JP2016042579A - 発光ダイオードパッケージ及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】本発明は、発光ダイオードパッケージ及びその製造方法に関する。【解決手段】本発明の一実施形態による発光ダイオードパッケージは、ハウジングと、ハウジングに配置される少なくとも一つの発光ダイオードチップと、少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて緑色光を放出する第1蛍光体と、少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて赤色光を放出する第2蛍光体と、を含み、発光ダイオードチップ、第1蛍光体及び第2蛍光体から放出される光の合成により白色光が形成され、第2蛍光体は、A2MF6:Mn4+の化学式を有する蛍光体であり、Aは、Li、Na、K、Rb、Ce及びNH4のいずれか一つであり、Mは、Si、Ti、Nb及びTaのいずれか一つであり、第2蛍光体のMn4+は、Mに対して、0.02〜0.035倍のモル数範囲を有するかもしれない。【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオードパッケージ及びその製造方法に関する。より詳細には、本発明は、蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ及びその製造方法に関する。
発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)パッケージとは、半導体のp‐n接合構造を有する化合物半導体であって、少数キャリア(電子又は正孔)の再結合により所定の光を発散する素子を称する。発光ダイオードパッケージは、消費電力が少なく、寿命が長く、小型化が可能である。
発光ダイオードパッケージは、波長変換手段である蛍光体を使用して白色光を具現するかもしれない。すなわち、蛍光体を発光ダイオードチップ上に配置して、発光ダイオードチップの1次光の一部と蛍光体によって波長変換された2次光の混色により白色光を具現するかもしれない。このような構造の白色発光ダイオードパッケージは、安価で、原理的及び構造的に単純であることから広く用いられている。
詳述すると、青色発光ダイオードチップ上に、青色光の一部を励起光として吸収し、黄緑色又は黄色を発光する蛍光体を塗布して白色光を得てもよい。特許文献1を参照すると、青色に発光する発光ダイオードチップ上にその光の一部を励起源として、黄緑色又は黄色に発光する蛍光体を取り付けて、発光ダイオードの青色発光と蛍光体の黄緑色又は黄色発光により白色に発光する発光ダイオードを開示している。
しかし、このような方式を用いる白色発光ダイオードパッケージは、黄色蛍光体の発光を活用することから、放出される光の緑色及び赤色領域のスペクトル欠乏によって演色性が低い。特に、白色発光ダイオードパッケージをバックライトユニット(backlight unit)として使用したとき、色フィルターを透過した光の色純度が低いことから、自然色に近い色を具現することが難しい。
係る問題点を解決するために、青色発光ダイオードチップと、青色光を励起光として、緑色及び赤色を発光する蛍光体を使用して発光ダイオードを製造する。すなわち、青色光と青色光によって励起、発光される緑色光及び赤色光の混色により、高い演色性を有する白色光を具現するかもしれない。係る白色発光ダイオードをバックライトユニットとして使用する場合、カラーフィルターと白色発光ダイオードの適合性が非常に高いことから、より自然色に近い映像を具現するかもしれない。しかし、蛍光体の励起により放出される光は、発光ダイオードチップに比べて、広い半値幅(full width at half maximum:FWHM)を有する。さらに、特許文献2を参照すると、窒化物蛍光体とその製造方法及び発光装置が開示されている。窒化物蛍光体を含む発光装置の発光スペクトルについて検討すると、赤色領域で広い半値幅を有することが分かる。広い半値幅を有する光は、色再現性に劣るため、ディスプレイにおいて所望の色座標を具現することが難しい。
したがって、より高い色再現性を有する白色光を具現するためには、より狭い半値幅を有する蛍光体の使用が必要である。このために、狭い半値幅を有する赤色光を放出する蛍光体としてフッ化物系蛍光体が使用される。しかし、フッ化物系蛍光体は水分に弱いだけでなく、熱安定性にも劣るため、信頼性が問題となる。蛍光体を含む発光ダイオードパッケージが様々な製品に適用されるためには、高い信頼性が保証されなければならない。発光ダイオードパッケージの信頼性が、結局、発光ダイオードパッケージが適用された製品の信頼性を左右するためである。したがって、狭い半値幅を有し、且つ高い信頼性を有する蛍光体を含む発光ダイオードパッケージの開発が求められる。
韓国公開特許第10−2004−0032456号公報 韓国登録特許第10−0961324号公報
本発明が解決しようとする課題の一つは、信頼性が向上した発光ダイオードパッケージ及びその製造方法を提供することである。
本発明が解決しようとする他の課題の一つは、水分及び熱に安定した蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ及びその製造方法を提供することである。
本発明の一実施形態による発光ダイオードパッケージは、ハウジングと、前記ハウジングに配置される少なくとも一つの発光ダイオードチップと、前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて緑色光を放出する第1蛍光体と、前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて赤色光を放出する第2蛍光体と、を含み、前記発光ダイオードチップ、前記第1蛍光体及び第2蛍光体から放出される光の合成により白色光が形成され、前記第2蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であり、前記Aは、Li、Na、K、Rb、Ce及びNHのいずれか一つであり、前記Mは、Si、Ti、Nb及びTaのいずれか一つであり、前記第2蛍光体のMn4+は、Mに対して、0.02〜0.035倍のモル数範囲を有する。
さらに、前記モル数の範囲内において、前記白色光は、CIE色度図上の領域内にある点を形成するx色座標及びy色座標を有し、前記x色座標は0.25〜0.32であり、前記y色座標は0.22〜0.32であってもよい。
一方、前記モル数の範囲内において、前記白色光の光束の変化率は5%以内であってもよい。
また、前記赤色光に対する前記緑色光のピーク波長の大きさは20〜35%であってもよい。
前記第1蛍光体は、BAM系蛍光体及び量子ドット蛍光体のうち少なくとも一つであってもよい。
さらに、前記第1蛍光体の緑色光のピーク波長は520〜570nmの範囲内にあり、前記第2蛍光体の赤色光のピーク波長は610〜650のnm範囲内にあってもよい。
前記少なくとも一つの発光ダイオードチップは、青色発光ダイオードチップ及び紫外線発光ダイオードチップのうち少なくとも一つを含むかもしれない。
前記白色光は、85%以上の全米テレビジョン方式委員会(NTSC:national television system committee)の彩度を有するかもしれない。
前記第2蛍光体が放出する赤色光は、15nm以下の半値幅(FWHM)を有するかもしれない。
一方、本発明の一実施形態による発光ダイオードパッケージは、ハウジングと、前記ハウジングに配置される少なくとも一つの発光ダイオードチップと、前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて緑色光を放出する第1蛍光体と、前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて赤色光を放出する第2蛍光体及び第3蛍光体と、を含み、前記第2蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であり、前記Aは、Li、Na、K、Ba、Rb、Cs、Mg、Ca、Se及びZnのいずれか一つであり、Mは、Ti、Si、Zr、Sn及びGeのいずれか一つであり、前記第3蛍光体は、窒化物系蛍光体であり、前記第2蛍光体及び前記第3蛍光体それぞれの赤色光は、互いに異なるピーク波長を有し、第3蛍光体は、前記第2蛍光体に対して、0.1〜10wt%の質量範囲を有するかもしれない。
また、前記第1蛍光体の緑色光のピーク波長は500〜570nmの範囲内にあり、前記第2蛍光体の赤色光のピーク波長は610〜650nmの範囲内にあり、前記第3蛍光体の赤色光のピーク波長は600〜670nmの範囲内にあってもよい。
