JP2016049478A - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 洗浄液の送出量を確保しつつ、圧力センサの破損を防止することのできる洗浄装置を提供する。
【解決手段】 モータ562と、該モータに駆動され、洗浄液を圧送可能なポンプ576と、該ポンプによって圧送された該洗浄液を吐出可能な吐出口572が形成され、該ポンプと該吐出口とを接続し、該洗浄液が流れる接続部と、該接続部内で、該ポンプと該吐出口との間に設けられ、該洗浄液の圧力を計測する圧力センサ579と、該接続部内で、該圧力センサと該ポンプとの間に設けられ、該圧力センサから該ポンプへの該洗浄液の流入を防止する第1逆止弁575と、該接続部内で、該圧力センサと該吐出口との間に設けられ、該吐出口から該圧力センサへの該洗浄液の流入を防止する第2逆止弁577とを有する洗浄装置1を提供する。
【選択図】図4
【解決手段】 モータ562と、該モータに駆動され、洗浄液を圧送可能なポンプ576と、該ポンプによって圧送された該洗浄液を吐出可能な吐出口572が形成され、該ポンプと該吐出口とを接続し、該洗浄液が流れる接続部と、該接続部内で、該ポンプと該吐出口との間に設けられ、該洗浄液の圧力を計測する圧力センサ579と、該接続部内で、該圧力センサと該ポンプとの間に設けられ、該圧力センサから該ポンプへの該洗浄液の流入を防止する第1逆止弁575と、該接続部内で、該圧力センサと該吐出口との間に設けられ、該吐出口から該圧力センサへの該洗浄液の流入を防止する第2逆止弁577とを有する洗浄装置1を提供する。
【選択図】図4
Description
本発明は、洗浄装置に関する。
従来より、コンクリートやタイルなどの外壁や車等を洗浄する洗浄装置として、モータと、洗浄液を圧送するポンプと、洗浄液の圧力を計測する圧力センサと、洗浄液を吐出する吐出口を形成した配管と、吐出口と洗浄ガンとを接続するホースとを備えた洗浄装置が知られている。
しかしながら、上記洗浄装置を用いて洗浄作業を行う場合、ポンプから圧送された洗浄液と吐出口から逆流した洗浄液とが圧力センサ付近でぶつかり、瞬間的に高い圧力を持つことによって、圧力センサが破損する場合があった。また、洗浄液が逆流することにより、洗浄液送出量の減少が発生していた。
そこで、本発明は、洗浄液の送出量を確保することを課題とする。また、本発明は、圧力センサの破損を防止することのできる洗浄装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明は、モータと、該モータに駆動され、洗浄液を圧送可能なポンプと、該ポンプによって圧送された該洗浄液を吐出可能な吐出口が形成され、該ポンプと該吐出口とを接続し、該洗浄液が流れる接続部と、該接続部内で、該ポンプと該吐出口との間に設けられ、該洗浄液の圧力を計測する圧力センサと、該接続部内で、該圧力センサと該ポンプとの間に設けられ、該圧力センサから該ポンプ側への該洗浄液の流入を防止する第1逆止弁と、該接続部内で、該圧力センサと該吐出口との間に設けられ、該吐出口から該圧力センサ側への該洗浄液の流入を防止する第2逆止弁とを有することを特徴とする洗浄装置を提供している。
このような構成により、吐出口から圧力センサへ向かう洗浄液の逆流を防止し、送出量を確保できる。また、弁を介さずに直接圧送された場合に洗浄液が引起こす、急激な圧力上昇が防止される。このことによって、簡単な構成による圧力センサの破損防止が可能となる。このため、圧力センサに係る圧力の上昇を抑制することが可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
また、該洗浄液を貯蔵する貯蔵タンクと、該貯蔵タンクと該ポンプとを接続し、該洗浄液が流れる流入側接続部とをさらに備え、該流入側接続部内で、該貯蔵タンクと該ポンプとの間に設けられ、該ポンプから該貯蔵タンク側への該洗浄液の流入を防止する第3逆止弁を有することが好ましい。
このような構成によると、該ポンプから該貯蔵タンクへの該洗浄液の流入を防止することにより、ポンプから高い圧力で洗浄液を吐出することが可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
また、該ポンプは、プランジャとシリンダとを備え、該プランジャを該シリンダ内に往復させることで該洗浄液を圧送することが好ましい。
このような構成によると、プランジャとシリンダを備えた簡略な機構によるポンプを用いることができる。
また、該吐出口に接続可能なホースをさらに備えることが好ましい。
