JP2016049708A - タイヤ製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生タイヤの成形時の工数を従来よりも削減して、タイヤの生産効率を向上させる。【解決手段】タイヤ製造方法は、中間部材10の形成工程と、生タイヤの成形工程を有し、インナーライナ20とサイドウォールゴム21を備えたタイヤを製造する。中間部材10の形成工程では、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含む一体化された中間部材10を形成する。生タイヤの成形工程では、中間部材10と他のタイヤ構成部材を組み合わせて生タイヤを成形する。【選択図】 図2
Description
本発明は、インナーライナとサイドウォールゴムを備えたタイヤを製造するタイヤ製造方法に関する。
タイヤの製造には複数のタイヤ構成部材が用いられており、インナーライナとサイドウォールゴムを含む複数のタイヤ構成部材により、生タイヤが成形される。また、生タイヤが加硫成形されて、タイヤが製造される。複数のタイヤ構成部材は、一般に、別個に形成され、生タイヤの成形段階に対応して順に供給される。そのため、生タイヤの成形時には、複数のタイヤ構成部材を順に組み合わせる必要があり、手間と時間がかかる。各タイヤ構成部材の幅にバラツキが生じたときには、複数のタイヤ構成部材を組み合わせるのが難しくなる虞もある。
これに対し、従来、ビードフィラゴム、アブレージョンゴム、及び、サイドウォールゴムを一体化したゴム層を用いることで、複数のタイヤ構成部材を組み合わせる手間を軽減する空気入りタイヤの製造方法が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された従来の製造方法では、2つのゴム層を、それぞれ位置を調節しつつ互いに異なる位置に配置する必要があり、2つのゴム層を配置するために工数がかかる。従って、タイヤの生産効率の更なる向上を図るため、生タイヤの成形時の工数をより削減することが望まれている。
しかしながら、特許文献1に記載された従来の製造方法では、2つのゴム層を、それぞれ位置を調節しつつ互いに異なる位置に配置する必要があり、2つのゴム層を配置するために工数がかかる。従って、タイヤの生産効率の更なる向上を図るため、生タイヤの成形時の工数をより削減することが望まれている。
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、生タイヤの成形時の工数を従来よりも削減して、タイヤの生産効率を向上させることである。
本発明は、インナーライナとサイドウォールゴムを備えたタイヤを製造するタイヤ製造方法である。タイヤ製造方法は、少なくともインナーライナとサイドウォールゴムを含む一体化された中間部材を形成する工程と、中間部材と他のタイヤ構成部材を組み合わせて生タイヤを成形する工程と、を有する。
本発明によれば、生タイヤの成形時の工数を従来よりも削減して、タイヤの生産効率を向上させることができる。
本発明のタイヤ製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のタイヤ製造方法では、インナーライナと一対のサイドウォールゴムを含む複数のタイヤ構成部材を組み合わせて、生タイヤを成形する。また、生タイヤを加硫成形して、インナーライナと一対のサイドウォールゴムを備えた各種のタイヤを製造する。タイヤ構成部材は、タイヤの各部を構成する部材であり、ゴム(未加硫ゴム)のみにより、又は、ゴムと他の部材により形成される。
本実施形態のタイヤ製造方法では、インナーライナと一対のサイドウォールゴムを含む複数のタイヤ構成部材を組み合わせて、生タイヤを成形する。また、生タイヤを加硫成形して、インナーライナと一対のサイドウォールゴムを備えた各種のタイヤを製造する。タイヤ構成部材は、タイヤの各部を構成する部材であり、ゴム(未加硫ゴム)のみにより、又は、ゴムと他の部材により形成される。
図1は、本実施形態のタイヤ製造装置1の一部を示す側面図であり、ドラム2の半径方向外側からみたタイヤ製造装置1を示している。
図示のように、タイヤ製造装置1は、回転可能なドラム2と、ドラム2の駆動装置3と、タイヤ製造装置1の全体を制御する制御装置(図示せず)を備えている。ドラム2は、円筒状の成形ドラムであり、軸線を中心に回転する。駆動装置3は、ドラム2を回転させる回転機構(図示せず)を有し、ドラム2の回転軸4に連結されている。
図示のように、タイヤ製造装置1は、回転可能なドラム2と、ドラム2の駆動装置3と、タイヤ製造装置1の全体を制御する制御装置(図示せず)を備えている。ドラム2は、円筒状の成形ドラムであり、軸線を中心に回転する。駆動装置3は、ドラム2を回転させる回転機構(図示せず)を有し、ドラム2の回転軸4に連結されている。
生タイヤの成形時には、複数のタイヤ構成部材が、ドラム2の外周に巻き付けられて、ドラム2の外周の所定位置に配置される。その際、駆動装置3は、モータ等を有する回転機構により、ドラム2を所定の周速度で回転させる。複数のタイヤ構成部材は、それぞれドラム2の外周で環状に形成され、互いに重ね合される等して組み合わされる。ここでは、まず、中間部材10が、供給装置(図示せず)によりドラム2に供給されて、ドラム2に巻き付けられる。また、中間部材10がドラム2に一周巻き付けられた後、ドラム2の外周で、中間部材10の前端と後端が接合装置(図示せず)により接合される。
