JP2016042401A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データの転送速度を向上させることができるようにする。【解決手段】記録媒体では、記録領域が複数の擬似ゾーンに分割され、複数の擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされる。そして、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められる。このように擬似ゾーン間でアドレスをインタリーブすることで、多チャネルで同時に記録媒体に対するデータの記録または再生を行う場合に、近傍シーク動作や回転待ちを少なくし、データの転送速度を向上させることができる。本技術は、光ディスクに適用することができる。【選択図】図4

Description

本技術は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、データの転送速度を向上させることができるようにした情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
従来、光の照射により信号の記録や再生が行われるライトワンス型の光記録媒体として、例えばBD(Blu-ray Disc:登録商標)などの光ディスク記録媒体(以下、単に光ディスクという)が広く普及している(例えば、特許文献1参照)。
このような光ディスクに対するデータの記録や再生を行うときに、多チャネルでの記録や再生を行うストライピングと呼ばれる技術がある。ストライピングでは、光ディスク上の互いに異なる複数領域から同時にデータが読み出されたり、それらの複数領域に同時にデータが記録されたりする。
特開2010−49793号公報
ところで、従来、光ディスクでは、連続する記録領域に対してシーケンシャルにアドレスが付与されている。そのため、光ディスクに対して多チャネル同時に記録再生しようとするとストライピング効率が低下し、その結果、データの転送効率が低下してしまう。
具体的には、例えば連続する記録領域において、小さい記録単位で各チャネルのデータが交互に記録されている場合、データの読み出し時に、対象とする領域へとアクセスするための近傍シークと回転待ちが頻発してしまい、データの転送速度が低下してしまう。
また、例えばストライピングのために大きい単位で、つまり大きいストライプ長でデータを分割すると、記録対象のデータのサイズが小さい場合には、そのデータの記録時や読み出し時に、部分的にストライピングが行われなかったり、全くストライピングが行われなかったりすることがある。そうすると、データの転送速度が低下してしまうことになる。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、データの転送速度を向上させることができるようにするものである。
本技術の第1の側面の記録媒体は、連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている。
前記アドレスを論理アドレスとし、前記記録領域の連続する領域に対して連続する物理アドレスが定められているようにすることができる。
前記擬似ゾーンにおける記録または再生の最小単位であるブロックには、論理的なアクセスの最小単位であるセクタが複数含まれており、前記ブロック内の連続する前記セクタに対して連続する前記アドレスが定められているようにすることができる。
前記記録媒体には、擬似ゾーン化の対象となった領域を特定するための情報、前記擬似ゾーンのサイズを特定するための情報、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数を特定するための情報、および前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの各領域の前記アドレスを特定するための情報のうちの少なくとも何れか1つが管理情報として記録されているようにすることができる。
前記記録媒体を光ディスクとすることができる。
前記光ディスクは2つの面を有しており、各前記面には前記記録領域を有する1または複数の記録層が設けられているようにすることができる。
前記記録領域には、ユーザデータが記録されるユーザデータ領域と、前記ユーザデータ領域とは異なる、サイズが可変である可変領域とが設けられているようにすることができる。
前記可変領域を、前記記録領域を管理するための管理情報が記録される拡張管理領域、および欠陥領域の交替先とされる交替領域のうちの少なくとも何れか一方の領域とすることができる。
前記可変領域のサイズを、前記擬似ゾーンのサイズの整数倍とすることができる。
本技術の第1の側面においては、連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められる。
本技術の第2の側面の情報処理装置は、連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御を行い、データを記録または再生させるアクセス処理部と、複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する制御部とを備える。
前記アドレスを論理アドレスとし、前記記録領域の連続する領域に対して連続する物理アドレスが定められているようにすることができる。
前記擬似ゾーンにおける記録または再生の最小単位であるブロックには、論理的なアクセスの最小単位であるセクタが複数含まれており、前記ブロック内の連続する前記セクタに対して連続する前記アドレスが定められているようにすることができる。
前記記録媒体には、擬似ゾーン化の対象となった領域を特定するための情報、前記擬似ゾーンのサイズを特定するための情報、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数を特定するための情報、および前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの各領域の前記アドレスを特定するための情報のうちの少なくとも何れか1つが管理情報として記録されているようにすることができる。
前記記録媒体を光ディスクとすることができる。
同時に前記記録媒体へのアクセス制御を行う前記アクセス処理部の数を、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数の整数倍とすることができる。
同時に前記記録媒体へのアクセス制御を行う前記アクセス処理部の数を、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数の約数とすることができる。
前記制御部には、複数の前記アクセス処理部が同時に前記記録媒体にデータを記録させつつ、他の複数の前記アクセス処理部が同時に前記記録媒体に記録されているデータを再生させるように、複数の前記アクセス処理部を制御させることができる。
同時にデータを記録させる前記アクセス処理部の数と、同時にデータを再生させる前記アクセス処理部の数とを同じ数とすることができる。
本技術の第2の側面の情報処理方法またはプログラムは、連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御をアクセス処理部が行い、データを記録または再生させ、複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御するステップを含む。
本技術の第2の側面においては、連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御がアクセス処理部により行われて、データが記録または再生され、複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部が制御される。
本技術の第1の側面および第2の側面によれば、データの転送速度を向上させることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。
光ディスクについて説明する図である。 光ディスクの物理アドレスおよび論理アドレスについて説明する図である。 多チャネルでのストライピング動作について説明する図である。 擬似ゾーングループと擬似ゾーンの一例を示す図である。 多チャネルでのストライピング動作について説明する図である。 擬似ゾーングループと擬似ゾーンの一例を示す図である。 擬似ゾーングループと擬似ゾーンの一例を示す図である。 擬似ゾーングループと擬似ゾーンの一例を示す図である。 擬似ゾーングループと擬似ゾーンの一例を示す図である。 擬似ゾーングループと擬似ゾーンの一例を示す図である。 擬似ゾーン化について説明する図である。 擬似ゾーン化について説明する図である。 擬似ゾーン化について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 スペア領域の確保について説明する図である。 スペア領域の確保について説明する図である。 スペア領域の確保について説明する図である。 スペア領域の確保について説明する図である。 スペア領域の確保について説明する図である。 記録再生システムの構成例を示す図である。 光ディスクの構成例を示す図である。 記録再生装置の構成例を示す図である。 擬似ゾーン設定処理を説明するフローチャートである。 記録処理を説明するフローチャートである。 再生処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈光ディスクとストライピングについて〉
まず、本技術の概要について説明する。
本技術は、データが記録されたり、データが読み出されたりする記録媒体、およびその記録媒体に対するデータの記録や再生を行う記録再生装置に関するものである。なお、本技術でデータの読み書きの対象とされる記録媒体は、どのようなものであってもよいが、以下では、記録媒体が光ディスクであるとして説明を続ける。
例えば、図1に示すように一般的な光ディスクにはスパイラル状の領域(スパイラル)が設けられている。この例では、光ディスクOP11には、光ディスクOP11の中心近傍にある最内周側記録位置RI11から、光ディスクOP11の外周側にある最外周側記録位置RO11までスパイラルが設けられており、このスパイラルがデータの記録領域となっている。例えばスパイラルは、光ディスクOP11のランド、グルーブ、またはランドとグルーブの両方に設けられており、光ディスクOP11が複数の記録層を有する場合には、それらの記録層ごとにスパイラルが設けられる。
また、スパイラル上の最内周側記録位置RI11から最外周側記録位置RO11までの間は、所定の記録単位(RUB(Recording Unit Block))の大きさで区切られている。
RUBは、光ディスクOP11に対するデータの記録または再生における最小単位であり、1RUB分のサイズの領域(ブロック)は、クラスタとも呼ばれている。以下では、1記録単位(RUB)の大きさの領域を単にRUBとも称することとする。
一般的には、光ディスクOP11の各記録層内では、内周側から外周側、または外周側から内周側へと、つまり半径位置が単調に増加または減少するように、決まった方向へとデータが記録されていく。なお、より詳細には、スパイラルの途中から使用を開始したり、スパイラルの途中までで記録を終了したりすることもあるが、スパイラルを使用していく方向は一方向となる。
このように記録領域として用いられるスパイラルを引き延ばすと、図中、下側に示すようになる。つまり、スパイラルは、最内周側記録位置RI11から最外周側記録位置RO11まで、連続して並ぶ複数のRUBから構成される。
この例では、文字RUB N(但し、N=0,1,…,n-1)が記された長方形は1つのRUBを表しており、スパイラルはn個のRUBから構成されている。また、光ディスクOP11への記録や再生はRUB単位で行われる。例えばBDでは1RUBは65536バイトの領域となっている。
各RUBは、複数の物理セクタから構成される。1つの物理セクタは、光ディスクOP11に対するデータの記録時または再生時における論理的なアクセスの最小単位である1つの論理セクタに対応する。
この例では、文字PS M(但し、M=0,1,…,m-1)が記された長方形は1つの物理セクタを表しており、1つのRUBはm個の連続する物理セクタから構成されている。例えばBDでは1RUBは32個の物理セクタから構成されており、1つの物理セクタは2048バイトの領域となっている。
さらに光ディスクOP11では、物理セクタ単位で物理アドレスであるPSN(Physical Sector Number)が付与されており、PSNは、記録層内では内周側から外周側へと向かう方向、または外周側から内周側へと向かう方向に連続するように付与される。
また、例えば図2に示すように光ディスクOP11に記録層としてL0層乃至L2層の3つの層(レイヤ)が設けられているとする。この例では、各記録層を表す長方形の図中、左側の端が内周側の端、つまり上述した最内周側記録位置RI11に対応する位置を示しており、各記録層を表す長方形の図中、右側の端が外周側の端、つまり上述した最外周側記録位置RO11に対応する位置を示している。
各記録層の記録領域には、内周側から外周側まで順番に、文字「Inner Zone」により表されているインナーゾーン、拡張領域、ユーザデータ領域、拡張領域、および文字「Outer Zone」により表されるアウターゾーンが設けられている。
ここで、拡張領域は、例えば拡張管理領域や、交替領域であるスペア領域が設定される領域であり、ユーザデータ領域は、ユーザにより記録が指示されたデータが記録される領域である。例えば拡張管理領域には、ユーザデータ領域やスペア領域を管理するための管理情報が記録される。
このように光ディスクOP11に複数の記録層が設けられている場合、記録層ごとに、連続する領域に対して連続するPSNが付与される。この例では、L0層の最内周側記録位置RI11から最外周側記録位置RO11まで連続して並ぶ各物理セクタに対して、連続するPSNが付与される。
同様に、L1層の最外周側記録位置RO11から最内周側記録位置RI11まで連続して並ぶ各物理セクタに対して連続するPSNが付与され、L2層の最内周側記録位置RI11から最外周側記録位置RO11まで連続して並ぶ各物理セクタに対して連続するPSNが付与される。なお、PSNは、各記録層間では不連続となる。
また、図2に示す光ディスクOP11では、記録層ごとにユーザデータ領域が定義されており、これらのユーザデータ領域には、全記録層のユーザデータ領域を通して連続する論理アドレスであるLSN(Logical Sector Number)が付与される。
すなわち、光ディスクOP11内のLSNが連続となるように、PSNとLSNとの対応関係が定義される。このとき、ユーザデータ領域内では、論理セクタと物理セクタとが1対1対応し、各論理セクタにはLSNとして0から始まる通し番号が振られる。
この例では、L0層のユーザデータ領域の図中、左端の位置がLSN=0とされ、LSN=0の位置から、L0層のユーザデータ領域の図中、右端の位置まで図中、右方向に進むにつれてLSNが大きくなるように、L0層のユーザデータ領域に連続するLSNが付与される。
そして、L1層のユーザデータ領域の図中、右端の位置のLSNがL0層のユーザデータ領域の図中、右端の位置のLSNと連続し、かつL1層のユーザデータ領域の図中、右端から左端まで、左方向に進むにつれてLSNが大きくなるように、L1層のユーザデータ領域に連続するLSNが付与される。
同様に、L2層のユーザデータ領域の図中、左端の位置のLSNがL1層のユーザデータ領域の図中、左端の位置のLSNと連続し、かつL2層のユーザデータ領域の図中、左端から右端まで、右方向に進むにつれてLSNが大きくなるように、L2層のユーザデータ領域に連続するLSNが付与される。
以上において説明したように、一般的な光ディスクにはPSNとLSNが付与される。
このように光ディスクのユーザデータ領域に連続するRUBが定義されると、RUB単位でユーザデータ領域等に、ユーザにより指定されたデータ(以下、ユーザデータとも称する)が記録されたり、記録されているユーザデータが読み出されたりする。
ユーザデータの記録時や再生時には、多チャネル同時に記録動作や再生動作を行うストライピング動作を行うようにすれば、データの転送速度を向上させることができる。
例えば光ディスクに対するデータの記録と再生を行う記録再生装置に2つの光ピックアップが設けられており、一方の光ピックアップによる記録/再生をチャネルAによる記録/再生と称し、他方の光ピックアップによる記録/再生をチャネルBによる記録/再生と称することとする。
ここで、2つの光ピックアップが同じ記録層にアクセスするものとすると、例えば図3の矢印Q11に示すようにチャネルAの光ピックアップPC11と、チャネルBの光ピックアップPC12とにより同時にデータへのアクセスが行われる。
なお、図3において、1つの長方形は、ユーザデータ領域を構成する1つのRUBを表しており、それらのRUB内の数字は、連続して並んでいるRUBの番号を示している。図3の説明では、RUBの番号をRUB番号とも称することとする。また、図中、実線の矢印はデータへのアクセス方向、つまりデータを記録していく方向、またはデータを読み出していく方向を表している。
矢印Q11に示す例では、2チャネルにより1つのデータへのアクセスが行われる。すなわち、ユーザデータ領域内の領域T11へは光ピックアップPC11によりアクセスし、それと同時に領域T11に隣接する領域T12へは光ピックアップPC12によりアクセスする。
このように2つのチャネルで分担して、一連のデータを複数チャネルで同時に記録または再生することで、1チャネルでの記録または再生を行う場合と比べてデータの転送速度を向上させることができる。
ところが、ストライピング動作時に小さい単位でデータの振り分けを行うと、近傍シークや回転待ちが多発し、データの転送速度を向上させることができない。
例えば矢印Q12に示すように一連のデータを1RUBずつに分けて2つのチャネルAおよびチャネルBに振り分けると、ユーザデータ領域において、チャネルAが再生すべきデータと、チャネルBが再生すべきデータとが交互に並ぶことになる。