さらに、前記第3蛍光体は、MSiN、MSiON及びMSiの化学式で示す蛍光体のうち少なくとも一つを含み、前記Mは、Ca、Sr、Ba、Zn、Mg及びEuのいずれか一つであってもよい。
一方、前記第2蛍光体は、前記第3蛍光体より小さい半値幅(FWHM)を有するかもしれない。
本発明の一実施形態において、前記第1蛍光体は、BAM(Ba‐Al‐Mg)系蛍光体、量子ドット(quantum dot)蛍光体、シリケート(Silicate)系蛍光体、ベータ‐サイアロン(beta‐SiAlON)系蛍光体、ガーネット(Garnet)系蛍光体、LSN系蛍光体のうち少なくとも一つであってもよい。
また、前記少なくとも一つの発光ダイオードチップは、青色発光ダイオードチップ及び紫外線発光ダイオードチップのうち少なくとも一つを含むかもしれない。
さらに、前記少なくとも一つの発光ダイオードチップ、前記第1蛍光体、前記第2蛍光体及び前記第3蛍光体から放出される光の合成により白色光が形成され、前記白色光は、85%以上の全米テレビジョン方式委員会(NTSC)の彩度を有するかもしれない。
前記質量の範囲内において、前記白色光は、CIE色度図上の領域内にある点を形成するx色座標及びy色座標を有し、前記x色座標は0.25〜0.35であり、前記y色座標は0.22〜0.32であってもよい。
この際、前記ハウジングの高さが0.6Tであるとき、40〜60μmの大きさを有するメッシュによりふるい分け(Sieving)された大きさの前記第1〜第3蛍光体を有することができ、前記ハウジングの高さが0.4Tであるとき、15〜40μmの大きさを有するメッシュによりふるい分け(Sieving)された大きさの前記第1〜第3蛍光体を有するかもしれない。
本発明の例示的な実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、狭い半値幅を有する光を放出する蛍光体を含むことから、発光ダイオードパッケージの色再現性を向上するかもしれない。さらに、前記蛍光体の高温及び/又は高湿環境で発光特性などが低下する劣化現象を防止して、蛍光体の信頼性を向上することができ、これにより、発光ダイオードパッケージの全体的な信頼性を向上するかもしれない。
本発明によれば、発光ダイオードパッケージが含む蛍光体の信頼性が向上することから、発光ダイオードパッケージの信頼性を向上するかもしれない。したがって、前記発光ダイオードパッケージが放出する光の維持率を長時間維持することができ、CIE色座標の変化を最小化するかもしれない。
また、本発明に係る発光ダイオードパッケージが含む蛍光体は、狭い半値幅を有する緑色光及び/又は赤色光を放出してもよいことから、発光ダイオードパッケージの色再現性を向上するかもしれない。
本発明の第1実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第2実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第3実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第4実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第5実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第6実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第7実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第8実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第9実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の第10実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージの製造方法を図示したフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージを製造する際に、蛍光体をドッティングする工程を図示した略図である。
以下、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
まず、各図面の構成要素に参照符号を付けるにあたり、同一の構成要素については仮に他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、関連の公知の構成又は機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にしうると判断した場合は、その詳細な説明は省略する。また、以下、本発明の例示的な実施形態を説明するが、本発明の技術的思想はこれに限定又は制限されず、当業者により変形されて多様に実施されることができることは言うまでもない。
図1は本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図1を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、モールディング部104と、を含む。
ハウジング101上に、発光ダイオードチップ102と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、モールディング部104とを配置してもよい。発光ダイオードチップ102は、ハウジング101の底面に配置してもよい。ハウジング101には、発光ダイオードチップ102に電力を入力するためのリード端子(図示せず)を設置してもよい。モールディング部104は、第1蛍光体及び第2蛍光体105、106を含み、発光ダイオードチップ102を覆うかもしれない。
ハウジング101は、一般的なプラスチック(ポリマー)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、液晶性ポリマー(LCP)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)又は熱可塑性エラストマーなどで形成するか、金属又はセラミックで形成してもよい。発光ダイオードチップ102が紫外線発光ダイオードチップである場合、ハウジング101はセラミックで形成してもよい。ハウジング101がセラミックである場合、紫外線発光ダイオードチップから放出された紫外線光によってセラミックを含むハウジング101が変色又は変質される恐れがなく、発光ダイオードパッケージの信頼性を維持するかもしれない。ハウジング101が金属である場合、ハウジング101は二つ以上の金属フレームを含むことができ、金属フレームは互いに絶縁してもよい。金属を含むハウジング101により、発光ダイオードパッケージの放熱能力を向上させるかもしれない。ハウジング101を形成できる物質について前記に言及しているが、ハウジング101はこれに制限されず、様々な物質で形成してもよい。
ハウジング101は、発光ダイオードチップ102から放出される光の反射のために、斜めの内壁を含むかもしれない。
モールディング部104は、シリコーン、エポキシ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)及びポリスチレン(PS)のうち少なくとも一つを含む物質で形成してもよい。モールディング部104は、必要に応じて、所定の硬度を有する物質で形成することができ、上述の物質に制限されるものではない。
モールディング部104は、上述の物質と第1及び第2蛍光体105、106の混合物を用いた射出成形法により形成してもよい。さらに、モールディング部104は、分離した鋳型を用いて加圧又は熱処理することで製造してもよい。モールディング部104は、凸レンズ形状、平板形状(図示せず)及び表面に所定の凹凸を有する形状などの様々な形状に形成してもよい。本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージについては、凸レンズ形状を有するモールディング部104を開示しているが、モールディング部104の形状はこれに限定されない。
発光ダイオードチップ102は、紫外線発光ダイオードチップ又は青色発光ダイオードチップであってもよい。発光ダイオードチップ102が青色発光ダイオードチップである場合、放出する光のピーク波長は410〜490nmの範囲内にあってもよい。発光ダイオードチップ102が放出する青色光のピーク波長の半値幅(full width at half maximum:FWHM)は40nm以下であってもよい。本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージについては、一つの発光ダイオードチップ102が配置された形態を開示しているが、配置される発光ダイオードチップ102の個数及び配置形態はこれに制限されない。