このような構成によると、簡単な機構による圧力センサの破損防止が可能となる。具体的には、ホースは洗浄液の送出に伴う脈動によって膨張収縮を繰り返すが、本発明ではホースの収縮時に洗浄液が吐出口を介して圧力センサに逆流するという現象を防止できる。そのため、ポンプから送出された洗浄液と、ホースから逆流した洗浄液が合流して高い圧力を発生させる現象が防止される。これに伴い、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
また、上記課題を解決するために本発明は、モータと、該モータにより駆動されるポンプと、該ポンプによって圧送された洗浄液を吐出可能な吐出口と、該洗浄液の流路において該ポンプと該吐出口との間に設けられる第1逆止弁と、該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該吐出口との間に設けられる第2逆止弁と、を有することを特徴とする洗浄装置を提供する。
このような構成により、吐出口から第1逆止弁へ向かう洗浄液の逆流を防止し、送出量を確保することが可能となる。このことによって、簡単な構成による送出量の確保が可能となる。
また、該洗浄液の圧力を検知する圧力センサを有し、該洗浄液の流路において該第2逆止弁の上流側に該圧力センサを設けることが好ましい。
このような構成により、吐出口から圧力センサへ向かう洗浄液の逆流を防止し、送出量を確保できる。また、弁を介さずに直接圧送された場合に洗浄液が引起こす、急激な圧力上昇が防止される。このため、圧力センサに係る圧力の上昇を抑制することが可能となる。このことによって、簡単な構成による圧力センサの破損防止が可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
また、該洗浄液の圧力を検知する圧力センサを有し、該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該第2逆止弁との間に該圧力センサを設けることが好ましい。
このような構成により、吐出口から圧力センサへ向かう洗浄液の逆流を防止し、送出量を確保できる。また、弁を介さずに直接圧送された場合に洗浄液が引起こす、急激な圧力上昇が防止される。このため、圧力センサに係る圧力の上昇を抑制することが可能となる。このことによって、簡単な構成による圧力センサの破損防止が可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
更に本発明は、モータと、該モータにより駆動されるポンプと、該ポンプによって圧送された洗浄液を吐出可能な吐出口と、該洗浄液の流路において該ポンプと該吐出口との間に設けられる第1逆止弁と、該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該吐出口との間に設けられる第2逆止弁と、該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該第2逆止弁との間に設けられ、該洗浄液の圧力を検知する圧力センサと、を有することを特徴とする洗浄装置を提供する。
このような構成により、吐出口から圧力センサへ向かう洗浄液の逆流を防止し、送出量を確保できる。また、弁を介さずに直接圧送された場合に洗浄液が引起こす、急激な圧力上昇が防止される。このため、圧力センサに係る圧力の上昇を抑制することが可能となる。このことによって、簡単な構成による圧力センサの破損防止が可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
加えて本発明は、モータと、該モータにより駆動されるポンプと、該ポンプによって圧送された洗浄液を吐出可能な吐出口と、該洗浄液の流路において該ポンプと該吐出口との間に設けられる逆止弁と、該洗浄液の流路において該逆止弁の上流側に設けられ、該洗浄液の圧力を検知する圧力センサと、を有することを特徴とする洗浄装置を提供する。
このような構成により、吐出口から圧力センサへ向かう洗浄液の逆流を防止することが可能となる。このことによって、簡単な構成による圧力センサの破損防止が可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサを用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
本発明の洗浄装置によれば、洗浄液の送出量を確保することのできる洗浄機を提供することができる。また、本発明の洗浄装置によれば、圧力センサの破損を防止することのできる洗浄装置を提供することができる。
本発明の実施の形態による洗浄装置1について、図1乃至図5に基づき説明する。
図1に示すように、洗浄装置1は、高圧ホース2を介して、洗浄液を吐出するためのガン3と接続可能な構成となっている。ガン3には作業者が操作するスイッチと洗浄機が吐出されるノズル31があり、スイッチを操作することでノズル31から洗浄液が吐出する。
