JP2016049326A - ディスペンサ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一定量の液体を安定して吐出させることができる環境に優しいディスペンサ駆動装置を提供する。
【解決手段】基台2に取り付けられた電動モータ3と、モータ軸3aに連結された減速機構4と、減速機構4を介して電動モータ3の回転運動が伝達される駆動軸5と、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された押えレバー6と、押えレバー6に嵌合固定され、駆動軸5に外挿された円筒状の支持環14を有し、駆動軸5の回転運動を押えレバー6の直線運動に変換する運動変換機構7と、基台2に固定され、駆動軸5を支持する支持機構8とを備え、支持機構8が、駆動軸5の両端部に対向して配設された一対の支持板23、24と、支持板23、24間に立設され、その間隔を一定に保持する4本の支柱25で構成され、押えレバー6が所定量下降してディスペンサ33の可動キャップ33bに衝合し、一定量の液体が吐出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定量の消毒液等の液体を吐出することのできるディスペンサ駆動装置、特に、可動式のノズルを電動モータの駆動力によって押圧して液体を自動的に適量吐出させたディスペンサ駆動装置に関するものである。
病院や医院においては、所定量の消毒液を吐出することのできる可動キャップ付き容器からなるディスペンサが広く使用されている。このディスペンサは、可動キャップを押圧することにより、容器内の消毒液を定量吐出するものである。衛生上の観点から、この種のディスペンサの操作を足踏み方式で行うことも多くなっている。すなわち、ディスペンサをホルダーに取り付け、ペダルとアームとをワイヤやロッドからなる連結杆で連絡すると共に、ペダルの操作によりアームを作動させて、該アームによりディスペンサの可動キャップを押圧するようにしている。
この種のディスペンサが病院の手術室などで院内関係者により取り扱われることが多いことを考えると、容器の汚染防止、容器の安定性、ペダルに対する連結杆の着脱性などの点でなお改良を図ることが必要となる。このような背景下において、実際に使用するときの衛生性や使い勝手を格段に改善した消毒液ディスペンサ用の支持操作装置が提案されている。
この消毒液ディスペンサ用の支持操作装置50は、図11に示すように、足踏みペダル(図示せず)の操作により所定量の消毒液をノズル51cから吐出することのできる可動キャップ51b付き容器51aからなるディスペンサ51を支持すると共に操作するための装置であって、前面52a、両側面52b、52b、背面52c、上面52dおよび底面52eからなるハウジング52で構成され、ハウジング52の背面52cの上部、中部、下部からは、いずれも前方に向けてハウジング52内に張り出すように、側面視逆L字形で上下動可能な可動キャップ押圧用部材53、消毒液入り容器51aの首部を支持する容器挟持用部材54、消毒液入り容器51aを載置する容器載置部材55がそれぞれ設けられている。
ハウジング52内の背面52c側にはワイヤ挿通用スペースが設けられると共に、前記可動キャップ押圧用部材53の下端側にワイヤ56の上端側を支持し、ハウジング52の前面52aには、ディスペンサ51のノズル51cを突出させる窓と、容器51a内の消毒液の残量を確認する覗き窓57と、が設けられている。
このように、ディスペンサ51全体はハウジング52で囲まれており、容器51aも安定に支持されており、足踏みペダルに対するワイヤ56の係合もごく簡単にできるので、ディスペンサ51の汚染防止、容器51aの安定性、足踏みペダルに対するワイヤ56の着脱性のいずれの点でも、従来の同種製品に比し格段に改善されており、また外観の点でも使用環境に適したシンプルで清潔感のあるものとなっている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平7−20973号公報
