〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図7に基づいて説明すれば以下のとおりである。
(家族伝言板システム100)
まず、本実施形態に係る家族伝言板システム100(制御システム)の概要について、図2を参照して説明する。図2は、家族伝言板システム100の概要を示す図である。家族伝言板システム100は、あらかじめ登録されたユーザ(図2に示す例ではお父さん、お母さん、子供)の間で情報を共有可能な電子伝言板(いわゆるソーシャル・ネットワーク・サービス)を提供するシステムである。家族伝言板システム100は、スマートフォン1a、1b、1c、エージェントサーバ2a(管理装置)、家族伝言板サーバ2b、ホームサーバ2c、家庭内に配置された機器(家庭内機器)3(掃除ロボット3a、空気清浄機3b、空調装置3c)を含む。なお図2では、家庭内機器3(被制御装置)が掃除ロボット3a、空気清浄機3b、空調装置3cである例を示すが、家庭内機器3の種類および数は、図2の例に限定されない。また、スマートフォン1a、1b、1cを特に区別する必要が無い場合は、単に「スマートフォン1(制御装置)」と称する。同様に、エージェントサーバ2a、家族伝言板サーバ2b、ホームサーバ2cを特に区別する必要が無い場合は、単に「サーバ2」と称する。
家族伝言板システム100では、ユーザは、家族伝言板に指示画像84を投稿する(つまり、指示画像84を選択する)ことにより、家庭内機器3の動作を制御することができる。この詳細については後述する。
また、家族伝言板システム100では、家庭内機器3の状態およびユーザによって書き込まれたメッセージの内容などに応じて、家庭内機器3が家族伝言板にメッセージを書き込む。さらにユーザは、それぞれが所持するスマートフォン1a、1b、1cを用いて家族伝言板にアクセスし、メッセージの書き込み、または閲覧を行うことができる。
スマートフォン1(制御装置)は、サーバ2を介して家庭内機器3を制御する情報端末である。スマートフォン1は、入力面11、表示面12(表示画面)を備える。ユーザは入力面11をタッチすることで、スマートフォン1に当該入力面11における位置を指定することにより(入力面11上の座標を与えることにより)、指示画像84を選択するなどの情報をスマートフォン1に与えることができる。また、ユーザは入力面11をタッチして、文字情報をスマートフォン1に与えることができる。なお、制御装置は、スマートフォン1と同等の機能(必要な情報を入出力可能な機能)が実現できればよく、スマートフォン1に限定されない。制御装置は例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などであってもよい。
エージェントサーバ2aは、家族伝言板に投稿された指示画像84を特定する情報(画像識別情報)をスマートフォン1から家族伝言板サーバ2bを介して受信し、当該指示画像に応じた指示情報をホームサーバ2cに送信する。つまりエージェントサーバ2aは、指示情報をホームサーバ2cに送信することによって、家庭内機器3の動作を制御する。
また、エージェントサーバ2aは、家庭内機器3の状態、家庭内機器3が取得した情報、およびユーザの書き込み内容などに応じて、家庭内機器3の各々を擬人化したキャラクタとして、家族伝言板にメッセージなどを書き込む。これにより、ユーザは、家族伝言板において家庭内機器3の各々とのコミュニケーションを疑似体験できる。なお、以下の説明においては、空気清浄機3bを擬人化したキャラクタ「空清ちゃん」が、家族伝言板にメッセージなどを書き込む例を説明する。
家族伝言板サーバ2bは、スマートフォン1a、1b、および1cに対する家族伝言板の表示画面の提示、および書き込みの管理などの、家族伝言板に関する処理全般を行う。
ホームサーバ2cは、家庭内機器3の各々とエージェントサーバ2aとの間の情報の送受信を統括して制御する。ホームサーバ2cには、家庭内機器3が通信可能に無線接続されており、ホームサーバ2cは、エージェントサーバ2aから受信した指示画像に従って、家庭内機器3の各々の動作を制御する。具体的には、ホームサーバ2cは、エージェントサーバ2aから受信した指示情報を家庭内機器3に送信し、家庭内機器3の動作を制御する。また、ホームサーバ2cは、家庭内機器3から取得した情報を、エージェントサーバ2aに送信する。
家庭内機器3(被制御装置)は、ホームサーバ2cから受信する制御信号に従って、所定の処理を実行する。なお、掃除ロボット3aがホームサーバ2cからの指示情報をすべて受信してもよい。この場合、掃除ロボット3aが受信した指示情報の送信先(指示情報によって制御される家庭内機器3)を特定し、当該家庭内機器3に指示情報を送信する。
(家庭内機器3への指示の流れ)
次に、家庭内機器3への指示の流れについて、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る家庭内機器3への指示の流れを示す遷移図である。図3の(a)は、家族伝言板に投稿された書き込みを時系列で表示した画像(タイムライン)である。ここで、スマートフォン1が投稿ボタン81へのタッチ操作を取得すると、図3の(b)に示す画面を表示する。続いて、スマートフォン1が画像選択ボタン群82へのタッチ操作を取得すると、タッチ操作によって選択された画像選択ボタンに応じた画面を表示する。ここでは、「家電くんシール」のボタンへのタッチ操作が取得されたものとして説明する。なお、ユーザが画像選択ボタン群82の右上にある「×」ボタンをタッチすることにより、スマートフォン1は、画像選択ボタン群82を消去する。これにより、ユーザが画像を投稿しない場合であっても次の工程に進むことができる。
「家電くんシール」のボタンへのタッチ操作を取得すると、スマートフォン1は、図3の(c)に示すように家庭内機器3を選択するための画面を表示する。当該画面には家庭内機器リスト83が表示されており、ユーザは処理を実行したい家庭内機器3(指示対象の家庭内機器3)を家庭内機器リスト83から選択する(処理を実行したい家庭内機器3が表示された位置に対してタッチ操作を行う)。スマートフォン1は、当該タッチ操作を取得すると、図3の(d)に示すように選択された家庭内機器3に対する指示を選択するための画面(指示選択画面)を表示する。なお以下の説明においては、図3の(c)に示す画面において、空気清浄機3bを擬人化したキャラクタである「空清ちゃん」へのタッチ操作が取得されたものとして説明する。
指示選択画面(選択画面)には、空気清浄機3bが実行可能な処理を指示するための指示画像84が表示される。ここで、指示画像84の詳細について説明する。指示画像84は、家庭内機器3に所定の処理を実行させるための指示を示す画像データである。
指示画像84に対するユーザのタッチ操作を取得すると、スマートフォン1は、タッチ操作によって選択された指示画像84を家族伝言板に投稿するための画面を表示する。図3の(e)に示すように、当該画面にはタッチ操作によって選択された指示画像が表示され、選択された指示画像84(選択画像)を投稿することをユーザに報知する。また、ユーザは当該画面において、家族伝言板に投稿するメッセージを入力することができる。スマートフォン1はユーザのタッチ操作を取得して、当該タッチ操作に応じたメッセージを表示面12に表示する。そして、スマートフォン1は、登録ボタン85に対するタッチ操作を取得すると、指示画像84を識別する指示画像IDおよびメッセージを家族伝言板サーバ2bに送信する。なお、指示画像IDの詳細については後述する。
家族伝言板サーバ2bは、指示画像IDおよびメッセージを受信すると、受信した指示画像IDが示す指示画像84、およびメッセージを書き込みとしてタイムラインに反映させた画像を作成して、スマートフォン1に送信する。これにより、図3の(f)に示すように、スマートフォン1は投稿内容が反映されたタイムラインを表示することができる。また、家族伝言板サーバ2bは、受信した指示画像IDをエージェントサーバ2aに送信する。エージェントサーバ2aは、受信した指示画像IDに対応付けられている指示情報をホームサーバ2cに送信し、家庭内機器3に指示情報に応じた処理を実行させる。この例では、空気清浄機3bがおまかせ自動運転を開始する。
なお、エージェントサーバ2aは、指示画像IDを受信すると、ユーザの指示に対する家庭内機器3の返答としての書き込み情報を家族伝言板サーバ2bに送信してもよい。これにより、図3の(f)に示すように、スマートフォン1に表示されるタイムラインに家庭内機器3(空気清浄機3b)からの返答画像72が表示される。なお、返答画像72は、エージェントサーバ2aが受信した指示画像IDが示す指示画像84が、家庭内機器3の運転開始を示すもの、または、運転のモードを変更するものである場合、運転を開始した後に通信エラーが所定時間(例えば24時間)継続したときに運転を自動的に停止する(付加的処理を行う)旨を報知するメッセージを含んでいてもよい。ここで通信エラーとは、家庭内機器3と外部との通信が不可能な状態を示す。
(構成の詳細)
以下、家族伝言板システム100におけるスマートフォン1、エージェントサーバ2a、および空気清浄機3bについて、図1を用いてより詳細に説明する。図1はスマートフォン1、エージェントサーバ2a、および空気清浄機3bの要部構成の一例を示すブロック図である。なお、本発明に直接関係のない部分(例えば、スマートフォン1において電話回線を利用して通話を実現する部分、空気清浄機において吸気および排気を実現する部分など)については、以下の説明および上記ブロック図から省略している。
また、家族伝言板サーバ2bおよびホームサーバ2cの構成の詳細についても、本発明との関連が薄いため省略する。さらに、図1において空気清浄機3bを記載しているのは一例であり、家庭内機器3であれば空気清浄機3bに限定されない。例えば図2に示す空調装置3cであってもよい。空調装置3cであっても、本発明と直接関係する部分の構成は、図1に示す空気清浄機3bと同様である。
(空気清浄機3bについて)
図1に示すように、空気清浄機3bは、機器通信部31、処理実行部32、通信状態監視部33、およびタイマ34を備える。
機器通信部31は、ホームサーバ2cとの通信を行う通信デバイスである。具体的には、機器通信部31はエージェントサーバ2aから送信された指示情報を、ホームサーバ2cを介して受信する。そして、受信した指示情報を処理実行部32に出力する。また、機器通信部31は、空気清浄機3bが有する機能や、実行中の処理などに関する情報である機器情報、および、上記制御信号に従って空気清浄機3bが実行する処理の結果についての情報である実行結果情報を、ホームサーバ2cに送信してもよい。例えば、機器通信部31は、状態通知の実行を指示する指示情報に応じて処理実行部32が作成した機器情報を、ホームサーバ2cに送信してもよい。さらに、機器通信部31は、空気清浄機3bが備える各種センサが取得した値を、ホームサーバ2cに送信してもよい。当該値は例えば、室温、湿度、部屋の空気がどの程度汚れているかを示す汚れ度を評価した値などである。当該機器情報はホームサーバ2cを介してエージェントサーバ2aに送信される。エージェントサーバ2aは、当該機器情報に応じて書き込み情報を作成し、家族伝言板サーバ2bに当該書き込み情報を送信する。これにより、家族伝言板に空気清浄機3bの状態を通知する書き込みが投稿される。
処理実行部32は、エージェントサーバ2aから送信された指示情報に応じた処理を実行する。例えば、当該指示情報がおまかせ運転の開始を指示するものである場合、処理実行部32は、おまかせ運転モードで空気清浄機3bを運転させる。また、処理実行部32は、当該指示情報が空気清浄機3bの運転開始を示すもの(例えば上述したおまかせ運転の開始を指示するもの)である場合、通信状態監視部33を、通信エラーが発生した場合にタイマ34による時間の計測を開始するように設定する。処理実行部32は、通信状態監視部33から、タイマ34によって計測された時間が所定時間(例えば24時間)継続したことを通知された場合、空気清浄機3bの運転を自動的に停止する。
