JP2016041310A - エネルギーを投与する治療システム - Google Patents

エネルギーを投与する治療システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016041310A
JP2016041310A JP2015228562A JP2015228562A JP2016041310A JP 2016041310 A JP2016041310 A JP 2016041310A JP 2015228562 A JP2015228562 A JP 2015228562A JP 2015228562 A JP2015228562 A JP 2015228562A JP 2016041310 A JP2016041310 A JP 2016041310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
temperature
module
heating
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015228562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6557122B2 (ja
Inventor
オー ケーラー,マックス
O Koehler Max
オー ケーラー,マックス
イー ヴァーラ,テウヴォ
J Vaara Teuvo
イー ヴァーラ,テウヴォ
ソッカ,シュンムガヴェル
Sokka Shunmugavelu
イー エフンホルム,ゴスタ
J Ehnholm Gosta
イー エフンホルム,ゴスタ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Priority to JP2015228562A priority Critical patent/JP6557122B2/ja
Publication of JP2016041310A publication Critical patent/JP2016041310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6557122B2 publication Critical patent/JP6557122B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 標的区域にエネルギーを投与する治療システムを提供する。
【解決手段】 治療システムは、標的区域に逐次のエネルギー投与を実行する治療モジュールと、エネルギー投与に先立って、誘起される加熱の事前見積もりを生成するように構成された制御モジュールとを有する。例えば、測定領域内の温度を測定するために、検温モジュールが設けられる。誘起される加熱は、治療モジュールの設定から、組織モデルに基づいて取得され得る。具体的には、治療モジュールは高密度焦点式超音波送信器である。検温モジュールとして、温度測定用に構成された磁気共鳴検査システムが用いられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、標的区域にエネルギーを投与する治療システムに関する。
上記のようなシステムは非特許文献1から知られている。この文献においては、組織(tissue)のアブレーションをモニタするシステムが調査される生体内実験が述べられている。この既知のシステムはアブレーション過程をモニタし、組織への熱損傷が監視される。アブレーションをモニタするこの既知のシステムは、例えば磁気共鳴画像に基づいて、モニタリングを実行している。また、この文献は、集束された超音波の形態でエネルギーが超音波処理(ソニケーション)として届けられ得ることを述べている。さらに、ソニケーション間遅延によって離隔された、狭い間隔の複数のソニケーションが供給されることで、熱集積が最小化されることが述べられている。すなわち、一連のエネルギー投与が冷却期間によって時間的に離隔されている。このソニケーション間遅延を最小化するためには、処置中に温度集積が測定されるべきである。この温度情報はソニケーション間遅延を制御するために使用される。
逐次のエネルギー投与間の冷却期間は、エネルギーが直接投与される焦点領域の周囲の領域において温度が低下することを可能にする。故に、焦点領域の周囲の領域における温度集積、すなわち、所謂“オフフォーカス(焦点外)温度集積”が抑制される。従って、焦点領域の外側の健常組織への熱損傷のリスクが低減される。
この既知の治療システムは、測定領域内の温度を測定するため、MRイメージャの形態の検温モジュールを備えている。一般に、測定領域は、エネルギーが直接的に投与される焦点領域を包含している。逐次のエネルギー投与の間の冷却期間の持続時間は、測定された温度に基づいて制御される。斯くして、オフフォーカス温度集積を回避しながら、一連のエネルギー投与に要する時間が必要以上に長くなることが回避される。