このような従来のディスペンサ51では、足踏みペダル式のため、一定のストロークと押圧力で可動キャップを押圧することは難しい。そのため、一定量の液体を吐出させるには限界があると共に、液体を泡状や霧状にして吐出させる場合は、その粒子がバラツキ、安定した泡状や霧状の吐出状態を確保することができず、飛散した粒子によって周辺の環境を汚染する恐れがあった。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、一定量の液体を安定して吐出させることができる環境に優しいディスペンサ駆動装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ディスペンサを載置する載置台を有する基台と、この基台に取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に連結された減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動が伝達される駆動軸と、この駆動軸に装着され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された押えレバーと、この押えレバーに嵌合固定され、前記駆動軸に外挿された円筒状の支持環を有し、前記駆動軸の回転運動を押えレバーの直線運動に変換する運動変換機構と、前記駆動軸を回転自在に支承する支持機構と、を備え、前記支持機構が、前記基台に固定され、前記駆動軸の両端部に対向して配設された一対の支持板と、この支持板間に立設され、両支持板間の間隔を一定に保持する少なくとも3本の支柱で構成され、前記押えレバーが所定量下降して前記ディスペンサの可動キャップに衝合し、一定量の液体が吐出される。
このように、ディスペンサを載置する載置台を有する基台と、この基台に取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に連結された減速機構と、この減速機構を介して電動モータの回転運動が伝達される駆動軸と、この駆動軸に装着され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された押えレバーと、この押えレバーに嵌合固定され、駆動軸に外挿された円筒状の支持環を有し、駆動軸の回転運動を押えレバーの直線運動に変換する運動変換機構と、基台に固定され、駆動軸を支持する支持機構と、を備え、支持機構が、駆動軸の両端部に固定された一対の支持板と、この支持板間に立設され、両支持板間の間隔を一定に保持する少なくとも3本の支柱で構成され、押えレバーが所定量下降してディスペンサの可動キャップに衝合し、一定量の液体が吐出されるようにしたので、減速機構の歯車の噛合い精度等に伴う駆動軸の変形を抑え、この駆動軸に外挿された支持環との傾きやこじれ等を防止することができ、飛散した粒子によって周辺の環境を汚染することがなく一定量の液体を安定して吐出させることができる環境に優しいディスペンサ駆動装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記駆動軸の両端部に小径部が形成され、この小径部が前記支持板に装着された円筒状の受け部材の内径に所定のラジアルすきまを介して嵌挿されると共に、当該小径部の端面にボールが配置され、前記受け部材に螺着された調整ねじとでピボット軸受が構成され、前記受け部材に対して前記駆動軸が回転自在に支承されていれば、機械損失を低減することができると共に、調整ねじを進退させることによってボールの軸方向位置が調整自在となり、駆動軸の支持板に対する軸方向のすきまを容易に調整することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記押えレバーが板状の矩形状に形成され、長手方向の一端部に前記ディスペンサの可動キャップに当接する押圧部と、他端部に形成された二股状の係止部と、前記支持環が嵌合固定された固定部と、を備えると共に、前記複数の支柱のうち前記押えレバーの係止部側の支柱間で、両端部が前記支持板に固定された案内軸を備え、この案内軸に前記押えレバーの係止部がスライド自在に係合されていれば、駆動軸と案内軸との軸間距離の変化を許容することができるので、駆動軸の回転運動に伴い押えレバーが回転するのを防止することができ、支持環の傾きやこじれ等を防止してディスペンサの液体を精度良く安定して吐出させることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記運動変換機構が前記駆動軸と支持環を備え、前記駆動軸の外周に螺旋状のねじ溝が形成されると共に、このねじ溝に係合するボールまたはピンが前記支持環に装着されていれば、摩擦抵抗が非常に低く、より効率的な運動変換機構を提供することができ、動力損失が小さく、電動モータの小型化や消費電力の減少を図ることができ、乾電池の長寿命化ができる。