洗浄装置1は、図1及び図2に示すように、上ハウジング4と、下ハウジング5と、を備えており、上ハウジング4には、貯蔵タンクであるタンク6が収容されている。ここで、下ハウジング5は後述するように、モータ562と、ポンプ576と、電池パック7とが収容されており、洗浄装置1の駆動部が収容されているため、以下、下ハウジング5を駆動部と称する場合もある。
上ハウジング4は、本体41と、蓋部42と、上ラッチ43と、一対の下ラッチ44と、タンク6との接続部となる押圧部45と、を備えている。なお、押圧部45は下ハウジング5に設けてもよい。
蓋部42は、上ラッチ43を解除することにより開閉可能な構成となっており、支軸43aを中心に蓋部42を開くことにより、タンク6の本体41への着脱が可能となる。また、一対の下ラッチ44を解除することにより、上ハウジング4と下ハウジング5との分離が可能となる。蓋部42には作業者が把持するためのハンドル42aが一体的に設けられている。
また、上ハウジング4(本体41)と下ハウジング5(駆動部)が着脱可能に構成されているため、下ハウジング5を上ハウジング4から分離することで、本体41に収容されたタンク6以外の更に大きなタンクに接続することも可能となり、作業用途に応じて様々なタンクを使うことができる。
押圧部45は、図2に示すように、上下方向に延びており、内部に、上下方向に延びた流入口451が形成されている。
タンク6には、開口部68が形成され、開口部68を覆うアダプタ(蓋)67が開口部68の外周に設けられたネジに取り付けられることで開口部68が塞がれる。タンク6には洗浄液が収容されており、また、タンク6のアダプタ67は、図2に示すように、接続部61を備えている。タンク6に洗浄液を注水する場合には、タンク6からアダプタ67を取り外し、タンク6の開口部68を上方に向けて水道等から行えばよい。
タンク6が上ハウジング4内に装着される際には、まず、アダプタ67が、本体41に嵌合すると共に、アダプタ67内に押圧部45が挿入される。その結果、タンク6と本体41とが連通し、タンク6内の洗浄液が流入口451を介して下ハウジング5内に流入する。
タンク6を上ハウジング4に装着すると、タンク6の外周面の寸法は本体41の内周部の寸法と略同等であるため、タンク6の前後左右方向(図2の紙面手前と奥及び左右方向)の部分がハウジング4の内壁に押さえられ、タンク6は安定して上ハウジング4内に収容される。
下ハウジング5は、図1に示すように、高圧ホース2が接続されるホース接続口51と、洗浄作業を開始させるための開始スイッチ52と、開閉可能な電池カバー53と、を備えている。電池カバー53は、下ハウジングに対して閉状態を維持するロック機構を備えている。開始スイッチ52はダイヤル式であり、ダイヤルを回すと洗浄装置1を停止状態から駆動状態に切り替えることができる。また、ダイヤルの操作量に応じて、洗浄液の吐出量を変更できるようにしてもよい。
図3に示すように、下ハウジング5内は、仕切り板54により、電池室55と、モータ室56と、ポンプ室57と、に区画されている。
電池室55には、電池パック7(電池)が着脱可能に配置されている。電池パック7は、インパクトドライバ等の電動工具にも装着可能かつ充電可能な蓄電池を収容している。電池パック7は、図3に示すように、電池カバー53を開くことにより、下ハウジング5への着脱が可能となる。なお、電池はリチウム電池ではなく、ニッケル水素電池やニッカド電池であってもよい。
また、図3に示すように、電池室55には、電池パック7の図示せぬ電極端子と電気的に接続する電極551が設けられている。
モータ室56には、図示せぬ制御回路及びモータ562が収容されている。モータ562は、出力軸562aと、出力軸562aに接続されたスピンドル562bを備える。
制御回路は、電池室55内の電極551及びモータ室56内のモータ562と接続されており、電池パック7からの電力供給を受けてモータ562の駆動を制御する。また、制御回路は、図示していないが、下ハウジング5に設けられた開始スイッチ52と接続されており、開始スイッチ52がオン操作されたときにモータ562の駆動制御を開始する。電池パック7とモータ562の電流路に開始スイッチ52が設けられており、開始スイッチ52をオンしたときに電流路は閉回路となり電池パック7からモータ562への電力供給が開始される。また、電流路にスイッチング素子を設け、開始スイッチ52の操作量に応じてスイッチング素子を制御、例えば、オンとオフのデューティー比を切り替えることで、モータ562の回転を変更し、洗浄液の吐出量等を変更できるようにしてもよい。