図2は、本実施形態の中間部材10の断面図であり、ドラム2の軸線を含む面で切断した中間部材10を示している。
図示のように、中間部材10は、生タイヤの成形過程で形成されて生タイヤの成形に用いられる部材であり、生タイヤ内の所定位置に配置される。また、中間部材10は、複数のタイヤ構成部材を合体させた未加硫の複合部材であり、複数のタイヤ構成部材を一体化することで形成される。
図示のように、中間部材10は、生タイヤの成形過程で形成されて生タイヤの成形に用いられる部材であり、生タイヤ内の所定位置に配置される。また、中間部材10は、複数のタイヤ構成部材を合体させた未加硫の複合部材であり、複数のタイヤ構成部材を一体化することで形成される。
中間部材10の複数のタイヤ構成部材は、未加硫のゴム部材であり、少なくとも未加硫のインナーライナ20と未加硫の一対のサイドウォールゴム21を含む。中間部材10は、中央部にインナーライナ20が位置する状態で、一方のサイドウォールゴム21から他方のサイドウォールゴム21まで連続する。また、インナーライナ20は、一対のサイドウォールゴム21の間に配置されており、インナーライナ20の幅方向の両端部は、それぞれサイドウォールゴム21の幅方向の端部に直接又は間接に繋がる。
ここでは、中間部材10の複数のタイヤ構成部材は、シート状のインナーライナ20と、帯状の一対のサイドウォールゴム21と、帯状の一対のトウゴム22からなる。一対のトウゴム22は、それぞれインナーライナ20とサイドウォールゴム21の間に配置される。そのため、インナーライナ20の幅方向の両端部は、それぞれサイドウォールゴム21の幅方向の端部にトウゴム22を介して繋がる。これら複数のタイヤ構成部材(インナーライナ20、一対のサイドウォールゴム21、及び、一対のトウゴム22)により、中間部材10が、生タイヤの成形前に予め形成される。
インナーライナ20は、タイヤの内面部に設けられるゴム部材であり、中間部材10の中央部に配置される。サイドウォールゴム21は、タイヤのサイドウォール部の外面部に設けられるゴム部材であり、中間部材10の両側部に配置される。トウゴム22は、タイヤのビード部の先端部(トウ部)に設けられるゴム部材であり、インナーライナ20とサイドウォールゴム21の間に配置される。トウゴム22がインナーライナ20とサイドウォールゴム21に接合されて、中間部材10が形成される。また、サイドウォールゴム21の最大厚さT1は、インナーライナ20の厚さSよりも厚く、中間部材10は、両側部が厚いシート状に形成される。
次に、タイヤの製造手順について説明する。
まず、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含む複数のタイヤ構成部材を組み合わせて一体化する。これにより、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含む一体化された中間部材10を形成する。その際、ここでは、インナーライナ20、一対のサイドウォールゴム21、及び、一対のトウゴム22を組み合わせて、サイドウォールゴム21が位置する部分の最大厚さT1がインナーライナ20の厚さSよりも厚い中間部材10を形成する。続いて(図1参照)、中間部材10をドラム2に巻き付けて筒状に形成する。
まず、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含む複数のタイヤ構成部材を組み合わせて一体化する。これにより、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含む一体化された中間部材10を形成する。その際、ここでは、インナーライナ20、一対のサイドウォールゴム21、及び、一対のトウゴム22を組み合わせて、サイドウォールゴム21が位置する部分の最大厚さT1がインナーライナ20の厚さSよりも厚い中間部材10を形成する。続いて(図1参照)、中間部材10をドラム2に巻き付けて筒状に形成する。
中間部材10は、ドラム2への巻き付け前(又は、ドラム2への巻き付け中)に、切断装置(図示せず)により、ドラム2への巻き付け長さに切断される。また、中間部材10の前端と後端を接合することで、中間部材10が筒状に形成される。続いて、筒状の中間部材10と他のタイヤ構成部材(図示せず)を組み合わせて生タイヤを成形する。他のタイヤ構成部材は、生タイヤの成形に用いられるタイヤ構成部材の内、中間部材10以外のタイヤ構成部材(カーカスプライ、ビードコア、ビードフィラ、ベルト、トレッドゴム等)である。
生タイヤの成形時には、例えば、カーカスプライを筒状の中間部材10に巻き付け、一対のビードコア及びビードフィラを、カーカスプライの外周に、かつ、各トウゴム22の半径方向外側に配置する。その状態で、中間部材10の一対のサイドウォールゴム21を、それぞれビードコア周りに折り返す。また、中間部材10の中央部を半径方向外側に膨張させる。続いて、ベルトとトレッドゴムを成形中の生タイヤの外周に貼り付けて、生タイヤを成形する。成形後の生タイヤにおいて、中間部材10は、内面部、ビード部、及び、サイドウォール部の外面部に配置される。その後、生タイヤを加硫機により加硫成形して、タイヤを製造する。