本発明に係るディスペンサ駆動装置は、ディスペンサを載置する載置台を有する基台と、この基台に取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に連結された減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動が伝達される駆動軸と、この駆動軸に装着され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された押えレバーと、この押えレバーに嵌合固定され、前記駆動軸に外挿された円筒状の支持環を有し、前記駆動軸の回転運動を押えレバーの直線運動に変換する運動変換機構と、前記駆動軸を回転自在に支承する支持機構と、を備え、前記支持機構が、前記基台に固定され、前記駆動軸の両端部に対向して配設された一対の支持板と、この支持板間に立設され、両支持板間の間隔を一定に保持する少なくとも3本の支柱で構成され、前記押えレバーが所定量下降して前記ディスペンサの可動キャップに衝合し、一定量の液体が吐出されるようにしたので、減速機構の歯車の噛合い精度等に伴う駆動軸の変形を抑え、この駆動軸に外挿された支持環との傾きやこじれ等を防止することができ、飛散した粒子によって周辺の環境を汚染することがなく一定量の液体を安定して吐出させることができる環境に優しいディスペンサ駆動装置を提供することができる。
本発明に係るディスペンサ駆動装置の一実施形態を示す正面図である。 図1のディスペンサ駆動装置の展開模式図である。 図1の運動変換機構を示す要部断面図である。 (a)は、図1の運動変換機構の変形例を示す要部断面図、(b)は、(a)の変形例を示す要部断面図である。 図1の支持機構を示す平面図である。 (a)は、図5のVI−VI線に沿って断面した断面図、(b)は、(a)の要部断面図である。 図1の押えレバーを示す分解斜視図である。 本発明に係るディスペンサ駆動装置に設置されるディスペンサを示す正面図である。 本発明に係るディスペンサ駆動装置の駆動前の状態を示す説明図である。 本発明に係るディスペンサ駆動装置の駆動後の状態を示す説明図である。 従来の消毒液ディスペンサ用の支持操作装置を示す縦断面図である。
ディスペンサを載置する載置台を有する基台と、この基台に取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に連結された減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動が伝達される駆動軸と、この駆動軸に装着され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された押えレバーと、この押えレバーに嵌合固定され、前記駆動軸に外挿された円筒状の支持環を有し、前記駆動軸の回転運動を押えレバーの直線運動に変換する運動変換機構と、前記駆動軸を回転自在に支承する支持機構と、を備え、前記支持機構が、前記基台に固定され、前記駆動軸の両端部に対向して配設された一対の支持板と、この支持板間に立設され、両支持板間の間隔を一定に保持する4本の支柱で構成され、前記駆動軸の両端部に小径部が形成され、この小径部が前記支持板に装着された円筒状の受け部材の内径に所定のラジアルすきまを介して嵌挿されると共に、当該小径部の端面にボールが配置され、前記受け部材に螺着された調整ねじとでピボット軸受が構成されて前記受け部材に対して前記駆動軸が回転自在に支承されると共に、前記押えレバーが所定量下降して前記ディスペンサの可動キャップに衝合し、一定量の液体が吐出されるようにした。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るディスペンサ駆動装置の一実施形態を示す正面図、図2は、図1のディスペンサ駆動装置の展開模式図、図3は、図1の運動変換機構を示す要部断面図、図4(a)は、図1の運動変換機構の変形例を示す要部断面図、(b)は、(a)の変形例を示す要部断面図、図5は、図1の支持機構を示す平面図、図6(a)は、図5のVI−VI線に沿って断面した断面図、(b)は、(a)の要部断面図、図7は、図1の押えレバーを示す展開斜視図、図8は、本発明に係るディスペンサ駆動装置に設置されるディスペンサを示す正面図、図9は、本発明に係るディスペンサ駆動装置の駆動前の状態を示す説明図、図10は、本発明に係るディスペンサ駆動装置の駆動後の状態を示す説明図である。