N.J.McDannold等、「Determination of the optimal delay between sonications during focused ultrasound surgery in rabbits by using MR imaging to monitor thermal build-up in vivo」、1999年、Radiology、第211号、pp.419-426
本発明は、より正確に標的区域にエネルギーを印加すること、特に、より正確に冷却期間を設定することが可能な治療システムを提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る治療システムは、
− 標的区域に逐次のエネルギー投与を実行する治療モジュール、及び
− 前記治療モジュールを制御する制御モジュール
を有し、
− 制御モジュールは、エネルギー投与に先立って、誘起される加熱の事前見積もりを生成するように構成さる。
本発明によれば、治療モジュールの起動が安全かどうかを確立し得るように、誘起される加熱が治療モジュールの起動前に形成される。とりわけ、投与されるエネルギー量及び位置が決定されたときに、各エネルギー投与の安全性が推測的に評価される。誘起される加熱は、治療モジュールのパラメータ設定と組織モデルとに基づいて見積もられることができる。あるいは、誘起される加熱は、標的領域の温度測定から見積もられることができる。エネルギーは直接的に所謂焦点領域に投与される。所望の治療パラメータを用いるときの、焦点領域の周囲、すなわち、所謂オフフォーカス(焦点外)領域、での誘起される加熱の見積もりが所定の指標により過度であることが見出された場合、この計画されたエネルギー投与の治療は禁止され、見積もられるオフフォーカス加熱が許容可能なものになるまで再計画される必要がある。故に、計画されたエネルギー投与により誘起される加熱を先ず見積もることによって、安全でないエネルギー投与を実行してしまう虞が低減される。また、標的区域から周囲領域への熱の輸送が考慮されることにより、オフフォーカス温度集積の虞が一層正確に見積もられる。誘起されるオフフォーカス加熱は、オフフォーカス加熱における温度集積に相当する。故に、不安全なエネルギー投与を実行してしまう虞が低減される。この事前見積もりは、特定の標的区域及びその周囲に対して正確に定められる。
本発明のこれら及びその他の態様を、従属請求項に規定される実施形態を参照して更に詳細に説明する。
本発明の一態様によれば、エネルギー投与に先立って、冷却期間の事前見積もりが行われる。具体的には、次のエネルギー投与により誘起される加熱の見積もりに基づいて、冷却期間が見積もられる。代替例として、誘起される加熱が、例えばMR温度測定又はMRサーモグラフィなどによる測定に基づいて見積もられる。第1のエネルギー投与同士の間の第1の冷却期間は既に正確である。また、それに続くエネルギー投与同士の間の冷却期間には、比較的小さい調整のみが必要とされる。冷却期間の持続時間が一層正確に設定されるので、温度が十分に低下すると直ちに次のエネルギー投与を開始することができ、それにより、オフフォーカス温度集積の虞を低く留めることができる。誘起される加熱の事前見積もりは、測定された熱的挙動に基づいて高精度化されてもよい。故に、冷却期間の持続時間が第1のエネルギー投与に対して前もって正確に設定され、オフフォーカス温度集積の虞が十分に低くなった直後に次のエネルギー投与が行われる。他の例では、冷却期間の事前見積もりは、エネルギー投与に先立つ標的区域及びその周囲の温度測定に基づいて行われ得る。これらの測定はまた、処置される個々の患者、及び標的区域が位置する生体構造の特定の部分、の組織モデルのパラメータを正確に設定するために用いられてもよい。
具体的には、MR温度測定が採用されるとき、特に標的区域及びオフフォーカス領域の相対的な温度測定結果が取得される。すなわち、個々のエネルギー投与の開始時に、基準値に対する温度が正確に取得される。逐次のエネルギー投与の間の冷却期間が第1のエネルギー投与から前もって正確に設定されるので、信頼できる相等しい基準温度が後続のエネルギー投与に適用される。
本発明の更なる一態様によれば、誘起される加熱、オフフォーカス領域、標的領域、及び/又は冷却期間に関する事前見積もりは、熱的な組織モデルに基づいて行われる。熱的組織モデルは、組織中での熱のかん流及び拡散すなわち熱の輸送を表現する。シミュレーションに用いられる熱的組織モデルは、Pennes生体熱方程式又はその他の同様なモデルに基づき得る。これらは全て、入力として、その他の熱的なパラメータに加えて、強度分布を必要とする。そして、強度分布は、例えば光線追跡(レイトレーシング)法若しくはWavellerアルゴリズムを用いる多層(マルチレイヤ)組織モデルに基づいて、あるいは単純化された手法であるRaleigh積分にて計算され得る。そして、セグメント化された処置計画画像に基づいて、層状組織モデルが取得され得る。音響パラメータ及び熱パラメータが、予備知識に基づいて、あるいはシーンヒーティング(seen heating)に基づいての何れかで、各レイヤに対して決定され、それにより、見積もりの精度が更に高められる。シミュレーションはまた、熱投与を開始する前に焦点領域を見積もることにも有利に利用され得る。