第1蛍光体105は、発光ダイオードチップ102に励起されて緑色光を放出してもよい。第2蛍光体106は、発光ダイオードチップ102に励起されて赤色光を放出してもよい。
第1蛍光体105が放出する緑色光のピーク波長は520〜570nmの範囲内にあってもよい。第1蛍光体105は、35nm以下の半値幅を有する緑色光を放出してもよい。第1蛍光体105は、BAM(Ba‐Al‐Mg)系蛍光体、量子ドット(quantum dot)蛍光体及びフッ化物系蛍光体から選択される少なくとも一つの蛍光体を含むかもしれない。フッ化物系蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であってもよい。前記化学式において、Aは、Li、Na、K、Rb、Ce及びNHのいずれか一つであってもよく、Mは、Si、Ti、Nb及びTaのいずれか一つであってもよい。さらに、フッ化物系蛍光体は、A:Mn4+ の化学式を有する蛍光体であってもよい。ここで、0<x≦2.5及び0<z≦7.0であってもよく、より詳細には、1.8≦x≦2.3及び5.8≦z≦6.9であってもよい。さらに、本発明の一実施形態において、qは、yに対して、0.02〜0.035倍の大きさを有するかもしれない。
第1蛍光体105の種類について述べたが、本発明の一実施形態に係る第1蛍光体105の種類はこれにより制限されるものではない。
緑色光の半値幅が狭いほど、高い色純度を有する緑色光を具現してもよい。半値幅が35nm以上である場合には、発光する光の色純度が低いため、カラーテレビの放送方式として採用されている全米テレビジョン方式委員会(NTSC:National Television System Committee)方式の規格で定められている全体の色再現範囲の85%以上を再現することが難しい。したがって、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージが放出する白色光がNTSCの彩度の85%以上を具現するために、第1蛍光体は、35nm以下の半値幅を有する緑色光を放出する。
第2蛍光体106は、発光ダイオードチップ102により励起されて赤色光を放出してもよい。第2蛍光体106が放出する赤色光のピーク波長は610〜650nmの範囲内にあってもよい。第2蛍光体106は、量子ドット(quantum dot)蛍光体、硫化物系蛍光体及びフッ化物系蛍光体から選択される少なくとも一つの蛍光体を含むかもしれない。フッ化物系蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であってもよい。前記化学式において、Aは、Li、Na、K、Rb、Ce及びNHのいずれか一つであってもよく、Mは、Si、Nb、Ti及び Taのいずれか一つであってもよい。さらに、フッ化物系蛍光体は、A:Mn4+ の化学式を有する蛍光体であってもよい。ここで、0<x≦2.5及び0<z≦7.0であってもよく、より詳細には、1.8≦x≦2.3及び5.8≦z≦6.9であってもよい。さらに、本発明の一実施形態において、qは、yに対して、0.02〜0.035倍の大きさを有するかもしれない。
第2蛍光体106は、狭い半値幅を有する赤色光を放出してもよい。具体的に、第2蛍光体106が、量子ドット蛍光体である場合には30〜40nmの半値幅を、硫化物系蛍光体である場合には65nm以下の半値幅を、フッ化物系蛍光体である場合には20nm以下の半値幅を有する赤色光を放出してもよい。すなわち、第2蛍光体106がフッ化物系蛍光体である場合に、最も狭い半値幅を有する赤色光を放出してもよい。
以下、第1蛍光体及び/又は第2蛍光体105、106がフッ化物系蛍光体である場合についてより詳細に説明する。
フッ化物系蛍光体は、上述のとおり、マンガン(Mn)を活性イオンとして含むかもしれない。フッ化物系蛍光体において、マンガンのモル数が増加するほど、蛍光体が放出する光の光量が増加するかもしれない。しかし、マンガンのモル数が増加するに伴い、マンガンが酸化されて酸化マンガンを形成するため、蛍光体の信頼性が低下し、結果、発光ダイオードパッケージの全体的な信頼性が低下しうる。
したがって、AMF:Mn4+の化学式において、Mn4+は、Mに対して、0.02〜0.035倍のモル数の範囲内にあるかもしれない。Mn4+がMに対して、0.02倍未満のモル数を有する場合には、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージが十分な光量を放出することが難しい。Mn4+がMに対して、0.035倍を超えるモル数を有する場合には、フッ化物系蛍光体の信頼性を確保することが難しいため、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージの信頼性も問題となりうる。
さらに、フッ化物系蛍光体のMn4+が上述のモル数の範囲内にある場合、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、光量の変化を最小化するかもしれない。すなわち、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、モル数の範囲内のMn4+を有する場合、放出する白色光の光量の変化は5%以内であってもよい。
さらに、白色光のCIE色度図上の一点を形成するx、y色座標もまた最小限の変化を示すかもしれない。具体的に、x色座標は0.25〜0.32であってもよく、y色座標は0.22〜0.32であってもよい。より具体的に、x色座標は0.258〜0.265であってもよく、y色座標は0.225〜0.238であってもよい。
さらに、モル数の範囲内において、本発明の一実施形態に係る白色光の発光強度の変化率も最小限であってもよい。具体的に、白色光の発光強度の変化率は5%以内であってもよい。
以下、実験例により、フッ化物系蛍光体を含む本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージについて説明する。
[実験例1]
第1フッ化物系蛍光体、第2フッ化物系蛍光体、第3フッ化物系蛍光体を準備する。ここで、第1フッ化物系蛍光体は、K2.230Si0.9686.870:Mn4+ 0.032の化学式で表される。第1フッ化物系蛍光体のMn4+のモル数は、Siに対して約0.033倍である。第2フッ化物系蛍光体のMn4+のモル数は、Siに対して約0.025倍である。第3フッ化物系蛍光体のMn4+のモル数は、Siに対して約0.020倍である。ここで、Siのモル数とMnモル数の和は1を維持するかもしれない。
フッ化物系蛍光体をそれぞれ含む発光ダイオードパッケージの白色光の光束の変化、光度の変化及び色座標の変化などを測定した。本実験例において、フッ化物系蛍光体は赤色蛍光体として使用し、緑蛍光体としてはBAM系蛍光体及び量子ドット蛍光体のいずれか一つを使用し、BAM系蛍光体としてはBaMgAl1017:Euを、量子ドット蛍光体としてはCdSeを使用した。さらに、発光ダイオードチップが放出する励起光は、450nm〜460nmの波長範囲を使用した。
光束(luminous flux)を測定した結果、第1フッ化物系蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ(以下、第1パッケージ)の白色光は74.5lm、第2フッ化物系蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ(以下、第2パッケージ)の白色光は73.2lm、第3フッ化物系蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ(以下、第3パッケージ)の白色光は72.7lmの光束を示した。すなわち、光束はMn4+の変化に応じて、約2.5%の変化を示すことが分かる。
光度(luminous intensity)を測定した結果、第1パッケージの白色光は23223mcd、第2パッケージの白色光は22640mcd、第3パッケージの白色光は22491mcdの光度を示した。すなわち、光度は、Mn4+の変化に応じて、約3.2%の変化を示すことが分かる。
色座標(CIE)の変化を測定した結果、第1パッケージの白色光のx座標は0.264、y座標は0.236を示し、第2パッケージの白色光のx座標は0.264、y座標は0.235を示し、第3パッケージの白色光のx座標は0.264、y座標は0.232を示した。すなわち、色座標は、Mn4+の変化に対して微細な変化を示すことが分かる。