図1に示すディスペンサ駆動装置1は、基台2と、この基台2に取り付けられた電動モータ3と、この電動モータ3のモータ軸3aに連結された減速機構4と、この減速機構4を介して電動モータ3の回転運動が伝達される駆動軸5と、この駆動軸5の回転運動を押えレバー6の直線運動に変換する運動変換機構7と、駆動軸5を回転自在に支承する支持機構8と、を備えている。
基台2は、立板2aと、この立板2aから垂直に突出し、電動モータ3および支持機構8が固定され、後述するディスペンサ33を載置する載置台2bからなる。
電動モータ3は、乾電池等を電源とする移動可能で安価な直流モータからなり、電源レギュレータによって、初期の段階からモータ端子電圧を駆動可能な最低電圧に一定に維持されている。これにより、初期の高い電圧から直線運動が可能な低い電圧まで、広範囲に亙る電圧変動に対しても一定速度の運動が実現できる。また、電源レギュレータによって、常時モータ端子に加わる電圧が一定になり、電圧が高い状態であっても余分な消費電力を使用しないため、乾電池の長寿命化ができる。
減速機構4は、図2に示すように、電動モータ3のモータ軸3aと、このモータ軸3aに並設された中間軸9を備え、モータ軸3aの端部には平歯車からなる入力歯車10が取付けられ、駆動軸5には出力歯車11が取り付けられている。そして、中間軸9には、入力歯車10に噛合する中間歯車12と、出力歯車11に噛合する中間歯車13が取り付けられている。これら入力歯車10、出力歯車11および中間歯車12、13によって、電動モータ3の回転を所望の減速比に減速している。なお、減速機構4を用いなくても、電動モータ3と減速機構4が一体になった直流ギアードモータを使用しても良い。
運動変換機構7は、電動モータ3と平行に配設された駆動軸5と、この駆動軸5の外周面に嵌挿され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された後述する押えレバー6と、この押えレバー6に嵌合固定された円筒状の支持環14と、を備えている。
図3に示すように、駆動軸5の外周には螺旋状のねじ溝5aが形成されている。一方、駆動軸5に嵌挿される支持環14には、この内周面から外周面に貫通する穿孔14aが形成され、この穿孔14aにピン17が嵌着されている。そして、このピン17は駆動軸5の螺旋状のねじ溝5aに係合している。ねじ溝5aは所定の曲率半径からなる円弧面に形成されると共に、ピン17の先端部17aは、ねじ溝5aの円弧面の曲率半径よりも僅かに小さい曲率半径からなる凸球面に形成されている。これにより、ねじ溝5aとの接触が滑らかな円弧面同士の接触となり、駆動軸5の回転に伴って、ねじ溝5aに係合するピン17がねじ溝5aに沿って移動し、駆動軸5の回転運動が支持環14の軸方向の直線運動に変換される。このような運動変換機構7を採用することにより、摩擦抵抗が非常に低く、より効率的な運動変換機構7を提供することができ、動力損失が小さく、電動モータ3の小型化や消費電力の減少を図ることができ、乾電池の長寿命化ができる。
なお、駆動軸5のねじ溝5aのリード、リード角および減速機構4の歯車減速比を適宜変更することにより、後述する押えレバー6の移動推力や移動速度を所望の設定値に設定することができる。
図4(a)に前述した運動変換機構7の変形例を示す。この運動変換機構18は、駆動軸5と、この駆動軸5の外周面に嵌挿され、押えレバー6に嵌合固定された円筒状の支持環19を備え、駆動軸5の外周には螺旋状のねじ溝5aが形成されている。一方、駆動軸5に嵌挿される支持環19には、この内周面から外周面に貫通する穿孔14aが形成され、この穿孔14aにボール20と、このボール20の抜け止め用のピン21が装着され、ボール20が転動自在に収容されている。そして、このボール20は駆動軸5の螺旋状のねじ溝5aに係合している。これにより、ねじ溝5aとの接触が前述した実施形態と同様、滑らかな円弧面同士の接触となると共に、ボール20自体がねじ溝5aに沿って転動し、滑り抵抗より抵抗が少ない転がり抵抗となり、駆動軸5の回転運動が支持環19の滑らかな直線運動に変換することができる。
