JP5360631B1 - 指先検出方法及び指先検出ユーザーインターフェースモジュール - Google Patents

指先検出方法及び指先検出ユーザーインターフェースモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 指の先端を簡易に正確に検出する。
【解決手段】 画像データは、メモリI/F11又はカメラI/F12を介して、フレームバッファ13に書き込まれる。肌色抽出/2値化処理部14は、フレームバッファ13から画像データを読み出してきて肌色部分のみを抽出し、更に抽出した部分のデータを2値化して得られたデータをフレームバッファ13に書き戻す。指先近傍データ抽出処理部15は、フレームバッファ13に格納された肌色部分の2値化データを読み出してきて、所定のフィルタ処理により、指先の近傍の画素データを抽出する。各指分別処理部16は、指先の近傍の複数の画素データを処理し、各指ごとのデータとして分別する。各指方向算出部17は、得られた各指ごとのデータに基づいて、各指の方向と指の先端の位置を算出する。各指方向算出部17により得られた情報は、外部I/F18を介して、外部CPUに送られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、指先検出方法及び指先検出ユーザーインターフェースモジュールに関し、特に、情報機器の使用者がその情報機器に対して特定の制御情報を与えるべく少なくとも1本の指を特定の形態に形成して情報機器に提示し、情報機器が、撮像手段により特定の形態を撮像して得られた画像情報に基づき、使用者の指先を検出する指先検出方法、及びその方法を実現する上記情報機器に含まれる指先検出ユーザーインターフェースモジュールに関する。
技術の進歩に伴い、各種情報機器に対する使用者の操作・指示等の制御情報の供給の仕方、すなわちユーザーインターフェース(略してUIと称す)は、高度に進化してきている。例えば、昨今急速に普及しつつあるいわゆるスマートフォンのように、使用者が指先で情報機器の特に情報表示部に触れることによるUIは、もはや常識のように活用されている。更に当該UIにおいては、触れることの一態様としてのなぞる態様を識別できるようにしたことにより、画期的に多様な制御情報の供給が可能となっている。また、ハードウェア素子の開発に伴って、更に発展した制御情報の識別も可能となってきている。例えば特許文献1は、タッチセンサに加えて近接センサを採用することにより、近接センサからの距離傾斜情報に基づき、触れた指先の方向を認識できるような技術を開示している。
また、他のUIとして、情報機器がCMOSイメージセンサを採用したカメラ(以下、「CMOSカメラ」と称す)等の撮像手段を備えて、必要に応じて使用者の身体の全体又は一部を撮像し、それにより得られた画像情報から、使用者が意図した操作・指示等の制御情報を認識するという態様のUIも発展段階にある。
特開2012−194692号公報
ここで、上述のような撮像手段を利用したUIにおいて、最も典型的な手法は、使用者が自らの上肢、特に手により操作・指示等を表現し、それを情報機器側の撮像手段が撮像し、その画像データを判別処理することにより使用者の意図した操作・指示等を情報機器が取得するという態様である。このとき使用者は、特に指の本数や指の方向により操作・指示等を表現することが、使用者にとっても表現しやすい。使用者が手の指により情報機器との制御情報交換を行う例としては、例えば、指の本数で数値を指定する場合や、1本の指の方向で選択情報を特定する場合等、各種がある。また、遊技機などでは、例えば、遊技者と遊技機とがじゃんけんを行うというような場合もある。しかしながら、情報機器側にあっては、撮像した画像データの中から指先部分を判別することは、比較的困難なことも多い。更に、使用者が“動き”、例えば撮像手段に対して人差し指を立てて上下左右に移動させる(いわゆるドラッグ操作を意図)、により制御情報を与える場合もあるが、この場合も前提として指先を検出できている状態で、更にその動きを検出しなければならない。