本発明の更なる一態様によれば、エネルギー投与の開始に先立って、組織の具体的な3D幾何学形状を用いる熱−音響シミュレーションにより、オフフォーカス最高温度見積もりの精度を高めることができる。3D幾何学形状が用いられ、エネルギー投与の方向及びそれを横切る方向の双方での熱伝導が考慮に入れられる。とりわけ、集束超音波が用いられるとき、熱的組織モデルは、超音波ビームの経路に沿う方向及びそれを横切る方向での熱伝導を説明する。また、例えば標的区域内あるいはそれに隣接する幾つかのスライス(断層)内で、温度が測定される。実際、6個のスライスが用いられるとき、良好な結果が得られている。このようなシミュレーションは、計画されたエネルギー投与の各々の前に実行されることができ、それにより、処置の安全性及び効率が更に向上される。特に、組織の3D幾何学形状を用いる熱−音響シミュレーションは、熱的組織モデルによって提供される冷却見積もりの精度を高めることができる。このようなシミュレーションは、冷却見積もりの精度を更に高めるために、計画されたエネルギー投与の各々の前、又は冷却中のシーンヒーティングの後に実行されることができ、それにより、処置の安全性及び効率が更に向上される。
本発明の他の一態様によれば、制御モジュールは、見積もられた誘起される加熱を安全値と比較する。計画された次のエネルギー投与に関して事前見積もりされた誘起される加熱が、許容できないほどのリスクを患者にもたらす場合、制御モジュールは、見積もられた誘起される加熱に対応する設定で治療モジュールが起動されることを禁止する。誘起される加熱は、例えば、見積もられた最も高い温度及び/又は最も大きい熱投与量によって表され得る。以前の経験に基づいて、あるいはモデル計算に基づいて、安全限度が事前設定される。安全限界の値は、例えば年齢、体調、性別など、処置される患者の性質に依存し得る。
本発明の他の一態様によれば、冷却期間は、先立つエネルギー投与における最高温度に基づいて設定される。これは、比較的単純な最高温度の測定を伴う。本発明に係る洞察の1つは、焦点領域の外側の組織の温度集積は投与されたエネルギー密度に依存するということである。とりわけ、これは、集束超音波ビームの形態でのエネルギー投与の場合に当てはまる。所与の位置における投与エネルギー密度は、熱投与のパラメータに基づいて正確に計算されることができる。特に、ビーム(例えば、集束超音波ビーム)によって投与される投与エネルギー密度は、ビームパワー、ビームの伝播方向、皮膚から標的区域までの深さ、及びビームの幾何学形状に基づいて正確に計算される。このエネルギー密度は、オフフォーカス領域内の最高温度を見積もるために使用されることが可能である。オフフォーカス領域内の最高温度は、オフフォーカス領域に投与される投与エネルギー密度すなわち超音波エネルギー密度に、ほぼ線形依存する。オフフォーカス領域は、ビーム経路を横断する断面によって形成される。加熱中に焦点外の円錐状の超音波の中央部で熱拡散による温度低下を無視することができるとき、この線形依存は妥当であると思われる。エネルギー密度に基づく、この最高温度見積もりは、それ自体、不所望のオフフォーカス領域内での過度の加熱を誘起する虞を低減するために使用され得る。一実施形態において、制御モジュールは、先行する加熱及び冷却期間の間に測定且つ/或いは見積もられた温度に基づいて、オフフォーカス・オーバーラップひいては熱集積の虞を低減するための次の熱投与の位置を推薦するように構成される。
本発明の更なる一態様によれば、冷却期間の持続時間の比較的単純な近似は、先立つエネルギー投与においてオフフォーカス領域が到達した最高温度の二乗に比例する。最高温度に対する冷却期間のこの依存性は、(例えば、ビーム経路が円錐形状を有する場合のように)エネルギー投与のビーム経路の断面が円形であるときに非常によく当てはまる。その他の場合には、この二乗関係は僅かに崩されるが、如何なるビーム経路断面であっても正確な関係を再計算することができる。
本発明の特定の一実施形態において、治療モジュールは高密度焦点式(集束)超音波放射体(エミッタ)である。この実施形態において、エネルギー投与は、高密度焦点式超音波(high-intensity focused ultrasound;HIFU)ビームで標的区域を照射することによって実行される。これは、しばしば、‘ソニケーション’と称される。HIFUビームは、主に焦点領域内で組織の局所加熱を生じさせ、焦点領域内で熱的なアブレーションを起こさせる。HIFUビーム内のその他の領域の僅かな加熱も発生する。
本発明の他の一実施形態において、治療モジュールはマイクロ波エミッタである。この実施形態において、エネルギー投与は、マイクロ波照射を用いて標的区域を照射することによって実行される。マイクロ波の放射線は、焦点領域内で熱的なアブレーションを引き起こす組織の局所加熱を生じさせるとともに、オフフォーカス領域内の組織を僅かに加熱する。
