筒13の外周部13aの上側と面接触することから、前記上平面部22aaおよび前記下平面部22baは、外筒22の内周部を内筒13の外周部13aに当接するよう凹ませた箇所であって、内筒13の上方向および下方向への移動を規制する移動規制部をなすことになる。
このように構成される車両の衝撃低減装置20により、上述の第1の実施例と同様に、電池パック50は、サイドメンバ4,4間にマウントされる。
ここで、上述した構成の車両の衝撃低減装置20の作用について図6(a)および図6(b)を用いて説明する。
まず、車両1に対して衝撃が入力される前(衝撃の入力が無い場合)においては、図6(a)に示すように、内筒13はこの外周部13aが車両前後方向中央にて外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22bbと接した状態で配置される。
車両1に対して、例えば車両1の前方から後方に向けて衝撃が入力されると、前記衝撃が車両1の構造材であるサイドメンバ4およびリンフォース6を介して、当該リンフォース6にボルト16aおよびナット16bで取り付けられる車両の衝撃低減装置20の内筒13に伝搬することになる。内筒13と外筒22の間に装着されたゴム部材14が弾性変形可能な部材であり、内筒13は、この外周部13aの上側および下側が外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22baの内周部と当接していることから、図6(b)に示すように、前記内筒13のみが車両後方側へ変位し、この変位により前記衝撃を吸収することになる。これにより、前記衝撃の電池パック50へ入力が緩和されることになる。
したがって、本実施例に係る車両の衝撃低減装置20によれば、内筒13を車両1の構造材(サイドメンバ4およびリンフォース6)に固定する一方、外筒22を車両1へマウントする機器である電池パック50に固定した際に、車両前後方向または車幅方向から衝撃が入力されると、前記衝撃が車両の構造材を介して内筒13に伝搬することになる。内筒13と外筒22との間に装着されたゴム部材14が弾性変形可能な部材であり、内筒13が外筒22の移動規制部である上平面部22aaおよび下平面部22baと面接触することから、外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22baが内筒13の上方向および下方向への移動を規制し、内筒13のみが車両前後方向または車幅方向へ変位することになる。これにより、内筒13の上方向への移動だけではなく下方向への移動に起因するゴム部材14の劣化も抑制することができ、当該ゴム部材14の耐久性の更なる向上が図れる。よって、電動車にて、高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上を図ることができる。
このようにゴム部材14の劣化を抑制することから、マウントされる機器である電池パック50を長期に亘って所定の位置に保持できる。
外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22baが車両前後方向に延在して配置されることにより、車両前後方向で入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
内筒13が、断面円状であることにより、外筒22の上平面部22aaおよび下平面部22baが、水平面における内筒13の軸方向と直交する方向で、断面円形状の内筒13の外周部13aと点接触することになる。これにより、衝撃が入力された際に、内筒13が円滑に変位することになり、入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
本発明の第3の実施例に係る車両の衝撃低減装置について図7に基づいて説明する。本実施例では、上述の第1の実施例に係る車両の衝撃低減装置10が具備する外筒12の形状のみを変更したものであってこれ以外は前記車両の衝撃低減装置10と同一の部材を具備している。前記車両の衝撃低減装置10と同一の部材には当該車両の衝撃低減装置10と同一の符号を付記している。
本実施例に係る車両の衝撃低減装置30は、図7に示すように、車幅方向に延在する略円筒状であり、上側における車幅方向略中央部のみが凹んだ形状をなす外筒32を備える。すなわち、外筒32は、上部側に設けられ、車両前後方向に亘って、中心側に凹んだ上側凹部32aを有する。上側凹部32aは、車幅方向の縦断面にてV字状をなし、下向き突出部(線状接触部)32aaと、下向き突出部32aaの車幅方向両側に接続する左右一対の傾斜部32ab,32abとを備える。なお、上側凹部32aは、下向き突出部32aaが内筒13の外周部13aと車両前後方向において線状で接触可能な大きさで形成される。
外筒32の下向き突出部32aaの内面部が内筒13の外周部13aと当接(線接触)した状態にて、外筒32と内筒13との間にゴム部材14が装着される。このように、外筒32の下向き突出部32aaが内筒13の外周部13aの上側と線接触することから、前記下向き突出部32aaは、外筒32の内周部を内筒13の外周部13aに当接するよう凹ませた箇所であって、内筒13の上方向への移動を規制する移動規制部をなすことになる。
このように構成される車両の衝撃低減装置30により、上述の第1の実施例と同様に、電池パック50は、サイドメンバ4,4間にマウントされる。
ここで、上述した構成の車両の衝撃低減装置30の作用について説明する。
まず、車両1に対して衝撃が入力される前(衝撃の入力が無い場合)においては、内筒13はこの外周部13aが車両前後方向中央にて外筒32の下向き突出部32aaと接した状態で配置される。
車両1に対して、例えば車両1の前方から後方に向けて衝撃が入力されると、前記衝撃が車両1の構造材であるサイドメンバ4およびリンフォース6を介して、当該リンフォース6にボルト16aおよびナット16bで取り付けられる車両の衝撃低減装置30の内筒13に伝搬することになる。内筒13と外筒32の間にゴム部材14が装着される一方、内筒13は、この外周部13aの上側および下側が外筒32の下向き突出部32aaに線状で接していることから、前記内筒13のみが車両後方側へ変位し、この変位により前記衝撃を吸収することになる。これにより、前記衝撃の電池パック50へ入力が緩和されることになる。