本発明は上述のような事情から為されたものであり、本発明の目的は、情報機器が撮像手段を備え、必要に応じて使用者の身体の全体又は一部を撮像し、それにより得られた画像情報から、使用者が意図した操作・指示等の制御情報を認識する場合において、指の先端を簡易に正確に検出できる指先検出方法及び指先検出ユーザーインターフェースモジュールを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の指先検出方法は、情報機器の使用者がその情報機器に対して特定の制御情報を与えるべく少なくとも1本の指を特定の形態に形成して前記情報機器に提示したときに、前記情報機器が、撮像手段により前記特定の形態を撮像して得られた画像情報に基づき、前記使用者の指先を検出する指先検出方法であって、前記指先の先鋭度に対応した中心角を有する扇をフィルタとして、その扇を含む円の中心を前記画像情報の各画素に対応させた状態で、前記扇を回転させつつ前記画像情報の肌色部分と前記扇との重なり面積の変化を求める処理を、前記フィルタを各画素に推移させて全画素について行い、前記重なり面積が扇の面積と略一致する角度範囲が所定の閾値以下として得られる画素点を指先近傍の画素として検出することを要旨とする。
更に、検出された指先近傍の複数の画素点を、各指ごとの画素点として分別することを特徴とする。
ここで、2つの境界近傍画素が同一の指のデータであるか否かは、両者が、両者の距離に対応した、ピークとなる角度範囲が所定の差異を有しているか、かつ、角度範囲の中心値が所定の差異を有しているか、により判別することが特徴である。
更に、各指について、指の先端の位置を、当該指先近傍の画素のうちの所定数の画素の位置から補間により求めることが好適である。
また、各指について、指の方向を、当該指先近傍の複数の画素についての前記角度範囲の中心値角度の方向のベクトル和をとることにより求めることが好適である。
また、前記扇の半径は、前記指から前記撮像手段までの距離に応じて決定されることが好適である。
また、前記扇を所定送り角度ごとに回転させつつ、前記画像情報の肌色部分と前記扇との重なり面積を求めることを特徴としている。
ここで、前記所定送り角度は、前記扇の半径に対する前記画像情報を精細度に応じて決定することが好適である。
また、上記目的を達成するため、本発明の指先検出ユーザーインターフェースモジュールは、情報機器の使用者がその情報機器に対して特定の制御情報を与えるべく少なくとも1本の指を特定の形態に形成して前記情報機器に提示したときに、前記情報機器に備えられた撮像手段により前記特定の形態を撮像して得られた画像情報に基づき、前記使用者の指先を検出する、前記情報機器に含まれる指先検出ユーザーインターフェースモジュールであって、前記指先の先鋭度に対応した中心角を有する扇をフィルタとして、その扇を含む円の中心を前記画像情報の各画素に対応させた状態で、前記扇を回転させつつ前記画像情報の肌色部分と前記扇との重なり面積の変化を求める処理を、前記フィルタを各画素に推移させて全画素について行い、前記重なり面積が扇の面積と略一致する角度範囲が所定の閾値以下として得られる画素点を指先近傍の画素として検出する指先近傍データ抽出処理部を備えたことを要旨とする。
本発明によれば、情報機器が撮像手段を備え、必要に応じて使用者の身体の全体又は一部を撮像し、それにより得られた画像情報から、使用者が意図した操作・指示等の制御情報を認識する場合において、指の先端を簡易に正確に検出できる。更に、指の方向を簡易に正確に検出できる。また、複数の指についても分別して検出できる。
本発明の指先検出ユーザーインターフェースモジュールにおける一実施形態の概略構成ブロック図である。 本発明の指先検出方法における一実施形態のフローチャートである。 指先検出フィルタと、それによるフィルタ処理を説明するための図である。 指先検出フィルタの扇と肌色部分との扇の回転角に応じた重なり面積を説明するための例を示す図である。 指先検出フィルタの扇と肌色部分との扇の回転角に応じた重なり面積を説明するための例を示す図である。 指先検出フィルタの扇と肌色部分との扇の回転角に応じた重なり面積を説明するための例を示す図である。 指先検出フィルタの扇と肌色部分との扇の回転角に応じた重なり面積を説明するための例を示す図である。 指先近傍として抽出された画素点を示す図である。 画素の集合として扇を含む指先検出フィルタを設計した例を示す図である。 送り角度が15度で、扇の画素数が33の場合の、扇の回転角度に対する重なり画素数の関係の例を示す図である。 各指を分別するための観点を説明するための図である。 各指データとして分別できた指先近傍データを示す図である。 指の方向を求めるときの処理を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の指先検出ユーザーインターフェース(以下、「UI」と称す)モジュールにおける一実施形態の概略構成ブロック図である。同図に示した指先検出UIモジュール1は、CMOSカメラ等で撮像した人物の画像から指先部分を検出し、指の本数や指の方向を認識することにより、人物のその手により提示された情報を認識することを可能とするUIモジュールである。なお、以下の説明では、1枚の静止画の情報から上述の情報を認識することを基本として説明しているが、静止画の時間的連なり画像が動画であることを鑑みれば、動画を構成する各静止画について当該処理を行えば、動画について、手やその指の動きが認識できるようになるということは、当業者には自明であろう。
そこで、図1に示した指先検出UIモジュール1は、メモリインターフェース(以下、「I/F」と称す)11と、カメラI/F12と、フレームバッファ13と、肌色検出/2値化処理部14と、指先近傍データ抽出処理部15と、各指分別処理部16と、各指方向算出部17と、外部I/F(例えばI2C(Inter-Integrated Circuit)I/F)18と、を備えている。
図1において、機器内の画像メモリに格納された画像データは、メモリI/F11を介して、フレームごとにフレームバッファ13に書き込まれ、また、CMOSカメラで撮像された画像データも、カメラI/F12を介して、フレームバッファ13に書込み可能となっている。つまり、いずれの画像データでも処理可能である。肌色抽出/2値化処理部14は、フレームバッファ13から画像データを読み出してきて、そこから肌色部分のみを抽出し、更に抽出した部分のデータを2値化して得られたデータをフレームバッファ13に書き戻す。指先近傍データ抽出処理部15は、フレームバッファ13に格納された肌色部分の2値化データを所定単位で読み出してきて、後述のフィルタ処理により、指先の近傍の画素データを抽出する。各指分別処理部16は、指先近傍データ抽出処理部15により得られた指先の近傍の複数の画素データを処理し、各指ごとのデータとして分別する。各指方向算出部17は、各指分別処理部16により得られた各指ごとのデータに基づいて、各指の方向と指の先端の位置を算出する。各指方向算出部17により得られた情報は、外部I/F18を介して、外部CPUに送られる。
次に、図2乃至図13を参照して、指先検出UIモジュール1による指先の検出の方法を詳細に説明する。図2は、本発明の指先検出方法における一実施形態のフローチャートである。また、図3乃至図13は、指先の検出の方法を具体的に説明するための図である。
図2において、まず、画像メモリに格納された画像データ、又はCMOSカメラにより撮像された画像に係るデータを、フレームごとに、メモリI/F11又はカメラI/F12を介して入力し、フレームバッファ13に書き込む(ステップS11)。次に、肌色抽出/2値化処理部14は、フレームバッファ13から画像データを読み出してきて、そこから肌色部分のみを抽出し、更に抽出した部分のデータを2値化して得られたデータをフレームバッファ13に書き戻す(ステップS12)。手の指先を検出するにはまず、画像全体から、指先を含めた肌色部分(顔等が含まれる)を抽出する必要があるので、この処理を前処理として行う。なお、この具体的方法は当業者には自明である。
次に、指先近傍データ抽出処理部15が、フレームバッファ13に格納された肌色部分の2値化データを読み出してきて、フィルタ処理により、指先の近傍の画素データを抽出する(ステップS13)。以下、この処理の詳細を、図3乃至図10を参照して説明する。まず、この指先近傍画素データの抽出処理においては、指先の概ね尖った形状を考慮して、図3(a)に示すような扇を含む二次元フィルタ(以下、「指先検出フィルタFF」と称す)を採用する。そして、上記2値化データの各画素点に対して、当該画素点とその扇を一部とする円の中心を一致させ、その状態で、値1の扇を含む指先検出フィルタFFを回転させつつ、その指先検出フィルタFFと肌色部分を表す2値化データとの論理積をとることにより、各画素点での、扇の各回転位置での、扇と肌色部分の重なり面積(重なり画素数)を求める。これを図3(b)に示すように、二次元に配列された各画素点に指先検出フィルタFFをシフトしつつ順次行う。
図4乃至図7を参照して、指先検出フィルタFFの扇と肌色部分との扇の回転角に応じた重なり面積について、指先検出フィルタFFと肌色部分との代表的な位置関係を挙げて説明する。図4は、扇を回転させても肌色部分との重なりが生じないような両者の位置関係の場合である。この場合には、同図(b)に示すように、一回転(360度)に渡って、重なり面積は生じない。これに対して、図5は、扇が回転に拘わらず全体が肌色部分と重なるような両者の位置関係の場合である。この場合には、0度〜360度(一回転)に渡って重なり面積は、扇の面積となる。次に、図6は、扇を含む円の中心が、肌色とそうでない部分の境界にある場合(理論的な説明として画素点が境界上にあると仮定している)である。この場合には、扇の中心角θ(図3(a))にもよるが、中心角θが概ね90度の場合には、同図(b)の模式図のように、重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状は、所定角度範囲(理論上、中心角θ=90度で90度)の間、重なり面積が扇の面積となる台形形状となる。また、図7は、扇を含む円の中心が、指の先端部の境界にある場合である。この場合には、同図(b)の模式図のように、重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状は、重なり面積が生ずる角度範囲が所定値以下の狭い範囲、かつ、重なり面積が扇の面積となる角度範囲が微小であるような形状となる。従って、逆に言えば、重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状が、図7(b)に示すような形状として表れた場合、その画素点が、指の先端部近傍の画素点であると判定できることになる。
条件としては、扇の中心角θが指先の先鋭度と略一致している必要がある。扇の中心角θが指先の先鋭度よりも小さい場合には、重なり面積が扇の面積となる角度範囲がある程度生じてしまうし、一方、扇の中心角θが指先の先鋭度よりも大きい場合には、重なり面積が扇の面積に達することがなくなってしまう。また、図6の場合において、例えば扇の中心角θを180度としてしまうと、重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状は、頂点を有する大きな三角形(全角度に渡って重なり面積を生じる)となってしまう。
以上から、総じて、判定基準としては、扇の中心角θが指先の先鋭度と略一致しているという前提条件の下で、「重なり面積が扇の面積と略一致する角度範囲が所定の閾値以下である」という基準を採用すればよいことになる。その場合には、重なり面積が示す見かけ形状の面積も所定値以下となる。そこで、上記閾値を適切に設定し、当該基準に基づいて判定すると、指先近傍の画素として例えば図8に示すような画素点が抽出できる。なお、図8においては、抽出画素点を模式的に境界線上に配置しているが、実際は、各画素点は二次元格子上の点であるので、境界近傍の格子上の画素点が得られることとなる。なお、以上から、扇の中心角θとしては、標準の人の指先の先鋭度を採用するのが好適である。
なお、上述のステップS13で説明した指先検出フィルタFFの扇は理論上のものであり、実際にハードウェア回路で構成する場合には、画像精細度に応じた離散的データとして処理する構成とする必要がある。図9はその例を示す図である。ここで、前述のように、扇の中心角θは指先の先鋭度と一致していることが最適であるため、標準の指先の先鋭度を念頭に、予め最適な角度に設定してやればよい。なお、図9では図示の便宜上90度となっている。また、扇の半径r(図3(a)参照)は、使用者による想定される使用状況において、撮像される使用者の指の大きさが何画素分に相当するか、という観点で決定すればよい。つまり、画像の精細度と、カメラから指までの距離が決まれば、画素データ上で指がどの程度を占めるかが決まる。図9(a)〜(c)においては、扇を45度ずつ回転させた場合のそれぞれの扇の離散的形状を示している。この場合、扇の回転を考慮すると、指先検出フィルタFFは、15×15画素で構成できる。また、扇を何度単位で回転させて処理を行うかも(なお、以下、この角度単位を「送り角度」と称す)、扇の占める画像の精細度による。扇に対して画像が精細であればあるほど、この送り角度も精細にすることができる。なお、扇の形状に対応した画素の数は、扇の回転位置に拘わらず一定であることが好ましい。角度(例えば、0度、15度、30度、45度、・・・)に応じて、予め決定してやればよい。図9に示した場合は33画素である。
図10は、送り角度が15度で、扇の画素数が33の場合の、扇の回転角度に対する重なり画素数の関係の例を示す図である。ここで、図10(a)は、図6に対応するものである。また、図10(b)は、図7に対応するものであり、同図のように重なり画素数が検出された場合に、前述の閾値の観点から、指先近傍の画素が判定できることになる。なお、扇の回転中心(処理対象の画素)が指画像に含まれる端の画素であれば、全角度に渡って1画素分の重なり画素が表れるということは、当業者であれば容易に理解できるであろう。
なお、指先近傍データ抽出処理部15におけるフレームバッファ13からの2値化データの読出しに関し、上述のように、15×15画素の指先検出フィルタFFであれば、好適には、15ライン単位で読出し、その15ラインごとに、15×15画素の指先検出フィルタFFをライン方向に順次シフトしつつ処理すればよい。
上述のステップS13で得られた、指先近傍として抽出された画素点は、使用者(ユーザー)の提示態様に応じて、1本の指だけについての画素点である場合もあるし、図8に示すように複数本の指についての画素点である場合もある。従って、次の処理として、各指分別処理部16が、ステップS13で得られた指先近傍の複数の画素点について、それぞれを各指ごとのデータとして分別する(ステップS14)。この処理は、指の本数を認識することと等価である。但し、図8のような典型的な各指関係の場合には分別も容易であるが、使用者が顕示する各指の形態によっては、各指が接近し、各指のデータを分別することが容易ではないこともあり得る。そこで、図11に示すような観点で、指先近傍として抽出された各画素を精査すれば、それらを各指ごとに分別できることになる。具体的には、図11は、1本の指において、境界近傍の画素についてフィルタ処理を施した場合の扇の回転角度と重なり面積の関係を示す図であり、同図においては、代表的な5点を示している。同図に示すように、1本の指のみに関しては以下の関係が見いだせる。すなわち、まず、指の先端の境界においては、前述のように、重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状は、狭い角度範囲でピークを有する小面積形状であるのに対して、画素点が、左右それぞれ指の側面方向にいくに従って、ピークとなる角度範囲が徐々に広がると共に、当該角度範囲の中心値が徐々に右方向又は左方向にシフトしていく。故に、1本の指のデータであれば、ある境界画素についての重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状と、他の境界画素についての重なり面積の回転角度に渡った見かけ形状との関係は、両者の画素間の距離に応じて決まることとなる。かかる観点から、ある2つの境界近傍画素が同一の指のデータであるか否かは、両者が、両者の距離に対応した、ピークとなる角度範囲が所定の差異を有しているか、かつ、角度範囲の中心値が所定の差異を有しているか、により判別できることになる。図12は、そのようにして分別した指[1]データ及び指[2]データを示している。
図2に戻って、次に、ステップS14のように分別された各指について、各指方向算出部17が、各指の先端と各指の方向を求める(ステップS15)。指の先端については、最も簡易には、当該指の各指先近傍データのうちの、重なり面積が扇面積に等しい、すなわち重なり面積が最大の角度範囲が最も狭い画素の位置を採用してもよい。あるいは、当該指の各指先近傍の画素のうちのいくつかの画素の位置から補間により求めてもよい。また、指の方向については、最も簡易には、当該指の各指先近傍データのうちの、重なり面積が扇面積に等しい、すなわち重なり面積が最大の角度範囲が最も狭いデータについて、その角度範囲の中心値を指方向の角度として採用すればよい。但し、それは理論上の話であって、実際には、指の形状も均一ではなく歪があり、かつ、離散的データを扱っているので、図13に示すように、複数の指先近傍データの各々の上記角度範囲の中心値角度の方向のベクトル和をとるようにすれは、ばらつきを吸収できることとなる。
図2に戻り、最後に、全ての指について、指の先端と指の方向が求められたか否かを判定し(ステップS16)、未処理の場合は、ステップS15に戻って引き続き処理を続行し、全ての指について処理が終了した場合は、全処理を終了する。
以上のように、上述の一実施形態によれば、情報機器に付帯のCMOSカメラによりその情報機器の使用者の少なくとも手の部分を撮像することにより、指を含む手の部分の形態による使用者の制御意図を情報機器が判別する際に、情報機器が適切に、1本以上の指の先端部の位置と各指の方向を容易に正確に検出できる。
なお、上述の実施形態にあっては、UIモジュール1は、外部CPUに対して、1本以上の指の先端部の位置と各指の方向の情報を供給しているが、各指の方向までは求めることなく、また、指の先端部の位置を特定の位置として求めることなく、各指分別処理部16の出力情報である、各指に分別された複数の指先近傍データを供給して、各指の先端部の位置と各指の方向の算出については、外部CPUに任せてもよい。また、更に、各指を分別することなく、指先近傍データ抽出処理部15からの情報を外部CPUに直接供給するようにしてもよい。
本発明の指先検出方法及び指先検出ユーザーインターフェースモジュールは、情報端末、携帯端末などの非接触操作や、テレビ、空調機などのリモートコントロール操作に利用されたり、ゲーム機、パチンコ機などの遊技機に採用される。
1 ユーザーインターフェースモジュール
11 メモリインターフェース
12 カメラインターフェース
13 フレームバッファ
14 肌色抽出/2値化処理部
15 指先近傍データ抽出処理部
16 各指分別処理部
17 各指方向算出部
18 外部インターフェース

Claims (9)

  1. 情報機器の使用者がその情報機器に対して特定の制御情報を与えるべく少なくとも1本の指を特定の形態に形成して前記情報機器に提示したときに、前記情報機器が、撮像手段により前記特定の形態を撮像して得られた画像情報に基づき、前記使用者の指先を検出する指先検出方法であって、
    前記指先の先鋭度に対応した中心角を有する扇をフィルタとして、その扇を含む円の中心を前記画像情報の各画素に対応させた状態で、前記扇を回転させつつ前記画像情報の肌色部分と前記扇との重なり面積の変化を求める処理を、前記フィルタを各画素に推移させて全画素について行い、
    前記重なり面積が扇の面積と略一致する角度範囲が所定の閾値以下として得られる画素点を指先近傍の画素として検出することを特徴とする指先検出方法。
  2. 検出された指先近傍の複数の画素点を、各指ごとの画素点として分別することを特徴とする請求項1に記載の指先検出方法。
  3. 2つの境界近傍画素が同一の指のデータであるか否かは、両者が、両者の距離に対応した、ピークとなる角度範囲が所定の差異を有しているか、かつ、角度範囲の中心値が所定の差異を有しているか、により判別することを特徴とする請求項2に記載の指先検出方法。
  4. 各指について、指の先端の位置を、当該指先近傍の画素のうちの所定数の画素の位置から補間により求めることを特徴とする請求項3に記載の指先検出方法。
  5. 各指について、指の方向を、当該指先近傍の複数の画素についての前記角度範囲の中心値角度の方向のベクトル和をとることにより求めることを特徴とする請求項3に記載の指先検出方法。
  6. 前記扇の半径は、前記指から前記撮像手段までの距離に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載の指先検出方法。
  7. 前記扇を所定送り角度ごとに回転させつつ、前記画像情報の肌色部分と前記扇との重なり面積を求めることを特徴とする請求項1に記載の指先検出方法。
  8. 前記所定送り角度は、前記扇の半径に対する前記画像情報を精細度に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の指先検出方法。
  9. 情報機器の使用者がその情報機器に対して特定の制御情報を与えるべく少なくとも1本の指を特定の形態に形成して前記情報機器に提示したときに、前記情報機器に備えられた撮像手段により前記特定の形態を撮像して得られた画像情報に基づき、前記使用者の指先を検出する、前記情報機器に含まれる指先検出ユーザーインターフェースモジュールであって、
    前記指先の先鋭度に対応した中心角を有する扇をフィルタとして、その扇を含む円の中心を前記画像情報の各画素に対応させた状態で、前記扇を回転させつつ前記画像情報の肌色部分と前記扇との重なり面積の変化を求める処理を、前記フィルタを各画素に推移させて全画素について行い、前記重なり面積が扇の面積と略一致する角度範囲が所定の閾値以下として得られる画素点を指先近傍の画素として検出する指先近傍データ抽出処理部を備えたことを特徴とする指先検出ユーザーインターフェースモジュール。
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