本発明の他の一実施形態において、治療モジュールはRFアンテナである。この実施形態において、エネルギーは、標的区域に接触するように配置されたアンテナからの熱伝導を介して投与される。RF加熱は、アンテナの周囲で熱的なアブレーションを引き起こす局所的な温度上昇を生じさせ、最大の温度上昇のエネルギー密度依存性を変化させることによって、上述の態様の全てが用いられ得る。
本発明の他の一実施形態においては、治療のモニタリングのためにMRI画像、超音波画像又はCT画像が、監視モジュールによって頼りにされる。温度に対して感度を有するその他の撮像モダリティも使用され得る。
本発明は更に、コンピュータプログラムに関する。本発明に係るコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMディスク又はUSBメモリスティックなどのデータ担体上で提供され得る。あるいは、本発明に係るコンピュータプログラムは、例えばワールドワイドウェブなどのデータネットワークからダウンロードされてもよい。治療システムに含まれるコンピュータにインストールされるとき、治療システムは、本発明に従って動作し、より高い使用安全性、及びより正確な冷却期間の設定を達成することが可能にされる。
本発明の上記及びその他の態様は、以下に記載される実施形態及び添付の図面を参照することで明らかになるであろう。
本発明が用いられる治療システムを示す図である。 冷却時間の一例を示す図である。
図1は、本発明が用いられる治療システムを示している。例えば高密度焦点式超音波(HIFU)装置といった治療ユニット1が、集束された超音波ビーム11の形態にて治療効果を生じさせる。集束された超音波ビーム11は、実際の標的3を含む標的区域2に正確に向けられる。例えば、標的は、処置される患者の器官(の一部)2内の腫瘍である。HIFU装置1は、集束超音波ビーム11が標的区域2の体積(ボリューム)上を移動するように操作される。超音波ビーム11は標的区域内にエネルギーを投与し、特に腫瘍内で温度上昇を引き起こす。斯くして、組織の所望の部分が、組織の壊死が起こるレベルまで温度上昇される。最終的に、所望の熱投与量(thermal dose;TD)又は温度に到達すると、標的区域内の腫瘍組織及びその周囲で壊死が起こる。具体的には、熱投与量は、
Figure 2016041310
のような単純な近似式にて計算され得る。ここで、T<43℃のときr=0.25、T≧43℃のときr=0.5である。典型的に、43℃で240当量分(equivalent minute)という投与量制限は、壊死を生じさせるのに十分なものである。不確実性の影響を考慮に入れる改良版の等式も存在する。一旦到達するとエネルギー投与が停止されることを確実にするよう、この範囲内で、1つ以上の制限(又は、場合により、下方の制限)をチェックすることができる。温度に従うことは、壊死が非常に起こりやすくなるということを教示するのみであるが、熱投与量はそれを確実にする。
例えば、壊死は、集束超音波ビームの焦点での強度が何十秒というオーダーの時間にわたって約1600Wcm−2であるとき達成される。この最大エネルギーレベルでは、キャビテーションの虞なく、効率的な壊死が達成される。超音波ビームはまた、組織温度を非壊死温度レベルまで上昇させることにも使用され得る。このような低めの温度はハイパーサーミア(温熱)型の用途に有用である。
測定領域の温度分布は磁気共鳴信号から得られる。この目的のため、患者が磁気共鳴検査システム(図示せず)内に配置され、磁気共鳴信号22が生成される。磁気共鳴信号は、磁気共鳴検査システムの一部であるMR信号収集システム21によって受信される。MR信号収集システムは、RF受信アンテナ(コイル)と、例えば分光計などの信号処理システムとを含んでいる。収集された磁気共鳴信号は検温モジュール4に与えられ、検温モジュール4は標的区域内の温度分布を取得する。磁気共鳴信号の位相は、その他のパラメータもそうであるように、温度に依存する。磁気共鳴信号は、例えば読み出しエンコーディング勾配及び位相エンコーディング勾配などのエンコーディング磁場勾配によって空間的にエンコードされている。磁気共鳴信号及びそれによる温度分布の空間分解能はミリメートルのスケールにある。区別され得る最小の細部が数十分の1ミリメートルの大きさを有する場合には、サブミリメートルの分解能さえも得ることができる。
例えば、温度をモニタするスタック内に複数のスライス(断層)が存在する場合、焦点軌道がスタックの中央のスライス内のみにあるとしても、使用される測定領域は有利なことに、焦点領域内の全ての平行スライスに投影されることができる。典型的には楕円体である加熱領域の最も幅広で熱い平面は、加熱中にトランスデューサに向かって歩み寄り得るので、ビーム軸から測定して、処置される領域が所望の半径より大きい半径を有する虞が低減される。ビーム軸に沿った測定領域はまた、サジタル(矢状)面の場合に、240EMの投与長さが最大長さを超過しないように制御することに適用され得る。それにより、安全性がかなり向上される。