通信状態監視部33は、空気清浄機3bとホームサーバ2cとの間の通信状態を常時監視するものである。通信状態監視部33は、処理実行部32による上記設定がなされている場合、通信エラーが発生すると(空気清浄機3bとホームサーバ2cとの間の通信が不可能な状態となると)タイマ34による時間の計測を開始する。そして、タイマ34によって計測された時間が所定時間(例えば24時間)継続した場合、処理実行部32にその旨を通知する。なお、通信エラーが解消した場合、または、所定時間に達する前に空気清浄機3bの本体に対するユーザの操作を取得した場合、通信状態監視部33はタイマ34による時間の計測を中止し、計測した時間をリセットして0に戻す。所定時間に達する前に本体に対する操作が行われた場合、空気清浄機3bの近くにユーザがいる(またはユーザがいた)ということである。よって、たとえ所定時間通信エラーが継続しても(遠隔操作が不可能な状態であっても)、空気清浄機3bの近くにユーザがいるために、自動停止する必要が無いということである。また、空気清浄機3bの本体に設けられたボタンなどに対する操作があった場合でも、通信エラーが解消しない限りは、時間の計測を継続してもよい。
通信状態監視部33は、ホームサーバ2cとエージェントサーバ2aとの通信状態を示す情報を、ホームサーバ2cから取得してもよい。この場合、通信状態監視部33は、ホームサーバ2cとエージェントサーバ2aとの間の通信が不可能な状態を示す情報を取得すると、タイマ34による時間の計測を開始する。これにより、空気清浄機3bとホームサーバ2cとが通信可能であり、ホームサーバ2cとエージェントサーバ2aとの間で通信不可能な状態が所定の時間継続した場合であっても、空気清浄機3bの運転を停止することができる。
タイマ34は、通信状態監視部33からの指示によって時間を計測するデバイスである。
(エージェントサーバ2aについて)
図1に示すように、エージェントサーバ2aは、サーバ通信部21、抽出部22、およびサーバ記憶部24を備える。
サーバ通信部21は、家族伝言板サーバ2bおよびホームサーバ2cとの通信を行う通信デバイスである。具体的には、サーバ通信部21は、スマートフォン1から家族伝言板サーバ2bを介して送信された指示画像IDを受信し、指示画像IDに対応付けられている指示情報を後述する指示画像情報テーブル241から読み出し、ホームサーバ2cを介して空気清浄機3bに送信する。また、サーバ通信部21は、スマートフォン1から家族伝言板サーバ2bを介して送信された、指示画像情報取得要求および指示対象機器IDを受信し、抽出部22に出力する。そして、抽出部22から出力された指示画像情報を、家族伝言板サーバ2bを介してスマートフォン1に送信する。なお、指示画像情報取得要求、指示対象機器ID、および指示画像情報については後述する。また、サーバ通信部21は、エージェントサーバ2aが生成した家族伝言板への書き込み情報を家族伝言板サーバ2bに送信する。なお、当該書き込み情報を生成する部材については、本発明との関連が薄いため図1では記載を省略している。
サーバ記憶部24は、エージェントサーバ2aが使用する各種データを記憶する記憶デバイスである。具体的には、サーバ記憶部24は指示画像情報テーブル241およびペアリング情報テーブル242を格納する。なお、ペアリング情報テーブル242の詳細については、後述する実施形態2にて詳細に説明する。
ここで、指示画像情報テーブル241の詳細について図4の(a)を参照して説明する。図4の(a)は指示画像情報テーブル241のデータ構造および具体例を示す図である。なお、図4の(a)に示す指示画像情報テーブル241は一例であり、データ構造および指示画像情報テーブル241に含まれる情報はこの例に限定されるものではない。
指示画像情報テーブル241は、スマートフォン1から送信された指示対象機器ID、指示画像情報取得要求に対する応答としてスマートフォン1に送信する指示画像情報、および指示情報とを対応付けて記憶するものである。なお指示対象機器IDとは、図3の(c)に示す家庭内機器リスト83から選択された家庭内機器3を識別するための情報である。また、指示画像情報は指示画像ID(画像識別情報)、指示名称、指示制限情報(特定処理識別情報)、および操作グループ情報(特定処理識別情報)を含む。以下、これらの詳細について説明する。なお、指示制限情報については後述する実施形態2にて詳細に説明する。
「指示対象機器ID」のカラムには、上述した指示対象機器IDが登録される。図4の(a)に示す「A001」は、空気清浄機3bを示す指示対象機器IDである。なお、指示対象機器IDは、家庭内機器3が識別できればよく、図4の(a)に示すアルファベットと数字との組み合わせに限定されない。
「指示画像ID」のカラムには、指示画像84を識別するための指示画像IDが登録される。なお、図4の(a)では指示画像IDはアルファベットと数字との組み合わせで構成されているが、この例に限定されるものではない。
「指示名称」のカラムには、指示画像84の指示内容を説明する文字列が登録される。
「操作グループ情報」のカラムには、指示画像IDが示す指示画像84のカテゴリを示す操作グループ情報が登録される。具体的には、操作グループ情報として、家庭内機器3の運転を開始するための指示画像84を示す「運転」、家庭内機器3の運転を停止するための指示画像84を示す「停止」、その他の指示画像を示す「その他」のいずれかが登録される。なお、上述した操作グループ情報は一例であり、操作グループ情報は上述した3つに限定されない。また、「操作グループ情報」のカラムに登録される操作グループ情報は図4の(a)に示すような文字列に限定されない。つまり、各操作グループを識別できるものであればよく、例えば数字であってもよい。
「指示情報」のカラムには、家庭内機器3に所定の処理を実行させるためのコマンドである指示情報が登録される。
抽出部22は、サーバ記憶部24から各種情報を抽出するものである。例えば抽出部22は、指示画像IDを受信すると、指示画像情報テーブル241から受信した指示画像IDに対応付けられた指示情報を読み出す。そして、読み出した指示情報をサーバ通信部21を介して家庭内機器3に送信する。
抽出部22は、指示画像情報抽出部221およびペアリング情報抽出部222(識別情報判定手段)を含む。なお、ペアリング情報抽出部222の詳細については、後述する実施形態2にて詳細に説明する。
指示画像情報抽出部221は、サーバ通信部21から指示画像情報取得要求および指示対象機器IDを入力されると、指示画像情報テーブル241から、当該指示対象機器IDに応じた指示画像情報を読み出し、サーバ通信部21に出力する。なお、本実施形態では、指示画像情報として指示画像ID、指示名称、および操作グループ情報を読み出す。
(スマートフォン1について)
図1に示すように、スマートフォン1は、制御部10、入力面11、表示面12、記憶部13、および通信部14を含む。
入力面11は、ユーザにより指定された入力面11上の位置を示す入力信号を、後述する操作取得部101に出力する。入力面11はタッチパネルであることが好ましい。ただし、入力面11は、指示体(例えばユーザの指など)の接触した位置を検知可能な入力機器であれば、タッチパネルに限定されない。
表示面12は、表示制御部103から入力される表示用データを表示する。表示用データには、家族伝言板および当該家族伝言板に含まれるコンテンツ(例えば、指示画像84)が含まれる。表示面12について、本実施形態では液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)を想定しているが、表示機能を有する装置であれば、液晶ディスプレイに限定されない。
なお、各構成が有する機能を明示するために、図1は入力面11と表示面12とを分離して示すが、例えば入力面11をタッチパネルで、表示面12を液晶ディスプレイで実現する場合、両者は一体として構成されてよい。これにより、入力面11に対するユーザの指の接触位置と、表示面12が当該接触に応じて表示する図形などの表示位置とが一致するため、ユーザは自然な入力感覚を得ることができる。
通信部14は、所定の通信方式に従う通信網を介して外部と通信する。通信部14は、外部機器との通信を実現する本質的な機能が備わっていればよく、通信回線、通信方式、または通信媒体などは限定されない。
通信部14は、後述する処理指示部102(識別情報送信手段)から入力された指示画像IDを家族伝言板サーバ2bを介してエージェントサーバ2aに送信する。また、通信部14は、後述する処理指示部102から入力された、指示画像情報取得要求および指示対象機器IDを家族伝言板サーバ2bを介してエージェントサーバ2aに送信する。そして、その応答として、エージェントサーバ2aから家族伝言板サーバ2bを介して送信された指示画像情報を受信し、表示制御部103へ出力する。なお通信部14は家族伝言板サーバ2b以外の外部機器(例えば他のユーザのスマートフォン1)との通信も行うことができる。
記憶部13は、スマートフォン1が使用する各種データを記憶する記憶デバイスである。具体的には、記憶部13は指示画像一覧テーブル131および画像データ132を記憶している。
ここで、指示画像一覧テーブル131の詳細について図5を参照して説明する。図5は、指示画像一覧テーブル131のデータ構造および具体例を示す図である。なお、図5に示す指示画像一覧テーブル131は一例であり、データ構造および指示画像一覧テーブル131に含まれる情報はこの例に限定されるものではない。また、図5には空気清浄機3bにおける指示画像一覧テーブル131を示しているが、記憶部13には、家庭内機器3ごとの指示画像一覧テーブル131が記憶されているものとする。
指示画像一覧テーブル131は、指示画像84を識別するための指示画像IDと指示画像84の画像データとを対応付けて記憶するものである。「指示画像ID」のカラムには、上記指示画像IDが登録される。なお、図5では指示画像IDはアルファベットと数字との組み合わせで構成されているが、この例に限定されるものではない。「指示画像データ」のカラムには、指示画像84が登録される。つまり、表示面12に表示される指示画像84の画像データと、当該画像データのメタデータとしての指示情報とが登録される。
なお、本実施形態では指示画像84がスマートフォン1に格納されている例を説明したが、指示画像84はサーバ2(エージェントサーバ2a)に格納されていてもよい。具体的には、指示画像情報テーブル241には指示画像84の画像データを登録するカラムがさらに含まれており、指示画像情報抽出部221は、指示画像情報取得要求を受信したとき、指示画像情報として指示画像84の画像データも読み出し、スマートフォン1に送信する。スマートフォン1の後述する表示制御部103は、受信した指示画像84を表示面12に表示させる。なおこの例の場合、指示画像一覧テーブル131は省略される。
画像データ132は、表示面12に表示される各種画像データである。具体的には、画像データ132は、図3の(d)に示す境界線71などである。
制御部10は、後述する画像表示処理、指示処理を含むスマートフォン1の機能を統括して制御するものであり、操作取得部101、処理指示部102、および表示制御部103を含む。
操作取得部101は、入力面11に入力されたユーザの操作を取得するものである。具体的には、操作取得部101は、入力面11から入力された入力信号に応じて、表示面12に表示しているいずれの画像がタッチされたかを示す入力情報を作成し、処理指示部102に出力する。例えば操作取得部101は、各種ユーザインタフェース(指示画像84や投稿ボタン81など)がタッチされたことを示す入力情報を作成し、処理指示部102に出力する。
処理指示部102は、スマートフォン1の各部、またはサーバ2や家庭内機器3に各種処理を指示するものである。具体的には、処理指示部102は、家庭内機器リスト83および登録ボタン85を除くユーザインタフェースがタッチされたことを示す入力情報を入力されると、表示制御部103に当該入力情報に応じた画面を表示するよう指示する。また、処理指示部102は、登録ボタン85がタッチされたことを示す入力情報を入力されると、表示制御部103を介して、選択された指示画像84の指示画像IDを指示画像一覧テーブル131から取得し、メッセージとともに通信部14を介して家族伝言板サーバ2bに送信する。