さらに、白色光が含む赤色光のピーク波長の強度(PL intensity)を1として比較測定すると、第1パッケージの緑色光の強度は0.34であり、第2パッケージの緑色光の強度は0.27であり、第3パッケージの緑色光の強度は0.22であった。
一方、パッケージそれぞれに対して、光度の1000時間の信頼性テストを行った。パッケージの温度は85℃であり、電流は120mAであった。
最初の光度と比較して、1000時間後の光度は、第1パッケージは9.5%、第2パッケージは9.6%、第3パッケージは8.8%減少した。さらに、最初のCIE座標に対して、第1パッケージのx座標は−0.013、y座標は−0.007の変化を示し、第2パッケージのx座標は−0.014、y座標は−0.006の変化を示し、第3パッケージのx座標は−0.014、y座標は−0.007の変化を示した。
すなわち、本実験例による発光ダイオードパッケージは、全て10%以内の光度の減少を示すとともに、微細な色座標の変化を示した。発光ダイオードパッケージが10%以上の光度の減少を示し、色座標の変化が大きい場合には、発光ダイオードパッケージは、使用目的に合わせて使用することが難しい。したがって、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは長時間使用しても高い信頼性を確保するかもしれない。
さらに、パッケージの温度は60℃、相対湿度は90%、電流は120mAの状態で、光度に対する1000時間の信頼性テストを行った。
この場合に、最初の光度に対して、第1パッケージは4.2%、第2パッケージは2.6%、第3パッケージは3.3%の光度の減少を示した。さらに、最初のCIE座標に対して、第1パッケージのx座標は−0.006、y座標は−0.006の変化を示し、第2パッケージのx座標は−0.007、y座標は−0.004の変化を示し、第3パッケージのx座標は−0.008、y座標は−0.005の変化を示した。すなわち、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは高湿環境に長時間露出した場合に、5%以下の光度の減少を示すとともに、微細な色座標の変化を示すため、高い信頼性を確保するかもしれない。
[実験例2]
第4フッ化物系蛍光体、第5フッ化物系蛍光体、第6フッ化物系蛍光体を準備する。ここで、第4フッ化物系蛍光体は、K2.130Si0.9706.790:Mn4+ 0.030の化学式で表される。第4フッ化物系蛍光体のMn4+のモル数は、Siに対して約0.031倍である。第5フッ化物系蛍光体のMn4+のモル数は、Siに対して約0.025倍である。第6フッ化物系蛍光体のMn4+のモル数は、Siに対して約0.020倍である。ここで、Siのモル数とMnモル数の和は1を維持するかもしれない。
フッ化物系蛍光体をそれぞれ含む発光ダイオードパッケージの白色光の光束の変化、光度の変化及び色座標の変化などを測定した。本実験例において、フッ化物系蛍光体は赤色蛍光体として使用し、緑蛍光体としてはBAM系蛍光体及び量子ドット蛍光体のいずれか一つを使用し、BAM系蛍光体としてはBaMgAl1017:Euを、量子ドット蛍光体としてはCdSeを使用した。さらに、発光ダイオードチップが放出する励起光は450nm〜460nmの波長範囲を使用した。
光束(luminous flux)を測定した結果、第4フッ化物系蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ(以下、第4パッケージ)の白色光は74.4lm、第5フッ化物系蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ(以下、第5パッケージ)の白色光は73.2lm、第6フッ化物系蛍光体を含む発光ダイオードパッケージ(以下、第6パッケージ)の白色光は72.8lmの光束を示した。すなわち、光束は、Mn4+の変化に応じて、約2.5%の変化を示すことが分かる。
光度(luminous intensity)を測定した結果、第4パッケージの白色光は23540mcd、第5パッケージの白色光は22719mcd、第6パッケージの白色光は23360mcdの光度を示した。すなわち、光度は、Mn4+の変化に応じて、約3.5%の変化を示すことが分かる。
色座標(CIE)の変化を測定した結果、第4パッケージの白色光のx座標は0.264、y座標は0.237を示し、第5パッケージの白色光のx座標は0.264、y座標は0.235を示し、第6パッケージの白色光のx座標は0.264、y座標は0.234を示した。すなわち、色座標は、Mn4+の変化に関係なく、ほぼ一定の座標を示すことが分かる。
さらに、白色光が含む赤色光のピーク波長の強度(PL intensity)を1として比較すると、第4パッケージの緑色光の強度は0.32であり、第5パッケージの緑色光の強度は0.27であり、第6パッケージの緑色光の強度は0.22であった。
一方、パッケージそれぞれに対して、光度の1000時間の信頼性テストを行った。パッケージの温度は85℃であり、電流は120mAであった。
最初の光度に対して、1000時間後に、第4パッケージは8.5%、第5パッケージは9.4%、第6パッケージは9.7%の光度の減少を示した。さらに、最初のCIE座標に対して、第4パッケージのx座標は−0.013、y座標は−0.007の変化を示し、第5パッケージのx座標は−0.013、y座標は−0.007の変化を示し、第6パッケージのx座標は−0.012、y座標は−0.007の変化を示した。
すなわち、本実験例による発光ダイオードパッケージは、全て10%未満の光度の減少を示すとともに、微細な色座標の変化を示した。発光ダイオードパッケージが10%以上の光度の減少を示し、色座標の変化が大きい場合には、発光ダイオードパッケージは、使用目的に合わせて使用することが難しい。したがって、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、従来技術に比べて、長時間使用しても相対的に高い信頼性を確保するかもしれない。
さらに、パッケージの温度は60℃、相対湿度は90%、電流は120mAの状態で、光度に対する1000時間の信頼性テストを行った。
この場合、最初の光度に対して、第4パッケージは2.1%、第5パッケージは1.9%、第6パッケージは2.2%の光度の減少を示した。さらに、最初のCIE座標に対して、第4パッケージのx座標は−0.007、y座標は−0.004の変化を示し、第5パッケージのx座標は−0.007、y座標は−0.004の変化を示し、第6パッケージのx座標は−0.006、y座標は−0.005の変化を示した。すなわち、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、高湿環境に長時間露出した場合に、3%以下の光度の減少を示すとともに、微細な色座標の変化を示すため、従来技術に比べて相対的に高い信頼性を確保するかもしれない。
本発明の実施形態において、フッ化物系蛍光体は、所定の範囲のマンガン(Mn)活性イオンを含むことにより、十分な光量を有するとともに、信頼性が向上するかもしれない。これにより、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージもまた十分な光量と高い信頼性を確保するかもしれない。
図2は本発明の第2実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図2を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、第3蛍光体107と、モールディング部104と、を含む。以下、本発明の第2実施形態について説明し、且つ第1実施形態と同一の説明は省略する。
ハウジング101上に、発光ダイオードチップ102、第1蛍光体105、第2蛍光体106、第3蛍光体107及びモールディング部104を配置してもよい。発光ダイオードチップ102は、ハウジング101の底面に配置してもよい。ハウジング101には、発光ダイオードチップ102に電力を入力するためのリード端子(図示せず)を設置してもよい。モールディング部104は、第1、第2及び第3蛍光体105、106、107を含み、発光ダイオードチップ102を覆ってもよい。
モールディング部104は、高い硬度を有する物質で形成してもよい。具体的に、モールディング部104の硬度は、圧子タイプDでショア硬度(Shore hardness)を測定したとき、測定数値は65〜75であってもよい。モールディング部104は、高硬度を有するために、第1実施形態と同様に、シリコーン、エポキシ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)及びポリスチレン(PS)のうち少なくとも一つを含む物質で形成してもよい。
