JP2016043104A - 花の空間装飾具 - Google Patents

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桑井由子
Yuko Kuwai
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Abstract

【課題】造花や生花の花器を用いることなく、直接個体バランサーに多数本を挿し込み天井より懸吊したり、ルームエアコンなどの送風により風を当てて回転させる風力回転式の花器でなく、空中花自身が微風によりゆらぎ、回転し花モビールとしてのバランス観賞を可能とする。
【解決手段】多孔性脂樹の個体バランサー1bに懸吊フックを有するボールチェーンなどを懸吊紐として中心部に貫通させて造花又は生花の花茎7a、7bを多数本挿し込み基本ユニットとした花の空間装飾具とする。
【選択図】図2

Description

本発明は室内空間や造形空間に懸吊させる花の空間装飾具に関するものである。
従来下記のような背景技術があった。
(1) 造花を浅底の容器全体に多数具備した穴に挿着し、容器に蓋を重置固着して天井に吊着する花の装飾品。
(2) ルームエアコンなどの送風によって風を当てることにより、回転する風力回転式の天井に吊着する花器。
特許公開2001−121898 登録実用新案 第3098993号
次のような課題を解決することを課題とする。
1. 造花や生花の花器を用いることなく、直接個体バランサー1に多数本を挿し込み天井より懸吊する。
2. ルームエアコンなどの送風により風を当てて回転させる風力回転式の花器でなく、空中花9自身が微風によりゆらぎ、回転し花モビールとしてのバランス観賞を可能とする。
本発明は下記を解決する手段である。
(1) 柔らかい花茎が挿せるフェノール系樹脂や、硬い花茎が挿せるウレタン系樹脂からなる多孔性脂樹の個体バランサー1の中心部に懸吊紐6を貫通させて、立体的放射状に造花又は生花の花茎7を多数本挿し込んで基本ユニット8とする。
(2) 多孔性脂樹で厚い円盤又は球体からなる5〜20cmの個体の上部と下部に係止リング2と椀型ワッシャー3を挟み合わせて、先端に懸吊フック4を有し、捩れ防止の回動機能を有するボールチェーン5、釣り糸、化粧鎖、ワイヤー、木綿紐、リボン、化粧鎖、極細ワイヤーなどの線条体で懸吊する。
(3) 上記の基本ユニット8の多数個を10〜20cmの間隔をおいて懸吊紐6で垂直に連結させた空中花9とする。
(4) バランサー1に差込む造花又は生花の花茎7の深浅の度合により、各空中花9の相互間の微妙な水平バランス調節や、組立作業が素早く容易とする。
(5) 立体的放射状に差し込まれた長い花茎の先端部が本装飾具の最大径とな他の短い花茎で長茎の間隔を補充して基本ユニット8全体がボリューム感のある空中花9を形成する。
(6)基本ユニット8を多段連結させて多数個にして空中花9とし吸盤で天井燈に吸着させたり、直接天井板にネジ等で懸吊させてもよい。
以上のような特徴と構造であるから下記のような効果を生む。
(1) 室内空間やアトリウム空間を多様な空中花9で豪華に飾り、花や緑葉の美しい空間装飾の演出効果が発揮され、四季折々の多彩な季節感を、様々な仰角度で鑑賞満喫する事が出来る。
(2) 室内微風による空中化9の回転や花モビールの揺らぎによる、不均衡のバランスと面白さにより、花を愛でる楽しさと癒しを提供することができる。
多数本の花茎を挿し込む前の球体状の個体バランサー1の拡大構成図 厚い円盤状の個体バランサー1に多数本の花茎を挿し込んだ基本ユニット8の構成図 中心部に椀型ワッシャー3とボールチェーン5の先端に懸吊フック4を設けた個体バランサー1の上部拡大構成図 天井面11の天井灯に懸吊フック4で懸吊された空中花9の基本ユニット8の構図 天井面11に吸盤と懸吊フック4で垂直連結に懸吊された3段組の空中花9の構図 棒体又はパイプ体10を水平に吊下げて多数の空中花9を懸吊させ相互の重量バランスを保持する花モビールの構図 格子状に組み合わせた棒体又はパイプ体10を藤棚状に天井面11に対して水平に吊下げ、その下に多数の空中花9を個々に懸吊させ相互の重量バランスを保持する花モビールの構図 立体的造形空間12の随所に多数の空中花9を懸吊させた空間装飾の構図