さらに、処理指示部102は、家庭内機器リスト83がタッチされたことを示す入力情報を入力されると、指示選択画面に表示する指示画像84を決定するための指示画像情報取得要求を、タッチ操作によって選択された家庭内機器3を識別するための指示対象機器IDとともに、通信部14および家族伝言板サーバ2bを介して、エージェントサーバ2aに送信する。
表示制御部103は、表示面12に表示される画像を生成し、表示面12に表示させるものである。表示制御部103は、表示画像生成部104(表示手段)および受信情報特定部105(識別情報取得手段、判定手段)を含む。
受信情報特定部105は、処理指示部102からエージェントサーバ2aに送信された指示画像情報取得要求に対する応答として、指示画像情報をエージェントサーバ2aから受信すると、当該指示画像情報に応じて表示画像生成部104に画像作成を指示する。具体的には、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび指示名称を抽出し、表示画像生成部104に供給する。また、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび操作グループ情報を参照して、操作グループ情報が異なる指示画像IDが示す指示画像84をそれぞれ別領域に表示するよう表示画像生成部104に指示する。
表示画像生成部104は、受信情報特定部105の指示に応じて、表示面12に表示させる画像を生成し、表示面12に表示させる。具体的には、受信情報特定部105から指示画像IDを供給されると、当該指示画像IDと対応付けられた指示画像84を指示画像一覧テーブル131から読み出す。そして、読み出した指示画像84と当該指示画像に対応する指示名称について、受信情報特定部105から供給された指示に応じて表示位置を決定する。さらに具体的には、操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ別領域に表示するための指示を受信情報特定部105から供給されると、図3の(d)に示すように、操作グループ情報が「その他」である指示画像84、操作グループ情報が「停止」である指示画像84、操作グループ情報が「運転」である指示画像84をそれぞれ別領域に表示させ、各領域の境界に境界線71を表示させる。ここで、各領域の境界に境界線71を表示させるとは、境界線71を引くコマンドを実行することを示す。なお、コマンドはこの例に限定されず、例えば境界線71の画像を表示させるコマンドであってもよい。なお、指示画像84に対応する指示名称は、指示画像84の近傍(図3の(d)の例では指示画像84の下)に配置する。指示名称の位置については、受信情報特定部105が決定して表示画像生成部104に指示してもよい。
これにより、家庭内機器3の運転を開始するための指示画像84(特定画像)を、他の指示画像84と区別して表示することができる。つまり、当該指示画像84による指示によって家庭内機器3が運転を開始した後、通信エラーが所定時間(例えば24時間)継続した場合に、運転を停止する(付加的処理を実行する)こととなる指示画像84を、他の指示画像84と区別して表示することができる。よって、指示画像84が示す指示の他に、指示と異なる処理を家庭内機器3が実行する可能性のある指示画像84を、他の指示画像84と区別してユーザに示すことができる。
なお、操作グループ情報が「運転」である指示画像84と、その他の指示画像84(操作グループが「停止」または「その他」である指示画像84)とをそれぞれ別領域に表示し、これらの領域の境界に境界線71を表示させてもよい。これにより、家庭内機器3の運転を開始するための指示画像84が、他の指示画像84と異なる(指示と異なる処理を家庭内機器3が実行する可能性がある)ことをより明確にしてユーザに示すことができる。
また、家庭内機器3が運転を開始した後、通信エラーが所定時間(例えば24時間)継続した場合に、運転を停止する(付加的処理を実行する)こととなる指示画像84、すなわち、他の指示画像84と区別して表示される指示画像84には、運転のモードを変更するための指示画像84が含まれてもよい。つまり、運転のモード変更を示す指示画像84の指示画像IDには、運転を開始するための指示画像84と同様に、エージェントサーバ2aの指示画像情報テーブル241において、「運転」という操作グループ情報が対応付けられている。なお、運転のモードとしては、「通常モード」の他に、除湿や防カビ機能などに特化した「梅雨モード」、花粉除去に特化した「花粉モード」などが挙げられる。
(画像表示処理の流れ)
次に、図6を参照して、スマートフォン1が実行する画像表示処理の流れについて説明する。図6は、スマートフォン1が実行する画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、画像表示処理とは図3の(d)に示す指示選択画面を表示する処理である。
まず、入力面11はユーザのタッチ操作を待機する状態となっている(S1)。入力面11が指示対象の機器を選択する操作を取得した場合(S1でYES)、処理指示部102は、指示対象機器IDを含む、指示画像情報取得要求をサーバに送信する(S2)。具体的には、入力面11がタッチ操作を取得すると、入力信号を操作取得部101に出力する。操作取得部101は、入力信号に応じて家庭内機器リスト83における「空清ちゃん」がタッチされたことを示す入力情報を作成し、処理指示部102に出力する。処理指示部102は、入力された入力情報に応じて「空清ちゃん」、すなわち空気清浄機3bを示す指示対象機器IDであるA001を特定し、当該指示対象機器IDとともに、指示画像情報取得要求を、通信部14および家族伝言板サーバ2bを介してエージェントサーバ2aに送信する。
なお、図6には示していないが、エージェントサーバ2aは、受信した指示画像取得要求に応じて、指示画像情報をスマートフォン1に送信する。具体的には、サーバ通信部21から指示対象機器IDおよび指示画像情報取得要求を入力された指示画像情報抽出部221は、指示画像情報テーブル241を参照して、入力された指示対象機器IDに対応付けられた指示画像ID、指示名称、および操作グループ情報を指示画像情報として読み出す。そして、指示画像情報抽出部221は、サーバ通信部21および家族伝言板サーバ2bを介して、読み出した指示画像情報をスマートフォン1に送信する。
続いて、スマートフォン1は指示画像情報の受信を待機する状態となる(S3)。通信部14が指示画像情報を受信すると(S3でYES)、表示制御部103は、指示画像をグループごとに表示するとともに、境界線を表示する(S4、表示ステップ)。
具体的には、通信部14から指示画像情報を入力されると、受信情報特定部105は、当該指示画像情報に応じて表示画像生成部104に画像作成を指示する。さらに具体的には、受信情報特定部105は、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび指示名称を抽出し、表示画像生成部104に供給する。また、指示画像情報に含まれる操作グループ情報を参照して、操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ別領域に表示するよう表示画像生成部104に指示する。
そして表示画像生成部104は、受信情報特定部105の指示に応じて、表示面12に表示させる画像を生成し、表示面12に表示させる。具体的には、表示画像生成部104は、受信情報特定部105から指示画像IDを供給されると、当該指示画像IDと対応付けられた指示画像84を指示画像一覧テーブル131から読み出す。そして、読み出した指示画像84と当該指示画像に対応する指示名称について、受信情報特定部105から供給された指示に応じて表示位置を決定する。さらに具体的には、操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ別領域に表示するための指示を受信情報特定部105から供給されると、図3の(d)に示すように、操作グループ情報が「その他」である指示画像84、操作グループ情報が「停止」である指示画像84、操作グループ情報が「運転」である指示画像84をそれぞれ別領域に表示させ、各領域の境界に境界線71を表示させる(境界線71を引くコマンドを実行する)。以上で画像表示処理は終了する。
(指示実行処理の流れ)
次に、図7を参照して、家庭内機器3(空気清浄機3b)が実行する指示実行処理の流れについて説明する。図7は、空気清浄機3bが実行する指示実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、処理実行部32は、サーバ2(エージェントサーバ2a)からの指示情報を待機する状態となっている(S11)。処理実行部32がホームサーバ2cおよび機器通信部31を介して指示情報を受信すると(S11でYES)、処理実行部32は指示情報に基づいて処理を実行する(S12)。例えば、指示情報がおまかせ運転の開始を指示するものである場合(「おまかせ運転ON」の指示画像84に対応付けられていた指示情報である場合)、処理実行部32は、おまかせ運転モードで空気清浄機3bを運転させる。
続いて、処理実行部32は、実行した処理が運転を開始するための処理であるか否かを特定する(S13)。具体的には、処理実行部32は、入力された指示情報が自装置の運転を開始するための処理であるか否かを特定する。運転を開始するための処理でないと特定した場合(S13でNO)、指示実行処理は終了する。
一方、運転を開始するための処理であると特定した場合(S13でYES)、処理実行部32は、通信状態監視部33を、自装置とホームサーバ2c(またはホームサーバ2cとエージェントサーバ2a)とが通信不可能となったときにタイマ34によって時間を計測するように設定する(S14)。
通信状態監視部33は、通信状態を常時監視している(S15)。ここで、通信状態監視部33が、通信不可能となったことを検知した場合(S15でYES)、通信状態監視部33は、タイマ34による時間の計測を開始する(S16)。そして、通信不可能な状態が続く、またはユーザによって空気清浄機3b本体が操作されない限り、時間の計測を継続する(S17)。そして、通信不可能な状態が所定時間継続した場合、または、所定の時間に達するまでに空気清浄機3b本体が操作されなかった場合(S17でYES)、通信状態監視部33はその旨を処理実行部32に出力する。そして、処理実行部32は、自装置の運転を停止する(S18)。以上で指示実行処理は終了する。
なお、通信不可能となったことを検知しない場合(S15でNO)、および通信不可能な状態が所定時間継続しなかった場合、または、所定の時間に達するまでに空気清浄機3bが操作された場合(S17でNO)、指示実行処理は終了する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図1、図4、および図8〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、実施形態2では、実施形態1で説明した操作グループの異なる指示画像84をそれぞれ区別して表示する処理も行うものとするが、実施形態1で説明した内容については省略する。
(本実施形態に係るスマートフォン1の機能概要)
まず、図8を参照して本実施形態に係るスマートフォン1の機能概要について説明する。図8は、本実施形態に係る指示画像84の表示画面(指示選択画面)を示す模式図である。本実施形態のスマートフォン1は、家族伝言板を運営するSNSにログインするときにユーザが使用するユーザIDと、ユーザが使用するスマートフォン1を識別するための端末ID(制御装置識別情報)と、家庭内機器3を識別する機器ID(被制御装置識別情報)とが対応付けられてエージェントサーバ2aに記憶されているか否かに応じて、指示画像84の表示の仕方および当該指示画像84がタッチ操作された場合の処理を変更する。なお以下では、ユーザID、端末ID、および機器IDが対応付けられてエージェントサーバ2aに記憶されていることを「ペアリングしている」と称する。また以降、ペアリングを「ともだち家電登録」と称する場合もある。