特に関心ある領域、例えば、音響インピーダンスが有意に変化する組織界面、がオフフォーカス加熱されやすいとき、そのような領域にオフフォーカス断層(例えば、2つ)が付加され得る。これらは、単一のエネルギー投与での、これら関心あるオフフォーカス領域における過度の加熱及び/又は熱投与、並びに処置全体での過度の累積加熱及び/又は熱投与を自動的に検出するために使用されることができる。
動き補正が適用されて、動きによる位相寄与が温度変化による位相寄与から分離されるとき、動く組織内でも正確な結果が得られる。動き補正は、磁気共鳴信号、とりわけ、k空間の中心部からの冗長な磁気共鳴信号から導き出され得る。動き補正を導出して磁気共鳴信号に動き補償を適用するために、動き補償(MC)モジュール23が設けられる。動き補正された磁気共鳴信号は検温モジュール4に与えられ、検温モジュール4は標的区域3の局所的な温度分布を取得する。他の例では、動き補償モジュール23が、動きによる磁気共鳴信号の位相への寄与を分離して、温度変化による該位相への寄与を計算するように構成され得る。局所的な温度分布は制御モジュール5に与えられる。制御モジュール5は、次の軌道に沿って集束超音波ビームの焦点を合わせるように治療モジュールすなわちHIFUユニット1を制御する。処置中に例えばけいれん又は僅かに不均一な熱拡散などによって処置領域(とりわけ、頭部)が僅かに(典型的には、1−2ボクセル又は0.5−5mm)移動する可能性を考慮して、例えば、同心度の中心が(例えば、ガウシアンフィッティング又は加重平均によって)継続的に評価され得る。
本発明に係る治療システムは、治療モジュール1の起動を遅延させる遅延モジュール6を備えている。この遅延が冷却期間をもたらす。遅延は、測定された温度に基づいて制御ユニットによって設定される。遅延モジュールは、治療モジュールをトリガーするように構成され得る。他の一実施形態においては、治療モジュールは、例えば規則的な超音波パルス(すなわち、ソニケーション)を適用するなど、規則的なエネルギー投与を適用するように構成される。この実施形態においては、遅延モジュールは治療モジュールを妨害するように構成される。実際には、冷却期間を生じさせるように、多数のソニケーションが中断あるいは中止される。
図2は、開始温度の3℃の範囲内に到達するまでの冷却時間の一例を、最高近接領域温度の関数として示している。フィッティングは二乗フィッティングであり、最高温度の二次関数を、3℃を通るようにフィッティングしている。R値は0.90である。ここでは、5×5ボクセル(ボクセルサイズは2.5×2.5mm)のメジアンフィルタを用いて温度をフィッティングした。とりわけ、例えばメジアンフィルタによる、測定された温度の空間フィルタリングは、温度測定の信号対雑音比を向上させる。オフフォーカス加熱は一般的に鋭い空間的勾配を持たないため、空間分解能の低下は問題とはならない。このデータは、円形のビーム経路(path)断面を有するHIFU治療モジュールに関して収集されたものである。3℃へのフィッティングは、如何なる望ましい所定の基準温度レベルへのものに変更されてもよい。

Claims (1)

  1. 標的区域に逐次のエネルギー投与を実行する治療モジュール、及び
    前記治療モジュールを制御する制御モジュール
    を有し、
    前記制御モジュールは、次のエネルギー投与に先立って、前記次のエネルギー投与によって誘起される加熱を見積もるように構成され、
    前記逐次のエネルギー投与は冷却期間によって離隔され、
    前記制御モジュールは更に、
    前記冷却期間を制御し、且つ
    前記次のエネルギー投与に先立って、前記見積もられた誘起される加熱に基づいて、前記冷却期間を見積もって設定する
    ように構成されている、
    治療システム。
JP2015228562A 2015-11-24 2015-11-24 エネルギーを投与する治療システム Expired - Fee Related JP6557122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228562A JP6557122B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 エネルギーを投与する治療システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228562A JP6557122B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 エネルギーを投与する治療システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011525669A Division JP5887137B2 (ja) 2008-09-09 2009-09-04 エネルギーを投与する治療システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016041310A true JP2016041310A (ja) 2016-03-31