モータ562は、電池室55の電極551と接続されており、電池パック7からの電力供給を受けて駆動する。モータ562は、電池パック7からの直流電力により駆動するDCモータである。なお、DCモータは、ブラシ付きモータ、ブラシレスモータ等、様々なモータを適用することができる。また、DCモータではなくACモータでもよく、この場合、制御回路は電池パック7からの直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を備える。
図4に示すように、ポンプ室57にはケーシング57Aが配置される。ケーシング57Aは、ポンプ576のケーシング576Fを有する。ケーシング57A内には、上ハウジング4の流入口451と接続される吸入口571と、下ハウジング5のホース接続口51と連通する吐出口572と、吸入口571と吐出口572との間に配置された圧縮室573及び圧力調整室578とが形成され、洗浄液の流路を形成している。ケーシング57Aの流路内には、圧縮室573と圧力調整室578との間、圧力調整室578と吐出口572との間、及び圧縮室573と吸入口571との間にそれぞれ、第1吐出側弁575、第2吐出側弁577及び吸入側弁574が、配置されている。
第1吐出側弁575は、圧縮室573から圧力調整室578への洗浄液の流れを許容するとともに、圧力調整室578から圧縮室573への洗浄液の流れを防止する。第2吐出側弁577は、圧力調整室578から吐出口572への洗浄液の流れを許容するとともに、吐出口572から圧力調整室578への洗浄液の流れを防止する。吸入側弁574は、吸入口571から圧縮室573への洗浄液の流れを許容するとともに、圧縮室573から吸入口571への洗浄液の流れを防止する。なお、ケーシング57Aのうち、吸入口571から圧縮室573に至るまでの洗浄液の流路を形成する部分は本発明の吸入側接続部に相当し、圧縮室573から吐出口572に至るまでの洗浄液の流路を形成する部分は本発明の接続部に相当する。第1吐出側弁575、第2吐出側弁577及び吸入側弁574は、それぞれ本発明における第1逆止弁、第2逆止弁及び第3逆止弁に相当する。
第1吐出側弁575及び第2吐出側弁577及び吸入側弁574は、同一構造を有しているため、吸入側弁574の構成のみを以下に説明する。吸入側弁574は、図5(a)に示すように弁部574Aと、バネ574Bと、当接部材574Cとを内蔵する。常態ではバネ574Bの付勢力によって弁部574Aと当接部材574Cとが当接することにより吸入側弁574は閉じている。圧縮室573がポンプ576の駆動によって負圧になった場合は、弁部574Aが圧縮室573側(図5紙面左方向)に移動することにより開く(図5(b))。つまり当接部材574Cと弁部574Aとが互いに離間して、その隙間を洗浄液が流れる。このように、吸入側弁574は、図5(b)の矢印に示すように、流路内の一方向に洗浄液を流すことを可能としている。各弁574、575及び577にはそれぞれシール部材となるOリング574a、575a及び577aが設けられており、洗浄液が弁外部へ漏れないように構成されている。
圧力調整室578は、洗浄液の圧力を計測(検知)し、制御回路に伝達する圧力センサ579を備える。すなわち、洗浄液の流路内であって、第2吐出側弁577の上流側、すなわち、第1吐出側弁575と第2吐出側弁577の間に圧力センサ579が設けられている。
なお、本発明においては、洗浄液の流路(接続部)に関して「AとBの間に位置する」と記述する場合は、「AからBへ洗浄液が流れる過程において、洗浄液が通過可能となる位置に在る」という意味を有する。すなわち、本実施形態を例に挙げると、圧力調整室578及び圧力センサ579は、圧縮室573(ポンプ576)と吐出口572の間に位置する。
図4に示すように、ポンプ576は、ポンプ室57内に配置されている。ポンプ576は、往復動ポンプ、特にプランジャポンプであり、従来の3本のプランジャより少ない本数のプランジャ、具体的には1プランジャ方式(プランジャが1つ)である。詳細には、プランジャ576Aは、ポンプ576のケーシング576Fによって支持されている。ポンプ576は、アルミニウム合金により形成された往復動部材となるプランジャ576A及びクランク576Bを備えている。また、ポンプ576は、圧縮室573を備える。すなわち、ポンプ576は、圧縮室573を、洗浄液の流路(接続部)と共有する。更に、ポンプ576には、プランジャ576Aの外周に接触して洗浄液が圧縮室573からクランク576B側に漏れることを抑制するシール部材となるゴムパッキン576Cと、プランジャ576Aの外周に接触しプランジャ576Aの摺動性を向上させるためのメタル576Dとを備えている。なお、ケーシング576Fは、本発明におけるシリンダに相当する。