具体的には、ペアリングしていないスマートフォン1の場合、家庭内機器3の運転の開始および停止を指示するための指示画像84(家庭内機器3を遠隔操作するための指示画像84)を他の指示画像と区別して表示する。さらに具体的には、図8の(a)に示すように、運転の開始および停止を指示するための指示画像84をグレースケールで表示する(以下、グレースケールで表示された指示画像を指示画像84bと称する)。
そして、グレースケールで表示された指示画像84bに対するタッチ操作を取得した場合、スマートフォン1は、指示画像84bを家族伝言板に投稿するための画面を表示しない。具体的には、図8の(b)および(c)に示すように、家庭内機器3への指示を行なえないことを報知する報知画像91または報知画像92を表示する。なお、報知画像91が表示される場合と報知画像92が表示される場合との違いについては後述する。
これにより、操作されても家庭内機器3への指示を行なわず、報知画像を表示する指示画像84(特定画像)を、他の指示画像84と区別して表示するので、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
また、ペアリングしていないスマートフォン1、すなわち、不特定のユーザが使用するスマートフォン1からは運転状態を変更するような指示を家庭内機器3に送信する(家庭内機器3を遠隔操作する)ことはできない。よって、特定のユーザが使用するスマートフォン1からのみ家庭内機器3を遠隔操作できるようになるため、家庭内機器3を安全に遠隔操作することができる。
(ログイン処理について)
次に、家族伝言板を運営するSNSへのログイン処理について詳細に説明する。なお、以下に示すログイン処理は一例であり、ログイン処理はこの例に限定されるものではない。スマートフォン1は、ユーザのタッチ操作によって取得したユーザIDおよびパスワードを家族伝言板サーバ2bに供給する。家族伝言板サーバ2bには、ユーザID、パスワード、および端末IDが対応付けて予め記憶されており(不図示)、家族伝言板サーバ2bは、受信したユーザIDおよびパスワードの組み合わせが記憶されているか否かを特定する。そして、記憶されている場合はログイン後の画面をスマートフォン1に送信する。一方、記憶されていない場合はその旨を通知する画面をスマートフォン1に送信する。
また、家族伝言板サーバ2bは、受信したユーザIDおよびパスワードの組み合わせが記憶されている場合、当該ユーザID、および当該ユーザIDと対応付けられている端末IDをエージェントサーバ2aに送信する。エージェントサーバ2aは、受信したユーザIDおよび端末IDをサーバ記憶部24に一時的に記憶する(不図示)。なお、エージェントサーバ2aは、ユーザがログアウトした旨の情報を家族伝言板サーバ2bから受信すると、ユーザIDおよび端末IDを削除する。
(ペアリング処理について)
次に、図9を参照して、ペアリングの詳細について説明する。図9は、ペアリング(ともだち家電登録)を行うためのペアリング処理の流れを示す遷移図である。なお、ここで示すペアリング処理は一例であり、ペアリング処理はこの例に限定されるものではない。
ユーザは家族伝言板にログインした後、タッチ操作によってスマートフォン1の表示面12に、図9の(a)に示す「ともだち家電リスト」の画面を表示する。そして、スマートフォン1は、「新しく登録する」のボタンに対するタッチ操作を受け付けて、図9の(b)に示す確認画面を表示する。
続いて、スマートフォン1は、確認画面における「次へ」のボタンに対するタッチ操作を受け付けて、図9の(c)に示す家庭内機器3の選択画面を表示する。図9の(c)には空気清浄機3bを示すボタンのみが表示されているが、家庭内機器3を示すボタンが複数表示されていてもよい。つまり、他の家庭内機器3(例えば空調装置3c)を示すボタンが表示されていてもよい。
続いて、スマートフォン1は、選択画面における家庭内機器3を示すボタン(図9の例では空気清浄機3bを示すボタン)に対するタッチ操作を受け付けて、図9の(d)に示す家庭内機器3の情報登録画面を表示する。ここでユーザは、当該情報登録画面におけるタッチ操作により、家庭内機器3の名前、家庭内機器3を設置している場所(家)の郵便番号、および家のどこに家庭内機器3を設置しているかを示す設置場所を入力する。なお、当該情報登録画面における入力内容は図9の(d)の例に限定されない。
続いて、スマートフォン1は、情報登録画面における「次へ」のボタンに対するタッチ操作を受け付けて、図9の(e)に示すペアリング指示画面を表示する。ユーザは、当該ペアリング指示画面に表示されている指示に従って、家庭内機器3(または家庭内機器3に接続された着脱可能なネットワークアダプタ)に設けられたリンクボタン(不図示)を押下し、家庭内機器3(またはネットワークアダプタ)に設けられたリンクランプが点滅したことを確認する。これにより、家庭内機器3は、スマートフォン1からの機器ID取得要求を待機する状態となる。そしてユーザは、スマートフォン1において、ペアリング指示画面における「リンク」のボタンをタッチする。これにより、スマートフォン1は家庭内機器3に対して機器ID取得要求を送信する。家庭内機器3は、機器ID取得要求を受信すると、自装置の機器IDをスマートフォン1に送信する。なお、機器ID取得要求および機器IDの送受信は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を用いて行うことが好ましいが、これに限定されるものではない。
スマートフォン1は、受信した機器IDに自装置の端末IDを対応付けてエージェントサーバ2aに送信する。エージェントサーバ2aは、受信した端末IDを用いて、ログイン処理時にサーバ記憶部24に記憶した端末IDおよび当該端末IDに対応付けられているユーザIDを読み出す。そして、受信した機器ID、並びに読み出した端末IDおよびユーザIDを対応付けて、後述するペアリング情報テーブル242に、新たなレコードとして記憶する。そして、記憶した旨を示す情報を、端末IDが示すスマートフォン1に送信する。
スマートフォン1は、新たなレコードがペアリング情報テーブル242に記憶された旨を示す情報を受信すると、図9の(f)に示す画面を表示する。以上でペアリング処理は終了する。
(構成の詳細)
次に、図1および図4を用いて、本実施形態に係るスマートフォン1およびエージェントサーバ2aの構成の詳細について説明する。なお、空気清浄機3bを含む家庭内機器3の構成は、実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。またここでは、スマートフォン1およびエージェントサーバ2aの各部材のうち、実施形態1と異なる、または実施形態1にて詳細に説明していない部材についてのみ説明する。
(ペアリング情報テーブル)
まず、図4の(b)を参照して、ペアリング情報テーブル242について説明する。図4の(b)は、ペアリング情報テーブル242のデータ構造および具体例を示す図である。なお図4の(b)に示すペアリング情報テーブル242は一例であり、データ構造およびペアリング情報テーブル242に含まれる情報はこの例に限定されるものではない。
ペアリング情報テーブル242は、上述したユーザID、端末ID、および機器IDを対応付けて記憶するものである。「ユーザID」、「端末ID」、および「機器ID」のカラムには、上述したユーザID、端末ID、機器IDがそれぞれ登録されている。
(ペアリング情報抽出部)
次に、ペアリング情報抽出部222について説明する。ペアリング情報抽出部222は、サーバ通信部21から指示画像情報取得要求、指示対象機器ID、および端末IDを入力されると、入力された端末IDを参照して、ユーザが家族伝言板を運営するSNSにログインするときに用いたユーザIDをサーバ記憶部41から読み出す。
続いて、ペアリング情報抽出部222は、読み出したユーザIDがペアリング情報テーブル242に記憶されているか否かを判定する。記憶されていないと判定した場合、ペアリング情報抽出部222はその旨を示す情報(ユーザID未検出情報)をスマートフォン1に送信する。
ここで、ログインするときに用いたユーザIDが記憶されていない場合について、具体的に説明する。家族伝言板を運営するSNSへは、ユーザID以外に他のSNS(twitter(登録商標)など)へログインするためのIDによってもログイン可能である。つまり、ログインするときに用いたユーザIDが記憶されていない場合とは、家族伝言板を運営するSNSとは異なるSNSにログインするためのIDおよびパスワードによって、家族伝言板を運営するSNSにログインした場合である。
一方、記憶されていると判定した場合、ペアリング情報抽出部222は、当該ユーザIDと、入力された端末IDおよび指示対象機器IDが対応付けられたレコードがペアリング情報テーブル242にあるか否かを判定する。無いと判定した場合、ペアリング情報抽出部222はその旨を示す情報(ペアリング未検出情報)をスマートフォン1に送信する。これに対して、対応付けられたレコードがあると判定した場合、ペアリング情報抽出部222はその旨を示す情報(ペアリング検出情報)をスマートフォン1に送信する。
(指示画像情報抽出部)
続いて、指示画像情報抽出部221について説明する。指示画像情報抽出部221は、実施形態1にて説明した指示画像情報抽出部221と異なり、指示画像情報として、指示画像ID、指示名称、指示制限情報、および操作グループ情報を読み出し、サーバ通信部21に出力する。
ここで、指示画像情報テーブル241に登録されている、指示制限情報について、図4の(a)を参照して説明する。「指示制限情報」のカラムには、指示画像IDが示す指示画像84に対するタッチ操作を受け付けて、当該指示画像84を投稿可能(すなわち、家庭内機器3に対する指示可能)である端末を示す情報である指示制限情報が登録される。「全端末実行可能」という指示制限情報は、当該指示制限情報に対応付けられた指示画像IDが示す指示画像84を、どのスマートフォン1からでも投稿可能であることを示している。一方、「ペアリングしている端末のみ実行可能」という指示制限情報は、指示対象の家庭内機器3とペアリングしているスマートフォン1のみで、当該指示制限情報に対応付けられた指示画像IDが示す指示画像84を投稿可能であることを示している。なお、上述した指示制限情報は一例であり、指示制限情報は上述した2つに限定されない。また、「指示制限情報」のカラムに登録される指示制限情報は図4の(a)に示すような文字列に限定されない。つまり、各指示制限情報を識別できるものであればよく、例えば数字であってもよい。
(表示制御部)
続いて、表示制御部103(表示画像生成部104および受信情報特定部105)について説明する。受信情報特定部105は、実施形態1にて説明した機能に加え、ペアリング情報抽出部222による判定結果として、いずれの情報を受信したかを特定する。ここで、ペアリング検出情報を受信した場合は、受信した指示画像IDが示す指示画像84を記憶部13に記憶されている色のまま表示するよう表示画像生成部104に指示する。
一方、ユーザID未検出情報またはペアリング未検出情報を受信した場合は、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび指示制限情報を参照して、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび指示制限情報を参照して、指示制限情報として「全端末実行可能」という情報が対応付けられている指示画像IDをまず特定し、特定した指示画像IDが示す指示画像84を記憶部13に記憶されている色のまま表示するよう表示画像生成部104に指示する。続いて、指示制限情報として「ペアリングしている端末のみ実行可能」という情報が対応付けられている指示画像IDを特定し、特定した指示画像IDが示す指示画像84をグレースケールで表示するよう表示画像生成部104に指示する。