以上説明したように、本実施形態のタイヤ製造方法では、一体化された中間部材10を用いて生タイヤを成形するため、生タイヤの成形中に、中間部材10の複数のタイヤ構成部材を組み合わせる必要がない。また、1つの中間部材10を配置することで、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含む複数のタイヤ構成部材が各配置位置に一度に配置される。成形中の生タイヤに供給する部材(供給部材)の数、及び、供給部材の切り替えの回数も減少する。その結果、生タイヤの成形にかかる手間を軽減できるとともに、生タイヤの成形時間を短縮することができる。従って、生タイヤの成形時の工数を従来よりも削減して、タイヤの生産効率を向上させることができる。
なお、中間部材10の複数のタイヤ構成部材は、連続する中間部材10として一体化されていればよく、様々な手法で一体に形成することができる。例えば、別個に形成した複数のタイヤ構成部材を任意の手順で組み合わせることで、中間部材10が形成される。又は、サイドウォールゴム21とトウゴム22を、押出成形により一体に形成した後に、インナーライナ20と接合してもよい。
中間部材10は、少なくともインナーライナ20とサイドウォールゴム21を含んでいればよく、トウゴム22以外のタイヤ構成部材を含んでいてもよい。例えば、トウゴム22に加えて、ゴムチェーファを中間部材10に組み合わせてもよい。ゴムチェーファは、タイヤのリムに接する部分に設けられるゴム部材であり、インナーライナ20とサイドウォールゴム21の間に配置される。
次に、中間部材の他の例について説明する。以下説明する中間部材は、基本的には、図2に示す中間部材10と同様に構成され、中間部材10と同様の効果を発揮する。従って、以下では、既に説明した事項と相違する事項を説明し、既に説明した事項と同じ事項の説明は省略する。
図3、図4は、中間部材の他の例の断面図であり、中間部材を図2と同様に示している。
図3、図4は、中間部材の他の例の断面図であり、中間部材を図2と同様に示している。
図3に示す中間部材11では、サイドウォールゴム23の最大厚さT2は、図2に示すサイドウォールゴム21の最大厚さT1よりも薄く、中間部材11は、シート状に形成されている。また、サイドウォールゴム23の最大厚さT2は、インナーライナ20の厚さSよりも厚くなっている。インナーライナ20、一対のサイドウォールゴム23、及び、一対のトウゴム22を組み合わせて一体化する。これにより、一体化されたシート状の中間部材11を形成する。中間部材11をシート状に形成することで、中間部材11を軽量化することができる。
図4に示す中間部材12では、サイドウォールゴムとトウゴムの境界がない。即ち、中間部材12が、インナーライナ20とサイドウォールゴム24のみからなる。サイドウォールゴム24の最大厚さT3は、図2に示すサイドウォールゴム21の最大厚さT1よりも薄く、中間部材12は、シート状に形成されている。また、サイドウォールゴム24の最大厚さT3は、インナーライナ20の厚さSよりも厚くなっている。インナーライナ20と一対のサイドウォールゴム24のみを組み合わせて一体化する。これにより、インナーライナ20とサイドウォールゴム24のみが一体化されたシート状の中間部材12を形成する。このようにすることで、中間部材12のタイヤ構成部材の数を削減して、中間部材12を簡単に形成することができる。
1・・・タイヤ製造装置、2・・・ドラム、3・・・・駆動装置、4・・・回転軸、10・・・中間部材、11・・・中間部材、12・・・中間部材、20・・・インナーライナ、21・・・サイドウォールゴム、22・・・トウゴム、23・・・サイドウォールゴム、24・・・サイドウォールゴム。
Claims (4)
- インナーライナとサイドウォールゴムを備えたタイヤを製造するタイヤ製造方法であって、
少なくともインナーライナとサイドウォールゴムを含む一体化された中間部材を形成する工程と、
中間部材と他のタイヤ構成部材を組み合わせて生タイヤを成形する工程と、
を有するタイヤ製造方法。 - 請求項1に記載されたタイヤ製造方法において、
中間部材が、シート状に形成されるタイヤ製造方法。 - 請求項1又は2に記載されたタイヤ製造方法において、
中間部材が、インナーライナとサイドウォールゴムのみからなるタイヤ製造方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたタイヤ製造方法において、
サイドウォールゴムの最大厚さが、インナーライナの厚さよりも厚いタイヤ製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014176235A JP2016049708A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | タイヤ製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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