したがって、本実施例に係る車両の衝撃低減装置30によれば、内筒13を車両1の構造材(サイドメンバ4およびリンフォース6)に固定する一方、外筒32を車両1へマウントする機器である電池パック50に固定した際に、車両前後方向または車幅方向から衝撃が入力されると、前記衝撃が車両の構造材を介して内筒13に伝搬することになる。内筒13と外筒32との間に装着されたゴム部材14が弾性変形可能な部材であり、内筒13が外筒32の移動規制部である下向き突出部32aaと線接触することから、外筒32の下向き突出部32aaが内筒13の上方向への移動を規制し、内筒13のみが車両前後方向または車幅方向へ変位することになる。これにより、内筒13の上方向への移動に起因するゴム部材14の劣化を抑制することができ、当該ゴム部材14の耐久性の更なる向上が図れる。よって、電動車にて、高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上を図ることができる。
このようにゴム部材14の劣化を抑制することから、マウントされる機器である電池パック50を長期に亘って所定の位置に保持できる。
外筒32の下向き突出部32aaが車両前後方向に延在して配置されることにより、車両前後方向で入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
内筒13が、断面円状であることにより、外筒32の下向き突出部32aaが、水平面における内筒13の軸方向と直交する方向で、断面円形状の内筒13の外周部13aと点接触することになる。これにより、衝撃が入力された際に、内筒13が円滑に変位することになり、入力された衝撃を効率良く吸収することができる。
なお、上記では、電池パック50の車両1へのマウントに適用した車両の衝撃低減装置10,20,30について説明したが、エンジンなど車両に搭載される機器の当該車両へのマウントに前記車両の衝撃低減装置10,20,30を適用することも可能である。このような場合でも、上述の実施例と同様な作用効果を奏する。
上記では、車両前後方向に変位可能に内筒13を配置した車両の衝撃低減装置10,20,30について説明したが、車幅方向に変位可能に前記内筒13を配置した車両の衝撃低減装置とすることも可能である。このような場合でも、上述の実施例と同様な作用効果を奏する。
上記では、左右一対の側壁11bを有する取付部材11を備える車両の衝撃低減装置10,20,30を用いて説明したが、柱体や錐体などの、内筒13を車両の構造材に固定でき、外筒12,22,32を固定できる形状をなす取付部材を備える車両の衝撃低減装置とすることも可能である。このような場合でも、上述の実施例と同様な作用効果を奏する。
上記では、移動規制部として上平面部12aa,22aaおよび下平面部22baおよび下向き突出部32aaが形成された外筒12,22,32を備える車両の衝撃低減装置10,20,30を用いて説明したが、内筒13の上方向への移動または上方向および下方向への移動を規制する形状の移動規制部が形成された外筒を備える車両の衝撃低減装置とすることも可能である。このような場合でも、上述の実施例と同様な作用効果を奏する。
本発明に係る車両の衝撃低減装置は、高い衝撃低減支持性能を有しつつ弾性体の耐久性の向上が図れるので、自動車産業などにおいて、極めて有益に利用することができる。
1 車両
4 サイドメンバ
6 リンフォース
10 車両の衝撃低減装置
11 取付部材
11a 底壁
11aa ボルト挿通孔
12 外筒
12a 上側凹部
12aa 上平面部
13 内筒
13a 外周部
14 ゴム部材
15a ボルト
15b ナット
16a ボルト
16b ナット
20 車両の衝撃低減装置
22 外筒
22a 上側凹部
22aa 上平面部
22b 下側凹部
22ba 下平面部
30 車両の衝撃低減装置
32 外筒
32a 上側凹部
32aa 下向き突出部
50 電池パック
51 トレイ部材
51b 側壁
52 カバー部材
53 ブラケット

Claims (7)

  1. 内筒と、前記内筒の外側に設けられ軸方向が当該内筒の軸方向と平行に配置される外筒と、前記内筒と前記外筒の間に装着されたゴム部材とを備えた車両の衝撃低減装置であって、
    前記外筒の内周部を前記内筒の外周部に当接するよう凹ませることにより当該内筒の移動方向を規制する移動規制部を形成した
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
  2. 請求項1に記載された車両の衝撃低減装置であって、
    前記移動規制部は、前記外筒の前記内筒よりも上側に設けられた
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
  3. 請求項2に記載された車両の衝撃低減装置であって、
    前記移動規制部は、前記外筒の前記内筒よりも下側にも設けられた
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載された車両の衝撃低減装置であって、
    前記移動規制部は、前記外筒に設けられた平面部である
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
  5. 請求項4に記載された車両の衝撃低減装置であって、
    前記平面部は、車両の前後方向に延在して配置される
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載された車両の衝撃低減装置であって、
    前記内筒は、断面円状である
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載された車両の衝撃低減装置であって、
    前記車両は、駆動用の電池パックを搭載した電動車であり、
    前記内筒は、前記電動車の構造材に固定され、
    前記外筒は、前記電池パックを前記構造材に固定するためのブラケットに固定される
    ことを特徴とする車両の衝撃低減装置。
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