モールディング部104は、上述の物質と第1、第2及び第3蛍光体105、106、107の混合物を用いた射出成形法により形成してもよい。さらに、モールディング部104は、分離した鋳型を用いて加圧又は熱処理することで製造してもよい。モールディング部104の形状は、第1実施形態において説明したとおりであってもよい。
第1蛍光体105は、発光ダイオードチップ102に励起されて緑色光を放出してもよい。第2蛍光体106及び第3蛍光体107は、発光ダイオードチップ102に励起されて赤色光を放出してもよい。
第1蛍光体105が放出する緑色光のピーク波長は500〜570nmの範囲内にあってもよい。第1蛍光体105は35nm以下の半値幅を有する緑色光を放出してもよい。第1蛍光体105は、BAM(Ba‐Al‐Mg)系蛍光体、量子ドット(quantum dot)蛍光体、シリケート(Silicate)系蛍光体、ベータ‐サイアロン(beta‐SiAlON)系蛍光体、ガーネット(Garnet)系蛍光体、LSN系蛍光体及びフッ化物系蛍光体から選択される少なくとも一つの蛍光体を含むかもしれない。フッ化物系蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であってもよい。前記化学式において、Aは、Li、Na、K、Ba、Rb、Cs、Mg、Ca、Se及びZnのいずれか一つであり、Mは、Ti、Si、Zr、Sn及びGeのいずれか一つであってもよい。前記に第1蛍光体105の種類を述べているが、本発明の一実施形態に係る第1蛍光体105の種類はこれに制限されるものではない。
第2蛍光体106は、発光ダイオードチップ102により励起されて赤色光を放出してもよい。第2蛍光体106が放出する赤色光のピーク波長は610〜650nmの範囲内にあってもよい。第2蛍光体106は、量子ドット(quantum dot)蛍光体、硫化物系蛍光体及びフッ化物系蛍光体から選択される少なくとも一つの蛍光体を含むかもしれない。フッ化物系蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であってもよい。前記化学式において、Aは、Li、Na、K、Ba、Rb、Cs、Mg、Ca、Se及びZnのいずれか一つであり、Mは、Ti、Si、Zr、Sn及びGeのいずれか一つであってもよい。
第3蛍光体107は、発光ダイオードチップ102により励起されて赤色光を放出してもよい。第3蛍光体107が放出する赤色光のピーク波長は、第2蛍光体106が放出する赤色光のピーク波長とは異なる。具体的に、第3蛍光体107が放出する赤色光のピーク波長は600〜670nmの範囲内にあってもよい。第3蛍光体107は窒化物系蛍光体であってもよい。窒化物系蛍光体は、MSiN、MSiON及びMSiの化学式で示す蛍光体のうち少なくとも一つを含むことができ、Mは、Ca、Sr、Ba、Zn、Mg及びEuのいずれか一つであってもよい。第3蛍光体107は、第2蛍光体106に対して0.1〜10wt%の質量範囲を有するかもしれない。より具体的には、第3蛍光体107は、第2蛍光体106に対して1.48〜10wt%の質量範囲を有するかもしれない。
本発明の一実施形態において、第3蛍光体107の第2蛍光体106に対する質量パーセントが少なくとも0.1wt%以上である場合、蛍光体の信頼性は向上するかもしれない。さらに、第3蛍光体107の第2蛍光体106に対する質量パーセントが1.48wt%以上である場合、蛍光体の信頼性はより向上するかもしれない。さらに、第3蛍光体107の第2蛍光体106に対する質量パーセントが10wt%を超える場合には、蛍光体106、107を介して放出される赤色光の半値幅が所定値以上に大きくなることがあり、発光ダイオードパッケージの色再現性が低下することがある。そのため、本発明の一実施形態において、第2蛍光体の半値幅は約10〜30nmであってもよく、第3蛍光体の半値幅は約70〜100nmであってもよい。
本発明の一実施形態において、発光ダイオードパッケージは、赤色光を放出する第2蛍光体106及び第3蛍光体107を含む。第3蛍光体107が窒化物系蛍光体である場合、熱及び/又は湿気に強いことから、これを含む蛍光体の全体的な信頼性は向上するかもしれない。したがって、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、長時間使用した後にも所定の範囲内のCIE色座標を維持するかもしれない。
以下、実験例により、第2及び第3蛍光体を含む本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージについて説明する。
[実験例3]
二つのサンプル発光ダイオードパッケージを準備する。第1サンプルは、赤色蛍光体として第2蛍光体106のみを含み、第2サンプルは赤色蛍光体として第2及び第3蛍光体106、107を含む。赤色蛍光体の種類以外は、第1及び第2サンプルの他の条件は全て同一である。
ここで、第2蛍光体106は、フッ化物系蛍光体であり、KSiF:Mn4+の化学式を有する。第3蛍光体107は、窒化物系蛍光体であり、CaSiN:Eu2+の化学式を有する。第3蛍光体107は、第2蛍光体106に対して、2.96wt%の質量を有する。サンプルそれぞれは緑蛍光体を含み、緑蛍光体としてはベータ‐サイアロン(Beta‐SiAlON)系蛍光体を使用し、β‐SiAlON:Eu2+の化学式で示すことができる。さらに、サンプルそれぞれに含まれる蛍光体を励起させるための発光ダイオードチップが放出する励起光は、440nm〜460nmの波長範囲を有する。
上述の条件を有するサンプルそれぞれに対して、1000時間の信頼性テストを行った。サンプルの温度は85℃であり、入力される電流は20mAであった。
信頼性テストを完了した後、最初のCIE座標に対して、第1サンプルのx色座標は−0.011、y色座標は+0.002の変化を示した。これに比べて、第2サンプルのx色座標は−0.007、y色座標は+0.002の変化を示した。
すなわち、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、二種類の赤色蛍光体を含むことから、フッ化物系蛍光体一つのみ含む場合に比べて、高温環境で優れた信頼性を示すことが分かる。
[実験例4]
上述のサンプルと同一のサンプルを用いて、温度及び湿度条件を変更して1000時間の信頼性テストを行った。サンプルの温度は60℃であり、相対湿度は90%であり、入力される電流は20mAであった。
信頼性テストを完了した後、最初のCIE座標に対して、第1サンプルのx色座標は−0.007、y色座標は+0.006の変化を示した。これに比べて、第2サンプルのx色座標は−0.003、y色座標は+0.006の変化を示した。
すなわち、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、二種類の赤色蛍光体を含むことから、フッ化物系蛍光体一つのみを含む場合に比べて、高湿環境で優れた信頼性を示すことが分かる。
図3は本発明の第3実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図3を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、バッファー部109と、を含む。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、バッファー部109以外は、第1実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
バッファー部109は、発光ダイオードチップ102とモールディング部104との間に配置してもよい。バッファー部は、シリコーン、エポキシ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)及びポリスチレン(PS)のうち少なくとも一つを含む物質で形成してもよい。バッファー部109の硬度は、モールディング部104より小さくてもよい。バッファー部109を用いることで、発光ダイオードチップ102が発生する熱によるモールディング部104の熱応力を防止するかもしれない。本実施形態に係るバッファー部109は、発光ダイオードチップ102の周辺領域に配置した場合を開示しているが、バッファー部109はハウジング101の左側壁と右側壁の両方と接するように広い領域に配置してもよい。
図4は本発明の第4実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図4を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、第3蛍光体107と、バッファー部109と、を含む。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、バッファー部109以外は、第2実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