また、(b)に示すように、支持環19の内周面に凹所22が形成され、この凹所22にボール20を転動自在に収容しても良い。ここで、凹所22はボール20の半径よりも僅かに大きな曲率半径からなる凹球面に形成されると共に、ボール20の半径は駆動軸5のねじ溝5aの曲率半径よりも僅かに小さく設定されている。これにより、ねじ溝5aとの接触が前述した実施形態(b)と同様、ボール20自体がねじ溝5aに沿って一層転動し易くなり、支持環19の滑らかな直線運動を提供することができる。
支持機構8は、図5および図6(a)に示すように、図示しない基台に固定され、駆動軸5の両端部に対向して配設された矩形状の一対の支持板23、24と、この支持板23、24の角部に立設され、両支持板23、24間の間隔を一定に保持する少なくとも3本(ここでは、4本)の支柱25と、を備えている。
また、支持板23、24には、前述した支柱25以外に、支柱25、25間に案内軸26が固定されている。具体的には、案内軸26は丸棒からなり、複数の支柱25のうち押えレバー6の係止部6b側の支柱25、25間の略中央部に立設され、両端部が支持板23、24に圧入固定されている。
駆動軸5は支持板23、24に装着された円筒状の受け部材27によって回転自在に支承されている。具体的には、図6(b)に示すように、駆動軸5の両端部に小径部28が形成されると共に、受け部材27に貫通孔27aが形成され、この貫通孔27aに駆動軸5の小径部28が所定のラジアル(径方向)すきまを介して嵌挿されている。そして、小径部28の端面にボール29が配置され、所謂ピボット軸受が構成され、このボール29の位置調整のために貫通孔27aに調整ねじ15が螺着されている。この調整ねじ15を進退させることによってボール29の軸方向位置が調整自在となり、駆動軸5の支持板23、24に対する軸方向のすきまを調整することができる。なお、調整ねじ15は、上下一対の受け部材27のうち少なくとも一方の受け部材27に装着されていれば良い。
本実施形態では、受け部材27と駆動軸5の小径部28との間に形成される空間に潤滑用のグリースが充填され、駆動軸5に生じるラジアル(径方向)荷重は、受け部材27の貫通孔27aと小径部28とで構成される滑り軸受で負荷されると共に、駆動軸5に生じるスラスト(軸方向)荷重は、前述したピボット軸受で負荷されている。
このように、駆動軸5に電動モータ3からの回転運動が伝達され、この回転運動が押えレバー6に嵌合固定された支持環14と駆動軸5のねじ溝5aとが係合する運動変換機構7によって押えレバー6の直線運動に変換されるが、この直線運動の推力は主として駆動軸5のリード角により変化する。この場合、駆動軸5のねじ溝5aのねじれ方向と駆動軸5の回転方向により軸方向の推力が決まるが、この負荷に対応したスラスト荷重が駆動軸5に負荷される。
本実施形態では、スラスト荷重を負荷する軸受にボール29を使用したピボット軸受を採用したので、点接触により低摩擦となり機械損失を低減することができると共に、一対の支持板23、24が4本の支柱25によって支持され、これら支持板23、24に駆動軸5の両端部が固定されているので、歯車の噛合い精度等に伴う駆動軸5の変形を抑え、この駆動軸5に外挿された支持環14との傾きやこじれ等を防止することができ、飛散した粒子によって周辺の環境を汚染することがなく一定量の液体を安定して吐出させることができる環境に優しいディスペンサ駆動装置を提供することができる。
また、押えレバー6の直線運動により、駆動軸5のねじ溝5aと、このねじ溝5aに係合する押えレバー6のピン17あるいはボール20に接触面圧がかかり、微小な負荷変動に対しても駆動軸5に軸方向のすきま(遊び)が存在すると、押えレバー6が上下動して安定した移動ができない。本実施形態では、駆動軸5の軸方向の位置調整、すなわち、ピボット軸受のボール29のすきま調整を受け部材27に螺着した調整ねじ15によって簡単に行うことができる。したがって、押えレバー6の移動範囲内での負荷のバラツキに対して、駆動軸5のねじ溝5aのリード一変更が可能なため、ねじ溝5aのリードによる推力調整も容易にできる。