すると、光ピックアップPC11は図中、実線の矢印に表されるようにRUB番号0のRUBにアクセスした後、図中、点線の矢印で表されるシーク動作や回転待ちを行い、RUB番号2のRUBへとアクセスする。以降、同様にして光ピックアップPC11は、1RUB分のデータへアクセスすると、その後、シーク動作や回転待ちを行って、次の1RUB分のデータにアクセスする動作を繰り返し行う。
また、光ピックアップPC12も光ピックアップPC11と同様の動作を行って、1RUB分ずつデータへのアクセスを行っていく。なお、例えばRUB番号a(但し、a=0,2,4,…)のRUBへのアクセスと、RUB番号a+1のRUBへのアクセスとは略同時に行われる。
このように同チャネルの担当する領域が1RUBおきに並んでいると、データの記録時や読み出し時に各チャネルでシーク動作や回転待ちが多発してしまい、データの転送速度を向上させることができなくなってしまう。
また、例えば矢印Q13に示すように、ストライプ長を8RUBとして10RUB分のデータにアクセスする場合、データの先頭から8RUB分の長さの部分はチャネルAにより担当され、残りの2RUB分の部分はチャネルBにより担当されることになる。
そうすると、矢印Q13に示すように光ピックアップPC11はRUB番号0のRUBから順番に、RUB番号7のRUBまでアクセスし、それと同時に光ピックアップPC12はRUB番号8のRUBから順番に、RUB番号9のRUBまでアクセスすることになる。
例えばデータを記録する場合には、記録再生装置側においてRUB番号8のRUBに記録させるべきデータが既に上位のホストコンピュータ等から転送されている場合には、RUB番号0のRUBへの記録と、RUB番号8のRUBへの記録とを略同時に開始することができる。
この場合、ユーザデータ領域における領域T21と領域T23へのアクセスは、略同時に行われることになる。つまりストライピング動作が行われることになる。
これに対して、光ピックアップPC11により領域T22へのアクセスが行われている間は、光ピックアップPC12はどこにもアクセスしない状態となる。つまり、ストライピング動作は行われない。これは、領域T23へのアクセスが終了した時点で、チャネルBが担当するデータへのアクセスが既に終了しているからである。
このように大きい単位、つまり大きいストライプ長でデータの振り分けを行うと、小さいサイズのデータへのアクセス時には、部分的にしかストライピング動作が行われず、データの転送速度を十分に向上させることができない。
さらに、例えば矢印Q14に示すように、ストライプ長を8RUBとして5RUB分のデータにアクセスする場合には、全くストライピング動作が行われないことになる。この場合、5RUB分のデータ全てがチャネルAにより担当され、チャネルBによる担当部分はないことになる。
そうすると、全てのデータの読み出しがチャネルAに対応する光ピックアップPC11により行われ、ストライピング動作が行われない。このように、データ長がストライプ長よりも短いと全くストライピング動作が行われず、データの転送速度を向上させることができない。
以上のことから、記録または再生の対象となるデータのサイズに対してストライプ長が適切な長さであれば、適切にストライピングが行われるので、データの転送速度を向上させることが可能である。
しかし、記録または再生の対象となるデータのサイズは、データごとに異なるので、各データに対してストライプ長が長すぎたり、短すぎたりすることがある。そうすると、上述した例のようにデータの転送速度を向上させることができなくなってしまう。
さらに、ストライプ長が長い場合には、記録再生装置側である程度、記録対象のデータがバッファリングされていなければ、多チャネル同時に記録を開始できないこともある。
〈擬似ゾーンとアクセス順について〉
そこで、本技術では、連続する記録領域を複数RUBからなる小区画に分割し、それらの小区画を擬似ゾーンとするとともに複数の擬似ゾーンを1つの組とし、その組を構成する擬似ゾーン間でアクセス順をインタリーブ(順序入れ替え)することで、データの転送速度を向上させるようにした。
具体的には、例えば図4に示すように1つの記録層の記録領域に対して2チャネルでのアクセスが行われるとする。
なお、図4では、矢印W11に示される1つの長方形は1つの記録領域、例えばユーザデータ領域を表しており、そのユーザデータ領域内の各長方形は1つのRUBを表している。また、各RUB内に記された番号は、記録領域へのアクセス時におけるRUBのアクセスの順番を示している。以下では、RUBのアクセスの順番を示す番号をRUBアクセス番号とも称することとする。
さらに、矢印W12乃至矢印W14のそれぞれに示される1つの長方形は1つのRUBを表しており、それらのRUB内の各長方形は1つの物理セクタを表している。また、各物理セクタ内に記された番号は、物理セクタのアクセスの順番を示している。以下では、物理セクタのアクセスの順番を示す番号をセクタアクセス番号とも称することとする。このセクタアクセス番号の順番は、例えばLSNの順番に相当する。
図4の例では、連続して並ぶ4つのRUBが1つの擬似ゾーンとされており、連続して並ぶ2つの擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされている。つまり、この例では、擬似ゾーンサイズが4RUBとされ、同一記録層内の互いに隣接する2つの擬似ゾーンが一組の擬似ゾーングループとされている。また、1つのRUBが32個の連続する物理セクタから構成されている。
なお、ここでは説明を簡単にするため擬似ゾーンサイズを4RUBとしているが、実際には数100RUBから数1000RUBなどの大きさとするとよい。
図4の例では、1つの擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン間でRUBのアクセスの順、つまりRUBアクセス番号がインタリーブされている。
例えば1つ目の擬似ゾーングループでは、最初にアクセスされるRUBアクセス番号が0であるRUBは、1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBとされ、2番目にアクセスされるRUBアクセス番号が1であるRUBは、2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBとされている。
そして3番目にアクセスされるRUBアクセス番号が2であるRUBは、1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUBとされ、4番目にアクセスされるRUBアクセス番号が3であるRUBは、2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUBとされている。
このように各擬似ゾーングループ内では、RUBアクセス番号が2つの擬似ゾーンに対して交互に振られていき、かつ擬似ゾーン内では先頭に近いRUBほどRUBアクセス番号が小さくなるようにRUBのアクセス順序が規定される。
また、矢印W12乃至矢印W14に示すように1つのRUB内ではRUBの先頭の物理セクタから順番に最後の物理セクタまでアクセスされていくようにされている。つまり、RUB間でセクタアクセス番号はインタリーブされず、RUB内の物理セクタは、それらの物理セクタが並んでいる順に連続して(順番に)アクセスされるようになされている。
したがって、この例ではRUBアクセス番号が0であるRUB内の各物理セクタにセクタアクセス番号0乃至セクタアクセス番号31が付与されている。また、RUBアクセス番号0に続くRUBアクセス番号が1であるRUB内の各物理セクタにセクタアクセス番号32乃至セクタアクセス番号63が付与されている。
記録領域へのアクセス時には、このように付与されたRUBアクセス番号順、より詳細にはセクタアクセス番号順にデータの読み出しや書き込みが行われることになる。
光ディスクでは、PSNは、記録層内で連続して並ぶ物理セクタに対して連続するように付与される。そのため、LSNを、物理セクタへのアクセスの順番と一致するように各物理セクタ(論理セクタ)に付与すると、PSNの順序とLSNの順序は一致しなくなる。そこで、本技術では後述する擬似ゾーン領域管理情報が利用されて、PSNとLSNとの対応関係が管理される。
以上のように擬似ゾーンと擬似ゾーングループを定義し、擬似ゾーン間でRUBアクセス番号をインタリーブする、つまり擬似ゾーン間においてRUB単位でLSNをインタリーブすることで、例えば図5に示すようにデータの転送速度を向上させることができる。
なお、図5において各長方形は1つのRUBを表しており、それらのRUB内の数字はRUBアクセス番号を示している。また、図中、実線の矢印はデータ(記録領域)へのアクセス方向を表しており、図中、点線の矢印はシーク動作または回転待ち動作を表している。さらに、図5において図3における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図5の例では、8RUBが1擬似ゾーンとされ、互いに隣接する2つの擬似ゾーンが1つの擬似ゾーングループを構成している。そして、複数の擬似ゾーングループが記録領域のアクセス方向に連続して並べられている。
ここで、擬似ゾーングループの先頭に位置する擬似ゾーンに対するアクセスが光ピックアップPC11により担当され、擬似ゾーングループの最後尾に位置する擬似ゾーンに対するアクセスが光ピックアップPC12により担当されるとする。
そのような場合、矢印Q21に示すように光ピックアップPC11は、RUBアクセス番号が0であるRUBから順番に、連続して並ぶRUBにアクセスしていく。そして、RUBアクセス番号が14であるRUBへとアクセスすると、図中、点線の矢印に示すようにシーク動作等を行ってRUBアクセス番号が16であるRUBへとジャンプし、RUBアクセス番号が30であるRUBまで、連続して並ぶRUBに順番にアクセスしていく。
また、光ピックアップPC12も同様に、RUBアクセス番号が1であるRUBから、RUBアクセス番号が15であるRUBまで、連続して並ぶRUBに順番にアクセスした後、RUBアクセス番号が17であるRUBへとジャンプし、連続して並ぶRUBに順番にアクセスしていく。なお、光ピックアップPC11によるアクセス動作と、光ピックアップPC12によるアクセス動作は同時に行われるため、例えばRUBアクセス番号が0であるRUBへのアクセスと、RUBアクセス番号が1であるRUBへのアクセスとは略同時に行われる。
本技術では、このようなアクセス制御を行い、連続する複数RUBからなる擬似ゾーンを1つのチャネルに担当させることで、サイズの大きいデータにアクセスするときでもシーク動作の発生頻度を1擬似ゾーンに対して1回とすることができる。したがって、擬似ゾーンの大きさ(サイズ)を適切に定めることで、シーク動作等の発生回数を低減させ、データの転送速度を向上させることができる。
また、本技術によれば、アクセス対象となるデータのサイズが小さい場合でも、例えば矢印Q22に示すように効果的にストライピングが行われるため、データの転送速度を向上させることができる。
すなわち、矢印Q22に示す例ではアクセス対象となるデータのサイズは5RUBとなっている。そのため、2RUB分の大きさである領域T31と領域T33ではストライピングが行われ、ストライピングが行われないのは端数分である1RUB分のデータ、つまり領域T32の部分のみとなっている。これにより、ストライピング効率を向上させることができ、その結果、データの転送速度を向上させることができる。
つまり、この例では一連のデータが1RUB単位で分割されて交互に2つのチャネルに分配されるため、2つのチャネルに対してデータを略均等な分量ずつ担当させることができる。したがって、2チャネルで同時にデータを記録または再生する場合に、一方のチャネルにだけ担当分のデータが偏って配分されることがないので、ストライピング効率を向上させることができ、その結果、データの転送速度を向上させることができる。
このように本技術によれば、擬似ゾーン間においてRUB単位でアクセスの順番、つまりLSNをインタリーブさせることで、記録または再生の対象となるデータのサイズによらず、データの転送速度を向上させることができる。しかも、データの記録時において、記録再生装置側でバッファリングされている記録対象のデータの量が少ないときでも、略同時に複数の各チャネルでの記録を行うことができる。
また、図4に示した例では擬似ゾーン間で交互にRUBアクセス番号を付与する例について説明したが、複数RUB単位で擬似ゾーン間で交互にRUBアクセス番号が付与されるようにしてもよい。
なお、実際にはRUBアクセス番号は付与されず、RUBアクセス番号により示されるアクセス順序にしたがって、各物理セクタのLSNが定められる。
このように、複数RUB単位でRUBアクセス番号が付与される場合、例えば図6に示すように各RUBに対してRUBアクセス番号が付与される。なお、図6において、矢印W21に示される1つの長方形は1つの記録領域、例えばユーザデータ領域を表しており、そのユーザデータ領域内の各長方形は1つのRUBを表している。また、各RUB内に記された番号は、RUBアクセス番号を示している。
さらに、矢印W22乃至矢印W24のそれぞれに示される1つの長方形は1つのRUBを表しており、それらのRUB内の各長方形は1つの物理セクタを表している。また、各物理セクタ内に記された番号は、セクタアクセス番号を示している。
図6の例では、連続して並ぶ4つのRUBが1つの擬似ゾーンとされており、連続して並ぶ2つの擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされている。また、1つのRUBが32個の連続する物理セクタから構成されている。
各擬似ゾーングループでは、擬似ゾーン間で、2RUB単位で交互にRUBアクセス番号が付与されている。
例えば1つ目の擬似ゾーングループでは、1つ目の擬似ゾーンの先頭および2番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が0および1とされ、2つ目の擬似ゾーンの先頭および2番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が2および3とされている。
さらに、1つ目の擬似ゾーンの3番目および4番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が4および5とされ、2つ目の擬似ゾーンの3番目および4番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が6および7とされている。
したがって、各擬似ゾーングループでは、先頭の擬似ゾーンの連続する2つのRUBにアクセスが行われた後、2番目の擬似ゾーンの連続する2つのRUBへのアクセスが行われる。さらに先頭の擬似ゾーンにおける後ろ側の連続する2つのRUBへのアクセスが行われ、最後に2番目の擬似ゾーンにおける後ろ側の連続する2つのRUBへのアクセスが行われることになる。
但し、実際には1擬似ゾーンが1つのチャネルにより担当されるので、擬似ゾーングループ内の1番目の擬似ゾーンと2番目の擬似ゾーンとが担当の各チャネルにより同時にアクセスされることになる。
このように各擬似ゾーングループ内では、2つの擬似ゾーン間でRUBアクセス番号が2つずつ交互に振られていき、かつ擬似ゾーン内では先頭に近いRUBほどRUBアクセス番号が小さくなるようにRUBのアクセス順序が規定される。
また、矢印W22乃至矢印W24に示すように1つのRUB内ではRUBの先頭の物理セクタから順番に最後の物理セクタまで連続してアクセスされていくようにされている。
このようにRUBアクセス番号を擬似ゾーン間で2つずつ交互に付与していくことで、2RUBの大きさのデータ(ファイル)へのアクセスが1チャネルで完了できる確率を高くすることができる。この場合、ストライピング効率は低下するが、マルチスレッド動作性能、つまり複数ファイルの同時読み出し時の動作効率を向上させることができる。
さらに、1つの記録層の記録領域に2チャネルでの同時アクセスが行われる場合、例えば図7に示すようにRUBのアクセス順序を規定すれば、アクセス対象のデータの連続する2RUBの部分が、擬似ゾーンの連続する2RUBの領域に配置される確率をより高くすることができる。なお、図7において、矢印W31に示される1つの長方形は1つの記録領域、例えばユーザデータ領域を表しており、そのユーザデータ領域内の各長方形は1つのRUBを表している。また、各RUB内に記された番号は、RUBアクセス番号を示している。
さらに、矢印W32乃至矢印W34のそれぞれに示される1つの長方形は1つのRUBを表しており、それらのRUB内の各長方形は1つの物理セクタを表している。また、各物理セクタ内に記された番号は、セクタアクセス番号を示している。
図7の例では、連続して並ぶ4つのRUBが1つの擬似ゾーンとされており、連続して並ぶ2つの擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされている。また、1つのRUBが32個の連続する物理セクタから構成されている。
各擬似ゾーングループでは、擬似ゾーンにおいて、できるだけ隣接する2つのRUBに連続するRUBアクセス番号が付与されるように、擬似ゾーン間で交互にRUBアクセス番号が付与されている。
例えば1つ目の擬似ゾーングループでは、2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が0とされ、1つ目の擬似ゾーンの先頭および2番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が1および2とされる。そして、2つ目の擬似ゾーンの2番目および3番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が3および4とされ、1つ目の擬似ゾーンの3番目および4番目のRUBのそれぞれのRUBアクセス番号が5および6とされる。さらに、最後に残った2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUBのRUBアクセス番号が7とされる。
また、矢印W32乃至矢印W34に示すように1つのRUB内ではRUBの先頭の物理セクタから順番に最後の物理セクタまで連続してアクセスされていくようにされている。