バッファー部109は、発光ダイオードチップ102とモールディング部104との間に配置してもよい。バッファー部は、シリコーン、エポキシ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)及びポリスチレン(PS)のうち少なくとも一つを含む物質で形成してもよい。バッファー部109の硬度は、圧子タイプAでショア硬度(Shore hardness)を測定したとき、測定数値は59〜61であってもよい。すなわち、バッファー部109の硬度は、モールディング部104より小さくてもよい。バッファー部109を用いることで、発光ダイオードチップ102が発生する熱によるモールディング部104の熱応力を防止するかもしれない。本実施形態に係るバッファー部109は、発光ダイオードチップ102の周辺領域に配置した場合を開示しているが、バッファー部109はハウジング101の左側壁と右側壁の両方と接するように広い領域に配置してもよい。
図5は本発明の第5実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図5を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、リフレクタ111と、バリアリフレクタ112と、を含むかもしれない。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、リフレクタ111及びバリアリフレクタ112以外は、第1実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
リフレクタ111は、発光ダイオードチップ102と離隔して側面に配置してもよい。リフレクタ111は、発光ダイオードチップ102、第1及び2蛍光体105、106から放出される光の反射を極大化して発光効率を増大するかもしれない。リフレクタ111は、反射コーティングフィルム及び反射コーティング物質層のいずれか一つで形成してもよい。リフレクタ111は、耐熱性及び耐光性に優れた無機材料、有機材料、金属材料及び金属酸化物材料のうち少なくとも一つで形成してもよい。一例として、リフレクタ111は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、二酸化チタン(TiO)などの、高い反射率を有する金属又は金属酸化物で構成してもよい。リフレクタ111は、ハウジング101上に金属又は金属酸化物を蒸着又はコーティングして形成してもよく、金属インクを印刷して形成してもよい。さらに、リフレクタ111は、ハウジング101上に反射フィルム又は反射シートを接着して形成してもよい。
バリアリフレクタ112は、リフレクタ111を覆うかもしれない。バリアリフレクタ112は、発光ダイオードチップ102から放出される熱によるリフレクタ111の劣化などを防止してもよい。バリアリフレクタ112は、耐光性及び反射率の高い無機材料又は金属材料で形成してもよい。
図6は本発明の第6実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図6を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、第3蛍光体107と、リフレクタ111と、バリアリフレクタ112と、を含むかもしれない。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、リフレクタ111及びバリアリフレクタ112以外は、第2実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
リフレクタ111は、発光ダイオードチップ102と離隔して側面に配置してもよい。リフレクタ111は、発光ダイオードチップ102、第1、第2及び第3蛍光体105、106、107から放出される光の反射を極大化して発光効率を増大するかもしれない。リフレクタ111は、反射コーティングフィルム及び反射コーティング物質層のいずれか一つで形成してもよい。リフレクタ111は、耐熱性及び耐光性に優れた無機材料、有機材料、金属材料及び金属酸化物材料のうち少なくとも一つで形成してもよい。一例として、リフレクタ111は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、二酸化チタン(TiO)などの、高い反射率を有する金属又は金属酸化物で構成してもよい。リフレクタ111は、ハウジング101上に金属又は金属酸化物を蒸着又はコーティングして形成してもよく、金属インクを印刷して形成してもよい。さらに、リフレクタ111は、ハウジング101上に反射フィルム又は反射シートを接着して形成してもよい。
バリアリフレクタ112は、リフレクタ111を覆うかもしれない。バリアリフレクタ112は、発光ダイオードチップ102から放出される熱によるリフレクタ111の劣化などを防止してもよい。バリアリフレクタ112は、耐光性及び反射率の高い無機材料又は金属材料で形成してもよい。
図7は本発明の第7実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図7を参照すると、発光素子は、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、を含み、モールディング部104は、第1モールディング部104b及び第2モールディング部104aをさらに含むかもしれない。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、第1モールディング部104b及び第2モールディング部104a以外は、第1実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
第1モールディング部104bは、発光ダイオードチップ102を覆うかもしれない。第2モールディング部104aは、第1モールディング部104bを覆うかもしれない。第1モールディング部104bは、第2モールディング部104aと同一の硬度を有する物質で形成するか、異なる硬度を有する物質で形成してもよい。第1モールディング部104bの硬度は、第2モールディング部104aより低くてもよく、この場合、上述の第3および第4実施形態に係るバッファー部109と同様に、発光ダイオードチップ102による熱応力を緩和するかもしれない。
第1モールディング部104bは、赤色光を放出する第2蛍光体106を含有するかもしれない。第2モールディング部104aは、緑色光を放出する第1蛍光体105を含有するかもしれない。長波長を放出する蛍光体を下部に配置し、短波長を放出する蛍光体を上部に配置することで、第1蛍光体105で発光した緑色光が第2蛍光体106にまた吸収されて損失することを防止するかもしれない。
図8は本発明の第8実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図8を参照すると、発光素子は、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、第3蛍光体107と、を含み、モールディング部104は、第1モールディング部104b及び第2モールディング部104aをさらに含むかもしれない。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、第1モールディング部104b及び第2モールディング部104a以外は、第2実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
第1モールディング部104bは、発光ダイオードチップ102を覆うかもしれない。第2モールディング部104aは、第1モールディング部104bを覆うかもしれない。第1モールディング部104bは、第2モールディング部104aと同一の硬度を有する物質で形成するか、異なる硬度を有する物質で形成してもよい。第1モールディング部104bの硬度は、第2モールディング部104aより低くてもよく、この場合、上述の第3及び第4実施形態に係るバッファー部109と同様に、発光ダイオードチップ102による熱応力を緩和するかもしれない。
第1モールディング部104bは、赤色光を放出する第2蛍光体106及び第3蛍光体107を含有するかもしれない。第2モールディング部104aは、緑色光を放出する第1蛍光体105を含有するかもしれない。長波長を放出する蛍光体を下部に配置し、短波長を放出する蛍光体を上部に配置することで、第1蛍光体105で発光した緑色光が第2蛍光体106及び第3蛍光体107にまた吸収されて損失することを防止するかもしれない。