表示画像生成部104は、実施形態1にて説明した機能に加え、特定した指示画像IDが示す指示画像84を記憶部13に記憶されている色のまま表示するという指示に従って、当該指示において特定された指示画像IDに対応付けられた指示画像84を指示画像一覧テーブル131から読み出し、色を変更することなく表示面12に表示させる。また、特定した指示画像IDが示す指示画像84をグレースケールで表示するという指示に従って、当該指示において特定された指示画像IDに対応付けられた指示画像84をグレースケールで表示面12に表示させる(指示画像84bを表示させる)。
また、表示画像生成部104は、処理指示部102から選択された指示画像84を家族伝言板に投稿するための画面を表示するよう指示されると、当該指示画像84がグレースケールで表示させた指示画像84bであるか否かを特定する。そして、グレースケールで表示させた指示画像84bであった場合、受信情報特定部105から、ペアリング情報抽出部222による判定結果を取得する。当該判定結果がペアリング未検出情報である場合は、図8の(b)に示す報知画像91を記憶部13から読み出し、表示面12に表示させる。一方、判定結果がユーザID未検出情報である場合は、図8の(c)に示す報知画像92を記憶部13から読み出し、表示面12に表示させる。なお、報知画像91および報知画像92は、画像データ132として記憶部13に記憶されている。
(画像表示処理の流れ)
次に、図10を参照して、スマートフォン1が実行する画像表示処理の流れについて説明する。図10は、スマートフォン1が実行する画像表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、本実施形態の画像表示処理とは、図3の(d)に示す画面と、図8の(a)に示す画面とのいずれかを表示する処理である。
まず、入力面11はユーザのタッチ操作を待機する状態となっている(S21)。入力面11が指示対象の機器を選択する操作を取得した場合(S21でYES)、処理指示部102は、指示対象機器IDおよび端末IDを含む、指示画像情報取得要求をサーバに送信する(S22)。具体的には、入力面11がタッチ操作を取得すると、入力信号を操作取得部101に出力する。操作取得部101は、入力信号に応じて家庭内機器リスト83における「空清ちゃん」がタッチされたことを示す入力情報を作成し、処理指示部102に出力する。処理指示部102は、入力された入力情報に応じて「空清ちゃん」、すなわち空気清浄機3bを示す指示対象機器IDであるA001を特定する。さらに、処理指示部102は、自装置の端末ID(この例ではS001として説明する)を特定する。なお、自装置の端末IDは記憶部13に記憶されている(不図示)。そして、特定した指示対象機器IDおよび端末IDとともに、指示画像情報取得要求を、通信部14および家族伝言板サーバ2bを介してエージェントサーバ2aに送信する。
なお、指示画像情報取得要求などを受信したエージェントサーバ2aの処理については後述するが、エージェントサーバ2aは、指示画像情報およびペアリング情報抽出部222による判定結果をスマートフォン1に送信する。
続いて、スマートフォン1は指示画像情報およびペアリング情報抽出部222による判定結果の受信を待機する状態となる(S23)。通信部14が指示画像情報およびペアリング情報抽出部222による判定結果を受信し(S23でYES)、受信情報特定部105に出力すると、受信情報特定部105は、上記判定結果がペアリングしていることを示しているか否かを特定する(S24)。具体的には、受信情報特定部105は、上記判定結果としてペアリング検出情報を受信したか否かを特定する。ペアリング検出情報を受信したと特定した場合(S24でYES)、表示画像生成部104は、全ての指示画像84を通常画像として表示面12に表示させる(S25)。具体的には、受信情報特定部105は、受信した指示画像IDが示す指示画像84を、記憶部13に記憶されている色のまま表示するよう表示画像生成部104に指示する。そして、表示画像生成部104は、指示画像IDに対応付けられた指示画像84を指示画像一覧テーブル131から読み出し、色を変更することなく表示面12に表示させる。
これに対して、ペアリング検出情報を受信していないと特定した場合(S24でNO)、表示画像生成部104は、指示制限情報が「全端末実行可能」である指示画像を通常画像として表示し、指示制限情報が「ペアリングしている端末のみ実行可能」である指示画像を指示不可画像として表示面12に表示させる(S26)。具体的には、受信情報特定部105は、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび指示制限情報を参照して、指示制限情報として「全端末実行可能」という情報が対応付けられている指示画像IDをまず特定し、特定した指示画像IDが示す指示画像84を記憶部13に記憶されている色のまま表示するよう表示画像生成部104に指示する。続いて、指示制限情報として「ペアリングしている端末のみ実行可能」という情報が対応付けられている指示画像IDを特定し、特定した指示画像IDが示す指示画像84をグレースケールで表示するよう表示画像生成部104に指示する。そして、表示画像生成部104は、特定した指示画像IDが示す指示画像84を記憶部13に記憶されている色のまま表示するという指示に従って、当該指示において特定された指示画像IDに対応付けられた指示画像84を指示画像一覧テーブル131から読み出し、色を変更することなく表示面12に表示させる。また、特定した指示画像IDが示す指示画像84をグレースケールで表示するという指示に従って、当該指示において特定された指示画像IDに対応付けられた指示画像84をグレースケールで表示面12に表示させる(指示画像84bを表示させる)。以上で画像表示処理は終了する。
(情報供給処理の流れ)
続いて、図11を参照して、エージェントサーバ2aが実行する情報供給処理の流れについて説明する。図11は、エージェントサーバ2aが実行する情報供給処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、抽出部22は、スマートフォン1からの指示対象機器IDおよび端末IDを含む、指示画像情報取得要求を待機する状態となっている(S41)。抽出部22がサーバ通信部21を介して指示対象機器ID、端末ID、および指示画像情報取得要求を受信すると(S41でYES)、ペアリング情報抽出部222は、予め受信しているユーザIDがペアリング情報テーブルに登録されているか否かを判定する(S42)。具体的には、受信した端末IDを参照して、ユーザが家族伝言板にログインするときに用いたユーザIDをサーバ記憶部41から読み出す。当該ユーザIDは上述したように、ユーザが家族伝言板を運営するSNSにログインしたときに、家族伝言板サーバ2bから端末IDと対応付けられて送信されたものであり、サーバ記憶部41に一時的に記憶しているものである。そして、ペアリング情報抽出部222は、読み出したユーザIDがペアリング情報テーブル242に記憶されているか否かを判定する。
記憶されていないと判定した場合(S42でNO)、抽出部22は、指示画像情報とともに、ユーザIDが登録されていないことを示す判定結果をスマートフォン1に送信する(S46)。具体的には、ペアリング情報抽出部222は、ユーザIDが登録されていないことを示すユーザID未検出情報を生成する。また、指示画像情報抽出部221は、指示画像情報テーブル241から、受信した指示対象機器IDに対応付けられた指示画像ID、指示名称、指示制限情報、および操作グループ情報を指示画像情報として読み出す。そして、抽出部22は、サーバ通信部21および家族伝言板サーバ2bを介して、指示画像情報およびユーザID未検出情報をスマートフォン1に送信する。以上で情報供給処理は終了する。
これに対して、読み出したユーザIDがペアリング情報テーブル242に記憶されていると判定した場合(S42でYES)、ペアリング情報抽出部222はさらに、当該ユーザIDに受信した指示対象機器IDおよび端末IDが対応付けられているか否かを判定する(S43)。具体的には、読み出したユーザIDと、受信した指示対象機器IDおよび端末IDが対応付けられたレコードがペアリング情報テーブル242にあるか否かを判定する。
無いと判定した場合(S43でNO)、抽出部22は、指示画像情報とともに、ペアリングしていないことを示す判定結果をスマートフォン1に送信する(S45)。具体的には、ペアリング情報抽出部222は、ペアリングしていないことを示すペアリング未検出情報を生成する。また、指示画像情報抽出部221は、指示画像情報テーブル241から、受信した指示対象機器IDに対応付けられた指示画像ID、指示名称、指示制限情報、および操作グループ情報を指示画像情報として読み出す。そして、抽出部22は、サーバ通信部21および家族伝言板サーバ2bを介して、指示画像情報およびペアリング未検出情報をスマートフォン1に送信する。以上で情報供給処理は終了する。
これに対して、読み出したユーザIDと、受信した指示対象機器IDおよび端末IDが対応付けられたレコードがペアリング情報テーブル242にあると判定した場合(S43でYES)、抽出部22は、指示画像情報とともに、ペアリングしていることを示す判定結果をスマートフォン1に送信する。具体的には、ペアリング情報抽出部222は、ペアリングしていることを示すペアリング検出情報を生成する。また、指示画像情報抽出部221は、指示画像情報テーブル241から、受信した指示対象機器IDに対応付けられた指示画像ID、指示名称、指示制限情報、および操作グループ情報を指示画像情報として読み出す。そして、抽出部22は、サーバ通信部21および家族伝言板サーバ2bを介して、指示画像情報およびペアリング検出情報をスマートフォン1に送信する。以上で情報供給処理は終了する。
(指示処理の流れ)
続いて、図12を参照して、スマートフォン1が実行する指示処理の流れについて説明する。図12は、スマートフォン1が実行する指示処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで図12に示す指示処理とは、図3の(d)から図3の(f)までの処理を示すものである。
まず、入力面11は指示画像84に対する操作を待機する状態となっている(S31)。入力面11が指示画像84に対する操作(タッチ操作)を取得した場合(S31でYES)、表示画像生成部104は、タッチ操作された指示画像は指示不可画像であるか否かを特定する(S32)。具体的には、入力面11がタッチ操作を取得すると、入力信号を操作取得部101に出力する。操作取得部101は、入力信号に応じて指示画像84のいずれかがタッチされたことを示す入力情報を作成し、処理指示部102に出力する。処理指示部102は、入力された入力情報に応じて、選択された指示画像84を家族伝言板に投稿するための画面を表示するよう、表示画像生成部104に指示する。続いて表示画像生成部104は、当該指示画像84がグレースケールで表示させた指示画像84bであるか否かを特定する。
指示画像84が指示画像84bでないと特定した場合(S32でNO)、処理指示部102はタッチ操作された指示画像84の指示画像IDをサーバ2(家族伝言板サーバ2b)に送信する(S36)。具体的には、指示画像84が指示画像84bでないと特定すると、表示制御部103は、選択された指示画像84を家族伝言板に投稿するための画面(図3の(e)に示す画面)を表示面12に表示させる。そして、処理指示部102は、登録ボタン85がタッチされたことを示す入力情報を入力されると、表示制御部103を介して、選択された指示画像84の指示画像IDを指示画像一覧テーブル131から取得し、メッセージとともに通信部14を介して家族伝言板サーバ2bに送信する。
家族伝言板サーバ2bは、指示画像IDおよびメッセージを受信すると、受信した指示画像IDが示す指示画像84、およびメッセージを書き込みとしてタイムラインに反映させた画像を作成して、スマートフォン1に送信する。また、家族伝言板サーバ2bは、受信した指示画像IDをエージェントサーバ2aに送信する。エージェントサーバ2aは、受信した指示画像IDに対応付けられている指示情報をホームサーバ2cに送信し、家庭内機器3に指示情報に応じた処理を実行させる。家庭内機器3における処理(指示実行処理)については、実施形態1にて既に説明しているため、ここでの説明を省略する。