図5および図7に示すように、押えレバー6は板状の矩形状に形成され、長手方向の一端部に後述するディスペンサ33の可動キャップ33bに当接する押圧部6aと、他端部に形成された二股状の係止部6bと、駆動軸5に外挿され、支持環14が一体に嵌合固定された固定部6cと、を備えている。そして、押圧部6aの一側面に押圧バッド31が接合されている。また、押えレバー6の一方の側面に検出レバー6dが突設されている。
押えレバー6の係止部6bは、前述した案内軸26に嵌挿された円筒状の案内軸受32に係合されている。具体的には、図7に示すように、この案内軸受32は、両端に鍔部32a、32aが形成され、中央部の外周面の対向位置に平坦に形成された係止面32bを備えている。この係止面32bは押えレバー6の係止部6bにスライド自在に嵌め込まれている。これにより、駆動軸5のピボット軸受(ボール29)と案内軸26との軸間方向に案内軸受32が移動可能な自動調心軸受構造としたので、押えレバー6の直線運動に際し、この押えレバー6との軸方向位置を鍔部32a、32aで確保すると共に、駆動軸5の回転運動に伴い、駆動軸5に外挿された支持環14を介して押えレバー6が回転しようとするのを防止する回転防止機能の役割を行うことができる。
ここで、「自動調心軸受構造」とは、押えレバー6に負荷がかかった場合、ピボット軸受のボール29と駆動軸5のねじ溝5a、駆動軸5と受け部材27および案内軸26と案内軸受32等のすきまにより押えレバー6の上下揺動や倒れが生じ、支持環14と案内軸受32との軸間距離Sが変化する。この時、駆動軸5は受け部材27に対して回転自在に支承されると共に、案内軸26は支持板23、24の間に固定されているため、押えレバー6が案内軸26に係合した状態で上下動する際に軸間距離Sが変化すると、受け部材27のボール29の接触部と案内軸受32との摩擦損失が大きくなる。こうした問題が生じないように、押えレバー6の揺動等に対して、駆動軸5のねじ溝5aと支持環14のピン17との接触点がこじれないように、支持環14と案内軸受32との軸間距離Sの変化に追随して案内軸受32が押えレバー6の長手方向に対して移動自在な構造とすることにより、この軸間距離の変化を許容することができる。
ディスペンサ33は、図8に示すように、ノズル33aと可動キャップ33bおよび容器33cからなる。可動キャップ33bの被押圧部34が、押えレバー6の直線運動により押圧部6aが下方に移動して被押圧部34に衝合し、その結果、ディスペンサ33の可動キャップ33bが下方に作動してノズル33aから所定量の消毒液等の液体が吐出される。なお、本実施形態のディスペンサ駆動装置1は、ノズル33aと可動キャップ33bおよび容器33cからなるディスペンサ33であれば、任意の構造のディスペンサを用いることができる。
容器33cに収容する消毒液としては、容器33cから直出吐出してそのまま使用に供する薬剤、例えば、ヨードホール、消毒用エタノール、両性界面活性剤、クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等を含んだアルコール製剤、あるいは、次亜塩素酸等の除菌剤や洗剤等の種々の薬剤が用いられる。
次に、図9、10を用いて、ディスペンサ駆動装置1の作動を説明する。図9に示すように、電動モータ3の回転運動が減速機構4を介して駆動軸5に伝達され、この駆動軸5に外挿された支持環14からなる運動変換機構7によって、矢印に示すように押えレバー6が下降する。そして、図10に示すように、押えレバー6の押圧部6aの押圧バッド31がディスペンサ33の被押圧部34に衝合し、可動キャップ33bが押されて一定量の液体が吐出される。
ここで、押えレバー6の移動範囲は、一対の位置検出機構によって制御されている。具体的には、押えレバー6の上端位置を検出するリミットスイッチLS1と下端位置を検出するリミットスイッチLS2によって構成され、押えレバー6の検出レバー6dに螺着された調整ねじ16の長さ調整によって設定される(図7参照)。