なお、本実施の形態ではポンプ576をプランジャポンプ(プランジャ576Aにより駆動)として説明するがピストンポンプを適用することもできる。ポンプ576はケーシング576F側(プランジャ576Aを摺動可能に支持する部材側)にシール部材576Cを設けているが、ピストンポンプは駆動するピストン側(プランジャポンプのプランジャ576Aに相当する部材)にシール部材(例えばOリング)を設けて洗浄液(圧力)の漏れを抑制する構造である。すなわち、洗浄液(圧力)の漏れを抑制でき高圧吐出が可能である構造であればよい。
プランジャ576Aは、略円柱形状を有しており、その一端がクランク576Bと接続され、他端が圧縮室573を区画している。
クランク576Bは、モータ562からの動力により偏心回転し、プランジャ576Aは、クランク576Bの回転に伴い、往復運動を行う。詳細には、プランジャ576Aが最も左側(上死点)に位置している場合に吸入口571から圧縮室573に洗浄液が流入し、図4に示すように、プランジャ576Aが最も右側(下死点)に位置している場合に圧縮室573から洗浄液が圧送される。このようにして、吸入口571から圧縮室573に流入した洗浄液は、圧縮室573内でプランジャ576Aにより加圧され、吐出口572から吐出される。
図3に示すように、モータ562に接続されたスピンドル562bには、ギヤ軸563aに支持されたギヤ563が噛み合っている。ギヤ軸563aには、クランク576Bの回転軸576bがギヤ軸563aに対して偏心して接続されている。スピンドル562b、ギヤ563が減速機構56Aを構成する。
モータ562とポンプ576は交差する方向に向いて配置されている。図3に示すように、出力軸562aは前後方向を向いて配置されており、ポンプ576は左右方向を向いて配置されている。すなわち、ポンプ576のプランジャ576Aの往復動方向は、左右方向であり、その往復動方向(軸方向)の延長線と、出力軸562aの延長線とは、略直交して交わるように配置されている。このように配置することにより、コンパクトな構成とすることができる。
ポンプ576の動作について具体的に説明する。初期状態においては、各弁574、575及び577は閉じており、プランジャ576Aが下死点に位置する図4の状態となる。その状態からプランジャ576Aが上死点側に移動すると、圧縮室573の容積が増加するため圧縮室573が負圧になる。吸入側弁574は負圧に引っ張られて開き、第1吐出側弁575は閉じた状態を維持する。吸入側弁574が開くことで、タンク6の洗浄液は、吸入口571及び吸入側弁574を介して圧縮室573に流入する。
プランジャ576Aが更に移動して上死点に到達すると、圧縮室573と吸入口571の圧力が等しくなるため吸入側弁574が閉じ、圧縮室573が密閉された状態となる。プランジャ576Aが上死点から下死点側に移動すると、各弁574及び575は閉じており圧縮室573は密閉されているため、圧縮室573の圧力が上昇する。圧力の上昇に伴い、吸入側弁574は閉じた状態を保持すると共に第1吐出側弁575は開く。その結果、圧縮室573内の洗浄液がプランジャ576Aに押されて第1吐出側弁575を介して圧力調整室578に圧送される。圧力調整室578に圧送された洗浄液の圧力によって、さらに第2吐出側弁577が開き、吐出口572から高圧の洗浄液が吐出される。圧力調整室578に設置された圧力センサ579は、洗浄液の圧力を計測する。
プランジャ576Aが更に移動して下死点に到達すると(図4の状態)、圧縮室573の洗浄液は無くなり、第1吐出側弁575の弁部を押す圧力がなくなるため、第1吐出側弁575と第2吐出側弁577が閉じる。その結果、各弁574、575及び577全てが閉じた状態となり、初期状態に戻る。この動作を繰り返すことで洗浄液を高圧に吐出することができる。
加圧された洗浄液は、吐出口572及び高圧ホース2を介してガン3に供給される。洗浄液は、ガン3のノズル31から吐出されることとなる。装置の使用を終了する場合、ユーザがガン3に設置されたスイッチを操作することにより、ノズル31からの洗浄液の吐出は停止される。吐出停止後も暫くモータ562及びポンプ576は稼働し、洗浄液の圧送を継続するが、圧力調整室578に設けられた圧力センサ579が所定の圧力を感知すると、制御回路はモータ562及びポンプ576の稼働を停止する。
上記のように、ポンプ576は、プランジャ576Aの往復運動に伴う洗浄液の圧縮と吸入とを繰り返すことによって、洗浄液の圧送を行う。このため、洗浄液は圧力の変動を伴いながら、即ち、脈動しながらノズル31から吐出されることになる。また、洗浄液の脈動に伴い、高圧ホース2は膨張と収縮とを繰り返すことになる。この収縮過程において、高圧ホース2は、洗浄液に対して、吐出口572から圧力調整室578に逆流する方向へ洗浄液を流す力を加える。