JP6557122B2 JP6557122B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=55591442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015228562A Expired - Fee Related JP6557122B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 エネルギーを投与する治療システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6557122B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11155894A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Toshiba Corp 超音波治療装置及びその照射条件設定方法
WO2009090579A1 (en) * 2008-01-14 2009-07-23 Koninklijke Philips Electronics N.V. Therapy system with temperature control

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11155894A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Toshiba Corp 超音波治療装置及びその照射条件設定方法
WO2009090579A1 (en) * 2008-01-14 2009-07-23 Koninklijke Philips Electronics N.V. Therapy system with temperature control
JP2011509705A (ja) * 2008-01-14 2011-03-31 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 温度制御部を持つ治療システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6557122B2 (ja) 2019-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5887137B2 (ja) エネルギーを投与する治療システム
JP5809770B2 (ja) 電子焦点区域よりも大きい標的区域を加熱するための高密度焦点式超音波
US10099069B2 (en) Therapeutic apparatus and method for heating a subject
JP5497664B2 (ja) 温度制御部を持つ治療システム
EP2519324B1 (en) Therapeutic apparatus
JP6207598B2 (ja) 表面によって定義される加熱体積を加熱するための医療装置
JP5592888B2 (ja) エネルギーを蓄積させる治療システム
CN115135381A (zh) 超声程序中的自适应基于单气泡的自动聚焦和功率调整
CN114144228A (zh) 在超声治疗期间针对动态改变的介质的偏差校正
US10265016B2 (en) Hyperthermia for diagnostic imaging
US20190209872A1 (en) Detection of treatment failure for mild hyperthermia
JP6353626B2 (ja) エネルギー堆積治療システム
CN112384279B (zh) 治疗规划设备
JP6557122B2 (ja) エネルギーを投与する治療システム
US11224356B2 (en) MRI-feedback control of ultrasound based mechanical fractionation of biological tissue
EP2441492A1 (en) High intensity focused ultrasound system, computer-implemented method, and computer program product
EP3119474B1 (en) Guided thermal treatment system

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6557122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees