JP2016042383A - ユーザ操作処理装置、ユーザ操作処理方法及びプログラム - Google Patents

ユーザ操作処理装置、ユーザ操作処理方法及びプログラム Download PDF

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剛志 大隅
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剛志 大隅
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Abstract

【課題】既存の操作に不慣れなユーザであっても容易にオブジェクトの処理を指示する情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置においてCPU11は、入力操作受付部51と、距離特定部52と、制御部53と、を備える。入力操作受付部51は、タッチパネルが積層された表示部16の表示面(2次元平面)に略平行な物体の移動を、タッチパネルに対するタッチ操作として受け付ける。距離特定部52は、タッチ操作がなされた場合の物体についての、表示部16の表示面(2次元平面)からの距離を検出する。制御部53は、入力操作受付部51により受け付けられたタッチ操作の種類(物体の移動の軌跡に応じて異なる種類)と、距離特定部52により検出された距離に基づいて、表示されたオブジェクトに関する処理の実行を可変制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、既存の操作に不慣れなユーザであっても容易にオブジェクトの処理を指示することが可能にする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
昨今、液晶ディスプレイなどの表示部に積層されたタッチパネルを備えた情報処理装置の需要が高まりつつある。情報処理装置は、タッチパネルに対するユーザの指やタッチペンなどの物体の接触又は近接による操作(以下、「タッチ操作」と呼ぶ)に基づいて、表示部に表示されるオブジェクトに関する処理を実行する(例えば、特許文献1乃至5参照)。
特開平07−334308号公報 実用新案登録第3150179号公報 特開2009−26155号公報 特開2006−236143号公報 特開2000−163031号公報
しかしながら、特許文献1乃至5に記載の技術を適用した場合であっても、複雑なタッチ操作が行われなければオブジェクトに関する処理が適切に行われないことがあるという問題が生じている。
このような問題は、タッチパネルのみならず、入力機器に接触する操作、例えばキーボードのキーを押下する操作やマウスをクリックする操作など、入力機器などに指などの物体を接触又は近接させる既存の操作全体で生じている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、既存の操作に不慣れなユーザであっても容易にオブジェクトの処理を指示できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様の情報処理装置は、
基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出手段と、
前記3次元位置検出手段により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受付手段と、
前記3次元操作受付手段により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御手段と、
を備え、
前記3次元位置検出手段は、表示画面を基準平面として、当該表示画面に積層されたタッチパネルを含み、
前記オブジェクトに関する処理として、異なる処理がそれぞれ対応付けられた複数種のタッチ操作が、前記表示画面の法線方向の距離に応じてそれぞれ割り当てられており、
前記3次元操作受け付け手段は、
前記表示画面に略平行な2次元方向の物体の移動操作を受け付ける入力操作受付手段と、
前記物体の前記表示画面からの法線方向の距離を特定する距離特定手段と、を含み、
前記制御手段は、前記入力操作受付手段により受け付けられた移動操作、及び前記距離特定手段により特定された距離に基づいて、前記複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応した前記オブジェクトに関する処理を制御し、更に、
前記制御手段は、前記距離特定手段により特定された距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、既存の操作に不慣れなユーザであっても容易にオブジェクトの処理を指示できるようにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。 図1の情報処理装置の機能的構成のうち、入力操作受付処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。 図1の情報処理装置の入力部の一部を示す断面図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第1実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部に対しフリック操作がなされた状態を示している図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第2実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部に対し円を描くようなフリック操作がなされた状態を示す図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置の表示部で表示される表示例を説明する図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第3実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第4実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部に対しタッチダウンとタッチアップとがなされた状態を示す図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第5実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部に対しフリック操作がなされた状態を示す図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第6実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部17に対し指を近づけたり遠ざけたりしながらフリック操作がなされた状態を示す図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第7実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図17は、タッチダウンからタッチアップまでの間に移動した指の各々の位置の座標に基づき作成された軌跡データに対応する文字ストロークの表示例を示す図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第8実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部17に対しタッチ操作がなされた状態を示す図である。 図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置が実行する第9実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の入力部に対しタッチ操作がなされた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
情報処理装置1は、例えばスマートフォンとして構成される。
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、表示部16と、入力部17と、撮像部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、表示部16、入力部17、撮像部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
表示部16は、ディスプレイにより構成され画像を表示する。
入力部17は、表示部16の表示画面に積層されるタッチパネル31で構成されており、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。入力部17は、後述の図3を参照して説明するように、静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bと、を備えている。
撮像部18は、被写体を撮像し、当該被写体の像を含む画像(以下、「撮像画像」と称する)のデータをCPU11に供給する。
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)などで構成され、各種画像のデータ、撮像画像のデータの他、文字認識のためのアプリケーションプログラムなどの各種プログラムなどを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなる、リムーバブルメディア41が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア41から読み出されたプログラム(例えば、上述の文字認識のためのアプリケーションプログラムなど)は、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア41は、記憶部19に記憶されている画像のデータなどの各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
図2は、このような情報処理装置1の機能的構成のうち、入力操作受付処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
入力操作受付処理とは、ユーザにより図示せぬ電源ボタンが押下されたことを契機として開始される、次のような処理をいう。即ち、入力操作受付処理とは、入力部17のタッチパネル31に対するタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に応じてオブジェクトに関する処理を実効するまでの一連の処理をいう。
CPU11においては、入力操作受付処理の実行が制御される場合、入力操作受付部51と、距離特定部52と、制御部53と、が機能する。
本実施形態においては、入力部17の一部は、図3に示すように、静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bとして構成されている。以下、静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bとを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「タッチパネル31」と呼ぶ。
図3は、入力部17の一部を示す断面図である。
静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bとは、表示部16(図1参照)のディスプレイの表示画面全体にそれぞれ積層され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出する。ここで、タッチ操作とは、上述したように、タッチパネル31に対する物体(ユーザの指やタッチペンなど)の接触又は近接の操作をいう。
静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bとは入力操作受付部51を介して、検出した位置の座標を制御部53へ供給する。
静電容量式タッチパネル31aは、表示部16のディスプレイの表示画面上において、導電膜により形成される。即ち、指先が静電容量式タッチパネル31aの表面に近づくだけで静電結合が起きるため、指先が静電容量式タッチパネル31aに接触しない場合であっても近接するだけで、静電容量式タッチパネル31aは、指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する。表示画面に対して指或いはスタイラスペンのような突起物を接触又は近接させる操作(タッチ操作)をユーザが行うと、CPU11は、このような指先と導電膜との間での静電容量の変化に基づいて当該指の接触位置の座標を検出する。
抵抗膜式タッチパネル31bは、表示部16のディスプレイの表示画面上において、PET(Polyethylene terephthalate)のような柔らかい表面膜と、その奥にある液晶ガラス膜が並行に重ねられて形成される。双方の膜は、それぞれ透明な導電膜が貼り込まれており、透明なスペーサを介してそれぞれ電気的に絶縁されている。表面膜とガラス膜とはそれぞれ導体が通っており、タッチ操作をユーザが行うと、突起物による応力により表面膜が湾曲し、表面膜とガラス膜が部分的に導通状態となる。この時、突起物の接触位置に応じて電気抵抗値や電位が変化する。CPU11は、このような電気抵抗値や電位の変化に基づいて当該突起物の接触位置の座標を検出する。
以上まとめると、静電容量式タッチパネル31aは、指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて、2次元平面上(画面上)の位置を検出する。
ここで、当該2次元平面(画面)上に、X軸と、X軸と直交するY軸とが構築され、X軸及びY軸と直交するZ軸、即ち画面の法線と平行なZ軸が構築されているものする。この場合、2次元平面(画面)は、「XY平面」と呼ぶことができる。
具体的には、静電容量式タッチパネル31aは、指101が静電容量式タッチパネル31aに対し非接触状態でも、即ち近接状態でも、タッチ操作がなされた2次元平面上の位置の座標(即ち、XY平面上のX座標及びY座標)を検出することができる。さらにこの場合、静電容量式タッチパネル31aは、指101と静電容量式タッチパネル31aとの距離、換言すると、指101の高さ方向の位置の座標(即ち、Z軸上のZ座標)を、高精度とはいえないまでも検出することができる。
これに対し、抵抗膜式タッチパネル31bは、指101が抵抗膜式タッチパネル31bに対し非接触状態では、タッチ操作がなされたと検出しない。即ち、指101が抵抗膜式タッチパネル31bに対し非接触状態の場合、当該指101の2次元平面上の位置の座標(即ち、XY平面上のX座標及びY座標)は検出されず、かつ、当該指101の高さ方向の位置の座標(距離)(即ち、Z軸上のZ座標)も検出されない。しかし、抵抗膜式タッチパネル31bは、静電容量式タッチパネル31aと比較して、タッチ操作がなされた2次元平面上の位置の座標を高精度かつ高分解能で検出することができる。
本実施形態においては、静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bは、表示部16のディスプレイの表示画面全体にその順番で積層されているため、静電容量式タッチパネル31aの表面により、抵抗膜式タッチパネル31bを保護することができる。さらに、静電容量式タッチパネル31aにより、非接触状態でもタッチ操作がなされた2次元平面上の位置の座標及び、指101と静電容量式タッチパネル31aとの距離(高さ方向の位置の座標)、即ち3次元空間上の位置の座標を検出することができる。一方で、指101が接触した場合には、抵抗膜式タッチパネル31bにより、タッチ操作がなされた位置の座標を高精度かつ高分解能で検出することができる。
図2に戻って、入力操作受付部51は、入力部17のタッチパネル31(静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31b)に対するタッチ操作を、入力部17に対する入力操作(指示操作)の1つとして受け付ける。入力操作受付部51は、受け付けた2次元上の位置の座標を制御部53へ通知する。また、入力操作受付部51は、タッチ操作が継続したまま画面(XY平面)上を指101が移動されると(このような、指101の画面上の移動を伴うタッチ操作を、以下、「フリック操作」と呼ぶ)、時間的に離間して複数回検出された指101の各位置のXY平面上の位置の座標を制御部53へ逐次通知する。
距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31のうち、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作をする物体(指101など)までの距離を検出する。具体的には、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aの静電容量の変化を捉えて、指101の静電容量式タッチパネル31a(表示部16)からの法線方向の距離、即ち、入力部17と物体(手や指101など)との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定し、当該距離を制御部53へ通知する。
制御部53は、入力操作受付部51により受け付けられた静電容量式タッチパネル31a(表示部16)に略平行な2次元方向の移動操作、即ち、静電容量式タッチパネル31a(表示部16)の2次元平面上の位置の座標、及び距離特定部52により特定された距離(高さ方向の位置の座標)に基づいて、表示部16に表示されたオブジェクトに関する処理などを実行する。具体的には、制御部53は、入力操作受付部51により受け付けられた移動操作、及び距離特定部52により特定された距離に基づいて、複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応した所定のオブジェクトを示す画像を表示部16の表示画面に含むように表示させる制御などを実行する。オブジェクトに関する操作の具体例については、後述の図4乃至21を参照して説明する。
また、制御部53は、入力部17に対する物体(ユーザの指やタッチペンなど)の接触又は近接が開始される行為(以下、「タッチダウン」と呼ぶ)や、タッチダウンの状態から物体(ユーザの指やタッチペンなど)の接触又は近接が解除される行為(以下、「タッチアップ」と呼ぶ)を検出することができる。即ち、タッチダウンにより一のタッチ操作が開始され、タッチアップにより当該一のタッチ操作が終了する。
次に、図4を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第1実施形態の入力操作受付処理について説明する。第1実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、別ファイルの読み込み又はページ送りのうち何れかの処理が行われる。
図4は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第1実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
情報処理装置1により入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS11において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS11においてNOであると判定されて、処理はステップS11に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS11の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS11においてYESであると判定されて、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS12においてYESであると判定されて、処理は、ステップS13に進む。
ステップS13において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作がなされたと判断して、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作の移動量を算出する。具体的には、制御部53は、入力操作受付部51を介して受け付けられたタッチ操作受付開始時の2次元上の位置の座標と、現在のタッチ操作受付時の2次元上の位置の座標と、の差分に基づいて、現在のタッチ操作の移動量を算出する。
ステップS14において、制御部53は、ステップS13において算出した移動量が予め設定した設定量を超えたか否かを判定する。移動量が設定量を超えていない場合には、ステップS14においてNOであると判定されて、処理はステップS13に戻る。即ち、移動量が設定量を超えるまでの間、入力操作受付処理は待機状態となる。移動量が設定量を超えた場合には、ステップS14においてYESであると判定されて、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、制御部53は、別ファイルの読み込みを行う。別ファイルの読み込みの具体例については、後述の図5を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS19に進む。ステップS19以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けていない場合には、ステップS12においてNOであると判定されて、処理は、ステップS16に進む。
ステップS16において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作がなされたと判断して、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作の移動量を算出する。具体的には、制御部53は、入力操作受付部51を介して受け付けられたタッチ操作受付開始時の2次元上の位置の座標と、現在のタッチ操作受付時の2次元上の位置の座標と、の差分に基づいて、現在のタッチ操作の移動量を算出する。
ステップS17において、制御部53は、ステップS16において算出した移動量が予め設定した設定量を超えたか否かを判定する。移動量が設定量を超えていない場合には、ステップS17においてNOであると判定されて、処理はステップS16に戻る。即ち、移動量が設定量を超えるまでの間、入力操作受付処理は待機状態となる。移動量が設定量を超えた場合には、ステップS17においてYESであると判定されて、処理はステップS18に進む。
ステップS18において、制御部53は、ページ送りを行う。ページ送りの具体例については、後述の図5を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS19においてNOであると判定されて、処理はステップS11に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS11乃至S19の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、タッチパネル31に対するタッチ操作を繰り返すことで、別ファイルの読み込み又はページ送りのうち所望のオブジェクトを制御することができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS19においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。ここでは、フリック操作をした場合であっても、指101と入力部17の距離の違いに応じて、オブジェクトに関する処理を変更する例について説明する。
図5は、図1の情報処理装置の入力部17に対しフリック操作がなされた状態を示している図である。
図5(a)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でフリック操作をした場合、即ち、指101を入力部17に接触した状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第1の処理を実行する。
これに対し、図5(b)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でフリック操作をした場合、即ち、指101が入力部17に対して非接触の状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第2の処理を実行する。
ここで、第1の処理と第2の処理とは、相互に異なる処理であれば任意の処理でよいが、本実施形態では、表示部16に表示されるファイル(オブジェクトの一種)を記憶部19から読み込み、読み込んだ新たなファイルを表示部16に表示する処理が第1の処理として採用されている。また、表示部16に表示されている本やノート(オブジェクトの別の一種)のページを送る処理が第2の処理として採用されている。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でフリック操作をした場合(図5(a)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている本やノート(オブジェクトの一種)のページを送り、次ページを表示部16に表示する。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でフリック操作をした場合(図5(b)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されるファイルを記憶部19から読み込んで、読み込んだ新たなファイルを表示部16に表示する。
以上、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第2実施形態]
次に、図6を参照して、図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第2実施形態の入力操作受付処理について説明する。第2実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、表示部16に表示されている画像の角度をタッチ操作の接触点に沿った任意の角度に回転するか、規定の大まかな角度(例えば90度)に回転するかのうち何れかの処理が行われる。
情報処理装置1により第2実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図6は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第2実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS31において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS31においてNOであると判定されて、処理はステップS31に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS31の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS31においてYESであると判定されて、処理はステップS32に進む。
ステップS32において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(即ち、Z軸上のZ座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS32においてYESであると判定されて、処理は、ステップS33に進む。
ステップS33において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作がなされたと判断して、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作の回転角度を算出する。具体的には、制御部53は、入力操作受付部51を介して受け付けられたタッチ操作受付開始時の2次元上の位置の座標の角度と、現在のタッチ操作受付時の2次元上の位置の座標の角度と、の角度の差分に基づいて、現在のタッチ操作の回転角度を算出する。
ステップS34において、制御部53は、表示部16に表示されている画像をn度(nは0〜360度のうち任意の角度)回転して表示する制御を行う。画像の回転についての具体例については、後述の図7を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS38に進む。ステップS38以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けていない場合には、ステップS32においてNOであると判定されて、処理は、ステップS35に進む。
ステップS35において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作がなされたと判断して、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作の回転角度を算出する。具体的には、制御部53は、入力操作受付部51を介して受け付けられたタッチ操作受付開始時の2次元上の位置の座標の角度と、現在のタッチ操作受付時の2次元上の位置の座標の角度と、の角度の差分に基づいて、現在のタッチ操作の回転角度を算出する。
ステップS36において、制御部53は、ステップS36において算出した回転角度が90度を超えたか否かを判定する。回転角度が90度を超えていない場合には、ステップS36においてNOであると判定されて、処理はステップS35に戻る。即ち、回転角度が90度を超えるまでの間、入力操作受付処理は待機状態となる。回転角度が90度を超えた場合には、ステップS36においてYESであると判定されて、処理はステップS37に進む。尚、制御部53は、算出した回転角度が90度を超えたか否かを判定しているが、判定する回転角度は90度に限定されるものではなく、ユーザが予め設定した任意の角度(0〜360度)を採用することができる。
ステップS37において、制御部53は、表示部16に表示されている画像を90度回転して表示する制御を行う。画像を90度回転する具体例については、後述の図7を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS38に進む。
ステップS38において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS38においてNOであると判定されて、処理はステップS31に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS31乃至S38の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、タッチパネル31に対するタッチ操作を繰り返すことで、表示部16に表示されている画像(オブジェクト)を任意の角度(n度)回転して表示するか又は画像(オブジェクト)を予め設定された角度(本実施形態においては90度)に回転して表示するか制御することができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS38においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。
表示部16の表示画面(2次元平面)に対し円を描くようなフリック操作をした場合であっても、指101と入力部17の距離の違いに応じて、オブジェクトに関する処理を変更する例について説明する。
図7は、図1の情報処理装置の入力部17に対し円を描くようなフリック操作がなされた状態を示す図である。
図7(a)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0で円を描くようなフリック操作をした場合、即ち、指101を入力部17に接触した状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第3の処理を実行する。
これに対し、図7(b)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態で円を描くようなフリック操作をした場合、即ち、指101が入力部17に対して非接触の状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第4の処理を実行する。
本実施形態では、表示部16に表示される画像(オブジェクトの一種)を任意の角度(n度)に回転して表示する処理が第3の処理として採用されている。また、表示部16に表示されている画像(オブジェクトの別の一種)を90度(ユーザにより予め設定された任意の角度)に回転して表示する処理が第4の処理として採用されている。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0で円を描くようなフリック操作をした場合(図7(a)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている画像を90度(ユーザにより予め設定された大まかな角度)に回転して表示部16に表示する。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態で円を描くようなフリック操作をした場合(図7(b)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている画像をタッチ操作の接触位置に沿ってきめ細かく任意の角度(n度)に回転して表示部16に表示する。
以上、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第3実施形態]
次に、図8及び図9を参照して、図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第3実施形態の入力操作受付処理について説明する。
第3実施形態においては、表示部16に表示されるオブジェクトとして、ソフトウェアボタン(以下、単に「ボタン」と称する)が採用されている。具体的には、表示部16の画面上に構築される3次元空間内に表示される複数の層に複数のボタンが散在しているとユーザの目に映るように、所定の3D画像が表示部16に表示される。即ち、複数のボタンの中には、画面上の層に配置されているボタンも存在するし、画面の上方の空中に浮いて層に配置されているボタンも存在する。ユーザは、これらの空間内に散在する複数の層のボタンのうち、所望のボタンを押下するようなタッチ操作をすることができる。
この場合、情報処理装置1は、このボタンの押下を、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作として検出し、当該ボタンに割り当てられた機能を発揮させるための処理(以下、「押下処理」と呼ぶ)を実行する。
情報処理装置1により第3実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図8は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1の表示部16で表示される表示例を説明する図である。
第3実施形態の表示部16は、3D(three−dimensional)画像(図示せず)が表示可能に構成されている。
表示部16に表示される3D画像は、Z軸方向(高さの方向)に複数の層が積み重なってユーザの目に映るように構成される。ここで、3D画像の最下位の層が、抵抗膜式タッチパネル31bと同位置の層であるものとし、その最下位以外の上位の層からは空間に浮いているようにユーザの目には映り、配置位置が高くなる層程(Z軸方向にユーザの目に近づく程)上位になっていくものとする。
ただし、ここでは説明の簡略上、図8に示すように、3D画像は、最上位の層16−1と、最下位の層16−2とのみから構成されているものとする。即ち、3D画像は、指101を有するユーザからみて、手前の層16−1と、その奥の層16−2とのみから構成されているものとする。そして、最上位の層16−1には、ボタン111−1が配置され、最下位の層16−2には、ボタン111−2が配置されているように、3D画像を見たユーザの目に映るものとする。即ち、ボタン111−1と、ボタン111−2とは、それぞれ略同一の座標(x、y)に配置され、座標zのみが異なるものとする。ここで、座標xはX軸の座標であり、座標yはY軸の座標であり、座標zはZ軸の座標である。
最上位の層16−1に対するタッチ操作は、静電容量式タッチパネル31a上の静電容量の電位変化に基づいて検出することができる。また、最下位の層16−2に対するタッチ操作は、抵抗膜式タッチパネル31bに対する接触の有無に基づいて検出することができる。
尚、本実施形態では、最上位の層16−1と最下位の層16−2との関係について説明したが、これに限られない。例えば、静電容量式タッチパネル31aは、座標zを検出することが可能であるため、最下位層以外の層が複数存在する場合には、検出された座標zに応じて、タッチ操作がなされた層を検出することができる。
次に、図9を参照して、図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第3実施形態の入力操作受付処理について説明する。
図9は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第3実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS51において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS51においてNOであると判定されて、処理はステップS51に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS51の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS51においてYESであると判定されて、処理はステップS52に進む。
ステップS52において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS52においてYESであると判定されて、処理は、ステップS53に進む。
ステップS53において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作がなされたと判断して、指101と静電容量式タッチパネル31aとの間での静電容量の変化を記録する。具体的には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに設けられたコンデンサ(図示せず)の静電容量(以下、単に「静電容量」と呼ぶ)の電位変化の記録を開始する。
ステップS54において、制御部53は、ステップS53において記録が開始された静電容量の遷移が「小→大→小」の順で変化したか否かを判定する。
ここで、静電容量式タッチパネル31aに指101が近づけられると、静電容量が少し増加する。このとき、静電容量はまだ「小」の状態である。その後、指101が静電容量式タッチパネル31aに対してさらに近づけられて、静電容量式タッチパネル31aに対して指101が略接触したときに、静電容量が最大となる。このとき、静電容量は「大」の状態となる。その後、静電容量式タッチパネル31aに対する指101の略接触が解除されて、指101が上方向(Z軸方向)に遠ざかるように移動していくにつれ、静電容量が徐々に減少する。このとき、静電容量は徐々に「小」の状態となる。
このように、ユーザが、その指101を、静電容量式タッチパネル31aに対し近づけ始めて、静電容量式タッチパネル31aに対して略接触させ、その後遠ざけるまでの一連の動作を以下、「タップ操作」と呼ぶ。即ち、タップ操作は、指101を、静電容量式タッチパネル31aに対し近づけ始めることにより一のタッチ操作が開始してから、その後指101を遠ざけることにより当該一のタッチ操作を終了するまでの一連の動作をいう。
制御部53は、静電容量の遷移が「小」→「大」→「小」の順で変化するか否かに応じて、タップ操作をしたか否かを検出することができる。
ステップS55において、制御部53は、ステップS54の処理で記録した静電容量の遷移の中心座標を検出する。ここで、図8においては、1つの層に対し1つのボタンが配置されている例について図示しているが、実際には1つの層に対し複数のボタンが配置されている。制御部53は、タップ操作が行われた際の、2次元上の位置の各々の座標の平均値を、静電容量の遷移の中心座標として検出する。そして、制御部53は、一の層に配置された複数のボタンの中から、検出した中心座標の範囲内に含まれるボタンを特定する。
ステップS56において、制御部53は、最上位の層16−1(図8参照)に配置された複数のボタンの中から、ステップS55の処理で検出された中心座標の範囲内に含まれるボタン111−1の押下処理を行う。この処理が終了すると、処理はステップS59に進む。ステップS59以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けていない場合には、ステップS52においてNOであると判定されて、即ち、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作がなされたと判断されて、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作がなされた座標を検出する。そして、制御部53は、一の層に配置された複数のボタンの中から、検出した座標の範囲内に含まれるボタンを特定する。
ステップS58において、制御部53は、最下位の層16−2(図8参照)に配置された複数のボタンの中から、ステップS57の処理で検出された座標の範囲内に含まれるボタン111−2の押下処理を行う。
ステップS59において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS59においてNOであると判定されて、処理はステップS51に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS51乃至S59の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザにより入力操作受付終了の指示が行われるまでの間、ユーザによるタッチ操作が繰り返し行われることで、最上位の層16−1又は最下位の層16−2のうち何れかの層に対応するボタンに対する押下処理の制御が行われる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS59においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
以上、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第4実施形態]
次に、図10及び図11を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第4実施形態の入力操作受付処理について説明する。第4実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、PC(Personal computer:パーソナルコンピュータ)のUI(User Interface)におけるファイル操作を制御することができる。ファイル(オブジェクトの一種)操作の制御の具体例としては、タッチ操作の移動範囲内のファイルを全て選択するか、タッチ操作がなされた際のファイルを移動するか、のうち何れかの処理が行われる。第4実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、移動範囲内のファイルを全て選択するか、タッチ操作がなされた際のファイルを移動するか、のうち何れかの処理が行われる。ファイルの移動とは、タッチダウンされた際の座標位置に存在するファイルをタッチアップされた際の座標位置に移動する、いわゆる、ドラッグアンドドロップの処理を意味する。
情報処理装置1により第4実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図10は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第4実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS71において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS71においてNOであると判定されて、処理はステップS71に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS71の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS71においてYESであると判定されて、処理はステップS72に進む。
ステップS72において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS72においてYESであると判定されて、処理は、ステップS73に進む。
ステップS73において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作がなされたと判断して、タッチダウンがされた座標位置からタッチアップされた座標位置までの指の移動範囲を検出する。具体的には、制御部53は、ユーザによるタッチ操作が静電容量式タッチパネル31aに対してなされたことを検出し、そのタッチ操作の座標位置を認識する。制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対しダッチダウンされた際の座標位置からタッチアップされた座標位置までの間に含まれる範囲を移動範囲として検出する。
ステップS74において、制御部53は、ステップS73において検出した移動範囲内のファイルを全て選択する。移動範囲内のファイルの選択については、後述の図11を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS78に進む。ステップS78以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けていない場合には、ステップS72においてNOであると判定されて、処理は、ステップS76に進む。
ステップS76において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作がなされたと判断して、タッチダウンされた座標位置のファイルを選択する。ファイルの選択については、後述の図11を参照して説明する。
ステップS77において、制御部53は、タッチアップされた座標位置にステップS76において選択したファイルを移動する。ファイルの移動については、後述の図11を参照して説明する。
ステップS78において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS78においてNOであると判定されて、処理はステップS71に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS71乃至S78の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、タッチパネル31に対するタッチ操作を繰り返すことで、移動範囲内のファイル(オブジェクト)を全て選択するか又はタッチダウンされた座標位置のファイルをタッチアップされた座標位置まで移動(いわゆるドラッグアンドドロップ)するか制御することができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS78においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。
表示部16の表示画面(2次元平面)に対しタッチダウンとタッチアップとをした場合であっても、指101と入力部17の距離の違いに応じて、オブジェクトに関する処理を変更する例について説明する。
図11は、図1の情報処理装置の入力部17に対しタッチダウンとタッチアップとがなされた状態を示す図である。
図11(a)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でタッチダウン及びタッチアップをした場合、即ち、指101を入力部17に接触した状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第5の処理を実行する。
これに対し、図11(b)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチダウン及びタッチアップをした場合、即ち、指101が入力部17に対して非接触の状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第6の処理を実行する。
本実施形態では、タッチダウンの座標位置にあるファイルを選択してからタッチアップの座標位置にファイルを移動する処理が第5の処理として採用されている。また、タッチダウンの座標位置からタッチアップの座標位置までに含まれる移動範囲内のファイルを全て選択する処理が第6の処理として採用されている。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でタッチダウンとタッチアップとをした場合(図11(a)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されているファイルのうち、タッチダウンされた座標位置のファイル(オブジェクトの一種)をタッチアップされた座標位置に移動する。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチアップとタッチダウンとをした場合(図11(b)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されているファイル(オブジェクトの一種)のうち移動範囲内にあるファイルを全て選択する。
以上、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第5実施形態]
次に、図12及び図13を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第5実施形態の入力操作受付処理について説明する。
第5実施形態に係る情報処理装置1は、第1実施形態に係る情報処理装置1と基本的に同様のハードウェア構成及び機能的構成を取ることができる。
したがって、図1は、第5実施形態に係る情報処理装置1のハードウェアの構成を示すブロック図でもある。また、図2は、第5実施形態に係る情報処理装置1の機能的構成を示す機能ブロック図でもある。
また、第5実施形態に係る情報処理装置1が実行する入力操作受付処理は、第1実施形態に係る入力操作受付処理と基本的に同様の流れとなる。
但し、第5実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、同カテゴリの別ファイルを表示するか別カテゴリの別ファイルを表示するかのうち何れかの処理が行われる点で第1実施形態と異なる。
したがって、第5実施形態では、ステップS15及びステップS18の処理については、第1実施形態で採用された図4のフローチャートではなく、図12のフローチャートが採用される。具体的には、第5実施形態では、図4の入力操作受付処理のうち、ステップS15に代えてステップS95の処理が行われ、ステップS18に代えてステップS98の処理が行われる。
そこで、以下、このような差異点である、ステップS95及びステップS98についてのみ説明し、一致点の説明は適宜省略する。
情報処理装置1により第5実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図12は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第5実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS95において、制御部53は、同カテゴリの別ファイルを表示する制御を実行する。同カテゴリの別ファイルを表示する具体例については、後述の図13を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS99に進む。
ステップS98において、制御部53は、別カテゴリのファイルを表示する制御を実行する。別カテゴリのファイルを表示する具体例については、後述の図13を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS99に進む。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。本実施形態では、フリック操作をした場合であっても、指101と入力部17の距離の違いに応じて、オブジェクトに関する処理を変更する例について説明する。
図13は、図1の情報処理装置の入力部17に対しフリック操作がなされた状態を示す図である。
図13(a)に示すように、表示部16の中央には、ブラウスを着たモデルが配置されたファイル131−1が表示されている。また、表示部16の左には、ロングTシャツを着たモデルが配置されたファイル131−2が表示されている。また、表示部16の右には、リボン付きワンピースを着たモデルが配置されたファイル131−3が表示されている。ファイル131−1と、ファイル131−2と、ファイル131−3と、は互いに異なる別カテゴリの別のファイルにより構成され、各々記憶部19に記憶されている。
また、図13(b)に示すように、表示部16の中央には、赤色のブラウスを着たモデルが配置されたファイル141−1が表示されている。また、表示部16の左には、青色のブラウスを着たモデルが配置されたファイル141−2が表示されている。また、表示部16の右には、黄色のブラウスを着たモデルが配置されたファイル141−3が表示されている。ファイル141−1に配置されたモデルと、ファイル141−2に配置されたモデルと、ファイル141−3に配置されたモデルと、はそれぞれ同じモデルが採用されている。したがって、ファイル141−1と、ファイル141−2と、ファイル141−3と、は互いに同じカテゴリ(ブラウス)の別のファイルにより構成され、各々記憶部19に記憶されている。
図13(a)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でフリック操作をした場合、即ち、指101を入力部17に接触した状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第7の処理を実行する。
これに対し、図13(b)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でフリック操作をした場合、即ち、指101が入力部17に対して非接触の状態を維持してフリック操作をした場合には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第8の処理を実行する。
ここで、第7の処理と第8の処理とは、相互に異なる処理であれば任意の処理でよいが、本実施形態では、表示部16に表示されているファイル(オブジェクトの一種)を、現在表示部16に表示されているファイルと別カテゴリの別のファイルを記憶部19から読み込み、読み込んだ新たなファイルを表示部16の中央に表示する処理が第7の処理として採用されている。また、表示部16に表示されているファイル(オブジェクトの別の一種)を、現在表示部16に表示されているファイルと同カテゴリの別のファイルを記憶部19から読み込み、読み込んだ新たなファイルを表示部16の中央に表示する処理が第8の処理として採用されている。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0で右側にフリック操作をした場合(図13(a)の場合)、制御部53は、表示部16の中央に表示されているファイル131−1を別カテゴリの別のファイル131−2に変えて表示部16の中央に表示する。同様に、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0で左側にフリック操作をした場合(図13(a)の場合)、制御部53は、表示部16の中央に表示されているファイル131−1を別カテゴリの別のファイル131−3に変えて表示部16の中央に表示する。
これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態で右側にフリック操作をした場合(図13(b)の場合)、制御部53は、表示部16の中央に表示されているファイル141−1を同カテゴリの別のファイル141−2に変えて表示部16の中央に表示する。同様に、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態で左側にフリック操作をした場合(図13(b)の場合)、制御部53は、表示部16の中央に表示されているファイル141−1を同カテゴリの別のファイル141−3に変えて表示部16の中央に表示する。
以上、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第6実施形態]
次に、図14及び図15を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第6実施形態の入力操作受付処理について説明する。第6実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、表示部16に表示されている地球儀(オブジェクトの一種)の画像を縮小したり、拡大したりするなどの処理が行われる。
情報処理装置1により第6実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図14は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第6実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS111において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS111においてNOであると判定されて、処理はステップS111に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS111の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS111においてYESであると判定されて、処理はステップS112に進む。
ステップS112において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aで静電容量の変化を検出したか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、静電容量の変化を検出することで、オブジェクト(後述の図15の地球儀)に対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aで静電容量の変化を検出した場合には、ステップS112においてYESであると判定されて、処理は、ステップS113に進む。
ステップS113において、制御部53は、ステップS112において検出された静電容量は増加しているか否かを判定する。静電容量は減少している場合、ステップS113においてNOであると判定されて、処理はステップS114に進む。
ステップS114において、制御部53は、指などが静電容量式タッチパネル31aから遠ざかっていると判断して、表示部16に表示されている地球儀(オブジェクトの一種)を縮小して表示する。地球儀を縮小して表示部16に表示する具体例については、後述の図15を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS119に進む。ステップS119以降の処理については、後述する。
ステップS112において検出した静電容量は増加している場合、ステップS113においてYESであると判定されて、処理はステップS115に進む。
ステップS114において、制御部53は、指などが静電容量式タッチパネル31aに近づいていると判断して、表示部16に表示されている地球儀(オブジェクトの一種)を拡大して表示する。地球儀を拡大して表示部16に表示する具体例については、後述の図15を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS119に進む。ステップS119以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aで静電容量の変化を検出できなかった場合には、ステップS112においてNOであると判定されて、処理は、ステップS116に進む。
ステップS116において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aで座標位置の移動を検出したか否かを判定する。座標位置の移動を検出した場合、ステップS116においてYESであると判定されて、処理はステップS117に進む。
ステップS117において、制御部53は、指などと静電容量式タッチパネル31aとの距離が一定の状態で、静電容量式タッチパネル31aに対しフリック操作が行われたと判断して、表示部16に表示されている地球儀(オブジェクトの一種)を回転して表示する。地球儀を回転して表示部16に表示する具体例については、後述の図15を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS119に進む。ステップS119以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aで座標位置の移動を検出できなかった場合、ステップS116においてNOであると判定されて、処理はステップS118に進む。
ステップS118において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作が行われたと判断して、表示部16に表示されている地球儀(オブジェクトの一種)においてタッチ操作された位置座標を選択する。タッチ操作された位置座標を選択する具体例については、後述の図15を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS119に進む。
ステップS119において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS119においてNOであると判定されて、処理はステップS111に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS111乃至S119の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、タッチパネル31に対するタッチ操作を繰り返すことで、表示部16に表示されている画像(オブジェクト)を縮小したり拡大したりして表示する制御を行うことができる。また、表示部16に表示されている画像(オブジェクト)を回転したりタッチ操作した位置座標を選択したりする制御を行うことができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS119においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。
指101と入力部17の距離の違いに応じて、表示部16の表示画面(2次元平面)に表示された地球儀(オブジェクトの一種)に関する処理を変更する例について説明する。
図15は、図1の情報処理装置の入力部17に対し指を近づけたり遠ざけたりしながらフリック操作がなされた状態を示す図である。
図15(a)に示すように、ユーザが、入力部17から指101を遠ざける方向に動かした場合、制御部53は、オブジェクトに関する処理として、第9の処理を実行する。
これに対し、図15(a)に示すように、ユーザが、入力部17に指101を近づける方向に動かした場合、制御部53は、オブジェクトに関する処理として、第10の処理を実行する。
また、図15(b)に示すように、ユーザが、入力部17と指101との間の距離を一定にした状態でフリック操作をした場合には、制御部53は、オブジェクトに関する処理として、第11の処理を実行する。
これに対し、図15(b)に示すように、ユーザが、抵抗膜式タッチパネル31bに指101を接触させてタッチ操作をした場合には、制御部53は、オブジェクトに関する処理として、第12の処理を実行する。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離間するように指101を動かした場合(図15(a)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている地球儀151を縮小して表示させる制御を行う。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が近接するように指101を動かした場合(図15(a)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている地球儀151を拡大して表示させる制御を行う。
また、ユーザが、入力部17と指101との間の距離を一定にした状態でフリック操作をした場合、(図15(b)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている地球儀151を回転して表示させる制御を行う。これに対し、ユーザが、抵抗膜式タッチパネル31bに指101を接触させてタッチ操作をした場合に(図15(b)の場合)、制御部53は、表示部16に表示されている地球儀151のうち、タッチ操作された位置座標を選択する制御を行う。
なお、本実施形態においては、静電容量式タッチパネル31aでの静電容量が増減したか否かに基づいて表示部16に表示されている地球儀151を拡大したり縮小して表示する制御を行っていたがこれに限られるものではない。例えば、静電容量式タッチパネル31aでの静電容量の増減に基づいて地球儀151を回転する速度を変えて表示する制御を行うことができる。具体的には、静電容量式タッチパネル31aでの静電容量の変化量が減少した場合、即ち、ユーザが指101を静電容量式タッチパネル31aから遠ざけた状態で、フリック操作を行った場合、制御部53は、表示部16に表示されている地球儀151を高速で回転して表示する制御を行う。これに対し、静電容量式タッチパネル31aでの静電容量の変化量が増加した場合、即ち、ユーザが指101を静電容量式タッチパネル31aに近づけた状態で、フリック操作を行った場合、制御部53は、表示部16に表示されている地球儀151を低速で回転して表示する制御を行う。
以上、本発明の第6実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第7実施形態]
次に、図16を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第7実施形態の入力操作受付処理について説明する。第7実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、文字認識アルゴリズムにより取得される変換候補の文字として小文字を選択したり、大文字を選択したり、するなど異なる文字種を選択する処理が行われる。
図16は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第7実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS131において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS131においてNOであると判定されて、処理はステップS131に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS131の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS131においてYESであると判定されて、処理はステップS132に進む。
ステップS132において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS132においてYESであると判定されて、処理は、ステップS133に進む。
ステップS133において、入力操作受付部51は、タッチダウンからタッチアップまでの間に移動した指の各々の位置の座標を取得する。そして、制御部53は、入力操作受付部51により取得された各々の位置の座標の軌跡に基づき軌跡データを作成する。尚、制御部53は、作成した軌跡データに対応する文字ストロークを表示部16に表示する制御を行う。
ステップS134において、制御部53は、ステップS133において作成された軌跡データに基づいて、パターンマッチングなどにより、公知の文字認識アルゴリズムに基づき複数の変換候補の文字を取得する。
ステップS135において、制御部53は、ステップS134において取得した複数の変換候補の文字から小文字を選択する。そして、制御部53は、選択した小文字を表示部16に表示する制御を行う。変換候補の文字から小文字を選択する具体例については、後述の図17を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS139に進む。ステップS139以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けられていない場合には、ステップS132においてNOであると判定されて、処理は、ステップS136に進む。
ステップS136において、入力操作受付部51は、タッチダウンからタッチアップまでの間に移動した指の各々の位置の座標を取得する。そして、制御部53は、入力操作受付部51により取得された各々の位置の座標の軌跡に基づき軌跡データを作成する。尚、制御部53は、作成した軌跡データに対応する文字ストロークを表示部16に表示する制御を行う。
ステップS137において、制御部53は、ステップS136において作成された軌跡データに基づいて、パターンマッチングなどにより、公知の文字認識アルゴリズムに基づき複数の変換候補の文字を取得する。
ステップS138において、制御部53は、ステップS137において取得した複数の変換候補の文字から大文字を選択する。そして、制御部53は、選択した大文字を表示部16に表示する制御を行う。変換候補の文字から大文字を選択する具体例については、後述の図17を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS139に進む。
ステップS139において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS139においてNOであると判定されて、処理はステップS131に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS131乃至S139の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、タッチパネル31に対するタッチ操作を繰り返すことで、文字認識アルゴリズムにより取得される変換候補の文字として小文字か大文字かを選択して表示する制御を行うことができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS139においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。
指101と入力部17の距離の違いに応じて、変換候補の文字から小文字又は大文字のうち何れかの文字(オブジェクトの一種)を選択する例について図17を参照して説明する。
図17は、タッチダウンからタッチアップまでの間に移動した指の各々の位置の座標に基づき作成された軌跡データに対応する文字ストローク161の表示例を示す図である。
制御部53は、入力操作受付部51により取得された各々の位置の座標の軌跡に基づき軌跡データを作成し、作成した軌跡データを公知の文字認識アルゴリズムに基づきパターンマッチングなどを行い、複数の変換候補の文字を取得する。
ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチアップからタッチダウンまでの間に指を移動した場合、即ち、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作をした場合には、制御部53は、オブジェクトに関する処理として、第13の処理を実行する。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離を略0にした(接触した)状態でタッチアップからタッチダウンまでの間に指を移動した場合、即ち、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作をした場合には、制御部53は、オブジェクトに関する処理として、第14の処理を実行する。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチ操作をした場合、制御部53は、文字認識アルゴリズムに基づき選択される文字として小文字を選択する。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離を略0にした状態でタッチ操作をした場合、制御部53は、文字認識アルゴリズムに基づき選択される文字として大文字を選択する。
なお、本実施形態においては、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かに基づいて、変換候補の文字から小文字を選択したり大文字を選択したりしていたがこれに限られるものではない。例えば、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かに基づいて濁点(半濁点)と、濁点がない通常の文字のうち何れかの文字を選択したり、通常の「つ」と、小書きの「っ」とのうち何れかの文字を選択することができる。具体的には、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合、即ち、ユーザが指101をタッチパネル31から遠ざけた状態で、タッチ操作をした場合、制御部53は、変換候補から、濁点(半濁点)の文字や小書きの「っ」を選択する。これに対し、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けていない場合、即ち、ユーザが指101を抵抗膜式タッチパネル31bに接触させた状態で、タッチ操作をした場合、制御部53は、変換候補から、濁点や小書きでない通常の文字を選択する。
以上、本発明の第7実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第8実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第8実施形態]
次に、図18及び図19を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第8実施形態の入力操作受付処理について説明する。第8実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作に基づき撮影を行ったり、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作に基づき撮影を行ったり、するなどの処理が行われる。
情報処理装置1により第8実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図18は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第8実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS151において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS151においてNOであると判定されて、処理はステップS151に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS151の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS151においてYESであると判定されて、処理はステップS152に進む。
ステップS152において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS152においてYESであると判定されて、処理は、ステップS153に進む。
ステップS153において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作に基づき撮像処理を行う制御を行う。静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作に基づき撮像処理を行う具体例については、後述の図19を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS155に進む。ステップS155以降の処理については、後述する。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けられていない場合には、ステップS152においてNOであると判定されて、処理は、ステップS154に進む。
ステップS154において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作に基づき撮像処理を行う制御を行う。抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作に基づき撮像処理を行う具体例については、後述の図19を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS155に進む。
ステップS155において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS155においてNOであると判定されて、処理はステップS151に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS151乃至S155の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、タッチパネル31に対するタッチ操作を繰り返すことで、抵抗膜式タッチパネル31b又は静電容量式タッチパネル31aのうち何れかに対するタッチ操作に基づき撮像処理を開始する制御を行うことができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS155においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。
指101と入力部17の距離の違いに応じて、静電容量式タッチパネル31a(オブジェクトの一種)又は抵抗膜式タッチパネル31b(オブジェクトの他の一種)に基づき撮像処理を行う制御を行う例について図19を参照して説明する。
図19は、図1の情報処理装置の入力部17に対しタッチ操作がなされた状態を示す図である。
本実施形態においては、入力部17のうち、静電容量式タッチパネル31aは、表示部16の略全体に配置されているのに対し、抵抗膜式タッチパネル31bは、表示部16の右側に配置された所定のエリア171にのみ配置されている。
ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でタッチ操作をした場合、即ち、指101を入力部17に接触した状態を維持してタッチ操作をした場合には、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第15の処理を実行する。
これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチ操作をした場合、即ち、指101が入力部17に対して非接触の状態を維持してタッチ操作をした場合には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第16の処理を実行する。
ここで、第15の処理と第16の処理とは、相互に異なる処理であれば任意の処理でよいが、本実施形態では、静電容量式タッチパネル31a(オブジェクトの一種)に対するタッチ操作に基づき撮像を行う撮像処理が第15の処理として採用されている。また、抵抗膜式タッチパネル31b(オブジェクトの別の一種)に対するタッチ操作に基づき撮像(オブジェクトの一種)を行う撮像処理が第16の処理として採用されている。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でタッチ操作をした場合、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作に基づき撮像を行う制御を実行する。これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチ操作をした場合、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作に基づき撮像を行う制御を実行する。
静電容量式タッチパネル31aは、軽快な操作感で操作することができる一方で、水中又は水滴が付いている状態では感度が落ちてしまい操作ができなくなってしまう。本実施形態においては、地上では、静電容量式タッチパネル31aによる軽快な操作感で撮像を指示することができるとともに、水中や水滴が付着される環境下においては、抵抗膜式タッチパネル31bによる確実な操作感で撮像を指示することができる。
以上、本発明の第8実施形態に係る情報処理装置1について説明した。
次に、本発明の第9実施形態に係る情報処理装置1について説明する。
[第9実施形態]
次に、図20及び図21を参照して、このような図2の機能的構成の情報処理装置1が実行する第9実施形態の入力操作受付処理について説明する。第9実施形態においては、ユーザが、静電容量式タッチパネル31aにタッチ操作をしたか否かに応じて、オブジェクトに対する制御として、連続撮影を開始したり、連続撮影を停止したり、するなどの処理が行われる。連続撮影とは、撮像部18により連続して撮像される撮像画像のデータを、バッファ(図示せず)に一次的に記憶する処理をいう。また、連続撮影を停止するとは、連続撮影によりバッファに一時的に記憶されている撮像画像のデータを記憶部19又はリムーバブルメディア41に記録し、連続した撮像を停止する処理をいう。
情報処理装置1により第9実施形態の入力操作受付処理が実行されると、CPU11において図2の各機能ブロックが機能して、次のような処理が行われる。即ち、以下の各ステップの処理の動作主体は、ハードウェアではCPU11が該当する。但し、本発明の理解を容易なものとすべく、CPU11において機能する各機能ブロックが動作主体であるものとして、以下の各ステップの処理の説明をする。
図20は、図2の機能的構成を有する図1の情報処理装置1が実行する第9実施形態の入力操作受付処理の流れを説明するフローチャートである。
入力操作受付処理は、ユーザにより情報処理装置1の電源ボタン(図示せず)が押下されたことを契機として開始され、次のような処理が繰り返し実行される。
ステップS171において、入力操作受付部51は、タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。タッチパネル31に対するユーザによるタッチ操作が行われていない場合には、ステップS171においてNOであると判定されて、処理はステップS171に再び戻される。即ち、タッチ操作が行われるまでの間、ステップS171の判定処理が繰り返し実行されて、入力操作受付処理は待機状態となる。その後、タッチ操作が行われた場合には、ステップS171においてYESであると判定されて、処理はステップS172に進む。
ステップS172において、距離特定部52は、静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、距離特定部52は、入力部17のタッチパネル31と、該タッチパネル31に対する手や指などの物体との間の距離(高さ方向の位置の座標)を特定することで、静電容量式タッチパネル31aに対してオブジェクトに対する指示操作が受け付けられたか否かを判定する。静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けた場合には、ステップS172においてYESであると判定されて、処理は、ステップS173に進む。
ステップS173において、制御部53は、静電容量式タッチパネル31aに対してタッチ操作がなされたと判断して、連続撮影を開始する制御を行う。連続撮影を開始する具体例については、後述の図21を参照して説明する。この処理が終了すると、処理はステップS174に進む。
ステップS174において、制御部53は、入力操作受付終了の指示があったか否かを判定する。入力操作受付終了の指示がない場合、ステップS174においてNOであると判定されて、処理はステップS171に戻される。即ち、入力操作受付終了の指示があるまでの間、ステップS171乃至S174の処理が繰り返し行われる。
このようにして、ユーザは入力操作受付終了の指示を行うまでの間、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作を継続することで、連続撮影を継続して行うことができる。その後、例えばユーザが情報処理装置1に対して所定の操作を行うことで、入力操作受付終了の指示をした場合、ステップS174においてYESであると判定されて、入力操作受付処理は終了となる。
静電容量式タッチパネル31aでタッチ操作を受け付けられていない場合には、ステップS172においてNOであると判定されて、処理は、ステップS175に進む。
ステップS175において、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対してタッチ操作がなされたと判断して、連続撮影を停止する制御を行う。連続撮影を停止する具体例については、後述の図21を参照して説明する。この処理が終了すると、入力操作受付処理は終了となる。
次に、入力部17に対する操作に応じた、オブジェクトに関する処理の具体例について説明する。
図21は、図1の情報処理装置1の入力部17に対しタッチ操作がなされた状態を示す図である。本実施形態においては、入力部17は表示部16の右側端部近辺に配置されている。
ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチ操作をした場合、即ち、指101が入力部17に対して非接触の状態を維持してタッチ操作をした場合には、制御部53は、静電容量式タッチパネル31a(オブジェクトの一種)でタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第17の処理を実行する。
これに対し、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でタッチ操作をした場合、即ち、指101を入力部17に接触した状態を維持してタッチ操作をした場合には、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31b(オブジェクトの他の一種)でタッチ操作を受け付けたと判定して、オブジェクトに関する処理として、第18の処理を実行する。
ここで、第17の処理と第18の処理とは、相互に異なる処理であれば任意の処理でよいが、本実施形態では、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作に基づき連続撮影を開始する処理が第17の処理として採用されている。また、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作に連続撮影を停止する処理が第18の処理として採用されている。
即ち、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が離れている状態でタッチ操作をした場合、制御部53は、連続撮影を開始し、静電容量式タッチパネル31aに対するタッチ操作に基づき撮像画像のデータをバッファ(図示せず)に一時的に連続して記憶していく。そして、ユーザが、入力部17と指101との間の距離が0でタッチ操作をした場合、制御部53は、抵抗膜式タッチパネル31bに対するタッチ操作に基づきバッファに記憶されている撮像画像のデータをリムーバブルメディア41に記憶する。制御部53は、撮像画像のデータをリムーバブルメディア41に記憶することにより連続撮影を停止する。これにより、ユーザが撮影を意識した時点から撮影するまでを連続撮影し、ユーザが撮影するタイミングと実際に撮影されるタイミングとのズレを解消することで、シャッターチャンスを逃すことなくユーザが所望する撮影タイミングで撮影することができる。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置1は、入力操作受付部51と、距離特定部52と、制御部53と、を備える。
入力操作受付部51は、タッチパネル31が積層された表示部16の表示面(2次元平面)に略平行な物体の移動を、タッチパネル31に対するタッチ操作として受け付ける。
距離特定部52は、タッチ操作がなされた場合の物体についての、表示部16の表示面(2次元平面)からの距離を検出する。
制御部53は、入力操作受付部51により受け付けられたタッチ操作の種類(物体の移動の軌跡に応じて異なる種類)と、距離特定部52により検出された物体の表示部16の表示面からの法線方向の距離に基づいて、表示されたオブジェクトに関する処理の実行を可変制御する。
これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作(指や手といった物体を移動させるという直感的なタッチ操作)を行うだけで、オブジェクトに関する処理の各種指示を行うことができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易にオブジェクトの処理を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、入力操作受付部51により受け付けられたタッチ操作(移動操作)の種類、及び距離特定部52により特定された距離に基づいて、複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応付けられた、オブジェクトに関する処理を制御するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、オブジェクトに関する処理の各種指示を行うことができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易にオブジェクトの処理を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、表示部16の表示面に表示されるオブジェクトのページ送り又は別オブジェクトの読み込みの何れかの制御を実行するようにした。
これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、表示部16に表示されている漫画のコンテンツのページ送りをしたり、現在表示されている漫画のコンテンツに代えて次の巻のコンテンツに変えることができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に表示部16に表示されているコンテンツの制御を変更して指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、表示部16の表示面に表示されるオブジェクトの任意の角度への回転又は規定の角度への回転の何れかの制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、表示部16に表示されている絵の角度をきめ細かく任意の角度へ回転したり、予め設定された規定の角度へ大まかに回転したりすることができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に表示部16に表示されているオブジェクトの回転角度を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、3D画面を表示する為の複数の層に配置されたボタンのうち、何れかの層に配置されたボタンに対する押下処理の制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、3Dコンテンツを表示する為の上位階層に配置されたボタンに対する押下処理をしたり、下位階層に配置されたボタンに対する押下処理をしたりすることができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に表示部16に表示されている複数の層に配置されたボタンに対する押下処理を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、表示部16の表示面に表示される複数のファイルを選択するか又は一部のファイルのみを移動するか何れかの制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、ファイル管理ソフトなどにより、表示部16に表示されている特定の範囲内にある複数のファイルを選択したり、一部のファイルのみを選択したりすることができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に表示部16に表示されたページやファイルの制御の変更を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、表示部16の表示面に表示されるファイルを同カテゴリの別ファイルにするか別カテゴリの別ファイルにするかの何れかの制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、電子カタログ中の表示部16に表示されている同じカテゴリの商品を別の色の商品のファイルに変更して表示したり、別の商品のファイルに変更して表示したり、することができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に商品などのオブジェクトを変更して表示する制御を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、表示部16の表示面に表示されるオブジェクトを拡大したり、縮小して表示する制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、表示部16に表示された3Dコンテンツ(例えば、地球儀)を自由に拡大して表示したり、縮小して表示したり、することができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に表示部16に表示されているコンテンツの大きさを変更して表示する制御を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、3次元方向の移動に応じて、オブジェクトを回転するか又は選択するかの何れかを制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、表示部16に表示された回転自由な3Dコンテンツ(例えば、地球儀)を自由に回転して表示したり、選択して表示したり、することができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に表示部16に表示されている3Dコンテンツなどの制御の変更を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、大文字と小文字とで略同じの筆跡の文字(例えば、“C”と“c”、“O”と“o”など)が手書き入力される場合であっても、文字認識の結果に基づき取得される変換候補として大文字の文字種を選択したり、小文字の文字種を選択したり、することができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に変換候補の文字種を指定することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1は、被写体を撮像する撮像部18を備える。そして、制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、積層されたタッチパネル31を構成する複数のパネルのうち、何れかのタッチパネル31に基づく指示により撮像部18を制御して撮像するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、タッチパネルの特性(例えば、水に強いタッチパネルや、感応性に優れたタッチパネルなど)に応じたタッチパネルを選択して撮像することができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に最適なタッチパネルを選択して撮影の指示をすることができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1の制御部53は、距離特定部52により特定された距離に応じて、撮像部18により連続撮影を開始するか又は前記連続撮影を停止するかのうち、何れかの制御を実行するようにした。これにより、タッチパネル31に対する操作が不慣れなユーザであっても直感的にジェスチャ操作を行う際の距離を変更するだけで、シャッターチャンスを伺うために連続撮影を開始したり、連続撮影中の一瞬のシャッターチャンスにおいて撮影をするために、連続撮影を停止させたり、することができる。これにより、タッチパネル31に不慣れなユーザであっても容易に最適なシャッタータイミングでの撮影を指示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1のタッチパネル31は、静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bとにより構成されている。
この場合、静電容量式タッチパネル31aの表面により、抵抗膜式タッチパネル31bを保護することができる。さらに、静電容量式タッチパネル31aにより、非接触状態でもタッチ操作がなされた位置の座標及び、指101と静電容量式タッチパネル31aとの距離を検出することができるとともに、接触した場合には、抵抗膜式タッチパネル31bにより、より詳細にタッチ操作がなされた位置の座標を検出することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、静電容量式タッチパネル31aと、抵抗膜式タッチパネル31bは、表示部16のディスプレイの表示画面全体にその順番で積層されているがこの限りではない。例えば、抵抗膜式タッチパネル31bと、静電容量式タッチパネル31aと、はその順番で表示部16のディスプレイの表示画面全体にその順番で積層されてもよい。
また上述の実施形態では、距離特定部52は、入力部17を構成する静電容量式タッチパネル31aの静電容量の変化から入力部17と手や指などとの距離を複数特定しているがこの限りではない。例えば、距離特定部52は、図示せぬ超音波センサ、赤外線センサ、撮像装置、などにより検出された距離を特定してもよい。
換言すると、上述した実施形態では、入力操作受付部51は、表示部16の表示画面(2次元平面)に略平行な方向の、物体(手や指など)の2次元上の位置の移動の操作を、タッチ操作として受け付けた。また、距離特定部52は、物体の表示画面からの距離、即ち、表示画面の垂線と略平行な方向の物体の位置を検出した。
してみると、上述した実施形態とは、入力操作受付部51及び距離特定部52が、表示部16の表示画面を基準平面として、基準平面に対する3次元方向の物体の移動の操作を受け付けていることとなど価である。そこで、入力操作受付部51及び距離特定部52をまとめて、以下、「3次元操作受付部」と呼ぶ。
この場合、基準平面は、表示部16の表示画面である必要は特になく、任意の平面でよい。この場合、基準平面は、ユーザから肉眼視できる平面を採用する必要はなく、何らかの物体内の平面を採用してもよいし、仮想的な平面を基準平面として定義してもよい。
また、物体の3次元上の位置を測定する3次元位置検出部は、上述の実施形態では静電容量式タッチパネル31a及び抵抗膜式タッチパネル31bとして構成されたが、特にこれに限定されず、任意の種類の任意の個数の位置検出部を組み合わせて構成することができる。ここで、上述の距離とは、基準面の法線方向の物体の位置に他ならないので、距離を検出することは、基準面の法線方向の位置を検出することに他ならない。
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置とは、次のような機能を有していれば足り、その実施形態は上述の実施形態に特に限定されない。
即ち、本発明が適用される情報処理装置とは、
基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出機能と、
時間的に離間して複数回検出された物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付け機能と、
受け付けられた指示操作に応じて、当該オブジェクトに関する処理を可変制御する制御機能と、
を有している。
また、上述の実施形態では、入力部17と指101との距離に応じて表示部16のディスプレイに表示されるアイコンの表示率を変更していたがこれに限られない。例えば、入力部17と指101との距離に応じて指101に近接する箇所にセンターリングして表示されるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明が適用される情報処理装置1は、スマートフォンを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、撮像機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機などに適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータなどにネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア41により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体などで構成される。リムーバブルメディア41は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスクなどにより構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)などにより構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)などにより構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換など種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書などに記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均などの範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出手段と、
前記3次元位置検出手段により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受付手段と、
前記3次元操作受付手段により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
[付記2]
前記3次元位置検出手段は、表示画面を基準平面として、当該表示画面に積層されたタッチパネルを含み、
前記オブジェクトに関する処理として、異なる処理がそれぞれ対応付けられた複数種のタッチ操作が、前記表示画面の法線方向の距離に応じてそれぞれ割り当てられており、
前記3次元操作受け付け手段は、
前記表示画面に略平行な2次元方向の物体の移動操作を受け付ける入力操作受付手段と、
前記物体の前記表示画面からの法線方向の距離を特定する距離特定手段と、
を含み、
前記制御手段は、
前記入力操作受付手段により受け付けられた移動操作、及び前記距離特定手段により特定された距離に基づいて、前記複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応した前記オブジェクトに関する処理を制御する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
[付記3]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトのページ送り又は別のオブジェクトの読み込みの何れかの制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記4]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトの任意の角度への回転又は規定の角度への回転の何れかの制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記5]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示される複数の層に配置されたオブジェクトのうち、何れかの層に配置された前記オブジェクトに対する押下処理の制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記6]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示される複数のオブジェクトを選択するか又は前記複数のオブジェクトのうち一部のオブジェクトのみを移動するかの何れかの制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記7]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトを同カテゴリの別ファイルを表示するか別カテゴリの別ファイルを表示するかの何れかの制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記8]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトを拡大又は縮小して表示する制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記9]
前記制御手段は、
前記3次元操作受け付け手段により認識された前記物体の3次元方向の移動に応じて、前記オブジェクトを回転するか又は選択するかの何れかの制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記10]
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記11]
被写体を撮像する撮像手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記積層されたタッチパネルを構成する複数のパネルのうち、何れかのタッチパネルに基づく指示により前記撮像手段を制御して撮像する制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記12]
被写体を撮像する撮像手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記撮像手段により連続撮影を開始するか又は前記連続撮影を停止するかのうち、何れかの制御を実行することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記13]
オブジェクトに関する処理を制御する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出ステップと、
前記3次元位置検出ステップにより時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付けステップと、
前記3次元操作受け付けステップにより受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
[付記14]
オブジェクトに関する処理を制御する情報処理装置を制御するコンピュータに、
基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出機能と、
前記3次元位置検出機能により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付け機能と、
前記3次元操作受け付け機能により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御機能と、
を含む情報処理を実行させるプログラム。
1・・・情報処理装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・表示部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、31・・・タッチパネル、31a・・・静電容量式タッチパネル、31b・・・抵抗膜式タッチパネル、41・・・リムーバブルメディア、51・・・入力操作受付部、52・・・距離特定部、53・・・制御部
本発明は、ユーザ操作処理装置、ユーザ操作処理方法及びプログラムに関する。
上述した課題を解決するために、本発明のユーザ操作処理装置は、
表示画面を有し前記表示画面に表示オブジェクトを表示する表示部と、前記表示部の前記表示画面に積層されるタッチパネルとを備え、前記タッチパネルに対するユーザ操作に基づいて前記表示オブジェクトに関する処理を実行するユーザ操作処理装置であって、
前記タッチパネルに対する前記ユーザ操作として、前記タッチパネルにタッチした状態での移動操作または前記タッチパネルに非タッチ状態での移動操作を検出する検出部と、
前記タッチパネルにタッチした状態での移動操作が前記検出部により検出された場合は前記表示画面に表示される前記表示オブジェクトに関する第1処理を実行させ、前記タッチパネルに非タッチ状態での移動操作が前記検出部により検出された場合は前記第1処理とは異なる第2処理を実行させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記タッチパネルにタッチした状態での前記検出部により検出された前記移動操作の移動量が設定量を超えるまでの間は前記第1処理を待機状態とし、
前記タッチパネルに非タッチ状態での前記検出部により検出された前記移動操作の移動量が前記設定量を超えるまでの間は前記第2処理を待機状態とする
ことを特徴とする。

Claims (15)

  1. 基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出手段と、
    前記3次元位置検出手段により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受付手段と、
    前記3次元操作受付手段により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御手段と、
    を備え、
    前記3次元位置検出手段は、表示画面を基準平面として、当該表示画面に積層されたタッチパネルを含み、
    前記オブジェクトに関する処理として、異なる処理がそれぞれ対応付けられた複数種のタッチ操作が、前記表示画面の法線方向の距離に応じてそれぞれ割り当てられており、
    前記3次元操作受け付け手段は、
    前記表示画面に略平行な2次元方向の物体の移動操作を受け付ける入力操作受付手段と、
    前記物体の前記表示画面からの法線方向の距離を特定する距離特定手段と、を含み、
    前記制御手段は、前記入力操作受付手段により受け付けられた移動操作、及び前記距離特定手段により特定された距離に基づいて、前記複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応した前記オブジェクトに関する処理を制御し、更に、
    前記制御手段は、前記距離特定手段により特定された距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトのページ送り又は別のオブジェクトの読み込みの何れかの制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトの任意の角度への回転又は規定の角度への回転の何れかの制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示される複数の層に配置されたオブジェクトのうち、何れかの層に配置された前記オブジェクトに対する押下処理の制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示される複数のオブジェクトを選択するか又は前記複数のオブジェクトのうち一部のオブジェクトのみを移動するかの何れかの制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトを同カテゴリの別ファイルを表示するか別カテゴリの別ファイルを表示するかの何れかの制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記表示画面に表示されるオブジェクトを拡大又は縮小して表示する制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記3次元操作受け付け手段により認識された前記物体の3次元方向の移動に応じて、
    前記オブジェクトを回転するか又は選択するかの何れかの制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 被写体を撮像する撮像手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記積層されたタッチパネルを構成する複数のパネルのうち、何れかのタッチパネルに基づく指示により前記撮像手段を制御して撮像する制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 被写体を撮像する撮像手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記距離特定手段により特定された距離に応じて、前記撮像手段により連続撮影を開始するか又は前記連続撮影を停止するかのうち、何れかの制御を実行することを特徴とする
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. オブジェクトに関する処理を制御する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出ステップと、
    前記3次元位置検出ステップにより時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付けステップと、
    前記3次元操作受け付けステップにより受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御ステップと、
    を含み、
    前記3次元位置検出ステップは、表示画面を基準平面として、当該表示画面に積層されたタッチパネルにおける基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出し、
    前記オブジェクトに関する処理として、異なる処理がそれぞれ対応付けられた複数種のタッチ操作が、前記表示画面の法線方向の距離に応じてそれぞれ割り当てられており、
    前記3次元操作受け付けステップは、
    前記表示画面に略平行な2次元方向の物体の移動操作を受け付ける入力操作受付ステップと、
    前記物体の前記表示画面からの法線方向の距離を特定する距離特定ステップと、を含み、
    前記制御ステップは、前記入力操作受付ステップにより受け付けられた移動操作、及び前記距離特定ステップにより特定された距離に基づいて、前記複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応した前記オブジェクトに関する処理を制御し、更に、
    前記制御ステップは、前記距離特定ステップにより特定された距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  12. オブジェクトに関する処理を制御する情報処理装置を制御するコンピュータに、
    基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出機能と、
    前記3次元位置検出機能により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付け機能と、
    前記3次元操作受け付け機能により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御機能と、
    を含む情報処理を実行させ、
    前記3次元位置検出機能は、表示画面を基準平面として、当該表示画面に積層されたタッチパネルにおける基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出し、
    前記オブジェクトに関する処理として、異なる処理がそれぞれ対応付けられた複数種のタッチ操作が、前記表示画面の法線方向の距離に応じてそれぞれ割り当てられており、
    前記3次元操作受け付け機能は、
    前記表示画面に略平行な2次元方向の物体の移動操作を受け付ける入力操作受付機能と、
    前記物体の前記表示画面からの法線方向の距離を特定する距離特定機能と、を含み、
    前記制御機能は、前記入力操作受付機能により受け付けられた移動操作、及び前記距離特定機能により特定された距離に基づいて、前記複数種のタッチ操作のうち、実行されたタッチ操作を認識し、当該タッチ操作に対応した前記オブジェクトに関する処理を制御し、更に、
    前記制御機能は、前記距離特定機能により特定された距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行するプログラム。
  13. 基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出手段と、
    前記3次元位置検出手段により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受付手段と、
    前記3次元操作受付手段により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記法線方向の距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行することを特徴とする情報処理装置。
  14. オブジェクトに関する処理を制御する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出ステップと、
    前記3次元位置検出ステップにより時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付けステップと、
    前記3次元操作受け付けステップにより受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御ステップと、
    を含み、
    前記制御ステップは、前記法線方向の距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行することを特徴とする情報処理方法。
  15. オブジェクトに関する処理を制御する情報処理装置を制御するコンピュータに、
    基準平面に対する物体の3次元方向の位置を検出する3次元位置検出機能と、
    前記3次元位置検出機能により時間的に離間して複数回検出された前記物体の3次元方向の各位置に基づいて、当該物体の3次元方向の移動を認識し、その認識結果を、オブジェクトに対する指示操作として受け付ける3次元操作受け付け機能と、
    前記3次元操作受け付け機能により受け付けられた前記指示操作及び、前記物体の前記基準平面からの法線方向の距離に応じて、前記オブジェクトに関する処理を可変制御する制御機能と、
    を含む情報処理を実行させ、
    前記制御機能は、前記法線方向の距離に応じて、文字認識の結果に基づき取得される変換候補の文字として異なる文字種を選択する制御を実行するプログラム。
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