そのため、吐出口572と圧力調整室578との間に逆止弁が無い場合、吐出口572から圧力調整室578に洗浄液が一時的に逆流する現象が発生する。このとき、吐出口572から圧力調整室578に逆流した洗浄液と、プランジャ576Aが圧送した洗浄液がぶつかり、洗浄液が圧力調整室578内で瞬間的に高い圧力を発生する場合がある。この場合、洗浄液の有する圧力が圧力センサ579の耐圧性能を超え、圧力センサ579の破損や故障を起こす可能性がある。
しかし、本発明では、第2吐出側弁577が吐出口572と圧力調整室578(圧力センサ579)の間に配置されることにより、圧力調整室578への洗浄液の流入を防ぐことができる。そのため圧力調整室578の圧力は、一定以下に維持されることとなる。これにより、逆止弁を用いた簡単な構成によって、圧力センサ579の破損防止が可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサ579を用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。また、高圧ホース2から圧力調整室578への洗浄液逆流を防止することにより、ノズル31からの洗浄液の吐出量を維持することが可能となる。なお、1プランジャ方式の場合、プランジャ576Aの往復動に伴って吐出口572からの吐出量が変動するため、高圧ホース2が膨張と収縮とを繰り返すことになる。それにより圧力調整室578への洗浄液の逆流が発生し易い。そのため、1プランジャ方式の場合に本発明の構成とすれば効果的である。
さらに、第1吐出側弁575がプランジャ576Aと圧力調整室578(圧力センサ579)の間に配置されることにより、プランジャ576Aから直接圧送された場合に洗浄液が引起こす、圧力調整室578内部の急激な圧力上昇の発生が防止される。このことによって、圧力センサ579の破損防止が可能となる。また、耐圧性の低い圧力センサ579を用いることができるため、製造コストの低減が可能となる。
また、吸入側弁574を用いることにより、プランジャ576Aからの洗浄液の圧送を一方向に行うことが出来、タンク6側への逆流を防止可能である。そのため、簡易な構成により、ノズル31からの洗浄液の吐出量を維持することが可能となる。
また、上記の構成によって、プランジャ576Aをシリンダ内に往復させるだけの簡略な機構を備えたポンプ576を用いても、圧力調整室578内における洗浄液の圧力を抑制することができる。そのため、圧力センサ579の破損を防止することが可能である。また、簡略な機構を備えたポンプ576を用いることにより、製造コストの低減が可能である。
本発明の構成を用いれば、高圧ホース2が膨張収縮することに起因する、洗浄液の圧力調整室578内部への逆流という現象を防止できる。そのため、高圧ホース2は、膨張収縮し難い材料を特に用いる必要がなく、汎用品を使用可能である。したがって、製造コストの低減が可能となる。
また、本実施の形態では1プランジャ方式を採用したが、洗浄液や電力の消費、重量よりも洗浄能力を優先する場合には従来のように3プランジャ方式としてもよい。この場合であっても、電池パック7で駆動することが可能である。
1 洗浄装置
2 高圧ホース
3 ガン
6 タンク
7 電池パック
31 ノズル
57 ポンプ室
562 モータ
572 吐出口
573 圧縮室
574 吸入側弁
575 第1吐出側弁
576 ポンプ
577 第2吐出側弁
578 圧力調整室
579 圧力センサ
2 高圧ホース
3 ガン
6 タンク
7 電池パック
31 ノズル
57 ポンプ室
562 モータ
572 吐出口
573 圧縮室
574 吸入側弁
575 第1吐出側弁
576 ポンプ
577 第2吐出側弁
578 圧力調整室
579 圧力センサ
Claims (9)
- モータと、
該モータに駆動され、洗浄液を圧送可能なポンプと、
該ポンプによって圧送された該洗浄液を吐出可能な吐出口が形成され、該ポンプと該吐出口とを接続し、該洗浄液が流れる接続部と、
該接続部内で、該ポンプと該吐出口との間に設けられ、該洗浄液の圧力を計測する圧力センサと、
該接続部内で、該圧力センサと該ポンプとの間に設けられ、該圧力センサから該ポンプ側への該洗浄液の流入を防止する第1逆止弁と、
該接続部内で、該圧力センサと該吐出口との間に設けられ、該吐出口から該圧力センサ側への該洗浄液の流入を防止する第2逆止弁とを有することを特徴とする洗浄装置。 - 該洗浄液を貯蔵する貯蔵タンクと、
該貯蔵タンクと該ポンプとを接続し、該洗浄液が流れる流入側接続部とをさらに備え、