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(1) 多孔性樹脂からなる厚い円盤状又は球状の個体バランサー1の材質は、柔らかく保水力があり花茎が容易に挿せるフェノール系樹脂や、硬い花茎が挿せるウレタン系樹脂などは造花又は生花の花茎7の保水性や花茎に応じて選択する。
(2) 懸吊紐6には任意部位にて回転するボールチェーン5が最適であるが、大規模な空間装飾では捩れ防止の回動機構を有する丈夫な化粧鎖を採用することも可能である。
また、小規模なセットでは半透明の釣り糸を用いることにより懸吊紐6の浮遊的視覚効果が高まる。
実施例について図面を参照して説明する。
「図1」のごとく、多孔性樹脂からなる3〜15cmの厚みを有する円盤又は直径が5〜100cmの球体からなる個体バランサー1からなり、上部と下部の両方に係止リング2と椀型ワッシャー3とを備え、個体バランサー1の内部を貫通する懸吊紐6で結合する。
「図2」のごとく、立体的放射状に造花又は生花の花茎7を多数本挿し込む。
「図3」のごとく、個体バランサー1の上部には先端の懸吊フック4を有する椀型ワッシャー3と懸吊リング2を設けた懸吊紐6を装着する。なお、懸吊紐6はボールチェーン5や釣り糸又は捩れ防止の回動機構を有する化粧鎖又は極細ワイヤーでもよい。
「図4」のごとく、天井面11の天井灯に吸盤と懸吊フック4で懸吊して基本ユニット8を花茎豊富な空中花9に大きく増花させる。
「図5」のごとく、円盤又は球体の個体バランサー1が10〜20cmの間隔で直列に配置され、天井面11の天井灯に吸盤と懸吊フック4で垂直連結に懸吊された3段組以上の空中花9とする。この様に基本ユニット8の様々なバリエーションは、室内用の1段組みからアトリウムなどの多段組みへ懸吊展開を可能とする。
「図6」のごとく、棒体又はパイプ体10を水平に吊下げて多数の空中花9を懸吊させ相互の重量バランスを保持する花モビールとすることも可能である。
「図7」のごとく、棒体又はパイプ体10を格子状に組み合わせて天井面11に対して藤棚状に水平に吊下げて、多数の空中花9の相互に重量バランスを保つ花モビールの花棚を形成させる。
「図8」のごとく、の空中花9を卓上の空間域に多数個を懸吊したり、またダイナミックな立体空間造形物12を建設して直径が100cm程度の球体の個体バランサー1を多段連結した、多数個の空中花9を懸吊させる事も本構造で可能である。
従来、花器に差し入れテーブルに置いたり、壁面に壁掛けとしての装飾演出をしていた造花や生花の装飾市場を、室内天井部に懸吊する観賞習慣により新しい需要を拡大させる。
1 個体バランサー
2 係止リング
3 椀型ワッシャー
4 懸吊フック
5 ボールチェーン
6 懸吊紐
7 造花又は生花の花茎
8 基本ユニット
9 空中花
10棒体又はパイプ体
11天井面
12立体的造形空間

Claims (4)

  1. 多孔性樹脂で3〜15cmの厚みを有する円盤又は直径が5〜100cmの球体からなる個体バランサーからなり、個体バランサーは上部と下部の両方に係止リングと椀型ワッシャーを備え、個体バランサーの内部を貫通する懸吊紐6で結合させ、造花又は生花の花茎を多数本差し込んで空中花としたことを特徴とする花の空間装飾具。
  2. 多数の個体バランサーが係止リングの間を懸吊フックで連結されていることを特徴とする請求項1記載の花の空間装飾具。
  3. 懸吊紐がボールチェーン、釣り糸、化粧鎖、ワイヤー、木綿紐、リボンなどの線条体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の花の空間装飾具。
  4. 個体バランサーが10〜20cmの間隔で垂直連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の花の空間装飾具。
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