このように、擬似ゾーン内の隣接する2つのRUBにできるだけ連続するRUBアクセス番号が付与され、かつ擬似ゾーン間で1RUB単位または2RUB単位で交互にRUBアクセス番号が付与されるようにすることで、2RUBの大きさのデータへのアクセスが1チャネルで完了できる確率を高くすることができる。これにより、マルチスレッド動作性能を向上させることができる。
さらに、以上においては、1つの記録層の記録領域内にある擬似ゾーンの組を1つの擬似ゾーングループとする例について説明したが、擬似ゾーングループが、同一記録層内および異なる記録層内にある擬似ゾーンから構成されるようにしてもよい。
そのような場合、例えば図8に示すように各RUBに対してRUBアクセス番号が付与される。なお、図8において、矢印W41および矢印W42のそれぞれにより示される1つの長方形は1つの記録領域、例えばユーザデータ領域を表しており、そのユーザデータ領域内の各長方形は1つのRUBを表している。また、各RUB内に記された番号は、RUBアクセス番号を示している。
ここでは、例えば矢印W41により示される記録領域は、光ディスクの表面に設けられた記録層内の記録領域であり、矢印W42により示される記録領域は、光ディスクの裏面に設けられた記録層内の記録領域である。
図8では、連続して並ぶ4つのRUBが1つの擬似ゾーンとされており、表面の記録層内の連続して並ぶ2つの擬似ゾーンと、裏面の記録層内の連続して並ぶ2つの擬似ゾーンとからなる合計4つの擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされている。
各擬似ゾーングループでは、4つの擬似ゾーン間で1RUBずつ順番にRUBアクセス番号が付与され、かつ擬似ゾーン内では先頭に近いRUBほどRUBアクセス番号が小さくなるようにRUBのアクセス順序が規定される。
例えば1つ目の擬似ゾーングループでは、表面の1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が0とされ、表面の2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が1とされている。また、裏面の1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が2とされ、裏面の2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が3とされている。
さらに、表面の1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、表面の2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、裏面の1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、および裏面の2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が4乃至7とされている。
同様に、表面の1つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、表面の2つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、裏面の1つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、および裏面の2つ目の擬似ゾーンの3番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が8乃至11とされている。
さらに、表面の1つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、表面の2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、裏面の1つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、および裏面の2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が12乃至15とされている。
なお、1つのRUBは、例えば32個の連続する物理セクタから構成されており、RUB内ではRUBの先頭の物理セクタから順番に最後の物理セクタまで連続してアクセスされる。
この例では、矢印Q31に示すように、なるべく同一記録層内の擬似ゾーン間で連続するRUBアクセス番号が付与されるようになされている。つまり、記録層内優先でRUBアクセス番号が付与されている。
この場合、矢印Q32に示すように、記録層間で連続してRUBアクセス番号を付与する場合(以下、記録層間優先とも称する)と比べて、アクセス対象のデータの隣接するRUB分の部分が同一記録層内に配置される確率をより高くすることができる。
なお、矢印Q31に示す2つの長方形は、図中、上側に示した1番目の擬似ゾーングループを示しており、矢印Q32に示す2つの長方形は、図中、上側に示した1番目の擬似ゾーングループのRUBアクセス番号を記録層間優先で振り直したものを示している。
矢印Q32に示す例では、異なる記録層間で交互にRUBアクセス番号が付与されているため、連続してアクセスされる2つのRUBは必ず2つの記録層にまたがることになる。これに対して矢印Q31の例では、連続する2つのRUBアクセス番号のRUBが、なるべく同一記録層内に配置されるようになされている。
さらに、同一記録層内および異なる記録層内にある擬似ゾーンから擬似ゾーングループが構成される場合においても、なるべく同一擬似ゾーン内の連続するRUBに連続するRUBアクセス番号が付与されるようにしてもよい。
そのような場合、例えば図9や図10に示すように各RUBに対してRUBアクセス番号が付与される。
なお、図9および図10において矢印W51、矢印W52、矢印W61、および矢印W62のそれぞれにより示される1つの長方形は1つの記録領域、例えばユーザデータ領域を表しており、そのユーザデータ領域内の各長方形は1つのRUBを表している。また、各RUB内に記された番号は、RUBアクセス番号を示している。さらに、1つのRUBは、例えば32個の連続する物理セクタから構成されており、RUB内ではRUBの先頭の物理セクタから順番に最後の物理セクタまで連続してアクセスされる。
例えば図9に示す例では、矢印W51により示される記録領域は、光ディスクの表面に設けられた記録層内の記録領域であり、矢印W52により示される記録領域は、光ディスクの裏面に設けられた記録層内の記録領域であるものとする。
図9では、連続して並ぶ4つのRUBが1つの擬似ゾーンとされており、表面の記録層内の連続して並ぶ2つの擬似ゾーンと、裏面の記録層内の連続して並ぶ2つの擬似ゾーンとからなる合計4つの擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされている。
各擬似ゾーングループでは、4つの擬似ゾーン間で1RUBずつ順番にRUBアクセス番号が付与されていく。
このとき、RUBアクセス番号の付与対象とする擬似ゾーンが、他の記録層の擬似ゾーンへと移動するときには、最後に付与対象となった擬似ゾーンと遠い側に位置する擬似ゾーンが次の付与対象の擬似ゾーンとされる。また、4つの擬似ゾーンのうちの最後の擬似ゾーンのRUBにRUBアクセス番号が付与されると、そのRUBに隣接するRUBには、直前のRUBに付与されたRUBアクセス番号に連続するRUBアクセス番号が付与される。
例えば1つ目の擬似ゾーングループでは、表面の2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が0とされ、表面の1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が1とされている。また、裏面の2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が2とされ、裏面の1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が3とされている。
さらに、裏面の1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、裏面の2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、表面の1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、および表面の2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が4乃至7とされている。
同様に、表面の2つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、表面の1つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、裏面の2つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、および裏面の1つ目の擬似ゾーンの3番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が8乃至11とされている。
さらに、裏面の1つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、裏面の2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、表面の1つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、および表面の2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が12乃至15とされている。
このように、図9の例では、連続する2つのRUBアクセス番号のRUBが、なるべく同一記録層内に配置されるようにされている。
また、例えば図10に示す例では、矢印W61により示される記録領域は、光ディスクの表面に設けられた記録層内の記録領域であり、矢印W62により示される記録領域は、光ディスクの裏面に設けられた記録層内の記録領域であるものとする。
図10では、連続して並ぶ4つのRUBが1つの擬似ゾーンとされており、表面の記録層内の連続して並ぶ2つの擬似ゾーンと、裏面の記録層内の連続して並ぶ2つの擬似ゾーンとからなる合計4つの擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされている。
各擬似ゾーングループでは、4つの擬似ゾーン間で1RUBずつ順番にRUBアクセス番号が付与されていく。
このとき、RUBアクセス番号の付与対象とする擬似ゾーンが、他の記録層の擬似ゾーンへと移動するときには、最後に付与対象となった擬似ゾーンと近い側に位置する擬似ゾーンが次の付与対象の擬似ゾーンとされる。また、4つの擬似ゾーンのうちの最後の擬似ゾーンのRUBにRUBアクセス番号が付与されると、そのRUBに隣接するRUBには、直前のRUBに付与されたRUBアクセス番号に連続するRUBアクセス番号が付与される。
例えば1つ目の擬似ゾーングループでは、表面の2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が0とされ、表面の1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が1とされている。また、裏面の1つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が2とされ、裏面の2つ目の擬似ゾーンの先頭のRUBのRUBアクセス番号が3とされている。
さらに、裏面の2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、表面の2つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、表面の1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUB、および裏面の1つ目の擬似ゾーンの2番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が4乃至7とされている。
同様に、裏面の1つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、裏面の2つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、表面の2つ目の擬似ゾーンの3番目のRUB、および表面の1つ目の擬似ゾーンの3番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が8乃至11とされている。
さらに、表面の1つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、裏面の1つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、裏面の2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUB、および表面の2つ目の擬似ゾーンの4番目のRUBのぞれぞれのRUBアクセス番号が12乃至15とされている。
なお、以上においては、1つの記録層または2つの記録層に設けられた擬似ゾーンから1つの擬似ゾーングループが構成されると説明した。しかし、例えば4層の光ディスクなどでは、4つの各記録層に設けられた合計4つの擬似ゾーンから1つの擬似ゾーングループが構成されるようにするなど、4以上の記録層に設けられた各擬似ゾーンから擬似ゾーングループが構成されるようにしてもよい。
また、上述したように光ディスクのスパイラル数は、記録再生装置で同時に記録または再生可能なチャネル数よりも少なくてもよいし多くてもよい。例えば光ディスクのスパイラル数が、記録再生装置のチャネル数よりも少ない場合には、各記録層の記録領域を複数の擬似ゾーンに分割し、同じ記録領域の複数の擬似ゾーンが同じ1つの擬似ゾーングループに含まれるようにされればよい。
〈擬似ゾーン化の対象について〉
ところで、光ディスクの1つの記録層には、インナーゾーン、拡張領域、ユーザデータ領域、およびアウターゾーンがあると説明した。
いま、例えば図11の矢印Q41に示すように、記録領域のうちの拡張領域およびユーザデータ領域からなる領域をデータゾーンと呼ぶこととする。この場合、1記録層の記録領域はインナーゾーン、データゾーン、およびアウターゾーンから構成されることになる。
このような場合に、記録領域のどの領域を擬似ゾーン化してもよいが、つまり記録領域のどの領域に擬似ゾーンを設定してもよいが、擬似ゾーン化する領域によって工夫が必要となる。なお、図11では説明を簡単にするため、光ディスクに記録層が1つだけ設けられている場合について説明するが、光ディスクが複数の記録層を有する場合も同様である。
例えば、矢印Q42に示すように光ディスクの全体、つまりインナーゾーン、データゾーン、およびアウターゾーンを擬似ゾーン化してもよい。なお、図11において、点線で表される1つの長方形は1つの擬似ゾーンを表している。
この例では、記録領域全体が擬似ゾーンサイズの整数倍でないときには、例えば記録領域の先頭や末尾の部分など、定められた擬似ゾーンサイズとはならない擬似ゾーンが部分的に生じたり、サイズが半端なために擬似ゾーン化されない領域が生じたりする。
また、矢印Q43に示すようにデータゾーンのみを擬似ゾーン化してもよい。この場合には、データゾーンのサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍とすると、擬似ゾーンの領域管理が簡素化されることになる。
さらに、矢印Q44に示すように、データゾーンを構成する拡張領域にスペア領域を確保し、スペア領域とユーザデータ領域とからなるデータゾーン全体を擬似ゾーン化してもよい。この場合、各スペア領域、およびユーザデータ領域のぞれぞれを擬似ゾーンサイズの整数倍のサイズとすれば、擬似ゾーンの境界位置は固定されることになる。つまり、例えばスペア領域とユーザデータ領域の境界位置は、必ず擬似ゾーンの境界位置となり、擬似ゾーンの領域管理を簡素化することができる。
また、矢印Q45に示すようにデータゾーンに拡張管理領域とスペア領域を確保し、拡張管理領域は擬似ゾーン化せずにスペア領域とユーザデータ領域を擬似ゾーン化するようにしてもよい。この場合、拡張管理領域、スペア領域、およびユーザデータ領域のサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍とすれば、擬似ゾーンの境界位置は固定される。すなわち、拡張管理領域とスペア領域の境界位置、およびスペア領域とユーザデータ領域の境界位置は、必ず擬似ゾーンの境界位置となり、擬似ゾーンの領域管理を簡素化させることができる。
なお、この場合、スペア領域とユーザデータ領域のサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍とすれば、擬似ゾーンの境界位置は変化することがあるが、拡張管理領域とスペア領域の境界位置、およびスペア領域とユーザデータ領域の境界位置は、必ず擬似ゾーンの境界位置となる。
さらに、矢印Q46に示すようにデータゾーンに拡張管理領域とスペア領域を確保し、拡張管理領域とスペア領域は擬似ゾーン化せずに、ユーザデータ領域のみを擬似ゾーン化するようにしてもよい。
このようにデータゾーンには、ユーザデータ領域の他、拡張管理領域やスペア領域を設定可能であるが、拡張管理領域やスペア領域、ユーザデータ領域のサイズを適切に設定することで、簡単に擬似ゾーンの領域管理を行うことができるようになる。
例えば、図12の矢印Q51に示すように、データゾーンにスペア領域を設け、スペア領域とユーザデータ領域を擬似ゾーン化した場合、図中、点線で表されるように擬似ゾーンの境界位置が定まったとする。
なお、図中、点線で表される1つの長方形は1つの擬似ゾーンを表しており、図中の矢印は擬似ゾーンの境界位置を示している。
この例では、スペア領域とユーザデータ領域は、擬似ゾーンサイズの整数倍のサイズの領域となっているため、スペア領域とユーザデータ領域の境界位置は擬似ゾーンの境界位置となっており、半端なサイズの擬似ゾーンも生じない。
これに対して矢印Q52に示すように、データゾーンに拡張管理領域とスペア領域を設定し、スペア領域とユーザデータ領域のみを擬似ゾーン化するとする。