これに対して、指示画像84が指示画像84bであると特定した場合(S32でYES)、表示画像生成部104は、ログイン時に使用したIDがペアリング情報テーブル242にあるという判定結果を受信しているか否かを判定する(S33)。具体的には、表示画像生成部104は、受信情報特定部105から、ペアリング情報抽出部222による判定結果を取得する。当該判定結果がログイン時に使用したIDがペアリング情報テーブル242にある(ログイン時に使用したIDがペアリング情報テーブル242に登録されたユーザIDと一致するが、当該ユーザIDと、スマートフォン1が送信した端末IDおよび指示対象機器IDの少なくともいずれかと、が対応付けられていない)ことを示している、すなわちペアリング未検出情報であると特定した場合(S33でYES)、表示画像生成部104は、ペアリングを促す報知画像91を表示面12に表示させる(S34)。具体的には、表示画像生成部104は、図8の(b)に示す報知画像91記憶部13から読み出し、表示面12に表示させる。以上で指示処理は終了する。
一方、当該判定結果がログイン時に使用したIDがペアリング情報テーブル242にない(ログイン時に使用したIDがペアリング情報テーブル242に登録されたユーザIDと一致しない)ことを示している、すなわちユーザID未検出情報であると特定した場合(S34でNO)、表示画像生成部104は、ユーザIDでのログインを促す報知画像92を表示面12に表示させる(S35)。具体的には、表示画像生成部104は、図8の(c)に示す報知画像92を記憶部13から読み出し、表示面12に表示させる。以上で指示処理は終了する。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、図3および図13に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るスマートフォン1が表示する確認画像73を示す模式図である。本実施形態に係るスマートフォン1は、図3の(e)に示す、選択された指示画像84を家族伝言板に投稿するための画面において、登録ボタン85に対するタッチ操作を取得した場合、図13に示す確認画像73をポップアップ表示する。
具体的には、入力面11がタッチ操作を取得すると、入力信号を操作取得部101に出力する。操作取得部101は、入力信号に応じて登録ボタン85がタッチされたことを示す入力情報を作成し、処理指示部102に出力する。
本実施形態の処理指示部102は、実施形態1および2の処理指示部102と異なり、登録ボタン85がタッチされたことを示す入力情報を入力されると、当該投稿が指示画像84を投稿するものであるか否かを特定する。具体的には、家族伝言板サーバ2bに送信するデータに、指示画像IDが含まれているか否かを判定する。そして、指示画像IDが含まれている場合、確認画像73をポップアップ表示するよう表示制御部103に指示する。一方、指示画像IDが含まれていない場合、処理指示部102は、確認画像73をポップアップ表示するよう表示制御部103に指示することなく、入力された情報(メッセージや、写真などの指示画像84以外の各種画像)を家族伝言板サーバ2bに送信する。
以上により、本実施形態に係るスマートフォン1は、指示画像84を投稿する(家庭内機器3に処理の実行を指示する)場合、投稿する前に確認画像73を表示する。これにより、家庭内機器3への処理の実行指示が正しいものであるかをユーザに再度確認させることができる。よって、誤った指示画像84が選択されているなどの、指示画像84に対する誤操作の可能性を低減させることができる。なお、実施形態3の構成は実施形態1および2に適用することも可能である。
なお、確認画像73は、特定の操作グループ情報と対応付けられた指示画像IDが示す指示画像84がタッチされた場合のみ表示されてもよい。例えば、操作グループ情報が「運転」である指示画像84がタッチされたことを示す入力情報が入力されていた場合のみ表示されてもよい。具体的には、処理指示部102は、指示画像84がタッチされたことを示す入力情報を入力されると、表示制御部103からタッチされた指示画像84の操作グループ情報を取得しておく。そして、登録ボタン85がタッチされたことを示す入力情報を入力されると、取得していたグループ情報を確認し、当該グループ情報が「運転」である場合は、確認画像73をポップアップ表示するよう表示制御部103に指示する。
さらに、操作グループ情報が「運転」である指示画像84がタッチされたことを示す入力情報が入力されていた場合のみ確認画像73を表示する場合、操作グループ情報が「運転」である指示画像84と、その他の指示画像84(操作グループが「停止」または「その他」である指示画像84)とをそれぞれ別領域に表示し、これらの領域の境界に境界線71を表示させてもよい。
これにより、登録ボタン85がタッチ操作されたときに、通常の処理(選択された指示画像IDを家族伝言板サーバ2bに送信する処理)と異なる、確認画像73を表示する処理が実行される指示画像84(特定画像)を、他の指示画像と区別することができる。これにより、家庭内機器3の運転を開始するための指示画像84が、他の指示画像84と異なる(登録ボタン85がタッチ操作されたときに、確認画像73を表示する)ことをユーザに示すことができる。
〔変形例1〕
次に、図14〜図16を参照して、実施形態1の変形例について説明する。図14〜図16は実施形態1の変形例に係る指示選択画面を示す模式図である。
指示選択画面は、図14の(a)〜(c)に示すように、操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ別のタブに含まれる画像として表示してもよい。具体的には、受信情報特定部105は、指示画像情報に含まれる指示画像IDおよび操作グループ情報を参照して、操作グループ情報が異なる指示画像IDが示す指示画像84をそれぞれ別のタブで表示するよう表示画像生成部104に指示する。なお、「操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ別のタブに含まれる画像として表示する」とは、操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ異なる選択画面(図14の(a)〜(c))において表示することを示す。
なお、図14に示す変形例において、指示画像情報テーブル241の「操作グループ情報」のカラムに登録される情報が当該操作グループを示す文字列以外(例えば数字など)である場合は、指示画像情報テーブル241に「操作グループ名」のカラムが追加される。「操作グループ名」のカラムには指示画像84のカテゴリを示す文字列が登録される。受信情報特定部105は、「操作グループ名」のカラムに登録された文字列についても指示画像情報として取得し、取得した文字列をタブ名とするタブを生成し、生成したタブ名と同じ文字列が対応付けられた指示画像IDが示す指示画像84を、当該タブ内に表示するよう表示画像生成部104に指示する。
また、指示選択画面は、図15に示すように、各領域が色分けされていてもよい。つまり、表示画像生成部104は、境界線71を表示面12に表示させる代わりに、操作グループ情報に応じた各領域をそれぞれ別の色で表示面12に表示させる。各領域の色は受信情報特定部105または表示画像生成部104が決定してもよいし、指示画像情報テーブル241に「背景色」のカラムを追加し、当該「背景色」に登録された色を示す情報を指示画像情報として受信情報特定部105が取得してもよい。
また、家庭内機器3の運転開始を示す指示画像84が表示された領域またはタブを表示した画面(すなわち、操作グループ情報が「運転」である指示画像84が表示された領域またはタブを表示した画面)に、運転を開始した後に通信エラーが所定時間(例えば24時間)継続したときに運転を自動的に停止する旨を報知する注意画像74を表示してもよい。この変形例について、操作グループ情報が異なる指示画像84をそれぞれ別タブで表示する変形例を例に挙げて説明する。図16の(a)および(b)に示すように、タブ名が「その他」または「停止」であるタブおよび当該タブに含まれる指示画像84を表示している場合は、注意画像74は表示しない。一方、図16の(c)に示すように、タブ名が「運転」であるタブおよび当該タブに含まれる指示画像84を表示している場合は、表示面12に注意画像74を表示する。なお、注意画像74を表示する位置は、図16の(c)に限定されない。
これにより家庭内機器3の運転開始を示す指示画像84を選択した場合、当該指示画像84に応じて運転を開始した後に通信エラーが所定時間(例えば24時間)継続したときには運転を自動的に停止することをユーザに報知することができる。よってユーザは、通信エラーによって遠隔操作が行えない状態が所定時間続いたときは、家庭内機器3が自動的に停止するということを指示画像84の選択前に知ることができる。
〔変形例2〕
次に、図17〜図19を参照して、実施形態2の変形例について説明する。図17〜図19は、実施形態2の変形例に係る報知画像の表示を示す模式図である。
指示画像84bがタッチ操作されたときに表示される報知画像は、指示画像84bを投稿可能(家庭内機器3への指示可能)な指示画像84とするための方法を報知するのみの画像(報知画像91および報知画像92)に限定されない。
例えば、図17に示すように、ペアリング処理(ともだち家電登録)を開始するか否かを確認する報知画像93(指示可能設定画像)であってもよい。処理指示部102は、報知画像93の「はい」ボタンがタッチされたことを示す入力情報を入力されると、図9の(b)に示す画面を表示するよう表示制御部103に指示する。これにより、スマートフォン1のユーザは、ペアリング処理を開始するための画面(図9の(a)に示す画面)を表示する操作を実行することなく、ペアリング処理を開始することができる。
また、図18に示すように、ペアリングされているスマートフォン1に対して、選択された指示画像84bによる家庭内機器3への指示を例外的に認めるよう依頼するか否かを確認する報知画像94(指示可能設定画像)であってもよい。図18の(a)は、お母さんのスマートフォン1bにおける表示面12bを示す模式図である。この例において、お母さんはスマートフォン1bと空気清浄機3bとによるペアリングを行っていないものとする。スマートフォン1bの処理指示部102は、報知画像94の「はい」ボタンがタッチされたことを示す入力情報を入力されると、通信部14を介して、選択された指示画像84bによる家庭内機器3への指示を例外的に認めるよう依頼するための依頼情報を、ペアリングしているユーザ(この例ではお父さん)のスマートフォン1(スマートフォン1a)に送信する。依頼情報には、スマートフォン1bの端末ID、スマートフォン1bの名前を示す文字列(この例では「お母さんのスマホ」)、指示対象機器ID、選択した指示画像84の指示画像ID、および選択した指示画像84の指示名称が含まれる。スマートフォン1aの表示画像生成部104は、受信した依頼情報に応じて依頼画像95を生成し、図18の(b)に示すように表示面12aに表示させる。
ここで、依頼画像95の「はい」ボタンがタッチされたことを示す入力情報を入力されると、スマートフォン1aの処理指示部102は、スマートフォン1bの機器IDおよび選択した指示画像84の指示画像IDとともに、依頼情報を送信したスマートフォン1(スマートフォン1b)において、選択された指示画像84に対する指示制限を例外的に解除するための指示をエージェントサーバ2aに送信する。
ここで、エージェントサーバ2aのサーバ記憶部24に記憶されている指示画像情報テーブル241には、実施形態1および2で説明した各カラムに加え、「例外端末ID」というカラムが新たに追加されている。
エージェントサーバ2aの指示画像情報抽出部221は、上記指示、機器ID、および指示画像IDを受信すると、受信した指示画像IDを指示画像情報テーブル241から検出する。そして、指示画像IDと同レコードの「例外端末ID」のセルに受信した端末IDを登録する。そして、例外端末IDを含む指示画像情報を読み出し、スマートフォン1bに送信する。