該流入側接続部内で、該貯蔵タンクと該ポンプとの間に設けられ、該ポンプから該貯蔵タンク側への該洗浄液の流入を防止する第3逆止弁を有することを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。 - 該ポンプは、プランジャとシリンダとを備え、
該プランジャを該シリンダ内に往復させることで該洗浄液を圧送することを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄装置。 - 該吐出口に接続可能なホースをさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- モータと、
該モータにより駆動されるポンプと、
該ポンプによって圧送された洗浄液を吐出可能な吐出口と、
該洗浄液の流路において該ポンプと該吐出口との間に設けられる第1逆止弁と、
該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該吐出口との間に設けられる第2逆止弁と、を有することを特徴とする洗浄装置。 - 該洗浄液の圧力を検知する圧力センサを有し、
該洗浄液の流路において該第2逆止弁の上流側に該圧力センサを設けたことを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。 - 該洗浄液の圧力を検知する圧力センサを有し、
該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該第2逆止弁との間に該圧力センサを設けたことを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。 - モータと、
該モータにより駆動されるポンプと、
該ポンプによって圧送された洗浄液を吐出可能な吐出口と、
該洗浄液の流路において該ポンプと該吐出口との間に設けられる第1逆止弁と、
該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該吐出口との間に設けられる第2逆止弁と、
該洗浄液の流路において該第1逆止弁と該第2逆止弁との間に設けられ、該洗浄液の圧力を検知する圧力センサと、
を有することを特徴とする洗浄装置。 - モータと、
該モータにより駆動されるポンプと、
該ポンプによって圧送された洗浄液を吐出可能な吐出口と、
該洗浄液の流路において該ポンプと該吐出口との間に設けられる逆止弁と、
該洗浄液の流路において該逆止弁の上流側に設けられ、該洗浄液の圧力を検知する圧力センサと、
を有することを特徴とする洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014175191A JP2016049478A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014175191A JP2016049478A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016049478A true JP2016049478A (ja) | 2016-04-11 |
Family
ID=55657431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014175191A Pending JP2016049478A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016049478A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020097900A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 工機ホールディングス株式会社 | 液体吐出装置 |
JP7406442B2 (ja) | 2020-04-10 | 2023-12-27 | 株式会社丸山製作所 | 液体吐出装置 |
-
2014
- 2014-08-29 JP JP2014175191A patent/JP2016049478A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020097900A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 工機ホールディングス株式会社 | 液体吐出装置 |
JP7406442B2 (ja) | 2020-04-10 | 2023-12-27 | 株式会社丸山製作所 | 液体吐出装置 |
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