この場合、拡張管理領域が擬似ゾーンサイズの整数倍でないときには、図中、擬似ゾーンの境界位置を表す矢印同士を結ぶ点線で表されるように、拡張管理領域を設けるか否かによって擬似ゾーンの境界位置が移動してしまう。また、矢印W71に示すように、中途半端なサイズの擬似ゾーンが生じたりもする。
そこで、本技術ではデータゾーンにサイズが可変である可変領域、具体的には拡張管理領域やスペア領域、ユーザデータ領域を設定するときに、それらの領域のサイズが擬似ゾーンサイズの整数倍のサイズとなるようにする。これにより、擬似ゾーンの境界位置の移動や半端なサイズの擬似ゾーンの出現をなくすことができ、領域管理を簡素化することができる。
具体的には、図13の矢印Q61に示すように、スペア領域とユーザデータ領域のサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍とすると、データゾーンにスペア領域を設定したとき、スペア領域とユーザデータ領域との境界位置が擬似ゾーンの境界位置となる。また、半端なサイズの擬似ゾーンも生じない。
なお、図13において点線で表される1つの長方形は1つの擬似ゾーンを表しており、図中の矢印は擬似ゾーンの境界位置を示している。
ここで、仮にスペア領域のサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍としないと、矢印Q62に示すように境界位置が移動するなど、不都合が生じる。例えば矢印W81に示す擬似ゾーン内には、スペア領域とユーザデータ領域とが混在しており、また、矢印W82や矢印W83に示す擬似ゾーンのように、半端なサイズの擬似ゾーンが生じたり、擬似ゾーンの境界位置が移動したりすることになる。
以上のように、記録領域に擬似ゾーンを設定するときに、可変領域のサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍とすることで、擬似ゾーンの領域管理を簡素化することができるようになる。
なお、例えば光ディスクがZCLV(Zone Constant Linear Velocity)媒体と呼ばれるものや、ZCAV(Zone Constant Angular Velocity)媒体と呼ばれるものである場合、ZCLV媒体やZCAV媒体の記録領域は同心円状に分割されている。そして、ZCLV媒体やZCAV媒体の記録領域の分割された各領域はゾーンと呼ばれている。そのような場合には、例えば各ゾーンのサイズが擬似ゾーンサイズの整数倍となるようにすればよい。そのようにすることで、1つの擬似ゾーンが2つのゾーンに跨って設定されることを防止することができるので、擬似ゾーン等の管理を簡素化することができる。
また、ZCLV媒体やZCAV媒体では、回転数や転送レートの関係がゾーンによって異なるため、1つの擬似ゾーングループが2つのゾーンに跨って設定されないようにするのが望ましい。しかし、ZCLV媒体やZCAV媒体の場合でも、擬似ゾーングループを構成する各擬似ゾーンが異なるスパイラル上に配置されていれば、擬似ゾーンが2つのゾーンに跨って設定されても記録動作や再生動作に特に不都合は生じない。
例えば、同一記録層に設けられたランドとグルーブが、それぞれ1つのスパイラル(トラック)として機能する場合、それらのランドとグルーブに同じ擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーンが1つずつ設定されているとする。また、1つの擬似ゾーンが2つのゾーンに跨って設定されているとする。この場合、2チャネルで同時にそれらの擬似ゾーンにアクセスするときには、ほぼ同じタイミングでそれらの擬似ゾーンにおけるゾーン境界へのアクセスが生じるので2チャネルでの並列動作が可能であり、ストライピング効率の低下も殆ど生じることはない。
なお、ここでは異なるスパイラルとして、同一記録層内のランドとグルーブを例として説明したが、異なる記録層のランドまたはグルーブに、それぞれ同一擬似ゾーングループを構成する異なる擬似ゾーンが設定されるようにしても多チャネルでの並列動作が可能である。
〈交替処理について〉
続いて、交替処理とスペア領域の管理について説明する。
交替処理では、光ディスクの不良により記録が不可能な不良ブロック(欠陥)、すなわち例えば論理セクタ(物理セクタ)やRUBなどに対し、予め確保されているスペア領域から、その不良ブロックの代理となるブロックが割り当てられる。そして、不良ブロックに対して付与されていた論理アドレス(LSN)が代理のブロックへと付与し直される。
これにより、不良ブロック(以下、単に欠陥または欠陥領域と称する)が存在する光ディスク上であっても、稠密な論理アドレス空間の提示を実現することができる。すなわち、欠陥の有無や欠陥の位置を意識することなく光ディスクへのアクセスが可能となる。
具体的には、例えば図14に示すように記録領域にユーザデータ領域とスペア領域があり、ユーザデータ領域にユーザにより指定されたユーザデータを記録していくとする。
なお、図中、1つの四角形は1つのブロックを表している。ここで、1つのブロックは、例えば論理セクタ(物理セクタ)またはRUBなどとされるが、以下では1ブロックが1つの論理セクタであるものとして説明を続ける。また、以下では、論理セクタと物理セクタを特に区別する必要がない場合には、単にセクタとも称することとする。
この例では、ユーザデータ領域を構成する各ブロック、つまり各セクタに対して、図中、左側から順番に論理アドレス(LSN)が付与されている。ユーザデータの記録時には、ストライピングを行うか否かによらず、ユーザデータは連続するLSNを有するセクタからなる領域に記録される。
いま、例えばLSN=mであるセクタDP11にデータを記録しようとしたところ、セクタDP11に欠陥があり、データを記録することができないとされると、交替処理が行われる。すなわち、スペア領域の例えばセクタDN11が、交替元であるセクタDP11の代理となるセクタ、つまり交替先として選択され、セクタDP11への記録が指示されたデータが、交替先であるセクタDN11に記録されるとともに、そのセクタDN11のLSNがmとされる。
また、その後、LSN=nであるセクタDP12にデータを記録しようとしたところ、セクタDP12に欠陥があり、データを記録することができないとされると、交替処理が行われる。すなわち、スペア領域の例えばセクタDN12が交替先として選択され、セクタDP12への記録が指示されたデータが、交替先であるセクタDN12に記録されるとともに、そのセクタDN12のLSNがnとされる。
なお、上述したように、基本的にはLSNはユーザデータ領域にのみ付与される。そのため、スペア領域内の交替処理の交替先とされたブロック(セクタ)にはLSNは付与されるが、交替先とされていないブロック、つまり未使用のブロックにはLSNは付与されていない。
また、交替処理を行うタイミングは任意のタイミングとすることができるが、通常、記録動作時に欠陥に遭遇する都度、スペア領域内に交替先のブロックを確保し、交替先へのデータの記録とLSNの振り替えが行われる。
さらに、交替処理が行われると、物理アドレス(PSN)と論理アドレス(LSN)の対応関係が特定できるように、交替元と交替先の対応関係を示す情報が生成され、保持される。
このような交替元と交替先の対応関係は、例えばDFL(Defect List:ディフェクトリスト)と呼ばれるテーブルによって管理される。
一般的なDFLには、欠陥ごとに交替元のPSNと交替先のPSNとが含まれるDFLエントリが格納されている。
例えば交替処理が行われるたびに1つのDFLエントリが生成され、DFLに格納される。また、通常、交替処理では連続欠陥に対しては連続する交替先のブロックが割り当てられ、これらの連続欠陥と、その連続欠陥の交替先の連続ブロックとの対応関係は、2個(一組)のDFLエントリで表現される。
このように、交替処理が行われるとセクタへのLSNの振り替えが行われるため、LSNとPSNの対応関係が変化する。
例えばデータゾーンにユーザデータ領域以外に1つの拡張管理領域と2つのスペア領域が設けられている場合、ユーザデータ領域に欠陥がないときには、論理アドレス空間と物理アドレス空間との対応関係は、図15に示すようになる。
なお、図15において縦軸および横軸はそれぞれLSNおよびPSNを示している。この例では、ユーザデータ領域には欠陥がないので、PSNに対してLSNが直線的(線形)に変化する。また、この例では、LSNとの対応関係が定義されない拡張管理領域やスペア領域はLSNを持たない。つまり、これらの拡張管理領域やスペア領域は論理アドレス空間からは見えない。
これに対して、データゾーンにユーザデータ領域以外に1つの拡張管理領域と2つのスペア領域が設けられ、ユーザデータ領域に欠陥がある場合には、論理アドレス空間と物理アドレス空間との対応関係は、例えば図16に示すようになる。なお、図16において縦軸および横軸はそれぞれLSNおよびPSNを示している。
この例では、ユーザデータ領域のPSN=Pの領域が単独欠陥領域となっているため、欠陥領域では交替処理が行われ、他の領域では交替処理は行われない。
したがって、ユーザデータ領域のPSN=Pの領域を除く他の領域では、PSNに対してLSNが直線的に変化する。また、欠陥領域であるPSN=Pの領域では交替処理が行われており、スペア領域のPSN=P’の領域がその欠陥領域の交替先の領域となっている。つまり、スペア領域のPSN=P’の領域に対してLSN=Lが付与されている。
このようにして交替処理が行われると、交替元のPSN=Pと交替先のPSN=P’を示すDFLエントリが生成されて、DFLに追加される。この場合、交替元であるPSN=Pの欠陥領域は、論理アドレス空間からは見えなくなる。
また、データゾーンにユーザデータ領域以外に1つの拡張管理領域と2つのスペア領域が設けられ、ユーザデータ領域に連続欠陥がある場合には、論理アドレス空間と物理アドレス空間との対応関係は、例えば図17に示すようになる。なお、図17において縦軸および横軸はそれぞれLSNおよびPSNを示している。
この例では、ユーザデータ領域のPSN=P1乃至P2の領域が連続欠陥領域となっているため、この連続欠陥領域では交替処理が行われ、他の領域では交替処理は行われない。
したがって、ユーザデータ領域のPSN=P1乃至P2の領域を除く他の領域では、PSNに対してLSNが直線的に変化する。また、欠陥領域であるPSN=P1乃至P2の領域では交替処理が行われており、スペア領域の連続するPSN=P1’乃至P2’の領域がその欠陥領域の交替先の領域となっている。つまり、スペア領域のPSN=P1’乃至P2’の領域に対してLSN=L1乃至L2が付与されている。
このようにして交替処理が行われると、交替元のPSN=P1乃至P2までの領域と、交替先のPSN=P1’乃至P2’までの領域を示す2個(一組)のDFLエントリが生成されて、DFLに追加される。この場合、連続欠陥領域の長さ(範囲)によらず連続欠陥領域の交替前後の対応関係が一組のDFLエントリにより表現されるので、DFLの肥大化を抑制することができる。
ところで、多チャネルで同時に記録動作を行う場合に、複数のチャネルで同時に欠陥が発生すると、スペア領域が分断されてしまうおそれがある。
例えば図18の矢印Q71に示すようにデータゾーンにユーザデータ領域とスペア領域とが設けられている場合に、1つのデータを分割し、チャネルAの光ピックアップPC11と、チャネルBの光ピックアップPC12とにより同時に記録を行うことを考える。
なお、図18において各四角形は記録領域上の1つのブロックを表しており、ここでは1つのブロックが1つのセクタを表しているものとする。また、図18において図3における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
矢印Q71に示す例では光ピックアップPC11によりデータを記録しようとする領域には、連続欠陥領域T41があり、同様に光ピックアップPC12によりデータを記録しようとする領域には、連続欠陥領域T42がある。ここで、光ピックアップPC11および光ピックアップPC12は、図中、右方向へとデータを記録していくものとする。
ここで連続欠陥領域T41は、それぞれLSN=a,b,cである3つのセクタDP21乃至セクタDP23からなり、連続欠陥領域T42は、それぞれLSN=x,y,zである3つのセクタDP31乃至セクタDP33からなる。
このような場合に、矢印Q72に示すように、光ピックアップPC11および光ピックアップPC12が所定のセクタから図中、右方向に同時にデータの書き込みを行ったとする。そして、矢印Q73に示すように光ピックアップPC11が欠陥領域であるセクタDP21に遭遇すると同時に、光ピックアップPC12が欠陥領域であるセクタDP31に遭遇したとする。
そのような場合、矢印Q74に示すように交替処理が行われる。すなわち、セクタDP21の交替先としてスペア領域内のセクタDN21が選択され、交替元であるセクタDP21に記録されるはずであったデータDA(1)が光ピックアップPC11により交替先であるセクタDN21に記録される。また、セクタDP21に振られていたLSN=aがセクタDN21へと振り替えられる。
同様に、セクタDP31の交替先としてスペア領域内のセクタDN22が選択され、交替元であるセクタDP31に記録されるはずであったデータDB(1)が光ピックアップPC12により交替先であるセクタDN22に記録される。また、セクタDP31に振られていたLSN=xがセクタDN22へと振り替えられる。
このようにして交替処理が行われると、図19に示すように光ピックアップPC11および光ピックアップPC12によって、それぞれセクタDP21およびセクタDP31以降の領域へのデータの書き込みが行われる。なお、図19において図18における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
この例では、矢印Q81に示すように、光ピックアップPC11および光ピックアップPC12は、それぞれセクタDP22およびセクタDP32にデータを書き込もうとするが、これらのセクタも欠陥領域であるので、再び同時に交替処理が発生することになる。
そして、矢印Q82に示すように、セクタDP22の交替先としてスペア領域内のセクタDN23が選択され、交替元であるセクタDP22に記録されるはずであったデータDA(2)が光ピックアップPC11により交替先であるセクタDN23に記録される。また、セクタDP22に振られていたLSN=bがセクタDN23へと振り替えられる。
同様に、セクタDP32の交替先としてスペア領域内のセクタDN24が選択され、交替元であるセクタDP32に記録されるはずであったデータDB(2)が光ピックアップPC12により交替先であるセクタDN24に記録される。また、セクタDP32に振られていたLSN=yがセクタDN24へと振り替えられる。
さらにセクタDP22およびセクタDP32のそれぞれに続くセクタDP23およびセクタDP33も欠陥領域であるので、これらのセクタでも交替処理が発生し、矢印Q83に示すようにスペア領域内の1つの領域T51に異なるチャネルのデータが交互に記録される。
すなわち、セクタDP23の交替先としてスペア領域内のセクタDN25が選択され、交替元であるセクタDP23に記録されるはずであったデータDA(3)が光ピックアップPC11により交替先であるセクタDN25に記録される。また、セクタDP33の交替先としてスペア領域内のセクタDN26が選択され、交替元であるセクタDP33に記録されるはずであったデータDB(3)が光ピックアップPC12により交替先であるセクタDN26に記録される。
このように、各チャネルで略同時に連続する欠陥領域に遭遇すると、スペア領域の1つの領域T51内に異なるチャネルのデータが細分化されて記録されることになる。つまり、スペア領域の分断が生じてしまう。
具体的には、データDA(1)乃至データDA(3)は本来であれば連続して記録されるものであり、同様にデータDB(1)乃至データDB(3)も本来であれば連続して記録されるものである。しかしながら、この例では、2つのチャネルで略同時に連続欠陥に遭遇してしまったため、領域T51内に本来であれば連続して記録されるはずのデータが細分化されて記録されている。
このような細分化、つまりデータの分断が生じると、例えば図20に示すようにデータの転送速度の低下やDFLの肥大化が生じてしまう。なお、図20において図18または図19における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
この例では、矢印Q91に示すように、上述したチャネルAにより担当されるデータのうち、セクタDP21乃至セクタDP23に記録されるはずであったデータDA(1)乃至データDA(3)が、交替処理によりセクタDN21、セクタDN23、およびセクタDN25に記録されている。そのため、チャネルAでデータを再生する場合、図中の実線矢印および点線の矢印で表されるように、データの読み出しを開始した後、セクタDP21の直前のセクタから読み出しが行われると、セクタDN21へのシーク動作が行われてセクタDN21からデータが読み出される。さらに、セクタDN23へのシーク動作と読み出しが行われた後、セクタDN25へのシーク動作と読み出しが行われ、さらにセクタDP23の直後のセクタへとシーク動作が行われる。
このようにデータが細分化されると、スペア領域である領域T51において近傍シークが多発して、データの転送速度(再生速度)が低下してしまう。
また、矢印Q92に示すように、連続するセクタからなる領域T41の交替先が、セクタDN21、セクタDN23、およびセクタDN25と不連続な領域となるため、より多くのDFLエントリが必要となり、DFLの消費が多くなってしまう。
そこで、本技術では、チャネルごとに交替先となる連続領域を確保し、確保した連続領域はそのチャネルによって占有されるようにすることで、交替処理によるデータの細分化を防止し、データの転送速度を向上させるようにした。
例えば図21の矢印Q101に示すように、データゾーンにユーザデータ領域とスペア領域とが設けられている場合に、1つのデータを分割し、チャネルAの光ピックアップPC11と、チャネルBの光ピックアップPC12とにより同時に記録を行うとする。なお、図21において、図18乃至図20における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