受信情報特定部105は、例外端末IDとして、スマートフォン1bの端末IDが対応付けられた指示画像IDが示す指示画像84は、例外的に色を変更することなく表示面12に表示させる。
さらに、図19に示すように、ペアリングされているスマートフォン1のユーザが家族伝言板を運営するSNSにログインするために使用するユーザIDとパスワードを入力するための報知画像96(指示可能設定画像)であってもよい。ペアリングされているスマートフォン1のユーザのユーザIDとパスワードが入力された状態で、報知画像96の「OK」ボタンがタッチされたことを示す入力情報を入力されると、処理指示部102は、入力されたユーザIDおよびパスワード、並びに選択した指示画像84bの指示画像ID、指示対象機器IDを家族伝言板サーバ2bに送信する。
家族伝言板サーバ2bは、当該ユーザIDおよびパスワードが対応付けられた端末IDを特定し、特定した端末IDおよび受信したユーザID、指示画像ID、指示対象機器IDをエージェントサーバ2aに送信する。エージェントサーバ2aのペアリング情報抽出部222は、受信した端末ID、ユーザID、および指示対象機器IDを含むレコードをペアリング情報テーブル242から特定し、特定した旨を指示画像情報抽出部221に供給する。指示画像情報抽出部221は、受信した端末IDを、受信した指示画像IDと同レコードの「例外端末ID」のセルに登録する。以下の処理は図18を参照して説明した変形例と同様であるため、ここでの説明を省略する。
〔変形例3〕
実施形態1では、家庭内機器3に所定の処理を実行させるためのコマンドである指示情報は、エージェントサーバ2aにて管理されていた。しかしながら、当該指示情報は、画像のメタデータとして指示画像84のデータに格納されていてもよい。指示画像84が指示情報を含む場合、例えば、「おまかせ自動運転ON」の指示画像84は、図3の(d)に示す画像自体のデータと「おまかせ自動運転を開始する」という指示情報とを少なくとも含む。
また、指示画像84が指示情報を含む構成である場合、スマートフォン1は、指示画像IDではなく指示画像84そのものを家族伝言板サーバ2bに送信してもよい。これにより、エージェントサーバ2aは、スマートフォン1から送信された指示画像84に含まれる指示情報を家庭内機器3に送信することで、家庭内機器3に指示を実行させることができる。
〔変形例4〕
実施形態2では、タッチ操作された場合に報知画像を表示する指示画像84をグレースケールで表示していたが、タッチ操作された場合に、投稿するための画面を通常通り表示する指示画像84と、通常と異なり、報知画像を表示する指示画像84とを区別することができれば、実施形態2の例には限定されない。
例えば、実施形態1のように境界線71によって区別してもよい。具体的には、投稿するための画面を通常通り表示する指示画像84が表示されている領域と、通常と異なり、報知画像を表示する指示画像84が表示されている領域とを境界線71で区切ってもよい。
また、変形例1に示すように領域の色によって区別してもよい。具体的には、投稿するための画面を通常通り表示する指示画像84が表示されている領域と、通常と異なり、報知画像を表示する指示画像84が表示されている領域とをそれぞれ別の色で表示面12に表示させてもよい。または、投稿するための画面を通常通り表示する指示画像84と、通常と異なり、報知画像を表示する指示画像84とをそれぞれ別のタブに含まれる画像として表示してもよい。
〔変形例5〕
上述した各実施形態および各変形例では、指示選択画面において、指示画像84を表示していた。しかしながら、本発明は画像を表示する例に限定されるものではない。例えば、指示情報を示す文字列(指示情報)を指示選択画面に表示してもよい。この場合、スマートフォン1は文字列に対するタッチ操作を取得して、タッチ操作によって選択された文字列(選択指示情報)を、サーバ2を介して家庭内機器3に送信することにより、家庭内機器3に指示を実行させる。そして例えば、当該指示情報について、家庭内機器3が運転を開始した後、通信エラーが所定時間(例えば24時間)継続した場合に、運転を停止する(付加的処理を実行する)こととなる指示情報を示す文字列(特定指示情報)と、それ以外の指示情報が示す文字列とを、境界線71、領域の色の変更、タブの変更などによって区別して表示してもよい。また、ペアリング処理がされていないスマートフォン1において、タッチ操作されたときに報知画像を表示する指示情報(特定指示情報)の文字列をグレースケールで表示してもよい。
〔実施形態4〕
上記各実施形態では、1つのエージェントサーバ2aを用いる例を説明したが、エージェントサーバ2aの有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。
〔実施形態5〕
スマートフォン1、サーバ2(エージェントサーバ2a)、および家庭内機器3の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、スマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3を、図20に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図20は、スマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
補助記憶装置914には、コンピュータ910をスマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3として動作させるための各種プログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記各プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、スマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914がプログラム等の情報の記録に用いる記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
また、コンピュータ910の外部の記録媒体に記録されているプログラム、あるいは任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介してコンピュータ910に供給されたプログラムを用いてコンピュータ910を機能させる構成を採用してもよい。そして、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(スマートフォン1)は、所定の処理がそれぞれ対応付けられた複数の画像から選択画像を選択する操作を取得して、上記選択画像に応じた上記所定の処理の実行を被制御装置(家庭内機器3、空気清浄機3b)に指示する制御装置であって、上記選択画像を選択可能に上記画像を示す選択画面を表示画面(表示面12)に表示する表示手段(表示画像生成部104)を備え、上記表示手段は、ユーザによって上記選択画面において選択画像として選択された後、当該選択画像に対応付けられた上記所定の処理を上記被制御装置に指示するまでに、ユーザに提示するユーザインタフェースが他の画像と異なる画像、および、ユーザによって上記選択画面において選択画像として選択された後、当該選択画像が対応付けられた上記所定の処理を上記被制御装置が行う際、当該選択画像に対応付けられていない付加的処理を行う画像、の少なくとも一方である特定画像を、他の画像と区別して示すように上記選択画面を生成する。
上記の構成によれば、画像に対応付けられた所定の処理を上記被制御装置に指示するまでに、ユーザに提示するユーザインタフェースが他の画像と異なる画像、および、選択画像が対応付けられた所定の処理を被制御装置が行う際、当該指選択画像に対応付けられていない付加的処理を行う画像の少なくとも一方を、選択画面において他の画像と区別して示す。
これにより、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行される画像を、選択画面において他の画像と区別して示すことができるので、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、上記特定画像を識別する画像識別情報と、当該特定画像が上記他の画像と区別して示すべき画像であることを示す特定処理識別情報とを対応付けて取得する識別情報取得手段(受信情報特定部105)を備えてもよい。
上記の構成によれば、特定画像を識別する画像識別情報と、特定画像が他の画像と区別して示すべき画像であることを示す特定処理識別情報とを対応付けて取得するので、これらの情報を用いて、他の画像と区別して表示すべき特定画像を決定することができる。よって、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行される特定画像を、選択画面において他の画像と区別して示すことができる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様2において、上記特定処理識別情報は、画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な上記制御装置を示すものであり、自装置が、上記特定処理識別情報が示す上記制御装置に該当するか否かを判定する判定手段(受信情報特定部105)をさらに備え、上記表示手段は、上記判定手段が該当しないと判定した場合、上記画像を上記特定画像として上記他の画像と区別して表示してもよい。
上記の構成によれば、自装置が画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な制御装置であるか否かを判定し、該当しないと判定された場合、上記画像を特定画像として他の画像と区別して表示する。
これにより、特定画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示できない制御装置のユーザに対して、画像を操作しても所定の処理の実行を指示できないことを示すことができる。
例えば、特定画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示できない制御装置において、他の画像を通常通り表示し、特定画像をグレースケールで表示する。これにより、ユーザは、特定画像を操作しても所定の処理の実行を指示できないことを容易に認識することができる。
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様3において、上記被制御装置を識別する被制御装置識別情報と、当該被制御装置に対して上記画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な上記制御装置を識別する制御装置識別情報とを対応付けて記憶する管理装置(エージェントサーバ2a)に対して、ユーザの操作によって特定された上記被制御装置の上記被制御装置識別情報と、自装置の上記制御装置識別情報とを送信する識別情報送信手段を備え、上記判定手段は、上記識別情報送信手段が送信した上記被制御装置識別情報および上記制御装置識別情報の組み合わせが、上記管理装置において対応付けられて記憶されていることを示す判定結果を受信したとき、自装置が、上記特定処理識別情報が示す上記制御装置に該当すると判定してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが処理の実行を指示したい被制御装置の被制御装置識別情報と、ユーザが使用する制御装置の制御装置識別情報とが管理装置において対応付けられて記憶されていると判定されたとき、画像を区別せずに表示する。
これにより、当該制御装置を画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な制御装置であると判定することができる。