図9は本発明の第9実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図9を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、蛍光体プレート118と、を含む。本実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、蛍光体プレート118以外は、一実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
蛍光体プレート118は、発光ダイオードチップ102と離隔してモールディング部104の上部に配置され、第1及び第2蛍光体105、106を含むかもしれない。蛍光体プレート118は、本発明の一実施形態に係るモールディング部104と同一の物質又は高い硬度を有する物質で形成してもよい。
第1及び第2蛍光体105、106が発光ダイオードチップ102と離隔して配置してもよく、第1及び第2蛍光体105、106及び蛍光体プレート118の熱又は光による損傷を低減するかもしれない。したがって、第1及び第2蛍光体105、106の信頼性を向上するかもしれない。
蛍光体プレート118と発光ダイオードチップ102との間には、モールディング部104の代わりに空間を形成してもよい。
図10は本発明の第10実施形態による発光ダイオードパッケージを示す断面図である。図10を参照すると、発光ダイオードパッケージは、ハウジング101と、発光ダイオードチップ102と、モールディング部104と、第1蛍光体105と、第2蛍光体106と、第3蛍光体107と、蛍光体プレート118と、を含む。本実施形態による発光ダイオードパッケージは、蛍光体プレート118以外は、一実施形態に係る発光ダイオードパッケージと概して類似しており、したがって、重複する説明は省略する。
蛍光体プレート118は、発光ダイオードチップ102と離隔してモールディング部104の上部に配置され、第1、第2及び第3蛍光体105、106、107を含むかもしれない。蛍光体プレート118は、本発明の一実施形態に係るモールディング部104と同一の物質又は高い硬度を有する物質で形成してもよい。
第1、第2及び第3蛍光体105、106、107が発光ダイオードチップ102と離隔して配置してもよく、第1、第2及び第3蛍光体105、106、107及び蛍光体プレート118の熱又は光による損傷を低減するかもしれない。したがって、第1、第2及び第3蛍光体105、106、107の信頼性を向上するかもしれない。
蛍光体プレート118と発光ダイオードチップ102との間には、モールディング部104の代わりに空間を形成してもよい。
本発明の例示的な実施形態に係る発光ダイオードパッケージは、狭い半値幅を有する光を放出する蛍光体を含むことから、発光ダイオードパッケージの色再現性を向上するかもしれない。さらに蛍光体の高温及び/又は高湿環境で発光特性などが低下する劣化現象を防止して、蛍光体の信頼性を向上させることができ、これにより、発光ダイオードパッケージの全体的な信頼性を向上するかもしれない。
図11は本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージの製造方法を図示したフローチャートであり、図12は本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージを製造する際に、蛍光体105、106、107をドッティングする工程を図示した図である。
本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージを製造する方法について、図11に図示されたフローチャートに沿って、且つ図12を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージを製造するためにリードフレームを製造(S101)するが、リードフレームは、発光ダイオードチップ102が実装される面に導電パターンを形成する。また、リードフレームの形状は、発光ダイオードパッケージの種類に応じて多様に変形して製造してもよい。
このように製造されたリードフレームに発光ダイオードチップ102を実装する(S102)。発光ダイオードチップ102は、リードフレーム上に形成された導電パターン上に実装してもよい。リードフレーム上に発光ダイオードチップ102が実装された状態でハウジング101をパッケージングする(S103)。ハウジング101は、リードフレームを支持するように、リードフレームの一部又は全体を包むように形成することができ、図12に図示されたように、発光ダイオードチップ102が実装される位置に空洞を形成してもよい。
前記のように、形成されたハウジング101にモールディング部104を形成するが、その前にモールディング部104を製造しなければならない。モールディング部104は、前記の例示的な実施形態において説明したように、一種類以上の蛍光体105、106、107を含むかもしれない。蛍光体105、106、107は、発光ダイオードチップ102で発光した光が蛍光体105、106、107により励起されるが、これは図12に図示したように、所定の大きさの粒状を有する。このような粒状の粒子形態の蛍光体105、106、107が液状のモールディング部104に混合された状態で発光ダイオードパッケージに形成される。
モールディング部104は、発光ダイオードチップ102の上部に形成する際に、様々な工程により形成してもよい、本発明の一実施形態に係る発光ダイオード製造方法において、ドッティング(dotting)工程により形成する方法について説明する。
ドッティング工程は、液状のモールディング部104を発光ダイオードチップ102の上部に塗布する際に、ニードル200を用いて塗布する方式である。そのため、発光ダイオードパッケージの大きさに応じてニードル200の注入口が異なりうる。上述のように、粒子形態の蛍光体105、106、107が混合された液状のモールディング部104を、ニードル200を用いて発光ダイオードパッケージにドッティングする際に、ニードル200の注入口の大きさより蛍光体105、106、107の粒子が大きいとニードル200の注入口が詰まる恐れがある。
そのため、発光ダイオードパッケージの大きさに応じて蛍光体105、106、107の粒子径を制限する必要があり、本発明の一実施形態において、液状のモールディング部104を製造する前に蛍光体105、106、107を必要な大きさに応じてふるい分け(Sieving)してもよい(S104)。
蛍光体105、106、107のふるい分けは、蛍光体105、106、107の大きさとして所定の大きさより小さい大きさを有する蛍光体105、106、107を選別するための工程である。本発明の一実施形態において、ハウジング101の全体の高さが0.6T(mm)であるとき、40μm〜50μmのメッシュでふるい分けした蛍光体105、106、107を用いるかもしれない。ハウジング101の全体の高さが0.4Tであるときには、25μm〜35μmのメッシュでふるい分けした蛍光体105、106、107を用いるかもしれない。
前記のように、蛍光体105、106、107をふるい分けして粒子径を設定した後、ふるい分けした蛍光体105、106、107を液状のモールディング部104に混合して液状のモールディング部104を製造する(S105)。モールディング部104には、蛍光体105、106、107以外にも樹脂、硬化剤及び添加剤などのモールディング部104を形成するための様々な材料を含むかもしれない。例えば、モールディング部104は、蛍光体105、106、107以外に、シリコーン、エポキシ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)及びポリスチレン(PS)のうち少なくとも一つを含むかもしれない。
さらに、モールディング部104に混合される蛍光体105、106、107としては一種類以上の蛍光体105、106、107を含むかもしれず、前記の他の実施形態において説明したように、第1〜第3蛍光体105、106、107を含むかもしれない。第1蛍光体105は、500〜570nmの範囲内の緑色光ピーク波長を有することができ、第2蛍光体106は、610〜650nmの範囲内の赤色光ピーク波長を有するかもしれない。また、第3蛍光体107は、600〜670nmの範囲内の赤色光ピーク波長を有するかもしれない。
前記のように、蛍光体の粒子径が限定されることにより蛍光体の粒子径が所定の大きさに一定になるかもしれない。これにより、発光ダイオードチップで発光された光が均一な粒子径を有する蛍光体を介して励起され、このため光の色座標の散布が減少して、本発明の一実施形態に係る発光ダイオードパッケージで発光された光がより均一な品質を示すかもしれない。
また、ニードル200を用いて液状のモールディング部104をハウジング101にドッティングする際に、蛍光体105、106、107の粒子径によってニードル200の注入口が閉鎖されるなどの問題を防ぐかもしれない。
前記のように、製造された液状のモールディング部104は、ニードル200を用いて発光ダイオードパッケージのハウジング101にドッティング方式で塗布する(S106)。この際、モールディング部104の形状は、前記の他の実施形態において説明したように、様々な形状に形成してもよい。
ドッティング工程により発光ダイオードパッケージに液状のモールディング部104を塗布した状態で、液状のモールディング部104を硬化する(S107)。このように製造された発光ダイオードパッケージは、テスト工程などの後の工程を経て製造工程を完了する。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野における知識を有する者であれば本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で様々な修正、変更及び置換が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態及び添付の図面は、本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであって、このような実施形態及び添付の図面により本発明の技術思想の範囲は限定されない。本発明の保護範囲は、以下の請求範囲により解釈され、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれる。
101 ハウジング
102 発光ダイオードチップ
104 モールディング部
104a 第1モールディング部
104b 第2モールディング部
105 第1蛍光体
106 第2蛍光体
107 第3蛍光体
109 バッファー部
111 リフレクタ
112 バリアリフレクタ
118 蛍光体プレート
200 ニードル

Claims (19)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに配置される少なくとも一つの発光ダイオードチップと、
    前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて緑色光を放出する第1蛍光体と、
    前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて赤色光を放出する第2蛍光体と、を含み、
    前記発光ダイオードチップ、前記第1蛍光体及び第2蛍光体から放出される光の合成により白色光が形成され、
    前記第2蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であり、前記Aは、Li、Na、K、Rb、Ce及びNHのいずれか一つであり、前記Mは、Si、Ti、Nb及びTaのいずれか一つであり、
    前記第2蛍光体のMn4+は、Mに対して、0.02〜0.035倍のモル数の範囲を有する、発光ダイオードパッケージ。
  2. 前記モル数の範囲内において、前記白色光は、CIE色度図上の領域内にある点を形成するx色座標及びy色座標を有し、
    前記x色座標は0.25〜0.32であり、前記y色座標は0.22〜0.32である、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  3. 前記モル数の範囲内において、前記白色光の光束の変化率は5%以内である、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  4. 前記赤色光に対する前記緑色光のピーク波長の大きさは20〜35%である、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  5. 前記第1蛍光体は、BAM系蛍光体及び量子ドット蛍光体のうち少なくとも一つである、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  6. 前記第1蛍光体の緑色光のピーク波長は520〜570nmの範囲内にあり、
    前記第2蛍光体の赤色光のピーク波長は610〜650nmの範囲内にある、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  7. 前記少なくとも一つの発光ダイオードチップは、青色発光ダイオードチップ及び紫外線発光ダイオードチップのうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  8. 前記白色光は、85%以上のNTSCの彩度を有する、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  9. 前記第2蛍光体が放出する赤色光は、15nm以下の半値幅を有する、請求項1に記載の発光ダイオードパッケージ。
  10. ハウジングと、
    前記ハウジングに配置される少なくとも一つの発光ダイオードチップと、
    前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて緑色光を放出する第1蛍光体と、
    前記少なくとも一つの発光ダイオードチップにより励起されて赤色光を放出する第2蛍光体及び第3蛍光体と、を含み、
    前記第2蛍光体は、AMF:Mn4+の化学式を有する蛍光体であり、前記Aは、Li、Na、K、Ba、Rb、Cs、Mg、Ca、Se及びZnのいずれか一つであり、Mは、Ti、Si、Zr、Sn及びGeのいずれか一つであり、
    前記第3蛍光体は、窒化物系蛍光体であり、
    前記第2蛍光体及び前記第3蛍光体それぞれの赤色光は、互いに異なるピーク波長を有し、
    第3蛍光体は、前記第2蛍光体に対して、0.1〜10wt%の質量範囲を有する、発光ダイオードパッケージ。
  11. 前記第1蛍光体の緑色光のピーク波長は500〜570nmの範囲内にあり、
    前記第2蛍光体の赤色光のピーク波長は610〜650nmの範囲内にあり、
    前記第3蛍光体の赤色光のピーク波長は600〜670nmの範囲内にある、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  12. 前記第3蛍光体は、MSiN、MSiON及びMSiの化学式で示す蛍光体のうち少なくとも一つを含み、前記Mは、Ca、Sr、Ba、Zn、Mg及びEuのいずれか一つである、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  13. 前記第2蛍光体は、前記第3蛍光体より小さい半値幅(FWHM)を有する、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  14. 前記第1蛍光体は、BAM系蛍光体、量子ドット蛍光体、シリケート系蛍光体、ベータ‐サイアロン系蛍光体、ガーネット系蛍光体、LSN系蛍光体のうち少なくとも一つである、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  15. 前記少なくとも一つの発光ダイオードチップは、青色発光ダイオードチップ及び紫外線発光ダイオードチップのうち少なくとも一つを含む、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  16. 前記少なくとも一つの発光ダイオードチップ、前記第1蛍光体、前記第2蛍光体及び前記第3蛍光体から放出される光の合成により白色光が形成され、
    前記白色光は、85%以上のNTSCの彩度を有する、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  17. 前記質量範囲内において、前記白色光は、CIE色度図上の領域内にある点を形成するx色座標及びy色座標を有し、
    前記x色座標は0.25〜0.35であり、前記y色座標は0.22〜0.32である、請求項16に記載の発光ダイオードパッケージ。
  18. 前記ハウジングの高さが0.6Tであるとき、40〜60μmの大きさを有するメッシュによりふるい分けされた大きさの前記第1〜第3蛍光体を有する、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
  19. 前記ハウジングの高さが0.4Tであるとき、15〜40μmの大きさを有するメッシュによりふるい分けされた大きさの前記第1〜第3蛍光体を有する、請求項10に記載の発光ダイオードパッケージ。
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