矢印Q101に示すように光ピックアップPC11および光ピックアップPC12により、図中、右方向にデータの書き込みを行っていったとき、光ピックアップPC11が欠陥領域であるセクタDP21に遭遇すると同時に、光ピックアップPC12が欠陥領域であるセクタDP31に遭遇したとする。
このとき矢印Q102に示すようにチャネルAのための交替先の領域として連続領域T61が確保されて交替処理が行われる。すなわち、連続領域T61の先頭のセクタDN31がセクタDP21の交替先として選択され、セクタDP21に記録されるはずであったデータDA(1)が、交替先とされたセクタDN31に記録される。
また、それと略同時に、矢印Q103に示すようにチャネルBのための交替先の領域として連続領域T62が確保されて交替処理が行われる。すなわち、連続領域T62の先頭のセクタDN41がセクタDP31の交替先として選択され、セクタDP31に記録されるはずであったデータDB(1)が、交替先とされたセクタDN41に記録される。
そして、さらにデータの書き込みが再開されると、セクタDP21に続くセクタDP22も欠陥領域であるためチャネルAで再度、交替処理が発生し、同様にセクタDP31に続くセクタDP32も欠陥領域であるためチャネルBでも再度、交替処理が発生する。
すると、矢印Q104に示すように連続領域T61の2番目のセクタDN32がセクタDP22の交替先として選択され、セクタDP22に記録されるはずであったデータDA(2)が、交替先とされたセクタDN32に記録される。同様に、連続領域T62の2番目のセクタDN42がセクタDP32の交替先として選択され、セクタDP32に記録されるはずであったデータDB(2)が、交替先とされたセクタDN42に記録される。
さらに、セクタDP22に続くセクタDP23、およびセクタDP32に続くセクタDP33も欠陥領域であるため交替処理が発生する。その結果、矢印Q105に示すように、セクタDP23に記録されるはずであったデータDA(3)が、連続領域T61内の交替先とされたセクタDN33に記録され、セクタDP33に記録されるはずであったデータDB(3)が、連続領域T62内の交替先とされたセクタDN43に記録される。
なお、スペア領域内の所定チャネルにより確保された領域全体にユーザデータが記録され、その領域が全て消費された場合、その後に新たな欠陥と遭遇したときには、その所定チャネルのためにスペア領域内の新たな領域が確保され、その領域が交替先とされる。
また、所定チャネルのために確保された連続するスペア領域は、その所定チャネルでの単独欠陥領域または連続欠陥領域に対する交替処理が終了した時点で解放され、その後、そのスペア領域が任意のチャネルのために確保可能な状態とされてもよい。
このようにしてチャネルごとに交替処理のための専用の連続領域を確保すると、ユーザデータ領域の連続欠陥領域がスペア領域の連続する領域に交替されることになる。
これにより、多チャネルで略同時に交替処理が発生した場合でも、連続する欠陥を連続する交替先の領域に交替することができ、データの転送速度を向上させるとともにDFLの肥大化を防止することができる。
なお、図21ではユーザデータ領域の擬似ゾーン化が行われない場合を例として説明したが、ユーザデータ領域等が擬似ゾーン化される場合でも、同様にしてチャネルごとに連続する交替領域を確保することで、擬似ゾーン内の連続欠陥領域が連続する交替領域へと交替されることになる。これにより、データの転送速度を向上させるとともにDFLの肥大化を防止することができる。
〈スペア領域について〉
また、本技術では交替処理を行う場合に、交替処理を行うチャネルのためにスペア領域内の連続する領域が確保されると説明したが、各チャネルのために同時にいくつの領域を確保可能とするかや、スペア領域にどのようにしてユーザデータを記録していくかは任意に定めることができる。
例えば、記録再生対象の光ディスクがDS0面とDS1面の表裏2面を有しており、ランドおよびグルーブにそれぞれ記録領域が設けられるランドグルーブ形式のライトワンス型の光ディスクである場合、図22に示すようにスペア領域を利用することができる。
なお、ここでは光ディスクに対して、片側2チャネルの合計4チャネルで同時に光ディスクへのアクセスが行われるものとし、各チャネルをチャネルA乃至チャネルDと呼ぶこととする。また、チャネルAおよびチャネルBにより光ディスクのDS0面に対する読み書きが行われ、チャネルCおよびチャネルDにより光ディスクのDS1面に対する読み書きが行われるとする。
図22では矢印W91乃至矢印W94により示される記録領域は、それぞれDS0面のランド、DS0面のグルーブ、DS1面のランド、およびDS1面のグルーブに設けられた記録領域を示しており、それらの記録領域にはユーザデータ領域とスペア領域が設けられている。なお、この例ではインナーゾーン等、一部の領域の図示は省略されている。
ここで、矢印W91に示されるDS0面のランドと、矢印W92に示されるDS0面のグルーブとは同一の記録層に設けられており、同様に矢印W93に示されるDS1面のランドと、矢印W94に示されるDS1面のグルーブとは同一の記録層に設けられている。
また、各記録領域内の四角形は1つの物理セクタを表しており、各物理セクタ内の文字はPSNを表している。ここでは、各記録層のランドとグルーブの記録領域には、それぞれ個別に連続するPSNが付されている。
さらに、この例ではユーザデータ領域に対する擬似ゾーン化が行われており、スペア領域に対しては擬似ゾーン化が行われていない。そして、DS0面のランドに設けられた擬似ゾーンZ0、DS0面のグルーブに設けられた擬似ゾーンZ1、DS1面のランドに設けられた擬似ゾーンZ0、およびDS1面のグルーブに設けられた擬似ゾーンZ1が1つの擬似ゾーングループとされている。
このような場合、例えばチャネルA乃至チャネルDの各光ピックアップによって、DS0面の擬似ゾーンZ0、DS0面の擬似ゾーンZ1、DS1面の擬似ゾーンZ0、およびDS1面の擬似ゾーンZ1のそれぞれに対するユーザデータの読み書きが行われる。
また、この例では、各記録領域にスペア領域AE11乃至スペア領域AE14が設けられており、交替処理時には、最大で4つのスペア領域が同時に確保可能となっている。なお、各スペア領域AE11乃至スペア領域AE14内における斜線が施された領域は、既に交替先の領域として使用された領域、つまりユーザデータが記録された領域となっている。したがって、それらの斜線の領域の図中、右側の端の位置が、次に記録開始可能な位置、つまりNWA(Next Writable Address:次記録アドレス)の位置となる。
さらに、例えば所定のチャネルで交替処理が発生した場合、これらのスペア領域AE11乃至スペア領域AE14のうち、最もユーザデータの記録量が少なく、かつ現時点で確保されていない状態のスペア領域が、所定のチャネルが使用するスペア領域(交替領域)として確保される。
具体的には、例えば図22では、ユーザデータの記録量が最小であるスペア領域、つまりNWAが最小であるスペア領域は、スペア領域AE14となっている。また、ユーザデータの記録量が2番目に少ないスペア領域は、スペア領域AE13となっている。
いま、チャネルA乃至チャネルDで同時に各擬似ゾーンに対してユーザデータの記録を開始したとする。この状態では、まだどのスペア領域も確保されていない。そして、ユーザデータの記録が進み、チャネルAにおいて交替処理が発生したとする。
そのような場合、NWAが最小であるスペア領域AE14が、交替処理においてチャネルAが使用するスペア領域として確保される。そして、チャネルAでユーザデータの記録に失敗した擬似ゾーンの領域(欠陥領域)に対する交替先の領域がスペア領域AE14内で定められ、その交替先の領域にチャネルAによりユーザデータが記録されていく。ここでは、交替先の領域は、NWAを先頭とする領域とされる。
このようにチャネルAのためにスペア領域AE14が確保されている状態では、チャネルA以外の他のチャネルはスペア領域AE14内の領域を交替先の領域とすることができない。
さらに、スペア領域AE14が確保されている状態、つまりスペア領域AE14への交替処理によるユーザデータの書き込みが行われている間に、チャネルBで交替処理が発生したとする。この場合、現時点で確保されていないスペア領域AE11乃至スペア領域AE13のうち、NWAが最小であるスペア領域AE13がチャネルBのために確保され、スペア領域AE13内の交替先とされた領域にチャネルBによりユーザデータが記録されていく。
その後、チャネルAによる交替処理が終了すると、チャネルAのために確保されていたスペア領域AE14が解放され、同様にチャネルBによる交替処理が終了すると、チャネルBのために確保されていたスペア領域AE13が解放される。
このようにしてスペア領域が確保される場合、異なるチャネルで担当されたユーザデータ、つまりもともと異なる記録層や異なる擬似ゾーンに記録されるはずであったユーザデータが交替処理により同じスペア領域内に記録されることもある。
また、例えば所定のチャネルによりスペア領域が確保されて交替処理が行われているときに、そのスペア領域に空き領域(未記録の領域)がなくなってしまった場合には、その所定のチャネルのために新たなスペア領域が確保される。このとき、これまで確保されていたスペア領域は解放されるが、記録可能な領域は残っていないので、以降においてはそのスペア領域にユーザデータを記録することはできなくなる。
なお、図22に示す例では、例えば8チャネルなどで同時に記録を行うときに、4チャネルより多いチャネル数で同時に交替処理が発生した場合には、何れかのスペア領域が解放されるまで、待機となるチャネルも生じることになる。また、図22において、スペア領域も擬似ゾーン化されるようにしてもよい。
さらに、例えば記録再生対象の光ディスクがDS0面とDS1面の表裏2面を有しており、ランドまたはグルーブの何れか一方に記録領域が設けられる光ディスクである場合、図23に示すようにスペア領域を利用することができる。
図23では矢印W101および矢印W102により示される記録領域は、それぞれDS0面およびDS1面に設けられた記録領域を示しており、それらの記録領域にはユーザデータ領域とスペア領域が設けられている。但し、この例でもインナーゾーン等の一部の領域の図示は省略されている。また、各記録領域内の四角形は1つの物理セクタを表しており、各物理セクタ内の文字はPSNを表している。
なお、ここでは図22にける場合と同様に、光ディスクに対して、片側2チャネルの合計4チャネルで同時に光ディスクへのアクセスが行われるものとする。特に、チャネルAおよびチャネルBにより光ディスクのDS0面に対する読み書きが行われ、チャネルCおよびチャネルDにより光ディスクのDS1面に対する読み書きが行われるとする。
図23では、ユーザデータ領域に対する擬似ゾーン化が行われており、スペア領域に対しては擬似ゾーン化は行われていない。そして、DS0面に設けられた記録領域の擬似ゾーンZ0および擬似ゾーンZ1と、DS1面に設けられた記録領域の擬似ゾーンZ0および擬似ゾーンZ1とからなる4つの擬似ゾーンが1つの擬似ゾーングループとされている。
この場合、例えばチャネルA乃至チャネルDの各光ピックアップによって、DS0面の擬似ゾーンZ0、DS0面の擬似ゾーンZ1、DS1面の擬似ゾーンZ0、およびDS1面の擬似ゾーンZ1のそれぞれに対するユーザデータの読み書きが行われる。
また、この例では、DS0面のスペア領域全体が2つに分割されてスペア領域AE21およびスペア領域AE22とされており、同様にDS1面のスペア領域全体が2つに分割されてスペア領域AE23およびスペア領域AE24とされている。
ここで、スペア領域AE21乃至スペア領域AE24が、上述した図22における場合と同様にして確保されたり解放されたりするとする。
そのような場合、例えばチャネルA乃至チャネルDで同時に各擬似ゾーンに対してユーザデータの記録が開始され、チャネルAにおいて交替処理が発生したとする。
すると、スペア領域AE21乃至スペア領域AE24のなかのユーザデータの記録量が最小であるスペア領域が確保され、そのスペア領域の交替先とされた領域にチャネルAによりユーザデータが記録されていく。このとき、例えばスペア領域AE21がチャネルAのために確保されたとする。
さらに、スペア領域AE21が確保されている状態で、チャネルBで交替処理が発生したとすると、残ったスペア領域AE22乃至スペア領域AE24のなかのユーザデータの記録量が最小であるスペア領域が確保され、チャネルBによりユーザデータが記録される。
この例においても、図22における場合と同様に、所定のチャネルによりスペア領域が確保されて交替処理が行われているときに、そのスペア領域に空き領域がなくなってしまった場合には、その所定のチャネルのために新たなスペア領域が確保される。
また、例えば光ディスクが図22における場合と同様のランドグルーブ形式のライトワンス型の光ディスクである場合、図24に示すようにスペア領域を利用することもできる。
この場合においても図22における場合と同様に、チャネルA乃至チャネルDの合計4チャネルで光ディスクへのアクセスが行われるものとする。
図24では矢印W111乃至矢印W114により示される記録領域は、それぞれDS0面のランド、DS0面のグルーブ、DS1面のランド、およびDS1面のグルーブに設けられた記録領域を示している。なお、各記録領域におけるハッチが施された領域は、交替元とされた領域または交替先として使用された領域を示している。
また、この例ではDS0面のランドに設けられた記録領域にスペア領域AE31が設けられており、DS1面のランドに設けられた記録領域にスペア領域AE32が設けられており、グルーブに設けられた記録領域はスペア領域として利用されていない。特にスペア領域AE31とスペア領域AE32は、それぞれ連続するPSNの物理セクタからなる領域とされている。
したがって、この例では、交替処理時には最大で2つのスペア領域を同時に確保可能となっている。スペア領域の確保にあたっては、最もユーザデータの記録量が少なく(NWAが最小であり)、かつ現時点において確保されていない状態のスペア領域が確保される。
例えば、どのスペア領域も確保されておらず、NWAが最小であるスペア領域がスペア領域AE31である状態で、チャネルA乃至チャネルDで同時に各擬似ゾーンに対してユーザデータの記録を行っているとする。
このとき、チャネルAにおいて交替処理が発生すると、スペア領域AE31がチャネルAのために確保されて、スペア領域AE31の交替先とされた領域にユーザデータが記録されていくことになる。その後、チャネルAによる交替処理が終了すると、チャネルAのために確保されていたスペア領域AE31が解放される。
また、スペア領域AE31とスペア領域AE32が確保されている状態で、新たに所定のチャネルで交替処理が発生したときには、その所定のチャネルは何れかのスペア領域が解放されるまで待機となる。
このようにしてスペア領域が確保される場合、異なるチャネルで担当されたユーザデータ、つまりもともと異なる記録層や異なる擬似ゾーンに記録されるはずであったユーザデータが交替処理により同じスペア領域内に記録されることもある。
また、例えば所定のチャネルによりスペア領域が確保されて交替処理が行われているときに、そのスペア領域に空き領域がなくなってしまった場合には、その所定のチャネルのために新たなスペア領域が確保される。
なお、図24の例では、2つのスペア領域のうちのNWAが最小であるスペア領域が優先的に確保されると説明したが、交替処理が発生した記録層と同じ記録層にあるスペア領域が優先的に確保されるようにしてもよい。これは、一般的に記録または再生の対象となる記録層が変更されると、それに伴ってサーボ系の再調整が必要となるため、交替元と交替先とが同一記録層にある方が効率がよいからである。
さらに、所定のブロック単位ずつスペア領域が確保されるようにしてもよい。例えば光ディスクが図22における場合と同様のランドグルーブ形式のライトワンス型の光ディスクである場合、図25に示すようにスペア領域を利用することができる。
この場合においても図22における場合と同様に、チャネルA乃至チャネルDの合計4チャネルで光ディスクへのアクセスが行われるものとする。また、チャネルAおよびチャネルBの光ピックアップはヘッドAに設けられ、チャネルCおよびチャネルDの光ピックアップはヘッドBに設けられているとする。
図25では矢印W121乃至矢印W124により示される記録領域は、それぞれDS0面のランド、DS0面のグルーブ、DS1面のランド、およびDS1面のグルーブに設けられた記録領域を示している。なお、この例ではインナーゾーン等の一部の領域の図示が省略されており、各記録領域におけるハッチが施された領域は、交替元とされた領域または交替先として使用された領域を示している。
また、この例ではDS0面のランドに設けられた記録領域にスペア領域AE41が設けられており、DS1面のランドに設けられた記録領域にスペア領域AE42が設けられており、グルーブに設けられた記録領域はスペア領域として利用されていない。特にスペア領域AE41とスペア領域AE42は、それぞれ連続するPSNの物理セクタからなる領域とされている。
また、スペア領域AE41とスペア領域AE42は所定のサイズのブロックに分けられて使用される。この例では、スペア領域AE41は4つのブロックBL11乃至ブロックBL14に分割されており、スペア領域AE42は4つのブロックBL15乃至ブロックBL18に分割されている。そして、これらの各ブロックが各チャネルのために確保される。
但し、ブロックには、同じヘッドにより担当されたデータしか記録することができないようになされている。例えばブロックBL11がチャネルAにより使用され、交替処理でユーザデータがブロックBL11に記録されたとする。このとき、ブロックBL11に空き領域、つまり未使用の記録領域があるときには、その空き領域には、チャネルAまたはチャネルBによってのみ交替処理でのユーザデータの書き込みが可能であり、チャネルCやチャネルDによる書き込みはできない。
ユーザデータ領域へのユーザデータの書き込み時には、例えばNWAが小さい4つのブロックが確保可能なブロックとされる。所定のチャネルで交替処理が発生すると、それらの確保可能なブロックのうち、所定のチャネルが使用可能(書き込み可能)なブロックで、かつ現時点において確保されていないブロックが選択される。
さらに選択されたブロックのうちのNWAが最小であるものが、交替処理で所定のチャネルが使用する交替領域として確保される。そして、確保されたブロックに所定のチャネルでの交替処理によりユーザデータが記録されていき、交替処理が終了すると、これまで確保されていたブロックが解放される。
図25に示す例では、未使用の記録領域があり、NWAが小さいブロックBL13、ブロックBL14、ブロックBL16、およびブロックBL17が確保可能なブロックとなる。ここで、例えばブロックBL14およびブロックBL17には、ヘッドAに設けられたチャネルAまたはチャネルBにより書き込まれたユーザデータが記録されている。そのため、これらのブロックBL14およびブロックBL17は、チャネルAまたはチャネルBのみがスペア領域として使用可能なブロックとなる。
なお、例えば所定のチャネルによりブロックが確保されて交替処理が行われているときに、そのブロックに空き領域がなくなってしまった場合には、その所定のチャネルのために新たなブロックが確保される。また、例えば8チャネルなどで同時に記録を行い、所定のチャネルで交替処理が発生したときに確保可能なブロックがない場合には、何れかのブロックが解放されるまで、その所定のチャネルは待機となる。
さらに、図25では、同じヘッドにあるチャネルのみが1つのブロックを使用可能とする例について説明したが、図26に示すように1つのブロックに全てのチャネルによりユーザデータの書き込みをできるようにしてもよい。
なお、図26において図25における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、各記録領域におけるハッチが施された領域は、交替元とされた領域または交替先として使用された領域を示している。
図26に示す例では、ユーザデータ領域へのユーザデータの書き込み時には、例えばNWAが小さい4つのブロックが確保可能なブロックとされる。そして、所定のチャネルで交替処理が発生すると、それらの確保可能なブロックのうち、NWAが最小であり、かつ現時点において確保されていないブロックが所定のチャネルのために確保され、確保されたブロックに交替処理によりユーザデータが記録されていく。また、交替処理が終了すると、これまで確保されていたブロックが解放される。
図26に示す例では、未使用の記録領域があり、NWAが小さいブロックBL13、ブロックBL14、ブロックBL17、およびブロックBL18が確保可能なブロックとなる。
ここでは、確保可能なブロックのうち、最もNWAが小さいのはブロックBL17となっている。したがって、例えばそれらのブロックBL13、ブロックBL14、ブロックBL17、およびブロックBL18が確保可能な状態で交替処理が発生すると、交替先の領域としてブロックBL17が確保されて使用されることになる。この時点でブロックBL17には、既にチャネルCにより書き込まれたユーザデータが記録されているが、他のどのチャネルもブロックBL17の空き領域を使用することができる。
なお、例えば所定のチャネルによりブロックが確保されて交替処理が行われているときに、そのブロックに空き領域がなくなってしまった場合には、その所定のチャネルのために新たなブロックが確保される。
また、例えば8チャネル等で記録を行う場合には、同時記録を行うチャネル数分だけ確保可能なブロックを用意してもよいし、確保可能なブロックが同時記録を行うチャネル数より少ない数としてもよい。確保可能なブロックが同時記録を行うチャネル数より少ない場合には、交替処理の発生時に、全ブロックが確保された状態となっているときには、何れかのブロックが解放されるまで待機となるチャネルが生じる。
〈記録再生システムの構成例〉
次に、本技術を適用した記録再生システムの具体的な実施の形態について説明する。本技術を適用した記録再生システムは、例えば図27に示すように構成される。
図27に示す記録再生システムは、ホストコンピュータ11、記録再生装置12、および光ディスク13から構成される。
ホストコンピュータ11は、例えば管理者等の操作を受けて、記録再生装置12と各種の情報やデータの授受を行い、記録再生装置12による光ディスク13に対するユーザデータの記録や再生を指示する。例えばホストコンピュータ11は、拡張管理領域、スペア領域、擬似ゾーンなどの各領域のサイズやストライプ長等を記録再生装置12に対して指示する。
記録再生装置12は、ホストコンピュータ11の指示に応じて記録再生装置12に挿入された光ディスク13にユーザデータを記録したり、光ディスク13から読み出した各種のデータをホストコンピュータ11に供給したりする。
光ディスク13は、例えば表裏2面を有するランドグルーブ形式のライトワンス型光ディスクなどとされ、光ディスク13の記録領域には、上述したように記録再生装置12により管理される擬似ゾーンや擬似ゾーングループが仮想的に設けられる。
〈光ディスクの構成例〉
ここで光ディスク13のより詳細な構成例について説明する。例えば光ディスク13は、図28に示すように複数の記録層を有している。
図28では、図中、左側が光ディスク13の内周側を表しており、図中、右側が光ディスク13の外周側を表している。また、光ディスク13には、DS0面とDS1面とが設けられており、それらの面に対して同時にデータの読み書きが可能となっている。
光ディスク13のDS0面にはL0層、L1層、およびL2層が設けられており、同様にDS1面にもL0層、L1層、およびL2層が設けられている。図28の例では、図中、上側から下方向に向かって順番に、DS1面のL2層、DS1面のL1層、DS1面のL0層、DS0面のL0層、DS0面のL1層、およびDS0面のL2層となっている。
なお、以下、各層についてDS0面であるかDS1面であるかを特に区別する必要のない場合には、単に層とも称することとする。したがって、例えばL1層と記すときには、DS0面のL1層、DS1面のL1層、またはDS0面とDS1面のL1層を意味することとする。
DS0面およびDS1面の各層には、主にユーザデータ領域およびスペア領域と、DMA(Disk Management Area)領域またはDMAミラー領域とが設けられている。ここで、スペア領域と、一部のDMA領域およびDMAミラー領域とは、管理者等が任意に設定可能な可変領域であり、必ずしも設けられる必要はない。
ユーザデータ領域は、ユーザにより指定されたデータであるユーザデータが記録される領域であり、通常はユーザにより記録が指示されたユーザデータは、ユーザデータ領域の連続するLSNの領域に記録される。図28では文字「User Data Area」が記された領域がユーザデータ領域となっている。
また、スペア領域は交替処理が行われた時にユーザデータの記録先、つまりユーザデータ領域の交替先となる交替領域である。
図28では、DS0面の「Spare00」乃至「Spare05」、およびDS1面の「Spare10」乃至「Spare15」のそれぞれがスペア領域を表しており、光ディスク13には最大でこれらの12か所の領域をスペア領域として設定することが可能である。
光ディスク13では、ユーザデータ領域に連続した欠陥(ディフェクト)が検出された場合、交替処理により連続した欠陥の領域を、連続したスペア領域に交替させることができる。
なお、スペア領域の大きさは、例えば光ディスク13のフォーマット時の管理領域や拡張管理領域に記録されるInner Spare Area SizeまたはOuter Spare Area Sizeの値により定まる。
例えばインナーゾーン側のSpare00、Spare03、Spare04、Spare10、Spare13、およびSpare14のサイズはInner Spare Area Sizeにより定められる。また、アウターゾーン側のSpare01、Spare02、Spare05、Spare11、Spare12、およびSpare15のサイズはOuter Spare Area Sizeにより定められる。
また、光ディスク13に設けられたDMA領域およびDMAミラー領域は、ユーザデータ領域やスペア領域を管理するための管理情報が記録される、管理領域または拡張管理領域である。DMA領域はDS0面の各層に設けられており、DMAミラー領域はDS1面の各層に設けられている。
図28の例ではDS0面の「DMA0」乃至「DMA7」のそれぞれがDMA領域を表しており、DS1面の「DMA-Mirror0」乃至「DMA-Mirror7」のそれぞれがDMAミラー領域を表している。
特に、DS0面L1層のインナーゾーンに設けられたDMA0、DS0面L2層のインナーゾーンに設けられたDMA1、DS1面L1層のインナーゾーンに設けられたDMA-Mirror0、およびDS1面L2層のインナーゾーンに設けられたDMA-Mirror1は、予め定められた固定の管理領域とされている。
これに対して、L0層の内周側に設けられたDMA2とDMA-Mirror2、L0層の外周側に設けられたDMA3とDMA-Mirror3は、ユーザが設定可能な拡張管理領域としてDS0面およびDS1面に存在している。
同様に、DS0面およびDS1面には、L1層の外周側に設けられたDMA4とDMA-Mirror4、L1層の内周側に設けられたDMA5とDMA-Mirror5、L2層の内周側に設けられたDMA6とDMA-Mirror6、L2層の外周側に設けられたDMA7とDMA-Mirror7がユーザにより設定可能な拡張管理領域として存在している。
各DMA領域はDS0面にある、交替処理を行うために使用される領域であり、DS0面にあるDMA領域で、光ディスク13全体、つまりDS0面およびDS1面の交替処理に関する情報である交替情報、具体的には上述したDFLが管理される。また、各DMA領域には、データゾーンを構成するユーザデータ領域やDMA領域、スペア領域等に仮想的に設定された擬似ゾーンや擬似ゾーングループを特定するための擬似ゾーン管理情報も記録される。DMA領域に記録される情報は、DS1面のDMAミラー領域にも記録されることで、情報の2重化が行われる。
また、DMA領域のうちのDMA0とDMA1は固定サイズとされる。これに対してDMA0およびDMA1以外の他のDMA領域は、光ディスク13のフォーマット時の設定によって、大きさを定めることができる。つまり、DMA2乃至DMA7は可変の大きさとすることができる。
このときDMA領域の大きさは、光ディスク13のフォーマット時の管理領域や拡張管理領域に記録されるInner DMA/DMA-Mirror Area SizeまたはOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeの値により定まる。
例えばインナーゾーン側のDMA2、DMA5、およびDMA6のサイズはInner DMA/DMA-Mirror Area Sizeにより定められる。また、アウターゾーン側のDMA3、DMA4、およびDMA7のサイズはOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeにより定められる。
DMA領域と同様に、各DMAミラー領域はDS1面にある、交替処理を行うために使用される領域であり、DS1面にあるDMAミラー領域で、光ディスク13全体、つまりDS0面およびDS1面の交替処理に関する交替情報が管理される。また、各DMAミラー領域には擬似ゾーン管理情報も記録される。DMAミラー領域に記録される情報は、DS0面のDMA領域に記録される情報と同じ情報とされ、これにより情報の2重化が行われる。
DMAミラー領域のうちのDMA-Mirror0とDMA-Mirror1は固定サイズとされる。ま
た、DMA-Mirror0およびDMA-Mirror1以外の他のDMAミラー領域は、光ディスク13のフォーマット時の設定によって、大きさを定めることができる。
このときDMAミラー領域の大きさは、光ディスク13のフォーマット時の管理領域に記録されるInner DMA/DMA-Mirror Area SizeまたはOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeの値により定まる。
例えばインナーゾーン側のDMA-Mirror2、DMA-Mirror5、およびDMA-Mirror6のサイズはInner DMA/DMA-Mirror Area Sizeにより定められる。また、アウターゾーン側のDMA-Mirror3、DMA-Mirror4、およびDMA-Mirror7のサイズはOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeにより定められる。
さらに、光ディスク13には、図示せぬDMAアンカ領域が設けられている。DMAアンカ領域には、DMA領域やDMAミラー領域で交替処理が発生したときに、DMA領域やDMAミラー領域についての分断情報が記録される。すなわち、DMA領域やDMAミラー領域で欠陥等の理由により分断(交替処理)が発生するたびに、その分断に関する情報が記録されていく。
なお、ここでは光ディスク13の構成として図28に示す構成を例として示したが、本技術が光ディスクに適用される場合には、連続する記録領域に連続するPSNが付与されている光ディスクであれば、どのようなものであってもよい。つまり、光ディスク13の層構成や各記録層内の領域構成などは、どのような構成であってもよい。
例えば、図28に示した例ではDS0面にDMA領域が設けられ、DS1面にDMAミラー領域が設けられているが、DS0面またはDS1面の何れか一方にDMA領域とDMAミラー領域が設けられてもよい。また、光ディスク13にDMAミラー領域が設けられず、DMA領域のみが設けられるようにしてもよい。そのような場合、例えばDMA領域は、DS0面とDS1面の両方または何れか一方の面に設けられ、いくつかのDMA領域に同じ情報が記録され、多重化が行われる。
〈記録再生装置の構成例〉
続いて図27に示した記録再生装置12のより詳細な構成例について説明する。記録再生装置12は、光ディスク13に対してデータの読み書きを行う光ディスクドライブであり、記録再生装置12は例えば図29に示すように構成される。
記録再生装置12は、ホストI/F(Interface)21、コントローラ22、メモリ23、記録再生処理部24−1−1乃至記録再生処理部24−2−2、ヘッド25−1、ヘッド25−2、およびスピンドルモータ26を有している。
ホストI/F21は、ホストコンピュータ11と通信を行ってデータやコマンドの授受を行う。例えばホストI/F21は、ホストコンピュータ11から供給された各種のコマンドやデータをコントローラ22に供給する。また、ホストI/F21はコントローラ22から供給された各種の情報や、光ディスク13から読み出された各種のデータをホストコンピュータ11に供給する。
コントローラ22は、記録再生装置12全体の動作を制御する。例えばコントローラ22は、1つの制御チップから構成されるドライブ制御コントローラである。
例えば、コントローラ22はホストI/F21から供給されたデータを記録再生処理部24−1−1乃至記録再生処理部24−2−2に供給したり、記録再生処理部24−1−1乃至記録再生処理部24−2−2から供給されたデータをホストI/F21に供給したりする。
また、例えばコントローラ22は、ホストI/F21から供給されたコマンドに基づいて、記録再生処理部24−1−1乃至記録再生処理部24−2−2や、スピンドルモータ26を制御し、光ディスク13にユーザデータ等のデータを記録させたり、光ディスク13からユーザデータ等のデータを読み出させたりする。
コントローラ22は、管理部41、交替処理部42、および交替先管理部43を備えている。
管理部41は、光ディスク13の各領域の管理を行う。また、交替処理部42は、光ディスク13のユーザデータ領域やDMA領域、DMAミラー領域などに欠陥があり、データを記録することができない場合、交替処理を行う。交替先管理部43は、交替処理時に交替先となる領域を選択したり確保したりする。
メモリ23は、コントローラ22と各種のデータの授受を行い、コントローラ22のワークエリアとして機能する。例えばホストコンピュータ11から供給された、光ディスク13に記録されるデータも一時的にメモリ23に記録される。
記録再生処理部24−1−1乃至記録再生処理部24−2−2は、コントローラ22の制御に従って光ピックアップ51−1−1乃至光ピックアップ51−2−2を制御し、データの記録や再生のための信号処理やサーボ動作を行う。すなわち、記録再生処理部24−1−1乃至記録再生処理部24−2−2は、光ディスク13への記録を制御したり、光ディスク13に記録されているデータの再生を制御したりする。
例えば記録再生処理部24−1−1および記録再生処理部24−1−2は、コントローラ22から供給されたデータを、ヘッド25−1に設けられた光ピックアップ51−1−1および光ピックアップ51−1−2に供給して光ディスク13に記録させる。
また、例えば記録再生処理部24−1−1および記録再生処理部24−1−2は、光ディスク13から読み出され、光ピックアップ51−1−1および光ピックアップ51−1−2から供給されたデータをコントローラ22に供給する。
なお、以下、記録再生処理部24−1−1および記録再生処理部24−1−2を特に区別する必要のない場合、単に記録再生処理部24−1とも称する。また、以下、光ピックアップ51−1−1および光ピックアップ51−1−2を特に区別する必要のない場合、単に光ピックアップ51−1とも称する。
さらに、例えば記録再生処理部24−2−1および記録再生処理部24−2−2は、コントローラ22から供給されたデータを、ヘッド25−2に設けられた光ピックアップ51−2−1および光ピックアップ51−2−2に供給して光ディスク13に記録させる。
また、例えば記録再生処理部24−2−1および記録再生処理部24−2−2は、光ディスク13から読み出され、光ピックアップ51−2−1および光ピックアップ51−2−2から供給されたデータをコントローラ22に供給する。
なお、以下、記録再生処理部24−2−1および記録再生処理部24−2−2を特に区別する必要のない場合、単に記録再生処理部24−2とも称し、記録再生処理部24−1および記録再生処理部24−2を特に区別する必要のない場合、単に記録再生処理部24とも称する。また、以下、光ピックアップ51−2−1および光ピックアップ51−2−2を特に区別する必要のない場合、単に光ピックアップ51−2とも称し、光ピックアップ51−1および光ピックアップ51−2を特に区別する必要のない場合、単に光ピックアップ51とも称する。さらに、以下、ヘッド25−1およびヘッド25−2を特に区別する必要のない場合、単にヘッド25とも称することとする。
ヘッド25−1には、光ピックアップ51−1−1および光ピックアップ51−1−2が設けられており、ヘッド25−1は記録再生処理部24−1の制御に基づいて駆動する。
光ピックアップ51−1は、記録再生処理部24−1の制御に従って、記録再生処理部24−1から供給されたデータに応じたレーザ光を光ディスク13に照射してデータを記録させる。また、光ピックアップ51−1は、記録再生処理部24−1の制御に従って光ディスク13にレーザ光を照射するとともに、そのレーザ光の反射光を受光し、受光により得られたデータを読み出したデータとして記録再生処理部24−1に供給する。
同様にヘッド25−2には、光ピックアップ51−2−1および光ピックアップ51−2−2が設けられており、ヘッド25−2は記録再生処理部24−2の制御に基づいて駆動する。
光ピックアップ51−2は、記録再生処理部24−2の制御に従って、記録再生処理部24−2から供給されたデータに応じたレーザ光を光ディスク13に照射してデータを記録させる。また、光ピックアップ51−2は、記録再生処理部24−2の制御に従って光ディスク13にレーザ光を照射するとともに、そのレーザ光の反射光を受光し、受光により得られたデータを読み出したデータとして記録再生処理部24−2に供給する。
ここで、例えば光ディスク13における、光ピックアップ51−1によってデータの記録や再生が行われる対象となる面が上述したDS1面とされ、光ピックアップ51−2によってデータの記録や再生が行われる対象となる面がDS0面とされる。
このように記録再生装置12では、4つの各光ピックアップ51がそれぞれ1つの記録再生チャネルとなり、4チャネル同時にデータの記録および再生が可能である。
スピンドルモータ26は、コントローラ22の制御に従ってスピンドルを回転駆動させることにより、スピンドルに装着された光ディスク13を回転させる。
〈擬似ゾーン設定処理の説明〉
次に、記録再生装置12の具体的な動作について説明する。
例えば光ディスク13が記録再生装置12にインジェクト(挿入)され、光ディスク13のフォーマットが指示されると、記録再生装置12は光ディスク13のフォーマットを行い、そのとき擬似ゾーンを設定する擬似ゾーン設定処理も行う。なお、擬似ゾーン設定処理は、光ディスク13の出荷前や出荷後等、どのタイミングで行われてもよい。
以下、図30のフローチャートを参照して、記録再生装置12による擬似ゾーン設定処理について説明する。
ステップS11において、管理部41は記録再生処理部24を制御して、光ディスク13から管理情報を読み出させる。
すなわち、管理部41は、記録再生処理部24に管理情報の読み出しを指示し、記録再生処理部24は管理部41の指示に従って光ピックアップ51を制御し、光ディスク13のDMA領域やDMAミラー領域から管理情報を読み出させる。
光ピックアップ51は記録再生処理部24の制御に従って光ディスク13にレーザ光を照射するとともに、光ディスク13からの反射光を受光して光電変換することで得られた管理情報を記録再生処理部24を介して管理部41に供給する。
ステップS12において、管理部41は、擬似ゾーン設定のための情報の入力を受け付ける。
例えば管理者は、ホストコンピュータ11を操作して光ディスク13の記録領域のうちの擬似ゾーン化の対象領域、擬似ゾーンのサイズ、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数、および擬似ゾーングループ内でのLSNの振り方を必要に応じて指定する。すると、ホストコンピュータ11は管理者の操作に応じた信号を、ホストI/F21を介してコントローラ22の管理部41に供給する。
ステップS13において、管理部41は、ステップS12の処理によりホストコンピュータ11から供給された情報に基づいて、擬似ゾーン管理情報を生成する。
例えば管理部41は、光ディスク13の記録領域のうちの擬似ゾーン化の対象領域を特定するための対象領域情報、擬似ゾーンのサイズを特定するための擬似ゾーンサイズ情報、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーンの数を特定するための擬似ゾーン数情報、および擬似ゾーングループ内でのLSNの振り方を特定するためのアドレス順情報を生成する。そして、管理部41は、これらの対象領域情報、擬似ゾーンサイズ情報、擬似ゾーン数情報、およびアドレス順情報からなる情報を擬似ゾーン管理情報とする。
この擬似ゾーン管理情報によって擬似ゾーングループの構成と、擬似ゾーングループ内の各領域のLSN、つまりセクタへのアクセス順とを規定および管理することができる。
なお、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーンの数、および擬似ゾーングループ内でのLSNの振り方は、予め定められているようにすることもできる。そのような場合には、擬似ゾーン管理情報には、擬似ゾーン数情報およびアドレス順情報は含まれないようにすることができる。また、擬似ゾーンサイズ情報に代えて、擬似ゾーングループのサイズを特定するための情報が擬似ゾーン管理情報に含まれるようにしてもよい。
以下では、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数、および擬似ゾーングループ内でのLSNの振り方が予め定められているものとして説明を続ける。
具体的には、例えば管理部41は管理情報としてのInner Spare Area Size、Outer Spare Area Size、Inner DMA/DMA-Mirror Area Size、およびOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeのうちの必要なものを対象領域情報とする。
ここで、Inner Spare Area SizeおよびOuter Spare Area Sizeは、それぞれインナーゾーン側およびアウターゾーン側にあるスペア領域のサイズを示す情報である。また、Inner DMA/DMA-Mirror Area SizeおよびOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeは、それぞれインナーゾーン側およびアウターゾーン側にあるDMA領域またはDMAミラー領域のサイズを示す情報である。
したがって、これらの情報から、データゾーンに設けられたDMA領域やDMAミラー領域、スペア領域、ユーザデータ領域といった各領域のサイズや位置を特定することができる。
例えば、スペア領域とユーザデータ領域が擬似ゾーン化の対象領域とされる場合、Inner DMA/DMA-Mirror Area SizeおよびOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeに基づいて、インナーゾーン側のスペア領域の先頭位置から、アウターゾーン側のスペア領域の終了位置までの領域を特定することができる。
また、例えばユーザデータ領域のみが擬似ゾーン化の対象領域とされる場合、Inner Spare Area Size、Outer Spare Area Size、Inner DMA/DMA-Mirror Area Size、およびOuter DMA/DMA-Mirror Area Sizeから、ユーザデータ領域の位置とサイズを特定することができる。
なお、拡張管理領域(DMA領域およびDMAミラー領域)のサイズ、スペア領域のサイズ、およびユーザデータ領域のサイズは、それぞれ擬似ゾーンサイズの整数倍となるように定められる。
また、管理部41は、例えば管理者により指定された擬似ゾーンのサイズに基づいて、擬似ゾーンサイズ情報を生成する。
さらに、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数は、例えば図22に示したように定められている。
図22に示した例を図28に示した光ディスク13に適用した場合、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数は4とされる。また、DS0面のLk層(但しk=0,1,2)の2つの擬似ゾーンと、DS1面のLk層の2つの擬似ゾーンとの合計4つの擬似ゾーンが1つの擬似ゾーングループとされる。さらに、擬似ゾーングループ内において、各擬似ゾーン間では、例えば図8に示したRUBアクセス番号の順番と同様の順番で各RUBへのアクセスが行われ、かつ各RUB内ではPSNの順番通りに各セクタへのアクセスが行われるように、各擬似ゾーンを構成するセクタに対してLSNが割り当てられる。
以上のようにして生成された対象領域情報および擬似ゾーンサイズ情報からなる擬似ゾーン管理情報と、予め定められている擬似ゾーングループ内の擬似ゾーン数、および擬似ゾーングループ内でのLSNの振り方とから、擬似ゾーングループの構成や各領域のLSNを特定することができる。つまり、擬似ゾーングループと擬似ゾーンが設定されたことになる。
ステップS14において、管理部41は擬似ゾーン管理情報を記録再生処理部24に供給し、擬似ゾーン管理情報を光ディスク13の管理領域または拡張管理領域に記録させる。記録再生処理部24は、管理部41から供給された擬似ゾーン管理情報に基づいて光ピックアップ51を制御し、光ディスク13の管理領域または拡張管理領域、すなわちDMA領域およびDMAミラー領域に擬似ゾーン管理情報を記録させる。
擬似ゾーン管理情報が記録されると、擬似ゾーン設定処理は終了する。
以上のようにして記録再生装置12は、光ディスク13の記録領域に擬似ゾーンと擬似ゾーングループを設定し、擬似ゾーングループと、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーンとを特定するための擬似ゾーン管理情報を光ディスク13に記録させる。
これにより、複数の擬似ゾーンを1つの組とし、その組を構成する擬似ゾーン間で所定単位でアクセス順をインタリーブすることができるようになり、ストライピング効率を向上させることができる。その結果、データの転送速度を向上させることができる。すなわち、記録または再生されるユーザデータのサイズによらず、複数の全チャネルに略均等にデータが分配されるとともに、各チャネルにおいて擬似ゾーン境界部分を除き記録または再生時に連続領域へのアクセスとなる。
しかも、データゾーンを構成する各領域のサイズを擬似ゾーンサイズの整数倍とすることで、擬似ゾーンをより簡単に管理することができる。
〈記録処理の説明〉
擬似ゾーン管理情報が光ディスク13に記録されると、記録再生装置12では、4チャネルを同時利用してユーザデータを記録させることができる。以下、図31のフローチャートを参照して、記録再生装置12による記録処理について説明する。
この記録処理は、記録再生チャネルごとに同時に行われ、記録再生装置12に光ディスク13が挿入されている状態で、ホストコンピュータ11によりユーザデータの記録が指示されると開始される。また、以下では、注目しているチャネルを処理対象のチャネルとも称することとし、以下において図31を参照してする記録処理の説明は、処理対象のチャネルについての記録処理であるものとする。
ステップS41において、管理部41は記録再生処理部24を制御して、光ディスク13から擬似ゾーン管理情報を読み出させる。
すなわち、管理部41は、記録再生処理部24に擬似ゾーン管理情報の読み出しを指示し、記録再生処理部24は管理部41の指示に従って光ピックアップ51を制御し、光ディスク13のDMA領域やDMAミラー領域から擬似ゾーン管理情報を読み出させる。
光ピックアップ51は記録再生処理部24の制御に従って光ディスク13にレーザ光を照射し、光ディスク13からの反射光を受光して光電変換することで擬似ゾーン管理情報を読み出して、記録再生処理部24を介して管理部41に供給する。
読み出された擬似ゾーン管理情報により、コントローラ22では、データゾーンのどの領域が擬似ゾーン化されているかや擬似ゾーングループの構成、PSNとLSNの対応関係を把握することができるようになる。なお、擬似ゾーン管理情報は記録処理の開始前に予め読み出されているようにしてもよい。また、ステップS41の処理として、各記録再生チャネルで共通の1つの処理が行われる。
ステップS42において、コントローラ22は、ホストI/F21を介してホストコンピュータ11からライトコマンドとともに供給されたユーザデータを、記録先のPSNとともに記録再生処理部24に供給し、ユーザデータをユーザデータ領域に記録させる。
このとき、コントローラ22は、擬似ゾーングループにおけるセクタへのアクセスの順番に従って、つまりLSNに従ってユーザデータを分割して各チャネルに割り当てる。そして、コントローラ22は、処理対象のチャネルに担当させるユーザデータの分割された部分のデータと、各データを記録すべきLSNに対応するPSNとを、その処理対象のチャネルに対応する記録再生処理部24に供給する。
記録再生処理部24は、コントローラ22から供給されたユーザデータおよびユーザデータの記録先のPSNに基づいて光ピックアップ51を制御し、ユーザデータ領域の指定された領域、つまり指定されたPSNにより特定される領域にユーザデータを記録させる。
したがって、ユーザデータは、論理アドレス空間上では連続するLSNの領域に記録されることになるが、物理アドレス空間上では、擬似ゾーングループの構成と擬似ゾーン内の各領域のLSNとに応じてストライピングされて記録されることになる。
ステップS43において、コントローラ22はユーザデータが正しく記録されたか否かを判定する。
例えばユーザデータの記録動作中にサーボエラー等のエラーが発生したり、ユーザデータのベリファイにおいて、記録直後に光ディスク13から読み出したユーザデータと、記録を指示したユーザデータとが一致しなかったりした場合、ユーザデータが正しく記録されなかったと判定される。
ステップS43において、ユーザデータが正しく記録されたと判定された場合、処理はステップS48へと進む。
これに対してステップS43において、ユーザデータが正しく記録されなかったと判定された場合、処理はステップS44へと進み、交替処理が行われる。
すなわち、ステップS44において、交替先管理部43は、スペア領域における、処理対象のチャネルのための交替先の領域を選択する。
例えば図22に示したように交替先の領域としてスペア領域AE11乃至スペア領域AE14の4つのスペア領域があるとする。この場合、交替先管理部43は、スペア領域AE11乃至スペア領域AE14のうちの現時点で他のチャネルのために確保されていないスペア領域のなかから、NWAが最小であるスペア領域を、処理対象のチャネルのための交替先の領域として選択する。
ステップS45において、交替先管理部43は、ステップS44の処理で選択した交替先の領域を、処理対象の交替先の領域として確保する。
ステップS46において、交替処理部42は交替処理を行って、ステップS45の処理で確保された交替先の領域に、記録に失敗したユーザデータを記録させる。
すなわち、交替処理部42は記録に失敗したユーザデータと、確保した交替先の領域のPSNとを処理対象のチャネルに対応する記録再生処理部24に供給し、交替先へのユーザデータの記録を指示する。すると、記録再生処理部24は、交替処理部42から供給されたユーザデータおよび交替先のPSNに基づいて光ピックアップ51を制御し、スペア領域の指定された領域、つまり指定されたPSNにより特定される領域にユーザデータを記録させる。
また、ユーザデータの記録に失敗した、ユーザデータ領域の単独の欠陥領域または連続する欠陥領域について交替処理が行われ、単独の交替先の領域または連続する交替先の領域に正しくユーザデータが記録されると、交替先管理部43は、処理対象のチャネルのために確保していたスペア領域を解放する。
ステップS47において、管理部41は交替処理に応じて、交替元と交替先を示すDFLエントリを生成するとともに、生成したDFLエントリをDFLに追加することでDFL(ディフェクトリスト)を更新し、その後、処理はステップS48へと進む。
ステップS43においてユーザデータが正しく記録されたと判定されたか、またはステップS47においてDFLが更新されると、ステップS48において、コントローラ22は記録処理を終了するか否かを判定する。例えばホストコンピュータ11により指示された全てのユーザデータを記録した場合、終了すると判定される。
ステップS48において、まだ終了しないと判定された場合、処理はステップS42に戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
これに対してステップS48において終了すると判定された場合、ステップS49において、管理部41は新たな管理情報を生成し、光ディスク13のDMA領域やDMAミラー領域に記録させる。
例えば管理部41は、予め光ディスク13から読み出されている管理情報に対して、ユーザデータの記録やDFLの更新に応じて変更を加えたり、新たな情報を追加したりすることで、管理情報を更新する。
そして、管理部41は更新された管理情報を記録再生処理部24に供給し、記録再生処理部24は、管理部41から供給された管理情報に基づいて光ピックアップ51を制御し、光ディスク13のDMA領域やDMAミラー領域に管理情報を記録させる。なお、ステップS49の処理として、各記録再生チャネルで共通の処理が行われる。
管理情報が記録されると、その後、光ディスク13が記録再生装置12からイジェクト(排出)され、記録処理は終了する。
以上のようにして記録再生装置12は、擬似ゾーングループを構成する複数の各擬似ゾーンに特定のアクセス順でユーザデータを記録する。これにより、ストライピング効率を向上させ、データの転送速度を向上させることができる。
また、交替処理の発生時には、スペア領域内の連続する領域を処理対象のチャネルの交替先の領域として確保してユーザデータを記録することで、複数チャネルで同時に交替処理が発生しても連続する欠陥を、連続する交替先の領域にそのまま交替することができる。これにより、交替処理によるデータの細分化を防止し、データの転送速度を向上させることができるとともに、DFLの消費量を削減することができる。
なお、管理情報等の管理領域や拡張管理領域への記録時に交替処理が生じた場合にも、ステップS44乃至ステップS46と同様の処理を行って交替先に管理情報を記録すれば、ユーザデータにおける場合と同様にデータの転送速度を向上させることができる。
〈再生処理の説明〉