一対のリミットスイッチLS1、LS2は、例えば、複数の支柱25のうち検出レバー6dに対峙する支柱25あるいは別体の固定部材に装着されている。ここで、上端位置を検出するリミットスイッチLS1と下端位置を検出するリミットスイッチLS2は、押えレバー6が上端位置から下端位置まで下降し、また、下端位置から上端位置まで上昇する移動範囲となる。すなわち、下端位置リミットスイッチLS2は、押えレバー6の直線運動の下端位置を検出し、この下端位置では、図10に示すような状態となる。なお、下端位置を検出するリミットスイッチLS2がオンになるタイミングは、検出レバー6dに螺着された調整ねじ16の長さを変更することで設定可能であり、また、押えレバー6の移動範囲の変更は、この調整ねじ16の取付位置の調整で設定可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係るディスペンサ駆動装置は、一般家庭で使用する機器に使用可能なように、安価な直流モータを使用し、精度の良い安定した直線運動性能を備えたディスペンサ駆動装置に適用できる。
1 ディスペンサ駆動装置
2 基台
2a 立板
2b 載置台
3 電動モータ
3a モータ軸
4 減速機構
5 駆動軸
5a ねじ溝
6 押えレバー
6a 押圧部
6b 係止部
6c 固定部
6d 検出レバー
7、18 運動変換機構
8 支持機構
9 中間軸
10 入力歯車
11 出力歯車
12、13 中間歯車
14、19 支持環
14a 穿孔
15、16 調整ねじ
17 ピン
17a ピンの先端部
20、29 ボール
21 止め用のピン
22 凹所
23、24 支持板
25 支柱
26 案内軸
27 受け部材
27a 貫通孔
28 駆動軸の小径部
31 押圧バッド
32 案内軸受
32a 鍔部
32b 係止面
33 ディスペンサ
33a ノズル
33b 可動キャップ
33c 容器
34 可動キャップの被押圧部
50 消毒液ディスペンサ用の支持操作装置
51 ディスペンサ
51c ノズル
51b 可動キャップ
51a 容器
52 ハウジング
52a ハウジングの前面
52b ハウジングの両側面
52c ハウジングの背面
52d ハウジングの上面
52e ハウジングの底面
53 可動キャップ押圧用部材
54 容器挟持用部材
55 容器載置部材
56 ワイヤ
57 覗き窓
LS1 上端位置を検出するリミットスイッチ
LS2 下端位置を検出するリミットスイッチ
S 軸間距離

Claims (4)

  1. ディスペンサを載置する載置台を有する基台と、
    この基台に取り付けられた電動モータと、
    この電動モータのモータ軸に連結された減速機構と、
    この減速機構を介して前記電動モータの回転運動が伝達される駆動軸と、
    この駆動軸に装着され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承された押えレバーと、
    この押えレバーに嵌合固定され、前記駆動軸に外挿された円筒状の支持環を有し、前記駆動軸の回転運動を押えレバーの直線運動に変換する運動変換機構と、
    前記駆動軸を回転自在に支承する支持機構と、を備え、
    前記支持機構が、前記基台に固定され、前記駆動軸の両端部に対向して配設された一対の支持板と、この支持板間に立設され、両支持板間の間隔を一定に保持する少なくとも3本の支柱で構成され、
    前記押えレバーが所定量下降して前記ディスペンサの可動キャップに衝合し、一定量の液体が吐出されることを特徴とするディスペンサ駆動装置。
  2. 前記駆動軸の両端部に小径部が形成され、この小径部が前記支持板に装着された円筒状の受け部材の内径に所定のラジアルすきまを介して嵌挿されると共に、当該小径部の端面にボールが配置され、前記受け部材に螺着された調整ねじとでピボット軸受が構成され、前記受け部材に対して前記駆動軸が回転自在に支承されている請求項1に記載のディスペンサ駆動装置。
  3. 前記押えレバーが板状の矩形状に形成され、長手方向の一端部に前記ディスペンサの可動キャップに当接する押圧部と、他端部に形成された二股状の係止部と、前記支持環が嵌合固定された固定部と、を備えると共に、前記複数の支柱のうち前記押えレバーの係止部側の支柱間で、両端部が前記支持板に固定された案内軸を備え、この案内軸に前記押えレバーの係止部がスライド自在に係合されている請求項1に記載のディスペンサ駆動装置。
  4. 前記運動変換機構が前記駆動軸と支持環を備え、前記駆動軸の外周に螺旋状のねじ溝が形成されると共に、このねじ溝に係合するボールまたはピンが前記支持環に装着されている請求項1に記載のディスペンサ駆動装置。
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