また例えば、すべての画像を区別せずに通常通り表示することで、画像に対応付けられた所定の処理の実行が可能であることをユーザに示すことができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様3または4において、上記表示手段は、上記選択画面において上記特定画像を選択する操作が取得されたとき、自装置を上記特定処理識別情報が示す上記制御装置に該当する上記制御装置とする処理を実行するための指示可能設定画像を表示してもよい。
上記の構成によれば、画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示できない制御装置において、特定画像に対する操作を取得した場合に、当該制御装置を特定処理識別情報が示す制御装置に該当する制御装置とする処理を実行するための指示可能設定画像を表示する。
これにより、画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示できない制御装置を、スムーズに所定の処理を実行できる制御装置とすることができる。
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様2から5のいずれかにおいて、上記特定処理識別情報は、画像に対応付けられた所定の処理が上記被制御装置の運転を開始する処理、または、上記被制御装置の運転のモードを変更する処理であることを示すものであってもよい。
上記の構成によれば、被制御装置の運転を開始する処理、または、上記被制御装置の運転のモードを変更する処理を示す画像を特定画像として、その他の画像と区別して表示する。
例えば、遠隔操作される被制御装置は、自装置と外部との通信が不可能な状態が所定の時間継続したとき、自動的に運転を停止する機能を備えていることが多い。これは、通信が不可能な状態が続いて、遠隔操作によって被制御装置を制御不可能となった場合の安全対策である。そこで、被制御装置は、画像に対応付けられた、運転を開始するという所定の処理、または運転のモードを変更する処理の他に、運転開始後の通信状態を監視して通信が不可能な状態となった場合に当該状態の時間を計測するとともに、通信が不可能な状態が所定時間続いたとき運転を停止するという付加的処理を行う。
以上より、本態様に係る制御装置は、付加的処理を行う画像を特定画像として他の画像と区別して表示することができる。よって、ユーザが特定画像を選択した場合に、通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
本発明の態様7に係る制御装置は、上記態様6において、上記表示手段は、上記特定画像と同時に、上記被制御装置が当該特定画像に対応付けられた上記所定の処理と共に行う上記付加的処理の内容を示す情報を、上記表示画面に表示してもよい。
上記の構成によれば、被制御装置の運転を開始する処理を示す特定画像とともに、付加的処理の内容を示す情報を表示する。
これにより、ユーザは被制御装置の運転を開始する処理を示す画像を選択したとき、被制御装置においてどのような付加的処理が実行されるのかを知ることができる。
本発明の態様8に係る制御装置は、上記態様1から7のいずれかにおいて、上記表示手段は、上記選択画面において上記特定画像を表示する領域と上記他の画像を表示する領域との境界に境界線を引くことで、上記特定画像と上記他の画像とを区別して示してもよい。
上記の構成によれば、特定画像を表示する領域と他の画像を表示する領域との境界に境界線を引く。これにより、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行される画像を、選択画面において他の画像と区別して示すことができるので、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
本発明の態様9に係る制御装置は、上記態様1から7のいずれかにおいて、上記表示手段は、上記選択画面において上記特定画像を表示する領域と上記他の画像を表示する領域とをそれぞれ別の色で表示することで、上記特定画像と上記他の画像とを区別して示してもよい。
上記の構成によれば、特定画像を表示する領域と他の画像を表示する領域とをそれぞれ別の色で表示する。これにより、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行される画像を、選択画面において他の画像と区別して示すことができるので、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
本発明の態様10に係る制御装置は、上記態様1から7のいずれかにおいて、上記特定画像と上記他の画像とをそれぞれ異なる上記選択画面において表示することで、上記特定画像と上記他の画像とを区別して示してもよい。
上記の構成によれば、特定画像と他の画像とをそれぞれ異なる選択画面において表示する。これにより、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行される画像を、他の画像と区別して示すことができるので、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
また、特定画像が表示されている選択画面を表示しているときは、他の画像が表示されないので、ユーザが特定画像と他の画像とを間違えて選択することを防ぐことができる。
本発明の態様11に係る制御装置は、上記態様1から10のいずれかにおいて、上記表示手段は、上記画像を選択する操作が取得されたとき、当該画像に対応付けられた上記所定の処理による指示を行うか否かをユーザに選択させるための確認画像を表示してもよい。
上記の構成によれば、上記画像を選択する操作が取得された場合、被制御装置に指示する前に、指示を行うか否かをユーザに選択させる確認画像を表示する。
これにより、ユーザは操作した画像に応じた指示を被制御装置に対して行うか否かを再確認した上で、被制御装置に指示を行うことができる。つまりユーザは、操作した画像が正しいものであるかを、指示する前に再確認することができる。よって、ユーザの画像(特に特定画像)に対する誤操作の可能性を低減することができる。
本発明の態様12に係る管理装置(エージェントサーバ2a)は、被制御装置を識別する被制御装置識別情報と、当該被制御装置に対して選択画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な制御装置を識別する制御装置識別情報とを対応付けて記憶する管理装置であって、上記制御装置から送信された上記被制御装置識別情報および上記制御装置識別情報の組み合わせが、自装置において対応付けられて記憶されているか否かを判定する識別情報判定手段(ペアリング情報抽出部222)を備え、上記識別情報判定手段は、記憶されていると判定したとき、当該判定の判定結果を上記制御装置に送信する。
上記の構成によれば、ユーザが処理の実行を指示したい被制御装置の被制御装置識別情報と、ユーザが使用する制御装置の制御装置識別情報とが管理装置において対応付けられて記憶されていると判定したとき、当該判定の判定結果を制御装置に送信する。
これにより、制御装置は指示対象の被制御装置の被制御装置識別情報と、自装置の制御装置識別情報とが管理装置において対応付けられていることを知ることができる。
ここで、指示対象の被制御装置の被制御装置識別情報と制御装置の制御装置識別情報とが管理装置にて対応付けられていることが、画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な制御装置の条件である場合、制御装置は、上述した判定結果を取得することで、自装置が画像に対応付けられた所定の処理の実行を指示可能な制御装置であると特定することができ、画像を区別せずに表示することができる。
本発明の態様13に係る制御システム(家族伝言板システム100)は、所定の処理がそれぞれ対応付けられた複数の画像から選択画像を選択する操作を取得して、上記選択画像に応じた上記所定の処理の実行を指示する制御装置(スマートフォン1)と、当該制御装置の指示に従って上記所定の処理を実行する被制御装置(家庭内機器3、空気清浄機3b)と、を含む制御システムであって、上記制御装置は、上記選択画像を選択可能に上記画像を示す選択画面を表示画面に表示する表示手段(表示画像生成部104)を備え、上記表示手段は、ユーザによって上記選択画面において選択画像として選択された後、当該選択画像に対応付けられた上記所定の処理を上記被制御装置に指示するまでに、ユーザに提示するユーザインタフェースが他の画像と異なる画像、および、ユーザによって上記選択画面において選択画像として選択された後、当該選択画像が対応付けられた上記所定の処理を上記被制御装置が行う際、当該選択画像に対応付けられていない付加的処理を行う画像、の少なくとも一方である特定画像を、他の画像と区別して示すように上記選択画面を生成する。
この制御システムによれば、態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様14に係る制御装置の制御方法は、所定の処理がそれぞれ対応付けられた複数の画像から選択画像を選択する操作を取得して、上記選択画像に応じた上記所定の処理の実行を被制御装置に指示する制御装置の制御方法であって、上記選択画像を選択可能に上記画像を示す選択画面を表示画面に表示する表示ステップを含み(S4)、上記表示ステップでは、ユーザによって上記選択画面において選択画像として選択された後、当該選択画像に対応付けられた上記所定の処理を上記被制御装置に指示するまでに、ユーザに提示するユーザインタフェースが他の画像と異なる画像、および、ユーザによって上記選択画面において選択画像として選択された後、当該選択画像が対応付けられた上記所定の処理を上記被制御装置が行う際、当該選択画像に対応付けられていない付加的処理を行う画像、の少なくとも一方である特定画像を、他の画像と区別して示すように上記選択画面を生成する。
この制御方法によれば、態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様15に係る制御装置は、所定の処理をそれぞれ示す複数の指示情報から選択指示情報を選択する操作を取得して、上記選択指示情報に応じた上記所定の処理の実行を被制御装置に指示する制御装置であって、上記選択指示情報を選択可能に上記指示情報を示す選択画面を表示画面に表示する表示手段を備え、上記表示手段は、ユーザによって上記選択画面において選択指示情報として選択された後、当該選択指示情報が示す上記所定の処理を上記被制御装置に指示するまでに、ユーザに提示するユーザインタフェースが他の指示情報と異なる指示情報、および、ユーザによって上記選択画面において選択指示情報として選択された後、当該選択指示情報が示す上記所定の処理を上記被制御装置が行う際、当該選択指示情報に含まれない付加的処理を行う指示情報、の少なくとも一方である特定指示情報を、他の指示情報と区別して示すように上記選択画面を生成する。
上記の構成によれば、選択指示情報が示す所定の処理を上記被制御装置に指示するまでに、ユーザに提示するユーザインタフェースが他の指示情報と異なる指示情報、および、選択指示情報が示す所定の処理を被制御装置が行う際、当該指示情報に含まれない付加的処理を行う指示情報の少なくとも一方を、選択画面において他の指示情報と区別して示す。
これにより、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行される指示情報を、選択画面において他の指示情報と区別して示すことができるので、ユーザの操作に対して通常と異なる処理が実行されることをユーザに事前に示すことができる。
本発明の各態様に係る制御装置、管理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記の制御装置、管理装置が備える各手段として動作させることにより上記の制御装置、管理装置をコンピュータにて実現させる制御装置、管理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。