また、記録再生装置12では、4チャネルを同時利用してユーザデータを再生することができる。以下、図32のフローチャートを参照して、記録再生装置12による再生処理について説明する。
この再生処理は、記録再生装置12に光ディスク13が挿入されている状態で、ホストコンピュータ11によりユーザデータの再生が指示されると開始される。
ステップS81において、管理部41は記録再生処理部24を制御して、光ディスク13から管理情報を読み出させる。
すなわち、管理部41は、記録再生処理部24に管理情報の読み出しを指示し、記録再生処理部24は管理部41の指示に従って光ピックアップ51を制御し、光ディスク13のDMA領域やDMAミラー領域から管理情報を読み出させる。
光ピックアップ51は記録再生処理部24の制御に従って光ディスク13にレーザ光を照射するとともに、光ディスク13からの反射光を受光して光電変換することで読み出された管理情報を、記録再生処理部24を介して管理部41に供給する。
このように管理情報を読み出すことで、管理情報に含まれている擬似ゾーン管理情報から、PSNとLSNの対応関係を把握することができるようになる。なお、管理情報は再生処理の開始前に予め読み出されているようにしてもよい。
ステップS82において、コントローラ22は、ホストI/F21を介してホストコンピュータ11から供給されたリードコマンドに応じて、指示されたユーザデータを光ディスク13から読み出させる。
すなわち、コントローラ22は、擬似ゾーングループにおけるセクタへのアクセスの順番、つまりLSNとPSNの対応関係に従って、リードコマンドにより指定されたLSNに対応するPSNを各記録再生処理部24に供給し、ユーザデータ領域からユーザデータを読み出させる。
このとき、コントローラ22は、各チャネルがそれぞれ担当するデータを読み出すことができるように、データの読み出しを行うべきPSNを各チャネルに対応する記録再生処理部24に供給する。
記録再生処理部24は、コントローラ22から供給されたPSNに基づいて光ピックアップ51を制御し、指定されたPSNにより特定される領域からユーザデータを読み出させる。そして、記録再生処理部24は、読み出されたユーザデータをコントローラ22に供給する。これにより、擬似ゾーングループを構成する各擬似ゾーンから4チャネル同時にデータが読み出されることになる。
また、コントローラ22は、各チャネルに対応する記録再生処理部24から供給された、分割されているユーザデータを1つのユーザデータに再構成し、得られたユーザデータをホストI/F21を介してホストコンピュータ11に供給する。
このようにしてユーザデータが読み出されると、再生処理は終了する。
以上のようにして、記録再生装置12は、擬似ゾーングループを構成する複数の各擬似ゾーンから特定のアクセス順でユーザデータを読み出す。これにより、データの転送速度を向上させることができる。
なお、以上においては1つのユーザデータを複数のデータに分割し、多チャネルで同時に記録または再生する場合を例として説明した。しかし、複数のユーザデータ、つまり複数ストリームを多チャネルで同時に記録または再生する場合でも、上述した擬似ゾーン設定処理、記録処理、および再生処理によりデータの転送速度を向上させることができる。
また、上述した記録処理では、4チャネル同時に記録動作を行う場合について説明したが、例えば光ピックアップ51−1−2でデータを記録しつつ光ピックアップ51−1−1で記録されたデータを読み出すなど、記録と再生が同時に行われるようにしてもよい。この場合、例えば同時記録を行うチャネル数と同時再生を行うチャネル数とを同じ数とすることができる。例えばヘッド25の1つのチャネルで記録をしつつ、他の1つのチャネルで、記録されたデータを読み出してベリファイすること等が可能である。
さらに、例えば同時に記録または再生するチャネル数が擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数の整数倍とされてもよい。例えば同時に記録または再生するチャネル数が8チャネルであり、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数が4である場合には、8つのチャネルを利用して、2つの擬似ゾーングループを構成する合計8つの擬似ゾーンに対して同時に記録や再生を行うことができる。
これに対して、例えば同時に記録または再生するチャネル数が擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数の約数(但し1は除く)の数とされてもよい。そのような例として、例えば同時に記録または再生するチャネル数が2チャネルであり、擬似ゾーングループを構成する擬似ゾーン数が4である例が考えられる。このような場合、例えば2つのチャネルによって、1つの擬似ゾーンに対して同時に記録や再生を行うようにしてもよい。
この場合、2つのチャネルに対応する2つの光ピックアップ51が、それぞれ1つの擬似ゾーン内の互いに異なる領域に同時にアクセスする。このとき、コントローラ22は、例えばメモリ23を利用して、読み出したデータや記録させるデータを、適切に並び替える必要がある。
また、1つのチャネルまたは多チャネルでデータの記録または再生を行う場合に、1つのチャネルが隣接する2つの擬似ゾーンを担当し、それらの2つの擬似ゾーンに対してデータの記録や再生を行うことも可能である。この場合においても、コントローラ22は、メモリ23等を利用して、データを適切に並び替える必要がある。
さらに、本技術は、多チャネルで同時に記録または再生を行う場合に限らず、単一のチャネルで複数の記録個所に記録を行う場合にも同様の効果を奏することができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、例えばコントローラ22や記録再生処理部24の図示せぬ不揮発性のメモリにインストールされる。
そのような場合、例えばコントローラ22や記録再生処理部24が図示せぬメモリに記録されているプログラムを実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
なお、コントローラ22や記録再生処理部24が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、
複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている
記録媒体。
(2)
前記アドレスは論理アドレスであり、前記記録領域の連続する領域に対して連続する物理アドレスが定められている
(1)に記載の記録媒体。
(3)
前記擬似ゾーンにおける記録または再生の最小単位であるブロックには、論理的なアクセスの最小単位であるセクタが複数含まれており、前記ブロック内の連続する前記セクタに対して連続する前記アドレスが定められている
(1)または(2)に記載の記録媒体。
(4)
前記記録媒体には、擬似ゾーン化の対象となった領域を特定するための情報、前記擬似ゾーンのサイズを特定するための情報、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数を特定するための情報、および前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの各領域の前記アドレスを特定するための情報のうちの少なくとも何れか1つが管理情報として記録されている
(1)乃至(3)の何れか一項に記載の記録媒体。
(5)
前記記録媒体は光ディスクである
(1)乃至(4)の何れか一項に記載の記録媒体。
(6)
前記光ディスクは2つの面を有しており、各前記面には前記記録領域を有する1または複数の記録層が設けられている
(5)に記載の記録媒体。
(7)
前記記録領域には、ユーザデータが記録されるユーザデータ領域と、前記ユーザデータ領域とは異なる、サイズが可変である可変領域とが設けられている
(1)乃至(6)の何れか一項に記載の記録媒体。
(8)
前記可変領域は、前記記録領域を管理するための管理情報が記録される拡張管理領域、および欠陥領域の交替先とされる交替領域のうちの少なくとも何れか一方の領域である
(7)に記載の記録媒体。
(9)
前記可変領域のサイズは、前記擬似ゾーンのサイズの整数倍である
(7)または(8)に記載の記録媒体。
(10)
連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御を行い、データを記録または再生させるアクセス処理部と、
複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する制御部と
を備える情報処理装置。
(11)
前記アドレスは論理アドレスであり、前記記録領域の連続する領域に対して連続する物理アドレスが定められている
(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記擬似ゾーンにおける記録または再生の最小単位であるブロックには、論理的なアクセスの最小単位であるセクタが複数含まれており、前記ブロック内の連続する前記セクタに対して連続する前記アドレスが定められている
(10)または(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記記録媒体には、擬似ゾーン化の対象となった領域を特定するための情報、前記擬似ゾーンのサイズを特定するための情報、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数を特定するための情報、および前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの各領域の前記アドレスを特定するための情報のうちの少なくとも何れか1つが管理情報として記録されている
(10)乃至(12)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(14)
前記記録媒体は光ディスクである
(10)乃至(13)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(15)
同時に前記記録媒体へのアクセス制御を行う前記アクセス処理部の数が、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数の整数倍である
(10)乃至(14)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(16)
同時に前記記録媒体へのアクセス制御を行う前記アクセス処理部の数が、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数の約数である
(10)乃至(14)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(17)
前記制御部は、複数の前記アクセス処理部が同時に前記記録媒体にデータを記録させつつ、他の複数の前記アクセス処理部が同時に前記記録媒体に記録されているデータを再生させるように、複数の前記アクセス処理部を制御する
(10)乃至(16)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(18)
同時にデータを記録させる前記アクセス処理部の数と、同時にデータを再生させる前記アクセス処理部の数とが同じである
(17)に記載の情報処理装置。
(19)
連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御をアクセス処理部が行い、データを記録または再生させ、
複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する
ステップを含む情報処理方法。
(20)
連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御をアクセス処理部に行わせて、データを記録または再生させ、
複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
12 記録再生装置, 13 光ディスク, 22 コントローラ, 24−1−1乃至24−2−2,24 記録再生処理部, 25−1,25−2,25 ヘッド, 41 管理部, 42 交替処理部, 43 交替先管理部, 51−1−1乃至51−2−2,51 光ピックアップ

Claims (20)

  1. 連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、
    複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている
    記録媒体。
  2. 前記アドレスは論理アドレスであり、前記記録領域の連続する領域に対して連続する物理アドレスが定められている
    請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記擬似ゾーンにおける記録または再生の最小単位であるブロックには、論理的なアクセスの最小単位であるセクタが複数含まれており、前記ブロック内の連続する前記セクタに対して連続する前記アドレスが定められている
    請求項1に記載の記録媒体。
  4. 前記記録媒体には、擬似ゾーン化の対象となった領域を特定するための情報、前記擬似ゾーンのサイズを特定するための情報、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数を特定するための情報、および前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの各領域の前記アドレスを特定するための情報のうちの少なくとも何れか1つが管理情報として記録されている
    請求項1に記載の記録媒体。
  5. 前記記録媒体は光ディスクである
    請求項1に記載の記録媒体。
  6. 前記光ディスクは2つの面を有しており、各前記面には前記記録領域を有する1または複数の記録層が設けられている
    請求項5に記載の記録媒体。
  7. 前記記録領域には、ユーザデータが記録されるユーザデータ領域と、前記ユーザデータ領域とは異なる、サイズが可変である可変領域とが設けられている
    請求項1に記載の記録媒体。
  8. 前記可変領域は、前記記録領域を管理するための管理情報が記録される拡張管理領域、および欠陥領域の交替先とされる交替領域のうちの少なくとも何れか一方の領域である
    請求項7に記載の記録媒体。
  9. 前記可変領域のサイズは、前記擬似ゾーンのサイズの整数倍である
    請求項7に記載の記録媒体。
  10. 連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御を行い、データを記録または再生させるアクセス処理部と、
    複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する制御部と
    を備える情報処理装置。
  11. 前記アドレスは論理アドレスであり、前記記録領域の連続する領域に対して連続する物理アドレスが定められている
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記擬似ゾーンにおける記録または再生の最小単位であるブロックには、論理的なアクセスの最小単位であるセクタが複数含まれており、前記ブロック内の連続する前記セクタに対して連続する前記アドレスが定められている
    請求項10に記載の情報処理装置。
  13. 前記記録媒体には、擬似ゾーン化の対象となった領域を特定するための情報、前記擬似ゾーンのサイズを特定するための情報、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数を特定するための情報、および前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの各領域の前記アドレスを特定するための情報のうちの少なくとも何れか1つが管理情報として記録されている
    請求項10に記載の情報処理装置。
  14. 前記記録媒体は光ディスクである
    請求項10に記載の情報処理装置。
  15. 同時に前記記録媒体へのアクセス制御を行う前記アクセス処理部の数が、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数の整数倍である
    請求項10に記載の情報処理装置。
  16. 同時に前記記録媒体へのアクセス制御を行う前記アクセス処理部の数が、前記擬似ゾーングループを構成する前記擬似ゾーンの数の約数である
    請求項10に記載の情報処理装置。
  17. 前記制御部は、複数の前記アクセス処理部が同時に前記記録媒体にデータを記録させつつ、他の複数の前記アクセス処理部が同時に前記記録媒体に記録されているデータを再生させるように、複数の前記アクセス処理部を制御する
    請求項10に記載の情報処理装置。
  18. 同時にデータを記録させる前記アクセス処理部の数と、同時にデータを再生させる前記アクセス処理部の数とが同じである
    請求項17に記載の情報処理装置。
  19. 連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御をアクセス処理部が行い、データを記録または再生させ、
    複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する
    ステップを含む情報処理方法。
  20. 連続する記録領域が所定サイズの複数の擬似ゾーンに分割され、複数の前記擬似ゾーンの組が1つの擬似ゾーングループとされて、前記擬似ゾーングループを構成する複数の前記擬似ゾーン間でアドレスがインタリーブされるように、前記擬似ゾーンの各領域に対してアドレスが定められている記録媒体に対するアクセス制御をアクセス処理部に行わせて、データを記録または再生させ、
    複数の前記アクセス処理部の制御により同時に前記記録媒体へのアクセスが行われるように前記複数の前記アクセス処理部を制御する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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